説明

データ再送サポートとともにグループ通信をサポートするための方法及び装置

無線通信システム(例えば、ピアツーピアの無線通信システム)におけるグループ通信に関係する方法及び装置が説明される。閉じたグループ(例えば、グループメンバーの数が所定の時刻に固定されており且つそのグループの1又は複数のメンバーに知られている)に向けられる方法及び装置が説明される。様々な実施態様は、非集中型の方法で独立してスケジュールされ得る複数の個別のトラフィック資源(例えば、トラフィック・スロット及び/又はトラフィック・セグメント)を含む非集中型のピアツーピア無線ネットワークによく適している。幾つかの特徴及び/又は態様は、送信されたグループ・トラフィック・データ信号に応答する個々のグループメンバーの承認シグナリングの使用に向けられる。予期される個々のグループメンバーの承認信号を監視すること及び肯定的な承認をシグナルしなかったメンバーを識別することにより、そのグループのサブセットに対して再送が指示及び/又は調整されることが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2007年7月10日付け提出され、本願の譲受人に譲渡された「METHODS AND APPARATUS FOR SENDING BROADCAST/MULTICAST MESSAGES IN A PEER-TO-PEER NETWORK」と題される米国仮出願第60/948,968号の利益を主張する。そして、その全体が参照によって本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
様々な実施態様は、無線通信に関係し、より詳しくは、グループ通信をサポートすることに関係する方法及び装置に関係する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムにおいて、一般的に、結合された制御シグナリング及びトラフィック・シグナリングについて、無線通信デバイスによる利用のために使用可能である一定量のエアーリンク資源が存在する。集中制御(例えば、アドホックなピアツーピア・ネットワーク)が欠如している無線通信システムにおいて、トラフィック・エアーリンク資源をスケジュールすることは、難しい課題である。
【0004】
ときおり、ピアツーピア・ネットワークにおける単一のデバイスは、同一のデータを該ネットワーク中の複数の他のデバイスへ送信することを望む場合がある。もしグループ通信をサポートする新しい方法及び装置が開発され、従って、同一のトラフィック信号が複数の他のグループメンバーに効率的に伝達されることが可能になるならば、それは有益であろう。複数の受信者を対象として送信されたトラフィック・データがその対象とする受信者の各々によって正常に(successfully)回復されないかもしれないことは理解されるべきである。したがって、最初の送信が完全に成功していない場合におけるデータの効率的な再送信を可能にする方法及び装置の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0005】
無線通信システム(例えば、ピアツーピアの無線通信システム)におけるグループ通信に関係する方法及び装置が説明される。閉じたグループ(例えば、グループメンバーの数が所定の時刻に固定されており且つそのグループの1又は複数のメンバーに知られている)に向けられる方法及び装置が説明される。様々な実施態様は、非集中型の方法で独立してスケジュールされ得る複数の個別のトラフィック資源(例えば、トラフィック・スロット及び/又はトラフィック・セグメント)を含む非集中型のピアツーピア無線ネットワークによく適している。
【0006】
幾つかの特徴及び/又は態様は、送信されたグループ・トラフィック・データ信号に応答する個々のグループメンバーの承認シグナリングの使用に向けられる。予期される個々のグループメンバーの承認信号を監視すること及び肯定的な承認をシグナルしなかったメンバーを識別することにより、そのグループのサブセットに対して再送が指示及び/又は調整されることが可能である。
【0007】
幾つかの実施態様に従った、例示的なグループ通信方法は、グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信することと、前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視することとを含む。本例示的な方法は、前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信することを更に含む。
【0008】
幾つかの実施態様に従った、グループ通信をサポートする例示的な通信デバイスは、無線送信機モジュールと、グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信するように前記無線送信機モジュールを制御するように構成されたグループ・シグナリング制御モジュールとを含む。幾つかのそのような実施形態において、本例示的な通信デバイスは、前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視するように構成された承認監視モジュールと、前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信するように前記無線送信機モジュールを制御するように構成された再送信制御モジュールとを更に含む。
【0009】
様々な実施態様が上記概要で述べられたが、必ずしもすべての実施態様が同一の特徴を含むというわけではなく、また、上述された特徴の幾つかは必ずしも必要ではなく、幾つかの実施態様において望ましい場合があることは、認識されるべきである。様々な実施態様の多数の更なる特徴、実施態様及び利点は、後に続く詳細な説明で述べられる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、例示的な一実施態様に従った、例示的なピアツーピア・ネットワーク(例えば、アドホックな通信ネットワーク)の図である。
【図2】図2は、グループ通信を実装するために第1のピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートの図である。
【図3】図3は、例示的な一実施態様に従った、例示的な無線端末(例えば、グループ通信をサポートするピアツーピア・モバイルノード)の図である。
【図4】図4(図4は図4A及び4Bの組合せからなる)は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図4A】図4(図4は図4A及び4Bの組合せからなる)は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図4B】図4(図4は図4A及び4Bの組合せからなる)は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図5】図5は、例示的な一実施態様に従った、例示的な通信デバイス(例えば、グループ通信をサポートするモバイル・ピアツーピア通信デバイス)の図である。
【図6】図6は、例示的な一実施態様における例示的なタイミング構造及び例示的なエアーリンク資源を示す図である。
【図7】図7は、例示的な無線通信ネットワーク(例えば、ピアツーピア通信及びグループ・トラフィック・シグナリングをサポートするアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)の図である。
【図8】図8は、例示的な一実施態様に従った、図7の同一の無線端末を示し及びグループ・トラフィック・シグナリングの例を示すために使用される更なる情報を示す。
【図9】図9は、トラフィック・セグメントに関連する繰り返されるピアツーピア・タイミング構造におけるエアーリンク資源の例示的なセット、それら資源の少なくとも一部に関連するプライオリティー情報及びそれら資源の少なくとも一部に関連するコネクション識別子情報を示す。
【図10】図10は、図8に対応する一つの例示的なシナリオにおいて図9の資源を使用して通信されることができる例示的なシグナリングを示す。
【図11】図11は、トラフィック・セグメントに関連する繰り返されるピアツーピア・タイミング構造におけるエアーリンク資源の例示的なセット、それら資源の少なくとも一部に関連するプライオリティー情報及びそれら資源の少なくとも一部に関連するコネクション識別子情報を示す。
【図12】図12は、図8に対応する他の例示的なシナリオにおいて図11の資源を使用して通信されることができる例示的なシグナリングを示す。
【図13】図13は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図14】図14は、例示的な一実施態様に従って、グループ通信をサポートする例示的な通信デバイス(例えば、ピアツーピア・モバイルノード)の図である。
【図15】図15は、グループを設立した通信ネットワークにおける例示的な通信デバイスの図である。
【図16】図16は、例示的な繰り返されるタイミング構造における例示的なエアーリンク資源及びそれらのエアーリンク資源により運ばれる例示的なシグナリングを示す。
【図17】図17(図17は、図17A、図17B及び図17Cの組合せからなる)は、例示的な一実施態様に従って、通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図17A】図17(図17は、図17A、図17B及び図17Cの組合せからなる)は、例示的な一実施態様に従って、通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図17B】図17(図17は、図17A、図17B及び図17Cの組合せからなる)は、例示的な一実施態様に従って、通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図17C】図17(図17は、図17A、図17B及び図17Cの組合せからなる)は、例示的な一実施態様に従って、通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャートである。
【図18】図18は、例示的な一実施態様に従って、グループ通信をサポートする例示的な通信デバイス(例えば、ピアツーピア・モバイルノード)の図である。
【図19】図19は、グループ通信及びピアツーピア通信をサポートする例示的な無線通信ネットワークの図である。
【図20】図20は、例示的な一実施態様に従った、繰り返されるタイミング/周波数構造におけるトラフィック・スロットに関して、図19の例に対応する例示的な資源割り当て及び例示的なシグナリングを示す。
【図21】図21は、グループ通信及びピアツーピア通信をサポートする例示的な無線通信ネットワークの図である。
【図22】図22は、例示的な一実施態様に従った、繰り返されるタイミング/周波数構造におけるトラフィック・スロットのために、図21の例に対応する例示的な資源割り当て及び例示的なシグナリングを示す。
【詳細な説明】
【0011】
図1は、例示的な一実施態様に従った、例示的なピアツーピア・ネットワーク100(例えば、アドホックな通信ネットワーク)の図である。例示的なネットワークは、グループの設立(establishment)及びグループ・トラフィック・シグナリングの送信をサポートする。例示的なピアツーピア・ネットワーク100は、ピアツーピア・トラフィック・シグナリング及びグループ・トラフィック・シグナリングをサポートする複数の無線デバイス(ピアツーピア通信デバイス 1 102,ピアツーピア通信デバイス 2 104,ピアツーピア通信デバイス 3 106,ピアツーピア通信デバイス 4 108,...,ピアツーピア通信デバイス N 110)を含む。幾つかの実施形態においては、ネットワーク100は、基準信号送信機116(例えば、ビーコン送信機)を含む。
【0012】
通信ネットワーク100中の無線デバイス(102,104,106,108,...,110)は、相互にコネクションを確立することができ、また、グループを形成することができる。ネットワーク100において使用される繰り返されるタイミング構造(recurring timing structure)が存在する。幾つかの実施形態においては、基準信号(例えば、基準信号送信機116からのOFDMビーコン信号)は、該タイミング構造に対して同期するために、無線デバイスにより使用される。あるいは、該タイミング構造と同期するために使用される信号が、他のデバイス(例えば、GPS送信機、基地局又は他のピアツーピアのデバイス)から供給されても良い。本ネットワークにおいて使用される上記タイミング構造は、複数の個々のトラフィック・スロットを含む。
【0013】
図2は、グループ通信を実装するために第1のピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャート200の図である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ202において開始する。ここでは、第1のデバイスが電源投入され、そして、初期化される。そして、ステップ204へ進む。
【0014】
ステップ204において、第1のデバイスは、複数のコネクションに対応する複数の送信リクエストを送信する(該複数の送信リクエストは、データ送信ブロックに対応しており、該複数のコネクションの個々のものは、通信グループにおける該第1のピアツーピア・通信デバイスと他のピアツーピア通信デバイスとの間にある)。幾つかの実施形態においては、複数の送信リクエストは、送信リクエスト・ブロックにおいて送信される。オペレーションは、ステップ204からステップ206へ進む。
【0015】
ステップ206において、第1のデバイスは、非グループメンバーのピアツーピア・デバイスから受信された信号又はその欠如に基づいて、前記データ送信ブロックにおいて送信するか否かを決定する。様々な実施態様においては、ステップ206は、1又は複数のサブステップ208及び210を含む。サブステップ208において、第1のデバイスは、上記複数のコネクションのうちで最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つ非グループメンバーのコネクションに対応する任意の送信リクエスト・レスポンスの受信電力レベルの関数として、上記データ送信ブロックにおいて送信するか否かを決定する。サブステップ210において、第1のデバイスは、グループメンバーから受信されたレスポンスの数の関数として、上記データ送信ブロックにおいて送信するか否かを決定する。
【0016】
オペレーションは、ステップ206からステップ212へ進む。ステップ212において、第1のデバイスは、ステップ206の決定に応じて異なって進む。上記決定が、データ送信ブロックにおいて送信することであるならば、オペレーションは、ステップ212からステップ214へ進む。しかし、決定が送信しないことであるならば、オペレーションは、ステップ212からステップ216へ進む。
【0017】
ステップ214に戻って、ステップ214において、第1のデバイスは、パイロット信号を送信する。それからステップ218において、第1のデバイスは、グループの複数の異なるメンバーから、複数のチャネル品質フィードバック信号を受信する。オペレーションは、ステップ218からステップ220へ進む。
【0018】
ステップ220において、第1のデバイスは、上記複数のチャネル品質フィードバック信号から、上記データ送信ブロックにおけるデータの送信のために使用されるデータレートを判定する。幾つかの実施形態においては、ステップ220は、サブステップ222を含む。サブステップ222において、第1のデバイスは、上記受信されたチャネル品質フィードバック信号により示される最悪のチャネル状態を持つコネクションによりサポートされることができるデータ伝送レートを選択する。
【0019】
オペレーションは、ステップ220からステップ224へ進む。ステップ224において、第1のデバイスは、データ送信ブロックにおいて上記他のピアツーピア通信デバイスへデータを送信する。オペレーションは、ステップ224から接続ノードA 226へ進む。
【0020】
ステップ216に戻って、ステップ216において、第1のデバイスは、データ送信ブロックにおいて上記他のピアツーピア通信デバイスへデータを送信することを抑制する。オペレーションは、ステップ216から接続ノードA 226へ進む。
【0021】
オペレーションは、接続ノードA 226からステップ204へ進み、ここでは、第1のデバイスは、他の送信ブロックに対応する複数のコネクションに対応する複数の送信リクエストを送信する。
【0022】
フローチャートを通して幾つかの例示的なパスを考える。第1のパスについては、データ送信ブロック(ステップ204を参照)が第1のデータ送信ブロックであると考える。第1の通信デバイスが、第1のデバイスとそのグループの他のデバイスとの間の複数のコネクションのうちの最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つコネクションに対応する少なくとも幾つかの非グループメンバーに対応する送信リクエスト・レスポンスを受信したと考える。さらに該非グループメンバーのより高いプライオリティーのコネクションに対応する受信された送信リクエスト・レスポンスの受信電力レベルが閾値以下であると考える;ステップ206において、第1のデバイスは、それがそのデータ伝送に起因する干渉が該より高いプライオリティーの非グループメンバーのコネクションの観点から許容できることを予期するので、第1の送信ブロックにおいて送信して良いと決定する。オペレーションは、ステップ214,218,220及び224の経路に沿って進み、第1のデータ送信ブロックにおいて該グループにおける他のピアツーピア通信デバイスへデータを送信することをもたらす。
【0023】
次に、フローチャートを通して例示的な第2のパスを考える。第2のパスについては、データ送信ブロック(ステップ204を参照)が第2のデータ送信ブロックであると考える。第1の通信デバイスが、第1のデバイスとそのグループの他のデバイスとの間の複数のコネクションのうちの最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つコネクションに対応する少なくとも幾つかの非グループメンバーに対応する送信リクエスト・レスポンスを受信したと考える。さらに該非グループメンバーのより高いプライオリティーのコネクションに対応する受信された送信リクエスト・レスポンスの受信電力レベルが閾値を上回ると考える;ステップ206において、第1のデバイスは、それがそのデータ伝送に起因する干渉が該より高いプライオリティーの非グループメンバーのコネクションの観点から許容できないことを予期するので、送信機イールディング(transmitter yielding)を実行して、第2の送信ブロックにおいて送信しないことに決定する。オペレーションは、ステップ216へ進み、そこにおいて、第1のデバイスは、第2のデータ送信ブロックにおいて他のピアツーピア・デバイスへデータを送信することを抑制するように制御される。
【0024】
さて、フローチャートを通して例示的な第3のパスを考える。第3のパスについては、データ送信ブロック(ステップ204を参照)が第3のデータ送信ブロックであると考える。第1の通信デバイスは、第1のデバイスとそのグループの他のデバイスとの間の複数のコネクションのうちの最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つコネクションに対応する少なくとも幾つかの非グループメンバーに対応する送信リクエスト・レスポンスを受信しなかったと考える。さらに、第1のデバイスが、ステップ204において第1の数のグループメンバー(例えば、10個のメンバー)に送信リクエストを送信したと考え、また、第1のデバイスが、第2の数のグループメンバー(例えば、8個のメンバー)からのリクエスト・レスポンス(例えば、肯定的な承認(positive acknowledgments))を検出したと考える。この場合、グループメンバーのリクエストされたデバイスのうちの多い数及び/又は高いパーセンテージが肯定的に応答したので、第1のデバイスは、送信を開始(proceed with)することに決定する。オペレーションは、ステップ214,218,220及び224を含む経路に沿って進み、第3のデータ送信ブロックにおいて第1のデバイスによりデータを送信することをもたらす。
【0025】
次に、フローチャートを通して例示的な第4のパスを考える。第4のパスについては、データ送信ブロック(ステップ204を参照)が第4のデータ送信ブロックであると考える。第1の通信デバイスは、第1のデバイスとそのグループの他のデバイスとの間の複数のコネクションのうちの最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つコネクションに対応する少なくとも幾つかの非グループメンバーに対応する送信リクエスト・レスポンスを受信しなかったと考える。しかし、第1の通信デバイスは、より低いプライオリティーのコネクションに対応する1又は複数のリクエスト・レスポンスを検出した。さらに、第1のデバイスが、ステップ204において第1の数のグループメンバー(例えば、9個のメンバー)に送信リクエストを送信したと考え、また、第1のデバイスが、第2の数のグループメンバー(例えば、2個のメンバー)からのリクエスト・レスポンス(例えば、肯定的な承認)を検出したと考える。この場合、グループメンバーのリクエストされたデバイスのうちの少ない数及び/又は低いパーセンテージが肯定的に応答したので、第1のデバイスは、送信を開始しないことに決定する。オペレーションは、ステップ216をを含む経路に沿って進み、第1のデバイスが第4のデータ送信ブロックにおいてデータを送信することを抑制することをもたらす。
【0026】
図3は、例示的な一実施態様に従った、例示的な無線端末(例えば、グループ通信をサポートするピアツーピア・モバイルノード)の図である。無線端末300は、様々なエレメントがデータ及び情報を交換することが可能なバス312により互いに接続された、無線受信機モジュール302、無線送信機モジュール304、ユーザ入出力装置308、プロセッサ306及びメモリ310を含む。幾つかの実施形態においては、無線端末300はまた、該無線端末を(例えばバックホール・ネットワークを介して)ネットワーク・ノード及び/又はインターネットに接続させるネットワーク・インターフェース307を含む。
【0027】
メモリ310は、ルーチン群318及びデータ/情報320を含む。プロセッサ306(例えば、CPU)は、無線端末300のオペレーションを制御し、方法(例えば図2のフローチャート200の方法)を実行するために、ルーチン群318を実行し、また、メモリ310中のデータ/情報320を使用する。
【0028】
無線受信機モジュール302(例えば、OFDM及び/又はCDMA受信機)は、受信アンテナ314に接続される。無線端末300は、受信アンテナ314を介して他の無線端末から信号を受信する。受信した信号は、例えば、無線端末300がリクエストを送信したグループメンバーのピアツーピア無線端末からのリクエスト・レスポンス信号、非グループメンバーのピアツーピア無線端末からのリクエスト・レスポンス信号、及び、送信されたパイロット信号に応答したグループメンバーのピアツーピア・デバイスからのチャネル品質フィードバック信号を含む。
【0029】
無線送信機モジュール304(例えば、OFDM及び/又はCDMA送信機)は、送信アンテナ316に接続される。無線端末300は、送信アンテナ316を介して、他のピアツーピア・デバイスへ(例えば、そのグループのメンバーへ)信号を送信する。送信された信号は、そのグループの個々のメンバーに向けられる個々のリクエスト信号、そのグループのメンバーにより受信され測定されることを意図されるブロードキャスト信号として送信されるパイロット信号、及び、そのグループのメンバーに向けられるトラフィック信号を含む。幾つかの実施形態においては、同一のアンテナが、送信機及び受信機のために使用される。
【0030】
ユーザ入出力装置308は、例えば、マイク、スピーカー、キーボード、キーパッド、カメラ、スイッチ、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力装置308は、無線端末300のオペレーターが、データ/情報を入力し、データ/情報をアクセス出力し、また、該無線端末300の少なくとも幾つかの機能を制御できるようにする。
【0031】
ルーチン群318は、通信ルーチン322及び無線端末制御ルーチン群324を含む。通信ルーチン322は、無線端末300により用いられる様々な通信プロトコルを実装する。制御ルーチン群324は、送信リクエスト制御モジュール326、データ伝送制御モジュール328、送信決定モジュール(transmission decision module)330、受信電力レベル判定モジュール(received power level determination module)332、プライオリティー・モジュール334、グループメンバー識別モジュール336、パイロット信号伝送制御モジュール338、伝送レート判定モジュール340、及び、レスポンス数カウントモジュール342を含む。データ/情報320は、タイミング構造情報344、グループメンバーに関する送信リクエスト資源を識別する情報(information identifying transmission request resources for group members)360、生成されたリクエスト信号362、受信された信号364、電力測定情報366、いずれの受信信号がグループメンバーからか及びいずれが非グループメンバーからかを識別する情報(information identifying which received signals are from group members and which are from non-group members)368、プライオリティー情報370、パイロット信号情報372、受信されたチャネル品質情報374、レート情報376、送信決定基準情報378、トラフィック決定380、及び、グループキャスト・トラフィック信号382を含む。
【0032】
タイミング構造情報344は、繰り返されるピアツーピア・タイミング構造における複数のインターバルに対応する情報(インターバル1の情報346,....,インターバルNの情報348)を含む。インターバル1の情報346は、送信リクエスト・エアーリンク資源情報350、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源情報352、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源情報354、レート・シグナリング・エアーリンク資源情報356、及び、トラフィック・エアーリンク資源情報358を含む。送信リクエスト・エアーリンク資源情報350は、第1のトラフィック送信リクエスト・ブロックを識別する情報(該ブロックにおける異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の送信ユニット及び異なるプライオリティー・レベルに関連する情報を含む)を含む。送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源情報352は、第1のトラフィック送信リクエスト・レスポンス・ブロックを識別する情報(該ブロックにおける異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の送信ユニット及び異なるプライオリティー・レベルに関連する情報を含む)を含む。パイロット・シグナリング・エアーリンク資源情報354は、パイロット信号を運ぶために使用される資源を識別する情報(異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の資源を含む)を含む。レート・シグナリング・エアーリンク資源情報356は、受信されたパイロット信号に応答してチャネル・フィードバック情報を運ぶために使用されるべきコネクション識別子に関連する個々の資源を識別する情報を含む。トラフィック・エアーリンク資源情報358は、グループキャスト・トラフィック信号を含むトラフィック信号を運ぶために使用されるべきデータ送信ブロック(例えばトラフィック・セグメント)を識別する情報を含む。
【0033】
送信リクエスト制御モジュール326は、複数のコネクションに対応する複数の送信リクエストを送信するように、無線送信機モジュール304を制御する(該複数の送信リクエストは、データ送信ブロックに対応し、複数のコネクションの個々のものは、ピアツーピア通信デバイス300と通信グループ中の他のピアツーピア通信デバイスとの間に存在する)。複数の送信リクエストは、送信リクエスト・ブロック(例えば、インターバル 1に対応する情報350により識別される送信リクエスト・ブロック)において送信される。例えば、リクエストは、情報358により識別されるトラフィック送信ブロックを使用するためにあると考える。送信リクエスト制御モジュール326は、情報350により識別される送信ユニットのサブセットである情報360により識別される送信ユニットを使用して、生成されたリクエスト信号362を、そのグループメンバーへ送信するように、無線送信機モジュール304を制御する。
【0034】
データ伝送制御モジュール328は、データ送信ブロックにおいて他のピアツーピア通信デバイスへデータを送信するように、無線送信機モジュール304を制御する。例えば、データ伝送制御モジュール328は、インターバル 1に送信するための肯定的な決定に応答して、情報358により識別されるトラフィック送信ブロックを使用して、グループキャスト・トラフィック信号382を送信するように、無線送信機モジュール304を制御する。送信決定モジュール330に応答するデータ伝送制御モジュール328は、送信決定モジュール330が、データ送信ブロックにおいて送信しないことに決定した場合に、データ送信ブロックにおいてデータを送信することを抑制するように、無線送信機モジュール304を制御する。
【0035】
送信決定モジュール330は、非グループメンバーのピアツーピア・デバイスから受信された信号又はその欠如に基づいて、データ送信ブロックにおいて送信するか否かを決定する。例えば、幾つかの実施態様において、最も高いグループメンバーのコネクションより高いプライオリティーのコネクションに対応する非グループメンバー信号から検出された、閾値レベルを上回るリクエスト・レスポンス信号は、送信しないことの決定をもたらす。トラフィック決定380は、送信決定モジュール330の出力であり、データ伝送制御モジュール328による入力として使用される。
【0036】
受信電力レベル判定モジュール332は、他のピアツーピア無線端末からのリクエスト・レスポンス信号の受信電力レベルを判定する。受信信号364は、送信リクエストを受信した無線端末が送信を開始することを承諾することを示すリクエスト・レスポンス信号(例えば、RXエコー信号)を含む。受信されたリクエスト・レスポンス信号は、無線端末300がリクエストを送信した無線端末から及び無線端末300がメンバーでないコネクションに対応する他の無線端末から、供給されても良い。電力測定情報366は、受信電力レベル判定モジュール332からの出力情報を含み、送信決定モジュール330により入力として使用される情報を含む。
【0037】
プライオリティー・モジュール353は、無線端末300によりリクエストが送信されたグループのコネクションに関連する送信プライオリティー及び該グループとは関連していない他のコネクションに関連する送信プライオリティーを判定する。プライオリティー情報370は、プライオリティー・モジュール334の出力であり、送信決定モジュール330による入力として使用される(例えば、送信イールディングの決定において)。
【0038】
グループメンバーシップ識別モジュール336は、受信された信号364における受信リクエスト・レスポンス信号のうちのいずれが、グループメンバーからであり、受信信号のうちのいずれが、非グループメンバーからあるかを識別する。情報368は、グループメンバーシップ識別モジュール336の出力であり、送信決定モジュール330により使用される。幾つかの実施形態においては、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源(例えば、情報352により識別される送信リクエスト・レスポンス・ブロック)内の個々の送信ユニットは、異なるコネクション識別子に関連しており、また、当該情報は、グループメンバーシップ識別モジュール336により使用される。
【0039】
ときおり、送信決定モジュール330は、受信されたものであって且つ無線端末300が属するグループの複数のコネクションのうちで最も高いプライオリティーのコネクションより高いプライオリティーを持つ非グループメンバーのコネクションに対応する送信リクエスト・レスポンスの受信電力レベルの関数として、データ送信ブロックにおいて送信するか否かを判定する。
【0040】
パイロット信号伝送制御モジュール338は、複数の送信リクエストの送信の後に続いて、パイロット信号を送信するように、送信機モジュール304を制御する。パイロット信号情報372は、パイロット信号の特徴を指定する情報(例えば、パイロット信号の送信電力レベル、署名及び/又は情報)を含む。幾つかの実施形態においては、リクエスト信号はOFDM信号であるが、パイロット信号はCDMA信号である。この実施形態において、単一のパイロット信号は、複数のグループメンバーにより検出されることを意図されてブロードキャストされるように制御される。ここで、個々の送信リクエスト信号は、個々のグループメンバーに送信される。パイロット信号情報372はまた、そのパイロット信号を伝達するために使用されるエアーリンク資源を識別する情報(例えば、そのグループのコネクションのうちの一つに対応するパイロット・シグナリング・エアーリンク資源情報356内の一つの送信ユニット又は複数の送信ユニット)を含む。
【0041】
受信機モジュール302は、データ送信ブロックにおけるデータの送信機モジュール304による送信に先立って、無線端末300が送信リクエストを送信したグループの異なるメンバーから、複数のチャネル品質フィードバック信号を受信する。受信したチャネル品質情報374は、それらの信号により伝達される情報(例えば、チャネル品質推定、受信電力レベル及び/又はチャネルによりサポートされるデータレートを識別する情報)を含む。端末300へ通信されるチャネル品質情報は、無線端末300により前もって送信されたパイロット信号に基づき応答するものである。
【0042】
伝送レート判定モジュール340は、複数の受信されたチャネル品質フィードバック信号に基づいて、データ送信ブロックにおいてデータの送信のために使用されるデータ伝送レートを判定する。幾つかの実施形態においては、伝送レート判定モジュール340は、受信されたチャネル品質フィードバック信号により示される最悪のチャネル状態を持つコネクションによりサポートされることができるデータ伝送レートを選択することによって、データ伝送レートを判定する。他の実施態様において、データ伝送レートを選択するために異なる基準が利用される。例えば、一つの実施態様においては、応答した無線端末の決められた数又は決められたパーセンテージを満たすデータ伝送レートが、選択される。他の実施態様においては、平均値又は中央値から逸脱する1又は複数の異常値(outlier)レート・ポイントは、レート判定を考慮して除去される。
【0043】
レスポンス数カウントモジュール342は、グループ・リクエストの一部としてリクエスト送信ブロックにおいて無線端末300により送信された複数の送信リクエストに応答して受信される幾つかのレスポンスをカウントする。幾つかの実施形態においては、送信決定モジュール330は、グループメンバーから受信されたレスポンスの数に基づいて、データ送信ブロックにおいてデータを送信するか否かを決定する。幾つかの実施形態においては、リクエストが送信された先である無線端末の最小の数又は最小のパーセンテージが肯定的に応答しなかったならば、送信決定モジュール330は、レスポンス数カウントモジュール342からのカウントに基づいて、データ送信ブロックにおいて送信しないことに決定する。例えば、無線端末が8個のグループメンバーに送信リクエスト信号を送信したが、一つのリクエスト・レスポンス信号を受信しただけであったと考える。この場合には、幾つかの実施態様において、送信決定モジュール330は、データ送信ブロックにおいて送信することを抑制することに決定しても良い。
【0044】
図4は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャート400である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ402で開始する。ここでは、通信デバイスは、通信グループに対応する第1の複数の送信リクエスト及び非グループのコネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストを受信する(上記第1の複数の送信リクエスト及び上記非グループのコネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストは、第1のデータ送信ブロックに対応する)。幾つかの実施形態においては、通信グループに対応するコネクションに対応する第1の複数の送信リクエストは、第1の送信リクエスト・ブロックから受信される。幾つかのそのような実施形態において、通信グループに対応するコネクションに対応する第1の複数の送信リクエスト及び非グループ・コネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストは、該第1の送信リクエスト・ブロックから受信される。幾つかの実施形態においては、プライオリティーは、第1の送信リクエスト・ブロックにおけるリクエストの位置によって伝達される。オペレーションは、ステップ404からステップ405へ進む。
【0045】
ステップ405において、通信デバイスは、通信グループに対応するコネクションに対応する上記第1の複数の送信リクエストの中から、上記グループの他のメンバーからの受信された送信リクエストを識別する。幾つかの実施形態においては、該グループの上記他のメンバーから受信された送信リクエストを識別することは、最も高いプライオリティーを持つ上記第1の複数の送信リクエストの中から、受信された送信リクエストを識別することを含む。幾つかの実施形態においては、該グループの上記他のメンバーから受信された送信リクエストを識別することは、上記第1の複数の送信リクエストの中から、最も高いプライオリティーを持つ受信された送信リクエストを、該グループの上記他のメンバーからの受信された送信リクエストとして、識別することを含む。
【0046】
ステップ406において、通信デバイスは、送信リクエスト・レスポンスを、送信リクエストが受信された当該グループの他のメンバーへ送信するか否かについて、当該グループの残りのメンバーからの送信リクエストを考慮に入れることなく、当該通信デバイスと当該グループの他のメンバーとの間のコネクションのプライオリティー及び上記非グループ・コネクションに対応するプライオリティーの関数として、決定する。ステップ406は、サブステップ408,410,414,416,418,424,426及び428を含む。ステップ406は、サブステップ412を含んでも良く、そして時々それを含む。
【0047】
サブステップ408において、通信デバイスは、当該他のグループメンバーからの受信された送信リクエストのプライオリティーを判定する。サブステップ410において、通信デバイスは、当該非グループメンバーに対応する受信された送信リクエストのプライオリティーを判定する。サブステップ412に、通信デバイスは、他の非グループメンバーに対応する受信された送信リクエストのプライオリティーを判定する。サブステップ412は、非グループメンバーからの異なる受信リクエスト(received requests)に対応する複数の回数(例えば、非グループメンバーからの受信された送信リクエストの数に応じて)繰り返されても良く、そして時々そのように繰り返される。
【0048】
オペレーションは、サブステップ408及び410と、412(実行された場合)とから、サブステップ414へ進む。サブステップ414において、通信デバイスは、サブステップ408の上記他のグループメンバーからの上記受信された送信リクエストのプライオリティーが、非グループメンバーに対応する上記受信された送信リクエストの各々のプライオリティーより高いか否かを判定する。上記他のグループメンバーからの受信された送信リクエストのプライオリティーが、非グループメンバーからの受信された送信リクエストのプライオリティーより高いならば、オペレーションは、サブステップ414からサブステップ426へ進み、そうでなければ、オペレーションは、サブステップ414からサブステップ416へ進む。
【0049】
サブステップ414において、通信デバイスは、上記グループの他のメンバーからの送信リクエストの受信電力及びより高いプライオリティーの非グループメンバー・リクエストからのリクエストの関数として、受信信号品質値を計算する。より高いプライオリティーの非グループメンバーに対応する複数の受信された送信リクエストが存在するならば、ステップ416における受信信号品質値の計算はまた、幾つかの実施態様において、より高いプライオリティーの他の非グループメンバーの受信電力の関数として、計算される。オペレーションは、サブステップ416からサブステップ418へ進む。サブステップ418において、通信デバイスは、サブステップ416の計算された信号品質値を閾値と比較する。オペレーションは、サブステップ418からサブステップ424へ進む。
【0050】
他のグループメンバーからのリクエストより高いプライオリティーを持つ非グループメンバーのコネクションに対応する複数の受信されたリクエストが存在しても良く、そして時々それらが存在する。例えば、非グループメンバーに対応する5つの受信された送信リクエストが存在し、5つのうちの3つが、他のグループメンバーからの受信された送信リクエストより高いプライオリティーであると考える。そのような例において、通信デバイスは、非グループメンバーからの5つの受信されたリクエストの各々に対応するプライオリティーを判定しても良い。それから、サブステップ416において、通信デバイスは、上記グループの上記他のメンバーからの上記送信リクエストからの上記受信された電力及びより高いプライオリティーの非グループメンバーのリクエストからの3つのリクエストの受信電力の関数として、上記受信品質値を、計算しても良い。
【0051】
ステップ424に戻って、ステップ424において、通信デバイスは、サブステップ416の計算された値が閾値以下であるかどうか判定する。ステップ416の計算された値が、ステップ418の比較に適用される閾値以下であるならば、オペレーションは、ステップ424からステップ428へ進み、ここで、通信デバイスは、該グループの上記他のメンバーへトラフィック送信リクエストを送信しないことに決定する。そうでなければ、オペレーションは、ステップ424からステップ426へ進む。トラフィック送信リクエストを上記他のグループメンバーへ送信しないことのステップ428の決定は、トラフィック送信資源を譲る(yield)という受信機イールディング決定である。ステップ426に戻って、ステップ426において、通信デバイスは、トラフィック送信リクエストを上記グループの上記他のメンバーへ送信することに決定する。
【0052】
オペレーションは、ステップ406から、接続ノードA 430を介して、ステップ432へ進む。ステップ406の決定が、リクエスト・レスポンスを送信リクエストが受信された上記他のグループメンバーへ送信することであるならば、オペレーションは、ステップ432からステップ434へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ432から接続ノードB 444へ進む。
【0053】
ステップ434において、通信デバイスは、送信リクエスト・レスポンス信号を生成する。それから、ステップ436において、通信デバイスは、生成された送信リクエスト・レスポンス信号を、当該グループの当該他のメンバーへ送信する。オペレーションは、ステップ436から438へ進み、ここでは、通信デバイスは、受信された送信リクエストに対応するトラフィック送信資源の上で、当該グループの当該他のメンバーから、グループ・トラフィック信号を受信する。オペレーションは、ステップ438からステップ440へ進み、ここでは、通信デバイスは、上記グループ・トラフィック信号において通信されたグループ・トラフィック・データの該通信デバイスによる正常な回復(successful recovery)に応答して、承認信号(acknowledgment signal)を生成する。それから、ステップ442において、通信デバイスは、生成された承認信号を当該グループの当該他のメンバーへ送信する。オペレーションは、ステップ442から、接続ノードB 444へ進む。幾つかの実施形態においては、グループ・トラフィック・シグナリングに対応する承認シグナリングは使用されず、また、ステップ440及び442は含まれない。そのような実施態様においては、オペレーションは、ステップ438から接続ノードB 444へ進む。
【0054】
オペレーションは、接続ノードB 444からステップ404の入力へ進み、ここでは、通信デバイスは、第2のデータ送信ブロックに対応する第2の複数の送信リクエストを受信する。
【0055】
図5は、例示的な一実施態様に従った、例示的な通信デバイス500(例えば、グループ通信をサポートするモバイル・ピアツーピア通信デバイス)の図である。例示的な通信デバイス500は、様々なエレメントがデータ及び情報を交換することが可能なバス512により互いに接続された、無線受信機モジュール502、無線送信機モジュール504、プロセッサ506、ユーザ入出力装置508及びメモリ510を含む。幾つかの実施形態においてはまた、通信デバイス500は、バス512に同様に接続されるネットワーク・インターフェース507を含む。ネットワーク・インターフェース507は、通信デバイス500が、バックホール・ネットワークを介してネットワーク・ノード及び/又はインターネットに接続されることを可能にする。
【0056】
メモリ510は、ルーチン群518及びデータ/情報520を含む。プロセッサ506(例えば、CPU)は、通信デバイス500のオペレーションを制御し、方法(例えば図4のフローチャート400の方法)を実行するために、ルーチン群518を実行し、また、メモリ510中のデータ/情報520を使用する。
【0057】
無線受信機モジュール502(例えば、OFDM及び/又はCDMA受信機)は、受信アンテナ514に接続される。通信デバイス500は、受信アンテナ514を介して他の通信デバイス(例えば、図3のデバイス300)から信号を受信する。受信した信号は、例えば、グループ設立信号、グループメンバーからからのトラフィック送信リクエスト、非グループメンバーからのトラフィック送信リクエスト、及び、グループ・トラフィック信号、及び、ピアツーピア・トラフィック信号を含む。無線受信機モジュール502は、通信グループに対応するコネクションに対応する第1の複数の送信リクエスト及び非グループのコネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエスト(該第1の複数の送信リクエスト及び該非グループのコネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストは、第1のデータ送信ブロックに対応する。)を受信しても良く、そして時々それらを受信する。
【0058】
無線送信機モジュール504(例えば、OFDM及び/又はCDMA送信機)は、送信アンテナ516に接続される。通信デバイス500は、送信アンテナ516を介して、他の通信デバイス(例えば、図3のデバイス300)に信号を送信する。幾つかの実施形態においては、同一のアンテナが、送信機及び受信機のために使用される。送信された信号は、例えば、グループ設立信号、トラフィック送信リクエスト・レスポンス信号、グループ・トラフィック承認信号、及び、ピアツーピア、トラフィック承認信号を含む。
【0059】
ユーザ入出力装置508は、例えば、マイク、キーボード、キーパッド、カメラ、スイッチ、スピーカー、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力装置508は、通信デバイス500のオペレーターが、データ/情報を入力し、データ/情報をアクセス出力し、また、通信デバイス500の少なくとも幾つかの機能を制御できるようにする。
【0060】
ルーチン群518は、通信ルーチン522を含み、ルーチン群524を制御する。通信ルーチン522522は、通信デバイス500により用いられる様々な通信プロトコルを実装する。制御ルーチン群524は、送信リクエスト検出モジュール526、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528、プライオリティー比較モジュール530、受信信号品質計算モジュール532、受信機イールディング・モジュール534、送信リクエスト・レスポンス制御モジュール540、リクエスト・プライオリティー判定モジュール542、グループ送信リクエスト識別モジュール544、及び、グループ・トラフィック信号モジュール548を含む。受信機イールディング・モジュール534は、閾値比較サブモジュール536及びイールディング決定サブモジュール538を含む。グループ送信リクエスト識別モジュール544は、最高プライオリティー・グループ送信リクエスト識別モジュール546を含む。
【0061】
データ/情報520は、タイミング/周波数構造情報550、グループメンバーを識別する情報552、受信されたグループメンバー送信リクエスト554、受信された非グループメンバー・ピアツーピア送信リクエスト556、判定されたプライオリティー情報558、リクエスト・レスポンス決定を考慮する対象である識別されたグループメンバー・リクエスト(identified group member request for which to consider request response decision)560、識別されたグループメンバー・リクエストより高いプライオリティーを持つ識別された非メンバー送信リクエスト(identified non-member transmission requests having higher priority than the identified group member request)562、計算された信号品質値564、閾値情報566、リクエスト・レスポンス決定568、生成された送信リクエスト・レスポンス信号570、受信されたグループ・トラフィック信号572、そして、生成されたグループ・トラフィック承認信号574を含む。
【0062】
送信リクエスト検出モジュール526は、無線受信機モジュール502により受信された送信リクエスト信号を検出する。検出された送信リクエストは、グループメンバーに対応する1又は複数の送信リクエスト及び非グループメンバーに対応する1又は複数の送信リクエストを含むことができ、そして時々それらを含む。ときおり、送信リクエスト検出モジュール526は、第1のデータ送信ブロックに対応する、デバイス500がそのメンバーである通信グループに対応する第1の複数の送信リクエスト及び非グループ・コネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストを検出する。第1の複数の送信リクエストは、幾つかの実施態様において、第1の送信リクエスト・ブロックから受信される。幾つかのそのような実施形態において、非グループ・コネクションに対応する少なくとも一つの送信リクエストはまた、同一の第1の送信リクエスト・ブロックから受信される。例えば、第1の送信リクエスト・ブロックは、第1のデータ送信ブロックに対応し、該第1の送信リクエスト・ブロックは、第1のデータ送信ブロック(例えば、トラフィック・セグメント)においてトラフィック信号を送信するよう要求するトラフィック送信リクエストを運ぶために使用される。
【0063】
グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528は、通信グループ(デバイス500がそのメンバーであり且つ送信リクエストをそれから受信した通信グループ)の他のメンバーへ送信リクエスト・レスポンスを送信するか否かを、該グループの残りのメンバーから受信された送信リクエストを考慮に入れることなく、通信デバイス500と該グループの当該他のメンバーとの間のコネクションのプライオリティー及び非グループ・コネクションに対応するプライオリティーの関数として、決定する。グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528は、受信された複数の非メンバーのコネクション・リクエストに対応するプライオリティーの関数として、その決定をしても良く、そして時々そのようにする。グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528は、コネクションに対応する非グループメンバーからの該受信された送信リクエストの各々が、該グループの該他のメンバーからの該受信された送信リクエストより低いプライオリティーを持つ場合に、該グループの該他のメンバーへ送信リクエスト・レスポンスを送信することを決定しても良く、そして時々そのようにする。
【0064】
プライオリティー比較モジュール530は、送信リクエストが受信された非グループメンバーに対応するプライオリティーが該グループの他のメンバーからの送信リクエストに対応するプライオリティーより高いかどうか判定する。プライオリティー比較モジュール530は、同一の送信リクエスト・ブロックに関する複数の非メンバーの受信された送信リクエストに対応する複数の比較を実行しても良く、そして時々そのようにする。受信信号品質計算モジュール532は、該グループの他のメンバーからの受信された送信リクエストの受信電力及びより高いプライオリティーの受信された非グループメンバーの送信リクエストの受信電力の関数として、受信信号品質値を計算する。受信信号品質計算モジュール532は、該グループの他のメンバーからの受信された送信リクエストの受信電力及びより高いプライオリティーの複数の非グループメンバーの受信された送信リクエストからの受信電力の関数として、受信信号品質値を計算しても良く、そして時々そのように計算する。
【0065】
受信機イールディング・モジュール534は、計算された受信信号品質値を閾値と比較し、該受信信号品質値が、閾値以下である場合に、当該グループ(グループメンバー・リクエストがそれから受信され且つ該計算された受信信号品質値がそれへ適用されたグループ)の該他のメンバーへ送信リクエスト・レスポンスを送信しないことに決定する。閾値比較サブモジュール536は、該計算された受信信号品質値と該閾値との間の比較を実行する。イールディング決定サブモジュール538は、該閾値比較判定に基づいて、受信機イールディングを実装するか否かの決定をする。イールディング決定サブモジュール538の出力は、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528への入力に使用される。
【0066】
送信リクエスト・レスポンス制御モジュール540は、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528の決定を実行するように、無線送信機モジュール504を制御する。例えば、該決定が送信することである場合に、生成された送信リクエスト・レスポンス信号を送信し、又は、該決定が送信しないことである場合に、送信することを抑制するように、無線送信機504を制御する。送信リクエスト・レスポンス制御モジュール540は、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528が送信リクエスト・レスポンスを上記グループの上記他のメンバーへ送信することに決定する場合に、無線送信機モジュール504が、送信リクエスト・レスポンスを上記グループの当該他のメンバーへ送信するように、制御する。この例示的な実施態様においては、該通信グループの他のメンバーからのグループ送信リクエストに応答して送信されたリクエスト・レスポンス信号は、該グループの当該他のメンバーからの送信リクエスト対する肯定的な承認である。
【0067】
リクエスト・プライオリティー判定モジュール542は、グループメンバー送信リクエスト及び非グループメンバー送信リクエストに対応するリクエスト・プライオリティーを判定する。判定されたプライオリティー情報558は、リクエスト・プライオリティー判定モジュール542からの出力情報を含む。幾つかの実施形態においては、リクエスト・プライオリティーは、送信リクエスト・ブロックにおけるリクエストの位置と関連している(例えば、タイミング/周波数構造情報550に従って)。
【0068】
グループ送信リクエスト識別モジュール544は、グループ・リクエスト・レスポンス決定が実行される対象であるデータ送信ブロックに対応する通信グループに対応するコネクションに対応する複数の送信リクエストの中から、送信リクエストを判定する。最高プライオリティー・グループ送信リクエスト識別モジュール546は、データ送信ブロックに対応する通信グループに対応するコネクションに対応する複数の送信リクエストの中から、最も高いプライオリティー・リクエストを識別する。幾つかの実施形態においては、モジュール546により判定された、判定された最高プライオリティー・グループ送信リクエストは、モジュール544の識別されたリクエストである。
【0069】
グループ・トラフィック・シグナリング・モジュール548は、無線受信機モジュール502によるグループ・トラフィック信号572の受信、受信されたグループ・トラフィック信号572からのグループ・トラフィック・データの回復、グループ・トラフィック承認信号574の生成、及び、生成されたグループ・トラフィック承認信号574の送信を制御する。
【0070】
繰り返されるタイミング構造において、タイミング/周波数構造情報550は、複数のトラフィック・スロット・エアーリンク資源(例えば、トラフィック・スロット・インターバル)に関係する情報を含む。幾つかの実施形態においては、トラフィック・スロット・エアーリンク資源の個々のものは、送信リクエスト・エアーリンク資源、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源、レート・シグナリング・エアーリンク資源、トラフィック・シグナリング・エアーリンク資源とトラフィック承認エアーリンク資源を識別する情報を含む。幾つかの実施形態においては、送信リクエスト・エアーリンク資源は、複数の個々の送信ユニット(例えば、OFDMトーンシンボル)を含む送信リクエスト・ブロックを含み、ここで、個々の送信ユニットは、送信リクエストを運ぶように指定される。幾つかの実施形態においては、トラフィック・シグナリング・エアーリンク資源は、データ送信ブロック(例えば、送信リクエスト・ブロックに関連するトラフィック・セグメント)を識別する情報を含む。
【0071】
グループメンバーを識別する情報552は、通信デバイス500が属する通信グループのメンバーを識別する情報を含む。受信されたグループメンバー送信リクエスト554及び受信された非グループメンバー・ピアツーピア送信リクエスト556は、送信リクエスト検出モジュール528により検出された、受信された送信リクエストを表す。判定されたプライオリティー情報558は、リクエスト・プライオリティー判定モジュール542により出力された情報を含み、そして、それは、プライオリティー比較モジュール530、受信信号品質計算モジュール532、及び/又は、最高プライオリティー・グループ送信リクエスト識別モジュール546による入力として使用される。リクエスト・レスポンス決定を考慮する対象である識別されたグループメンバー・リクエスト(identified group member request for which to consider request response decision)560は、グループ送信リクエスト識別モジュール544の出力である。識別されたグループメンバー・リクエストより高いプライオリティーを持つ識別された非メンバー送信リクエスト(identified non-member transmission requests having higher priority than the identified group member request)562は、プライオリティー比較モジュール530の出力である。計算された信号品質値564(例えば、SINR値又はSNR値)は、受信信号品質計算モジュール532の出力であり、そして、閾値情報566(例えばリクエストされたトラフィック送信が開始するのを可能にするデバイス500における許容できる期待されたトラフィック信号受信品質の最小レベルを判定するのに使用される予め定められた又は動的に決められた値)とともに、閾値比較サブモジュール536による入力に使用される。リクエスト・レスポンス決定568は、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528の出力であり、また、送信リクエスト・レスポンス制御モジュール540による入力として使用される。
【0072】
幾つかの実施形態においては、図5の例において示される幾つかのモジュール又はサブモジュールは、他のモジュールにおけるサブモジュールとして含まれる。例えば、幾つかの実施態様において、リクエスト・プライオリティー判定モジュール542、受信機イールディング・モジュール534、プライオリティー比較モジュール530、及び、受信信号品質計算モジュール532は、グループ・リクエスト・レスポンス決定モジュール528のサブモジュールである。
【0073】
図6は、例示的な一実施態様における例示的なタイミング構造及び例示的なエアーリンク資源を示す図600である。垂直軸602は、周波数(例えば、OFDMトーン)を表し、一方、水平軸604は、時間を表す。例示的なタイミング/周波数の繰り返される構造は、トラフィックに関連する複数セットのエアーリンク資源を含む。例示的な、トラフィックに関連するエアーリンク資源の第1のセットは、コネクション・スケジューリング・エアーリンク資源606、レート・スケジューリング・エアーリンク資源608、データ・トラフィック・エアーリンク資源610、及び、トラフィック承認エアーリンク資源612を含む。例示的な、トラフィックに関連するエアーリンク資源の第nのセットは、コネクション・スケジューリング・エアーリンク資源614、レート・スケジューリング・エアーリンク資源616、データ・トラフィック・エアーリンク資源618、及び、トラフィック承認エアーリンク資源620を含む。コネクション・スケジューリング・エアーリンク資源606は、トラフィック送信リクエスト資源622及びトラフィック送信リクエスト・レスポンス資源624を含む。レート・スケジューリング・エアーリンク資源608は、パイロット・シグナリング資源626及びチャネル品質フィードバック資源628を含む。データ・トラフィック・エアーリンク資源610は、トラフィック・セグメント630を含む。トラフィック承認エアーリンク資源612は、トラフィック承認セグメント632を含む。
【0074】
図7は、例示的な無線通信ネットワーク700(例えば、ピアツーピア通信及びグループ・トラフィック・シグナリングをサポートするアドホックなピアツーピア通信ネットワーク)の図である。例示的な無線通信ネットワーク700は、複数のピアツーピア無線通信デバイス(無線端末A 702,無線端末B 704,無線端末C 706,無線端末D 708,無線端末E 710,無線端末F 712,無線端末G 714,無線端末H 716)を含む。例示的な無線ネットワーク700は、繰り返されるピアツーピア・タイミング構造(例えば図6に示されたそれのような)を使用する。
【0075】
図7の例示的な説明図において、本システムにおける様々な無線端末は、ピアツーピア・コネクションを、例えば通信交換によって、前もって設立している。その上、無線端末の幾つかは、例えば通信交換によって、グループを確立した。この例では、WT A 702,WT B 704,WT C 706及びWT D 708は、一つのグループのメンバーである。該グループの各々の無線端末は、該グループの他のメンバーとのコネクションを持つ。WT A 702は、(WT B 704,WT C 706,WT D 708)とのそれぞれのコネクション(718,720,722)を持つ。その上、WT B 704は、(WT C 706,WT D 708)とのそれぞれのコネクション(724,726)を持ち、また、WT C 706は、WT D 708とのコネクション728を持つ。上記グループ・コネクションに加えて、WT E 710は、WT F 712とのピアツーピア・コネクション730を持ち、また、WT G 714は、WT H 716とのピアツーピア・コネクションを持つ。
【0076】
WT A 702は、現在、WT F 712の近くに位置している。しかし、WT G 714及びWT Hは、他のWT(702,704,706,708,710,712)から遠くに位置している。
【0077】
図8の図800は、例示的な一実施態様に従って、図7の同一の無線端末を示し及びグループ・トラフィック・シグナリングの例を示すために使用される更なる情報を示す。図800は、例示的な片方向・トラフィックフロー方向・コネクション及び対応する関連コネクション識別子を示す。無線端末A 702は、それぞれコネクション識別子(CID 1 819、CID 3 821、CID 2 823)に関連付けられた(WT B 704,WT C 706,WT D 708)に向けられたコネクション(818、820、822)をそれぞれ持つ。無線端末E 710は、コネクション識別子4(CID 4 831)に関連する片方向・トラフィックフロー・コネクション830を持つ。無線端末G 714は、コネクション識別子5(CID 5 833)に関連する片方向・トラフィックフロー・コネクション832を持つ。
【0078】
図8の例において、WT AがWT B 704,WT C 706及びWT D 708にグループ・トラフィック信号を送信したいと仮定する。同様に、WT EはWT F 712にピアツーピア・トラフィック信号を送信したいと仮定し、また、WT G 714はWT H 716にピアツーピア・トラフィック信号を送信したいと仮定する。図9は、トラフィック・セグメントに関連するピアツーピア・タイミング構造におけるエアーリンク資源の例示的なセット、それら資源の少なくとも一部に関連するプライオリティー情報及びそれら資源の少なくとも一部に関連するコネクション識別子情報を示す。図10は、図8に対応する一つの例示的なシナリオにおいて図9の資源を使用して通信されることができる例示的なシグナリングを示す。
【0079】
図9の図901は、送信リクエスト・エアーリンク資源902、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源906、チャネル品質フィードバック・エアーリンク資源908、及び、トラフィック・エアーリンク資源910を示す。図9の図903は、様々なエアーリンク資源(902,904,906,908,910)が複数の送信ユニット(例えば、OFDMトーンシンボル)を含むことを示す。図903はまた、プライオリティーが、送信リクエスト・エアーリンク資源902及び送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904の送信ユニットと関連していることを示す。特に、この例では、送信リクエスト・エアーリンク資源902において、異なるプライオリティーP1〜P16にそれぞれ関連する16個の送信ユニットが存在する。ここでは、最も低いプライオリティー番号が最も高いプライオリティーを表す。例えば、P1は最も高いプライオリティーを表し、P16は最も低いプライオリティーであり、P1はP2に比べてプライオリティーがより高いなどである。同様に、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904において、異なるプライオリティーP1〜P16にそれぞれ関連する16個の送信ユニットが存在する。
【0080】
図905は、異なるコネクション識別子(C1,C2,..,.C16)が、送信リクエスト・エアーリンク資源902、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904、パイロット信号エアーリンク資源906及びチャネル品質フィードバック・エアーリンク資源908の異なる送信ユニットと関連していることを示す。図903及び図905(組み合わせて考える)は、この例示的なトラフィック・スロットに対応する異なるコネクション識別子と異なるプライオリティーとの間のつながりを示す。
【0081】
さて、図8,9及び10の組合せを考える。WT A 702からWT B 704へ結合するコネクションは、コネクション識別子1(C1)を持ち、また、プライオリティー・レベルP6を持つ。WT A 702からWT C 706へ結合するコネクションは、コネクション識別子3(C3)を持ち、プライオリティー・レベルP16を持つ。WT A 702からWT D 708へ結合するコネクションは、コネクション識別子2(C2)を持ち、プライオリティー・レベルP11を持つ。WT E 710からWT F 712へ結合するコネクションは、コネクション識別子4(C4)を持ち、プライオリティー・レベルP4を持つ。WT G 714からWT H 716へ結合するコネクションは、コネクション識別子5(C5)を持ち、プライオリティー・レベルP2を持つ。
【0082】
図10の図901は、送信リクエスト・エアーリンク資源902、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源906、チャネル品質フィードバック・エアーリンク資源908、及び、トラフィック・エアーリンク資源910を示す。図10の図1001は、それらのエアーリンク資源により伝えられる例示的なシグナリングを示す。
【0083】
トラフィック送信リクエスト信号は、送信リクエスト・エアーリンク資源902の送信ユニットによって運ばれる。ブロック1002により示されるように、プライオリティーP6を持つコネクションC1に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT B 704へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1004により示されるように、プライオリティーP16を持つコネクションC3に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT C 706へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1006により示されるように、プライオリティーP11を持つコネクションC2に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT D 708へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1008により示されるように、プライオリティーP4を持つコネクションC4に対応する送信ユニットは、WT E 710からWT F 712へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1010により示されるように、プライオリティーP2を持つコネクションC5に対応する送信ユニットは、WT G 714からWT H 716へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。
【0084】
トラフィック送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、受信されたトラフィック送信リクエストに対する肯定的なレスポンスを示すRXエコー信号)は、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源904の送信ユニットにより運ばれる。ブロック1012により示されるように、プライオリティーP6を持つコネクションC1に対応する送信ユニットは、WT B 704からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1014により示されるように、プライオリティーP16を持つコネクションC3に対応する送信ユニットは、WT C 706からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1016により示されるように、プライオリティーP11を持つコネクションC2に対応する送信ユニットは、WT D 708からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1018により示されるように、プライオリティーP4を持つコネクションC4に対応する送信ユニットは、WT F 712からWT E 710へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1020により示されるように、プライオリティーP2を持つコネクションC5に対応する送信ユニットは、WT H 716からWT G 714へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。
【0085】
無線端末A 702は、それがリクエスト信号を送信した先のWT B 704,WT C 706及びWT D 708から、リクエスト・レスポンス信号を受信した。WT A 702は、WT A 702の非常に近くに偶然に位置するWT F 712から、同様に、リクエスト・レスポンス信号を受信する。WT A 702は、WT A 702から非常に遠くに偶然に位置するWT H 716から非常に弱いリクエスト・レスポンス信号を受信するかも知れないし、WT H 716からのリクエスト・レスポンス信号を検出しないかも知れない。WT E −> WT Fのコネクションに対応するコネクション4は、WT A 702に対応するコネクション1,2又は3のいずれのプライオリティーよりも高いプライオリティーであるプライオリティーP4を持つ。WT A 702は、WT F 712からのリクエスト・レスポンス信号の信号強度を測定して、該測定値の関数として、送信機イールディングの決定をする。この例では、該測定値がイールディング閾値レベルを上回るものと決定すると、WT A 702は、トラフィック送信資源を譲ること及びこのトラフィック送信セグメントにおいて送信することを抑制することを決定する。
【0086】
上記例を続けると、WT E 710は、WT F 712からリクエスト・レスポンス信号を受信して、そのトラフィック送信を開始することに決定する。同様に、WT G 714は、WT H 712からリクエスト・レスポンス信号を受信して、そのトラフィック送信を開始することに決定する。ブロック1022によって示されるように、WT E 710は、パイロット信号を生成し、パイロット信号エアーリンク資源906の資源を使用して送信する。ブロック1024により示されるように、WT G 714は、パイロット信号を生成し、パイロット信号エアーリンク資源906の資源を使用して送信する。ブロック1026により示されるように、WT F 712は、WT E 710からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT E 710とWT F 712との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT E 710に送信する。ブロック1028により示されるように、WT H 716は、WT G 714からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT G 714とWT H 716との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT G 714に送信する。
【0087】
WT E 710は、WT F 712からチャネル品質フィードバック情報を受信して処理し、トラフィック・シグナリングのためのデータレートを判定し、トラフィック信号を生成し、そして、トラフィック・エアーリンク資源910(例えばトラフィック・セグメント)を使用してピアツーピア・トラフィック信号をWT F 712へ送信する。WT G 714は、WT H 716からチャネル品質フィードバック情報を受信して処理し、トラフィック・シグナリングのためにデータレートを判定し、トラフィック信号を生成し、そして、トラフィック・エアーリンク資源910(例えばトラフィック・セグメント)を使用してピアツーピア・トラフィック信号をWT H 716へ送信する。
【0088】
図11は、トラフィック・セグメントに関連するピアツーピア・タイミング構造におけるエアーリンク資源の例示的なセット、それら資源の少なくとも一部に関連するプライオリティー情報及びそれら資源の少なくとも一部に関連するコネクション識別子情報を示す。図12、図8に対応する他の例示的なシナリオにおいて図11の資源を使用して通信されることができる例示的なシグナリングを示す。
【0089】
図11の図1101は、送信リクエスト・エアーリンク資源1102、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源1106、チャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1108、及び、トラフィック・エアーリンク資源1110を示す。図11の図1103は、様々なエアーリンク資源(1102,1104,1106,1108,1110)が複数の送信ユニット(例えば、OFDMトーンシンボル)を含むことを示す。図1103はまた、プライオリティーが、送信リクエスト・エアーリンク資源1102及び送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104の送信ユニットと関連していることを示す。特に、この例では、送信リクエスト・エアーリンク資源1102において、異なるプライオリティーP1〜P16にそれぞれ関連する16個の送信ユニットが存在する。ここでは、最も低いプライオリティー番号が最も高いプライオリティーを表す。例えば、P1は最も高いプライオリティーを表し、P16は最も低いプライオリティーであり、P1はP2に比べてプライオリティーがより高いなどである。同様に、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104において、異なるプライオリティーP1〜P16にそれぞれ関連する16個の送信ユニットが存在する。
【0090】
図1105は、異なるコネクション識別子(C1,C2,..,.C16)が、送信リクエスト・エアーリンク資源1102、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104、パイロット信号エアーリンク資源1106及びチャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1108の異なる送信ユニットと関連していることを示す。図1103及び図1105(組み合わせて考える)は、この例示的なトラフィック・スロットに対応する異なるコネクション識別子と異なるプライオリティーとの間のつながりを示す。
【0091】
次に、図8,11及び12の組合せを考える。WT A 702からWT B 704へ結合するコネクションは、コネクション識別子1(C1)を持ち、また、プライオリティー・レベルP6を持つ。WT A 702からWT C 706へ結合するコネクションは、コネクション識別子3(C3)を持ち、プライオリティー・レベルP16を持つ。WT A 702からWT D 708へ結合するコネクションは、コネクション識別子2(C2)を持ち、プライオリティー・レベルP11を持つ。WT E 710からWT F 712へ結合するコネクションは、コネクション識別子4(C4)を持ち、プライオリティー・レベルP15を持つ。WT G 714からWT H 716へ結合するコネクションは、コネクション識別子5(C5)を持ち、プライオリティー・レベルP2を持つ。
【0092】
図12の図1101は、送信リクエスト・エアーリンク資源1102、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源1106、チャネル品質フィードバック及びリンク資源1108、及び、トラフィック・エアーリンク資源1110を示す。図12の図1201は、それらのエアーリンク資源により運ばれる例示的なシグナリングを示す。
【0093】
トラフィック送信リクエスト信号は、送信リクエスト・エアーリンク資源1102の送信ユニットによって運ばれる。ブロック1202により示されるように、プライオリティーP6を持つコネクションC1に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT B 704へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1204により示されるように、プライオリティーP16を持つコネクションC3に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT C 706へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1206により示されるように、プライオリティーP11を持つコネクションC2に対応する送信ユニットは、WT A 702からWT D 708へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1208により示されるように、プライオリティーP4を持つコネクションC15に対応する送信ユニットは、WT E 710からWT F 712へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。ブロック1210により示されるように、プライオリティーP2を持つコネクションC5に対応する送信ユニットは、WT G 714からWT H 716へトラフィック送信リクエスト信号を運ぶ。
【0094】
トラフィック送信リクエスト・レスポンス信号(例えば、受信されたトラフィック送信リクエストに対する肯定的なレスポンスを示すRXエコー信号)は、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源1104の送信ユニットにより運ばれる。ブロック1212により示されるように、プライオリティーP6を持つコネクションC1に対応する送信ユニットは、WT B 704からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1214により示されるように、プライオリティーP16を持つコネクションC3に対応する送信ユニットは、WT C 706からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1216により示されるように、プライオリティーP11を持つコネクションC2に対応する送信ユニットは、WT D 708からWT A 702へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1218により示されるように、プライオリティーP4を持つコネクションC15に対応する送信ユニットは、WT F 712からWT E 710へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。ブロック1220により示されるように、プライオリティーP2を持つコネクションC5に対応する送信ユニットは、WT H 716からWT G 714へトラフィック送信リクエスト・レスポンス信号を運ぶ。
【0095】
無線端末A 702は、それがリクエスト信号を送信した先のWT B 704,WT C 706及びWT D 708から、リクエスト・レスポンス信号を受信した。WT A 702は、WT A 702の非常に近くに偶然に位置するWT F 712から、同様に、リクエスト・レスポンス信号を受信する。WT A 702は、WT A 702から非常に遠くに偶然に位置するWT H 716から非常に弱いリクエスト・レスポンス信号を受信するかも知れないし、WT H 716からのリクエスト・レスポンス信号を検出しないかも知れない。WT E −> WT Fのコネクションに対応するコネクション4は、WT A 702に対応するグループのセットにおける最も高いプライオリティーのコネクションのプライオリティー(例えば、コネクション1は、プライオリティーP6を持つ。)よりも低いプライオリティーであるプライオリティーP15を持つ。したがって、WT A 702は、より低いプライオリティーのコネクション4に対して譲らないことになる。しかし、WT G 714とWT H 716との間のコネクション5は、P6であるコネクション1のプライオリティーより高いプライオリティーであるプライオリティーP2を持つ。したがって、WT A 702は、WT F 712からのリクエスト・レスポンス信号の信号強度を検出することができる場合には、それを測定して、該測定値の関数として、送信機イールディングの決定をする。この例では、該測定値がイールディング閾値レベル以下であるものと決定すると、WT A 702は、トラフィック送信資源を開始すること及びこのトラフィック送信セグメントにおいて送信することを決定する。
【0096】
WT A 702及びWT G 714がトラフィック送信を開始することに決定したと仮定する。ブロック1222によって示されるように、WT A 710は、パイロット信号を生成し、パイロット信号エアーリンク資源1208の資源を使用して送信する。この例示的な実施態様において、WT A 702は、そのグループのメンバーにより利用されることを目的とする一つのパイロット信号を送信するだけであることに留意すべきである。この例においては、パイロット信号は、そのグループで最も高いプライオリティーのコネクションに関連するパイロット信号エアーリンク資源の部分を使用して送信される。ブロック1224により示されるように、WT G 714は、パイロット信号を生成し、パイロット信号エアーリンク資源908の資源を使用して送信する。ブロック1226により示されるように、WT B 704は、WT A 702からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT A 702とWT B 704との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT A 702に送信する。ブロック1228により示されるように、WT C 706は、WT A 702からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT A 702とWT C 706との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT A 702に送信する。ブロック1230により示されるように、WT D 708は、WT A 702からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT A 702とWT D 708との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT A 702に送信する。ブロック1232により示されるように、WT H 716は、WT G 714からパイロット信号を受信して測定し、チャネル品質フィードバック情報(例えば、トラフィック・シグナリングのためにサポートされる最大データレートを示す情報のような、WT G 714とWT H 716との間のチャネルを特徴付ける情報)を生成し、そして、該チャネル品質フィードバック情報をWT G 714に送信する。
【0097】
WT A 702は、WT B 704,WT C 706及びWT D 708からチャネル品質フィードバック情報を受信して処理し、トラフィックのためのにデータレート(例えば、3つのレポートされサポートされたレートのうちで最も低いもの)を判定し、決められたレートに従ってトラフィック・データを伝達するグループ・トラフィック信号を生成し、そして、トラフィック・エアーリンク資源1110(例えばトラフィック・セグメント)を使用して、WT B 704,WT C 706及びWT D 708に向けられるグループ・トラフィック信号を送信する。WT G 714は、WT H 716からチャネル品質フィードバック情報を受信して処理し、トラフィック・シグナリングのためにデータレートを判定し、トラフィック信号を生成し、そして、トラフィック・エアーリンク資源1110(例えばトラフィック・セグメント)を使用してピアツーピア・トラフィック信号をWT H 716へ送信する。
【0098】
図13は、グループ通信を実装するためにピアツーピア通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャート1300である。オペレーションは、ステップ1302において開始し、ここでは、ピアツーピア通信デバイスが電源投入され、そして、初期化される。そして、ステップ1304へ進む。ステップ1304において、ピアツーピア通信デバイスは、グループにおけるメンバーシップを設立するために、潜在的なグループメンバーとの通信交換を実行する。グループは、例えば、ピアツーピア通信デバイスのグループである。オペレーションは、ステップ1304からステップ1306へ進む。ステップ1306において、ピアツーピア通信デバイスは、グループの異なるメンバー間のコネクションに対応する一セットのコネクション識別子を含むグループ通信により使用されるための一セットの通信資源を判定する。オペレーションは、ステップ1306からステップへ進む。
【0099】
ステップ1308において、ピアツーピア通信デバイスは、上記グループに向けられる第1の信号において、該グループのメンバーにデータを送信する。第1の信号においてグループのメンバーにデータを送信することは、通信コネクションに対応する通信資源を使用して第1の信号を送信することを含む。データ伝送資源は、グループの複数のコネクションに対して共通である。例えば、トラフィック・セグメントは、グループメンバーによる受信を目的とするグループキャスト・トラフィック信号を運ぶ。幾つかの実施形態においては、第1の信号は、データ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信される。様々な実施態様においては、グループのメンバーへデータを送信することは、グループのメンバーの各々に対応する情報により判定されるデータレートにより実行される。
【0100】
それから、ステップ1310において、ピアツーピア通信デバイスは、データが受信されたことを示すグループのメンバーからの承認を監視する。幾つかの実施形態においては、承認を監視することは、複数の個別の通信資源(複数の個別の通信資源の各々は、承認を送信することを目的としたグループメンバーのうちの一つの専用になっている。)を監視することを含む。いくつかの他の実施態様において、承認(acknowledgments)のためのモニタリングは、共有資源チャネルをモニターすることを含む。幾つかのそのような実施形態において、共有資源チャネルをモニターすることは、デバイス識別子情報を含むACK又はNAK信号を受信することを含む。幾つかの実施形態においては、承認のためのモニタリングは、共有チャネル資源の上で複数の承認信号を受信することを含む(該複数の承認の各々は異なるデバイス識別子に対応している)。幾つかのそのような実施形態において、複数の承認は、CDMA信号である。オペレーションは、ステップ1310からステップ1312へ進む。
【0101】
ステップ1312において、ピアツーピア通信デバイスは、第1の信号におけるデータの成功した通信(successful communication)を示す承認(acknowledgments)が、グループのメンバーの各々から受信されたか否か判定する。承認がグループのメンバーの各々から受信されたならば、オペレーションは、ステップ1320へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1312からステップ1314へ進む。
【0102】
ステップ1314において、ピアツーピア通信デバイスは、該グループのサブセットに向けられる第2の信号においてデータを再送信する(当該サブセットは、承認が受信されなかったグループのメンバーを含み且つ、承認が受信された少なくとも一つのグループのメンバーを除外したものである)。第2の信号においてサブセット・グループのメンバーにデータを再送信することは、該サブセットの通信コネクションに対応する通信資源を使用して第2の信号を送信することを含む。幾つかの実施形態においては、データを再送信することは、グループのサブセットのメンバーに対応する情報により判定されるデータレートにより実行される。幾つかのそのような実施態様においては、サブセットのメンバーに対応する情報は、リンク品質フィードバック情報である。
【0103】
それから、ステップ1316において、ピアツーピア通信デバイスは、該グループのサブセットのメンバーからの第2の信号から、上記データの成功した通信の承認を監視する。幾つかの実施形態においては、第2の信号からの上記データの成功した通信の承認を監視することは、該サブセットのメンバーでない上記グループのメンバーからの承認を監視することを必要としない。
【0104】
オペレーションは、ステップ1316からステップ1320へ進む。ステップ1320において、ピアツーピア通信デバイスは、該グループのメンバーへ送信するデータが更にあるか否か判定する。それがそれ以上送信するデータを持たなければ、オペレーションは、ステップ1322へ進む。しかし、ピアツーピア通信デバイスが通信する更なるデータを持つならば、オペレーションは、ステップ1320からステップ1308の入力へ進む。
【0105】
図14は、例示的な一実施態様に従って、グループ通信をサポートする例示的な通信デバイス1400(例えば、ピアツーピア・モバイルノード)の図である。通信デバイス1400は、様々なエレメントがデータ及び情報を交換することが可能なバス1412により互いに接続された、無線受信機モジュール1402、無線送信機モジュール1404、ユーザ入出力装置1408、プロセッサ1406及びメモリ1410を含む。幾つかの実施形態においては、通信デバイス1400はまた、該通信デバイス1400を(例えばバックホール・ネットワークを通して)ネットワーク・ノード及び/又はインターネットに接続させるネットワーク・インターフェース1407を含む。
【0106】
メモリ1410は、ルーチン群1418及びデータ/情報1420を含む。プロセッサ1406(例えば、CPU)は、通信デバイス1400のオペレーションを制御し、方法(例えば、図13のフローチャート1300の方法)を実行するために、ルーチン群1418を実行し、また、メモリ1410中のデータ/情報1420を使用する。
【0107】
無線受信機モジュール1402(例えば、OFDM及び/又はCDMA受信機)は、受信アンテナ1414に接続される。通信デバイス1400は、受信アンテナ1414を介して他の通信デバイスから信号を受信する。受信した信号は、例えば、グループメンバーシップ設立信号、チャネル品質フィードバック信号、初期のグループ・トラフィック・データ信号に応答した承認信号、及び、再送信されたトラフィック・データ信号に応答した承認信号を含む。
【0108】
無線送信機モジュール1404(例えば、OFDM及び/又はCDMA送信機)は、送信アンテナ1416に接続される。通信デバイス1400は、送信アンテナ1416を介して、他の通信デバイスへ(例えば、それが属するグループのメンバーである他のピアツーピア・デバイスへ及び/又はグループの潜在的なメンバーである他の通信デバイスへ)信号を送信する。送信された信号は、例えば、グループメンバーシップ設立信号、デバイス1400が属するグループのメンバーに向けられる初期のグループ・トラフィック信号、及び、それが属するグループのメンバーのサブセットに向けられる再送トラフィック信号を含む。幾つかの実施形態においては、同一のアンテナが、送信機及び受信機のために使用される。
【0109】
ユーザ入出力装置1408は、例えば、マイク、スピーカー、キーボード、キーパッド、カメラ、スイッチ、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力装置1408は、無線端末1400のオペレーターが、データ/情報を入力し、データ/情報をアクセス出力し、また、該無線端末1400の少なくとも幾つかの機能を制御できるようにする。
【0110】
ルーチン群1418は、通信ルーチン1422及び制御ルーチン群1424を含む。通信ルーチン1422は、通信デバイス1400により用いられる様々な通信プロトコルを実装する。制御ルーチン群1424は、グループ・シグナリング制御モジュール1426、承認監視モジュール1428、再送信制御モジュール1430、再送信承認モジュール1432、再送信サブセット識別モジュール1434、初期送信データレート判定モジュール(initial transmission data rate determination module)1436、再送信データレート判定ジュール(re-transmission data rate determination module)1438、グループ設立モジュール1440、及び、資源判定ジュール1442を含む。
【0111】
データ/情報1420は、タイミング構造情報1444、送信されるべきトラフィック・データ1461、第1の信号情報1462、第2の信号情報1464、グループメンバーシップ情報1466、グループ・サブセット情報1468、判定された初期データレート1470、判定された再送信データレート1472、グループ資源情報1474、第1の信号に対する検出された承認(detected acknowledgments to the first signal)1476、第2の信号に対する検出された承認(detected acknowledgements to the second signal)1478、グループ・チャネル品質フィードバック情報1480、及び、グループ・サブセット・チャネル品質フィードバック情報1482を含む。
【0112】
タイミング構造情報1444は、繰り返されるピアツーピア・タイミング構造における複数のインターバルに対応する情報(インターバル1の情報1446,....,インターバルNの情報1448)を含む。インターバル1の情報1446は、送信リクエスト・エアーリンク資源情報1450、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源情報1452、パイロット・シグナリング・エアーリンク資源情報1454、レート・シグナリング・エアーリンク資源情報1456、トラフィック・エアーリンク資源情報1458、及び、トラフィック承認エアーリンク資源情報1460を含む。送信リクエスト・エアーリンク資源情報1450は、第1のトラフィック送信リクエスト・ブロックを識別する情報(該ブロックにおける異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の送信ユニット及び異なるプライオリティー・レベルに関連する情報を含む)を含む。送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源情報1452、第1のトラフィック送信リクエスト・レスポンス・ブロックを識別する情報(該ブロックにおける異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の送信ユニット及び異なるプライオリティー・レベルに関連する情報を含む)を含む。パイロット・シグナリング・エアーリンク資源情報1454は、パイロット信号を運ぶために使用される資源を識別する情報(異なるコネクション識別子に関連する複数の個々の資源を含む)を含む。レート・シグナリング・エアーリンク資源情報1456は、受信されたパイロット信号に応答してチャネル・フィードバック情報を運ぶために使用されるべきコネクション識別子に関連する個々の資源を識別する情報を含む。トラフィック・エアーリンク資源情報1458は、トラフィック信号を運ぶために使用されるべきデータ送信ブロック(例えばトラフィック・セグメント)を識別する情報を含む。情報1458により識別されるトラフィック・エアーリンク資源は、通信デバイス1400が属するグループの他のメンバーの各々に向けられた、初期のグループ・トラフィック信号(例えば、第1の信号)を運ぶために使用されることができ、そして時々それが使用される。情報1458により識別されるトラフィック・エアーリンク資源は、通信デバイス1400が属するグループのメンバーのサブセットに向けられた、再送信されたトラフィック・データ(例えば、第2の信号)を運ぶために使用されることができ、そして時々それが使用される。トラフィック承認エアーリンク資源情報1460は、情報1458の対応するエアーリンク資源におけるトラフィック信号が指示された対象であるグループメンバーからのトラフィック承認を運ぶために使用されるセグメントを識別する。幾つかの実施形態においては、専用の承認セグメントは、(例えば保存されたタイミング及び/又は周波数構造情報に従って)コネクション識別子及び/又はデバイス識別子と関連している。幾つかの他の実施態様においては、トラフィック承認セグメントは、共有資源であり、該承認を送信している通信デバイスは、承認のソースを識別するために使用される情報を含む。幾つかの実施形態においては、承認のソースを識別するために使用される情報は、該ソースの確率的な(probabilistic)識別を可能にする(例えば一部の識別子は承認信号で運ばれる)。幾つかの実施形態においては、肯定的な承認を送信するつもりである各々の受信機デバイスがそのデバイスのIDを含む信号を送信しなければならない共有チャネル資源がある。それらの信号の各々は、同一の共有チャネル資源を共有する。幾つかのそのような実施形態において、それらの信号は、CDMA信号である。幾つかの実施形態においては、ACK又はNAKを送信するつもりである各々の受信機デバイスがそのデバイスのIDを含む信号を送信しなければならない共有チャネル資源がある。それらの信号の各々は、同一の共有チャネル資源を共有する。幾つかのそのような実施形態において、それらの信号は、CDMA信号である。
【0113】
グループ・シグナリング制御モジュール1426は、当該グループに向けられる第1の信号においてグループのメンバーへデータを送信するように、無線送信機モジュール1404を制御する。例えば、送信されるべきデータは、送信されるべきトラフィック・データ1461(それは、第1の信号情報1462に対応する第1の信号により運ばれる)であり、該第1の信号は、グループメンバーシップ情報1466により識別される通信デバイスに向けられる。承認監視モジュール1428は、データが受信されたことを示すグループのメンバーからの承認を監視する。例えば、承認監視モジュール1428は、第1の信号(それはデバイス1400が属するグループのメンバーを対象とする初期のグループ・データ・トラフィック信号である。)を送信した後にグループメンバーシップ情報1466により識別される通信デバイスからのトラフィック承認信号を監視する。それゆえ、第1の信号は、複数の通信デバイスに向けられ且つそれらにより回復されることを意図される信号として送信されるが、承認監視モジュール1428は、第1の信号が指示された対象であるグループメンバーの各々からの個々の承認を回復することを試行している。このアプローチは、マルチキャストを送信しているデバイスが承認レスポンスを監視しないか或いは承認レスポンスの回復を期待しない典型的なマルチキャスト実装と対照的である。第1の信号に対する検出された承認1476は、承認監視モジュール1428の出力である。
【0114】
幾つかの実施形態においては、承認監視モジュール1428は、複数の個別の通信資源(複数の個別の通信資源の各々は、承認を送信することを目的としたグループメンバーのうちの一つの専用になっている。)からの承認を監視する。他の実施態様においては、承認を送信するために使用される通信資源は、共有資源であり、トラフィック承認を送信しているデバイスは、該共有資源のうちの一つを使用して承認信号を送信し、該承認信号は、幾つかのデバイス識別情報を含む。幾つかのそのような実施態様においては、該デバイス識別は、確率的な識別をするための情報を提供するが、確実な(certain)識別を実行するのに十分な情報を提供しない。例えば、不完全な(truncated)識別子が、該承認信号において通信される。幾つかの実施形態においては、承認監視モジュール1428は、共有チャネル資源の上で複数の承認をモニターするように構成される。幾つかの実施形態においては、承認監視モジュール1428は、前記共有チャネル資源の上で検出されるACK信号及び/又はNAK信号に対応するデバイス識別子を回復するように構成される。幾つかのそのような実施形態において、ACK信号及び/又はNAK信号は、CDMA信号である。
【0115】
再送信制御モジュール1430は、グループのサブセット(該グループのサブセットは、承認が受信されなかったグループのメンバーを含み且つ承認が受信されたグループの少なくとも一つのメンバーを除外する。)に向けられた第2の信号においてデータを再送信するように、無線送信機モジュール1404を制御する。例えば、トラフィック・データ1461を伝達した第1の信号が、情報1466により識別されるグループのメンバーの幾つかによって肯定的に承認されたと考える。グループ・サブセット情報1468は、第1の信号の肯定的な承認を通信しなかったグループメンバーを識別する。したがって、再送信制御モジュール1430は、情報1464により識別される第2の信号(それは送信されるべきトラフィック・データ1461を同様に伝達する。)を制御する。ここで、第2の信号は、該サブセットのメンバーに向けられる。
【0116】
幾つかの実施形態においては、第1の信号は、第1のデータ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信され、第2の信号は、第2のデータ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信される。
【0117】
再送信承認モジュール1432は、グループのサブセットのメンバーからの第2の信号から、データの成功した通信の承認を監視する。例えば、再送信承認モジュールは、グループ・サブセット情報1468により識別されるメンバーから、上記第2の信号に対する承認を監視する。第2の信号に対する検出された承認1478は、再送信承認モジュール1432の出力である。
【0118】
再送信サブセット識別モジュール1434は、グループのサブセットのメンバーを識別する(該識別されたメンバーは、通信デバイス1400が第1の信号(例えば、グループ・データ信号)に応答した肯定的な承認を受信しなかったメンバーである)。第1の信号に対する検出された承認1476及びグループメンバーシップ情報1466は、再送信サブセット識別モジュール1434への入力であり、一方、グループ・サブセット情報1468は、識別モジュール1434の出力である。幾つかの実施形態においては、再送信承認モジュール1432は、その監視を、上記サブセットからのメンバーに制限する。
【0119】
初期送信データレート判定モジュール1436は、グループのメンバーにデータを送信するために使用されるデータレートを、該グループの該メンバーの各々に対応する情報の関数として、判定する。グループのメンバーの各々に対応する情報は、例えば、通信デバイス1400と該グループの他のメンバーの各々との間の複数のリンクに対応するリンク品質フィードバック情報である。例えば、グループの他のメンバーの各々からのフィードバック・レポート(例えば、リンクの上でサポートされる最大のトラフィック・データ・レートを通信する情報)を含むグループ・チャネル品質フィードバック情報1480は、初期送信データレート判定モジュール1436に対する入力に使用され、一方、判定された初期データレート1470は、モジュール1436の出力である。幾つかの実施形態においては、初期送信データレート判定モジュール1436は、第1の信号(例えば、初期グループ・データ送信信号)のために使用されるデータレート(それはグループの中から最も低い品質でリンクをサポートする。)を判定する。
【0120】
再送信データレート判定モジュール1438は、グループの識別されたサブセットのメンバーに再送信されるべきデータのために使用されるデータレートを、該グループのサブセットのメンバーに対応する情報の関数として、判定する。上記グループのサブセットのメンバーに対応する情報は、例えば、通信デバイス1400と該グループのサブセットのメンバーの各々との間の複数のリンクに対応するリンク品質フィードバック情報である。該グループのサブセットのメンバーの各々からのフィードバック・レポート(例えば、リンクの上でサポートされる最大のトラフィック・データ・レートを通信する情報)を含むグループ・サブセット・チャネル品質情報1482は、再送信データレート判定モジュールに対する入力に使用され、一方、判定された再送信データレートは、モジュール1438の出力である。幾つかの実施形態においては、再送信データレート判定モジュール1438は、第2の信号(例えば、前もって送信されるが、該サブセットのメンバーにより承認されない、少なくとも幾つかのトラフィック・データを通信する再送信号)のために使用するデータレート(それはグループのサブセットのメンバーの中から最も低い品質でリンクをサポートする。)を判定する。
【0121】
幾つかの実施形態においては、リンク品質情報は、第1の信号(例えば、グループ・データ信号)と第2の信号(例えば、再送データ信号)との間で更新される。例えば、第1の信号の送信に先立って、通信デバイス1400は、第1のパイロット信号を送信し、第1のセットのフィードバック・レポートを受信した。また、第2の信号の送信の送信に先立って、通信デバイス1400は、第2のパイロット信号を送信し、第2のセットのフィードバック・レポートを受信した。
【0122】
幾つかの実施形態においては、異なる決められたデータレートは、異なる送信電力レベルと関連している。幾つかの実施形態においては、異なる決められたデータレートは、異なる符号化レベル、レート及び/又はスキームと関連している。
【0123】
グループ設立モジュール1440は、グループのメンバーシップを設立するために、潜在的なグループメンバーとの通信交換に参加する。グループメンバーシップ情報1466は、グループ設立によって生成される情報(例えば、グループに入るのを許可されたグループメンバーのリスト)を含む。
【0124】
資源判定ジュール1442は、グループ通信により使用されるべき一セットの通信資源を判定する。幾つかの実施形態においては、通信資源の決められたセットは、通信デバイス1400がメンバーであるグループの異なるメンバー間のコネクションに対応する一セットのコネクション識別子を含む。グループ資源情報1474は、資源設立モジュール1442の出力であり、また、グループに関連する資源情報(例えば、コネクション識別子、送信リクエスト・セグメント、送信リクエスト・レスポンス・セグメント、パイロット・シグナリング・セグメント、チャネル品質フィードバック・セグメント、トラフィック・セグメント及びトラフィック承認セグメント)を含む。例えば、タイミング構造における特定のインターバル及びデバイス1400と他のグループメンバーとの間のコネクションに対応する特定のコネクション識別子に対応して、情報1450における専用の送信リクエスト・セグメント、情報1452における専用の送信リクエスト・レスポンス・セグメント、情報1454における専用のパイロット・シグナリング・セグメント、情報1456における専用のチャネル品質フィードバック・セグメント及び情報1460における専用のトラフィック承認セグメント(それは情報1458のトラフィック・セグメントに対応する)が存在する。
【0125】
図15は、グループを設立した通信ネットワークにおける例示的な通信デバイスの図1500である。例示的な通信デバイス(無線端末A 1502,無線端末B 1504,無線端末C 1506,WT D 1508)は、例えば、グループ通信をサポートするモバイル・ピアツーピア通信デバイスである。無線端末(1502,1504,1506,1508)は、例えば、図14の例示的な無線端末1400及び/又は図13のフローチャート1300の方法を実行するために実装される無線端末などの無線端末である。コネクションは、トラフィック・データ信号を送信する目的で確立された。コネクションは、コネクション識別子1 1516に関連するWT A 1502とWT B 1504との間のコネクション1510、コネクション識別子3 1518に関連する無線端末A 1502とWT C 1506との間のコネクション1512、及び、コネクション識別子2 1520に関連する無線端末A 1502とWT D 1508との間のコネクション1514を含む。この例では、無線端末A 1502は、グループの他のメンバーの各々(WT B 1504,WT C 1506,WT D 1508)へのグループ・データ信号として、それが送信したいトラフィック・データを持つと仮定する。
【0126】
図16は、例示的な繰り返されるタイミング構造における例示的なエアーリンク資源を示す図1600及びそれらのエアーリンク資源により運ばれる例示的なシグナリングを示す図1650を含む。図1600は、周波数を表す垂直軸1602及び時間を表す水平軸1603を含む。例示的なエアーリンク資源は、スロット1のためのパイロット信号エアーリンク資源1604、スロット1のためのチャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1606、スロット1のためのトラフィック・エアーリンク資源1608、スロット1のためのトラフィック承認エアーリンク資源1610、スロット2のためのパイロット信号エアーリンク資源1612、スロット2のためのチャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1614、スロット2のためのトラフィック・エアーリンク資源1616、スロット2のためのトラフィック承認エアーリンク資源1618を含む。他のエアーリンク資源は、例えば、トラフィック送信リクエスト・エアーリンク資源及びトラフィック送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源のような、タイミング構造に含まれる。幾つかの実施形態においては、エアーリンク資源の少なくとも一部の中の送信ユニットは、特定のコネクション識別子に関連する特定のコネクションのために使用されるために専用される。
【0127】
無線端末A 1502は、WT A 1502,WT B 1504,WT C 1506及びWT D 1508を含む前もって設立されたグループの他のメンバーに、同一のトラフィック・データを送信することを望むと仮定する。WT A 1502は、WT B 1504,WT C 1506及びWT D 1508に送信リクエスト信号を送信したと仮定する。更に、WT B 1504,WT C 1506及びWT D 1508は、WT A 1502へ肯定的な送信リクエスト・レスポンス信号を送信したと仮定し、また、WT A 1502は、トラフィック・スロット1においてグループ・データ送信を開始することに決定したと仮定する。
【0128】
無線端末Aは、パイロット信号1652を生成し、パイロット信号エアーリンク資源1604中のセグメントにおいてエアーリンクで送信する。パイロット信号1652は、WT B 1504,WT C 1506及びWT D 1508により受信され測定されることを意図されている。無線端末(WT B 1504,WT C 1506,WT D 1508)は、パイロット信号を受信して測定し、そして、それらは、チャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1606のセグメントを使用して信号(1654,1656,1658)をそれぞれ通してもとのWT A 1502へ伝達されるチャネル品質フィードバック・レポートを生成する。WT A 1502は、WT B 1504,WT C 1506及びWT C 1508から、レート・レポートを受信する。例えば、WT Bからのレート・リポートは、WT AとWT Bとの間のリンクがデータレート・レベル3をサポートすることを示し、一方、WT Cからのレート・リポートは、WT AとWT Cとの間のリンクがデータレート・レベル1をサポートすることを示し、一方、WT Dからのレート・リポートは、WT AとWT Dとの間のリンクがデータレート・レベル2をサポートすることを示す。ここでは、データレート・レベル1は、データレート・レベル2より低いデータレートであり、また、ここでは、データレート・レベル2は、データレート・レベル3より低いデータレートである。
【0129】
無線端末A 1502は、リンクの各々によりサポートされるデータレートでグループ・データ信号を送信することを判定し、それで、無線端末A 1502は、データレート・レベル1でトラフィック・データを通信するグループ・トラフィック・データ信号1660を生成して送信することに決定する。グループ・データ・トラフィック信号1660は、トラフィック・エアーリンク資源1608の送信セグメントを使用して送信される。
【0130】
さて、WT B 1504及びWT C 1506は、信号1660を正常に(successfully)受信し、該通信されているデータを正常に回復すると仮定する。WT B 1504は、トラフィック承認信号1662を生成し、トラフィック承認エアーリンク資源1610のセグメントを使用してWT A 1502へ送信する。WT C 1506は、トラフィック承認信号1664を生成し、トラフィック承認エアーリンク資源1610のセグメントを使用してWT A 1502へ送信する。
【0131】
しかし、無線端末D 1608は、例えば、グループ・トラフィック信号1660の送信の時間の期間の通信経路における障害(obstruction)に起因して、WT D 1508の受信アンテナ方向の再配置(repositioning)に起因して及び/又はグループ・トラフィック信号1660の送信の時間の間の局所的な干渉の急増(local interference surging)に起因して、信号1660の受信に失敗し及び/又は信号1660において通信されているデータの回復に失敗すると仮定する。したがって、WT D 1508は、トラフィック承認エアーリンク資源1610において承認信号を送信しない。
【0132】
WT A 1502は、それがグループ・トラフィック信号1660を向けた先のそのグループの他のメンバーの各々から、トラフィック承認を監視する。それがWT D 1508から肯定的な承認を受信しないので、WT Aは、トラフィック・データを再送信することに決定する。WT A 1502は、パイロット信号エアーリンク資源1612においてパイロット信号1666を送信する。無線端末D 1508は、チャネル品質フィードバック・エアーリンク資源1614において、レート・レポート1668で応答する。WT A 1504は、受信されたレート・レポート信号1668の情報の関数として、トラフィック再送信号のために使用するためのデータレートを判定する。WT A 1504は、トラフィック信号1670を生成し、トラフィック・エアーリンク資源1616を使用してグループ・サブセット(グループ・サブセットはWT D 1508を含むがグループメンバーWT B 1604及びWT C 1606を含まない。)へ送信する。このスロットでは、WT D 1508は、通信されているトラフィック・データを正常に受信し回復する。WT D 1508は、承認信号1672を生成し、トラフィック承認エアーリンク資源1618を使用してWT A 1618へ送信する。WT A 1502は、WT D 1508へのトラフィック・データの成功した通信を確認するWT D 1508からの承認信号を監視し検出する。これで、トラフィック・データは、それが向けられた先のグループのメンバーの各々へ正常に通信された。
【0133】
図17(図17は、図17A、図17B及び図17Cの組合せからなる)は、例示的な一実施態様に従って、通信デバイスをオペレートする例示的な方法のフローチャート1700である。例示的な方法のオペレーションは、ステップ1702において開始する。ここでは、第1の通信デバイスが電源投入され、そして、初期化される。そして、ステップ1704及びステップ1706へ進む。ステップ1704(それは継続的に実行される。)において、第1の通信デバイスは、それがグループに参加すること及び/又はグループを形成することを望むか否か判定する。それがグループへの参加及び/又はグループの形成を望むならば、オペレーションは、ステップ1704からステップ1708へ進む。そうでなければ、オペレーションは、ステップ1704からステップ1704の入力へ戻る。
【0134】
ステップ1708において、第1の通信デバイスは、該第1の通信デバイスが属するグループのメンバーを示すグループメンバーシップ情報を記憶する。オペレーションは、ステップ1708からステップ1710へ進み、そこにおいて、第1の通信デバイスは、送信リクエスト資源を取得する。幾つかの実施形態においては、取得された送信リクエスト資源は、複数の送信リクエスト期間(time period)の各々に対する単一の送信リクエスト資源(例えば、複数の送信リクエスト期間の各々に対する単一のOFDMトーンシンボル)を含む。それから、ステップ1712において、第1の通信デバイスは、取得された送信リクエスト資源が、該グループに対応する送信リクエスト資源として該第1の通信デバイスにより使用されるべきことを示す情報を、該グループの他のメンバーに通信する。オペレーションは、ステップ1712からステップ1713へ進む。ステップ1713において、第1の通信デバイスは、グループ送信リクエスト・レスポンス資源として該グループの他のメンバーにより使用されるべき送信リクエスト・レスポンス資源を示す情報を、該グループの他のメンバーから受信する。オペレーションは、ステップ1713から接続ノードA 1718へ進む。
【0135】
ステップ1706に戻って、ステップ1706(それは継続的に実行される。)において、第1の通信デバイスは、該第1の通信デバイスが第2の通信デバイスとのピアツーピア・コネクションを確立したいかどうか判定する。第1の通信デバイスが第2の通信デバイスとのピアツーピア・コネクションを確立したいならば、オペレーションは、ステップ1706からステップ1714へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1706の出力からステップ1706の入力へ進む。
【0136】
ステップ1714において、第1の通信デバイスは、第2のデバイスとのピアツーピア通信コネクションを示すピアツーピア・コネクション情報を記憶する。幾つかの実施形態においては、第2の通信デバイスは、該グループのメンバーであっても良く、そして時々そうである。また、第1の通信デバイスは、該グループのメンバーであり、同時に第2のデバイスとのピアツーピア・コネクションを維持する。それから、ステップ1716において、第1の通信デバイスは、該コネクションに対応する送信リクエスト資源及び送信リクエスト・レスポンス資源を取得する。オペレーションは、ステップ1716から接続ノードA 1718へ進む。
【0137】
接続ノードA 1718から、オペレーションは、ステップ1720へ進む。ステップ1720において、第1の通信デバイスは、それが該グループへ及び該第2のデバイスへデータを送信することを望むかどうかについて判定する。それが該グループへ送信されるべきデータ及び該第2の通信デバイスへ送信されるべきデータを持つならば、オペレーションは、ステップ1720からステップ1722へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1720からステップ1724へ進む。
【0138】
ステップ1722において、第1の通信デバイスは、グループ・リクエスト・プライオリティーがピアツーピア・コネクション・リクエスト・プライオリティーより高いかどうか判定する。グループ・リクエスト・プライオリティーがより高いならば、オペレーションは、ステップ1722からステップ1728へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1722からステップ1738へ進む。
【0139】
ステップ1724に戻って、ステップ1724において、第1の通信デバイスは、それが属するグループへデータを送信することをそれが望むかどうか決定する。そうであるならば、オペレーションは、ステップ1724からステップ1728へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1724からステップ1726へ進む。ステップ1726において、第1の通信デバイスは、確立されたピアツーピア・コネクションの上で第2の通信デバイスへデータを送信することをそれが望むかどうか決定する。第1のデバイスが、第2のデバイスへデータを送信することを望むならば、オペレーションは、ステップ1726からステップ1738へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1726から接続ノードB 1746へ進む。
【0140】
ステップ1728に戻って、ステップ1728において、第1の通信デバイスは、該第1の通信デバイスに対応するグループ送信リクエスト資源の上で、第1の期間の間に、当該グループのメンバーへ送信する意図を示すために用いられる送信リクエストを送信する。幾つかの実施形態においては、第1の通信デバイスに対応するグループ送信リクエスト資源は、コネクション・ベースの送信リクエスト資源をも含んでいる一セットの送信リクエスト資源の一部である。それから、ステップ1730において、第1の通信デバイスは、該グループの個々のメンバーに対応するグループ送信リクエスト・レスポンス資源において、送信リクエスト・レスポンを検出するために監視する。オペレーションは、ステップ1730からステップ1732へ進む。
【0141】
ステップ1732において、第1の通信デバイスは、それがグループメンバーからの少なくとも一つのリクエスト・レスポンスを検出したか否か判定する。第1の通信デバイスが、グループメンバーからの少なくとも一つのリクエスト・レスポンスを検出したならば、オペレーションは、ステップ1732からステップ1734へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1732から接続ノードC 1736へ進む。ステップ1734において、第1の通信デバイスは、送信されたグループ送信リクエストに対応するトラフィック資源を使用してトラフィック・データを送信する。オペレーションは、ステップ1734から接続ノードC 1736へ進む。
【0142】
ステップ1738に戻って、ステップ1738において、第1の通信デバイスは、該ピアツーピア・コネクション・リクエストに対応する送信リクエスト資源において、第2の期間の間に、該ピアツーピア・コネクションの上で第2の通信デバイスへデータを送信するためのリクエストを送信する。オペレーションは、ステップ1738からステップ1740へ進む。
【0143】
ステップ1740において、第1の通信デバイスは、該ピアツーピア・コネクションに対応する送信リクエスト・レスポンス資源において、送信リクエスト・レスポンスを検出するために監視する。オペレーションは、ステップ1740からステップ1742へ進む。ステップ1742において、第1の通信デバイスは、それが第2のデバイスからリクエスト・レスポンスを検出したか否か判定する。第1の通信デバイスが、第2のデバイスからのリクエスト・レスポンスを検出したならば、オペレーションは、ステップ1742からステップ1744へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1742から接続ノードC 1736へ進む。ステップ1744において、第1の通信デバイスは、送信されたピアツーピアの送信リクエストに対応するトラフィック送信資源を使用してトラフィック・データを送信する。オペレーションは、ステップ1744から接続ノードC 1736へ進む。
【0144】
接続ノードB 1746に戻って、オペレーションは、接続ノードB 1746からステップ1748及びステップ1752へ進む。ステップ1748において、第1の通信デバイスは、該グループの他のメンバーからのグループ送信リクエストを監視する。ステップ1748は、サブステップ1750を含んでも良く、そして時々それを含む。そこにおいて、第1の通信デバイスは、当該グループの他のメンバーからのグループ送信リクエストを、当該他のメンバーに対応するグループ送信リクエスト資源の上で、第2の期間の間に、受信する。
【0145】
ステップ1752に戻って、ステップ1752において、第1の通信デバイスは、ピアツーピア・コネクションに対応する第2のデバイスからの送信リクエストを監視する。ステップ1752は、サブステップ1754を含んでも良く、そして時々それを含む。サブステップ1754において、第2の通信デバイスは、該第2のデバイスからの送信リクエストを、該第2のデバイスに対応する送信リクエスト資源の上で、第2の期間の間に、受信する。オペレーションは、ステップ1748及び/又はステップ1752からステップ1756へ進む。
【0146】
ステップ1756において、第1の通信デバイスは、該第1の通信デバイスが属するグループのメンバーからのグループ送信リクエストが受信されたか及び該第1の通信デバイスがピアツーピア・コネクションを持つ第2の通信デバイスからのピアツーピア送信リクエストが受信されたか判定する。両方とも受信されたならば、オペレーションは、ステップ1756からステップ1758へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1756からステップ1762へ進む。
【0147】
ステップ1758に戻って、ステップ1758において、第1の通信デバイスは、プライオリティー判定を実行する。それから、ステップ1760において、第1の通信デバイスは、上記プライオリティー判定に応じて進展する。グループ・リクエストがより高いプライオリティーを持つならば、オペレーションは、ステップ1760からステップ1764へ進み、第2のデバイスとのピアツーピア・コネクションに対応するリクエストがより高いプライオリティーを持つならば、オペレーションは、ステップ1760からステップ1766へ進む。
【0148】
ステップ1762に戻って、ステップ1762において、第1の通信デバイスは、グループ・リクエストが検出されたかどうか判定する。グループ・リクエストが検出されたならば、オペレーションは、ステップ1762からステップ1764へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1762からステップ1763へ進む。ステップ1763において、第1の通信デバイスは、ピアツーピア・コネクションに対応する第2の通信デバイスからの送信リクエストが受信されたかどうか判定する。リクエストが受信されたならば、オペレーションは、ステップ1763からステップ1766へ進み、そうでなければ、オペレーションは、ステップ1763から接続ノードC 1772へ進む。
【0149】
ステップ1764に戻って、ステップ1764において、第1の通信デバイスは、該第1の通信デバイスに対応するグループ送信リクエスト・レスポンス資源の上で、グループ送信リクエスト・レスポンスを送信する。それから、ステップ1768において、第1の通信デバイスは、検出されたグループ送信リクエストに対応するトラフィック資源を使用して、トラフィック・データを受信する。オペレーションは、ステップ1768から接続ノードC 1772へ進む。
【0150】
ステップ1766に戻って、ステップ1766において、第1の通信デバイスは、第2のデバイスとのピアツーピア・コネクションに対応する送信リクエスト・レスポンス資源の上で、ピアツーピア送信リクエスト・レスポンスを送信する。それから、ステップ1770において、第1の通信デバイスは、該ピアツーピア・コネクションに対応する第2のデバイスからの検出された送信リクエスト・レスポンスに対応するトラフィック送信資源を使用して、トラフィック・データを受信する。オペレーションは、ステップ1770から接続ノードC 1772へ進む。
【0151】
接続ノードC 1772から、オペレーションは、例えば第1の通信デバイスが続くスロットにおいて送信することを望むか否かに関する考慮のために、ステップ1720の入力へ進む。
【0152】
図18は、例示的な一実施態様に従って、グループ通信をサポートし及びピアツーピア通信をサポートする例示的な通信デバイス1800(例えば、ピアツーピア・モバイルノード)の図である。この例示的な実施態様の特徴に従って、ピアツーピア・コネクション送信リクエスト/レスポンス・シグナリングと対照的に、例えばグループ通信のためのトラフィック送信リクエスト/レスポンス・シグナリングのための資源の割り当て及び使用に関して、異なる複数の方法がグループ通信及びピアツーピア・コネクション通信のために使用される。グループ通信に関して、資源(例えば、トラフィック送信リクエスト・ユニット)は、グループのデバイスと関連しており、一方、ピアツーピア通信に関して、資源(例えば、トラフィック送信リクエスト・ユニット)は、ピアツーピア・コネクションの2つのデバイスに関連するコネクション識別子と関連している。幾つかの実施態様においては、特定の資源(例えば、タイミング/周波数構造におけるトラフィック送信リクエスト・ユニット)は、ある時期の間は、グループメンバー・デバイスと関連していても良いが、他の時期においては、該資源は、ピアツーピア・コネクションに関連していても良い。それゆえ、例えばそのような実施態様においては、グループへの資源割り当てとピアツーピア・コネクションへの資源割り当てとの間のバランスは、現在のニーズに適応するために動的に変更されても良い。他の実施態様においては、幾つかの資源がグループ使用のために専用にされても良く、一方、他の資源がピアツーピア・コネクション使用のために専用にされても良い。
【0153】
通信デバイス1800は、様々なエレメントがデータ及び情報を交換することが可能なバス1812により互いに接続された、無線受信機モジュール1802、無線送信機モジュール1804、ユーザ入出力装置1808、プロセッサ1806、及び、メモリ1810を含む。幾つかの実施形態においては、通信デバイス1800は、バス1812に同様に接続されるネットワーク・インターフェース1807を含む。ネットワーク・インターフェース1807は、実装された場合、通信デバイス1800が、(例えば、有線バックホール・ネットワークを介して)ネットワーク・ノード及び/又はインターネットに接続させることを可能にする。
【0154】
メモリ1810は、ルーチン群1818及びデータ/情報1820を含む。プロセッサ1806(例えば、CPU)は、通信デバイス1800のオペレーションを制御し、方法(例えば図17のフローチャート1700の方法)を実行するために、ルーチン群1818を実行し、また、メモリ1810中のデータ/情報1820を使用する。
【0155】
無線受信機モジュール1802(例えば、OFDM及び/又はCDMA受信機)は、受信アンテナ1814に接続される。通信デバイス1800は、受信アンテナ1814を介して他の通信デバイスから信号(例えば、信号1850)を受信する。受信した信号は、例えば、以下を通信する信号を含む:グループメンバーシップ情報、グループ資源割り当て情報、グループメンバー・トラフィック送信リクエスト、グループメンバー・トラフィック送信リクエスト・レスポンス、グループメンバーからのトラフィック・データ、ピアツーピア・コネクション情報、ピアツーピア・コネクション資源情報、ピアツーピア・コネクション・トラフィック送信リクエスト、ピアツーピア・コネクション・トラフィック送信リクエスト・レスポンス及びピアツーピアのトラフィック・データ。
【0156】
無線送信機モジュール1804(例えば、OFDM及び/又はCDMA送信機)は、送信アンテナ1816に接続される。通信デバイス1800は、送信アンテナ1816を介して、他の通信デバイスに信号を送信する。送信された信号は、例えば、以下を通信する信号を含む:グループメンバーシップ情報、グループ資源割り当て情報、グループ・トラフィック送信リクエスト、グループ・トラフィック送信リクエスト・レスポンス、グループ・トラフィック・データ、ピアツーピア・コネクション情報、ピアツーピア・コネクション資源情報、ピアツーピア・コネクション・トラフィック送信リクエスト、ピアツーピア・コネクション・トラフィック送信リクエスト・レスポンス及びピアツーピア・トラフィック・データ。幾つかの実施形態においては、同一のアンテナが、送信機及び受信機の両方のために使用される。
【0157】
ユーザ入出力装置1808は、例えば、マイク、キーボード、キーパッド、スイッチ、カメラ、スピーカー、ディスプレイなどを含む。ユーザ入出力装置1808は、通信デバイス1800のオペレーターが、データ/情報を入力し、データ/情報をアクセス出力し、また、通信デバイス1800の少なくとも幾つかの機能を制御できるようにする。
【0158】
ルーチン群1818は、通信ルーチン1822及び制御ルーチン群1824を含む。通信ルーチン1822は、通信デバイス1800により用いられる様々な通信プロトコルを実装する。制御ルーチン群1824は、グループ情報記憶モジュール1826、グループ送信リクエスト制御モジュール1828、グループ・リクエスト・レスポンス監視モジュール1830、資源取得モジュール1832、資源通信モジュール1834、グループ資源検出モジュール1836、グループ・トラフィック・シグナリング制御モジュール1838、グループ・リクエスト監視モジュール1840、グループ送信リクエスト・レスポンス制御モジュール1842、ピアツーピア情報記憶モジュール1844、及び、ピアツーピア送信リクエスト制御モジュール1846を含む。
【0159】
データ/情報1820は、グループメンバーシップ情報1848、受信された信号1850、生成されたグループ送信リクエスト1852、グループメンバーからの検出されたリクエスト・レスポンス1854、タイミング/周波数構造情報1874、そのデバイスのために取得されたグループ関係資源を識別する情報(information identifying acquired group related resources for the device)1858、資源通信信号1860、検出されたグループ資源情報1862、生成されたグループ・トラフィック信号1864、検出されたグループ送信リクエスト1866、生成されたグループ送信リクエスト・レスポンス1868、ピアツーピア・コネクション情報1870、ピアツーピア・コネクション資源を識別する情報1872、生成されたピアツーピア・コネクション送信リクエスト1874、受信されたピアツーピア・コネクション送信リクエスト・レスポンス1876、及び、生成されたピアツーピア・トラフィック信号1878を含む。タイミング/周波数構造情報1874は、繰り返されるタイミング構造において複数のトラフィック・スロットに対応する情報(スロット1の情報1880,...,スロットNの情報1882)を含む。スロット1の情報1880は、リクエスト資源情報1884、リクエスト・レスポンス資源情報1886、及び、トラフィック・セグメント情報1888を含む。
【0160】
グループ情報記憶モジュール1826は、第1の通信デバイスが属するグループのメンバーを示すグループメンバーシップ情報を記憶する。グループメンバーシップ情報1848は、モジュール1826の出力である。
【0161】
グループ送信リクエスト制御モジュール1828は、通信デバイス1800に対応するグループ送信リクエスト資源の上で、そのグループのメンバーに送信する意図を示すために使用される送信リクエストを、第1の期間(period of time)の間に送信するように、無線送信機モジュール1804を制御する。幾つかの実施形態においては、通信デバイス1800に対応するグループ送信リクエスト資源は、一セットの送信リクエスト資源の一部である(該送信リクエスト資源のセットはコネクション・ベースの送信リクエスト資源をも含んでいる)。
【0162】
グループ・リクエスト・レスポンス監視モジュール1830は、グループの個々のメンバーに対応するグループ送信リクエスト・レスポンス資源において、送信リクエスト・レスポンスを検出するために、受信信号を監視する。受信信号1850は、モジュール1830への入力であり、一方、検出されたグループ送信リクエスト1866は、モジュール1830の出力である。
【0163】
資源取得モジュール1832は、後で使用されるために利用可能な送信リクエスト資源(例えば、デバイス1800とデバイス1800が属するグループとに関連するグループ送信リクエスト資源)を取得する。このデバイスのために取得されたグループ関係資源を識別する情報1858は、資源取得モジュール1832の出力である情報(例えば、グループ・トラフィック送信リクエストを送信するためにデバイス1800により試用されるべき複数のスロットの各々における送信ユニットを識別する情報)を含む。幾つかの実施形態においては、取得された送信リクエスト資源は、複数のリクエスト期間(time periods)の各々について、単一の送信リクエスト資源(例えば、単一のOFDMトーンシンボル)を含む。例えば、取得された送信リクエスト資源は、複数のトラフィック送信スロットの各々に関する1つの送信ユニット(例えば、スロット1に関するリクエスト資源情報1884において識別される1つの送信ユニット,...,スロットNに関するリクエスト資源情報において識別される1つの送信ユニット)に対応する。
【0164】
資源通信モジュール1836は、デバイス1800が属するグループの他のメンバーへ、取得された送信リクエスト資源が該グループに対応する送信リクエスト資源としてデバイス1800により使用されるべきことを示すグループ情報を通信する。資源通信信号1860は、デバイス1800に関連するグループ資源情報を通信するモジュール1836からの生成された信号である。
【0165】
グループ資源検出モジュール1836は、デバイス1800が属するグループの他のメンバーからの受信信号から、送信リクエスト・レスポンス資源がグループ送信リクエスト・レスポンス資源として該グループの他のメンバーにより使用されるべきことを示す情報を検出する。モジュール1836の検出は、該グループの個々のメンバーに対応するグループ送信リクエスト・レスポンス資源における送信リクエスト・レスポンスの監視に先立って起こる。それゆえ、グループ資源検出モジュール1836により得られる情報、例えば、検出されたグループ資源情報1862(それは、グループ・セットアップ又はグループ設立シグナリングの一部であっても良い)は、デバイス1800が、そのグループメンバーからのリクエスト・レスポンス信号のためのリクエスト・レスポンス資源内のどこを調べるべきか(例えば、リクエスト・レスポンス資源情報1886内のいずれの送信ユニットが、現在、そのグループメンバーに関連しているか)を知ることを可能にする。
【0166】
グループ・リクエスト・レスポンス資源はまた、幾つかの実施態様において、グループの個々のメンバーに割り当てられ、そして、そのような情報はまた、グループメンバーの間で交換される。資源取得モジュール1832は、幾つかの実施態様において、後で(例えば受信されたグループメンバー送信リクエストに応答してリクエスト・レスポンス信号を送信するときにデバイス1800により)使用されるべき送信リクエスト・レスポンス資源を取得する。資源通信モジュール1836は、幾つかの実施態様において、通信デバイス1800に関連する取得されたグループ送信リクエスト・レスポンス資源を識別する情報を、そのグループの他のメンバーに通信する。グループ資源検出モジュール1836は、幾つかの実施態様において、デバイス1800が属するグループの他のメンバーからの受信信号から、グループ送信リクエスト資源としてグループの他のメンバーにより使用されるべき送信リクエスト資源を示す情報を検出する。幾つかの実施形態においては、他の特定のグループ送信リクエスト・レスポンス資源は、例えば予め定められたタイミング/周波数構造の実装によって、特定のグループ送信リクエスト資源にリンクされる。そのような実施態様においては、それはまた、通信デバイスが特定のグループ送信リクエスト資源を取得する場合に、対応するグループ送信リクエスト・レスポンス資源を取得する。
【0167】
グループ・トラフィック・シグナリング制御モジュール1838は、グループ・リクエスト・レスポンス監視モジュール1830による少なくとも一つのレスポンス(例えば、グループ・トラフィック・データを送信するためのリクエストに対する肯定的な応答を示すグループメンバーからの検出されたリクエスト・レスポンス1854)の検出の後で、前もって送信されたグループ送信リクエスト(例えば、送信された生成されたグループ送信リクエスト1852)に対応するトラフィック資源を使用して、トラフィック・データ(例えば、生成されたグループ・トラフィック信号1864)を送信するように、無線送信機モジュール1804を制御する。
【0168】
グループ・リクエスト監視モジュール1840は、デバイス1800が属するグループの他のメンバーからの受信信号から、グループ送信リクエストを、該他のメンバーに対応するグループ送信リクエスト資源の上で、検出するためのものである。一つの例示的な実施態様においては、通信デバイス1800がスロットに関してグループ・トラフィック送信リクエストを送信する意図であるならば、該デバイスは、同一のスロットにおいてグループ送信リクエストを監視しない。例えば、第1の期間に対応する第1のスロットにおいては、グループ送信リクエスト制御モジュール1838がアクティブであり、一方、第2の期間に対応する他のスロットにおいては、グループ・リクエスト監視モジュール1840がアクティブである。検出されたグループ送信リクエスト1866は、モジュール1840の例示的な出力を表す。
【0169】
グループ送信リクエスト・レスポンス制御モジュール1842は、無線送信機モジュール1804を、デバイス1800に対応するグループ送信リクエスト・レスポンスの上で、グループ送信リクエスト・レスポンスを送信するように、制御する。生成されたグループ送信リクエスト・レスポンス1868は、モジュール1842の制御の下で、例えば受信されたグループ送信リクエストを黙認(acquiesce)するというリクエスト・レスポンス制御モジュール1842による決定の結果として、送信される例示的なレスポンス信号である。
【0170】
ピアツーピア情報記憶モジュール1844は、第2のデバイスとのピアツーピア・コネクションを示すピアツーピア・コネクション情報を記憶する。ピアツーピア・コネクション情報1870(それはモジュール1844の出力である)は、例えば、デバイス1800と第2のデバイスとの間のピアツーピア・コネクションを識別するために使用される及び/又はそのコネクションに関連するエアーリンク資源(例えば、タイミング/周波数構造における複数のスロットの各々について、トラフィック送信リクエストを運ぶための送信ユニット及びトラフィック送信リクエスト・レスポンスを運ぶための送信ユニット)を識別するために使用される、取得されたコネクション識別子を識別する情報を含む。該コネクションに現在関連するタイミング周波数構造1874内の特定の資源(例えば、送信ユニット)を識別するピアツーピア・コネクション資源を識別する情報1872はまた、モジュール1844の出力である。
【0171】
ピアツーピア送信リクエスト制御モジュール1846は、ピアツーピア・コネクションの上で第2のデバイスへデータを送信するためのリクエストを、ピアツーピア・コネクションに対応する送信リクエスト資源において、送信するように、無線送信機モジュール1804を制御する。生成されたピアツーピア・コネクション送信リクエスト1874は、モジュール1846の制御の下で、情報1870により識別されるコネクションに対応する情報1872により識別される資源を使用して、送信される例示的なピアツーピアのトラフィック送信リクエストである。
【0172】
幾つかの実施態様において、通信デバイス1800がそれとのピアツーピア・コネクションを持つ第2のデバイスは、デバイス1800が属するグループのメンバーであることができ、そして時々そうである。それゆえ、デバイス1800は、該グループのメンバーであることができ、同時に、第2のデバイスとのピアツーピア・コネクションを維持することができる。幾つかのそのような実施態様において、通信デバイス1800は、該第2のデバイスに関連するグループメンバーシップ資源及び該第2のデバイスに関連するピアツーピア・コネクション資源の両方を維持することができ、そして時々それらを維持する。
【0173】
図19は、グループ通信及びピアツーピア通信をサポートする例示的な無線通信ネットワーク1900の図である。例示的な通信ネットワーク1900は、複数の無線通信デバイス(通信デバイスA 1902,通信デバイスB 1904,通信デバイスC 1906,通信デバイスD 1908,通信デバイスW 1910,通信デバイスX 1912,通信デバイスY 1914)を含む。図19の無線通信デバイスは、例えば、図3のデバイス300に従うデバイスであっても良いし、及び/又は、図2のフローチャート200の方法を実装していても良い。図19はまた、通信デバイスA 1902、通信デバイスB 1904、通信デバイスC 1906及び通信デバイスD 1908がグループ通信(例えば、グループキャスト・トラフィック・シグナリングを含むグループ通信)をサポートするグループ1916を形成したことを示す。図19はまた、凡例1918を含む。凡例1918は、点線1920が確立したピアツーピア・コネクションを示し、一点鎖線1922がグループ通信コネクションを示すことを示す。この例においては、グループ1916の様々なメンバー(1902,1904,1906,1908)間に示される6つのグループ通信コネクションが存在する。その上、通信デバイスA 1902と通信デバイスW 1910との間のピアツーピア・コネクションが存在し、また、通信デバイスX 1912と通信デバイスY 1914との間のピアツーピア・コネクションが存在する。
【0174】
図20は、例示的な一実施態様に従った、繰り返されるタイミング/周波数構造におけるトラフィック・スロットに関して、図19の例に対応する例示的な資源割り当て及び例示的なシグナリングを示す。図20の図2001は、例示的な送信リクエスト・エアーリンク資源のブロック2002、例示的な送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源のブロック2004及び例示的なトラフィック・エアーリンク資源2006のブロック(例えば、トラフィック・セグメント)を示す。
【0175】
図20の図2021は、異なるコネクションに対応する例示的な個々の送信ユニットを示す。送信リクエスト・エアーリンク資源2002は、以下を含む:(i)通信デバイスA 1902が通信デバイスB 1904を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスB 1904へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2022;(ii)通信デバイスA 1902が通信デバイスC 1906を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスC 1906へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2024;(iii)通信デバイスX 1912が通信デバイスY 1914を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスX 1912から通信デバイスY 1914へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2026;(iv)通信デバイスA 1902が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスD 1908へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2028;(v)通信デバイスB 1904が通信デバイスC 1906を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスB 1904から通信デバイスC 1906へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2030;(vi)通信デバイスB 1904が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスB 1904から通信デバイスD 1908へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2032;(vii)通信デバイスC 1906が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスC 1906から通信デバイスD 1908へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2034;、及び、(viii)通信デバイスA 1902が通信デバイスW 1910を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスW 1910へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2036。
【0176】
図2021はまた、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源2004が以下を含むことを示す:(i)通信デバイスB 1904が通信デバイスB 1904を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスB 1904から通信デバイスA 1902へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2023;(ii)通信デバイスC 1906が通信デバイスC 1906を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスC 1906から通信デバイスA 1902へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2025;(iii)通信デバイスY 1914が通信デバイスY 1914を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスY 1914から通信デバイスX 1912へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2027;(iv)通信デバイスD 1908が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスD 1908から通信デバイスA 1902へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2029;(v)通信デバイスC 1906が通信デバイスC 1906を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスC 1906から通信デバイスB 1904へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2031;(vi)通信デバイスD 1908が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスD 1908から通信デバイスB 1904へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2033;(vii)通信デバイスD 1908が通信デバイスD 1908を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスD 1908から通信デバイスC 1906へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2035;、及び、(viii)通信デバイスW 1910が通信デバイスW 1910を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2006においてトラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを通信デバイスW 1910から通信デバイスA 1902へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2037。
【0177】
図20の図2041は、一つのシナリオについて例示的なシグナリングを示す。この例では、デバイスA 1902は、トラフィック・エアーリンク資源2006を使用して、そのグループの他のメンバー(1904,1906,1908)へグループ・トラフィック信号を送信することを望む。通信デバイスA 1902は、トラフィック送信リクエスト信号(2042,2044,2046)を生成し、送信リクエスト・エアーリンク資源2002の送信リクエスト送信ユニット(2022,2024,2028)をそれぞれ使用して送信する。通信デバイス(通信デバイスB 1904,通信デバイスC 1906,通信デバイスD 1908)は、それぞれ、トラフィック送信リクエスト信号(2042,2044,2046)を受信する。グループのメンバーであるデバイスは、グループの他のメンバーを知っており、また、譲歩の考慮(yielding consideration)において当該情報を使用する。例えば、両方のリクエストがグループキャスト・トラフィック送信に対応するので、デバイスは、グループの他のメンバーに向けられたリクエストを検出しても良く、そのリクエストに基づいて譲歩する必要はない。通信デバイス(通信デバイスB 1904,通信デバイスC 1906,通信デバイスD 1908)は、それぞれ、トラフィック送信リクエスト・レスポンス信号(2050,2052,2054)を生成し、送信リクエスト・レスポンス資源2004の送信リクエスト・レスポンス送信ユニット(2023,2025,2029)を使用して送信する。
【0178】
通信デバイスA 1904は、肯定的な応答を示す送信リクエスト・レスポンス信号(2050,2052,2054)を検出し、グループ・トラフィック信号2058を生成し、そして、トラフィック・セグメント2006を使用して、通信デバイス(通信デバイスA 1904,通信デバイスB 1906,通信デバイスC 1908)を対象とするグループ・トラフィック信号2058を送信する。
【0179】
図20の例において利用されるグループ通信のための資源割り当てアプローチ(例えば、コネクション識別子ベースのアプローチ)は、それが、コネクション識別子を使用して、ピアツーピア・コネクションをサポートするシステムにおいて容易に実装及び/又は使用されることができる利点を持つことに留意すべきである。しかし、大きいグループ・サイズに関しては、このアプローチは、大量の送信リクエスト及び送信リクエスト・レスポンス資源を使用する傾向がある。このコネクション・ベースのアプローチへの他の利点は、そのようなアプローチがグループのサブセットを対象とする送信に適応できるということである。
【0180】
図21は、グループ通信及びピアツーピア通信をサポートする例示的な無線通信ネットワーク2100の図である。例示的な通信ネットワーク2100は、複数の無線通信デバイス(通信デバイスA 2102,通信デバイスB 2104,通信デバイスC 2106,通信デバイスD 2108,通信デバイスW 2110,通信デバイスX 2112,通信デバイスY 2114)を含む。図21の例示的な通信デバイス、例えば、図18のデバイス1800に従った通信デバイスであり、及び/又は、図17のフローチャート1700に従った方法を実装している。図21はまた、通信デバイスA 2102、通信デバイスB 2104、通信デバイスC 2106及び通信デバイスD 2108がグループ通信(例えば、グループキャスト・トラフィック・シグナリングを含むグループ通信)をサポートするグループ2116を形成したことを示す。図21はまた、凡例2118を含む。凡例2118は、点線2120が確立したピアツーピア・コネクションを示し、一点鎖線2122がグループ通信コネクションを示すことを示す。この例においては、グループ2116の様々なメンバー(2102,2104,2106,2108)間に示される6つのグループ通信コネクションが存在する。また、通信デバイスA 2102と通信デバイスB 2104との間のピアツーピア・コネクションが存在する。その上、通信デバイスA 2102と通信デバイスW 2110との間のピアツーピア・コネクションが存在し、また、通信デバイスX 2112と通信デバイスY 2114との間のピアツーピア・コネクションが存在する。
【0181】
図22は、例示的な一実施態様に従った、繰り返されるタイミング/周波数構造におけるトラフィック・スロットのために、図21の例に対応する例示的な資源割り当て及び例示的なシグナリングを示す。図22の図2201は、例示的な送信リクエスト・エアーリンク資源のブロック2202、例示的な送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源のブロック2204及び例示的なトラフィック・エアーリンク資源2206のブロック(例えば、トラフィック・セグメント)を示す。
【0182】
図22の図2221は、トラフィック送信リクエスト又はトラフィック送信リクエスト・レスポンスを運ぶために使用される例示的な個々の送信ユニットを示す。送信リクエスト・エアーリンク資源2202は、以下を含む:(i)通信デバイスA 2102がそのグループメンバーを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信したいことを示すグループ・トラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902からそのグループの他のメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2222;(ii)通信デバイスB 2104がそのグループメンバーを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信したいことを示すグループ・トラフィック送信リクエストを通信デバイスB 2104からそのグループの他のメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2224;(iii)通信デバイスC 2106がそのグループメンバーを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信したいことを示すグループ・トラフィック送信リクエストを通信デバイスC 2106からそのグループの他のメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2226;(iv)通信デバイスD 2108がそのグループメンバーを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスD 2108からそのグループの他のメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2228;(v)通信デバイスX 2112がそのピアツーピア・コネクションの上で通信デバイスY 2114を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスX 2112から通信デバイスY 2114へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2230;(vi)通信デバイスA 2102がその通信デバイスW 2110とのピアツーピア・コネクションの上で通信デバイスW 2110を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスW 2110へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2232;、及び、(vii)通信デバイスA 2102がその通信デバイスB 2104とのピアツーピア・コネクションの上で通信デバイスB 2104を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてトラフィック信号を送信したいことを示すトラフィック送信リクエストを通信デバイスA 1902から通信デバイスB 2104へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2234。
【0183】
図2221はまた、送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク資源2204が以下を含むことを示す:(i)通信デバイスA 2104が該グループを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスA 2102から、グループ・トラフィック送信リクエストを前もって送信したグループメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2236;(ii)通信デバイスB 2104が該グループを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスB 2104から、グループ・トラフィック送信リクエストを前もって送信したグループメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2238;(iii)通信デバイスC 2106が該グループを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスC 2106から、グループ・トラフィック送信リクエストを前もって送信したグループメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2240;(iv)通信デバイスD 2108が該グループを対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてグループ・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスD 2108から、グループ・トラフィック送信リクエストを前もって送信したグループメンバーへ運ぶために割り当てられる送信ユニット2242;(v)通信デバイスY 2114がデバイスX 2112とのピアツーピア通信リンクの上で、通信デバイスY 2114を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてピアツーピア・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスY 2114から通信デバイスX 2112へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2244;(vi)通信デバイスW 2110がデバイスA 2102とのピアツーピア通信リンクの上で、通信デバイスA 2102を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてピアツーピア・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスW 2110から通信デバイスA 2102へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2244;(vii)通信デバイスB 2104がデバイスA 2102とのピアツーピア通信リンクの上で、通信デバイスA 2102を対象としたトラフィック・エアーリンク資源2206においてピアツーピア・トラフィック信号を送信するためのリクエストを承認することを示すトラフィック送信リクエスト・レスポンスを、通信デバイスB 2104から通信デバイスA 2102へ運ぶために割り当てられる送信ユニット2248。
【0184】
図22の図2251は、一つのシナリオについて例示的なシグナリングを示す。この例では、デバイスA 2102は、トラフィック・エアーリンク資源2206を使用して、そのグループの他のメンバー(2104,2106,2108)へグループ・トラフィック信号を送信することを望む。通信デバイスAは、トラフィック送信リクエスト信号2252を生成し、送信リクエスト・エアーリンク資源2202の送信リクエスト送信ユニット2222を使用して送信する。通信デバイス(通信デバイスB 2204,通信デバイスC 2206,通信デバイスD 2208)は、トラフィック送信リクエスト信号2252を受信する。通信デバイス(通信デバイスB 2104、通信デバイスC 2106、通信デバイスD 2108)は、それぞれ、トラフィック送信リクエスト・レスポンス信号(2254,2256,2258)を生成し、送信リクエスト・レスポンス資源2204の送信リクエスト・レスポンス送信ユニット(2238,2240,2242)を使用して送信する。
【0185】
通信デバイスA 2102は、肯定的な応答を示す送信リクエスト・レスポンス信号(2254,2256,2258)を検出し、グループ・トラフィック信号2260を生成し、そして、トラフィック・セグメント2206を使用して、通信デバイス(通信デバイスB 2104,通信デバイスC 2106,通信デバイスD 2108)を対象とするグループ・トラフィック信号2260を送信する。
【0186】
図22の例において利用されるグループ通信のための資源割り当てアプローチ(例えば、デバイス・ベースのアプローチ)は、グループ中に多数のデバイスが存在する場合に有理であることに留意すべきである。例えば、図20のコネクション・ベースの方法を使用するグループの10のメンバーによる一つの実施態様において、一つは、該グループの可能性がある組み合わせに適応するために、45の個々の送信リクエスト・エアーリンク送信ユニット及び45の個々の送信リクエスト・レスポンス・エアーリンク送信ユニットを使用するであろう。その上、一つがリンク方向も考慮したいならば、一つは送信ユニットの数の2倍を使用するであろう。あるいは、他のアプローチは、例えば異なるスロットに関するリンク方向間を交互に切り換えるようにして利用されることができるであろう。しかし、グループ中の10のメンバーによる実施態様の代わりにあるならば、デバイス・ベースのアプローチが使用され、一つは、10の個々の送信リクエスト送信ユニット及び10の送信リクエスト・レスポンス送信ユニットによるグループ通信をサポートすることができる。一般に、我々がNのメンバーからなるグループを持ち(ここでNは2以上の正数である)且つコネクション識別子アプローチが使用されるならば、我々は、可能性があるグループ・リクエスト・シグナリングに適応するために、N(N−1)の片方向コネクション識別子関連送信リクエスト・ユニット(例えば、OFDMトーンシンボル)を使用するであろう。しかし、同一のシナリオの下で、デバイス識別子アプローチが使用されるならば、我々は、可能性があるグループ・リクエスト・シグナリングに適応するために、Nのデバイス識別子関連送信リクエスト・ユニット(例えば、OFDMトーンシンボル)を使用するであろう。幾つかの実施形態においては、我々は、各々のコネクションIDを双方向として計算に入れても良い。言い換えると、グループの例示的なデバイス・ペア(A,B)は、一つのコネクションIDを使う。その場合において、我々は、N*(N−1)/2の双方向コネクションIDを使用するであろう。しかし、デバイス・ベースの方法は、NのID(各々が一つのデバイスと関連している)を使用する。N>2の場合、N*(N−1)/2は、N以上である。
【0187】
グループ通信のためのデバイス・ベースの資源割り当てアプローチの更なる利点は、削減されたシグナリングである。図20のコネクション識別子ベースの資源割り当てアプローチにおいては、WT A 1902は、三つのトラフィック送信リクエスト信号を送信するが、図22のデバイス・ベースの資源割り当てアプローチにおいては、WT A 2102は、一つのリクエスト信号を送信した。
【0188】
様々な実施態様の技術は、ソフトウェア、ハードウェア、及び/又は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用して実装されても良い。様々な実施態様は、装置、例えば、モバイル・アクセス端末を始めとするモバイルノード、1又は複数の接続ポイントを含む基地局、及び/又は、通信システムに向けられる。様々な実施態様はまた、方法、例えば、モバイルノード、基地局及び/又は通信システム(例えば、ホスト)を制御及び/又は操作する方法に向けられる。様々な実施態様はまた、機械(例えばコンピュータ)を方法の1又は複数のステップを実行するように制御するための機械読み取り可能なインストラクションを含む機械読み取り可能な媒体(例えば、ROM、RAM、CD、ハード・ディスクなど)に向けられる。
【0189】
本明細書で説明される様々な実施形態においてノードは、例えば、データをグループのメンバーへ、該グループに向けられた第1の信号において送信すること、該データが受信されたことを示す該グループのメンバーからの承認を監視すること、該グループのサブセット(該サブセットは、承認が受信されなかった該グループのメンバーを含み且つ承認が受信された該グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号においてデータを再送信することといった、1又は複数の方法に対応するステップを実行するための1又は複数のモジュールを使用して実装される。それゆえ、幾つかの実施態様においては、様々な特徴がモジュールを用いて実装される。そのようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組み合わせを使用して実装されても良い。上述した方法又は方法ステップの多くは、メモリ・デバイス(例えば、RAM、フロッピー(登録商標)ディスクなど)を始めとする機械読み取り可能な媒体中に含まれ、たとえば1又は複数のノードにおいて、機械(例えば、更なるハードウェアの有無にかかわらない汎用コンピュータ)を上述した方法の全部又は一部を実行するように制御するための、ソフトウェアを始めとする機械実行可能なインストラクションを用いて、実装されることができる。したがって、とりわけ、様々な実施態様は、機械(例えば、プロセッサ及び関連するハードウェア)を、上記の(1又は複数の)方法のステップのうちの1又は複数を実行するようにするための、機械実行可能なインストラクションを含む機械読み取り可能な媒体に向けられる。幾つかの実施態様は、本発明の1又は複数の方法におけるステップのうちの1つ、複数又は全部を実行するように構成されたプロセッサを含むデバイス(例えば、通信デバイス)に向けられる。
【0190】
幾つかの実施態様は、一つのコンピュータ又は複数のコンピュータに、様々な機能、ステップ、アクト及び/又はオペレーション(例えば上述した1又は複数のステップ)を実行させるためのコードを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品に向けられる。実施態様に応じて、コンピュータプログラム製品は、各々のステップが実行されるための異なるコードを含むことができ、そして時々それを含む。それゆえ、コンピュータプログラム製品は、方法(例えば、通信デバイス又はノードを制御する方法)における各々の個々のステップのためのコードを含んでも良く、そして時々それを含む。コードは、例えばRAM(ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory))、ROM(読出し専用メモリ(Read Only Memory))又は他のタイプの記憶装置のようなコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶された機械(例えば、コンピュータ)実行可能なインストラクションの形であっても良い。コンピュータプログラム製品に向けられることに加えて、幾つかの実施態様は、上述した1又は複数の方法における様々な機能、ステップ、アクト及び/又はオペレーションのうちの1又は複数を実行するように構成されたプロセッサに向けられる。したがって、幾つかの実施態様は、本明細書で説明された方法におけるステップの一部又は全部を実行するように構成されたプロセッサ(例えば、CPU)に向けられる。例えば、プロセッサは、例えば本願において説明された通信デバイス又は他のデバイスに使用されても良い。
【0191】
幾つかの実施形態においては、1又は複数のデバイス(例えば、無線端末を始めとする通信デバイス)の一つのプロセッサ又は複数のプロセッサ(例えば、複数のCPU)は、通信デバイスにより実行されるように説明された方法におけるステップを実行するように構成される。したがって、すべてとは限らないが幾つかの実施態様は、プロセッサが含まれるデバイスにより実行される様々な説明された方法における、ステップの各々に対応するモジュールを含むプロセッサを搭載したデバイス(例えば、通信デバイス)に向けられる。すべてとは限らないが幾つかの実施態様において、デバイス(例えば、通信デバイス)は、プロセッサが含まれるデバイスにより実行される様々な説明された方法における、ステップの各々に対応するモジュールを含む。モジュールは、ソフトウェア及び/又はハードウェアを用いて実装されても良い。
【0192】
OFDMシステムの文脈において説明されたが、様々な実施態様の方法及び装置の少なくとも一部は、多くの非OFDM及び/又は非セルラー・システムを含む広範囲にわたる通信システムに適用できる。
【0193】
上述した様々な実施態様の方法及び装置に対する多数の更なる変形は、上述の説明を考慮すれば当業者にとって明らかであろう。そのような変形は、本範囲内であるとみなされるべきである。本方法及び装置は、CDMA、直交周波数分割多重(OFDM)、及び/又はアクセスノードとモバイルノードとの間に無線通信リンクを提供するのに使用し得る様々な他のタイプの通信技術とともに用いられても良く、また、様々な実施態様はそれらとともに用いられる。幾つかの実施形態においては、アクセスノードは、OFDM及び/又はCDMAを使用してモバイルノードとの通信リンクを確立する基地局として実装される。様々な実施態様においては、本方法を実装するために、モバイルノードは、受信機/送信機回路及び論理及び/又はルーチンを含むノートブック・コンピュータ、携帯情報端末(personal data assistant)(PDA)又は他の携帯機器として実装される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
グループ通信方法において、
グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信することと、
前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視することと、
前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信することを含む方法。
【請求項2】
前記グループの前記サブセットのメンバーからの前記第2の信号から、前記データの通信が成功したことの承認を監視することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の信号から前記データの通信が成功したことの承認を前記監視することは、前記サブセットのメンバーではない前記グループのメンバーからの承認を監視することを含まないものである請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記データを再送信することは、前記グループの前記サブセットのメンバーに対応する情報により判定されたデータレートで実行される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
グループのメンバーへ前記データを送信することは、該グループのすべてのメンバーに対応する情報により判定されるデータレートで実行される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記サブセットのメンバーに対応する前記情報は、リンク品質フィードバック情報である請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の信号は、データ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記グループのメンバーにデータを送信するのに先立って、前記グループのメンバーシップを設立するために、潜在的なグループメンバーとの間で通信交換を実行することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
グループ通信により使用されるべき一セットの通信資源(該通信資源は、前記グループの異なるメンバー間のコネクションに対応する一セットのコネクション識別子を含む)を判定することを更に含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1の信号においてグループのメンバーにデータを送信することは、通信コネクションに対応する通信資源を使用して該第1の信号を送信することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第2の信号においてデータを前記サブセット・グループのメンバーに再送信することは、通信コネクションに対応する通信資源を使用して該第2の信号を送信することを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
承認を監視することは、複数の個別の通信資源(該複数の個別の通信資源の各々は、承認を送信する目的で、前記グループメンバーのうちの一つに専用になっている)を監視することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記グループは、複数のピアツーピア通信デバイスからなるグループである請求項3に記載の方法。
【請求項14】
承認を監視することは、共有チャネル資源を監視することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
共有チャネル資源を監視することは、デバイス識別子情報を含むACK又はNAK信号を受信することを含む請求項14に記載の方法。
【請求項16】
承認を監視することは、前記共有チャネル資源の上で、複数の承認信号(該複数の承認信号の各々は、異なるデバイス識別子に対応する)を受信することを含む請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の承認信号は、CDMA信号である請求項16に記載の方法。
【請求項18】
グループ通信をサポートする通信デバイスにおいて、前記通信デバイスは、
無線送信機モジュールと、
グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信するように前記無線送信機モジュールを制御するように構成されたグループ・シグナリング制御モジュールと、
前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視するように構成された承認監視モジュールと、
前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信するように前記無線送信機モジュールを制御するように構成された再送信制御モジュールとを含む通信デバイス。
【請求項19】
前記グループの前記サブセットのメンバーからの前記第2の信号から、前記データの通信が成功したことの承認を監視するように構成された再送信承認モジュールを更に含む請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記サブセットのメンバーを識別するように構成された再送信サブセット識別モジュールを更に含み、
前記再送信承認モジュールは、その監視を前記サブセットのメンバーからの承認に制限するように構成された請求項19に記載の通信デバイス。
【請求項21】
再送信されるべきデータのために使用されるデータレートを、前記グループの前記サブセットのメンバーに対応する情報の関数として、判定するように構成された再送信データレート決定モジュールを更に含む請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項22】
グループのメンバーへ前記データを送信するために使用されるべきデータレートを、該グループのすべてのメンバーに対応する情報の関数として、判定するように構成された初期送信データレート判定モジュールを更に含む請求項21に記載の通信デバイス。
【請求項23】
前記サブセットのメンバーに対応する前記情報は、リンク品質フィードバック情報である請求項22に記載の通信デバイス。
【請求項24】
複数のデータ・トラフィック・インターバルを識別する情報を含む記憶されたタイミング構造情報を更に含み、
前記第1の信号は、第1のデータ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信され、
前記第2の信号は、第2のデータ・トラフィック・インターバルにおける一セットのOFDMトーンシンボルを使用して通信される請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項25】
前記グループのメンバーシップを設立するために、潜在的なグループメンバーとの通信交換に参加するように構成されたグループ設立モジュールを更に含む請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項26】
グループ通信により使用されるべき一セットの通信資源(該通信資源は、前記グループの異なるメンバー間のコネクションに対応する一セットのコネクション識別子を含む)を判定するように構成された資源判定モジュールを更に含む請求項25に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記承認監視モジュールは、複数の個別の通信資源(該複数の個別の通信資源の各々は、承認を送信する目的で、前記グループメンバーのうちの一つに専用になっている)からの承認を監視するように構成された請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記通信デバイスは、ピアツーピア通信デバイスである請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項29】
前記承認監視モジュールは、共有チャネル資源の上で、複数の承認を監視するように構成された請求項18に記載の通信デバイス。
【請求項30】
前記承認監視モジュールは、前記共有チャネル資源の上で検出されたACK又はNAK信号に対応するデバイス識別子を回復するように構成された請求項29に記載の通信デバイス。
【請求項31】
前記ACK又はNAK信号は、CDMA信号である請求項30に記載の通信デバイス。
【請求項32】
グループ通信をサポートする通信デバイスにおいて、前記通信デバイスは、
無線送信機手段と、
グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信するように前記無線送信機手段を制御するためのグループ・シグナリング制御手段と、
前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視するための承認監視手段と、
前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信するように前記無線送信機手段を制御するための再送信制御手段とを含む通信デバイス。
【請求項33】
前記グループの前記サブセットのメンバーからの前記第2の信号から、前記データの通信が成功したことの承認を監視するための再送信承認手段を更に含む請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記サブセットのメンバーを識別するための再送信サブセット識別手段を更に含み、
前記再送信承認手段は、その監視を前記サブセットのメンバーからの承認に制限する請求項33に記載の通信デバイス。
【請求項35】
再送信されるべきデータのために使用されるデータレートを、前記グループの前記サブセットのメンバーに対応する情報の関数として、判定するための再送信データレート決定手段手段を更に含む請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項36】
グループのメンバーへ前記データを送信するために使用されるべきデータレートを、該グループのすべてのメンバーに対応する情報の関数として、判定するための初期送信データレート判定手段を更に含む請求項35に記載の通信デバイス。
【請求項37】
グループ通信を実装する通信デバイスに用いられるコンピュータプログラム製品において、前記コンピュータプログラム製品は、
コンピュータに、グループのメンバーへのデータを、前記グループに向けられる第1の信号において、送信させるためのコードと、
コンピュータに、前記データが受信されたことを示す前記グループの前記メンバーからの承認を監視させるためのコードと、
コンピュータに、前記データを、前記グループのサブセット(前記サブセットは、承認が受信されなかった前記グループのメンバーを含み且つ承認が受信された前記グループの少なくとも一つのメンバーを除外したものである。)に向けられた第2の信号において、再送信させるためのコードとを含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項38】
前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、
コンピュータに、前記グループの前記サブセットのメンバーから前記第2の信号から、前記データの通信が成功したことの承認を監視させるためのコードとを更に含む請求項37に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項39】
前記第2の信号からの前記データの通信が成功したことの承認を前記監視することは、前記サブセットのメンバーではない前記グループのメンバーからの承認を監視することを含まないものである請求項38に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2010−533458(P2010−533458A)
【公表日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−516213(P2010−516213)
【出願日】平成20年7月9日(2008.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/069477
【国際公開番号】WO2009/009565
【国際公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】