説明

チアジアゾールおよびオキサジアゾール誘導体、これらの調製ならびにこれらの治療用途

本発明は、(i)塩基もしくは酸付加塩の状態または(ii)酸もしくは塩基付加塩の状態、いずれかでの式(I)の化合物に、ならびにこれらの調製方法におよびこれらの治療利用に関する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チアジアゾールおよびオキサジアゾール誘導体に、これらの調製ならびにこれらの治療用途に関する。
【背景技術】
【0002】
トリアシルグリセリドは、真核生物におけるエネルギー貯蔵の主要形態の代表であり、ならびに幾つかの病態、例えば、肥満、インスリン抵抗性、2型糖尿病(Reasner C.A.,J.Cardiovasc.Pharmacol.52:136−44,2008)およびこの病態から生ずる合併症(Krane and Wanner,Minerva Urol.Nefrol.59(3)299−316,2007;King G.L.,J.Periodontol.79:1527−34,2008)、高い血症トリグリセリドレベル、低い高比重リポタンパク(HDL)レベルならびに小型高密度低比重リポタンパク(sdLDL)および食後高脂血症(excessive postprandial lipidameia)の出現を特徴とする異常脂質血症(Ginsbergら,Obesity(Silver Spring).14:41S−49S,2006、Adielsら,Curr.Opin.Lipidol.17:238−246,2006、Adielsら,ATVB 28:1225−1236,2008)、空腹時血糖異常状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、メタボリックシンドローム(Eschwege E.Diabetes Metab.29:6S19−27,2003)、脂肪肝(Parekh and Anania,Gastroenterology 132:2191−2207,2007)、冠疾患(Lewisら,Endocrine Review 23:701,2002;Ridker and Silvertown,J.Periodontol.,79:1544−51,2008;McBride P.Curr.Atheroscler.Rep.10:386−90,2008)、皮膚病(Chenら,J.Clin.Invest.109:175−81,2002;Yosipovitchら,J.Am.Acad.Dermatol.56:901−16,2007)、アルツハイマー病、様々な免疫修飾疾患(Pahan K.,Cell Mol.Life Sci.,63:1165−78,2006)、HIV感染症(Kotler D.P.,J.Acquired Immune Defic.Syndr.,49:S79−85,2008)、過敏性腸症候群(Schafflerら,Nat.Clin.Pract.Gastroenterol.Hepatol.,2:103−11,2005)の病理発生およびリスク増加に関係する、トリグリセリドの代謝の障害または平衡異常の原因になることもある。除脂肪組織、例えば肝臓、筋肉および他の末梢組織へのトリアシルグリセリドの貯蔵過多は、これらの組織における機能不全につながるが;これらの末梢組織へのこれらの脂肪の蓄積の低減は、脂肪毒性の治療に有益であるようである(Unger,Endocrinology,144:5 159−5 165,2003)。脂肪組織(WAT)へのトリアシルグリセリドの蓄積過多は、肥満、寿命の短縮を伴う状態、II型糖尿病、冠疾患、高血圧、卒中、および一定の癌の発生につながる(Grundy,Endocrine 13(2):155−165,2000)。
【0003】
文献(WO2006/134 317)には、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)の活性を阻害する、および従ってトリグリセリド代謝の障害または平衡異常の治療に有用である、化合物が記載されている。
【0004】
ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼ(DGAT1)は、動物およびヒト細胞におけるジアシルグリセロールおよびアシル−CoAからのトリグリセリドの形成を触媒し、トリグリセリドは、エネルギー貯蔵の主要形態の代表である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2006/134 317号
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Reasner C.A.,J.Cardiovasc.Pharmacol.52:136−44,2008
【非特許文献2】Krane and Wanner,Minerva Urol.Nefrol.59(3)299−316,2007
【非特許文献3】King G.L.,J.Periodontol.79:1527−34,2008
【非特許文献4】Ginsbergら,Obesity(Silver Spring).14:41S−49S,2006
【非特許文献5】Adielsら,Curr.Opin.Lipidol.17:238−246,2006
【非特許文献6】Adielsら,ATVB 28:1225−1236,2008
【非特許文献7】Eschwege E.Diabetes Metab.29:6S19−27,2003
【非特許文献8】Parekh and Anania,Gastroenterology 132:2191−2207,2007
【非特許文献9】Lewisら,Endocrine Review 23:701,2002
【非特許文献10】Ridker and Silvertown,J.Periodontol.,79:1544−51,2008
【非特許文献11】McBride P.Curr.Atheroscler.Rep.10:386−90,2008
【非特許文献12】Chenら,J.Clin.Invest.109:175−81,2002
【非特許文献13】Yosipovitchら,J.Am.Acad.Dermatol.56:901−16,2007
【非特許文献14】Pahan K.,Cell Mol.Life Sci.,63:1165−78,2006
【非特許文献15】Kotler D.P.,J.Acquired Immune Defic.Syndr.,49:S79−85,2008
【非特許文献16】Schafflerら,Nat.Clin.Pract.Gastroenterol.Hepatol.,2:103−11,2005
【非特許文献17】Unger,Endocrinology,144:5 159−5 165,2003
【非特許文献18】Grundy,Endocrine 13(2):155−165,2000
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
肥満、2型糖尿病およびこれらの合併症は、現在社会において非常に普及している病態であり、薬理治療の選択肢は、現在、限られており、従って、肥満または2型糖尿病およびこれらの合併症に随伴する障害を予防、遅延または治療するための、安全で有効な医薬品治療薬の開発が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の化合物は、トリグリセリドの生合成を阻害するものであり、ならびにこのような阻害が有益である病態、例えば、肥満、異常脂質血症、脂肪肝、2型糖尿病、メタボリックシンドロームおよび冠疾患の症例における病態の治療に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の1つの主題は、酸もしくは塩基の形態または酸とのもしくは塩基との付加塩の形態での、式(I)に対応する化合物である:
【0010】
【化1】

(式中、
●Uは、酸素原子または窒素原子を表し、この場合、Uが酸素原子を表すときにはR5は不在であり;
●nは、0、1、2または3に等しく;
●pは、0、1または2に等しく;
●Dは、酸素原子、基−NH−または結合を表し;
●Wは、炭素または窒素原子を表し;
●Xは、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を表し;
●R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、
○水素原子を表し、
○基−(C1−C6)アルキルを表し、または代替的に、
○(i)R1およびR2は、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり、および/もしくは(ii)R3およびR4は、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり;
●Yは、水素原子、基−(C1−C6)アルキル、−(C3−C10)シクロアルキル−、(C3−C10)シクロアルキルオキシ−、(C3−C10)シクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、ヘテロシクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、基−COOR1、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)アリール、−CH(OH)アリールまたは−NH−シクロアルキルを表し、前記基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、基(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシまたはヘテロシクロアルキルもしくはアリールオキシ基から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される;
●Rは、水素またはハロゲン原子を表し;
●Z1は、不在であり、または硫黄原子、官能基−NH−もしくは−NHC(O)−、基−S(O)−CH−、−SCH−、メチレンもしくはエチレン基を表し;
●Z2は、不在であり、またはメチレン基、基
【0011】
【化2】

を表し;
●Z3は、不在であり、または酸素原子もしくはメチレン基、基
【0012】
【化3】

を表し;この場合、
Z3が存在し、これが基
【0013】
【化4】

を表すときのみ、Z2は、
【0014】
【化5】

を表す、および逆もまた同様であり、
従って、Z2とZ3が二重結合を形成し;
Z2およびZ3は、これらが存在するとき、シクロアルキル基に含まれており;
●Z4は、
○水素原子であり、
○炭素原子であって、Z3が基
【0015】
【化6】

であるとき、Z3と共に基−(C3−C10)シクロアルキル−を任意に形成する炭素原子であり、または
○不在であり、このとき、Z3は、これに隣接するシクロヘキシル炭素と共に二重結合を形成する基
【0016】
【化7】

であり;
●R5は、水素原子を表し、または少なくとも1つのヒドロキシル、ヘテロシクロアルキル(C1−C6)アルキル、アミンもしくはアルキルオキシ基で任意に置換されるアルキル基を表す。)。
【0017】
式(I)の化合物は、1つ以上の不斉炭素原子を含むことがある。従って、これらは、エナンチオマーまたはジアステレオマーの形態で存在することがある。これらのエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにラセミ混合物をはじめとするこれらの混合物は、本発明の一部を構成する。
【0018】
式(I)の化合物において、シクロヘキシル基が有する置換基は、シス位置にあることもあり、またはトランス位置にあることもある。従って、式(I)の化合物は、前に定義したような位置異性体の形態で存在することがある。これらの位置異性体は、およびこれらの混合物もまた、本発明の一部を構成する。
【0019】
式(I)の化合物は、塩基もしくは酸の形態で存在することがあり、または酸もしくは塩基、特に、医薬的に許容される酸もしくは塩基で塩化されていることがある。このような付加塩は、本発明の一部を構成する。
【0020】
用語「医薬的に許容される塩基」は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、コリン、リシン、またはアルギニンを意味する。
【0021】
用語「医薬的に許容される酸」は、例えば、塩酸または硫酸を意味する。
【0022】
これらの塩は、有利には、医薬的に許容される塩基を用いて調製されるが、例えば式(I)の化合物の精製または単離に、有用である他の塩基の塩も、本発明の一部を構成する。
【0023】
本発明の文脈において、および本文中で別段に述べていない限り、以下の定義が適用される:
ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子;
アルキル基:1、2、3、4、5または6個の炭素原子を含有することが可能である、飽和、線状または分岐脂肪族基(−(C1−C6)アルキルと略記する。)。言及することができる例としては、(i)基−C1アルキルとして、メチル基、(ii)基−C2アルキルとして、エチル基、(iii)基−C3アルキルとして、プロピルまたはイソプロピル基、(iv)基−C4アルキルとして、ブチル、イソブチルまたはtert−ブチル基、(v)基−C5アルキルとして、ペンチルまたはイソペンチル基、(vi)基−C6アルキルとして、ヘキシル基が挙げられる;
アルキレン基:1、2、3、4、5または6個の炭素原子を含有することが可能である、飽和した、線状のまたは分岐した、二価の、前に定義したとおりのアルキル基(−(C1−C6)アルキレン−と略記する。)。言及することができる例としては、メチレン(即ち−CH−)、エチレン(即ち−CH−CH−)およびプロピレン(−CH−CH−CH−)ラジカルが挙げられる;
シクロアルキル基:3、4、5、6、7、8、9または10個の炭素原子を含有することが可能である環状アルキル基であって、−(C3−C10)シクロアルキルと略記もする。言及することができる例としては、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、アダマンチルおよびペンタレン基が挙げられる;
シクロアルキルオキシ基:式−O−シクロアルキル(この式中、シクロアルキル基は、前に定義したとおりである。)のラジカル;
アルコキシまたはアルキルオキシ基:ラジカル−O−アルキル(このラジカル中、アルキル基は、前に定義したとおりである。)。言及することができる例としては、−O−(C1−C5)アルキルまたは−(C1−C5)アルコキシ基、詳細には、(i)基−O−C1アルキルとして、基−O−メチル、(ii)基−O−C2アルキルとして、基−Oエチル、(iii)基−O−C3アルキルとして、基−Oプロピルまたは−Oイソプロピル、(iv)基−O−C4アルキルとして、基−Oブチル、−Oイソブチルまたは−Otert−ブチル、(v)基−O−C5アルキルとして、基−Oペンチルまたは−Oイソペンチルが挙げられる;
シクロアルキル−アルコキシまたはシクロアルキル−アルキルオキシ基:式シクロアルキル−アルキレン−O−(この式中、シクロアルキルおよびアルキレン基は、前に定義したとおりである。)のラジカル;
ヘテロシクロアルキル−アルコキシまたはヘテロシクロアルキル−アルキルオキシ基:式ヘテロシクロアルキル−アルキレン−O−(この式中、ヘテロシクロアルキルおよびアルキレン基は、上で定義したおよび下で定義するとおりである。)のラジカル;
ヘテロシクロアルキル−アルキル:ヘテロシクロアルキル−アルキレン−基(この場合、ヘテロシクロアルキルおよびアルキレン基は、上で定義したおよび下で定義するとおりである。);
アルコキシ−アルキル基:式−アルキレン−O−アルキル(この式中、アルキルおよびアルキレン基は、同数の炭素を含むまたは同数の炭素を含まないものであって、前に定義したとおりである。)のラジカル。言及することができる例としては、基−(C1−C6)アルキレン−O−(C1−C6)アルキルが挙げられ、この場合の−(C1−C6)アルキレンおよび−(C1−C6)アルキルは、本明細書において上で定義したとおりである;
ハロアルキル基:前に定義したとおりのハロゲン原子1、2、3、4または5個で置換されている、上で定義したとおりのアルキル基。言及することができる例としては、基−ハロ(C1−C5)アルキル[この場合の(C1−C5)アルキルは、上で定義したとおりである]、および特にトリフルオロメチル基(−CFと略記する。)が挙げられる;
アリール基;6、7、8、9または10個の炭素原子を含有する環状芳香族基。言及することができるアリール基の例としては、フェニル基(Phと略記する。)またはナフチル基が挙げられる;
アリールアルキル基:上で定義したとおりのアルキル基少なくとも1つで置換されている、上で定義したとおりのアリール基。有利には、−アルキレン−アリールラジカルである。言及することができる例は、ベンジルラジカル、即ちラジカル−CH−Phである;
アリールオキシ基:式−O−アリール(この式中、アリール基は前に定義したとおりである。)のラジカル;
ヘテロアリール基:2、3、4または5個の炭素原子を含有するおよび1から3個のヘテロ原子を含む環状芳香族基であって、前記ヘテロ原子を、互いに独立して、窒素、酸素および硫黄原子から、これらのうちの2つがあるときには互いに独立して同一であるもしくは異なるように、これらのうちの3つがあるときには互いに独立して同一であるもしくは異なるように、選択することができるものである環状芳香族基。ピリジル、ピロリルおよびフリル基に言及することができる;
ヘテロシクロアルキル:5、6または7個の炭素原子を含有するおよび1、2または3個のヘテロ原子を含む、任意に架橋されている環状アルキル基であって、前記ヘテロ原子を、互いに独立して、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から、これらのうちの2つがあるときには互いに独立して同一であるもしくは異なるように、これらのうちの3つがあるときには互いに独立して同一であるもしくは異なるように、選択することができるものである環状アルキル基。ピペリジル、ピペラジニル、ピロリジニル、ヘキサメチレンイミノ、テトラヒドロフリル、モルホリニルおよび1,1−ジオキシドテトラヒドロチエニル基に言及することができる;
文字α、β、γおよびδ:式(I)の化合物においてWが窒素原子を表すときの、ピリジンの周りの様々な炭素原子の位置。これらの文字が様々な炭素原子の位置の特定を可能にする。
【0024】
保護基、例えば下文の中での基R’またはR’’:第一に、合成中に反応性官能基、例えばヒドロキシルまたはアミンを保護すること、および第二に、この損なわれていない反応性官能基を合成終了時に再生することを可能にする基。保護基の例ならびに保護および脱保護法の例は、「Protective Groups in Organic Synthesis」,Greenら,第3版(Johon,Wiley & Sons,Inc.,New York)に記載されている。言及することができる保護基としては、基(C1−C6)アルキル、例えばベンジル、メチル、エチルまたはtert−ブチル基が挙げられる。
【0025】
− 下文の中での脱離基:ヘテロリシス結合を壊すことにより、電子対を失って、分子から容易に切断され得る基。従って、例えば置換反応中に、この基を別の基で容易に置き換えることができる。このような脱離基は、例えば、ハロゲンまたは活性化ヒドロキシル基、例えばメシル、トシル、トリフラート、アセチルなどである。脱離基の例およびこれらを調製するための参考文献の例は、「Advances in Organic Chemistry」,J.March,第3版,Wiley Interscience,310−316頁に記載されている。
【0026】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、
●Uが、酸素原子または窒素原子を表し、この場合、Uが酸素原子を表すときにはR5は不在であり;
および/または
●nが、0、1、2または3に等しい;
および/または
●pが、0、1または2に等しい;
および/または
●Dが、酸素原子、基−NH−または結合を表す;
および/または
●Wは、炭素または窒素原子を表す;
および/または
●Xが、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を表す;
および/または
●R1、R2、R3およびR4が、互いに独立して、
○水素原子を表す、
○基−(C1−C6)アルキルを表す、または代替的に、
○(i)R1およびR2が、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり、および/もしくは(i)R3およびR4が、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがある;
および/または
●Yが、水素原子、基−(C1−C6)アルキル、−(C3−C10)シクロアルキル−、(C3−C10)シクロアルキルオキシ−、(C3−C10)シクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、ヘテロシクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、基−COOR1、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)アリール、−CH(OH)アリールまたは−NH−シクロアルキルを表し、前記基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、基(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシまたはヘテロシクロアルキルもしくはアリールオキシ基から選択される1つ以上の置換基で任意に置換される;
および/または
●Rが、水素またはハロゲン原子を表す;
および/または
●Z1が、不在であり、または硫黄原子、官能基−NH−、−NHC(O)−、基−S(O)−CH−、−SCH−、メチレンもしくはエチレン基を表す;
および/または
●Z2が、不在であり、またはメチレン基、基
【0027】
【化8】

を表す;
および/または
●Z3が、不在であり、または酸素原子もしくはメチレン基、基
【0028】
【化9】

を表す;
および/または
●Z2およびZ3が存在し、ならびにそれぞれ、
【0029】
【化10】

を表し、および従って二重結合を形成することがある;
および/または
●Z2およびZ3が存在し、およびシクロアルキル基に含まれていることがある;
および/または
●Z4が、
○水素原子である、
○炭素原子であって、Z3が基
【0030】
【化11】

であるとき、Z3と共に基−(C3−C10)シクロアルキル−を任意に形成する炭素原子である、または
○不在であり、Z3は、これに隣接するシクロヘキシル炭素と共に二重結合を形成する基
【0031】
【化12】

である;
および/または
●R5が、水素原子を表し、または少なくとも1つのヒドロキシル、ヘテロシクロアルキル(C1−C6)アルキル、アミンもしくはアルキルオキシ基で任意に置換されるアルキル基を表す;
および/または
●該化合物(1)が、酸もしくは塩基の形態または酸とのもしくは塩基との付加塩の形態である、
群に言及することができる。
【0032】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、下記式(I’):
【0033】
【化13】

(式中、Y、R1、R2、n、Z1、X、W、R、D、Z4、Z3、Z2、R3、R4およびpは、上で定義したとおりである。)
に対応する化合物によって構成される化合物群に言及することができる。
【0034】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、下記式(I’’):
【0035】
【化14】

(式中、Y、R1、R2、n、Z1、X、W、R、D、Z4、Z3、Z2、R3、R4、pおよびR5は、上で定義したとおりである。)
に対応する化合物によって構成されるもう1つの化合物群に言及することができる。
【0036】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、
Dが、結合または酸素原子を表す;
および/または
pが、0に等しい;
および/または
● Z3およびZ2が、それぞれ、メチレンを表す、もしくは
● Z3が、メチレンを表し、およびZ2が、不在である、もしくは
● Z3およびZ2が、不在である、もしくは
● Z3およびZ2が、シクロアルキル基、有利にはシクロプロピルに含まれている、もしくは
● Z3およびZ2が、一緒に、二重結合を形成する;
および/または
Wが、炭素原子または窒素原子を表す;
および/または
Xが、硫黄原子を表す、
もう1つの化合物群に言及することができる。
【0037】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、DがNH基を表す、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0038】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Xが酸素原子を表す、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0039】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、R1、R2、R3およびR4が、互いに独立して、水素原子を表す、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0040】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、R1およびR2ならびに/またはR3およびR4がシクロアルキル基を形成する、もう1つの化合物群に言及することができる。有利には、R1およびR2ならびに/またはR3およびR4は、シクロプロピルまたはシクロブチル基を形成する。
【0041】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Yがアリール基である、もう1つの化合物群に言及することができる。有利には、Yは、フェニル基を表す。
【0042】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Yがヘテロアリール基である、もう1つの化合物群に言及することができる。有利には、Yは、ピリジル基を表す。
【0043】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Yがアリールオキシ基である、もう1つの化合物群に言及することができる。有利には、Yは、フェノキシ基を表す。
【0044】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Yがシクロアルキル基である、もう1つの化合物群に言及することができる。有利には、Yは、シクロペンチル、アダマンチルまたはペンタレン基を表す。
【0045】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Dが結合であり、およびpが1に等しい、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0046】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Dが酸素原子であり、およびpが0に等しい、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0047】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、DがNH基であり、およびpが0に等しい、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0048】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Dが結合であり、およびpが2に等しい、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0049】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Z1が硫黄原子である、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0050】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、Z3が酸素原子である、もう1つの化合物群に言及することができる。
【0051】
本発明の主題である式(I)の化合物の中で、以下の化合物に特に言及することができる:
−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(4−メチルベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2,4,5−トリフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− [4−(4−{5−[1−(フェニル)シクロプロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− [4−(4−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− [4−(4−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− (4−{4−[5−(4−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−メトキシベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−tert−ブチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−アダマンタン−1−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−シクロペンチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−シクロペンチルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(2−シクロペンチルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−イソブチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−フェネチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− [4−(4−{5−[2−(4−フルオロフェニル)エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− {4−[4−(5−フェノキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− [4−(4−{5−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロフェノキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(3−フェノキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−ピリジン−4−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−フルオロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−メトキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(ベンジル)[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)−2−フルオロフェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)−2−クロロフェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(2−シクロペンチルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]−2−フルオロフェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−([1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−フェネチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{5−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(3−メトキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−[4−(4−{5−[2−(テトラヒドロフラン−2−イル)−エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− trans−(4−{4−[5−(2−シクロヘキシル−エチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルメトキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジルスルファニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシリデン}酢酸
− 6−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸
− (E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸
− trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸
− trans−3−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸
− (4−{4−[5−((1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキシル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ブロモ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−モルホリン−4−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−5−[4−(4−カルボキシメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1,3,4]チアジアゾール−2−カルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−[4−(4−{5−[2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−フェニルシクロブチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−フェニルアセチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキシル}酢酸
− trans−4−{4−[5−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(1S,2R)−2−(4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)−シクロプロパンカルボン酸
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−(4−カルバモイルメチルシクロヘキシル)ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−モルホリン−4−イルエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−メトキシエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−(4−{[([1,4]ジオキサン−2−イルメチル)カルバモイル]メチル}シクロヘキシル)ベンズアミド
− trans−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− trans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジルスルファニルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−フェニルシクロブチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[5−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(2−シクロペンチルアミノエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−(4−{5−[2−(3−モルホリン−4−イルシクロペンチル)エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェノキシ)シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸。
【0052】
本発明は、(i)式(V)の化合物:
【0053】
【化15】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、前に定義したとおりであり、ならびにR’は、保護基を表す。);および
(ii)式(XXIII)の化合物:
【0054】
【化16】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、前に定義したとおりであり、ならびにR’’は、保護基を表す。)
から選択される化合物のエステル官能基を脱保護することを特徴とする、前に定義したとおりの式(I)の化合物を調製するための方法にも関する。
【0055】
1つの実施形態によると、(i)式(II)の化合物:
【0056】
【化17】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、前に定義したとおりである。)と、式(III)の化合物:
【0057】
【化18】

(この式中、R’は、保護基を表す。)
を反応させることによって、式(V)の化合物の製造を行う。
【0058】
1つの実施形態によると、(i)式(II)の化合物:
【0059】
【化19】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、前に定義したとおりである。)と、(ii)式(XXI)の化合物:
【0060】
【化20】

(この式中、R’’は、保護基を表す。)
を反応させることによって、式(XXIII)の化合物の製造を行う。
【0061】
スキーム1から21において、出発化合物および試薬は、これらの調製方式が記載されていない場合、市販されているか文献に記載されており、でなければそこに記載されているまたは当業者に公知である方法に従って調製することができる。
【0062】
本発明に従って、一般式(I)の化合物を以下のプロセスによって調製することができる。
【0063】
下で用いる基Rは、基−Z1−C(R1R2)−Yを表し、この場合のR1、R2、Y、nおよびZ1は、前に定義したとおりである。
【0064】
スキーム1は、Dが結合であり、n=0およびp=1である、式(I)の化合物の合成を説明するものである;これらの化合物を、以降、式(Ia)の化合物と呼ぶ。
【0065】
【化21】

スキーム1では、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、20℃と100℃との間で、式(III)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールをカップリングさせることによって、式(V)の中間体(この式について、RおよびXは、前に定義したとおりであり、ならびにR’は、保護基、例えば、(C1−C6)アルキル、例えばエチルまたはtert−ブチル基である。)を得る。式(Ia)の酸は、当業者に公知のものから選択された方法により式(V)のエステルを脱保護することによっても得られ、これらの方法は、酸性媒体中での式(V)の化合物の安定性を考慮に入れている。これらの方法としては、tert−ブチルエステルについては室温でのジクロロメタンもしくはジオキサンなどの極性溶媒中のトリフルオロ酢酸もしくは塩酸の使用、またはエチルエステルについては水、メタノールもしくはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中の水酸化リチウムの使用が、とりわけ挙げられる。
【0066】
スキーム2は、Xが硫黄原子を表す、式(VIII)の化合物の合成を詳述するものである;これらの化合物を、以降、式(IIa)の化合物と呼ぶ。
【0067】
【化22】

スキーム2では、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミドなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温で、カルボン酸とチオセミカルバジドを反応させることによって、式(VIII)の化合物を調製することができる。その後、式(VIII)の誘導体を硫酸などの酸中、室温で環化させて、式(IIa)のアミノチアジアゾールを得る。
【0068】
Xが硫黄または酸素原子を表す一般式(II)の一定の化合物は市販されていることに留意すべきである。
【0069】
一般式(VI)の一定の化合物は、文献(J.Org.Chem.1968,1959;J.Org.Chem.1962,1947)に記載されている。
【0070】
スキーム3は、R’がtert−ブチル基を表す、式(III)の化合物の合成を詳述するものである。これらの化合物を、以降、式(IIIa)の化合物と呼ぶ。
【0071】
【化23】

スキーム3では、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒中、室温で、式(IX)および(X)の誘導体から出発して、Horner−Wadsworth−Emmons反応により式(XI)の化合物を調製する。エタノールなどの極性溶媒中、パラジウムなどの遷移金属の存在下で化合物(XI)を水素化して、式(XII)の化合物を得る。水、メタノールおよびテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウム存在下での式(XII)のエステルの加水分解によって、式(IIIa)の化合物を得る。
【0072】
式(IX)の化合物は、文献(WO 2003/099 772)に記載されているスキームに従って調製することができる。
【0073】
スキーム4は、R’がエチル基を表す化合物の合成を詳述するものである。これらの化合物を、以降、式(IIIb)の化合物と呼ぶ。
【0074】
【化24】

スキーム4では、極性溶媒中、室温で、式(XIII)および(XIV)の誘導体で出発して、Horner−Wadsworth−Emmons反応により式(XV)の化合物を調製する。エタノールまたは酢酸エチルなどの極性溶媒中、パラジウムなどの遷移金属の存在下で式(XV)の化合物を水素化して、式(XVI)の化合物を得る。ジクロロメタンなどの極性溶媒中、0℃と25℃との間で、式(XVI)の化合物を式(IIIb)の酸に転化させ、その後、ジオキサンなどの極性溶媒中、100℃と120℃との間で式(XVII)の中間体をヒドロキシカルボニル化する。
【0075】
スキーム5は、式(I)の化合物(この式中のDは、酸素原子であり、およびp=0)の合成を説明するものであり;これらの化合物を、以降、式(Ib)の化合物と呼ぶ。
【0076】
【化25】

スキーム5では、無極性溶媒と極性溶媒、例えばそれぞれトルエンとメタノールの混合物中、室温での、トリメチルシリルジアゾメタンなどの当業者に公知の化合物との選択的反応によって、式(XVIII)の酸から式(XIX)の化合物[この式についてのR’’は、保護基、例えば、(C1−C6)アルキル基、例えばメチル基である]を得る。テトラヒドロフランなどの極性溶媒中、室温での、4−ヒドロキシ安息香酸(C1−C6)アルキルのようなタイプのアルコール、例えば4−ヒドロキシ安息香酸tert−ブチル、とのミツノブ(Mitsunobu)反応において、R’’が(C1−C6)アルキル基、例えばtert−ブチル基である式(XIX)のアルコールを用いて、式(XX)のエーテルを得る。当業者に公知のものから選択した方法により、式(XX)の化合物のエステル官能基−COOR’’’を脱保護することによって、式(XXI)の酸を得る。これらの方法としては、ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中のトリフルオロ酢酸または塩酸の使用が、とりわけ挙げられる。ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、室温で、式(XXI)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールをカップリングさせることによって、式(XXIII)の中間体を得る。当業者に公知のものから選択した方法により式(XXIII)のエステルを脱保護すると、式(Ib)の化合物が得られる。これらの方法としては、水およびテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中の水酸化リチウムの使用が、とりわけ挙げられる。
【0077】
【化26】

スキーム6では、当業者に公知のものから選択した方法により、ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温で、式(XXIV)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールとをカップリングさせることによって、式(XXV)の中間体を得る。当業者に公知のものから選択した方法により、式(XXV)のカルバマートの式(XXVI)のアミンへの脱保護を行う。これらの方法としては、ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中のトリフルオロ酢酸または塩酸の使用が、とりわけ挙げられる。当業者に公知のものから選択した方法により、ジクロロメタンなどの極性溶媒中、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化物供与体の存在下で、式(XXVI)のアミンでのシクロヘキサノン(XXVII)の還元アミノ化を行う。得られたアミノシクロヘキシル(XXVIII)および(XXIX)をクロマトグラフィーによって分離する。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムを使用する式(XXVIII)および(XXIX)のエステルのそれぞれの脱保護によって、式(XXX)および(XXXI)の酸を得る。
【0078】
【化27】

スキーム7では、DMSOなどの極性溶媒中、室温と50℃の間の温度でのトリメチルスルホキソニウムヨージドでのエポキシ化によって、ケトン(IX)から化合物(XXXII)を調製する。ジクロロメタンなどの極性溶媒中での三フッ化ホウ素エーテラートなどのルイス酸の作用により、化合物(XXXII)をアルデヒド(XXXIII)に転化させる。水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、室温、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒中で、Horner−Wadsworth−Emmons反応により、誘導体(XXXIII)およびホスホナート(X)から式(XXXIV)の化合物を調製する。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基での式(XXXIV)のエステルの脱保護によって、式(XXXV)の酸を得る。ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、室温で、式(XXXV)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールをカップリングさせることによって、式(XXXVI)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸の存在下、室温での式(XXXVI)のエステルの加水分解により、式(XXXVII)の酸を得る。
【0079】
【化28】

スキーム8では、エタノールなどの極性溶媒中、パラジウムなどの遷移金属の存在下で化合物(XXXIV)を水素化して、化合物(XXXVIIb)を得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(XXXIIb)の脱保護によって、酸(XXXVIII)を得る。
【0080】
【化29】

スキーム9では、室温、DMSOなどの極性溶媒中、トリメチルスルホキソニウムヨージドでのシクロプロパン化反応に化合物(XXXIV)を用いて、化合物(XXXIX)を得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(XXXIX)の脱保護によって、酸(XL)を得る。
【0081】
【化30】

スキーム10では、室温、DMSOなどの極性溶媒中、トリメチルスルホキソニウムヨージドでのシクロプロパン化反応に化合物(XI)を用いて、化合物(XLI)を得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(XLI)および(XI)の脱保護によって、それぞれ、酸(XLIIa)および(XLIIb)を得る。
【0082】
【化31】

スキーム11では、還流トルエンなどの極性溶媒中でのビス(ジ−tert−ブトキシメチル)−N,N−ジメチルメチルアミンなどの当業者に公知の化合物との選択的反応によって、式(XLIII)の酸から式(XLIV)の化合物を得る。室温、テトラヒドロフランなどの極性溶媒中での6−ヒドロキシニコチン酸エチルなどのアルコールとのミツノブ反応に式(XLIV)のアルコールを用いて、式(XLV)のエーテルを得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(XLV)の脱保護によって、酸(XLVI)を得る。ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、室温で、式(XLVI)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールをカップリングさせることによって、式(XLVII)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸の存在下、室温での式(XLVII)のエステルの加水分解により、式(XLVIII)の酸を得る。
【0083】
【化32】

スキーム12では、アセトンまたはDMFなどの極性溶媒中、臭化アリルで化合物XLIX)を保護して、化合物(L)を得る。当業者に公知のものから選択した方法によって、ブロモ酢酸tert−ブチルなどのハロ酢酸アルキルで、化合物(L)の中間体(LI)へのアルキル化を行う。これらの方法としては、硫酸水素テトラブチルアンモニウムなどの相間移動触媒の使用、およびトルエンなどの非極性溶媒中の水溶液での水酸化ナトリウムなどの塩基の使用が、とりわけ挙げられる。当業者に公知のものから選択した方法によって、中間体(LI)のフェノール(LII)への脱保護を行う。これらの方法としては、ジクロロメタンなどの極性溶媒中のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどのパラジウム触媒の使用が、とりわけ挙げられる。トリエチルアミンなどの塩基の存在下、0℃と25℃との間の温度で、ジクロロメタンなどの極性溶媒中のトリフル酸無水物などの試薬を使用して、フェノール(LII)をトリフラート(LIII)に転化させる。当業者に公知のものから選択した方法による、式(LIII)の中間体の、100℃と120℃との間での、ジオキサンなどの極性溶媒中のトリフラート(LIII)のヒドロキシカルボニル化によって、エステル(LIV)を得る。これらの方法としては、ジオキサンなどの極性溶媒中でのモリブデンヘキサカルボニルなどのカルボニル化試薬および二酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒の使用が、とりわけ挙げられる。ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温で、式(LIV)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールとをカップリングさせることによって、式(LV)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸の存在下、室温での式(LV)のエステルの加水分解によって、式(LVI)の酸を得る。
【0084】
【化33】

スキーム13では、水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのジエステル(LVII)の化学選択的加水分解によって、化合物(LVIII)を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での、式(LVIII)のエステルの加水分解によって、化合物(LIX)を得る。
【0085】
【化34】

スキーム14では、DMFなどの触媒の存在下、ジクロロメタンなどの極性溶媒中での塩化オキサリルなどの塩素化剤の作用によって、式(LX)のカルボン酸から式(LXI)の酸塩化物を得る。このようにして得た式(LXI)の酸塩化物を、アセトニトリルまたはアセトンなどの極性溶媒中でチオイソシアン酸カリウムと反応させて、式(LXII)のアシルチオイソシアナート生成物を得る。60℃と80℃との間で、アセトニトリルなどの極性溶媒中での式(LXIII)のヒドラジドと式(LXII)のチオイソシアナートの反応によって、式(LXIV)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での、式(LXIV)のエステルの加水分解によって、式(LXV)の酸を得る。
【0086】
式(LXIII)のヒドラジドは、当業者に公知のものから選択した方法によってエステルからまたは対応する酸から得られる。これらの方法としては、還流エタノールなどの極性溶媒中のエステルに対するヒドラジンなどの試薬の使用、またはジクロロメタンなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温での酸に対するカルバジン酸tert−ブチルなどの試薬の使用、続いて、ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での脱保護が、とりわけ挙げられる。
【0087】
【化35】

スキーム15では、DMFなどの触媒の存在下、ジクロロメタンなどの極性溶媒中での塩化オキサリルなどの塩素化剤の作用によって、式(IIIc)のカルボン酸から式(LXVI)の酸塩化物を得る。このようにして得た式(LXVI)の酸塩化物を、アセトニトリルまたはアセトンなどの極性溶媒中でチオイソシアン酸カリウムと反応させて、式(LXVII)のアシルチオイソシアナート生成物を得る。60℃と80℃との間での、アセトニトリルなどの極性溶媒中の式(LXIII)のヒドラジドと式(LXVII)のチオイソシアナートとの反応によって、式(LXVIII)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温でのエステル官能基の加水分解によって、式(LXVIII)のエステル中間体を式(LXIX)の化合物へと環化する。
【0088】
スキーム16では、メタノールなどの極性溶媒中、水素化ホウ素ナトリウムなどの水素化物でケトン(LXX)を還元して、アルコール(LXXI)を得る。室温での、テトラヒドロフランなどの極性溶媒中、フェノールなどのアルコールとのミツノブ反応に、式(LXXI)の中間体を用いて、式(LXXII)のエーテルを得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中の水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(LXXII)の脱保護によって、式(LXXIII)の酸を得る。
【0089】
【化36】

ジクロロメタンなどの極性溶媒中、カップリング試薬(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温で、式(LXXIII)の酸をカルバジン酸tert−ブチルとカップリングさせることによって、式(LXXIV)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での式(LXXIV)の中間体の加水分解によって、化合物(LXXV)を得る。
【0090】
【化37】

スキーム17では、当業者に公知のものから選択した方法により、一般式R’OHのアルコールでの式(LXXVI)の化合物のケトン官能基の、または一般HOR’−R’−OHのジオールのモノ保護によって、式(LXXVII)の中間体を得る。これらの方法としては、還流トルエンなどの溶媒中のp−トルエンスルホン酸の使用が、とりわけ挙げられる。水素化ナトリウムなどの塩基の存在下、室温、ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒中で式(LXXVII)の誘導体および式(XIV)のホスホナートからHorner−Wadsworth−Emmons反応によって式(LXXVIII)の化合物を調製する。エタノールなどの極性溶媒中、パラジウムなどの遷移金属の存在下で、式(LXXVIII)の化合物を水素化して、化合物(LXXIX)を得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中の水酸化リチウムなどのアルカリ塩基での式(LXXIX)のエステルの脱保護によって、式(LXXX)の酸を得る。ジクロロメタンなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド)の存在下、室温で、式(LXXX)の酸をカルバジン酸tert−ブチルとカップリングさせることによって、式(LXXXI)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での式(LXXXI)の中間体を加水分解によって、式(LXXXII)の化合物を得る。60℃と80℃との間で、アセトニトリルまたはアセトンなどの極性溶媒中での式(LXXXII)のヒドラジドと式(LXVII)のチオイソシアナートとの反応によって、式(LXXXIII)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸などの存在下、室温での式(LXXXIII)のエステルの加水分解によって、式(LXXXIV)の酸を得る。
【0091】
スキーム18では、当業者に公知のものから選択した方法によって、式(IX)の化合物をエノールトリフラート(LXXXV)に転化させる。これらの方法としては、−70℃と25℃との間の温度、テトラヒドロフランなどの極性溶媒中、n−ブチルリチウムなどの塩基の存在下での、N,N−ビストリフルオロメタンスルホンイミドなどの試薬の使用が、とりわけ挙げられる。
【0092】
【化38】

当業者に公知のものから選択した方法によってアルコキシカルボニル化反応でエノールトリフラート(LXXXV)を中間体(LXXXVI)に転化させる。これらの方法としては、100℃と120℃との間でのtert−ブタノールなどの極性溶媒中のモリブデンヘキサカルボニルなどのカルボニル化試薬および二酢酸パラジウムなどのパラジウム触媒の使用が、とりわけ挙げられる。エタノールなどの極性溶媒中、パラジウムなどの遷移金属の存在下、25℃と40℃との間の温度で化合物(LXXXVI)を水素化して、式(LXXXVII)の化合物を得る。水、メタノールまたはテトラヒドロフランなどの極性溶媒の混合物中、水酸化リチウムなどのアルカリ塩基でのエステル(LXXXVII)の脱保護によって、式(LXXXVIII)の酸を得る。ジメチルホルムアミドまたはアセトニトリルなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、室温で、式(LXXXVIII)の酸と式(II)のアミノチアジアゾールまたはアミノオキサジアゾールをカップリングさせることによって、式(LXXXIX)の中間体を得る。ジクロロメタンまたはジオキサンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸または塩酸の存在下、室温での式(LXXXIX)のエステルの加水分解により、式(XC)の酸を得る。
【0093】
スキーム19では、DMFなどの極性溶媒中、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を使用して、式(XCI)の化合物をアルコール(XCII)に転化させる。ジクロロメタンなどの極性溶媒中、トリフルオロ酢酸などの酸で中間体(XCII)を処理して、酸(XCIII)を得る。
【0094】
【化39】

【0095】
スキーム20では、ジクロロメタンなどの極性溶媒中のメタ−クロロ過安息香酸などの過酸を使用して、式(XCIV)のチオエーテルをスルホキシド(XCV)へと酸化させる。
【0096】
【化40】

ジクロロメタンなどの極性溶媒中のトリフルオロ酢酸などの酸で中間体(XCV)を処理して、酸(XCVI)を得る。
【0097】
スキーム21では、室温で、DMFなどの極性溶媒中、カップリング剤(例えば、ブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート)の存在下、アンモニアまたはアミンHNR5を用いて、酸(LXIX)をアミド(XCVII)に転化させる。HNR5は、ヒドロキシル、ジアルキルアミン、ヘテロシクロアルキルまたはアルキルオキシ基で置換されている、アルキルアミンである。
【0098】
【化41】

この態様のうちの別のものによると、本発明の主題は、式(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(V)、4−(4−エトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸を除く(XXI)、(XXIII)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXX)、(XXXV)、(XXXVI)、(XXXVIII)、(XL)、(XLIIa)、(XLIIb)、(XLVI)、(XLVII)、(LIV)、(LV)、(LVIII)、(LXIV)、(LXVIII)、(LXXV)、(LXXXII)、(LXXXIII)、(LXXXIX)、(XCI)、(XCII)、(XCIV)および(XCV)の化合物でもある。これらの化合物は、式(I)の化合物の合成のために中間体として有用である。
【0099】
後続の実施例は、本発明による一定の化合物の調製を説明するものである。これらの実施例は、制限的ではなく、本発明の例証に単に役立つものに過ぎない。実施例として与える化合物の番号は、下の表に与えるものを指し、この表は、本発明による幾つかの化合物の化学構造および物理的性質を例証するものである。
【0100】
以下の略記および実験式を用いる:
ACN アセトニトリル
BSA ウシ血清アルブミン
℃ 摂氏度
LC−MS 液体クロマトグラフィー−質量分析
CO 二酸化炭素
cm 平方センチメートル
DIEA ジイソプロピルエチルアミン
dec. 分解
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
DMEM ダルベッコ変性最小必須培地
DMF ジメチルホルムアミド
DPPF 1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン
EDTA エチレンジアミン四酢酸
eq. 当量
ESI+ エレクトロスプレーイオン化
g グラム
NMR 核磁気共鳴
h 時間(単数または複数)
O 水
HPLC 高性能液体クロマトグラフィー
Hz ヘルツ
M 質量
MHz メガヘルツ
mg ミリグラム
mL ミリリットル
mm ミリメートル
mmol ミリモル
M.W. マイクロ波
N 規定の
N−Boc− N−tert−ブチルオキシカルボニル
nM ナノモル濃度
PBS リン酸緩衝食塩水
ppm 百万分率
psi ポンド毎平方インチ
SVF ウシ胎仔血清
SO 二酸化硫黄
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
UPLC 超高性能液体クロマトグラフィー
UV 紫外線
HIV ヒト免疫不全ウイルス
μCi マイクロキューリー
% 百分率
【0101】
放射能測定は、Flo One C625TRマシン(Perkin−Elmer)を使用して行う。
【0102】
下に記載する場合のプロトン磁気共鳴スペクトル(H NMR)は、DMSO−dのピークを基準として使用して、DMSO−d中、400MHzで記録する。ケミカルシフトδは、百万分率(ppm)で表示する。実測シグナルは、次のように表示する:s=一重線;d=二重線;t=三重線;m=多重線または幅広一重線。
【0103】
LC/MSの縦列および実施例は、質量分析によって同定したピークMHを示す。エレクトロスプレーイオン化検出器を有する質量分析計に連結した液体クロマトグラフィー(220nmのUV検出器)によって化合物を分析する。分析方法を下に詳述する:
UPLC/MS−3分の勾配−水/ACN/TFA
T0分:98%A−T1.6からT2.1分:100%B−T2.5からT3分:98%A
ルートA:水+0.05%TFA、ルートB:ACN+0.035%TFA
流量:1.0mL/分−T°=40℃−注入2μL
Acquity BEH C18カラム(502.1mm;1.7μm)
【実施例1】
【0104】
5−(4−フルオロベンジル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン
1.1 2−[(4−フルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボチオアミドの合成
5gの4−フルオロフェニル酢酸(32.44mmol、1当量)を攪拌しながら50mLのジクロロメタンに入れる。3.25gのチオセミカルバジド(35.68mmol、1当量)、4.38gのヒドロキシベンゾトリアゾール(32.44mmol、1当量)および6.22gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(32.44mmol、1.2当量)を室温で攪拌を継続しながら順次添加する。室温で18時間後、ジクロロメタンを蒸発させる。残留物を酢酸エチルに溶かし、水で3回、ブラインで1回、および1N塩酸で3回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、5gの2−[(4−フルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボチオアミドを得る。
【0105】
M−イソブテン=228。
【0106】
1.2 5−(4−フルオロベンジル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンの合成
5mLの硫酸を丸底フラスコに入れ、これを氷と塩化ナトリウムの浴の中に置くことによって0℃と−10℃との間に冷却する。0.38gの2−[(4−フルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボチオアミド(1.67mmol)を攪拌しながら少しずつ添加する。0℃と−10℃との間で3時間攪拌した後、水を一滴ずつ添加し、その後、0℃と−10℃との間の温度を維持しながら水酸化ナトリウムでこの混合物のpHを塩基性に戻す。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させる。0.264gの5−(4−フルオロベンジル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンを得る。
【0107】
M+H=210。
【実施例2】
【0108】
4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸
2.1 4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチレンシクロヘキシル)安息香酸エチルの合成
5.63gのジエチルホスホノ酢酸tert−ブチル(tert−butyl diethylphosphoacetate)(20.3mmol、1当量)を攪拌しながら20mLのジメチルホルムアミドに入れる。この溶液を、氷浴の中に置くことによって、4℃の温度に冷却し、その後、0.536gの水素化ナトリウム(22.33mmol、1.1当量)を少しずつ添加する。30分後、5gの4−(4−オキソ−シクロヘキシル)安息香酸エチル(20.3mmol、1当量)を添加し、氷浴を取り外す。1時間攪拌した後、フラスコを氷浴の中に置いて反応媒体を4℃の温度に冷却し、0.049gの水素化ナトリウム(2.04mmol、0.1当量)を添加する。氷浴を取り外し、30分後、この混合物を200mLの1N硫酸水素ナトリウムに注入し、300mLの酢酸エチルで抽出する。有機相をブラインで4回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、0%から5%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。5.04gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチレンシクロヘキシル)安息香酸エチルを得る。
【0109】
M+H=345。
【0110】
2.2 4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸エチルの合成
5.04gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチレンシクロヘキシル)安息香酸エチル(14.63mmol、1当量)および15mLのエタノールをParrボトルに入れる。0.31gの10%パラジウム−炭素(palladium−on−charcoal)(0.29mmol、0.02当量)を添加し、この反応媒体を25℃の温度で3時間、50psiの水素下に置く。反応媒体を濾過し、濃縮して、4.31gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸エチルを得る。
【0111】
M−イソブテン=291。
【0112】
2.3 4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸の合成
3.3gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸エチル(9.52mmol、1当量)を、テトラヒドロフラン/メタノールの2/1混合物30mLに溶解し、その後、1.60gの水酸化リチウム水和物(38.10mmol、4当量;10mLの水に溶解したもの)を添加する。反応媒体を4時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、SOの水溶液を添加する。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、2gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸を得る。
【0113】
2.4 trans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸の合成
0.5gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸を酢酸エチルからこの溶液の還流点で再結晶させる。濾過および乾燥後、0.17gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸を得る。
【0114】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.77(m,1H)、7.87(m,J=9Hz,2H)、7.36(m,J=9Hz,2H)、2.54(m,1H)、2.13(d,J=7.3Hz,2H)、1.87から1.68(m,5H)、1.49(m,2H)、1.43(s,9H)、1.14(m,2H)。
【実施例3】
【0115】
4−(4−エチルカルバモイルメチルシクロヘキシル)安息香酸
3.1 [4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシリデン]酢酸エチルの合成
10gの4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノン(52.56mmol、1当量)を、窒素下、250mL丸底フラスコの中の150mLのテトラヒドロフランに入れる。この溶液を氷浴の中で4℃に冷却し、2.523gの60%水素化ナトリウム(63.08mmol、1.2当量)を少しずつ添加する。14.141gのジエチルホスホノ酢酸エチル(ethyl diethylphosphoacetate)(63.08mmol、1.2当量)を、窒素下、250mL丸底フラスコの中の150mLのテトラヒドロフランに入れる。この第二の溶液を氷浴で冷却し、2.523gの60%水素化ナトリウム(63.08mmol、1.2当量)を少しずつ添加する。氷浴を取り外し、室温で30分間、この媒体を攪拌する。このジエチルホスホノ酢酸エチル(ethyl diethylphosphoacetate)溶液に、4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサノン溶液を添加する。この反応媒体を1時間30分、攪拌する。塩化アンモニウム飽和水溶液を添加し、この反応媒体を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、13.5gの[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシリデン]酢酸エチルを得る。
【0116】
M+H=261。
【0117】
3.2 [4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチルの合成
6.646gの[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシリデン]酢酸エチル(26.53mmol、1当量)を、窒素下、Parrボトルの中の150mLの酢酸エチルに入れる。0.77gの10%パラジウム−炭素(0.72mmol、0.03当量)を添加し、この反応媒体を3時間、25℃で50psiの水素下に置く。反応媒体を濾過し、濃縮して、6.27gの[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチルを得る。
【0118】
M+CHCN=304。
【0119】
3.3 [4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチルの合成
6.27gの[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチル(23.90mmol、1当量)を100mLのジクロロメタンに入れる。この溶液を氷浴で冷却し、6.3mLのジイソプロピルエチルアミン(35.85mmol、1.5当量)および4.4mLのトリフル酸無水物(26.29mmol、1.1当量)を順次添加する。氷浴を取り外し、反応媒体を16時間攪拌する。この媒体を氷水に注入し、250mLのジクロロメタンで抽出する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、5%から10%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。5.76gの[4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチルを得る。
【0120】
M+CHCN=436。
【0121】
3.4 4−(4−エトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸の合成
3gの[4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシル]酢酸エチル(3g、7.61mmol、1当量)の三分の一を、3本の20mLマイクロ波管の中の18mLのジオキサンの三分の一にそれぞれ入れる。試薬モリブデンヘキサカルボニル(1g、3.80mmol、0.5当量)、0.171gの酢酸パラジウム((II)(0.76mmol、0.1当量)、0.422gの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(0.76mmol、0.1当量)、1.859gの4−ジメチルアミノピリジン(15.21mmol、2当量)、3.1mLのジイソプロピルエチルアミン(17.49mmol、2.3当量)および2.74gの水のそれぞれの量の三分の一を、各管に順次、それぞれ添加する。これらの管をBiotageマイクロ波マシンにおいて20分間、120℃で加熱する。この反応媒体をCeliteに通して濾過する。濾液を200mLのジクロロメタンで希釈し、100mLの炭酸ナトリウム飽和溶液で2回洗浄する。10mLの酢酸エチルを添加する。沈降によって相を分離した後、水性相を5N塩酸溶液でpH=1に酸性化し、200mLのジクロロメタンで2回抽出する。有機相を濃縮乾固させて、0.560gの4−(4−エトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸を得る。
【0122】
M+CHCN=332。
【実施例4】
【0123】
(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸(表Iの化合物33)
4.1 (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸エチルの合成
0.183gの5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルアミン(0.95mmol、1.1当量)を攪拌しながら室温で5mLのアセトニトリルに入れる。0.25gの4−(4−エトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(0.86mmol、1当量)、0.128gのヒドロキシベンゾトリアゾール(0.95mmol、1当量)および0.182gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.95mmol、1.1当量)を攪拌しながら順次添加する。18時間後、ジクロロメタンを蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、ヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。0.37gの活性化エステルを得、この生成物を、5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルアミン(0.183g、0.95mmol、1.1当量)および5mLのジメチルホルムアミドと共に、20mLのマイクロ波管に入れる。この管をBiotageマイクロ波マシンにおいて100℃で30分間、および120℃で30分間加熱する。反応媒体を酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄し、最後にブラインで洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、20%から33%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。0.1gの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸エチルを得る。
【0124】
M+H=466。
【0125】
4.2 (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
氷浴を用いて4℃に冷却したテトラヒドロフラン/メタノール/水の2/1/1混合物4mLに0.1gの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸エチル(0.21mmol、1当量)および0.036gの水酸化リチウム水和物(0.86mmol、4当量)を溶解する。この反応媒体を4時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、SOの水溶液を添加する。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、0.05gの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0126】
M+H=438。
【0127】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 11.9(m,2H)、7.92(d,J=8.4Hz,1H)、7.41(m,4H)、7.21(m,J=8.8Hz,2H)、4.28(s,2H)、2.63−2.12(m,3H)、1.90−1.43(m,7H)、1.14(m,2H)。
【実施例5】
【0128】
(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸(表Iの化合物5)
5.1 (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルの合成
0.3gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(0.94mmol、1当量)を、室温で、5mLのジクロロメタンと2mLのジメチルホルムアミドの混合物に入れる。0.394gの5−(4−フルオロベンジル)−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.88mmol、2当量)、1.054gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(2.26mmol、2.4当量)および0.66mLのジイソプロピルエチルアミン(3.76mmol、4当量)を順次添加する。この反応混合物を6日間、室温で攪拌し、酢酸エチルで希釈し、塩化アンモニウム飽和水溶液で洗浄し、水で2回およびブラインで1回洗浄する。有機相を濃縮し、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、10%から33%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。0.35gの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルを得る。
【0129】
M+H=510
5.2 (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
0.35gの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチル(0.69mmol、1当量)を5mLのジクロロメタンに入れる。1mLのトリフルオロ酢酸(13.46mmol、1.96当量)を添加し、この反応媒体を18時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、残留物を酢酸エチル、エタノールおよびメタノールに溶かして、117mgの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0130】
M+H=454
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.02から11.66(m,2H)、8.01(m,2H)、7.46から7.36(m,4H)、7.18(m,2H)、4.37(s,2H)、2.69から2.51(m,1H)、2.41から2.10(m,2H)、1.89から1(m,9H)。
【実施例6】
【0131】
trans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸(表IIの化合物53)
6.1 cis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
2gのcis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸(13.87mmol、1当量)を室温でトルエン/メタノールの4/1混合物50mLに入れる。トリメチルシリルジアゾメタン(111mL、221.96mmol、16当量)を攪拌しながらこの反応媒体に注入する。室温で3時間後、反応媒体を蒸発させて、2.6gのcis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0132】
6.2 trans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチルの合成
2.20gのcis−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチル(13.88mmol、1当量)、2.70gの4−ヒドロキシ安息香酸tert−ブチル(13.88mmol、1当量)および5.46gのトリフェニルホスフィン(20.82mmol、1.5当量)を、室温で、30mLのテトラヒドロフランに入れる。4.04mLのアゾジカルボン酸ジイソプロピル(20.82mmol、1.5当量)を攪拌しながらこの反応媒体に一滴ずつ添加する。室温で3時間後、この媒体を濃縮乾固させ、ジエチルエーテルに溶かす。トリフェニルホスフィンオキシドを濾過する。有機相を水酸化ナトリウム溶液で、次に水で順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて残留物を得る。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、10%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。1.6gのtrans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチルを得る。
【0133】
6.3 trans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸の合成
1.6gのtrans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチル(4.78mmol、1当量)をジクロロメタンに入れる。この反応媒体を氷浴の中で攪拌しながら4℃の温度に冷却する。3mLのトリフルオロ酢酸(40.39mmol、8.44当量を添加し、氷浴を取り外す。17時間、室温で攪拌した後、この媒体を濃縮し、ジエチルエーテルに溶かし、濾過して、1.0gのtrans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸を得る。
【0134】
融点=162℃
【0135】
6.4 trans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
0.301gのtrans−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸(1.08mmol、1当量)を室温で5mLのジクロロメタンに入れる。0.36mLのジイソプロピルエチルアミン(2.16mmol、2当量)、0.604gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(1.30mmol、1.2当量)および0.207gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.08mmol、1当量)を順次添加する。その後、2mLのDMFを添加する。この反応混合物を18時間、室温で攪拌する。0.1mLのジイソプロピルエチルアミン(0.6mmol、0.55当量)、0.2gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(0.43mmol、0.4当量)および0.05gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(0.26mmol、0.24当量)を添加する。この反応媒体を50℃で6時間攪拌し、ジクロロメタンで希釈し、水および重炭酸ナトリウム飽和溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮し、この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、10%から70%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。対象の画分を蒸発させる。得られた固体をエタノールで粉砕して、0.128gのtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0136】
M+H=452。
【0137】
6.5 trans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸の合成
0.128gの4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.28mmol、1当量)を室温でテトラヒドロフランと水の混合物2mLに入れる。1mLの水中の0.024gの水酸化リチウム・一水和物(0.57mmol、2当量)を添加する。2時間、室温で攪拌した後、テトラヒドロフランを蒸発させ、水を添加する。水性相をジクロロメタンで洗浄する。水性相を氷浴の中で4℃の温度冷却し、1N塩酸溶液で酸性化する。固体を濾過し、水で、エタノールで、その後ジエチルエーテルで順次洗浄して、0.069gの4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0138】
M+H=438。
【0139】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.92−11.69(m,2H)、8.06(m,J=9Hz,2H)、7.37(m,4H)、7.30(m,1H)、7.08(m,J=9Hz,2H)、4.48(m,1H)、4.38(s,2H)、2.28(m,1H)、2.09(m,2H)、1.96(m,2H)、1.56(m,2H)、1.43(m,2H)。
【実施例7】
【0140】
cis−{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸(表Iの化合物34)
7.1 {4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルの合成
0.45gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(1.41mmol、1当量)を室温で5mLのジメチルホルムアミドの混合物に入れる。0.539gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(2.82mmol、2当量)、0.791gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(1.70mmol、1.2当量)および0.49mLのジイソプロピルエチルアミン(2.83mmol、2当量)を順次添加する。この反応混合物を16時間、室温で攪拌し、酢酸エチルで希釈し、水で3回洗浄する。有機相を濃縮する。この残留物を取ってメタノールで洗浄し、濾過し、乾燥させる。0.236gの{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルを得る。
【0141】
M+H+=492。
【0142】
7.2 cis−(4−{4−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
0.35gの{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチル(0.48mmol、1当量)を3mLのジクロロメタンに入れる。1mLのトリフルオロ酢酸(13.46mmol、28当量)を添加し、この反応媒体を18時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、この残留物を酢酸エチルに溶かして、濾過および乾燥後、194mgの(4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0143】
Chiralcel OJ−H 25021mm(5μm)固定相およびCO(MeOH+0.5%のイソプロピルアミン)移動相を使用するクロマトグラフ分離によって、cis−{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸を得る。第一の異性体、27mgのtrans−{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸を得る。
【0144】
M+H+=436。
【0145】
第二の異性体、70mgのcis−{4−[4−{5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸を得る。
【0146】
M+H+=436。
【0147】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 8.01(m,2H)、7.37から7.21(m,9H)、4.21(s,2H)、2.59(m,1H)、2.34(m,2H)、2.18(m,1H)、1.63(m,8H)。
【実施例8】
【0148】
trans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸(表Iの化合物1)
8.1 trans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルの合成
3gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(9.42mmol、1当量)を、窒素雰囲気下、室温で、250mL丸底フラスコの中のジクロロメタンとジメチルホルムアミドの混合物35mLに入れる。1.528gのヒドロキシベンゾトリアゾール(11.1mmol、2当量)、2.168gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(11.1mmol、2当量)、3.11mLのジイソプロピルエチルアミン(18.84mmol、2当量)および2.162gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(11.1mmol、2当量)を攪拌しながら順次添加する。この反応混合物を4日間、室温で攪拌する。この反応媒体を蒸発乾固させ、水で希釈する。得られた沈殿を濾過し、水で洗浄する。得られた固体を最少量のジクロロメタンに溶解し、シリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、2.5%から25%にわたるジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。3.13gのtrans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルを得る。
【0149】
M+H+=492。
【0150】
8.2 trans−(4−{4−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
2.11gの{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチル(4.29mmol、1当量)を100mL丸底フラスコの中の15mLのジクロロメタンに入れる。2.55mLのトリフルオロ酢酸(34.33mmol、8当量)を添加し、この反応媒体を18時間、室温で攪拌する。1mLのトリフルオロ酢酸(13.46mmol、3.14当量)を添加し、この反応媒体を3時間攪拌する。溶媒を蒸発させる。この残留物を取り、ジエチルエーテルおよびエタノールで順次洗浄して、1.718gのtrans−(4−{4−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0151】
M+H+=436。
【0152】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.46(m,2H)、8.02(d,J=8Hz,2H)、7.41(d,J=8Hz,2H)、7.38(m,4H)、7.30(m,1H)、4.39(s,2H)、2.57(tt,J=12Hzおよび3.4Hz,1H)、2.16(d,J=6.8Hz,2H)、1.89から1.70(m,5H)、1.51(m,2H)、1.14(m,2H)。
【実施例9】
【0153】
cis−およびtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸(表IIIの化合物68および69)
9.1 [4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]カルバミン酸tert−ブチルの合成
1gの4−tert−ブトキシカルボニルアミノ安息香酸(4.21mmol、1当量)を攪拌しながらジクロロメタンとジメチルホルムアミドの5/1混合物12mLに入れる。0.81gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(4.21mmol、1当量)、0.97gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.05mmol、1.2当量)、0.97gのヒドロキシベンゾトリアゾール(6.32mmol、1.5当量)および1.74mLのジイソプロピルエチルアミン(10.52mmol、2.5当量)を順次添加する。室温で42時間後、この媒体を60℃で6時間加熱する。0.40gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.1mmol、0.5当量)および0.322gのヒドロキシベンゾトリアゾール(3.16mmol、0.5当量)を添加する。18時間後、この媒体をジクロロメタンおよび水で希釈する。有機相を沈降によって分離し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物を、0%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。有機相を蒸発させて、0.2gの[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]カルバミン酸tert−ブチルを得る。
【0154】
M+H=411。
【0155】
9.2 4−アミノ−N−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イル)ベンズアミドの合成
0.2gの[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]カルバミン酸tert−ブチル(0.49mmol、1当量)を5mLのジクロロメタンに入れる。1mLのトリフルオロ酢酸(13.54mmol、27.6当量)を添加し、この反応媒体を3日間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、この残留物をジエチルエーテルおよびペンタンに溶かして、0.14gの4−アミノ−N−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド酸を得る。
【0156】
M+H=311。
【0157】
9.3 cis−およびtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチルの合成
0.14gの4−アミノ−N−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イル)ベンズアミド酸(0.4mmol、1当量)および1.5mLのジクロロエタンをマイクロ波管に入れる。0.134gの4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(0.79mmol、2当量)、0.15gのトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.99mmol、2.5当量)および0.07mLの酢酸を攪拌しながら順次添加する。この管を封止し、140℃で20分間維持する。この反応媒体を水および酢酸エチルに溶かす。沈降によって相を分離した後、有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物を、10%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。
【0158】
50mgのcis−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチルの第一の画分を得る。
【0159】
M+H=465。
【0160】
20mgのtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチルの第二の画分を得る。
【0161】
M+H=465。
【0162】
9.4 trans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸の合成
50mgのtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチル(0.11mmol、1当量)を1mLのテトラヒドロフランに入れる。1mLに溶解した9mgの水酸化リチウム・一水和物(0.22mmol、2当量)を添加し、攪拌を18時間継続する。この反応媒体を水で希釈し、酢酸エチルで洗浄し、6%二酸化硫黄水溶液で酸性化する。得られた固体を吸引により濾過し、水、エタノールおよびジエチルエーテルで順次洗浄する。13mgのtrans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0163】
M+H=437。
【0164】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.20(m,2H)、7.87(d,J=9Hz,2H)、7.36(m,4H)、7.29(m,1H)、6.62(d,J=9Hz,2H)、6.41(d,J=7.8Hz,1H)、4.36(s,2H)、2.21(tt,J=12Hzおよび3.4Hz,1H)、1.97(m,4H)、1.49(m,2H)、1.21(m,3H)。
【0165】
9.5 cis−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸の合成
cis−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸エチルで出発して、調製9.4に従ってこの化合物を得る。
【0166】
M+H=437。
【0167】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.23(m,2H)、7.88(d,J=9Hz,2H)、7.37(m,4H)、7.30(m,1H)、6.65(d,J=9Hz,2H)、6.45(d,J=7.6Hz,1H)、4.36(s,2H)、3.49(m,1H)、2.45(m,1H)、1.91(m,1H)、1.77から1.47(m,6H)。
【実施例10】
【0168】
6−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸(表Vの化合物43の合成における中間体)
10.1 6−(4−エトキシカルボニルフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
5.11gのトリメチルスルホニウムヨージド(23.23mmol、4当量)を窒素雰囲気下、250mL三つ口フラスコの中の20mLのDMSOに攪拌しながら溶解する。2.61gのカリウムtert−ブトキシド(23.23mmol、4当量)を添加し、この反応媒体を3時間攪拌する。5mLのDMSOに溶解した2gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチレンシクロヘキシル)安息香酸エチルを添加し、攪拌を2日間継続する。2.56gのトリメチルスルホニウムヨージド(11.61mmol、2当量)を窒素雰囲気下、25mL三つ口フラスコの中の20mLのDMSOに溶解し、1.0gのカリウムtert−ブトキシド(11.61mmol、2当量)を攪拌しながら添加する。3時間後、この反応媒体を250mL三つ口フラスコに添加し、攪拌を18時間継続する。酢酸エチルを添加する。有機相を塩化アンモニウム飽和溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過する。この残留物を、10%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。0.159gの6−(4−エトキシカルボニルフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルを得る。
【0169】
10.2 6−(4−カルボキシフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
0.159gの6−(4−エトキシカルボニルフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.44mmol、1当量)を50mL丸底フラスコの中のTHF/メタノールの3/1混合物4mLに入れる。1mLの水に溶解した0.075gの水酸化リチウム・一水和物(1.78mmol;4当量)を攪拌しながら添加する。室温で16時間後、この反応媒体を蒸発させ、6%二酸化硫黄水溶液を添加する。沈殿を濾過して、0.122gの6−(4−カルボキシフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルを得る。
【0170】
10.3 6−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルの合成
6−(4−カルボキシフェニル)スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルで出発して、調製8.1に従ってこの化合物を得る。
【0171】
M+H=504。
【0172】
10.4 6−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸の合成
6−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸tert−ブチルで出発して、調製8.2に従ってこの化合物を得る。
【0173】
M+H=448。
【0174】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.82(m,2H)、8.04(m,2H)、7.48から7.25(m,7H)、4.39(s,1H)、2.72(m,1H)、2.05から1.46(m,7H)、1.29(m,1H)、1.12から0.89(m,3H)。
【実施例11】
【0175】
(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸(表IVの化合物71)
11.1 4−(1−オキサスピロ[2.5]オクト−6−イル)安息香酸エチルの合成
0.246gの水素化ナトリウム(9.74mmol、2当量)を10℃で攪拌しながらTHF/DMSOの1/1.5混合物25mLに入れる。2.14gのトリメチルスルホキソニウムヨージド(9.74mmol、1.2当量)を添加する。5分後、10mLのDMSOを一滴ずつ添加する。ガスの発生が終わった後、DMSO/THFの2/1混合物の最少量に溶解した2gの4−(4−オキソシクロヘキシル)安息香酸エチル(8.12mmol、1当量)を室温で迅速に添加する。1時間、室温で攪拌し、1時間50℃で攪拌した後、この反応媒体を75mLの水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。有機相を水で2回およびブラインで1回、順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。この残留物を、1%から2%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。1.8gの4−(1−オキサスピロ[2.5]オクト−6−イル)安息香酸エチルを得る。
【0176】
11.2 4−(4−ホルミルシクロヘキシル)安息香酸エチルの合成
1.4gの4−(1−オキサスピロ[2.5]オクト−6−イル)安息香酸エチル(5.38mmol、1.4当量)を4℃で40mLのジクロロメタンに入れる。0.229gの三フッ化ホウ素エーテラート(1.61mmol、0.3当量)を攪拌しながら添加する。2時間後、0.153gの三フッ化ホウ素エーテラート(1.07mmol、0.2当量)を添加する。1時間後、水を添加し、この反応媒体をジクロロメタンで3回抽出する。有機相を併せ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および水で順次洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。この残留物を、ヘプタン/酢酸エチル/メタノールの88/10/2混合物を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、0.64gのtrans−4−(4−ホルミルシクロヘキシル)安息香酸エチルを得る。
【0177】
11.3 trans−4−[4−(E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸エチルの合成
0.682gのジエチルホスホノ酢酸tert−ブチル(2.7mmol、1.1当量)を攪拌しながら4℃で5mLのDMFに入れる。0.065gの水素化ナトリウム(2.7mmol、1.1当量)を添加する。1時間攪拌した後、5mLのDMFに溶解した0.64gのtrans−4−(4−ホルミルシクロヘキシル)安息香酸エチル(2.46mmol、1当量)を一滴ずつ添加する。18時間攪拌した後、10%硫酸水素カリウム溶液を添加する。この反応媒体を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を併せ、水で2回洗浄し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。この残留物を、10%から20%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。0.71gのtrans−4−[4−((E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸エチルを得る。
【0178】
11.4 trans−4−[4−(E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸の合成
0.150gのtrans−4−[4−(E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸エチル(0.42mmol、1当量)をTHF/メタノールの2/1混合物3mLに溶解する。0℃で、0.07gの水酸化リチウム・一水和物(1.67mmol;4当量)を攪拌しながら添加する。室温で3時間後、この反応媒体を蒸発させ、6%二酸化硫黄水溶液を添加する。沈殿を濾過し、水で洗浄して、0.085gのtrans−4−[4−(E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸を得る。
【0179】
11.5 trans−(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸tert−ブチルの合成
0.85gのtrans−4−[4−(E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸(0.26mmol、1当量)を室温で2mLのDMFに入れる。0.059gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(0.31mmol、1.2当量)、0.144gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(0.31mmol、1.2当量)および0.09mLのジイソプロピルエチルアミン(0.51mmol、2当量)を順次添加する。この反応混合物を1日、室温で攪拌し、酢酸エチルで希釈し、水で2回およびブラインで2回洗浄する。有機相を濃縮し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、20%から33%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。0.035gのtrans−(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸tert−ブチルを得る。
【0180】
M+H=504。
【0181】
11.6 trans−(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸の合成
35mgのtrans−(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸tert−ブチル(0.07mmol、1当量)を1mLのジクロロメタンに入れる。0.5mLのトリフルオロ酢酸(6.73mmol、97当量)を添加し、この反応媒体を3時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させる。この樹脂を酢酸エチルで粉砕して、8mgのtrans−(E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸を得る。
【0182】
M+H=448。
【0183】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.55(m,2H)、8.03(d,J=8.4Hz,2H)、7.42(d,J=8.4Hz,2H)、7.38(m,4H)、7.30(m,1H)、6.84(m,1H)、5.77(dd,J=15.6Hzおよび3.4Hz,1H)、4.39(s,2H)、2.61(m,1H)、2.26(m,1H)、1.88(m,4H)、1.57(m,2H)、1.32(m,2H)。
【実施例12】
【0184】
trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸(表IVの化合物72の合成における中間体)
12.1 trans−4−[4−((1S,2R/1R,2S)−2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸エチルの合成
0.442gのトリメチルスルホキソニウムヨージド(2.01mmol、1.8当量)を3mLのDMSOに入れる。0.225gのカリウムtert−ブトキシド(2.01mmol、1.8当量)を攪拌しながら添加する。室温で3時間後、2mLのDMSOに溶解した0.4gのtrans−4−[4−(c−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸エチル(1.12mmol、1当量)を添加し、攪拌を18時間継続する。ブラインおよび塩化アンモニウム飽和溶液を順次添加する。この反応媒体を酢酸エチルで3回抽出する。有機相を併せ、水で3回、およびブラインで順次洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させて、310mgのtrans−4−[4−((1S,2R/1R,2S)−2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸エチルを得る。
【0185】
12.2 trans−4−[4−((1S,2R/1R,2S)−2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸の合成
trans−4−[4−((1S,2R/1R,2S)−2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸エチルで出発して、調製11.4に従ってこの化合物を得る。
【0186】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.76(m,1H)、7.86(d,J=8.8Hz,2H)、7.33(d,J=8.8Hz,2H)、2.57(m,1H)、1.83(m,4H)、1.50から1.33(m,12H)、1.26(m,2H)、1.08(m,1H)、0.96から0.74(m,3H)。
【0187】
12.3 trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸エチルの合成
trans−(1R,2S/1S,2R)−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸エチルで出発して、調製11.5に従ってこの化合物を得る。
【0188】
M+H=518。
【0189】
12.4 trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸の合成
trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸エチルで出発して、調製11.6に従ってこの化合物を得る。
【0190】
M+H+=462。
【0191】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.81(m,1H)、11.97(m,1H)、8.01(d,J=8Hz,2H)、7.38(m,6H)、7.30(m,1H)、4.39(s,2H)、2.59(tt,J=12Hzおよび3Hz,1H)、1.85(m,4H)、1.50から1.20(m,5H)、1.10(m,1H)、0.96(m,1H)、0.89から0.75(m,2H)。
【実施例13】
【0192】
trans−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸(表IVの化合物73の合成における中間体)
13.1 trans−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルエチル)シクロヘキシル]安息香酸エチルの合成
0.150gのtrans−4−[4−((E)−2−tert−ブトキシカルボニルビニル)シクロヘキシル]安息香酸エチル(0.42mmol、1当量)をParrボトルの中の15mLのエタノールに溶解する。0.044gの10%パラジウム−炭素(0.04mmol、0.1当量)を添加し、この媒体を5時間、50psiの水素に付す。媒体をWhatmanペーパーに通して濾過し、エタノールで洗浄し、蒸発させて、0.19gのtrans−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルエチル)シクロヘキシル]安息香酸エチルを得る。
【0193】
13.2 trans−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルエチル)シクロヘキシル]安息香酸の合成
trans−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルエチル)シクロヘキシル]安息香酸エチルで出発して、調製11.4に従ってこの化合物を得る。
【0194】
13.3 trans−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸tert−ブチルの合成
trans−4−[4−(2−tert−ブトキシカルボニルシクロプロピル)シクロヘキシル]安息香酸で出発し、2日の反応時間、1.7当量のブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナートおよび3当量のジイソプロピルエチルアミンを用いて、調製11.5に従ってこの化合物を得る。
【0195】
M+H=506。
【0196】
13.4 3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸の合成
trans−3−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸tert−ブチルで出発して、調製11.6に従ってこの化合物を得る。
【0197】
M+H=450。
【0198】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.83(m,1H)、12(m,1H)、8.02(d,J=8.4Hz,2H)、7.40(d,J=8.4Hz,2H)、7.38(m,4H)、7.30(m,1H)、4.39(s,2H)、2.57(m,1H)、2.26(m,1H)、1.83(m,4H)、1.48(m,4H)、1.33(m,1H)、1.07(m,2H)。
【実施例14】
【0199】
cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸(表IIの化合物59)
14.1 trans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
1gの4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸(6.94mmol、1当量)をトルエンとメタノールの4/1混合物50mLに入れる。5.55mLのトリメチルシリルジアゾメタン(11.10mmol、1.6当量)をこの反応媒体に攪拌しながら一滴ずつ添加する。16時間後、溶媒を蒸発させて、1.3gのtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0200】
14.2 cis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチルの合成
1.1gのtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸メチル(6.95mmol、1.35当量)、1gの4−ヒドロキシ安息香酸tert−ブチル(5.15mmol、1当量)および2.03gのトリフェニルホスフィン(7.72mmol、1.5当量)を室温で10mLのテトラヒドロフランに入れる。1.5mLのアゾジカルボン酸ジイソプロピル(7.72mmol、1.5当量)をこの反応媒体に攪拌しながら一滴ずつ添加する。室温で18時間後、媒体を濃縮乾固させ、ジエチルエーテルに溶かす。このトリフェニルホスフィンオキシドを濾過する。有機相を水酸化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、残留物を得る。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、0%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。1.23gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチルを得る。
【0201】
14.3 cis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸の合成
0.6gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸tert−ブチル(1.79mmol、1当量)を2.5mLのジクロロメタンに入れる。この反応媒体を攪拌しながら氷浴の中で4℃の温度に冷却する。1mLのトリフルオロ酢酸(13.46mmol、7.5当量)を添加し、氷浴を取り外す。5時間、室温で攪拌した後、この媒体を濃縮し、ジエチルエーテルに溶かし、排液し、濾過して、0.30gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸を得る。
【0202】
M+H=279。
【0203】
14.4 cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
0.351gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸(1.26mmol、1当量)を室温で5mLのジクロロメタンに入れる。0.42mLのジイソプロピルエチルアミン(2.52mmol、2当量)、0.705gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(1.51mmol、1.2当量)および0.267gの3−クロロフェニル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.26mmol、1当量)を順次添加する。2mLのDMFを添加する。この反応混合物を1日、室温で攪拌し、ジクロロメタンで希釈し、水を添加する。この媒体を濾過することによって、0.06gのcis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。有機相を沈降によって分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をエタノールに溶かし、吸引によって濾過し、ジエチルエーテルで洗浄する。0.090gのcis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0204】
14.5 cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸の合成
150mgのcis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.32mmol、1当量)を1mLのテトラヒドロフランに入れる。1mLに溶解した27mgの水酸化リチウム・一水和物(0.64mmol、2当量)を添加し、攪拌を18時間継続する。この反応媒体を水で希釈し、酢酸エチルで洗浄し、6%二酸化硫黄水溶液で酸性化する。得られた固体を吸引によって濾過し、水、エタノールおよびジエチルエーテルで順次洗浄する。96mgのcis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0205】
M+H+=458。
【0206】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.04(m,1H)、12.16(m,1H)、8.15(d,J=9Hz,2H)、8.04(m,1H)、7.94(m,1H)、7.61(m,2H)、7.13(d,J=9Hz,2H)、4.72(m,1H)、2.42(m,1H)、1.92から1.64(m,8H)。
【実施例15】
【0207】
cis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸(表IIの化合物63)
15.1 trans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルの合成
1.5gのtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸(10.40mmol、1当量)を15mLのトルエンに入れる。この反応媒体を還流させ、7.5mLのジ−tert−ブトキシメチルジメチルアミン(31.32mmol、3当量)を一滴ずつ添加する。16時間還流させた後、この反応媒体を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液およびブラインで順次洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、1.63gのtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルを得る。
【0208】
15.2 cis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸エチルの合成
1.63gのtrans−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸tert−ブチル(8.14mmol、1当量)および1.62gの6−ヒドロキシニコチン酸エチル(10.58mmol、1.3当量)を室温で24mLのテトラヒドロフランに入れる。3.20gのトリフェニルホスフィン(12.21mmol、1.5当量)を添加し、その後、2.37mLのアゾジカルボン酸ジイソプロピル(12.21mmol、1.5当量)をこの反応媒体に攪拌しながら一滴ずつ添加する。室温で1時間後、この媒体を濃縮乾固させ、ジエチルエーテルに溶かす。トリフェニルホスフィンオキシドを濾過する。有機相を水酸化ナトリウム溶液および次に水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて残留物を得る。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、3%から30%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。1.3gのcis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸エチルを得る。
【0209】
M+H=336。
【0210】
15.3 cis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸の合成
1.33gのcis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸エチル(3.97mmol、1当量)をTHF/メタノールの1/1混合物60mLに溶解する。0℃で、0.333gの水酸化リチウム・一水和物(7.93mmol;2当量)を攪拌しながら添加する。16時間室温で攪拌した後、反応媒体を蒸発させ、6%二酸化硫黄水溶液を添加する。形成された沈殿を濾過し、水で洗浄して、1.25gのcis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸を得る。
【0211】
M+H=322。
【0212】
15.4 cis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルの合成
0.321gのcis−6−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)ニコチン酸(1mmol、1当量)を室温で50mLのアセトニトリルに入れる。0.33mLのジイソプロピルエチルアミン(2mmol、2当量)、0.466gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(1mmol、1当量)および0.270gの5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルアミン(1.2mmol、1.2当量)を攪拌しながら順次添加する。室温で4日後、この反応媒体を蒸発させ、15mLのDMFを添加する。この媒体を18時間、再び攪拌し、酢酸エチルで希釈し、ブラインで3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、5%から50%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。対象の画分を蒸発させた後、2%から20%にわたるジクロロメタン中の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーにこの残留物を付す。0.262gのcis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルを得る。
【0213】
15.5 cis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸の合成
0.264mmolのcis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチル(0.5mmol、1当量)を攪拌しながら5mLのジクロロメタンに入れる。0.37mLのトリフルオロ酢酸(4.99mmol、10当量)をゆっくりと添加する。18時間、室温で攪拌した後、この媒体を濃縮し、取り上げ、エタノールと共におよびジクロロメタンと共に順次蒸発させる。この残留物をジエチルエーテルで粉砕し、排液し、濾過して、0.213gのcis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0214】
M+H=473。
【0215】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.57(m,2H)、8.88(d,J=2.4Hz,1H)、8.32(dd,J=8.8Hzおよび2.4Hz,1H)、7.47(m,1H)、7.37(m,3H)、6.94(d,J=9Hz,1H)、5.27(m,1H)、4.42(s,2H)、2.41(m,1H)、1.92から1.65(m,8H)。
【実施例16】
【0216】
trans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸(表Vの化合物46)
16.1 trans−4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキサノールの合成
10.6gのtrans−4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)フェノール(55.13mmol、14当量)をDMFとアセトンの2/1混合物150mLに溶解し、攪拌しながらこれに4.8mLの臭化アリル(55.13mmol、14当量)、続いて11.43g(82.7、1.5当量)の炭酸カリウムを添加する。3日後、この反応媒体を300mLの水に注入し、濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、12.6gのtrans−4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキサノールを得る。
【0217】
16.2 trans−[4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルの合成
2gのtrans−4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキサノール(8.61mmol、1当量)をトルエン/32%水酸化ナトリウム水溶液の1/1混合物50mLに溶解し、攪拌しながらこれに3.81mL(25.83mmol、3当量)のブロモ酢酸tert−ブチル、続いて0.292gの臭化テトラブチルアンモニウム(0.86mmol、0.1当量)を添加する。18時間後、この反応媒体を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。水性相を酢酸エチルで抽出する。有機相を併せ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、3%から30%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。2.9gのtrans−4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルを得る。
【0218】
16.3 trans−[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルの合成
3.6gのtrans−[4−(4−アリルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルを70mLのジクロロメタンに溶解し、攪拌しながらこれに4.87gのバルビツール酸(31.17mmol、3当量)およびその後、1.20gのテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.04mmol、0.1当量)を添加する。この反応媒体を3時間還流させる。室温で16時間後、反応媒体をジクロロメタンで希釈し、ブラインで洗浄する。水性相をジクロロメタンで抽出する。有機相を併せ、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、2%から20%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。3.2gのtrans−[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルを得る。
【0219】
16.4 trans−4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルの合成
3.2gのtrans−[4−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチル(10.44mmol、1当量)を50mLのジクロロメタンに溶解し、氷浴の中で冷却する。4.4mLのトリエチルアミン(31.33mmol、3当量)を添加し、続いて2.6mLのトリフル酸無水物(15.67mmol、1.5当量)を一滴ずつ添加する。30分間攪拌した後、氷浴を取り外し、攪拌を16時間継続する。この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、塩化アンモニウム飽和水溶液で洗浄する。水性相をジクロロメタンで抽出する。有機相を併せ、炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、4%から40%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。3.3gのtrans−[4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルを得る。
【0220】
16.5 trans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメトキシシクロヘキシル)安息香酸の合成。
【0221】
250mgのtrans−[4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシフェニル)シクロヘキシルオキシ]酢酸tert−ブチルをマイクロ波管の中の1.5mLのジオキサンに入れる。83mgのヘキサカルボニルモリブデン(0.32mmol、0.5当量)、14mgの二酢酸パラジウム(0.06mmol、0.1当量)、35mgのDPPF(0.06mmol、0.1当量)、154mgのDMAP(1.26mmol、2当量)、0.25mLのDIEA(1.45mmol、2.3当量)および0.23mLの水を順次添加する。この管を封止し、マイクロ波によって120℃で30分間加熱する。この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、炭酸ナトリウム飽和水溶液で3回洗浄する。この反応媒体をジエチルエーテルで希釈し、5N HCl水溶液で洗浄する。有機相を併せ、蒸発させて、270mgのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメトキシシクロヘキシル)安息香酸を得、これをさらに精製せずに次の工程で使用する。
【0222】
M+H=293。
【0223】
16.6 trans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸tert−ブチルの合成
0.6gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメトキシシクロヘキシル)安息香酸(1.79mmol、1当量)を攪拌しながら8mLのジクロロメタンに入れる。0.7mLのジイソプロピルエチルアミン(4.49mmol、2.5当量)、0.275gのヒドロキシベンゾトリアゾール(1.79mmol、1当量)および0.413gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.15mmol、1.25当量)を順次添加し、続いて10分後、0.377gの5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミン(1.97mmol、1.1当量)を添加する。16時間後、0.137gのヒドロキシベンゾトリアゾール(0.895mmol、0.5当量)および1.72gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.17mmol、0.5当量)を添加する。18時間後、この媒体を蒸発させ、酢酸エチルで希釈し、ブラインで3回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物を、0%から2%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配を用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに付す。0.09gのtrans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸tert−ブチルを得る。
【0224】
M+H+=508。
【0225】
16.7 trans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸の合成
90mgのtrans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸tert−ブチル(0.18mmol、1当量)を1mLのジクロロメタンに入れる。0.13mLのトリフルオロ酢酸(1.77mmol、10当量)を添加し、この反応媒体を18時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させる。この残留物を酢酸エチルおよびメタノールで粉砕して、15mgのtrans−{4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸を得る。
【0226】
MHH=452。
【0227】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.68(m,2H)、8.01(d,J=8.3Hz,2H)、7.41(d,J=8.3Hz,2H)、7.37(m,4H)、7.29(m,1H)、4.39(s,2H)、4.06(s,2H)、3.40(m,1H)、2.61(tt,J=12Hzおよび3.4Hz,1H)、2.13(m,2H)、1.84(m,2H)、1.51(m,2H)、1.32(m,2H)。
【実施例17】
【0228】
trans−5−[4−(4−カルボキシメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸(表1の化合物50)
17.1 trans−5−[4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸エチルの合成
0.8gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(2.51mmol、1当量)を室温でマイクロ波管の中の12mLのジメチルホルムアミドに入れる。0.769gのヒドロキシベンゾトリアゾール(5.02mmol、2当量)、0.962gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(5.02mmol、2当量)および0.522gの5−アミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸エチル(3.01mmol、1.2当量)を攪拌しながら順次添加する。この管を封止し、反応混合物を30分間、100℃で加熱する。この反応媒体を酢酸エチルで希釈し、ブラインで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、0%から2%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。対象の画分を蒸発させ、酢酸エチルで粉砕する。得られた固体を乾燥させて、0.28gのtrans−5−[4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸エチルを得る。
【0229】
M+H+=475。
【0230】
17.2 trans−5−[4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸の合成
trans−5−[4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸エチルで出発して、調製11.4に従ってこの化合物を得る。
【0231】
17.3 trans−5−[4−(4−カルボキシメチルシクロヘキシル)−ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸の合成
trans−5−[4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1.3.4]チアジアゾール−2−カルボン酸で出発して、調製11.6に従ってこの化合物を得る。
【0232】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.83(m,1H)、12.11(m,1H)、9.23(s,1H)、9.07(m,2H)、7.46(m,2H)、2.76から2.45(m,1H)、2.45から2.11(m,2H)、1.94から1.45(m,7H)、1.17(m,1H)。
【実施例18】
【0233】
cis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸(表IIの化合物67)
18.1 シクロペンチルオキシ酢酸ヒドラジドの合成
2.60gのシクロペンチルオキシ酢酸(18.03mmol、1.0当量)を室温で攪拌しながら50mLのジクロロメタンに入れる。2.86gのヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(21.64mmol、1.2当量)、2.437gのヒドロキシベンゾトリアゾール(18.03mmol、1.0当量)、4.148gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(21.64mmol、1.2当量)および4.08mLのジイソプロピルエチルアミン(23.44mmol、1.3当量)を攪拌しながら順次添加する。18時間後、この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物を60mLのジクロロメタンに溶解する。15mLのトリフルオロ酢酸(201.93mmol、11.20当量)を添加する。この反応媒体を2時間攪拌し、真空下で濃縮する。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、99/1/0.1から95/5/0.5にわたるジクロロメタン/メタノール/アンモニア水勾配で溶離する。2.7gのシクロペンチルオキシ酢酸ヒドラジドを得る。
【0234】
18.2 cis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
0.4gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸を窒素雰囲気下、室温で、攪拌しながら10mLのジクロロメタンに入れる。0.18mLの塩化オキサリル(2.16mmol、1.5当量)および2滴のジメチルホルムアミドを順次添加する。この反応媒体を2時間攪拌し、真空下で濃縮する。形成されたcis−4−(4−クロロカルボニルフェノキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチルを15mLのアセトニトリルに溶解し、窒素下に置く。この混合物を氷浴の中で冷却し、0.210gのチオシアン酸カリウム(2.16mmol、1.5当量)を得る。この反応混合物を1時間30分、室温で攪拌する。その後、5mLのアセトニトリルに溶解した0.455gのシクロペンチルオキシ酢酸ヒドラジド(2.87mmol、2当量)を、得られたcis−4−(4−イソチオシアナトカルボニルフェノキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチルに添加し、この混合物を2時間30分、還流させ、その後、室温で36時間放置する。形成された沈殿を濾過し、アセトニトリルで洗浄する。0.450gのcis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0235】
M+H=460。
【0236】
18.3 cis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸の合成
0.446gのcis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.97mmol、1当量)を室温で攪拌しながら10mLのTHFに入れる。10mLの水に溶解した0.111gの水酸化リチウム・一水和物(2.64mmol、2.7当量)を添加し、この混合物を36時間攪拌し、48時間放置する。その後、1N塩酸水溶液を添加して酸性pHにする。形成された沈殿を濾過し、水およびエタノールで洗浄する。0.320gのcis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0237】
M+H=445。
【0238】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.48(m,2H)、8.09(d,J=9Hz,2H)、7.09(d,J=9Hz,2H)、4.79(s,2H)、4.69(m,1H)、4.08(m,1H)、2.40(m,1H)、1.89から1.46(m,16H)。
【実施例19】
【0239】
trans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸(表Iの化合物37)
0.330gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸を窒素雰囲気下、室温で、攪拌しながら10mLのジクロロメタンに入れる。0.12mLの塩化オキサリル(1.42mmol、1.4当量)および2滴のジメチルホルムアミドを順次添加する。この反応媒体を2時間攪拌し、真空下で濃縮する。形成されたtrans−4−(4−クロロカルボニルフェニル)シクロヘキサン酢酸tert−ブチルを8mLのアセトニトリルに溶解し、窒素下に置く。この混合物を氷浴の中で冷却し、0.17gのチオシアン酸カリウム(1.75mmol、1.7当量)を添加する。この反応混合物を1時間30分、室温で攪拌する。その後、5mLのアセトニトリルに溶解した0.380gのシクロペンチルオキシ酢酸ヒドラジド(2.40mmol、2.32当量)を添加し、この混合物を2時間30分、還流させ、その後、36時間、室温で放置する。形成された沈殿を濾過し、アセトニトリルで洗浄する。濾液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。この残留物を5mLのジクロロメタンに溶解し;3mLのトリフルオロ酢酸を添加し、この反応媒体を1時間30分、攪拌し、真空下で濃縮する。メタノール、エタノールおよび酢酸エチルで粉砕した後、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、3%から5%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。エタノールで粉砕した後、0.070gのtrans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸を得る。
【0240】
シクロヘキサンカルボン酸
M+H=444。
【0241】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.90から12.00(m,1H)、8.06(m,2H)、7.43(m,2H)、4.80(s,2H)、4.09(m,1H)、2.59(m,1H)、2.17(d,J=6.1Hz,2H)、1.92から1.45(m,15H)、1.15(m,2H)。
【実施例20】
【0242】
(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸ヒドラジド(表Iの化合物44の合成のための中間体)
20.1 (1S,3S/1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸エチルの合成
3gの3−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(17.63mmol、1当量)を30mLのメタノールに入れる。氷浴を使用して、攪拌しながらこの反応媒体を冷却し、その後、0.733gの水素化ホウ素ナトリウム(19.39mmol、1.1当量)を少しずつ添加する。4時間後、この反応媒体を水に注入し、ジクロロメタンで3回抽出する。有機相を併せ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2.61gの(1S,3S/1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸エチルを得る。
【0243】
20.2 (1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸エチルの合成
1.88gの(1S,3S/1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸エチルを33mLのTHFに入れる。1.54gのフェノール(16.35mmol、1.5当量)および4.29gのトリフェニルホスフィン(16.35mmol、1.5当量)を攪拌しながら順次添加する。この反応媒体を氷浴の中で冷却し、3.31gのアゾジカルボン酸ジエチル(16.35mmol、1.5当量)を一滴ずつ添加する。18時間攪拌した後、この反応媒体を水に注入し、酢酸エチルで2回抽出する。有機相を併せ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、40%から100%にわたるヘプタン中のジクロロメタンの勾配で溶離する。0.369gの(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸エチルを得る。
【0244】
20.3 (1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸の合成
0.369gの(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸エチル(1.49mmol、1当量)をTHF/メタノール/水の1/1/1混合物15mLに攪拌しながら入れる。0.249gの水酸化リチウム・一水和物(5.94mmol、4当量)を添加する。16時間攪拌した後、この反応媒体を蒸発させ、水に溶かし、6%二酸化硫黄水溶液を添加する。水性相をジクロロメタンで2回抽出する。有機相を併せ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。0.274gの(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0245】
20.4 N’−((1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルの合成
0.274gの(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸(1.24mmol、1.0当量)を室温で攪拌しながら3.5mLのジクロロメタンに入れる。0.197gのヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(1.49mmol、1.2当量)、0.168gのヒドロキシベンゾトリアゾール(1.24mmol、1.0当量)、0.286gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.49mmol、1.2当量)および0.27mLのジイソプロピルエチルアミン(1.62mmol、1.3当量)を攪拌しながら順次添加する。18時間後、この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、水、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および水で順次洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。0.45gのN’−((1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルを得る。
【0246】
20.5 (1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸ヒドラジドの合成
0.45gのN’−((1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボニル)ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルを2mLのジクロロメタンに入れ、1.5mLのトリフルオロ酢酸を添加する。2時間30分、攪拌した後、この反応媒体を蒸発乾固させて、0.35gの(1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキサンカルボン酸ヒドラジドを得る。
【0247】
M+H=235。
【実施例21】
【0248】
(trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸(表Iの化合物45)
21.1 (3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−オンの合成
50mLのトルエン中の5gのヒドロペンタレン−2,5−ジオン(36.19mmol、1当量)、3.77gの2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(36.19mmol、1当量)および0.069gのp−トルエンスルホン酸(0.36mmol、0.01当量)を18時間、還流させる。この媒体を酢酸エチルで希釈し、1N水酸化ナトリウム水溶液、水およびブラインで順次洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、30%から33%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。3.7gの(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−オンを得る。
【0249】
21.2 (2E)[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−イリデン]エタン酸エチルの合成
2.4gのホスホノ酢酸トリエチル(10.7mmol、1.2当量)を30mLのTHFに入れる。氷浴を使用して、攪拌しながら、この溶液を冷却し、0.428gの水素化ナトリウム(10.7mmol、1.2当量)を鉱物油中の60%分散物として添加する。30分後、20mLのTHFに溶解した2gの(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−オン(8.92mmol、1当量)を添加する。氷浴を取り外し、攪拌を16時間継続する。この反応媒体を塩化アンモニウム水溶液で中和し、ジクロロメタンで3回抽出する。有機相を併せ、水で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、酢酸エチルとヘプタンの1/2比での混合物で溶離する。1.7gの(2)[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−イリデン]エタン酸エチルを得る。
【0250】
21.3 [(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸エチルの合成
2.1gの(2)[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’(3’H)−イリデン]エタン酸エチル(7.13mmol、1当量)をParrボトルの中の40mLのエタノールに入れる。0.152gの10%パラジウム−炭素(0.14mmol、0.02当量)を添加し、このParrボトルを5時間、50psiの水素に付す。Whatmanペーパーに通して濾過し、エタノールを蒸発させた後、2gの[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸エチルを得る。
【0251】
21.4 [(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸の合成
調製20.3に従ってこの化合物を得る。[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸エチルで出発して、0.637gの[(3R,6Sおよび3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸を得る。
【0252】
21.5 2−{[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセチル}ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルの合成
0.637gの[(3R,6S)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]酢酸(2.37mmol、1.0当量)を室温で攪拌しながら15mLのジクロロメタンに入れる。0.377gのヒドラジンカルボン酸tert−ブチル(2.85mmol、1.2当量)、0.321gのヒドロキシベンゾトリアゾール(2.37mmol、1.0当量)、0.546gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.85mmol、1.2当量)および0.51mLのジイソプロピルエチルアミン(3.09mmol、1.3当量)を攪拌しながら順次添加する。18時間後、この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、水で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。0.910gの2−{[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセチル}ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルを得る。
【0253】
21.6 2−[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセトヒドラジドの合成
調製20.5に従ってこの化合物を得る。2−{[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセチル}ヒドラジンカルボン酸tert−ブチルで出発して、0.77gの2−[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセトヒドラジドを得る。
【0254】
21.7 (trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルの合成
0.400gのtrans−4−(4−tert−ブトキシカルボニルメチルシクロヘキシル)安息香酸(1.26mmol、1当量)を窒素雰囲気下、室温で、攪拌しながら8mLのジクロロメタンに入れる。0.21mLの塩化オキサリル(2.51mmol、2当量)および2滴のジメチルホルムアミドを順次添加する。この反応媒体を2時間攪拌し、真空下で濃縮する。形成されたtrans−4−(4−クロロカルボニルフェニル)シクロヘキサン酢酸tert−ブチルを15mLのアセトンに溶解し、窒素下に置く。この混合物を氷浴の中で冷却し、0.147gのチオシアン酸カリウム(1.51mmol、1.2当量)を添加する。この反応混合物を室温で2時間攪拌する。その後、10mLのアセトンに溶解した0.669gの2−[(3R,6S/3S,6R)−5,5−ジメチルヘキサヒドロ−1’H−スピロ[1,3−ジオキサン−2,2’−ペンタレン]−5’−イル]アセトヒドラジド(2.37mmol、1.89当量)を添加し、この混合物を16時間還流させる。この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、水で3回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮する。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、酢酸エチルとヘプタンの1/2比での混合物で溶離する。エタノールで粉砕した後、0.286gの(trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルを得る。
【0255】
21.8 (trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
0.286gの(trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチル(0.46mmol、1当量)を4mLのジクロロメタンに入れ、1mLのトリフルオロ酢酸(5mmol、10.9当量)を添加する。16時間攪拌した後、この反応媒体を蒸発乾固させ、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を添加する。水性相をジクロロメタンで3回抽出する。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、97/3/0.3から95/5/0.5にわたるジクロロメタン/メタノール/酢酸勾配で溶離する。水、エタノールおよびメタノールで粉砕した後、0.024gの(trans−4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0256】
M+H=511。
【0257】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.9から11.7(m,2H)、8.03(m,2H)、7.42(m,2H)、3.83(m,1H)、3.35(m,2H)、3.02(m,2H)、2.64から1.94(m,8H)、1.93から1.00(m,18H)。
【実施例22】
【0258】
trans−4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸(表IIIの化合物70)
22.1 4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルの合成
−70℃で、3.3mLのジイソプロピルエチルアミン(23.55mmol、1.16当量)を50mLのTHFに入れ、攪拌しながら9.3mLのn−BuLi(1.14当量)をTHF中の2.5M溶液として添加する。15分後、5gの4−(4−オキソシクロヘキシル)安息香酸エチル(20.30mmol、1当量)を一滴ずつ添加する。1時間30分、攪拌した後、50mLのTHFに溶解した8.27gのN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドを一滴ずつ添加する。冷却浴を取り外し、攪拌を4時間継続する。この反応媒体を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出する。有機相を水で2回、ブラインで1回洗浄する。有機相を併せ、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、15%から20%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。2.8gの4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルを得る。
【0259】
22.2 4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルの合成
1gの4−(4−トリフルオロメタンスルホニルオキシシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルを10mLのジオキサンに入れ、これを2本のマイクロ波管に入れる。349mgのヘキサカルボニルモリブデン(1.32mmol、0.5当量)、59mgの二酢酸パラジウム(0.26mmol、0.1当量)、147mgのDPPF(0.26mmol、0.1当量)、646mgのDMAP(5.29mmol、2当量)、1.06mLのDIEA(6.08mmol、2.3当量)および2.53mLのtert−ブタノール(26.43mmol、10当量)を順次添加する(これらを2本の管に入れる。)。これらの管を封止し、マイクロ波によって120℃で10分間加熱する。反応媒体をジクロロメタンで希釈し、1N HCl水溶液で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させる。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、15%から20%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。0.66gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルを得る。
【0260】
22.3 4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸エチルの合成
40℃の加熱温度を用いて、調製13.1に従ってこの化合物を得る。4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘクス−3−エニル)安息香酸エチルで出発して、0.4gの4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸エチルを得る。
【0261】
22.4 4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸の合成
400mgの4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸エチル(1.2mmol、1当量)をテトラヒドロフランとメタノールの2/1混合物6mLに入れる。氷浴を使用してこの反応媒体を冷却し、2mLに溶解した202mgの水酸化リチウム・一水和物(4.81mmol、4当量)を添加し、攪拌を18時間継続する。反応媒体を蒸発させ、6%二酸化硫黄水溶液で酸性化する。1時間攪拌した後、得られた固体を吸引により濾過し、水、エタノールおよび酢酸エチルで順次洗浄する。この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、3%から5%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。125mgの4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸を得る。
【0262】
22.5 4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルの合成
調製11.5に従ってこの化合物を得る。4−(4−tert−ブトキシカルボニルシクロヘキシル)安息香酸および5−ベンジル−1,3,4−チアジアゾール−2−アミンから、85mgの4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチルを得る。
【0263】
M+H=478。
【0264】
22.6 4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸の合成
85mgの4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸tert−ブチル(0.18mmol、1当量)を1mLのジクロロメタンに入れる。1mLのトリフルオロ酢酸(13.46mmol、76当量)を添加し、この反応媒体を3時間、室温で攪拌する。溶媒を蒸発させ、この残留物を酢酸エチルおよびエタノールに溶かして、濾過後、30mgの4−[4−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0265】
M+H=422。
【0266】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 13.01から11.86(m,2H)、8.02(m,2H)、7.46から7.25(m,7H)、4.39(s,2H)、2.72から2.56(m,2H)、2.39から1.95(m,3H)、1.91から1.40(m,5H)。
【実施例23】
【0267】
(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸(表Vの化合物84)
23.1 trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルの合成
0.159gのtrans−(4−{4−[5−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチル(0.3mmol、1当量)を攪拌しながら5mLのメタノールに入れる。この反応媒体を氷浴で冷却し、0.012gの水素化ホウ素ナトリウム(0.33mmol、1.1当量)を添加する。3mLのDMFを添加する。16時間攪拌した後、この反応媒体を氷浴で冷却し、0.023gの水素化ホウ素ナトリウム(0.6mmol、2当量)および3mLのDMFを添加する。2時間攪拌した後、この反応媒体を水に注入し、酢酸エチルで2回抽出する。有機相を水で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、0.146のtrans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチルを得る。
【0268】
M+H=536。
【0269】
23.2 trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸の合成
0.146gのtrans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸tert−ブチル(0.27mmol、1当量)を攪拌しながら2mLのジクロロメタンに入れる。0.4mLのTFA(5.45mmol、20当量)を添加する。4時間攪拌した後、反応媒体を蒸発させ、この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、1%から10%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。対象の画分を濃縮し、酢酸エチルおよびメタノールと粉砕する。0.020gのtrans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸を得る。
【0270】
M+H=480。
【0271】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.97から11.74(m,2H)、8.04(m,2H)、7.45から7.32(m,6H)、7.25(m,1H)、5.39(d,J=4.5Hz,1H)、4.66(m,1H)、3.06(m,2H)、2.58(tt,J=12Hzおよび3Hz,1H)、2.17(d,J=7Hz,2H)、2.06(m,2H)、1.90から1.70(m,5H)、1.52(m,2H)、1.15(m,2H)。
【実施例24】
【0272】
trans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸(表Vの化合物95)
24.1 trans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルの合成
0.1gのtrans−{4−[4−(5−ベンジルスルファニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチル(0.11mmol、1当量)を攪拌しながら10mLのジクロロメタンに入れる。0.027gの70% メタ−クロロ過安息香酸(0.11mmol、1当量)を添加する。2時間後、0.01gの70% メタ−クロロ過安息香酸(0.41mmol、0.37mmol)を添加する。16時間後、この反応媒体をジクロロメタンで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄する。有機相を乾燥させ、蒸発させる。この残留物を酢酸エチルで粉砕して、0.072gのtrans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチルを得る。
【0273】
M+H=554。
【0274】
24.2 trans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸の合成
0.072gのtrans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸tert−ブチル(0.13mmol、1当量)を攪拌しながら2mLのジクロロメタンに入れる。1mLのTFA(13.46mmol、104当量)を添加する。1時間後、反応媒体を蒸発させ、この残留物をエタノールで粉砕して、0.055gのtrans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸を得る。
【0275】
M+H=498。
【0276】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.99(m,1H)、12.02(m,1H)、8.07(m,2H)、7.49から7.33(m,7H)、4.70(m,1H)、4.45(m,1H)、4.29(m,1H)、4.02(m,1H)、2.59(m,1H)、2.17(d,J=6.8Hz,2H)、1.90から1.71(m,5H)、1.53(m,2H)、1.15(m,2H)。
【実施例25】
【0277】
cis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸(表Vの化合物101)
25.1 cis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
0.350gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸(1.26mmol、1当量)を窒素雰囲気下、室温で、攪拌しながら13mLのジクロロメタンに入れる。0.16mLの塩化オキサリル(1.89mmol、1.5当量)および2滴のジメチルホルムアミドを順次添加する。この反応媒体を1.5時間攪拌し、真空下で濃縮する。形成されたcis−4−(4−クロロカルボニルフェノキシ)シクロヘキサンカルボン酸メチルを13mLのアセトニトリルに溶解し、窒素下に置く。0.255gのN−シクロペンチル[1.3.4]チアジアゾール−2,5−ジアミン(1.39mmol、1.1当量)および0.12mLのピリジン(1.51mmol、1.2当量)を順次添加する。3日後、この媒体を濾過し、アセトニトリルですすいで、0.33gのcis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0278】
M+H=445。
【0279】
25.2 cis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸の合成
0.310gのcis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸メチル(0.70mmol、1当量)を8mLのテトラヒドロフラン/メタノール混合物に入れる。6mLの水に溶解した112mgの水酸化ナトリウム(2.79mmol、4当量)を添加し、攪拌を18時間継続する。反応媒体を蒸発させる。この残留物を水に溶かし、ジエチルエーテルで2回洗浄する。水性相を部分的に濃縮し、6%二酸化硫黄水溶液で酸性化する。水性相を部分的に濃縮し、排液し、水で、およびジエチルエーテルで、順次洗浄する。0.19mgのcis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0280】
M+H=431。
【0281】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.15(m,2H)、8.04(m,2H)、7.31(m,1H)、7.06(m,2H)、4.68(m,1H)、3.98(m,1H)、2.40(m,1H)、2.00から1.45(m,16H)。
【実施例26】
【0282】
N−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド(表Vの化合物88)
0.25gのtrans−(4−{4−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル}シクロヘキシル)酢酸(0.57mmol、1当量)を室温で攪拌しながら4mLのDMFに入れる。0.294gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(0.63mmol、1.1当量)、0.20mLのジイソプロピルエチルアミン(1.15mmol、2当量)および0.09mLの3−アミノ−1,2−プロパンジオール(1.15mmol、2当量)を添加する。この反応混合物を18時間、室温で攪拌し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。水性相を酢酸エチルで抽出する。有機相を濃縮し、この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、1%から10%にわたるジクロロメタン中のメタノールの勾配で溶離する。対象の画分を蒸発させ、この残留物をエタノールと粉砕して、0.171gのN−(5−ベンジル[1.3.4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミドを得る。
【0283】
M+H=509。
【0284】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.82(m,2H)、8.02(m,2H)、7.79(t,J=5.8Hz,1H)、7.41(m,2H)、7.37(m,4H)、7.30(m,1H)、4.70(d,J=4.8Hz,1H)、4.50(t,J=5.8Hz,1H)、4.38(s,2H)、3.49(m,1H)、3.30(m,1H)、3.21(m,1H)、3.01(m,1H)、2.56(m,1H)、2.05(d,J=6.6Hz,2H)、1.86から1.70m,5H)、1.49(m,2H)、1.11(m,2H)。
【実施例27】
【0285】
cis−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸(表Vの化合物94)
27.1 [(3,5−ジフルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボチオアミドの合成
2.5gの3,5−ジフルオロ酢酸(14.52mmol、1当量)を攪拌しながら70mLのジクロロメタンに入れる。室温で攪拌を継続しながら1.46gのチオセミカルバジド(15.98mmol、1.1当量)、2.22gのヒドロキシベンゾトリアゾール(14.52mmol、1当量)および2.78gの1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(14.52mmol、1当量)を順次添加する。室温で18時間後、ジクロロメタンを蒸発させる。この残留物を酢酸エチルおよび1N塩酸に溶かす。沈殿を濾過し、乾燥させて、1.67gの[(3,5−ジフルオロフェニル)アセチル]ヒドラジンカルボチオアミドを得る。
【0286】
M+H=246。
【0287】
27.2 5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルアミンの合成
20mLの硫酸を丸底フラスコに入れ、これを0℃に冷却する。1.67gの5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルアミン(1.67mmol)を攪拌しながら少しずつ添加する。3時間攪拌した後、氷を添加し、この混合物を水酸化ナトリウムで塩基性pHに戻す。沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させる。1.6gの5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルアミンを得る。
【0288】
M+H=228。
【0289】
27.3 cis−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチルの合成
2.2gのcis−4−(4−メトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸(7.91mmol、1当量)を室温で30mLのジメチルホルムアミドに入れる。1.98gの5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルアミン(8.70mmol、1.1当量)、4.42gのブロモトリス−ピロリジノホスホニウム・ヘキサフルオロホスホナート(9.49mmol、1.2当量)および2.76mLのジイソプロピルエチルアミン(15.81mmol、2当量)を順次添加する。この反応混合物を6日間、室温で攪拌し、水に注入し、酢酸エチルで抽出する。有機相を水で3回およびブラインで1回洗浄する。有機相を濃縮し、この残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィーに付して、7%から30%にわたるヘプタン中の酢酸エチルの勾配で溶離する。1.5gのcis−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチルを得る。
【0290】
M+H=488。
【0291】
27.4 cis−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸の合成
1.5gの4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸メチル(3.08mmol、1当量)をTHF/メタノールの1/1混合物20mLに溶解する。0.258gの水酸化リチウム・一水和物(6.15mmol;2当量)を攪拌しながら添加する。室温で16時間後、反応媒体を蒸発させ、水で希釈し、6%二酸化硫黄水溶液を添加する。沈殿を濾過し、水で洗浄する。その後、この残留物を酢酸エチルおよびエタノールで粉砕して濾過する。1.14gのcis−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1.3.4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸を得る。
【0292】
M+H=472。
【0293】
H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ ppm 12.44(m,2H)、8.12(m,2H)、7.24から7.07(m,5H)、4.72(m,1H)、4.45(s,2H)、2.45(m,1H)、1.93から1.67(m,8H)。
【0294】
後続の表IからVは、式(I)に対応する、本発明少数の化合物の化学構造および物理的性質を例証するものである。
【0295】
表Iは、Wが炭素原子であり、Dが結合であり、p=0、Rが水素原子であり、Uが酸素原子であり、従ってR5が不在であり、Z4が水素原子であり、従ってZ2が不在である、本発明の式(I)の化合物を例証するものである;これらの化合物を、以降、式(A)の化合物と呼ぶ。
【0296】
表IIは、Dが酸素原子であり、Z1、Z2およびZ3が不在であり、Z4が水素原子を表し、Xが硫黄原子を表しならびにp=0の本発明の式(I)の化合物を例証するものである;これらの化合物を、以降、式(B)の化合物と呼ぶ。
【0297】
表IIIは、YがPhを表し、Z4、R、R1およびR2が水素原子を表し、n=1、Z1、Z2およびZ3が不在であり、Xが硫黄原子を表し、p=0、ならびにWが炭素原子を表す、本発明の式(I)の化合物を例証するものである;これらの化合物を、以降、式(C)の化合物と呼ぶ。
【0298】
表VIは、R1、R2およびZ4がそれぞれ水素原子を表し、n=1、Z1が不在であり、Wが炭素原子を表し、Dが結合を表しならびにp=0の本発明の式(I)の化合物を例証するものである;これらの化合物を、以降、式(D)の化合物と呼ぶ。
【0299】
表Vは、式(I)の化合物を例証するものである。
【0300】
これらの表において、
− 表Iの化合物は、別の指示がない限り、主としてトランス形または排他的にトランス形である;
− 表II、III、IVおよびVには、化合物のシス/トランス立体化学を示す;
− 「Z1,Z3」の縦列、または「R1」の縦列または「R2」の縦列における「−」は、対応する基が不在であることを示す;
− 「」は、結合原子を示す;
− Me、Et、n−Pr、i−Pr、t−Buおよびi−Buは、それぞれ、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチルおよびイソブチル基である;
− 「m.p.」は、化合物の融点を表し、摂氏度(℃)で表示する。<<then dec.>>は<<そのとき分解>>を意味する;
− 「MH」は、LC−MS(液体クロマトグラフィー−質量分析の略記)によって得た、化合物の質量M+Hを表す;
− 「MH+」または「m.p.」の縦列における「α」は、測定値を取れなかったことを示す。
【0301】
【表1】






【0302】
【表2】


【0303】
【表3】

【0304】
【表4】

【0305】
【表5】





【0306】
本発明の化合物を、トリグリセリド生合成に対するこれらの阻害効果を判定するために、薬理試験に付した。
【0307】
これらの試験は、細胞検定を用いて本発明の化合物のインビトロ阻害活性を測定することから成った。
【0308】
集密度80%のChang肝臓細胞をトリプシン−EDTA(175cmフラスコ1本につき4mL)で解離させる。5分間の1300×gでの遠心分離後、細胞ペレットをPBSで1回洗浄し、その後、培地全体に再び浮遊させる。Mallassez細胞を用いて、トリパンブルーでの排除法により、細胞の数およびこれらの生存度を判定する。
【0309】
DMEM培地(10%FCSと抗生物質とを補足した、4.5g/Lのグルコース)中、最低3時間、24ウエルプレートに1ウエルにつき150 000個の細胞を接種し、CO(5%)を有するインキュベーター内で、37℃で維持する。
【0310】
3時間後、細胞は接着しており、この培地を除去し、一晩、DMEM培地(2%のBSA/オレアートを伴う4.5g/Lのグルコース)で置換する。
【0311】
血清なしで18時間、培養した後、これらの細胞と共に被検化合物(1.3、10、30、100、300および1000μM)を30分間インキュベートし、その後、6時間の取り込み時間の間に[14C]グリセロール(0.4μCi/mL/ウエル)を添加する。
【0312】
上清を抜き取り、トリプシン−EDTA(100μL/ウエル)での5分間、37℃での処理によって細胞を回収する。その後、この細胞浮遊液をエッペンドルフ管に回収し、500μLのPBSで2回洗浄する。1300×gでの5分間の遠心分離によって細胞ペレットを回収することができ、これらを−20℃で凍結させることができる。細胞ペレットから脂質を抽出するために、400μLのメタノール/ジクロロメタン/トリフルオロ酢酸混合物(50/50/0.1%)を使用して、細胞を浮遊させる。次に、30分間の水浴での音波処理によって細胞膜を破壊する。サンプルを0.45μmフィルターに通して濾過し、その後、5%(HO+0.1%TFA)、70%メタノール、25%ジクロロメタンの移動層を伴う、4.6×75mm、3μmのC18 HPLCカラムに、1.5mL/分の流量で注入する。Flo One C625TRマシン(Perkin−Elmer)を使用して放射能を測定する。
【0313】
トリグリセリド生合成に対する阻害活性が、活性の50%を阻害する濃度によって与えられる。
【0314】
本発明の化合物の活性は、一般には0.01μMと10μMとの間、および特に0.01μMと1μMとの間である。
【0315】
例えば、化合物1;4;23;25;37;40;63および68の活性は、それぞれ、0.029;0.046;0.181;0.590;0.018;0.051;0.085および0.271μMである。
【0316】
従って、本発明の化合物は、トリグリセリド生合成に対して阻害活性を有すると思われる。
【0317】
従って、本発明の化合物は、薬物、詳細には、トリグリセリド生合成を阻害するための薬物の調製に使用することができる。
【0318】
従って、この態様のうちの別のものによると、本発明の主題は、式(I)の化合物、または式(I)の化合物の医薬的に許容される酸もしくは塩基とこれらの付加塩を含む薬物である。
【0319】
これらの薬物は、治療法の中で、特に、肥満、異常脂質血症、空腹時血糖異常状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、脂肪肝、インスリン抵抗性、2型糖尿病およびこの病態から生ずる合併症、脂肪毒性、脂肪組織(WAT)におけるトリアシルグリセリド蓄積および過多、メタボリックシンドローム、冠疾患、高血圧、皮膚病、アルツハイマー病、免疫修飾疾患、HIV感染症、過敏性腸症候群ならびに一定の癌の治療もしくは予防の際に、有利には、肥満、異常脂質血症、絶食時血糖異常状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、脂肪肝、インスリン抵抗性、2型糖尿病およびこの病態から生ずる合併症、脂肪毒性、脂肪組織(WAT)におけるトリアシルグリセリド蓄積および過多ならびにメタボリックシンドロームを治療もしくは予防するための薬物の調製のために使用することができる。
【0320】
この態様のうちの別のものによると、本発明は、本発明の化合物を活性成分として含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、または該化合物の医薬的に許容される塩の有効用量を含み、少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤も含む。前記賦形剤は、所望の剤形および投与方式に従って、当量者に公知の通常の賦形剤から選択される。
【0321】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、局所、局部、気管内、鼻腔内、経皮または直腸内投与のための本発明の医薬組成物では、上記式(I)の活性成分またはこの塩を、標準的な製薬用賦形剤との混合物として単位投与形で、上記障害または疾患の予防または治療のために人間または動物に投与することができる。
【0322】
適切な単位投与形としては、経口形、例えば錠剤、ソフトまたはハード・ゲル・カプセル、粉末、顆粒および経口溶液または懸濁液、舌下、口腔内、気管内、鼻腔内および吸入投与形、局所、経皮、皮下、筋肉内または静脈内投与形、直腸内投与形ならびにインプラントが挙げられる。局所適用については、本発明の化合物をクリーム、ゲル、軟膏またはローションで使用することができる。
【0323】
例として、錠剤形での本発明の化合物の単位投与形は、次の成分を含むことがある:
本発明の化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
【0324】
より高いまたはより低い投薬量が適切である特別な症例があり得る;このような投薬量は、本発明の範囲を逸脱しない。通常の実施によると、それぞれの患者にとって適切な投薬量は、投与方式ならびに該患者の体重および応答に従って医師によって決定される。
【0325】
この態様のうちの別のものによると、本発明は、上に示した病態を治療するための方法にも関し、この方法は、本発明の化合物、またはこの医薬的に許容される塩の有効用量の患者への投与を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酸もしくは塩基の形態または酸とのもしくは塩基との付加塩の形態での、式(I)に対応する化合物:
【化1】

(式中、
●Uは、酸素原子または窒素原子を表し、Uが酸素原子を表すときにはR5は不在であり;
●nは、0、1、2または3に等しく;
●pは、0、1または2に等しく;
●Dは、酸素原子、基−NH−または結合を表し;
●Wは、炭素または窒素原子を表し;
●Xは、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を表し;
●R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、
○水素原子を表し、
○基−(C1−C6)アルキルを表し、または代替的に、
○(i)R1およびR2は、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり、および/もしくは(ii)R3およびR4は、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり;
●Yは、水素原子、基−(C1−C6)アルキル、−(C3−C10)シクロアルキル−、(C3−C10)シクロアルキルオキシ−、(C3−C10)シクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、ヘテロシクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、基−COOR1、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)アリール、−CH(OH)アリールまたは−NH−シクロアルキルを表し、前記基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、基(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシまたはヘテロシクロアルキルもしくはアリールオキシ基から選択される1つ以上の置換基で任意置換される;
●Rは、水素またはハロゲン原子を表し;
●Z1は、不在であり、または硫黄原子、官能基−NH−もしくは−NHC(O)−、基−S(O)−CH−、−SCH−、メチレンもしくはエチレン基を表し;
●Z2は、不在であり、またはメチレン基、基
【化2】

を表し;
●Z3は、不在であり、または酸素原子もしくはメチレン基、基
【化3】

を表し;この場合、
Z3が存在し、これが基
【化4】

を表すときのみ、Z2は、
【化5】

を表す、および逆もまた同様であり、
従って、Z2とZ3が二重結合を形成し;
Z2およびZ3は、これらが存在するとき、シクロアルキル基に含まれており;
●Z4は、
○水素原子であり、
○炭素原子であって、Z3が基
【化6】

であるとき、Z3と共に基−(C3−C10)シクロアルキル−を任意に形成する炭素原子であり、または
○不在であり、このとき、Z3は、これに隣接するシクロヘキシル炭素と共に二重結合を形成する基
【化7】

であり;
●R5は、水素原子を表し、または少なくとも1つのヒドロキシル、ヘテロシクロアルキル(C1−C6)アルキル、アミンもしくはアルキルオキシ基で任意に置換されるアルキル基を表す。)。
【請求項2】
●Uが、酸素原子または窒素原子を表し、この場合、Uが酸素原子を表すときにはR5は不在であり;
および/または
●nが、0、1、2または3に等しいこと;
および/または
●pが、0、1または2に等しいこと;
および/または
●Dが、酸素原子、基−NH−または結合を表すこと;
および/または
●Wは、炭素または窒素原子を表すこと;
および/または
●Xが、酸素原子および硫黄原子から選択されるヘテロ原子を表すこと;
および/または
●R1、R2、R3およびR4が、互いに独立して、
○水素原子を表すこと、
○基−(C1−C6)アルキルを表すこと、または代替的に、
○(i)R1およびR2が、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあり、および/もしくは(ii)R3およびR4が、これらが付いている炭素原子と一緒に、基−(C3−C10)シクロアルキル−を形成することがあること;
および/または
●Yが、水素原子、基−(C1−C6)アルキル、−(C3−C10)シクロアルキル−、(C3−C10)シクロアルキルオキシ−、(C3−C10)シクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、ヘテロシクロアルキル−(C1−C6)アルキルオキシ−、基−COOR1、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、アリールオキシ、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)アリール、−CH(OH)アリールまたは−NH−シクロアルキルを表し、前記基は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、基(C1−C6)アルキル、(C1−C6)アルコキシまたはヘテロシクロアルキルもしくはアリールオキシ基から選択される1つ以上の置換基で任意に置換されること;
および/または
●Rが、水素またはハロゲン原子を表すこと;
および/または
●Z1が、不在であり、または硫黄原子、官能基−NH−もしくは−NHC(O)−、基−S(O)−CH−、−SCH−、メチレンもしくはエチレン基を表すこと;
および/または
●Z2が、不在であり、またはメチレン基、基
【化8】

を表すこと;
および/または
●Z3が、不在であり、または酸素原子もしくはメチレン基、基
【化9】

を表すこと;
および/または
●Z2およびZ3が存在し、ならびにそれぞれ、
【化10】

を表し、および従って二重結合を形成することがあること;
および/または
●Z2およびZ3が存在し、およびシクロアルキル基に含まれていることがあること;
および/または
●Z4が、
○水素原子であること、
○炭素原子であって、Z3が基
【化11】

であるとき、Z3と共に基−(C3−C10)シクロアルキル−を任意に形成する炭素原子であること、または
○不在であり、Z3は、これに隣接するシクロヘキシル炭素と共に二重結合を形成する基
【化12】

であること;
および/または
●R5が、水素原子を表し、または少なくとも1つのヒドロキシル、ヘテロシクロアルキル(C1−C6)アルキル、アミンもしくはアルキルオキシ基で任意に置換されるアルキル基を表すこと;
および/または
●該化合物(I)が、該酸もしくは該塩基の形態または酸とのもしくは塩基との付加塩の形態であること
を特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
下記の式を有する式(I’)の化合物:
【化13】

(式中、Y、R1、R2、n、Z1、X、W、R、D、Z4、Z3、Z2、R3、R4およびpは、請求項1および2のいずれかにおいて定義したとおりである。)
であることを特徴とする、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
下記の式を有する式(I’’)の化合物:
【化14】

(式中、Y、R1、R2、n、Z1、X、W、R、D、Z4、Z3、Z2、R3、R4、pおよびR5は、請求項1および2のいずれかにおいて定義したとおりである。)
であることを特徴とする、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
Dが、結合を表すことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
Dが、酸素原子を表すことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
pが、0に等しいことを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
●Z3およびZ2が、それぞれ、メチレンを表すこと、または
●Z3が、メチレンを表し、およびZ2が、不在であること、または
●Z3およびZ2が、不在であること
を特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
●Z3およびZ2が、シクロアルキル基、有利にはシクロプロピル基に含まれていること、または
●Z3およびZ2が、一緒に、二重結合を形成すること
を特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
Wが、炭素原子を表すことを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
Xが、硫黄原子を表すことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(4−メチルベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2,4,5−トリフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− [4−(4−{5−[1−(フェニル)シクロプロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− [4−(4−{5−[1−(4−フルオロフェニル)シクロプロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− [4−(4−{5−[1−(3−フルオロフェニル)シクロブチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− (4−{4−[5−(4−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(2−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−メトキシベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−tert−ブチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−アダマンタン−1−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−シクロペンチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−シクロペンチルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(2−シクロペンチルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−イソブチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−フェネチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− [4−(4−{5−[2−(4−フルオロフェニル)エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− {4−[4−(5−フェノキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− [4−(4−{5−[3−(4−フルオロフェニル)プロピル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロフェノキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(3−フェノキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−ピリジン−4−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− (4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(3−フルオロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−メトキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(ベンジル)[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− (4−{4−[5−(4−フルオロベンジル)[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)−2−フルオロフェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)−2−クロロフェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(2−シクロペンチルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]−2−フルオロフェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−([1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{5−[5−(3−クロロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−フェネチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[5−(5−フェニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{5−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]ピリジン−2−イルオキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニルアミノ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(3−メトキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−[4−(4−{5−[2−(テトラヒドロフラン−2−イル)−エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− trans−(4−{4−[5−(2−シクロヘキシル−エチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルメトキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジルスルファニル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− {4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシリデン}酢酸
− 6−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]スピロ[2.5]オクタン−1−カルボン酸
− (E)−3−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}アクリル酸
− trans−(1R,2S/1S,2R)−2−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}シクロプロパンカルボン酸
− trans−3−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}プロピオン酸
− (4−{4−[5−((1S,3S/1R,3R)−3−フェノキシシクロヘキシル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[(5−{[(3R,6S/3S,6R)−5−エトキシオクタヒドロペンタレン−2−イル]メチル}−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)カルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシルオキシ}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ブロモ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(2−モルホリン−4−イルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−モルホリン−4−イル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−5−[4−(4−カルボキシメチルシクロヘキシル)ベンゾイルアミノ][1,3,4]チアジアゾール−2−カルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イルエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−[4−(4−{5−[2−(テトラヒドロフラン−3−イル)−エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェニル)シクロヘキシル]酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−フェニルシクロブチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− {4−[4−(5−フェニルアセチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(4−ヒドロキシシクロヘキシルメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキシル}酢酸
− trans−4−{4−[5−(テトラヒドロフラン−2−イルメトキシメチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− trans−(1S,2R)−2−(4−{4−[5−(3−クロロフェニル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)−シクロプロパンカルボン酸
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−(4−カルバモイルメチルシクロヘキシル)ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2,3−ジヒドロキシプロピルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−モルホリン−4−イルエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−ジメチルアミノエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−{4−[(2−メトキシエチルカルバモイル)メチル]シクロヘキシル}ベンズアミド
− trans−{4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−N−(5−ベンジル[1,3,4]チアジアゾール−2−イル)−4−(4−{[([1,4]ジオキサン−2−イルメチル)カルバモイル]メチル}シクロヘキシル)ベンズアミド
− trans−4−{4−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
− trans−{4−[4−(5−フェニルメタンスルフィニルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−{4−[4−(5−ベンジルスルファニルメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェニル]シクロヘキシル}酢酸
− trans−(4−{4−[5−(3−フェニルシクロブチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−[5−(5−シクロペンチルオキシメチル[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)ピリジン−2−イルオキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− trans−(4−{4−[5−(2−シクロペンチルアミノエチル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェニル}シクロヘキシル)酢酸
− cis−4−(4−{5−[2−(3−モルホリン−4−イルシクロペンチル)エチル][1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル}フェノキシ)シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−[4−(5−シクロペンチルアミノ[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル)フェノキシ]シクロヘキサンカルボン酸
− cis−4−{4−[5−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)[1,3,4]チアジアゾール−2−イルカルバモイル]フェノキシ}シクロヘキサンカルボン酸
であることを特徴とする、請求項1から11のうちの一項に記載の化合物。
【請求項13】
(i)式(V)の化合物:
【化15】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりであり、ならびにR’は、保護基を表す。);および
(ii)式(XXIII)の化合物:
【化16】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりであり、ならびにR’’は、保護基を表す。)
から選択される化合物のエステル官能基が脱保護されることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を調製するための方法。
【請求項14】
式(V)の化合物の製造が、(i)式(II)の化合物:
【化17】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりである。)と、式(III)の化合物:
【化18】

(この式中、R’は、保護基を表す。)
を反応させることによって行われることを特徴とする、請求項13に記載の調製方法。
【請求項15】
式(XXIII)の化合物の製造が、(i)式(II)の化合物:
【化19】

(この式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりである。)と、(ii)式(XXI)の化合物:
【化20】

(この式中、R’’は、保護基を表す。)
を反応させることによって行われることを特徴とする、請求項13に記載の調製方法。
【請求項16】
式(III)の化合物:
【化21】

(式中、R’は、保護基を表す。)。
【請求項17】
式(V)の化合物:
【化22】

(式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりであり、ならびにR’は、保護基を表す。)。
【請求項18】
式(XXIII)の化合物:
【化23】

(式中、Rは、基−C(R1R2)n−Yを表し、ならびにX、Y、R1、R2およびnは、請求項1において定義したとおりであり、ならびにR’’は、保護基を表す。)。
【請求項19】
化合物4−(4−エトキシカルボニルシクロヘキシルオキシ)安息香酸を除く、式(XXI)の化合物:
【化24】

(式中、R’は、保護基を表す。)。
【請求項20】
請求項1から12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、または式(I)の化合物の医薬的に許容される酸もしくは塩基とこの化合物の付加塩を含むことを特徴とする薬物。
【請求項21】
請求項1から12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物またはこの化合物の医薬的に許容される塩およびまた少なくとも1つの医薬的に許容される賦形剤含むことを特徴とする薬物。
【請求項22】
肥満、異常脂質血症、空腹時血糖異常状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、脂肪肝、インスリン抵抗性、2型糖尿病およびこの病態から生ずる合併症、脂肪毒性、脂肪組織(WAT)におけるトリアシルグリセリド蓄積および過多、メタボリックシンドローム、冠疾患、高血圧、皮膚病、アルツハイマー病、免疫修飾疾患、HIV感染症、過敏性腸症候群ならびに一定の癌を治療もしくは予防するための薬物の調製のための、有利には、肥満、異常脂質血症、絶食時血糖異常状態、代謝性アシドーシス、ケトーシス、脂肪肝、インスリン抵抗性、2型糖尿病およびこの病態から生ずる合併症、脂肪毒性、脂肪組織(WAT)におけるトリアシルグリセリド蓄積および過多ならびにメタボリックシンドロームを治療もしくは予防するための医薬品の調製のための、請求項1から12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。

【公表番号】特表2012−516312(P2012−516312A)
【公表日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546921(P2011−546921)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【国際出願番号】PCT/FR2010/050124
【国際公開番号】WO2010/086551
【国際公開日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(504456798)サノフイ (433)
【Fターム(参考)】