説明

タンパク質キナーゼ阻害剤としての大環状ピリミジン

タンパク質キナーゼ酵素を阻害する大環状誘導化合物を、これらの化合物を含んでなる医薬組成物、及びこれらの化合物を合成するための方法と共に開示する。かかる化合物は、癌、乾癬、ウイルス性及び細菌性感染、炎症性及び自己免疫性疾患等の調節されない、及び/又は撹乱されたキナーゼ活性に起因する増殖性疾患の治療における用途を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

(式中、
Xは、H;ハロゲン、好ましくは、F;CF3;CN、NO2、N(RR');C(O)N(RR');C(O)OR;C(O)H;S(O)2;S(OH);S(O);又はS(O)NRR'であり;
【化2】

は、各々独立に、アリールか、飽和型もしくは不飽和型複素環か、又は飽和型もしくは不飽和型の架橋もしくは非架橋の単炭素環、二炭素環、もしくは三炭素環であって、この任意のものが任意に置換されてよく;
--------は、二重結合の存在又は不存在を表し;
1、L2、L2'、L2"、L2'"、及びL3は、各々独立に、CH2、CH、CH(OH)、C(=O)、O、S、S(O)、S(OH)、S(O)2、NR2、又はNHであり;
R及びR'は、各々独立に、H、C1−C6アルキル;C1−C6ヘテロアルキル;アリール;ヘテロアリール;複素環;(CH22OH;(CH22−O−(CH22;(CH22−NH2;(CH22−NRx又は(CH22−Ryであり、ここでRx及びRyは、各々独立に、CH3又はC25であり;
2は、アリール、ヘテロアリール、又はアルキルであり;
n、p、及びqは、各々独立に、0又は1であり;
rは、0、1、2、3、又は4である)
の化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、互変異性体、エナンチオマー、又はラセミ混合物。
【請求項2】
式Iにおいて、
Xは、H;ハロゲン;CF3;CN、NO2、N(RR');C(O)N(RR');C(O)OR;C(O)H;S(O)2;S(OH);S(O);又はS(O)NRR'であり;
【化3】

は、各々独立に、アリールか、又は飽和型もしくは不飽和型の架橋もしくは非架橋の単炭素環、二炭素環、もしくは三炭素環であって、この任意のものが任意に置換されてよく;
--------は、二重結合の存在又は不存在を表し;
1及びL3は、各々Oであり;
2、L2'、L2"、及びL2'"は、各々独立にCH2又はCHであり;
R及びR'は、各々独立にHであり;
n、p、及びqは、各々独立に、0又は1である、
請求項1に記載の化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、互変異性体、エナンチオマー、又はラセミ混合物。
【請求項3】
XはFであり;
【化4】

はアリールであり;
【化5】

は、カルボキサミド及びジヒドロキシエチルにより置換されるシクロペンタンであり;
1はOであり;
2はCH2であり;
2'、及びL3は、各々独立に、CHOHであり;
nは1であり;
p及びqは、各々独立に0である、
請求項1又は2に記載の化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、互変異性体、エナンチオマー、又はラセミ混合物。
【請求項4】
XはFであり、及び
【化6】

は、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキサミドである、
請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項5】
XはFであり、及び
【化7】

は、未置換であるか、又はCN、OH、Fもしくは4−メチル−ピペラジンにより置換されるフェニルである、
請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項6】
請求項1に記載の式Iの化合物、及び生理学的に許容される担体、希釈剤、又は賦形剤を含んでなる、医薬組成物。
【請求項7】
a.以下の式:
【化8】

を有する第一化合物を、
NaH及びDMFの存在下、
【化9】

と反応させ、化合物(2):
【化10】

を提供するステップ;
b.前記化合物(2)を、MeOHの存在下、MeONaと反応させ、化合物(3):
【化11】

を提供するステップ;
c.前記化合物(3)を、EtOH−H2O中で、NH4Clと反応させ、化合物(4):
【化12】

を提供するステップ;及び
d.前記化合物(4)を、TFA及びACN−iPrOHの存在下で環化し、最終生成物である化合物(5):
【化13】

を提供するステップ、
を含んでなる、請求項1に記載の化合物の調製方法。
【請求項8】
請求項1に記載の化合物の治療有効量を、それを必要とする対象に投与することを含んでなる、増殖性、自己免疫性、抗炎症性、又は感染性の疾患障害の治療方法。
【請求項9】
前記疾患が癌である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
投与が、少なくとも1つの他の活性薬剤の投与と、同時に、連続的に、又は交互になされる、請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
分離したパケットであって、
請求項6に記載の医薬組成物の治療有効量を有する第一のパケット、及び
さらなる医薬的活性剤を含んでなる医薬組成物の治療有効量を有する第二のパケット、
を含んでなるキット。
【請求項12】
(16Z)−4−フルオロ−14,19−ジオキサ−2,6,8,26−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.1〜3,7〜.1〜9,13〜]ヘキサコサ−3(26),4,6,9(25),10,12,16−ヘプタン;
(16E)−4−フルオロ−14,19−ジオキサ−2,6,8,26−テトラアザテトラシクロ[18.2.2.1〜3,7〜.1〜9,13〜]ヘキサコサ−3(26),4,6,9(25),10,12,16−ヘプタン;
(15E,16aR,18S,19S,19aR)−3−フルオロ−18−ビニル−14,16a,17,18,19,19a−ヘキサヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
(15Z,16aR,18S,19S,19aR)−3−フルオロ−18−ビニル−14,16a,17,18,19,19a−ヘキサヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
−(3−アリルオキシ−シクロヘキシル)−N−(3−アリルオキシ−フェニル)−5−フルオロ−ピリミジン−2,4−ジアミン;
(15Z,16aR,18R,19S,19aR)−18−エチル−3−フルオロ−14,16a,17,18,19,19a−ヘキサヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
(15R,16R,16aS,18R,19S,19aR)−18−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3−フルオロ−15,16−ジヒドロキシ−14,15,16,16a,17,18,19,19a−オクタヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
(15S,16R,16aS,18R,19S,19aR)−18−(1,2−ジヒドロキシエチル)−3−フルオロ−15,16−ジヒドロキシ−14,15,16,16a,17,18,19,19a−オクタヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
(15RS,16SR,16aS,18R,19S,19aR)−18−エチル−3−フルオロ−15,16−ジヒドロキシ−14,15,16,16a,17,18,19,19a−オクタヒドロ−1H,7H−6,2(アゼノ)−8,12−(メテノ)シクロペンタ[n][1,7,9,13]オキサトリアザシクロオクタデシン−19−カルボキサミド;
(1S,2S,3S,4S,5R)−5−({2−[3−(アセチルアミノ)フェノキシ]エチル}チオ)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキサミド;
(1S,2S,3S,4S,5R)−5−({2−[5−アミノ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェノキシ]エチル}チオ)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキサミド;及び
(1S,2S,3S,4S,5R)−3−[(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)アミノ]−5−[(2−{[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−5−ニトロフェニル]アミノ}−2−オキソエチル)チオ]ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキサミド:
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、互変異性体、エナンチオマー、又はラセミ混合物。
【請求項13】
【化14】

【化15】

【化16】

からなる群から選択される請求項1に記載の化合物、又はその医薬として許容される塩、プロドラッグ、水和物、溶媒和物、互変異性体、エナンチオマー、又はラセミ混合物。

【公表番号】特表2012−502043(P2012−502043A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526185(P2011−526185)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際出願番号】PCT/US2009/055841
【国際公開番号】WO2010/028116
【国際公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】