説明

セロトニン増加剤

【課題】 この出願発明は、クルクミンを含むセロトニン増加剤を提供することによりセロトニンの低下により発生する病気、とくに、うつ病を解消することを目的とする。
【解決手段】 この出願発明は、クルクミンを含むセロトニン増加剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願発明はクルクミンを含むセロトニン増加剤に関する。
【背景技術】
【0002】
うつ病患者は現在、わが国で650万人いるといわれており、成人人口の約7%がうつ病を患っているとされている。うつ病の明確な原因はいまだ解明されていないが、うつ病患者の血清・髄液などでは、セロトニン前駆物質や代謝物が低下していることからシナプス間隙内のセロトニンの低下が、うつ病の原因であると考えられている(モノアミン仮説)。これは最も古くからある仮説で、レセルピンのような神経伝達物質を枯渇させる薬物がうつ病を誘発した事実から発生した。レセルピン投与により、脳内のセロトニン量は低下する。また、カテコールアミン、セロトニンの取込を阻害する薬物、あるいはそれらを代謝するモノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬などはいずれもシナプス間隙のモノアミン濃度を上昇させ、これらはうつ病を回復させる。従って、モノアミンの欠乏がうつの病因と考えられている。うつ病には、脳内セロトニン神経が関与していると言われており、セロトニン作動性神経は中脳の縫線核にあり、大脳皮質、海馬、線条体、視床下部へと神経を送っている。特に海馬は、不安の発現に重要な役割を担っており、うつ病患者では海馬が萎縮するという報告もある。
現在、抗うつ薬としては主にカテコールアミン、セロトニンの取込を阻害する三環系・四環系抗うつ薬、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)といった西洋薬が使われているが、ドイツではハーブの1つであるセント・ジョーンズワート、中国ではウコンなどの天然物も使用され一定の効果をあげている。
我国においてもウコンは漢方薬や健康食品に配合され、抗うつ作用、利胆作用、鎮静・鎮痛作用などを期待して繁用されている。ウコンは熱帯アジア原産で、海外ではインド、東南アジア、中国南部で栽培されている。我国には平安時代中期に中国から渡来し、現在は主に沖縄、鹿児島で栽培されており、食品の色素や染料、薬用として使用されてきた。ウコンはショウガ科クルクマ属の多年草であり、ウコンの属するクルクマ属の種類は極めて多岐にわたり50種以上知られている。
通常、日本でウコンと呼ばれているものは秋ウコンを指し、7〜8月に花を咲かせる。カレー粉にも含まれており、布の染色や漬物の色づけにも使われている。また、沖縄では古くからお茶として日常的に飲まれている。
ウコンは、黄色色素であるクルクミンを主成分とし、その誘導体、精油、ミネラル、フラボノイド、食物繊維を含有する。ウコンの抗うつ作用も、このクルクミンによるものであるとされている。このクルクミンは星状細胞を用いたin vitroの実験において、MAO阻害作用を示すとの報告があり、このMAO阻害作用がクルクミンの抗うつ作用の一つの機序ではないかと考えられている。
そこで、この出願発明ではマウスにクルクミンを単回および連続投与し、脳内の海馬、前頭皮質および線条体におけるセロトニン含量に及ぼす影響を検討した。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この出願発明はこのような問題を解決することを目的とするものであって、クルクミンを利用することにより新たなセロトニン増加剤を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この出願発明は、クルクミンを含むセロトニン増加剤に関するものであって、短い期間、特に、単回投与することが好ましい。この出願発明で単回投与とは、1回あるいは短期間投与することをいう。
【発明の効果】
【0005】
この出願発明は、クルクミンを含むセロトニン増加剤に関するものであり、うつ病に優れた効果をもつ薬剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この出願発明は、扶正作用のある生薬、ニンジン、トウジン、タイシジン、オウギ、サンヤク、タイソウ、カンゾウ、コウイ、オウセイ、ジュクジオウ、カシュウ、トウキ、ビャクシャク、クコシ、リュウガンニク、ソウジンが含まれていることが好ましく、ジュクジオウ、トウキ、ビャクシャク、クコシ、リュウガンニクがより好ましく、ニンジン、トウジン、オウギ、サンヤク、タイソウ、カンゾウがとくに好ましい。
これらの生薬によって生理機能を賦活化し、新陳代謝を盛んにする。
【0007】
この出願発明は、利水作用のある生薬、ビャクジュツ、ブクリョウ、チョレイ、タクシャ、インチンコウ、モクボウイ、ボウイ、カッセキ、トウカニン、モクツウ、シャゼンシ、セキショウズ、ハンペンレン、ケイシ(ケイヒ)が含まれていることが好ましく、インチンコウ、ボウイ、カッセキ、セキショウズがより好ましく、ビャクジュツ、ブクリョウ、チョレイ、タクシャ、モクツウ、シャゼンシがとくに好ましい。
ビャクジュツの利水作用により、体内の余分な水を排出することができる。
【0008】
この出願発明は、オウレン、オウバク、マオウ、レンギョウ、ケイガイ、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、キダチアロエ、テングサ、カンテン、トウガラシ、ショウガ、コショウの1種以上が含まれていることが好ましく、レンギョウ、ケイガイ、テングサがより好ましく、オウレン、オウバク、マオウ、緑茶、ウーロン茶、紅茶、キダチアロエがとくに好ましい。
【0009】
この出願発明は、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が含まれていることが好ましく、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体は、大豆に含まれる大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体がとくに好ましい。
【0010】
大豆に含まれるこの目的のための有効成分はダイズイン(Daidzin)、グリシチン(Glycitin)、ゲニスチン(Genistin)などの数種のイソフラボン配糖体であり、また、そのアグリコンであるダイゼイン(Daidzein)、グリシテイン(Glycitein)、ゲニステイン(Genistein)などの数種のイソフラボンである。
大豆は大豆油の製造原料であるが、大豆油の需要量は大きく、その副産物である大豆粕は同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
【0011】
この出願発明の生薬は、そのまま使用してもよいし、抽出したものを使用してもよい。
また、この出願発明のセロトニン増加剤の薬剤の剤形としては、とくに限定されないが、錠剤、カプセル剤、粉末剤、固形剤、液剤その他として投与する。
また、化粧品として使用することもできる。
【0012】
クルクミンの一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、5〜300mgがより好ましく、10〜70mgがとくに好ましい。
【0013】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体の一日の量は、1〜500mgが好ましく、5〜300mgがより好ましく、10〜200mgがとくに好ましい。
【0014】
ニンジン、ビャクジュツ、オウレンなど生薬の1日量は、それぞれ1〜20gが好ましく、1.5〜5gがとくに好ましい。
生薬を煎じたエキス量は、100〜600mgが好ましく、200〜400mgがとくに好ましい。
【0015】
以下に、この出願発明を具体的に説明する。
使用する大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体の純度は40%とした。
【実施例1】
【0016】
散剤
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 300mg
ビャクジュツエキス 300mg
オウレンエキス 300mg
乳糖 2500mg
トウモロコシデンプン 415mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包1g、1回2包)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【実施例2】
【0017】
顆粒剤
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 300mg
ビャクジュツエキス 300mg
オウレンエキス 300mg
乳糖 1815mg
トウモロコシデンプン 800mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
(1包1g、1回2包)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【実施例3】
【0018】
球形顆粒剤
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 300mg
ビャクジュツエキス 300mg
オウレンエキス 300mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 1515mg
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 4000mg
(1包1g、1回2包)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【実施例4】
【0019】
錠剤
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 300mg
ビャクジュツエキス 300mg
オウレンエキス 300mg
乳糖 3100mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 75mg
結晶セルロース 840mg
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5600mg
(1錠560mg、1回5錠)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【実施例5】
【0020】
ハードカプセル剤
クルクミン 30mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 200mg
ビャクジュツエキス 200mg
オウレンエキス 200mg
トウモロコシデンプン 1035mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 1800mg
(1カプセル300mg、1回3錠)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセル剤を製造した。
【実施例6】
【0021】
ソフトカプセル剤
クルクミン 30mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 200mg
ビャクジュツエキス 200mg
オウレンエキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 990mg
合計 1800mg
(1カプセル300mg、1回3錠)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりにアセチル大豆イソフラボン、大豆イソフラボンを使用してソフトカプセル剤を製造した。
【実施例7】
【0022】
ドリンク剤
クルクミン 45mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮ニンジンエキス 300mg
ビャクジュツエキス 300mg
オウレンエキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
(1本50ml、1回1本)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【実施例8】
【0023】
注射剤
クルクミン 20mg
日局亜硫酸ナトリウム 4mg
日局アンモニア水 適量
日局生理食塩液 適量
合計 5ml
(1バイアル5ml、1回1バイアル)
【実施例9】
【0024】
ローション剤
クルクミン 3g
大豆イソフラボン配糖体 1.25g
朝鮮ニンジンエキス 3g
ビャクジュツエキス 3g
オウレンエキス 3g
99.5%エタノール 300ml
精製水 適量
香料 適量
合計 1000ml
(1回10ml)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してローション剤を製造した。
【実施例10】
【0025】
軟膏剤
クルクミン 1.5g
大豆イソフラボン配糖体 1.25g
朝鮮ニンジンエキス 3g
ビャクジュツエキス 3g
オウレンエキス 3g
99.5%エタノール 20ml
親水軟膏 適量
香料 適量
合計 500g
(1回10g)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して軟膏剤を製造した。
【実施例11】
【0026】
坐剤
クルクミン 150mg
大豆イソフラボン配糖体 625mg
朝鮮ニンジンエキス 1000mg
ビャクジュツエキス 1000mg
オウレンエキス 1000mg
カカオ脂または適当な基剤 適量
以上坐剤10個とする。
(1回1剤)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して坐剤を製造した。
【0027】
参考例
実験方法
5週齢のICR系雄性マウスを購入し、1ケージ5匹として1週間予備飼育した。1週間後、体重を測定し、体重により1群5匹として群分けを行なった。30日後に断頭により採血し、脳の海馬、前頭皮質および線条体を摘出した。
1〜5群は単回投与群として、普通食で29日間飼育し、1群にはオリブ油、2群にはクルクミン−オリブ油溶液0.5mg/kg(30mg/ヒト相当量)、3群にはクルクミン−オリブ油溶液10mg/kg(600mg/ヒト相当量)を断頭60分前に経口投与した。また、4群にはイミプラミン水溶液10mg/kgを断頭30分前に腹腔内投与し、5群にはレセルピン水溶液2mg/kgを断頭24時間前に腹腔内投与、断頭60分前にオリブ油を経口投与した。
6〜8群は連続投与群として、6群には普通食を与え、7群および8群にはクルクミンの投与量がそれぞれ0.5mg/kg/day(30mg/ヒト相当量)および10mg/kg/day(600mg/ヒト相当量)となるように混餌した餌を与えた。
摘出した脳を、海馬、前頭皮質および線条体に分離し、それぞれの部位におけるセロトニン量をELISAキットを用いて測定した。セロトニン量は、組織重量あたりの値(ng/g)に補正した。また、断頭時に得た血液を7,600×g、4℃で15分間遠心分離し、得られた血清からのグルコース値、BUN、GOTおよびGPTをそれぞれキットを用いて定量した。
尿素窒素(BUN)
図1にクルクミン連続投与群のBUN値を示す。
Control群のBUN値は、13±1mg/dLであった。クルクミン0.5mg/kg群においてBUN値の変動は認められなかった。一方、クルクミン10mg/kg群のBUN値は17±2mg/dLであり、Control群と比較して有意に高かった。しかしながら、このBUN値は正常範囲内であり、特に高用量においても腎毒性は認められなかった。
トランスアミナーゼ(GOT)
図2にクルクミン連続投与群のGOT値を示す。
Control群のGOT値は31±3 IU/Lであった。クルクミン0.5mg/kg群においてGOT値の変動は認められなかった。一方、クルクミン10mg/kg群のGOT値は45±6mg/dLであり、Control群と比較して有意に高かった。しかしながら、このGOT値は正常範囲内であり、特に高用量においても肝毒性は認められなかった。
トランスアミナーゼ(GPT)
図3にクルクミン連続投与群のGPT値を示す。
Control群のGPT値は5±1IU/Lであった。いずれの投与群においても、Control群との間に有意な差は認められず、すべて正常範囲内であった。
血糖値
図4にクルクミン連続投与群の血糖値を示す。
Control群の血糖値は175±15mg/dLであった。いずれの投与群においても、Control群との間に有意な差は認められなかった。
クルクミンのセロトニンに及ぼす影響
海馬
単回投与
図5に単回投与での海馬におけるセロトニン量を示す。
Control群の海馬におけるセロトニン量は309±24ng/gであった。クルクミン0.5mg/kg単回投与群のセロトニン量は438±131ng/g、クルクミン10mg/kg単回投与群のセロトニン量は533±81ng/gであり、クルクミン投与により海馬のセロトニン量は上昇した。特にクルクミン10mg/kg群では、Control郡に比べて有意差が認められた。一方、海馬のセロトニン量を増加することが知られているイミプラミン投与群(ポジティブコントロール群)においても、海馬のセロトニン量の有意な上昇が認められた。また、海馬のセロトニン量を減少させることが知られているレセルピン投与群においては、セロトニン量の有意な減少が認められた。
連続投与
図6に連続投与での海馬におけるセロトニン量を示す。
Control群のセロトニン量は455±116ng/gであり、クルクミンを連続投与した場合には、単回投与とは異なり、Control群との間に有意なセロトニン量の上昇は認められなかった。
前頭皮質
単回投与
図7に単回投与での前頭皮質におけるセロトニン量を示す。
Control群のセロトニン量は380±81ng/gであった。有意な差は認められなかったものの、クルクミン単回投与群では、濃度依存的にセロトニン量の上昇傾向が見られた。一方、ポジティブコントロール群においてはイミプラミン投与群は上昇傾向を、レセルピン投与群は有意なセロトニンの低下が認められた。
連続投与
図8に連続投与での前頭皮質におけるセロトニン量を示す。
Control群のセロトニン量は530±96ng/gであった。クルクミン0.5mg/kg連続投与群および10mg/kg連続投与群のセロトニン量はそれぞれ325±73ng/gおよび328±83ng/gであり、Control群と比較して有意に低い値を示した。連続投与におけるセロトニン量の減少は、単回投与とは異なる結果であり、クルクミンの連続投与はうつ状態を誘発する可能性が示唆された。
線条体
単回投与
図9に単回投与での線条体におけるセロトニン量を示す。
Control群のセロトニン量は310±124ng/gであり、クルクミン単回投与群ではControl群との間に有意な差は認められなかった。一方、ポジティブコントロール群においては、イミプラミン投与群ではセロトニン量の変化は認められず、レセルピン投与群では有意な減少が認められた。
連続投与
図10に連続投与での線条体におけるセロトニン量を示す。
Control群のセロトニン量は254±67ng/gであった。クルクミンを連続投与しても、セロトニン量の有意な上昇は認められなかった。
【産業上の利用可能性】
【0028】
この出願発明は、クルクミンを含むセロトニン増加剤を提供することによりうつ病を解消することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】クルクミン連続投与でのBUN値(mean±S.D.、n=5、**;p<0.01 vs Control)
【図2】クルクミン連続投与でのGOT値(mean±S.D.、n=5、*;p<0.05 vs Control)
【図3】連続投与でのGPT値(mean±S.D.、n=5)
【図4】連続投与での血糖値(mean±S.D.、n=5、)
【図5】単回投与での海馬におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5、**;p<0.01 vs Control)
【図6】連続投与での海馬におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5)
【図7】単回投与での前頭皮質におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5、*;p<0.05 vs Control)
【図8】連続投与での前頭皮質におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5、*;p<0.05 vs Control)
【図9】単回投与での線条体におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5、*;p<0.05 vs Control)
【図10】連続投与での線条体におけるセロトニン量(mean±S.D.、n=5)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クルクミンを含むことを特徴とするセロトニン増加剤。
【請求項2】
扶正作用を有する生薬を含むことを特徴とする請求項1に記載のセロトニン増加剤。
【請求項3】
利水作用を有する生薬を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のセロトニン増加剤。
【請求項4】
オウレン、オウバク、マオウ、レンギョウ、ケイガイ、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、キダチアロエ、テングサ、カンテン、トウガラシ、ショウガ、コショウの1種以上を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のセロトニン増加剤。
【請求項5】
イソフラボンまたはイソフラボン配糖体を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセロトニン増加剤。
【請求項6】
クルクミンを単回投与することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のセロトニン増加剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−314441(P2007−314441A)
【公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−143631(P2006−143631)
【出願日】平成18年5月24日(2006.5.24)
【出願人】(501072197)有限会社大長企画 (28)
【Fターム(参考)】