説明

テラヘルツ光装置

【課題】可動部の往復運動によって発生する光軸の変化を少なくして信号対雑音比を向上させることができるテラヘルツ光装置を提供する。
【解決手段】テラヘルツ発生器6又はテラヘルツ検出器10に到達する光の時間を変える光時間遅延装置を備えたテラヘルツ光装置において、光時間遅延装置を、光を反射させる折返しミラー13が固定されたディレイステージ部15を有する光時間遅延部装置本体101と、光時間遅延装置本体101を支持し、ディレイステージ部15の移動によって光時間遅延装置本体101に生じる衝撃を吸収する衝撃吸収機構102とで構成した。衝撃吸収機構102は、光時間遅延装置本体101が受ける垂直方向の衝撃を吸収するダンピングコイルバネ24と、光時間遅延装置本体101が受ける水平方向の衝撃を吸収する弾性シート23とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はテラヘルツ光装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テラヘルツ光(約0.01THzから100THzまでの範囲の周波数の電磁波)を用いたテラヘルツ光装置(例えば分光装置、誘電率測定装置、検査装置、イメージング装置)が知られている(下記特許文献参照)。
【0003】
このテラヘルツ光装置は、テラヘルツ発生器と、テラヘルツ検出器と、レーザ光源から出射された励起用レーザ光がテラヘルツ発生器又はテラヘルツ検出器に到達するまでの時間を変える光時間遅延部とを有し、光時間遅延量に応じた電場強度を計測することで時系列波形を取得する。
【0004】
このテラヘルツ光装置では、光時間遅延量に応じた電場強度を計測するために光時間遅延部の可動鏡を移動させる。時系列波形の取得速度を高めるには、可動鏡を高速に移動させる必要がある。可動鏡は可動部に固定されている。可動部を高速に移動させるには、振動子やボイスコイルモータを有するリニアアクチュエータが用いられる。
【特許文献1】特開2002−98634号公報
【特許文献2】特開2002−277393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記振動子やリニアアクチュエータを用いた場合、可動部の往復運動によって可動鏡に振動が発生する。その結果、励起用レーザ光の光軸がわずかに変化し、信号対雑音比が悪くなる。
【0006】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、可動部の往復運動によって発生する励起用レーザ光の光軸の変化を少なくして信号対雑音比を向上させることができるテラヘルツ光装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、テラヘルツ発生器又はテラヘルツ検出器に到達する光の時間を変える光時間遅延装置を備えたテラヘルツ光装置において、前記光時間遅延装置は、前記光を反射させる反射手段が固定された可動部を有する光時間遅延部装置本体と、前記光時間遅延装置本体を支持し、前記可動部の移動によって前記光時間遅延装置本体に生じる衝撃を吸収する衝撃吸収機構とで構成され、前記衝撃吸収機構は、前記光時間遅延装置本体が受ける垂直方向の衝撃を吸収する垂直方向衝撃力吸収材と、前記光時間遅延装置本体が受ける水平方向の衝撃を吸収する水平方向衝撃力吸収材とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のテラヘルツ光装置において、前記垂直方向衝撃力吸収材は粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネであり、前記水平方向衝撃力吸収材は弾性シートであることを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のテラヘルツ光装置において、前記弾性シートは前記粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネの内側又は外側に配置されていることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2記載のテラヘルツ光装置において、前記弾性シート及び前記粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネは前記可動部の周囲に配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、可動部の往復運動によって発生する励起用レーザ光の光軸の変化を少なくして信号対雑音比を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1はこの発明の第1実施形態に係るテラヘルツ光装置の構成を示す概念図、図2はテラヘルツ時間波形を示す図である。なお、図2において、横軸及び縦軸はそれぞれエンコーダカウンタ部17の位置情報から算出される遅延時間及びAD変換部16の検出電圧をそれぞれ示す。
【0014】
このテラヘルツ光装置は、レーザ光源1と、ビームスプリッタ2と、ミラー3,4,12と、光学素子7,9と、バイアス回路5と、テラヘルツ発生器6と、IV変換回路11と、テラヘルツ検出器10と、光時間遅延装置100と、ステージコントローラ18と、AD変換部16と、エンコーダカウンタ部17と、パーソナルコンピュータ(以下PCという)19と、表示器20とからなる。
【0015】
レーザ光源1は、例えば中心波長が近赤外領域のうちの780〜800nm程度、繰り返し周期が数kHzから100MHz程度、パルス幅が10〜150fs程度の直線偏光のパルス光L1を出射する。
【0016】
ビームスプリッタ2はレーザ光源1からのパルス光L1をポンプパルス光L2とプローブパルス光L9とに分割する。
【0017】
テラヘルツ発生器6はポンプパルス光L4の照射によってテラヘルツパルス光L5を発生する。テラヘルツ発生器6の光スイッチ(図示せず)にはバイアスを与えるためのバイアス回路5によって直流電圧が印加されている。
【0018】
光学素子7はテラヘルツ発生器6から放射されたテラヘルツパルス光L5を反射させる。
【0019】
光学素子9は試料8を透過したテラヘルツパルス光L7を反射させる。
【0020】
テラヘルツ検出器10は光スイッチを備えている。光スイッチはプローブパルス光L11が照射された瞬間に入射しているポンプパルス光L8の電場強度を検出して電流信号を出力する。言い換えると、プローブパルス光L11はテラヘルツ検出器10に対するゲート信号となる。
【0021】
IV変換回路11はテラヘルツ検出器10の光スイッチから出力された電流信号を電圧信号10eに変換し、その電圧信号10eをAD変換部16に出力する。
【0022】
光時間遅延装置100はビームスプリッタ2で分割されたポンプパルス光L9の時間遅延を行う。光時間遅延装置100は光時間遅延装置本体101と光時間遅延装置本体101を支持する衝撃吸収機構102(図3参照)とを備えている。光時間遅延装置本体101は移動可能なディレイステージ部(可動部)15と、ディレイステージ部15に固定された折返しミラー(反射手段)13と、後述の台座26(図3参照)に固定され、ディレイステージ部15を移動可能に支持するガイド15Bと、ガイド15Bに取り付けられ、 ディレイステージ部15の移動量を検出するリニアエンコーダ14とを有する。ディレイステージ部15(折返しミラー13)は矢印に示すように移動してポンプパルス光L9の光路長を変化させる。ディレイステージ部15の移動はステージコントローラ18によって制御される。ディレイステージ部15の移動距離はリニアエンコーダ14によって検出される。
【0023】
AD変換部16は予め設定された折返しミラー13の移動距離毎に電圧信号10eをデジタル信号に変換し、その信号をステージコントローラ18を制御する信号としてPC19へ供給する。
【0024】
デジタル信号への変換はエンコーダカウンタ部17でカウントされるリニアエンコーダ14から出力されるパルス数に基づいて行われる。なお、リニアエンコーダ14から出力された信号はPC19にも供給される。
【0025】
次に、テラヘルツ光装置の動作を説明する。
【0026】
レーザ光源1から放射されたパルス光L1はビームスプリッタ2で2つのパルス光に分割される。
【0027】
ビームスプリッタ2で分割された一方のパルス光は、テラヘルツ発生器6を励起してテラヘルツ波を発生させるためのポンプパルス光L2となる。このポンプパルス光L2はミラー3、ミラー4を経てポンプパルス光L3、ポンプパルス光L4となり、テラヘルツ発生器6へ導かれる。
【0028】
テラヘルツ発生器6に100フェムト秒程度のパルス光が照射されるとテラヘルツ発生器6からテラヘルツ領域の周波数を持ったテラヘルツパルス光L5が放射される。
【0029】
テラヘルツパルス光L5は約0.01×1012から100×1012ヘルツまでの周波数領域の電磁波である。テラヘルツパルス光L5は光学素子7で集光されて試料6に照射される。
【0030】
試料8を透過したテラヘルツパルス光L7は光学素子9で集光され、テラヘルツパルス光L8となってテラヘルツ検出器10の光スイッチに照射される。
【0031】
一方、ビームスプリッタ2で分割された他方のパルス光はプローブパルス光L9となり、ディレイステージ部15の折返しミラー13に入射する。折返しミラー13で反射されたプローブパルス光L10はミラー12で反射され、テラヘルツ検出器10の光スイッチに入射する。このとき、ディレイステージ部15の移動によってプローブパルス光L9,L10,L11の光路長(ビームスプリッタ2からテラヘルツ検出器10までの光路長)が変化して時間遅延が生じる。表示器20には図2に示すテラヘルツ時間波形が表示される。
【0032】
テラヘルツ検出器10の光スイッチから出力された電流信号はIV変換回路11を介して電圧信号10eに変換される。
【0033】
電圧信号10eはAD変換部16でデジタル信号に変換され、その信号がPC19へ出力される。
【0034】
図3はこの発明の第1実施形態に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図、図4は光時間遅延装置本体に作用する力を説明するための概念図である。
【0035】
上述のとおり、光時間遅延装置100は光時間遅延装置本体101と光時間遅延装置本体101を支持する衝撃吸収機構102とを備えている。
【0036】
衝撃吸収機構102はベース部21と連結ロッド22,25と弾性シート(水平方向衝撃力吸収材)23と粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネ(以下ダンピングコイルバネという)(垂直方向衝撃力吸収材)24と台座26とを有する。光時間遅延装置本体101は台座26に固定されている。雄型の連結ロッド22は雌型の連結ロッド25に挿入されている。弾性シート23は連結ロッド22の外周面に巻き付けられている。
【0037】
ディレイステージ部15が図3に示すX方向(網掛け矢印で示される方向)へ往復移動するとき、ディレイステージ部15は折り返しのときに移動する方向と逆向きの反力を生じる。図4において、ディレイステージ部15が+X方向へ折り返すときは、−X方向へ前記反力が働き、ディレイステージ部15が−X方向へ折り返すときは、+X方向へ前記反力が働く。前記反力は、図4の座面Aより考えると矢印a,a’,c,c’又は矢印b,b’,d,d’の方向のねじれ応力に変化する。ディレイステージ部15のX方向の前記反力がZ方向の成分を持つ衝撃力に変化したことになる。その結果、ディレイステージ部15に固定された折返しミラー13がディレイステージ部15とともに振動し、励起用レーザ光のレーザ光軸(L10)に微小な変化が発生する。
【0038】
この実施形態では、ディレイステージ部15に作用するXY方向の衝撃力成分を弾性シート23によって吸収し、吸収しきれないZ方向の衝撃力成分をダンピングコイルバネ24によって吸収するようにした。弾性シート23、ダンピングコイルバネ24の種類、配置、個数を光時間遅延装置本体101に合わせて決定することで、レーザ光軸変化に伴うテラヘルツ光のノイズレベルを抑え、信号対雑音比を向上させることができる。
【0039】
この実施形態によれば、連結ロッド22と連結ロッド25との間に配置されたダンピングコイルバネ24によってZ方向の衝撃力が吸収され、ダンピングコイルバネ24の内周側に配置された弾性シート23によってXY方向の衝撃力が吸収されるので、ディレイステージ部15の往復運動によって発生するレーザ光軸の変化を少なくして信号対雑音比を向上させることができる。
【0040】
図5はこの発明の第2実施形態に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図、図6は図5のB−B線に沿う断面を示す概念図である。第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0041】
この実施形態は衝撃吸収機構202のほぼ正方形のベース21の四隅にダンピングコイルバネ24と弾性シート(水平方向衝撃力吸収材)123とを配置した点で第1実施形態と相違する。
【0042】
弾性シート123は、ほぼ正方形の台座26にねじ止めされた水平方向衝撃力吸収材支持板28とベース21にねじ止めされた水平方向衝撃力吸収材支持板27とによってベース21の表面に対して垂直に挟持されている。なお、対角に位置する弾性シート123同士は対向している。
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
【0043】
図7はこの発明の第1実施形態の第1変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図であり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0044】
この変形例は、光時間遅延装置本体101が支持されている衝撃吸収機構302の台座126の座面の中央部を凹ませ、ダンピングコイルバネ24、弾性シート23を光時間遅延装置本体101の周囲に配置した点で第1実施形態と相違する。
【0045】
この変形例によれば、第1実施形態と同様の効果を奏するとともに、レーザ光軸のZ方向の位置が高くなりすぎることを回避することができる。
【0046】
図8はこの発明の第1実施形態の第2変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図であり、第1実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
この変形例は、衝撃吸収機構402の台座226の断面形状をほぼ矩形波状とし、その天井部226aに光時間遅延装置本体101を固定するとともに、ダンピングコイルバネ24、弾性シート23を光時間遅延装置本体101の周囲に配置した点で第1実施形態と相違する。
【0048】
この変形例によれば、第1実施形態の第1の変形例と同様の効果を奏する。
【0049】
図9はこの発明の第2実施形態の第1変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図であり、第1、第2実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】
この変形例は、光時間遅延装置本体101が固定される衝撃吸収機構502の台座126の座面の中央部を凹ませ、ダンピングコイルバネ24、弾性シート23を光時間遅延装置本体101の周囲に配置した点で第2実施形態と相違する。
【0051】
この変形例によれば、第2実施形態と同様の効果を奏するとともに、レーザ光軸のZ方向の位置が高くなりすぎることを回避することができる。
【0052】
図10はこの発明の第2実施形態の第2変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図であり、第2実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
この変形例は、衝撃吸収機構602の台座226の断面形状をほぼ矩形波状とし、その天井部226aに光時間遅延装置本体101を固定するとともに、ダンピングコイルバネ24、弾性シート23を光時間遅延装置本体101の周囲に配置した点で第2実施形態と相違する。
【0054】
この変形例によれば、図9の変形例と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係るテラヘルツ光装置の構成を示す概念図である。
【図2】図2はテラヘルツ時間波形を示す図である。
【図3】図3はこの発明の第1実施形態に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【図4】図4は光時間遅延装置本体に作用する力を説明するための概念図である。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【図6】図6は図5のB−B線に沿う断面を示す概念図である。
【図7】図7はこの発明の第1実施形態の第1変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【図8】図8はこの発明の第1実施形態の第2変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【図9】図9はこの発明の第2実施形態の第1変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【図10】図10はこの発明の第2実施形態の第2変形例に係るテラヘルツ光装置の光時間遅延装置の断面を示す概念図である。
【符号の説明】
【0056】
6:テラヘルツ発生器、10:テラヘルツ検出器、13:折返しミラー(反射手段)、15:ディレイステージ部(可動部)、23,123:弾性シート(水平方向衝撃力吸収材)、26,126,226:台座、24:ダンピングコイルバネ(垂直方向衝撃力吸収材)、100:光時間遅延装置、101:光時間遅延装置本体、102,202,302,402,502,602:衝撃吸収機構。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テラヘルツ発生器又はテラヘルツ検出器に到達する光の時間を変える光時間遅延装置を備えたテラヘルツ光装置において、
前記光時間遅延装置は、前記光を反射させる反射手段が固定された可動部を有する光時間遅延部装置本体と、前記光時間遅延装置本体を支持し、前記可動部の移動によって前記光時間遅延装置本体に生じる衝撃を吸収する衝撃吸収機構とで構成され、
前記衝撃吸収機構は、前記光時間遅延装置本体が受ける垂直方向の衝撃を吸収する垂直方向衝撃力吸収材と、前記光時間遅延装置本体が受ける水平方向の衝撃を吸収する水平方向衝撃力吸収材とを備えることを特徴とするテラヘルツ光装置。
【請求項2】
前記垂直方向衝撃力吸収材は粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネであり、前記水平方向衝撃力吸収材は弾性シートであることを特徴とする請求項1記載のテラヘルツ光装置。
【請求項3】
前記弾性シートは前記粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネの内側又は外側に配置されていることを特徴とする請求項2記載のテラヘルツ光装置。
【請求項4】
前記弾性シート及び前記粘弾性シートを固着してなるダンピングコイルバネは前記可動部の周囲に配置されていることを特徴とする請求項2記載のテラヘルツ光装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−20345(P2008−20345A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−192859(P2006−192859)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(592171153)株式会社栃木ニコン (34)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】