説明

タンパク質キナーゼ阻害剤およびそれを使用するための方法

本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤として有用である化合物および医薬組成物、ならびに異常または脱制御のキナーゼ活性と関連する状態を処置、改善または予防するためのこのような化合物を使用するための方法を提供する。いくつかの態様において、本発明は、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、CSK、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、SAPK2α、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼの異常活性化を含む疾患または障害を処置、改善または予防するためのこのような化合物を使用するための方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2007年6月15日出願の米国仮特許出願番号60/944,457(この出願を引用によりその全体を本明細書に包含させる)の優先権の利益を主張する。
【0002】
技術分野
本発明はタンパク質キナーゼ阻害剤およびこのような化合物を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景技術
タンパク質キナーゼは、広範囲の細胞機能の制御の中心的役割を有する、多数のファミリーメンバーを含む。これらのキナーゼの部分的、非限定的の一覧は、受容体チロシンキナーゼ、例えば、血小板由来増殖因子受容体キナーゼ(PDGFR)、神経増殖因子受容体、TrkB、C−Metおよび繊維芽細胞増殖因子受容体(FGFR−3);非受容体チロシンキナーゼ、例えば、Ablおよび対応する融合キナーゼBcr−Abl、Lck、Csk、Fes、BmxおよびSrc;ならびにセリン/スレオニンキナーゼ、例えばB−Raf、C−Raf、Syk、MAPキナーゼ(例えば、MKK4、MKK6など)およびSAPK2α、SAPK2βおよびSAPK3を含む。異常なキナーゼ活性は、良性および悪性増殖性障害、ならびに免疫系および神経系の不適切な活性化に由来する疾患を含む、多くの疾患状態で観察されている。したがって、これらのキナーゼの阻害は複数の治療適応性を有する。
【発明の概要】
【0004】
発明の開示
本発明はタンパク質キナーゼ阻害剤として有用であり得る化合物およびその医薬組成物を提供する。
【0005】
1つの局面において、本発明は式(1):
【化1】

〔式中、
はNR、NRCOまたはNRSO1−2であり;
は独立してNRCO、NRCONR、CONR、NRSO1−2またはSO1−2NRであり;
YはC3−7シクロアルキル、C3−7ヘテロシクロアルキル、または単環式もしくは縮合環式5−10員アリールまたはN、OもしくはSを含むヘテロアリールであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、NRまたはハロであり;
は所望によりハロゲン化されたC1−6アルキルまたはハロであり;
はハロ、置換もしくは非置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニル;所望によりハロゲン化されたC1−6アルコキシ、XR、XO(CR、O(CRNR、XNRまたはXNR(CRNRであり;
はNR、NR(CRNR、NRCONRまたはNRCOであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル;C1−6アルカノール、XRまたはXO(CRであるか;または、RおよびRはNR中のNと一体となって所望により置換されている環を形成し得;
およびRは独立して所望により置換されているC3−7シクロアルキル、5−7員アリール、ヘテロ環式またはヘテロアリールであるか;または、RはHであり;
それぞれのRはHまたはC1−6アルキルであり;
それぞれのXは結合またはC1−4アルキレンであり;
mは0−2であり;そして、
nおよびpは独立して0−4である〕
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0006】
上記式(1)において、LはNHであり得る。他の例において、LはNHCO、CONHまたはNHCONHである。さらに他の例において、RはHであり得る。さらに他の例において、RはCHである。
【0007】
他の態様において、該化合物は式(2)または(3):
【化2】

で示される化合物である。
【0008】
上記式(1)、(2)または(3)において、Yは単環式もしくは縮合環式5−10員アリールまたはN、OもしくはSを含むヘテロアリールであり得る。例えば、Yはフェニル、ピリジル、チエニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、フラニルまたはピロリルであり得る。他の例において、Rはハロ、所望によりハロ、ヒドロキシル、アルコキシまたはシアノで置換されているC1−6アルキル;所望によりハロゲン化されたC1−6アルコキシ、XR、XO(CR、O(CRNR、XNRまたはXNR(CRNRである。例えば、RおよびRはNと一体となって所望により置換されているピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピロリドニルまたはイミダゾリルを形成する。他の例において、RおよびRは独立して所望により置換されているC3−7シクロアルキル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、イミダゾリル、ピリジル、フェニル、フラニル、ナフタレニル、ピリミジニル、トリアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリルまたはピラジニルである。
【0009】
上記式(1)、(2)または(3)において、それぞれの所望により置換されている環は所望によりハロ、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル;ニトロ、シアノ、XCO1−210、XO(CR10、XS(CR10、XR、XNR10(CR10、XNR(CRNR、XNRCOR10、XNRCONR、XNR(CROR、XNR(C=NR)NR、XCONR10(CR10、XCONR(CRNR、XNSO1−2R、XNRSR、XSO1−2、XSO1−2NR10(CR10またはXSNRで置換されており;ここで、R10はH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、5−7員アリール、ヘテロ環式またはヘテロアリールである。
【0010】
他の局面において、本発明は式(1)、(2)または(3)を有する化合物および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。
【0011】
本発明は、また、治療有効量の式(1)、(2)または(3)を有する化合物もしくはその薬学的に許容される塩またはその医薬組成物を処置を必要とする系または対象に投与し、該タンパク質キナーゼを調節することを含む、タンパク質キナーゼを調節するための方法を提供する。1つの態様において、本発明は治療有効量の式(1)、(2)または(3)の化合物を処置を必要とする系または対象に投与することを含む、キナーゼを阻害するための方法を提供する。
【0012】
本発明の化合物を使用して調節または阻害され得るタンパク質キナーゼの例は、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼを含むが、これらに限定されない。さらに特に、式(1)、(2)または(3)の化合物はB−Rafを阻害するために使用され得る。
【0013】
さらに他の局面において、本発明は処置を必要とする系または対象に有効量の式(1)、(2)または(3)の化合物もしくはその薬学的に許容される塩または医薬組成物を所望により第2の治療剤と組み合わせて投与し、該状態を処置することを含む、タンパク質キナーゼが介在する状態、例えば、B−Raf−介在状態を改善または処置するための方法を提供する。所望により化学療法剤と組み合わせた、例えば、本発明の化合物は、黒色腫、白血病、慢性骨髄性白血病、リンパ腫、骨肉腫、または乳房、腎臓、前立腺、結腸直腸、甲状腺、卵巣、膵臓、神経、肺、子宮または消化器腫瘍を含むが、これらに限定されない細胞増殖性疾患を処置するために使用され得る。本発明の化合物は、また、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、リウマチ性関節炎または多発性硬化症を含むが、これらに限定されない自己免疫性疾患を処置するために使用され得る。
【0014】
本発明の化合物を使用するための上記方法において、式(1)、(2)または(3)を有する化合物は細胞または組織を含む系に投与され得る。他の態様において、式(1)、(2)または(3)を有する化合物はヒトまたは動物対象に投与され得る。
【0015】
本発明は、また、タンパク質キナーゼが介在する状態を処置するための薬剤の製造における式(1)、(2)または(3)の化合物の使用を提供する。
【0016】
定義
“アルキル”は、部分および他の基の構造成分、例えば、ハロ−置換されているアルキルおよびアルコキシに当て嵌められ、直鎖または分岐鎖であり得る。本明細書で使用する所望により置換されているアルキル、アルケニルまたはアルキニルは、所望によりハロゲン化されているか(例えば、CF)、または、ヘテロ原子、例えば、NR、OまたはSで置換されている、または、置き換えられている1個以上の炭素を有しても良い(例えば、−OCHCHO−、アルキルチオール、チオアルコキシ、アルキルアミン等)。
【0017】
“アリール”は炭素原子を含む単環式もしくは縮合二環式芳香環を意味する。例えば、アリールはフェニルまたはナフチルであり得る。“アリーレン”はアリール基から生じる二価のラジカルを意味する。
【0018】
本明細書で使用する“ヘテロアリール”は1個以上の環員がヘテロ原子である上記アリールを定義する。ヘテロアリールの例は、ピリジル、インドリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ピリミジニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、チエニルなどを含むが、これらに限定されない。
【0019】
本明細書で使用する“炭素環式環”は、所望により、例えば、=Oで置換されていてもよい、炭素原子を含む飽和または部分的に不飽和、単環式、縮合二環式または架橋多環式環を意味する。炭素環式環の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピレン、シクロヘキサノンなどを含むが、これらに限定されない。
【0020】
本明細書で使用する“ヘテロ環式環”は、1個以上の環炭素がヘテロ原子である上記炭素環式環を定義する。例えば、ヘテロ環式環は、N、O、S、N=、S、S(O)、S(O)またはNRを含んでよく、ここで、Rは水素、C1−4アルキルまたは保護基であり得る。ヘテロ環式環の例は、モルホリニル、ピロリジニル、ピロリジン−2−オン、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジノン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカ−8−イルなどを含むが、これらに限定されない。
【0021】
本明細書で使用する“共投与”または“組合せ投与”などの用語は、一患者に選択された複数治療剤を投与することを含むことを意味し、そして必ずしも複数薬剤が同じ投与経路によりまたは同時に投与されない処置レジメンを含むことを意図する。
【0022】
本明細書で使用する“医薬組合せ”なる用語は、活性成分の混合または組合せから得られる生産物を意味し、そして活性成分の固定された組合せおよび固定されていない組合せの両方を含む。“固定された組合せ”なる用語は、複数の活性成分、例えば式(1)の化合物、および共薬剤両方が、単一の物または投与形で同時に患者に投与されることを意味する。“固定されていない組合せ”なる用語は、複数の活性成分、例えば式(1)の化合物、および共薬剤両方が、同時に、または特定の時間制限なしに連続してのいずれかで、別々の物として投与することを意味し、このような投与は、治療有効量の活性成分を患者の体内に提供する。後者は、カクテル療法、例えば3つ以上の活性成分の投与にも適用する。
【0023】
“治療有効量”なる用語は、研究者、獣医、医師または他の臨床医により求められる、細胞、組織、臓器、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を誘導する対象化合物の量を意味する。
【0024】
対象化合物の“投与”または“投与する”なる用語は、処置を必要とする対象に本発明の化合物またはそのプロドラッグを提供することを意味する。
【0025】
“キナーゼパネル”はAbl、JAK2、JAK3、ALK、JNK1α1、KDR、Aurora−A、Lck、Blk、MAPK1、Bmx、MAPKAP−K2、BRK、MEK1、CaMKII、C−Met、CDK1/cyclinB、p70S6K、CHK2、PAK2、CK1、PDGFRα、CK2、PDK1、C−Kit、Pim−2、C−Raf、PKA、CSK、PKBα、Src、PKCα、DYRK2、Plk3、EGFR、ROCK−I、Fes、Ron、FGFR−3、Ros、Flt3、SAPK2α、Fms、SGK、Fyn、SIK、GSK3β、Syk、IGFR、Tie−2、IKKβ、TrkB、IR、WNK3、IRAK4、ZAP−70、ITK、AMPK、LIMK1、Rsk2、Axl、LKB1、SAPK2β、BrSK2、Lyn、SAPK3、BTK、MAPKAP−K3、SAPK4、CaMKIV、MARK1、Snk、CDK2/サイクリンA、MINK、SRPK1、CDK3/サイクリンE、MKK4、TAK1、CDK5/p25、MKK6、TBK1、CDK6/サイクリンD、MLCK、TrkA、CDK7/サイクリンH/MAT1、MRCKβ、TSSK1、CHK1、MSK1、Yes、CK1d、MST2、ZIPK、MuSK、DAPK2、NEK2、DDR2、NEK6、DMPK、PAK4、DRAK1、PAR−1Bα、EphA1、PDGFRβ、EphA2、Pim−1、EphA5、PKBβ、EphB2、PKCβI、EphB4、PKCδ、FGFR1、PKCη、FGFR2、PKCθ、FGFR4、PKD2、Fgr、PKG1β、Flt1、PRK2、Hck、PYK2、HIPK2、Ret、IKKα、RIPK2、IRR、ROCK−II、JNK2α2、Rse、JNK3、Rsk1(h)、PI3Kγ、PI3KδおよびPI3−Kβを含むキナーゼのリストであるが、これらに限定されない。
【0026】
発明を実施するための形態
本発明は、タンパク質キナーゼ阻害剤として有用であり得る化合物およびその医薬組成物を提供する。
【0027】
1つの局面において、本発明は、式(1):
【化3】

〔式中、
はNR、NRCOまたはNRSO1−2であり;
は独立してNRCO、NRCONR、CONR、NRSO1−2またはSO1−2NRであり;
YはC3−7シクロアルキル、C3−7ヘテロシクロアルキル、または単環式もしくは縮合環式5−10員アリールまたはN、OもしくはSを含むヘテロアリールであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、NRまたはハロであり;
は所望によりハロゲン化されたC1−6アルキルまたはハロであり;
はハロ、置換もしくは非置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニル;所望によりハロゲン化されたC1−6アルコキシ、XR、XO(CR、O(CRNR、XNRまたはXNR(CRNRであり;
はNR、NR(CRNR、NRCONRまたはNRCOであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル;C1−6アルカノール、XRまたはXO(CRであるか;または、RおよびRはNR中のNと一体となって所望により置換されている環を形成し得;
およびRは独立して所望により置換されているC3−7シクロアルキル、5−7員アリール、ヘテロ環式またはヘテロアリールであるか;または、RはHであり;
それぞれのRはHまたはC1−6アルキルであり;
それぞれのXは結合またはC1−4アルキレンであり;
mは0−2であり;そして、
nおよびpは独立して0−4である〕
を有する化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0028】
1つの態様において、該化合物は式(2)または(3):
【化4】

で示される化合物である。
【0029】
典型的な本発明の化合物は:
N−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド;
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
1−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−(3−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア;
3−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−イソプロポキシ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド;
3−(2−シアノブタン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(3−(1−(6−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−tert−ブチルフェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1−(6−アミノピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
3−(1−(6−アミノピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
【0030】
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
N−(3−(3−ヒドロキシシクロブチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
2−メトキシ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド;
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(1−(6−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(3−モルホリノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(3−モルホリノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
3−(1−(6−(2−メトキシエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(2−メトキシエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
【0031】
4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−メトキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−メトキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
tert−ブチル4−(3−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニルカルバモイル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(モルホリノアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(モルホリノアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
1−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(3−(メチルアミノ)−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
1−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;
1−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
【0032】
1−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;
N−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
N−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;または
3−((3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミドまたはその薬学的に許容される塩を含むが、これらに限定されない。
【0033】
式(1)、(2)または(3)を有する化合物はタンパク質キナーゼ阻害剤として有用であり得る。例えば、式(1)、(2)または(3)を有する化合物およびその薬学的に許容される塩、溶媒和物、N−オキシド、プロドラッグおよびその異性体は、キナーゼ−介在状態または疾患、例えば、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼ、またはそれらの組合せが介在する疾患の処置のために使用し得る。
【0034】
本発明の化合物は、また、タンパク質キナーゼが介在する状態、例えば、B−Raf−介在状態を改善するために、第2の治療剤と組み合わせて使用し得る。例えば、本発明の化合物はリンパ腫、骨肉腫、黒色腫、または乳房、腎臓、前立腺、結腸直腸(大腸)、甲状腺、卵巣、膵臓、神経、肺、子宮、消化器の腫瘍または胆管癌を含むが、これらに限定されない細胞増殖性疾患を処置するために、化学療法剤と組み合わせて使用し得る。特定の態様において、本発明の化合物は黒色腫、甲状腺癌、大腸癌、胆管癌または卵巣癌を処置するために使用され得る(例えば、Davies et al., Nature 417:949-54 (2002); Brose et al., Cancer Res. 62:6997-7000 (2002); Tuveson et al., Cancer Cell 4:95-8 (2003); Karasides et al., Oncogene 23:6292-8 (2004)参照)。
【0035】
本発明の組成物および方法で使用され得る化学療法剤の例は、アントラサイクリン、アルキル化剤(例えば、マイトマイシンC)、スルホン酸アルキル、アジリジン、エチレンイミン、メチルメラミン、ナイトロジェンマスタード、ニトロソウレア、抗生物質、代謝拮抗剤、葉酸類似体(例えば、ジヒドロ葉酸還元酵素阻害剤、例えば、メトトレキサート)、プリン類似体、ピリミジン類似体、酵素、ポドフィロトキシン、プラチン含有剤、インターフェロンおよびインターロイキンを含み、これに限定されない。本発明の組成物および方法で使用され得る既知の化学療法剤の特定の例は、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン、ベンゾデパ、カルボクオン、メツレデパ、ウレデパ、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミド、トリメチロロメラミン、クロラムブシル、クロルナファジン、シクロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロルエタミン、塩酸メクロルエタミンオキシド、メルファラン、ノベンビキン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、ホテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、アクラシノマイシン、アクチノマイシンF(1)、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カルビシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ダウノマイシン、6−ジアゾ−5−オキソ−1−ノルロイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、プリカマイシン、ポルフィロマイシン、プロマイシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメックス、ジノスタチン、ゾルビシン、デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキセート、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアナイン、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロキシウリジン、フルオロウラシル、テガフール、L−アスパラギナーゼ、パルモザイム、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、アンサクリン、ベストラブシル、ビサントレン、カルボプラチン、シスプラチン、デホファミド、デメコルシン、ジアジクオン、エルホルニチン、酢酸エリプチニウム、エトグルシド、エトポシド、フルタミド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、インターフェロン−α、インターフェロン−β、インターフェロン−γ、インターロイキン−2、レンチナン、ロニダミン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダモール、ニトラクリン、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ポドフィリン酸、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、ラゾキサン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、パクリタキセル、タモキシフェン、テニポシド、テヌアゾン酸、トリアジクオン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、ウレタン、ビンブラスチン、ビンクリスチンおよびビンデシンを含み、これに限定されない。
【0036】
薬理学および有用性
本発明の化合物はキナーゼパネル(野生型および/またはその変異型)に対してスクリーニングされ、少なくとも1つのキナーゼパネルメンバーの活性を調節し得る。本発明の化合物は、それ自体、キナーゼがその疾患の病状および/または総体症状に関与する疾患または障害を処置するために有用であり得る。本明細書に記載の化合物および組成物により阻害でき、本明細書に記載の方法が有用であり得るキナーゼの例は、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼ、およびそれらの変異体を含むが、これらに限定されない。
【0037】
Ras−Raf−MEK−ERKシグナル伝達経路は増殖シグナルに対する細胞応答を仲介する。Rasはヒト癌の〜15%で癌形に変異される。Rafファミリーはセリン/スレオニンタンパク質キナーゼに属し、それは3個のメンバー、A−Raf、B−RafおよびC−Raf(またはRaf−1)を含む。薬剤標的はRasの下流のエフェクターとしてRafの関係に集中している。しかしながら、B−Rafは活性化Ras対立遺伝子の関与が必要でないある腫瘍の形成において重要な役割を有し得る(Nature 417:949-954 (2002))。特に、B−Raf変異体は悪性黒色腫の多くにおいて検出された。黒色腫に対する医薬的処置はとりわけ後期黒色腫に対してそれらの有効性が制限される。本発明の化合物は、また、B−Rafキナーゼと関連する細胞過程を阻害し、ヒト癌、とりわけ黒色腫を処置するための新規治療機会を提供する。
【0038】
ある種の異常増殖状態はRaf発現と関連していると考えられており、したがって、Raf発現の阻害に感受性であると考えられている。Rafタンパク質の異常高レベル発現は、また、異常細胞増殖に関与する。これらの異常増殖状態は、また、Rafキナーゼ発現の阻害に感受性であると考えられている。例えば、すべての肺癌腫細胞系の60%が異常な高レベルのC−RafのmRNAおよびタンパク質を発現することが報告されているため、C−Rafタンパク質の発現は異常細胞増殖において役割を果たすと考えられている。異常増殖状態のさらなる例は過剰増殖性疾患、例えば、癌、過形成、肺線維症、血管形成、乾癬、アテローム性動脈硬化症および血管における平滑筋細胞増殖、例えば、狭窄または血管形成術後の再狭窄である。Rafが関与する細胞シグナル経路は、また、例えば、T細胞増殖(T細胞活性化および増殖)、例えば、組織移植拒絶反応、内毒素性ショックおよび糸球体腎炎により特徴づけられる炎症性疾患に関与する。
【0039】
本発明の化合物は、また、C−Rafキナーゼに関する細胞過程を阻害し得る。C−Rafは広範なヒトの癌において変異しているRas腫瘍遺伝子により活性化される。したがって、C−Rafのキナーゼ活性の阻害はRas介在腫瘍増殖を予防するための方法を提供し得る[Campbell, S. L., Oncogene, 17, 1395 (1998)]。
【0040】
キナーゼのSrcファミリーは癌、免疫系機能障害および骨再形成疾患に関与する。Srcファミリーメンバーは下記哺乳動物の8個のキナーゼ:Src、Fyn、Yes、Fgr、Lyn、Hck、LckおよびBlkを含む。一般的な概説のために、Thomas and Brugge, Annu. Rev. Cell Dev. Biol. (1997) 13, 513; Lawrence and Niu, Pharmacol. Ther. (1998) 77, 81; Tatosyan and Mizenina, Biochemistry (Moscow) (2000) 65, 49; Boschelli et al., Drugs of the Future 2000, 25(7), 717、参照。
【0041】
Fynは細胞増殖の制御に関与する膜関連チロシンキナーゼをコードする。
【0042】
LckはT細胞シグナル伝達において役割を果たす。Lck遺伝子を欠くマウスは胸腺細胞を発達させる能力が乏しい。LckのT細胞シグナル伝達の正の活性因子としての機能は、Lck阻害剤がリウマチ性関節炎のような自己免疫性疾患を処置するために有用であり得ることを示唆する。Molina et al., Nature, 357, 161 (1992)。Hck、FgrおよびLynは骨髄性白血球におけるインテグリンシグナル伝達の重要なメディエーターとして同定された。Lowell et al., J. Leukoc. Diol., 65, 313 (1999)。したがって、これらのキナーゼメディエーターの阻害は炎症を処置するために有用であり得る。Boschelli et al., Drugs of the Future, 2000, 25(7), 717。
【0043】
SrcファミリーのメンバーであるLynはB細胞免疫応答の制御において役割を果たす。Lyn欠失マウスはB細胞機能破壊を示し、自己免疫および肥満細胞脱顆粒異常に至る。試験は、また、Lynが種々の細胞系におけるアポトーシスの負のレギュレーターであることを示唆した。白血病細胞において、Lynは構成的に活性化され、Lyn発現の阻害は増殖を逆転させる。加えて、Lynは大腸およびPC細胞において発現され、大腸癌細胞系における優性活性Lynの過剰発現は化学抵抗性を誘導することが示された。(Goldenberg-Furmanov et al., Cancer Res. 64:1058-1066 (2004))。
【0044】
キナーゼc−Srcは多くの受容体の発癌シグナルを伝達する。例えば、腫瘍におけるEGFRまたはHER2/neuの過剰発現はC−Srcの構成的活性化に至り、これは悪性細胞に特徴的であるが、正常細胞には存在しない。一方、C−Srcの発現を欠損するマウスは大理石骨病表現型を呈し、これは破骨細胞機能におけるC−Srcの重要な関与および関連する障害への関わりの可能性を示している。C−Srcチロシンキナーゼ(CSK)は癌細胞、特に大腸癌の転移能に影響する。
【0045】
C−KitはPDGF受容体およびCSF−1受容体(c−Fms)と実質的に相同性を有する。種々の赤血球および骨髄細胞系の研究では分化の早期においてC−Kit遺伝子の発現を示す(Andre et al., Oncogene 4 (1989), 1047-1049)。特定の腫瘍、例えば、グリア芽腫細胞も同様にC−Kit遺伝子の顕著な発現を示す。
【0046】
EphAおよびEphBサブファミリーを含むEph受容体は大多数の受容体チロシンキナーゼからなる。EphBは卵巣腫瘍、肝臓腫瘍、腎臓腫瘍ならびに黒色腫を含むいくつかの腫瘍で過剰発現することが見出された。EphBシグナル伝達の下方制御が腫瘍増殖および転移を阻害することを示された。したがって、EphBは抗腫瘍療法のための重要な標的であり得る。(Clevers et al., Cancer Res. 66:2-5 (2006); Heroult et al., Experimental Cell Res. 312: 642-650 (2006);およびBatlle et al., Nature 435:1126-1130 (2005))。
【0047】
キナーゼインサートドメイン含有受容体(以下“KDR”と称する)[WO 92/14748; Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 88: 9026 (1991)]; Biochem. Biophys. Res. Comm., 187: 1579 (1992); WO 94/11499)およびFms様チロシンキナーゼ(以下“Flt1”と称する)[Oncogene, 5: 519 (1990); Science, 255: 989 (1992)]は受容体型チロシンキナーゼファミリーに属する。VEGFは具体的にFlt−1およびKDRにKd値20pMおよび75pMで結合し、Flt1およびKDRは特定の様式で血管内皮細胞において発現することを報告された[Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90: 7533 (1993); Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 90: 8915 (1993)]。種々の疾患におけるFlt−1に関して、正常組織の血管内皮細胞と比較すると、Flt−1mRNAの発現がヒトグリア芽腫組織の腫瘍血管内皮細胞[Nature, 359: 845 (1992)]およびヒト消化器癌組織の腫瘍血管内皮細胞[Cancer Research, 53: 4727 (1993)]において増加することを報告された。さらに、Flt−1mRNAの発現がリウマチ性関節炎を有する患者の関節の血管内皮細胞におけるインサイチュハイブリダイゼーションにより観察されることが報告された[J. Experimental Medicine, 180: 341 (1994)]。試験は、また、Flt−1が腫瘍血管形成において重要な役割を果たすことを示唆する。
【0048】
Flt3はタイプIII受容体チロシンキナーゼ(RTK)ファミリーのメンバーである。Flt3(Fms様チロシンキナーゼ)は、また、Flk−2(胎児の肝臓キナーゼ2)としても既知である。Flt3遺伝子の異常発現は急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成を伴うAML(AML/TMDS)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)および骨髄異形成症候群(MDS)を含む白血病および小児白血病の両方で報告されている。約25%のAMLにおいて、白血病細胞は細胞表面において構造的に活性な形態の自己リン酸化(p)FLT3チロシンキナーゼを発現する。p−FLT3の活性は白血病細胞の増殖および生存効果を与える。p−FLT3キナーゼ活性の阻害は白血病細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導する。
【0049】
アベルソンチロシンキナーゼ(すなわちAbl、c−Abl)は、細胞サイクルの制御、遺伝毒性ストレスに対する細胞応答、およびインテグリンシグナル伝達を介した細胞環境についての情報伝達に関与する。Ablタンパク質は、種々の細胞外および細胞内供給源からのシグナルを統合し、細胞サイクルおよびアポトーシスに関する決定に影響を与える、細胞性モジュールとして複雑な役割を果たしているように見える。アベルソンチロシンキナーゼは脱制御されたチロシンキナーゼ活性を伴うキメラ融合体(オンコプロテイン)BCR−Ablまたはv−Ablのようなサブタイプ誘導体を含む。BCR−Ablは95%の慢性骨髄性白血病(CML)および10%の急性リンパ性白血病の病因において重要である。
【0050】
本発明の化合物は、Ablキナーゼ、例えば、v−Ablキナーゼを阻害し得る。本発明の化合物は、また、野生型Bcr−AblキナーゼおよびBcr−Ablキナーゼの変異体を阻害し得、故に、白血病(例えば、慢性骨髄性白血病および急性リンパ芽球性白血病)のようなBcr−Abl−陽性癌および腫瘍疾患ならびに他のBcr−Ablに関連する増殖性疾患を処置するために適当であり得る。本発明の化合物は、また、白血病性幹細胞に対して有効であり得、これらの細胞を該細胞の摘出後(例えば、骨髄摘出)インビトロで精製し、それらが癌細胞から浄化された後細胞を再移植する(例えば、精製骨髄細胞の再移植)ために有用である可能性がある。
【0051】
受容体チロシンキナーゼのインスリン受容体スーパーファミリーのメンバーである未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)は造血および非造血腫瘍における腫瘍形成に関与している。全長ALK受容体タンパク質の異常発現は神経芽腫およびグリア芽腫において報告され;そして、ALK融合タンパク質は未分化大細胞リンパ腫で生じている。ALK融合タンパク質の試験は、また、ALK−陽性悪性腫瘍を有する患者に対する新規治療処置の可能性をもたらした(Pulford et al., Cell. Mol. Life Sci. 61:2939-2953 (2004))。
【0052】
Aurora−A、セリン/スレオニン有糸分裂キナーゼは、種々のヒトの癌で過剰発現し、その過剰発現が培養ヒトおよび齧歯動物細胞において異数性、中心体複製および腫瘍化を誘導する(Zhang et al., Oncogene 23:8720-30 (2004))。
【0053】
Bmx/Etk非受容体チロシンタンパク質キナーゼはインビトロで内皮細胞移動および管形成に関与している。内皮および骨髄においてBmxは、また、インビボで動脈形成および血管形成において重要な役割を果たし、Bmxが血管疾患、例えば、冠動脈疾患および末梢動脈疾患の処置のための新規標的であり得ることを示唆することが報告された。(He et al., J. Clin. Invest. 116:2344-2355 (2006))。
【0054】
ブルートンチロシンキナーゼ(BTK)遺伝子は、BCRシグナル伝達の介在において重要な役割を果たす細胞質チロシンキナーゼをコードする(de Weers et al., J. Biol. Chem. 269:23857-23860 (1994); Kurosaki et al., Immunity. 12:1-5 (2000))。BTK遺伝子の欠損は、成熟Bリンパ球を生産する異常により特徴付けられ、Ig重鎖転位の異常と関連する、無ガンマグロブリン血症、X連鎖免疫不全を引き起こす。
【0055】
乳房腫瘍キナーゼ(Brk)は、大多数の乳癌、また、正常皮膚および腸上皮において過剰発現しているが、正常乳房上皮性細胞において過剰発現していない可溶性タンパク質−チロシンキナーゼである(Zhang et al., J Biol. Chem. 280:1982-1991 (2005))。
【0056】
Janusキナーゼ(JAK)はJAK1、JAK2、JAK3およびTYK2からなるチロシンキナーゼファミリーである。JAKはサイトカインシグナル伝達において重要な役割を果たす。JAKファミリーキナーゼの下流基質は転写(STAT)タンパク質のシグナル伝達物質および活性化因子を含む。JAK/STATシグナル伝達は多数の異常免疫応答、例えば、アレルギー、喘息、自己免疫性疾患、例えば、移植拒絶反応、リウマチ性関節炎、筋萎縮性側索硬化症および多発性硬化症、ならびに固形および血液悪性疾患、例えば、白血病およびリンパ腫の介在に関与している。
【0057】
腫瘍血管形成の重要な因子は血管内皮増殖因子(VEGF)である。VEGFは腫瘍血管系の体系を促進および維持させることができ、また、直接、腫瘍増殖を促進させることができる。VEGFは血管内皮細胞(VEC)および腫瘍細胞(TC)の有糸分裂誘発および走化性を誘導することができる。ほとんど全ての型のTCはVEGFを分泌することができるが、正常組織のVEGFの発現は非常に低い。4つのVEGF受容体において、KDRはVEGF機能の働きを与える主な受容体である。KDRは腫瘍VECで高度に発現しているが、正常組織では低度で発現している。(Ren et al., World J. Gastroentrol. 8:596-601 (2002))。
【0058】
マイトージェン−活性タンパク質キナーゼ(MAPK)は転写因子、翻訳因子および様々な細胞外シグナルに応答する他の標的分子を活性化する保存されたシグナル伝達経路のメンバーである。MAPKはマイトージェン−活性化タンパク質キナーゼキナーゼ(MKK)による配列Thr−X−Tyrを有するデュアルリン酸化モチーフでのリン酸化により活性化される。高等真核生物において、MAPKシグナル伝達の生理学的役割は細胞的事象、例えば、増殖、腫瘍形成、発生および分化と相関があった。したがって、これらの経路を介して(特にMKK4およびMKK6を介して)シグナル伝達を調節する能力はMAPKシグナル伝達と関連するヒトの疾患、例えば、炎症性疾患、自己免疫性疾患および癌に対する処置および予防治療の発達をもたらすことができた。
【0059】
それぞれ異なる遺伝子によりコードされているp38MAPKの多数の型(α、β、γ、δ)は浸透ストレス、UV光およびサイトカイン介在事象を含む種々の刺激に対する細胞の応答に関与するキナーゼカスケードの部分を形成する。これらのp38の4つのイソ型は細胞内シグナル伝達の異なる局面を調節すると考えられる。その活性化は炎症性サイトカイン様TNFαの合成および生産を引き起こすシグナル伝達事象のカスケードの部分である。P38は他のキナーゼおよび転写因子を含む下流の基質をリン酸化することにより機能する。p38キナーゼキナーゼを阻害する薬剤は、TNFα、IL−6、IL−8およびIL−1βを含むが、これらに限定されないサイトカインの生産を妨害することを示した。末梢血単球(PBMC)は、インビトロでリポ多糖類(LPS)で刺激されたとき、炎症性サイトカインを発現および分泌することが示されている。P38阻害剤は、LPSでの刺激前にPBMCをこのような化合物であらかじめ処理したとき、効果的にこの作用を妨害する。P38阻害剤は炎症性疾患の動物モデルにおいて有効である。多数の疾患状態の破壊的作用は、炎症性サイトカインの過剰生産により引き起こされる。この過剰生産を調節するp38阻害剤の能力により、これらは疾患を調節する薬剤として有用である。
【0060】
p38機能を妨害する分子は骨吸収、炎症ならびに他の免疫および炎症に基づく病状の阻止に有効であることが示されている。したがって、p38活性を阻害する本発明の化合物は、炎症、骨関節症、リウマチ性関節炎、癌、自己免疫性疾患の処置および他のサイトカイン介在疾患の処置のために有用である。
【0061】
PDGF(血小板由来増殖因子)は一般的に存在する増殖因子であり、発癌および血管の平滑筋細胞の疾患、例えば、アテローム性動脈硬化症および血栓症に見られるように、正常細胞増殖および病的細胞増殖の両方において重要な役割を果たす。本発明の化合物はPDGF受容体(PDGFR)活性を阻害でき、したがって、神経膠腫、肉腫、前立腺腫瘍および結腸、乳房および卵巣の腫瘍のような腫瘍疾患の処置に適当である。
【0062】
本発明の化合物は、例えば、小細胞肺癌における腫瘍を処置するために使用され得るだけでなく、また、アテローム性動脈硬化症、血栓症、乾癬、強皮症および線維症のような非悪性増殖性疾患を処置するための薬剤として使用され得る。本発明の化合物は、また、例えば、5−フルオロウラシルのような化学療法剤の血液毒性作用と戦うために幹細胞を保護するために、および喘息において使用され得る。本発明の化合物はとりわけPDGF受容体キナーゼの過剰発現による疾患の処置に使用され得る。
【0063】
本発明の化合物は、移植、例えば、同種移植に起因する障害、閉塞性細気管支炎(OB)、すなわち同種肺移植の慢性拒絶のような、とりわけ組織拒絶反応の処置に有効であることを示し得る。OBのない患者と比較して、OBを有する者はしばしば気管支肺胞洗浄液中のPDGF濃度の上昇を示す。
【0064】
本発明の化合物は、また、再狭窄およびアテローム性動脈硬化症のような血管平滑筋細胞移動および増殖(PDGFおよびPDGFRがしばしば役割を果たす場所である)が関連する疾患に対して有効であり得る。血管平滑筋細胞インビトロおよびインビボにおけるこれらの効果および増殖または移動に対するそれらの結果は、本発明の化合物の投与により、また、インビボでの血管内膜の機械的損傷後の肥厚に対する影響の試験により証明し得る。
【0065】
タンパク質キナーゼC(PKC)は発癌、腫瘍細胞転移およびアポトーシスに関する過程において機能する。PKCαは種々の癌と関連し、以前に抗エストロゲン耐性乳癌細胞系の4つのうちの3つで過剰発現することが見出されている。(Frankel et al., Breast Cancer Res Treat. 2006 Oct. 24 (ePub))。
【0066】
ストレス活性化タンパク質キナーゼ(SAPK)はc−Jun転写因子の活性化およびc−Junにより調節される遺伝子の発現をもたらすシグナル伝達経路における最後から2番目の段階を表すタンパク質キナーゼのファミリーである。特に、c−Junは遺伝毒性障害により損傷を受けたDNAの修復と関連するタンパク質をコードする遺伝子の転写と関連している。したがって、細胞におけるSAPK活性を阻害する薬剤はDNA修復を防止し、DNA損傷を誘導するかもしくはDNA合成を阻害し、細胞のアポトーシスを誘導する、または細胞増殖を阻害する薬剤に細胞を感受性にする。
【0067】
SNF1LK座を含む領域(SIKとしても知られている)は、ダウン症候群を有する患者においてしばしば観察される先天的心臓欠陥に関与している。Snf1lkは、また、9.5dpcの体節開始の骨格筋前駆細胞で発現され、筋肉増殖および/または分化の最初期におけるSNF1LKのより一般的な役割を示唆する。(Genomics 83:1105-15 (2004))。
【0068】
Sykは、肥満細胞の脱顆粒および好酸球の活性化において重要な役割を果たすチロシンキナーゼである。したがって、Sykキナーゼは種々のアレルギー性疾患、特に喘息に関与する。SykがN−末端SHドメインを介してFcεR1受容体のリン酸化されたガンマ鎖に結合し、下流シグナル伝達に重要であることが示されている。
【0069】
Tie−2(Tek)の細胞外ドメインのアデノウイルス感染または注入中の腫瘍増殖および血管新生の阻害ならびに肺転移の減少が乳房腫瘍および黒色腫異種移植片モデルにおいて見出された。(Lin et al., J. Clin. Invest. 100, 8: 2072-2078 (1997)およびP. Lin, PNAS 95, 8829-8834, (1998))。Tie2阻害剤は新血管新生が不適切に起こっている状況(すなわち糖尿病性網膜症、慢性炎症、乾癬、カポジ肉腫、黄斑変性症による慢性新血管新生、リウマチ性関節炎、小児血管腫および癌)において使用することができる。
【0070】
ニューロトロフィン受容体のTrkファミリー(TrkA、TrkB、TrkC)は神経および非神経組織の生存、成長および分化を促進する。TrkBタンパク質は小腸および大腸の神経内分泌型細胞、膵臓のアルファ細胞、リンパ節および脾臓の単球およびマクロファージ、ならびに表皮の顆粒層において発現される。TrkBタンパク質の発現はWilms腫瘍および神経芽腫の好ましくない進行と関連している。さらに、TrkBは癌前立腺細胞では発現されるが正常細胞では発現されない。Trk受容体のシグナル伝達経路下流はShc、活性化Ras、ERK−1およびERK−2遺伝子、ならびにPLC−ガンマ変換経路を介するMAPKの活性化のカスケード含む(Sugimoto et al., Jpn J. Cancer Res. 2001 Feb; 92(2):152-60)。
【0071】
C−Fms、C−Kit、FLT3、血小板由来増殖因子受容体α(PDGFRα)およびβ(PDGFRβ)を含むタイプIII受容体チロシンキナーゼ(RTK)は増加している悪性腫瘍の病因と関連すると報告されている(Blume-Jensen et al., Nature 411:355-565 (2001); Scheijin et al., Oncogene 21:3314-3333 (2002))。
【0072】
前記によって、本発明は、さらに、処置を必要とする対象における、上記のいずれかの疾患または障害を予防または処置するための方法であり、治療的有効量の式(1)、(2)または(3)の化合物またはその薬学的に許容される塩を該対象に投与することを含む、方法を提供する。上記の全ての使用に関して、必要な用量は投与形態、処置すべき特定の状態および所望の効果に依存して変化する(下記“投与および医薬組成物”参照)。
【0073】
投与および医薬組成物:
一般的に、本発明の化合物は単独でまたは1種以上の治療剤との組合せのいずれかで当分野で既知の通常のおよび許容される形式のいずれかを介して、治療有効量を投与される。治療有効量は、疾患の重症度、対象の年齢および相対的な健康状態、使用される化合物の有効性および他の要素に依存して広く変化し得る。一般的に、満足な結果は体重あたり約0.03から2.5mg/kgの1日投与量で全身に得られることが示される。大型哺乳動物、例えばヒトにおいて指示される1日投与量は、例えば1日に4回までの分割用量でまたは遅延形で都合良く投与される約0.5mgから約100mgの範囲である。経口投与のための適当な単位用量形は約1から50mgの活性成分を含む。
【0074】
本発明の化合物は任意の慣用の経路、特に経腸的に、例えば経口的に、例えば錠剤形もしくはカプセル形で、または非経腸的に、例えば注射溶液形もしくは懸濁液形で、局所的に、例えばローション形、ゲル形、軟膏形もしくはクリーム形で、または経鼻形もしくは坐薬形で医薬組成物として投与してもよい。
【0075】
少なくとも1種の薬学的に許容される担体もしくは希釈剤と一緒に遊離形または薬学的に許容される塩形の本発明の化合物を含む医薬組成物を、混合、造粒または被覆方法による慣用の方法で製造できる。例えば、経口組成物は、活性成分とa)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;および/またはb)滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウムもしくはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコールを一緒に含む錠剤またはゼラチンカプセルであり得る。錠剤はさらにc)結合剤、例えば、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/またはポリビニルピロリドン;そして所望によりd)崩壊剤、例えば、デンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリウム塩または起沸性混合物;および/またはe)吸収剤、着色剤、香味剤および甘味剤を含み得る。注射組成物は、等張水溶液または懸濁液であり得、そして座薬は脂肪エマルジョンまたは懸濁液から製造することができる。
【0076】
該組成物は滅菌し得そして/またはアジュバント、例えば保存剤、安定化剤、湿潤剤もしくは乳化剤、溶解促進剤、浸透圧を調節するための塩および/またはバッファーを含む。加えて、それらはまた、治療に有効な他の物質を含み得る。適当な経皮投与用製剤は有効量の本発明の化合物を担体と含む。担体は宿主の皮膚を介する輸送を助けるために、薬理学的に許容される吸収性溶媒を含むことができる。例えば、経皮デバイスは裏当て部分、化合物と所望により担体を含む貯蔵部、所望により長時間にわたって制御されたおよびあらかじめ決められた速度で宿主の皮膚に化合物を送達するための速度制御バリア、および皮膚にデバイスを固定するための手段を含む、バンデージ形である。マトリックス経皮製剤もまた使用され得る。例えば、皮膚および眼への、適当な局所投与用製剤は、当分野で既知の水溶液、軟膏、クリームまたはゲルであり得る。このような製剤は、可溶化剤、安定化剤、等張増加剤、バッファーおよび保存剤を含み得る。
【0077】
本発明の化合物は、治療有効量の1種以上の治療剤との組合せ(薬学的組合せ)で投与され得る。例えばシクロスポリン、ラパマイシン、もしくはアスコマイシン、またはそれらの免疫抑制剤類似体、例えばシクロスポリンA(CsA)、シクロスポリンG、FK−506、ラパマイシン、もしくは同等な化合物、コルチコステロイド、シクロホスファミド、アザチオプリン、メトトレキサート、ブレキナール、レフルノミド、ミゾルビン、ミコフェノール酸、ミコフェノール酸モフェチル、15−デオキシスパガリン、免疫抑制性抗体、とりわけ白血球受容体に対するモノクローナル抗体、例えばMHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD25、CD28、B7、CD45、CD58もしくはそれらのリガンド、または他の免疫調節化合物、例えばCTLA41gと一緒に使用されるとき、例えば、相乗効果が、他の免疫調節剤もしくは抗炎症剤と生じ得る。本発明の化合物が他の治療と一緒に投与されるとき、共投与される化合物の用量は、もちろん、使用される共薬剤の型、使用される特定の薬剤、処置される状態などに依存して変化する。
【0078】
本発明はまた、a)遊離形または薬学的に許容される塩形の本明細書に記載のとおりの本発明の化合物である第1の薬剤、およびb)少なくとも1つの共薬剤を含む薬学的組合せ、例えばキットを提供する。該キットはその投与のための指示書を含むことができる。
【0079】
本発明の化合物の製造方法
本発明の化合物を製造するための一般的な方法は下記実施例に記載されている。記載されている反応において、最終産物において望ましい反応性官能基、例えば、ヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオまたはカルボキシ基をこれらの望ましくない反応の参加を避けるために保護され得る。慣用の保護基は標準的技法にしたがって使用し得る(例えば、T.W. Greene and P. G. M. Wuts in “Protective Groups in Organic Chemistry”, John Wiley and Sons, 1991、参照)。
【0080】
本発明の化合物は遊離塩基形の化合物を薬学的に許容される無機酸または有機酸と反応させることにより薬学的に許容される酸付加塩として製造され得る。あるいは、薬学的に許容される塩基付加塩の本発明の化合物は遊離酸形の化合物を薬学的に許容される無機塩基または有機塩基と反応させることにより製造され得る。あるいは、塩形の本発明の化合物は出発物質または中間体の塩を使用して製造され得る。
【0081】
遊離酸形または遊離塩基形の本発明の化合物は対応する塩基付加塩形または酸付加塩形、各々から製造され得る。例えば、酸付加塩形の本発明の化合物は適当な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)と処理することにより対応する遊離塩基に変換され得る。塩基付加塩形の本発明の化合物は適当な酸(例えば、塩酸など)と処理することにより対応する遊離酸に変換され得る。
【0082】
非酸化形の本発明の化合物は還元剤(例えば、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素ナトリウム、三塩化リン、三臭化物など)と適当な不活性有機溶媒(例えば、アセトニトリル、エタノール、ジオキサン溶液など)中で0から80℃で処理することによりN−オキシドの本発明の化合物から製造され得る。
【0083】
本発明の化合物のプロドラッグ誘導体は当業者に既知の方法で製造され得る(例えば、Saulnier et al., (1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p. 1985参照)。例えば、適当なプロドラッグは本発明の非誘導化化合物を適当なカルバミル化剤(例えば、1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロリデート、パラ−ニトロフェニルカーボネートなど)と反応させることにより製造され得る。
【0084】
本発明の化合物は本発明の工程中に溶媒和物(例えば、水和物)として都合良く製造または形成され得る。水和物の本発明の化合物は、有機溶媒、例えばジオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールを使用して、水性/有機溶媒混合物から再結晶することにより都合良く製造され得る。
【0085】
本発明の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させ、一組のジアステレオマー化合物を形成し、該ジアステレオマーを分離し、そして光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、それらの個々の立体異性体として製造され得る。エナンチオマーの分離は本発明の化合物の共有結合ジアステレオマー誘導体を使用して行い得るが、分離できる複合体を使用することにより行い得る(例えば、結晶のジアステレオマー塩)。ジアステレオマーは異なる物理的性質(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、そしてこれらの相違を利用して容易に分離され得る。ジアステレオマーはクロマトグラフィー、または溶解度の差異に基づく分割/分離技術により分割され得る。次に光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ化をもたらさないであろう実用的手段により分割剤と一緒に回収される。ラセミ混合物から化合物の立体異性体の分離に適用できる技術のより詳細な説明はJean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc., 1981において見ることができる。
【0086】
手短に言えば、式(1)、(2)または(3)を有する化合物は実施例に記載の方法により製造され得る:
(a)所望により本発明の化合物の薬学的に許容される塩への変換;
(b)所望により塩形の本発明の化合物の非塩形への変換;
(c)所望により非酸化形の本発明の化合物の薬学的に許容されるN−オキシドへの変換;
(d)所望によりN−オキシド形の本発明の化合物の非酸化形への変換;
(e)所望により異性体の混合物からの本発明の化合物の個々の異性体への分離;
(f)所望により本発明の非誘導化合物の薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体への変換;および
(g)所望により本発明の化合物のプロドラッグ誘導体のその非誘導化形態への変換。
【0087】
本発明は、また、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩のすべての適当な同位体化合物を含む。本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の同位体化合物は、少なくとも1個の原子が原子質量が天然で通常見られる原子質量と異なっているが同じ原子番号を有する原子により置換されているものと定義する。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩に組み込まれ得る同位体の例は水素、炭素、窒素および酸素の同位体、例えば、H、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、35S、18F、36Clおよび123Iを含むが、これらに限定されない。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩の種々の同位体化合物、例えば、放射性同位体、例えば、Hまたは14Cを包含しているものは薬物および/または基質組織分布試験において有用である。特定の例において、Hおよび14C同位体は製造および検出の容易さのために使用され得る。他の例において、同位体、例えば、Hでの置換は、より大きな代謝安定性からもたらされる特定の治療利益、例えば、インビボで半減期の増加または必要用量の減少を提供し得る。本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の同位体化合物は、一般的に適当な試薬の適当な同位体化合物を使用する慣用の方法により製造することができる。化合物の同位体化合物は化合物の代謝的運命を変化する、および/または物理特性、例えば、疎水性などのわずかな変化を創る可能性を有する。同位体化合物は効力および安全性を高め、バイオアベイラビリティおよび半減期を強化し、タンパク質結合を変化させ、生体内分布を変化させ、活性代謝物の割合を増加させ、および/または反応性もしくは毒性代謝物の形成を減少させる可能性を有する。
【0088】
出発物質の製造において特に記載のない限り、化合物は既知であるか、または当分野で既知の方法に準じてもしくは下記の実施例に記載のとおりに製造できる。当業者は、上記変換は本発明の化合物の製造法の代表例のみであり、そして他の既知の方法を同様に使用できることを理解できよう。
【0089】
下記実施例は説明するために提供するが、本発明を限定しない。
【実施例】
【0090】
実施例1
N−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(5)
【化5】

【0091】
2−(6−クロロ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミン(1)
【化6】

窒素パージフラスコに4,6−ジクロロピリミジン(20g、0.134mol)、3−アミノ−1,2,4−トリアゾール(11.3g、0.134mol)、CsCO(43.7g、0.134mol)およびDMF(300mL)を加える。室温で2日間撹拌後、混合物をEtOAc(800mL)で希釈し、次に水(3×)で洗浄する。有機層をMgSOで乾燥させ、真空濃縮する。残渣を温CHCN(800mL)に溶解し、室温で一晩維持する。望ましくない異性体を濾取し、濾過により除去する。濾液を黄色の固体が開始するまで70℃でゆっくり濃縮し、濾取し、次に溶液を室温で一晩維持する。沈殿を濾過により回収し、TLCによりチェックし、必要なとき再結晶する。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.90 (s, 1H), 7.90 (s, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.79 (s, 1H)。MS(ESI)m/z:197(M+H)
【0092】
[6−(5−アミノ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−メチル−アミン(2)
【化7】

高圧チューブに化合物1(1.0g)、MeOH(20mL)およびCHNH(20mL、MeOH中で1Mの溶液)を加える。混合物を50℃に2時間加熱し、次に真空濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル、DCM:MeOH/9:1]により精製する。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.40 (s, 1H), 7.60 (s, 2H), 7.56 (s, 2H), 6.70 (s, 1H), 2.50 (s, 3H)。MS(ESI)m/z:192(M+H)
【0093】
{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3)
【化8】

高圧チューブに化合物2(0.708g、3.71mmol)、(3−ブロモ−4−メチル−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.909g、4.08mmol)、Pd(OAc)(83mg、0.37mmol)、CsCO(1.207g、3.70mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィン)−9,9−ジメチルキサンタン(0.214g、0.37mmol)および1,4−ジオキサン(10mL)を加える。混合物を0℃で数分、Nでフラッシュし、90℃に一晩加熱する。次に混合物をHOに注ぎ、EtOAcに抽出する。有機層を分離させ、MgSOで乾燥させ、次に真空濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー[シリカゲル、ヘキサン:EtOAc/4:6]により精製する。MS(ESI)m/z:397(M+H)
【0094】
4−メチル−N3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イル]−ベンゼン−1,3−ジアミン(4)
【化9】

化合物3(0.80g)をDCM:TFA(10mL:10mL)の混合に溶解する。混合物を室温で1時間撹拌し、次に真空濃縮する。残渣をEtOAcに溶解し、次にNaHCO水溶液で洗浄する。有機層をMgSOで乾燥させ、次に濃縮し、黄色の固体を得る。MS(ESI)m/z:297(M+H)
【0095】
N−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド(5)
【化10】

バイアルに化合物4(20mg、0.067mmol)、3−トリフルオロ安息香酸(13mg、0.067mmol)、HATU(26mg、0.067mmol)、EtN(iPr)(11.7μL、0.122mmol)およびDMF(2mL)を加える。混合物を室温で一晩撹拌し、次にHPLCにより精製する。1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 11.20 (s, 1H), 10.50 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.80 (t, 1H), 7.45 (d, 1H), 7.26 (d, 1H), 6.85 (s, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.40 (s, 3H)。MS(ESI)m/z:469(M+H)
【0096】
実施例2
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド(8)
【化11】

【0097】
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−安息香酸メチルエステル(6)
【化12】

ジオキサン(95mL)中の2(1.82g、9.52mmol)の溶液にPd(dba)(435mg、0.47mmol)、XantPhos(826mg,1.42mmol)、CsCO(7.44g、22.8mmol)および3−ブロモ−4−メチル−安息香酸メチルエステル(2.4g、10.5mmol)を加える。フラスコをアルゴンでパージし、キャップし、90℃で一晩加熱する。混合物をHOで希釈し、酢酸エチルに抽出する。有機相を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、真空濃縮する。シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:EtOAc/1:1)に付し、化合物6を得る。MS(ESI)m/z:340.1(M+H)
【0098】
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−安息香酸(7)
【化13】

THF:HO/3:1(24mL)中の化合物6(800mg、2.36mg)およびLiOH・HO(990mg、2.6mmol)の混合物を室温で一晩撹拌する。反応混合物を真空濃縮し、大部分のTHFを除去する。混合物を0℃に冷却し、濾過し、所望の生成物7をナトリウム塩として得る。MS(ESI)m/z:326.1(M+H)
【0099】
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド(8)
【化14】

DMF(1.5mL)中の7(27.8mg、0.08mmol)、3−トリフルオロメチル−フェニルアミン(21.4mg、0.098mmol)、HATU(42mg、0.11mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(41μL、0.24mmol)の混合物を15時間撹拌を続ける。反応混合物を濃縮し、分取HPLCにより精製し、8を得る。MS(ESI)m/z:469.2(M+1)
【0100】
実施例3
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(11)
【化15】

【0101】
(E)−エチルN−シアノアセトイミデート(9)
【化16】

エタノール(60mL)中のアセトイミド酸エチルエステル(5.0g、40.4mmol)およびシアナミド(8.6g、205.1mmol)の溶液を40℃で窒素下で2時間加熱する。反応下で形成した塩化アンモニウムを濾取し、濾液を真空濃縮し、粗生成物を得る。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、水および塩水で洗浄する。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、真空濃縮し、(E)−エチルN−シアノアセトイミデートを白色の固体として得る。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 4.14 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 1.98 (s, 3H), 1.23 (t, J = 7.0 Hz, 3H)。
【0102】
6−(5−アミノ−3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−メチル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(10)
【化17】

トルエン(12mL)中の(E)−エチルN−シアノアセトイミデート(1.2g、10.7mmol)およびtert−ブチル6−ヒドラジニルピリミジン−4−イル(メチル)カルバメート(1.7g、7.13mmol)の混合物を一晩還流する。反応混合物をクロマトグラフィー(シリカゲル、10−50%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、所望の生成物を白色の固体として得る。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.70 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 8.44 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 3.44 (s, 3H), 2.38 (s, 3H), 1.53 (s, 9H)。MS(ESI)m/z:306.1(M+H)
【0103】
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(11)
【化18】

ジオキサン(4.0mL)中の化合物10(46.3mg、0.15mmol)、3−ヨード−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド(84.0mg、0.167mmol)、Pd(dba)(5.0mg、0.005mmol)、Xantphos(16.7mg、0.029mmol)およびCsCO(100mg、0.31mmol)の混合物を150℃に20分マイクロ波条件下で加熱する。得られた反応混合物をHPLCにより精製し、生成物を得る。1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.49 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.48-7.46 (m, 2H), 7.33 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.69 (s, 1H), 3.50-3.28 (m, 8H), 2.88 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.40 (s, 3H), 2.26 (s, 3H)。MS(ESI)m/z:581.2(M+H)
【0104】
実施例4
1−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−(3−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア(12)
【化19】

2mLのCHCl中の4(29.6mg、0.1mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(38μL、0.22mmol)の溶液をトリホスゲン(11mg、0.37mmol)のCHCl(1mL)溶液にN下で滴下する。混合物を室温で15分撹拌する。この溶液をCHCl(2mL)中の3−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−フェニルアミン(27mg、0.11mmol)およびジイソプロパニルエチルアミン(32μL、0.18mmol)の溶液に2分にわたって滴下する。混合物を室温で30分撹拌する。溶媒を真空除去し、粗生成物をHPLCにより精製し、化合物12を得る。LC−MS(ESI)m/z:567.2(M+H)
【0105】
表1は上記実施例により得られた代表的な化合物を示す。
表1
【表1】

【表2】

【0106】
【表3】

【表4】

【0107】
【表5】

【表6】

【0108】
【表7】

【表8】

【0109】
【表9】

【表10】

【0110】
【表11】

【表12】

【0111】
【表13】

【表14】

【0112】
【表15】

【表16】

【0113】
【表17】

【表18】

【0114】
【表19】

【表20】

【0115】
アッセイ
本発明の化合物を、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼを含むがこれらに限定されない一連のキナーゼを阻害する能力について測定するためにアッセイすることができる。
【0116】
B−Raf(酵素アッセイ)
本発明の化合物をB−Rafの活性を阻害する能力について試験できる。アッセイを黒色壁かつ透明底の384ウェルMaxiSorpプレート(NUNC)で行う。基質、IκBαをDPBS(1:750)で希釈し、15μlをそれぞれのウェルに加える。プレートを4℃で一晩インキュベートし、EMBLAプレート洗浄機を使用して、3回TBST(25mMのTris、pH8.0、150mMのNaClおよび0.05%のTween−20)で洗浄する。プレートをSuperblock(15μl/ウェル)で3時間、室温でブロックし、TBSTで3回洗浄し、軽く叩いて乾燥させる。20μMのATP(10μl)含有アッセイバッファー、次に100nlまたは500nlの化合物をそれぞれのウェルに加える。B−Rafをアッセイバッファーで希釈し(25μl中に1μl)、10μlの希釈したb−Rafをそれぞれのウェルに加える(0.4μg/ウェル)。プレートを室温で2.5時間インキュベートする。キナーゼ反応を、プレートを6回TBSTで洗浄することにより停止させる。Phosph−IκBα(Ser32/36)抗体をSuperblock中で希釈し(1:10,000)、15μlをそれぞれのウェルに加える。プレートを4℃で一晩インキュベートし、TBSTで6回洗浄する。AP−結合ヤギ抗マウスIgGをSuperblockで希釈し(1:1,500)、15μlをそれぞれのウェルに加える。プレートを室温で1時間インキュベートし、TBSTで6回洗浄する。15μlの蛍光Attophos AP基質(Promega)をそれぞれのウェルに加え、プレートを室温で15分インキュベートする。プレートをAcquestまたはAnalyst GTで、Fluorescence Intensity Program(励起455nm、蛍光580nm)を使用して読む。
【0117】
B−Raf(細胞アッセイ)
本発明の化合物をA375細胞でMEKのリン酸化を阻害する能力に対して試験する。A375細胞系(ATCC)はヒト黒色腫患者由来であり、B−Raf遺伝子にV599E変異を有する。リン酸化MEKのレベルがB−Raf変異のため上昇する。サブコンフルエントからコンフルエントA375細胞を化合物と2時間37℃で無血清培地中でインキュベーションする。次に細胞を冷PBSで1回洗浄し、1%のTriton X100を含む溶解バッファーで溶解する。遠心分離後、上清をSDS−PAGEに付し、次にニトロセルロース膜に移す。次に膜を抗リン酸−MEK抗体(ser217/221)(Cell Signaling)でウエスタンブロッティングに付す。リン酸化MEKの量はニトロセルロース膜のリン酸−MEKバンドの密度によりモニタリングする。
【0118】
細胞性Bcr−Abl依存性増殖の阻害(ハイスループット法)
マウス細胞系32D造血前駆細胞系は、Bcr−Abl cDNAで形質転換され得る。これらの細胞を、ペニシリン50μg/mL、ストレプトマイシン50μg/mLおよびL−グルタミン200mMを添加したRPMI/10%胎児ウシ血清(RPMI/FCS)に維持する。形質転換されていない32D細胞を、IL3の源として15%のWEHI馴化培地を添加して同様に維持する。
【0119】
50μlの32Dまたは32D−p210細胞懸濁液を5000細胞/ウェルの密度でGreiner384ウェルマイクロプレート(黒色)に播種する。50nlの試験化合物(DMSO貯蔵溶液中で1mM)をそれぞれのウェルに加える(STI571を陽性対照として包含する)。細胞を72時間、37℃、5%COでインキュベートする。10μlの60%Alamar Blue溶液(Tek diagnostics)をそれぞれのウェルに加え、細胞をさらに24時間インキュベートする。蛍光強度(530nmで励起、580nmで蛍光)でAcquestTMシステム(Molecular Devices)を使用して定量する。
【0120】
細胞性Bcr−Abl依存性増殖の阻害
32D−p210細胞を96ウェルTCプレートに15,000細胞/ウェルの密度で播種する。50μLの試験化合物の2倍連続希釈(Cmaxは40μM)をそれぞれのウェルに添加する(STI571を陽性対照として包含する)。細胞を48時間、37℃、5%COでインキュベート後、15μLのMTT(Promega)をそれぞれのウェルに添加し、細胞をさらに5時間インキュベートする。570nmの光学密度を分光測光により定量し、IC50値、50%阻害に必要な化合物の濃度を用量応答曲線から決定する。
【0121】
細胞サイクル分布に対する効果
32Dおよび32D−p210細胞を96ウェルTCプレートに、5mlの培地中2.5×10細胞/ウェルで播種し、1または10μMの試験化合物を添加する(STI571を対照として包含する)。細胞を次いで24時間または48時間、37℃、5%COでインキュベートする。2mlの細胞懸濁液をPBSで洗浄し、70%EtOHに1時間固定し、PBS/EDTA/RNase Aで30分処置する。ヨウ化プロピジウム(Cf=10μg/ml)を添加し、蛍光強度をFACScaliburTMシステム(BD Biosciences)でのフローサイトメトリーにより定量する。いくつかの態様において、本発明の試験化合物は、32D−p210細胞に対してアポトーシス作用を証明できるが、32D親細胞ではアポトーシスを誘発しない。
【0122】
細胞性Bcr−Abl自己リン酸化に対する効果
Bcr−Abl自己リン酸化を、c−Abl特異的捕捉抗体および抗ホスホチロシン抗体を使用した、捕捉Elisaで定量する。32D−p210細胞を96ウェルTCプレートに、50μLの培地中2×10細胞/ウェルで播種する。50μLの試験化合物の2倍連続希釈(Cmaxは10μM)をそれぞれのウェルに添加する(STI571を陽性対照として包含する)。細胞を、90分、37℃、5%COでインキュベートする。次いで、細胞を1時間、氷上でプロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤を含む150μLの融解バッファー(50mMのTris HCl、pH7.4、150mMのNaCl、5mMのEDTA、1mMのEGTAおよび1%NP−40)で処理する。50μLの細胞融解物を、予め抗Abl特異的抗体でコーティングし、ブロックした96ウェルoptiplateに添加する。プレートを、4時間、4℃でインキュベートする。TBS−Tween 20バッファーで洗浄後、50μLのアルカリホスファターゼ結合抗ホスホチロシン抗体を添加し、プレートをさらに一晩4℃でインキュベートする。TBS−Tween 20バッファーで洗浄後、90μLの発光基質を添加し、発光をAcquestTMシステム(Molecular Devices)を使用して定量する。いくつかの態様において、Bcr−Abl発現細胞の増殖を阻害する本発明の試験化合物は、細胞性Bcr−Abl自己リン酸化を用量依存的方法で阻害する。
【0123】
Bcr−Ablの変異型を発現する細胞の増殖に対する効果
本発明の化合物を、Bcr−Ablの野生型または、STI571に対する耐性を付与するか感受性を低下させる変異型(G250E、E255V、T315I、F317L、M351T)のいずれかを発現するBa/F3細胞に対するそれらの抗増殖効果を試験できる。変異体Bcr−Abl発現細胞および非形質転換細胞に対するこれらの化合物の抗増殖性効果を、上記のとおり(IL3欠如培地中で)10、3.3、1.1および0.37μMで試験できる。非形質転換細胞に対して毒性がない化合物のIC50値を、上記のとおりに得た用量応答曲線から決定する。
【0124】
FGFR−3(酵素アッセイ)
精製FGFR−3(Upstate)でキナーゼ活性アッセイをキナーゼバッファー(30mMのTris−HCl pH7.5、15mMのMgCl、4.5mMのMnCl、15μMのNaVOおよび50μg/mLのBSA)中の0.25μg/mLの酵素および基質(5μg/mLのビオチン−ポリ−EY(Glu、Tyr)(CIS-US, Inc.)および3μMのATP)を含む最終容量10μLで行う。2つの溶液を作る:5μlの第1の溶液はキナーゼバッファー中にFGFR−3酵素を含み、まず384−ウェルフォーマットProxiPlate(登録商標)(Perkin-Elmer)に分配し、次にDMSO中に溶解させた50nLの化合物を加え、次に5μlの第2の溶液はキナーゼバッファー中に基質(ポリ−EY)およびATPを含み、それぞれのウェルに加えた。室温で1時間インキュベートして反応させ、30mMのTris−HCl pH7.5、0.5MのKF、50mMのETDA、0.2mg/mLのBSA、15μg/mLのストレプトアビジン−XL665(CIS-US, Inc.)および150ng/mLのクリプタート結合抗ホスホチロシン抗体(CIS-US, Inc.)を含む10μLのHTRF検出混合物の添加により停止する。ストレプトアビジン−ビオチン相互作用をするため室温で1時間インキュベーション後、時間分解蛍光シグナルはAnalyst GT(Molecular Devices Corp.)で読む。IC50値は12個の濃度(50μMから0.28nMの1:3希釈)でそれぞれの化合物の阻害パーセントの線形回帰分析により計算する。このアッセイにおいて、本発明の化合物は10nMから2μMの範囲のIC50を有する。
【0125】
FGFR−3(細胞アッセイ)
本発明の化合物をFGFR−3細胞キナーゼ活性に依存している形質転換Ba/F3−TEL−FGFR−3細胞増殖を阻害する能力に対して試験する。Ba/F3−TEL−FGFR−3を培養培地として10%の胎児ウシ血清を補ったRPMI 1640を含む懸濁液中に800,000細胞/mLまで培養する。細胞を50μLの培養培地中に5000細胞/ウェルで384ウェル形式のプレート中に分配する。本発明の化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中に溶解し、希釈する。一般的に10mMから0.05μMの範囲の濃度勾配を作るため、1:3連続希釈で12点をDMSO中に作る。細胞を50nLの希釈化合物と加え、48時間、細胞培養インキュベーター中でインキュベーションする。増殖している細胞により作られる還元環境をモニタリングするために使用できるALAMAR BLUE(登録商標)(TREK Diagnostic Systems)を最終濃度10%で細胞に加える。37℃で細胞培養インキュベーター内でさらに4時間インキュベーション後、還元AlamarBlue(登録商標)(530nmで励起、580nmで蛍光)からの蛍光シグナルをAnalyst GT(Molecular Devices Corp.)で定量化する。IC50値は12個の濃度でそれぞれの化合物の阻害パーセントの線形回帰分析により計算する。
【0126】
FLT3およびPDGFRβ
FLT3およびPDGFRβの細胞活性における本発明の化合物の効果を、Ba/F3−FLT3−ITDおよびBa/F3−Tel−PDGFRβを使用して、上記FGFR3細胞活性に記載の方法と同様に実施できる。
【0127】
本発明の化合物を、FLT3またはPDGFRβ細胞キナーゼ活性に依存する、形質転換Ba/F3−FLT3−ITDまたはBa/F3−Tel−PDGFRβ細胞増殖を阻害する能力に対して試験できる。Ba/F3−FLT3−ITDまたはBa/F3−Tel−PDGFRβを、培養培地として10%胎児ウシ血清を添加したRPMI1640で、懸濁液中で800,000細胞/mLまで培養する。細胞を、50μLの培養培地中で5000細胞/ウェルで384ウェルフォーマットプレートに分配する。本発明の化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、希釈する。12点1:3連続希釈物をDMSOに入れ、一般的に10mMから0.05μMの範囲の濃度勾配を作る。細胞を50nLの希釈された化合物に加え、細胞培養インキュベーターで48時間インキュベートする。細胞が増殖することにより作られる還元環境をモニタリングするために使用することができるAlamarBlue(登録商標)(TREK Diagnostic Systems)を、10%の最終濃度で細胞に加える。細胞培養インキュベーターで37℃でさらに4時間インキュベート後、還元AlamarBlue(登録商標)からの蛍光シグナル(励起530nm;発光580nm)をAnalyst GT(Molecular Devices Corp.)で定量する。IC50値を12濃度でそれぞれの化合物の阻害%の線形回帰分析により計算する。
【0128】
C−Kit
本発明の化合物を、96ウェルフォーマットでc−Kitを内在的に発現するMo7e細胞を使用して、SCF依存増殖の阻害について試験することができる。簡潔には、2倍希釈した試験化合物(Cmax=10μM)をヒト組み換えSCFで刺激されたMo7e細胞の抗増殖活性を評価する。48時間37℃でインキュベーション後、細胞生存をPromegaのMTT比色分析アッセイを使用することにより測定する。
【0129】
Upstate Kinase ProfilerTM−放射酵素的フィルター結合アッセイ
本発明の化合物を、一連のキナーゼの個々のメンバー(キナーゼの一部として、Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、C−Kit、C−Raf、C−Src、CSK、EphB、FLT1、Fms、Fyn、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、SIK、Src、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼを含むが、これらに限定されない)を阻害する能力についてアッセイできる。化合物を、一連の“Upstate Kinase ProfilerTM”を含んでいる異なるキナーゼに対して変化するキナーゼキナーゼバッファー組成物および基質を使用して、10μMの最終濃度でデュプリケートで、この一般的プロトコールに従い試験する。キナーゼバッファー(2.5μL、10×−必要であればMnCl含有)、キナーゼバッファー中の活性キナーゼ(0.001−0.01単位;2.5μL)、特異的またはポリ(Glu4−Tyr)ペプチド(5−500μMまたは.01mg/ml)およびキナーゼバッファー(50μM;5μL)を、氷上でエッペンドルフで混合する。Mg/ATPミックス(10μL;67.5(または33.75)mMのMgCl、450(または225)μMのATPおよび1μCi/μl[γ−32P]−ATP(3000Ci/mmol)を添加し、反応物を約30℃で約10分インキュベートする。反応混合物を2cm×2cmのP81(ホスホセルロース、正に荷電したペプチド基質のため)またはWhatman No.1(ポリ(Glu4−Tyr)ペプチド基質のため)試験紙升目にスポット(20μL)する。アッセイ升目を4回、それぞれ5分、0.75%リン酸で、そして1回アセトンで5分洗浄する。アッセイ升目をシンチレーションバイアルに移し、5mlシンチレーションカクテルを添加し、ペプチド基質への32P取り込み(cpm)をBeckmanシンチレーションカウンターで計数する。それぞれの反応について阻害パーセントを計算する。
【0130】
遊離形または薬学的に許容される塩形の式(1)、(2)または(3)の化合物は、例えば、本出願に記載のインビトロ試験法により示される通り、重要な薬理学的特性を示すことができる。これらの実験におけるIC50値は、阻害剤なしの対照を使用して得られる細胞数よりも50%少ない細胞数となる対象の試験化合物の濃度である。一般的に、本発明の化合物は、1種以上の下記のキナーゼ:Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼに対して、1nMから10μMのIC50値を有する。
【0131】
いくつかの例において、本発明の化合物は0.01μMから5μMのIC50値を有する。他の例において、本発明の化合物は0.01μMから1μM、またはさらに特に1nMから1μMのIC50値を有する。さらに他の例において、本発明の化合物は<0−100nM、100−250nM、250−500nM、または>500nMのIC50値を有する。本発明の化合物は、また、1nM未満またはさらに10μM未満のIC50値を有し得る。
【0132】
式(1)、(2)または(3)の化合物は、10μMの1種以上の下記のキナーゼ:Alk、Abl、Aurora−A、B−Raf、C−Raf、Bcr−Abl、BRK、Blk、Bmx、BTK、C−Kit、C−Src、EphB1、EphB2、EphB4、FLT1、Fms、Flt3、Fyn、FRK3、JAK2、KDR、Lck、Lyn、PDGFRα、PDGFRβ、PKCα、p38(p38MAPキナーゼ、SAPK2α)、Src、SIK、Syk、Tie2およびTrkBキナーゼに対して、50%以上の阻害パーセントを示すことができるか、または約70%以上の阻害パーセントを示すことができる。
【0133】
ここに記載の例および態様は、説明の目的のためのみであり、それに照らした様々な修飾または変化が当業者には示唆され、それらは本発明の精神および範囲内および添付の特許請求の範囲内に包含されることは理解されるべきである。本明細書で引用する全ての刊行物、特許および特許出願は全ての目的のために引用して本明細書に包含する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1):
【化1】

〔式中、
はNR、NRCOまたはNRSO1−2であり;
は独立してNRCO、NRCONR、CONR、NRSO1−2またはSO1−2NRであり;
YはC3−7シクロアルキル、C3−7ヘテロシクロアルキル、または単環式もしくは縮合環式C6−10アリールまたはN、OおよびSから選択される1−3個のヘテロ原子を有する5−10員ヘテロアリールであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、NRまたはハロであり;
は所望によりハロゲン化されたC1−6アルキルまたはハロであり;
はハロ、置換もしくは非置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、またはC2−6アルキニル;所望によりハロゲン化されたC1−6アルコキシ、XR、XO(CR、O(CRNR、XNRまたはXNR(CRNRであり;
はNR、NR(CRNR、NRCONRまたはNRCOであり;
およびRは独立してH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル;C1−6アルカノール、XRまたはXO(CRであるか;または、RおよびRはNR中のNと一体となって所望により置換されている環を形成し得;
およびRは独立して所望により置換されているC3−7シクロアルキル、C6−10アリールまたはN、OおよびSから選択される1−3個のヘテロ原子を有する5−7員ヘテロ環式もしくはヘテロアリールであるか;または、RはHであり;
それぞれのRはHまたはC1−6アルキルであり;
それぞれのXは結合またはC1−4アルキレンであり;
mは0−2であり;そして、
nおよびpは独立して0−4である〕
で示される化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
がNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がNHCO、CONHまたはNHCONHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Yが単環式もしくは縮合環式C6−10アリールまたはN、OおよびSから選択される1−3個のヘテロ原子を有する5−10員ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Yがフェニル、ピリジル、チエニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、フラニルまたはピロリルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
がHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
がCHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
がハロ、所望によりハロ、ヒドロキシル、アルコキシまたはシアノで置換されているC1−6アルキル;所望によりハロゲン化されたC1−6アルコキシ、XR、XO(CR、O(CRNR、XNRまたはXNR(CRNRである、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
およびRがNと一体となって所望により置換されているピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピロリドニルまたはイミダゾリルを形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
およびRが独立して所望により置換されているC3−7シクロアルキル、ピペリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、ピロリジニル、ピロリドニル、イミダゾリル、ピリジル、フェニル、フラニル、ナフタレニル、ピリミジニル、トリアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリルまたはピラジニルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
該化合物が式(2)または(3):
【化2】

で示される化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
それぞれの所望により置換されている環が所望によりハロ、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C2−6アルケニルまたはC2−6アルキニル;ニトロ、シアノ、XCO10、XOR10、XR、XNRCOR10、XNR、XNSO1−2R、XNRSR、XNRCONR、XNR(CRNR、XNR(CROR、XNR(C=NR)NR、XCONR、XCONR(CRNR、XSO、XSO1−2NRまたはXSNRで置換されており;ここで、R10はH、所望によりハロゲン化されたC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C6−10アリールまたはN、OおよびSから選択される1−3個のヘテロ原子を有する5−7員ヘテロ環式もしくはヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
該化合物が以下の化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物:
N−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−トリフルオロメチル−ベンズアミド;
4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−N−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−ベンズアミド;
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
1−{4−メチル−3−[2−(6−メチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−2H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルアミノ]−フェニル}−3−(3−ピロリジン−1−イルメチル−5−トリフルオロメチル−フェニル)−ウレア;
3−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−イソプロポキシ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメトキシ)ベンズアミド;
3−(2−シアノブタン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(1−メチルピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペリジン−4−イルオキシ)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(3−(1−(6−(2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−tert−ブチルフェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1−(6−アミノピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
3−(1−(6−アミノピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチルベンズアミド;
N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(4−イソプロピルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(1−(6−(メトキシアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
N−(3−(3−ヒドロキシシクロブチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
2−メトキシ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−6−(トリフルオロメチル)イソニコチンアミド;
4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
3−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(3−メチル−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−(ピロリジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(1−(6−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(2−(ジメチルアミノ)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(3−モルホリノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(3−モルホリノプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(1−メチルピペリジン−4−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(シクロプロピルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
3−(1−(6−(2−メトキシエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチル−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−3−(1−(6−(2−メトキシエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−4−メチルベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
N−(2−tert−ブチルピリジン−4−イル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−メトキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
2−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
3−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−フルオロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−クロロ−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
2−tert−ブチル−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
2−(1,1−ジフルオロエチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)イソニコチンアミド;
3−(2−シアノプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(2−メトキシプロパン−2−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ベンズアミド;
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
tert−ブチル4−(3−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニルカルバモイル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン−1−カルボキシレート;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(モルホリノアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(モルホリノアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)エチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(ピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
1−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(4−メチルピペラジン−1−イルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
N−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(2−モルホリノエチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(4−メチル−3−(3−(メチルアミノ)−1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)ベンズアミド;
1−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;
1−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−3−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレア;
N−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
N−(3−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(2−(2−オキソピロリジン−1−イル)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)−N−(3−(2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)ベンズアミド;
N−(3−(2−(ジエチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;
1−(2−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(4−エチルピペラジン−1−イル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)(メチル)アミノ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
1−(3−((4−エチルピペラジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)ウレア;
N−(3−((ジメチルアミノ)メチル)−5−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)ベンズアミド;および
3−((3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)メチル)−N−(4−メチル−3−(1−(6−(メチルアミノ)ピリミジン−4−イル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イルアミノ)フェニル)−5−(トリフルオロメチル)ベンズアミド。
【請求項14】
治療有効量の請求項1に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項15】
治療有効量の請求項13に記載の化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項16】
有効量の式(1)の化合物またはその医薬組成物を処置を必要とする系または対象に投与し、該状態を処置することを含む、細胞増殖性疾患を処置するための方法。
【請求項17】
該化合物を細胞または組織系;またはヒトまたは動物対象に投与することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
該細胞増殖性疾患が黒色腫、甲状腺癌、大腸癌、胆管癌または卵巣癌である、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
該細胞増殖性疾患が異常タンパク質キナーゼ活性が介在するものである、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
有効量の請求項1に記載の化合物もしくはその薬学的に許容される塩または医薬組成物を処置を必要とする系または対象に投与し、該状態を処置することを含む、B−Raf−介在状態を処置するための方法。

【公表番号】特表2010−529990(P2010−529990A)
【公表日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512299(P2010−512299)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/066426
【国際公開番号】WO2008/157131
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(503261524)アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (158)
【氏名又は名称原語表記】IRM,LLC
【Fターム(参考)】