説明

デジタル画像ファイルの日付/時刻メタデータ修正法

デジタルカメラで撮影されたデジタル画像に関連した日付/時刻値を補正する方法であって、デジタルカメラを使用して複数のデジタル画像を撮影・記憶し、カメラ内蔵のリアルタイム時計で提供されたデジタル画像各々に関連した初期日付/時刻値を記憶するステップと、前記カメラと現在の日付/時刻値を提供する別個の装置との間の通信を確立するステップとを含むことを特徴とする方法。本方法は、カメラ内蔵の現在の日付/時刻値と、このカメラ内蔵の現在の日付/時刻値と前記別個の装置の現在の日付/時刻値との間の差を決定するステップと、デジタル画像各々に関連した初期の日付/時刻値を修正し、カメラ内の現在の日付/時刻値と前記別個の装置での現在の日付/時刻値との間の差を補償し、デジタル画像各々に関連した日付/時刻値を補正するステップとをさらに含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル画像ファイルを作成するデジタルカメラに関し、特に、デジタル画像ファイル内に取り込まれた各画像の日付と時刻を記憶するデジタルカメラに関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラは、引き続いて多数の一般消費者やプロ写真家に使用されている。これらのカメラは、一個または複数個の画像センサを用いて画像を撮影し、撮影した画像をデジタル的に処理してデジタル画像ファイルを作成する。デジタル画像ファイルはカメラのデジタルメモリに記憶される。次いで、デジタル画像ファイルは、家庭用コンピュータを用いて、見たり、記憶したり、検索したり、プリントしたり、さらにはウェブサイトにアップロードして、見たり、プリントしたりもできる。
【0003】
デジタルカメラは、普通、リアルタイム時計を内蔵し、現在の日付と時刻を提供する。各画像の撮像毎に、現在の日付/時刻がリアルタイム時計を用いて決定され、デジタル画像ファイル内にメタデータとして記憶される。後でコンピュータに転送・記憶されるとき、この日付/時刻メタデータは、関心ある画像(例えば、12月25日のクリスマス画像)の検索を支援するのに極めて価値ある情報である。
【0004】
しかし、上記の日付/時刻は、カメラのリアルタイム時計が適切に設定されている場合にのみ有効である。カメラ時計が正しくない日時に設定されている場合は、上記の日付/時刻データも間違いになってしまう。多くのデジタルカメラでは、リアルタイム時計はカメラが最初に使用される時に設定され、次は新しいバッテリが装填された時再び設定し直される。残念なことに、ユーザとしては、カメラのバッテリの交換毎に時計を設定しなければならないということに煩わせられたくないのである。直ぐに写真を撮りたいと思うかも知れないし、そもそも手元に時計やカレンダーを用意していないかも知れない。ユーザが適切にカメラ時計を設定しない場合は、デフォルトの日付と時刻(例えば、2000年1月1日午前12時など)が撮影された画像に記録される。従って、カメラの日付/時刻メタデータは正しくない日付/時刻を提供することが多く、画像検索にはほとんど使用に耐えないのである。
【0005】
従来技術のフィルム方式カメラ、例えば、ゴトウらの米国特許第5,526,079号やミヤモトらの米国特許第5,579,066号に記載のものでは、バッテリの電気が切れたり、遮断されたりした場合は、日付/時刻をそもそも写真に記録しないようになっている。しかし、結果として、ユーザがカメラ時計を再設定するまでは、画像に日付/時刻が全く記録されなくなる。さらに、これらの従来技術のカメラでは、カメラ時計を再設定してもユーザが正しい時間を設定したかどうかの保証は得られない。
【0006】
従って、必要とされることは、画像が撮影されたときに適切に設定されていないリアルタイム時計を有しているデジタルカメラで撮影された画像ファイルにある日付/時刻メタデータを補正する方法である。
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開2003/084366号明細書
【特許文献2】米国特許第6269466号明細書
【特許文献3】米国特許第6198526号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、画像が撮影されたときに適切に設定されていないリアルタイム時計を用いてデジタルカメラで撮影された画像ファイルに記録された日付/時刻メタデータを補正する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、デジタルカメラで撮影されたデジタル画像に関連した日付/時刻の値を補正する次の方法、すなわち、
a)デジタルカメラを使用して複数のデジタル画像を撮影・記憶し、デジタルカメラ内蔵のリアルタイム時計で提供された前記複数のデジタル画像各々に関連した初期の日付/時刻値を記憶するステップと、
b)前記デジタルカメラと現在の日付/時刻値を提供する別個の装置との間の通信を確立するステップと、
c)デジタルカメラ内蔵の現在の日付/時刻値、および前記デジタルカメラ内蔵現在日付/時刻値と前記別個の装置の現在の日付/時刻値との間の差を決定するステップと、
d)前記複数のデジタル画像各々に関連した前記初期日付/時刻値を修正し、デジタルカメラ内蔵現在日付/時刻値と前記別個の装置の現在日付/時刻値との間の差を補償し、前記複数のデジタル画像各々に関連した日付/時刻値を補正するステップと、
を含むことを特徴とする方法によって達成される。
【0010】
本発明の利点は、ユーザ自身が日付/時刻を設定する必要がなく、デジタルカメラにバッテリを装填した後直ちにカメラを使用して画像を撮影可能になるということである。
【0011】
本発明の別の利点の一つは、関連する画像を撮影した時にデジタルカメラのリアルタイム時計の設定が不適切であっても画像ファイルに正しい日付/時刻メタデータを記憶できるということである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を用いると、デジタルカメラにバッテリを装填した後直ちにそのデジタルカメラで写真を撮ることができ、ユーザは、現在の日付/時刻を設定する必要はない。先ず、カメラのリアルタイム時計が有意に以前にシフトされた日付(例えば、1900年1月1日)に初期化され、その日付/時刻からタイムカウントが始まる。画像がデジタルカメラで撮影・記憶されるとき、現在の日付/時刻が、記憶された画像に関連するメタデータとして記録される。各画像が間違った絶対的日付/時刻を備えている一方、諸画像が撮影された諸時点の間の差は、正しいものである。後の時点で、数時間後でも数日後でもよいけれども、該カメラは、ある別個の装置、すなわち、現在の日付/時刻を与えてくれる装置と通信を行う。この別個の装置で提供された日付/時刻が、デジタルカメラに内蔵リアルタイム時計の現在の日付/時刻と比較される。有意の差があれば、両クロック間の時間差が決定される。この時間差を利用して、間違った日付/時刻を用いて撮影されたデジタル画像に関連して記憶されたメタデータを補正する。また、デジタルカメラ内蔵のリアルタイム時計も、前記別個の装置で提供された正しい日付/時刻に設定し直すことができる。
【0013】
本発明の第一実施の形態では、前記別個の装置は、遠隔にある撮像サービスプロバイダ(ISP)に設置されているので、デジタルカメラは携帯電話ネットワーク上でこの撮像サービスプロバイダと通信する。前記日付/時刻メタデータは、画像がデジタルカメラからISP制御の遠隔画像記憶装置に転送されるときに、補正される。
【0014】
本発明の第二実施の形態では、前記別個の装置は、インターネットでアクセスできる日付/時刻サービスであるので、デジタルカメラはワイヤレスローカルエリアネットワークを使用してその日付/時刻サービスと通信する。
【0015】
本発明の第三実施の形態では、前記別個の装置は、ユーザがマニュアルで設定可能のリアルタイム時計を内蔵するパソコンであるので、デジタルカメラは標準有線インターフェイス、例えば、USBインターフェイスを用いてパソコンと通信する。
【0016】
これら三つの実施の形態各々では、デジタルカメラのリアルタイム時計と前記別個の装置時計との間に有意の時間差がある場合、カメラのリアルタイム時計は、前記別個の装置の時計に合わせて設定され、明らかに正しくない日付(例えば、カメラが設計さえされなかった1990年代初期の日付)を備えている画像は、適切なオフセット時間だけ日付/時刻が変更される。適切なオフセット時間は、単に現在のデジタルカメラ内蔵リアルタイム時計の日付/時刻と「適切な」日時との間の差である。第三の実施の形態では、デジタルカメラ内蔵リアルタイム時計をアップデートし、画像の日付/時刻の値を変更するに先立って、コンピュータの日付/時刻が正しいかどうかを確認することを、ユーザに指示することもできる。
【0017】
本発明の第四の実施の形態では、ユーザは画像撮影後にデジタルカメラ内蔵リアルタイム時計を設定する。リアルタイム時計の適切設定以前に撮影された画像の日付/時刻は、ユーザが日時を設定する直前のデジタルカメラのリアルタイム時計とユーザが設定した日時との間の適切なオフセットを決定することによって補正される。
【0018】
図1を参照すると、本発明に基づいた第一のデジタル写真撮影システムが示されている。図1に図示のように、本システムはデジタルカメラ300Aを備え、静止画像とビデオ動画画像を撮影し、該画像に関連した初期日付/時刻値を記憶し、携帯電話モデムを使用して該画像を送信する。このことについては、後で図2を参照してさらに説明する。デジタルカメラ300Aは、本発明に基づいて構成されるデジタル写真撮影システムに使用し得る撮像装置の一例である。撮像装置の他の例としては、例えば、静止画像専用またはビデオ動画専用デジタルカメラやデジタル静止画像もビデオ画像も撮影・送信可能な携帯電話/デジタルカメラ兼用機器がある。
【0019】
図1のデジタル写真撮影システムは、また、携帯電話ネットワーク400を備え、デジタルカメラ300Aと通信し、デジタルカメラ300Aから撮像サービスプロバイダ410に画像を送信する。携帯電話ネットワーク400は、領域をカバーする携帯電話塔や通信機器のネットワーク、例えば、米国でヴェリゾン&T−モバイル(Verizon and T−Mobile)提供の周知の携帯電話ネットワークを備え得る。撮像サービスプロバイダ410は、ネットワークサーバ412を備え、携帯電話ネットワーク400経由でデジタルカメラ300Aと通信し、画像を送信し、画像記憶システム414に画像を記憶する。画像がデジタルカメラ300Aから撮像サービスプロバイダ410に転送されるにつれて、デジタルカメラ300A内蔵のリアルタイム時計で提供される現在の日付/時刻がネットワークサーバ412に転送され、カメラの値が、正しい日付/時刻時計416で提供される値と比較される。両値がマッチしなければ、ネットワークサーバ412は、アップロードされた画像に関連する日付/時刻メタデータを修正する。このことについては、後で図3を参照して説明する。
【0020】
デジタルカメラ300Aから撮像サービスプロバイダ410に転送された画像は、プリンタ418でプリントし、ハードコピープリントを作成し、これをユーザに提供することもできる。プリンタ418は、修正された日付/時刻を各ハードコピープリントの裏面または各ハードコピープリントの表面の隅にプリントすることができる。撮像サービスプロバイダ410は、任意選択として、各ユーザが前もって選択したプリント形式や他の写真製品に関するユーザ管理情報も記憶できる。このことについては、本発明の譲受人に譲渡されたパルルスキー(Parulski)らの米国特許出願第09/576,288号(書類81,072)、名称「ネットワーク上にカスタム写真製品を提供する方法(Method For Providing Customized Photo Products Over A Network)」に記載されているので、同開示を本明細書に参考文献として引用する。
【0021】
撮像サービスプロバイダ410は、任意選択として、アップロードされた諸画像を各ユーザのために長期間記憶しておく能力も有し得る。このケースでは、記憶された画像は、承認されたユーザにはインターネット経由でアクセス可能(例えば、見ることが可能)である。このことについては、本発明の譲受人に譲渡されたシェリダン(Sheridan)の米国特許第5,760,917号に記載されているので、同開示を本明細書に参考文献として引用する。
【0022】
デジタルカメラ300Aは、図2にブロック図の形で示される。デジタルカメラ300Aは、バッテリで作動するポータブル装置で、画像を撮影・ビューするときユーザが容易に取り扱える十分に小さなものであるのが好ましい。デジタルカメラ300Aはデジタル画像を作成し、これを取り外し可能のメモリカード330に記憶する。デジタルカメラ300Aは、ズーム・フォーカスモータ駆動装置310および調節可能の絞りとシャッタ(図示せず)を有するズームレンズ312を備える。ズームレンズ312は、シーン(図示せず)から来る光を画像センサ314、例えば、周知のバイエルカラーフィルタパターンを用いる単チップカラーメガピクセルCCD画像センサ上にフォーカスする。画像センサ314は、CCDクロック駆動装置306経由でタイミング発生器304によって制御される。注記すべきは、上記CCDクロック駆動装置306は、CCD画像センサ314に高速「クロッキング」制御信号を与える回路であって、前記のリアルタイム時計362とは関係ないものである。
【0023】
画像センサ314としては、例えば、3.3メガピクセル(2,242×1,473ピクセル)を使用でき、そのうち中央部の3.1メガピクセル(2,160×1,400ピクセル)が画像処理後に最終画像ファイルに記憶される。ズーム・フォーカスモータ駆動装置310とフラッシュ302とタイミング発生器304とは、マイクロプロセッサ360で与えられる制御信号で制御される。画像センサ314から発生するアナログ出力信号は、アナログ信号処理(ASP)兼アナログ/デジタル(A/D)コンバータ回路316で増幅され、デジタルデータに変換される。そのデジタルデータは、DRAMバッファメモリ318に記憶され、引き続いてファームウェアメモリ328に内蔵のファームウェアで制御された画像プロセッサ320で処理される。ファームウェアメモリ328は、フラッシュEPROMメモリでよい。
【0024】
処理されたデジタル画像ファイルは、メモリカードインターフェイス324に提供され、取り外し可能メモリカード330に記憶される。取り外し可能メモリカード330は、取り外し可能デジタル画像記憶媒体のタイプの一つで、幾つかの相異なる物理的フォーマットで利用可能である。例えば、取り外し可能メモリカード330としては、周知のPCカードとして適応されたメモリカードであるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリスティック、MMCまたはSDメモリカードなどのフォーマットを使用し得る。他のタイプの取り外し可能デジタル画像記憶媒体、例えば、磁気ハードディスクドライブ、磁気テープ、または光ディスクを代わりに使用し、静止画・動画画像を記憶し得る。別法として、ディスクカメラ300Aは、内部不揮発性メモリ(図示せず)、例えば、内部フラッシュEPROMメモリを使用し、処理済みディスク画像ファイルを記憶し得る。そのような実施の形態では、メモリカードインターフェイス324と取り外し可能メモリカード330は不必要である。
【0025】
画像プロセッサ320は、カラー補間処理を行い、次いでカラー・トーン補正を行い、RGB調色の画像データが作成される。次ぎにRGB調色画像データをJPEG圧縮し、取り外し可能メモリカード330上にJPEG画像ファイルとして記憶する。JPEG画像ファイルは、日本、東京の日本電子産業振興協会(JEIDA)が1998年7月に定めた「デジタルスチルカメラ画像ファイルフォーマット(Exif)」バージョン2.1に規定されたいわゆる「Exif」画像フォーマットを使用する。このフォーマットは、レンズのF/ナンバーや他のカメラ設定値は勿論のこと、画像が撮影された日付/時刻などの特定のメタデータを記憶するExifアプリケーションセグメントを含む。
【0026】
注記すべきは、画像プロセッサ320は、普通はプログラマブル画像プロセッサであるけれども、別法として、ハードワイヤカスタム集積回路(IC)プロセッサ、汎用マイクロプロセッサ、またはハードワイヤカスタムICプロセッサとプログラマブルプロセッサとを組み合わせた画像プロセッサを使用することもできることである。
【0027】
さらに注記すべきは、「Exif」画像フォーマットを使用する代わりに、他の多くの画像フォーマットを使用し、処理された画像データと日付/時刻メタデータを含む画像メタデータを記憶することも可能であることである。他のフォーマットの例としては、周知のTIFF(タグ画像ファイルフォーマット)、JPEG2000、フラッシュピクス静止画像フォーマット、クイックタイムムービーフォーマットなどがある。
【0028】
日付/時刻値は、マイクロプロセッサ360に内蔵のリアルタイム時計362で提供され、マイクロプロセッサ360は画像プロセッサ320と通信する。バッテリ370は、電源372にパワーを供給し、電源372は、デジタルカメラ300Aが適切なユーザ制御303を使用して作動するとき、デジタルカメラ300A内の回路全てに操作モードパワーを供給する。電源372は、また、マイクロプロセッサ360に内蔵のリアルタイム時計362に予備パワーも供給する。この予備パワーにより、デジタルカメラ300Aが非作動にされたときもリアルタイム時計362は引き続いて時を刻むことが可能となる。
【0029】
バッテリ370を最初にデジタルカメラ300Aに挿入したとき、リアルタイム時計362が作動し、日時が有意に以前にシフトした日付、例えば、1900年1月1日、午前12時を与える初期値の日付/時刻に自動的に初期化される。この日付は、デジタルカメラが製造された時期より何年も前である。次いでリアルタイム時計362がタイムカウントを始める。デジタルカメラ300Aがカウントを始める時の正しい日時と初期値の日時(例えば、1900年1月1日、午前12時)との間の時間差が、時間オフセットである。本発明の発明者が認識したことは、この時間オフセットは、撮像された画像すべてに同一である(デジタルカメラ300Aのリアルタイム時計362が再初期化されない限り)ので、デジタルカメラ300Aの現在の日付/時刻の値を正しい日付/時刻に比較できるときは何時でも、画像撮影後相当経った後でも、この時間オフセットを決定することができるということである。
【0030】
幾つかの実施の形態では、デジタルカメラ300Aが新しいバッテリ370で作動し、リアルタイム時計362が自動的に初期化されるとき、不揮発性メモリ(例えば、ファームウェアメモリ328)にあるクロックステータス記憶ロケーションがチェックされ、クロックステータスが第1値(例えば、1)に設定されているかどうかが確認される。そうであれば、第2値(例えば、2)に増分する。リアルタイム時計362が次いで前記別個の装置の値と同期されるとき、クロックステータス値は第1値に設定値が戻される。しかし、クロックステータス値が、チェックされた時に第1値と異なる値に設定されている場合は、より大きな値(例えば、3)に増分される。これは、リアルタイム時計362が、同期されることなく、1回を超える度数で日付/時刻の初期値にリセットされ、画像の二つの相異なるグループには相異なる「適切なオフセット値」が存在することを示す。このケースでは、最後のグループの画像、すなわち、リアルタイム時計362がリセットされた最後の日時以来初めて撮影された画像が、自動的に正しい日時に設定される。他のものは、マニュアルで設定されねばならない。クロックステータス値は画像ファイルにメタデータとして記憶され得るので、相異なる「適切なオフセット値」を有する画像グループを区別することができる。
【0031】
画像プロセッサ320は、また、低解像度の「サムネイル」サイズ画像を作成するが、サムネイル画像は、本発明の譲受人に譲渡された、クチタ(Kuchta)らの米国特許第5,164,831号、名称「高低解像度画像の多重フォーマット記憶を行う電子式スチルカメラ(Electronic Still Camera Providing Multi−Format Storage Of Full And Reduced Resolution Images)」に記載の通りに作成できるので、同開示を本明細書に参考文献として引用する。画像は撮影後直ぐに、サムネイル画像データを使用してカラーLCD画像ディスプレイ332上で見ることができる。カラーLCD画像ディスプレイ332上にディスプレイされるグラフィックユーザインターフェイスは、ユーザ制御303で制御される。
【0032】
画像プロセッサ320は、また、携帯電話通信モデム350にもインターフェイスを行い、同モデムは、アンテナ352経由で無線通信周波数伝送を用いて携帯電話ネットワーク400(図1に示される)にデジタル画像を伝送する。
【0033】
図3は、本発明に基づいてデジタルカメラ300Aで撮影された画像ファイルにある日付/時刻メタデータを補正する方法の第一実施の形態を示すフロー図を示す。
【0034】
図3のブロック100で、ユーザはバッテリ370をデジタルカメラ300Aに装填する。ブロック102で、ユーザが、バッテリ370を装填後最初にデジタルカメラ300Aを作動させると、リアルタイム時計362が製造元のデフォルト日付/時刻(例えば、1900年1月1日午前12時)に自動的に初期化される。ブロック104で、リアルタイム時計362は、直ちにそのデフォルト日付/時刻からタイムカウントを開始する。換言すれば、デジタルカメラ300Aに電源が入った1分後は、日付/時刻は1900年1月1日午前12時01分となる。
【0035】
ブロック106で、ユーザが複数の画像を、普通長い時間間隔で(例えば、数時間または数日かけて)撮影する。各画像の撮影毎に、画像センサ314から得られる画像が画像プロセッサ320で処理され、取り外し可能メモリカード330上にオリジナルの日付/時刻メタデータを含む画像ファイルとして記憶される。上記オリジナルの日付/時刻メタデータ(例えば、1900年1月1日午前12時05分)は、デフォルト日付/時刻(例えば、1900年1月1日午前12時)+リアルタイム時計362がブロック102でデフォルト値に初期化された日時と画像がブロック106で撮影された日時との間の時間差(例えば、5分)に等しい。
【0036】
ブロック108で、デジタルカメラ300Aは撮像サービスプロバイダ410と通信し、携帯電話モデム350を使ってデジタルカメラ300Aから撮像サービスプロバイダ410へ画像の転送を始める。ブロック106で記憶されたデジタル画像ファイルが撮像サービスプロバイダ410に伝送され、画像記憶装置414(図1に示されている)に記憶される。伝送済み画像ファイルは、次いで取り外し可能メモリカード330から自動的に消去し得る。
【0037】
ブロック111で、デジタルカメラ300A内蔵のリアルタイム時計362の現在値が、正しい日付/時刻時計416(図1に示されている)の現在値と比較され、これら二つの時計間のオフセット時間が決定される。例えば、デジタルカメラ300A内蔵のリアルタイム時計362の現在値が1900年1月2日午後3時30分で、一方、正しい日付/時刻時計416で提供された正しい日時が2002年3月10日午後4時50分ということもあり得る。この例では、時間オフセットは100年超である。
【0038】
ブロック112で、時間差が有意であるかどうか、すなわち、時間差が24時間超であるかどうかの決定が判断される。留意したいのは、小さな時間差は、正しい日付/時刻時計416のタイムゾーンとは相異なるタイムゾーンをデジタルカメラ300A内蔵のリアルタイム時計362を設定するのに使った結果の可能性があることである。タイムゾーン差が存在しているかどうかは、二つの時計間に大略整数値の時間差があるかどうかをチェックすることによって決定することができる。
【0039】
時間差が有意でない(ブロック112に対して「No」)と判断されれば、例えば、時間差が僅か数分ならば、ブロック114でリアルタイム時計362の現在値が保持され、デジタルカメラ300Aから伝送された画像の元の日付/時刻メタデータ値が保持される。
【0040】
時間差が有意である(ブロック112に対して「Yes」)と判断されれば、例えば、時間差が100年ならば、ブロック116で正しい日付/時刻時計416の値がデジタルカメラ300Aに伝送され、デジタルカメラ300A内蔵のリアルタイム時計362の現在値がこの正しい日付/時刻時計の値に等しくなるように設定される。
【0041】
ブロック118で、画像記憶装置414に転送されたデジタル画像ファイルに記憶された元の日付/時刻メタデータが、オフセット時間に関して正しくなるように修正される。この修正は、例えば、転送された画像各々に記された日付/時刻メタデータを読んで、画像が撮影された時に記憶されたオリジナルの日付/時刻を決定し、この元の日付/時刻にブロック111で決定されたオフセット時間を加え、前記日付/時刻値をオフセット時間だけ前向きに「シフト」することによって行うことができる。次いで、この「シフト」された日付/時刻値がチェックされ、正しい日付/時刻時計416で提供された現在の日付/時刻より時間が早いかどうかが確かめられる。「シフト」された日付/時刻が、早い時間であれば、元の日付/時刻メタデータがこのシフトされた日付/時刻で置き換えられ、画像に対して補正された日付/時刻値が提供される。「シフト」された日付/時刻が、正しい日付/時刻時計416で提供された現在の日付/時刻より遅い時間であれば、「シフト」された値はその撮影された画像に適用されず、元の日付/時刻メタデータが保持される。このことは、例えば、デジタルカメラ300A内蔵のバッテリ370が、この特定の画像が撮影された後しばらくして取り換えられたことで、リアルタイム時計362がこの画像に対して適切に設定されたけれども、後でバッテリ電力が戻った時デフォルト値に初期化されてしまった場合に生ずる可能性がある。
【0042】
別の実施の形態では、画像を取り外し可能メモリカード330に保持しておくこと(自動的に消去されるのでなく)もでき、これらの画像の日付/時刻メタデータも補正される。別の一つの実施の形態では、画像が撮像サービスプロバイダ410に伝送される前にデジタルカメラ300A内で日付/時刻メタデータが補正される。
【0043】
ブロック120で、デジタル画像は、正しい日付/時刻値と一緒にプリンタ418(図1に示されている)で印刷される。この日付/時刻値は、プリントの裏面またはデジタル画像の隅に印刷することができる。得られたプリントは次いで、例えば、米国郵便サービスでユーザ(またはユーザの代理人)に送達される。
【0044】
図4は、第二のデジタル写真撮影システムのブロック図を示す。このシステムでは、デジタルカメラ300Bは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク420,例えば、802.11bネットワークに接続する。ワイヤレスローカルエリアネットワーク420は、ネットワークサーバ432経由でインターネット434に接続し、デジタルカメラ300Bは、これによってNISTインターネットタイムサービスサーバ436と画像記憶/印刷ウェブサイト438と通信し得る。
【0045】
図5は、図4のデジタル写真撮影システムに使用されるデジタルカメラ300Bのブロック図を示す。デジタルカメラ300Bは、携帯電話モデム350の代わりに802.11bモデム356が使用されることを除いて、図2を参照して説明されたデジタルカメラ300Aと同じである。
【0046】
図6は、本発明に基づいてデジタルカメラ300Bで撮影された画像ファイルにある日付/時刻メタデータを補正する方法の第二実施の形態を示すフロー図を示す。図6のブロック100〜106は図3のブロック100〜106と同じである。図6のブロック109で、デジタルカメラ300Bは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク420とネットワークサーバ432とを経由して、NISTインターネットタイムサービスサーバ436と通信し、正しい日付/時刻を取得する。
【0047】
NISTインターネットタイムサービスサーバ436を用いると、ユーザはインターネット経由でコンピュータ時計を同期可能である。同サービスは、デジタルカメラ300Bを含む、いかなるインターネット顧客からの日時リクエストにも応答する。日時リクエストは、幾つかのフォーマット、例えば、RFC−868に規定のタイムプロトコル、RFC−1305に規定のネットワークタイムプロトコル、またはRFC−867に規定のデイタイムプロトコルの一つを使用できる。
【0048】
日時リクエストは、デジタルカメラ300Bからインターネットタイムサービスサーバ436、例えば、以下のサーバの一つのIPアドレスに送られる。
【0049】
time-a.nist.gov 129.6.15.28 NIST,Gaithersburg,Maryland
time-b.nist.gov 129.6.15.29 NIST,Gaithersburg,Maryland
time-a.timefreq.bldrdoc.gov 132.163.4.101 NIST,Boulder,Colorado
time-b.timefreq.bldrdoc.gov 132.163.4.102 NIST,Boulder,Colorado
time-c.timefreq.bldrdoc.gov 132.163.4.103 NIST,Boulder,Colorado
utcnist.colorado.edu 128.138.140.44 University of Colorado,Boulder
time.nist.gov 192.43.244.18 NCAR, Boulder, Colorado
nist1.datum.com 66.243.43.21 Datum, San Jose, California
nist1-dc.glassey.com 216.200.93.8 Abovenet, Virginia
【0050】
特定のTCP/IPポート(例えば、ポート13)でインターネットタイムサービスサーバ436に接続した後、デジタルカメラ300Bは適切なプロトコル(例えば、タイムプロトコル)で時刻の応答を聞く。インターネットタイムサービスサーバ436から戻ってきた時刻はUTCタイム(グリニッチ時間)であるので、実際のタイムゾーンに修正する必要がある。この修正は、例えば、デジタルカメラ300Bと現在通信しているワイヤレスローカルエリアネットワーク420の特定のノードの地理的位置を決定することによって行われる。
【0051】
図6のブロック111で、デジタルカメラ300Bは、NISTインターネットタイムサービスサーバ436から取得した正しい日付/時刻をデジタルカメラ300B内蔵のリアルタイム時計362で提供された現在の日付/時刻と比較する。ブロック111〜118は、図3の対応するブロックと同一であるが、違いは、ステップ全てがデジタルカメラ300B内蔵の画像プロセッサ320で行われ、取り外し可能メモリカード330上に記憶された画像の日付/時刻メタデータが同画像プロセッサで補正されることである。次いで、画像ファイルをデジタルカメラ300Bから画像記憶/印刷ウェブサイト438(図4に示される)に転送できる。ウェブサイト438は、修正された日付/時刻と一緒に画像を印刷できる。
【0052】
図7は、第三のデジタル写真撮影システムのブロック図を示す。このシステムでは、デジタルカメラ300Cが、ウィンドウズ(登録商標)XPオペレーティングシステムで動作するペンティアム(登録商標)IVプロセッサを使用するパソコンのようなリアルタイム時計452内蔵ホストPC450に接続する。ホストPC450が最初にインストールされるとき、リアルタイム時計452は普通、ユーザが正しい日時に設定する。
【0053】
図8は、図7のデジタル写真撮影システムに使用されるデジタルカメラ300Cのブロック図を示す。デジタルカメラ300Cは、携帯電話モデム350の代わりに、画像が、例えば、周知のUSBインターフェイスを使用できるホストインターフェイス322とケーブル342を用いてホストPC450に転送されることを除いて、図2を参照して説明されたデジタルカメラ300Aと同じである。
【0054】
図9は、本発明に基づいてデジタルカメラ300Cで撮影された画像ファイルにある日付/時刻メタデータを補正する方法の第三の実施の形態を示すフロー図を示す。図9のブロック100〜106は、図3のブロック100〜106と同じである。図9のブロック110で、デジタルカメラ300Cは、取り外し可能メモリカード330に記憶されたデジタル画像をホストPC450へ転送する。ホストPC450では、画像はハードドライブ装置のような不揮発性メモリ(図示せず)を用いて記憶される。次いで、画像は取り外し可能メモリカード330から自動的に消去し得る。
【0055】
ブロック111で、デジタルカメラ300C内蔵のリアルタイム時計362の現在日時が、ホストPC450内蔵のリアルタイム時計452(図7に示される)によって与えられる現在日時に比較される。ブロック112で、二つのリアルタイム時計間の時間差が有意であるかどうかを決定する判断がなされる。時間差が有意でない(ブロック112に対して「No」)ならば、ブロック114でリアルタイム時計362の現在値が保持され、デジタルカメラ300CからホストPC450に伝送された画像のオリジナル日付/時刻メタデータ値が保持される。
【0056】
時間差が有意(ブロック112に対して「Yes」)であるならば、ブロック115で、ユーザは、ホストPC450内蔵のリアルタイム時計452が正しい日時に設定されていることの確認が求められる。ブロック116で、リアルタイム時計452の値がデジタルカメラ300Cに伝送され、デジタルカメラ300C内蔵のリアルタイム時計362の現在値がこの正しい日付/時刻時計の値に等しくなるように設定される。別の実施の形態の一つでは、ホストPC450の日付/時刻は、NISTインターネットタイムサービスサーバ436を使用して自動的に設定される。
【0057】
ブロック118で、ホストPC450に転送されたデジタル画像ファイルに記憶されたオリジナルの日付/時刻メタデータが、図3のブロック118に関連して前記したように、オフセット時間に関して正しくなるように修正される。別の実施の形態の一つでは、日付/時刻メタデータは、画像がホストPC450に転送される前にデジタルカメラ300C内で補正される。
【0058】
図10は、本発明に基づいてデジタルカメラ300Cで撮影された画像ファイルに記録された日付/時刻メタデータを補正する方法の第四の実施の形態を示すフロー図である。図10のブロック100〜106は図3のブロック100〜106と同じである。図10のブロック107で、正しいカメラクロック日時がデジタルカメラ300Cに入力される。例えば、デジタルカメラ300Cのユーザは、図2のユーザ制御303を使用して正しいカメラ時計タイムを入力できる。この入力は、ユーザがブロック106で写真を撮った後、かつ、撮影された画像が日付/時刻メタデータと一緒に記憶された後に行われる。ブロック116で、デジタルカメラ300C内蔵のリアルタイム時計362がブロック107の入力値に設定される。ブロック118で、ブロック106のデジタル画像ファイルに記憶されたオリジナルの日付/時刻メタデータが、図3のブロック118に関連して前記したように、オフセット時間に関して正しくなるように修正される。オフセット時間は、ユーザが時間を設定する直前のデジタルカメラ300C内蔵のリアルタイム時計362と、ブロック107でユーザが設定した時間との間の差である。
【0059】
本発明に基づいたコンピュータプログラム製品は、一個または複数個の記憶媒体、例えば、磁気ディスク(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク)または磁気テープのような磁気記憶媒体、光ディスク、光テープまたはマシン読み込み可能のバーコードのような光記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)や読み出し専用メモリ(ROM)のようなソリッドステート電子記憶装置、または本発明に基づく方法を実施する命令を備えるコンピュータピログラムを記憶するのに採用される他の物理的装置または媒体を含むことができる。
【0060】
以上、本発明は、ある種の好ましい実施の形態を具体的に参照して詳細に記載されたけれども、変形や一部修正が、本発明の精神と特許請求の範囲内で行い得ることが理解されることと思われる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】第一のデジタル写真撮影システムのブロック図である。
【図2】図1のデジタル写真撮影システムに使用されるデジタルカメラのブロック図である。
【図3】本発明の第一実施の形態に基づいてデジタルカメラで撮影された画像ファイルの日付/時刻メタデータを補正する方法を示すフロー図である。
【図4】第二のデジタル写真撮影システムのブロック図である。
【図5】図4のデジタル写真撮影システムに使用されるデジタルカメラのブロック図である。
【図6】本発明の第二実施の形態に基づいてデジタルカメラで撮影された画像ファイルの日付/時刻メタデータを補正する方法を示すフロー図である。
【図7】第三のデジタル写真撮影システムのブロック図である。
【図8】図7のデジタル写真撮影システムに使用されるデジタルカメラのブロック図である。
【図9】本発明の第三実施の形態に基づいてデジタルカメラで撮影された画像ファイルの日付/時刻メタデータを補正する方法を示すフロー図である。
【図10】本発明の第四実施の形態に基づいてデジタルカメラで撮影された画像ファイルの日付/時刻メタデータを補正する方法を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0062】
300A,300B,300C デジタルカメラ、302 フラッシュ、303 ユーザ制御、304 タイミング発生器、306 CCD時計駆動装置、310 ズーム・フォーカスモータ駆動装置、 312 ズームレンズ、314 画像センサ、316 ASP&A/D変換器回路、318 DRAMバッファメモリ、320 画像プロセッサ、322 ホストインターフェイス、324 メモリカードインターフェイス、326 RAMメモリ、328 ファームウェアメモリ、330 取り外し可能のメモリカード、332 カラーLCD画像ディスプレイ、342 インターフェイスケーブル、350 携帯電話モデム、352 アンテナ、356 802.11bモデム、360 マイクロプロセッサ、362 リアルタイム時計、370 バッテリ、372 電源、400 携帯電話ネットワーク、410 撮像サービスプロバイダ、412 ネットワークサーバ、414 画像記憶装置、416 適正日付/時刻時計、418 プリンタ、420 ワイヤレスローカルエリアネットワーク、432 ネットワークサーバ、434 インターネット、436 NISTインターネットタイムサービスサーバ、438 画像記憶/印刷ウェブサイト、450 ホストPC、452 リアルタイム時計。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタルカメラで撮影されたデジタル画像に関連した日付/時刻の値を補正する方法が、
a)デジタルカメラを使用して複数のデジタル画像を撮影・記憶し、デジタルカメラ内蔵のリアルタイム時計で提供された前記複数のデジタル画像各々に関連した初期の日付/時刻値を記憶するステップと、
b)前記デジタルカメラと現在の日付/時刻値を提供する別個の装置との間の通信を確立するステップと、
c)デジタルカメラ内蔵の現在の日付/時刻値、および前記デジタルカメラ内蔵現在日付/時刻値と前記別個の装置の現在の日付/時刻値との間の差を決定するステップと、
d)前記複数のデジタル画像各々に関連した前記初期日付/時刻値を修正し、デジタルカメラ内蔵現在日付/時刻値と前記別個の装置の現在日付/時刻値との間の差を補償し、前記複数のデジタル画像各々に関連した日付/時刻値を補正するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1の方法において、前記複数のデジタル画像と初期日付/時刻値の各々が、共にデジタル画像ファイルに記憶されることを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項2の方法において、前記デジタル画像ファイルが、JPEG画像ファイルであることを特徴とする方法。
【請求項4】
請求項1の方法において、前記複数のデジタル画像と初期日付/時刻値が、デジタルカメラから前記別個の装置に転送されることを特徴とする方法。
【請求項5】
請求項1の方法において、前記初期日付/時刻値が、前記別個の装置によって修正されることを特徴とする方法。
【請求項6】
請求項1の方法において、前記デジタルカメラと前記別個の装置との間の通信が、ワイヤレス通信ネットワークを使用して行われることを特徴とする方法。
【請求項7】
請求項6の方法において、前記ワイヤレス通信ネットワークが携帯電話ネットワークであることを特徴とする方法。
【請求項8】
請求項6の方法において、前記ワイヤレス通信ネットワークが、撮像サービスプロバイダと通信することを特徴とする方法。
【請求項9】
請求項8の方法が、前記複数のデジタル画像ファイルを、前記撮像サービスプロバイダによって制御される遠隔記憶装置に転送するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9の方法において、前記複数のデジタル画像ファイルが、前記遠隔記憶装置に転送された後に前記デジタルカメラから消去されることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項9の方法において、前記複数のデジタル画像各々に関連した前記初期日付/時刻値は、前記複数のデジタル画像が前記遠隔記憶装置に転送される前に修正されることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項9の方法において、前記複数のデジタル画像各々に関連した前記初期日付/時刻値は、前記複数のデジタル画像がデジタルカメラから転送された後に前記撮像サービスプロバイダによって修正されることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項9の方法が、前記修正された日付/時刻付き前記複数の転送されたデジタル画像の一つを印刷するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項1の方法において、前記別個の装置がパソコンであることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項14の方法において、デジタルカメラと前記別個の装置との間の通信がケーブルインターフェイスを使用して行われることを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15の方法において、前記ケーブルインターフェイスがUSBインターフェイスであることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項14の方法において、前記パソコンがリアルタイム時計を内蔵し、前記複数のデジタル画像各々に関連した前記初期日付/時刻値を修正するに先立ってパソコンのリアルタイム時計の正確度を確認するようにユーザが指示されことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項1の方法が、前記複数のデジタル画像各々を対応する複数のデジタル画像ファイルに記憶するステップと、前記初期日付/時刻値を日付/時刻メタデータとして前記デジタル画像ファイル各々に記憶するステップと、前記デジタル画像ファイル各々の前記日付/時刻メタデータを修正して、補正された日付/時刻メタデータとするステップとをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18の方法において、前記複数のデジタル画像ファイル各々が、Exif画像フォーマットを使用することを特徴とする方法。
【請求項20】
デジタルカメラで撮影されたデジタル画像に関連した日付/時刻値を補正する方法が、
a)デジタルカメラ内蔵リアルタイム時計に最初に電源を入れたとき、デジタルカメラ内蔵リアルタイム時計をデフォルトの日付/時刻値に初期化するステップと、
b)前記デジタルカメラを使用し、複数のデジタル画像を撮影・記憶し、前記リアルタイム時計で提供された関連のオリジナルの日付/時刻値を記憶するステップと、
c)正しい日付/時刻値を受信するステップと、
d)デジタルカメラ内蔵リアルタイム時計の現在の日付/時刻値、および前記受信した日付/時刻値と前記デジタルカメラの現在の日付/時刻値との間の差を決定するステップと、
e)前記複数のデジタル画像各々に関連したオリジナルの日付/時刻値を修正し、前記デジタルカメラの現在の日付/時刻値と前記受信した日付/時刻値との間の差を補償するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20の方法において、前記受信した日付/時刻値が、デジタルカメラに具備のユーザ制御で入力されることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項20の方法において、前記受信した日付/時刻値が、別個の装置で提供されることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項22の方法において、前記別個の装置がパソコンであることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項20の方法において、前記受信した日付/時刻値が、デジタルカメラと通信しているネットワークサーバで与えられることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項24の方法において、前記ネットワークサーバがインターネットタイムサービスサーバであることを特徴とする方法。
【請求項26】
請求項25の方法において、前記デジタルカメラが、ワイヤレスネットワーク経由でネットワークサーバと通信することを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26の方法において、前記ワイヤレスネットワークが802.11ワイヤレスネットワークであることを特徴とする方法。
【請求項28】
デジタルカメラで撮影されたデジタル画像に関連した日付/時刻の値を補正する方法が、
a)前記デジタルカメラのリアルタイム時計に電源を入れるステップと、
b)前記リアルタイム時計の初期の日付/時刻値を設定するステップと、
c)前記リアルタイム時計が前記初期日付/時刻値に設定されたことを示す第一時計ステータス値を、デジタルカメラの不揮発性メモリに記憶するステップと、
d)前記リアルタイム時計を使用可能にし、前記初期日付/時刻値からタイムカウントするステップと、
e)正しい日付/時刻値を受信するステップと、
f)前記受信した日付/時刻値と前記リアルタイム時計の現在日付/時刻値とを同期するステップと、
g)前記リアルタイム時計が前記受信した日付/時刻値に同期されたことを示す第二時計ステータス値をデジタルカメラの不揮発性メモリに記憶するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項28の方法が、デジタルカメラを使用し、複数のデジタル画像を撮影・記憶し、前記受信した日付/時刻値でリアルタイム時計を同期するに先立ってリアルタイム時計を使用して提供される関連日付/時刻値を記憶するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項30】
請求項29の方法が、前記受信した日付/時刻値でリアルタイム時計を同期した後に前記複数のデジタル画像に関連した日付/時刻値を修正するステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30の方法において、前記複数のデジタル画像が対応する複数のデジタル画像ファイルに記憶され、各デジタル画像ファイルが時計ステータス値を示すメタデータを含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−519309(P2007−519309A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541402(P2006−541402)
【出願日】平成16年11月19日(2004.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2004/038824
【国際公開番号】WO2005/055586
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(590000846)イーストマン コダック カンパニー (1,594)
【Fターム(参考)】