説明

センサアレイ、及びセンサアレイ用センサ装置

本発明は、電磁放射線の発信源と、電磁放射線用の受信装置と、制御装置とを有する複数のセンサ装置を備えたセンサアレイを提案している。制御装置は、発信源を用いて電磁放射線を放射し、反射された放射線を評価することにより、発信源から放射された電磁放射線が、物体の反射面から受信装置まで進んだ距離を測定するように構成されている。本発明によれば、複数のセンサ装置からなるセンサ装置は、異なる周波数で動作、あるいは、時分割多重方式により動作する。本発明はまた、センサアレイ用センサ装置を提案しており、制御装置は、異なる周波数で距離を測定、あるいは、時分割多重方式により距離を測定するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、それぞれ請求項1及び3の前文(プリアンブル)に記載のセンサアレイとセンサ装置とに関する。
[背景技術]
TOFセンサ(飛行時間センサ)は、光を放射し、その反射光を使って、反射面からセンサに戻る光が進んだ距離を測定する。距離の測定は、例えば、光のパルスが、反射面を介して、光源からセンサに戻るのに要した時間を測定することにより達成できる。別の可能性としては、光の振動を変調し、反射して戻ってきた光の振動の位相と、放射された光の位相とを比較することである。光路の長さは、変調周波数の知識があれば、位相差から測定できる。
【0002】
このようなセンサは、物や人がドアに挟まれることを防止する目的で、例えばドアシステム、例えばエレベータのドアシステム、の監視に利用可能である。
[発明の目的と利点]
本発明は、冒頭に記載した種類のセンサの使用分野を拡張する、特に干渉を受け難くするようにセンサを動作可能にするという目的に基づいている。
【0003】
この目的は請求項1及び3に記載の特徴により達成される。
従属請求項は、本発明の有利かつ好適な展開を特定している。
本発明は、例えば、電磁放射線、具体的には、光、の発信源と、電磁放射線用の受信装置と、制御装置とを各々が備えた複数のセンサ装置を備え、制御装置が、発信源を使って電磁放射線を放射するように構成され、さらに、制御装置が、発信源から放射された電磁放射線が物体の反射面から受信装置に至るまでに進んだ距離を、反射光を評価することにより測定するように構成されているセンサアレイに基づいている。本発明の要点は、複数のセンサ装置からなるセンサ装置が、異なる周波数で動作することである。
【0004】
この手段により、少なくとも1つのさらなるセンサ装置、適切な場合には、複数のさらなるセンサ装置、を備えたセンサアレイを、相互作用が引き起こす測定誤差を回避しながら、動作させることができるようになる。
【0005】
この手段は、センサ装置により放射された電磁放射線が、反射して戻ってきた放射線として正確に評価される場合のみ、冒頭に記載した種類のセンサ装置が確実に機能するという知識に基づいている。この原理は、別のセンサが同じように光を放射すると、問題のセンサを評価する際に誤って解釈され、破綻する可能性がある。その結果、センサから反射面までの正確な距離を測定することが難しく、あるいは、不可能にすらなり得る。例えば、問題のセンサが、隣接するセンサが放射して、反射面を介して問題のセンサに届いた電磁放射線を評価するという状況が起きる可能性がある。問題のセンサによる評価から測定される、物体までの距離は、通常、正しい距離ではない。本発明によれば、このような状況は、異なる周波数を使用することにより避けられる。原則として、時分割多重方式を使用してセンサ装置を動作させることも可能である。
【0006】
異なる周波数は、電磁放射線の変調周波数、あるいは、搬送波周波数自体と合致していてもよく、また変調周波数及び搬送波周波数の双方と合致していてもよい。どちらの手段によっても、センサ装置の相互作用を避けることが可能である。
【0007】
時分割多重方式により、例えば2つの隣接する制御装置において、同時に、あるいは、重複して、測定が行われないようにできる。その結果、あるセンサが測定中に別のセンサにより混乱させられることがなくなる。
【0008】
一例では、2つの隣接する制御装置において同時にあるいは重複して測定が行われないようにするために、センサ装置に対する入出力部が提供されてもよい。センサ装置が測定を行っているので隣接するセンサ装置は測定を行うべきではないという旨の、隣接するセンサ装置への信号を、その出力部を利用して、隣接するセンサ装置に提供することができる。
【0009】
センサ装置は、隣接するセンサ装置から対応する信号を入力部で受信してもよい。対応する信号を入力部で受信することにより、好ましくない干渉の虞を伴う同時測定を避けるように、センサ装置を制御することができる。
【0010】
具体的には、一方の装置が測定を実行している限り、他方の装置が待機しなければならないという旨の信号が、他のセンサ装置の対応する出力部または入力部に対して加えられる。1つの装置が測定を実行している限り、別の装置は、別の測定を始める前に、例えばランダムに決定された期間待機する。このように、全てのセンサ装置には、測定を行う選択権を等しく与えられている。
【0011】
入力部あるいは出力部は、電気通信、あるいは光通信、あるいは別の種類の、有線通信あるいは無線通信を行うように構成されてもよい。
本発明の別の好ましい改良においては、実際に測定が行われる前に、制御装置が、光を放射せずに測定を行う。この制御装置が信号を受信した場合、他の制御装置が測定を行っていることは明らかである。“試験測定”を行った制御装置は、所定時間後、あるいは、ランダムに決定された時間の後に、再び試験測定を行い、この試験が良好である場合、実際の測定を開始するようになる。同様に、センサ装置により放射された電磁放射線、具体的には、光、にコードを含めることも考えられる。例えば、放射された信号は、強度が縮小された信号部分、具体的には、周期、を含む。この結果、センサ装置は、実際の測定動作を著しく混乱させることなく、互いに交信することができる。連続番号を使用したコーディングにより、センサ装置が、検出領域で作動している装置の数に関する情報を集めることができる。測定に複数の照射操作が含まれる場合、測定が終わる時間に関する情報を、照射操作の期間に入力してもよい。
【0012】
さらに好ましい改良においては、センサ装置は、さらに存在するセンサ装置の数に基づいて、測定周期における測定時間を適応させることができる。さらに存在するセンサ装置の数に基づいて測定周期における測定時間を適応させるために、センサ装置は、適応処理において、他の装置が同時に距離測定を行っているか否か、そしてもし測定を行っているのであれば、他の何基の装置が同時に距離測定を行っているのかを検出してもよい。例えば、0.5からなる赤外線照射動作サイクルに基づいて、第2の装置は、赤外線照射動作サイクルに適応させて、当該第2の装置の測定持続時間を動作サイクルの半分だけ、空いている期間に移してもよい。第3の装置は、例えば周期的に干渉を行うことによって、他のセンサ装置に当該他のセンサの動作サイクルを短くするように指示する前に、まず利用可能な測定継続時間がないと判断するようになる。
【0013】
関係するセンサ装置の数によって、この操作は繰り返され、その結果、個々のセンサ装置の測定継続時間は対応して分割される。この処理により、1つの完全な周期に対する測定継続時間は自動的に短縮され、完全な周期において3つ以上のセンサが重なり合う可能性がある。センサが2つの場合、測定持続時間を短縮しないで、上述したように、測定回数を互いに一致させるだけが好ましい。
【0014】
本発明の別の基本的な局面は、例えば、電磁放射線、具体的には、光、の発信源と、電磁放射線用の受信装置と、制御装置とを備えたセンサ装置であって、制御装置が、発信源を使って電磁放射線を放射し、制御装置が、発信源から放射された電磁放射線が物体の反射面から受信装置に至るまでに進んだ距離を、反射光を評価することにより測定するように構成されているセンサ装置に関する。本発明の要点は、制御装置が、異なる周波数で、もしくは、時分割多重方式により、距離を測定するように構成されていることである。
【0015】
この手段により、センサ装置自体が、好ましくない干渉を避けることができる。制御装置が、異なる周波数で、もしくは、時分割多重方式により、距離を測定するように構成されていることで、干渉を受けずに互いに並行して動作することを目的とする複数のセンサ装置のアレイが簡略化される。この場合、センサ装置を、製造工程ですでに干渉が起きないように構成する必要がない。むしろ、干渉については、設置場所において判断され、適切な手段を用いて、例えば、複数のセンサ装置から構成されるアレイの場合、センサ装置を異なる周波数に設定することによって、排除することができる。
【0016】
変調周波数が、変更可能であるのが好ましい。しかしながら、制御装置により搬送波周波数を変更することも考えられる。
周波数を、例えば、DIPスイッチ、あるいは、外部から入力される信号、あるいは、自動的に、調整することも可能である。本発明の1つの好適な改良においては、制御装置が、搬送波周波数を変更するために、異なる周波数で動作する少なくとも2つの光源を備える。必要に応じて、光源間での切り替えも可能になる。
【0017】
本発明の別の特に好ましい実施形態において、制御装置は、別のセンサ装置が存在すると、測定が重なり合うのを防止できる動作モードを探すように構成される。例えば、1つのセンサが同じ周波数、例えば、変調周波数、で動作する別のセンサ装置を検出した場合、この処理により、制御装置は、検出されたセンサ装置による重なり合いを回避できる別の変調周波数を探すことができる。
【0018】
センサ装置の振動子の周波数は、原理的に、ソフトウェアを利用して設定できる。起動時に、各センサ装置は、光を放射せずに測定を実行できる。信号を受信すると、この装置は、順番を待つのではなく、当該センサ装置の測定用変調周波数を変更する。周波数をチェックして、その周波数が別の装置によって使用されていないと判断すると、この装置は、その周波数で実際の距離測定を実行することができる。
【0019】
他のセンサ装置についての周波数範囲を確実かつ効果的に定めることができるように、以下の文では、距離測定中に周波数を変更することを提案する。例えば、所定の測定時間、例えば20ms、の間、周波数を、例えば100μs毎に変更する。周波数を連続的に変更することも考えられる。これにより、別のセンサ装置により使用されている周波数による、悪影響な重なり合いは、比較的小さな測定間隔でのみ発生し、全体の測定に重大な影響を及ぼすことがない。このことは、具体的には、他の残りのセンサ装置あるいは他の複数の残りのセンサ装置が同じ原理に従って動作する場合にも、他の残りのセンサ装置あるいは他の複数の残りのセンサ装置が、完全に同期して周波数を変更しない限り、当てはまる。この場合の完全同期は、ランダムな面を導入することにより除外することができる。
【0020】
周波数が、距離測定の期間中、一定に留まっている場合、この期間は、測定の期間より短い、例えば10分の1より短い、好ましくは100分の1より短い、さらに最適化した場合には、1000分の1より短い、ことが好ましい。その期間は、搬送波信号に変調される信号のほぼ1周期分のみであってもよい。
【0021】
この場合、周波数変更は、1%、好ましくは5%、さらに最適化した場合には、ほぼ10%より大きくてもよい。
周波数の違いが大きいほど、干渉を受けない測定結果に必要とされる測定時間は短くなる。
【0022】
2つ以上のセンサ装置が同期して周波数を変更するのを避けるため、第1の周波数を任意に選択できることが提案されている。
さらに、周波数を、任意に、選択的または追加的に変更するのが好ましい可能性がある。
【0023】
本発明の1つの特に好ましい改良において、制御装置は、特定の周波数の信号が存在するか否かを確認するために、光を放射せずに測定を行い、その周波数が存在するか否かに基づいて、適切な場合、その周波数を検出した時間に基づいて、第1の周波数を選択するように構成される。各測定においては、常に同じように予め定義され、センサ装置を識別するために使用可能な周波数を用いるのが好ましい。周波数は、距離測定の間に、10回より多く、好ましくは100回より多く、さらに最適化した場合には、1000回より多く、変更してもよい。
【0024】
1つの簡素な実施形態においては、周波数を手動で設定可能とすることが考えられる。また、単純な設定の可能性としては、所定時間後に自動的に周波数を変更することである。周波数は、スイッチ、例えばDIPスイッチ、を用いて手動により設定可能である。スイッチを用いることにより、後に周波数を自動的に変更する時間を設定することも可能になる。
【0025】
周波数の変更は、試験中に干渉を検出した範囲に従って行うこともできる。検出された干渉が少ない場合、周波数は、より小さい範囲で変更されてもよい。
重なり合いを避けるために、以下の文では、受信装置を、放射された光の周波数に合わせることが可能であることを提案している。例えば、受信装置は、狭い周波数範囲の信号のみを評価できる一方、他の周波数の信号については無視する。
【0026】
距離測定は、搬送波信号に変調された信号の周波数範囲によって、明確にも不明確にもなる。送信装置から、物体を介して、受信装置に戻る距離が、変調された信号の波長より大きい場合、その測定は不明確になる。しかしながら、その測定は、信号の波長が短い場合には、より正確なものとなる。正確な測定を行うために、まず、第1の測定を、第1の周波数範囲の周波数で実行し、第2の測定を、第2の周波数範囲の周波数で実行し、第1の周波数範囲を、正確ではあるものの不明瞭な測定を提供するように、しかしながら、第2の周波数範囲により、明瞭な測定が可能になるように選択してもよい。2つの測定を重なり合わせることで、明確で正確な測定が提供される。2つの不明確な測定を関連させて、明確な測定を達成することも可能である。
【0027】
本発明の1つの特に好適な改良において、最適化された測定精度を明確な測定で達成できるように、測定は、測定される物体への距離に適合する周波数範囲で実行される。
周波数は、電磁放射線、例えば、レーダーまたは光、の範囲であってもよい。しかしながら、音の範囲の周波数を使用することも可能である。
【0028】
複数のセンサ装置のアレイは、ハウジングに収納されるのが好ましい。
[例示的な実施形態の説明]
本発明に係る複数の例示的な実施形態を図面に図示すると共に、付加的な利点及び詳細を特定することにより、複数の例示的な実施形態を以下にさらに詳細に説明する。
【0029】
図1は、2つのセンサ装置1,2を図示している。これらセンサ装置1,2は、開口部3を開閉するためのローラドア4を監視する。センサ1,2は、監視領域5,6を有する。監視領域5,6は、中心領域8で重なり合っている。重なり領域8により、センサ装置1,2が正確に動作できなくなる測定不良が起きる可能性がある。
【0030】
センサ装置1,2は、接続部7により互いに電気的に接続されている。内部で、接続部は、各センサの入力部または出力部を接続している(図示せず)。センサ装置1が測定を実行したい場合には、センサ装置2の現在の測定動作を示す、センサ装置2の出力部からの信号がセンサ装置1の入力部1に与えられているか否かを判断するためのチェックが実行される。この場合には、センサ装置1が、予め決められた選択的にランダムな期間の間、待機位置に入り、センサ装置2が測定を現在実行していないという入力信号があってから、測定動作を再開するように、センサ装置1が構成されるのが好ましい。さらなる測定が実行されるまで、すなわち、次の光放射フェーズまで、各センサ装置から接続部7への信号がないのが好ましい。各センサ装置から接続部7への信号がないというのは、各センサ装置が、測定したデータを評価しているか、あるいは、まさに待機時期にあるという事実に起因している可能性がある。両方のセンサ装置が全く同じように動作する場合、各センサ装置は、他方のセンサ装置が作動中である間は、測定を開始しないため、測定が同時に起こることはありえない。
【0031】
図2は、本発明の別の例示的な実施形態を図示している。センサ装置11,12は、ローラドア14を使って閉鎖可能な開口部13の上方の、開口部の横木の領域に配置されている。センサ装置11,12は、各々の検出領域15,16を備えるが、検出領域15,16は、領域18で重なり合っている。センサ装置11,12の間は、電気的に接続されていない。センサ装置11もしくはセンサ装置12が実際に距離測定を開始する前に、センサ装置11もしくはセンサ装置12は、まず、当該センサ装置11自体もしくは当該センサ装置12自体が光を放射せずに、測定を実行する。信号を測定できなかった場合、実際の距離測定が継続される。別の方法では、センサ装置は、予め決められた期間あるいはランダムな期間、待機した後、光を放射せずに、測定を再開する。その後、干渉信号を測定できない場合には、実際に距離測定を行う。
【0032】
図3は、2つのセンサ装置21,22を図示している。これらのセンサ装置21,22は、開口部23を開閉するためのローラドア24を監視する。センサ装置21,22は、監視領域25,26を備える。監視領域25,26は、中央領域28で重なり合っている。確実な検出を行うために、センサ装置21,22は、異なる変調周波数を使用している。
【0033】
開始動作の間、センサ装置21,22は、ランダムな期間、待機する。センサ装置のうちの一方、例えば、センサ装置21の方が、待機時間が短くなっている。この結果、センサ装置21は、元の変調周波数で、検出領域25を照射せずに測定を行う最初の試験測定を実行する。この測定の間に他の信号が検出されない場合には、センサ装置21は、この周波数で距離測定を行う。待機時間後、センサ装置22が、同様に試験測定を開始する。測定は、同じ開始周波数で、監視領域26を照射せずに実行される。センサ装置21がまだこの時点で動作しているのであれば、第2のセンサ装置22は、重なり領域28が存在するために、対応する変調周波数の信号を検出してから、変調周波数を変更することになる。この後に、変更した周波数で実際の距離測定が実行可能であることを明らかにする新規の試験測定が続く。複数のセンサがある場合には、空いた周波数が見つかるまで、この処理が繰り返される。
【0034】
図3を、異なる搬送波周波数を持つ2つのセンサ装置21,22があるという効果として解釈することもできる。一方のセンサ装置、例えば、センサ装置21、により放射された光は、例えば、およそ850nmの波長を有する。放射された光を、振幅変調もしくはパルス状にしてもよい。センサ装置21の受信部(図示せず)は、820nm〜880nmからなる範囲の波長のみ検出できる。第2のセンサ装置22は、およそ920nmの波長の光を放射し、その受信装置は、900nm〜950nmの周波数範囲にある光のみ検出できる。この結果、センサ装置21,22が互いに干渉しないことは明らかである。
【0035】
図面は、2つのセンサ装置のみしか示していないが、本発明は、2つ以上のセンサ装置であっても同様に“機能”する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1−3】ローラドア上のセンサアレイの異なる実施形態についての概略図をそれぞれ示す。
【図1】

【図2】

【図3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えば、電磁放射線、具体的には、光、の発信源と、電磁放射線用の受信装置と、制御装置とを備えたセンサ装置であって、該制御装置が、前記発信源を使って電磁放射線を放射し、該制御装置が、前記発信源から放射された電磁放射線が物体の反射面から前記受信装置に至るまでに進んだ距離を、反射された放射線を評価することにより測定するように構成されたセンサ装置、を複数備えたセンサアレイであって、
前記複数のセンサ装置からなるセンサ装置(1,2,11,12,21,22)が、異なる周波数で動作する、または、時分割多重方式を利用して動作する
ことを特徴とするセンサアレイ。
【請求項2】
請求項1に記載のセンサアレイであって、
少なくとも1つの制御装置は、異なる周波数を得るために、あるいは、センサ装置同士を一時的に相互に干渉しないように動作させるために、1つのセンサ装置(21,22)の周波数を、別のセンサ装置の周波数に合わせるように構成されている
ことを特徴とするセンサアレイ。
【請求項3】
具体的には、請求項1または請求項2に記載のセンサアレイ用の、センサ装置であって、
例えば、電磁放射線、具体的には、光、の発信源と、電磁放射線用の受信装置と、制御装置とを備え、該制御装置が、前記発信源を使って電磁放射線を放射し、該制御装置が、前記発信源から放射された電磁放射線が物体の反射面から前記受信装置に至るまでに進んだ距離を、反射された放射線を評価することにより測定するように構成されたセンサ装置であって、
前記制御装置は、異なる周波数で距離を測定するように、または、時分割多重方式を利用して、距離を測定するように構成されている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項4】
請求項3に記載のセンサ装置であって、
前記制御装置は、異なる周波数を設定可能に構成されている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のセンサ装置であって、
異なる周波数で動作する2つの光源が設けられている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項6】
請求項3に記載のセンサ装置であって、
前記制御装置は、別のセンサ装置(21,22)が存在する場合に、測定の重なり合いを防止可能な動作モードを探すように構成されている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項7】
請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記制御装置は、前記センサ装置(21)の動作を、周辺領域に存在する、異なる周波数の少なくとも1つの他のセンサ装置(22)に関するモードで予め決めるように構成されている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項8】
請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、変調周波数について変更可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項9】
請求項6乃至請求項8のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、搬送波周波数について変更可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項10】
請求項3乃至請求項9のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、少なくとも距離測定の間、変更可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項11】
請求項3乃至請求項10のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、少なくとも距離測定の期間、一定である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項12】
請求項3乃至請求項11のいずれかに記載のセンサ装置であって、
第1の周波数は、任意に選択可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項13】
請求項3乃至請求項12のいずれかに記載のセンサ装置であって、
周波数変更は、任意に選択可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項14】
請求項3乃至請求項13のいずれかに記載のセンサ装置であって、
特定の周波数の信号が存在するか否かを確認するために、前記制御装置は、光を放射せずに測定を実行するように構成され、
第1の周波数は、前記信号が存在するか否かに基づいて選択可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項15】
請求項3乃至請求項14のいずれかに記載のセンサ装置であって、
周波数を予め決定するために、手動設定手段が設けられている
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項16】
請求項3乃至請求項15のいずれかに記載のセンサ装置であって、
周波数は、所定時間後に自動的に変更可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項17】
請求項3乃至請求項16のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、試験の間に干渉が検出された範囲に基づいて変更可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項18】
請求項3乃至請求項17のいずれかに記載のセンサ装置であって、
受信装置は、放射された光の周波数に適合可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項19】
請求項3乃至請求項18のいずれかに記載のセンサ装置であって、
第1の測定は、第1の周波数範囲の周波数で実行可能であり、第2の測定は、第2の周波数範囲の周波数で実行可能であり、前記第1の周波数範囲は、正確ではあるものの不明確な測定が可能であるように選択され、前記第2の測定は、前記第1の測定を明確性を設定するために利用可能である
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項20】
請求項3乃至請求項19のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記測定は、測定精度が最も大きくなる周波数範囲で実行される
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項21】
請求項3乃至請求項20のいずれかに記載のセンサ装置であって、
前記周波数は、測定された距離に基づいて制御される
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項22】
請求項3乃至請求項21のいずれかに記載のセンサ装置であって、
時分割多重方式に適合するために、前記センサ装置は、別のセンサ装置からの信号を受信するように構成されている
ことを特徴とするセンサ装置。

【公表番号】特表2009−518634(P2009−518634A)
【公表日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543699(P2008−543699)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際出願番号】PCT/EP2006/011478
【国際公開番号】WO2007/065591
【国際公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(508030084)セデス アーゲー (5)
【Fターム(参考)】