説明

チルティング部材とこれを有するチルティングアクチュエータ

【課題】
映像反射体を騷音及び震動発生なくチルティング駆動させることができ、製造原価を節減することができ、単品に対する性能差がない均一なチルティング特性を得ることができる、チルティング部材とこれを有するチルティングアクチュエータを提供すること。
【解決手段】
内部空間を有するベース、上記ベース内に微細にチルティング運動ができるように配置され、上部面に映像反射体が搭載されるチルティング部、及び上記チルティング部内に水平に具備されるトーション部を中心として上記反射体ホルダー部を左右へ微細にチルティング運動させることができるように上記反射体ホルダー部に外力を提供するチルティング駆動部を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はチルティング部材とこれを有するチルティングアクチュエータに関する。より詳しくは、映像反射体を騷音及び震動発生せずに、チルティング駆動させることができ、製造原価を節減することが可能であり、単品に対する性能差がない均一なチルティング特性を得ることができるチルティング部材とこれを有するチルティングアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にディーエルピー(DLP:Digital Light Processing)映像器機は一般エルシディ(LCD:Liquid Crystal Display)映像器機の短所であるピクセルのモザイク現象を除去することにより、原色再現能力をアップさせたもので、事業,教育及び広告のようなプレゼンテーションや、又は映画のようなエンタテイメント等の分野において、高輝度でかつ鮮明な大型カラー画像を得られる。
【0003】
このようなディーエルピー映像器機は図12に図示したように、光源のランプ10と、上記ランプ10から発光されたビームを集束して照射する集光レンズ20と、上記集光レンズ20から集束された白色光をレッドR,グリーンG及びブルーBカラーへと色を分離して各フレームあたり1/3ずつ照明するカラーフィル30と、上記カラーフィル30から発光する色相別発散光を平行に照射する視準レンズ40と、上記視準レンズ40から集束された色相別光に画素別反射角を調節して画像を形成するデジタルミラー反射部(DMD:Digital Mirror Device)50と、上記デジタルミラー反射部50によって形成された画像をスクリーンSに大画面として投射する投射レンズ60を含んで構成される。
【0004】
上記デジタルミラー反射部50においては、シリコンウェーハ上に一つのピクセルを担当するように微細な大きさを有する複数のマイクロデジタルミラー(不図示)を二次元的に備え、上記マイクロデジタルミラーはハードウェア及びソフトウェア制御機によって、デジタルミラー反射部50に提供されるデジタル情報により個別的に非常に早い速度でチルティング運動されながら入射された光の経路を二つの状態(オン(on)/オフ(off))へと転換させる。
【0005】
そして、上記デジタルミラー反射部50において、個別的にそれぞれ制御されたピクセルからなる小型原画像は上記投射レンズ60を通して拡がり、スクリーンSに大画面として結像される。
【0006】
一方、DLP方式を採用した映像器機は小さな大きさの原画像を拡大投射し、大画面として結像するものとして、原画像に比べ画質が衰えてしまう問題点があり、早い画像や視聴者の視野が素早く動く場合、例えば白地に黒い縞模様のようなコントラス比が大きい所において、虹光の色相が目立ったり、視野の早い移動により各画素間の格子柄が著しく認識され、スクリーンに結像される大画面の画質が低下される問題があった。
【0007】
これによって、上記スクリーンに結像される画面の解像度を高めるために、上記デジタルミラー反射部に反射され、投射レンズを通して拡大された後、上記スクリーン側へ入射される光の角度を微細に調整して錯視現象を引き起こすように、光を0.0167秒の短い時間の間隔を置いて、周期的に反射させる映像反射体を微細にチルティングさせるチルティングアクチュエータをデジタルミラー反射部50と投射レンズ60の間に備える。
【0008】
しかし、このような従来のチルティングアクチュエータにおいては、映像反射体を繰り返してチルティング駆動させるチルティング構造物の嵩が大きくて重いので、チルティング動作時の駆動力が過多に必要となり、騷音及び震動が発生されて精密度を低下させ、組み立て構造が複雑で製造原価を上昇させる一方、単品に対する性能差があって製品間に均一なチルティング特性が得られない問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記の課題を解消するために、映像反射体を騷音及び震動発生せずに、チルティング駆動させることができ、製造原価を節減することが可能であり、単品に対する性能差がない均一なチルティング特性を得ることができるチルティング部材とこれを有するチルティングアクチュエータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記のような目的を果たすための技術的な構成として、本発明は、所定大きさの開口部が少なくとも一つ形成されたホルダー支持部、上記開口部から延長されて繋がったトーション部、及び上記トーション部を通してホルダー支持部と繋がり、上記トーション部を中心に微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部を含むチルティング部材を提供する。
【0011】
好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の下面に一体に具備される中央固定本体と、上記中央固定本体の左右両端から水平方向へ延長され、上記開口部の内部面に一体に連結される左右翼からなる。
【0012】
より好ましくは、上記中央固定本体は上記左右翼の幅より広い幅で具備される。
【0013】
より好ましくは、上記左右翼は上記ホルダー支持部の板厚と互いに異なった大きさで具備される。
【0014】
より好ましくは、上記中央固定本体は上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部の間に所定大きさの間隔を形成できるように、上記ホルダー支持部の板厚より大きい大きさで具備される。
【0015】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部は上記トーション部を媒介にして互いに異なった平面上に配置される。
【0016】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は上記トーション部の中央固定本体の厚さによって規制される。
【0017】
好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の左右外部面から水平へ延長され、上記ホルダー支持部の開口部に繋がる。
【0018】
より好ましくは、上記ホルダー支持部、上記トーション部及び上記反射体ホルダー部は互いに等しい平面上に配置される。
【0019】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は上記トーション部の長さによって規制される。
【0020】
好ましくは、上記反射体ホルダー部は上部面に映像反射体を搭載する。
【0021】
また、本発明はホルダー支持部、上記ホルダー支持部の上側又は下側に繋がるトーション部、及び上記トーション部を左右両側に一体に備え、上記トーション部を中心に微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部を含むチルティング部材を提供する。
【0022】
好ましくは、上記トーション部は上記ホルダー支持部に固定される外部固定本体と、上記外部固定本体と反射体ホルダー部の左右両端間を一体に連結する外部ネック部とを備える。
【0023】
より好ましくは、上記外部固定本体は上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備える。
【0024】
より好ましくは、上記固定孔の左右両側には上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備える。
【0025】
より好ましくは、上記固定孔は上記外部ネック部とほぼ同一な水平線に配置される。
【0026】
好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の上部面に開口されたトーション露出部に配置され、上記ホルダー支持部に固定される内部固定本体と、上記内部固定本体とトーション露出部間を一体に連結する内部ネック部で構成される。
【0027】
より好ましくは、上記内部固定本体は上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備える。
【0028】
より好ましくは、上記固定孔の左右両側には上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備える。
【0029】
より好ましくは、上記固定孔は上記内部ネック部とほぼ同一な水平線に配置される。
【0030】
より好ましくは、上記トーション露出部は上記内部固定本体とほぼ同一な形状で具備される。
【0031】
好ましくは、上記ホルダー支持部は上記反射体ホルダー部と対応する本体に所定大きさの開口部を少なくとも一つ備える。
【0032】
好ましくは、上記反射体ホルダー部は上部面に映像反射体を搭載する。
【0033】
また、本発明は内部空間を有するベース、上記ベース内に微細にチルティング運動ができるように配置され、上部面に映像反射体が搭載されるチルティング部、及び上記チルティング部内に水平に具備されるトーション部を中心として上記反射体ホルダー部を左右へ微細にチルティング運動させることができるように、上記反射体ホルダー部に外力を提供するチルティング駆動部を含むチルティングアクチュエータを提供する。
【0034】
好ましくは、上記チルティング部は所定大きさの開口部が少なくとも一つ形成されたホルダー支持部、上記開口部から延長されて繋がったトーション部、及び上記トーション部を通してホルダー支持部と繋がり、上記トーション部を中心に微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部を含む。
【0035】
より好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の下面に一体に具備される中央固定本体と、上記中央固定本体の左右両端から水平方向へ延長され、上記開口部の内部面に一体に連結される左右翼で形成される。
【0036】
より好ましくは、上記中央固定本体は上記左右翼の幅より広い幅で具備される。
【0037】
より好ましくは、上記左右翼は上記ホルダー支持部の板厚と互いに異なった大きさで具備される。
【0038】
より好ましくは、上記中央固定本体は上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間に所定大きさの間隔を形成できるように、上記ホルダー支持部の板厚より大きい大きさで具備される。
【0039】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部は上記トーション部を媒介にして互いに異なった平面上に配置される。
【0040】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と反射体ホルダー部間の間隔は上記トーション部の中央固定本体の厚さによって規制される。
【0041】
より好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の左右外部面からそれぞれ水平に延長され、上記ホルダー支持部の開口部に繋がる。
【0042】
より好ましくは、上記ホルダー支持部、上記トーション部及び上記反射体ホルダー部は互いに等しい平面上に配置される。
【0043】
より好ましくは、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は上記トーション部の長さによって規制される。
【0044】
好ましくは、上記チルティング部はホルダー支持部、上記ホルダー支持部の上側又は下側に繋がるトーション部、及び上記トーション部を左右両側に一体に備え、上記トーション部を中心として微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部を含む。
【0045】
より好ましくは、上記トーション部は上記ホルダー支持部に固定される外部固定本体と、上記外部固定本体と反射体ホルダー部の左右両端間を一体に連結する外部ネック部とを備える。
【0046】
より好ましくは、上記外部固定本体は上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備える。
【0047】
より好ましくは、上記固定孔の左右両側には上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致される上部締結孔を備える。
【0048】
より好ましくは、上記固定孔は上記外部ネック部とほぼ同一な水平線に配置される。
【0049】
より好ましくは、上記トーション部は上記反射体ホルダー部の上部面に開口されたトーション露出部に配置され、上記ホルダー支持部に固定される内部固定本体と、上記内部固定本体とトーション露出部間を一体に連結する内部ネック部で構成される。
【0050】
より好ましくは、上記内部固定本体は上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備える。
【0051】
より好ましくは、上記固定本体の左右両側には上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備える。
【0052】
より好ましくは、上記固定孔は上記内部ネック部とほぼ同一な水平線に配置される。
【0053】
より好ましくは、上記トーション露出部は上記内部固定本体とほぼ同一な形状で具備される。
【0054】
好ましくは、上記ホルダー支持部は上記反射体ホルダー部と対応する本体に所定大きさの開口部を少なくとも一つ備える。
【0055】
より好ましくは、上記開口部と対応する反射体ホルダー部の下部面にはコイルが巻線される突出部を備える。
【0056】
好ましくは、上記チルティング部は弾性復元力を有する金属材を素材として成形される成形物である。
【0057】
好ましくは、上記チルティング部は弾性復元力を有する樹脂材を素材として成形される成形物である。
【0058】
好ましくは、上記チルティング駆動部は上記ベースの底面に固定設置される磁界部と上記反射体ホルダー部に固定設置されるコイル部を含む。
【0059】
より好ましくは、上記磁界部は下部端が上記ベースの底面に形成された安着溝に位置固定され、上部は開放され、下部は密閉されたヨークと、上記ヨークの内部空間に配置され、一定強さの磁場を発生させる磁石部材を含む。
【0060】
より好ましくは、上記ヨークには上記磁石部材の上部面に安着される上部ヨークを装着する。
【0061】
より好ましくは、上記コイル部は反射体ホルダー部に上端が固定され、該磁界部内に挿入配置される一定長さのコイル軸と、上記コイル軸に一定回数巻線され外部電源と電気的に繋がるコイルを含む。
【発明の効果】
【0062】
上述したような本発明によると、映像反射体が搭載される反射体ホルダー部に一体に繋がったトーション部をホルダー支持部に連結することにより、直上方へ加えられる外力によって拗じれられるトーション部を基準として映像反射体を有する反射体ホルダー部を繰り返して往復チルティングさせることができるので、騷音及び震動発生せずに、映像反射体のチルティング駆動をより円滑に行うことができ、製造原価を節減することが可能である。
【0063】
そして、スクリーンに結像される光の経路を転換させるように、チルティングされる映像反射体の平面図を精密に且つ簡単に調節することができるので、優れた品質の画質が得られる。
【0064】
本発明は特定の実際例に関連して、図示し説明したが、以下の特許請求範囲によって用意される本発明の精神や程野を外れない限度内で本発明が多様に改造及び変化できることを当業係において、通常の知識を持っている人は容易に程かることを明らかにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0065】
以下、添付された図面によって本発明をより詳細に説明すると次のようである。
【0066】
図1は、本発明によるチルティング部材の第1実施例を図示したものとして、図1aは下部から見た斜視図であり、図1bは上部から見た斜視図であり、図2は本発明によるチルティング部材の第1実施例を図示した縦断面図である。
【0067】
本発明のチルティング部材101は、図1a、bと図2に図示したように、一体に成型され、外力によって左右へ往復チルティング運動を繰り返して行われるものとして、ホルダー支持部120、トーション部130及び反射体ホルダー部140を含んで構成される。
【0068】
すなわち、上記ホルダー支持部120は上部面に中央領域に所定大きさの開口部121を貫通形成し、後述するベース110に組立てされる四角板状の支持構造物である。
【0069】
このような開口部121は四角板状のホルダー支持部120と同様に四角断面状として形成され、上記開口部121の内部面にはこれを通して下部へ露出するトーション部130が一体に具備される。
【0070】
上記ホルダー支持部120の外枠には、上記ベース110と複数個の締結部材を媒介にして組み立てるように、複数個の締結孔122を備える。
【0071】
また、上記トーション部130は上記ホルダー支持部120と反射体ホルダー部140の間を一体に連結しながら、下部から提供される外力によって水平軸を中心として拗じれられた後、弾性復元力を提供する連結部材である。
【0072】
このようなトーション部130は上記反射体ホルダー部140の下部面に一体に具備される中央固定本体132と、上記中央固定本体132の左右両端から一定長さ程水平方向へ延長され、上記開口部121の内部面に一体に連結される左右翼131、133を含んで構成される。
【0073】
ここで、上記中央固定本体132と左右翼131、133は同一な幅の大きさを取り揃えて具備されることもできるが、ねじり変形時より大きい弾性復元力を得られるように、上記左右翼131、133は上記中央固定本体132の幅W1よりは狭い幅W2で具備されることが望ましい。
【0074】
上記中央固定本体132は上記開口部121の真中に配置される直方体上の構造物であり、上記左右翼131、133は上記中央固定本体132の左右両端から水平方向へ一定長さ程延長され、上記開口部121の内部面に一体に連結される四角断面上の延長バー(bar)である。
【0075】
上記中央固定本体132から左右両側へ延長される左右翼131、133は互いに同一な形成長さで具備され、その形成厚みはねじり変形がより容易に行われるように上記ホルダー支持部120の板厚より薄い断面上に具備されることが望ましいが、ここに限定されるのではなく、上記ホルダー支持部120の板厚と同一な大きい大きさで具備されることもできる。
【0076】
上記中央固定本体132の形成厚みには、上記ホルダー支持部120と反射体ホルダー140の間に一定大きさの間隔Gを形成できるように、上記開口部121が形成されるホルダー支持部120の板厚より大きく備えられなければならず、上記中央固定本体132の厚さ変化によって、上記ホルダー支持部120と反射体ホルダー部140間との間隔Gを適切に規制することが可能である。
【0077】
ここで、上記ホルダー支持部120と上記反射体ホルダー部140は、上記トーション部130を媒介にして高さの差を置いて、互いに異なった平面上に配置される。
【0078】
また、上記反射体ホルダー部140は上部面に映像反射体Mを水平に搭載し、上記トーション部130が一体で具備される四角板状の構造物である。
【0079】
このような反射体ホルダー部140は上記トーション部130の中央固定本体132の上部面に下部面が一体に連結され、左右両端には上部面に締結孔146が形成された垂直ブロック142をそれぞれ一定高さで備える。
【0080】
上記反射体ホルダー部140の上部面には後述するチルティング駆動部150が繋がる連結孔144a、144bを上記トーション部130を中心に左右対称構造に貫通形成し、上記連結孔144a、144bの付近には補助連結孔114c、114dをそれぞれ貫通形成する。
【0081】
上記反射体ホルダー部140の外枠上部面には上記固定部材143によって、上記反射体ホルダー部140上に位置固定される映像反射体Mの下部面と上記反射体ホルダー部140の上部面が全体的に接することを防げるように、上記映像反射体M外枠下部面と上部面が接する複数個の隆起部145を一定高さに突き出形成することが望ましい。
【0082】
上記反射体ホルダー部140の上部面に上げられる映像反射体Mは図8に図示したように、上記締結孔146に締結される締結部材147によって、上記垂直ブロック142の上端に固定部材143を組み立てることにより上記映像反射体Mを反射体ホルダー部140上に水平、垂直方向へ移動せずに、確固に位置固定される。
【0083】
図3は、本発明によるチルティング部材の第2実施例を図示した斜視図として、本発明のチルティング部材101'は上記ホルダー支持部120'の上部面任意位置に開口部121'を形成し、上記反射体ホルダー部140'の左右外部面から水平に高さ変化せずに延長されるトーション部130'が上記ホルダー支持部120'の開口部121'に一体に連結される。
【0084】
ここで、上記開口部121'は上記反射体ホルダー部140'をチルティング運動させることができる余裕空間として具備されるように、'?'断面上で切開され除去される貫通部位であり、上記トーション部130'のねじり軸を基準にして左右対称構造で具備される。
【0085】
これによって、上記ホルダー支持部120'と上記反射体ホルダー部140'との間の間隔は、上記トーション部130'の長さによって規制され、上記ホルダー支持部120'、上記トーション部130'及び上記反射体ホルダー部140'は互いに等しい平面上に配置される。
【0086】
上記反射体ホルダー部140'の上部面にも、上記映像反射体Mを位置固定できるように、締結孔146'が形成された垂直ブロック142'を備え、上記映像反射体Mが安着される隆起部145'が具備される。
【0087】
図4は、本発明によるチルティング部材の第3実施例に具備される反射体ホルダーを図示したもので、図4aは上部から見た斜視図であり、図4bは下部から見た斜視図であり、図5は本発明によるチルティング部材の第3実施例を図示したものとして図5aは上部から見た斜視図であり、図5bは下部から見た斜視図である。
【0088】
本発明のチルティング部材101aは、図4a、bと図5a、bに図示したように、ホルダー支持部120a、トーション部130a及び反射体ホルダー部140aを含んで構成される。
【0089】
すなわち、上記ホルダー支持部120aは、上部面中央領域に上記反射体ホルダー部140aの下部面を外部へ露出させることができるように所定大きさの開口部121aを少なくとも一つ貫通形成し、ベース110に組み立てされる四角板状の支持構造物である。
【0090】
上記ホルダー支持部120aの外枠には上記ベース110と複数個の締結部材を媒介にして組み立てされるように、複数個の締結孔122aを備える。
【0091】
また、上記トーション部130aは、上記ホルダー支持部120aの上部面に組み立てされるように上記反射体ホルダー部140aの左右両側にそれぞれ一体に具備され、上記反射体ホルダー部140aの下部から提供される外力によって、ねじり変形の際、弾性復元力を提供する連結部材である。
【0092】
このようなトーション部130aは、上記ホルダー支持部120aの上部面の左右両側に一定高さの突き出して形成された固定ピン123aに挿入される固定孔133aを貫通形成した外部固定本体132aと、上記外部固定本体132aと上記反射体ホルダー部140aの左右両端間を一体に連結する外部ネック部131aとを構成する。
【0093】
上記固定孔133aの左右両側には、上記ホルダー支持部120aの下部締結孔124aと一致する上部締結孔134aを備えることにより、これに締結される締結部材135aによって上記ホルダー支持部120aと反射体ホルダー部140aは一体に連結される。
【0094】
ここで、上記ホルダー支持部120aの下部締結孔124aは固定ピン123aのように上記上部締結孔134aに応じて挿入され固定されるピン部材として具備されても良いし、上記外部固定本体132aの下部面は上記ホルダー支持部120aの上部面に接着剤を媒介にして一体に接合されることもできる。
【0095】
すなわち、上記外部固定本体132aは、上記反射体ホルダー部140aの左右両側にそれぞれ具備される直方体上の構造物であり、上記外部ネック部131aは上記反射体ホルダー部140aの左右両端と対応する外部固定本体132aの一側面から一定長さの水平方向へ延長され、上記反射体ホルダー部140aの左右両端にそれぞれ一体に連結される四角断面上の延長バーである。
【0096】
上記反射体ホルダー部140aの左右両端と上記外部固定本体132aの間を一体に連結する外部ネック部131aは上記固定孔133aとほぼ同一な水平線上に配置されることが望ましい。
【0097】
上記外部ネック部131aは、上記外部固定本体132a、反射体ホルダー部140aと互いに同一な板厚で具備されるか、互いに異なった厚さで具備されることもできる。
【0098】
また、上記反射体ホルダー140aは上部面に映像反射体Mを水平に搭載し、上記トーション部130aが左右両端に一体に具備される四角板状の構造物である。
【0099】
このような反射体ホルダー部140aは、上部面に締結孔146aが形成された複数個の垂直ブロック142aをそれぞれ一定高さに備える。
【0100】
上記反射体ホルダー部140aの下部面には、後述するチルティング駆動部150のコイル軸155が繋がる連結孔を貫通形成することもできるが、上記コイル軸155を取り替えることができるように下部へ一定長さ分延長され、コイル156が巻かれる少なくとも一つの突出部148aを一体に備えることもできる。
【0101】
ここで、上記突出部148aは上記ホルダー支持部120aの開口部121aを通して下部へ露出し、上記チルティング駆動部150と繋がる。
【0102】
上記反射体ホルダー部140aの外枠の上部面には上記映像反射体Mの下部面と上記反射体ホルダー部140aの上部面が全体的に接することを防げるように上記映像反射体M外枠の下部面と上部面が部分的に接する複数個の隆起部145aを一定高さで突き出して形成することが望ましい。
【0103】
図6aは、本発明によるチルティング部材の第4実施例に具備されるホルダー支持部を図示した斜視図であり、図6bは本発明によるチルティング部材の第4実施例に具備される反射体ホルダー部を図示した斜視図であり、図7は本発明によるチルティング部材の第4実施例を図示したもので、図7aは上部から見た斜視図であり、図7bは下部から見た斜視図である。
【0104】
本発明のチルティング部材101bは図6a、bと7a、bに図示したように、ホルダー支持部120b、トーション部130b及び反射体ホルダー部140bを含んで構成される。
【0105】
すなわち、上記ホルダー支持部120bは上部面に上記反射体ホルダー部140bを外部へ露出させ得るように、所定大きさの開口部121bを少なくとも一つ貫通形成し、ベース110に組み立てされる四角板状の支持構造物である。
【0106】
上記ホルダー支持部120bの外枠には上記ベース110と複数個の締結部材を媒介にして組み立てされるように、複数個の締結孔122bを備える。
【0107】
また、上記トーション部130bは上記ホルダー支持部120bの上部面に組み立てされるように、上記反射体ホルダー部140bの左右両側にそれぞれ一体に具備され、上記反射体ホルダー部140bの下部から提供される外力によって捩じれた後、弾性復元力を提供する連結部材である。
【0108】
このようなトーション部130bは、上記ホルダー支持部120b上部面の左右両側に一定高さで突き出して形成された固定ピン123bに応じて挿入される固定孔133bを備え、上記反射体ホルダー部140bの上部面に開口されたトーション露出部149bに配置される内部固定本体132bと、上記内部固定本体132bと上記反射体ホルダー部140bの間を一体に連結する内部ネック部131bとを構成する。
【0109】
上記固定孔133bの左右両側には、上記ホルダー支持部120bの下部締結孔124bと一致する上部締結孔134bを備えることによって、これに締結される締結部材によって上記ホルダー支持部120bと反射体ホルダー部140bは一体に連結される。
【0110】
ここで、上記下部締結孔124bは、固定ピン123bと同じく上記上部締結部134bに対応挿入されるピン部材に具備されても良いし、上記内部固定本体132bの下部面は上記ホルダー支持部120bの上部面に接着剤を媒介にして一体に接合されることもできる。
【0111】
上記内部固定本体132bは、上記反射体ホルダー部140bのトーション露出部149b内に配置される直方体上の構造物であり、上記内部ネック部131bは上記トーション露出部149bの内部面に一定長さ分水平方向へ延長され、上記内部固定本体132bに一体に連結される四角断面上の延長バーである。
【0112】
上記内部ネック部131bは、上記固定孔133bとほぼ同一な水平線上に配置されることが望ましい。
上記内部ネック部131bは上記内部固定本体132b、反射体ホルダー部140bと互いに同一な板厚に具備されるか、互いに異なった厚さに具備されることもできる。
【0113】
また、上記反射体ホルダー部140bは上部面に映像反射体Mを水平に搭載し、上記トーション部130bが本体内に一体に具備される四角板状の構造物である。
【0114】
このような反射体ホルダー部140aの上部面にも締結孔146bが形成された複数個の垂直ブロック142bをそれぞれ一定高さで備える。
【0115】
上記反射体ホルダー部140aの下部面には、チルティング駆動部150のコイル軸155が繋がる連結孔を貫通形成することもできるが、上記コイル軸155を取り替えるように下部に一定長さ分延長され、コイル156が巻かれることができる少なくとも一つの突出部148bを一体に備えることもできる。
【0116】
ここで、上記突出部148bは上記ホルダー支持部120bの開口部121bを通して下部へ露出し、上記チルティング駆動部150と繋がる。
【0117】
上記反射体ホルダー部140bの外枠の上部面には、上記映像反射体Mの下部面と上記反射体ホルダー部140bの上部面が全体的に接することを防げるように上記映像反射体M外枠の下部面と上部面が部分的に接する複数個の隆起部145bを一定高さに突き出して形成することが望ましい。
【0118】
そして、上記内、外部固定本体132a、132bの下部面と対応するホルダー支持部120a、120bの上部面には、上記ホルダー支持部120a、120bと反射体ホルダー部140a、140bの間の間隔が具備できるように突出部を一定高さで形成するか、上記ホルダー支持部120a、120bの上部面に組み立てされる内、外部固定本体132a、132bの形成厚さを反射体ホルダー部140a、140bの厚さより大きくすることが望ましい。
【0119】
一方、上記チルティング部材101、101'、101a、101bは金属材を金属加工して製作することもできるが、弾性復元力を有する金属材を素材として成形されるか、樹脂材を素材として成形されることができる。
【0120】
図8は、本発明によるチルティングアクチュエータを図示した全体斜視図であり、図9は本発明によるチルティングアクチュエータに採用されるベースのみを縦断面した斜視図であり、図10は本発明によるチルティングアクチュエータに採用されるベースとチルティング部材のみを縦断面した斜視図である。
【0121】
本の発明のチルティングアクチュエータ100はホルダー支持部120、120'、120a、120b、トーション部130、130'、130a、130b及び反射体ホルダー部140、140'、140a、140bで構成されたチルティング部材101、101'、101a、101b中のいずれかの一つと、ベース110、チルティング駆動部150を含んで構成されるが、その作用が互に等しいなので、図8乃至10に図示したように、上記トーション部130がホルダー支持部120と反射体ホルダー部140の間に一体に具備される第1実施例のチルティング部材101を基本として説明する。
【0122】
上記ベース110は、上部が一定大きさで開放された開口部111を四角額形状として備え、底面は密閉され一定大きさの内部空間を有する固定構造物であり、内部面には上記ホルダー支持部130の外枠に形成された複数個の締結孔122と一致するもう一つの締結孔を複数個形成する内部段差113を備える。
【0123】
ここで、上記内部段差113には上記チルティング部材101の水平状態を調節し、上記映像反射体Mの水平図を上記ベース110上部面の基準水平図と互いに一致させるように各辺の中央部に水平調節用下部ネジ孔をそれぞれ形成し、上記下部ねじ孔と対応するホルダー支持部130の外枠にも調節ねじが締結される上部ネジ孔124をそれぞれ備え、上記調節ねじには上記ホルダー支持部130と内部段差間に上、下両断が接して一定強さの弾性力を提供するように水平調節用スプリングを備えることが望ましい。
【0124】
一方、上記反射体ホルダー部140と上記ベース110の底面の間に提供されるチルティング駆動部150は上記トーション部130を中心にして上記反射体ホルダー部140を左右に微細に往復チルティング運動させるように外力を提供する。
【0125】
上記チルティング駆動部150は磁場を提供する磁界部150aと電気場を提供するコイル部150bで構成され、上記磁界部150aの磁場と上記コイル部150bの電気場間の相互作用によって上記反射体ホルダー部140の下部面に固定されたコイル部150bを上下作動させ、上記トーション部130を中心として上記反射体ホルダー部140の映像反射体Mをチルティングさせる。
【0126】
上記反射体ホルダー部140の下部に配置される左右一対の磁界部150aは上記トーション部130を基準として左右対称構造であり、図10に図示したように配置されるが、これらに限定されず、一側に単独に配置され得る。
【0127】
このような磁界部150aはヨーク151と磁石部材152を含んで構成されており、上記ヨーク151は下部端が上記ベース110の底面に形成された安着溝117に上げられて位置固定され、上部は開放され、下部は密閉され一定大きさの内部空間を有する円筒部材である。
【0128】
上記磁石部材152は上記ヨーク151の内部空間に配置され、一定強さの磁場を発生させるようにN、S極に垂直に着磁された中空円筒状磁石部材である。
【0129】
ここで、上記磁石部材152は磁束が上記ヨーク151側により円滑に流れるように上記ヨーク151の底面に環輪型に一定高さの突き出して形成された突き出段差の上部面に安着されることが望ましい。
【0130】
そして、上記ヨーク151には上記磁石部材152とヨーク151間の磁束流れをより円滑にできるように上記ヨーク151の上部へ挿入され、磁石部材152の上部面に安着される中空円筒状上部ヨーク153を装着することが望ましい。
【0131】
また、上記磁界部150a内に挿入され、重畳されるコイル部150bは図10に図示したように、コイル軸155とコイル156によって構成されたように、上記コイル軸155は上記反射体ホルダー部140の上部面に貫通形成された連結孔144a、144bに上端が組み立てされ固定される一定長さの軸部材であり、上記コイル156は電源印加の際、上記コイル軸155に電磁場を形成するように一定回数巻線され、未図示された電源供給部から電源が印加される。
【0132】
ここで、上記コイル軸155は上記コイル156が一定回数捲かれる程度で反射体ホルダー部140a、140bの下部面から突き出して形成され、上記磁界部150a内に配置される突出部に取り替えることもできる。
【0133】
一方、上記電源供給部は上記コイル部150bのコイル156と電気的に繋がり、これに外部電源を供給するように上記ベース110の下部面に装着される基板部材から具備されることもある。
【0134】
上記電源供給部には上記反射体ホルダー部140にコイル部150bが左右一対に具備される場合、これらを相互に上下往復運動させると同時に上記コイル156に印加される電流の極性を周期的に交番させる制御部(不図示)を備える。
【0135】
これによって、上記反射体ホルダー部140の下部に配置された一側コイル部150bに陽極の電流が供給され、上記コイル部150bが上昇作動される際、他側コイル部に陰極の電流を供給し、他側コイル部を下降作動させることによって、上記ホルダー支持部120に一体に連結されたトーション部130を媒介にして繋がった反射体ホルダー部140は上記トーション部130を中心として左右両側にチルティングされると同時に、これに組み立てされた映像反射体Mも同一なチルティング角度で繰り返しチルティングされる。
【0136】
上記構成を有するチルティングアクチュエータ100の作動によって映像反射体Mをチルティングさせる動作は電源供給部と電気的に繋がり、反射体ホルダー部140とベース110の間に左右一対に配置されたコイル部150bにそれぞれ極性が互いに異なった電流を供給する。
【0137】
このような場合、上記反射体ホルダー部140に上端が固定された左右一対のコイル軸155に一方向に捲かれたコイル156にはそれぞれ互いに異なる極性の電流が流れながら、上記コイル軸155の周辺に一定強さの磁場を発生させる。
【0138】
そして、上記コイル部150bは一定強さの磁場を発生させるように、ヨーク151と磁石部材152からなり、上記ベース110の底面に装着された左右一対の磁界部150a内に配置されているので、フレミング左手法則によって一側のコイル部150bには上方に上昇される外力が発生されるかたわら反対側の他側のコイル部には下方に下降される外力が発生される。
【0139】
このような場合、上記反射体ホルダー部140は上記ホルダー支持部120の開口部121に一体で具備されたトーション部130の中央固定本体132と下部面が一体に具備され、上記中央固定本体132の左右両端から延長された左右翼131、133は固定部材であるベース110に位置固定されたホルダー支持部120の開口部121に一体で連結されているので、上記反射体ホルダー部140の一側の下部面から直上方へ外力が伝達する際、上記中央固定本体132から延長された左右翼131、133が強制的に捩れる。
【0140】
これによって、上記反射体ホルダー部140は水平のトーション部130をチルティング中心線にして、一側のコイル軸155が上昇され、他側のコイル軸が下降する程、仮想の水平線に対して例えば時計方向に一定角度で傾く。
【0141】
これと同時に、上記反射体ホルダー部140に一体に具備された映像反射体Mも時計方向にチルティングされるので、デジタル反射ミラー部を経って映像反射体M側に入射される光はチルティングされた反射面に反射され、光経路が転換された後、スクリーン側へ照射される。
【0142】
従って、上記電源供給部の制御部によってコイル部150bに供給される電流方向が先に設定された周期に合わせて交代に供給されると、上記コイル軸155の反復的な上下運動がトーション部130を基準に左右両側で交代に行われるので、上記反射体ホルダー部140と共に映像反射体Mのチルティングが10μSの非常に早い速度で駆動されながらデジタル反射ミラー部を経って映像反射体M側へ入射される光を画像が結像されるスクリーンに対して上下又は左右方向へと繰り返して転換させることができる。
【0143】
すなわち、光源10によって生成された白色光は図12に図示したように、カラーフィル30を経りながら、デジタルミラー反射部50に表示される映像に同期される色相の光を有するようになり、上記デジタルミラー反射部50に表示される映像はチルティングアクチュエータ100の映像反射体Mに反射された後、投射レンズ60に拡がり、スクリーンSに大画面の映像として表示される。
【0144】
これによって、上記チルティングアクチュエータ100が初期位置にある時、上記スクリーンSに映写される映像は図11aに実線で図示されたa映像として表示される。
このような状態において、上記チルティングアクチュエータ100に供給される外部電源によってチルティング駆動部150の磁界部150aを駆動させ、反射体ホルダー部140に繋がったコイル軸155を上下へ繰り返し作動させると、上記反射体ホルダー部140が所定のチルティング角度にチルティングされながら、これに具備された映像反射体Mも微細なチルティング角度でチルティングされるので、上記スクリーンSに表示される映像は図11bに図示したようにスクリーンS上に微細に移動し、点線で図示したようにb映像で表示される。
【0145】
続いて、上記チルティング駆動部150の周期的な繰り返し動作によって、上記a映像とb映像を0.02秒以下の短い時間の間隔を置いて周期的に繰り返してスクリーンSに表示すれば、これを視聴する人間の視覚機能は図11a、bのa映像とb映像が重なって見える図11cのc組合映像として認識する。
【0146】
このような場合、上記チルティングアクチュエータ100による映像の移動量が元々画素の大きさの垂直高さpの半分大きさであるp/2の場合、上記a映像とb映像は半程画素程度で重なるようになり、視覚機能は大きさが半程に減った図11cのc組合映像の画素として認識する錯視現象によって映像の実質的な可視解像度が高くなる。
【0147】
一方、上記反射体ホルダー部140上に具備された映像反射体Mの水平図が上記ベース110上部面の基準水平図と互いに一致しない場合、上記ベース110と上記反射体ホルダー部140との間に具備される複数個の上、下部水平ネジ孔に締結される調節ねじを用いて上記映像反射体Mの水平図を調節する。
【図面の簡単な説明】
【0148】
【図1】本発明によるチルティング部材の第1実施例を図示したものであり、図1aは下部から見た斜視図であり、図1bは上部から見た斜視図である。
【図2】本発明によるチルティング部材の第1実施例を図示した縦断面図である。
【図3】本発明によるチルティング部材の第2実施例を図示した斜視図である。
【図4】本発明によるチルティング部材の第3実施例に具備された反射体ホルダーを図示したものであり、図4aは下部から見た斜視図であり、図4bは上部から見た斜視図である。
【図5】本発明によるチルティング部材の第3実施例を図示する。図5aは上部から見た斜視図であり、図5bは下部から見た斜視図である。
【図6】図6aは本発明によるチルティング部材の第3実施例に具備されるホルダー支持部を図示した斜視図である。図6bは本発明によるチルティング機構の第3実施例に具備される反射体を図示した斜視図である。
【図7】本発明によるチルティング部材の第3実施例に具備される反射体ホルダーを図示したものであり、図7aは下部から見た斜視図、図7bは上部から見た斜視図である。
【図8】本発明によるチルティングアクチュエータを図示した全体斜視図である。
【図9】本発明によるチルティングアクチュエータに採用されるベースのみを縦断面した斜視図である。
【図10】本発明によるチルティングアクチュエータに採用されるベースとチルティングのみを縦断面した斜視図である。
【図11】本発明によるチルティングアクチュエータによりチルティングされ、スクリーンに表れる映像を図示した概略図である。
【図12】デジタル反射ミラーを用いた大型映像機器を図示した構成図である。
【符号の説明】
【0149】
101 チルティング部材
110 ベース
120 ホルダー支持部
121 開口部
122 締結孔
130 トーション部
132 中央固定本体
131 左右翼
133 左右翼
141 反射体ホルダー部
142 垂直ブロック
144 連結孔
145 隆起部
155 チルティング駆動部
150a 磁界部
150b コイル部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の大きさの開口部が少なくとも一つ形成されたホルダー支持部、
上記開口部から延長されて繋がったトーション部、および
上記トーション部を通してホルダー支持部と繋がり、上記トーション部を中心にチルティング運動をする反射体ホルダー部
を備えるチルティング部材。
【請求項2】
上記トーション部は、
上記反射体ホルダー部の下面に一体に具備される中央固定本体と、
上記中央固定本体の左右両端から水平方向へ延長され、上記開口部の内部面に一体に連結される左右翼と
を有することを特徴とする請求項1に記載のチルティング部材。
【請求項3】
上記中央固定本体は、上記左右翼の幅より広い幅で具備されることを特徴とする請求項2に記載のチルティング部材。
【請求項4】
上記左右翼は、上記ホルダー支持部の板厚と互いに異なった大きさで具備されることを特徴とする請求項2に記載のチルティング部材。
【請求項5】
上記中央固定本体は上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部の間に所定大きさの間隔が形成できるように、上記ホルダー支持部の板厚より大きい大きさで具備されることを特徴とする請求項2に記載のチルティング部材。
【請求項6】
上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部は、上記トーション部を媒介にして互いに異なった平面上に配置されることを特徴とする請求項2に記載のチルティング部材。
【請求項7】
上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は、上記トーション部の中央固定本体の厚みによって規制されることを特徴とする請求項6に記載のチルティング部材。
【請求項8】
上記トーション部は、上記反射体ホルダー部の左右外部面から水平に延長され、上記ホルダー支持部の開口部に繋がることを特徴とする請求項1に記載のチルティング部材。
【請求項9】
上記ホルダー支持部、上記トーション部及び上記反射体ホルダー部は互いに等しい平面上に配置されることを特徴とする請求項8に記載のチルティング部材。
【請求項10】
上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は、上記トーション部の長さによって規制されることを特徴とする請求項9に記載のチルティング部材。
【請求項11】
上記反射体ホルダー部は、上部面に映像反射体を搭載することを特徴とする請求項1に記載のチルティング部材。
【請求項12】
ホルダー支持部、
上記ホルダー支持部の上側または下側に繋がるトーション部、及び
上記トーション部を左右両側に一体に備え、上記トーション部を中心としてチルティング運動をする反射体ホルダー部を含むチルティング部材。
【請求項13】
上記トーション部は、上記ホルダー支持部に固定される外部固定本体と、上記外部固定本体と反射体ホルダー部の左右両端の間を一体に連結する外部ネック部とを備えることを特徴とする請求項12に記載のチルティング部材。
【請求項14】
上記外部固定本体は、上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備えることを特徴とする請求項13に記載のチルティング部材。
【請求項15】
上記固定孔の左右両側には上記ホルダー支持部の下部の締結孔と一致する上部の締結孔を備えることを特徴とする請求項14に記載のチルティング部材。
【請求項16】
上記固定孔は、上記外部ネック部とほぼ同一な水平線に配置されることを特徴とする請求項14に記載のチルティング部材。
【請求項17】
上記トーション部は、上記反射体ホルダー部の上部面に開口されたトーション露出部に配置され、上記ホルダー支持部に固定される内部固定本体と、上記内部固定本体とトーション露出部の間を一体に連結する内部ネック部とを構成することを特徴とする請求項12に記載のチルティング部材。
【請求項18】
上記内部固定本体は、上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備えることを特徴とする請求項17に記載のチルティング部材。
【請求項19】
上記固定孔の左右両側には上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備えることを特徴とする請求項18に記載のチルティング部材。
【請求項20】
上記固定孔は上記内部ネック部とほぼ同一な水平線に配置されることを特徴とする請求項16に記載のチルティング部材。
【請求項21】
上記トーション露出部は上記内部固定本体とほぼ同一な形状で具備されることを特徴とする請求項17に記載のチルティング部材。
【請求項22】
上記ホルダー支持部は上記反射体ホルダー部と対応する本体に所定大きさの開口部を少なくとも一つ備えることを特徴とする請求項12に記載のチルティング部材。
【請求項23】
上記反射体ホルダー部は、上部面に映像反射体を搭載することを特徴とする請求項12に記載のチルティング部材。
【請求項24】
内部空間を有するベース、
上記ベース内に微細にチルティング運動ができるように配置され、上部面に映像反射体が搭載されるチルティング部、および
上記チルティング部内に水平に具備されるトーション部を中心として上記反射体ホルダー部を左右へと微細にチルティング運動させることができるように、上記反射体ホルダー部へ外力を提供するチルティング駆動部を含むチルティングアクチュエータ。
【請求項25】
上記チルティング部は、
所定大きさの開口部が少なくとも一つ形成されたホルダー支持部、
上記開口部から延長されて繋がったトーション部、および
上記トーション部を通してホルダー支持部と連結され、上記トーション部を中心として微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部
を含むことを特徴とする請求項24に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項26】
上記トーション部は、
上記反射体ホルダー部の下面に一体に具備される中央固定本体と上記中央固定本体の左右両端から水平方向へ延長され、上記開口部の内部面に一体に連結される左右翼からなることを特徴とする請求項25に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項27】
上記中央固定本体は、上記左右翼の幅より広い幅で具備されることを特徴とする請求項26に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項28】
上記左右翼は、上記ホルダー支持部の板厚と互いに異なった大きさで具備されることを特徴とする請求項26に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項29】
上記中央固定本体は、上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間に所定大きさの間隔を形成できるように、上記ホルダー支持部の板厚より大きい大きさで具備されることを特徴とする請求項26に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項30】
上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部は、上記トーション部を媒介にして互いに異なった平面上に配置されることを特徴とする請求項26に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項31】
上記ホルダー支持部と反射体ホルダー部間との間隔は、上記トーション部の中央固定本体の厚みによって規制されることを特徴とする請求項30に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項32】
上記トーション部は、上記反射体ホルダー部の左右外部面からそれぞれ水平に延長され、上記ホルダー支持部の開口部に繋がることを特徴とする請求項25に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項33】
上記ホルダー支持部、上記トーション部及び上記反射体ホルダー部は互いに等しい平面上に配置されることを特徴とする請求項32に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項34】
上記ホルダー支持部と上記反射体ホルダー部間との間隔は、上記トーション部の長さによって規制されることを特徴とする請求項33に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項35】
上記チルティング部はホルダー支持部、上記ホルダー支持部の上側または下側に繋がるトーション部、及び上記トーション部を左右両側に一体に備え、上記トーション部を中心に微細にチルティング運動をする反射体ホルダー部を含むことを特徴とする請求項24に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項36】
上記トーション部は上記ホルダー支持部に固定される外部固定本体と、上記外部固定本体と反射体ホルダー部の左右両端間を一体に連結する外部ネック部とを備えることを特徴とする請求項35に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項37】
上記外部固定本体は、上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備えることを特徴とする請求項36に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項38】
上記固定孔の左右両側には、上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備えることを特徴とする請求項37に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項39】
上記固定孔は、上記外部ネック部とほぼ同一な水平線に配置されることを特徴とする請求項37に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項40】
上記トーション部は、上記反射体ホルダー部の上部面に開口されたトーション露出部に配置され、上記ホルダー支持部に固定される内部固定本体と、上記内部固定本体とトーション露出部間を一体に連結する内部ネック部で構成されることを特徴とする請求項35に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項41】
上記内部固定本体は、上記ホルダー支持部に形成された固定ピンに挿入される固定孔を備えることを特徴とする請求項40に記載チルティングアクチュエータ。
【請求項42】
上記固定孔の左右両側には、上記ホルダー支持部の下部締結孔と一致する上部締結孔を備えることを特徴とする請求項41に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項43】
上記固定孔は上記内部ネック部とほぼ同一な水平線に配置されることを特徴とする請求項41に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項44】
上記トーション露出部は上記内部固定本体とほぼ同一な形状で具備されることを特徴とする請求項40に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項45】
上記ホルダー支持部は、上記反射体ホルダー部と対応する本体に所定大きさの開口部を少なくとも一つ備えることを特徴とする請求項35に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項46】
上記開口部と対応する反射体ホルダー部の下部面には、コイルが巻線される突出部を備えることを特徴とする請求項45に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項47】
上記チルティング部は、弾性復元力を有する金属材を素材として成形される成形物であることを特徴とする請求項24に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項48】
上記チルティング部は、弾性復元力を有する樹脂材を素材として成形される成形物であることを特徴とする請求項24に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項49】
上記チルティング駆動部は、上記ベースの底面に固定設置される磁界部と上記反射体ホルダー部に固定設置されるコイル部を含むことを特徴とする請求項24に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項50】
上記磁界部は、下部端が上記ベースの底面に形成された安着溝に位置固定され、上部は開放され、下部は密閉されたヨークと上記ヨークの内部空間に配置され、一定強さの磁場を発生させる磁石部材を含むことを特徴とする請求項49に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項51】
上記ヨークには、上記磁石部材の上部面に安着される上部ヨークを装着することを特徴とする請求項50に記載のチルティングアクチュエータ。
【請求項52】
上記コイル部は、反射体ホルダー部に上端が固定され、該磁界部内に挿入配置される一定長さのコイル軸と、上記コイル軸に一定回数巻線され、外部電源と電気的に繋がるコイルを含むことを特徴とする請求項49に記載のチルティングアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−313301(P2006−313301A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219646(P2005−219646)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】