説明

ダイシング液及びウエハダイシング方法

【課題】ソーイングによりウエハをダイシングする処理の際に、汚染物質残留物又はパーティクルの付着を抑制し、露出表面の腐食を実質的に減らすかあるいは無くすダイシング液を提供する。
【解決手段】少なくとも1種のジカルボン酸及び/又はその塩、少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩、又はアミン基を含有する酸、と、リン酸エステル分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、及びそれらの組み合わせ、からなる群より選ばれる界面活性剤、とを含み、残りが実質的に脱イオン水であり、フッ素を含まず且つpHが約1〜約4である。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
集積回路は、通常、ウエハ上に作製される。単一のウエハには、複数の集積回路チップ、又はダイスが含まれる。集積回路チップ又はダイスは、ウエハをソーイングするダイシング処理を通して得られる。
【0002】
ダイシング処理の際には、ウエハをソーイングすることに由来する小さな汚染物質の残留物やパーティクル、通常はシリコンの残留物が、ウエハ表面に付着し、接合用パッドとトレンチを形成した箇所に蓄積する。それらは、一度ウエハと接触すると後のクリーニング処理で除去するのが難しく、一度深いトレンチに捕捉されると除去するのが事実上不可能である。その上、ダイシング処理中に、接合用パッドは露出されて腐食が起こる。腐食は接合用パッドに損傷を与えて、接合性能を不十分にし、信頼性を不十分にし、あるいはデバイスの故障さえ招きかねない。汚染物質パーティクルと腐食は、その後のワイヤボンディングなどの集成作業で問題を引き起こしかねない。
【0003】
ダイシング中の腐食を減らす一つのアプローチとして、ダイシングブレードのための冷却液として高純度の脱イオン水(DIW)を用いることが挙げられる。切断領域と回転するブレードは、普通、かなりの流量の脱イオン水につかる。シリコン残留物は切断領域にみなぎる水冷却液によって洗い流されるとも思われよう。あいにく、かなりの水量のもとでさえ、小さなシリコンパーティクルは完全には洗い流されない。更に悪ければ、水冷却液は静電荷の蓄積を招き、その結果シリコン残留物やパーティクルが接合用パッド上にたまることになりかねず、また腐食の原因にもなりかねない。
【0004】
半導体技術が急速に進歩するにつれ、ウエハの大きさが増大する一方で、ダイスの大きさは小さくなる。これはダイシングのために消費される時間を長くし、そしてこれがより多くの難問の原因となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、全ての露出表面領域への汚染物質残留物やパーティクルの付着及び全ての露出表面領域の腐食を抑制するのに有効であるダイシング液(及びそのダイシング液を使用する方法)、すなわちウエハをダイシングするための液を提供することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの態様は、露出したメタライゼーション領域への汚染物質残留物やパーティクルの付着と露出したメタライゼーション領域の腐食を抑制するのに有効であるダイシング液であって、以下のもの、すなわち、
少なくとも1種のジカルボン酸及び/又はその塩、
少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩、又はアミン基を含有する酸、
次のものからなる群、すなわち、
リン酸エステル、分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0007】
【化1】

【0008】
(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基である)
を有する、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0009】
【化2】

【0010】
を有する、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0011】
【化3】

【0012】
(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
及びそれらの組み合わせ、
からなる群より選ばれる界面活性剤、
を含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液であり、フッ素を含まず且つpHが約1〜約4であるダイシング液を提供する。
【0013】
本発明のもう一つの態様は、ウエハをダイシングする方法であり、接合用パッドを備えたウエハをソーによりダイシングし、ウエハをソーイングすることにより汚染物質残留物やパーティクルが形成され、腐食が全露出メタライゼーション領域に生じることがあり得るウエハダイシング方法であって、
ウエハを連続的に脱イオン水と接触させる工程、及び、
ウエハを連続的に、以下のものを含むダイシング液、すなわち、
少なくとも1種のジカルボン酸及び/又はその塩、
少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩、又はアミン基を含有する酸、
次のものからなる群、すなわち、
リン酸エステル、分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0014】
【化4】

【0015】
(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基である)
を有するアルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0016】
【化5】

【0017】
を有するドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【0018】
【化6】

【0019】
(式中、10<m+n<14)
を有する第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
及びそれらの組み合わせ、
からなる群より選ばれる界面活性剤、
を含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液であり、フッ素を含まず且つpHが約1〜約4であるダイシング液、と接触させる工程、
を含むウエハダイシング方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ソーイングによりウエハをダイシングするための典型的な装置の概要図である。
【図2】脱イオン水、CO2でスパージした脱イオン水、及びいろいろな希釈比のダイシング液Bから得られた抵抗率を示すグラフである。
【図3】種々の界面活性剤を含むダイシング液から得られた表面張力を示すグラフである。
【図4】1000:1の希釈比のダイシング液BのpHをサイクル数の関数として示すグラフである。
【図5】前処理なしでのクリーニングがブランケットアルミニウムウエハに及ぼす効果を示す光学顕微鏡写真である。
【図6】前処理なしでのクリーニングがブランケット銅ウエハに及ぼす効果を示す光学顕微鏡写真である。
【図7】前処理なしでのクリーニングがパターン化したアルミニウム接合用パッドのウエハに及ぼす効果を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図8】前処理なしでのクリーニングがパターン化したアルミニウム接合用パッドのウエハに及ぼす効果を示す走査型電子顕微鏡(SEM)写真である。
【図9】図8に示した前処理なしでのクリーニングがパターン化したアルミニウム接合用パッドのウエハに及ぼす効果を示すエネルギー分散スペクトル(EDS)である。
【図10】希釈比がともに100:1のダイシング液Aとダイシング液Bを使用するクリーニングのブランケットアルミニウムウエハに及ぼす効果を示す光学顕微鏡写真である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明で用いるソーイングによりウエハをダイシングするための典型的な装置を示す。60000rpmのダイヤモンドチップホイールを備えたNANOACEソーツールと、約30分/ウエハでx/yダイシングするテストソーレシピを使用し、送り速度は約5mm/sである。ウエハは、Al酸化膜/Al/熱酸化膜/Si基板の積層構造を持つ6インチのむき出しのSiである。脱イオン水(DI水又はDIW)を約2リットル/分の流量で、ノズル1からウエハ(Al接合パッドのウエハ又はCu接合パッドのウエハ)上へ供給する。ノズル2から、外部のポンプから供給される希釈したダイシング液を約0.22リットル/分の流量でウエハ上に供給する。ウエハ表面でのDI水とダイシング液の温度は室温(20℃〜30℃)である。DI水とダイシング液は、ソーイング中は連続的に供給される。
【0022】
ソーイング後、ウエハをスポンジとDIWでこすり洗いする。次に、それらをDIWですすぎ洗いし、回転リンスモジュールでCDAを用いて回転乾燥させ、最終的に、目視(裸眼)、光学式(顕微鏡使用)、走査型電子顕微鏡(SEM)、エネルギー分散スペクトル(EDS)、及び偏光解析での測定という一連の検査にかける。
【0023】
一つのダイシング液は、ジカルボン酸及び/又はその塩、ヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩あるいはアミン基を含有する酸、及び界面活性剤、を含みフッ素を含まない水性組成物である。詳しく言うと、このフッ素を含まない水性組成物は、少なくとも1種のジカルボン酸、その塩又はそれらの混合物を約0.005〜約16wt%、少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸、その塩又はそれらの混合物、あるいはアミン基を含有する酸を約0.003〜約4wt%含み、残りは実質的に水であって、pHが約1〜約4である。
【0024】
ダイシング液は、更に界面活性剤を含むことができる。ダイシング液で使用する界面活性剤は、約0.0004〜約0.5wt%であり、リン酸エステル分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、次の構造、
【0025】
【化7】

【0026】
(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基)
を持つアルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、次の構造、
【0027】
【化8】

【0028】
を持つドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、次の構造、
【0029】
【化9】

【0030】
(式中、10<m+n<14)
を持つ第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれる。
【0031】
リン酸エステル分岐アルコールエトキシレートの例は、Rhodia HPCIIより市販されるポリオキシエチレントリデシルエーテルホスフェートRhodafac(商標) RS界面活性剤、例えばRhodafac(商標) RS 710などであり、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤の例は、Dow Chemicalより市販されるDOWFAX界面活性剤、例えばDOWFAX 2A1及びDOWFAX 3B2(商品名)、及びPilot Chemical Companyより市販されるCalfax(商標) DBA界面活性剤、例えばCalfax(商標) DBA-70などであり、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤の例は、ClariantよりHostapur(商標) SASの商標名で市販されるもの、例えばHostapur(商標) SAS-10などである。
【0032】
多数の様々な酸を試験して、それらの有効性を調べた。ジカルボン酸又はその塩は2〜6の炭素原子を有し、より効果的である。ジカルボン酸は、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸及びフマル酸からなる群より選ばれる。ジカルボン酸は、マロン酸とシュウ酸の混合物を含む。
【0033】
ダイシング液の一つの例は、クエン酸、マロン酸、シュウ酸及び脱イオン水を含む。これらの成分の好ましい濃度は、クエン酸4.0%、マロン酸2.0%、シュウ酸4.0%であり、残りは実質的に脱イオン水である。この例に基づいて、ダイシング液Aは、クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%含み、残りは実質的に脱イオン水である。
【0034】
第二のダイシング液Bは、クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%、Hostapur(商標) SASを0.4%含み、残りは実質的に脱イオン水である。
【0035】
ダイシング液はその後、処理ツールにおいて、利便性のために重量でDI水で希釈することができる。
【0036】
ウエハは、ソーイングの前にクレーニング液でクリーニング(前処理)することができる。クリーニング液の一つの例は、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、酢酸アンモニウム、酢酸(氷酢酸)、フッ化アンモニウム(NH4F)を含み、残りは実質的に脱イオン水である。
【実施例】
【0037】
全ての例は、図1に示した装置を使って実施した。全ての例で使用したダイシング液は、クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%、Hostapur(商標) SASを0.4%含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液Bであった。例7では、Aのダイシング液も使用した。これらの例では、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、酢酸アンモニウム、酢酸(氷酢酸)、フッ化アンモニウム(NH4F)を含み、残りが実質的に脱イオン水であるクリーニング液を使用した。以下の表に示した希釈比は、ダイシング液に対するDI水の重量であった。
【0038】
〔例1〕
ダイシング処理を行う間に、ウエハには静電荷が蓄積した。この電荷の蓄積及び/又はその後の静電放電(ESD)は、ウエハ上の敏感なデバイスを損傷することもあり得た。静電荷はまた、ウエハ表面にパーティクルを引きつけることもあり得た。従って、ダイシング処理中の静電荷の蓄積を消散させることが重要であった。
【0039】
DI水は、普通、ソーブレードとウエハとの潤滑を行うためダイシング液として用いられる。DI水はまた、ソーブレードとウエハとの摩擦のためソーブレードが過熱するのを防ぐために冷却液としても働く。しかし、DI水は抵抗率が高く(一般に約18メガオーム)、そのため電荷を消散するための良好な導電性流体ではない。DI水の抵抗率を下げるのに普通に使用される方法は、DI水にCO2を吹き込むことによるものである。これはDI水の抵抗率を、当該流体が電荷を消散するのにより良好になるよう低下させる。
【0040】
本発明において静電荷を消散させるための方法は、低抵抗率(高導電率)のダイシング液を使用することである。導電性のダイシング液は、ダイシング中に電荷が消散するための経路を提供する。
【0041】
DI水、CO2でスパージしたDI水、ダイシング液B、及び希釈したダイシング液Bについて、抵抗率を測定した。データを図2に示した。図2に示したように、500:1に希釈したダイシング液Bは、CO2でスパージしたDI水よりさえも抵抗率が低かった。従って、ダイシング液Bは、ダイシング中にウエハに蓄積した電荷を消散させるのにより良好である。
【0042】
ダイシング処理中に、表面張力がより低いダイシング液はウエハの表面をよりよく濡らす。表面をよりよく濡らすことは、パーティクルの除去を向上させる。
【0043】
DI水でいろいろな比率に希釈したダイシング液Bの表面張力を、20℃で73ダイン/cmであるDI水と比較して、表1に示した。表2のデータから、ダイシング液Bはパーティクルの除去能力がDI水よりも良好であることが示された。
【0044】
【表1】

【0045】
種々の界面活性剤を含むダイシング液からも表面張力を測定し、図3に示した。これらのダイシング液は、クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%、界面活性剤を0.37%含み、残りは実質的に脱イオン水であった。これらの結果から、試験した界面活性剤は全て、表面張力が低いことが示された。従って、それらはDI水よりパーティクル除去能力が良好であることが期待された。
【0046】
ダイシング液中の界面活性剤は表面張力を低下させてパーティクルの除去をより良好にするとは言いながら、界面活性剤には、発泡するという一つの潜在的な問題点がある。多くの界面活性剤は、ダイシング液において発泡を起こさせる。発泡は、パーティクルを除去するダイシング液の能力を阻害することがある。泡自体がウエハ上で乾燥して、自身のパーティクルを残すことがある。従って、ダイシング液では泡の発生をできるだけ少なくすることが重要である。
【0047】
実際のダイシング機での試験において、ダイシング液Bは、ソーブレードを使用する時点でウエハ表面にわずかな泡を生じさせただけであった。ダイシング液Bはまた、再循環タンク内ではほかの製品よりもわずかな泡を生じさせただけであった。
【0048】
Alの接合パッドは、ダイシング処理中に露出されることがよくある。ダイシング液としてDI水だけを使用する場合の別の問題点は、そのpHが約7であり、そしてそのpHではAlの腐食が起こるということである。ウエハをダイシングするのには20〜30秒という標準的な時間が必要とされることがある。その時間の間、Alの接合バッドは、Alの腐食を引き起こしかねないDI水にさらされる。DI水中でのAlの腐食を防止する一つの方法は、DI水中にCO2を吹き込むことである。これはDI水のpHを約4〜4.5に低下させる。このpHで、Alの腐食は最小限に抑えられる。
【0049】
希釈比1000:1(ダイシングに用いられる典型的な希釈比)のダイシング液BのpHは4である。図4に示したように、このpHは再循環系において長期にわたり、約30サイクルの間、一定であった。従って、ダイシング液BはAlの腐食を最小限に抑え、その能力を長期にわたり保持する。
【0050】
〔例2〕
この実験で試験したウエハは、Al酸化膜/Al/熱酸化膜/Si基板の積層構造を持つ6インチのむき出しのSiであった。ダイシング液BをDI水で希釈して、いろいろな濃度のものを得た。
【0051】
目視によるデータを表2に示した。目視観察から得られたこれらのデータから、DI水をそれだけで使用すると、あるいは前処理のためのクリーニング液とともに使用すると、表面の酸化、及びウエハ表面へのシリコン残留物やパーティクルの付着を防ぐのに効果的でなかったことが示された。ソーイングによるウエハのダイシング中にダイシング液を使用する限りは、酸化物層の形成が抑制され、そしてシリコン残留物やパーティクルのウエハ表面への付着が防止された。
【0052】
【表2】

【0053】
〔例3〕
この実験で試験したウエハは、Al(0.5%Cu)/熱酸化膜/Si、及びCu/熱酸化膜/Siの、ブランケットウエハであった。ソーイングによるウエハダイシング処理は30分継続するよう設定した。
【0054】
前処理なしのブランケットアルミニウムウエハの光学顕微鏡写真を図5に示した。
【0055】
前処理なしのブランケット銅ウエハの光学顕微鏡写真を図6に示した。
【0056】
DI水を用いてダイシングしたウエハでは、Siパーティクルが接合パッド上の黒っぽい曇りとしてウエハ上にはっきりと目に見えた。図5又は図6の一番左の写真の左半分は、Siパーティクルをなくすためにこすり洗いした。図5又は図6の写真の右側だけはこすり洗いしなかった。ダイシング液B(DI水で1000:1希釈)を用いてダイシングしたウエハでは、写真でウエハ上に黒っぽい曇りがなかったので、ウエハ上にSiパーティクルはなかった。市販の製品であるKeteca Diamaflow(商標) 688 CL(DI水で1000:1希釈)を、図6の中央の写真として示した対照として使用した。写真から明らかなように、Keteca Diamaflow(商標) 688 CLでSiパーティクルの一部が取り除かれた。しかし、ダイシング液Bははるかに良好に働いた。
【0057】
ソーイング前のクリーニング液での前処理も試験した。目視によるデータを要約して表3に示す。
【0058】
【表3】

【0059】
表3の目視観察から得られた結果から、DI水をそれだけで使用すると、あるいは前処理のためのクリーニング液とともに使用するのは、表面の酸化と、ウエハ表面へのシリコン残留物やパーティクルの付着を防ぐのに有効ではなかったことが示された。一方、ソーイングによるウエハのダイシングの際に使用したダイシング液は、酸化物層の形成を抑制し、そしてシリコンの残留物やパーティクルがウエハ表面に付着するのを防ぐのに役だった。
【0060】
〔例4〕
この実験で試験したウエハは、パターン化したAl接合パッドのウエハであった。これらのウエハはセグメント(完全なウエハではない)であって、ホトレジストを除去するためにアッシング処理された。ソーイングによるウエハダイシング処理は10分継続するよう設定された。
【0061】
実験は、パターン化したAl接合パッドのウエハについて、DI水及び希釈したダイシング液Bを使用し、両方ともクリーニング液での前処理をし及び前処理をせずに、行った。目視によるデータを表4に示した。
【0062】
【表4】

【0063】
前処理なしのパターン化したアルミニウムの接合用パッドのウエハの走査型電子顕微鏡写真を図7に示した。
【0064】
高倍率のSEM写真から、DI水を用いてダイシングした接合パッドにSiパーティクルが残っていることがはっきりと示された(図の左の写真)。最も重要なのは、この高倍率のSEM写真により、50:1の希釈比のダイシング液Bを用いてダイシングしたAl表面は非常にきれいでSiパーティクルのないことが示されたことである。このデータから、AlウエハからSiパーティクルを除去するダイシング液Bの能力が示された。
【0065】
〔例5〕
ソーイング中に、DI水とウエハ材料(主としてSi、あるいは何であれ基板の材料)からなるスラリーが形成された。このスラリーには、ウエハにくっつく親和力があった。ウエハは、そのスラリーを容易に洗い流すのを可能にするパッシベーション膜で被覆された。
【0066】
あいにくなことに、DI水はアルミニウムの接合パッドに腐食を生じさせること、また銅のパッドを酸化することも、知られている。アルミニウムの場合は、シリコンとアルミニウム(及び互いに対する親和力が強いそれらの酸化物)がパッドに「付着」して、腐食の問題を悪化させる。Al接合パッドのウエハがダイシング工程にやってくると、それ以前の処理工程に起因してパッドには酸化及び汚染物層が存在している可能性がある。
【0067】
ダイシング後、接合パッドは電気的機能性について検査するためテスト/プローブプロセスを受けることがある。テストの間に、プローブの先端がパッドに接触する。Alパッドとプローブ先端との接触抵抗はできる限り低いのが理想的である。ところが、Al表面に厚い酸化物層及び/又は汚染物層がある場合、接触抵抗が高くなり、そしてたとえパッドが有効なパッドであったとしてもプローブ試験を失敗させる可能性がある。
【0068】
これらの「見かけの失敗」が起こるのを防ぐために、プローブ先端が接触するときのAl表面をできる限りきれいにするよう接合パッドをクリーニングして酸化及び汚染物層を取り除くことができる。従って、Al接合パッドをクリーニングするための処理は、ワイヤボンディングのためにも有利であろう。
【0069】
Alパッドのためのクリーニング処理を、クリーニング液でウエハを前処理し、続いてダイシング処理の際にダイシング液を使用することからなる複式処理を使って行った。実験条件は例4におけるのと同じであった。この複式処理の結果を図8に示した。
【0070】
図8のSEM写真は、クリーニング液で前処理し次いでDI水かあるいはダイシング液を用いてダイシングしたAlの接合パッドを示している。ダイシング液Bを用いてダイシングしたパッドでは、Al表面の粒界が非常にはっきりと見える。これにより、酸化及び/又は汚染物層がAl表面から除去されたことが示された。
【0071】
更に、複式処理後により薄い酸化物層の見られることが、表5に要約して示したX線光電子分光(XPS)データにより明らかにされた。ここでは、酸化層の厚さを測定した。このデータから、複式処理を使用した場合、複式処理を用いない場合より酸化層がはるかに薄いことが示された。
【0072】
【表5】

【0073】
エネルギー分散スペクトル(EDS)解析を、Kevex Sigma 2 EDSを備えたAmray 3700 FE SEMを使って4kVで行った。2つの試料を試験し、クリーニング液とDI水を用いて処理したパターン化Al接合パッドのウエハは残留物/パーティクルを示し(図9の上の曲線)、クリーニング液とダイシング液B(希釈比100:1)を用いて処理したパターン化Al接合パッドのウエハは残留物/パーティクルを示さなかった(図9の下の曲線)。
【0074】
EDSスペクトル(図9)に示したように、パーティクルのあるAlの接合用パッドには、パーティクルなしの接合パッドの場合よりも高いシリコンのピーク(SiKa1)があった。このピークはパッド上のSiスラリーに対応していた。
【0075】
この実験について言うと、種々の検査ツールから得られた結果は全て、DI水をそれだけで、又は前処理のためのクリーニング液とともに使用するのは、表面の酸化と、シリコンの残留物やパーティクルがAlウエハの表面に付着するのを防ぐのに効果的でないことを示した。一方、ソーイングによるウエハのダイシングの際にダイシング液Bを使用すると、酸化物層の形成が抑制され、シリコンの残留物やパーティクルのAlウエハ表面への付着が防止された。
【0076】
〔例6〕
この実験で試験したウエハは、Cu/熱酸化膜/Siのブランケットウエハであった。ウエハのダイシング処理は、10分継続するよう設定された。
【0077】
Cu表面(Cu接合パッド又はそのほかのCu表面)を露出したウエハがダイシング工程にやってくるとき、Cu表面にはそれ以前の処理工程に起因する酸化及び汚染物層のあることがある。銅酸化物膜の厚さを、ソーイング処理の前と、そしてまた、ダイシング液Bを用いた場合と用いなかった場合のソーイング処理の4日後に、測定した。この遅れのために、銅酸化物の再成長が予期された。
【0078】
目視によるデータを表6に示した。
【0079】
【表6】

【0080】
偏光解析試験を行い、結果を表7に示した。
【0081】
【表7】

【0082】
これらの試験では、ソーイング前の各ウエハでCu酸化物の厚さを測定した。測定は、各ウエハの異なる9つの箇所で行った。その後ウエハをソーイングによるウエハのダイシングに回した。事後の測定を4日後に行った。この遅れに起因して銅酸化物の再成長があった。以下の観察を行った。
【0083】
ソーイング前の最初のウエハについてのCu酸化物の厚さは42オングストロームと測定された。前処理としてクリーニング液は使用しなかった。ソーイング処理の間、DI水をウエハに供給した。ソーイングの4日後、厚さは45オングストロームであった。事実上、DI水はCu酸化物を除去しなかった。
【0084】
ソーイング前の第2のウエハについての厚さは35オングストロームと測定された。前処理としてクリーニング液を使用し、そしてDI水をソーイング処理の間ウエハに供給した。クリーニング液には銅酸化物を除去するという機能があったが、DI水を用いるソーイング処理は、クリーニング液で除去された銅酸化物を再成長させる。厚さは、4日たつうちに最初の35オングストロームから43オングストロームに成長した。
【0085】
ソーイング前の第3のウエハについての厚さは39オングストロームと測定された。前処理としてクリーニング液は使用しなかった。ソーイング処理の間は、希釈したダイシング液(100:1)を使用した。この希釈したダイシング液を供給することで、銅酸化物の再成長が起きたかもしれないにもかかわらず、ソーイング処理の間に銅酸化物が除去された。これは、ソーイング前の銅酸化物の厚さに比べて4日後の厚さが減少していた(32オングストローム)ことから明らかであった。
【0086】
ソーイング前の第4のウエハについての厚さは39オングストロームと測定された。前処理としてクリーニング液は使用しなかった。ソーイング処理の間は、希釈したダイシング液(200:1)を使用した。この希釈したダイシング液を供給することで、銅酸化物の再成長が起きたかもしれないにもかかわらず、ソーイング処理の間に銅酸化物が除去された。これは、ソーイング前の銅酸化物の厚さに比べて4日後の厚さが減少していた(28オングストローム)ことから明らかであった。
【0087】
ソーイング前の第5のウエハについての厚さは37オングストロームと測定された。前処理としてクリーニング液は使用しなかった。ソーイング処理の間は、希釈したダイシング液(600:1)を使用した。この希釈したダイシング液を供給することで、銅酸化物の再成長が起きたかもしれないにもかかわらず、ソーイング処理の間に銅酸化物が除去された。これはやはり、ソーイング前の銅酸化物の厚さに比べて4日後の厚さが減少していた(24オングストローム)ことから明らかであった。
【0088】
種々の検査ツールから得られた結果は全て、DI水をそれだけで、又は前処理のためのクリーニング液とともに使用するのは、表面の酸化と、シリコンの残留物やパーティクルがCuウエハの表面に付着するのを防ぐのに効果的でないことを示した。一方、ソーイングによるウエハのダイシングの際にダイシング液を使用すると、酸化物層の形成が抑制され、シリコンの残留物やパーティクルのCuウエハ表面への付着が防止された。
【0089】
〔例7〕
この実験で試験したウエハは、Al(0.5%Cu)/熱酸化膜/Siのブランケットウエハであった。ウエハのダイシング処理は、30分継続するよう設定された。
【0090】
この実験ではダイシング液Aとダイシング液Bを両方とも使用した。両方のダイシング液をDI水で100:1に希釈した。
【0091】
両方のダイシング液を使用したブランケットアルミニウムウエハの光学顕微鏡写真を図10に示した。
【0092】
ダイシング液Aを用いてダイシングしたウエハ(図10の左の写真)では、写真にかすかな残留物/パーティクルが示された。この場合もやはり、ダイシング液Bは、写真(図10の右の写真)に明らかな残留物/パーティクルが示されなかったので、はるかに良好に働いた。このデータから、ほかの成分と組み合わせた界面活性剤がダイシング液のクリーニング機能を高めることが示された。
【0093】
結論として、上掲の実施例により、DI水をそれだけで、あるいは前処理としてのクリーニング液とともに使用するのは、Si残留物やパーティクルがなおもウエハ及び接合用パッド表面に付着したままにし、また露出した表面を酸化されたままにするということが示された。従って、DI水をそれだけで、又はクリーニング液とともに使用するのは、表面の酸化とシリコンの残留物やパーティクルが表面に付着するのを防止するのに効果的でなかった。ソーイングによりウエハをダイシングする際に、ダイシング液をそれだけで、又は前処理のためのクリーニング液とともに使用するのは、表面の酸化を防止するのと、表面に付着したシリコンの残留物やパーティクルを除去するのに、非常に効果的であった。この効果は、ダイシング液を1000倍に希釈した場合でも示された。
【0094】
実施例を含めて、上掲の本発明の実施形態は、考えることのできる本発明の多数の実施形態の代表例である。そのほかの数多くの処理の構成を使用してもよく、また処理に用いる物質を具体的に開示したもの以外の数多くの物質から選んでもよいことが考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
露出したメタライゼーション領域への汚染物質残留物の付着と該露出したメタライゼーション領域の腐食を抑制するのに有効なダイシング液(ウエハをダイシングするための液)であって、以下のもの、すなわち、
少なくとも1種のジカルボン酸及び/又はその塩、
少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩、又はアミン基を含有する酸、
次のものからなる群、すなわち、
リン酸エステル分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化1】

(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基である)
を有する、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化2】

を有する、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化3】

(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
及びそれらの組み合わせ、
からなる群より選ばれる界面活性剤、
を含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液であり、フッ素を含まず且つpHが約1〜約4であるダイシング液。
【請求項2】
前記少なくとも1種のジカルボン酸、その塩が、約0.005〜約16wt%であり、
前記少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸、その塩が、約0.003〜約4wt%であり、
前記界面活性剤が約0.0001〜約0.5wt%であり、
そして残りが実質的に脱イオン水である、請求項1記載のダイシング液。
【請求項3】
前記ジカルボン酸が、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸及びフマル酸からなる群より選ばれる、請求項2記載のダイシング液。
【請求項4】
前記ジカルボン酸がマロン酸とシュウ酸の混合物を含む、請求項2記載のダイシング液。
【請求項5】
クエン酸、マロン酸、シュウ酸及び脱イオン水を含む、請求項2記載のダイシング液。
【請求項6】
クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%、界面活性剤を0.4%含み、残りが実質的に脱イオン水である、請求項1記載のダイシング液。
【請求項7】
前記界面活性剤が、次の構造
【化4】

(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤である、請求項6記載のダイシング液。
【請求項8】
露出したメタライゼーション領域への汚染物質残留物の付着と該露出したメタライゼーション領域の腐食を抑制するのに有効なダイシング液(ウエハをダイシングするための液)であって、以下のもの、すなわち、
4.0%のクエン酸、
2.0%のマロン酸、
4.0%のシュウ酸、
次のものからなる群、すなわち、
リン酸エステル分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化5】

(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基である)
を有する、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化6】

を有する、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化7】

(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
及びそれらの組み合わせ、
からなる群より選ばれる、0.4%の界面活性剤、
を含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液であり、pHが約1〜約4であるダイシング液。
【請求項9】
前記界面活性剤が、次の構造
【化8】

(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤である、請求項8記載のダイシング液。
【請求項10】
ウエハをダイシングする方法であり、接合用パッドを備えたウエハをソーによりダイシングし、ウエハをソーイングすることにより汚染物質残留物が生じ、腐食が全露出メタライゼーション領域に生じることがあり得るウエハダイシング方法であって、
ウエハを連続的に脱イオン水と接触させる工程、及び、
ウエハを連続的に、以下のものを含むダイシング液(ウエハをダイシングするための液)、すなわち、
少なくとも1種のジカルボン酸及び/又はその塩、
少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸及び/又はその塩、又はアミン基を含有する酸、
次のものからなる群、すなわち、
リン酸エステル、分岐アルコールエトキシレートを基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化9】

(式中のRは炭素原子数10〜12のアルキル基である)
を有する、アルキルジフェニルオキサイドジスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化10】

を有する、ドデシルベンゼンスルホン酸(DDBSA)を基礎材料とする界面活性剤、
次の構造
【化11】

(式中、10<m+n<14)
を有する第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤、
及びそれらの組み合わせ、
からなる群より選ばれる界面活性剤、
を含み、残りが実質的に脱イオン水であるダイシング液であり、フッ素を含まず且つpHが約1〜約4であるダイシング液、と接触させる工程、
を含むウエハダイシング方法。
【請求項11】
前記少なくとも1種のジカルボン酸、その塩が、約0.005〜約16wt%であり、
前記少なくとも1種のヒドロキシカルボン酸、その塩が、約0.003〜約4wt%であり、
前記界面活性剤が約0.0001〜約0.5wt%であり、
そして残りが実質的に脱イオン水である、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記ジカルボン酸が、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸及びフマル酸からなる群より選ばれる、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記ジカルボン酸がマロン酸とシュウ酸の混合物を含む、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記ダイシング液がクエン酸、マロン酸、シュウ酸及び脱イオン水を含む、請求項11記載の方法。
【請求項15】
前記ダイシング液が、クエン酸を4.0%、マロン酸を2.0%、シュウ酸を4.0%、界面活性剤を0.4%、及びそれらの組み合わせを含み、残りが実質的に脱イオン水である、請求項9記載の方法。
【請求項16】
前記界面活性剤が、次の構造
【化12】

(式中、10<m+n<14)
を有する、第二アルキルスルホン酸を基礎材料とする界面活性剤である、請求項15記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−21557(P2010−21557A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−166064(P2009−166064)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(591035368)エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッド (452)
【氏名又は名称原語表記】AIR PRODUCTS AND CHEMICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】7201 Hamilton Boulevard, Allentown, Pennsylvania 18195−1501, USA
【出願人】(509198240)シーブイ インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】