説明

ディスクブレーキ

【課題】鉄やアルミニウムからなる基体の表面に施したクロムめっきの耐食性を確保するための製造効率を向上させる。
【解決手段】アルミニウム合金製のピストン基体の表面に陽極酸化皮膜層を形成し、該陽極酸化皮膜層上にクロムめっき層を形成した後、硝酸溶液に浸漬する、不動態化処理によりピストンの開口側端面のクロムめっき層の表面およびマイクロクラックの内部に不動態皮膜を形成する。これにより、研磨によりマイクロクラックを閉塞させることが困難であったピストンの開口側端面におけるクロムめっき層の耐食性を確保した上で、製造効率を向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制動を行なうディスクブレーキに関する。
【背景技術】
【0002】
ディスクブレーキに用いられるピストンは基体として鉄やアルミニウムが用いられており、この基体の表面に摺動性を向上させるためにクロムめっきを施すものがある。この表面に施されるクロムめっきは、めっきを行っただけでは、マイクロクラックと呼ばれる微細なひび割れが生じており、表面に水分が付着した場合には、マイクロクラックからピストン基体に水分が達してしまいピストン基材に錆が生じてしまうことがあり、クロムめっきの耐食性を向上させる処理が必要となっている。
【0003】
クロムめっきの耐食性を向上させる処理の一例として、クロムめっき層のマイクロクラック内に樹脂を含浸させる手法がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−70787号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたクロムめっき層のマイクロクラック内部に樹脂を充填させる手法は、表面の後処理工程が多段にわたるため、製造工程が煩雑化してしまう。本発明の目的は、鉄やアルミニウムからなる基体の表面に施したクロムめっきの耐食性を確保するための製造効率を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のディスクブレーキは、ブレーキパッドをディスクロータに押圧するピストンと、該ピストンがピストンシールを介して摺動可能に内装され、外部から供給される液圧により前記ピストンを推進するシリンダと、を有するディスクブレーキにおいて、前記ピストンは、鉄またはアルミニウム合金製のピストン基体からなり、少なくとも前記ブレーキパッドとの当接面にクロムめっき層を被覆し、前記クロムめっき層を被覆後、クロムを溶解しない酸化剤に浸漬させて、前記クロムめっき層表面および前記クロムめっき層に生成されたマイクロクラック内部に不動態皮膜を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、鉄やアルミニウムからなる基体の表面に施したクロムめっきの耐食性を確保するための製造効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態のディスクブレーキの外観を示す外観図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】耐食性試験方法を説明するための概略図である。
【図4】本実施形態の説明図であって、(A)は未処理の試料10の表面、(B)は濃硝酸溶液により不動態化処理を施した試料9の表面、(C)は熱的負荷を与えた試料1〜8の表面をそれぞれ模式的に示した図である。
【図5】各試料1〜10の後処理後の耐食性評価結果を示す図表である。
【図6】各試料1〜10の開口側端面のクロムめっき層表面の光学顕微鏡の画像である。
【図7】実施例1における表面処理工程の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1および図2は、本発明を適用した場合に好適なディスクブレーキで、対向型キャリパのディスクブレーキの全体構造を示す。このディスクブレーキは、キャリパ1、ディスクロータ2、該ディスクロータ2の軸方向両側に配置された一対のブレーキパッド3,4を有する。キャリパ1は、キャリパ本体5に形成された一対の取付孔5aに図示しない取付ボルトが挿通され、この取付ボルトが車両の非回転部に締結されることにより、車両の非回転部に固定されるように構成されている。一対のブレーキパッド3,4は、キャリパ本体5にディスクロータ2の回転方向に沿って形成された空間5b内に、パッドピン11,11に吊り下げられて配置されている。また、ブレーキパッド3,4は、キャリパ本体5に固定されるパッドスプリング12によってディスクロータ2の径方向内方へ付勢されるように構成されている。
【0010】
キャリパ本体5には、ディスクロータ2を挟んで一対のシリンダ部5c,5dが設けられている。このシリンダ部5c,5dにはそれぞれディスクロータ2の周方向に沿って並んで設けられる有底のボア6,6が形成されている。キャリパ1は、キャリパ本体5と、有底のボア6,6にピストンシール7,7を介して摺動可能に設けられたカップ形状のピストン8,8とを有する。このピストン8,8は、アルミニウム合金製または鉄製のピストン基体9を有している。なお、図1および図2に示すキャリパ1は、ボア6およびピストン8を合計4個有する対向4ポッド形式である。ちなみに、以下に示すピストン8は、この対向型のディスクブレーキ以外にもフローティング式のディスクブレーキにも適用することができる。ピストンシール7,7は、ゴム硬度70〜85IRHDのエチレンプロピレンゴム(EPDM)製の環状体であり、断面が長方形をなしている。また、ボア6のピストンシール7よりも開口側には、ゴム製のダストシール13,13が設けられている。
【0011】
ピストン8,8は、環形状の開口側端面8a,8aをそれぞれブレーキパッド3,4に向けて配置されている。キャリパ本体5のボア6,6の底面とピストン8,8の非開口側端面8b,8bとの間でピストンシール7,7により密封される空間には、液圧室10,10が形成されている。そして、ブレーキペダルの操作に応じてシリンダ部5c,5dの外部である図示せぬマスタシリンダから液圧室10,10にブレーキ液圧が供給されると、ピストン8,8が推進されてブレーキパッド3,4がディスクロータ2の両面に押し付けられる。これにより、ディスクロータ2が一対のブレーキパッド3,4により挟圧されて車両に制動力が発生する構造になっている。
【0012】
ここで、ディスクブレーキのピストン8は、ゴム製のピストンシール7の弾性により、ブレーキ操作の解除後に一定量後退する、いわゆるロールバックするようになっているとともに、ブレーキパッド3,4の摩耗に応じてピストンシール7によって締め付けられる部位が移動するように構成されている。このため、ピストン8の外周側表面は、ピストンシール7に対して、適度に密着し、かつ適度に滑る特性が要求され、この特性を満足させるため、ピストン8の外表面にはクロムめっきが施されるようになっている。
【0013】
しかしながら、ピストン基体9の外表面をクロムめっき層14(図4参照)で被覆した場合、該クロムめっき層14の表面にはマイクロクラック15(図4参照)が存在し、該マイクロクラック15がピストン8の腐食の起点になり、クロムめっき全体が剥離するおそれがある。したがって、ディスクブレーキ用ピストン8としての性能を満足させるためには、マイクロクラック15を閉塞し、ピストン基体9を大気に対して隔離させる必要がある。そこで、本願出願人は、仕上工程において、ピストンシール7が接触するピストン8の外周面についてはバフ研磨を行なうことで、マイクロクラック15をにより閉塞させている。
【0014】
ここで、ピストン8の開口側端面8aは、ブレーキパッド3,4の裏板3a,4a(図2参照)との接触面となっている。ブレーキパッド3,4には、裏板3a,4aに形成した銅めっき層をろう材として裏板3a,4aとライニング3b,4b(焼結パッド)とを熱接合させて製造されるものが実用化されている。このようなディスクブレーキでは、裏板3a,4aの背面、すなわちピストン8の開口側端面8aとの接触面も、銅めっき層により被覆されている。また、上記ディスクブレーキでは、ピストン8の開口側端面8aのクロムめっき層14と裏板3a,4aの銅めっき層とが接触することから、クロムめっき層14と銅めっき層との間の電位差に起因して、クロムめっき層14が異種金属接触腐食を起こすおそれがある。
【0015】
このような異種金属接触腐食の懸念があるピストン8の開口側端面8aは、研磨が困難であることから、従来、クロムめっき層14の厚さを他の部分よりも厚くしてピストン8の開口側端面8aのクロムめっき層14の耐食性を確保していたが、クロムめっき層14の生成に要する時間が増大し、生産性の確保が困難であった。さらに、ピストン8の開口側端面8aの角部でクロムめっき層14の厚さが極度に厚くなるため、制動時に当該角部に応力が集中し、クロムめっき層14が欠けてしまうこともある。
【0016】
そこで、本願出願人は、製造工程を簡素にし、かつ、ピストン8の開口側端面8aの耐食性を確保して、ディスクブレーキ用ピストンとして要求される性能を満足させるべく鋭意研究を重ねた結果、陽極酸化処理によりアルミニウム合金製のピストン基体9(図4参照)の全表面に陽極酸化皮膜層を形成した後、該ピストン基体9の少なくとも開口側端面(ピストン8の開口側端面8a)にクロムめっき層14を積層し、さらに、ピストン8を濃硝酸溶液に浸漬して、クロムめっき層14の表面および該表面に開口するマイクロクラック14の内部まで不動態皮膜16(図4参照)を形成することにより、耐食性を確保したディスクブレーキ用ピストンが得られるという結論に至った。以下、本願出願人が実施した試験の内容およびその結果を説明する。
【0017】
ここで、試料として使用されたピストン基体9は、二輪車のディスクブレーキ用のピストン素材(材質:A6061)である。使用される各試料1〜10には、〔表1〕の処理条件で陽極酸化処理およびクロムめっき処理が施される。また、クロムめっき処理後の各試料1〜10は、〔表2〕の条件で後処理が施される。〔表2〕の処理を簡単に説明すると、比較例としての試料1〜5は、指定された温度まで昇温させた後、指定された時間だけ放置したものである(熱処理)。また、比較例としての試料6〜8は、指定された条件で熱処理後に急水冷するサイクルを5サイクル繰り返したものである(熱衝撃処理)。さらに、実施例としての試料9は、濃硝酸溶液に常温で所定時間(本実施例においては24時間)、浸漬したものである(不動態化処理)。なお、比較例としての試料10は、クロムめっき処理後の後処理を実施していないものである。
【0018】
【表1】

【0019】
【表2】

【0020】
図3に、各試料1〜10について実施される耐食性試験の概略図を示す。この図に示されるように、耐食性試験は、試料1〜10(ピストン8)の開口側端面8aをブレーキパッド3,4の裏板3a,4aに見立てた銅板17に接触させた状態で静置し、複合サイクル試験(JASO M609)を10サイクル実施することで行った。なお、耐食性の評価は、後処理を実施していない試料10(以下、未処理の試料10という)の開口側端面8aの腐食の程度を基準とし、後処理を実施した各試料1〜9の開口側端面8aと比較することにより行った。
【0021】
図5の図表中の耐食性評価(外観評価)の結果を参照すると、試料9のみが、試料10と比較して、開口側端面8aの腐食の程度が低く、耐食性が向上したことが理解できる。これに対して、比較例である試料1〜8については、いずれの場合も試料10と比較して開口側端面8aの腐食の程度が高く、ディスクブレーキ用ピストン8として要求される性能(耐食性)を満足していない。
【0022】
さらに、図6の図表中に示されるのは、各試料1〜10の開口側端面8aにおけるクロムめっき層14の表面の光学顕微鏡の画像である。この図を参照すると、熱的負荷を与えた試料1〜8においては、熱的処理を施していない試料9ならびに試料10と比較して、クロムめっき層14の表面のクラック15が顕著であることがわかる。これは、熱的負荷を与えた試料1〜8は、熱的負荷によるクロムめっき層14の収縮やピストン素材であるアルミニウム合金の熱膨張にクロムめっき層14が追従することができないことに起因して、クロムめっき層14に多くのマイクロクラック15が発生し、母材であるピストン基体9にまで達したマイクロクラック15を介して、アルミニウムと銅板17との間で異種金属接触腐食が進行したものと推測することができる。
【0023】
図4は、(A)未処理の試料10の表面、(B)濃硝酸溶液により不動態化処理を施した試料9の表面、(C)熱的負荷を与えた試料1〜8の表面をそれぞれ模式的に示したものである。なお、図4においては陽極酸化皮膜層の図示を省略する。試料10においては、クロムめっき層14の表面にのみ極薄の不動態皮膜16が形成されている。試料10におけるクロムめっき層14のマイクロクラック15の内部に不動態皮膜16が形成されていないのは、マイクロクラック15の内部が酸化力を有する環境にないため、マイクロクラック15の内部にまで不動態皮膜16を生成することができないためであると考えられる。したがって、試料10の場合、まず、マイクロクラック15の内部の腐食(孔食)が始まり、母材(ピストン基体9)のアルミニウムにまで進行した後、より電気化学的に卑なアルミニウムの腐食が始まるものと推測される。
【0024】
一方、実施例である試料9においては、酸化剤(硝酸)の作用により不動態皮膜16の厚さが増すのに加え、マイクロクラック15の内部にも不動態皮膜16が形成されている。これは、酸化剤がマイクロクラック15の内部にまで入り込み、マイクロクラック15の内部が酸化力を有する環境になったことにより、マイクロクラック15の内部にも不動態皮膜16が生成されるためであると考えられる。したがって、試料9の場合、クロムめっき層14の表面とマイクロクラック15の内部との間の電位差が非常に小さくなり、腐食の進行が抑制されたものと推測される。
【0025】
また、比較例である試料1〜8においては、熱履歴によりクロムめっき層14のマイクロクラック15の内部に不動態皮膜16を生成することができるが、他方で、母材(アルミニウム基体11)にまで達するマイクロクラック15が発生し、前述したように、マイクロクラック15を介して、アルミニウムと銅板17との間で異種金属接触腐食が進行したものと推測することができる。なお、不動態皮膜16は、熱履歴により生成が促進される反面、温度上昇、ハロゲンイオンの存在あるいはphの低下等により破壊され易くなる性状を持つ。
【0026】
本願出願人は、上記試験結果に基づき、アルミニウム合金製のピストン基体9の表面にりん酸溶液による陽極酸化処理により陽極酸化皮膜層を形成し、該陽極酸化皮膜層上にクロムめっき層14を積層する場合において、ピストン8の開口側端面8aのクロムめっき層14の耐食性を向上させるための条件を、クロムめっき処理後、濃硝酸溶液に浸漬することにより、クロムめっき層14の表面およびマイクロクラック15の内部に不動態皮膜16を形成することとした。
【実施例1】
【0027】
図7に基づいて、カップ形状のピストン基体9(図4参照)を表面処理する手順を説明する。なお、ピストン基体9として使用されたのは、ピストン素材(材質:A6061)である。まず、脱脂処理工程においてピストン基体9の表面を脱脂処理する。次に、水洗・乾燥工程において、脱脂処理が完了したピストン基体9を、水洗する。次に、陽極酸化処理工程では、りん酸溶液による陽極酸化処理によりピストン基体9の表面全体に陽極酸化皮膜層(図示省略)を形成する。当該陽極酸化処理工程における陽極酸化処理条件は、電解液が濃度50〜200g/lのりん酸溶液、電流密度が3A/dm2、電解時間が5分間、浴温が10〜60℃である。この条件で陽極酸化処理することで、後述するクロムめっき処理工程で、クロムめっきの良好な密着性を得ることができる。なお、陽極酸化処理が完了したピストン基体9は、水洗工程において水洗する。
【0028】
次に、クロムめっき処理工程では、陽極酸化皮膜層が形成されたピストン基体9の表面にクロムめっき層14(図4参照)を積層する。なお、当該クロムめっき処理工程におけるクロムめっき処理条件は、めっき液が有機スルフォン酸浴、浴温が60℃、電流密度が40A/dm2、処理時間が60分間である。また、クロムめっき層14は、ピストン8の外観部分(開口側端面8aを含む)に形成される。クロムめっき処理が完了したピストン基体9(以下、ピストン8という)は、水洗工程において水洗されると、次に、不動態化処理工程で、濃硝酸溶液(酸化剤)に浸漬されることにより、開口側端面8aに不動態化処理が施される。不動態化処理が完了したピストン8(図3参照)は、水洗・乾燥工程において、水洗して乾燥された後、仕上げ工程において、外周部分(ピストンシール7と摺動する部分)が仕上げ加工される。
【0029】
仕上げ工程では、まず、センタレス式研削機によりピストン8の外周面を研削してピストン8の外径寸法を調整した後、さらにピストン8の外周面を研磨(バフ仕上げ)することにより表面が仕上げられる。この仕上げ工程により、ピストン8の外周を形成するクロムめっき層14は、マイクロクラック15が閉塞されると共に表面の微細な凹凸が除去される。
【0030】
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、アルミニウム合金製のピストン基体9の表面に陽極酸化皮膜層を形成し、該陽極酸化皮膜層上にクロムめっき層14を形成した後、濃硝酸溶液による不動態化処理によりピストン8の開口側端面8aのクロムめっき層14の表面およびマイクロクラック15の内部に不動態皮膜16を形成したので、研磨によりマイクロクラック15を閉塞させることが困難であったピストン8の開口側端面8aにおけるクロムめっき層14の耐食性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、不動態化処理の酸化剤として硝酸溶液を採用したので、酸化剤がクロムめっき層14のクロムならびに母材であるアルミニウム合金を溶解してしまうことがない。
さらに、本実施形態は、クロムめっき処理工程の後に不動態化処理工程を追加するだけで実施することができるので、マイクロクラック15の内部に樹脂を充填させる、工程が多段にわたる従来技術と比較して、工程の増加が最小限で済むことから、工程の煩雑化および製造コストの増大を抑制し、生産性を向上させることができる。
【符号の説明】
【0031】
2 ディスクロータ、3,4 ブレーキパッド、5 キャリパ本体、5c,5d シリンダ部(シリンダ)7 ピストンシール、9 ピストン基体、14 クロムめっき層、15 マイクロクラック、16 不動態皮膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブレーキパッドをディスクロータに押圧するピストンと、該ピストンがピストンシールを介して摺動可能に内装され、外部から供給される液圧により前記ピストンを推進するシリンダと、を有するディスクブレーキにおいて、
前記ピストンは、鉄またはアルミニウム合金製のピストン基体からなり、少なくとも前記ブレーキパッドとの当接面にクロムめっき層を被覆し、前記クロムめっき層を被覆後、クロムを溶解しない酸化剤に浸漬させて、前記クロムめっき層表面および前記クロムめっき層に生成されたマイクロクラック内部に不動態皮膜を形成することを特徴とするディスクブレーキ。
【請求項2】
前記酸化剤は、硝酸溶液であることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−214632(P2011−214632A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−82198(P2010−82198)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】