説明

チタネート、ランタネート及びタンタレート誘電体の膜の原子層堆積及び化学蒸着のための前駆体組成物

【課題】フラッシュメモリの高誘電率材料を均一にコーティングするのに有用な金属前駆体を提供する。
【解決手段】チタネート薄膜の原子層堆積(ALD)及び化学蒸着(CVD)に有用なバリウム、ストロンチウム、タンタル及びランタン前駆体組成物。前駆体は、式M(Cp)で表され、式中、Mはストロンチウム、バリウム、タンタル又はランタンであり、Cpは、特定のシクロペンタジエニルであり、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
発明の分野
本発明は、チタネート、ランタネート及びタンタレート薄膜の原子層堆積及び化学蒸着に有用な、例えば、マイクロ電子デバイスの製造に利用される前駆体組成物、かかる前駆体の製造及び使用方法、かかる前駆体組成物を用いて形成された製品、パッケージされた形態にあるかかる前駆体組成物を含む前駆体供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
ストロンチウムチタネート(SrTiO)、バリウムチタネート(BaTiO)及びバリウムストロンチウムチタネート(BaSr1−xTiO、式中、0≦x≦1)は、高誘電率材料であり、次世代フラッシュメモリ及びその他のマイクロ電子製品に潜在的に有用である。酸化ランタン(La)、ランタンタンタレート(LaTa、式中、x、y及びzは、異なる組成の酸化物を指す。)及びランタンチタネート(例えば、LaTiO)は、次世代マイクロ電子デバイスに潜在的な有用な他の部類の高誘電率材料である。フラッシュメモリデバイス用途において、必要な高容量を達成するために、かかるチタネート材料には、高アスペクト比の構造に、90%を超えるステップカバレージの均一なコーティングが必要である。
【0003】
原子層堆積(ALD)は、前駆体として、ストロンチウム−β−ジケトネート及びチタン−β−ジケトネートを用いて、かかるステップカバレージを達成するための技術として、現在探求されている。しかしながら、これまでに開発されたβ−ジケトネート前駆体を用いて、ストロンチウムチタネート薄膜の満足いく均一なコーティングを得ることは難しい。かかるチタネートフィルムを形成するための堆積技術として、化学蒸着(CVD)が使用されるときにも同様の欠陥が生じる。
【0004】
当業界では、薄膜のチタネート、ランタン及びタンタレート、例えば、ストロンチウムチタネート、バリウムチタネート、バリウムストロンチウムチタネート、酸化ランタン、ランタンタンタレート及びランタンチタネートの堆積のための新規な前駆体が求められ続けている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
本発明は、フラッシュメモリ等のマイクロ電子デバイスの製造に有用なチタネート膜の原子層堆積に有用なバリウム、ストロンチウム、タンタル及びランタン前駆体に関する。本発明はさらに、かかる前駆体の製造及び使用方法、かかる前駆体の選択的分配のための供給システム、ならびに、かかる前駆体を用いることにより製造されるマイクロ電子デバイス製品に関する。
【0006】
一態様において、本発明は、式M(Cp)の前駆体(式中、Mはストロンチウム又はバリウムである)、式XM(Cp)の前駆体(式中、Mはタンタルであり、XはH又はSi(Rであり、Rは、それぞれ、他方と同じ又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択される)、式M(Cp)の前駆体(式中、Mはランタンであり、Cpは下式のシクロペンタジエニルであり、
【化1】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル(かかる用語は、エチレン不飽和、例えば、ビニル、アリル、環状−エン種等を含有する直鎖状、分岐状及び/又は環状部分を含有する置換基、及び様々なタイプのかかる部分を含有する置換基、例えば、テトラメチルペンタジエニルビニルを含むものとして広く解釈される)、RNNRから独立に選択され、かかる式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心にさらに配位し、例えば、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、イミドアルキル及びアセチルアルキルであり、これらの部類において好適な基としては、以下のものが挙げられ、
【化2】

式中、メチレン(−CH−)部位は、この代わりに、他の二価のヒドロカルビル部位とすることができ、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、R及びRは、それぞれ、他方と同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキルから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、ただし、m及びnが同時に0とならないようにし、xは1〜5から選択され、
【化3】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、
【化4】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、
【化5】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする)に関する。
【0007】
本明細書で用いる、炭素数範囲、例えば、C〜Cアルキル又はC〜C10アリールの識別は、成分炭素数部位のそれぞれがかかる範囲内に含まれるものとする。従って、C〜Cアルキルには、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシルを、かかるタイプの直鎖及び分岐基を含めて、含むものとする。従って、置換基部分に広く適用される、炭素数範囲、例えば、C〜Cの識別によって、本発明の具体的な実施形態においては、炭素数範囲は、置換基部分の広い指定内の炭素数範囲を有する部分の下位群として、さらに限定できるものと考えられる。一例を挙げると、炭素数範囲、例えば、C〜Cアルキルは、本発明の特定の実施形態においては、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル又はその他の広い炭素数範囲内の下位群等の下位群を含むように、さらに限定して指定されてもよい。
【0008】
他の態様において、本発明は、かかる前駆体を溶媒媒体に含む前駆体組成物に関する。
【0009】
本発明のさらなる態様は、バリウム−、ランタン−及び/又はストロンチウム−含有材料を基板上に形成する方法であって、基板を、上述の前駆体の蒸気と接触させて、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムを前記蒸気から基板上に堆積する工程を含む方法に関する。
【0010】
本発明のさらなる態様は、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムチタネートを、基板上に形成する原子層堆積法であって、
(a)基板上にチタンのコーティングを生成する条件下で、基板をチタン源と接触させる工程と、
(b)チタンコートされた基板を、酸化剤又は水と接触させて、ヒドロキシル化表面を形成する工程と、
(c)ヒドロキシル化表面を、本発明に係るバリウム、ランタン及び/又はストロンチウム前駆体と、バリウム及び/又はストロンチウムのコーティングを上に生成する条件下で接触させる工程と、
(d)バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムコートされた基板を、酸化剤又は水と接触させて、ヒドロキシル化表面を形成する工程と、
(e)所定の厚さのバリウム、ランタン及び/又はストロンチウムチタネート膜を生成するのに十分な回数、工程(a)〜(d)を繰り返す工程と
を含む原子層堆積法に関する。
【0011】
他の態様において、本発明は、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウム供給パッケージであって、前述のバリウム、ランタン及び/又はストロンチウム前駆体を保持する内部容積を囲む容器を含むパッケージに関する。
【0012】
本発明のさらなる態様は、チタン前駆体の蒸気を堆積リアクタにパルシングする工程と、リアクタをパージして、過剰のチタン前駆体を除去する工程と、任意で酸化剤と共に、水蒸気をリアクタにパルシングする工程と、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウム源をリアクタにパルシングする工程と、リアクタをパージして、過剰のバリウム、ランタン及び/又はストロンチウム前駆体を除去する工程と、任意で酸化剤と共に、水蒸気をリアクタにパルシングする工程とを含む原子層堆積法に関する。
【0013】
本発明のさらなる態様は、上述の前駆体を用いて、基板上にストロンチウム−、ランタン−及び/又はバリウム−含有膜を形成することに関し、化学蒸着又は原子層堆積、例えば、マイクロ電子デバイス基板を、本発明の前駆体の蒸気と接触させる工程を含む。
【0014】
本発明の他の態様、特徴及び実施形態は、次の開示内容及び添付の特許請求の範囲からより明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の前駆体を利用する、原子層堆積法の概略図である。
【図2】熱重量(TG)分析及び示差走査熱量測定(DSC)データを含む熱分析データの温度の関数としてのグラフであり、Ba[(N−Pr)MeCp]については、85.5℃で融解吸熱及び10.88%の残渣を示す。
【図3】TG及びDSCデータを含むSr(Cpの温度の関数としての熱分析データのグラフであり、Cpはペンタメチルシクロペンタジエニルである。
【図4】図4は、本発明の一実施形態による、バリウム、ストロンチウム又はランタン前駆体を含有する材料貯蔵及び分配パッケージの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
発明及びその好ましい実施形態の詳細な説明
本発明は、フラッシュメモリ等のマイクロ電子デバイスの製造に有用なチタネート膜の原子層堆積に有用なバリウム、ストロンチウム、タンタル及びランタン前駆体に関する。本発明はさらに、かかる前駆体の製造及び使用方法、かかる前駆体の選択的分配のための供給システム、ならびに、かかる前駆体を用いることにより製造されるマイクロ電子デバイス製品に関する。
【0017】
具体的な態様において、本発明は、式M(Cp)の前駆体(式中、Mはストロンチウム又はバリウムである)、式XM(Cp)の前駆体(式中、Mはタンタルであり、XはH又はSi(Rであり、式中、Rは、それぞれ、他方と同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択される)、式M(Cp)の前駆体(式中、Mはランタンであり、Cpは下式のシクロペンタジエニルであり、
【化6】

〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心にさらに配位し、例えば、アミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、イミドアルキル及びアセチルアルキルであり、これらの部類において好適な基としては、以下の式のものが挙げられ、
【化7】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、R及びRは、それぞれ、他方と同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキルから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、xは1〜5から選択され、
【化8】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、
【化9】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、
【化10】

式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする)に関する。
【0018】
前述の前駆体は、好適なチタン前駆体と共に用いて、バリウム、ストロンチウム、タンタル及び/又はランタンのチタネート膜を、例えば、ALD、CVD又はその他の好適な堆積法により、形成するのに有用に用いることができる。
【0019】
一実施形態において、前駆体は、Ba(Cp)であり、この前駆体は、ルイス塩基又はその他の錯化剤と配位しない形態で用いられる。すなわち、テトラヒドロフラン、ジエン、トリエン、グリム、ジグリム、トリグリム、テトラグリム等の付加体形成基と錯化しない。
【0020】
さらに、又は、この代わりに、かかるBa(Cp)前駆体のシクロペンタジエニル環のR基は、具体的な実施形態においては、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同一に存在する以下の置換基の組み合わせを除外するように構成される。(i)式中、R〜Rが全てメチルである、(ii)式中、かかるR〜R置換基の3つが、イソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iii)式中、かかるR〜R置換基の3つがt−ブチルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iv)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基が(Me)NCHCH−である、及び(v)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基がEtOCHCH−(式中、Etはエチルである)である。
【0021】
対応して、Sr(Cp)前駆体は、具体的な実施形態において、以下の基準のうち少なくとも1つに適合するものが選択される。(a)前駆体は、テトラヒドロフランに配位しない。(b)R〜Rは、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同一に存在する以下の置換基の組み合わせを除外するように選択される。(i)式中、R〜Rが全てメチルである、(ii)式中、かかるR〜R置換基の3つが、イソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである。
【0022】
他の実施形態において、本発明には、いかなる錯化剤にも配位しないSr(Cp)化合物が意図される。
【0023】
さらに他の実施形態において、本発明の前駆体化合物は、前の段落で述べた例外の制約を受けるが、ルイス塩基リガンドにより安定化される。かかる目的に好適なルイス塩基としては、これらに限定されるものではないが、アルケン、ジエン、シクロアルケン、シクロオクタテトラエン、アルキン、置換アルキン(対称又は非対称)、アミン、ジアミン、トリアミン、テトラアミン、ポリアミン、エーテル、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、テトラメチルスルフィド、ジアルキルスルフィド、エチレンジアミン、ビニルトリメチルシラン、アリルトリメチルシラン及びペンタメチルジエチレントリアミンが挙げられる。
【0024】
一実施形態において、シクロペンタジエニルリガンドとしては、以下の反応(第2の反応物質と最終リガンドが、カッパ(κ)供与体表記で表わされている)に従って形成されたリガンドが挙げられる。
【化11】

【0025】
本発明の前駆体は、揮発に好適な形態で供給され、基板との接触で堆積する前駆体蒸気を生成し、例えば、揮発する液体形態、フラッシュ蒸発のために溶媒媒体中で溶解又は懸濁する固体、昇華固体、堆積チャンバに蒸気を分配するのに好適な十分な蒸気圧を有する固体、又はその他の好適な形態にある。
【0026】
本発明の前駆体の分配に溶媒を用いるときは、前駆体が分配のために溶解又は分散できる任意の好適な溶媒媒体を用いることができる。一例を挙げると、溶媒媒体は、単一成分溶媒又は多成分溶媒混合物であり、C〜C12アルカン、C〜C12エーテル、C〜C12芳香族化合物、C〜C16アリールアルカン、C10〜C25アリールシクロアルカン及び芳香族化合物、アリールアルカン及びアリールシクロアルカン種のさらなるアルキル置換基形態等の溶媒種が挙げられる。さらなるアルキル置換基は、複数のアルキル置換基の場合には、互いに同じか又は異なっていてもよく、それぞれ、C〜Cアルキルから独立に選択される。特に好ましい溶媒としては、アルカン、アルキル置換ベンゼン化合物、ベンゾシクロヘキサン(テトラリン)、アルキル置換ベンゾシクロヘキサン及びエーテルが挙げられ、テトラヒドロフラン、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン、オクタン及びデカンが特に好ましい溶媒種である。
【0027】
堆積した金属膜を形成するために、本発明の堆積法を用いて、液体分配を行う場合には、高沸点溶媒を用いるのが好ましい。これは、フロー回路や、金属前駆体を揮発して、対応の前駆体蒸気を形成するのに用いられる気化器等の分配システムにおいて、金属前駆体の堆積物を排除するためである。そうしないと、このシステムでは、固体が堆積し易く、詰まり易い。例えば、前駆体、例えば液体分配原子層堆積についてはストロンチウム前駆体、を分配するのに低沸点溶媒を利用する分配システムにおいては、気化器及び分配ラインの溶液の残渣前駆体が、蒸発して、固体前駆体が残る。最終的に、かかる前駆体が分配システムに蓄積して、詰まらせる。
【0028】
従って、本発明の様々な実施形態において、高沸点芳香族化合物溶媒、例えば、1気圧で、約140℃〜約250℃の範囲の沸点を有する芳香族化合物溶媒を用いるのが望ましい。例えば、原子層堆積法のための液体分配ストロンチウム前駆体用途においては、好適な溶媒としては、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン及びその他のアルキル置換芳香族溶媒が挙げられる。
【0029】
通常、本発明の前駆体組成物は、本発明の具体的な実施形態において、この代わりに、本明細書に開示された任意の成分及び官能性部分を含んでいてもよく、から構成されていてもよく、又は実質的に構成されていてもよい。
【0030】
本発明のバリウム、ストロンチウム、タンタル及び/又はランタン前駆体と共に有用なチタン前駆体としては、式XTiCpのものが挙げられ、式中、Cpは上述したものと同じであり、Xは、それぞれ、塩素、臭素、ヨウ素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ジアルキルアミド(例えば、式RN−のものであり、式中、R及びRは、C〜Cアルキルから独立に選択される)及び環状アルキルアミド(例えば、式(CHN−のものであり、式中、yは2、3、4、5及び6から選択される整数である)から独立に選択される。
【0031】
MCpとXTiCpは両方とも、ヒドロキシル末端表面に対して感度が高いため、かかる前駆体は、容易に反応して、フリーのヒドロキシル官能基を有する半導体ウェハ等の基板表面に、それぞれ自己限定単層を形成する。MO及びTiOを、これらの前駆体に続けて堆積し、後アニールすると、様々な誘電体、例えば、ストロンチウムチタネート(STO)誘電体、ランタンチタネート(LTO)誘電体、バリウムチタネート(BTO)誘電体及びバリウムストロンチウムチタネート(BSTO)誘電体が得られる。
【0032】
本発明のシクロペンタジエニル前駆体は、図1に概略を示した例示の方法のような原子堆積層法において特に有用である。
【0033】
図1に示す通り、シリコン基板10は、その上に貴金属電極12を有するように示されている(工程1)。この構造を、構造を形成するのに好適な堆積条件下で、式TiRのチタン前駆体と接触させる(工程2)。貴金属電極10は、チタン部位のあるその上部表面で官能化する。このように官能化された構造を、酸素、オゾン等のような酸化剤[O]、又は水と接触させる。様々な酸化剤をかかる目的に用いることができる。すると、表面が酸化剤と反応して、ヒドロキシル化された表面を形成する(工程3)。
【0034】
次に、デバイス構造のヒドロキシル化表面を、ストロンチウム試薬Sr(Cp)と接触させて、ストロンチエート化(ストロンチウム官能化)表面を得る(工程4)。ストロンチエート化表面を、酸化剤又は水と接触させて、ヒドロキシル化表面を形成し(工程5)、その後、ヒドロキシル化表面を、チタン前駆体との接触により処理し、上記の工程(工程2〜5)を任意の適切な回数繰り返して、ストロンチウムチタネートSrTiOの層14を構築する(工程6)。
【0035】
この繰り返しの方法で、ストロンチウムチタネートの誘電体膜を、デバイス構造の電極層上に構築し、堆積法を、チタン官能化、ヒドロキシル化、ストロンチエート化及びヒドロキシル化の複数の工程により実施して、所望の厚さのストロンチウムチタネート膜を構築する。
【0036】
Ba、Sr及びTi、BaとSr混合物及びTi、La及びTa、さらにはLa及びTiの交互の層を用いて、同様のプロセスを実施することができる。
【0037】
かかる方法の一実施形態において、酸化剤は、酸素、オゾン及び酸素プラズマから選択される。かかる酸化剤を用いると、最終アニール工程、例えば、高速熱アニールの必要性が無くされる。
【0038】
通常、本発明の実施によるチタネート層は、任意の好適な厚さとすることができる。本発明の具体的な実施形態において、チタネート層の厚さは、5mm〜500mmもしくはそれ以上の範囲とすることができる。
【0039】
本発明の広範な実施に有用に用いられるチタン前駆体は、任意の好適なタイプとすることができ、これらに限定されるものではなく、上述の、CpTiX及びチタンアルコキシド、Ti(OR)、例えばTi(OPr−i)及びTi(OBu−t)及びチタン−β−ジケトネートアルコキシド、Ti(β−ジケトネート)(OR)、例えばTi(thd)(OPr−i)及びTi(thd)(OBu−t)が挙げられる。
【0040】
チタネート膜を形成するのに好ましい試薬は、Ba[(n−Pr)MeCp]である。図2は、熱重量(TG)分析及び示差走査熱量測定(DSC)データを含む熱分析データの温度の関数としてのグラフであり、Ba[(n−Pr)MeCp]については、85.5℃で融解吸熱及び10.88%の残渣を示す。
【0041】
本発明の実施における他の好ましいストロンチウム前駆体は、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムである。図3は、TG及びDSCデータを含む熱分析データのSr(Cpの温度の関数としてのグラフであり、Cpはペンタメチルシクロペンタジエニルである。
【0042】
本発明のストロンチウム、ランタン、タンタル及びバリウム前駆体は、前駆体の貯蔵及び後の使用における分配に適切な任意の好適なパッケージされた形態で提供される。一実施形態において、前駆体パッケージは、前駆体を保持する、閉鎖された内部容積を画定する容器を含み、容器には、バルブヘッドアセンブリが接続されている。バルブヘッドアセンブリには、手動又は自動バルブコントローラがあって、バルブヘッドアセンブリにおけるバルブ要素の位置を、完全に開いた位置と完全に閉じた位置の間で、パッケージの貯蔵及び分配使用に必要とされるように、調節できる。
【0043】
通常、前駆体は、分配及び使用に適切な形態で、例えば、液体分配、あるいは、蒸気の固体前駆体分配の形態で提供される。
【0044】
図4は、本発明の一実施形態による、バリウム、ストロンチウム、タンタル又はランタン前駆体を含有する材料貯蔵及び分配パッケージ100の概略図である。
【0045】
材料貯蔵及び分配パッケージ100は、内部容積104を画定する、例えば、図示されたようなほぼ円筒形の容器102を含む。この具体的な実施形態において、バリウム又はストロンチウム前駆体は、常温状態で固体であり、かかる前駆体は、容器の内部容積104に配置されたトレイ106の表面に支持されている。トレイは、それに付随した流路管108を有しており、容器において上方に、バルブヘッドアセンブリへ蒸気が流れ、容器の使用中に分配される。
【0046】
固体前駆体は、容器の内部容積の内部の表面に、例えば、トレイ106及び管108の表面にコートすることができる。かかるコーティングは、固体前駆体が、容器の表面に膜として凝縮した蒸気形態で、容器に前駆体を導入することによりなされる。あるいは、前駆体固体を、溶媒媒体に溶解又は懸濁して、溶媒蒸発により、容器の内部容積の表面に堆積してもよい。かかる目的のために、容器は、前駆体膜の支持のために容器に、さらに、追加の表面積を与える基板物品又は要素を含んでいてもよい。
【0047】
さらなる変形例として、固体前駆体は、顆粒又は微粉形態で提供してもよく、各トレイ106の上部支持表面に保持される容器に注がれる。
【0048】
容器102は、ネック部分109を有しており、これは、バルブヘッドアセンブリ110に接合されている。バルブヘッドアセンブリは、図示した実施形態においては、ハンドホイール112を備えている。バルブヘッドアセンブリ110は、分配ポート114を具備しており、これは、固定具又は接続要素に結合されて、フロー回路を容器に接合するように構成されていてもよい。かかるフロー回路は、図4においては、矢印Aにより概略で示されており、フロー回路は、下流ALD又は化学蒸着チャンバ(図4には図示せず)に結合されていてもよい。
【0049】
使用中、容器102は、加熱される。かかる加熱は、参照矢印Qにより概略で示されている。容器中の固体前駆体は、少なくとも部分的に揮発して、前駆体蒸気を与える。ハンドホイール112が、開いたバルブ位置まで移動すると、前駆体蒸気は、バルブヘッドアセンブリ110のバルブ通路を通って、容器から放出される。その際、前駆体から出た蒸気は、矢印Aにより概略で示されるフロー回路に分配される。
【0050】
前駆体の固体分配の代わりに、溶液又は懸濁液を形成して、溶媒媒体中の前駆体を提供してもよい。かかる前駆体含有溶媒組成物は、液体分配により分配され、フラッシュ蒸発されて、前駆体蒸気を生成する。前駆体蒸気は、堆積条件下で、基板と接触して、金属、例えば、ストロンチウム、バリウム、タンタル及び/又はランタンを、膜として基板上に堆積する。
【0051】
一実施形態において、前駆体は、イオン性液体媒体で溶解し、そこから前駆体蒸気が、分配条件下で、イオン性溶液から引かれる。
【0052】
さらなる変形例として、前駆体は、吸着状態で、容器の内部容積の好適な固相物理吸着材貯蔵媒体上に貯蔵されてもよい。使用中、前駆体蒸気は、吸着前駆体の固相物理吸着材貯蔵媒体からの脱着を含む、分配条件下で、容器から分配される。
【0053】
前駆体分配用の供給容器には様々なタイプがあり、ATMI, Inc.(Danbury,
Connecticut)よりSDS、SAGE、VAC、VACSorb及びProE-Vapという商品名で市販されているような容器を用いてもよい。これらは、本発明の特定の前駆体の貯蔵及び分配用に適切である。
【0054】
本発明の前駆体は、このように用いられて、基板と接触する前駆体蒸気を形成し、バリウム、ストロンチウム、タンタル又はランタンの薄膜をその上に堆積すると共に、好適なチタン源試薬からチタンの同時又は連続堆積により、バリウムチタネート、ランタンチタネート、タンタルチタネート、ストロンチウムチタネート及びバリウムストロンチウムチタネートとしてチタネートフィルムを製造する。
【0055】
好ましい態様において、本発明は、バリウム、ストロンチウム、タンタル及び/又はランタン前駆体を利用して、原子層堆積を行う。これに関連して、好適なチタン源試薬を用いると、すぐれた高誘電性のALD膜が得られ、高アスペクト比の構造でも、高ステップカバレージで基板上に均一にコートされる。
【0056】
従って、本発明のバリウム、ストロンチウム、タンタル及びランタン前駆体によって、様々なマイクロ電子デバイス、例えば、半導体製品、フラットパネルディスプレイ等を、優れた品質の高誘電率チタネート膜で製造することができる。
【0057】
本発明の特徴及び利点を以下の限定されない実施例により、さらに十分に示す。
【実施例】
【0058】
実施例1
【0059】
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウム((CpSr)の合成において、カリウムペンタメチルシクロペンタジエン(KCp、5.11グラム、29.29ミリモル)を、300mlのジエチルエーテル中、二ヨウ化ストロンチウムの攪拌した懸濁液(SrI、5.00グラム、14.64ミリモル)に添加した。混合物を48時間攪拌し、ろ過し、真空で濃縮したところ、4.10グラムのビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムジエチルエーテル付加物((CpSr(OEt))が得られた。配位したジエチルエーエルは、トルエン還流プロセスにより除去した。代表的であるが、限定されない実施例において、3.00グラムの(CpSr(OEt)を、150mLのトルエンに溶解した。トルエン溶液を110℃まで加熱し、トルエン/ジエチルエーテルを真空で徐々に除去したところ、オフイエローの固体が得られた。このプロセスをさらに3回繰り返したところ、エーテルを含まない(CpSrが得られた。120〜130℃の昇華により高純度(CpSrを得ることができる。
【0060】
原子層堆積法は、図1に概略が示される通りに実行され、本方法には、チタン源を堆積リアクタへパルシングし、リアクタをパージして、過剰のチタン前駆体を除去し、酸化剤(O、O又はNO)あり、又は酸化剤(O、O又はNO)無しで、水蒸気をリアクタへパルシングした後、ストロンチウム源をリアクタにパルシングしてパージし、酸化剤あり、又は酸化剤無しで、水蒸気を導入することが含まれる。ストロンチウムチタネート層の所望のフィルム厚さになるまで、このプロセスを繰り返す。堆積温度は、250℃〜500℃の範囲であると有利である。パルスレートは、約10ミリ秒〜30秒もしくはそれ以上とすることができる。堆積後、膜は、結晶SrTiOフィルムを得るには、高速熱アニール(RTA)を必要とする。RTA処理は、500℃〜900℃の範囲の温度で、数秒から30分もしくはそれ以上のアニール時間にわたってなされる。前述のアニール処理に加えて、又はその代わりに、酸素プラズマを反応剤工程に用いてもよい。
【0061】
対応の合成を実施して、本発明の他のシクロペンタジエニル化合物、例えば、タンタル化合物を形成することができる。
【0062】
本発明を、特定の例示の実施形態、態様及び特徴に関して、本明細書に開示してきたが、本発明は限定されるものではなく、本明細書の開示内容に基づいて、当業者であれば容易に示唆されるように、他の変形、修正及び代替実施形態まで広がり、これらを包含するものと考えられる。従って、規定された特許請求の範囲は、かかる変形、修正及び代替実施形態の全てを、かかる特許請求の範囲の趣旨及び範囲内として包含するものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式M(Cp)の前駆体(式中、Mはストロンチウム又はバリウムである。)、
式XM(Cp)の前駆体(式中、Mはタンタルであり、XはH又はSi(Rであり、Rは、それぞれ、他方と同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択される。)、
式M(Cp)の前駆体(式中、Mはランタンであり、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化1】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位する。)である。)から選択される前駆体。
【請求項2】
Mはバリウムである請求項1に記載の前駆体。
【請求項3】
Mはストロンチウムである請求項1に記載の前駆体。
【請求項4】
Mはランタンである請求項1に記載の前駆体。
【請求項5】
Mはタンタルである請求項1に記載の前駆体。
【請求項6】
Ba[(n−Pr)MeCp]を含む請求項1に記載の前駆体。
【請求項7】
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムを含む請求項1に記載の前駆体。
【請求項8】
前記ペンダントリガンドが、アミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、イミドアルキル及びアセチルアルキルからなる群から選択されるリガンドを含む請求項1に記載の前駆体。
【請求項9】
前記ペンダンリガンドが、
(A)下式のアミノアルキル
【化2】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、R及びRは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキルから独立に選択され、n及びmは、それぞれ、0〜4から独立に選択され、ただし、m及びnが同時に0とならないようにし、xは1〜5から選択される。)、
(B)下式のアルコキシアルキル及びアリールオキシアルキル
【化3】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)、
(C)下式のイミドアルキル
【化4】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)、
(D)下式のアセチルアルキル
【化5】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールからなる群から独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)
からなる群から選択されるリガンドを含む請求項1に記載の前駆体。
【請求項10】
前記ペンダントリガンドが、−CH−CH−N(CHを含む請求項1に記載の前駆体。
【請求項11】
請求項1に記載の前駆体を溶媒媒体中に含む前駆体組成物。
【請求項12】
請求項1に記載の固体前駆体。
【請求項13】
金属含有材料を基板上に形成する方法であって、前記金属が、バリウム、ストロンチウム、タンタル及びランタンから選択され、前記方法が、前記基板を、請求項1に記載の前駆体の蒸気と接触させて、前記金属を前記蒸気から前記基板上に堆積する工程を含む方法。
【請求項14】
バリウム、ストロンチウム及び/又はランタンを、前記基板上に原子層堆積する工程を含む請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記原子層堆積が、チタン又はタンタル前駆体から、チタン又はタンタルを、前記基板上に堆積する工程をさらに含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記チタン又はタンタル前駆体が、式XTiCpの前駆体を含み、式中、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化6】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位し、Xが、それぞれ、塩素、臭素、ヨウ素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ジアルキルアミド及び環状アルキルアミドから独立に選択される)である請求項15に記載の方法。
【請求項17】
式中、Xは、式RN−のジアルキルアミド(式中、R及びRは、C〜Cアルキルから独立に選択される)、及び式(CHN−の環状アルキルアミド(式中、yは2、3、4、5及び6から選択される整数である)から選択される請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記チタン又はタンタル前駆体が、チタンアルコキシド及びチタン−β−ジケトネートアルコキシドからなる群から選択される前駆体を含む請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記チタン又はタンタル前駆体が、Ti(OPr−i)、Ti(OBu−t)、(Ti(thd)(OPr−i)及びTi(thd)(OBu−t)からなる群から選択されるチタン前駆体を含む請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記チタン又はタンタル前駆体が、式XTaCpのタンタル前駆体を含み、式中、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化7】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位し、Xが、それぞれ、水素、塩素、臭素、ヨウ素、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、ジアルキルアミド及び環状アルキルアミドから独立に選択される)である請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記チタン又はタンタル前駆体が、式Ta(RN)のタンタル前駆体(式中、R及びRは、C〜Cアルキルから独立に選択される)、及び式(CHN−の環状アルキルアミド(式中、yは2、3、4、5及び6から選択される整数である)を含む請求項15に記載の方法。
【請求項22】
前記チタン又はタンタル前駆体が、タンタルアルコキシド及びタンタル−β−ジケトネートアルコキシドからなる群から選択されるタンタル前駆体を含む請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記チタン又はタンタル前駆体が、Ta(OPr−i)、Ta(OBu−t)、Ta(thd)(OPr−i)及びTa(thd)(EtO)からなる群から選択される前駆体を含む請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記基板が、その上にヒドロキシル官能基を含む請求項15に記載の方法。
【請求項25】
前記基板が、半導体基板を含む請求項15に記載の方法。
【請求項26】
前記基材上の前記金属含有材料が、バリウム及び/又はストロンチウムチタネートを含む請求項15に記載の方法。
【請求項27】
前記バリウム及び/又はストロンチウムチタネートが、ストロンチウムチタネート、バリウムチタネート及びバリウムストロンチウムチタネートからなる群から選択されるチタネートを含む請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ペンダントリガンドが、アミノアルキル、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、イミドアルキル及びアセチルアルキルからなる群から選択されるリガンドを含む請求項16に記載の方法。
【請求項29】
前記ペンダントリガンドが、
(A)下式のアミノアルキル
【化8】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、R及びRは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、C〜Cアルキルから独立に選択され、n及びmは、それぞれ、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにし、xは1〜5から選択される。)、
(B)下式のアルコキシアルキル及びアリールオキシアルキル
【化9】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)、
(C)下式のイミドアルキル
【化10】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)、
(D)下式のアセチルアルキル
【化11】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから独立に選択され、Rは、C〜Cアルキル及びC〜C10アリールから選択され、n及びmは、0〜4から独立に選択され、但し、m及びnが同時に0とならないようにする。)
からなる群から選択されるリガンドを含む請求項16に記載の方法。
【請求項30】
前記バリウム及び/又はストロンチウムチタネートが、シリコン基板上に堆積される請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記バリウム及び/又はストロンチウムチタネートが、半導体基板上に堆積される請求項26に記載の方法。
【請求項32】
半導体デバイスを製造する方法において実施される請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記半導体デバイスが、フラッシュメモリデバイスを含む請求項32に記載の方法。
【請求項34】
バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムチタネートを基板上に形成する原子層堆積法であって、
(a)前記基板上にチタンのコーティングを生成する条件下で、前記基板をチタン源と接触させる工程と、
(b)前記チタンコートされた基板を、酸化剤又は水と接触させて、ヒドロキシル化表面を形成する工程と、
(c)前記ヒドロキシル化表面を、請求項1に記載のバリウム、ランタン及び/又はストロンチウム前駆体と、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムのコーティングを上に生成する条件下で接触させる工程と、
(d)前記バリウム、ランタン及び/又はストロンチウムコートされた基板を、酸化剤又は水と接触させて、ヒドロキシル化表面を形成する工程と、
(e)所定の厚さのバリウム、ランタン及び/又はストロンチウムチタネート膜を生成するのに十分な回数、工程(a)〜(d)を繰り返す工程と
を含む原子層堆積法。
【請求項35】
前記所定の厚さが、5nm〜500nmの範囲である請求項34に記載の原子層堆積法。
【請求項36】
請求項1に記載の前駆体を保持する内部容積を囲む容器を含む前駆体供給パッケージ。
【請求項37】
前記前駆体が、固体形態にある請求項36に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記前駆体が、液体形態にある請求項36に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記容器の内部容積が、表面追加構造を中に含む請求項36に記載のパッケージ。
【請求項40】
前記表面追加構造が、トレイを含む請求項39に記載のパッケージ。
【請求項41】
前記容器の内部容積が、前記前駆体が支持される支持体を保持する請求項36に記載のパッケージ。
【請求項42】
前記前駆体が、微粒子形態で、前記容器に含まれる請求項36に記載のパッケージ。
【請求項43】
前記前駆体が、支持構造上へコーティングしている形態で、前記容器に含まれる請求項36に記載のパッケージ。
【請求項44】
前記前駆体が、溶媒溶液又は懸濁液で、前記容器に含まれる請求項36に記載のパッケージ。
【請求項45】
前記前駆体が、イオン液体媒体で、前記容器に含まれる請求項36に記載のパッケージ。
【請求項46】
前記前駆体が、固相物理吸着材上への吸着状態で、前記容器に含まれる請求項36に記載のパッケージ。
【請求項47】
チタン前駆体の蒸気を堆積リアクタにパルシングする工程と、前記リアクタをパージして、過剰のチタン前駆体を除去する工程と、任意で酸化剤と共に、水蒸気を前記リアクタにパルシングする工程と、バリウム、ランタン及び/又はストロンチウム源を前記リアクタにパルシングする工程と、前記リアクタをパージして、過剰のバリウム、ランタン及び/又はストロンチウム前駆体を除去する工程と、任意で酸化剤と共に、水蒸気を前記リアクタにパルシングする工程とを含む原子層堆積法。
【請求項48】
前記パルシング及びパージ工程が、繰り返しサイクルで実施される請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項49】
250℃〜500℃の範囲の温度で実施される請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項50】
前記パルシング工程が、10ミリ秒〜30秒の範囲の時間で実施される請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項51】
500℃〜900℃の範囲の温度で、30分以下のアニール時間にわたって、高速熱アニールする工程をさらに含む請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項52】
前記水蒸気のパルシングが、前記酸化剤を添加してなされる請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項53】
前記酸化剤が、酸素、オゾン及び酸素プラズマからなる群から選択される酸化剤を含む請求項52に記載の原子層堆積法。
【請求項54】
前記バリウム、ランタン及び/又はストロンチウム源が、式M(Cp)の前駆体を含み、式中、Mはストロンチウム又はバリウムであり、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化12】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位する。)である請求項47に記載の原子層堆積法。
【請求項55】
基板を、バリウム及び/又はストロンチウム前駆体の蒸気ならびにチタン前駆体の蒸気と、蒸着条件下で、接触させて、バリウム及び/又はストロンチウムチタネートの層を前記基板上に形成する工程を含み、前記バリウム及び/又はストロンチウム前駆体が、式M(Cp)で表され、式中、Mはバリウム又はストロンチウムであり、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化13】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、金属中心Mにさらに配位する)である化学蒸着法。
【請求項56】
Mがバリウムであり、前記前駆体が、錯体形成剤に配位しない請求項1に記載の前駆体。
【請求項57】
Mがバリウムであり、前記前駆体が、ルイス塩基に配位しない請求項1に記載の前駆体。
【請求項58】
Mがバリウムであり、前記前駆体が、テトラヒドロフラン、ジエン、トリエン、グリム、ジグリム、トリグリム及びテトラグリムに配位しない請求項1に記載の前駆体。
【請求項59】
Mがバリウムであり、R〜Rが、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同様に存在するものとして以下の置換基の組み合わせを除外するように選択されるものである請求項1に記載の前駆体。
(i)R〜Rが全てメチルである、(ii)かかるR〜Rの置換基の3つがイソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iii)かかるR〜R置換基の3つがt−ブチルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iv)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基が(Me)NCHCH−である、及び(v)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基がEtOCHCH−(式中、Etはエチルである)である。
【請求項60】
Mがバリウムであり、ルイス塩基と錯体となり、R〜Rが、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同様に存在するものとして以下の置換基の組み合わせを除外するように選択されるものである請求項1に記載の前駆体。
(i)R〜Rが全てメチルである、(ii)かかるR〜Rの置換基の3つがイソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iii)かかるR〜R置換基の3つがt−ブチルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iv)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基が(Me)NCHCH−である、及び(v)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基がEtOCHCH−(式中、Etはエチルである)である。
【請求項61】
Mがバリウムであり、以下の条件のうち少なくとも1つを満たすものである請求項1に記載の前駆体:
(1)前駆体がルイス塩基に配位しない、
と、(2)R〜Rが、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同様に存在するものとして以下の置換基の組み合わせを除外するように選択されるもの:(i)R〜Rが全てメチルである、(ii)かかるR〜Rの置換基の3つがイソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iii)かかるR〜R置換基の3つがt−ブチルであり、かかる置換基の残りの2つがHである、(iv)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基が(Me)NCHCH−である、及び(v)かかるR〜R置換基の4つがメチルであり、残りの置換基がEtOCHCH−(式中、Etはエチルである)である。
【請求項62】
Mがストロンチウムであり、以下の条件のうち少なくとも1つを満たすものである請求項1に記載の前駆体。
(a)前駆体がテトラヒドロフランに配位しない。
と、(b)R〜Rが、2つのシクロペンタジエニル環のそれぞれに同様に存在するものとして以下の置換基の組み合わせを除外するように選択されるもの:(i)R〜Rが全てメチルである、(ii)かかるR〜Rの置換基の3つがイソプロピルであり、かかる置換基の残りの2つがHである。
【請求項63】
Mがストロンチウムであり、前記前駆体がルイス塩基により安定化される請求項1に記載の前駆体。
【請求項64】
アルカン及びエーテルから選択される溶媒媒体中にある請求項1に記載の前駆体。
【請求項65】
前記溶媒媒体が、テトラヒドロフランを含む請求項64に記載の前駆体。
【請求項66】
前記溶媒媒体が、オクタンを含む請求項64に記載の前駆体。
【請求項67】
前記溶媒媒体が、デカンを含む請求項64に記載の前駆体。
【請求項68】
Mがストロンチウムであり、前記前駆体が、いかなる錯化剤にも配位しない請求項1に記載の前駆体。
【請求項69】
La(Cp)を含み、式中、Cpは下式のシクロペンタジエニル
【化14】

(式中、R〜Rは、それぞれ、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素、C〜C12アルキル、C〜C12アミノ、C〜C10アリール、C〜C12アルコキシ、C〜Cアルキルシリル、C〜C12アルケニル、RNNRから独立に選択され、式中、R、R及びRは、互いに同じか又は異なり、それぞれ、水素及びC〜Cアルキルから独立に選択され、官能基を有するペンダントリガンドが、Laにさらに配位する)である請求項1に記載の前駆体。
【請求項70】
基板上にLa含有材料を製造する方法であって、前記基板を、請求項69に記載の前駆体の蒸気と接触させる工程を含む方法。
【請求項71】
前記基板への前記La含有材料の化学蒸着又は原子層堆積を含む請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記La含有材料が、Laチタネートを含む請求項70に記載の方法。
【請求項73】
マイクロ電子デバイスを製造する方法であって、マイクロ電子デバイス基板を、請求項1に記載の前駆体と接触させる工程を含む方法。
【請求項74】
前記接触させる工程が、化学蒸着を含む請求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記接触させる工程が、原子層堆積を含む請求項73に記載の方法。
【請求項76】
前記溶媒媒体が、C〜C12アルカン、C〜C12エーテル、C〜C12芳香族化合物、C〜C16アリールアルカン、C10〜C25アリールシクロアルカン及びかかる芳香族化合物、アリールアルカン及びアリールシクロアルカン種のさらなるアルキル置換形態からなる群から選択される溶媒種を含み、さらに、複数のアルキル置換基の場合には、前記アルキル置換基が、互いに同じか又は異なり、それぞれが、C〜Cアルキルから独立に選択される請求項11に記載の前駆体組成物。
【請求項77】
前記溶媒媒体が、アルカン、アルキル置換ベンゼン化合物、ベンゾシクロヘキサン(テトラリン)、アルキル置換ベンゾシクロヘキサン及びエーテルからなる群から選択される溶媒種を含む請求項11に記載の前駆体組成物。
【請求項78】
前記溶媒媒体が、テトラヒドロフラン、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン、オクタン及びデカンからなる群から選択される溶媒種を含む請求項11に記載の前駆体組成物。
【請求項79】
前記溶媒媒体が、1気圧での沸点が、約140℃〜約250℃の範囲の芳香族化合物溶媒からなる群から選択される溶媒種を含む請求項11に記載の前駆体組成物。
【請求項80】
前記溶媒媒体が、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン及びその他のアルキル置換芳香族化合物溶媒からなる群から選択される溶媒種を含む請求項11に記載の前駆体組成物。
【請求項81】
前記前駆体が、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムを含む請求項79に記載の前駆体組成物。
【請求項82】
前記前駆体が、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムを含む請求項80に記載の前駆体組成物。
【請求項83】
基板上に金属を堆積する方法であって、
〜C12アルカン、C〜C12エーテル、C〜C12芳香族化合物、C〜C16アリールアルカン、C10〜C25アリールシクロアルカン及びかかる芳香族化合物、アリールアルカン及びアリールシクロアルカン種のさらなるアルキル置換形態からなる群から選択される溶媒種を含み、さらに複数のアルキル置換基の場合には、前記アルキル置換基が、互いに同じか又は異なり、それぞれが、C〜Cアルキルから独立に選択される溶媒媒体中で、
請求項1に記載の前駆体を含む前駆体組成物の液体分配堆積法を実施する工程を含む方法。
【請求項84】
前記溶媒媒体が、アルカン、アルキル置換ベンゼン化合物、ベンゾシクロヘキサン(テトラリン)、アルキル置換ベンゾシクロヘキサン及びエーテルからなる群から選択される溶媒種を含む請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記溶媒媒体が、テトラヒドロフラン、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン、オクタン及びデカンからなる群から選択される溶媒種を含む請求項83に記載の方法。
【請求項86】
前記溶媒媒体が、1気圧での沸点が、約140℃〜約250℃の範囲の芳香族化合物溶媒からなる群から選択される溶媒種を含む請求項83に記載の方法。
【請求項87】
前記溶媒媒体が、キシレン、1,4−tertブチルトルエン、1,3−ジイソプロピルベンゼン、テトラリン、ジメチルテトラリン及びその他のアルキル置換芳香族化合物溶媒からなる群から選択される溶媒種を含む請求項83に記載の方法。
【請求項88】
前記前駆体が、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムを含む請求項83に記載の方法。
【請求項89】
前記前駆体が、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ストロンチウムを含む請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記液体分配堆積法が、原子層堆積を含む請求項83に記載の方法。
【請求項91】
前記液体分配堆積法が、原子層堆積を含む請求項89に記載の方法。
【請求項92】
前記シクロペンタジエニルリガンドが、以下の反応
【化15】

に従って形成されるリガンドを含む請求項1に記載の前駆体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−93606(P2013−93606A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−3639(P2013−3639)
【出願日】平成25年1月11日(2013.1.11)
【分割の表示】特願2009−500578(P2009−500578)の分割
【原出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【出願人】(599006351)アドバンスド テクノロジー マテリアルズ,インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】