説明

スプリングリターン調節弁及びスプリングリターン調節弁の組立方法

【課題】特別なスプリング調整用冶具や同軸設定用冶具を用いずに、スプリングの締め上げ及び部品の同軸設定を行うことができるスプリングリターン調節弁及びスプリングリターン調節弁の組立方法を提供する。
【解決手段】弁本体4に形成される流体流出口4aと流体流入口4b,4cの間の流量を規制するプラグ5を有する第1の弁室1と、第1のダイヤフラム8aにより第1の弁室と隔離され、プラグを外部圧力により動作させる第2の弁室2と、第2のダイヤフラム8bにより第1の弁室と隔離され、スプリング11を支持するスプリング受け12と、スプリングを外部圧力と逆方向に付勢するスプリングアジャスタ17を有する第3の弁室3とを備えるスプリングリターン調節弁において、スプリングアジャスタは、第2のダイヤフラム、プラグ及びスプリング受けを固定する工具を第3の弁室に挿入可能な貫通孔17aを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、操作器部と弁本体が一体になった、空気圧作動式のスプリングリターン調節弁及びスプリングリターン調節弁の組立方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
操作器部と弁本体が一体となった、空気圧作動式のスプリングリターン調節弁として、図3に示すように、第2の弁室102による外部圧力により第1の弁室101の上面に設置されたダイヤフラム104を変位させて第1の弁室101内に配置されたプラグ105を下方向に移動させ、第3の弁室103のスプリング106による付勢力により第1の弁室101の下面に設置されたダイヤフラム104を変位させて第1の弁室101内に配置されたプラグ105を上方向に移動させ、弁の開閉制御を行う構造のものがある。
また、ダイヤフラムを有する空気作動式のスプリングリターン調節弁であって、ばね調整用ねじ部材のねじ込み具合によって弁開用ばねの付勢力を調整できる構造のものがある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−178113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のスプリングリターン調節弁では、上記のように構成されているため、シール部材としてダイヤフラム104を用いているため、プラグ105のストロークがあまりとれないので、スプリング106の初期締め上げ量にばらつきが生じると空気圧をかけたときの動き始めがばらついてしまい、品質に大きく影響する。そのため、スプリング106をスプリングリターン調節弁に組み込む際に、スプリング106の初期締め上げ量を調整するスプリング調整用冶具を必要とする課題があった。
【0005】
また、従来のスプリングリターン調節弁では、ヒステリシスをなくすためにガイドを設けない構造としているため、スプリングリターン調節弁の組立工程において、弁軸であるボルト107とナット108によって締結されるプラグ105、ダイヤフラム104、スプリング受け109を全て同軸に組付けることがスプリングリターン調節弁の品質上重要であり、これらの部品が同軸になっていないと弁本体110の弁座にプラグ105が着座した際に、弁本体110の弁座とプラグ105間に隙間が生じ、流体の漏れが生じる。そのため、これらの部品を同軸とするための同軸設定用冶具を必要とする課題があった。
【0006】
さらに、上記のスプリング調整用冶具や同軸設定用冶具はスプリングリターン調節弁の製造時あるいは修理・交換時に工場において使用されるものであり、通常は工場に置かれるので、現場に既に設置されているスプリングリターン調節弁をメンテナンスのために再度スプリング106の締め上げ量の調整や部品の同軸設定を行う場合、工場からスプリング調整用冶具や同軸設定用冶具を現場に持ち込むか、スプリングリターン調節弁を工場に持ち帰って調整を行わなければならず不便であるという課題があった。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、スプリング調整用冶具や同軸設定用冶具を用いることなく、スプリングの締め上げ及び部品の同軸設定を行うことができ、弁本体の弁座にプラグが着座した際の流体漏洩を防止でき、作動開始時の供給空気のばらつきを抑えることのできるスプリングリターン調節弁及びスプリングリターン調節弁の組立方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係るスプリング調節弁は、弁本体と、弁本体に設けられた少なくとも1つの流体流出口と、弁本体に設けられた少なくとも1つの流体流入口と、流体流出口と流体流入口とを接続する弁本体内に設けられる第1の弁室と、第1の弁室内に動作可能に収容され、流体流入口と流体流出口との間の流体の通過量を規制するプラグと、プラグの第1の端面に、その中央部が締結部材により固定されるとともに、その周辺部を気密に固定される第1のダイヤフラムと、第1のダイヤフラムによって第1の弁室と隔離されるとともに、プラグを動作させる外部圧力が導入される空気圧導入口を有する第2の弁室と、プラグの第1の端面と反対側の第2の端面に、その中央部が締結部材により固定されるとともに、その周辺部を気密に固定される第2のダイヤフラムと、第2のダイヤフラムによって第1の弁室と隔離されるとともに、第2のダイヤフラムと対向する面に外部よりスプリングを導入するスプリング導入口を有する第3の弁室と、第2のダイヤフラムとスプリングの間に介在し、第2のダイヤフラムの第3の弁室側の面に接触する平面部と、この平面部の周辺に前記スプリングに対向する方向に突き出した環状突部を有し、締結部材によって第2のダイヤフラムと固定されるスプリング受けと、第3の弁室にスプリングを収容後にスプリング導入口から嵌入し、かつ、スプリングを押圧して第1のダイヤフラムにかかる外部圧力の方向と逆方向に付勢するスプリングアジャスタを有するスプリングリターン調節弁において、スプリングアジャスタは、第3の弁室にスプリングが導入される前の状態で、スプリング受けに当接するまでスプリング導入口より第3の弁室内に嵌入した状態で、第2のダイヤフラムの中央部とプラグの第2の端面及びスプリング受けとを固定する際に、締結部材を締結する工具を外部より第3の弁室内に挿入可能な貫通孔を有するものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、上記のように構成したので、特別なスプリング調整用冶具や同軸設定用冶具を用いることなく、容易にスプリングの締め上げ及び部品の同軸設定を行うことができ、弁本体の弁座にプラグが着座した際の流体漏洩を防止でき、作動開始時の供給空気のばらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】この発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁の構造を説明するための断面図である。
【図2−1】この発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁の組立工程を示す図である。
【図2−2】この発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁の組立工程を示す図である。
【図3】従来のスプリングリターン調節弁の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁の構造を説明するための断面図である。
図1に示すように、スプリングリターン調節弁は、第1の弁室1、第2の弁室2及び第3の弁室3により構成されている。
【0012】
第1の弁室1は、弁本体4に形成される流体流出口4aと流体流入口4b,4cとを接続するためのものであり、弁本体4内に形成される。弁本体4には、図1に示すように、中央に1つの流体流出口4aが形成され、この流体流出口4aを間に挟むように上下に2つの流体流入口4b,4cが形成される。また、弁本体4内に形成される第1の弁室1内には、動作可能に収容され、1つの流体流出口4aと2つの流体流入口4b,4cとの間の流体の通過量を規制するためのプラグ5が設けられている。このプラグ5は上部プラグ5a及び下部プラグ5bにより構成され、上部プラグ5aと下部プラグ5bとの係合部分はOリング6により気密性が確保されている。
また、上部プラグ5aが着座する弁本体4の弁座にはシート7aが設けられ、弁本体4の弁座に上部プラグ5aが着座した際に、流体が漏洩しないように構成される。同様に、下部プラグ5bが着座する弁本体4の弁座にはシート7bが設けられ、弁本体4の弁座に下部プラグ5bが着座した際に、流体が漏洩しないように構成される。
【0013】
また、図1に示すように、プラグ5の上面には、第2の弁室2に接続される空気圧導入手段の空気圧によって押圧されることにより下方向に変位する第1のダイヤフラム8aが配置される。この第1のダイヤフラム8aの上面中央部は押さえ9により固定され、第1のダイヤフラム8aの周辺部は弁本体4とスペーサ10に挟み込まれることにより気密に固定される。またプラグ5の下面には、第3の弁室3に設けられるスプリング11の付勢力によって押圧されることにより上方向に変位する第2のダイヤフラム8bが配置される。この第2のダイヤフラム8bの下面中央部は、スプリング11を支持するためのスプリング受け12により固定され、第2のダイヤフラム8bの周辺部は弁本体4と下蓋13に挟み込まれることにより気密に固定される。このスプリング受け12は、第2のダイヤフラム8bとスプリング11の間に介在し、第2のダイヤフラム8bの下面に接触する平面部と、この平面部の周辺にスプリング11に対向する方向に突き出した環状突部を有している。
また、以上のように配置される押さえ9、第1のダイヤフラム8a、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12は、押さえ9側からボルト14が挿通されスプリング受け12側からナット15により締結されることにより同軸に固定される。
【0014】
第2の弁室2は、図1に示すように、プラグ5の上面側に、第1のダイヤフラム8aにより隔離されて設けられるものであり、外部圧力によりプラグ5を下方向に動作させるためのものである。この第2の弁室2は、第1のダイヤフラム8a、上蓋16、スペーサ10により空間が形成されている。また上蓋16の上部には外部に開口した空気圧導入口16aが形成される。この空気圧導入口16aには、図示しない空気圧導入手段が接続されている。
【0015】
このように構成された第2の弁室2において、空気圧導入手段による空気圧が、上蓋16に形成される空気圧導入口16aを通じて、第2の弁室2内に導入される。この第2の弁室2内に導入される空気圧により、第1のダイヤフラム8aを押圧し、下方向に変位させることにより、プラグ5を下方向に移動させる。プラグ5が下方向に移動し、上部プラグ5aが弁本体4の弁座に着座すると、弁本体4の上側に形成される流体流入口4bと流体流出口4aとの流路が遮断される。
【0016】
第3の弁室3は、図1に示すように、プラグ5の下面側に、第2のダイヤフラム8bにより隔離されて設けられるものであり、スプリング11による付勢力によりプラグ5を上方向に動作させるためのものである。この第3の弁室3は第2のダイヤフラム8b及び下蓋13により空間が形成されている。また、下蓋13の下面は外部に開口したスプリング導入口13aが形成される。このスプリング導入口13aからスプリング11が挿入され、第2のダイヤフラム8bの下面に配置されたスプリング受け12の下面に配置される。さらにスプリング11の下部には、スプリング11を押圧して第1のダイヤフラム8aにかかる外部圧力の方向と逆方向に付勢するためのスプリングアジャスタ17が配置される。このスプリングアジャスタ17は、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12の同軸を設定する機能と、スプリング11の締め上げ調整を行う機能を有している。また、このスプリングアジャスタ17の下面には、同軸の設定されたプラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12をボルト14・ナット15締結により固定する際、工具を挿入するための貫通孔17aが形成される。
【0017】
このように構成された第3の弁室3において、スプリング11による付勢力により、第2のダイヤフラム8bを押圧し、上方向に変位させることにより、プラグ5を上方向に移動させる。プラグ5が上方向に移動し、下部プラグ5bが弁本体4の弁座に着座すると、弁本体4の下側に形成される流体流入口4cと流体流出口4aとの流路が遮断される。
【0018】
次に、以上のように構成されるスプリングリターン調節弁の組立工程について説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁の組立工程を説明するための図である。
【0019】
図2−1(a)は、第3の弁室3内にスプリング11を取り付ける前の状態を示すものである。このスプリング11を設置する前の状態で、まず、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12の同軸を設定する作業を行う。図2−1(a)に示すように、第2のダイヤフラム8bの周辺部は弁本体4と下蓋13に挟み込まれ固定されている状態にあり、プラグ5及びスプリング受け12は締結部材であるボルト14・ナット15による固定はされておらず、プラグ5、スプリング受け12及びスプリングアジャスタ17はフリーの状態である。
【0020】
この状態において、まず、スプリングアジャスタ17を締め込み、スプリング受け11に当接させる。図2−1(b)に示すように、スプリング受け11にスプリングアジャスタ17を当接させるように締め込むことで、スプリングアジャスタ17及びスプリング受け12の同軸を設定することができる。
【0021】
次いで、さらにスプリングアジャスタ17を締め込む。図2−2(c)に示すように、スプリングアジャスタ17をさらに締め込むことで、プラグ5が第2のダイヤフラム8bにより上方向に押圧され、下部プラグ5bが弁本体4の弁座に設けられるシート7bに接触し、弁本体4の下側に形成される流体流入口4cと流体流出口4aとの間の流体の流通が遮断され、下部プラグ5bとシート7bの同軸を設定することができる。これにより、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12の同軸を設定することができる。
【0022】
次いで、図2−2(d)に示すように、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12の同軸が設定された状態で、ボルト14・ナット15締結を行い、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12を固定する。この際、スプリングアジャスタ17に形成される貫通孔17aを介して第3の弁室3内に工具を挿入させることにより、容易にボルト14・ナット15締結を行うことができる。これにより、プラグ5、第2のダイヤフラム8b、スプリング受け12を容易に全て同軸に組み付けることができる。
【0023】
次いで、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12を同軸が固定された状態で、一旦、スプリングアジャスタ17を取り外す。次いで、スプリング11を下蓋13に形成されるスプリング導入口13aから第3の弁室3内のスプリング受け12の下面に配置する。次いで、再度、スプリングアジャスタ17をスプリング11の下部に取り付け、スプリング11の締め上げ調整を行う。
以上により、スプリングリターン調節弁の組立を行うことができる。
【0024】
以上のように、この実施の形態1によれば、スプリングアジャスタ17を、スプリング11を第3の弁室3に組み付ける前の状態で第3の弁室3に嵌入させ、プラグ5、第2のダイヤフラム8b及びスプリング受け12の同軸を設定し、ボルト14・ナット15締結により固定する。その後、スプリングアジャスタ17を取り外して、スプリング11をスプリング受け12の下面に配置し、再度スプリングアジャスタ17を取り付け、スプリング11の締め上げ調整を行うように構成することで、特別なスプリング調整用冶具や同軸設定用冶具を用いることなく、容易にスプリング11の締め上げ及び部品の同軸設定を行うことができ、弁本体4にプラグ5が着座した際の流体漏洩を防止でき、作動開始時の供給空気のばらつきを抑えることができる。
【0025】
また、スプリングアジャスタ17はスプリングリターン調節弁に組み込まれているので、スプリングリターン調節弁を現場に設置した後で、メンテナンスが行われ、再度部品の同軸設定作業が必要となった場合にも現場で行うことができる。
【0026】
また、この発明の実施の形態1に係るスプリングリターン調節弁は、1つの流体流出口4a及び2つの流体流入口4b,4cを備えた3方弁により構成したが、これに限るものではなく、スプリングリターン調節弁は少なくとも1つ以上の流体流出口及び少なくとも1つ以上の流体流入口を備えていればよく、1つの流体流出口及び1つの流体流入口を備えた2方弁により構成してもよく、また、複数の流体流出口及び複数の流体流入口を備えた多方弁により構成してもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 第1の弁室
2 第2の弁室
3 第3の弁室
4 弁本体
4a 流体流出口
4b,4c 流体流入口
5 プラグ
5a 上部プラグ
5b 下部プラグ
6 Oリング
7a,7b シート
8a 第1のダイヤフラム
8b 第2のダイヤフラム
9 押さえ
10 スペーサ
11 スプリング
12 スプリング受け
13 下蓋
13a スプリング導入口
14 ボルト
15 ナット
16 上蓋
16a 空気圧導入口
17 スプリングアジャスタ
17a 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁本体と、
前記弁本体に設けられた少なくとも1つの流体流出口と、
前記弁本体に設けられた少なくとも1つの流体流入口と、
前記流体流出口と前記流体流入口とを接続する前記弁本体内に設けられる第1の弁室と、
前記第1の弁室内に動作可能に収容され、前記流体流入口と前記流体流出口との間の流体の通過量を規制するプラグと、
前記プラグの第1の端面に、その中央部が締結部材により固定されるとともに、その周辺部を気密に固定される第1のダイヤフラムと、
前記第1のダイヤフラムによって前記第1の弁室と隔離されるとともに、前記プラグを動作させる外部圧力が導入される空気圧導入口を有する第2の弁室と、
前記プラグの第1の端面とは反対側の第2の端面に、その中央部が締結部材により固定されるとともに、その周辺部を気密に固定される第2のダイヤフラムと、
前記第2のダイヤフラムによって前記第1の弁室と隔離されるとともに、前記第2のダイヤフラムと対向する面に外部よりスプリングを導入するスプリング導入口を有する第3の弁室と、
前記第2のダイヤフラムと前記スプリングの間に介在し、前記第2のダイヤフラムの前記第3の弁室側の面に接触する平面部と、この平面部の周辺に前記スプリングに対向する方向に突き出した環状突部を有し、前記締結部材によって前記第2のダイヤフラムと固定されるスプリング受けと、
前記第3の弁室に前記スプリングを収容後に前記スプリング導入口から嵌入し、かつ、前記スプリングを押圧して、前記第1のダイヤフラムにかかる外部圧力の方向とは逆方向に付勢するスプリングアジャスタを有するスプリングリターン調節弁において、
前記スプリングアジャスタは、前記第3の弁室に前記スプリングが導入される前の状態で、前記スプリング受けに当接するまで前記スプリング導入口より前記第3の弁室内に嵌入した状態で、前記第2のダイヤフラムの中央部と前記プラグの第2の端面及び前記スプリング受けとを固定する際に、前記締結部材を締結する工具を外部より前記第3の弁室内に挿入可能な貫通孔を有することを特徴とするスプリングリターン調節弁。
【請求項2】
請求項1に記載のスプリングリターン調節弁の組立方法において、
前記第3の弁室に前記スプリングが導入される前の状態で、前記スプリングアジャスタが前記スプリング受けに当接して押圧し、かつ、前記プラグが前記第2のダイヤフラムに押圧されて前記流体流入口と前記流体流出口との間の流体の流通が遮断された状態で、前記締結部材の締結により前記第2のダイヤフラムの中央部と前記プラグの第2の端面及び前記スプリング受けが固定されることを特徴とするスプリングリターン調節弁の組立方法。

【図1】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−175055(P2010−175055A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−21499(P2009−21499)
【出願日】平成21年2月2日(2009.2.2)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】