説明

タッチパネル

【課題】耐環境性を備え、かつ大型化にも対応できるタッチパネルを提供することを目的とする。
【解決手段】中間層45を上電極43と上導電層42の間に設けると共に、上電極43及び下電極53は導電金属の含有率を70〜98重量%とし、中間層45の材料は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みは1〜50マイクロメートルとすることにより、上電極43及び下電極53の配線抵抗を下げた状態で上電極43と上導電層42の間の電気的接続を安定したものとできるため、耐環境性を備え、かつ大型化にも対応したタッチパネル60を実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に各種電子機器の操作に用いられるタッチパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や電子カメラ等あるいはカーナビゲーションシステム等の各種電子機器において、液晶ディスプレイの上面に光透過性のタッチパネルを装着し、このタッチパネルにより、電子機器の様々な機能の切換えを行うものが増加している。そして、タッチパネルを搭載する電子機器の種類はさらに増加してきており、タッチパネルには耐環境性が求められてきている。
【0003】
このような従来のタッチパネルについて、図4を用いて説明する。
【0004】
なお、この図面は構成を判り易くするために、部分的に寸法を拡大して表している。
【0005】
図4は従来のタッチパネルの断面図であり、同図において、タッチパネル30は、上配線板1と、下配線板2と、接着層3を備えている。
【0006】
また、上配線板1は、上基板11と、上導電層12と、上電極13と、絶縁層14を備えている。一方、下配線板2は、下基板21と、下導電層22と、下電極23と、絶縁層24と、ドットスペーサ25を備えている。
【0007】
ここで、光透過性の上基板11の下面に光透過性かつ導電性で略方形状の上導電層12が設けられ、光透過性の下基板21の上面に光透過性かつ導電性で略方形状の下導電層22が設けられている。
【0008】
また、上導電層12の左右端には一対の上電極13が、下導電層22の前後端には、一対の下電極23が各々構成され、上電極13と下電極23の端部が、上基板11や下基板21の外周前端に各々延出している。なお、同図では下基板21の前端側から後端側に延びる下電極23の断面が、右側の上電極13の下方に現れている。
【0009】
また、絶縁層14及び絶縁層24はアクリル系樹脂等で、絶縁層14は上電極13を覆い、絶縁層24は下電極23を覆っている。さらに、下導電層22の上面には複数のドットスペーサ25が構成される。
【0010】
そして、上基板11と下基板21の外周に接着層3を構成する接着剤が塗布され、貼り合わされ、上導電層12と下導電層22が所定の空隙を空けて対向している。
【0011】
ここで、上電極13及び下電極23の材料について、より詳細に説明する。
【0012】
上電極13及び下電極23は、樹脂に銀粉とカーボン粉を分散させて構成される。ここで、樹脂はポリエステルにエポキシ樹脂を含有したものである。また、銀粉の含有率は10〜30重量%とし、カーボン粉は1〜5重量%とする。ここで、カーボン粉は粒子径が30〜40ナノメートルで、BET比表面積が700平方メートル/g以上とする。
【0013】
このような材料で上電極13及び下電極23を構成することで細かなカーボン粉が鎖状に連なり、銀粉の間に分散されるため、上電極13と上導電層12、あるいは下電極23と下導電層22との間で電気的接続が安定する。そして、タッチパネル30の使用環境が変化し、例えば高温高湿環境で使用された際にも、上電極13と上導電層12、あるいは下電極23と下導電層22との間の電気的接続を安定した状態で維持するものとなっていた。
【0014】
ただし、従来のタッチパネルでは上電極13及び下電極23の材料は、樹脂に銀粉とカーボン粉を分散させたものとしているため、上電極13及び下電極23の材料の主成分を銀とした場合に比べ、上電極及び下電極の配線抵抗が大きくなり電圧低下が生じるものであった。
【0015】
そして、このように構成されたタッチパネル30は、液晶ディスプレイ(図示せず)の上方に配置されて電子機器(図示せず)に装着されると共に、一対の上電極13と下電極23が電子機器のマイコン等の制御回路(図示せず)に電気的に接続される。
【0016】
以上の構成において、タッチパネル30背面の液晶ディスプレイの表示に応じ、操作者が上基板11上面を指やペン等で押圧操作すると、上基板11が撓み、押圧された箇所の上導電層12が下導電層22に接触する。
【0017】
そして、制御回路から上電極13と下電極23へ順次電圧が印加され、これらの電極間の電圧比によって、押圧された箇所を制御回路が検出し、機器の様々な機能の切換えが行なわれる。
【0018】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】特開2008−070938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
しかしながら、近年、多種多様な電子機器にタッチパネルが用いられるようになり、より大型のタッチパネルの需要も増加してきている。このような大型のタッチパネルに対しては、上電極及び下電極の材料として樹脂に銀粉等を分散させたものを用いると、線路長により電圧低下が生じ、押圧位置の検出精度を細かくするのが難しくなるため、適していなかった。
【0021】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、耐環境性を備えかつ大型化にも対応したタッチパネルを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成するために本発明は、特に、中間層を上電極と上導電層の間に設けると共に、上電極及び下電極は導電金属の含有率を70〜98重量%とし、中間層は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みは1〜50マイクロメートルとする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、中間層を上電極と上導電層の間に設けると共に、上電極及び下電極は導電金属の含有率を70〜98重量%とし、中間層は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みは1〜50マイクロメートルとすることにより、上電極及び下電極の配線抵抗を下げた状態で上電極と上導電層の間の電気的接続を安定したものとできるため、耐環境性を備え、かつ大型化にも対応したタッチパネルを実現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の一実施の形態によるタッチパネルの断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同要部断面図
【図4】従来のタッチパネルの断面図
【発明を実施するための形態】
【0025】
(実施の形態)
以下、本発明の一実施の形態によるタッチパネルについて、図面を参照しながら説明する。
【0026】
なお、これらの図面は構成を判り易くするために、部分的に寸法を拡大して表す。
【0027】
図1は本発明の一実施の形態によるタッチパネルの断面図、図2は同分解斜視図である。同図において、タッチパネル60は、上配線板31と、下配線板32と、接着層33と、配線基板34を備えている。
【0028】
また、上配線板31は、上基板41と、上導電層42と、上電極43と、絶縁層44と、上導電層42と上電極43の間に配置された中間層45を備えている。
【0029】
一方、下配線板32は、下基板51と、下導電層52と、下電極53と、絶縁層54と、ドットスペーサ55を備えている。
【0030】
まず、上配線板31の構成から詳細に説明する。
【0031】
ここで、上基板41は、ポリエチレンテレフタレート系樹脂等の光透過性の高い樹脂フィルムで略方形状に構成される。
【0032】
また、上導電層42は、上基板41の下面に酸化インジウム錫等の光透過性の高い導電膜がスパッタ法等で構成され、更にその表面に導電性高分子膜が塗布法等で構成されている。
【0033】
なお、上基板41の下面に上導電層42を構成した状態で、例えば、光透過性の指標となる全光線透過率は80%以上で、耐環境性の指標となる吸水率は24時間浸漬で0.6%(JISK7209で定める測定法による)となる。
【0034】
また、二本の中間層45が、上導電層42の下面の前端から左右端に延出し、左右端では後方に延出して平行に配置される。この中間層45はフェノール系樹脂等の樹脂にカーボンブラック等のカーボンを含有する。ここで、カーボンの含有率は例えば58重量%であるが、40〜90重量%の含有率から選定するのが適している(後述の(表2)参照)。また、中間層45の厚みは1〜50マイクロメートルが、上導電層42と上電極43の電気的安定性を向上させる観点から適している(後述の(表1)参照)。なお、中間層45の線幅は、上電極43の線幅と同じか若干広くするのが好ましい。
【0035】
そして、上電極43は、中間層45の下面に上導電層42を平行に挟んで配置される。この上電極43はポリエステル系樹脂等の樹脂に銀を含有させたものを材料とする。ここで銀の含有率は例えば89重量%であるが、70〜98重量%の範囲から選定するのが適している。
【0036】
さらに、絶縁層44は、上電極43の表面を覆って配置される。この絶縁層44は、アクリル系樹脂等の絶縁性の材料で構成される。この絶縁層44の厚みは、例えば20マイクロメートルで、5〜50マイクロメートルの間で選定するのが望ましい。また、線幅は例えば5mmで、上電極43と中間層45を覆う幅とする。なお、絶縁層44の形状は、図2のような額縁状でも良いし、上電極43と同様に線路状としても良い。
【0037】
ここで、中間層45を上電極43と上導電層42の間に設けると共に、上電極43及び下電極53は銀の含有率を70〜98重量%とし、中間層45の材料は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みは1〜50マイクロメートルとしている。このため、上電極43及び下電極53の配線抵抗を下げた状態で上電極43と上導電層42の間の電気的接続を安定にできる。
【0038】
また、絶縁層44は上電極43と中間層45を上導電層42との間に覆って配置されるので、より湿気の浸入を抑制することができ、上電極43と上導電層42の間の電気的接続を安定にできる。
【0039】
次に下配線板32の構成を説明する。
【0040】
ここで、下基板51は、上基板41と異なりガラスを材料とする。なお、下基板51はガラスを材料とするので、吸水性は殆ど無く、吸水率は24時間浸漬で0.1%未満と非常に小さい。
【0041】
また、下導電層52は、上導電層42と同様に、酸化インジウム錫等の光透過性の高い導電膜がスパッタ法で構成されている。
【0042】
なお、下基板51の上面に下導電層52を構成した状態で、例えば、光透過性の指標となる全光線透過率は80%以上となる。
【0043】
また、下導電層52の上面に下電極53が配置されている。この下電極53は、下導電層52の前端側と後方側で、それぞれ下導電層52を平行に挟むよう配置される。そして下導電層52の前端側と後方側で延びる下電極53の端部は下導電層52の前端側の略中央に配置される。なお、下電極53は上電極43と同様の材料で構成される。
【0044】
ここで、下基板51に吸水性の殆ど無いガラスを用いているため、下基板51を介して浸入する湿気は殆ど無い。そのため、上基板41の中間層45に相当する中間層を配置しなくても、下導電層52と下電極53の電気的接続が保たれる。
【0045】
そして、絶縁層54は、下電極53の表面を覆って配置される。この絶縁層54は、絶縁層44と同様の厚み、線幅、材料で構成される。
【0046】
さらに、複数のドットスペーサ55は、半球形状でエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の絶縁樹脂を材料とし、下導電層52の上面に所定の間隔を空けて配置されている。
【0047】
また、配線基板34は、フレキシブルプリント基板で、上配線板31と下配線板32の間に配置され、配線基板34内に配置された複数の配線(図示せず)の片端が上電極43と下電極53に異方性導電フィルム(図示せず)等を介して電気的に接続されている。
【0048】
なお、絶縁層44と絶縁層54は配線基板34と接続する部分で、上電極43と下電極53の表面から除かれている。また、上導電層42と下導電層52は配線基板34の近傍でのショートを防止するため、エッチング除去されている。
【0049】
そして、接着層33はアクリル系接着剤等で構成されている。この接着層33により上基板41と下基板51の外周が貼り合わせられ、上導電層42と下導電層52が所定の空隙を空けて対向し、タッチパネル60が構成されている。
【0050】
このように構成されたタッチパネル60は、液晶ディスプレイ(図示せず)の上方に配置されて電子機器に装着されると共に、一対の上電極43と下電極53が電子機器のマイコン等の制御回路(図示せず)に配線基板34を介して電気的に接続される。
【0051】
以上のように構成された電子機器について、以下にその動作を説明する。
【0052】
操作者が、タッチパネル60背面の液晶ディスプレイの表示に応じて、上基板41上面を指やペン等で押圧操作すると、上基板41が撓み、押圧された箇所の上導電層42が下導電層52に接触する。そして、制御回路から上電極43と下電極53へ順次電圧が印加され、これらの電極間の電圧比によって、押圧された箇所を制御回路が検出する。
【0053】
そして、押圧された箇所の液晶ディスプレイに表示された機能が選択され、制御回路で実行されるものである。
【0054】
次に、タッチパネル60の高温高湿雰囲気における耐環境性について、上導電層42と上電極43の間の接触抵抗(Rc)から評価した結果について説明する。
【0055】
ここで、タッチパネル60を高温高湿雰囲気で用いると、上基板41から湿気が侵入し、中間層45により十分な上導電層42と上電極43との間の電気的導通がなされていない場合、上導電層42と中間層45の間、及び中間層45と上電極43間の界面で化学的変化が生じて接触抵抗(Rc)が増加する。これに対し、中間層45により十分な上導電層42と上電極43との間の電気的導通がなされていれば、接触抵抗(Rc)の変化が抑制される。
【0056】
ここで、高温高湿雰囲気として摂氏85℃、湿度85%の雰囲気下での実験結果を(表1)及び(表2)に示す。なお、上基板41はポリエチレンテレフタレート、上導電層42は表面抵抗値500Ω/□のものとし、上基板41に上導電層42を構成した状態で、吸水率は0.6%(24時間浸漬、測定法はJISK7209に準拠)とした。
【0057】
なお、上電極43は、ポリエステル系樹脂に銀を含有させたもので、銀の含有率は89重量%とし、厚みは0.01mm、幅0.5mmとした。また中間層45は、フェノール系樹脂にカーボンを含有させ、幅0.5mmとした。
【0058】
まず、(表1)に摂氏85℃、湿度85%の雰囲気下で、中間層45の厚みを変化させた場合の経時変化による評価結果を示す。ここで、接触抵抗(Rc)が3Ω未満の場合を○の印として良好な状態を示すものとし、3Ω以上の場合は×の印として劣化した状態を示すものとし、さらに抵抗値を示す。なお、カーボンの含有率は40〜90重量%の間では実験結果は同様であるが代表値として58重量%とした。
【0059】
【表1】

【0060】
すなわち(表1)で示すように、厚みが1〜50マイクロメートルの場合、500時間経過後でも接触抵抗(Rc)が3Ω未満となり、適している。
【0061】
さらに、中間層45のカーボンの含有率を変化させた場合の経時変化による評価結果を(表2)に示す。ここで、接触抵抗(Rc)が3Ω未満の場合を○の印として良好な状態を示すものとし、3Ω以上の場合は×の印として劣化した状態を示すものとし、さらに抵抗値を示す。なお、厚みは1〜50マイクロメートルの間では実験結果は同様であるが代表値として10マイクロメートルとした。
【0062】
【表2】

【0063】
すなわち(表2)で示すように、カーボンの含有率が40〜90重量%の場合、500時間経過後でも接触抵抗(Rc)が3Ω未満となり、適している。
【0064】
なお、図3で示すように、中間層65を下導電層62と下電極63の間に設けた構成としても良い。ここで、中間層65は中間層45と同様の材料で構成するのが好ましい。また、下基板61はポリエチレンテレフタレート系樹脂等の光透過性の高い樹脂フィルムであると、湿気が下基板61を介して浸入するので、中間層65を下導電層62と下電極63の間に配置する効果がより発揮される。
【0065】
なお、上基板41の材料はポリエチレンテレフタレート系樹脂以外の光透過性のある材料として、例えばポリカーボネート系樹脂等でもよく、更に表裏面には、傷防止のための若干硬度の高い材料の薄膜でコーティングを施すハードコート層、あるいは視認性向上のために細かな凹凸を施すアンチニュートンリング層等で、構成しても良い。
【0066】
また、上導電層42、下導電層52、62についても、酸化錫、酸化亜鉛、または金、銀、銅、導電性ポリマー等を用いた導電層、またはそれを組み合わせた導電層でも良い。
【0067】
また、上電極43及び下電極53に含有される導電金属として銀を例にとり説明したが、導電金属は、銀以外のものとして例えば金、銅、ニッケル等あるいはそれらの混合物等でも良い。なお、銀を選択した場合、入手が比較的容易な銀ペーストを用いることができ、製造が簡便である。
【0068】
さらに、絶縁層44と絶縁層54は、絶縁性の高い接着層33を用いれば設けなくても良く、絶縁層44及び絶縁層54、接着層33の材料も上記に限定されるものではない。
【0069】
このように本実施の形態によれば、中間層45を上電極43と上導電層42の間に設けると共に、上電極43及び下電極53は導電金属の含有率を70〜98重量%とし、中間層45の材料は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みは1〜50マイクロメートルとすることにより、上電極43及び下電極53の配線抵抗を下げた状態で上電極43と上導電層42の間の電気的接続を安定したものとできるため、耐環境性を備え、かつ大型化にも対応したタッチパネル60を実現することができる。
【0070】
また、上電極43の下面にさらに絶縁層44を備え、絶縁層44は上電極43と中間層45を上導電層42との間に覆って配置されるので、より湿気の浸入を抑制することができ、上電極43と上導電層42の間の電気的接続を安定したものとできる。
【0071】
また、上電極43及び下電極53に含まれる導電金属は銀とすることで、銀ペースト等の入手容易な材料を用いて生産することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明によるタッチパネルは、耐環境性を備え、かつ大型化にも対応できるという有利な効果を有し、主に各種電子機器の操作用として有用である。
【符号の説明】
【0073】
31 上配線板
32 下配線板
33 接着層
34 配線基板
41 上基板
42 上導電層
43 上電極
44 絶縁層
45、65 中間層
51、61 下基板
52、62 下導電層
53、63 下電極
54 絶縁層
55 ドットスペーサ
60 タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上基板と、前記上基板の下面に配置した上導電層と、前記上導電層の下面に配置した中間層と、前記中間層の下面に配置した上電極と、前記上導電層と所定の空隙を設けて対向した下導電層と、前記下導電層の上面に配置した下電極と、前記下導電層の下面に配置した下基板を備え、前記上電極及び前記下電極は導電金属の含有率を70〜98重量%とし、前記中間層は樹脂に40〜90重量%の含有率でカーボンが含有されると共に厚みが1〜50マイクロメートルとなるタッチパネル。
【請求項2】
前記上電極の下面にさらに絶縁層を備え、前記絶縁層は前記上電極と前記中間層を前記上導電層との間に覆って配置される請求項1記載のタッチパネル。
【請求項3】
前記上電極及び前記下電極の導電金属に含有される導電金属は銀である請求項1記載のタッチパネル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−97415(P2013−97415A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−236899(P2011−236899)
【出願日】平成23年10月28日(2011.10.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】