説明

データ処理システム、そのデータ処理方法

【課題】一般ユーザが投稿した動画コンテンツをQoS制御により高品質に配信することができるデータ処理システムを提供する。
【解決手段】投稿された動画コンテンツは、QoS制御機構を備えた通信事業者のIMS Based IPTVサービスの配信システムを、そのまま使用して配信を行う。また投稿された動画コンテンツは、通信事業者のIPTVサービスにおいて提供される他の番組と同様の方法で、一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択可能な形で一般ユーザに提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般ユーザがユーザ端末からサーバシステムに投稿した動画コンテンツを一般ユーザがユーザ端末から視聴できるデータ処理システム、そのデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上のサービスとして、一般ユーザが動画コンテンツを投稿して他の一般ユーザが自由に閲覧できる動画投稿サービスが増えているが、これらのサービスにおいては、動画コンテンツを投稿した一般ユーザを特定することは困難である。
【0003】
そこで、自動投稿プログラムなどによる不正投稿を有効に防止することができる掲示板システムおよび不正投稿防止方法の提案がある。その技術では、GETメソッドの中にGETメソッドを特定する識別情報を付加し、POSTメソッドにおいて識別情報を検査する。
【0004】
識別情報の同一性とPOSTメソッドを受信するまでの経過時間とに基づいてGETメソッドを実行した正当なクライアントか否かを判定する。不正なクライアントからのPOSTメソッドであれば拒否する(特許文献1)。
【0005】
また、通信ネットワークのユーザ装置(UE1)内でデータパケット(DP)をパケットベアラ(PB)に関連付ける方法の提案もある。上記データパケットは上記ユーザ装置のアプリケーション機能からのデータフローの中で送信される。
【0006】
上記パケットベアラ(PB)は上記通信ネットワークを介して上記データパケット(DP)を、さらなるエンティティへ伝送するために上記ユーザ装置で確立され、上記ユーザ装置は多様なパケットベアラを確立するように構成される。
【0007】
上記方法は、通信ネットワークの制御エンティティにおいて、データパケットを伴うフローを識別するステップと、制御エンティティのポリシー機能において、フローに関連付けるためのパケットベアラを多様なパケットベアラから決定するステップと、さらなるエンティティのルーティングレベル識別子を決定するステップと、さらなるエンティティのルーティングレベル識別子を含むデータパケットを決定したパケットベアラに関連付けるパケットフィルタを、ルーティングレベル識別子に基づいて設置するように通信ネットワークによってユーザ装置に命令するステップと、ルーティングレベル識別子をアプリケーション機能に提供するステップと、ルーティングレベル識別子をデータパケットに含めるステップと、決定したパケットベアラ(PB)を介してデータパケット(DP)を転送するステップと、を備える(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−272574号公報
【特許文献2】特表2009−526424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
近年、上述のようにインターネット上のサービスとして、一般ユーザが動画コンテンツを投稿して他の一般ユーザが自由に閲覧できる動画投稿サービスが増えている。
【0010】
しかし、これらの動画投稿サービスはインターネット上で提供されるため、QoS(Quarterly of Service)保証が行われずサービス品質は限定的にならざるを得ないという課題があった。さらに以上の様な状況から、このような動画投稿サービスは有償サービスとして展開することは困難であった。
【0011】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、一般ユーザが投稿した動画コンテンツをQoS制御により高品質に配信することができるデータ処理システム、そのデータ処理方法、を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のデータ処理システムは、動画コンテンツを一般ユーザに提供するサーバシステムと、提供される動画コンテンツを一般ユーザに視聴させるユーザ端末と、動画コンテンツのストリーミングの帯域を確保するエッジルータと、SIP(Session Initiation Protocol)による呼制御を行うIMS(IP Multimedia Subsystem)/MMD(Multimedia Domain)Coreと、加入者情報・通信帯域リソース状態・エッジルータ状態の少なくとも一つを管理してIMS/MMD Coreから受信するリソース要求に基づいてエッジルータを制御するRACF(Resource Access Control Facility)と、を有し、ユーザ端末は、サーバシステムにSIPセッションを確立してパラメータ更新要求を送出し、サーバシステムは、受信したパラメータ更新要求に対応してストリーミング配信に必要なメディアパラメータをパラメータ更新応答によりIMS/MMD Coreに返却し、IMS/MMD Coreは、受信したパラメータ更新応答のメディアパラメータに基づいてDiameterメッセージで帯域確保要求をエッジルータに送出し、エッジルータは、SIPセッションのメディアストリームに必要な帯域確保処理を行ってDiameterの帯域確保応答をRACFに返送し、RACFは、受信した帯域確保応答に対応してリソース応答メッセージをIMS/MMD Coreに返送し、IMS/MMD Coreは、受信したリソース応答メッセージに対応してSIPセッションのパラメータ更新応答をユーザ端末に返却し、ストリーミングサーバは、ユーザ端末に対して動画コンテンツをエッジルータを経由させてストリーム配信し、エッジルータは、動画コンテンツのメディアストリームのパケットをQoS(Quarterly of Service)制御して確保した帯域を保証する。
【0013】
本発明のデータ処理方法は、動画コンテンツを一般ユーザに提供するサーバシステムと、提供される動画コンテンツを一般ユーザに視聴させるユーザ端末と、動画コンテンツのストリーミングの帯域を確保するエッジルータと、SIPによる呼制御を行うIMS/MMDCoreと、加入者情報・通信帯域リソース状態・エッジルータ状態の少なくとも一つを管理してIMS/MMD Coreから受信するリソース要求に基づいてエッジルータを制御するRACFと、を有するデータ処理システムのデータ処理方法であって、ユーザ端末で、サーバシステムにSIPセッションを確立してパラメータ更新要求を送出し、サーバシステムで、受信したパラメータ更新要求に対応してストリーミング配信に必要なメディアパラメータをパラメータ更新応答によりIMS/MMD Coreに返却し、IMS/MMD Coreで、受信したパラメータ更新応答のメディアパラメータに基づいてDiameterメッセージで帯域確保要求をエッジルータに送出し、エッジルータで、SIPセッションのメディアストリームに必要な帯域確保処理を行ってDiameterの帯域確保応答をRACFに返送し、RACFで、受信した帯域確保応答に対応してリソース応答メッセージをIMS/MMD Coreに返送し、IMS/MMD Coreで、受信したリソース応答メッセージに対応してSIPセッションのパラメータ更新応答をユーザ端末に返却し、ストリーミングサーバで、ユーザ端末に対して動画コンテンツをエッジルータを経由させてストリーム配信し、エッジルータで、動画コンテンツのメディアストリームのパケットをQoS制御して確保した帯域を保証する。
【0014】
なお、本発明の各種の構成要素は、その機能を実現するように形成されていればよく、例えば、所定の機能を発揮する専用のハードウェア、所定の機能がコンピュータプログラムにより付与されたデータ処理装置、コンピュータプログラムによりデータ処理装置に実現された所定の機能、これらの任意の組み合わせ、等として実現することができる。
【0015】
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明のデータ処理システムでは、投稿された動画コンテンツは、QoS制御機構を備えた通信事業者のIMS Based IPTVサービスの配信システムを、そのまま使用して配信を行う。また投稿された動画コンテンツは、通信事業者のIPTVサービスにおいて提供される他の番組と同様の方法で、一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択可能な形で一般ユーザに提供される。このため、一般ユーザが投稿した動画コンテンツを、QoS制御により高品質に配信を行う手段が得られる。従って、通信事業者のIMS Based IPTVサービスにおいて、放送局などが作成した番組コンテンツに加えて、一般ユーザからの多様な動画コンテンツが提供されることで、双方向サービスの参加率が高まり、同時にコンテンツラインナップの強化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態のデータ処理システムの構造を示す模式的なブロック図である。
【図2】データベースのデータ構造を示す模式図である。
【図3】データ処理システムでのコンテンツ投稿動作を示すシーケンシャルチャートである。
【図4】データ処理システムでのセッション確立動作を示すシーケンシャルチャートである。
【図5】データ処理システムでのストリーム配信動作を示すシーケンシャルチャートである。
【図6】データ処理システムでのコンテンツ終了動作を示すシーケンシャルチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。本発明の実施例は、図1に示す様に、本実施の形態のデータ処理システム100では、ユーザ端末であるIPTV(Internet Protocol Television)端末111、ユーザ端末であるPC(Personal Computer)112、エッジルータ120、IMS/MMD Core130の一部であるP/I−CSCF(Call State Control Function)131、IMS/MMD Core130の一部であるS/I−CSCF132、IMS/MMD Core130の一部であるHSS133、RACF140、サーバシステムの一部であるストリーミングサーバ151、サーバシステムの一部であるWebポータルサーバ152、サーバシステムの一部であるファイルサーバ153、加入者管理サーバ160、から構成される。
【0019】
アクセスネットワーク170は、例えば、次世代のインターネットであるNGN(Next Generation Network)などからなる。
【0020】
IPTV端末111およびPC112は、一般ユーザが本サービス(IPTVおよび動画コンテンツ投稿/視聴サービス)を利用する際に使用するユーザ端末である。本ユーザ端末は、SIPによるセッション確立機能、ストリーミング配信されるメディアストリームの受信機能、Webポータルサーバ152へのアクセス機能、コンテンツ投稿機能を有する。
【0021】
P/I−CSCF131、S/I−CSCF132、HSS133は、IMS/MMD Core130を構成するノードである。
【0022】
P/I−CSCF131は、SIPにより呼制御(複数のユーザ端末/サーバ間の接続と切断の制御)を行う装置であり、IMSネットワークにおいてSIPプロキシサーバの役割を果たす。
【0023】
ユーザ端末がIMSネットワークに登録されている間は一つのP/I−CSCF131と通信する。送受信リクエストは全てそのP/I−CSCF131を通過する。P/I−CSCF131は、SIPリクエストやレスポンスを端末方向かネットワーク方向(S/I−CSCF132)に転送する。
【0024】
S/I−CSCF132は、SIPにより呼制御を行う装置であり、SIPメッセージの検査、ルーティング処理、セッション制御等を行う。HSS133(Home Subscriber Server)は、IMSネットワークにおいてユーザ情報を管理するデータベースである。
【0025】
RACF140は、CSCFからのリソース要求を受付判定し、CSCFからのリソース要求に基づいたエッジルータ120を制御する。受付判定を行うために、RACF140では加入者情報・通信帯域リソース状態・エッジルータ状態を管理し、これらのリソース管理情報に基づいた受付判定を行う。
【0026】
エッジルータ120は、通信事業者のアクセスネットワーク170に配置され、ユーザ端末から通信事業者のサーバへの全ての通信はエッジルータ120を経由する。RACF140がリソース要求を受付判定で許可した場合、該当リソースを使用するシグナリングが許可され、エッジルータ120はシグナリングによってセットアップされる通信が通信可能な状態へ制御を行うとともに、その通信が必要とする帯域の確保を行い、QoS制御を行う。
【0027】
ストリーミングサーバ151、Webポータルサーバ152、ファイルサーバ153は、IPTVおよび動画投稿/視聴の機能を提供するサーバである。ストリーミングサーバ151は、IPTVの動画コンテンツをユーザ端末に向けてストリーミング配信を行うサーバである。
【0028】
本サーバはIMSネットワークにおいてAS(Application Server)に位置付けられ、ユーザ端末へストリーミング配信を開始する前に、ユーザ端末−ストリーミングサーバ151間においてCSCF経由でSIPのセッション確立が行われる。
【0029】
Webポータルサーバ152は、ユーザ端末からHTTP等によってアクセスされるサーバであり、一般ユーザのログイン制御、認証、一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択する際のメニュー画面の提供、一般ユーザからのコンテンツ投稿受付、動画コンテンツおよび投稿者情報の管理などを行う。
【0030】
ファイルサーバ153は、Webポータルサーバ152が一般ユーザからのコンテンツ投稿を受け付けた後、ユーザ端末からのコンテンツ格納要求を受けてコンテンツファイルを格納・保管するサーバである。格納されたコンテンツファイルは、ストリーミング配信が行われる際にはストリーミングサーバ151からの要求に応じて当該ファイルをストリーミングサーバ151に送信する。
【0031】
加入者管理サーバ160は、通信事業者の加入者に関する各種情報を管理するサーバである。電話番号、氏名などの基本的な加入者情報に加えて、本サービスの利用可否(投稿権限、視聴権限等)に関する情報も保持する。加入者管理サーバ160が保持するデータベースの構成例を図2に示す。
【0032】
[実施例の動作の説明]
次に、図3ないし図6のシーケンス図を参照して本発明の実施例の動作について詳細に説明する。図3はコンテンツ投稿シーケンスを表している。図3のシーケンスの各ステップの動作を以下に記載する。
【0033】
(1)まず動画コンテンツを投稿する一般ユーザはIPTV端末111またはPC112(以降、ユーザ端末と称する)より、Webポータルサーバ152のログイン画面にアクセスし、ユーザ識別情報(ID)とパスワードを入力してログインを行う。
【0034】
ここで入力するユーザ識別情報は、通信事業者の加入者データベース(本人氏名、電話番号、住所等の情報を含む)に基づいて本人情報の特定が可能なものとする。典型的な例としては、ユーザ識別情報としてその通信事業者の電話番号を使用し、加入者データベースにおいて当該一般ユーザが特定される形を取る。
【0035】
(2)Webポータルサーバ152がユーザ端末からユーザ識別情報(ID)とパスワードを受け取ると、加入者管理サーバ160に加入者情報の検索を要求する。
【0036】
(3)加入者管理サーバ160は、ID(電話番号等)をキーにしてデータベースの検索を行い、当該加入者に関するデータをWebポータルサーバ152に返却する。
【0037】
(4)Webポータルサーバ152は、加入者管理サーバ160から受け取ったパスワード情報に基づき一般ユーザの認証を行うとともに、サービス利用可否(投稿権限、視聴権限等)について確認を行う。認証が成功した場合、ユーザ端末にログイン応答を返却し、ログイン成功画面を表示する。
【0038】
(5)一般ユーザ(動画コンテンツを投稿する一般ユーザ)がユーザ端末に表示されるポータル画面からコンテンツ投稿の操作を行うと、ユーザ端末はWebポータルサーバ152に対してコンテンツ投稿要求を送信する。
【0039】
(6)Webポータルサーバ152は、当該一般ユーザのコンテンツ投稿権限を確認し、権限があれば、コンテンツ投稿要求に含まれるコンテンツ情報、認証時に取得したユーザ識別情報(ID)、ファイルサーバ153に格納されるファイル実体へのリンク情報を、コンテンツ管理情報としてサーバ内に保存して、ファイルへのリンク情報とともにコンテンツアップロード応答をユーザ端末に返却する。
【0040】
(7)ユーザ端末は、コンテンツ投稿応答に含まれるファイルへのリンク情報を元に、ファイルサーバ153に対してコンテンツ格納要求を送信し、ファイルをアップロードする。
【0041】
(8)ファイルのアップロードおよび格納が完了すると、ファイルサーバ153はユーザ端末に対してコンテンツ格納応答を返却する。
【0042】
図4、図5、および図6はコンテンツ視聴シーケンスである。図4は一般ユーザによる視聴する動画コンテンツの選択からSIPセッションの確立までを表している。図4のシーケンスの各ステップの動作を以下に記載する。
【0043】
(1)まず動画コンテンツを視聴する一般ユーザは、コンテンツ投稿シーケンスと同様に、ユーザ端末からWebポータルサーバ152のログイン画面にアクセスし、ユーザ識別情報(ID)とパスワードを入力してログインを行う。
【0044】
(2)コンテンツ投稿シーケンスと同様に、Webポータルサーバ152は一般ユーザの認証を行うとともに、サービス利用可否(投稿権限、視聴権限等)について確認を行う。認証が成功した場合、ユーザ端末にログイン応答を返却し、ログイン成功画面を表示する。
【0045】
(3)コンテンツ視聴する一般ユーザはユーザ端末に表示されるポータル画面からコンテンツ選択画面へ遷移する。コンテンツ選択画面においては典型的には、通信事業者によって提供されるIPTVの番組コンテンツに加え、一般ユーザから投稿された動画コンテンツも同様の操作により選択して視聴可能なようになっている。一般ユーザが画面上から視聴したい動画コンテンツを選択すると、ユーザ端末はWebポータルサーバ152に対してセッション情報要求を送信する。
【0046】
(4)Webポータルサーバ152は、当該一般ユーザのコンテンツ視聴権限を確認し、権限があれば、セッション確立のために必要な情報とともにセッション情報応答をユーザ端末に返却する。
【0047】
(5)ユーザ端末は(4)で受領したセッション情報を用いて、ストリーミングサーバ151に対するSIPセッション確立要求(INVITE)を、P/I−CSCF131に送信する。P/I−CSCF131は当該INVITEメッセージをS/I−CSCF132に転送する。
【0048】
(6)S/I−CSCF132は、INVITE Messageに含まれる着信先情報に基づいて、適切なルーティング先(コンタクト情報など)をDiameterメッセージを用いてHSS133に問合せる。
【0049】
(7)HSS133はそれに対して、ルーティング先(コンタクトなど)の情報をDiameterメッセージによりS/I−CSCF132に回答する。
【0050】
(8)S/I−CSCF132は、HSS133からの回答(ルーティング情報)を得て、適切な宛先にSIP INVITEメッセージをルーティングする。ここでの宛先はストリーミングサーバ151であるため、ストリーミングサーバ151へSIP INVITE Messageを転送する。
【0051】
(9)ストリーミングサーバ151は受信したSIP INVITE Messageに基づいてユーザ端末とのセッション確立処理を行い、SIPセッション確立の成功応答(200 OK)を返却する。この応答メッセージは、まずS/I−CSCF132に送信され、S/I−CSCF132 からP/I−CSCF131へ転送される。
【0052】
(10)P/I−CSCF131はSIPセッション確立応答(200 OK)をユーザ端末へ転送する。
【0053】
(11)ユーザ端末は最終的な確認メッセージ(ACK)をP/I−CSCF131へ送信し、P/I−CSCF131はさらにそれをS/I−CSCF132へ転送する。
【0054】
(12)S/I−CSCF132は確認メッセージ(ACK)をストリーミングサーバ151に送信する。ストリーミングサーバ151にてACKメッセージの確認が終了すると、ユーザ端末−ストリーミングサーバ151間のSIPセッション確立が完了する。
【0055】
図5はQoS制御のためにエッジルータ120において帯域確保を行い、ストリーミングサーバ151からユーザ端末へ向けて動画コンテンツのメディアストリームが配信されるまでを表している。図5のシーケンスの各ステップの動作を以下に記載する。
【0056】
(1)図4のシーケンスにおいてユーザ端末−ストリーミングサーバ151間のSIPセッション確立が完了すると、実際に動画コンテンツのメディアストリームを受信するために、ユーザ端末からストリーミングサーバ151に対して、SIPセッションのパラメータ更新要求(UPDATE)を送出する。
【0057】
SIP UPDATEメッセージはINVITEメッセージと同様にP/I−CSCF131に送信され、P/I−CSCF131は当該UPDATEメッセージをS/I−CSCF132に転送する。
【0058】
(2)S/I−CSCF132は、UPDATEメッセージをストリーミングサーバ151へ転送する。
【0059】
(3)ストリーミングサーバ151は、ストリーミング配信に必要なメディアに関するパラメータを、SIPセッションのパラメータ更新応答(200 OK)により返却する。当該のパラメータ更新応答(200 OK)は、まず、S/I−CSCF132に送信され、S/I−CSCF132はそれをP/I−CSCF131に転送する。
【0060】
(4)P/I−CSCF131は、受信したパラメータ更新応答(200 OK)に含まれるメディアパラメータに基づき、Diameterのリソース要求メッセージをRACF140に送出する。
【0061】
(5)RACF140はDiameterメッセージを用いて、エッジルータ120に対して帯域確保要求を送出する。
【0062】
(6)エッジルータ120は当該SIPセッションのメディアストリームに対して必要な帯域確保処理を行い、Diameterの帯域確保応答をRACF140に返送する。
【0063】
(7)RACF140はDiameter リソース応答メッセージをP/I−CSCF131に返送する。
【0064】
(8)P/I−CSCF131は、SIPセッションのパラメータ更新応答(200 OK)をユーザ端末に返却する。
【0065】
(9)ストリーミングサーバ151はユーザ端末に対して動画コンテンツのメディアストリーム(RTP)の配信を開始する。メディアストリーム(RTP)のパケットが途中で経由するエッジルータ120においてはQoS制御が行われ、(5)〜(6)で確保した帯域が保証される。
【0066】
図6は動画コンテンツのメディア配信が終了し、エッジルータ120において帯域解放を行い、SIPセッションが切断されるまでを表している。図6のシーケンスの各ステップの動作を以下に記載する。
【0067】
(1)動画コンテンツのメディア配信が終了すると、ユーザ端末からストリーミングサーバ151に対して、SIPセッション切断要求(BYE)を送出する。SIP BYEメッセージはINVITEメッセージと同様にまずP/I−CSCF131に送信される。
【0068】
(2)P/I−CSCF131は、Diameterにてリソース解放要求メッセージをRACF140に送出する。
【0069】
(3)RACF140はDiameterメッセージを用いて、エッジルータ120に対して帯域解放要求を送出する。
【0070】
(4)エッジルータ120は当該SIPセッションのメディアストリームに関する帯域解放処理を行い、Diameterの帯域解放応答をRACF140に返送する。
【0071】
(5)RACF140はDiameterリソース解放応答メッセージをP/I−CSCF131に返送する。
【0072】
(6)P/I−CSCF131はユーザ端末から受信したSIP BYEメッセージをS/I−CSCF132に転送し、S/I−CSCF132は、そのBYEメッセージをストリーミングサーバ151へ転送する。
【0073】
(7)ストリーミングサーバ151はSIPセッション切断処理を行い、SIPセッション切断応答(200 OK)を返却する。当該のパラメータ更新応答(200 OK)は、まず、S/I−CSCF132に送信され、S/I−CSCF132はそれをP/I−CSCF131に転送する。
【0074】
(8)P/I−CSCF131はSIPセッション切断応答(200 OK)をユーザ端末に返却する。
【0075】
本実施の形態のデータ処理システムでは、上述のようにサービスを利用する一般ユーザを、通信事業者の加入者データベース(本人氏名、電話番号、住所等の情報を含む)に基づいて管理し、一般ユーザがサービスを利用する際にはこのデータベースを用いて認証を行う。投稿された動画コンテンツには認証時のユーザ識別情報を付加して管理することで、その動画コンテンツを投稿する一般ユーザの特定を可能とする。
【0076】
また投稿された動画コンテンツは、通信事業者が提供するIMS Based IPTVサービスのシステムを使用して、他の加入者への配信を行う。投稿された動画コンテンツは、IPTVサービスにおいて提供される他の番組と同様の方法で、一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択可能な形で一般ユーザに提供する。一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択すると、IMS Based IPTVの配信システムにより、QoS制御を伴った高品質コンテンツ配信を行う。
【0077】
また、通信事業者の加入者管理データベースには、本サービスの利用可否(投稿権限、視聴権限等)を保持し、サービス利用の際のログイン認証において、上述の通信事業者の加入者データベースを参照し、サービス利用可否のチェックを行う。サービス利用料金を支払っている加入者のみに本サービスの利用権限を与えることで、通信事業者が動画投稿サービスを有償で提供することを可能とする。
【0078】
このため、本実施の形態のデータ処理システムでは、違法な動画コンテンツや不適切な動画コンテンツを投稿した利用者(の本人情報)を特定できる。これにより、このような問題のある動画コンテンツの投稿が抑制され、安全・安心なサービスを提供できる。
【0079】
上記効果が得られる理由としては、本発明においては、サービスを利用する一般ユーザを通信事業者の加入者データベース(本人氏名、電話番号、住所等の情報を含む)に基づいて管理し、一般ユーザがサービスを利用する際にはこのデータベースを用いて認証を行うためである。
【0080】
また、本実施の形態のデータ処理システムでは、一般ユーザが投稿した動画コンテンツを、QoS制御により高品質に配信を行う手段が得られる。通信事業者のIMS Based IPTVサービスにおいて、放送局などが作成した番組コンテンツに加えて、一般ユーザからの多様な動画コンテンツが提供されることで、双方向サービスの参加率が高まり、同時にコンテンツラインナップの強化も可能となる。
【0081】
上記効果が得られる理由としては、投稿された動画コンテンツは、QoS制御機構を備えた通信事業者のIMS Based IPTVサービスの配信システムをそのまま使用して配信を行うためである。また投稿された動画コンテンツは、通信事業者のIPTVサービスにおいて提供される他の番組と同様の方法で、一般ユーザが視聴する動画コンテンツを選択可能な形で一般ユーザに提供されることにもよる。
【0082】
さらに、本実施の形態のデータ処理システムでは、通信事業者がこの動画投稿/視聴サービスに対して課金を行える(有償サービスを提供する)手段を持てる。
【0083】
上記効果が得られる理由としては、通信事業者の加入者管理データベースに、本サービスの利用可否(サービス利用料金を支払っている加入者のみに投稿権限、視聴権限等を与える)を保持し、一般ユーザがサービスを利用する際のログイン認証において、上述のデータベースを参照し、サービス利用可否のチェックを行うためである。
【0084】
通信事業者は元々加入者に対して課金を行い料金を徴収する仕組みを備えているため、加入者管理データベースに本サービスに関する情報を追加するだけで実現でき、通信事業者が提供するサービスとして親和性がよい。
【0085】
なお、本発明は本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許容する。例えば、上記形態では一般ユーザから投稿された動画コンテンツの配信は、視聴する一般ユーザが選択した動画コンテンツを、一般ユーザからの要求に基づき個別に配信する方式(いわゆるVideo−on−Demand方式)を記載したが、動画コンテンツの配信形態はこれに限るものではない。
【0086】
例えば、あるジャンルのユーザコンテンツを連続して配信する「番組」のようなものを準備し、視聴する一般ユーザはこの「番組」に対して視聴要求を行い、動画コンテンツを視聴する形態が考えられる。
【0087】
この形態においては、動画コンテンツのメディアストリームはマルチキャストにより配信され、複数の視聴する一般ユーザが同時に同じ動画コンテンツのメディアストリームを受信することができる。
【0088】
さらに、本実施の形態ではデータ処理装置の各部がコンピュータプログラムにより各種機能として論理的に実現されることを例示した。しかし、このような各部の各々を固有のハードウェアとして形成することもでき、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせとして実現することもできる。
【0089】
なお、当然ながら、上述した実施の形態および複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施の形態および変形例では、各部の構造などを具体的に説明したが、その構造などは本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
【符号の説明】
【0090】
100 データ処理システム
111 IPTV端末
112 PC
120 エッジルータ
130 IMS/MMD Core
131 P/I−CSCF
132 S/I−CSCF
133 HSS
140 RACF
151 ストリーミングサーバ
152 Webポータルサーバ
153 ファイルサーバ
160 加入者管理サーバ
170 アクセスネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画コンテンツを一般ユーザに提供するサーバシステムと、
提供される前記動画コンテンツを前記一般ユーザに視聴させるユーザ端末と、
前記動画コンテンツのストリーミングの帯域を確保するエッジルータと、
SIP(Session Initiation Protocol)による呼制御を行うIMS(IP Multimedia Subsystem)/MMD(Multimedia Domain) Coreと、
加入者情報・通信帯域リソース状態・エッジルータ状態の少なくとも一つを管理してIMS/MMD Coreから受信するリソース要求に基づいて前記エッジルータを制御するRACF(Resource Access Control Facility)と、を有し、
前記ユーザ端末は、前記サーバシステムにSIPセッションを確立してパラメータ更新要求を送出し、
前記サーバシステムは、受信した前記パラメータ更新要求に対応して前記ストリーミング配信に必要なメディアパラメータをパラメータ更新応答により前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreは、受信した前記パラメータ更新応答の前記メディアパラメータに基づいてDiameterメッセージで帯域確保要求を前記エッジルータに送出し、
前記エッジルータは、前記SIPセッションのメディアストリームに必要な帯域確保処理を行ってDiameterの帯域確保応答を前記RACFに返送し、
前記RACFは、受信した前記帯域確保応答に対応してリソース応答メッセージを前記IMS/MMD Coreに返送し、
前記IMS/MMD Coreは、受信した前記リソース応答メッセージに対応して前記SIPセッションのパラメータ更新応答を前記ユーザ端末に返却し、
前記ストリーミングサーバは、前記ユーザ端末に対して前記動画コンテンツを前記エッジルータを経由させてストリーム配信し、
前記エッジルータは、前記動画コンテンツのメディアストリームのパケットをQoS(Quarterly of Service)制御して確保した帯域を保証するデータ処理システム。
【請求項2】
前記サーバシステムは、前記一般ユーザの個人情報がユーザ識別情報ごとに事前に登録されている加入者データベースを有し、
前記ユーザ端末は、前記動画コンテンツを投稿する前記一般ユーザが前記サーバシステムのログイン画面に少なくとも前記ユーザ識別情報を入力してログインし、
前記サーバシステムは、前記ユーザ端末から入力された前記ユーザ識別情報で前記加入者データベースから前記個人情報を検索し、前記個人情報が検索されて前記一般ユーザが認証されると前記動画コンテンツの投稿を許可し、
前記ユーザ端末は、前記許可に対応して前記一般ユーザが投稿する前記動画コンテンツを前記サーバシステムに提供し、
前記サーバシステムは、投稿された前記動画コンテンツを前記ユーザ識別情報または前記個人情報の少なくとも一部とともに他のユーザ端末から閲覧自在に格納する請求項1に記載のデータ処理システム。
【請求項3】
前記ユーザ端末は、前記動画コンテンツを視聴する前記一般ユーザが前記サーバシステムのログイン画面に少なくとも前記ユーザ識別情報を入力してログインし、
前記サーバシステムは、前記ユーザ端末から入力された前記ユーザ識別情報で前記加入者データベースから前記個人情報を検索して前記一般ユーザを認証し、
前記ユーザ端末は、前記一般ユーザの認証に対応してセッション情報要求を前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムは、前記一般ユーザの前記動画コンテンツの視聴権限を確認すると前記セッション確立に必要な情報とともにセッション情報応答を前記ユーザ端末に返却し、
前記ユーザ端末は受領した前記セッション情報を用いて、前記サーバシステムに対する前記SIPセッション確立要求を前記IMS/MMD Coreに送信し、
前記IMS/MMD Coreは、前記セッション確立要求に含まれる着信先情報に基づいてSIP INVITE Messageを前記サーバシステムへ送信し、
前記サーバシステムは、受信した前記SIP INVITE Messageに基づいて前記ユーザ端末とのセッション確立処理を行い、前記SIPセッション確立応答を前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreは、前記SIPセッション確立応答を前記ユーザ端末へ転送し、
前記ユーザ端末は、最終的な確認メッセージを前記IMS/MMD Coreに送信し、
前記IMS/MMD Coreは前記確認メッセージを前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムは、受信する前記確認メッセージに対応して前記ユーザ端末と前記SIPセッションを確立する請求項1または2に記載のデータ処理システム。
【請求項4】
前記ユーザ端末は、前記動画コンテンツのメディア配信が終了すると前記サーバシステムに送出するSIPセッション切断要求を前記IMS/MMD Coreに送出し、
前記IMS/MMD Coreは、Diameterでリソース解放要求メッセージを前記RACFに送出し、
前記RACFは、前記リソース解放要求メッセージで帯域解放要求を前記エッジルータに送出し、
前記エッジルータは、前記SIPセッションの前記メディアストリームの帯域解放処理を行って前記Diameterの帯域解放応答を前記RACFに返送し、
前記RACFは、前記Diameterリソース解放応答メッセージをIMS/MMD Coreに返送し、
前記IMS/MMD Coreは、前記ユーザ端末から受信した前記SIPセッション切断要求を前記サーバシステムへ転送し、
前記サーバシステムは、前記SIPセッション切断処理を行ってSIPセッション切断応答を前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreは、前記SIPセッション切断応答を前記ユーザ端末に返却する請求項1ないし3の何れか一項に記載のデータ処理システム。
【請求項5】
動画コンテンツを一般ユーザに提供するサーバシステムと、提供される前記動画コンテンツを前記一般ユーザに視聴させるユーザ端末と、前記動画コンテンツのストリーミングの帯域を確保するエッジルータと、SIPによる呼制御を行うIMS/MMDCoreと、加入者情報・通信帯域リソース状態・エッジルータ状態の少なくとも一つを管理して前記IMS/MMD Coreから受信するリソース要求に基づいて前記エッジルータを制御するRACFと、を有するデータ処理システムのデータ処理方法であって、
前記ユーザ端末で、前記サーバシステムにSIPセッションを確立してパラメータ更新要求を送出し、
前記サーバシステムで、受信した前記パラメータ更新要求に対応して前記ストリーミング配信に必要なメディアパラメータをパラメータ更新応答により前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreで、受信した前記パラメータ更新応答の前記メディアパラメータに基づいてDiameterメッセージで帯域確保要求を前記エッジルータに送出し、
前記エッジルータで、前記SIPセッションのメディアストリームに必要な帯域確保処理を行ってDiameterの帯域確保応答を前記RACFに返送し、
前記RACFで、受信した前記帯域確保応答に対応してリソース応答メッセージを前記IMS/MMD Coreに返送し、
前記IMS/MMD Coreで、受信した前記リソース応答メッセージに対応して前記SIPセッションの前記パラメータ更新応答を前記ユーザ端末に返却し、
前記ストリーミングサーバで、前記ユーザ端末に対して動画コンテンツを前記エッジルータを経由させてストリーム配信し、
前記エッジルータで、前記動画コンテンツのメディアストリームのパケットをQoS制御して確保した帯域を保証するデータ処理方法。
【請求項6】
前記サーバシステムで、前記一般ユーザの個人情報がユーザ識別情報ごとに事前に登録されている加入者データベースを有し、
前記ユーザ端末で、前記動画コンテンツを投稿する前記一般ユーザが前記サーバシステムのログイン画面に少なくとも前記ユーザ識別情報を入力してログインし、
前記サーバシステムで、前記ユーザ端末から入力された前記ユーザ識別情報で前記加入者データベースから前記個人情報を検索し、前記個人情報が検索されて前記一般ユーザが認証されると前記動画コンテンツの投稿を許可し、
前記ユーザ端末で、前記許可に対応して前記一般ユーザが投稿する前記動画コンテンツを前記サーバシステムに提供し、
前記サーバシステムで、投稿された前記動画コンテンツを前記ユーザ識別情報または前記個人情報の少なくとも一部とともに他のユーザ端末から閲覧自在に格納する請求項5に記載のデータ処理システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末で、前記動画コンテンツを視聴する前記一般ユーザが前記サーバシステムのログイン画面に少なくとも前記ユーザ識別情報を入力してログインし、
前記サーバシステムで、前記ユーザ端末から入力された前記ユーザ識別情報で前記加入者データベースから前記個人情報を検索して前記一般ユーザを認証し、
前記ユーザ端末で、前記一般ユーザの認証に対応してセッション情報要求を前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムで、前記一般ユーザの前記動画コンテンツの視聴権限を確認すると前記セッション確立に必要な情報とともにセッション情報応答をユーザ端末に返却し、
前記ユーザ端末は受領したセッション情報を用いて、サーバシステムに対するSIPセッション確立要求を前記IMS/MMD Coreに送信し、
前記IMS/MMD Coreで、前記セッション確立要求に含まれる着信先情報に基づいてSIP INVITE Messageを前記サーバシステムへ送信し、
前記サーバシステムで、受信した前記SIP INVITE Messageに基づいて前記ユーザ端末とのセッション確立処理を行い、前記SIPセッション確立応答を前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreで、前記SIPセッション確立応答を前記ユーザ端末へ転送し、
前記ユーザ端末で、最終的な確認メッセージを前記IMS/MMD Coreに送信し、
前記IMS/MMD Coreは前記確認メッセージを前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムで、受信する前記確認メッセージに対応して前記ユーザ端末と前記SIPセッションを確立する請求項5または6に記載のデータ処理システム。
【請求項8】
前記ユーザ端末で、前記動画コンテンツのメディア配信が終了すると前記サーバシステムに送出するSIPセッション切断要求を前記IMS/MMD Coreに送出し、
前記IMS/MMD Coreで、Diameterでリソース解放要求メッセージを前記RACFに送出し、
前記RACFで、前記リソース解放要求メッセージで帯域解放要求を前記エッジルータに送出し、
前記エッジルータで、前記SIPセッションの前記メディアストリームの帯域解放処理を行って前記Diameterの帯域解放応答を前記RACFに返送し、
前記RACFで、前記Diameterリソース解放応答メッセージをIMS/MMD Coreに返送し、
前記IMS/MMD Coreで、前記ユーザ端末から受信した前記SIPセッション切断要求を前記サーバシステムへ転送し、
前記サーバシステムで、SIPセッション切断処理を行ってSIPセッション切断応答を前記IMS/MMD Coreに返却し、
前記IMS/MMD Coreで、前記SIPセッション切断応答を前記ユーザ端末に返却する請求項5ないし7の何れか一項に記載のデータ処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−227671(P2012−227671A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−92613(P2011−92613)
【出願日】平成23年4月19日(2011.4.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】