説明

ディスク装置

【課題】 クランプアームが、2箇所の回動支持部で支持され1箇所の作用部によってクランプ解除姿勢に持ち上げられているときに、外部衝撃などが作用してもクランプアームの撓みや捩りを規制できるようにした「ディスク装置」を提供する。
【解決手段】 クランプアーム12は、2箇所の回動支点17a,17bで回動自在に支持され、1箇所の作用部18によってクランプ解除姿勢に持ち上げられて回動させられている。クランプアーム12がクランプ解除姿勢のときに、クランプアーム12の規制片12fに、検知可動部材60に形成されたアーム支持部68が対向する。そのため、クランプアーム12の下向きの撓みを規制できるようになる。ディスクの搬入が完了すると、検知可動部材60がディスクに押されて回動し、アーム支持部68はディスクと当たらない位置へ移動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送機構で搬入されるディスクの中心部が回転駆動部とクランプ部材とで挟持されてクランプされるディスク装置に係り、特に、クランプ部材を支持するクランプアームの撓みや捩り変形を抑制できるディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体に形成されたスリット状の挿入口からディスクが挿入されるいわゆるスロットインタイプのディスク装置は、車載用などとして使用されている。このディスク装置は、筐体の内部に、ディスクの中心部を保持する回転駆動部と、搬送ローラを備えた搬送機構と、ディスクの中心部を回転駆動部に保持させるクランプ機構とが設けられている。
【0003】
クランプ機構は、ディスクの中心部を回転駆動部に押圧するクランプ部材と、前記クランプ部材を回転自在に支持するクランプアームとを有している。クランプアームは、ディスク装置の機構シャーシに回動自在に支持されるとともに、クランプばねによってクランプ方向へ向けて付勢されている。またモータの動力で移動する切換え部材が設けられており、この切換え部材によって、クランプアームが非クランプ姿勢に持ち上げられると、クランプ部材が回転駆動部から離れてディスクのクランプが解除される。
【0004】
以下の特許文献1に記載されたディスク装置は、装置の奥側の左右2箇所にクランプアームを回動自在に支持する回動支点が配置され、切換え部材からクランプアームに回動力を与える作用部が、回転駆動部の中心を通る中心線を挟んで一方の側にのみ設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−150644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたディスク装置は、モータの動力で移動する切換え部材を、中心線を挟んで一方の側にのみ設ければよいため、中心線を挟んで両側に切換え部材を設けたディスク装置と比べて、切換え部材を移動させるための機構の部品点数を削減することができる。
【0007】
しかし、クランプアームは、2箇所の回動支点と1箇所の作用部の3箇所で支持されているため、その支持が不安定である。そのため、クランプアームがクランプ解除姿勢に持ち上げられているときに、外部から衝撃が作用すると、クランプ部材に作用する加速度よって、クランプアームに大きな撓みや捩れなどの変形が発生しやすくなる。この変形により、クランプ部材が回転駆動部や他の部品に当たって部品を損傷したり、大きな衝撃音を発生するなどの問題が生じやすくなる。
【0008】
このような不都合を防止するためには、クランプアームを板厚が大きい金属板で形成したり、金属板で形成されたクランプアームに多数の補強リブを隆起形成することなどが必要になる。その結果、クランプアームの質量が大きくなりすぎ、または複雑な加工が必要となって、部品の価格が高くなりやすい。また、これらの対策を講じても、3箇所での支持状態が不安定であるため、クランプアームが変形する問題を完全に解消するのは困難である。
【0009】
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、クランプアームを3点で支持する構造であっても、外部の衝撃などに起因するクランプアームの変形を規制できるようにしたディスク装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、回転駆動部と、前記回転駆動部に向けてディスクを搬入する搬送機構と、前記回転駆動部にディスクの中心部を押圧してクランプするクランプ部材と、前記クランプ部材を支持してクランプ方向とクランプ解除方向とへ回動するクランプアームと、前記クランプアームをクランプ方向へ付勢するクランプばねと、前記クランプアームをクランプ解除方向へ向けて回動させる切換え部材とが設けられているディスク装置において、
前記クランプ部材を回動自在に支持する回動支点が、前記回転駆動部の中心を通りディスク搬入方向に延びる中心線から両側に離れたそれぞれの位置で、且つ前記回転駆動部の中心よりもディスク搬入側に離れた位置に配置され、前記切換え部材から前記クランプアームに回動力を与える作用部が、前記中心線から一方向へ離れた位置で且つ前記回動支点よりもディスク搬出側に離れた位置に配置されており、
前記クランプ部材が前記回転駆動部から離れたクランプ解除位置にあるときに、クランプ方向側から前記クランプアームに対向するアーム支持部が設けられており、前記アーム支持部は、搬入完了位置に至ったディスクと当たらない位置に配置されることを特徴とするものである。
【0011】
本発明のディスク装置は、クランプ解除姿勢のクランプアームが、2つの回動支点と1つの作用部で支持されているが、それ以外の少なくとも1箇所において、クランプアームにアーム支持部が対向している。そのため、外部から衝撃などが作用しクランプ部材に加速度が発生してたときに、撓みや捩りを生じたクランプアームとアーム支持部とが当たることで、クランプアームの過剰な変形を抑制できる。そのため、クランプアームを比較的薄い金属板で形成することが可能であり、過剰な数のリブを成形することも不要になる。
【0012】
本発明は、前記アーム支持部が可動部材に設けられており、前記クランプ部材がクランプ解除位置にあるとき、前記アーム支持部が、搬入完了位置のディスクと重なる位置にあり、ディスクが搬入完了位置に移動すると、前記可動部材が移動して前記アーム支持部がディスクと当たらない位置に配置されるものである。
【0013】
上記構成では、クランプ解除状態のときに、アーム支持部とクランプアームとの対向部を、回転駆動部に近い位置に設定でき、クランプアームの変形の防止効果を高めることができる。
【0014】
本発明は、前記可動部材が、搬入されるディスクの外周縁で押されて移動し、前記アーム支持部がディスクと当たらない位置に配置されるものとして構成できる。
【0015】
上記構成では、ディスクが搬入完了位置に移動すると、ディスクで押されてアーム支持部が移動するので、アーム支持部をディスクと当たらない位置に確実に移動させることができる。
【0016】
本発明は、前記可動部材がディスクの外周縁で押されて移動すると、モータの動力が前記切換え部材に伝達され、前記切換部材が移動して、前記クランプアームがクランプ方向へ回動させられることが好ましい。
【0017】
上記のように、ディスクが挿入完了位置に移動したときに始動する機構にアーム支持部を設けることで、アーム支持部を搭載した可動部材を別の部材として設けることが不要になる。
【0018】
本発明は、前記クランプ部材がクランプ解除位置にあるとき、前記アーム支持部と前記クランプアームとの対向部が、2つの前記回動支点の中心を結ぶ線よりもディスク搬入方向の前方に位置しているものが好ましい。
【0019】
アーム支持部との対向部が前記線よりもディスク搬入方向の前方に位置していると、クランプアームがクランプ解除姿勢のときにアーム支持部を対向させることができ、クランプアームがクランプ姿勢に回動すると、クランプアームがアーム支持部から離れる。そのため、アーム支持部を固定して配置しても、クランプアームの動作に悪影響を与えることがない。
【発明の効果】
【0020】
本発明のディスク装置は、クランプ解除状態において、クランプアームの撓みや変形を規制でき、クランプ部材が回転駆動部や他の機構部品に当たるのを防止しやすい。そのため、クランプアームを薄い金属材料で形成することや、構造を簡単にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置を示すものであり、ディスクが搬送されている途中のディスク装置を示す側面図、
【図2】ディスクの搬入が完了したときのディスク装置を示す側面図、
【図3】クランプアームと、アーム支持部を有する検知可動部材と、切換え部材との対向状態を示す部分分解斜視図、
【図4】クランプ解除姿勢のクランプアームにアーム支持部が対向している状態を示すディスク装置の部分平面図、
【図5】クランプ姿勢のクランプアームからアーム支持部が外れた状態を示すディスク装置の部分平面図、
【図6】検知可動部材と切換え機構の構造を、機構シャーシの底部側を上に向けて示す分解斜視図、
【図7】検知可動部材と切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、ディスクが搬送完了位置に至るまでを示す、
【図8】検知可動部材と切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、ディスクが搬送完了位置に至った直後を示す、
【図9】検知可動部材と切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、伝達部材のロック部と歯車とが噛み合って伝達部材が移動し始めた状態を示す、
【図10】検知可動部材と切換え機構の構造を、底部側から示す部分底面図であり、ディスクが装填完了位置に至って、切換え部材が切換え完了位置に移動した状態を示す、
【発明を実施するための形態】
【0022】
ディスク装置1は、Y1方向がディスク搬入方向(装置の奥側)で、Y2方向がディスク搬出方向(装置の手前側)、X1−X2方向が幅方向、X1方向が左側、X2方向が右側、Z1方向が上方で、Z2方向が下方である。図3ないし図5では、ターンテーブル8の中心を通ってY1−Y2方向に延びる中心線Oが示されている。
【0023】
図1と図2に示すディスク装置1の筐体2は、1DINなどの大きさの直方体であり、ディスク搬出方向(Y2方向)に向く筐体前面2aにスリット状態の挿入口3が開口している。直径が12cmのディスクDは挿入口3から筐体2の内部に挿入される。ディスク装置1が挿入を受け付けるディスクDは、コンパクトディスク(CD)、ディジタルバーサタイルディスク(DVD)、ブルーレイディスク(登録商標)などである。
【0024】
筐体2の内部に、挿入口3の内側に搬送機構4が設けられている。搬送機構4は、搬送ローラ5と、搬送ローラ5の上方に対向する合成樹脂材料製の挟持部材6とで構成されている。図1に示すように、挿入口3から挿入されたディスクDは、搬送ローラ5と挟持部材6とで挟持され、搬送ローラ5の回転力によって搬送方向である奥側(Y1方向)へ搬送される。図2に示すように、搬送完了位置に移動したディスクDが回転駆動部に保持されると、搬送ローラ5が下降させられて、ディスクDから離れる。
【0025】
図1と図2に示すように、筐体2の内部に機構シャーシ10が設けられている。機構シャーシ10は、筐体2の内部で、ダンパーにより弾性支持されている。機構シャーシ10は、上向きの上面10aと下向きの下面10bを有している。
【0026】
機構シャーシ10に回転駆動部9が設けられている。回転駆動部9は機構シャーシ10の下面10bに固定されたスピンドルモータ7を有している。スピンドルモータ7の出力軸7aが、機構シャーシ10の上面10aから上方に延びて、出力軸7aにターンテーブル8が固定されている。図2に示すように、搬送完了位置まで搬送されたディスクDの中心穴Daは、ターンテーブル8の位置決め凸部8aと嵌合する。
【0027】
図1と図2に示すように、機構シャーシ10に、クランプ機構11が搭載されている。クランプ機構11はクランプアーム12と、クランプアーム12のY2側に向く先部に設けられたクランプ部材13とを有している。図3に、クランプアームとクランプ部材の詳細が示され、図4と図5にクランプアームの詳細が示されている。
【0028】
図1と図2に示すように、筐体2のディスク搬入方向の奥側では、機構シャーシ10に、回動支持部10cが上向きに折り曲げられている。回動支持部10cは、中心線Oから左側(X1方向)と右側(X2方向)の双方に離れた位置に設けられている。
【0029】
図3ないし図5に示すように、クランプアーム12は金属板で折曲げられて形成されている。クランプアーム12のY2側の基部では、中心線Oから左側(X1方向)に離れた位置に軸受部12aが折り曲げられて形成され、中心線Oから右側(X2方向)に離れた位置に軸受部12bが折り曲げられて形成されている。機構シャーシ10に形成された一方の回動支持部10cに固定された支持軸14に、クランプアーム12の一方の軸受部12aが回動自在に支持され、他方の回動支持部10cに固定された支持軸14に、クランプアーム12の他方の軸受部12bが回動自在に支持されている。
【0030】
左側の軸受部12aの回動中心がクランプアーム12の回動支点17aであり、右側の軸受部12bの回動中心が回動支点17bである。図4に示すように、回動支点17aと回動支点17bを結ぶ回動中心線L1は、ターンテーブル8の中心よりもディスク搬入方向の前方であるY1側に設けられており、回動中心線L1は、中心線Oと直交している。
【0031】
図3に示すように、クランプアーム12のY2方向に向く先部にクランプ部材13が回転自在に支持されている。クランプ部材13は合成樹脂材料で形成されている。クランプアーム12の先部には、クランプ部材13の回転軸を下向きに押す板ばね15が設けられている。
【0032】
図1に示すように、機構シャーシ10にばね支持部10dが一体に折り曲げられており、このばね支持部10dにトーションばねで形成されたクランプばね16の巻き部16aが支持されている。クランプばね16の一方の弾性腕16bがクランプアーム12に掛けられ、他方の弾性腕16cが機構シャーシ10の上面10aに支持されて、クランプアーム12は、クランプ部材13がターンテーブル8に圧接する向きであるクランプ方向へ付勢されている。
【0033】
クランプアーム12には、支持軸14とクランプ部材13の支持部との間に、下向きの折曲げ片12cが一体に形成されている。図1に示すように、切換え部材20のクランプ制御突起21によって、折曲げ片12cが持ち上げられると、クランプ部材13がクランプばね16の付勢力に対抗してターンテーブル8から離れてクランプ解除方向である上向きに回動させられる。
【0034】
切換え部材20のクランプ制御突起21と折曲げ片12cとの当接部が、クランプアーム12をクランプ解除方向へ回動させるための作用部18となる。図4に示すように、作用部18は、中心線Oから左側(X1方向)へ離れた位置で、前記回動中心線L1よりもディスク搬出方向であるY2方向へ離れた位置に配置されている。
【0035】
図1に示すように、切換え部材20のクランプ制御突起21によってクランプアーム12がクランプ解除姿勢に持ち上げられているとき、クランプアーム12は、図4に示す2箇所の回動支点17a,17bと1箇所の作用部18の3点で支持されている。クランプ部材13は回動中心線L1からY2方向へ離れた位置で、且つ作用部18よりもX2側に離れた位置に搭載されている。そのため、クランプ部材13に加速度が与えられると、クランプ部材13の質量によってクランプアーム12に撓み変形や捩り変形が生じやすくなっている。
【0036】
そこで、クランプアーム12には、補強リブ12d,12eが隆起形成されている。この補強リブ12d,12eは、金属板で形成されたクランプアーム12に絞り加工を施すことで形成されている。
【0037】
図1と図2に示すように、切換え部材20は機構シャーシ10に搭載されている。図3ないし図5に示すように、切換え部材20は、中心線Oから左側(X1方向)へ離れた側にのみ設けられ、中心線Oよりも右側(X2側)には設けられていない。
【0038】
図6は、機構シャーシ10の下面10bを上向きに示す分解斜視図であるが、切換え部材20は、機構シャーシ10の下面10bに設置され、図示しない案内機構に支持されて、下面10bから離れることなくY1−Y2方向へ直線軌跡に沿って移動自在に支持されている。前記クランプ制御突起21は切換え部材20から上方(Z1方向)に向けて一体に突出している。また切換え部材20には上方(Z1方向)に向けて突出する搬送制御突起22が一体に形成されている。図6に示すように、機構シャーシ10には、Y1−Y2方向に延びる長穴10eが形成されており、クランプ制御突起21と搬送制御突起22が、長穴10eを通過して、機構シャーシ10の上面10aから上方に突出している。
【0039】
図6に示すように、切換え部材20は合成樹脂製であり、Y2側の端部には、筐体2の内側であるX1方向に向けられてY1−Y2方向に配列する主ラック部23が一体に形成されている。切換え部材20の奥側(Y1側)には、第1のカム部24が形成されている。第1のカム部24は上下方向(Z1−X2方向)に貫通するカム長穴である。第1のカム部24は、Y2側の端部に形成されたロック部24aと、ロック部24aに連続する逃げ部24bと、Y1側の端部に形成された回動拘束部24cとが連続して形成されている。
【0040】
図6に示すように、ロック部24aは、X1方向に向かうにしたがってY1方向に向けて斜めに延びている。逃げ部24bは、Y1−Y2方向に直線的に延びている。ロック部24aの軌跡の中心線と逃げ部24bの軌跡の中心線は、鋭角に折れ曲がっている。図7に示すように、回動拘束部24cは、X2方向に向かうにしたがってY1方向に向けて斜めに延びている。逃げ部24bの軌跡の中心線と、回動拘束部24cの軌跡の中心線は、鈍角で折り曲がっている。
【0041】
図6に示すように、切換え部材20の下面20aに、伝達部材30が重ねられている。伝達部材30は、切換え部材20と同じ合成樹脂材料で形成されている。伝達部材30は、Y2側に案内溝31が形成され、Y1側に案内リブ32が形成されている。切換え部材20に、下向き(Z2方向)に突出する案内突起26,27が一体に形成されている。案内突起26が前記案内溝31に嵌合し、案内突起27が案内リブ32に嵌合して、伝達部材30は、切換え部材20の下面20aから離れることなく、切換え部材20に対し相対的にY1−Y2方向へ摺動自在に支持されている。
【0042】
伝達部材30のY2側にはX1側に向き且つY1−Y2方向へ配列する伝達ラック部33が一体に形成されている。伝達ラック部33と、切換え部材20に形成された主ラック部23とは、同じモジュールのラック歯である。伝達部材30と伝達ラック部33によって伝達機構が構成されている。
【0043】
伝達部材30のY1側の端部に第2のカム部34が形成されている。第2のカム部34は、上下方向(Z1−Z2方向)に貫通するカム長穴である。第2のカム部34はY1−Y2方向へ短い距離で直線的に延びる差動部34aと、差動部34aに連続するロック制御部34bとを有している。ロック制御部34bは、X2方向に向かうにしたがってY1方向に向かうように斜めに延びている。差動部34aの軌跡の中心線とロック制御部34bの軌跡の中心線は鈍角で折り曲げられている。
【0044】
切換え部材20に、下方(Z2方向)へ突出するばね掛け部28が一体に形成され、伝達部材30に下方(Z2方向)へ突出するばね掛け部38が一体に形成されている。図7に示すように、ばね掛け部28とばね掛け部38の間には、引張りコイルばねである連結ばね29が掛けられている。この連結ばね29の弾性収縮力によって、伝達部材30は、切換え部材20に対して奥側(Y1側)に付勢されている。また、伝達部材30の奥側(Y1側)の端面は、押圧受け部39となっている。
【0045】
図6に示すように、機構シャーシ10の下面10bに、複合歯車40が回転自在に支持されている。複合歯車40は、大径歯車である動力受け歯車41と、その上(Z1側)に一体に形成された小径の駆動歯車42とを有している。図7ないし図10に示すように、前記駆動歯車42は、切換え部材20の主ラック部23および伝達部材30の伝達ラック部33の双方に噛み合うことができる位置に配置されている。図示しないモータの動力は、減速歯車列を介して動力受け歯車41に伝達される。モータと減速歯車列と複合歯車40とで動力部が構成されている。
【0046】
図6に示すように、機構シャーシ10の下面10bに連結部材50が設けられている。連結部材50は、機構シャーシ10と切換え部材20との間に配置され、切換え部材20の移動領域内に配置されている。連結部材50は、金属板で形成されており、上方(Z1方向)に延びる回動軸51が固定されている。図6に示すように、回動軸51が、機構シャーシ10に形成された軸受穴10fに挿通され且つ抜け止めリングなどで抜け止めされて、連結部材50が回動自在に支持されている。
【0047】
連結部材50に、Y2側の端部から下向き(Z2方向)に突出する金属製のロック突起52が固定されている。図7ないし図10に示すように、ロック突起52は、切換え部材20に形成された第1のカム部24と、伝達部材30に形成された第2のカム部34に摺動自在に挿入されている。また、連結部材50には比較的大きな面積の開口部53が設けられており、この開口部53のY1側の内縁が退避押圧部54となっている。
【0048】
筐体2のディスク搬入方向(Y1方向)の奥側では、機構シャーシ10の上面10aに検知可動部材60が取り付けられている。図3と図6に示すように、検知可動部材60には軸受穴61が開口している。図6に示すように、機構シャーシ10には上向き(Z1方向)に突出する回動軸62が固定されている。前記軸受穴61が回動軸62に挿通されており、検知可動部材60が機構シャーシ10の上面10aで回動自在に支持されている。
【0049】
検知可動部材60は、X1方向へ延びる検知腕63を有しており、その先部に検知突起64が上向き(Z1方向)に一体に形成されている。検知突起64は、搬送機構4によって筐体2の内部に向けて搬入されるディスクDの外周縁と当たることができる高さ位置に配置されている。
【0050】
図6に示すように、検知可動部材60には、軸受穴61を挟んで検知腕63と逆側であるX2方向に延びる動作腕65が形成されている。動作腕65には、下向き(Z2方向)に延びる伝達押圧突起66と、退避制御突起67が一体に形成されている。図6に示すように、機構シャーシ10には逃げ穴10g,10hが開口している。逃げ穴10g,10hは、回動軸62を中心とする円弧軌跡に沿って形成されている。伝達押圧突起66は、逃げ穴10gを通過して機構シャーシ10の下側に延び、退避制御突起67は逃げ穴10hを通過して機構シャーシ10の下側に延びている。そして、伝達押圧突起66と退避制御突起67が、共に連結部材50の開口部53の内部に入り込んでいる。
【0051】
図3と図6に示すように、検知可動部材60の検知腕63には、上向き(Z1方向)突出するアーム支持部68が一体に形成されている。アーム支持部68の上端は平坦な支持面68aとなっている。
【0052】
図3ないし図5に示すように、クランプアーム12には、Y1側に向く縁部からY1方向へ突出する規制片12fが一体に形成されている。規制片12fは、中心線Oから左方向(X1方向)に離れた位置に形成されている。
【0053】
図4に示すように、クランプアーム12が非クランプ姿勢に回動しているときは、検知可動部材60は上方から見て時計方向へ回動しており、検知突起64が、搬送されてくるディスクDの外周縁と当たる位置にある。このとき、検知腕63に形成されているアーム支持部68の支持面68aが、規制片12fに対しZ1側(クランプ方向側)から対向している。このとき、アーム支持部68の支持面68aは、規制片12fと微小な隙間を介して対向し、あるいは支持面68aと規制片12fとが接触している。
【0054】
図4に示すように、アーム支持部68と規制片12fとが対向しているときの対向部19の中心は、左右の回動支点17a,17bの中間に位置している。また、対向部19の中心は、回動中心線L1の線上に位置し、あるいは回動中心線L1よりもディスク搬入方向(Y1)へ離れた位置に設定されている。
【0055】
次に、ディスク装置1のディスク装填動作を説明する。
図4と図7は、ディスクDの挿入を待機するとき、または搬送中のディスクDが未だ搬送完了位置に至っていないときの動作状態を示している。
【0056】
図7に示すように、切換え部材20は、主ラック部23が駆動歯車42と噛み合うことなくY1方向に離れた待機位置にある。伝達部材30は連結ばね29によってY1方向に引かれて、切換え部材20上で伝達部材30がY1方向へ移動させられている。伝達部材30が連結ばね29でY1方向へ引かれるに伴い、連結部材50に設けられたロック突起52が、伝達部材30に形成された第2のカム部34のロック制御部34bに導かれて差動部34aに移動させられる。その結果、ロック突起52が、切換え部材20に形成された第1のカム部24のロック部24a内に嵌合させられている。
【0057】
図7の状態では、待機位置にある切換え部材20とこれに搭載された伝達部材30が、ロック突起52を介して連結されているために、伝達部材30が切換え部材20上で動くことがない。また、ロック突起52が、切換え部材20の第1のカム部24に形成されたロック部24aで保持されているため連結部材50も回動することがない。すなわち、切換え部材20と伝達部材30および連結部材50が、ロック突起52で互いに連結されたまま、この3つの部材が筐体2内で動くことなく拘束されている。このとき、切換え部材20の主ラック部23と伝達部材30の伝達ラック部33が、共に駆動歯車42から離れている。
【0058】
図7の状態で、検知可動部材60に設けられた伝達押圧突起66と退避制御突起67が、連結部材50の開口部53の内部でわずかに動くことができ、検知可動部材60が回動方向へ若干の動作余裕を有している。ただし、図7に示すように、伝達押圧突起66が伝達部材30の奥側(Y1側)の端面の押圧受け部39に当たるときが、検知可動部材60の時計方向への回動限界である。検知可動部材60が時計方向への回動限界に位置しているとき、搬送されてくるディスクDが搬送完了位置に至る前に、検知突起64に必ず当たる。
【0059】
また、図7の状態で検知可動部材60が若干回動しても、図4に示すように、検知可動部材60に設けられたアーム支持部68の上端の支持面68aと、クランプアーム12に形成された規制片12fとが常に対向している。前述のように、このときのアーム支持部68と規制片12fとの対向部19の中心は、回動中心線L1上に位置しまたは回動中心線L1よりもY1側に位置している。
【0060】
図1に示すように、切換え部材20がY1方向へ移動した待機位置にあるとき、切換え部材20のクランプ制御突起21によって折曲げ片12cが押し上げられ、クランプアーム12が反時計方向へ回動してクランプ解除姿勢となり、クランプ部材13がターンテーブル8から上方へ離れている。
【0061】
図4に示すように、クランプアーム12の規制片12fとアーム支持部68の支持面68aとの対向部19の中心は、回動中心線L1の上または回動中心線L1よりもY1側に位置している。そのため、クランプアーム12がクランプ解除姿勢のとき、図1に示すように、クランプアーム12が反時計方向へ最も回動するために、規制片12fと支持面68aとが最も短い距離で接近し、規制片12fと支持面68aとの隙間が微小になり、あるいは規制片12fと支持面68aとが接触する。
【0062】
図1に示すように、クランプアーム12がクランプ解除姿勢となっているときに、外部からの振動や衝撃などが作用すると、所定の質量を有するクランプ部材13に上向きの加速度が生じることがある。このとき、図4に示すように、左右の回動支点17a,17bの中間において、規制片12fの下にアーム支持部68の支持面68aが対向しているため、クランプアーム12のY1側の縁部が回動支点17a,17bの中間部分において下向きに変形できないように規制される。その結果、クランプアーム12の下向きの撓みや捩りが規制され、クランプ部材13が下向きに大きく動くのが規制される。そのため、クランプ部材13がターンテーブル8はその他の部品に衝撃的に当たるのを防止しやすくなる。
【0063】
また、非クランプ状態では、図7に示すように、切換え部材20の搬送制御突起22が搬送ローラ5を支持するローラ支持部材から離れており、搬送ローラ5がばねの力でZ1方向へ付勢され、搬送ローラ5と挟持部材6とでディスクDを挟持できるようになっている。さらに、切換え部材20がY1方向の待機位置にあると、切換え部材20が筐体2の内部の拘束部と当接し、ダンパーで弾性支持されている機構シャーシ10が自由に動くことのないように拘束されている。
【0064】
筐体2の挿入口3からディスクDが挿入されたことが挿入検知器によって検知されると、動力部のモータが始動する。モータの動力は搬送ローラ5に伝達されて、搬送ローラ5が搬入方向(反時計方向)へ回転し始める。また、駆動歯車42が図7において時計方向へ回転し始める。
【0065】
挿入口3から挿入されたディスクDは、搬送ローラ5と挟持部材6とで挟持され、搬送ローラ5の回転力によって筐体2の奥側(Y1方向)へ向けて搬送される。ディスクDが、ターンテーブル8とクランプ部材13との間をY1方向へ向けて搬送されると、中心穴Daがターンテーブル8の中心部に一致する搬送完了位置に至る前に、ディスクDの外周縁が、図4と図7に示す姿勢の検知可動部材60に設けられた検知突起64に当たる。そして、ディスクDの搬送力によって、検知可動部材60が強制的にY1方向へ押されて回動させられる。
【0066】
図8に示すように、ディスクDによって検知可動部材60が時計方向へ回動させられると、検知可動部材60の伝達押圧突起66で伝達部材30の押圧受け部39がY2方向へ押される。このとき、ロック突起52が、第1のカム部24のロック部24aに嵌合しているため、切換え部材20と連結部材50が動くことはない。一方、ロック突起52は、第2のカム部34においてY1−Y2方向に延びる差動部34a内に位置しているため、伝達押圧突起66で押された伝達部材30のみが連結ばね29の付勢力に対抗してY2方向へ移動する。そして、伝達部材30の伝達ラック部33が、時計方向へ回転している駆動歯車42に噛み合う。
【0067】
その結果、時計方向へ回転している駆動歯車42の回転力が伝達ラック部33に伝達されて、伝達部材30がY2方向へ移動させられる。図9に示すように、この移動に伴い、ロック突起52が、伝達部材30の第2のカム部34の差動部34aからロック制御部34bに案内されてX2方向へ移動させられ、連結部材50が少しだけ反時計方向へ回動する。このとき、ロック突起52が、切換え部材20の第1のカム部24のロック部24aから抜け出て逃げ部24bに移動する。
【0068】
ロック突起52によるロックが外れるため、切換え部材20は、伝達部材30と共にY2方向へ移動し、主ラック部23が駆動歯車42と噛み合って、切換え部材20がY2方向へ移動させられる。
【0069】
駆動歯車42の回転力によって切換え部材20がY2方向へ駆動されると、図2に示すように、切換え部材20に一体に設けられたクランプ制御突起21が折曲げ片12cから外れる。クランプアーム12はクランプばね16の付勢力によって時計方向へ回動させられ、クランプ部材13によってディスクDがターンテーブル8に押圧されて、ディスクDがターンテーブル8とクランプ部材13とで挟持されて保持される。また、切換え部材20に形成された搬送制御突起22のY2方向への移動力によって、ローラ支持部材がZ2方向へ移動させられ、ローラ支持部材に支持されている搬送ローラ5がZ2方向へ移動してディスクDから離れる。ディスクDがターンテーブル8に保持されると、ディスクDが挟持部材6から離れ、ディスクDにY1方向への搬送力が作用しなくなる。これとほぼ同時に、切換え部材20の移動力によって、機構シャーシ10の拘束が解除され、機構シャーシ10がダンパーによって筐体2内で弾性支持される。
【0070】
駆動歯車42が主ラック部23と噛み合って切換え部材20がY2方向へ移動しているとき、切換え部材20に設けられた第1のカム部24の逃げ部24bが、ロック突起52と摺動し、この間は、連結部材50が、図9よりもわずかに反時計方向へ回動した姿勢で停止している。図9に示すように、このとき、検知可動部材60に設けられた伝達押圧突起66と退避制御突起67が、連結部材50の開口部53内で拘束されておらず、検知可動部材60は時計方向および反時計方向へわずかな角度だけ自由に動くことができる。そのため、ディスクDのクランプ動作を行っているときに、ディスクDが検知可動部材60の検知突起64によってY2方向へ不用意に押されることがなく、中心穴Daをターンテーブル8の位置決め凸部8aに嵌合させることができる。
【0071】
ディスクDがターンテーブル8に保持された後も、駆動歯車42の回転が継続し、切換え部材20がさらにY2方向へ移動して、図10に示す切換え完了位置に至る。切換え部材20が切換え完了位置に至ったことがリミットスイッチで検知されると、動力部のモータが停止し、駆動歯車42が停止する。
【0072】
図10に示すように、切換え部材20が切換え完了位置に至ると、ロック凸部52が、切換え部材20に設けられた第1のカム部24の回動拘束部24cに保持され、連結部材50が反時計方向へ回動させられる。このとき、連結部材50の開口部53に設けられた退避押圧部54によって退避制御突起67が押され、図5に示すように、検知可動部材60が時計方向へ回動させられ、検知突起64がディスクDから離れる。
【0073】
したがって、図5に示すように、検知可動部材60に形成されているアーム支持部68も、ディスクDから当たらない位置に移動させられる。すなわち、アーム支持部68は、図4に示す非クランプ状態では、搬送完了位置に至るディスクDと重なる位置にあるが、図5に示すように、クランプ完了状態では、アーム支持部68が搬送完了位置に至ったディスクDと当たらない位置に退避する。
【0074】
その後、スピンドルモータ7が回転し、ディスクDが回転駆動され、機構シャーシ10に設けられた光ヘッドによって、ディスクDに対する情報の再生動作や記録動作が行われる。機構シャーシ10は弾性支持されているため、ディスクDは、回転しながら外部振動に応じて前後左右にやや動くが、図10に示すように、検知可動部材60が時計方向へ回動させられて保持されているため、ディスクDの外周縁が検知突起64に当たるのを防止しやすくなる。
【0075】
次に、記録動作や再生動作が完了したディスクDを排出するときは、動力部のモータが逆転し、駆動歯車42が反時計方向へ駆動される。駆動歯車42により、切換え部材20が図10の切換え完了位置からY1方向へ向けて移動させられる。切換え部材20が図9の位置に復帰する間に、図1に示すように、ターンテーブル8でのディスクDの保持が解除され、搬送ローラ5がZ1方向へ上昇し、搬送ローラ5でディスクDが持ち上げられて、ディスクDが搬送ローラ5と挟持部材6で挟持される。同時に、筐体2の内部で機構シャーシ10が拘束される。そして、搬送ローラ5の時計方向の回転力によって、ディスクDが挿入口3から排出される。
【0076】
切換え部材20が図8の位置を経て図7の待機位置に戻る間に、ロック突起52が、第2のカム部34のロック制御部34bに導かれ、ロック突起52が、切換え部材20に設けられた第1のカム部24のロック部24aに保持されて、切換え部材20と伝達部材30が、駆動歯車42から外れた待機位置でロックされる。
【符号の説明】
【0077】
1 ディスク装置
2 筐体
3 挿入口
4 搬送機構
5 搬送ローラ
8 ターンテーブル
9 回転駆動部
10 機構シャーシ
11 クランプ機構
12 クランプアーム
12a,12b 軸受部
12c 折曲げ片
12d,12e 補強リブ
12f 規制片
13 クランプ部材
14 支持軸
17a,17b 回動支点
18 作用部
19 対向部
20 切換え部材
21 クランプ制御突起
60 検知可動部材
64 検知突起
68 アーム支持部
68a 支持面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転駆動部と、前記回転駆動部に向けてディスクを搬入する搬送機構と、前記回転駆動部にディスクの中心部を押圧してクランプするクランプ部材と、前記クランプ部材を支持してクランプ方向とクランプ解除方向とへ回動するクランプアームと、前記クランプアームをクランプ方向へ付勢するクランプばねと、前記クランプアームをクランプ解除方向へ向けて回動させる切換え部材とが設けられているディスク装置において、
前記クランプ部材を回動自在に支持する回動支点が、前記回転駆動部の中心を通りディスク搬入方向に延びる中心線から両側に離れたそれぞれの位置で、且つ前記回転駆動部の中心よりもディスク搬入側に離れた位置に配置され、前記切換え部材から前記クランプアームに回動力を与える作用部が、前記中心線から一方向へ離れた位置で且つ前記回動支点よりもディスク搬出側に離れた位置に配置されており、
前記クランプ部材が前記回転駆動部から離れたクランプ解除位置にあるときにクランプ方向側から前記クランプアームに対向するアーム支持部が設けられており、前記アーム支持部は、搬入完了位置に至ったディスクと当たらない位置に配置されることを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記アーム支持部が可動部材に設けられており、前記クランプ部材がクランプ解除位置にあるとき、前記アーム支持部が、搬入完了位置のディスクと重なる位置にあり、ディスクが搬入完了位置に移動すると、前記可動部材が移動して前記アーム支持部がディスクと当たらない位置に配置される請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記可動部材は、搬入されるディスクの外周縁で押されて移動し、前記アーム支持部がディスクと当たらない位置に配置される請求項2記載のディスク装置。
【請求項4】
前記可動部材がディスクの外周縁で押されて移動すると、モータの動力が前記切換え部材に伝達され、前記切換部材が移動して、前記クランプアームがクランプ方向へ回動させられる請求項3記載のディスク装置。
【請求項5】
前記クランプ部材がクランプ解除位置にあるとき、前記アーム支持部と前記クランプアームとの対向部が、2つの前記回動支点の中心を結ぶ線よりもディスク搬入方向の前方に位置している請求項1ないし4のいずれかに記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−243239(P2011−243239A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−111755(P2010−111755)
【出願日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】