説明

テレホンサービス処理システム、テレホンサービス処理プログラム及びテレホンサービス処理方法

【課題】利用者のユーザビリティを向上させるとともに、通信コストの軽減を図りながらテレホンサービスを提供するためのテレホンサービス処理システム、テレホンサービス処理プログラム及びテレホンサービス処理方法を提供する。
【解決手段】コール応答サーバ20の制御部21は、DTMF信号取得手段211、コール応答管理手段213、再生速度制御手段215の各手段として機能する。テレホンバンキングサービス提供時にDTMF信号取得手段211が戻し指示入力のダイヤル番号を取得した場合、コール応答管理手段213は押下回数を算出し、送出順番において連続数だけ前のメニュー項目の先頭部分まで遡る。ここで、高速再生中でない場合、再生速度制御手段215は、予め設定されている速度により再生処理を実行する。一方、高速再生中と判断される場合、遡ったメニュー項目については通常速度により再生処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレホンバンキング等に用いられる音声ガイドを送出するテレホンサービス処理システム、テレホンサービス処理プログラム及びテレホンサービス処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、テレホンバンキングサービスを始め、多様なテレホンサービスが提供されており、自動化処理が行なわれているものもある(例えば、特許文献1参照。)。このようなテレホンサービスでは、まず利用者に対して音声再生によりメニュー項目を提示し、この項目の中から選択を促す。利用者が各項目の中から選択入力を行なった場合、選択入力に応じてテレホンサービスが提供される。これにより、利用者は、電話を利用して所望のサービスを受けることができる。
【0003】
また、利用者が取引操作を円滑かつ自然に行えるようにするために、利用者の取引操作の速さに連動して各ユニットの処理動作速度を可変にするための自動取引装置における処理速度の可変制御方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開2002−123676号公報(図1)
【特許文献2】特開平11−119892号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、音声の再生速度が遅すぎる場合には、選択に時間がかかるとともに、通話コストの負担が重くなる。しかし、特許文献1の記載の技術では、予め定められた順番にメニュー項目が出力されるために、所望のメニュー項目が出力されるまで、待たなければならない。また、特許文献2において、処理速度を変更する場合にも、同様にメニュー項目の出力を待たなければならないことは同じである。
【0005】
本発明は、このような課題を考慮し、利用者のユーザビリティを向上させるとともに、通話時間を短くすることにより通信コストの軽減を図りながらテレホンサービスを提供するためのテレホンサービス処理システム、テレホンサービス処理プログラム及びテレホンサービス処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出することによりテレホンサービスの提供処理を実行する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムであって、前記制御手段が、テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更する再生速度制御手段と、前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、前記再生速度制御手段に対して再生速度の変更を指示して前記先行メニュー項目から再送出するコール応答管理手段とを備えたことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のテレホンサービス処理システムにおいて、
前記コール応答管理手段は、前記先行メニュー項目から前記現在メニュー項目までの再送出を完了した場合には、前記再生速度制御手段に対して、前記速度変更指示信号を取得したときの再生速度に戻す指示を行なうことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のテレホンサービス処理システムにおいて、前記コール応答管理手段は、前記電話端末から取得した戻し指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて現在メニュー項目から遡った前記先行メニュー項目を特定することを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一つに記載のテレホンサービス処理システムにおいて、前記再生速度制御手段は、前記電話端末から取得した速度変更指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて再生速度を変更することを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムを用いて、テレホンサービスを提供するための処理プログラムであって、前記制御手段を、テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更する再生速度制御手段、前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、前記再生速度制御手段に対して再生速度の変更を指示して前記先行メニュー項目から再送出するコール応答管理手段として機能させることを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムを用いて、テレホンサービスを提供するための処理方法であって、前記制御手段が、テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更し、前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、再生速度を変更して前記先行メニュー項目から再送出することを要旨とする。
【0012】
(作用)
請求項1、5又は6に記載の発明においては、制御手段が、テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更する。そして、電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定する。そして、再生速度制御手段に対して再生速度の変更を指示して先行メニュー項目から再送出する。これにより、メニュー項目の再生速度を変更したり、先のメニュー項目を聞き直したりすることができる。そして、この聞き直しの場合には、再生速度が変更されるため、再生状況に応じた速度でテレホンサービスを提供することができ、利用者のユーザビリティを向上させることができる。その結果、利用者は速やかに所望のメニュー項目を特定することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明においては、先行メニュー項目から現在メニュー項目までの再送
出を完了した場合には、再生速度制御手段に対して、速度変更指示信号を取得したときの再生速度に戻す指示を行なう。これにより、聞き直しを終えた場合には、元の速度で先の内容を聞くことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明においては、電話端末から取得した戻し指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて、メニュー項目情報記憶手段を用いて現在メニュー項目から遡った先行メニュー項目を特定する。これにより、遡るメニュー項目を制御することができ、利用者のユーザビリティを向上させることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明においては、電話端末から取得した速度変更指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて再生速度を変更する。これにより、利用者や利用環境に応じて再生速度を変更することができ、利用者のユーザビリティを向上させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、利用者のユーザビリティを向上させるとともに、通話時間を短くすることにより通信コストの軽減を図りながらテレホンサービスを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図14に従って説明する。本実施形態では、利用者が電話端末を用いてコールを行ない、このコールに対してテレホンバンキングサービスを提供するテレホンサービス処理システム、テレホンサービス処理プログラム及びテレホンサービス処理方法について説明する。ここでは、図1に示すように、テレホンバンキングサービスにおいて、利用者の電話端末10からの着信コールに対して各種バンキングサービスを提供する。このサービスを提供するために、金融機関が管理するテレホンサービス処理システムとしてのコール応答サーバ20を用いる。
【0018】
本実施形態のコール応答サーバ20は、CPU、RAM、ROM等から構成された制御手段としての制御部21と各種データを記録するデータ記憶部を備える。そして、プログラムデータ記憶部に格納されたテレホンサービス処理プログラムが実行されることにより、この制御部21は、テレホンバンキングサービスに関して後述する処理手順(再生速度制御やコール応答管理など)を実行する。これにより、コール応答サーバ20の制御部21は、通常順番決定手段210、DTMF信号取得手段211、音声送出手段212、コール応答管理手段213、送出順番制御手段214、再生速度制御手段215等の各手段として機能する。
【0019】
このコール応答サーバ20は、公衆電話網Nに接続された各種電話端末10からのコールに対応する回線接続部26を備える。この回線接続部26には、DTMF信号取得手段211や音声送出手段212が接続される。
【0020】
通常順番決定手段210は、テレホンバンキングサービスにおいて提供されるメニュー項目の通常の送出順番(デフォルト値)を決定する。この通常順番決定手段210は、送出順番を変更できる範囲を特定する許容順位数(本実施形態では「1」)に関するデータを保持している。
【0021】
DTMF信号取得手段211は、利用者の電話端末10から送出されたDTMF(Dual
Tone Multi Frequency )信号のダイヤルトーン周波数から、DTMFマトリクスを用いてダイヤル番号を特定する。このDTMF信号取得手段211は、ダイヤル番号に応じて実行されるコマンドを関連付けたダイヤル番号対応テーブルを保持する。このダイヤル番号対応テーブルにおいては、例えば、各ダイヤル番号について、「1」〜「9」はメニュ
ー項目の選択コマンド、「*」は再生速度ダウンコマンド、「#」は再生速度アップコマンド、「0」はメニュー戻しコマンドに対応付けられている。
【0022】
音声送出手段212は、公衆電話網Nを介して、利用者の電話端末10に対して音声ガイドを送出する。具体的には、メニュー項目データ記憶部25に記録された再生内容に応じて、音声ガイドを生成し、回線接続部26に供給する。
【0023】
コール応答管理手段213は、着信コールに対してテレホンバンキングサービスを提供する。本実施形態では、テレホンバンキングサービスにおいて利用希望のサービスを特定するためのメニュー項目の送出処理を管理する。
【0024】
送出順番制御手段214は、テレホンバンキングサービスの提供時において、メニュー項目の送出順番を決定する。この送出順番制御手段214は、利用履歴(利用回数)に対して送出順番への反映の可否を判断するための基準回数データを保持する。
【0025】
再生速度制御手段215は、再生速度値に応じて、音声ガイドを再生する速度を制御する。本実施形態では、再生速度値が大きいほど所定の範囲で再生速度を速くする。
更に、コール応答サーバ20は、利用状況データ記憶部22、利用者属性データ記憶部23、パターンデータ記憶部24、メニュー項目データ記憶部25を備える。
【0026】
利用状況データ記憶部22は、図2に示すように、テレホンバンキングサービスの利用状況を特定するために用いる利用状況レコード220が記録される。この利用状況レコード220は、テレホンバンキングサービスが利用された場合に登録される。この利用状況レコード220は、利用日、利用時刻、曜日、利用項目識別子に関するデータを含んで構成される。この利用状況レコード220の数を利用項目識別子毎に計数することにより、各メニュー項目の利用頻度を算出することができる。
【0027】
利用日、利用時刻、曜日データ領域には、テレホンバンキングサービスが利用されたタイミング(利用日、利用時刻、曜日)を特定するためのデータが記録される。
利用項目識別子データ領域には、各テレホンバンキングサービスの利用において選択された項目を特定するためのデータが記録される。
【0028】
利用者属性データ記憶部23は、図3に示すように、各利用者におけるテレホンバンキングサービスの利用履歴を特定するために用いる利用者属性レコード230が記録される。この利用者属性レコード230は、テレホンバンキングサービスの利用申請が行なわれた場合に登録され、各利用時に利用履歴が追加記録される。この利用者属性レコード230は、顧客番号、再生速度学習機能利用フラグ、項目順番学習機能利用フラグ、利用履歴(利用日、利用項目識別子、早押しフラグ、再生速度)に関するデータを含んで構成される。
【0029】
顧客番号データ領域には、各利用者を特定するための識別子に関するデータが記録される。
再生速度学習機能利用フラグデータ領域には、再生速度の学習機能について、この利用者の利用希望の有無を特定するためのデータが記録される。この再生速度学習機能利用フラグは利用者の希望に応じて設定される。
【0030】
項目順番学習機能利用フラグデータ領域には、項目順番の学習機能について、この利用者の利用希望の有無を特定するためのデータが記録される。この項目順番学習機能利用フラグも利用者の希望に応じて設定される。
【0031】
利用日データ領域には、この利用者がテレホンバンキングサービスを利用した日付を特定するためのデータが記録される。
利用項目識別子データ領域には、この利用者が利用したメニュー項目を特定するためのデータが記録される。
【0032】
早押しフラグデータ領域には、テレホンバンキングサービスの利用中における早押しの有無を特定するためのデータが記録される。利用者が所望のメニュー項目の番号を知っており、このメニュー項目のガイドの再生前にダイヤル番号が押下された場合には、早押しフラグが記録される。
再生速度データ領域には、テレホンバンキングサービスの利用時に設定された再生速度を特定するためのデータが記録される。
【0033】
パターンデータ記憶部24には、図4に示すように、テレホンバンキングサービスの項目順番を決定するために、サービスを提供する日時を評価するためのパターンテーブル240が記録されている。このパターンテーブル240は、テレホンバンキングサービスの利用状況に応じて決定されて登録される。パターンテーブル240には、全体評価テーブル241、日付評価テーブル242、曜日評価テーブル243、時間帯評価テーブル244が含まれる。
【0034】
全体評価テーブル241には、後述するようにメニュー項目毎に計数した利用回数を多い順番に並べた場合、各順番のメニュー項目に対して付与する評価値が記録されている。
日付評価テーブル242には、評価対象日付に対応させて評価値が記録されている。評価対象日付データ領域には、評価対象の日付に関するデータが記録される。例えば、テレホンバンキングサービスの利用において特異日(例えば、5日や10日等)がある場合には、その日付を設定する。
【0035】
曜日評価テーブル243には、評価対象曜日に対応させて評価値が記録されている。評価対象曜日データ領域には、評価対象の曜日に関するデータが記録される。テレホンバンキングサービスの利用において、例えば、月曜日や金曜日において、特定の取引が多くなる場合には、その曜日を設定する。
【0036】
時間帯評価テーブル244には、評価対象時間帯に対応させて評価値が記録されている。評価対象時間帯データ領域には、評価対象の時間帯に関するデータが記録される。テレホンバンキングサービスの利用において、例えば、昼間や夕方において、特定の取引が多くなる場合には、その時間帯を設定する。
そして、各テーブルにおける評価値データ領域には、それぞれ評価対象日付、評価対象曜日、評価対象時間帯を評価するための値に関するデータが記録される。
【0037】
メニュー項目データ記憶部25はメニュー項目情報記憶手段として機能し、図5に示すように、テレホンバンキングサービスにおいて利用可能な取引に関するメニュー項目レコード250が記録される。このメニュー項目レコード250は、テレホンバンキングサービスにおいて提供するメニューを決定した場合に登録され、通常順番の決定処理を実行した場合に更新される。このメニュー項目レコード250は、メニュー項目識別子、再生内容、送出順番に関するデータを含んで構成される。
【0038】
メニュー項目識別子データ領域には、テレホンバンキングサービスにおいて利用可能な取引に関するメニュー項目に関するデータが記録される。
再生内容データ領域には、メニュー項目を音声により再生する内容に関するデータが記録される。
送出順番データ領域には、メニュー項目を再生する順番(現在送出順番)に関するデー
タが記録される。
【0039】
以上のように構成されたコール応答サーバ20を用いて、テレホンバンキングサービスを提供するための処理手順を説明する。ここでは、通常順番の決定処理(図6、図7)、音声ガイド送出処理(図8、図9)、メニュー項目の選択取得処理(図10)、再生速度選択処理(図11)、戻し処理(図12)の順番に説明する。
【0040】
(通常順番の決定処理)
まず、通常順番の決定処理を図6、図7に従って説明する。この処理は、メニュー項目を送出する通常の送出順番(デフォルト)を決めるために、定期的に実行される。
【0041】
まず、図6に示すように、コール応答サーバ20の制御部21は、全体利用履歴による全体傾向の取得処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、利用状況データ記憶部22から、所定期間の利用状況レコード220を取得する。
【0042】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、全体傾向による評価値の付与処理を実行する(ステップS1−2)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、取得した利用状況レコード220を、利用項目毎に計数する。そして、通常順番決定手段210は、その数が多い順番に、パターンデータ記憶部24から全体評価テーブル241を用いて各メニュー項目(利用項目)に対して高い評価値を付与する。
【0043】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、曜日、日付、時刻帯パターンの取得処理を実行する(ステップS1−3)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、パターンデータ記憶部24からパターンテーブル240を取得する。
【0044】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、曜日、日付、時刻帯パターンにより評価値の付与処理を実行する(ステップS1−4)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、現在の日付、曜日、時間帯と、日付評価テーブル242に記録されている評価対象日付、曜日評価テーブル243に記録されている評価対象曜日、時間帯評価テーブル244に記録されている評価対象時間帯とを比較する。そして、現在の日付、曜日、時間帯に対応する評価対象日付、評価対象曜日や評価対象時間帯が記録されているかどうかを確認する。パターンテーブル240に、現在の日付、曜日、時間帯に対応する評価対象日付、評価対象曜日や評価対象時間帯が記録されている場合には、通常順番決定手段210は、この評価対象日付、評価対象曜日や評価対象時間帯が記録された利用状況レコード220を取得する。そして、通常順番決定手段210は、取得した利用状況レコード220を、利用項目毎に計数する。そして、通常順番決定手段210は、その数が多い順番に、最も利用回数の多い項目に対して、各評価テーブル(242〜244)に記録されている評価値を付与する。
【0045】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、評価値の合計処理を実行する(ステップS1−5)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、ステップS1−2において付与した評価値と、ステップS1−4において付与した評価値とを、メニュー項目毎に合計して合計評価値を算出する。
【0046】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、合計評価値により仮順番決定処理を実行する(ステップS1−6)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、合計評価値の大きい順番にメニュー項目を並べた仮順番テーブルを作成する。これにより、利用頻度を考慮した優先順番が生成される。
【0047】
次に、図7に示すように、コール応答サーバ20の制御部21は、メニュー項目毎に、仮順番テーブルにおける順番(優先順番)と現状の順番とを比較して、最も離れているメニュー項目の特定処理を実行する(ステップS2−1)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、メニュー項目データ記憶部25に記録されたメニュー項目レコード250を取得して、メニュー項目毎に現状の順番を特定して現状順番テーブルを作成する。そして、通常順番決定手段210は、メニュー項目毎に、仮順番テーブルにおける順番と、現状順番テーブルにおける順番とから差分(比較結果)を算出する。そして、通常順番決定手段210は、この差分が最も大きいメニュー項目(変更対象項目)を特定する。例えば、図13に示す例では、メニュー項目「D」の差分が「+3」であり、最大である。従って、メニュー項目「D」が変更対象項目となる。
【0048】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、メニュー項目の順番の入れ換え処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、現状順番テーブルにおける変更対象項目の順番を、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に、許容順位数(ここでは1つ)だけ変更する。図13に示す例では、メニュー項目「D」の順番を1つ上げる。この結果、メニュー項目「C」の順番が1つ下がることになる。
【0049】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、次に離れた項目の特定処理を実行する(ステップS2−3)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、残りのメニュー項目において、次に差分が最も大きいメニュー項目(変更対象項目)を特定する。例えば、図13に示す例では、メニュー項目「C」の差分が「−2」であり、次に差分が大きいため、メニュー項目「C」が変更対象項目となる。なお、差分が等しいメニュー項目が複数存在する場合には、現状順番テーブルにおいて順番が早いメニュー項目を、順次、変更対象項目として特定する。
【0050】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、既に順番を変更した項目について、再変更の有無の確認処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、この変更対象項目について、現状順番テーブルにおける順番を、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に許容順位数(ここでは1つ)だけ変更した場合、既に順番を変更した他のメニュー項目の順番を再度、変更することになるかどうかを確認する。
【0051】
既に順番を変更した他のメニュー項目の順番を、再度、変更することがない場合(ステップS2−4において「NO」の場合)には、通常順番決定手段210は、この現状順番テーブルにおける順番を、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に、許容順位数(ここでは1つ)だけ変更する(ステップS2−2)。
【0052】
一方、既に順番を変更した他のメニュー項目の順番を、再度、変更することになる場合(ステップS2−4において「YES」の場合)には、コール応答サーバ20の制御部21は、すべての項目について判断処理を行なったかどうかを確認する(ステップS2−5)。すべての項目について処理を行なっていない場合(ステップS2−5において「NO」の場合)、このメニュー項目の順番を変更することなく、次に離れた変更対象項目の特定処理(ステップS2−3)から再度、繰り返す。なお、上述のように、差分が等しいメニュー項目が複数存在する場合には、現状順番テーブルにおいて順番が早い方のメニュー項目を、次の変更対象項目として特定する。
【0053】
一方、すべての項目についての判断処理を行なった場合(ステップS2−5において「YES」の場合)には、通常順番の決定処理を終了する。これにより、メニュー項目データ記憶部25において、通常の送出順番が決定される。
【0054】
例えば、図13に示す例では、メニュー項目「C」は既に変更しているので、再変更することができないことになる。また、差分が「−1」や「1」のメニュー項目(「A」、「B」、「E」)についても、送出順番を変更した場合、既に変更した他のメニュー項目「D」を再変更することになるので、変更することができない。一方、メニュー項目(「G」、「H」)については順番を変更しても、既に変更した他のメニュー項目を再変更することがなく、順番に影響を与えないので送出順番を入れ換えることになる。
【0055】
(音声ガイド送出処理)
次に、音声ガイド送出処理を、図8、図9を用いて説明する。この処理は、利用者の電話端末10からの着信コールがあった場合に実行される。
【0056】
この場合、コール応答サーバ20の制御部21は、着信処理を実行する(ステップS3−1)。具体的には、コール応答サーバ20の回線接続部26は、着信があることを制御部21に通知する。
【0057】
ここで、コール応答サーバ20の制御部21は、顧客番号の取得処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213が、音声送出手段212に対して、顧客番号に対応するダイヤル番号ボタンの押下を指示する音声ガイドの送出指示を行なう。この音声ガイドは、回線接続部26を介して、電話端末10に対して送出される。
【0058】
利用者によって電話端末10のダイヤル番号ボタンが押下された場合、DTMF信号取得手段211は、回線接続部26を介してDTMF信号を取得する。そして、DTMF信号取得手段211は、電話端末10から取得したDTMF信号を、順次、DTMFマトリクスを用いてダイヤル番号に変換する。これにより、DTMF信号から変換された顧客番号を取得することができる。そして、DTMF信号取得手段211は、この顧客番号をコール応答管理手段213に供給する。
【0059】
この場合、コール応答管理手段213は、利用者属性データ記憶部23を用いて、この顧客番号を含む利用者属性レコード230を検索する。顧客番号を含む利用者属性レコード230を抽出できない場合には、コール応答管理手段213は、顧客番号の登録がないことを通知するとともに、顧客番号の押下のやり直しを指示する音声ガイドを、音声送出手段212を介して送出する。
【0060】
顧客番号を含む利用者属性レコード230を抽出できた場合には、コール応答サーバ20の制御部21は、再生速度学習機能の利用希望の取得処理を実行する(ステップS3−3)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、特定した顧客番号を再生速度制御手段215に通知する。この場合、再生速度制御手段215は、利用者属性データ記憶部23において、利用者属性レコード230の再生速度学習機能利用フラグデータ領域により、再生速度学習機能の利用希望の有無を判断する。
【0061】
ここで、再生速度学習機能利用フラグデータ領域において、再生速度の学習機能について「利用希望あり」を示すフラグが記録されている場合(ステップS3−4において「YES」の場合)、コール応答サーバ20の制御部21は、この顧客の利用履歴の取得処理を実行する(ステップS3−5)。具体的には、制御部21の再生速度制御手段215は、抽出した利用者属性レコード230において、所定期間の利用履歴を特定し、この利用履歴における再生速度に関するデータを取得する。本実施形態では、過去1ヶ月内の利用履歴を特定し、この中で直近の利用履歴(最後の利用日)に関連付けられた再生速度の値を取得する。これにより、古い利用履歴は使用されないことになり、最近の傾向を利用し
て再生速度を決定することができる。
【0062】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、この顧客の再生速度の設定処理を実行する(ステップS3−6)。具体的には、制御部21の再生速度制御手段215は、利用履歴の再生速度を再生速度初期値として設定する。
【0063】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、項目順番学習機能の利用希望の取得処理を実行する(ステップS3−7)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、特定した顧客番号を送出順番制御手段214に通知する。この場合、まず、送出順番制御手段214は、メニュー項目データ記憶部25から、通常の送出順番(デフォルト値)を取得する。そして、送出順番制御手段214は、利用者属性データ記憶部23において、利用者属性レコード230の項目順番学習機能利用フラグデータ領域により、項目順番学習機能の利用希望の有無を判断する。
【0064】
ここで、項目順番学習機能利用フラグデータ領域において、項目順番の学習機能について「利用希望あり」を示すフラグが記録されている場合(ステップS3−8において「YES」の場合)、図9に示すように、コール応答サーバ20の制御部21は、この顧客の利用履歴の取得処理を実行する(ステップS4−1)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、抽出した利用者属性レコード230において、所定期間の利用履歴を特定し、この利用履歴における利用項目識別子を取得する。ここでは、過去1年内の利用履歴を取得する。
【0065】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、利用回数の確認処理を実行する(ステップS4−2)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、取得した利用履歴を用いて、テレホンバンキングサービスの利用回数を算出する。そして、送出順番制御手段214は、この利用回数と、保持した基準回数とを比較する。
【0066】
ここで、利用回数が基準回数より多い場合(ステップS4−2において「YES」の場合)、コール応答サーバ20の制御部21は、利用履歴の多い順番に並び替え処理を実行する(ステップS4−3)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、利用履歴に含まれる利用項目識別子を用いて、メニュー項目毎に利用回数を算出する。そして、送出順番制御手段214は、通常の送出順番から、利用履歴に含まれるメニュー項目を抜き出し、このメニュー項目を利用回数が多い順番に送出順番の並べ替えを行なう。
【0067】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、早押しフラグの登録の確認処理を実行する(ステップS4−4)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、この顧客の利用履歴の中で、早押しフラグの記録された利用履歴を検索する。
【0068】
早押しフラグの記録された利用履歴を検出できた場合(ステップS4−4において「YES」の場合)、コール応答サーバ20の制御部21は、早押し項目の並び替え処理を実行する(ステップS4−5)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、早押しフラグが記録された利用履歴の利用項目識別子を特定し、この利用項目識別子のメニュー項目の順番を後回しにする。これにより、利用履歴に基づいて上位の送出順番を決定する。この結果、利用履歴がないメニュー項目は、上位の送出順番の次に、通常の送出順番に従って並べることにより、顧客個別の送出順番を決定する。
【0069】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、並び替えた送出順番によりメニュー項目の音声出力処理を実行する(ステップS4−6)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、生成した送出順番をコール応答管理手段213に供給する。そして、コール応答管理手段213は、取得した送出順番を用いて、音声送出手段212から電話
端末10に対して音声ガイドの送出を行なう。
【0070】
一方、項目順番学習機能利用フラグにおいて、項目順番の学習機能の「利用希望あり」を示すフラグが記録されていない場合(ステップS3−8において「NO」の場合)、コール応答サーバ20の制御部21は、デフォルト値の順番により音声ガイドの出力処理を実行する(ステップS4−7)。具体的には、制御部21の送出順番制御手段214は、メニュー項目データ記憶部25から通常の送出順番を取得する。そして、制御部21の送出順番制御手段214は、この送出順番をコール応答管理手段213に供給する。そして、コール応答管理手段213は、取得した送出順番を用いて、音声送出手段212から電話端末10に対して音声ガイドの送出を行なう。
【0071】
この場合、音声送出手段212は、回線接続部26を介して、コール応答管理手段213により指示された項目の再生内容を音声出力して、再生速度制御手段215において設定された再生速度により送出する。
【0072】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、選択取得処理を実行する(ステップS4−8)。具体的には、制御部21のDTMF信号取得手段211が、電話端末10において押下されたダイヤル番号ボタンに対応するDTMF信号を取得することにより利用者の選択情報を取得する。
【0073】
(メニュー項目の選択取得処理)
次に、メニュー項目の選択取得処理を、図10を用いて説明する。
顧客が所望のサービスを利用する場合、電話端末10を用いて、このメニュー項目を選択するためのダイヤル番号ボタンを押下する。
【0074】
コール応答サーバ20の回線接続部26が電話端末10からのDTMF信号を取得した場合、回線接続部26は、このDTMF信号を、制御部21のDTMF信号取得手段211に供給する。
【0075】
この場合、コール応答サーバ20の制御部21は、このDTMF信号をダイヤル番号に変換する(ステップS5−1)。具体的には、制御部21のDTMF信号取得手段211は、DTMFマトリクスを利用してダイヤル番号に変換する。
【0076】
DTMF信号取得手段211がメニュー項目の選択入力のダイヤル番号を取得した場合(ステップS5−2において「YES」の場合)、DTMF信号取得手段211は、DTMF信号から変換されたダイヤル番号データを、ダイヤル番号対応テーブルに基づいてコール応答管理手段213に供給する。
【0077】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、選択履歴の記録処理を実行する(ステップS5−3)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、この顧客に関する利用者属性レコード230の利用履歴に、利用項目識別子(選択されたメニュー項目の項目識別子)に関するデータを記録する。
【0078】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、選択された項目に関するDTMF信号を取得したタイミングと、この項目の音声ガイドの送出タイミングとの比較処理を実行する(ステップS5−4)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、DTMF信号を取得したときに送出していたメニュー項目(送出メニュー項目)を特定する。そして、コール応答管理手段213は、送出メニュー項目の送出順番と、選択されたメニュー項目(選択メニュー項目)の送出順番を用いて前後関係を判断する。
【0079】
ここで、送出メニュー項目の順番が選択メニュー項目の順番より早い場合(ステップS5−4において「YES」の場合)、コール応答サーバ20の制御部21は、早押しフラグの記録処理を実行する(ステップS5−5)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、この顧客に関する利用者属性レコード230の利用履歴に、早押しフラグに関するデータを記録する。
【0080】
(再生速度選択処理)
次に、再生速度選択処理を、図11を用いて説明する。
本実施形態では、音声ガイドの再生速度が速い場合や遅い場合には、再生速度を変更することができる。この場合、電話端末10を用いて、再生速度選択のためのダイヤル番号ボタンを押下する。なお、変化量に応じて、連続して、このダイヤル番号ボタンを押下することができる。
【0081】
コール応答サーバ20の回線接続部26が電話端末10からのDTMF信号を取得した場合、回線接続部26は、このDTMF信号を、制御部21のDTMF信号取得手段211に供給する。
【0082】
コール応答サーバ20の制御部21は、このDTMF信号をダイヤル番号に変換する(ステップS6−1)。具体的には、制御部21のDTMF信号取得手段211は、DTMFマトリクスを利用してダイヤル番号に変換する。ここでは、制御部21のDTMF信号取得手段211は、所定時間内に連続して押下されたDTMF信号をまとめて、連続したダイヤル番号に変換する。
【0083】
DTMF信号取得手段211が再生速度変更のダイヤル番号を取得した場合(ステップS6−2において「YES」の場合)、DTMF信号取得手段211は、DTMF信号から変換されたダイヤル番号データを、ダイヤル番号対応テーブルに基づいて、制御部21の再生速度制御手段215に供給する。
【0084】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数の取得処理を実行する(ステップS6−3)。具体的には、制御部21の再生速度制御手段215は、連続したダイヤル番号の連続数を算出する。
【0085】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数分だけ速度変更処理を実行する(ステップS6−4)。具体的には、速度アップのダイヤル番号データを取得した場合には、制御部21の再生速度制御手段215は、連続数を再生速度値に加算する。また、速度ダウンのダイヤル番号データを取得した場合には、制御部21の再生速度制御手段215は、連続数を再生速度値に減算する。これにより、電話端末10に対して音声送出手段212から送出される音声ガイドの再生速度を変更することができる。
【0086】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、再生速度選択履歴の記録処理を実行する(ステップS6−5)。具体的には、制御部21の再生速度制御手段215は、この顧客に関する利用者属性レコード230の利用履歴に、再生速度値に関するデータを記録更新する。
【0087】
(メニュー戻し処理)
次に、メニュー戻し処理を、図12を用いて説明する。
本実施形態では、顧客が音声ガイドを聞き逃した場合等、音声ガイドを戻すことができる。この場合、電話端末10を用いて、戻し指示入力のためのダイヤル番号ボタンを押下する。なお、戻す量に応じて、連続して、このダイヤル番号ボタンを押下することができる。
【0088】
コール応答サーバ20の回線接続部26が電話端末10からのDTMF信号を取得した場合、回線接続部26は、このDTMF信号を、制御部21のDTMF信号取得手段211に供給する。
【0089】
この場合、コール応答サーバ20の制御部21は、このDTMF信号をダイヤル番号に変換する(ステップS7−1)。具体的には、制御部21のDTMF信号取得手段211は、DTMFマトリクスを利用してダイヤル番号に変換する。ここでは、制御部21のDTMF信号取得手段211は、所定時間内に連続して押下されたDTMF信号をまとめて、連続したダイヤル番号に変換する。
【0090】
DTMF信号取得手段211が戻し指示入力のダイヤル番号を取得した場合(ステップS7−2において「YES」の場合)、DTMF信号取得手段211は、DTMF信号から変換されたダイヤル番号データを、ダイヤル番号対応テーブルに基づいて、制御部21のコール応答管理手段213に供給する。
【0091】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数の取得処理を実行する(ステップS7−3)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、ダイヤル番号の連続数に基づいて、ダイヤル番号ボタンの押下回数を算出する。
【0092】
そして、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数分だけ前のメニュー項目に戻る処理を実行する(ステップS7−4)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、戻し指示入力が行なわれたときの送出メニュー項目(現在メニュー項目)の送出順番及び再生速度をメモリに記憶させる。そして、コール応答管理手段213は、この顧客の送出順番において連続数だけ前のメニュー項目(先行メニュー項目)の先頭部分まで遡る。
【0093】
次に、コール応答サーバ20の制御部21は、再生速度の確認処理を実行する(ステップS7−5)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、再生速度制御手段215に対して再生速度の制御を指示する。ここで、再生速度制御手段215において再生速度として通常値以下であり、高速再生中でない場合(ステップS7−5において「NO」の場合)、再生速度制御手段215は、設定されている速度により再生処理を実行する(ステップS7−6)。これにより、そのままの再生速度でメニュー項目が再生される。
【0094】
一方、再生速度制御手段215において再生速度が通常値より高い値が設定されていることにより高速再生中と判断される場合(ステップS7−5において「YES」の場合)、コール応答管理手段213は、押下回数分だけ戻したメニュー項目については、通常速度により再生処理を実行する(ステップS7−7)。具体的には、コール応答管理手段213は、再生速度制御手段215に対して通常速度での音声ガイドの送出を指示する。そして、メモリに保持された送出メニュー項目に戻った場合、コール応答管理手段213は、再生速度制御手段215に対して、メモリに保持された再生速度に戻す指示を行なう。
【0095】
ここで、メニュー戻し処理の事例を、図14を用いて説明する。この事例では、メニュー項目「A」〜「G」の送出順番が設定されている場合を想定する。
メニュー項目の送出順番を決定した場合、コール応答サーバ20の制御部21は、取得した送出順番を用いて音声ガイドの送出を行なう(ステップS4−6,7)。これにより、時刻t1において、音声ガイドの出力が開始される。
【0096】
そして、時刻t2において、速度アップの再生速度選択入力が行なわれた場合、コール
応答サーバ20の制御部21は、メニュー項目「B」以降の再生速度を上げる(ステップS6−4)。
【0097】
また、時刻t3のメニュー項目「E」の送出中に2回の戻し指示入力が行なわれた場合、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数に基づいて、2つのメニュー項目を遡り、メニュー項目「D」の先頭に戻る(ステップS7−4)。
【0098】
そして、時刻t4において、コール応答サーバ20の制御部21は音声ガイドの送出を再開する。この場合、高速再生を行なっていたため、コール応答サーバ20の制御部21は通常速度により再生を行なう(ステップS7−7)。
【0099】
そして、時刻t5において、戻し指示入力が行なわれたメニュー項目まで戻った場合には、コール応答サーバ20の制御部21は元の速度(時刻t2において設定された再生速度)に戻す。
【0100】
以上、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
・ 上記実施形態では、コール応答サーバ20の制御部21は、全体利用履歴による全体傾向を取得し(ステップS1−1)、全体傾向による評価値を付与する(ステップS1−2)。そして、制御部21は、合計評価値により仮順番決定処理を実行する(ステップS1−6)。次に、制御部21は、メニュー項目毎に、仮順番テーブルにおける順番と現状の順番とを比較して、最も離れているメニュー項目を特定し(ステップS2−1)、メニュー項目の順番の入れ換え処理を実行する(ステップS2−2)。更に、次に離れた項目を入れ替えても、既に順番を変更した他のメニュー項目について再変更しない場合(ステップS2−4において「NO」の場合)、この現状順番テーブルにおける順番を、再度、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に、許容順位数(1つ)だけ変更する(ステップS2−2)。これにより、利用履歴の多い順番にメニュー項目を並び替えることができる。更に、各メニュー項目の送出順番の変更を所定の範囲に留めることができる。各メニュー項目の送出順番の変更が大きい場合、利用者の混乱を招く可能性があるが、このような混乱を抑制しながら、利用の可能性の高いメニュー項目の送出順番を前にすることにより、利用者によって効率的にメニュー項目を選択することができる。また、コール応答サーバ20においても、メニュー項目の効率的な選択を促進することができる。従って、利用者のユーザビリティを向上させるとともに、通話時間を短くすることにより通信コストの軽減を図りながらテレホンサービスを提供することができる。
【0101】
・ 上記実施形態では、コール応答サーバ20の制御部21は、曜日、日付、時刻帯パターンを取得し(ステップS1−3)、このパターンにより評価値を付与する(ステップS1−4)。そして、制御部21は、全体利用履歴による評価値と、各パターンによる評価値とを合計する(ステップS1−5)。メニュー項目の利用状況は、曜日や日付、時刻帯によって変化することがあり、この変化を考慮してメニュー項目の送出順番を決定することができる。
【0102】
・ 上記実施形態では、利用者属性データ記憶部23には利用者属性レコード230が記録される。この利用者属性レコード230は、顧客番号や項目順番学習機能利用フラグ、利用履歴(利用日、利用項目識別子等)に関するデータを含んで構成される。そして、コール応答サーバ20の制御部21は、顧客番号を取得し(ステップS3−2)、項目順番学習機能の利用希望を取得する(ステップS3−7)。項目順番の学習機能についての「利用希望あり」を示すフラグが記録されている場合、制御部21は、この顧客の利用履歴を取得し(ステップS4−1)、利用回数が基準回数より多い場合、コール応答サーバ20の制御部21は、利用履歴の多い順番に並び替える(ステップS4−3)。これにより、顧客の利用状況を反映させてメニュー項目の送出順番を決定することができる。
【0103】
・ 上記実施形態では、利用者属性データ記憶部23には利用者属性レコード230が記録される。この利用者属性レコード230の利用履歴には、早押しフラグに関するデータが記録されている。そして、早押しフラグの記録された利用履歴を検出できた場合、コール応答サーバ20の制御部21は、早押し項目の並び替え処理を実行する(ステップS4−5)。顧客が早押しを行なった場合には、このメニュー項目のダイヤル番号を把握していると考えられる。従って、このメニュー項目より他のメニュー項目を優先させることができる。これにより、顧客は、ダイヤル番号を把握しているメニュー項目に関しては早押しにより、ダイヤル番号を把握していないメニュー項目に関しては音声ガイドにより、所望のメニュー項目を選択することができる。
【0104】
・ 上記実施形態では、再生速度選択のダイヤル番号を取得した場合、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数を取得し(ステップS6−3)、押下回数分だけ再生速度を変更する(ステップS6−4)。これにより、短時間でメニュー項目を選択したり、ゆっくりメニュー項目を確認しながら選択したりすることができる。
【0105】
・ 上記実施形態では、戻し指示入力のダイヤル番号を取得した場合、コール応答サーバ20の制御部21は、押下回数を取得し(ステップS7−3)、押下回数分だけ前のメニュー項目の先頭に戻る処理を実行する(ステップS7−4)。更に、再生速度制御手段215において高速再生が設定されている場合、コール応答管理手段213は、戻った回数(連続数)だけ、通常速度で再生処理を実行する(ステップS7−7)。高速再生に対して通常速度で再生することにより、顧客はメニュー項目の確認を的確に行なうことができる。
【0106】
なお、上記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
○ 上記実施形態では、時刻t4において、コール応答サーバ20の制御部21は音声ガイドの送出を再開する。この場合、高速再生を行なっている場合、コール応答サーバ20の制御部21は通常速度により再生を行なう(ステップS7−7)。ここで、速度アップのダイヤル番号データを取得した場合には、先に設定された再生速度値(時刻t2において設定された再生速度値)に戻して再生するようにしてもよい。
【0107】
また、時刻t4において取得した戻し指示入力の押下回数に応じて再生速度を制御するようにしてもよい。具体的には、コール応答管理手段213に、戻し指示入力の押下回数に応じて再生速度を決定するための速度変更基準回数を保持させておく。そして、戻し指示入力の押下回数が速度変更基準回数より小さい場合には、コール応答管理手段213は再生速度の確認処理(ステップS7−5)を実行する。一方、戻し指示入力の押下回数が速度変更基準回数より多い場合には、コール応答管理手段213は、そのままの再生速度(戻し指示入力前の速度)でメニュー項目の音声ガイドを送出する制御を行なう。この場合、高速再生中の場合には、高速再生が維持される。これにより、戻りが少ない場合にはメニュー項目の内容を精査させることができるとともに、戻りが多い場合には再度聞き直しとして利用することができる。従って、通話コストの負担を重くすることなく、利用者の利便性を向上させることができる。
【0108】
○ 上記実施形態では、コール応答サーバ20の制御部21は、顧客番号の取得処理を実行する(ステップS3−2)。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213が、電話端末10に対して、顧客番号に対応するダイヤル番号ボタンの押下を指示する音声ガイドの送出処理を行なう。これに代えて、公知の発信者電話番号通知サービスを用いて、コール応答サーバ20の制御部21が顧客を特定することも可能である。この場合には、利用者属性データ記憶部23に、顧客が利用する電話番号を登録しておく。そして、着信があった場合に、コール応答サーバ20の制御部21が、発信者電話番号と利用者属性
データ記憶部23に記録された電話番号とを照合して顧客を特定する。これにより、利用者側でダイヤル番号ボタンを押下して顧客番号を送出する必要がなく、利便性を向上させることができる。
【0109】
○ 上記実施形態では、コール応答サーバ20の制御部21は、項目の順番の入れ換え処理を実行する(ステップS2−2)。具体的には、制御部21の通常順番決定手段210は、現状順番テーブルにおける変更対象項目の順番を、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に、許容順位数(1つ)だけ変更する。この許容順位数は「1」に限定されるものではない。この場合、ステップS2−4において、制御部21の通常順番決定手段210は、この変更対象項目について、他のメニュー項目が許容順位数よりも多く変更されることになるかどうかを確認する。
【0110】
○ 上記実施形態では、通常順番決定手段210は、この現状順番テーブルにおける順番を、仮順番テーブルにおける順番に近づける方向に、許容順位数(1つ)だけ変更する(ステップS2−2)。この場合、許容順位数は一定値に限定されるものではない。例えば、現状順番テーブルにおける順番を、仮順番テーブルにおける順番との距離(差分)に応じて設定するように構成することも可能である。例えば、通常順番決定手段210に、差分から許容順位数を算出する関数を保持させておく。現状の送出順番が、利用状況とかけ離れている場合には、速やかに実態に合った順番に変更することができる。
【0111】
○ 上記実施形態では、コール応答サーバ20の制御部21は、再生速度学習機能の利用希望の取得処理を実行する(ステップS3−3)。また、コール応答サーバ20の制御部21は、項目順番学習機能の利用希望の取得処理を実行する(ステップS3−7)。この場合、コール応答サーバ20の制御部21は、利用者属性データ記憶部23に記録された利用者属性レコード230の再生速度学習機能利用フラグや項目順番学習機能利用フラグを用いて、学習機能の利用希望の有無を判断する。これに加えて、利用者に学習機能の利用希望の有無を確認するように構成することも可能である。具体的には、制御部21のコール応答管理手段213は、再生速度の学習機能の利用希望の有無の選択を指示する音声ガイドを音声送出手段212から送出する。利用者が電話端末10のダイヤル番号ボタンを押下した場合、DTMF信号取得手段211は、回線接続部26を介してDTMF信号を取得する。そして、DTMF信号取得手段211は、電話端末10から取得したDTMF信号をダイヤル番号に変換してコール応答管理手段213に供給する。コール応答管理手段213は、このダイヤル番号に対応して再生速度や項目順番の学習機能の利用希望の有無を判断する。例えば、1つの利用者識別子を、家族など複数人が使用する場合、利用履歴に基づく学習が機能しないことがある。また、テレホンバンキングサービスの利用環境によっては、設定を変更したい場合もある。これにより、利用状況に応じて利便性の高いサービスを提供することができる。
【0112】
○ 上記実施形態では、利用者による再生速度学習機能の利用希望の有無や、電話端末10における再生速度選択により、メニュー項目の再生速度を変更する。この場合、現在送出順番に対して、送出順番を変更したメニュー項目について再生速度を変更するようにしてもよい。この場合には、現在送出順番に対して、送出順番を変更したメニュー項目識別子に対して変更フラグをメニュー項目データ記憶部25に記録しておく。そして、変更フラグが記録されたメニュー項目を送出する場合には、コール応答管理手段213は、このメニュー項目の再生速度を遅くするように制御する。これにより、各利用者に対して変更部分の聞き漏らしを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0113】
【図1】本発明の実施形態のシステム概略図。
【図2】利用状況データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図3】利用者属性データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図4】パターンデータ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図5】メニュー項目データ記憶部に記録されたデータの説明図。
【図6】本実施形態の処理手順の説明図。
【図7】本実施形態の処理手順の説明図。
【図8】本実施形態の処理手順の説明図。
【図9】本実施形態の処理手順の説明図。
【図10】本実施形態の処理手順の説明図。
【図11】本実施形態の処理手順の説明図。
【図12】本実施形態の処理手順の説明図。
【図13】メニュー項目の送出順番の並び替えの説明図。
【図14】メニュー項目の送出処理の説明図。
【符号の説明】
【0114】
10…電話端末、20…コール応答サーバ、21…制御手段としての制御部、210…通常順番決定手段、211…DTMF信号取得手段、212…音声送出手段、213…コール応答管理手段、214…送出順番制御手段、215…再生速度制御手段、22…利用状況データ記憶部、23…利用者属性データ記憶部、24…パターンデータ記憶部、25…メニュー項目データ記憶部、26…回線接続部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、
電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出することによりテレホンサービスの提供処理を実行する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムであって、
前記制御手段が、
テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更する再生速度制御手段と、
前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、前記再生速度制御手段に対して再生速度の変更を指示して前記先行メニュー項目から再送出するコール応答管理手段と
を備えたことを特徴とするテレホンサービス処理システム。
【請求項2】
前記コール応答管理手段は、
前記先行メニュー項目から前記現在メニュー項目までの再送出を完了した場合には、前記再生速度制御手段に対して、前記速度変更指示信号を取得したときの再生速度に戻す指示を行なうことを特徴とする請求項1に記載のテレホンサービス処理システム。
【請求項3】
前記コール応答管理手段は、
前記電話端末から取得した戻し指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて現在メニュー項目から遡った前記先行メニュー項目を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載のテレホンサービス処理システム。
【請求項4】
前記再生速度制御手段は、
前記電話端末から取得した速度変更指示信号の取得回数を特定し、この取得回数に応じて再生速度を変更することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のテレホンサービス処理システム。
【請求項5】
テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、
電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムを用いて、テレホンサービスを提供するための処理プログラムであって、
前記制御手段を、
テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更する再生速度制御手段、
前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、前記再生速度制御手段に対して再生速度の変更を指示して前記先行メニュー項目から再送出するコール応答管理手段
として機能させることを特徴とするテレホンサービス処理プログラム。
【請求項6】
テレホンサービスにおいて利用されるメニュー項目と、このメニュー項目の送出順番を記録したメニュー項目情報記憶手段と、
電話端末に対して、前記送出順番に応じてメニュー項目を音声により送出する制御手段とを備えたテレホンサービス処理システムを用いて、テレホンサービスを提供するための
処理方法であって、
前記制御手段が、
テレホンサービスの提供中に電話端末から速度変更指示信号を取得した場合には、この速度変更指示信号に応じてメニュー項目の音声の再生速度を変更し、
前記電話端末からメニュー項目の戻し指示信号を取得した場合には、再生中の現在メニュー項目を特定し、前記メニュー項目情報記憶手段を用いて、この現在メニュー項目から戻し指示信号に応じて遡った先行メニュー項目を特定し、再生速度を変更して前記先行メニュー項目から再送出することを特徴とするテレホンサービス処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−4859(P2009−4859A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161354(P2007−161354)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(592131906)みずほ情報総研株式会社 (187)
【出願人】(592259978)株式会社みずほ銀行 (117)
【Fターム(参考)】