データ処理装置、データ処理プログラム、データ処理方法、サーバ、処理実行指示プログラムおよび処理実行指示方法
【課題】サーバにおいて実行された処理結果を利用して、処理を実行することが可能なデータ処理装置を提供する。
【解決手段】MFPは、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいてサーバにWebページにより定まる処理を実行させるブラウジング部51と、サーバから設定コマンドを受信すると制御情報を受け付け制御情報をそれを識別するための制御情報識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶部75と、制御情報識別情報をサーバに送信する識別情報送信部77と、サーバから制御情報識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信するとWebページにより定まる処理が実行された結果と制御情報識別情報と関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行部81とを備える。
【解決手段】MFPは、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいてサーバにWebページにより定まる処理を実行させるブラウジング部51と、サーバから設定コマンドを受信すると制御情報を受け付け制御情報をそれを識別するための制御情報識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶部75と、制御情報識別情報をサーバに送信する識別情報送信部77と、サーバから制御情報識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信するとWebページにより定まる処理が実行された結果と制御情報識別情報と関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行部81とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ処理装置、データ処理プログラム、データ処理方法、サーバ、処理実行指示プログラムおよび処理実行指示方法に関し、特にサーバからWebページをダウンロード可能なデータ処理装置、そのデータ処理装置で実行されるデータ処理プログラム、データ処理方法、およびWebサービスを提供するサーバ、そのWebサーバで実行される処理実行指示プログラムおよび処理実行指示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機(以下「MFP」という)は、種々の機能を実行することができる。しかしながら、組み合わせることのできない複数の機能の組み合わせが存在する。このため、組合せが禁止されている一方の機能が設定されると他方の機能が設定されないようになっており、組み合わせることのできない機能を実行させる設定が誤ってされることがない。
【0003】
一方、電子メールの宛先を記録するアドレス帳等は、サーバで一括して記憶する方が、複数のMFPそれぞれで記憶するよりも管理に便利である。この場合、サーバに記憶されているアドレス帳から送信先の情報を決定する必要がある。例えば、MFPで原稿をスキャンしたデータを、電子メールで送信する処理を実行する場合、サーバからアドレス帳をダウンロードするなどして、MFPにおいてサーバからアドレス帳を取得しなければ、送信先を決定することができない。このため、サーバからアドレス帳を取得するためのプログラムを、MFP側およびサーバ側でそれぞれインストールしなければならないといった問題がある。
【0004】
これとは逆に、サーバ側で処理条件を決定する技術が、特開2005−208690号公報(特許文献1)に記載されている。特開2005−208690号公報には、印刷コンフリクトデータベースから印刷設定指示情報のうち複数文書データ入稿時に個々の文書データ印刷時に設定してはならない設定項目を検索し、使用する印刷体裁及び製本フィニッシング設定情報を絞り込み、印刷先プリンタのデフォルト印刷設定を印刷設定指示情報に合うように変更するよう指示する印刷システムが記載されている。
【0005】
しかしながら、従来の印刷システムは、サーバにコンフリクトデータベースを備えなければならず、種類の異なる複数のMFPが接続される場合は、複数のMFPごとにコンフリクトデータベースを生成しなければならず、また、接続されているMFPの機能が変更された場合は、コンフリクトデータベースを変更しなければならない。このため、接続されるMFPの変更に応じてコンフリクトデータベースを変更しなければならず、コンフリクトデータベースを管理するのが煩わしいといった問題がある。
【特許文献1】特開2005−208690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理プログラムを提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理方法を提供することである。
【0009】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能なサーバを提供することである。
【0010】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示プログラムを提供することである。
【0011】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、データ処理装置は、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるブラウジング手段と、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶手段と、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信する制御情報送信手段と、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行手段と、を備える。
【0013】
この局面に従えば、サーバによりWebページにより定まる処理が実行される一方、制御情報が受け付けられ、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御情報とに基づいて処理が実行される。このため、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理装置を提供することができる。
【0014】
好ましくは、ブラウジング手段は、受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行することにより、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示をサーバに送信する処理実行指示手段を含む。
【0015】
この局面に従えば、例えば、ブラウジングプログラムを実行することにより、サーバに処理を実行させることができるので、新たにプログラムを開発する必要がない。
【0016】
好ましくは、ブラウジング手段は、Webページに含まれる第2コマンドを実行することにより、設定コマンド送信要求をサーバに送信する設定コマンド送信要求手段をさらに含む。
【0017】
好ましくは、ブラウジング手段は、Webページに含まれる第3コマンドを実行することにより、ジョブ実行コマンド送信要求をサーバに送信する第2要求手段をさらに含む。
【0018】
この発明の他の局面によれば、データ処理プログラムは、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるステップと、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信するステップと、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0019】
この局面に従えば、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理プログラムを提供することができる。
【0020】
この発明の他の局面によれば、データ処理方法は、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるステップと、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信するステップと、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をデータ処理装置により実行する。
【0021】
この局面に従えば、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理方法を提供することができる。
【0022】
この発明の他の局面によれば、サーバは、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行する依頼処理実行手段と、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信する設定指示手段と、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信する識別情報受信手段と、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信手段と、を備える。
【0023】
この局面に従えば、Webページを送信した外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理が実行され、外部の装置に、制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させ、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させる。このため、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能なサーバを提供することができる。
【0024】
好ましくは、外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するセッション取得手段をさらに備え、コマンド送信手段は、制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行されたWebページにより定まる処理の結果とを送信する。
【0025】
好ましくは、Webページは、設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
設定指示手段は、第2コマンドを実行する外部の装置から設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、設定コマンドを送信する。
【0026】
好ましくは、Webページは、ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、コマンド送信手段は、第3コマンドを実行する外部の装置からジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、ジョブ実行コマンドを送信する。
【0027】
この発明の他の局面によれば、処理実行指示プログラムは、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行するステップと、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信するステップと、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0028】
この局面に従えば、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示プログラムを提供することができる。
【0029】
この発明のさらに他の局面によれば、処理実行指示方法は、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行するステップと、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信するステップと、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をサーバにより実行する。
【0030】
この局面に従えば、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたデータ処理装置として機能するMFP(Multi Function Peripheral)100,101,102と、サーバ200とを含む。
【0033】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、インターネットにゲートウェイを介して接続されている。ネットワーク2の接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットであってもよい。
【0034】
サーバ200は、一般的なコンピュータであり、ファイルサーバおよびWebサーバとして機能するアプリケーションプログラムがインストールされている。このため、サーバ200は、予め定められたWebサービスを提供する。このWebサービスを提供するためのアプリケーションプログラムは、MFP100,101,102のメーカが開示するAPI(Application Program Interface)に基づいて生成されている。このため、サーバ200は、例えばSOAP(Simple Object Access Protocol)の通信プロトコルでMFP100,101,102にコマンドを送信することにより、MFP100,101,102それぞれを制御する。
【0035】
MFP100,101,102各々は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。また、MFP100,101,102各々は、一般的なブラウジングプログラムがインストールされており、Webサーバとして機能するサーバ200からWebサービスの提供を受けることができる。
【0036】
ここでは、サーバ200に記憶されているデータを、MFP100,101,102でプリントするジョブを設定するためのWebサービスをサーバ200が提供する例を説明する。この場合、サーバ200は、Webページとして印刷条件設定画面を送信する。
【0037】
なお、Webサービスの一例として、サーバ200に記憶されているデータ、例えばアドレス帳等を利用して、MFP100,101,102からデータを出力するジョブを設定するためのWebサービス等であってもよい。
【0038】
なお、本実施の形態においてはMFP100,101,102を例に説明するが、MFP100,101,102に代えて、画像を処理する機能を備えた装置、たとえば、プリンタ、ファクシミリ装置等であってもよい。また、MFP100,101,102それぞれを制御するためのプリンタドライバがインストールされたコンピュータであってもよい。また、MFP100,101,102は、機能が同じなので以下の説明では特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
【0039】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0040】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
【0041】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0042】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101,102またはサーバ200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。また、通信I/F部112は、PCとの間で電子メールを送受信する。
【0043】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データ、またはHDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0044】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0045】
図4は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、サーバ200は、それぞれがバス208に接続され、サーバ200の全体を制御するためのCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM202と、CPU201の作業領域として用いられるRAM203と、サーバ200をネットワークに接続するためのネットワークI/F204と、大容量記憶装置としてのHDD205と、表示部206と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部207と、外部記憶装置209と、を含む。
【0046】
外部記憶装置209は、処理実行指示プログラムを記憶したCD−ROM209Aが装着される。CPU201は、外部記憶装置209を介してCD−ROM209Aに記憶された処理実行指示プログラムをRAM203にロードし、実行する。なお、処理実行指示プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM209Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等でもよい。また、HDD205に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行するようにしてもよい。この場合、サーバ200が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD205に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0047】
サーバ200は、ファイルサーバとして機能するため、ここでは、HDD205にアドレス帳と複数の共有データとを記憶している場合を例に説明する。
【0048】
図5は、MFPが備えるCPUが有する機能の概要をEEPROMに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図5を参照して、CPU111は、ブラウジングプログラムを実行することにより構成されるブラウジング部51と、ジョブ実行部71とを含む。
【0049】
ブラウジング部51は、Webページを受信するためのWebページ受信部53と、受信されたWebページを表示するためのWebページ表示部55と、Webページに含まれるコマンドを実行するコマンド実行部57と、を含む。Webページ受信部53は、Webページの送信を要求する送信要求を通信I/F部112を介してサーバ200に送信する。送信要求を受信したサーバ200は、送信要求で特定されるWebページを送信するので、通信I/F部112がサーバ200からWebページを受信すると、通信I/F部112からWebページを取得する。
【0050】
ここでは、操作部160Bが有するボタンのいずれかに、サーバ200が提供するWebサービスを呼び出すためのコマンドが予め割り当てられている。このコマンドは、サーバ200にWebページの送信を要求するための送信要求を送信するためのコマンドであり、WebページのURLを含む。また、コマンドは、例えば、HTTPの通信プロトコルで送信されるGETコマンド、またはPOSTコマンドである。ユーザが、コマンドの割り当てられたボタンを指示する操作を入力すると、Webページ受信部53は、指示されたボタンに割り当てられたコマンドを実行することにより、通信I/F部112を介してWebページの送信を要求するための送信要求をサーバ200に送信し、通信I/F部112がサーバ200から受信するWebページを取得する。
【0051】
Webページ受信部53は、受信されたWebページを、Webページ表示部55に出力する。Webページ表示部55は、Webページを表示部160Aに表示する。また、Webページ受信部53は、受信されたWebページがコマンドを含んでいる場合、Webページから抽出されたコマンドをコマンド実行部57に出力する。
【0052】
コマンド実行部57は、Webページ受信部53から入力されるコマンドを実行する。ここでは、Webページが印刷条件設定画面を含み、処理実行指示をサーバ200に送信する第1コマンドと、設定コマンドの送信をサーバ200に要求する第2コマンドと、ジョブ実行コマンドの送信をサーバ200に要求する第3コマンドとを含む場合を例に説明する。Webページ受信部53がWebページを受信すると、コマンド実行部57には、第1〜第3コマンドが入力される。これにより、コマンド実行部57に、第1コマンドを実行するための処理実行指示送信部63と、第2コマンドを実行するための設定コマンド送信要求部65と、第3コマンドを実行するためのジョブ実行コマンド送信要求部67と、が形成される。なお、ここでは、Webページ受信部53が印刷条件設定画面を含むWebページを受信する場合におけるコマンド実行部57に形成される機能を説明するが、コマンド実行部57に形成される機能は、Webページ受信部53により受信されるWebページに含まれるコマンドによって異なる。
【0053】
図6は、印刷条件設定画面の表示例の一例を示す図である。図6を参照して、印刷条件設定画面300は、ファイル名を入力するための領域301,302と、領域301,302それぞれに対応し、選択の文字が表されたボタン301A,302Aと、印刷設定の文字が表されたボタン305と、ジョブ開始の文字が表されたボタン303と、を含む。
【0054】
ボタン301A,302Aそれぞれは第1コマンドと関連付けられており、ボタン305は第2コマンドと関連付けられており、ボタン303は第3コマンドと関連付けられている。なお、印刷条件設定画面300が、ファイル名を入力する2つの領域301,302を有する例を示すが、1以上あればよく、入力されるファイル名の数を限定するものではない。
【0055】
図5に戻って、印刷条件設定画面300の領域301,302にファイル名が入力されると、CPU111は第1コマンドを実行する。これにより、処理実行指示送信部63は、入力されたファイル名を受け付ける。領域301,302に入力されるファイル名は、MFP100のHDD116またはサーバ200のHDD205に記憶されたデータのファイル名である。領域301,302に直接ファイル名が入力されてもよいし、MFP100のHDD116またはサーバ200のHDD205に記憶されているデータのファイル名の一覧を含む別のWebページとして受信し、そのうちから選択されたものが入力されてもよい。
【0056】
印刷条件設定画面300のボタン301A,302Aがユーザにより指示されると、処理実行指示送信部63は、領域301,302に入力されたファイル名を選択する処理をサーバ200に実行させるための処理実行指示をサーバ200に送信する。処理実行指示は、領域301,302に入力されたファイル名を含む。処理実行指示を受信するサーバ200は、処理実行指示に従って処理を実行し、処理実行指示に含まれるファイル名を選択する。ここでは、ボタン301Aが指示されたならば領域301に入力されたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信し、ボタン302Aが指示されたならば領域302に入力されたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信する。
【0057】
印刷条件設定画面300のボタン305がユーザにより指示されると、CPU111は第2コマンドを実行する。これにより、設定コマンド送信要求部65は、設定コマンドをサーバ200に送信させるための設定コマンド送信要求をサーバ200に送信する。設定コマンドについては後述する。
【0058】
印刷条件設定画面300のボタン303がユーザにより指示されると、CPU111は第3コマンドを実行する。これにより、ジョブ実行コマンド送信要求部67は、ジョブ実行コマンドをサーバ200に送信させるためのジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ジョブ実行コマンド送信要求については後述する。
【0059】
ジョブ実行部71は、制御情報を受け付ける制御情報受付部73と、制御情報に制御識別情報を付与し、それらを関連付けて記憶する制御情報記憶部75と、制御情報に付与された制御識別情報をサーバ200に送信するための識別情報送信部77と、サーバ200からコマンドを受信するコマンド受信部79と、ジョブ実行コマンドに従って処理を実行する処理実行部81と、を含む。
【0060】
上述した設定コマンド送信要求部65が設定コマンド送信要求をサーバ200に送信すると、サーバ200は、制御情報の設定を指示する設定コマンドを送信する。制御情報受付部73は、通信I/F部112を制御し、サーバ200から送信されてくる設定コマンドを受信する。また、上述したジョブ実行コマンド送信要求部67がジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信すると、サーバ200はジョブ実行コマンドを送信する。コマンド受信部79は、ジョブ実行コマンドをサーバ200から受信すると、それを処理実行部81に出力する。ジョブ実行コマンドは、上述した処理実行指示を受信したサーバ200が、処理実行指示に従って処理を実行した結果と、制御識別情報とを含む。
【0061】
制御情報受付部73は、サーバ200から設定コマンドを受信すると、MFP100が有する機能を実行するために用いる設定値を受け付ける。MFP100は、複数の機能を実行可能であるが、いずれの機能を実行するための設定値を受け付けるかは、サーバ200から受信される設定コマンドにより定まる。ここでは、設定コマンドが印刷条件を設定するための機能を実行するための設定値を定めるものとする。この場合、制御情報受付部73は、表示部160Aに印刷条件を設定するための設定画面を表示し、ユーザが操作部160Bに入力する設定値を制御情報として受け付ける。MFP100が有する機能を実行するための設定値を制御情報として受け付けるので、ある設定値が他の設定値と組合せて設定することができない場合であっても、その組合せの設定値が設定されないようにMFP100で処理することができる。このため、MFP100以外で、組み合わせて設定することのできない設定値の組合せを記憶する必要がない。制御情報受付部73は、受け付けた制御情報を制御情報記憶部75に出力する。
【0062】
制御情報記憶部75は、制御情報受付部73より入力される制御情報に、それを識別するための制御識別情報を付与し、制御識別情報を識別情報送信部77に出力するとともに、制御識別情報と制御情報とを関連付けた制御データをEEPROM115に記憶する。これにより、EEPROM115に制御データ115Aが記憶される。
【0063】
図7は、制御データのフォーマットの一例を示す図である。図7を参照して、制御データ115Aは、制御識別情報と、制御情報とを含む。制御データ115Aは、制御情報が設定される毎に、1つの制御データ115Aが記憶される。
【0064】
図5に戻って、識別情報送信部77は、制御情報記憶部75から入力される制御識別情報をサーバ200に通信I/F部112を介して送信する。
【0065】
処理実行部81は、コマンド受信部79からジョブ実行コマンドが入力されると、EEPROM115に記憶されている制御データ115Aのうちから、ジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報を含む制御データ115Aを読出し、読み出した制御データ115Aに含まれる制御情報を取得する。そして、処理実行部81は、ジョブ実行コマンドに含まれるサーバ200が処理実行指示に従って処理を実行した結果と、取得された制御情報とに従って処理を実行する。後述するように、サーバ200から受信されるジョブ実行コマンドに含まれるサーバ200が処理実行指示に従って処理を実行した結果は、サーバ200が、処理実行指示送信部63により送信された処理実行指示を受信することにより実行した処理の結果であり、ここでは、処理実行指示に含まれるファイル名を選択する処理の結果である。したがって、ジョブ実行コマンドは、サーバ200により選択されたファイル名を含む。このため、処理実行部81は、ジョブ実行コマンドに含まれるファイル名で特定されるデータを取得し、ジョブ実行コマンドに含まれる制御情報で示される印刷のための設定値に従って印刷する。これにより、サーバ200により選択されたファイル名のデータが、MFP100で設定可能な印刷条件で印刷される。
【0066】
図8は、サーバが備えるCPU201が有する機能をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図8を参照して、CPU201は、要求に応じてWebページを送信するWebページ送信部211と、所定の処理を実行する代替処理実行部213と、制御情報の設定を指示するための設定コマンドを送信する設定コマンド送信部215と、制御識別情報を受信する識別情報受信部217と、ジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信部219と、を含む。
【0067】
HDD205には、アドレス帳221と、データ223とが予め記憶されている。アドレス帳221と、データ223とは、共有設定がされており、複数のユーザがアクセスすることが可能に設定されている。
【0068】
Webページ送信部211は、ネットワークI/F204がMFP100からWebページの送信を要求するための送信要求を受信すると、該送信要求に含まれるURLで特定されるWebページをHDD205から読出し、ネットワークI/F204を介してWebページを送信する。ここでは、MFP100は、図6に示した印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求する送信要求を送信してくるので、Webページ送信部211は、図6に示した印刷条件設定画面を含むWebページを送信する。Webページ送信部211は、印刷条件設定画面300を含むWebページをMFP100に送信すると、その旨を代替処理実行部213に通知する。
【0069】
このWebページは、HDD205に記憶されているアドレス帳221に含まれるレコードまたはデータ223を識別するための識別情報、または、サーバ200が実行可能な処理を特定するための処理識別情報を含んでもよい。ここでは、印刷条件設定画面300を含むWebページは、ファイル名を選択する処理と関連付けられているので、Webページにデータ223のファイル名を含むのが好ましい。また、Webページがアドレス帳221に含まれるレコードを含む場合、そのWebページは、アドレス帳221に含まれるレコードを選択する処理が関連付けられる。また、Webページがサーバ200が実行可能な処理を特定するための処理識別情報を含むようにすれば、Webページは、処理識別情報の処理と関連付けることができる。
【0070】
なお、本実施の形態においては、サーバ200は、Webサービスを提供するユーザを制限するために、ユーザに権限を与えている。このため、サーバ200は、印刷条件設定画面の送信を要求する送信要求を受信すると、印刷条件設定画面300を含むWebページを送信する前に、ログインを要求するための認証画面を含むWebページを送信する。
【0071】
図9は、認証画面の一例を示す図である。図9を参照して、認証画面310は、ユーザ識別情報を入力する領域313と、パスワードを入力する領域315と、ログインの文字が表されたボタン311と、を含む。認証画面は、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付けるコマンドと、受け付けたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドとを含む。領域313,領域315にユーザ識別情報およびパスワードがそれぞれ入力されると、コマンドが実行され、それらが受け付けられる。また、ボタン311にユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドが関連付けられており、ボタン311が指示されると、コマンドが実行され、受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとがサーバ200に送信される。
【0072】
ここで、図5に戻って、MFP100が備えるCPU111において、Webページ受信部53が認証画面を受信すると、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付けるコマンド、および受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドがコマンド実行部57に入力される。コマンド実行部57は、それらのコマンドを実行することにより、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付け、受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信する。そして、サーバ200において、MFP100から受信されるユーザ識別情報とパスワードとの組が予め記憶されているか否かが判断され、予め記憶されていれば、そのユーザ識別情報のユーザに権限が与えられているものと判断し、印刷条件設定画面を含むWebページをMFP100に送信する。
【0073】
図8に戻って、代替処理実行部213は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる処理実行指示を受信し、処理実行指示に従って処理を実行する。ここでは、処理実行指示は、それに含まれるファイル名を選択する処理を定義するので、代替処理実行部213は、そのファイル名を選択する。また、代替処理実行部213は、処理実行指示を受信する際に、MFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、代替処理実行部213は、代替処理実行部213が処理実行指示に従って処理を実行した結果(以下「処理実行結果」)と取得されたセッション識別情報との組をコマンド送信部219に出力する。処理実行結果は、ここでは、選択されたファイル名を含む。なお、Webページ送信部211が送信したWebページが、電子メール送信処理またはファイル転送処理における宛先のアドレスをHDD205に記憶されているアドレス帳221に含まれるアドレスのうちから選択する処理と関連付けられていれば、処理実行結果は、処理実行指示に含まれるアドレスを含む。さらに、Webページ送信部211が送信したWebページが、所定の画像処理を実行する処理と関連付けられていれば、処理実行結果は、サーバ200がその画像処理を実行した後のデータまたは、そのデータを識別するためのファイル名を含む。
【0074】
設定コマンド送信部215は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる設定コマンド送信要求を受信すると、制御情報の設定を指示する設定コマンドを設定コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する。ここでは、設定コマンド送信部215は、設定コマンドをSOAPの通信プロトコルに従って送信する。
【0075】
上述したように、設定コマンドを受信したMFP100は、制御情報が設定されると、それを識別するための制御識別情報を送信する。識別情報受信部217は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる制御識別情報を受信する。また、識別情報受信部217は、制御識別情報を受信する際に、MFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、受信された制御識別情報と、取得されたセッション識別情報との組を、コマンド送信部219に出力する。
【0076】
コマンド送信部219は、代替処理実行部213から処理実行結果とセッション識別情報との組が入力され、識別情報受信部217から制御識別情報とセッション識別情報との組が入力される。コマンド送信部219は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくるジョブ実行コマンド送信要求を受信する。また、コマンド送信部219は、ジョブ実行コマンド送信要求を受信する際に、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、取得されたセッション識別情報とそれぞれ組になる処理実行結果および制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを生成する。さらに、生成したジョブ実行コマンドを、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する。ここでは、コマンド送信部219は、ジョブ実行コマンドをSOAPの通信プロトコルに従って送信する。ジョブ実行コマンドは、制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに受信された処理実行指示に従って実行された処理の結果とを含むので、送信する印刷条件設定画面を含むWebページごとに、MFP100において選択されたファイル名と、MFP100において設定された制御情報とを関連付けることができる。
【0077】
図10は、Webアプリケーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。Webアプリケーション処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行される処理である。図10を参照して、CPU111は、Webページの送信要求を受け付けたか否かを判断する。Webページの送信要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、Webページの送信要求を受け付けると(ステップS01でYES)、ブラウジングプログラムを実行し、処理をステップS02に進める。ここでは、ユーザが操作部160Bが有するボタンのうち印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドが予め割り当てられたボタンを指示する操作を検出すると、Webページの送信要求を受け付ける。印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドは、サーバ200に送信要求を送信するためのコマンドであり、印刷条件設定画面を含むWebページのURLを含み、HTTPの通信プロトコルで送信するためのGETコマンド、またはPOSTコマンドである。
【0078】
ステップS02においては、認証が必要か否かを判断する。認証が必要ならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS06に進める。認証が必要か否かは、サーバ200が提供するWebサービスにより定まるものであり、MFP100に印刷条件設定画面を含むWebページのURLに認証の有無を関連付けて予め登録しておくようにすればよい。ステップS03においては、図9に示した認証画面を含むWebページを受信する。そして、認証情報を受け付け(ステップS04)、受け付けられた認証情報をサーバ200に送信する(ステップS05)。認証情報は、ここでは、ユーザ識別情報とパスワードである。なお、ステップS04とステップS05との処理は、認証画面を含むWebページに含まれるコマンドを実行することにより、CPU111が実行する処理である。
【0079】
なお、ここでは、サーバ200から認証画面を含むWebページを受信する例を示したが、MFP100のCPU111が認証画面を表示部160Aに表示し、ユーザが入力する認証情報を受け付け、受け付けられた認証情報をサーバ200に送信するようにしてもよい。また、ユーザがMFP100にログインする際に認証に用いられた認証情報をサーバ200に送信するようにしてもよい。この場合は、ユーザが印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドが予め割り当てられたボタンを指示する操作を入力した後に認証画面を改めて表示する必要がない。
【0080】
ステップS06においては、サーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したか否かを判断する。通信I/F部112がサーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したか否かを検出する。サーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS15に進める。
【0081】
ステップS15においては、エラー画面を表示部160Aに表示し、処理をステップS01に戻す。エラー画面は、ステップS05において送信した認証情報に基づいてサーバ200により認証されなかった場合に受信される。
【0082】
ステップS07においては、受信されたWebページに含まれる印刷条件設定画面を表示部160Aに表示する。次のステップS08においては、処理実行指示を送信する操作が受け付けられたか否かを判断する。処理実行指示を送信する操作が受け付けられたならば処理をステップS09に進め、そうでなければステップS09をスキップして処理をステップS10に進める。ここでは、処理実行指示を送信する操作は、印刷条件設定画面の領域301,302のいずれかへのファイル名の入力と、ボタン301A,302Aのいずれかを指示する操作である。ボタン301A,302Aのいずれかを指示する操作を検出すると、ファイル名が受け付けられたと判断し、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、受け付けられたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信する。
【0083】
ステップS10においては、制御情報を設定する要求を受け付けたか否かを判断する。制御情報を設定する要求が受け付けられたならば処理をステップS11に進め、そうでなければステップS11をスキップして処理をステップS12に進める。印刷条件設定画面300のボタン305を指示する操作を検出すると、制御情報を設定する要求が受け付けられたと判断する。ステップS11においては、設定コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ステップS10およびステップS11は、印刷条件設定画面300に含まれ、ボタン305に関連付けられた第2コマンドをCPU111が実行することにより実行される。
【0084】
ステップS12においては、ジョブ実行要求を受け付けたか否かを判断する。ジョブ実行要求が受け付けられたならば処理をステップS13に進め、そうでなければステップS13をスキップして処理をステップS14に進める。印刷条件設定画面300のボタン303を指示する操作を検出すると、ジョブ実行要求が受け付けられたと判断する。ステップS13においては、ジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ステップS12およびステップS13は、印刷条件設定画面300に含まれ、ボタン303に関連付けられた第3コマンドをCPU111が実行することにより実行される。
【0085】
ステップS14においては、終了指示を受け付けたか否かを判断する。終了指示を受け付けたならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS05に戻す。ステップS07において表示部160Aに表示された印刷条件設定画面300を閉じる操作を検出すると、終了指示を受け付ける。終了指示を受け付けた場合、サーバ200との間で確立されている通信セッションを切断する。
【0086】
図11は、制御情報設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御情報設定処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行され、上述したWebアプリケーション処理と並行して実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、設定コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS21)。通信I/F部112が、サーバ200から設定コマンドを受信するまで待機状態となり、設定コマンドを受信したならば(ステップS21でYES)、処理をステップS22に進める。すなわち、ステップS22以降の処理は、サーバ200から設定コマンドを受信することを条件に、実行される処理である。設定コマンドは、図10のステップS11において、設定コマンド送信要求がサーバ200に送信されることに応じて、その設定コマンド送信要求を受信したサーバ200が送信するコマンドである。
【0087】
ステップS22においては、制御情報設定画面を表示部160Aに表示する。制御情報設定画面は、ここでは、印刷条件を設定するための設定画面としている。そして、印刷条件を設定するための設定画面に従って、ユーザが操作部160Bに入力する設定値を制御情報として受け付ける(ステップS23)。そして、制御情報の受け付けを終了したか否かを判断する(ステップS24)。例えば、印刷条件を設定するための設定画面に設けられた設定を終了する指示が割り当てられたボタンの指示を検出したならば制御情報の受け付けが終了したと判断する。制御情報の受け付けが終了するまで、ステップS23における制御情報の受け付けが継続され、制御情報の受け付けが終了すると処理をステップS25に進める。
【0088】
ステップS25においては、制御情報設定画面をクローズし、処理をステップS26に進める。ステップS26においては、ステップS23において受け付けられた制御情報に、それを識別するための制御識別情報を付与する。次のステップS27においては、ステップS23において受け付けられた制御情報を、ステップS26において付与された制御識別情報と関連付けてEEPROM115に記憶する。さらに、ステップS28において、付与された制御識別情報をサーバ200に送信する。次のステップS29においては、送信に成功したか否かを判断する。送信に成功したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS30に進める。ステップS30においては、エラー画面を表示部160Aに表示し、処理を終了する。
【0089】
図12は、ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。ジョブ実行処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行され、上述したWebアプリケーション処理と並行して実行される処理である。図12を参照して、CPU111は、ジョブ実行コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS41)。通信I/F部112が、サーバ200からジョブ実行コマンドを受信するまで待機状態となり(ステップS41でNO)、ジョブ実行コマンドを受信したならば(ステップS41でYES)、処理をステップS42に進める。すなわち、ステップS42以降の処理は、サーバ200からジョブ実行コマンドを受信することを条件に、実行される処理である。ジョブ実行コマンドは、図10のステップS13において、ジョブ実行コマンド送信要求がサーバ200に送信されることに応じて、そのジョブ実行コマンド送信要求を受信したサーバ200が送信するコマンドである。さらに、ジョブ実行コマンドは、図10のステップS09において送信された処理実行指示を受信したサーバ200が、処理実行指示に従って処理を実行した結果(処理実行結果)と、図11に示した制御情報設定処理のステップS28においてサーバ200に送信された制御識別情報とを含む。
【0090】
ステップS42においては、制御情報が存在するか否かを判断する。受信されたジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報と関連付けられた制御情報がEEPROM115に記憶されていれば、制御情報が存在すると判断する。制御情報が存在すれば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に進める。ステップS45においては、エラーコードをサーバ200に返信し、処理を終了する。
【0091】
ステップS43においては、EEPROM115から制御情報を読み出す。そして、ステップS41において受信されたジョブ実行コマンドに含まれる処理実行結果と、ステップS43において読み出された制御情報とに従って処理を実行し(ステップS44)、処理を終了する。ここでは、処理実行結果は、ファイル名であり、制御情報は印刷のための設定値なので、ステップS44においてはファイル名で特定されるデータを設定値に従って印刷する。
【0092】
図13および図14は、Webサービス提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。Webサービス提供処理は、サーバ200が備えるCPU201が、処理実行指示プログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。図13および図14を参照して、CPU201は、Webページの送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。ネットワークI/F204が、MFP100,101,102のいずれかからWebページの送信要求を受信するまで待機状態となり(ステップS101でNO)、Webページの送信要求を受信したならば処理をステップS102に進める。すなわち、ステップS102以降の処理は、MFP100,101,102のいずれかからWebページの送信要求を受信することを条件に、実行される処理である。ここでは、MFP100からWebページの送信要求を受信した場合を例に説明する。
【0093】
ステップS102においては、Webページ送信要求を送信してきたMFP100との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。セッション識別情報は、サーバ200が付与するものであっても良い。そして、ステップS103においては、図9に示した認証画面を含むWebページをMFP100に送信し、認証情報を受信するまで待機状態となる(ステップS104でNO)。認証情報を受信したならば処理をステップS105に進める。
【0094】
ステップS105においては、受信された認証情報に基づいて認証し、認証が成功したか否かを判断する。ここでは、認証情報はユーザ識別情報とパスワードとしており、サーバ200は、Webサービスの提供を許可するユーザのユーザ識別情報とパスワードとの組みを予め記憶している。MFP100から受信されるユーザ識別情報とパスワードとの組が予め記憶されているか否かを判断し、予め記憶されていれば、そのユーザ識別情報のユーザを認証するが、そうでなければ認証しない。認証に成功したならば処理をステップS106に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS126においては、エラー画面を含むWebページをMFP100に送信し、処理をステップS101に戻す。
【0095】
ステップS106においては、図6に示した印刷条件設定画面300を含むWebページをMFP100に送信する。そして、処理実行指示を受信したか否かを判断する(ステップS107)。処理実行指示を受信したならば処理をステップS108に進めるが、そうでなければ処理をステップS110に進める。ステップS108においては、受信された処理実行指示に基づいて処理を実行する。そして、処理を実行した結果を一時記憶する(ステップS109)。ここでは、処理実行指示は、ファイル名を選択する処理を実行する指示を含むので、ファイル名を選択する処理を実行し、処理実行結果として選択されたファイル名を一時記憶する。
【0096】
ステップS110においては、設定コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204がMFP100から設定コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。設定コマンド送信要求を受信したならば処理をステップS111に進めるが、そうでなければステップS111をスキップして処理をステップS112に進める。ステップS111においては、設定コマンドを、設定コマンド送信要求を送信してきたMFP100に送信する。
【0097】
ステップS112においては、制御識別情報を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、設定コマンド送信要求を送信したMFP100から送信されてくる制御識別情報を受信したか否かを判断する。制御識別情報を受信したならば処理をステップS113に進めるが、そうでなければ処理をステップS115に進める。ステップS113においては、制御識別情報を送信してきたMFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、ステップS112で受信された制御識別情報をセッション識別情報と関連付けて一時記憶する(ステップS114)。
【0098】
次のステップS115においては、ジョブ実行コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、MFP100から送信されてくるジョブ実行コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ジョブ実行コマンド送信要求を受信したならば処理をステップS116に進めるが、そうでなければ処理をステップS125に進める。ステップS116においては、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。
【0099】
そして、次のステップS117において、ステップS116において取得されたセッション識別情報と組になる処理実行結果が存在するか否かを判断する。ステップS109において一時記憶された処理実行結果のうちに、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた処理実行結果が存在するか否かを判断する。処理実行結果が存在すれば処理をステップS118に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS118においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた処理実行結果を読出し、処理をステップS119に進める。
【0100】
ステップS119においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と組になる制御識別情報が存在するか否かを判断する。ステップS114において一時記憶された制御識別情報のうちに、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた制御識別情報が存在するか否かを判断する。制御識別情報が存在すれば処理をステップS120に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS120においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた制御識別情報を読出し、処理をステップS121に進める。
【0101】
ステップS121においては、ステップS118において読み出された処理実行結果と、ステップS120において読み出された制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを生成する。そして、生成されたジョブ実行コマンドを、ステップS115において受信されたジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する(ステップS122)。ジョブ実行コマンドは、処理実行結果と、該処理実行結果が得られる元になった処理実行指示を受信したときに確立されていた通信セッションと同じセッション識別情報の通信セッションが確立されているときに受信された制御識別情報とを含むので、サーバ200が送信した印刷条件設定画面を含むWebページごとに、MFP100がサーバ200に処理を実行させた結果と、MFP100において設定された制御情報とが関連付けられる。
【0102】
ジョブ実行コマンドを受信するMFP100においては、ジョブ実行コマンドに従って処理が実行されるが、例えばジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報に関連付けられた制御情報が記憶されていない場合等には処理の実行に失敗する。処理の実行に失敗した場合、エラーコードを送信する。
【0103】
ステップS123においては、ジョブ実行コマンドを送信したMFP100からエラーコードを受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、MFP100から送信されてくるエラーコードを受信したか否かを判断する。エラーコードを受信したならば処理をステップS126に進めるが、そうでなければ処理をステップS124に進める。ステップS124においては、印刷条件設定画面を含むWebページをMFP100に送信し、処理をステップS125に進めるが、ステップS126においては、エラー画面を送信し、処理をステップS101に戻す。
【0104】
ステップS125においては、終了指示を検出したか否かを判断する。ステップS101において受信されたWebページの送信要求を送信してきたMFP100との間で確立されていた通信セッションが切断されたことを検出すると、終了指示を検出する。終了指示を検出したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS107に戻す。
【0105】
以上説明したように本実施の形態におけるプリントシステム1は、MFP100においてブラウジングプログラムが実行され、サーバ200から送信される印刷条件設定画面300において、ファイル名が選択されると、ファイル名を選択させるための処理をサーバに実行させる処理実行指示がサーバ200に送信され、サーバ200において処理実行指示に従って処理が実行され、処理実行結果、ここでは処理実行指示に含まれるファイル名が記憶される。この場合、MFP100は、ブラウジングプログラムが実行されているので、MFP100が備えるCPU111は、ファイル名が選択されたことを認識することができないが、サーバ200においては、ファイル名を認識する。
【0106】
一方、MFP100において印刷のための設定値などの制御情報が受け付けられ、EEPROM115に制御識別情報と関連付けられて記憶されるとともに、その制御識別情報がサーバ200に送信される。MFP100が、複数の機能を有する場合であっても、MFP100において制御情報が設定されるので、例えば、設定値として組み合わせることのできないものが設定されないようにすることができる。
【0107】
さらに、MFP100において、処理実行結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドがサーバ200から受信されると、処理実行結果と制御情報とに基づいて処理が実行される。このため、サーバ200で実行された処理の結果を利用して処理を実行することができる。また、MFP100においては、ブラウジングプログラムを実行するだけでよいので、特別なプログラムを開発、またはインストールする必要がない。
【0108】
また、サーバにおいては、MFP100,101,102の機能が異なる場合であっても、MFP100,101,102それぞれに対応したプログラムを開発、またはインストールする必要がなく、または、MFP100,101,102それぞれに対応し、組合すことのできない設定値を定義する禁則テーブルなどを記憶する必要がない。
【0109】
なお、上述した実施の形態においては、プリントシステム1について説明したが、図10〜図12に示したWebアプリケーション処理を実行するためのデータ処理方法、またはデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム、または図13および図14に示したWebサービス提供処理を実行するためのジョブ実行指示方法またはジョブ実行指示方法をコンピュータに実行させるためのジョブ実行指示プログラムとして発明を捉えることができるのはいうまでもない。
【0110】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0111】
<付記>
上述した実施の形態には、次の発明概念が含まれる。
(1) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行し、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示を前記サーバに送信するステップを含む、請求項5に記載のデータ処理プログラム。
(2) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記Webページに含まれる第2コマンドを実行し、前記設定コマンドの送信を前記サーバに要求する設定コマンド送信要求を前記サーバに送信するステップをさらに含む、請求項5または(1)に記載のデータ処理プログラム。
(3) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記Webページに含まれる第3コマンドを実行し、前記ジョブ実行コマンドの送信を前記サーバに要求するジョブ実行コマンド送信要求を前記サーバに送信するステップをさらに含む、請求項5、(1)または(2)に記載のデータ処理プログラム。
(4) 前記外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記コマンドを送信するステップは、前記制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに前記外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行された前記Webページにより定まる処理の結果とを含むジョブ実行コマンドを生成するステップをさらに含む、請求項11に記載の処理実行指示プログラム。
(5) 前記Webページは、前記設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
前記設定コマンドを送信するステップは、前記第2コマンドを実行する前記外部の装置から前記設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記設定コマンドを送信する、請求項11または(4)に処理実行指示プログラム。
(6) 前記Webページは、前記ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、
前記ジョブ実行コマンドを送信するステップは、前記第3コマンドを実行する前記外部の装置から前記ジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記ジョブ実行コマンドを送信する、請求項11、(4)または(5)のいずれかに記載の処理実行指示プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。
【図3】MFPのCPUの機能の概要をHDDで記憶する情報とともに示す機能ブロック図である。
【図4】サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】MFPが備えるCPUが有する機能の概要をEEPROMに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
【図6】印刷条件設定画面の表示例の一例を示す図である。
【図7】制御情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図8】サーバが備えるCPU201が有する機能をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
【図9】認証画面の一例を示す図である。
【図10】Webアプリケーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】制御情報設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】Webサービス処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図14】Webサービス処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0113】
1 プリントシステム、2 ネットワーク、51 ブラウジング部、53 Webページ受信部、55 Webページ表示部、57 コマンド実行部、63 処理実行指示送信部、65 設定コマンド送信要求部、67 ジョブ実行コマンド送信要求部、71 ジョブ実行部、73 制御情報受付部、75 制御情報記憶部、77 識別情報送信部、79 コマンド受信部、81 処理実行部、100,101,102 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、200 サーバ、201 CPU、205 HDD、206 表示部、207 操作部、211 Webページ送信部、213 代替処理実行部、215 設定コマンド送信部、217 識別情報受信部、219 コマンド送信部、221 アドレス帳、223 データ、300 印刷条件設定画面。
【技術分野】
【0001】
この発明は、データ処理装置、データ処理プログラム、データ処理方法、サーバ、処理実行指示プログラムおよび処理実行指示方法に関し、特にサーバからWebページをダウンロード可能なデータ処理装置、そのデータ処理装置で実行されるデータ処理プログラム、データ処理方法、およびWebサービスを提供するサーバ、そのWebサーバで実行される処理実行指示プログラムおよび処理実行指示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機(以下「MFP」という)は、種々の機能を実行することができる。しかしながら、組み合わせることのできない複数の機能の組み合わせが存在する。このため、組合せが禁止されている一方の機能が設定されると他方の機能が設定されないようになっており、組み合わせることのできない機能を実行させる設定が誤ってされることがない。
【0003】
一方、電子メールの宛先を記録するアドレス帳等は、サーバで一括して記憶する方が、複数のMFPそれぞれで記憶するよりも管理に便利である。この場合、サーバに記憶されているアドレス帳から送信先の情報を決定する必要がある。例えば、MFPで原稿をスキャンしたデータを、電子メールで送信する処理を実行する場合、サーバからアドレス帳をダウンロードするなどして、MFPにおいてサーバからアドレス帳を取得しなければ、送信先を決定することができない。このため、サーバからアドレス帳を取得するためのプログラムを、MFP側およびサーバ側でそれぞれインストールしなければならないといった問題がある。
【0004】
これとは逆に、サーバ側で処理条件を決定する技術が、特開2005−208690号公報(特許文献1)に記載されている。特開2005−208690号公報には、印刷コンフリクトデータベースから印刷設定指示情報のうち複数文書データ入稿時に個々の文書データ印刷時に設定してはならない設定項目を検索し、使用する印刷体裁及び製本フィニッシング設定情報を絞り込み、印刷先プリンタのデフォルト印刷設定を印刷設定指示情報に合うように変更するよう指示する印刷システムが記載されている。
【0005】
しかしながら、従来の印刷システムは、サーバにコンフリクトデータベースを備えなければならず、種類の異なる複数のMFPが接続される場合は、複数のMFPごとにコンフリクトデータベースを生成しなければならず、また、接続されているMFPの機能が変更された場合は、コンフリクトデータベースを変更しなければならない。このため、接続されるMFPの変更に応じてコンフリクトデータベースを変更しなければならず、コンフリクトデータベースを管理するのが煩わしいといった問題がある。
【特許文献1】特開2005−208690号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理装置を提供することである。
【0007】
この発明の他の目的は、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理プログラムを提供することである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理方法を提供することである。
【0009】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能なサーバを提供することである。
【0010】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示プログラムを提供することである。
【0011】
この発明のさらに他の目的は、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、データ処理装置は、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるブラウジング手段と、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶手段と、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信する制御情報送信手段と、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行手段と、を備える。
【0013】
この局面に従えば、サーバによりWebページにより定まる処理が実行される一方、制御情報が受け付けられ、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御情報とに基づいて処理が実行される。このため、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理装置を提供することができる。
【0014】
好ましくは、ブラウジング手段は、受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行することにより、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示をサーバに送信する処理実行指示手段を含む。
【0015】
この局面に従えば、例えば、ブラウジングプログラムを実行することにより、サーバに処理を実行させることができるので、新たにプログラムを開発する必要がない。
【0016】
好ましくは、ブラウジング手段は、Webページに含まれる第2コマンドを実行することにより、設定コマンド送信要求をサーバに送信する設定コマンド送信要求手段をさらに含む。
【0017】
好ましくは、ブラウジング手段は、Webページに含まれる第3コマンドを実行することにより、ジョブ実行コマンド送信要求をサーバに送信する第2要求手段をさらに含む。
【0018】
この発明の他の局面によれば、データ処理プログラムは、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるステップと、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信するステップと、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0019】
この局面に従えば、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理プログラムを提供することができる。
【0020】
この発明の他の局面によれば、データ処理方法は、サーバからWebページを受信し、Webページに従って入力される指示に基づいて、サーバにWebページにより定まる処理を実行させるステップと、サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、記憶された制御情報に関連付けられた制御識別情報をサーバに送信するステップと、サーバから制御識別情報とサーバによりWebページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、Webページにより定まる処理が実行された結果と制御識別情報に関連付けられた制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をデータ処理装置により実行する。
【0021】
この局面に従えば、サーバにおいて実行された処理結果を利用して処理を実行することが可能なデータ処理方法を提供することができる。
【0022】
この発明の他の局面によれば、サーバは、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行する依頼処理実行手段と、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信する設定指示手段と、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信する識別情報受信手段と、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信手段と、を備える。
【0023】
この局面に従えば、Webページを送信した外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理が実行され、外部の装置に、制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させ、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させる。このため、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能なサーバを提供することができる。
【0024】
好ましくは、外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するセッション取得手段をさらに備え、コマンド送信手段は、制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行されたWebページにより定まる処理の結果とを送信する。
【0025】
好ましくは、Webページは、設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
設定指示手段は、第2コマンドを実行する外部の装置から設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、設定コマンドを送信する。
【0026】
好ましくは、Webページは、ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、コマンド送信手段は、第3コマンドを実行する外部の装置からジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、ジョブ実行コマンドを送信する。
【0027】
この発明の他の局面によれば、処理実行指示プログラムは、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行するステップと、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信するステップと、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0028】
この局面に従えば、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示プログラムを提供することができる。
【0029】
この発明のさらに他の局面によれば、処理実行指示方法は、外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、Webページにより定まる処理を実行するステップと、外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、設定コマンドの送信に応じて、外部の装置から制御識別情報を受信するステップと、外部の装置にWebページにより定まる処理を実行した結果および制御情報を用いて処理を実行させるために、Webページにより定まる処理を実行した結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をサーバにより実行する。
【0030】
この局面に従えば、処理を実行した処理結果を利用して外部の装置に処理を実行させることが可能な処理実行指示方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。図1を参照して、プリントシステム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたデータ処理装置として機能するMFP(Multi Function Peripheral)100,101,102と、サーバ200とを含む。
【0033】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、インターネットにゲートウェイを介して接続されている。ネットワーク2の接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットであってもよい。
【0034】
サーバ200は、一般的なコンピュータであり、ファイルサーバおよびWebサーバとして機能するアプリケーションプログラムがインストールされている。このため、サーバ200は、予め定められたWebサービスを提供する。このWebサービスを提供するためのアプリケーションプログラムは、MFP100,101,102のメーカが開示するAPI(Application Program Interface)に基づいて生成されている。このため、サーバ200は、例えばSOAP(Simple Object Access Protocol)の通信プロトコルでMFP100,101,102にコマンドを送信することにより、MFP100,101,102それぞれを制御する。
【0035】
MFP100,101,102各々は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。また、MFP100,101,102各々は、一般的なブラウジングプログラムがインストールされており、Webサーバとして機能するサーバ200からWebサービスの提供を受けることができる。
【0036】
ここでは、サーバ200に記憶されているデータを、MFP100,101,102でプリントするジョブを設定するためのWebサービスをサーバ200が提供する例を説明する。この場合、サーバ200は、Webページとして印刷条件設定画面を送信する。
【0037】
なお、Webサービスの一例として、サーバ200に記憶されているデータ、例えばアドレス帳等を利用して、MFP100,101,102からデータを出力するジョブを設定するためのWebサービス等であってもよい。
【0038】
なお、本実施の形態においてはMFP100,101,102を例に説明するが、MFP100,101,102に代えて、画像を処理する機能を備えた装置、たとえば、プリンタ、ファクシミリ装置等であってもよい。また、MFP100,101,102それぞれを制御するためのプリンタドライバがインストールされたコンピュータであってもよい。また、MFP100,101,102は、機能が同じなので以下の説明では特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
【0039】
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する静止画像を用紙等に形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザインターフェースとしての操作パネル160と、を含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0040】
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる静止画像を一時的に記憶する。
【0041】
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electroluminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
【0042】
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101,102またはサーバ200との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。また、通信I/F部112は、PCとの間で電子メールを送受信する。
【0043】
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙に印刷する。また、ファクシミリ部117は、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データ、またはHDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
【0044】
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたプログラムに限られず、HDD116に記憶されたプログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたプログラムを書換える、または、新たなプログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0045】
図4は、サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4を参照して、サーバ200は、それぞれがバス208に接続され、サーバ200の全体を制御するためのCPU201と、CPU201が実行するプログラム等を記憶するためのROM202と、CPU201の作業領域として用いられるRAM203と、サーバ200をネットワークに接続するためのネットワークI/F204と、大容量記憶装置としてのHDD205と、表示部206と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部207と、外部記憶装置209と、を含む。
【0046】
外部記憶装置209は、処理実行指示プログラムを記憶したCD−ROM209Aが装着される。CPU201は、外部記憶装置209を介してCD−ROM209Aに記憶された処理実行指示プログラムをRAM203にロードし、実行する。なお、処理実行指示プログラムを記憶する記録媒体としては、CD−ROM209Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等でもよい。また、HDD205に記憶されたプログラムをRAM203にロードして実行するようにしてもよい。この場合、サーバ200が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからプログラムをダウンロードして、そのプログラムをHDD205に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU201が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0047】
サーバ200は、ファイルサーバとして機能するため、ここでは、HDD205にアドレス帳と複数の共有データとを記憶している場合を例に説明する。
【0048】
図5は、MFPが備えるCPUが有する機能の概要をEEPROMに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図5を参照して、CPU111は、ブラウジングプログラムを実行することにより構成されるブラウジング部51と、ジョブ実行部71とを含む。
【0049】
ブラウジング部51は、Webページを受信するためのWebページ受信部53と、受信されたWebページを表示するためのWebページ表示部55と、Webページに含まれるコマンドを実行するコマンド実行部57と、を含む。Webページ受信部53は、Webページの送信を要求する送信要求を通信I/F部112を介してサーバ200に送信する。送信要求を受信したサーバ200は、送信要求で特定されるWebページを送信するので、通信I/F部112がサーバ200からWebページを受信すると、通信I/F部112からWebページを取得する。
【0050】
ここでは、操作部160Bが有するボタンのいずれかに、サーバ200が提供するWebサービスを呼び出すためのコマンドが予め割り当てられている。このコマンドは、サーバ200にWebページの送信を要求するための送信要求を送信するためのコマンドであり、WebページのURLを含む。また、コマンドは、例えば、HTTPの通信プロトコルで送信されるGETコマンド、またはPOSTコマンドである。ユーザが、コマンドの割り当てられたボタンを指示する操作を入力すると、Webページ受信部53は、指示されたボタンに割り当てられたコマンドを実行することにより、通信I/F部112を介してWebページの送信を要求するための送信要求をサーバ200に送信し、通信I/F部112がサーバ200から受信するWebページを取得する。
【0051】
Webページ受信部53は、受信されたWebページを、Webページ表示部55に出力する。Webページ表示部55は、Webページを表示部160Aに表示する。また、Webページ受信部53は、受信されたWebページがコマンドを含んでいる場合、Webページから抽出されたコマンドをコマンド実行部57に出力する。
【0052】
コマンド実行部57は、Webページ受信部53から入力されるコマンドを実行する。ここでは、Webページが印刷条件設定画面を含み、処理実行指示をサーバ200に送信する第1コマンドと、設定コマンドの送信をサーバ200に要求する第2コマンドと、ジョブ実行コマンドの送信をサーバ200に要求する第3コマンドとを含む場合を例に説明する。Webページ受信部53がWebページを受信すると、コマンド実行部57には、第1〜第3コマンドが入力される。これにより、コマンド実行部57に、第1コマンドを実行するための処理実行指示送信部63と、第2コマンドを実行するための設定コマンド送信要求部65と、第3コマンドを実行するためのジョブ実行コマンド送信要求部67と、が形成される。なお、ここでは、Webページ受信部53が印刷条件設定画面を含むWebページを受信する場合におけるコマンド実行部57に形成される機能を説明するが、コマンド実行部57に形成される機能は、Webページ受信部53により受信されるWebページに含まれるコマンドによって異なる。
【0053】
図6は、印刷条件設定画面の表示例の一例を示す図である。図6を参照して、印刷条件設定画面300は、ファイル名を入力するための領域301,302と、領域301,302それぞれに対応し、選択の文字が表されたボタン301A,302Aと、印刷設定の文字が表されたボタン305と、ジョブ開始の文字が表されたボタン303と、を含む。
【0054】
ボタン301A,302Aそれぞれは第1コマンドと関連付けられており、ボタン305は第2コマンドと関連付けられており、ボタン303は第3コマンドと関連付けられている。なお、印刷条件設定画面300が、ファイル名を入力する2つの領域301,302を有する例を示すが、1以上あればよく、入力されるファイル名の数を限定するものではない。
【0055】
図5に戻って、印刷条件設定画面300の領域301,302にファイル名が入力されると、CPU111は第1コマンドを実行する。これにより、処理実行指示送信部63は、入力されたファイル名を受け付ける。領域301,302に入力されるファイル名は、MFP100のHDD116またはサーバ200のHDD205に記憶されたデータのファイル名である。領域301,302に直接ファイル名が入力されてもよいし、MFP100のHDD116またはサーバ200のHDD205に記憶されているデータのファイル名の一覧を含む別のWebページとして受信し、そのうちから選択されたものが入力されてもよい。
【0056】
印刷条件設定画面300のボタン301A,302Aがユーザにより指示されると、処理実行指示送信部63は、領域301,302に入力されたファイル名を選択する処理をサーバ200に実行させるための処理実行指示をサーバ200に送信する。処理実行指示は、領域301,302に入力されたファイル名を含む。処理実行指示を受信するサーバ200は、処理実行指示に従って処理を実行し、処理実行指示に含まれるファイル名を選択する。ここでは、ボタン301Aが指示されたならば領域301に入力されたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信し、ボタン302Aが指示されたならば領域302に入力されたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信する。
【0057】
印刷条件設定画面300のボタン305がユーザにより指示されると、CPU111は第2コマンドを実行する。これにより、設定コマンド送信要求部65は、設定コマンドをサーバ200に送信させるための設定コマンド送信要求をサーバ200に送信する。設定コマンドについては後述する。
【0058】
印刷条件設定画面300のボタン303がユーザにより指示されると、CPU111は第3コマンドを実行する。これにより、ジョブ実行コマンド送信要求部67は、ジョブ実行コマンドをサーバ200に送信させるためのジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ジョブ実行コマンド送信要求については後述する。
【0059】
ジョブ実行部71は、制御情報を受け付ける制御情報受付部73と、制御情報に制御識別情報を付与し、それらを関連付けて記憶する制御情報記憶部75と、制御情報に付与された制御識別情報をサーバ200に送信するための識別情報送信部77と、サーバ200からコマンドを受信するコマンド受信部79と、ジョブ実行コマンドに従って処理を実行する処理実行部81と、を含む。
【0060】
上述した設定コマンド送信要求部65が設定コマンド送信要求をサーバ200に送信すると、サーバ200は、制御情報の設定を指示する設定コマンドを送信する。制御情報受付部73は、通信I/F部112を制御し、サーバ200から送信されてくる設定コマンドを受信する。また、上述したジョブ実行コマンド送信要求部67がジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信すると、サーバ200はジョブ実行コマンドを送信する。コマンド受信部79は、ジョブ実行コマンドをサーバ200から受信すると、それを処理実行部81に出力する。ジョブ実行コマンドは、上述した処理実行指示を受信したサーバ200が、処理実行指示に従って処理を実行した結果と、制御識別情報とを含む。
【0061】
制御情報受付部73は、サーバ200から設定コマンドを受信すると、MFP100が有する機能を実行するために用いる設定値を受け付ける。MFP100は、複数の機能を実行可能であるが、いずれの機能を実行するための設定値を受け付けるかは、サーバ200から受信される設定コマンドにより定まる。ここでは、設定コマンドが印刷条件を設定するための機能を実行するための設定値を定めるものとする。この場合、制御情報受付部73は、表示部160Aに印刷条件を設定するための設定画面を表示し、ユーザが操作部160Bに入力する設定値を制御情報として受け付ける。MFP100が有する機能を実行するための設定値を制御情報として受け付けるので、ある設定値が他の設定値と組合せて設定することができない場合であっても、その組合せの設定値が設定されないようにMFP100で処理することができる。このため、MFP100以外で、組み合わせて設定することのできない設定値の組合せを記憶する必要がない。制御情報受付部73は、受け付けた制御情報を制御情報記憶部75に出力する。
【0062】
制御情報記憶部75は、制御情報受付部73より入力される制御情報に、それを識別するための制御識別情報を付与し、制御識別情報を識別情報送信部77に出力するとともに、制御識別情報と制御情報とを関連付けた制御データをEEPROM115に記憶する。これにより、EEPROM115に制御データ115Aが記憶される。
【0063】
図7は、制御データのフォーマットの一例を示す図である。図7を参照して、制御データ115Aは、制御識別情報と、制御情報とを含む。制御データ115Aは、制御情報が設定される毎に、1つの制御データ115Aが記憶される。
【0064】
図5に戻って、識別情報送信部77は、制御情報記憶部75から入力される制御識別情報をサーバ200に通信I/F部112を介して送信する。
【0065】
処理実行部81は、コマンド受信部79からジョブ実行コマンドが入力されると、EEPROM115に記憶されている制御データ115Aのうちから、ジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報を含む制御データ115Aを読出し、読み出した制御データ115Aに含まれる制御情報を取得する。そして、処理実行部81は、ジョブ実行コマンドに含まれるサーバ200が処理実行指示に従って処理を実行した結果と、取得された制御情報とに従って処理を実行する。後述するように、サーバ200から受信されるジョブ実行コマンドに含まれるサーバ200が処理実行指示に従って処理を実行した結果は、サーバ200が、処理実行指示送信部63により送信された処理実行指示を受信することにより実行した処理の結果であり、ここでは、処理実行指示に含まれるファイル名を選択する処理の結果である。したがって、ジョブ実行コマンドは、サーバ200により選択されたファイル名を含む。このため、処理実行部81は、ジョブ実行コマンドに含まれるファイル名で特定されるデータを取得し、ジョブ実行コマンドに含まれる制御情報で示される印刷のための設定値に従って印刷する。これにより、サーバ200により選択されたファイル名のデータが、MFP100で設定可能な印刷条件で印刷される。
【0066】
図8は、サーバが備えるCPU201が有する機能をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。図8を参照して、CPU201は、要求に応じてWebページを送信するWebページ送信部211と、所定の処理を実行する代替処理実行部213と、制御情報の設定を指示するための設定コマンドを送信する設定コマンド送信部215と、制御識別情報を受信する識別情報受信部217と、ジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信部219と、を含む。
【0067】
HDD205には、アドレス帳221と、データ223とが予め記憶されている。アドレス帳221と、データ223とは、共有設定がされており、複数のユーザがアクセスすることが可能に設定されている。
【0068】
Webページ送信部211は、ネットワークI/F204がMFP100からWebページの送信を要求するための送信要求を受信すると、該送信要求に含まれるURLで特定されるWebページをHDD205から読出し、ネットワークI/F204を介してWebページを送信する。ここでは、MFP100は、図6に示した印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求する送信要求を送信してくるので、Webページ送信部211は、図6に示した印刷条件設定画面を含むWebページを送信する。Webページ送信部211は、印刷条件設定画面300を含むWebページをMFP100に送信すると、その旨を代替処理実行部213に通知する。
【0069】
このWebページは、HDD205に記憶されているアドレス帳221に含まれるレコードまたはデータ223を識別するための識別情報、または、サーバ200が実行可能な処理を特定するための処理識別情報を含んでもよい。ここでは、印刷条件設定画面300を含むWebページは、ファイル名を選択する処理と関連付けられているので、Webページにデータ223のファイル名を含むのが好ましい。また、Webページがアドレス帳221に含まれるレコードを含む場合、そのWebページは、アドレス帳221に含まれるレコードを選択する処理が関連付けられる。また、Webページがサーバ200が実行可能な処理を特定するための処理識別情報を含むようにすれば、Webページは、処理識別情報の処理と関連付けることができる。
【0070】
なお、本実施の形態においては、サーバ200は、Webサービスを提供するユーザを制限するために、ユーザに権限を与えている。このため、サーバ200は、印刷条件設定画面の送信を要求する送信要求を受信すると、印刷条件設定画面300を含むWebページを送信する前に、ログインを要求するための認証画面を含むWebページを送信する。
【0071】
図9は、認証画面の一例を示す図である。図9を参照して、認証画面310は、ユーザ識別情報を入力する領域313と、パスワードを入力する領域315と、ログインの文字が表されたボタン311と、を含む。認証画面は、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付けるコマンドと、受け付けたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドとを含む。領域313,領域315にユーザ識別情報およびパスワードがそれぞれ入力されると、コマンドが実行され、それらが受け付けられる。また、ボタン311にユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドが関連付けられており、ボタン311が指示されると、コマンドが実行され、受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとがサーバ200に送信される。
【0072】
ここで、図5に戻って、MFP100が備えるCPU111において、Webページ受信部53が認証画面を受信すると、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付けるコマンド、および受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信するコマンドがコマンド実行部57に入力される。コマンド実行部57は、それらのコマンドを実行することにより、ユーザ識別情報とパスワードとを受け付け、受け付けられたユーザ識別情報とパスワードとをサーバ200に送信する。そして、サーバ200において、MFP100から受信されるユーザ識別情報とパスワードとの組が予め記憶されているか否かが判断され、予め記憶されていれば、そのユーザ識別情報のユーザに権限が与えられているものと判断し、印刷条件設定画面を含むWebページをMFP100に送信する。
【0073】
図8に戻って、代替処理実行部213は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる処理実行指示を受信し、処理実行指示に従って処理を実行する。ここでは、処理実行指示は、それに含まれるファイル名を選択する処理を定義するので、代替処理実行部213は、そのファイル名を選択する。また、代替処理実行部213は、処理実行指示を受信する際に、MFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、代替処理実行部213は、代替処理実行部213が処理実行指示に従って処理を実行した結果(以下「処理実行結果」)と取得されたセッション識別情報との組をコマンド送信部219に出力する。処理実行結果は、ここでは、選択されたファイル名を含む。なお、Webページ送信部211が送信したWebページが、電子メール送信処理またはファイル転送処理における宛先のアドレスをHDD205に記憶されているアドレス帳221に含まれるアドレスのうちから選択する処理と関連付けられていれば、処理実行結果は、処理実行指示に含まれるアドレスを含む。さらに、Webページ送信部211が送信したWebページが、所定の画像処理を実行する処理と関連付けられていれば、処理実行結果は、サーバ200がその画像処理を実行した後のデータまたは、そのデータを識別するためのファイル名を含む。
【0074】
設定コマンド送信部215は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる設定コマンド送信要求を受信すると、制御情報の設定を指示する設定コマンドを設定コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する。ここでは、設定コマンド送信部215は、設定コマンドをSOAPの通信プロトコルに従って送信する。
【0075】
上述したように、設定コマンドを受信したMFP100は、制御情報が設定されると、それを識別するための制御識別情報を送信する。識別情報受信部217は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくる制御識別情報を受信する。また、識別情報受信部217は、制御識別情報を受信する際に、MFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、受信された制御識別情報と、取得されたセッション識別情報との組を、コマンド送信部219に出力する。
【0076】
コマンド送信部219は、代替処理実行部213から処理実行結果とセッション識別情報との組が入力され、識別情報受信部217から制御識別情報とセッション識別情報との組が入力される。コマンド送信部219は、ネットワークI/F204を制御して、MFP100から送信されてくるジョブ実行コマンド送信要求を受信する。また、コマンド送信部219は、ジョブ実行コマンド送信要求を受信する際に、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、取得されたセッション識別情報とそれぞれ組になる処理実行結果および制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを生成する。さらに、生成したジョブ実行コマンドを、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する。ここでは、コマンド送信部219は、ジョブ実行コマンドをSOAPの通信プロトコルに従って送信する。ジョブ実行コマンドは、制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに受信された処理実行指示に従って実行された処理の結果とを含むので、送信する印刷条件設定画面を含むWebページごとに、MFP100において選択されたファイル名と、MFP100において設定された制御情報とを関連付けることができる。
【0077】
図10は、Webアプリケーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。Webアプリケーション処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行される処理である。図10を参照して、CPU111は、Webページの送信要求を受け付けたか否かを判断する。Webページの送信要求を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、Webページの送信要求を受け付けると(ステップS01でYES)、ブラウジングプログラムを実行し、処理をステップS02に進める。ここでは、ユーザが操作部160Bが有するボタンのうち印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドが予め割り当てられたボタンを指示する操作を検出すると、Webページの送信要求を受け付ける。印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドは、サーバ200に送信要求を送信するためのコマンドであり、印刷条件設定画面を含むWebページのURLを含み、HTTPの通信プロトコルで送信するためのGETコマンド、またはPOSTコマンドである。
【0078】
ステップS02においては、認証が必要か否かを判断する。認証が必要ならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS06に進める。認証が必要か否かは、サーバ200が提供するWebサービスにより定まるものであり、MFP100に印刷条件設定画面を含むWebページのURLに認証の有無を関連付けて予め登録しておくようにすればよい。ステップS03においては、図9に示した認証画面を含むWebページを受信する。そして、認証情報を受け付け(ステップS04)、受け付けられた認証情報をサーバ200に送信する(ステップS05)。認証情報は、ここでは、ユーザ識別情報とパスワードである。なお、ステップS04とステップS05との処理は、認証画面を含むWebページに含まれるコマンドを実行することにより、CPU111が実行する処理である。
【0079】
なお、ここでは、サーバ200から認証画面を含むWebページを受信する例を示したが、MFP100のCPU111が認証画面を表示部160Aに表示し、ユーザが入力する認証情報を受け付け、受け付けられた認証情報をサーバ200に送信するようにしてもよい。また、ユーザがMFP100にログインする際に認証に用いられた認証情報をサーバ200に送信するようにしてもよい。この場合は、ユーザが印刷条件設定画面を含むWebページの送信を要求するためのコマンドが予め割り当てられたボタンを指示する操作を入力した後に認証画面を改めて表示する必要がない。
【0080】
ステップS06においては、サーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したか否かを判断する。通信I/F部112がサーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したか否かを検出する。サーバ200から印刷条件設定画面を含むWebページを受信したならば処理をステップS07に進めるが、そうでなければ処理をステップS15に進める。
【0081】
ステップS15においては、エラー画面を表示部160Aに表示し、処理をステップS01に戻す。エラー画面は、ステップS05において送信した認証情報に基づいてサーバ200により認証されなかった場合に受信される。
【0082】
ステップS07においては、受信されたWebページに含まれる印刷条件設定画面を表示部160Aに表示する。次のステップS08においては、処理実行指示を送信する操作が受け付けられたか否かを判断する。処理実行指示を送信する操作が受け付けられたならば処理をステップS09に進め、そうでなければステップS09をスキップして処理をステップS10に進める。ここでは、処理実行指示を送信する操作は、印刷条件設定画面の領域301,302のいずれかへのファイル名の入力と、ボタン301A,302Aのいずれかを指示する操作である。ボタン301A,302Aのいずれかを指示する操作を検出すると、ファイル名が受け付けられたと判断し、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、受け付けられたファイル名を含む処理実行指示をサーバ200に送信する。
【0083】
ステップS10においては、制御情報を設定する要求を受け付けたか否かを判断する。制御情報を設定する要求が受け付けられたならば処理をステップS11に進め、そうでなければステップS11をスキップして処理をステップS12に進める。印刷条件設定画面300のボタン305を指示する操作を検出すると、制御情報を設定する要求が受け付けられたと判断する。ステップS11においては、設定コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ステップS10およびステップS11は、印刷条件設定画面300に含まれ、ボタン305に関連付けられた第2コマンドをCPU111が実行することにより実行される。
【0084】
ステップS12においては、ジョブ実行要求を受け付けたか否かを判断する。ジョブ実行要求が受け付けられたならば処理をステップS13に進め、そうでなければステップS13をスキップして処理をステップS14に進める。印刷条件設定画面300のボタン303を指示する操作を検出すると、ジョブ実行要求が受け付けられたと判断する。ステップS13においては、ジョブ実行コマンド送信要求をサーバ200に送信する。ステップS12およびステップS13は、印刷条件設定画面300に含まれ、ボタン303に関連付けられた第3コマンドをCPU111が実行することにより実行される。
【0085】
ステップS14においては、終了指示を受け付けたか否かを判断する。終了指示を受け付けたならば処理を終了し、そうでなければ処理をステップS05に戻す。ステップS07において表示部160Aに表示された印刷条件設定画面300を閉じる操作を検出すると、終了指示を受け付ける。終了指示を受け付けた場合、サーバ200との間で確立されている通信セッションを切断する。
【0086】
図11は、制御情報設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。制御情報設定処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行され、上述したWebアプリケーション処理と並行して実行される処理である。図11を参照して、CPU111は、設定コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS21)。通信I/F部112が、サーバ200から設定コマンドを受信するまで待機状態となり、設定コマンドを受信したならば(ステップS21でYES)、処理をステップS22に進める。すなわち、ステップS22以降の処理は、サーバ200から設定コマンドを受信することを条件に、実行される処理である。設定コマンドは、図10のステップS11において、設定コマンド送信要求がサーバ200に送信されることに応じて、その設定コマンド送信要求を受信したサーバ200が送信するコマンドである。
【0087】
ステップS22においては、制御情報設定画面を表示部160Aに表示する。制御情報設定画面は、ここでは、印刷条件を設定するための設定画面としている。そして、印刷条件を設定するための設定画面に従って、ユーザが操作部160Bに入力する設定値を制御情報として受け付ける(ステップS23)。そして、制御情報の受け付けを終了したか否かを判断する(ステップS24)。例えば、印刷条件を設定するための設定画面に設けられた設定を終了する指示が割り当てられたボタンの指示を検出したならば制御情報の受け付けが終了したと判断する。制御情報の受け付けが終了するまで、ステップS23における制御情報の受け付けが継続され、制御情報の受け付けが終了すると処理をステップS25に進める。
【0088】
ステップS25においては、制御情報設定画面をクローズし、処理をステップS26に進める。ステップS26においては、ステップS23において受け付けられた制御情報に、それを識別するための制御識別情報を付与する。次のステップS27においては、ステップS23において受け付けられた制御情報を、ステップS26において付与された制御識別情報と関連付けてEEPROM115に記憶する。さらに、ステップS28において、付与された制御識別情報をサーバ200に送信する。次のステップS29においては、送信に成功したか否かを判断する。送信に成功したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS30に進める。ステップS30においては、エラー画面を表示部160Aに表示し、処理を終了する。
【0089】
図12は、ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。ジョブ実行処理は、MFP100が備えるCPU111がデータ処理プログラムを実行することによりCPU111により実行され、上述したWebアプリケーション処理と並行して実行される処理である。図12を参照して、CPU111は、ジョブ実行コマンドを受信したか否かを判断する(ステップS41)。通信I/F部112が、サーバ200からジョブ実行コマンドを受信するまで待機状態となり(ステップS41でNO)、ジョブ実行コマンドを受信したならば(ステップS41でYES)、処理をステップS42に進める。すなわち、ステップS42以降の処理は、サーバ200からジョブ実行コマンドを受信することを条件に、実行される処理である。ジョブ実行コマンドは、図10のステップS13において、ジョブ実行コマンド送信要求がサーバ200に送信されることに応じて、そのジョブ実行コマンド送信要求を受信したサーバ200が送信するコマンドである。さらに、ジョブ実行コマンドは、図10のステップS09において送信された処理実行指示を受信したサーバ200が、処理実行指示に従って処理を実行した結果(処理実行結果)と、図11に示した制御情報設定処理のステップS28においてサーバ200に送信された制御識別情報とを含む。
【0090】
ステップS42においては、制御情報が存在するか否かを判断する。受信されたジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報と関連付けられた制御情報がEEPROM115に記憶されていれば、制御情報が存在すると判断する。制御情報が存在すれば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS45に進める。ステップS45においては、エラーコードをサーバ200に返信し、処理を終了する。
【0091】
ステップS43においては、EEPROM115から制御情報を読み出す。そして、ステップS41において受信されたジョブ実行コマンドに含まれる処理実行結果と、ステップS43において読み出された制御情報とに従って処理を実行し(ステップS44)、処理を終了する。ここでは、処理実行結果は、ファイル名であり、制御情報は印刷のための設定値なので、ステップS44においてはファイル名で特定されるデータを設定値に従って印刷する。
【0092】
図13および図14は、Webサービス提供処理の流れの一例を示すフローチャートである。Webサービス提供処理は、サーバ200が備えるCPU201が、処理実行指示プログラムを実行することによりCPU201により実行される処理である。図13および図14を参照して、CPU201は、Webページの送信要求を受信したか否かを判断する(ステップS101)。ネットワークI/F204が、MFP100,101,102のいずれかからWebページの送信要求を受信するまで待機状態となり(ステップS101でNO)、Webページの送信要求を受信したならば処理をステップS102に進める。すなわち、ステップS102以降の処理は、MFP100,101,102のいずれかからWebページの送信要求を受信することを条件に、実行される処理である。ここでは、MFP100からWebページの送信要求を受信した場合を例に説明する。
【0093】
ステップS102においては、Webページ送信要求を送信してきたMFP100との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。セッション識別情報は、サーバ200が付与するものであっても良い。そして、ステップS103においては、図9に示した認証画面を含むWebページをMFP100に送信し、認証情報を受信するまで待機状態となる(ステップS104でNO)。認証情報を受信したならば処理をステップS105に進める。
【0094】
ステップS105においては、受信された認証情報に基づいて認証し、認証が成功したか否かを判断する。ここでは、認証情報はユーザ識別情報とパスワードとしており、サーバ200は、Webサービスの提供を許可するユーザのユーザ識別情報とパスワードとの組みを予め記憶している。MFP100から受信されるユーザ識別情報とパスワードとの組が予め記憶されているか否かを判断し、予め記憶されていれば、そのユーザ識別情報のユーザを認証するが、そうでなければ認証しない。認証に成功したならば処理をステップS106に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS126においては、エラー画面を含むWebページをMFP100に送信し、処理をステップS101に戻す。
【0095】
ステップS106においては、図6に示した印刷条件設定画面300を含むWebページをMFP100に送信する。そして、処理実行指示を受信したか否かを判断する(ステップS107)。処理実行指示を受信したならば処理をステップS108に進めるが、そうでなければ処理をステップS110に進める。ステップS108においては、受信された処理実行指示に基づいて処理を実行する。そして、処理を実行した結果を一時記憶する(ステップS109)。ここでは、処理実行指示は、ファイル名を選択する処理を実行する指示を含むので、ファイル名を選択する処理を実行し、処理実行結果として選択されたファイル名を一時記憶する。
【0096】
ステップS110においては、設定コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204がMFP100から設定コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。設定コマンド送信要求を受信したならば処理をステップS111に進めるが、そうでなければステップS111をスキップして処理をステップS112に進める。ステップS111においては、設定コマンドを、設定コマンド送信要求を送信してきたMFP100に送信する。
【0097】
ステップS112においては、制御識別情報を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、設定コマンド送信要求を送信したMFP100から送信されてくる制御識別情報を受信したか否かを判断する。制御識別情報を受信したならば処理をステップS113に進めるが、そうでなければ処理をステップS115に進める。ステップS113においては、制御識別情報を送信してきたMFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。そして、ステップS112で受信された制御識別情報をセッション識別情報と関連付けて一時記憶する(ステップS114)。
【0098】
次のステップS115においては、ジョブ実行コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、MFP100から送信されてくるジョブ実行コマンド送信要求を受信したか否かを判断する。ジョブ実行コマンド送信要求を受信したならば処理をステップS116に進めるが、そうでなければ処理をステップS125に進める。ステップS116においては、ジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100との間で確立されている通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得する。
【0099】
そして、次のステップS117において、ステップS116において取得されたセッション識別情報と組になる処理実行結果が存在するか否かを判断する。ステップS109において一時記憶された処理実行結果のうちに、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた処理実行結果が存在するか否かを判断する。処理実行結果が存在すれば処理をステップS118に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS118においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた処理実行結果を読出し、処理をステップS119に進める。
【0100】
ステップS119においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と組になる制御識別情報が存在するか否かを判断する。ステップS114において一時記憶された制御識別情報のうちに、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた制御識別情報が存在するか否かを判断する。制御識別情報が存在すれば処理をステップS120に進めるが、そうでなければ処理をステップS126に進める。ステップS120においては、ステップS116において取得されたセッション識別情報と関連付けられた制御識別情報を読出し、処理をステップS121に進める。
【0101】
ステップS121においては、ステップS118において読み出された処理実行結果と、ステップS120において読み出された制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを生成する。そして、生成されたジョブ実行コマンドを、ステップS115において受信されたジョブ実行コマンド送信要求を送信してきたMFP100にネットワークI/F204を介して送信する(ステップS122)。ジョブ実行コマンドは、処理実行結果と、該処理実行結果が得られる元になった処理実行指示を受信したときに確立されていた通信セッションと同じセッション識別情報の通信セッションが確立されているときに受信された制御識別情報とを含むので、サーバ200が送信した印刷条件設定画面を含むWebページごとに、MFP100がサーバ200に処理を実行させた結果と、MFP100において設定された制御情報とが関連付けられる。
【0102】
ジョブ実行コマンドを受信するMFP100においては、ジョブ実行コマンドに従って処理が実行されるが、例えばジョブ実行コマンドに含まれる制御識別情報に関連付けられた制御情報が記憶されていない場合等には処理の実行に失敗する。処理の実行に失敗した場合、エラーコードを送信する。
【0103】
ステップS123においては、ジョブ実行コマンドを送信したMFP100からエラーコードを受信したか否かを判断する。ネットワークI/F204が、MFP100から送信されてくるエラーコードを受信したか否かを判断する。エラーコードを受信したならば処理をステップS126に進めるが、そうでなければ処理をステップS124に進める。ステップS124においては、印刷条件設定画面を含むWebページをMFP100に送信し、処理をステップS125に進めるが、ステップS126においては、エラー画面を送信し、処理をステップS101に戻す。
【0104】
ステップS125においては、終了指示を検出したか否かを判断する。ステップS101において受信されたWebページの送信要求を送信してきたMFP100との間で確立されていた通信セッションが切断されたことを検出すると、終了指示を検出する。終了指示を検出したならば処理を終了するが、そうでなければ処理をステップS107に戻す。
【0105】
以上説明したように本実施の形態におけるプリントシステム1は、MFP100においてブラウジングプログラムが実行され、サーバ200から送信される印刷条件設定画面300において、ファイル名が選択されると、ファイル名を選択させるための処理をサーバに実行させる処理実行指示がサーバ200に送信され、サーバ200において処理実行指示に従って処理が実行され、処理実行結果、ここでは処理実行指示に含まれるファイル名が記憶される。この場合、MFP100は、ブラウジングプログラムが実行されているので、MFP100が備えるCPU111は、ファイル名が選択されたことを認識することができないが、サーバ200においては、ファイル名を認識する。
【0106】
一方、MFP100において印刷のための設定値などの制御情報が受け付けられ、EEPROM115に制御識別情報と関連付けられて記憶されるとともに、その制御識別情報がサーバ200に送信される。MFP100が、複数の機能を有する場合であっても、MFP100において制御情報が設定されるので、例えば、設定値として組み合わせることのできないものが設定されないようにすることができる。
【0107】
さらに、MFP100において、処理実行結果と制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドがサーバ200から受信されると、処理実行結果と制御情報とに基づいて処理が実行される。このため、サーバ200で実行された処理の結果を利用して処理を実行することができる。また、MFP100においては、ブラウジングプログラムを実行するだけでよいので、特別なプログラムを開発、またはインストールする必要がない。
【0108】
また、サーバにおいては、MFP100,101,102の機能が異なる場合であっても、MFP100,101,102それぞれに対応したプログラムを開発、またはインストールする必要がなく、または、MFP100,101,102それぞれに対応し、組合すことのできない設定値を定義する禁則テーブルなどを記憶する必要がない。
【0109】
なお、上述した実施の形態においては、プリントシステム1について説明したが、図10〜図12に示したWebアプリケーション処理を実行するためのデータ処理方法、またはデータ処理方法をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム、または図13および図14に示したWebサービス提供処理を実行するためのジョブ実行指示方法またはジョブ実行指示方法をコンピュータに実行させるためのジョブ実行指示プログラムとして発明を捉えることができるのはいうまでもない。
【0110】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0111】
<付記>
上述した実施の形態には、次の発明概念が含まれる。
(1) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行し、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示を前記サーバに送信するステップを含む、請求項5に記載のデータ処理プログラム。
(2) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記Webページに含まれる第2コマンドを実行し、前記設定コマンドの送信を前記サーバに要求する設定コマンド送信要求を前記サーバに送信するステップをさらに含む、請求項5または(1)に記載のデータ処理プログラム。
(3) 前記サーバに処理を実行させるステップは、前記Webページに含まれる第3コマンドを実行し、前記ジョブ実行コマンドの送信を前記サーバに要求するジョブ実行コマンド送信要求を前記サーバに送信するステップをさらに含む、請求項5、(1)または(2)に記載のデータ処理プログラム。
(4) 前記外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するステップを前記コンピュータにさらに実行させ、
前記コマンドを送信するステップは、前記制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに前記外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行された前記Webページにより定まる処理の結果とを含むジョブ実行コマンドを生成するステップをさらに含む、請求項11に記載の処理実行指示プログラム。
(5) 前記Webページは、前記設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
前記設定コマンドを送信するステップは、前記第2コマンドを実行する前記外部の装置から前記設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記設定コマンドを送信する、請求項11または(4)に処理実行指示プログラム。
(6) 前記Webページは、前記ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、
前記ジョブ実行コマンドを送信するステップは、前記第3コマンドを実行する前記外部の装置から前記ジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記ジョブ実行コマンドを送信する、請求項11、(4)または(5)のいずれかに記載の処理実行指示プログラム。
【図面の簡単な説明】
【0112】
【図1】本発明の実施の形態の1つにおけるプリントシステムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。
【図3】MFPのCPUの機能の概要をHDDで記憶する情報とともに示す機能ブロック図である。
【図4】サーバのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図5】MFPが備えるCPUが有する機能の概要をEEPROMに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
【図6】印刷条件設定画面の表示例の一例を示す図である。
【図7】制御情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図8】サーバが備えるCPU201が有する機能をHDDに記憶するデータとともに示す機能ブロック図である。
【図9】認証画面の一例を示す図である。
【図10】Webアプリケーション処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】制御情報設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】ジョブ実行処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図13】Webサービス処理の流れの一例を示す第1のフローチャートである。
【図14】Webサービス処理の流れの一例を示す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
【0113】
1 プリントシステム、2 ネットワーク、51 ブラウジング部、53 Webページ受信部、55 Webページ表示部、57 コマンド実行部、63 処理実行指示送信部、65 設定コマンド送信要求部、67 ジョブ実行コマンド送信要求部、71 ジョブ実行部、73 制御情報受付部、75 制御情報記憶部、77 識別情報送信部、79 コマンド受信部、81 処理実行部、100,101,102 MFP、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部、200 サーバ、201 CPU、205 HDD、206 表示部、207 操作部、211 Webページ送信部、213 代替処理実行部、215 設定コマンド送信部、217 識別情報受信部、219 コマンド送信部、221 アドレス帳、223 データ、300 印刷条件設定画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるブラウジング手段と、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶手段と、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信する制御情報送信手段と、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行手段と、を備えたデータ処理装置。
【請求項2】
前記ブラウジング手段は、前記受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行することにより、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示を前記サーバに送信する処理実行指示手段を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記ブラウジング手段は、前記Webページに含まれる第2コマンドを実行することにより、前記設定コマンドの送信を前記サーバに要求する設定コマンド送信要求を前記サーバに送信する設定コマンド送信要求手段をさらに含む、請求項1または2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記ブラウジング手段は、前記Webページに含まれる第3コマンドを実行することにより、前記ジョブ実行コマンドの送信を前記サーバに要求するジョブ実行コマンド送信要求を前記サーバに送信する第2要求手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項5】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるステップと、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
【請求項6】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるステップと、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をデータ処理装置により実行するデータ処理方法。
【請求項7】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行する依頼処理実行手段と、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信する設定指示手段と、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信手段と、を備えたサーバ。
【請求項8】
前記外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するセッション取得手段をさらに備え、
前記コマンド送信手段は、前記制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに前記外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行された前記Webページにより定まる処理の結果とを送信する、請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
前記Webページは、前記設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
前記設定指示手段は、前記第2コマンドを実行する前記外部の装置から前記設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記設定コマンドを送信する、請求項7または8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記Webページは、前記ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、
前記コマンド送信手段は、前記第3コマンドを実行する前記外部の装置から前記ジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記ジョブ実行コマンドを送信する、請求項7〜9のいずれかに記載のサーバ。
【請求項11】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行するステップと、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信するステップと、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をコンピュータに実行させる処理実行指示プログラム。
【請求項12】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行するステップと、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信するステップと、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をサーバにより実行する処理実行指示方法。
【請求項1】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるブラウジング手段と、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶する制御情報記憶手段と、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信する制御情報送信手段と、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行する処理実行手段と、を備えたデータ処理装置。
【請求項2】
前記ブラウジング手段は、前記受信されたWebページに含まれる第1コマンドを実行することにより、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるための処理実行指示を前記サーバに送信する処理実行指示手段を含む、請求項1に記載のデータ処理装置。
【請求項3】
前記ブラウジング手段は、前記Webページに含まれる第2コマンドを実行することにより、前記設定コマンドの送信を前記サーバに要求する設定コマンド送信要求を前記サーバに送信する設定コマンド送信要求手段をさらに含む、請求項1または2に記載のデータ処理装置。
【請求項4】
前記ブラウジング手段は、前記Webページに含まれる第3コマンドを実行することにより、前記ジョブ実行コマンドの送信を前記サーバに要求するジョブ実行コマンド送信要求を前記サーバに送信する第2要求手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
【請求項5】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるステップと、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をコンピュータに実行させるためのデータ処理プログラム。
【請求項6】
サーバからWebページを受信し、前記Webページに従って入力される指示に基づいて、前記サーバに前記Webページにより定まる処理を実行させるステップと、
前記サーバから設定コマンドを受信すると、制御情報を受け付け、前記受け付けられた制御情報をそれを識別するための制御識別情報と関連付けて記憶するステップと、
前記記憶された制御情報に関連付けられた前記制御識別情報を前記サーバに送信するステップと、
前記サーバから前記制御識別情報と前記サーバにより前記Webページにより定まる処理が実行された結果とを含むジョブ実行コマンドを受信すると、前記Webページにより定まる処理が実行された結果と前記制御識別情報に関連付けられた前記制御情報とに基づいて処理を実行するステップと、をデータ処理装置により実行するデータ処理方法。
【請求項7】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行する依頼処理実行手段と、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信する設定指示手段と、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信する識別情報受信手段と、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するコマンド送信手段と、を備えたサーバ。
【請求項8】
前記外部の装置との間で確立された通信セッションを識別するためのセッション識別情報を取得するセッション取得手段をさらに備え、
前記コマンド送信手段は、前記制御識別情報と、該制御識別情報を受信したときに確立されていた通信セッションとセッション識別情報が同じ通信セッションが確立されているときに前記外部の装置から受信される処理実行指示に基づき実行された前記Webページにより定まる処理の結果とを送信する、請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
前記Webページは、前記設定コマンドの送信を要求する設定コマンド送信要求を送信する第2コマンドをさらに含み、
前記設定指示手段は、前記第2コマンドを実行する前記外部の装置から前記設定コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記設定コマンドを送信する、請求項7または8に記載のサーバ。
【請求項10】
前記Webページは、前記ジョブ実行コマンドの送信を要求するジョブ実行コマンド送信要求を送信する第3コマンドをさらに含み、
前記コマンド送信手段は、前記第3コマンドを実行する前記外部の装置から前記ジョブ実行コマンド送信要求が受信されることに応じて、前記ジョブ実行コマンドを送信する、請求項7〜9のいずれかに記載のサーバ。
【請求項11】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行するステップと、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信するステップと、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をコンピュータに実行させる処理実行指示プログラム。
【請求項12】
外部の装置からの要求に応じてWebページを送信し、前記外部の装置から処理実行指示を受信することに応じて、前記Webページにより定まる処理を実行するステップと、
前記外部の装置に、所定の処理を実行するために用いられる制御情報を設定させ、該設定された制御情報を識別するための制御識別情報を送信させる設定コマンドを送信するステップと、
前記設定コマンドの送信に応じて、前記外部の装置から前記制御識別情報を受信するステップと、
前記外部の装置に前記Webページにより定まる処理を実行した結果および前記制御情報を用いて処理を実行させるために、前記Webページにより定まる処理を実行した結果と前記制御識別情報とを含むジョブ実行コマンドを送信するステップと、をサーバにより実行する処理実行指示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−199521(P2009−199521A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42873(P2008−42873)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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