スティックレバーユニット
【課題】スティック操作感に問題がなく、操作時に第1可変抵抗器に負担がかからないスティックレバーユニットを提供する。
【解決手段】スティックレバーユニット1は、第1可変抵抗器4が設けられた固定部材2と、スティック3を有し固定部材2に回動自在に軸支されて第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8を備える。第1可変抵抗器4は、抵抗値の回動操作部として貫通孔5を有する回転体6を備え、第1回動部材の回動軸9が貫通孔に挿入されて回転体に連結され、回動軸10によって固定部材に連結される。回動軸9,10は軸芯が一致し、スティック操作時には第1可変抵抗器に負担がかからず、第1回動部材は円滑に回動できる。
【解決手段】スティックレバーユニット1は、第1可変抵抗器4が設けられた固定部材2と、スティック3を有し固定部材2に回動自在に軸支されて第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8を備える。第1可変抵抗器4は、抵抗値の回動操作部として貫通孔5を有する回転体6を備え、第1回動部材の回動軸9が貫通孔に挿入されて回転体に連結され、回動軸10によって固定部材に連結される。回動軸9,10は軸芯が一致し、スティック操作時には第1可変抵抗器に負担がかからず、第1回動部材は円滑に回動できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、模型の操縦、産業機器の制御、さらにゲーム機の操作等において制御信号の生成に用いることができるスティックレバーユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
模型操縦用のラジコン送信機には、一般に制御信号の生成のためにスティックレバーユニットが設けられている。図12の模式図を参照して従来のスティックレバーユニットの基本構造を説明する。ラジコン送信機の筐体に固定される枠状の固定部材100の外側には第1可変抵抗器101が設けられている。この固定部材100の内側には、第1可変抵抗器101の軸102及びこれと同芯である1本の回動軸103によって枠状の第1回動部材104が回動自在に軸支されている。第1回動部材104の外側には第2可変抵抗器105が設けられている。この第1回動部材104の内側には、スティック106を備えた第2回動部材107が第2可変抵抗器105の軸108を介して回動自在に軸支されている。なお、第1可変抵抗器101の配線109は図示しない制御基板に接続されており、また第2可変抵抗器105の配線110は固定部材100の枠壁を越えて外に引き出された後にこの制御基板に接続されている。
【0003】
第1回動部材104の回動軸103(又は第1可変抵抗器101の軸102)と第2回動部材107の回動軸(又は第2可変抵抗器105の軸108)とは互いに直交しているので、操作者が第2回動部材107に設けられたスティックレバー106を指で任意の方向に操作すれば、2つの可変抵抗器101,105が適宜に回動操作され、2種類の制御信号が生成される。
【0004】
模型飛行機のラジコン送信機を例にとれば、模型飛行機には姿勢制御のために方向舵と昇降舵を有しているが、これらの舵は機体に搭載した2つのサーボモータによってそれぞれ操作される。ラジコン送信機に設けた1台のスティックレバーユニットを方向舵と昇降舵の制御に割り当てるとすれば、一つのスティックを操作することで方向舵と昇降舵をそれぞれ駆動する2つのサーボモータの制御信号を得て機体の姿勢を制御することができる。
【0005】
下記特許文献1及び2は、このようなスティックレバーユニットのさらに具体的な構造例を開示するものである。
【特許文献1】実開昭57−169393号
【特許文献2】実開昭62−87697号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスティックレバーユニットによれば、前述した通り、第1回動部材104は、第1可変抵抗器101の軸102と、第1回動部材104自体に固定して設けられた回動軸103とによって、固定部材100に対して回動自在に取り付けられている。すなわち、第1回動部材104は第1可変抵抗器101の軸102を回動のための軸の一部として利用していた。
【0007】
このため、従来のスティックレバーユニットの製造においては、第1可変抵抗器101の軸102と第1回動部材104の回動軸103を、両者の軸芯が一致するように組み立てないと、第1回動部材104の回動が円滑に行われない。すなわち、第1可変抵抗器101を取り付ける際の組み立て精度が不十分で歪が生じると、第1可変抵抗器101の軸102の中心と第1回動部材104の回動軸103の中心にずれが生じ、これによって第1回動部材104を回動させるスティック操作の感触が悪くなり、感触を改良する手直しのための作業時間を要していた。また、感触が悪いままであると、操作時に第1可変抵抗器101の軸102に負担がかかり、第1可変抵抗器101の寿命を短くする要因ともなっていた。
【0008】
そこで、本発明は、第1回動部材104を回動させるスティック操作の感触に問題がなく、感触を改良する手直しのための作業時間が不要であり、かつ操作時に第1可変抵抗器101の軸102に負担がかからないために第1可変抵抗器101の寿命の短縮化が回避できるスティックレバーユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載されたスティックレバーユニットは、
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載されたスティックレバーユニットは、
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記第1回動部材に回動自在に軸支されて前記第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載されたスティックレバーユニットは、請求項1又は2記載のスティックレバーユニットにおいて、
前記固定部材には開口が設けられ、前記第1可変抵抗器は前記貫通孔が前記開口に連通するように前記固定部材の外側に取り付けられたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載されたスティックレバーユニットによれば、第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部が、貫通孔を有する回転体から構成される構造なので、第1回動部材に設けた回動軸のみによって固定部材に対して回動する構成とすることができる。すなわち、先に固定部材に回動軸を介して第1回動部材を取付け、その後に固定部材から外方に突出した一方の回動軸の端部に第1可変抵抗器の回転体を挿入し、該第1可変抵抗器を固定部材の外面側に固定する手順で組み立てることができ、スティック操作時には第1可変抵抗器に負担をかけることなく第1回動部材の円滑な回動を実現することができる。
【0013】
請求項2に記載されたスティックレバーユニットは、第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材を備え、第2回動部材に設けられたスティックの操作で直交する2方向について両回動部材を回動させて2つの可変抵抗器を回転制御するタイプのスティックレバーユニットにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0014】
請求項3に記載されたスティックレバーユニットによれば、スティック操作時に第1可変抵抗器に負担をかけずに第1回動部材が円滑に回動できる請求項1又は2記載のスティックレバーユニットによる効果を、固定部材に設けた開口及び第1可変抵抗器の貫通孔に第1回動部材の軸を挿通させる組み立て易い簡易な構成により実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態(以下本例と呼ぶ。)を図1〜図12を参照して説明する。
図1は、本例のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図であり、図2は本例の基本構造を有するスティックレバーユニットの具体例を示す平面図、図3は同正面図、図4は同左側面図、図5は同背面図、図6は右側面図、図7は同底面図、図8は図2のA−A切断線における断面図、図9は図7のB−B切断線における断面図、図10は図7のC−C切断線における断面図、図11は図7のD−D切断線における断面図である。
【0016】
1.本例のスティックレバーユニットの基本構造(図1)
本例のスティックレバーユニットの基本構造を図1の模式図を参照して説明する。
本例のスティックレバーユニット1(スティックレバー装置)は、ラジコン送信機の筐体に固定される固定部材2を本体として備えている。この固定部材2は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その側壁外側には、第1可変抵抗器4が設けられている。第1可変抵抗器4は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、この貫通孔5を介して軸を回転体6に連結し、該軸を回転させれば抵抗値を変化させることができる。前記固定部材2の一方の側壁には開口7が設けられ、前記第1可変抵抗器4は前記貫通孔5が前記開口7に連通するように前記固定部材2の外側に取り付けられている。
【0017】
前記固定部材2の内部の空間には、前記第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8が設けられ、固定部材2に対して回動自在となるように軸支されている。第1回動部材8は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その対面する一対の側壁の外側には軸線を一致させて一対の回動軸9,10が突出して設けられている。そして、第1回動部材8の一方の回動軸10は固定部材2の一方の側壁に回動可能に連結されており、他方の回動軸9は固定部材2の開口7を挿通して第1可変抵抗器4の貫通孔5に挿入され、回転体6に連結されている。従って、第1回動部材8が固定部材2に対して回動すれば、第1可変抵抗器4の回転体6が回動して抵抗値が変化する。
【0018】
本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10は本体と一体に成型されており、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動は滑らかであり、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0019】
第1回動部材8の他方の回動軸9には、後述する第2可変抵抗器11の配線12を導くための導出孔13がその中心に形成されており、その一端は回動軸9の端面に開口し、その他端側は上方に90°曲折されて第1回動部材8の側壁の上面に案内孔22を介して開口している。すなわち、固定部材2の内側と外側は、回動軸9の導出孔13を介して連通した状態にある。
【0020】
回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方の外面には、第2可変抵抗器11が取り付けられている。第2可変抵抗器11は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、第1可変抵抗器4と同一の構成である。シャフト14の一端を貫通孔5を介して回転体6に連結し、他端を第1回動部材8の壁体に回動自在に軸支させる。該シャフト14を回転させれば第2可変抵抗器11の抵抗値を変化させることができる。そして、前記第1回動部材8の内側の空間には、第2回動部材15がシャフト14に固定されて設けられている。従って、第2回動部材15が第1回動部材8に対して回動すれば、第2可変抵抗器11のシャフト14が回動して抵抗値が変化する。
【0021】
第2回動部材15にはスティックレバー3が取り付けられている。従って、操作者は、このスティック3を指で操作し、第1回動部材8及び第2回動部材15をそれぞれ必要に応じて所定の方向に回動させ、第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗を変化させることができる。
【0022】
なお本例では、第2可変抵抗器11は第1可変抵抗器4と同様に貫通孔5を備えた回転体6を回転させて抵抗を変化させるタイプであるが、抵抗値を変化させる回動操作部として本体の外に突出したシャフトを備えたシャフト型であってもよい。この場合には、第2可変抵抗器のシャフトは、回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の間で回動可能となるように渡設される。そして、前記第1回動部材8の内側の空間には、第2回動部材15をシャフトに固定して設ける。従って、第2回動部材が第1回動部材に対して回動すれば、シャフト型の第2可変抵抗器のシャフトが回動して抵抗値が変化する。
【0023】
なお、図1には示していないが、第1回動部材8及び第2回動部材15には中立位置への復元機構が設けられている。すなわち、第1回動部材8及び第2回動部材15は、それぞれ所定の軸線を中心として任意の方向に回動できるが、それぞれ第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗が所定の中央値となるような中立位置が設定されており、スティック3に外力が加えられない場合には、第1回動部材8及び第2回動部材15は付勢手段によって該中立位置に設定されるようになっている。
【0024】
本例の第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11は、プラス信号用、マイナス信号用及び中間タップ信号用の3本の電気配線(以下、単に配線とも呼ぶ)を備えている。第1可変抵抗器4は固定部材2に固定されているが、第2可変抵抗器11は第1回動部材8とともに回動するので、仮に第2可変抵抗器11の配線をそのまま固定部材2の外に引き出して図示しない基板等に接続する構造をとると、その配線も動作することになり、配線の動作がスティック3を操作する感触に影響してしまう。
【0025】
しかし、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は第1回動部材8の案内孔22から導出孔13を通り、回動軸9の軸端から固定部材2の外に導き出されている。すなわち、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9の中心に沿って形成された導出孔13に保持されているので、該配線12の全体が第1回動部材8の回動とともに動作することはない。このため、該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えることはなく、スティック3の操作感覚にはなんらの影響もない。また、第2可変抵抗器11の配線12は大きく動くことがないから、繰り返しの動作による断線等のおそれもない。
なお、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9に形成された導出孔13を経て固定部材2の外に導き出されているが、第2可変抵抗器11の配線12は回動軸10に導出孔を形成してここから固定部材2の外に導出してもよい。配線12の固定部材2の外への導出経路は、外部機器との電気的接続の便宜や機器設計上の必要性に応じて任意に選択することができる。
【0026】
以上説明したように、本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10が本体と一体に成型され、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動が滑らかであり、さらに第2可変抵抗器11の配線12が第1回動部材8の回動軸9の導出孔13に保持されているために該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えないことと相俟って、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0027】
2.本例のスティックレバーユニット1’の具体的構造例(図2〜図11)
本例のスティックレバーユニット1’の具体的構造例を図2〜図11を参照して説明する。なお、図1と機能上共通の構成部分については図1と同様の符号を付す。また、各説明には必要に応じて参照すべき図面番号の少なくとも一部を付記することとする。
本例のスティックレバーユニット1’は、ラジコン送信機の筐体に固定される固定部材2を本体として備えている。図2等に示すように、この本体の上面にはラジコン送信機の筐体表面に固定される化粧板20があり、図7等に示すように、化粧板20の下方には側壁21が設けられてスティック3の駆動機構の収納空間を区画している。この収納空間は下方に開放されている。
【0028】
図2及び図4等に示すように、この固定部材2の側壁21の一部の外側には、第1可変抵抗器4が設けられている。第1可変抵抗器4は、図1で説明した回転型可変抵抗器である。図8及び図9に示すように、前記固定部材2の一方の側壁21には開口7が設けられ、前記第1可変抵抗器4は前記貫通孔5が前記開口7に連通するように前記固定部材2の外側に取り付けられている。
【0029】
図7〜図9等に示すように、前記固定部材2の内部の空間には、前記第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8が設けられ、固定部材2に対して回動自在となるように軸支されている。第1回動部材8は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その対面する一対の側壁の外側には軸線を一致させて一対の回動軸9,10が突出して設けられている。そして、第1回動部材8の一方の回動軸10は固定部材2の一方の側壁21に回動可能に連結されており、他方の回動軸9は固定部材2の開口7を挿通して第1可変抵抗器4の貫通孔5に挿入され、回転体6に連結されている。従って、第1回動部材8が固定部材2に対して回動すれば、第1可変抵抗器4の回転体6が回動して抵抗値が変化する。
【0030】
本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10は本体と一体に成型されており、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動は滑らかであり、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0031】
図7〜図9に示すように、第1回動部材8の他方の回動軸9には、後述する第2可変抵抗器11の配線12を導くための導出孔13がその中心に形成されており、その一端は回動軸9の端面に開口し、その他端側(第1回動部材8の本体側)は上方の出口に向けて拡径する案内孔22となって第1回動部材8の本体の上面に開口している。すなわち案内孔22の開口径は、導出孔13に向けて小さくなっている。
【0032】
回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方の外面には、図7に示すように第2可変抵抗器11が取り付けられている。図7中には詳細は示さないが、第2可変抵抗器11は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、第1可変抵抗器4と同一の構成である。シャフト14の一端は回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方に回動可能に軸支されており、シャフト14の他端は前記壁体の他方を貫通して第2可変抵抗器11の回転体6に連結されている。そして、図7及び図9に示すように、第1回動部材8の内側の空間には、略半円盤形(かまぼこ形)の第2回動部材15が周面を上に向けた姿勢でシャフト14に固定されて設けられている。第2回動部材15の周面中央(上面側中央)にはスティック3が取り付けられており、このスティック3は固定部材2の上面の化粧板20のスリットを挿通して化粧板20の上方に突き出している。
【0033】
従って、スティック操作により第2回動部材15を第1回動部材8に対して回動すれば、シャフト14が回動して第2可変抵抗器11の抵抗値が変化する。また、操作者は、このスティック3を直交する2方向に指で任意に操作し、第1回動部材8及び第2回動部材15をそれぞれ必要に応じて所定の方向に回動させれば、第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗を必要量だけ変化させることができる。
【0034】
なお本例では、第2可変抵抗器11は第1可変抵抗器4と同様に貫通孔5を備えた回転体6を回転させて抵抗を変化させるタイプであるが、抵抗値を変化させる回動操作部として本体の外に突出したシャフトを備えたシャフト型であってもよい。この場合には、第2可変抵抗器のシャフトは、回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の間で回動可能となるように渡設され、第1回動部材8の内側の空間において、このシャフトに前記第2回動部材15が取り付けられる。
【0035】
本例のスティックレバーユニット1’は、第1回動部材8及び第2回動部材15を中立位置へ復元させる復元機構を備えている。すなわち、第1回動部材8及び第2回動部材15は、上述した通り、それぞれ所定の軸線を中心として任意の方向に回動できるが、それぞれ第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗が所定の中央値となるような中立位置が設定されており、スティック3に外力が加えられない場合には、第1回動部材8及び第2回動部材15は付勢手段によって該中立位置に設定されるようになっている。
【0036】
図11に示すように、固定部材2の内部空間であって、第1回動部材8の他方の回動軸9が設けられた側壁21の近傍には、第1回動部材8の中立位置への復元機構として付勢板23が設けられている。この付勢板23は、回動軸9,10に直交する板面を有し、回動軸9,10に直交する面内で揺動可能とされた略台形状の板体である。付勢板23は、その一端部において固定部材2に回動可能に連結され、その他端部が固定部材2との間に設けられた付勢手段としてのばね24によって上方に引っ張られ、その上縁が第1回動部材8に設けられたピン25に当たって第1回動部材8を中立位置に設定している。
【0037】
図10に示すように、第1回動部材8の内部空間には、第2回動部材15の中立位置への復元機構として付勢板26が設けられている。この付勢板26は、第2可変抵抗器11のシャフト14に直交する板面を有し、シャフト14に直交する面内で揺動可能とされた略台形状の板体である。付勢板26は、その一端部において固定部材2に回動可能に連結され、その他端部が固定部材2との間に設けられた付勢手段としてのばね27によって上方に引っ張られ、その上縁が第2回動部材15に設けられたピン28に当たって第2回動部材15を中立位置に設定している。
【0038】
図4、図5、図7〜図9に示すように、本例では第2可変抵抗器11の配線12を特殊な構造で固定部材2外に引き出している。すなわち、図5に示すように、第2可変抵抗器11の3つの端子30は、基板31に設けられた図示しないプリント配線を介して3つの接続端子32から3本の配線12に接続されている。これらの配線12は、図7〜図9に示すように、第1回動部材8の外形に沿って引き回され、第1回動部材8の上面に開口した案内孔22から回動軸9の導出孔13に挿通され、回動軸9の端部の開口から固定部材2の外に導かれている。そして、図4に示すように、固定部材2の外に導かれた配線12は、基板33の端子34に接続されている。この基板33には、第1可変抵抗器4の3つの端子が接続され、図示しないプリント配線を介して2つの可変抵抗器4,11の合計6本の配線が4種類(プラス信号線、マイナス信号線、2本の中間タップ信号線)にまとめられて基板33の集合端子部35に接続されている。
【0039】
第1可変抵抗器4は固定部材2に固定されているが、第2可変抵抗器11は第1回動部材8とともに回動するので、仮に第2可変抵抗器11の配線をそのまま固定部材2の外に引き出して基板33等に接続する従来の構造をとると、その配線12も動作することになり、配線12の動作がスティック3を操作する感触に影響してしまう。
【0040】
しかし、本例によれば、上述したように第2可変抵抗器11の配線12を第1回動部材8の導出孔13から回動軸9の軸端の開口を通って固定部材2の外に導き出している。このように、第2可変抵抗器11の配線12を、第1回動部材8の回動軸9の中心に沿って形成された導出孔13内に保持しているので、該配線12の全体が第1回動部材8の回動とともに動作することはない。このため、該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えることはなく、スティック3の操作感覚にはなんらの影響もない。また、第2可変抵抗器11の配線12は大きく動くことがないから、繰り返しの動作による断線等のおそれもない。
なお、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9に形成された導出孔13を経て固定部材2の外に導き出されているが、第2可変抵抗器11の配線12は回動軸10に導出孔を形成してここから固定部材2の外に導出してもよい。配線12の固定部材2の外への導出経路は、外部機器との電気的接続の便宜や機器設計上の必要性に応じて任意に選択することができる。
【0041】
以上説明したように、本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10が本体と一体に成型され、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動が滑らかであり、さらに第2可変抵抗器11の配線12が第1回動部材8の回動軸9の導出孔13に保持されているために該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えないことと相俟って、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本例のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図である。
【図2】図2は本例の基本構造を有するスティックレバーユニットの具体例を示す平面図である。
【図3】図3は同正面図である。
【図4】図4は同左側面図である。
【図5】図5は同背面図である。
【図6】図6は右側面図である。
【図7】図7は同底面図である。
【図8】図8は図2のA−A切断線における断面図である。
【図9】図9は図7のB−B切断線における断面図である。
【図10】図10は図7のC−C切断線における断面図である。
【図11】図11は図7のD−D切断線における断面図である。
【図12】図12は、従来のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図である。
【符号の説明】
【0043】
1,1…スティックレバーユニット
2…固定部材
3…スティック(レバー)
4…第1可変抵抗器
5…貫通孔
6…回転体
7…固定部材の開口
8…第1回動部材
9…回動軸
10…回動軸
11…第2可変抵抗器
12…配線
13…導出孔
15…第2回動部材
22…案内孔
【技術分野】
【0001】
本願発明は、模型の操縦、産業機器の制御、さらにゲーム機の操作等において制御信号の生成に用いることができるスティックレバーユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
模型操縦用のラジコン送信機には、一般に制御信号の生成のためにスティックレバーユニットが設けられている。図12の模式図を参照して従来のスティックレバーユニットの基本構造を説明する。ラジコン送信機の筐体に固定される枠状の固定部材100の外側には第1可変抵抗器101が設けられている。この固定部材100の内側には、第1可変抵抗器101の軸102及びこれと同芯である1本の回動軸103によって枠状の第1回動部材104が回動自在に軸支されている。第1回動部材104の外側には第2可変抵抗器105が設けられている。この第1回動部材104の内側には、スティック106を備えた第2回動部材107が第2可変抵抗器105の軸108を介して回動自在に軸支されている。なお、第1可変抵抗器101の配線109は図示しない制御基板に接続されており、また第2可変抵抗器105の配線110は固定部材100の枠壁を越えて外に引き出された後にこの制御基板に接続されている。
【0003】
第1回動部材104の回動軸103(又は第1可変抵抗器101の軸102)と第2回動部材107の回動軸(又は第2可変抵抗器105の軸108)とは互いに直交しているので、操作者が第2回動部材107に設けられたスティックレバー106を指で任意の方向に操作すれば、2つの可変抵抗器101,105が適宜に回動操作され、2種類の制御信号が生成される。
【0004】
模型飛行機のラジコン送信機を例にとれば、模型飛行機には姿勢制御のために方向舵と昇降舵を有しているが、これらの舵は機体に搭載した2つのサーボモータによってそれぞれ操作される。ラジコン送信機に設けた1台のスティックレバーユニットを方向舵と昇降舵の制御に割り当てるとすれば、一つのスティックを操作することで方向舵と昇降舵をそれぞれ駆動する2つのサーボモータの制御信号を得て機体の姿勢を制御することができる。
【0005】
下記特許文献1及び2は、このようなスティックレバーユニットのさらに具体的な構造例を開示するものである。
【特許文献1】実開昭57−169393号
【特許文献2】実開昭62−87697号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスティックレバーユニットによれば、前述した通り、第1回動部材104は、第1可変抵抗器101の軸102と、第1回動部材104自体に固定して設けられた回動軸103とによって、固定部材100に対して回動自在に取り付けられている。すなわち、第1回動部材104は第1可変抵抗器101の軸102を回動のための軸の一部として利用していた。
【0007】
このため、従来のスティックレバーユニットの製造においては、第1可変抵抗器101の軸102と第1回動部材104の回動軸103を、両者の軸芯が一致するように組み立てないと、第1回動部材104の回動が円滑に行われない。すなわち、第1可変抵抗器101を取り付ける際の組み立て精度が不十分で歪が生じると、第1可変抵抗器101の軸102の中心と第1回動部材104の回動軸103の中心にずれが生じ、これによって第1回動部材104を回動させるスティック操作の感触が悪くなり、感触を改良する手直しのための作業時間を要していた。また、感触が悪いままであると、操作時に第1可変抵抗器101の軸102に負担がかかり、第1可変抵抗器101の寿命を短くする要因ともなっていた。
【0008】
そこで、本発明は、第1回動部材104を回動させるスティック操作の感触に問題がなく、感触を改良する手直しのための作業時間が不要であり、かつ操作時に第1可変抵抗器101の軸102に負担がかからないために第1可変抵抗器101の寿命の短縮化が回避できるスティックレバーユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載されたスティックレバーユニットは、
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載されたスティックレバーユニットは、
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記第1回動部材に回動自在に軸支されて前記第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載されたスティックレバーユニットは、請求項1又は2記載のスティックレバーユニットにおいて、
前記固定部材には開口が設けられ、前記第1可変抵抗器は前記貫通孔が前記開口に連通するように前記固定部材の外側に取り付けられたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載されたスティックレバーユニットによれば、第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部が、貫通孔を有する回転体から構成される構造なので、第1回動部材に設けた回動軸のみによって固定部材に対して回動する構成とすることができる。すなわち、先に固定部材に回動軸を介して第1回動部材を取付け、その後に固定部材から外方に突出した一方の回動軸の端部に第1可変抵抗器の回転体を挿入し、該第1可変抵抗器を固定部材の外面側に固定する手順で組み立てることができ、スティック操作時には第1可変抵抗器に負担をかけることなく第1回動部材の円滑な回動を実現することができる。
【0013】
請求項2に記載されたスティックレバーユニットは、第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材を備え、第2回動部材に設けられたスティックの操作で直交する2方向について両回動部材を回動させて2つの可変抵抗器を回転制御するタイプのスティックレバーユニットにおいて、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0014】
請求項3に記載されたスティックレバーユニットによれば、スティック操作時に第1可変抵抗器に負担をかけずに第1回動部材が円滑に回動できる請求項1又は2記載のスティックレバーユニットによる効果を、固定部材に設けた開口及び第1可変抵抗器の貫通孔に第1回動部材の軸を挿通させる組み立て易い簡易な構成により実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明を実施するための最良の形態(以下本例と呼ぶ。)を図1〜図12を参照して説明する。
図1は、本例のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図であり、図2は本例の基本構造を有するスティックレバーユニットの具体例を示す平面図、図3は同正面図、図4は同左側面図、図5は同背面図、図6は右側面図、図7は同底面図、図8は図2のA−A切断線における断面図、図9は図7のB−B切断線における断面図、図10は図7のC−C切断線における断面図、図11は図7のD−D切断線における断面図である。
【0016】
1.本例のスティックレバーユニットの基本構造(図1)
本例のスティックレバーユニットの基本構造を図1の模式図を参照して説明する。
本例のスティックレバーユニット1(スティックレバー装置)は、ラジコン送信機の筐体に固定される固定部材2を本体として備えている。この固定部材2は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その側壁外側には、第1可変抵抗器4が設けられている。第1可変抵抗器4は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、この貫通孔5を介して軸を回転体6に連結し、該軸を回転させれば抵抗値を変化させることができる。前記固定部材2の一方の側壁には開口7が設けられ、前記第1可変抵抗器4は前記貫通孔5が前記開口7に連通するように前記固定部材2の外側に取り付けられている。
【0017】
前記固定部材2の内部の空間には、前記第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8が設けられ、固定部材2に対して回動自在となるように軸支されている。第1回動部材8は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その対面する一対の側壁の外側には軸線を一致させて一対の回動軸9,10が突出して設けられている。そして、第1回動部材8の一方の回動軸10は固定部材2の一方の側壁に回動可能に連結されており、他方の回動軸9は固定部材2の開口7を挿通して第1可変抵抗器4の貫通孔5に挿入され、回転体6に連結されている。従って、第1回動部材8が固定部材2に対して回動すれば、第1可変抵抗器4の回転体6が回動して抵抗値が変化する。
【0018】
本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10は本体と一体に成型されており、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動は滑らかであり、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0019】
第1回動部材8の他方の回動軸9には、後述する第2可変抵抗器11の配線12を導くための導出孔13がその中心に形成されており、その一端は回動軸9の端面に開口し、その他端側は上方に90°曲折されて第1回動部材8の側壁の上面に案内孔22を介して開口している。すなわち、固定部材2の内側と外側は、回動軸9の導出孔13を介して連通した状態にある。
【0020】
回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方の外面には、第2可変抵抗器11が取り付けられている。第2可変抵抗器11は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、第1可変抵抗器4と同一の構成である。シャフト14の一端を貫通孔5を介して回転体6に連結し、他端を第1回動部材8の壁体に回動自在に軸支させる。該シャフト14を回転させれば第2可変抵抗器11の抵抗値を変化させることができる。そして、前記第1回動部材8の内側の空間には、第2回動部材15がシャフト14に固定されて設けられている。従って、第2回動部材15が第1回動部材8に対して回動すれば、第2可変抵抗器11のシャフト14が回動して抵抗値が変化する。
【0021】
第2回動部材15にはスティックレバー3が取り付けられている。従って、操作者は、このスティック3を指で操作し、第1回動部材8及び第2回動部材15をそれぞれ必要に応じて所定の方向に回動させ、第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗を変化させることができる。
【0022】
なお本例では、第2可変抵抗器11は第1可変抵抗器4と同様に貫通孔5を備えた回転体6を回転させて抵抗を変化させるタイプであるが、抵抗値を変化させる回動操作部として本体の外に突出したシャフトを備えたシャフト型であってもよい。この場合には、第2可変抵抗器のシャフトは、回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の間で回動可能となるように渡設される。そして、前記第1回動部材8の内側の空間には、第2回動部材15をシャフトに固定して設ける。従って、第2回動部材が第1回動部材に対して回動すれば、シャフト型の第2可変抵抗器のシャフトが回動して抵抗値が変化する。
【0023】
なお、図1には示していないが、第1回動部材8及び第2回動部材15には中立位置への復元機構が設けられている。すなわち、第1回動部材8及び第2回動部材15は、それぞれ所定の軸線を中心として任意の方向に回動できるが、それぞれ第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗が所定の中央値となるような中立位置が設定されており、スティック3に外力が加えられない場合には、第1回動部材8及び第2回動部材15は付勢手段によって該中立位置に設定されるようになっている。
【0024】
本例の第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11は、プラス信号用、マイナス信号用及び中間タップ信号用の3本の電気配線(以下、単に配線とも呼ぶ)を備えている。第1可変抵抗器4は固定部材2に固定されているが、第2可変抵抗器11は第1回動部材8とともに回動するので、仮に第2可変抵抗器11の配線をそのまま固定部材2の外に引き出して図示しない基板等に接続する構造をとると、その配線も動作することになり、配線の動作がスティック3を操作する感触に影響してしまう。
【0025】
しかし、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は第1回動部材8の案内孔22から導出孔13を通り、回動軸9の軸端から固定部材2の外に導き出されている。すなわち、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9の中心に沿って形成された導出孔13に保持されているので、該配線12の全体が第1回動部材8の回動とともに動作することはない。このため、該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えることはなく、スティック3の操作感覚にはなんらの影響もない。また、第2可変抵抗器11の配線12は大きく動くことがないから、繰り返しの動作による断線等のおそれもない。
なお、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9に形成された導出孔13を経て固定部材2の外に導き出されているが、第2可変抵抗器11の配線12は回動軸10に導出孔を形成してここから固定部材2の外に導出してもよい。配線12の固定部材2の外への導出経路は、外部機器との電気的接続の便宜や機器設計上の必要性に応じて任意に選択することができる。
【0026】
以上説明したように、本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10が本体と一体に成型され、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動が滑らかであり、さらに第2可変抵抗器11の配線12が第1回動部材8の回動軸9の導出孔13に保持されているために該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えないことと相俟って、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0027】
2.本例のスティックレバーユニット1’の具体的構造例(図2〜図11)
本例のスティックレバーユニット1’の具体的構造例を図2〜図11を参照して説明する。なお、図1と機能上共通の構成部分については図1と同様の符号を付す。また、各説明には必要に応じて参照すべき図面番号の少なくとも一部を付記することとする。
本例のスティックレバーユニット1’は、ラジコン送信機の筐体に固定される固定部材2を本体として備えている。図2等に示すように、この本体の上面にはラジコン送信機の筐体表面に固定される化粧板20があり、図7等に示すように、化粧板20の下方には側壁21が設けられてスティック3の駆動機構の収納空間を区画している。この収納空間は下方に開放されている。
【0028】
図2及び図4等に示すように、この固定部材2の側壁21の一部の外側には、第1可変抵抗器4が設けられている。第1可変抵抗器4は、図1で説明した回転型可変抵抗器である。図8及び図9に示すように、前記固定部材2の一方の側壁21には開口7が設けられ、前記第1可変抵抗器4は前記貫通孔5が前記開口7に連通するように前記固定部材2の外側に取り付けられている。
【0029】
図7〜図9等に示すように、前記固定部材2の内部の空間には、前記第1可変抵抗器4を回動制御する第1回動部材8が設けられ、固定部材2に対して回動自在となるように軸支されている。第1回動部材8は、その内部にスティック3の回動機構を組み込める空間を有する全体として略矩形枠状の部材であり、その対面する一対の側壁の外側には軸線を一致させて一対の回動軸9,10が突出して設けられている。そして、第1回動部材8の一方の回動軸10は固定部材2の一方の側壁21に回動可能に連結されており、他方の回動軸9は固定部材2の開口7を挿通して第1可変抵抗器4の貫通孔5に挿入され、回転体6に連結されている。従って、第1回動部材8が固定部材2に対して回動すれば、第1可変抵抗器4の回転体6が回動して抵抗値が変化する。
【0030】
本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10は本体と一体に成型されており、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動は滑らかであり、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【0031】
図7〜図9に示すように、第1回動部材8の他方の回動軸9には、後述する第2可変抵抗器11の配線12を導くための導出孔13がその中心に形成されており、その一端は回動軸9の端面に開口し、その他端側(第1回動部材8の本体側)は上方の出口に向けて拡径する案内孔22となって第1回動部材8の本体の上面に開口している。すなわち案内孔22の開口径は、導出孔13に向けて小さくなっている。
【0032】
回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方の外面には、図7に示すように第2可変抵抗器11が取り付けられている。図7中には詳細は示さないが、第2可変抵抗器11は、抵抗値を変化させる回動操作部として、貫通孔5を有する回転体6を備えた回転型可変抵抗器であり、第1可変抵抗器4と同一の構成である。シャフト14の一端は回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の一方に回動可能に軸支されており、シャフト14の他端は前記壁体の他方を貫通して第2可変抵抗器11の回転体6に連結されている。そして、図7及び図9に示すように、第1回動部材8の内側の空間には、略半円盤形(かまぼこ形)の第2回動部材15が周面を上に向けた姿勢でシャフト14に固定されて設けられている。第2回動部材15の周面中央(上面側中央)にはスティック3が取り付けられており、このスティック3は固定部材2の上面の化粧板20のスリットを挿通して化粧板20の上方に突き出している。
【0033】
従って、スティック操作により第2回動部材15を第1回動部材8に対して回動すれば、シャフト14が回動して第2可変抵抗器11の抵抗値が変化する。また、操作者は、このスティック3を直交する2方向に指で任意に操作し、第1回動部材8及び第2回動部材15をそれぞれ必要に応じて所定の方向に回動させれば、第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗を必要量だけ変化させることができる。
【0034】
なお本例では、第2可変抵抗器11は第1可変抵抗器4と同様に貫通孔5を備えた回転体6を回転させて抵抗を変化させるタイプであるが、抵抗値を変化させる回動操作部として本体の外に突出したシャフトを備えたシャフト型であってもよい。この場合には、第2可変抵抗器のシャフトは、回動軸9,10と平行な第1回動部材8の一対の壁体の間で回動可能となるように渡設され、第1回動部材8の内側の空間において、このシャフトに前記第2回動部材15が取り付けられる。
【0035】
本例のスティックレバーユニット1’は、第1回動部材8及び第2回動部材15を中立位置へ復元させる復元機構を備えている。すなわち、第1回動部材8及び第2回動部材15は、上述した通り、それぞれ所定の軸線を中心として任意の方向に回動できるが、それぞれ第1可変抵抗器4及び第2可変抵抗器11の抵抗が所定の中央値となるような中立位置が設定されており、スティック3に外力が加えられない場合には、第1回動部材8及び第2回動部材15は付勢手段によって該中立位置に設定されるようになっている。
【0036】
図11に示すように、固定部材2の内部空間であって、第1回動部材8の他方の回動軸9が設けられた側壁21の近傍には、第1回動部材8の中立位置への復元機構として付勢板23が設けられている。この付勢板23は、回動軸9,10に直交する板面を有し、回動軸9,10に直交する面内で揺動可能とされた略台形状の板体である。付勢板23は、その一端部において固定部材2に回動可能に連結され、その他端部が固定部材2との間に設けられた付勢手段としてのばね24によって上方に引っ張られ、その上縁が第1回動部材8に設けられたピン25に当たって第1回動部材8を中立位置に設定している。
【0037】
図10に示すように、第1回動部材8の内部空間には、第2回動部材15の中立位置への復元機構として付勢板26が設けられている。この付勢板26は、第2可変抵抗器11のシャフト14に直交する板面を有し、シャフト14に直交する面内で揺動可能とされた略台形状の板体である。付勢板26は、その一端部において固定部材2に回動可能に連結され、その他端部が固定部材2との間に設けられた付勢手段としてのばね27によって上方に引っ張られ、その上縁が第2回動部材15に設けられたピン28に当たって第2回動部材15を中立位置に設定している。
【0038】
図4、図5、図7〜図9に示すように、本例では第2可変抵抗器11の配線12を特殊な構造で固定部材2外に引き出している。すなわち、図5に示すように、第2可変抵抗器11の3つの端子30は、基板31に設けられた図示しないプリント配線を介して3つの接続端子32から3本の配線12に接続されている。これらの配線12は、図7〜図9に示すように、第1回動部材8の外形に沿って引き回され、第1回動部材8の上面に開口した案内孔22から回動軸9の導出孔13に挿通され、回動軸9の端部の開口から固定部材2の外に導かれている。そして、図4に示すように、固定部材2の外に導かれた配線12は、基板33の端子34に接続されている。この基板33には、第1可変抵抗器4の3つの端子が接続され、図示しないプリント配線を介して2つの可変抵抗器4,11の合計6本の配線が4種類(プラス信号線、マイナス信号線、2本の中間タップ信号線)にまとめられて基板33の集合端子部35に接続されている。
【0039】
第1可変抵抗器4は固定部材2に固定されているが、第2可変抵抗器11は第1回動部材8とともに回動するので、仮に第2可変抵抗器11の配線をそのまま固定部材2の外に引き出して基板33等に接続する従来の構造をとると、その配線12も動作することになり、配線12の動作がスティック3を操作する感触に影響してしまう。
【0040】
しかし、本例によれば、上述したように第2可変抵抗器11の配線12を第1回動部材8の導出孔13から回動軸9の軸端の開口を通って固定部材2の外に導き出している。このように、第2可変抵抗器11の配線12を、第1回動部材8の回動軸9の中心に沿って形成された導出孔13内に保持しているので、該配線12の全体が第1回動部材8の回動とともに動作することはない。このため、該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えることはなく、スティック3の操作感覚にはなんらの影響もない。また、第2可変抵抗器11の配線12は大きく動くことがないから、繰り返しの動作による断線等のおそれもない。
なお、本例では、第2可変抵抗器11の配線12は、第1回動部材8の回動軸9に形成された導出孔13を経て固定部材2の外に導き出されているが、第2可変抵抗器11の配線12は回動軸10に導出孔を形成してここから固定部材2の外に導出してもよい。配線12の固定部材2の外への導出経路は、外部機器との電気的接続の便宜や機器設計上の必要性に応じて任意に選択することができる。
【0041】
以上説明したように、本例では、第1回動部材8の一対の回動軸9,10が本体と一体に成型され、高い精度で軸線が一致しているので、固定部材2に対する第1回動部材8の回動が滑らかであり、さらに第2可変抵抗器11の配線12が第1回動部材8の回動軸9の導出孔13に保持されているために該配線12の存在が第1回動部材8の回動に抵抗を与えないことと相俟って、スティック操作時の感触がよい。また、先に固定部材2に第1回動部材8を回動可能に取付け、その後に固定部材2から外方に突出した一方の回動軸9の端部に第1可変抵抗器4の回転体6を挿入し、該第1可変抵抗器4を固定部材2の外面側に固定する手順で組み立てることができるので、第1可変抵抗器4と回動軸9,10との組み立てに無理がなく、スティック操作時には第1可変抵抗器4に負担をかけずに第1回動部材8を円滑に回動させることができ、シャフト型可変抵抗器のシャフトを回動部材の回動軸の一方として利用する従来のスティックレバーユニットに比べ、第1可変抵抗器4の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本例のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図である。
【図2】図2は本例の基本構造を有するスティックレバーユニットの具体例を示す平面図である。
【図3】図3は同正面図である。
【図4】図4は同左側面図である。
【図5】図5は同背面図である。
【図6】図6は右側面図である。
【図7】図7は同底面図である。
【図8】図8は図2のA−A切断線における断面図である。
【図9】図9は図7のB−B切断線における断面図である。
【図10】図10は図7のC−C切断線における断面図である。
【図11】図11は図7のD−D切断線における断面図である。
【図12】図12は、従来のスティックレバーユニットの基本構造を説明するための模式構造図である。
【符号の説明】
【0043】
1,1…スティックレバーユニット
2…固定部材
3…スティック(レバー)
4…第1可変抵抗器
5…貫通孔
6…回転体
7…固定部材の開口
8…第1回動部材
9…回動軸
10…回動軸
11…第2可変抵抗器
12…配線
13…導出孔
15…第2回動部材
22…案内孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴とするスティックレバーユニット。
【請求項2】
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記第1回動部材に回動自在に軸支されて前記第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴とするスティックレバーユニット。
【請求項3】
前記固定部材には開口が設けられ、前記第1可変抵抗器は前記貫通孔が前記開口に連通するように前記固定部材の外側に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のスティックレバーユニット。
【請求項1】
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴とするスティックレバーユニット。
【請求項2】
固定部材と、前記固定部材に設けられた第1可変抵抗器と、前記固定部材に回動自在に軸支されて前記第1可変抵抗器を回動制御する第1回動部材と、前記第1回動部材に設けられた第2可変抵抗器と、スティックレバーを有し前記第1回動部材に回動自在に軸支されて前記第2可変抵抗器を回動制御する第2回動部材とを備えたスティックレバーユニットにおいて、
前記第1可変抵抗器は、抵抗値を変化させる回動操作部として貫通孔を有する回転体を備えており、
前記第1回動部材は、前記第1可変抵抗器の前記貫通孔に挿入されて前記回転体に連結される回動軸を備えていることを特徴とするスティックレバーユニット。
【請求項3】
前記固定部材には開口が設けられ、前記第1可変抵抗器は前記貫通孔が前記開口に連通するように前記固定部材の外側に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2記載のスティックレバーユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−128620(P2006−128620A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−204444(P2005−204444)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(000201814)双葉電子工業株式会社 (201)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(000201814)双葉電子工業株式会社 (201)
【Fターム(参考)】
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