説明

ターゲット無線アクセス技術ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する方法および装置

ターゲットRAT(無線アクセス技術;radio access technology)ネットワークに、非パケット交換サービスを提供する方法および装置について記載する。CS(回線交換;circuit switched)サービス通知メッセージが、WTRU(無線送受信ユニット;wireless transmit/receive unit)によって受信される。WTRUが有効なTMSI(一時移動体加入者識別;temporary mobile subscriber identity)を割り当てられていた場合、システム間変更がソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへと実施された後、有効なTMSIを含むページング応答メッセージが送信される。CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである。ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション;long term evolution)ネットワークでよく、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト;third generation partnership project)ネットワークでよい。あるいは、WTRUが有効なTMSIを割り当てられていない場合、WTRUを識別するIMSI(国際移動体加入者識別;international mobile subscriber identity)を含むページング応答メッセージが、システム間変更の後で送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は、参照により本明細書において完全に説明されているものとして組み込まれている、2009年3月31日に出願した米国特許仮出願第61/165,076号明細書の利益を主張する。
【0002】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0003】
EPS(進化型パケットシステム;evolved packet system)は、PSS(パケット交換サービス;packet switched service)およびNPSS(非パケット交換サービス;non-packet switched service)の両方を提供する。NPSSの例は、CSFB(回線交換フォールバック;circuit switched fallback)特徴であり、この特徴では、CS(回線交換;circuit switched)サービス要求用のシグナリングが、EPSを介して実施されても、WTRU(無線送受信ユニット;wireless transmit/receive unit)は、実際のコール・セットアップ・シグナリングおよびユーザ・データ・ファンクションが提供される旧来のネットワークに向けられる。NPSSの別の例は、EPS制御プレーンを介したSMS(ショートメッセージサービス;short message service)のプロビジョニングである。
【0004】
EPSネットワークなどのIP(インターネットプロトコル;Internet protocol)ネットワークを介してSMSを提供することも可能であるが、この場合、SMSは単に、EPSのユーザ/データプレーンを介して搬送され、NPSSとは見なされない。
【0005】
ただし、NPSSを提供するために、LTE(ロングタームエボリューション;long term evolution)ネットワーク内のMME(移動管理エンティティ;mobility management entity)は、MSC/VLR(MSC(移動交換局;mobile switching center)/在圏ロケーションレジスタ;visitor location register)との「SGs」インタフェースを使う。さらに、WTRUは、複合EPS/IMSI(国際移動体加入者識別;international mobile subscriber identity)アタッチ手順を実施することによって、または複合TA(トラッキングエリア;tracking area)/LA(ロケーションエリア;location area)アップデート手順を実施することによって、PSSおよびNPSSの両方に登録する(すなわち、WTRUは、PS(パケット交換;packet switched)ドメインおよびCSドメイン両方にアタッチされる)。WTRUは、複合登録(combined registration)を実施するために、前もって、WTRUが登録されている、または登録されようとしているMMEが、MSC/VLRとのSGsインタフェースを有することを知っていなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
現時点で、ネットワークが、(たとえば、SI(システム情報;system information)メッセージを使って)SGsインタフェースの存在をブロードキャストするか、それとも通知する(advertise)かということも、あるいは、PSおよびNPSSの両方にアクセスするWTRUが複合登録を常に要求するかどうかということも、標準化されていない。したがって、(可能性としては異なるネットワークアーキテクチャをもつ)CSFBおよび/または汎用CSオーバーEPSサービスをサポートするWTRUが、WTRUが受信するメッセージ(アイドルモードにあるページングまたは接続モードにあるNAS(非アクセス階層;non-access stratum)メッセージのどちらか)が、CSFBに、それともCSオーバーEPSに関連づけられているのかをどのようにして判定し得るかということは明らかではない。
【0007】
上記に基づいて、ターゲットRATネットワーク内で非パケット交換サービスを提供して、シグナリングにもシステム要件にも負荷をかけ過ぎることなく、CSFBに関連づけられたメッセージと、CSオーバーEPSに関連づけられたメッセージとの間を区別する方法および装置が所望される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ターゲットRAT(無線アクセス技術;radio access technology)ネットワークに、非パケット交換サービスを提供する方法および装置について記載する。CSサービス通知メッセージが、WTRUによって受信される。WTRUが有効なTMSI(一時移動体加入者識別;temporary mobile subscriber identity)を割り当てられていた場合、システム間変更がソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへと実施された後、有効なTMSIを含むページング応答メッセージが送信される。CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させる(terminating)ためのものである。ソースRATネットワークは、LTEネットワークでよく、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト;third generation partnership project)ネットワークでよい。あるいは、WTRUが有効なTMSIを割り当てられていない場合、WTRUを識別するIMSIを含むページング応答メッセージが、システム間変更が実施された後で送信される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付の図面とともに、例として挙げられる以下の説明により、より詳細な理解が得られよう。
【0010】
【図1】WTRUに3GおよびLTE受信圏を提供する無線通信システムを示す図である。
【図2】図1の無線通信システムにおいて実装されるWTRU識別手順を示すフロー図である。
【図3】WTRUを示す例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これ以降において言及する場合、「WTRU(無線送受信ユニット;wireless transmit/receive unit)」という用語は、UE(ユーザ装置;user equipment)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、PDA(携帯情報端末;personal digital assistant)、コンピュータ、または無線環境において動作することが可能な他のどのタイプのデバイスも含むが、それに限定されない。
【0012】
また、「WTRU」という用語は、PSおよびNPSS両方を用いることが可能であり、そのように構成されたWTRUを指す。さらに、NPSSは、単なるSMSまたはCSFBにも、NPSS汎用CSオーバーEPSにも限定されない。
【0013】
これ以降で言及する場合、「ノードB」という用語は、基地局、eNodeB(進化型ノードB;evolved Node-B)、サイトコントローラ、AP(アクセスポイント;access point)、または無線環境において動作することが可能な他のどのタイプのインタフェース装置も含むが、それに限定されない。
【0014】
WTRU状態に依存して、WTRUは、CSコール要求の着信についての様々な指示を受信する。アイドルモードにおいて、WTRUは、RRC(無線リソース制御;radio resource control)ページングメッセージを用いてページングされる。ページングメッセージは、ページングを開始したコアネットワークドメインの指示を含む。CSコールに対して、コアネットワークドメインは、「cs」を指示する。さらに、WTRUは、一時識別(たとえば、WTRU S−TMSI(SAE(システムアーキテクチャエボリューション;system architecture evolution)−一時移動体加入者識別;temporary mobile subscriber identity))、またはIMSIどちらかを用いてもページングされ得る。WTRUがS−TMSIを用いてページングされる場合、WTRUは、ターゲットRATネットワークへのシステム間変更(たとえば、PSハンドオーバ)が起こると、WTRUの識別としてのTMSIを搬送するページング応答を、(ターゲットRATネットワークによって処理された信号メッセージを使って)送ることができる。
【0015】
一方、WTRUが、EPSにおけるIMSIを用いてページングされる場合、WTRUは、WTRUの識別としてWTRUのIMSIを用いて、ターゲットRATネットワークにページング応答を送ることができる。
【0016】
接続モードでは、WTRUは、ページングメッセージを受信しない。したがって、着信されるCSコール要求(terminated CS call request)を示すために、NASメッセージ(たとえば、NAS CSサービス通知メッセージ)が、WTRUに送られる。
【0017】
たとえば、WTRUがGERAN(GSM(汎欧州デジタル移動電話方式;global system for mobile communications)/EDGE(GSMエボリューション用拡張データレート;enhanced data rates for GSM evolution)無線アクセスネットワーク)/UTRAN(ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク;universal terrestrial radio access network)からE−UTRAN(進化型UTRAN;evolved-UTRAN)に、または非3GPP(非第3世代パートナーシッププロジェクト;non-third generation partnership project)アクセス(たとえば、CDMA(符号分割多重アクセス;code division multiple access)2000)からE−UTRANに移動中である、システム間変更という状況(たとえば、ハンドオーバ)において、WTRUは、E−UTRANアクセスのためのGPRS(汎用パケット無線サービス;general packet radio service)拡張機能において指定されるように、E−UTRAN内でTAU(TAアップデート;TA update)手順を開始することができる。ただし、(NPSS、たとえば、CSFBに登録するために)E−UTRANへのアクセスが起きたとき、複合TA/LAアップデート手順がWTRUによって開始される予定であるかどうか決定するのに使うことができる、WTRUにとって入手可能な情報はない。したがって、WTRUは、E−UTRAN(または、より具体的には、ターゲットE−UTRANセル内のMME)がNPSSをサポートするかどうか、あるいは、NPSSのプロビジョニングのための固有インタフェース(たとえば、SGs)が存在するかどうかは分からない。
【0018】
現時点でE−UTRANに接続されているWTRUには、ターゲットRATネットワークのアーキテクチャまたはサポートされるインタフェースについての完全な知識はない。一例として、WTRUは、WTRUがCSFB手順の一部として向けられているターゲットRATネットワーク(たとえば、GERAN/UTRAN)内に、「Gs」インタフェース、すなわちSGSN(サービングGPRSサポートノード;serving GPRS support node)とVLRとの間のインタフェースがあるかどうか分からない。したがって、WTRUは、複合経路指定/ロケーションエリアアップデートが、独立経路指定およびロケーションエリアアップデート手順と対比して、ターゲットシステムにおいて実施されるべきかどうか、直ちには分かりようがない。このような情報が分からないことにより、コールセットアップ時間が遅れる。というのは、WTRUは、ターゲットシステムにおいてSIメッセージをデコードすることを求められる場合があり、次いで、複合手順より長くかかる独立アップデート手順を実施することができるからである。
【0019】
NPSS(非パケット交換サービス)またはCS(回線交換)サービスのサポートに関連した情報は、ターゲットE−UTRANセルに含めることができる。RAT間転送を容易にする1つのやり方は、EPSなどのPSSを主としてサポートしているターゲットRATネットワークにおいてNPSSがサポートされる(またはサポートされない)ことを示す情報を、ソースシステムからWTRUに送られる任意の移動メッセージ(たとえば、GSM/UTRANにおけるRRCメッセージ、またはEGPRS(拡張GPRS;enhanced GPRS)におけるRLC(無線リンク制御;radio link control)/MAC(メディアアクセス制御;medium access control)メッセージ)に含めるものである。したがって、WTRUは、この情報を用いて、どのようなタイプのTAU手順が実施されるべきか判定する。
【0020】
たとえば、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、CSFBサポートされる。このことは、ターゲットRATネットワークがCSFBをサポートすることを示し、MMEとMSC/VLRとの間にSGsインタフェースがあることを暗示する。さらに、このことは、SMSおよび可能性としてはSSサービスも、EPS制御プレーンを介して同様にサポートされることを示し得る。
【0021】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、ネイティブSMSサポートされる。このことは、EPS制御プレーンを介したSMS(および可能性としてはSS(交換サービス;switched service))はサポートされるが、CSFBはサポートされないことを示す。
【0022】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、IPベースのサービスである。この情報は、SMSまたは他のサービスが、IPユーザ/データプレーンを介してのみサポートされることを示し得る。
【0023】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、他のCSオーバーPS(CS over PS)サービスである。この情報は、CSオーバーPSサービスがサポートされることを示すことができ、また、CSFB用のものなど、同様の指示が使われることになる。
【0024】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、インタフェース指示である。この情報は、MMEと別のネットワークノードとの間に固有インタフェースが存在することをWTRUに知らせるのに使われ得る。したがって、ネットワークアーキテクチャは、この指示から推論される。さらに、この情報は、このインタフェースを介した、サポートされるCSオーバーPSサービスもすべて示す。
【0025】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、VoIP(ボイスオーバーIP;voice over IP)である。この情報は、E−UTRANにおいてVoIPサービスが(たとえば、IMSを介して)サポートされるかどうかを示す。サポートされる場合、WTRUは、そのCSFB機能を任意選択で無効にすることができるが、依然としてLTEによりSMSを送ることができる(暗黙的に、SMSおよび/またはSSのための、SGsインタフェースの存在を暗示する)。
【0026】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、IM(インスタントメッセージング;instant messaging)である。この情報は、インスタントメッセージング(たとえば、SIP(セッション開始プロトコル;session initiated protocol)を使う)がE−UTRANにおいてサポートされるかどうかを示す。
【0027】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、上記すべての具体的な組合せが、ターゲットEPSネットワークにおいてサポートされることを示すのに使われ得る。
【0028】
別の例では、移動メッセージ中に含まれ得る情報は、ターゲットRATにおいて緊急コールをサポートする。この情報は一般化することができ、そうすることによって、ターゲットRATにおいてサポートされる緊急コールが最初に示され、次いで、ターゲットRATにアクセスすると、緊急コールのタイプ(たとえば、CS、IMS)を判定する。あるいは、この情報は、非常に詳述される(たとえば、IMSによる緊急コールのサポート、CSFBによる緊急コールのサポート、またはCSオーバーPSによる緊急コールのサポート)。たとえば、IMSと、CSオーバーPS緊急コールサポート指示との組合せを用いてもよい。
【0029】
移動メッセージ中に含まれる情報は、LTE RRCからの指示として、またはLTE RRCにとって透過な、NAS専用のコンテナに入れられて、EMM(またはNAS)によって受信され得る。EPS NASは次いで、EPSネットワーク内でNPSSが提供されるかどうか(または、将来、固有インタフェースが実装されるかどうか)を知り得る。したがって、EPS NASは次いで、システム間変更を実施すると、ターゲットEPSネットワーク内で、必要な登録メッセージを送ることができる。
【0030】
たとえば、情報は、移動メッセージ中に、ビットマップの形で含めることができ、各ビットは、ある特定のNPSSまたはインタフェースのサポートを指定する。あるいは、値が、異なるNPSSそれぞれに割り当てられ、WTRUにシグナリングされ得る。
【0031】
WTRUは、LTE内(すなわち、あるE−UTRANセルから別のE−UTRANセルへの)ハンドオーバを実施するとき、ネットワーク能力を要求する場合があり、そうすることによって、ターゲットRATネットワークは、CSFBもしくはCSオーバーPS、またはIMS/VoIPをサポートできる場合も、できない場合もある。WTRUは、ある特定のサービスがサポートされ、またはサポートされないセルに入るとき、移動メッセージ中に含まれる情報を利用し、特有のアクションをとり得る。周波数内および周波数間ハンドオーバのケースでは、WTRUは、WTRUが測定するセルに対して、ネットワークがターゲットセル能力を提供することを要求し得る。この要求は、「ネットワーク能力要求メッセージ」(request network capability message)に入れて送ることができ、このメッセージは、別個のRRCメッセージでもよく、既存のRRCメッセージの一部でもよい。WTRUは、WTRUが期待するサービスをターゲットセル内で提供することもできる。ネットワークは、ターゲットセルとコンタクトをとり、ターゲットセルの能力を応答メッセージに入れてWTRUに提供することができ、このメッセージは次いで、WTRUによって、ネットワークの信号強度とともに、WTRUがハンドオーバ先として望むセルを優先させ、この情報を優先順位に従ってネットワークに報告するのに使うことができる。ネットワークは次いで、WTRUが最大の嗜好を表しているセルにWTRUを送ることができる。
【0032】
RAT間転送を容易にする別のやり方は、(たとえば、EPSネットワークにおける)CSオーバーPSのサポートについての情報を、E−UTRAN SIB(システム情報ブロック;system information block)メッセージに含めるものである。あるいは、SIBは、固有アーキテクチャサポートまたは固有インタフェースの存在を指示し得る。この指示を使って、ネットワークがサポートするサービスのタイプを推論することができる。サービスまたはインタフェースについての情報は、SIB1または他の、優先権のより高いどのSIBにも含めることができる。ハンドオーバの前に、WTRUは次いで、こうした特定のSIBを読み、ターゲットセルが提供するサービスに基づいて、ハンドオーバしたいかどうか判定するだけでよい。
【0033】
さらに、CSオーバーPSソリューションを使う緊急コールサポートがあるかどうかを示すためのブロードキャスト情報を含めることができる。
【0034】
WTRUが、CSオーバーPSのみを可能であり、CSオーバーPSがサポートされない、またはCSオーバーPSソリューションで緊急コールがサポートされないE−UTRANセル上にある場合、WTRUは、緊急コール要求が行われたとき、別のRATネットワークに変更し得る。アイドルモードにあるとき、WTRUは、別のRATネットワークに変更し得る。接続モードにあるとき、WTRUは、そのRRC接続をローカルに解放し、別のRATネットワークに変更し得る。任意選択で、ネットワークは、このイベントについて通知を受けることができ、そうすることによって、WTRUは、別のRATネットワーク上にあるとき、ページングされることも、コンタクトをとられることもない。接続を解放するとき、RRCは、「他のコール」または「緊急コール」に設定された解放原因(release cause)とともに、上位層(たとえば、NAS)に解放を指示し得る。
【0035】
CSオーバーPS可能だが、USIM(ユニバーサル加入者識別モジュール;universal subscriber identity module)をもたないWTRUの場合、WTRUは、USIMなしで緊急サービスをサポートする別のRATを再選択することができる。あるいは、ネットワークは、WTRUがUSIMをもたない場合でも、CSオーバーPSを使って緊急コールをサポートすることができる。したがって、WTRUは、その要求メッセージ中で、緊急コールを実施することが所望されること、および(任意選択で)どのUSIMも入手可能でないことを示し得る。要求メッセージは、NASメッセージ、CSオーバーPS用の別の専用メッセージ、アタッチ・メッセージ(CSオーバーPSサービスを取得するのに必要とされる場合)、またはTAU(CSオーバーPSサービスを取得するのに必要とされる場合)のいずれでもよい。
【0036】
さらに、新たな確立原因が、CSオーバーPSを求める緊急コール(入手可能なUSIMがあるケースの場合に、任意選択で)を示すのに、また、USIMが入手可能でないケースでは、別の原因が使われ得る。
【0037】
RAT間転送を容易にする別のやり方は、ターゲットネットワークに関連した情報を、全体としてのハンドオーバによる、またはCSFB手順の一部としてのハンドオーバによるシステム間変更中に、E−UTRANにおいてWTRUに送られる任意の移動メッセージ中に含めるものである。たとえば、この情報は、ターゲットネットワークコンテナIE(情報要素;information element)に含められてもよく、旧来のNASシグナリング専用のIEでもよい。E−UTRAN移動メッセージ中に含まれ得る情報は、「Gs」インタフェースがターゲットネットワーク内でサポートされるかどうかの指示である。E−UTRAN移動メッセージ中に含まれ得る他の情報は、ネットワークがサポートする動作モードのタイプ、およびWTRUがターゲットRATにおいて使うことができる動作モードである。たとえば、WTRUは、デュアル転送モードがターゲットGERANセル内でサポートされるかどうかを知らされ得る。NASの確立および/またはRRC接続確立を高速化し得る他の情報は、それ以外ではシステム情報を読むことによってのみ取得され得る、システム情報メッセージの重要なセグメントを含む。一例として、ターゲットネットワークシステム情報メッセージの不可欠なIE(たとえば、「GPRSセルオプションIE」)が、WTRUに送られ得る。
【0038】
図1は、3Gネットワーク110およびLTEネットワーク115を提供する無線通信システム100を示す。3Gネットワーク110は、MSC/VLR120、RNC(無線ネットワークコントローラ;radio network controller)125、SGSN130およびノードB135を含む。LTEネットワーク115は、MME140およびeNodeB145を含む。MME140とMSC/VLR120は、SGsインタフェース150を介して通信する。
【0039】
図2は、無線通信システム100において実装されるWTRU識別手順のフロー図である。WTRU105は、PSセッションとの接続モード中のLTE受信圏上にある(205)。CSサービス通知メッセージが、MME140からWTRU105に送信される(210)。WTRUは、LTE受信圏(すなわち、ソースRATネットワーク)から3G受信圏(すなわち、ターゲットRATネットワーク)へのシステム間変更(215)を実施する。WTRU105は次いで、MSC/VLR120にページング応答メッセージを送信する(220)。
【0040】
図3は、WTRU105の例示的なブロック図である。WTRU105は、アンテナ305、受信機310、プロセッサ315および送信機320を含む。受信機310は、アンテナ305を介してMME140(図1、2も参照されたい)からCSサービス通知メッセージを受信するように構成される。送信機320は、アンテナ305を介してMSC/VLR120にページング応答メッセージを送信するように構成される。
【0041】
以下の方式が、WTRU105によって、CSFB手順によりターゲットネットワークにページング応答メッセージを送るとき、WTRU自体を識別するのに用いることができ、ここでWTRU105は、最初はEPSにあり、CSコール着信要求のためのCSサービス通知メッセージを受信済みである。
【0042】
一方式では、EPSにおいて、WTRU105には、有効なTMSIが割り当てられる。WTRU105が、(たとえば、実施された最後の複合アタッチまたはTAU手順中に割り当てられた)有効なTMSIを有するという条件で、NAS CSサービス通知が受信されると、WTRU105は、TMSIをその識別として含むページ応答メッセージをターゲットネットワーク内で送る。この識別は、ページング応答メッセージの送付に先立って、またはその後で(VLRがWTRU105に新たなTMSIを割り振らないと仮定して)、他のどのNASメッセージ(たとえば、ロケーションエリアアップデート、CM(接続管理;connection management)サービス要求)においても使うこともでき、したがって、ページング応答メッセージの使用のみに限定されない。
【0043】
別の方式では、WTRU105は、EPSにおいて、有効なTMSIをもたない。WTRU105が有効なTMSIをもたない場合、LTE受信圏にある間にNAS CSサービス通知メッセージを受信すると、WTRUは、ターゲットRATネットワーク内で使うためにWTRUのIMSIをWTRUの識別として含むページング応答メッセージを送る。この識別は、ページング応答メッセージの送付に先立って、またはその後で、他の任意のNASメッセージ(たとえば、ロケーションエリアアップデート、CMサービス要求)において使うこともでき、したがって、ページング応答メッセージの使用のみに限定されない。
【0044】
別の方式では、WTRU105は、どのような識別がターゲットネットワーク内で使われるべきかに関する「明示的指示」を受信する。CSサービス通知メッセージは、WTRU105が、ターゲットネットワークに移る(また、ページング応答メッセージを送る)ときにどのような識別を使うべきかに関する明示的指示を含み得る。
【0045】
一例では、CSサービス通知メッセージ中に識別IEが含められる。IEが、WTRU105のIMSIを示す場合、WTRU105は、どの初期NASメッセージまたはページング応答メッセージを送るときも、WTRU105のIMSIを、ターゲットネットワーク内での識別として使う。IEが、(E−UTRAN内の)WTRU105に割り当てられたTMSIを示す場合、WTRU105は、どの初期NASメッセージまたはページング応答メッセージを送るときも、WTRU105のTMSIを、ターゲットネットワーク内での識別として使う。IEが、WTRU105のIMSIまたはTMSIにマップされない場合、WTRUは、ターゲットネットワーク内でどの初期NASメッセージまたはページ応答メッセージを送るときも、WTRU105のIMSIを、デフォルト識別として使うことができる。
【0046】
別の例では、(たとえば、1または複数ビットの形の)インジケータが、CSサービス通知メッセージ中に含められる。1ビットが使われると仮定すると、0の値は、ターゲットネットワークにおける現在のTMSIの使用を示し、1の値は、ターゲットネットワークにおけるIMSIの使用を示す。WTRU105が、有効なTMSIをもたず、かつ、TMSIを使うようにとの指示がCSサービス通知メッセージに含まれる場合、WTRU105は、WTRU105のIMSIを代わりに使うことができる。WTRU105が、有効なTMSIをもつケースにおいて、WTRU105は、ターゲットネットワーク内でIMSIが使われることを指示されたとしても、その指示に従う。
【0047】
再度図3を参照すると、WTRU105は、異なるRATネットワークの間でのハンドオーバ中に、非パケット交換サービスを提供する。WTRU105内の受信機310は、CSサービス通知メッセージを受信するように構成することができ、ここで、WTRUは、有効なTMSIを割り当てられている。送信機320は、ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへとシステム間変更が実施された後で、有効なTMSIを含むページング応答メッセージを送信するように構成することができる。CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである。ソースRATネットワークはLTEネットワークでよく、ターゲットRATネットワークは、3GPPまたは3Gネットワークでよい。
【0048】
WTRU105内の受信機310は、CSサービス通知メッセージを受信するように構成することができ、ここで、WTRUは、有効なTMSIを割り当てられていない。WTRU内の送信機320は、ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへとハンドオーバが実施された後で、WTRUを識別するIMSIを含むページング応答メッセージを送信するように構成することができる。
【0049】
WTRU105内の受信機310は、ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更を実施した後で、WTRUが使うべき識別の明示的指示を含むCSサービス通知メッセージを受信するように構成することができる。WTRU105内の送信機320は、ハンドオーバが実施された後で、明示的指示を含むページング応答メッセージを送信するように構成することができる。明示的指示は、WTRUのIMSIを示すIEでも、WTRUに割り当てられたTMSIを示すIEでもよい。明示的指示は、少なくとも1ビットを含むことができ、そうすることによって1のビット値は、ハンドオーバ後にWTRUのIMSIが使われるべきであることを示し、ゼロのビット値は、ハンドオーバ後に、WTRUに割り当てられたTMSIが使われるべきであることを示す。
【0050】
RAT間転送を容易にするために用いられ得る別の手順は、WTRUが、(ページングまたはNASメッセージにより)、どのタイプのサービスについて通知されているかに関する明白な指示を受信することを含む。前述したように、EPSにおいて提供され得るCSサービスは、CSFBおよび/またはCSオーバーEPSどちらでもよい。
【0051】
CSサービス通知中の明示的指示は、要求がCSFBまたはCSオーバーPSを求めるものであることをWTRUに知らせるのに使われる。CSサービスタイプ(すなわち、CSFBまたはCSオーバーPS)を示すIEが使われ得る。各オプション、たとえば、CSオーバーPSに関する他の情報も含まれてよく、実際の要求は「CS音声コール」である。この方式は、特徴のどの組合せも、たとえば、CSFBおよびCSオーバーPSの両方、またはCSオーバーPSおよびIMS/VoIPが可能なWTRUに対して用いることができる。この指示は、ビットマップ(1または複数ビット)の形でも実施され得る。あるいは、この指示は、WTRUが、CSFBおよびCSオーバーEPSの両方が可能なとき、CSオーバーPSに対してのみ含まれ得る。指示がない場合、WTRUは、サービスタイプをCSFBであると見なす。
【0052】
CSオーバーPSまたは他の任意のサービスを求める着信される要求を示すための異なるNASメッセージの使用が、利用され得る。したがって、CSFBおよびCSオーバーPSの両方が可能なWTRUは、どのようなタイプのサービスが期待されることになるかということと、どのような応答が使われるかということを区別することができる。たとえば、WTRUが接続モードにあるとき、新規「CSオーバーPSサービス通知メッセージ」をCSオーバーPS着信されるサービス向けに使うことができる。さらに、実際の要求、たとえば、「CS音声コール着信」(terminating CS voice call)を、メッセージ中に含めることができる。
【0053】
CSオーバーPSサービス向けの異なるコアネットワークドメインインジケータが、ページングメッセージ中で使われ得る。新たなコアドメインインジケータが、すべてのサービス、たとえば、CSオーバーPS向けに使われる。現時点で、EPSを介した唯一のCSサービスとしてのCSFBを用いて、CSコールページング向けの対応するコアドメインインジケータは、「CS」である。WTRUが、そうではなく「PS」という値を受信した場合、WTRUは、ページングはEPSパケットサービスに対するものであることを知る。したがって、新たなコアドメインインジケータ、すなわち「CSオーバーPS」の使用は、ページングをトリガしたドメインを厳密に指定するのに使われ得る。
【0054】
RAT間転送を容易にする別のやり方は、WTRUによって、新たなサービスタイプが「移動体着信CSオーバーPS」(mobile terminated CS over PS)に設定された、現在の拡張サービス要求メッセージと、「CSオーバーPS受諾」(CS over PS Accepted)および「CSオーバーPS拒絶」(CS over PS rejected)を含む値をもつ応答IEとを使うものである。あるいは、CSオーバーPS着信要求に応答するための新たなメッセージが定義され得る。このメッセージは、上で定義した応答IEも有し得る。
【0055】
サービス要求を使って着信要求に応答することもでき、このサービス要求は任意選択で、要求タイプが「移動体着信CSオーバーPS」に設定される。このメッセージは、上で定義した応答IEも有し得る。
【0056】
RAT間転送を容易にする別のやり方は、WTRUが、「移動体発信CSオーバーPS」(mobile originated CS over PS)に設定された新たなサービスタイプをもつ現在の拡張サービス要求メッセージを使うものである。あるいは、CSオーバーPSを要求するために新たなメッセージを定義することができる。任意選択で、「移動体発信CSオーバーPS」に設定された要求タイプをもつサービス要求を使って、CSオーバーPSサービスを求める要求を行うこともできる。それにも関わらず、WTRUは、サービスタイプを「移動体発信緊急コール」(mobile originated emergency call)に設定することによって、コールが緊急コールであることも示し得る。
【0057】
上で識別したメッセージすべての中に、WTRUは、たとえば、「移動体発信CSオーバーPS」という要求タイプを含めることができる。WTRUは、それに従って設定された新たな確立原因を使うことができる。
<実施形態>
【0058】
1.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する、WTRU(無線送受信ユニット)によって実装される方法であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更を実施した後、WTRUが使うべき識別を示す明示的指示を含むCS(回線交換)サービス通知メッセージを受信すること、および
システム間変更が実施された後、明示的指示を含むページング応答メッセージを送信すること
を含む方法。
【0059】
2.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態1に記載の方法。
【0060】
3.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態1〜2のいずれか1つに記載の方法。
【0061】
4.明示的指示は、WTRUのIMSI(国際移動体加入者識別)を示すIE(情報要素)である実施形態1〜3のいずれか1つに記載の方法。
【0062】
5.明示的指示は、WTRUに割り当てられたTMSI(一時移動体加入者識別)を示すIE(情報要素)である実施形態1〜4のいずれか1つに記載の方法。
【0063】
6.明示的指示は、少なくとも1ビットを含む実施形態1〜5のいずれか1つに記載の方法。
【0064】
7.1のビット値は、システム間変更が実施された後、WTRUのIMSI(国際移動体加入者識別)が使われるべきであることを示し、ゼロのビット値は、システム間変更が実施された後、WTRUに割り当てられたTMSI(一時移動体加入者識別)が使われるべきであることを示す実施形態6に記載の方法。
【0065】
8.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する、WTRU(無線送受信ユニット)によって実装される方法であって、
CS(回線交換)サービス通知メッセージを受信することであって、WTRUは、有効なTMSI(一時移動体加入者識別)を割り当てられている、こと、および
システム間変更がソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへと実施された後、有効なTMSIを含むページング応答メッセージを送信すること
を含む方法。
【0066】
9.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態8に記載の方法。
【0067】
10.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態8〜9のいずれか1つに記載の方法。
【0068】
11.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する、WTRU(無線送受信ユニット)によって実装される方法であって、
CS(回線交換)サービス通知メッセージを受信することであって、WTRUには、有効なTMSI(一時移動体加入者識別)が割り当てられていない、こと、および
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークにシステム間変更が実施された後、WTRUを識別するIMSI(国際移動体加入者識別)を含むページング応答メッセージを送信すること
を含む方法。
【0069】
12.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態11に記載の方法。
【0070】
13.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態11〜12のいずれか1つに記載の方法。
【0071】
14.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する、WTRU(無線送受信ユニット)によって実装される方法であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更中に、ターゲットRATネットワークに関連した情報を含むE−UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)移動メッセージを受信することであって、移動メッセージは、GsインタフェースがターゲットRATネットワーク内でサポートされるかどうかを示す、ことを含む方法。
【0072】
15.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する、WTRU(無線送受信ユニット)によって実装される方法であって、
IE(情報要素)を含む少なくとも1つのターゲットRATネットワークシステム情報メッセージを受信することを含む方法。
【0073】
16.IEは、GPRS(汎用パケット無線サービス)セルオプションIEである実施形態15に記載の方法。
【0074】
17.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供するWTRU(無線送受信ユニット)であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更を実施した後、WTRUが使うべき識別を示す明示的指示を含むCS(回線交換)サービス通知メッセージを受信するように構成された受信機と、
システム間変更が実施された後、明示的指示を含むページング応答メッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
【0075】
18.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態17に記載のWTRU。
【0076】
19.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態17〜18のいずれか1つに記載のWTRU。
【0077】
20.明示的指示は、WTRUのIMSI(国際移動体加入者識別)を示すIE(情報要素)である実施形態17〜19のいずれか1つに記載のWTRU。
【0078】
21.明示的指示は、WTRUに割り当てられたTMSI(一時移動体加入者識別)を示すIE(情報要素)である実施形態17〜20のいずれか1つに記載のWTRU。
【0079】
22.明示的指示は、少なくとも1ビットを含む実施形態17〜21のいずれか1つに記載のWTRU。
【0080】
23.1のビット値は、システム間変更が実施された後、WTRUのIMSI(国際移動体加入者識別)が使われるべきであることを示し、ゼロのビット値は、システム間変更が実施された後、WTRUに割り当てられたTMSI(一時移動体加入者識別)が使われるべきであることを示す実施形態22に記載のWTRU。
【0081】
24.ターゲットRAT(無線アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供するWTRU(無線送受信ユニット)であって、
CS(回線交換)サービス通知メッセージを受信するように構成された受信機であって、WTRUには、有効なTMSI(一時移動体加入者識別)が割り当て済みである、受信機と、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークにシステム間変更が実施された後、有効なTMSIを含むページング応答メッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
【0082】
25.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態24に記載のWTRU。
【0083】
26.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態24〜25のいずれか1つに記載のWTRU。
【0084】
27.ターゲットRAT(アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供するWTRU(無線送受信ユニット)であって、
CS(回線交換)サービス通知メッセージを受信するように構成された受信機であって、WTRUには、有効なTMSI(一時移動体加入者識別)が割り当て済みである、受信機と、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークにシステム間変更が実施された後、WTRUを識別するIMSI(国際移動体加入者識別)を含むページング応答メッセージを送信するように構成された送信機と
を備えるWTRU。
【0085】
28.CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものである実施形態27に記載のWTRU。
【0086】
29.ソースRATネットワークは、LTE(ロングタームエボリューション)ネットワークであり、ターゲットRATネットワークは、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワークである実施形態27〜28のいずれか1つに記載のWTRU。
【0087】
30.ターゲットRAT(アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供するWTRU(無線送受信ユニット)であって、
送信機と、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更中に、ターゲットRATネットワークに関連した情報を含むE−UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)移動メッセージを受信するように構成された受信機であって、移動メッセージは、ターゲットRATネットワーク内でGsインタフェースがサポートされるかどうかを示す、受信機と
を備えるWTRU。
【0088】
31.ターゲットRAT(アクセス技術)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供するWTRU(無線送受信ユニット)であって、
送信機と、
IE(情報要素)を含む少なくとも1つのターゲットRATネットワークシステム情報メッセージを受信するように構成された受信機と
を備えるWTRU。
【0089】
32.IEは、GPRS(汎用パケット無線サービス)セルオプションIEである実施形態31に記載のWTRU。
【0090】
特徴および要素を、具体的に組み合わせて上で記載したが、各特徴または要素は、他の特徴および要素なしで個別に、または他の特徴および要素ありもしくはなしで、様々に組み合わせて用いることができる。ここで挙げた方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行用のコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェア中に実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(読出し専用メモリ;read only memory)、RAM(ランダムアクセスメモリ;random access memory)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスク、およびDVD(デジタル多用途ディスク;digital versatile disk)などの光メディアを含む。
【0091】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタル信号プロセッサ;digital signal processor)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路;Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ;Field Programmable Gate Array)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路;integrated circuit)、および/または状態マシンを含む。
【0092】
ソフトウェアと関連したプロセッサは、WTRU(無線送受信ユニット;wireless transmit receive unit)、UE(ユーザ装置;user equipment)、端末、基地局、RNC(無線ネットワークコントローラ;radio network controller)、または任意のホストコンピュータ内で使用するための無線周波数トランシーバを実装するのに使うことができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調;frequency modulated)無線ユニット、LCD(液晶ディスプレイ;liquid crystal display)表示ユニット、OLED(有機発光ダイオード;organic light-emitting diode)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(無線ローカルエリアネットワーク;wireless local area network)もしくはUWB(超広帯域;Ultra Wide Band)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェア中に実装されるモジュールとともに使うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実装される、ターゲット無線アクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する方法であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更を実施した後に前記WTRUが使うべき識別を示す明示的指示を含む回線交換(CS)サービス通知メッセージを受信するステップと、
前記システム間変更が実施された後、前記明示的指示を含むページング応答メッセージを送信するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記WTRUは、有効な一時移動体加入者識別(TMSI)を割り当てられており、前記明示的指示は、前記TMSIを示す情報要素(IE)であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WTRUは、有効な一時移動体加入者識別(TMSI)を割り当てられておらず、前記明示的指示は、前記WTRUを識別する国際移動体加入者識別(IMSI)を示す情報要素(IE)であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記明示的指示は、少なくとも1ビットを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
1のビット値は、前記システム間変更が実施された後、前記WTRUの国際移動体加入者識別(IMSI)が使われるべきであることを示し、ゼロのビット値は、前記システム間変更が実施された後、前記WTRUに割り当てられた一時移動体加入者識別(TMSI)が使われるべきであることを示すことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ソースRATネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記ターゲットRATネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実装される、ターゲット無線アクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する方法であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更中に、前記ターゲットRATネットワークに関連した情報を含む進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)移動メッセージを受信するステップであって、前記移動メッセージは、前記ターゲットRATネットワーク内でGsインタフェースがサポートされるかどうかを示す、ステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記ソースRATネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記ターゲットRATネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実装される、ターゲット無線アクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する方法であって、
汎用パケット無線サービス(GPRS)セルオプション情報要素(IE)を含む少なくとも1つのターゲットRATネットワークシステム情報メッセージを受信するステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
ターゲット無線アクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更を実施した後に前記WTRUが使うべき識別を示す明示的指示を含む回線交換(CS)サービス通知メッセージを受信するように構成された受信機と、
前記システム間変更が実施された後、前記明示的指示を含むページング応答メッセージを送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項12】
前記WTRUは、有効な一時移動体加入者識別(TMSI)を割り当てられており、前記明示的指示は、前記TMSIを示す情報要素(IE)であることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記WTRUは、有効な一時移動体加入者識別(TMSI)を割り当てられておらず、前記明示的指示は、前記WTRUを識別する国際移動体加入者識別(IMSI)を示す情報要素(IE)であることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項14】
前記CSサービス通知メッセージは、CSコール要求を着信させるためのものであることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項15】
前記明示的指示は、少なくとも1ビットを含むことを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項16】
1のビット値は、前記システム間変更が実施された後、前記WTRUの国際移動体加入者識別(IMSI)が使われるべきであることを示し、ゼロのビット値は、前記システム間変更が実施された後、前記WTRUに割り当てられた一時移動体加入者識別(TMSI)が使われるべきであることを示すことを特徴とする請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記ソースRATネットワークは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワークであり、前記ターゲットRATネットワークは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ネットワークであることを特徴とする請求項11に記載のWTRU。
【請求項18】
ターゲットアクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
回線交換(CS)サービス通知メッセージを受信するように構成された受信機であって、前記WTRUは、有効な一時移動体加入者識別(TMSI)を割り当てられていない、受信機と、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークにシステム間変更が実施された後、前記WTRUを識別する国際移動体加入者識別(IMSI)を含むページング応答メッセージを送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項19】
ターゲットアクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
送信機と、
ソースRATネットワークからターゲットRATネットワークへのシステム間変更中に、前記ターゲットRATネットワークに関連した情報を含む進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)移動メッセージを受信するように構成された受信機であって、前記移動メッセージは、前記ターゲットRATネットワーク内でGsインタフェースがサポートされるかどうかを示す、受信機と
を備えることを特徴とするWTRU。
【請求項20】
ターゲットアクセス技術(RAT)ネットワーク内で非パケット交換サービスを提供する無線送受信ユニット(WTRU)であって、
送信機と、
汎用パケット無線サービス(GPRS)セルオプション情報要素(IE)を含む少なくとも1つのターゲットRATネットワークシステム情報メッセージを受信するように構成された受信機と
を備えることを特徴とするWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−522469(P2012−522469A)
【公表日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503594(P2012−503594)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/029153
【国際公開番号】WO2010/117761
【国際公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】