スプライス要素を有する、現場終端処理可能LC形光コネクタ
光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタは、LCレセプタクルと嵌合するように構成されるハウジングを含み、ハウジングは、シェルと、シェルの表面上に配置される第1の弾力性ラッチと、バックボーンとを含む。LC形コネクタはまた、ハウジングに配置され、外側シェルとバックボーンとの間に保持される鍔体を含み、鍔体は、鍔体の第1の部分に配置されるファイバースタブを含む。鍔体は更に、鍔体の第2の部分に配置される機械的スプライスを含み、機械的スプライスは、ファイバースタブの第2末端部を第2光ファイバーに接続するよう構成される。LC形コネクタは更に、ハウジングバックボーンの外側表面に連結されるトリガーを含み、トリガーは、押圧によって作用される時に第1のラッチと係合する第2のラッチを含む。一体成形ラッチ構造を有する光コネクタもまた、提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタを目的とする。
【背景技術】
【0002】
電気通信産業分野の機械的光ファイバーコネクタは、既知である。例えば、LC、ST、FC及びSC光コネクタは、広く使用されている。
【0003】
LCコネクタは、1990年代初期に、スモールフォームファクタ光コネクタとして、Lucentによって開発された。これらのコネクタは、他の標準コネクタ形式と比較して、約半分の寸法を有する。このより小さい寸法は、配線盤におけるより高い記録密度を可能にし、それらを使用したセントラルオフィス及びデータセンターにおけるコスト削減をもたらす。
【0004】
初期のLCコネクタは、裸のファイバーを中空フェルールに挿入し、典型的にはエポキシ系接着剤を用いて、ファイバーをフェルールに結合することによって製造された。従来のLCコネクタ構造及び製造情報は、米国第5,461,690号、米国第5,579,425号、米国第5,638,474号、米国第5,647,043号、米国第5,481,634号、米国第5,719,977号、及び米国第6,206,581号に記載される。
【0005】
つい最近になって、米国第7,147,384号に記載されるような、エポキシ系接着剤の代わりにホットメルト接着剤を使用する、LCコネクタが開発されてきた。
【0006】
従来のLCコネクタは、フェルールの末端部上で適切な球面半径を維持すると同時に、かつ適切なフェルール長さを保持すると同時に、ファイバー及びフェルールの末端部上で高度の研磨を達成するために、制御された方法で注意深く実行されなければならない、多段階研磨手順を必要とし得る。本コネクタ調製のために必要とされる配慮の量は、コネクタがAPC(角度を付けた研磨コネクタ)タイプである場合に更に増加する。
【0007】
これらの種類の要件が原因で、これらの従来のコネクタは、現場設置にあまり適していない。上記のように、標準LCコネクタを光ファイバーに実装するために、接着剤が必要とされる。この工程は、現場で行うにはやっかいで手間を要する場合がある。また、組立後の研磨は、職人がより高度な技術を有することを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
日本国特許番号3445479、日本国特許公開番号2004−210251(WO 2006/019516)及び日本国特許公開番号2004−210357(WO 2006/019515)に記載されているようなハイブリッド光スプライスコネクタも既知である。しかしながら、これらのハイブリッドスプライスコネクタは、標準コネクタ形式に適合しておらず、現場において大幅なコネクタの区分組立を必要とする。コネクタの多数の小片の取扱いと方向決めは、不正確なコネクタ組立体をもたらす場合があり、性能の低下又はファイバーを損傷する機会が増えるおそれがある。
【0009】
つい最近になって、米国公開第2007/0104425 A1号は、機械的スプライスを用いて現場ファイバーに継ぎ合わされるフェルールに配置される、事前研磨ファイバースタブを含む、光ファイバーコネクタに関して記載している。NPCと呼ばれるそのようなコネクタは、現在、3M Companyから市販されている。入手可能なスモールフォームファクタコネクタとしては、Pretium LC(Corningから入手可能)、Fast LC(Fujikuraから入手可能)、Opticam LC(Panduitから入手可能)、及びLightcrimp LC(Tycoから入手可能)が挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に従って、光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタが提供される。LC形コネクタは、LCレセプタクルと嵌合するように構成される、ハウジングを含み、ハウジングは、LC形と前面とを有するシェルと、シェルの表面上に配置され、LCレセプタクルと係合するように構成される、第1の弾力性ラッチであって、前面から離れて延在する、第1の弾力性ラッチと、その第1の部分上でシェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンとを含む。LC形コネクタはまた、ハウジング内に配置され、外側シェルとバックボーンとの間に保持される、鍔体を含み、鍔体は、鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含み、ファイバースタブは、フェルールに実装され、フェルールの端面に近接した第1の末端部と、第2の末端部とを有する、第1の光ファイバーを含む。鍔体は更に、鍔体の第2の部分に配置される、機械的スプライスを含み、機械的スプライスは、ファイバースタブの第2末端部を第2光ファイバーに継ぎ合わすように構成される。LC形コネクタは更に、ハウジングバックボーンの外側表面に連結される、トリガーを含み、トリガーは、前面に向かって延在する、第2のラッチを含み、第2のラッチの一部は、第1のラッチの一部と重なり合い、第2のラッチは、押圧によって作用される時に第1のラッチと係合する。
【0011】
一態様において、請求項1に記載のLC形光コネクタは更に、第2の光ファイバーの横移動を制限するために、ハウジングの末端部に連結される、ファイバーブートを備え、ファイバーブートは、バックボーンとトリガーとの間に配置される、その第1の部分を有する。
【0012】
別の態様において、トリガーは更に、LC形光コネクタを第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を備える。一態様において、連結機構は、トリガーの第1の側面上に形成される、ダブテール突出部と、トリガーの対向側面上に形成される、対応するスロットとを備え、スロットは、第2のLC形光コネクタのトリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。
【0013】
別の態様において、LC形光コネクタは、バックボーンの対向する外側側面上に形成される、ケーブル識別ラベルを含む。
【0014】
別の態様において、第2のラッチは、第1のラッチの一部と重なり合う、ドライバーを含み、ドライバーは、指からの押圧を受容するように構成される。一態様において、トリガーラッチのドライバーは、ドライバーの第1の側面から延在する、下突出リップ部分と、ドライバーの対向側面から延在する、上突出リップ部分とを含む。
【0015】
別の態様において、LC形光コネクタは更に、鍔体の第3の部分内に構成される、バッファークランプであって、作動と同時に第2のファイバーのバッファークラッディングの少なくとも一部を固定するよう構成される、バッファークランプと、鍔体の第3の部分の外側表面に受容されるよう構成され、バッファークランプを摺動可能に作動させるよう構成される、バッファークランプ作動スリーブとを備える。
【0016】
別の態様において、第1のラッチ及び第2のラッチは、シェルをトリガーに連結する、単一一体ラッチ構造として形成される。
【0017】
別の態様において、複合セットLC形光コネクタが提供され、複合セットLC形光コネクタは、上記のLC形光コネクタと、少なくとも第2のLC形コネクタとを含む。第2のLC形光コネクタは、第2のハウジングと、第2の鍔体と、第2のトリガーとを含み、第2のトリガーは、ダブテール突出部と対応するスロットとを含む、第2の連結機構を含み、第2のLCコネクタのダブテール突出部は、第1のLC形光コネクタの対応するスロットと係合する。
【0018】
一態様において、複合セットLC形光コネクタは、二重LC形光コネクタである。
【0019】
本発明の別の態様において、光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタは、LCレセプタクルと嵌合するように構成される、LC形と前面とを有する外側シェルを含む、ハウジングを備える。弾力性ラッチは、外側シェルの表面上に配置され、LCレセプタクルと係合するように構成され、弾力性ラッチは、LCレセプタクルからラッチを取り外す押圧を受容するように構成される、その上に形成されるドライバーを有する、一体成形ラッチである。ハウジングは更に、その第1の部分上で外側シェルの外側表面と係合するように構成され、ブートと係合するように構成される、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンを含む。光コネクタは更に、ハウジングに配置され、外側シェルとバックボーンとの間に保持される、鍔体を備え、鍔体は、鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含む。ファイバースタブは、フェルールに実装される、第1の光ファイバーを含み、フェルールの端面に近接した第1の末端部と、第2の末端部とを有する。鍔体は更に、鍔体の第2の部分に配置される、機械的スプライスを含み、機械的スプライスは、ファイバースタブの第2末端部を第2光ファイバーに継ぎ合わすように構成される。
【0020】
本発明の上記の概要は、本発明のそれぞれの図示の実施形態又は全ての実施を説明しようとするものではない。下記の図及び発明を実施するための形態によって、これらの実施形態を更に詳細に例示する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明は、添付図面を参照して更に詳しく記述される。
【図1】本発明の実施形態による光コネクタの等角図。
【図2】本発明の実施形態による光コネクタの分解図。
【図3】図2の代表的な光コネクタの等角図。
【図4】本発明の別の実施形態による代表的な二重コネクタの等角図。
【図5】本発明の実施形態による光コネクタの代表的なトリガー部分の平面図。
【図6】本発明の実施形態による代表的な鍔体の等角図。
【図7】本発明の実施形態による代表的な光コネクタのクリップ−トリガー−ブート部分の分解図。
【図8】本発明の別の実施形態による代替の光コネクタの等角図。
【図9】本発明の別の実施形態による代替の光コネクタの等角図。
【図10】本発明の別の実施形態による代表的な現場終端処理プラットフォームの等角図。
【図11A】本発明の別の実施形態による光コネクタの分解図。
【図11B】図11Aの光コネクタの等角図。
【0022】
本発明は種々の修正及び代替の形態に容易に応じるが、その細部は一例として図面に示しており、また詳しく説明することにする。しかしながら、その意図は、記載された特定の実施形態に本発明を限定することにないことを理解するべきである。むしろ、付随する請求項によって定義される本発明の範囲内に入る修正、等価物、及び代替物すべてを網羅することを意図するものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の発明を実施するための形態では、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例として示す。この点に関して、「上」、「底」、「前」、「後」、「先」、「前方」、「垂下」などのような方向用語は、説明する図の方向に関して用いられている。本発明の実施形態の構成要素は多くの異なる方向に置かれ得るので、方向に関する用語は、説明のために使われるものであって、決して限定するものではない。他の実施形態を利用することもでき、また、構造的又は論理的な変更が、本発明の範囲から逸脱することなくなされうることが理解される。
【0024】
本発明は、光コネクタを目的とする。より具体的には、代表的な実施形態の光コネクタは、簡単な現場終端処理が可能なコンパクトな長さのLC形光コネクタである。本明細書に記載する代表的なコネクタは、ファイバー・トゥー・ザ・ホーム(Fiber To The Home(FTTH))及び/又はファイバー・トゥー・ザ・エックス(Fiber To The X(FTTX))ネットワークインストールのために容易に設置及び利用することができる。代表的なコネクタは、多数の接続を処理するとき使用の容易さが欠かせない、設置環境、特に労働コストがより高価なところで利用できる。
【0025】
本発明の代表的な実施形態によると、光ファイバーコネクタ100は、図1の等角図及び図2の分解図で示される。図3〜7は、コネクタ100又はその構成要素の他の図を示す。光コネクタ100は、LCレセプタクルと嵌合するよう構成される。LC型光ファイバーコネクタ100は、ハウジング110とファイバーブート180を有するコネクタ本体を含んでよい。この代表的な実施形態において、ハウジング110は、LCレセプタクル(例えば、LC連結具、LCアダプタ、又はLCソケット)に受容されるように構成される前面を有する、外側シェル112と、更なる構造的支持を提供し、コネクタのフェルール132、鍔体120、及びバネ155を含有するために、コネクタの末端部を遮断する、クリップ116(「バックボーン」とも称される)とを含む。
【0026】
シェル112は、外部LC形状の本体形式を有する。加えて、ハウジング110は、LCレセプタクルと係合し、コネクタ100を定位置に固定するように構成される、シェル112の外側表面上に配置される、ラッチ115を含む。ラッチ115は、押圧可能であり、ラッチが適度な押圧によって作動する時に、コネクタをLCレセプタクルから取り外す/解放することができるように、十分な可撓性を有する。加えて、図3に示すように、ラッチ115は、後方に(即ち、前面102から離れて)延在する。ラッチ115は、ラッチが押し下げられる時に、クリップ116の上面117と接触するように構成される、後縁下部114Bを有する。この構造は、ラッチ止め具を形成し、使用中に繰り返し押し下げられ得る場合のラッチ115の過度の曲げ及び過度の応力を防止する。
【0027】
ハウジング110はまた、その中に配置されるスプライス140へのアクセスを可能にするのに十分な寸法を有する、シェル112の側面に形成される開口部113Aを含む(以下の更なる考察を参照のこと)。また、一態様において、対向側面からの機械的スプライスへのアクセスを可能にするために、開口部113Aの反対側のシェル112内に、1つ以上のアクセススロット113Bが提供されてもよい。
【0028】
クリップ116は、シェル112の後方部分の外側表面上で摺動又はスナップ嵌めすることによって、シェル112と係合するように形状決定される。クリップ116の内面上に形成される肩部分(図3を参照のこと)は、バネ155が位置するための反作用面を提供する。クリップ又はバックボーン116は更に、クリンプリング、ファスナー、又はファイバーブート180への連結を提供する、クリップの後方部分上に配置される、強い実装構造118を含むことができ、光ファイバーを曲げに関連する応力の損失から保護するために利用することができる。図3に示すように、ファイバーブート180は、クリップ116の後方部分上に配置される、実装構造118に連結される。代替の態様において、例えば1つ以上の強化部材を含む被覆光ファイバーケーブルを使用する場合、ケーブルジャケット強化部材をクリップ116に固着するために、クリンプリングを利用することができる。
【0029】
本発明の代表的な実施形態によると、シェル112及びクリップ116は、金属及び他の好適な硬質材料も使用することができるが、ポリマー材料から形成又成形することができる。好ましい態様において、外側シェル112は、クリップ116よりも可撓性又は柔軟性の材料から形成される。
【0030】
コネクタ100は、コネクタハウジング内に配置され、その中に保持される鍔体120を更に含む。代表的な実施形態によると、鍔体120(鍔体要素はまた、「バレル」とも称され得る)は、ファイバースタブ組立体、機械的スプライス140、及びファイバーバッファークランプ126を収容することができる、多目的要素である。鍔体は、クリップ116内にいくつかの限定された軸の動きを有するよう構成される。例えば、鍔体120は、ファイバースタブ組立体がレセプタクルに挿入されるとき、鍔体とクリップ116との間に置かれるバネ155に対して抵抗を付与するフランジとして使用できる鍔又は肩125(例えば、図3を参照のこと)を含んでよい。本発明の代表的な実施形態によると、鍔体120は、金属及び他の好適な材料も利用できるが、高分子材料から形成又は成型される。例えば、鍔体120は、射出成型一体材料を含んでよい。鍔体120は、図3の断面図に示すように、クリップ部分116によってハウジング110内に固定される。
【0031】
特に、鍔体120は、ファイバースタブ組立体を受容及び収容する開口部を有する第1末端部分121(図6を参照のこと)を含み、そしてそれは、その中に固定された光ファイバー134を有するフェルール132を含む。図3に示すように、鍔体120はまた、フェルールに向かって現場ファイバー184を導く、ファイバーガイドチャネルも含む。鍔体120は更に、鍔体が使用中にハウジング内を移動する際のコネクタハウジング内の適切な整合を確実にするために、1つ又は複数のキー溝又は扁平部分127を含むことができる。この回転整合は、工場研磨の角度を付けた研磨コネクタ(APC)フェルールを利用する時に、更に有利であり得る。あるいは、フェルール及び鍔体の両方が、回転整合を維持するために、対応するキー溝形状の特徴を含むことができる。
【0032】
フェルール132は、セラミックス、ガラス、プラスチック又は金属材料から形成でき、その中に挿入固定された光ファイバー134を坦持する。好ましい態様において、フェルール132は、セラミックフェルールである。光ファイバー134は、フェルール132を通って挿入されるが、その結果、第1ファイバースタブ末端部は、フェルール132の末端部面から僅かに突出するか又は、末端部面と符号又は末端部面と同一平面上にある。好ましくは、この第1ファイバースタブ末端部は、工場で研磨される(例えば、平らな又は角度を付けた研磨、斜面を有するか又は有しない)。ファイバー134の第2の末端部は、コネクタ100の内部に途中まで延在し、現場ファイバー184等の第2の光ファイバーを継ぎ合わせるために利用される。ファイバー134の第2末端部は、劈開されてよい(平らな又は角度の付いた、斜面を有するか又は有しない)。1つの態様において、ファイバー134の第2末端部は、ファイバーの縁部の鋭さを減少させるため工場内で研磨されてよく、それがスプライス要素内に設置されるときに削りくず(くず)をつくってもよい。例えば、従来の融着接続装置で提供されるもののような電気アークは、ファイバーの先端を融解し、丸い末端部を形成するために利用することができ、それにより鋭い縁部を取り除く。コアの起こりうるひずみを減少させながら、末端部面形状をよりよく制御するために、研磨材料による研磨と合わせてこの電気アーク技術を使用することができる。別の非接触法は、レーザーエネルギーを利用し、ファイバーの先端を切除/融解する。
【0033】
スタブ及び現場ファイバーは、標準シングルモード又はマルチモード光ファイバー、例えばSMF28(コーニング社(Corning Inc.)から入手可能)を備えることができる。別の実施形態において、ファイバー134は、ガラス系ファイバーを更に保護するためファイバーの外側クラッドに配置される炭素コーティングを更に加えて含む。代表的な態様において、ファイバー134は、予め設置されフェルール132内に固定されて(例えば、エポキシ又は他の接着剤により)、鍔体120の第1末端部分121内に配置される。フェルール132は、好ましくはエポキシ又は他の好適な接着剤を介して鍔体部分121内に固定される。好ましくは、ファイバースタブの事前設置は、工場で行われてよい。
【0034】
図6に示すように、鍔体120は更に、スプライス要素ハウジング部分123を含む。この代表的な態様において、スプライス要素ハウジング部分123は、機械的スプライス140が鍔体120の中央キャビティ内に挿入固定されてよい開口部122を提供する。代表的な実施形態において、機械的スプライス140は、Saint Paul,Minnesotaの3M Companyから入手可能な、3M(商標)FIBRLOK(商標)機械的ファイバー光スプライスデバイスと構造が似ている、機械的スプライスデバイス(本明細書において、スプライスデバイス又はスプライスとも称される)を備える。この代表的な態様において、スプライス要素142及び作動キャップ144を含む機械的スプライス140は、LCコネクタのフォームファクタの減少のため、従来の機械的ファイバー光スプライスデバイスよりも小さくなるように構成される(例えば、従来のSCコネクタ形式と比較して)。
【0035】
例えば、スプライス要素142は、ファイバー軸周囲で2つの脚部を連結するフォーカスヒンジを有する延性材料シートから形成され、その中に受容される従来のガラス光ファイバーのクランプ力を最適化するために、脚部のそれぞれはファイバー把持チャネル(例えば、V字型(又は同様の)溝))を含む。延性材料は、例えばアルミニウム又はアルマイトであり得る。一態様において、従来の屈折率整合流体は、スプライス要素内の改善された光結合性のためスプライス要素のV溝領域内に予め加えられてもよい。別の態様において、屈折率整合流体は利用されない。例えば、要素142は、LCコネクタハウジングでの利用に対して、約0.8〜1.0cm(0.3〜0.4インチ)(好ましくは、約0.889cm(0.350インチ))の長さ、約0.25〜0.5cm(0.1〜0.2インチ)(好ましくは、約0.13インチ)の高さ、及び約0.03〜0.04インチ(好ましくは、約0.3302cm(0.035インチ))の幅を有する。
【0036】
スプライス要素142は、鍔体120の部分123に位置する実装デバイス又はクレードルに実装可能である。代表的な実施形態において、クレードルは、例えば成型により鍔体120内に一体化される。クレードル124は、スプライス装置140の軸及び横方向位置を固定できる(例えば、滑合又はスナップ嵌めにより)。例えば、キャップの作動前に、軸又は高さ位置で要素142を固定するために、突出タブ等の1つ以上のリテーナ要素129(図6を参照のこと)を使用することができる。このようにして、スプライスデバイス140は、一旦設置されると、回転することができないか、又は容易に前方若しくは後方に移動することができない。
【0037】
代表的な実施形態では、動作中、キャップ144が開放位置から閉鎖位置に(例えば、図2に示す矢印145の方向に)移動すると、キャップ144の内部に位置する1つ以上のカムバーは、スプライス要素脚部上で摺動することができ、それらを相互に向かって付勢する。2つのファイバー末端部(例えばファイバー134の1つの末端部と現場ファイバー184の1つの末端部)は、スプライス要素内に形成された溝内の所定の場所に保持され、互いに突き合わされ、チャネル内で一緒に継ぎ合わされ、要素脚部が互いに向かって移動するとき十分な光接続を付与する。
【0038】
同様ではあるがより大きいスプライス要素が、米国特許第5,159,653号に記載され、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。他の従来の機械的スプライス装置は、本発明の別の態様により利用されてもよく、米国特許番号4,824,197号、同第5,102,212号、同第5,138,681号及び同第5,155,787号に記載されており、その各々がそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0039】
機械的スプライス140は、現場技術者が現場設置場所でファイバースタブ134の第2の末端部を光ファイバー184に継ぎ合わせるのを可能にする。本明細書で使用するとき、用語「継ぎ合わせる」は、スプライス140はファイバーを取り除くことができるので限定された観念に解釈されるべきではない。例えば、該要素は、キャップ144をクレードル内の作動位置から非作動位置に移動させるツールが入ることを可能にするために、スロットが鍔体内に形成され得るため、初期作動後に「再開放」することができる。この構成は、継ぎ合わされたファイバーの再配置、続いてキャップの作動位置への置換を可能にする。
【0040】
更に、鍔体120は、継ぎ合わされている現場ファイバー184のバッファー部分を締め付けるように構成され得る、バッファークランプ部分126を含む。代表的な態様において、バッファークランプ部分126は、完全に組み立てられたコネクタ内のクリップ116の内部に配置される。好ましい態様において、バッファークランプ部分126は、コネクタ構造の一体部分である。例えば、図6は、バッファークランプ部分126の1つ以上の縦方向に形成されたスロットであり、結果的にコレット状の形状を示す。この構成は、スリーブ160を軸方向にコネクタハウジングに向かって移動させることによって、スリーブ160がバッファークランプ126に摺動可能に適合する時に押し下げ、現場ファイバー184のバッファー部分と係合するためのクランプフィンガー128を形成する。米国公開第2007/0104425 A1号に記載されるような、他の代替のバッファークランプ構造もまた利用することができ、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0041】
代表的な態様において、コネクタ100は更に、トリガー部分130を含む。トリガー部分130は、ブート180とクリップ116との間に位置付けられる。一態様において、トリガー部分130は、クリップ部分118を通過するための開口部を有する(図7を参照のこと)。トリガー部分130は、クリップ116の後方部分の外側表面上に形成される対応するボス114と係合するように設計される凹部を有する、前面部分133を有する。また、トリガー部分130は、ブート180の外側表面上に形成される対応する前面部分181と係合するように設計される凹部を有する、後面139を有する。この構造は、ブートに印加される側面負荷の影響を減少させることができる。
【0042】
トリガー130は更に、ラッチトリガー135が適度の押圧によって作動する時に、ハウジングラッチ115と係合するように構成される、前方に延在するラッチ135を含む(即ち、それはハウジングの前面102に向かって延在する)。LCコネクタ及びその対応するレセプタクルの小さい形式寸法、並びにLCレセプタクルを有するデバイスの狭い空間の要件により、LCコネクタを解放するために、ラッチ115に直接アクセスすることは困難であり得る。したがって、トリガーラッチ135は、ユーザーがLCコネクタを解放するための簡単なアクセス点を提供する。例えば、図3に示すように、トリガー135の下面部分は、トリガーラッチ135が押される時に、ハウジングトリガー115の上面部分114Aと接触することができる。レセプタクルに実装されるコネクタの除去を補助するために、隆起部又は同様の構造が、トリガーラッチ135の上面上に配置されてもよい。
【0043】
トリガー130は、シェル112を備える材料と同様の材料、又はナイロン材料等のより可撓性若しくは柔軟性の材料から形成することができる。代表的な一態様において、トリガー材料は、複数回にわたって印加される押圧に耐えることができるように、シェル材料よりも柔軟性を有する。
【0044】
トリガー130はまた、コネクタ100が二重形式で簡単な方法で別のLCコネクタに連結され得るように構成される。従来のLC形コネクタは、多くの場合、コネクタのLC二重セットを形成するために、追加の別個の一部品(ホルダー等)を必要とする。対照的に、図5に示す代表的な態様において、トリガー130は、第1のLCコネクタを第2のLCコネクタに連結するための、一体連結機構を含む。更に、別の代替の態様において、複合コネクタセットは、二重構成にのみ限定されない。例えば、上記の設計を仮定すると、用途に応じて、3個以上のコネクタを簡単な方法で一緒に連結することができる(例えば、3個、4個、10個等のコネクタセット)。
【0045】
本態様において、連結機構は、トリガー130の第1の側面上に形成される、ダブテール突出部138と、トリガー130の対向側面上に形成される、対応するスロット137とを備え、スロット137は、別のコネクタのトリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。例えば、図4に示すように、二重コネクタ100A/100Bは、第2のLC 135Bに連結される、第1のLC 135Aを含む。この連結機構は、嵌合された二重のコネクタ間の正確な分離距離を確立することができる。ボール・ソケット機構又はさね継ぎ機構等の他の連結一体機構も利用することができる。加えて、現場での使用の便宜のため、それぞれのクリップ116は、一方の側面上の「A」及びもう一方の側面上の「B」等(又は「1」及び「2」等)、対向する外側側面上に形成されるケーブル識別ラベル117(図7を参照のこと)を含むことができる。
【0046】
更に、トリガーラッチ135は、ラッチを押し下げるために、ユーザーの親指又は他の指によって容易に接触することができる、キャップ又はドライバー表面136を含む。更に、図1に示すように、キャップ表面136は、下突出リップ部分136A(キャップ136の一方の側面から延在する)、及び上突出リップ部分136B(キャップ136の対向側面から延在する)を含むことができる。これらの延在は、二重形式で利用される時に、別のトリガーのキャップと係合するように構成される。例えば、図4に示すように、コネクタ100Aのトリガー130Aの下突出リップ部分は、コネクタ100Bのトリガー130Bの上突出リップ部分の真下に配置される。このようにして、ユーザーは、二重のコネクタの両方の対応するハウジングラッチを押し下げるために、トリガーラッチ135Bのキャップ部分を押し下げ、かつトリガーラッチ135Aのキャップ部分と係合させることができる。
【0047】
コネクタ/ファイバー境界面での鋭いファイバーの曲げを防止するため、ブート180が利用されてもよい。ブート180は、コネクタ100の後方末端部に連結される。上記のように、ブートは、トリガー130の後面部分139とクリップ116の後方部分118との間で係合するために、ブート180の外側表面上に形成される、前面部分181を含む(例えば、図3を参照のこと)。代表的な態様において、ブート180は、現場ファイバー184のために種々のファイバーの種類(例えば、250μm又は900μmのファイバー)を使用する際に十分な性能を提供するために、フレア状テール182を含む。この種類のブートは、工場で事前設置することができる(即ち、現場ファイバー終端処理前にコネクタに適合される)。あるいは、別のブート形状を利用することができる。他のブート構成は、米国公開第2007/0104425 A1号に記載され、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0048】
代替の態様では、図8及び9に示すように、コネクタラッチは、単一部品構成を有することができる。例えば、図8は、LC形レセプタクルに受容されるように構成される外側シェル212を有するハウジング210を含む、LCコネクタ200を示す。上記のクリップと同様のクリップ216が、コネクタ200のバックボーン支持構造として提供されてもよい。ブート280をクリップ216に更に連結するのを補助するために、トリガー230も提供される。この代替の構成において、ラッチ215は、ハウジング外側シェルをクリップに連結する、単一の連続ラッチである。この代替構造は、コネクタの中央領域で屈曲する、又は撓む、連続ビーム部材を形成する。図9に示すように、事前設置位置215Bにおいて、クリップ230がコネクタの正面から離れて配置されるため、ラッチは扁平である。設置位置215Aにおいて、ラッチは、簡単な方法でユーザーの指によって押圧可能である、隆起表面236を含む。この代替の構成は、トリガー及びラッチが常に接触していることを確実にし、潜在的な障害の発生を低減することができる。
【0049】
更なる代替の実施形態において、コネクタラッチは、図11A及び11Bに示すように、単一部品構成を有することができる。例えば、図11A及び11Bは、LCコネクタ300を示す。コネクタハウジング310は、LC形レセプタクルに受容されるように構成される、外側シェル312と、ハウジングのためのバックボーン支持構造として提供されてもよい、クリップ316とを含む。クリップ又はバックボーン316は更に、クリンプリング、ファスナー、又はファイバーブート380への連結を提供する、クリップの後方部分上に配置される、強い実装構造318を含むことができ、光ファイバーを曲げに関連する応力の損失から保護するために利用することができる。ファイバーブート380は、クリップ316の後方部分上に配置される、実装構造318に連結される。
【0050】
この代替の実施形態において、別個のトリガー構成要素は省略される。この代替の構成において、ラッチ315は、外側シェル312構造上に形成される、単一の連続ラッチである。特に、ラッチ315は、前方末端部(図11Bに示すようにフェルール先端に近接)及び後方末端部(クリップ316に近接)の両方で、外側シェル312に接続される。ラッチ315は更に、レセプタクル(例えば、LCアダプタ/連結具(図示せず))からのコネクタ300の除去のためにラッチを押し下げるために、ユーザーの親指又は他の指によって容易に接触することができる、好ましくは外側シェル312の後方末端部に近接して配置される、大型パッドとして形成される、ドライバー表面336を含む。クリップ316は、クリップ316が外側シェル312の後方部分上で摺動させられることを可能にし、かつラッチ315を収容する、スロット317を含む。クリップ316は、スナップ嵌め機構311A、311Bを介して、外側シェル312に固定されてもよい。また、この代替の態様において、クリップ316は、二重又は他のマルチコネクタ形式でコネクタ300を別のコネクタに連結するための、連結機構を含むことができる。好ましい態様において、連結機構は、クリップ316の第1の側面上に形成される、ダブテール突出部(図示せず)と、クリップ316の対向側面上に形成される、対応するスロット337とを備える。スロット337は、隣接したコネクタのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。
【0051】
加えて、現場での使用の便宜のため、クリップ316は、一方の側面上の「A」及びもう一方の側面上の「B」等(又は「1」及び「2」等)、対向する外側側面上に形成されるケーブル識別ラベルを含むことができる。
【0052】
コネクタ300は、コネクタハウジング内に配置され、その中に保持される鍔体320を更に含む。代表的な実施形態によると、鍔体320は、ファイバースタブ組立体、機械的スプライス340、及びファイバーバッファークランプ326を収容できる多目的要素である。鍔体320は、上記に詳細に記載する鍔体120と同一又は同様に構成されてもよい。更に、鍔体320は、上記のような金属及び他の好適な材料も利用することができるが、ポリマー材料から形成又成形することができる。鍔体320は、上記と同様の方法で、クリップ部分316によってハウジング310内に固定される。鍔体320はまた、クリップ316の内面に形成される肩部分と係合する、バネ355を収容する。
【0053】
鍔体320は更に、上記のスプライス140と同一又は同様に構成される、機械的スプライス340を収容する。代表的な実施形態では、スプライス340は、LCコネクタのフォームファクタの減少のため、従来の機械的ファイバー光スプライスデバイスよりも小さくなるように構成される(例えば、従来のSCコネクタ形式と比較して)、スプライス要素342及び作動キャップ344を有する、機械的スプライスデバイスを備える。
【0054】
特に、鍔体320は、ファイバースタブ組立体を受容及び収容する開口部を有する第1の末端部分を含み、そしてそれは、その中に固定された光ファイバー334を有するフェルール332を含む。フェルール332は、上記のフェルール132と同一又は同様の方法で、その中に挿入及び固定される光ファイバー334を支持するために、セラミック、ガラス、プラスチック、又は金属材料から形成することができる。ファイバー334の第2の末端部は、コネクタ300の内部に途中まで延在し、現場ファイバー384等の第2の光ファイバーを継ぎ合わせるために利用される(図11Bを参照のこと)。この代替の構成は、ラッチが不注意に妨害される可能性を低減し、より容易にアクセス可能なラッチドライバーを提供する。
【0055】
他の代表的な態様において、現場終端処理手順及び現場終端処理プラットフォームを提供する。現場終端処理手順及び現場終端処理プラットフォームを、図10を参照にして説明する。この代表的な実施形態において、LCコネクタ本体は、現場技術者が単一一体化デバイスで多数の終端処理工程を実行することを可能にするように構成される、現場終端処理プラットフォーム400に連結される。代表的な終端処理プラットフォームは、1つ以上のファイバーガイド部分を装着でき、コネクタへのファイバーの容易で信頼できる位置合わせ及び挿入を可能とする。ファイバーガイドは、照準装置又は良好な照明条件を必要とせず、非常に小さいファイバー末端部の確実な位置決めも提供できる。米国公開第2007/0104425 A1号に記載されるものと同様の代替の現場終端処理プラットフォーム構造物もまた利用することができ、上記を参照することによって組み込まれる。
【0056】
特に、現場終端処理プラットフォーム又はツール400は、光コネクタへの繰返し可能な正確なファイバー挿入を提供し、ファイバーの種類に関係なく正確な曲げ長さ/力を適用する。更に、この実施形態の現場終端処理プラットフォームは、現場技術者が終端処理時完全に組み立てられたコネクタを利用するのを可能にする。この別の実施形態の現場終端処理プラットフォームは、安価に作製でき、顧客に低コストのツールを提供できる。
【0057】
プラットフォーム400は、ガイドチャネル412、ドラグフィンガー413及びその中に形成された停止解放レバー411を有するベース部410を含む。プラットフォーム400は、更にファイバー終端処理手順時LCコネクタ100等のLC形光コネクタを受容し固定するよう構成されるコネクタマウント又はホルダー402を含む。図10に示すように、コネクタ100は、機械的スプライス機構への十分なアクセスが提供されるように、その側面上に配置されることが示される。
【0058】
コネクタホルダー402は、スクリュー又は止め金把持等の機械的な締結具によりプラットフォームに取り付けられてもよい。あるいは、コネクタホルダー402は、接着剤又は溶接等の他の結合技術によりプラットフォームに接続されてもよい。コネクタホルダー402は、解放式の締結具により優先的にベース部410に取り付けることができ、異なるコネクタ形式を使用する際コネクタホルダーの交換を可能にする。
【0059】
プラットフォーム400は、機械的スプライス140のスプライスキャップ144等のコネクタのスプライスキャップに接触し押し付けるよう構成されるキャップ作動装置又はドライバー446を含む作動機構440を更に含んでよい。例えば、押す動きがキャップ作動装置又はドライバー446に加えられ、接触が機械的スプライスを作動させるまでドライバーをキャップに向け移動する。この代表的な実施形態において、ドライバー446は、レバー444によりベース410に連結されてもよい。更に、レバー444は、ベース410の側面を係合するよう構成されてもよい。
【0060】
更に、プラットフォーム400は、ファイバーホルダー組立体ベース472を含むファイバーホルダー組立体470を包含する。この実施形態の好ましい態様において、ファイバーホルダー組立体ベース472は、プラットフォームベース410のチャネル412に摺動可能に受容されるよう構成される。更に、ファイバーホルダー組立体ベース472は、その中に形成されたそれ自身のチャネル又はスロット471を更に含む。この実施形態の代表的な態様によると、プラットフォームベース410、ファイバーホルダー組立体470及びそれらの構成要素は、高分子物質から形成又は成型できる。
【0061】
ファイバーホルダー組立体470は、バッファークランプ作動装置並びにファイバーホルダー部分492A、492B、及び492Cを含む。ファイバーホルダー部分は、終端処理プロセス時、光ファイバーを支持し、一時的に固定するために備えられる。ファイバーホルダー部分は、それぞれ1つ以上の位置合わせされたファイバーガイド又はチャネルを含み、プラットフォームの実質的な距離に沿ってファイバーのより多くの軸支持体を備える。例えば、ファイバーホルダー組立体の後方部分に、ファイバーガイド又はチャネル491が示される。
【0062】
この代表的な実施形態において、第1のファイバーホルダー492Aが、バッファークランプ作動装置の一部として形成され、それにより、組立体470のサブ組立体として、それは、スロット又はチャネル471内に摺動可能に受容される。バッファークランプ作動装置は、ファイバーを導き、マウント402に保持されたコネクタ100のバッファークランプ機構を作動させる双方を行うことができるじょうご形状のファイバーガイド(又はじょうご)482も含むことができる。
【0063】
ファイバーホルダー組立体ベース472は、第2ファイバーホルダー部分492B及び第3ファイバーホルダー部分又はファイバークランプ492Cを含み、そのそれぞれが、旋回可能にファイバーホルダー組立体ベース472に取り付けられる。更に、ファイバーホルダー部分492A、B及びCは、同じ又は異なるクランピング機構を利用できる。例えば、ファイバーホルダー492Aは、挿入時ファイバー上でカチッと閉じられるが、ホルダーカバーは、異なるファイバー直径を受け入れられるように浮動してもよい。ファイバーホルダー部分492Bは、一度挿入されるとファイバー上で閉じられるが、好ましくはラッチされず、それにより重力を使用しファイバーを保持する。ファイバーホルダー部分492Cは、一度挿入されるとファイバー上でカチッと閉じられファイバーホルダー組立体内にそれを確実に保持するファイバークランプとして構成されてもよい。
【0064】
ベース410は、例えば、バッファークランプハンドル又はローブ486A及び486Bを接触させることによりバッファークランプ作動装置の前方に摺動する運動を停止するよう構成される止め具420を更に含む。止め具420は、更にファイバー曲げ時、ベース472がチャネル412より上に上がるのを防止する手助けをするためチャネル412を僅かに覆うよう構成されてもよい。
【0065】
ファイバーホルダー組立体ベース472は、ベース410内に形成された止め具と係合し、所望によりその中に受容され従来のファイバークリーバーと係合するよう構成されてよい止め具を更に含むことができる。したがって、ファイバーは、ファイバー末端部調製前後に同じツール内に保持されてよい。
【0066】
バッファークランプ作動装置は、バッファークランプスリーブ160等のバッファークランプスリーブを係合ないしは別の方法で作動させるよう構成される(例えば、図2を参照)。例えば、バッファークランプ作動装置は、スリーブ160又はその一部に接触するよう構成される先端部分を有する、じょうご形状ファイバーガイド482を含んでもよい。じょうご形状部分は、それを通って挿入される光ファイバー135等のファイバーにガイドを提供する。バッファークランプ作動装置は、アクセス可能な接触点をユーザーに提供しファイバー終端処理時バッファークランプ作動装置を摺動するハンドル又はローブ486A及び486Bを更に含んでもよい。
【0067】
ファイバーホルダー部分は、それぞれファイバーが終端処理されるよう誘導する少なくとも1つのファイバーガイドを含むことができる。例えば、ファイバーホルダー492Cは、偏心クランプとして形成され、閉位置に定置された場合、終端処理時ファイバーをガイドに保持するために使用されてもよい。更に、ファイバーホルダー492Cは、その下面に取り付けられた一片の発泡体又は他の対応材料を含んでよく、その中に固定されているファイバーに密着する。加えて、後方ファイバーチャネル491は、ファイバーホルダー組立体ベース472の末端部に配置されてよく更なる支持を提供する。この構成を用いることで、簡単な方法でこのプラットフォーム400により異なるカバー剛性を有するファイバーを把持し導くことができる。
【0068】
上記に挙げたように、この別の実施形態において、プラットフォーム400は、ドラッグフィンガー413を有するベース部410及びその中に形成された停止解放レバー411を含む。ドラッグフィンガー413は、突出部として形成されてもよく、その結果、ファイバーホルダー組立体ベース472がドチャネル412内に摺動可能に定置される際、ドラッグフィンガー413は、ファイバーホルダー組立体ベース472の側部と係合するか又は側部に押し付けられ、一時的にファイバーホルダー組立体ベース472を所定の場所に保持し、終端処理されているファイバーが曲がりはじめるとき組立体ベース472の軸方向の動きを防止する。
【0069】
停止解放レバー411は、ベース410内に形成されインターロック機能も提供でき、そのため、コネクタのバッファークランプ、例えばスリーブ160は、バッファークランプ作動装置480により時期尚早に作動しない。例えば、その走路の末端部に近接して、バッファークランプ作動装置411サブ組立体を停止解放レバーが作動するまで更なる動きから阻止できる。この代表的な実施形態において、停止解放レバー411は、押し機構がユーザーにより作動されるまでバッファークランプハンドル又はローブ486A及び486Bの1つと係合するアーム414を有する押し機構として形成され、それによりアーム414を移動させバッファークランプハンドル又はローブと切り離すことができる。
【0070】
事実上、ファイバー終端処理プロセスは、プラットフォーム400を利用し、簡単な方法でLCコネクタ100に対して現場で光ファイバーを終端処理できる。更に、現場技術者は、工場で完全に組み立てられる光コネクタを利用してもよく、そのため、追加のコネクタ組立体は、現場で必要ない。
【0071】
例えば、コネクタ100をLCコネクタ連結具又はホルダー402内に、例えば、スナップ嵌めにより設置できる。本実施例において、光コネクタに事前実装されるブート180を有する、コネクタ100が利用され得る。コネクタを実装後、スプライス作動機構440は、スプライスキャップ144の真上の作動前の位置に戻ることができる。
【0072】
光ファイバー184等の光ファイバーは、剥がし、また劈開(平らに又は角度を付けて)することにより調製され予め設置されたファイバースタブの向きに整合させる。光ファイバー184は、組立体470に挿入する前に、又は組立体470に挿入した後で調製されてもよい。1つの態様において、ファイバー末端部調製の場合、ファイバーは、ファイバーホルダー組立体の末端部を超えて好適な量、例えば約40mm〜50mmだけ延在できる。バッファークランプ作動装置は、剥がし、また劈開する間ファイバー支持体を提供するため、好適な量だけスロット又はチャネル471に沿ってホルダー470から間隔を置いて配置されてよい。ファイバージャケット/プラスチックコーティングは、従来の機械ファイバーストリッパーを使用して剥がすことができる。少量のプラスチックコーティングが、組立体470の末端部を超えて延在してもよい。ファイバーのガラス部分は、きれいに拭かれてよい。上記に記載したような従来のクリーバーを使用した劈開は、ファイバーをファイバークランプ組立体内の所定の場所に保持するようにして行われてよい。
【0073】
作動前に、バッファークランプ作動装置480は、ファイバーホルダー組立体470の前側末端部に配置されてもよい。ファイバー184等の終端処理された光ファイバーは、ファイバーをバッファークランプ作動装置のじょうご部分482内及びファイバーガイドの上部に置くことによりファイバーホルダー組立体内に設置できる。ファイバー184は、ファイバーホルダー部分(492A、B及びC)を係合し、ファイバーホルダー部分の1つ以上を閉位置に定置することにより所定の位置に保持できる。ファイバーホルダー部分は、900μmバッファースリーブ又は250μmバッファースリーブを有する従来のファイバー等の標準光ファイバー外側ジャッケットを固定するよう構成されてよい。
【0074】
その後、ファイバーは、ファイバーの調製された末端部がじょうご482の先端とぴったり重なるようにファイバーホルダー組立体の長さに沿って引き戻されてよい。位置決めすることで、終端処理手順のこの部分を通じて調整されたファイバー末端部を保護できる。更に、この位置決めは、バッファークランプ作動装置の先端を視覚の代行として使用できるので、ファイバー先端を視覚的に位置決めすることなくファイバー末端部をコネクタ後方末端部に初期挿入できる。
【0075】
ファイバーホルダー組立体470は、調製されたファイバーがその中に保持された状態で、プラットフォームベース410のチャネル412内に挿入されてもよい。ファイバーホルダー組立体は、適切な力をホルダー組立体ベース472に加えることにより前方に(即ち実装されたコネクタに向かって)移動できる。ベース472及びバッファークランプ作動装置412は、停止解放レバー411、例えばアーム414が、ハンドル又はローブ486A及び486Bの少なくとも1つにより係合されるまでチャネル412に沿って一緒に移動する。このバッファークランプ作動装置の係合が、上記に記載したように停止解放レバー411がユーザーにより取り外されるまでじょうご先端を更なる動きから停止する。ファイバー組立体472は、継続してチャネル412内に摺動されてもよい。
【0076】
組立体472は更に前方に摺動され、調製されたファイバー末端部がコネクタ本体の機械的スプライス内のファイバースタブ134と接触し始めるので、第1のファイバーホルダー部分492Aは、組立体ベース472内に形成されたカムと係合できる。カムが、定置バッファークランプサブ組立体を基準として移動し続けるので、第1のカムは、ファイバーホルダー部分492Aを持ち上げ始めることができる。ベース472が軸方向に更に動いた後、第2カム476は、ファイバーホルダー部分492Aを更に持ち上げることができる。
【0077】
調整された末端部が更にファイバーを軸方向に移動することなくファイバースタブと接触するので、徐々に自動的にファイバーホルダー部分492Aを持ち上げることで、ファイバー184を折り曲げ又は曲げることができる。更に、第2ファイバーホルダー部分492Bのカバーは、特殊な剛性の光ファイバーを使用時生じる場合があるようなファイバー曲げを収容するため持ち上げるように設計されてもよい。更に、ドラッグフィンガー413は、ファイバー末端部がファイバースタブに接触するときにベース472がコネクタマウントから離れて摺動するのを防止することができる。
【0078】
キャップ作動装置又はドライバー446が、スプライスキャップ144等のコネクタのキャップに押し付けられ、コネクタ100内の機械的スプライスを作動させてもよい。
【0079】
次に、停止解放ボタン411を押し、アーム414をハンドル又はローブ486A及び486Bの少なくとも1つと係合することから解放し、バッファークランプ作動装置480、特に先端部分481をコネクタに向かって更に前方に移動させてもよい。じょうご先端を十分に前方に押し、コネクタ100のバッファークランプスリーブ160を作動させてもよい。
【0080】
バッファークランプの作動で、終端処理コネクタが完結する。ファイバークランプ492Cは、開位置に戻り、ファイバー曲がりを解放し、LCコネクタ100をLC連結具402から取り外すことができる。
【0081】
したがって、上記の説明を考慮して理解されるように、代替の実施形態のプラットフォームは、250μmコーティング、900μm軟質PVCコーティング、900μm硬質ナイロンコーティング等の幅広い範囲のファイバー及びファイバーの硬さに適合することができる。このプラットフォームは、ファイバー先端に対する許容可能な軸力を維持する。ファイバーがコネクタスプライス区域に挿入されるように力は十分に大きくなければならないが、ファイバー先端を損傷するおそれがある過剰な力は有していない。該ツールは、ファイバーのツールへの好適な挿入とツールからの組立LCコネクタの簡単な解放を可能にする。
【0082】
所望により、マウント又は連結具402は、終端処理LCコネクタの品質を試験するため検出器又は光源を連結するよう更に構成されてもよい。更に、ユーザーは、終端処理時信号損失をモニターするため光源検出器システムを設置してもよい。作動ドライバーを上げ、それから終端処理コネクタをマウント又は連結具402から取り外すことができる。そして、ユーザーの所望通りコネクタを利用できる。
【0083】
したがって、この別の実施形態によると、完璧なツール又はプラットフォームを提供でき、現場研磨を行い又はエポキシを使用することなく、LCコネクタ内の光ファイバーの現場終端処理が可能となる。更に、ツール又はプラットフォームは、再利用可能である。この構成を用いることにより、高い曲がり(スプールによる)を有するファイバーでさえもこのプラットフォームにより簡単な方法で把持及び誘導できる。コネクタは、事前組立ブートの場合でさえ工場で予め組み立てできる。バッファークランプ作動装置機構を利用し、LCコネクタへの初期挿入時ファイバーを保護できる。
【0084】
上記のLCコネクタは、多くの従来の光コネクタ用途で使用することができる。上記光コネクタは、機器室でのファイバー分配ユニット若しくは壁実装パッチパネル内部、ペデスタル、交差接続キャビネット若しくはクローシャ内部、又は光ファイバー構造ケーブル用途の構内出口内部の光ファイバーネットワークの相互接続及び交差接続のための光ファイバーの終端処理(接続)にも利用できる。上に記載した光コネクタは、光機器内の光ファイバーの終端処理に使用されもてよい。更に、上に記載した1つ以上の光コネクタが、別の用途に利用されてもよい。
【0085】
上記のように、代表的な実施形態のLCコネクタは、コンパクトな長さであり、短縮した組立時間で簡単な現場終端処理を可能とする。そのような代表的なコネクタは、ファイバー分配ユニットの一部等、FTTP及び/又はFTTXネットワークインストールのための容易に設置及び利用することができる。
【0086】
更に、LCコネクタ設計は、いくつか例をあげるとペデスタル、クローシャ、端末及びファイバーNIDS等の他の外部プラント用途におけるよりコンパクトな構成を提供できる。
【0087】
本明細書を検討すれば、本発明が適用可能であっても良い様々な変更、等価の処理、並びに多数の構造が、本発明が対象とする技術の当業者には容易に明らかになるであろう。
【技術分野】
【0001】
本発明は、光コネクタを目的とする。
【背景技術】
【0002】
電気通信産業分野の機械的光ファイバーコネクタは、既知である。例えば、LC、ST、FC及びSC光コネクタは、広く使用されている。
【0003】
LCコネクタは、1990年代初期に、スモールフォームファクタ光コネクタとして、Lucentによって開発された。これらのコネクタは、他の標準コネクタ形式と比較して、約半分の寸法を有する。このより小さい寸法は、配線盤におけるより高い記録密度を可能にし、それらを使用したセントラルオフィス及びデータセンターにおけるコスト削減をもたらす。
【0004】
初期のLCコネクタは、裸のファイバーを中空フェルールに挿入し、典型的にはエポキシ系接着剤を用いて、ファイバーをフェルールに結合することによって製造された。従来のLCコネクタ構造及び製造情報は、米国第5,461,690号、米国第5,579,425号、米国第5,638,474号、米国第5,647,043号、米国第5,481,634号、米国第5,719,977号、及び米国第6,206,581号に記載される。
【0005】
つい最近になって、米国第7,147,384号に記載されるような、エポキシ系接着剤の代わりにホットメルト接着剤を使用する、LCコネクタが開発されてきた。
【0006】
従来のLCコネクタは、フェルールの末端部上で適切な球面半径を維持すると同時に、かつ適切なフェルール長さを保持すると同時に、ファイバー及びフェルールの末端部上で高度の研磨を達成するために、制御された方法で注意深く実行されなければならない、多段階研磨手順を必要とし得る。本コネクタ調製のために必要とされる配慮の量は、コネクタがAPC(角度を付けた研磨コネクタ)タイプである場合に更に増加する。
【0007】
これらの種類の要件が原因で、これらの従来のコネクタは、現場設置にあまり適していない。上記のように、標準LCコネクタを光ファイバーに実装するために、接着剤が必要とされる。この工程は、現場で行うにはやっかいで手間を要する場合がある。また、組立後の研磨は、職人がより高度な技術を有することを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
日本国特許番号3445479、日本国特許公開番号2004−210251(WO 2006/019516)及び日本国特許公開番号2004−210357(WO 2006/019515)に記載されているようなハイブリッド光スプライスコネクタも既知である。しかしながら、これらのハイブリッドスプライスコネクタは、標準コネクタ形式に適合しておらず、現場において大幅なコネクタの区分組立を必要とする。コネクタの多数の小片の取扱いと方向決めは、不正確なコネクタ組立体をもたらす場合があり、性能の低下又はファイバーを損傷する機会が増えるおそれがある。
【0009】
つい最近になって、米国公開第2007/0104425 A1号は、機械的スプライスを用いて現場ファイバーに継ぎ合わされるフェルールに配置される、事前研磨ファイバースタブを含む、光ファイバーコネクタに関して記載している。NPCと呼ばれるそのようなコネクタは、現在、3M Companyから市販されている。入手可能なスモールフォームファクタコネクタとしては、Pretium LC(Corningから入手可能)、Fast LC(Fujikuraから入手可能)、Opticam LC(Panduitから入手可能)、及びLightcrimp LC(Tycoから入手可能)が挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の第1の態様に従って、光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタが提供される。LC形コネクタは、LCレセプタクルと嵌合するように構成される、ハウジングを含み、ハウジングは、LC形と前面とを有するシェルと、シェルの表面上に配置され、LCレセプタクルと係合するように構成される、第1の弾力性ラッチであって、前面から離れて延在する、第1の弾力性ラッチと、その第1の部分上でシェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンとを含む。LC形コネクタはまた、ハウジング内に配置され、外側シェルとバックボーンとの間に保持される、鍔体を含み、鍔体は、鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含み、ファイバースタブは、フェルールに実装され、フェルールの端面に近接した第1の末端部と、第2の末端部とを有する、第1の光ファイバーを含む。鍔体は更に、鍔体の第2の部分に配置される、機械的スプライスを含み、機械的スプライスは、ファイバースタブの第2末端部を第2光ファイバーに継ぎ合わすように構成される。LC形コネクタは更に、ハウジングバックボーンの外側表面に連結される、トリガーを含み、トリガーは、前面に向かって延在する、第2のラッチを含み、第2のラッチの一部は、第1のラッチの一部と重なり合い、第2のラッチは、押圧によって作用される時に第1のラッチと係合する。
【0011】
一態様において、請求項1に記載のLC形光コネクタは更に、第2の光ファイバーの横移動を制限するために、ハウジングの末端部に連結される、ファイバーブートを備え、ファイバーブートは、バックボーンとトリガーとの間に配置される、その第1の部分を有する。
【0012】
別の態様において、トリガーは更に、LC形光コネクタを第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を備える。一態様において、連結機構は、トリガーの第1の側面上に形成される、ダブテール突出部と、トリガーの対向側面上に形成される、対応するスロットとを備え、スロットは、第2のLC形光コネクタのトリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。
【0013】
別の態様において、LC形光コネクタは、バックボーンの対向する外側側面上に形成される、ケーブル識別ラベルを含む。
【0014】
別の態様において、第2のラッチは、第1のラッチの一部と重なり合う、ドライバーを含み、ドライバーは、指からの押圧を受容するように構成される。一態様において、トリガーラッチのドライバーは、ドライバーの第1の側面から延在する、下突出リップ部分と、ドライバーの対向側面から延在する、上突出リップ部分とを含む。
【0015】
別の態様において、LC形光コネクタは更に、鍔体の第3の部分内に構成される、バッファークランプであって、作動と同時に第2のファイバーのバッファークラッディングの少なくとも一部を固定するよう構成される、バッファークランプと、鍔体の第3の部分の外側表面に受容されるよう構成され、バッファークランプを摺動可能に作動させるよう構成される、バッファークランプ作動スリーブとを備える。
【0016】
別の態様において、第1のラッチ及び第2のラッチは、シェルをトリガーに連結する、単一一体ラッチ構造として形成される。
【0017】
別の態様において、複合セットLC形光コネクタが提供され、複合セットLC形光コネクタは、上記のLC形光コネクタと、少なくとも第2のLC形コネクタとを含む。第2のLC形光コネクタは、第2のハウジングと、第2の鍔体と、第2のトリガーとを含み、第2のトリガーは、ダブテール突出部と対応するスロットとを含む、第2の連結機構を含み、第2のLCコネクタのダブテール突出部は、第1のLC形光コネクタの対応するスロットと係合する。
【0018】
一態様において、複合セットLC形光コネクタは、二重LC形光コネクタである。
【0019】
本発明の別の態様において、光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタは、LCレセプタクルと嵌合するように構成される、LC形と前面とを有する外側シェルを含む、ハウジングを備える。弾力性ラッチは、外側シェルの表面上に配置され、LCレセプタクルと係合するように構成され、弾力性ラッチは、LCレセプタクルからラッチを取り外す押圧を受容するように構成される、その上に形成されるドライバーを有する、一体成形ラッチである。ハウジングは更に、その第1の部分上で外側シェルの外側表面と係合するように構成され、ブートと係合するように構成される、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンを含む。光コネクタは更に、ハウジングに配置され、外側シェルとバックボーンとの間に保持される、鍔体を備え、鍔体は、鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含む。ファイバースタブは、フェルールに実装される、第1の光ファイバーを含み、フェルールの端面に近接した第1の末端部と、第2の末端部とを有する。鍔体は更に、鍔体の第2の部分に配置される、機械的スプライスを含み、機械的スプライスは、ファイバースタブの第2末端部を第2光ファイバーに継ぎ合わすように構成される。
【0020】
本発明の上記の概要は、本発明のそれぞれの図示の実施形態又は全ての実施を説明しようとするものではない。下記の図及び発明を実施するための形態によって、これらの実施形態を更に詳細に例示する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明は、添付図面を参照して更に詳しく記述される。
【図1】本発明の実施形態による光コネクタの等角図。
【図2】本発明の実施形態による光コネクタの分解図。
【図3】図2の代表的な光コネクタの等角図。
【図4】本発明の別の実施形態による代表的な二重コネクタの等角図。
【図5】本発明の実施形態による光コネクタの代表的なトリガー部分の平面図。
【図6】本発明の実施形態による代表的な鍔体の等角図。
【図7】本発明の実施形態による代表的な光コネクタのクリップ−トリガー−ブート部分の分解図。
【図8】本発明の別の実施形態による代替の光コネクタの等角図。
【図9】本発明の別の実施形態による代替の光コネクタの等角図。
【図10】本発明の別の実施形態による代表的な現場終端処理プラットフォームの等角図。
【図11A】本発明の別の実施形態による光コネクタの分解図。
【図11B】図11Aの光コネクタの等角図。
【0022】
本発明は種々の修正及び代替の形態に容易に応じるが、その細部は一例として図面に示しており、また詳しく説明することにする。しかしながら、その意図は、記載された特定の実施形態に本発明を限定することにないことを理解するべきである。むしろ、付随する請求項によって定義される本発明の範囲内に入る修正、等価物、及び代替物すべてを網羅することを意図するものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の発明を実施するための形態では、本明細書の一部を構成する添付の図面を参照し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例として示す。この点に関して、「上」、「底」、「前」、「後」、「先」、「前方」、「垂下」などのような方向用語は、説明する図の方向に関して用いられている。本発明の実施形態の構成要素は多くの異なる方向に置かれ得るので、方向に関する用語は、説明のために使われるものであって、決して限定するものではない。他の実施形態を利用することもでき、また、構造的又は論理的な変更が、本発明の範囲から逸脱することなくなされうることが理解される。
【0024】
本発明は、光コネクタを目的とする。より具体的には、代表的な実施形態の光コネクタは、簡単な現場終端処理が可能なコンパクトな長さのLC形光コネクタである。本明細書に記載する代表的なコネクタは、ファイバー・トゥー・ザ・ホーム(Fiber To The Home(FTTH))及び/又はファイバー・トゥー・ザ・エックス(Fiber To The X(FTTX))ネットワークインストールのために容易に設置及び利用することができる。代表的なコネクタは、多数の接続を処理するとき使用の容易さが欠かせない、設置環境、特に労働コストがより高価なところで利用できる。
【0025】
本発明の代表的な実施形態によると、光ファイバーコネクタ100は、図1の等角図及び図2の分解図で示される。図3〜7は、コネクタ100又はその構成要素の他の図を示す。光コネクタ100は、LCレセプタクルと嵌合するよう構成される。LC型光ファイバーコネクタ100は、ハウジング110とファイバーブート180を有するコネクタ本体を含んでよい。この代表的な実施形態において、ハウジング110は、LCレセプタクル(例えば、LC連結具、LCアダプタ、又はLCソケット)に受容されるように構成される前面を有する、外側シェル112と、更なる構造的支持を提供し、コネクタのフェルール132、鍔体120、及びバネ155を含有するために、コネクタの末端部を遮断する、クリップ116(「バックボーン」とも称される)とを含む。
【0026】
シェル112は、外部LC形状の本体形式を有する。加えて、ハウジング110は、LCレセプタクルと係合し、コネクタ100を定位置に固定するように構成される、シェル112の外側表面上に配置される、ラッチ115を含む。ラッチ115は、押圧可能であり、ラッチが適度な押圧によって作動する時に、コネクタをLCレセプタクルから取り外す/解放することができるように、十分な可撓性を有する。加えて、図3に示すように、ラッチ115は、後方に(即ち、前面102から離れて)延在する。ラッチ115は、ラッチが押し下げられる時に、クリップ116の上面117と接触するように構成される、後縁下部114Bを有する。この構造は、ラッチ止め具を形成し、使用中に繰り返し押し下げられ得る場合のラッチ115の過度の曲げ及び過度の応力を防止する。
【0027】
ハウジング110はまた、その中に配置されるスプライス140へのアクセスを可能にするのに十分な寸法を有する、シェル112の側面に形成される開口部113Aを含む(以下の更なる考察を参照のこと)。また、一態様において、対向側面からの機械的スプライスへのアクセスを可能にするために、開口部113Aの反対側のシェル112内に、1つ以上のアクセススロット113Bが提供されてもよい。
【0028】
クリップ116は、シェル112の後方部分の外側表面上で摺動又はスナップ嵌めすることによって、シェル112と係合するように形状決定される。クリップ116の内面上に形成される肩部分(図3を参照のこと)は、バネ155が位置するための反作用面を提供する。クリップ又はバックボーン116は更に、クリンプリング、ファスナー、又はファイバーブート180への連結を提供する、クリップの後方部分上に配置される、強い実装構造118を含むことができ、光ファイバーを曲げに関連する応力の損失から保護するために利用することができる。図3に示すように、ファイバーブート180は、クリップ116の後方部分上に配置される、実装構造118に連結される。代替の態様において、例えば1つ以上の強化部材を含む被覆光ファイバーケーブルを使用する場合、ケーブルジャケット強化部材をクリップ116に固着するために、クリンプリングを利用することができる。
【0029】
本発明の代表的な実施形態によると、シェル112及びクリップ116は、金属及び他の好適な硬質材料も使用することができるが、ポリマー材料から形成又成形することができる。好ましい態様において、外側シェル112は、クリップ116よりも可撓性又は柔軟性の材料から形成される。
【0030】
コネクタ100は、コネクタハウジング内に配置され、その中に保持される鍔体120を更に含む。代表的な実施形態によると、鍔体120(鍔体要素はまた、「バレル」とも称され得る)は、ファイバースタブ組立体、機械的スプライス140、及びファイバーバッファークランプ126を収容することができる、多目的要素である。鍔体は、クリップ116内にいくつかの限定された軸の動きを有するよう構成される。例えば、鍔体120は、ファイバースタブ組立体がレセプタクルに挿入されるとき、鍔体とクリップ116との間に置かれるバネ155に対して抵抗を付与するフランジとして使用できる鍔又は肩125(例えば、図3を参照のこと)を含んでよい。本発明の代表的な実施形態によると、鍔体120は、金属及び他の好適な材料も利用できるが、高分子材料から形成又は成型される。例えば、鍔体120は、射出成型一体材料を含んでよい。鍔体120は、図3の断面図に示すように、クリップ部分116によってハウジング110内に固定される。
【0031】
特に、鍔体120は、ファイバースタブ組立体を受容及び収容する開口部を有する第1末端部分121(図6を参照のこと)を含み、そしてそれは、その中に固定された光ファイバー134を有するフェルール132を含む。図3に示すように、鍔体120はまた、フェルールに向かって現場ファイバー184を導く、ファイバーガイドチャネルも含む。鍔体120は更に、鍔体が使用中にハウジング内を移動する際のコネクタハウジング内の適切な整合を確実にするために、1つ又は複数のキー溝又は扁平部分127を含むことができる。この回転整合は、工場研磨の角度を付けた研磨コネクタ(APC)フェルールを利用する時に、更に有利であり得る。あるいは、フェルール及び鍔体の両方が、回転整合を維持するために、対応するキー溝形状の特徴を含むことができる。
【0032】
フェルール132は、セラミックス、ガラス、プラスチック又は金属材料から形成でき、その中に挿入固定された光ファイバー134を坦持する。好ましい態様において、フェルール132は、セラミックフェルールである。光ファイバー134は、フェルール132を通って挿入されるが、その結果、第1ファイバースタブ末端部は、フェルール132の末端部面から僅かに突出するか又は、末端部面と符号又は末端部面と同一平面上にある。好ましくは、この第1ファイバースタブ末端部は、工場で研磨される(例えば、平らな又は角度を付けた研磨、斜面を有するか又は有しない)。ファイバー134の第2の末端部は、コネクタ100の内部に途中まで延在し、現場ファイバー184等の第2の光ファイバーを継ぎ合わせるために利用される。ファイバー134の第2末端部は、劈開されてよい(平らな又は角度の付いた、斜面を有するか又は有しない)。1つの態様において、ファイバー134の第2末端部は、ファイバーの縁部の鋭さを減少させるため工場内で研磨されてよく、それがスプライス要素内に設置されるときに削りくず(くず)をつくってもよい。例えば、従来の融着接続装置で提供されるもののような電気アークは、ファイバーの先端を融解し、丸い末端部を形成するために利用することができ、それにより鋭い縁部を取り除く。コアの起こりうるひずみを減少させながら、末端部面形状をよりよく制御するために、研磨材料による研磨と合わせてこの電気アーク技術を使用することができる。別の非接触法は、レーザーエネルギーを利用し、ファイバーの先端を切除/融解する。
【0033】
スタブ及び現場ファイバーは、標準シングルモード又はマルチモード光ファイバー、例えばSMF28(コーニング社(Corning Inc.)から入手可能)を備えることができる。別の実施形態において、ファイバー134は、ガラス系ファイバーを更に保護するためファイバーの外側クラッドに配置される炭素コーティングを更に加えて含む。代表的な態様において、ファイバー134は、予め設置されフェルール132内に固定されて(例えば、エポキシ又は他の接着剤により)、鍔体120の第1末端部分121内に配置される。フェルール132は、好ましくはエポキシ又は他の好適な接着剤を介して鍔体部分121内に固定される。好ましくは、ファイバースタブの事前設置は、工場で行われてよい。
【0034】
図6に示すように、鍔体120は更に、スプライス要素ハウジング部分123を含む。この代表的な態様において、スプライス要素ハウジング部分123は、機械的スプライス140が鍔体120の中央キャビティ内に挿入固定されてよい開口部122を提供する。代表的な実施形態において、機械的スプライス140は、Saint Paul,Minnesotaの3M Companyから入手可能な、3M(商標)FIBRLOK(商標)機械的ファイバー光スプライスデバイスと構造が似ている、機械的スプライスデバイス(本明細書において、スプライスデバイス又はスプライスとも称される)を備える。この代表的な態様において、スプライス要素142及び作動キャップ144を含む機械的スプライス140は、LCコネクタのフォームファクタの減少のため、従来の機械的ファイバー光スプライスデバイスよりも小さくなるように構成される(例えば、従来のSCコネクタ形式と比較して)。
【0035】
例えば、スプライス要素142は、ファイバー軸周囲で2つの脚部を連結するフォーカスヒンジを有する延性材料シートから形成され、その中に受容される従来のガラス光ファイバーのクランプ力を最適化するために、脚部のそれぞれはファイバー把持チャネル(例えば、V字型(又は同様の)溝))を含む。延性材料は、例えばアルミニウム又はアルマイトであり得る。一態様において、従来の屈折率整合流体は、スプライス要素内の改善された光結合性のためスプライス要素のV溝領域内に予め加えられてもよい。別の態様において、屈折率整合流体は利用されない。例えば、要素142は、LCコネクタハウジングでの利用に対して、約0.8〜1.0cm(0.3〜0.4インチ)(好ましくは、約0.889cm(0.350インチ))の長さ、約0.25〜0.5cm(0.1〜0.2インチ)(好ましくは、約0.13インチ)の高さ、及び約0.03〜0.04インチ(好ましくは、約0.3302cm(0.035インチ))の幅を有する。
【0036】
スプライス要素142は、鍔体120の部分123に位置する実装デバイス又はクレードルに実装可能である。代表的な実施形態において、クレードルは、例えば成型により鍔体120内に一体化される。クレードル124は、スプライス装置140の軸及び横方向位置を固定できる(例えば、滑合又はスナップ嵌めにより)。例えば、キャップの作動前に、軸又は高さ位置で要素142を固定するために、突出タブ等の1つ以上のリテーナ要素129(図6を参照のこと)を使用することができる。このようにして、スプライスデバイス140は、一旦設置されると、回転することができないか、又は容易に前方若しくは後方に移動することができない。
【0037】
代表的な実施形態では、動作中、キャップ144が開放位置から閉鎖位置に(例えば、図2に示す矢印145の方向に)移動すると、キャップ144の内部に位置する1つ以上のカムバーは、スプライス要素脚部上で摺動することができ、それらを相互に向かって付勢する。2つのファイバー末端部(例えばファイバー134の1つの末端部と現場ファイバー184の1つの末端部)は、スプライス要素内に形成された溝内の所定の場所に保持され、互いに突き合わされ、チャネル内で一緒に継ぎ合わされ、要素脚部が互いに向かって移動するとき十分な光接続を付与する。
【0038】
同様ではあるがより大きいスプライス要素が、米国特許第5,159,653号に記載され、参照することによってその全体が本明細書に組み込まれる。他の従来の機械的スプライス装置は、本発明の別の態様により利用されてもよく、米国特許番号4,824,197号、同第5,102,212号、同第5,138,681号及び同第5,155,787号に記載されており、その各々がそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0039】
機械的スプライス140は、現場技術者が現場設置場所でファイバースタブ134の第2の末端部を光ファイバー184に継ぎ合わせるのを可能にする。本明細書で使用するとき、用語「継ぎ合わせる」は、スプライス140はファイバーを取り除くことができるので限定された観念に解釈されるべきではない。例えば、該要素は、キャップ144をクレードル内の作動位置から非作動位置に移動させるツールが入ることを可能にするために、スロットが鍔体内に形成され得るため、初期作動後に「再開放」することができる。この構成は、継ぎ合わされたファイバーの再配置、続いてキャップの作動位置への置換を可能にする。
【0040】
更に、鍔体120は、継ぎ合わされている現場ファイバー184のバッファー部分を締め付けるように構成され得る、バッファークランプ部分126を含む。代表的な態様において、バッファークランプ部分126は、完全に組み立てられたコネクタ内のクリップ116の内部に配置される。好ましい態様において、バッファークランプ部分126は、コネクタ構造の一体部分である。例えば、図6は、バッファークランプ部分126の1つ以上の縦方向に形成されたスロットであり、結果的にコレット状の形状を示す。この構成は、スリーブ160を軸方向にコネクタハウジングに向かって移動させることによって、スリーブ160がバッファークランプ126に摺動可能に適合する時に押し下げ、現場ファイバー184のバッファー部分と係合するためのクランプフィンガー128を形成する。米国公開第2007/0104425 A1号に記載されるような、他の代替のバッファークランプ構造もまた利用することができ、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0041】
代表的な態様において、コネクタ100は更に、トリガー部分130を含む。トリガー部分130は、ブート180とクリップ116との間に位置付けられる。一態様において、トリガー部分130は、クリップ部分118を通過するための開口部を有する(図7を参照のこと)。トリガー部分130は、クリップ116の後方部分の外側表面上に形成される対応するボス114と係合するように設計される凹部を有する、前面部分133を有する。また、トリガー部分130は、ブート180の外側表面上に形成される対応する前面部分181と係合するように設計される凹部を有する、後面139を有する。この構造は、ブートに印加される側面負荷の影響を減少させることができる。
【0042】
トリガー130は更に、ラッチトリガー135が適度の押圧によって作動する時に、ハウジングラッチ115と係合するように構成される、前方に延在するラッチ135を含む(即ち、それはハウジングの前面102に向かって延在する)。LCコネクタ及びその対応するレセプタクルの小さい形式寸法、並びにLCレセプタクルを有するデバイスの狭い空間の要件により、LCコネクタを解放するために、ラッチ115に直接アクセスすることは困難であり得る。したがって、トリガーラッチ135は、ユーザーがLCコネクタを解放するための簡単なアクセス点を提供する。例えば、図3に示すように、トリガー135の下面部分は、トリガーラッチ135が押される時に、ハウジングトリガー115の上面部分114Aと接触することができる。レセプタクルに実装されるコネクタの除去を補助するために、隆起部又は同様の構造が、トリガーラッチ135の上面上に配置されてもよい。
【0043】
トリガー130は、シェル112を備える材料と同様の材料、又はナイロン材料等のより可撓性若しくは柔軟性の材料から形成することができる。代表的な一態様において、トリガー材料は、複数回にわたって印加される押圧に耐えることができるように、シェル材料よりも柔軟性を有する。
【0044】
トリガー130はまた、コネクタ100が二重形式で簡単な方法で別のLCコネクタに連結され得るように構成される。従来のLC形コネクタは、多くの場合、コネクタのLC二重セットを形成するために、追加の別個の一部品(ホルダー等)を必要とする。対照的に、図5に示す代表的な態様において、トリガー130は、第1のLCコネクタを第2のLCコネクタに連結するための、一体連結機構を含む。更に、別の代替の態様において、複合コネクタセットは、二重構成にのみ限定されない。例えば、上記の設計を仮定すると、用途に応じて、3個以上のコネクタを簡単な方法で一緒に連結することができる(例えば、3個、4個、10個等のコネクタセット)。
【0045】
本態様において、連結機構は、トリガー130の第1の側面上に形成される、ダブテール突出部138と、トリガー130の対向側面上に形成される、対応するスロット137とを備え、スロット137は、別のコネクタのトリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。例えば、図4に示すように、二重コネクタ100A/100Bは、第2のLC 135Bに連結される、第1のLC 135Aを含む。この連結機構は、嵌合された二重のコネクタ間の正確な分離距離を確立することができる。ボール・ソケット機構又はさね継ぎ機構等の他の連結一体機構も利用することができる。加えて、現場での使用の便宜のため、それぞれのクリップ116は、一方の側面上の「A」及びもう一方の側面上の「B」等(又は「1」及び「2」等)、対向する外側側面上に形成されるケーブル識別ラベル117(図7を参照のこと)を含むことができる。
【0046】
更に、トリガーラッチ135は、ラッチを押し下げるために、ユーザーの親指又は他の指によって容易に接触することができる、キャップ又はドライバー表面136を含む。更に、図1に示すように、キャップ表面136は、下突出リップ部分136A(キャップ136の一方の側面から延在する)、及び上突出リップ部分136B(キャップ136の対向側面から延在する)を含むことができる。これらの延在は、二重形式で利用される時に、別のトリガーのキャップと係合するように構成される。例えば、図4に示すように、コネクタ100Aのトリガー130Aの下突出リップ部分は、コネクタ100Bのトリガー130Bの上突出リップ部分の真下に配置される。このようにして、ユーザーは、二重のコネクタの両方の対応するハウジングラッチを押し下げるために、トリガーラッチ135Bのキャップ部分を押し下げ、かつトリガーラッチ135Aのキャップ部分と係合させることができる。
【0047】
コネクタ/ファイバー境界面での鋭いファイバーの曲げを防止するため、ブート180が利用されてもよい。ブート180は、コネクタ100の後方末端部に連結される。上記のように、ブートは、トリガー130の後面部分139とクリップ116の後方部分118との間で係合するために、ブート180の外側表面上に形成される、前面部分181を含む(例えば、図3を参照のこと)。代表的な態様において、ブート180は、現場ファイバー184のために種々のファイバーの種類(例えば、250μm又は900μmのファイバー)を使用する際に十分な性能を提供するために、フレア状テール182を含む。この種類のブートは、工場で事前設置することができる(即ち、現場ファイバー終端処理前にコネクタに適合される)。あるいは、別のブート形状を利用することができる。他のブート構成は、米国公開第2007/0104425 A1号に記載され、参照することによって本明細書に組み込まれる。
【0048】
代替の態様では、図8及び9に示すように、コネクタラッチは、単一部品構成を有することができる。例えば、図8は、LC形レセプタクルに受容されるように構成される外側シェル212を有するハウジング210を含む、LCコネクタ200を示す。上記のクリップと同様のクリップ216が、コネクタ200のバックボーン支持構造として提供されてもよい。ブート280をクリップ216に更に連結するのを補助するために、トリガー230も提供される。この代替の構成において、ラッチ215は、ハウジング外側シェルをクリップに連結する、単一の連続ラッチである。この代替構造は、コネクタの中央領域で屈曲する、又は撓む、連続ビーム部材を形成する。図9に示すように、事前設置位置215Bにおいて、クリップ230がコネクタの正面から離れて配置されるため、ラッチは扁平である。設置位置215Aにおいて、ラッチは、簡単な方法でユーザーの指によって押圧可能である、隆起表面236を含む。この代替の構成は、トリガー及びラッチが常に接触していることを確実にし、潜在的な障害の発生を低減することができる。
【0049】
更なる代替の実施形態において、コネクタラッチは、図11A及び11Bに示すように、単一部品構成を有することができる。例えば、図11A及び11Bは、LCコネクタ300を示す。コネクタハウジング310は、LC形レセプタクルに受容されるように構成される、外側シェル312と、ハウジングのためのバックボーン支持構造として提供されてもよい、クリップ316とを含む。クリップ又はバックボーン316は更に、クリンプリング、ファスナー、又はファイバーブート380への連結を提供する、クリップの後方部分上に配置される、強い実装構造318を含むことができ、光ファイバーを曲げに関連する応力の損失から保護するために利用することができる。ファイバーブート380は、クリップ316の後方部分上に配置される、実装構造318に連結される。
【0050】
この代替の実施形態において、別個のトリガー構成要素は省略される。この代替の構成において、ラッチ315は、外側シェル312構造上に形成される、単一の連続ラッチである。特に、ラッチ315は、前方末端部(図11Bに示すようにフェルール先端に近接)及び後方末端部(クリップ316に近接)の両方で、外側シェル312に接続される。ラッチ315は更に、レセプタクル(例えば、LCアダプタ/連結具(図示せず))からのコネクタ300の除去のためにラッチを押し下げるために、ユーザーの親指又は他の指によって容易に接触することができる、好ましくは外側シェル312の後方末端部に近接して配置される、大型パッドとして形成される、ドライバー表面336を含む。クリップ316は、クリップ316が外側シェル312の後方部分上で摺動させられることを可能にし、かつラッチ315を収容する、スロット317を含む。クリップ316は、スナップ嵌め機構311A、311Bを介して、外側シェル312に固定されてもよい。また、この代替の態様において、クリップ316は、二重又は他のマルチコネクタ形式でコネクタ300を別のコネクタに連結するための、連結機構を含むことができる。好ましい態様において、連結機構は、クリップ316の第1の側面上に形成される、ダブテール突出部(図示せず)と、クリップ316の対向側面上に形成される、対応するスロット337とを備える。スロット337は、隣接したコネクタのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される。
【0051】
加えて、現場での使用の便宜のため、クリップ316は、一方の側面上の「A」及びもう一方の側面上の「B」等(又は「1」及び「2」等)、対向する外側側面上に形成されるケーブル識別ラベルを含むことができる。
【0052】
コネクタ300は、コネクタハウジング内に配置され、その中に保持される鍔体320を更に含む。代表的な実施形態によると、鍔体320は、ファイバースタブ組立体、機械的スプライス340、及びファイバーバッファークランプ326を収容できる多目的要素である。鍔体320は、上記に詳細に記載する鍔体120と同一又は同様に構成されてもよい。更に、鍔体320は、上記のような金属及び他の好適な材料も利用することができるが、ポリマー材料から形成又成形することができる。鍔体320は、上記と同様の方法で、クリップ部分316によってハウジング310内に固定される。鍔体320はまた、クリップ316の内面に形成される肩部分と係合する、バネ355を収容する。
【0053】
鍔体320は更に、上記のスプライス140と同一又は同様に構成される、機械的スプライス340を収容する。代表的な実施形態では、スプライス340は、LCコネクタのフォームファクタの減少のため、従来の機械的ファイバー光スプライスデバイスよりも小さくなるように構成される(例えば、従来のSCコネクタ形式と比較して)、スプライス要素342及び作動キャップ344を有する、機械的スプライスデバイスを備える。
【0054】
特に、鍔体320は、ファイバースタブ組立体を受容及び収容する開口部を有する第1の末端部分を含み、そしてそれは、その中に固定された光ファイバー334を有するフェルール332を含む。フェルール332は、上記のフェルール132と同一又は同様の方法で、その中に挿入及び固定される光ファイバー334を支持するために、セラミック、ガラス、プラスチック、又は金属材料から形成することができる。ファイバー334の第2の末端部は、コネクタ300の内部に途中まで延在し、現場ファイバー384等の第2の光ファイバーを継ぎ合わせるために利用される(図11Bを参照のこと)。この代替の構成は、ラッチが不注意に妨害される可能性を低減し、より容易にアクセス可能なラッチドライバーを提供する。
【0055】
他の代表的な態様において、現場終端処理手順及び現場終端処理プラットフォームを提供する。現場終端処理手順及び現場終端処理プラットフォームを、図10を参照にして説明する。この代表的な実施形態において、LCコネクタ本体は、現場技術者が単一一体化デバイスで多数の終端処理工程を実行することを可能にするように構成される、現場終端処理プラットフォーム400に連結される。代表的な終端処理プラットフォームは、1つ以上のファイバーガイド部分を装着でき、コネクタへのファイバーの容易で信頼できる位置合わせ及び挿入を可能とする。ファイバーガイドは、照準装置又は良好な照明条件を必要とせず、非常に小さいファイバー末端部の確実な位置決めも提供できる。米国公開第2007/0104425 A1号に記載されるものと同様の代替の現場終端処理プラットフォーム構造物もまた利用することができ、上記を参照することによって組み込まれる。
【0056】
特に、現場終端処理プラットフォーム又はツール400は、光コネクタへの繰返し可能な正確なファイバー挿入を提供し、ファイバーの種類に関係なく正確な曲げ長さ/力を適用する。更に、この実施形態の現場終端処理プラットフォームは、現場技術者が終端処理時完全に組み立てられたコネクタを利用するのを可能にする。この別の実施形態の現場終端処理プラットフォームは、安価に作製でき、顧客に低コストのツールを提供できる。
【0057】
プラットフォーム400は、ガイドチャネル412、ドラグフィンガー413及びその中に形成された停止解放レバー411を有するベース部410を含む。プラットフォーム400は、更にファイバー終端処理手順時LCコネクタ100等のLC形光コネクタを受容し固定するよう構成されるコネクタマウント又はホルダー402を含む。図10に示すように、コネクタ100は、機械的スプライス機構への十分なアクセスが提供されるように、その側面上に配置されることが示される。
【0058】
コネクタホルダー402は、スクリュー又は止め金把持等の機械的な締結具によりプラットフォームに取り付けられてもよい。あるいは、コネクタホルダー402は、接着剤又は溶接等の他の結合技術によりプラットフォームに接続されてもよい。コネクタホルダー402は、解放式の締結具により優先的にベース部410に取り付けることができ、異なるコネクタ形式を使用する際コネクタホルダーの交換を可能にする。
【0059】
プラットフォーム400は、機械的スプライス140のスプライスキャップ144等のコネクタのスプライスキャップに接触し押し付けるよう構成されるキャップ作動装置又はドライバー446を含む作動機構440を更に含んでよい。例えば、押す動きがキャップ作動装置又はドライバー446に加えられ、接触が機械的スプライスを作動させるまでドライバーをキャップに向け移動する。この代表的な実施形態において、ドライバー446は、レバー444によりベース410に連結されてもよい。更に、レバー444は、ベース410の側面を係合するよう構成されてもよい。
【0060】
更に、プラットフォーム400は、ファイバーホルダー組立体ベース472を含むファイバーホルダー組立体470を包含する。この実施形態の好ましい態様において、ファイバーホルダー組立体ベース472は、プラットフォームベース410のチャネル412に摺動可能に受容されるよう構成される。更に、ファイバーホルダー組立体ベース472は、その中に形成されたそれ自身のチャネル又はスロット471を更に含む。この実施形態の代表的な態様によると、プラットフォームベース410、ファイバーホルダー組立体470及びそれらの構成要素は、高分子物質から形成又は成型できる。
【0061】
ファイバーホルダー組立体470は、バッファークランプ作動装置並びにファイバーホルダー部分492A、492B、及び492Cを含む。ファイバーホルダー部分は、終端処理プロセス時、光ファイバーを支持し、一時的に固定するために備えられる。ファイバーホルダー部分は、それぞれ1つ以上の位置合わせされたファイバーガイド又はチャネルを含み、プラットフォームの実質的な距離に沿ってファイバーのより多くの軸支持体を備える。例えば、ファイバーホルダー組立体の後方部分に、ファイバーガイド又はチャネル491が示される。
【0062】
この代表的な実施形態において、第1のファイバーホルダー492Aが、バッファークランプ作動装置の一部として形成され、それにより、組立体470のサブ組立体として、それは、スロット又はチャネル471内に摺動可能に受容される。バッファークランプ作動装置は、ファイバーを導き、マウント402に保持されたコネクタ100のバッファークランプ機構を作動させる双方を行うことができるじょうご形状のファイバーガイド(又はじょうご)482も含むことができる。
【0063】
ファイバーホルダー組立体ベース472は、第2ファイバーホルダー部分492B及び第3ファイバーホルダー部分又はファイバークランプ492Cを含み、そのそれぞれが、旋回可能にファイバーホルダー組立体ベース472に取り付けられる。更に、ファイバーホルダー部分492A、B及びCは、同じ又は異なるクランピング機構を利用できる。例えば、ファイバーホルダー492Aは、挿入時ファイバー上でカチッと閉じられるが、ホルダーカバーは、異なるファイバー直径を受け入れられるように浮動してもよい。ファイバーホルダー部分492Bは、一度挿入されるとファイバー上で閉じられるが、好ましくはラッチされず、それにより重力を使用しファイバーを保持する。ファイバーホルダー部分492Cは、一度挿入されるとファイバー上でカチッと閉じられファイバーホルダー組立体内にそれを確実に保持するファイバークランプとして構成されてもよい。
【0064】
ベース410は、例えば、バッファークランプハンドル又はローブ486A及び486Bを接触させることによりバッファークランプ作動装置の前方に摺動する運動を停止するよう構成される止め具420を更に含む。止め具420は、更にファイバー曲げ時、ベース472がチャネル412より上に上がるのを防止する手助けをするためチャネル412を僅かに覆うよう構成されてもよい。
【0065】
ファイバーホルダー組立体ベース472は、ベース410内に形成された止め具と係合し、所望によりその中に受容され従来のファイバークリーバーと係合するよう構成されてよい止め具を更に含むことができる。したがって、ファイバーは、ファイバー末端部調製前後に同じツール内に保持されてよい。
【0066】
バッファークランプ作動装置は、バッファークランプスリーブ160等のバッファークランプスリーブを係合ないしは別の方法で作動させるよう構成される(例えば、図2を参照)。例えば、バッファークランプ作動装置は、スリーブ160又はその一部に接触するよう構成される先端部分を有する、じょうご形状ファイバーガイド482を含んでもよい。じょうご形状部分は、それを通って挿入される光ファイバー135等のファイバーにガイドを提供する。バッファークランプ作動装置は、アクセス可能な接触点をユーザーに提供しファイバー終端処理時バッファークランプ作動装置を摺動するハンドル又はローブ486A及び486Bを更に含んでもよい。
【0067】
ファイバーホルダー部分は、それぞれファイバーが終端処理されるよう誘導する少なくとも1つのファイバーガイドを含むことができる。例えば、ファイバーホルダー492Cは、偏心クランプとして形成され、閉位置に定置された場合、終端処理時ファイバーをガイドに保持するために使用されてもよい。更に、ファイバーホルダー492Cは、その下面に取り付けられた一片の発泡体又は他の対応材料を含んでよく、その中に固定されているファイバーに密着する。加えて、後方ファイバーチャネル491は、ファイバーホルダー組立体ベース472の末端部に配置されてよく更なる支持を提供する。この構成を用いることで、簡単な方法でこのプラットフォーム400により異なるカバー剛性を有するファイバーを把持し導くことができる。
【0068】
上記に挙げたように、この別の実施形態において、プラットフォーム400は、ドラッグフィンガー413を有するベース部410及びその中に形成された停止解放レバー411を含む。ドラッグフィンガー413は、突出部として形成されてもよく、その結果、ファイバーホルダー組立体ベース472がドチャネル412内に摺動可能に定置される際、ドラッグフィンガー413は、ファイバーホルダー組立体ベース472の側部と係合するか又は側部に押し付けられ、一時的にファイバーホルダー組立体ベース472を所定の場所に保持し、終端処理されているファイバーが曲がりはじめるとき組立体ベース472の軸方向の動きを防止する。
【0069】
停止解放レバー411は、ベース410内に形成されインターロック機能も提供でき、そのため、コネクタのバッファークランプ、例えばスリーブ160は、バッファークランプ作動装置480により時期尚早に作動しない。例えば、その走路の末端部に近接して、バッファークランプ作動装置411サブ組立体を停止解放レバーが作動するまで更なる動きから阻止できる。この代表的な実施形態において、停止解放レバー411は、押し機構がユーザーにより作動されるまでバッファークランプハンドル又はローブ486A及び486Bの1つと係合するアーム414を有する押し機構として形成され、それによりアーム414を移動させバッファークランプハンドル又はローブと切り離すことができる。
【0070】
事実上、ファイバー終端処理プロセスは、プラットフォーム400を利用し、簡単な方法でLCコネクタ100に対して現場で光ファイバーを終端処理できる。更に、現場技術者は、工場で完全に組み立てられる光コネクタを利用してもよく、そのため、追加のコネクタ組立体は、現場で必要ない。
【0071】
例えば、コネクタ100をLCコネクタ連結具又はホルダー402内に、例えば、スナップ嵌めにより設置できる。本実施例において、光コネクタに事前実装されるブート180を有する、コネクタ100が利用され得る。コネクタを実装後、スプライス作動機構440は、スプライスキャップ144の真上の作動前の位置に戻ることができる。
【0072】
光ファイバー184等の光ファイバーは、剥がし、また劈開(平らに又は角度を付けて)することにより調製され予め設置されたファイバースタブの向きに整合させる。光ファイバー184は、組立体470に挿入する前に、又は組立体470に挿入した後で調製されてもよい。1つの態様において、ファイバー末端部調製の場合、ファイバーは、ファイバーホルダー組立体の末端部を超えて好適な量、例えば約40mm〜50mmだけ延在できる。バッファークランプ作動装置は、剥がし、また劈開する間ファイバー支持体を提供するため、好適な量だけスロット又はチャネル471に沿ってホルダー470から間隔を置いて配置されてよい。ファイバージャケット/プラスチックコーティングは、従来の機械ファイバーストリッパーを使用して剥がすことができる。少量のプラスチックコーティングが、組立体470の末端部を超えて延在してもよい。ファイバーのガラス部分は、きれいに拭かれてよい。上記に記載したような従来のクリーバーを使用した劈開は、ファイバーをファイバークランプ組立体内の所定の場所に保持するようにして行われてよい。
【0073】
作動前に、バッファークランプ作動装置480は、ファイバーホルダー組立体470の前側末端部に配置されてもよい。ファイバー184等の終端処理された光ファイバーは、ファイバーをバッファークランプ作動装置のじょうご部分482内及びファイバーガイドの上部に置くことによりファイバーホルダー組立体内に設置できる。ファイバー184は、ファイバーホルダー部分(492A、B及びC)を係合し、ファイバーホルダー部分の1つ以上を閉位置に定置することにより所定の位置に保持できる。ファイバーホルダー部分は、900μmバッファースリーブ又は250μmバッファースリーブを有する従来のファイバー等の標準光ファイバー外側ジャッケットを固定するよう構成されてよい。
【0074】
その後、ファイバーは、ファイバーの調製された末端部がじょうご482の先端とぴったり重なるようにファイバーホルダー組立体の長さに沿って引き戻されてよい。位置決めすることで、終端処理手順のこの部分を通じて調整されたファイバー末端部を保護できる。更に、この位置決めは、バッファークランプ作動装置の先端を視覚の代行として使用できるので、ファイバー先端を視覚的に位置決めすることなくファイバー末端部をコネクタ後方末端部に初期挿入できる。
【0075】
ファイバーホルダー組立体470は、調製されたファイバーがその中に保持された状態で、プラットフォームベース410のチャネル412内に挿入されてもよい。ファイバーホルダー組立体は、適切な力をホルダー組立体ベース472に加えることにより前方に(即ち実装されたコネクタに向かって)移動できる。ベース472及びバッファークランプ作動装置412は、停止解放レバー411、例えばアーム414が、ハンドル又はローブ486A及び486Bの少なくとも1つにより係合されるまでチャネル412に沿って一緒に移動する。このバッファークランプ作動装置の係合が、上記に記載したように停止解放レバー411がユーザーにより取り外されるまでじょうご先端を更なる動きから停止する。ファイバー組立体472は、継続してチャネル412内に摺動されてもよい。
【0076】
組立体472は更に前方に摺動され、調製されたファイバー末端部がコネクタ本体の機械的スプライス内のファイバースタブ134と接触し始めるので、第1のファイバーホルダー部分492Aは、組立体ベース472内に形成されたカムと係合できる。カムが、定置バッファークランプサブ組立体を基準として移動し続けるので、第1のカムは、ファイバーホルダー部分492Aを持ち上げ始めることができる。ベース472が軸方向に更に動いた後、第2カム476は、ファイバーホルダー部分492Aを更に持ち上げることができる。
【0077】
調整された末端部が更にファイバーを軸方向に移動することなくファイバースタブと接触するので、徐々に自動的にファイバーホルダー部分492Aを持ち上げることで、ファイバー184を折り曲げ又は曲げることができる。更に、第2ファイバーホルダー部分492Bのカバーは、特殊な剛性の光ファイバーを使用時生じる場合があるようなファイバー曲げを収容するため持ち上げるように設計されてもよい。更に、ドラッグフィンガー413は、ファイバー末端部がファイバースタブに接触するときにベース472がコネクタマウントから離れて摺動するのを防止することができる。
【0078】
キャップ作動装置又はドライバー446が、スプライスキャップ144等のコネクタのキャップに押し付けられ、コネクタ100内の機械的スプライスを作動させてもよい。
【0079】
次に、停止解放ボタン411を押し、アーム414をハンドル又はローブ486A及び486Bの少なくとも1つと係合することから解放し、バッファークランプ作動装置480、特に先端部分481をコネクタに向かって更に前方に移動させてもよい。じょうご先端を十分に前方に押し、コネクタ100のバッファークランプスリーブ160を作動させてもよい。
【0080】
バッファークランプの作動で、終端処理コネクタが完結する。ファイバークランプ492Cは、開位置に戻り、ファイバー曲がりを解放し、LCコネクタ100をLC連結具402から取り外すことができる。
【0081】
したがって、上記の説明を考慮して理解されるように、代替の実施形態のプラットフォームは、250μmコーティング、900μm軟質PVCコーティング、900μm硬質ナイロンコーティング等の幅広い範囲のファイバー及びファイバーの硬さに適合することができる。このプラットフォームは、ファイバー先端に対する許容可能な軸力を維持する。ファイバーがコネクタスプライス区域に挿入されるように力は十分に大きくなければならないが、ファイバー先端を損傷するおそれがある過剰な力は有していない。該ツールは、ファイバーのツールへの好適な挿入とツールからの組立LCコネクタの簡単な解放を可能にする。
【0082】
所望により、マウント又は連結具402は、終端処理LCコネクタの品質を試験するため検出器又は光源を連結するよう更に構成されてもよい。更に、ユーザーは、終端処理時信号損失をモニターするため光源検出器システムを設置してもよい。作動ドライバーを上げ、それから終端処理コネクタをマウント又は連結具402から取り外すことができる。そして、ユーザーの所望通りコネクタを利用できる。
【0083】
したがって、この別の実施形態によると、完璧なツール又はプラットフォームを提供でき、現場研磨を行い又はエポキシを使用することなく、LCコネクタ内の光ファイバーの現場終端処理が可能となる。更に、ツール又はプラットフォームは、再利用可能である。この構成を用いることにより、高い曲がり(スプールによる)を有するファイバーでさえもこのプラットフォームにより簡単な方法で把持及び誘導できる。コネクタは、事前組立ブートの場合でさえ工場で予め組み立てできる。バッファークランプ作動装置機構を利用し、LCコネクタへの初期挿入時ファイバーを保護できる。
【0084】
上記のLCコネクタは、多くの従来の光コネクタ用途で使用することができる。上記光コネクタは、機器室でのファイバー分配ユニット若しくは壁実装パッチパネル内部、ペデスタル、交差接続キャビネット若しくはクローシャ内部、又は光ファイバー構造ケーブル用途の構内出口内部の光ファイバーネットワークの相互接続及び交差接続のための光ファイバーの終端処理(接続)にも利用できる。上に記載した光コネクタは、光機器内の光ファイバーの終端処理に使用されもてよい。更に、上に記載した1つ以上の光コネクタが、別の用途に利用されてもよい。
【0085】
上記のように、代表的な実施形態のLCコネクタは、コンパクトな長さであり、短縮した組立時間で簡単な現場終端処理を可能とする。そのような代表的なコネクタは、ファイバー分配ユニットの一部等、FTTP及び/又はFTTXネットワークインストールのための容易に設置及び利用することができる。
【0086】
更に、LCコネクタ設計は、いくつか例をあげるとペデスタル、クローシャ、端末及びファイバーNIDS等の他の外部プラント用途におけるよりコンパクトな構成を提供できる。
【0087】
本明細書を検討すれば、本発明が適用可能であっても良い様々な変更、等価の処理、並びに多数の構造が、本発明が対象とする技術の当業者には容易に明らかになるであろう。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタであって、
LCレセプタクルと嵌合するように構成されるハウジングであって、LC形及び前面を有するシェルと、該シェルの表面上に配置され、前記LCレセプタクルと係合するように構成される第1の弾力性ラッチであって、前記前面から離れて延在する前記第1の弾力性ラッチと、バックボーンであって、その第1の部分上で前記シェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンとを含む、ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記外側シェルと前記バックボーンとの間に保持される、鍔体であって、該鍔体は、該鍔体の第1の部分に配置されるファイバースタブを含み、該ファイバースタブは、フェルールに実装され、該フェルールの端面に近接した第1の末端部及び第2の末端部を有する第1の光ファイバーを含み、前記鍔体は、該鍔体の第2の部分に配置される機械的スプライスを更に含み、該機械的スプライスは、前記ファイバースタブの前記第2の末端部を第2の光ファイバーに接続するように構成される、鍔体と、
前記ハウジングバックボーンの外側表面に連結される、トリガーであって、該トリガーは、前記前面に向かって延在する第2のラッチを含み、該第2のラッチの一部は、前記第1のラッチの一部と重なり合い、前記第2のラッチは、押圧によって作用される時に前記第1のラッチと係合する、トリガーと、
を備える、LC形光コネクタ。
【請求項2】
前記第2の光ファイバーの横移動を制限するために、前記ハウジングの末端部に連結され、前記バックボーンと前記トリガーとの間に配置される第1の部分を有する、ファイバーブートを更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項3】
前記トリガーが、前記LC形光コネクタを第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項4】
前記連結機構は、前記トリガーの第1の側面上に形成されるダブテール突出部と、前記トリガーの対向側面上に形成される対応するスロットとを備え、該スロットは、前記第2のLC形光コネクタの前記トリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される、請求項3に記載のLC形光コネクタ。
【請求項5】
前記バックボーンの対向する外側側面上に形成される、ケーブル識別ラベルを更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項6】
前記第2のラッチは、前記第1のラッチの一部と重なり合うドライバーを含み、該ドライバーは、指からの押圧を受容するように構成される、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項7】
前記トリガーラッチの前記ドライバーは、前記ドライバーの第1の側面から延在する、下突出リップ部分と、前記ドライバーの対向側面から延在する、上突出リップ部分とを含む、請求項6に記載のLC形光コネクタ。
【請求項8】
前記鍔体の第3の部分内に構成され、作動と同時に前記第2のファイバーのバッファークラッディングの少なくとも一部を固定するよう構成される、バッファークランプと、
前記鍔体の第3の部分の外側表面に受容されるよう構成され、前記バッファークランプを摺動可能に作動させるよう構成される、バッファークランプ作動スリーブと、
を更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項9】
前記第1のラッチ及び前記第2のラッチは、前記シェルを前記トリガーに連結する、単一の一体ラッチ構造として形成される、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項10】
複合セットLC形光コネクタであって、該複合セットLC形光コネクタは、請求項3に記載のLC形光コネクタ及び少なくとも第2のLC形コネクタを含み、該第2のLC形光コネクタは、第2のハウジングと、第2の鍔体と、第2のトリガーとを有し、前記第2のトリガーは、ダブテール突出部及び対応するスロットを含む、第2の連結機構を含み、前記第2のLCコネクタの前記ダブテール突出部は、請求項3に記載のLC形光コネクタの前記対応するスロットと係合する、複合セットLC形光コネクタ。
【請求項11】
前記複合セットLC形光コネクタは、二重LC形光コネクタである、請求項10に記載の複合セットLC形光コネクタ。
【請求項12】
光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタであって、
LCレセプタクルと嵌合するように構成されてLC形及び前面を有する、外側シェルを含むハウジングであって、該ハウジングは更に、前記外側シェルの表面上に配置されて前記LCレセプタクルと係合するように構成される弾力性ラッチであって、該弾力性ラッチは、LCレセプタクルから前記ラッチを取り外す押圧を受容するように構成されるドライバーがその上に形成された一体成形ラッチを備える、弾力性ラッチを含み、前記ハウジングは更に、その第1の部分上で前記外側シェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置されてブートと係合するように構成される実装構造を有する、バックボーンを含む、ハウジングと、
該ハウジング内に配置され、前記外側シェルと前記バックボーンとの間に保持される、鍔体であって、該鍔体は、該鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含み、該ファイバースタブは、フェルールに実装され、該フェルールの端面に近接した第1の末端部及び第2の末端部を有する、第1の光ファイバーを含み、前記鍔体は更に、該鍔体の第2の部分に配置される機械的スプライスであって、該機械的スプライスは、前記ファイバースタブの前記第2の末端部を第2の光ファイバーに接続するように構成される機械的スプライスを含む、鍔体と、
を備える、LC形光コネクタ。
【請求項13】
前記バックボーンは更に、前記LC形光コネクタを複合コネクタ形内の第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を備える、請求項12に記載のLC形光コネクタ。
【請求項1】
光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタであって、
LCレセプタクルと嵌合するように構成されるハウジングであって、LC形及び前面を有するシェルと、該シェルの表面上に配置され、前記LCレセプタクルと係合するように構成される第1の弾力性ラッチであって、前記前面から離れて延在する前記第1の弾力性ラッチと、バックボーンであって、その第1の部分上で前記シェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置される実装構造を有する、バックボーンとを含む、ハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記外側シェルと前記バックボーンとの間に保持される、鍔体であって、該鍔体は、該鍔体の第1の部分に配置されるファイバースタブを含み、該ファイバースタブは、フェルールに実装され、該フェルールの端面に近接した第1の末端部及び第2の末端部を有する第1の光ファイバーを含み、前記鍔体は、該鍔体の第2の部分に配置される機械的スプライスを更に含み、該機械的スプライスは、前記ファイバースタブの前記第2の末端部を第2の光ファイバーに接続するように構成される、鍔体と、
前記ハウジングバックボーンの外側表面に連結される、トリガーであって、該トリガーは、前記前面に向かって延在する第2のラッチを含み、該第2のラッチの一部は、前記第1のラッチの一部と重なり合い、前記第2のラッチは、押圧によって作用される時に前記第1のラッチと係合する、トリガーと、
を備える、LC形光コネクタ。
【請求項2】
前記第2の光ファイバーの横移動を制限するために、前記ハウジングの末端部に連結され、前記バックボーンと前記トリガーとの間に配置される第1の部分を有する、ファイバーブートを更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項3】
前記トリガーが、前記LC形光コネクタを第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項4】
前記連結機構は、前記トリガーの第1の側面上に形成されるダブテール突出部と、前記トリガーの対向側面上に形成される対応するスロットとを備え、該スロットは、前記第2のLC形光コネクタの前記トリガーのダブテール部分と摺動可能にかつぴったりと係合するように構成される、請求項3に記載のLC形光コネクタ。
【請求項5】
前記バックボーンの対向する外側側面上に形成される、ケーブル識別ラベルを更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項6】
前記第2のラッチは、前記第1のラッチの一部と重なり合うドライバーを含み、該ドライバーは、指からの押圧を受容するように構成される、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項7】
前記トリガーラッチの前記ドライバーは、前記ドライバーの第1の側面から延在する、下突出リップ部分と、前記ドライバーの対向側面から延在する、上突出リップ部分とを含む、請求項6に記載のLC形光コネクタ。
【請求項8】
前記鍔体の第3の部分内に構成され、作動と同時に前記第2のファイバーのバッファークラッディングの少なくとも一部を固定するよう構成される、バッファークランプと、
前記鍔体の第3の部分の外側表面に受容されるよう構成され、前記バッファークランプを摺動可能に作動させるよう構成される、バッファークランプ作動スリーブと、
を更に備える、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項9】
前記第1のラッチ及び前記第2のラッチは、前記シェルを前記トリガーに連結する、単一の一体ラッチ構造として形成される、請求項1に記載のLC形光コネクタ。
【請求項10】
複合セットLC形光コネクタであって、該複合セットLC形光コネクタは、請求項3に記載のLC形光コネクタ及び少なくとも第2のLC形コネクタを含み、該第2のLC形光コネクタは、第2のハウジングと、第2の鍔体と、第2のトリガーとを有し、前記第2のトリガーは、ダブテール突出部及び対応するスロットを含む、第2の連結機構を含み、前記第2のLCコネクタの前記ダブテール突出部は、請求項3に記載のLC形光コネクタの前記対応するスロットと係合する、複合セットLC形光コネクタ。
【請求項11】
前記複合セットLC形光コネクタは、二重LC形光コネクタである、請求項10に記載の複合セットLC形光コネクタ。
【請求項12】
光ファイバーを終端処理するためのLC形光コネクタであって、
LCレセプタクルと嵌合するように構成されてLC形及び前面を有する、外側シェルを含むハウジングであって、該ハウジングは更に、前記外側シェルの表面上に配置されて前記LCレセプタクルと係合するように構成される弾力性ラッチであって、該弾力性ラッチは、LCレセプタクルから前記ラッチを取り外す押圧を受容するように構成されるドライバーがその上に形成された一体成形ラッチを備える、弾力性ラッチを含み、前記ハウジングは更に、その第1の部分上で前記外側シェルの外側表面と係合するように構成され、その第2の部分上に配置されてブートと係合するように構成される実装構造を有する、バックボーンを含む、ハウジングと、
該ハウジング内に配置され、前記外側シェルと前記バックボーンとの間に保持される、鍔体であって、該鍔体は、該鍔体の第1の部分に配置される、ファイバースタブを含み、該ファイバースタブは、フェルールに実装され、該フェルールの端面に近接した第1の末端部及び第2の末端部を有する、第1の光ファイバーを含み、前記鍔体は更に、該鍔体の第2の部分に配置される機械的スプライスであって、該機械的スプライスは、前記ファイバースタブの前記第2の末端部を第2の光ファイバーに接続するように構成される機械的スプライスを含む、鍔体と、
を備える、LC形光コネクタ。
【請求項13】
前記バックボーンは更に、前記LC形光コネクタを複合コネクタ形内の第2のLC形光コネクタに連結するための、一体連結機構を備える、請求項12に記載のLC形光コネクタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【公表番号】特表2011−519064(P2011−519064A)
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−506447(P2011−506447)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/041501
【国際公開番号】WO2009/132168
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/041501
【国際公開番号】WO2009/132168
【国際公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】
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