説明

データ制御装置

【課題】 容易に接続される機能ブロックの個数を変更でき、高速で信号伝送を行うデータ制御装置を提供する。
【解決手段】 本発明におけるデータ制御装置1は、直列に接続された複数の機能ブロック装置3と、前記複数の機能ブロック装置3の初段に接続され、前記複数の機能ブロック装置3を制御する制御手段2とを備え、前記各機能ブロック3は、前段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第一の信号受信手段43aと、後段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第一の信号送信手段44bと、後段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第二の信号受信手段44aと、前段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第二の信号送信手段44bとを備え、前記複数の信号は、クロック信号51と、データ信号52とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ制御装置に関し、特に、複数の機能ブロック装置が連結して構成されるデータ制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の機能ブロック装置を組み合わせることで、任意の機能を持つ電子機器を形成するデータ制御装置として、プログラマブルコントローラ(PC)またはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)等がある。プログラマブルコントローラ(PC)またはプログラマブルロジックコントローラ(PLC)は、工場等での機械または装置のシーケンス制御等に用いられている。
【0003】
従来のデータ制御装置では、図14に示す構成が用いられている。
図14に示すデータ制御装置は、カードフレーム91と、バックプレーン92と、カードユニット93とを備える。バックプレーン92は、カードユニット93が接続されるコネクタ94を備える。
【0004】
従来のデータ制御装置は、図14に示すように、バックプレーン92に複数のカードユニット93が接続される。そのため、各カードユニット93に対する信号伝送は、バスを用いて行われる。すなわち、一つの信号ラインに対し複数のカードユニット93が接続された状態となる。このため、各信号ラインの負荷が増加し、信号伝送の高速化が困難であるという問題がある。なお、バックプレーン92の代わりにマザーボード等も用いられる。また、カードユニット93の代わりにドーダーボード等の任意の機能を有する機能ブロック装置が用いられる。
【0005】
上記問題を解決する方法として、シリアルバスを用いた方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0006】
図15は、従来のシリアルバスを用いたプルグラマブルコントローラの構成を示す図である。図15に示すように、複数のモジュール101〜106に対し、シリアルに信号ラインが接続され、シリアルリンクバス107を形成している。これにより、各モジュール間の一つの信号ラインに対し一つのモジュールのみが接続されるので、各信号ラインの負荷を軽減することができる。
【特許文献1】特開平11−338523号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のシリアルバスを用いたデータ制御装置は、各モジュール間での信号伝送を非同期で行っている。そのため、信号伝送の時に、これから信号伝送を開始することを示すコード等を送る必要がある。これにより、受信時にはコードの検出、送信時にはコードの付加が必要である。よって、高速に信号伝送を行えないという問題がある。
【0008】
また、図14に示す従来のデータ制御装置では、バックプレーン92に複数のカードユニット93を接続する。このため、接続するカードユニット93の個数には制限がある。また、接続するカードユニット93の個数の制限を越えて、カードユニット93を接続する場合には、カードフレーム91およびバックプレーン92を変更しなくてはならない。すなわち、複数種類のカードフレーム91およびバックプレーン92を用意する必要がある。よって、接続するカードユニット93の個数を変更するのに手間がかかるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、容易に接続される機能ブロック装置の個数を変更でき、高速で信号伝送を行うデータ制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明に係る機能ブロック装置は、複数の機能ブロック装置が直列に接続されるデータ制御装置に用いられる機能ブロック装置であって、前段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第一の信号受信手段と、後段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第一の信号送信手段と、後段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第二の信号受信手段と、前段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第二の信号送信手段とを備え、前記複数の信号は、クロック信号とデータ信号とを含む。
【0011】
これにより、本発明における機能ブロック装置をデータ制御装置に用いることで、各機能ブロック装置の間での信号伝送を同期制御することができる。よって、従来のデータ制御装置で必要であった、信号伝送の開始を示すコード等を送る必要がない。これにより、高速で信号伝送を行うことができる。また、本発明における機能ブロック装置を用いたデータ制御装置は、複数の機能ブロック装置を任意の個数直列に接続することができる。よって、本発明におけるデータ制御装置は、従来のデータ制御装置で必要であった各カードユニット93を接続するためのバックプレーン92を必要としない。これにより、任意の個数の機能ブロック装置を簡単に接続することができる。よって、接続する機能ブロック装置の個数を簡単に変更することができる。
【0012】
また、上記目的を達成するために、本発明に係るデータ制御装置は、直列に接続された複数の前記機能ブロック装置と、複数の前記機能ブロック装置の初段に接続され、複数の前記機能ブロック装置を制御する制御手段とを備えてもよい。
【0013】
これにより、本発明におけるデータ制御装置は、制御手段および各機能ブロック装置の間での信号伝送を同期制御することができる。よって、従来のデータ制御装置で必要であった、信号伝送の開始を示すコード等を送る必要がない。これにより、高速で信号伝送を行うことができる。また、本発明におけるデータ制御装置は、複数の機能ブロック装置を任意の個数直列に接続することができる。よって、本発明におけるデータ制御装置は、従来のデータ制御装置で必要であった各カードユニット93を接続するためのバックプレーン92を必要としない。これにより、任意の個数の機能ブロック装置を簡単に接続することができる。よって、接続する機能ブロック装置の個数を簡単に変更することができる。
【0014】
また、前記制御手段は、初段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する信号送信手段と、初段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する信号受信手段とを備え、初段の機能ブロック装置の第一の信号受信手段は、制御手段の信号送信手段と接続され、初段以外の機能ブロック装置の第一の信号受信手段は、前段の第一の信号送信手段と接続され、初段の機能ブロック装置の第二の信号送信手段は、制御手段の信号受信手段と接続され、初段以外の機能ブロック装置の第二の信号送信手段は、前段の第二の信号受信手段と接続され、最終段の機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信された複数の信号は、最終段の機能ブロック装置の第二の信号受信手段に受信されてもよい。
【0015】
これにより、本発明におけるデータ制御装置の大きさは、接続された機能ブロック装置の大きさで決まる。従来のデータ制御装置は、カードフレーム91およびバックプレーン92の大きさでデータ制御装置の大きさが決まっていた。つまり、カードユニット93をカードフレーム91およびバックプレーン92に接続できる個数の最大数接続していない場合、カードユニット93が接続されていない領域は、必要のない領域になっていた。一方、本発明におけるデータ制御装置は、接続された機能ブロック装置の大きさで決まるので、データ制御装置の大きさを必要最小限に抑えることができる。さらに、本発明におけるデータ制御装置は、一つの送信信号に対し、一つの受信手段のみが接続される構成をもつ。これにより、各信号の負荷が軽減される。よって、高速に信号伝送を行うことができる。また、各端子における負荷がほぼ等しくなるので、各信号の遅延を考慮する必要がない。よって、各信号の制御を容易に行うことができる。
【0016】
また、前記各機能ブロック装置は、さらに、前記各機能ブロック装置の一方の側面に設けられた第一の接続コネクタと、前記各機能ブロック装置の他方の側面に設けられた第二の接続コネクタとを備え、前記各機能ブロック装置の第一の接続コネクタは、前段の機能ブロックの第二の接続コネクタに接続され、前記各機能ブロック装置の第二の接続コネクタは、後段の機能ブロック装置の第一の接続コネクタに接続されてもよい。
【0017】
これにより、配線長を最短で形成することができるので、各信号の負荷が軽減される。よって、本発明におけるデータ制御装置は、高速に信号伝送を行うことができる。
【0018】
また、前記データ制御装置は、さらに、前記最終段の機能ブロック装置に接続される終端装置を備え、前記最終段の機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信された複数の信号は、前記終端装置を介し、最終段の機能ブロック装置の第二の信号受信手段に受信されてもよい。
【0019】
また、前記各機能ブロックは、さらに、前記機能ブロックの後段に機能ブロック装置が接続されているか否かを判定する接続判定手段と、前記接続判定手段により、前記機能ブロック装置の後段に機能ブロック装置が接続されていない判定がなされた場合に、前記機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信される信号を、前記機能ブロック装置の第二の信号受信手段に帰還する帰還形成手段とを備えてもよい。
【0020】
これにより、前記終端装置を用いることなく、信号伝送経路としてループを形成することができる。よって、終端装置の大きさの分だけデータ制御装置の大きさを小さくできる。また、自動的に最終段の機能ブロック装置に折り返しループが形成せれるので、データ制御装置の設計を容易に行うことができる。
【0021】
また、前記複数の信号は、一定の時間周期を有し、前記時間周期は、複数のタイムスロットを有し、前記各タイムスロットには、各機能ブロック装置に対応する信号が置かれてもよい。
【0022】
これにより、信号の一定の時間周期において各機能ブロック装置が使用するタイムスロットを決め信号伝送を行う。よって、各機能ブロック装置が使用するデータを容易に制御することができる。さらに、信号伝送量の多い機能ブロック装置に対して、使用するタイムスロットを広くとり、信号伝送量の少ない機能ブロック装置に対しては、使用するタイムスロットを狭くすることができる。よって、信号伝送速度の異なる複数の機能ブロック装置を使用する場合でも、各機能ブロック装置に使用するタイムスロットの大きさを変更することで効率良く、信号を伝送することができる。
【0023】
また、前記各機能ブロックは、さらに、前記タイムスロットが、自身の機能ブロックに対応しているか否かを判定するタイムスロット判定手段と、前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に対応するタイムスロットでない場合、前記第一の信号受信手段が受信した信号を、前記第一の信号送信手段に中継する信号中継手段と、前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットである場合、前記第一の信号受信手段が受信した信号を読込む信号読込み手段と、前記第一の信号受信手段が受信した信号の、信号伝送先の機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットの信号を置き換え、前記第一の信号送信手段に置き換えた信号を送る信号置換手段とを備えてもよい。
【0024】
また、前記各機能ブロックは、さらに、前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に対応するタイムスロットでない場合、前記第二の信号受信手段が受信した信号を、前記第二の信号送信手段に中継する信号中継手段と、前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットである場合、前記第二の信号受信手段が受信した信号を読込む信号読込み手段と、前記第二の信号受信手段が受信した信号の、信号伝送先の機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットの信号を置き換え、前記第二の信号送信手段に置き換えた信号を送る信号置換手段とを備えてもよい。
【0025】
これにより、本発明におけるデータ制御装置は、信号の伝送経路が最終段の機能ブロック装置まで行き折り返すループを形成する。これにより、どの機能ブロック装置間であっても、信号の伝送を1サイクルで行うことができる。よって、高速で信号伝送を行うことができる。
【0026】
また、データ制御装置は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)またはプログラマブルコントローラ(PC)であってもよい。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、接続される機能ブロック装置の個数を容易に変更でき、高速で信号伝送を行うデータ制御装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係るデータ制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0029】
(実施の形態1)
まず、本実施の形態におけるデータ制御装置の構成について説明する。
【0030】
図1は、本実施の形態におけるデータ制御装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すデータ制御装置1は、接続する機能ブロック装置(以下、「機能ブロック」と呼ぶ。)の種類および個数を変更することで、種々な機能を有する装置を構成することができる。また、各機能ブロックを接続するためにバックプレーン92またはマザーボード等を必要としない。よって、容易に機能ブロックの個数を変更することができる。
【0031】
図1に示すように、データ制御装置1は、制御装置2と、機能ブロック3および4と、終端装置5とを備える。
【0032】
制御装置2は、機能ブロック3および4の制御を行うCPUモジュール等である。制御装置2は、機能ブロック3と接続される。
【0033】
機能ブロック3および4は、種々な機能を有するブロックである。例えば、機能ブロック3および4は、記憶素子、通信モジュール、画像処理モジュールまたは音声処理モジュール等である。機能ブロック4は、機能ブロック3および終端装置5と接続される。また、機能ブロック3および4は、従来におけるカードユニットおよびドーターボード等に対応する。
【0034】
終端装置5は、機能ブロック4より出力された信号を受け取り、受け取った信号を機能ブロック4に出力する。
【0035】
図2は、機能ブロック3の図1における右上方向からの斜視図である。
図3は、機能ブロック3の図1における左上方向からの斜視図である。
【0036】
図2に示すように、機能ブロック3は、機能ブロック3の側面の一方に連結コネクタ8を備える。また、図3に示すように、機能ブロック3は、機能ブロック3の側面の他方(連結コネクタ8を有する側面と逆方向の側面)に連結コネクタ9を備える。なお、機能ブロック4も機能ブロック3と同様に連結コネクタ8および9を備える。また、制御装置2は、図2と同様に、制御装置2の側面(図1の右方向)に連結コネクタ8を備える。また、終端装置5は、図3と同様に、終端装置5の側面(図1の左方向)に連結コネクタ9を備える。
【0037】
データ制御装置1は、制御装置2、機能ブロック3、機能ブロック4および終端装置5が有する連結コネクタ8および9を接続することにより、制御装置2、機能ブロック3、機能ブロック4および終端装置5をそれぞれ接続する。すなわち、制御装置2の連結コネクタ8と機能ブロック3の連結コネクタ9が接続される。機能ブロック3の連結コネクタ8と機能ブロック4の連結コネクタ9が接続される。機能ブロック4の連結コネクタ8と終端装置5の連結コネクタ9が接続される。また、接続された連結コネクタ8および9を介し、制御装置2、機能ブロック3、機能ブロック4および終端装置5の間で信号の受け渡しが行われる。このように、データ制御装置1は、ビルディングブロック方式によって、任意な機能ブロックを任意な個数だけ接続してシステム構築できる。
【0038】
以上の構成により、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、従来のデータ制御装置で必要であった各機能ブロックを接続するためのバックプレーン92またはマザーボード等を必要としない。これにより、任意の個数の機能ブロックを簡単に接続することができる。また、データ制御装置1の大きさは接続された機能ブロックの大きさで決まる。よって、データ制御装置1の大きさを必要最小限に抑えることができる。
【0039】
図4は、図1に示すデータ制御装置1のブロック構成を示す図である。
図4に示すように、制御装置2、機能ブロック3、機能ブロック4および終端装置5が電気的に直列に接続される。
【0040】
制御装置2と機能ブロック3との間で信号11、16、21および26の受け渡しが行われる。同様に、機能ブロック3と機能ブロック4との間で信号12、15、22および25の受け渡しが行われる。機能ブロック4と終端装置5との間で信号13、14、23および24の受け渡しが行われる。また、信号11〜16および21〜26は、連結コネクタ8および9を介して、制御装置2と機能ブロック3との間、機能ブロック3と機能ブロック4との間、および、機能ブロック4と終端装置5との間で受け渡しが行われる。
【0041】
図5は、図4に示す制御装置2のブロック構成を示す図である。
図5に示すように、制御装置2は、構成制御部31と、機能制御部32と、信号受信部33aおよび34aと、信号送信部33bおよび34bとを備える。
【0042】
構成制御部31は、機能ブロック3および4にアクセスし、各機能ブロックより送られてきた識別IDより、各機能ブロックの機能、および、何個の機能ブロックが接続されている等を判定する構成認証動作を行う。
【0043】
機能制御部32は、機能ブロック3および4の制御を行う。
信号受信部33aは、機能ブロック3から送信された信号を受信し、構成制御部31に送る。
【0044】
信号受信部34aは、機能ブロック3から送信された信号を受信し、機能制御部32に送る。
【0045】
信号送信部33bは、構成制御部31から出力された信号を機能ブロック3に送信する。
【0046】
信号送信部34bは、機能制御部32から出力された信号を機能ブロック3に送信する。
【0047】
図6は、図4に示す機能ブロック3のブロック構成を示す図である。
図6に示す機能ブロック3は、構成格納部41と、機能部42と、信号受信部43a、44a、45aおよび46aと、信号送信部43b、44b、45bおよび46bとを備える。
【0048】
構成格納部41は、機能ブロック3の備える機能および端子情報等を示す、識別ID等を格納する。
【0049】
機能部42は、各機能ブロックの有する機能を実行する。例えば、各機能ブロックが有する機能は、信号記憶機能、通信機能、画像処理機能または音声処理機能等である。また、機能部42は、隣接する機能ブロックまたは制御装置2から入力された信号の中継、読込み、および、隣接する機能ブロックまたは制御装置2へ出力する信号の置き換え等を判定する。機能部42は、前記判定に従い、信号の中継、信号の読み込み、および、信号の置き換え等を行う。
【0050】
信号受信部43aは、前段に接続されている制御装置2から送信された複数の信号を受信し、構成格納部41に送る。
【0051】
信号受信部44aは、後段に接続されている機能ブロック4から送信された信号を受信し、構成格納部41に送る。
【0052】
信号受信部45aは、前段に接続されている制御装置2から送信された信号を受信し、機能部42に送る。
【0053】
信号受信部46aは、後段に接続されている機能ブロック4から送信された信号を受信し、機能部42に送る。
【0054】
信号送信部43bは、構成格納部41から出力された信号を前段に接続されている制御装置2に送信する。
【0055】
信号送信部44bは、構成格納部41から出力された信号を後段に接続されている機能ブロック4に送信する。
【0056】
信号送信部45bは、機能部42から出力された信号を前段に接続されている制御装置2に送信する。
【0057】
信号送信部46bは、機能部42から出力された信号を後段に接続されている機能ブロック4に送信する。
【0058】
機能ブロック4は、図6に示す機能ブロック3と同様のブロック構成であり、説明は省略する。
【0059】
機能ブロック4の信号送信部44bから送信された信号13は、終端装置5を介し、機能ブロック4の信号受信部44aに受信される。同様に、機能ブロック4の信号送信部46bから送信された信号23は、終端装置5を介し、機能ブロック4の信号受信部46aに受信される。
【0060】
このように、データ制御装置1は、図4に示すように、信号伝送経路が折り返しループを形成する特徴をもつ。すなわち、制御装置2より出力された信号11は、機能ブロック3および機能ブロック4を介し、信号13として終端装置5に送られる。終端装置5は、信号13を折り返し、信号14として機能ブロック4に出力する。終端装置5より出力された信号14は、機能ブロック4および機能ブロック3を介し、制御装置2に送られる。このように、制御装置2より出力された信号は、機能ブロック3、機能ブロック4、終端装置5、機能ブロック4および機能ブロック3の順に構成される折り返しループ経路を伝送される。つまり、制御装置2から送信された信号は、機能ブロック3および4を2度通過し、制御装置2に戻ってくる。同様に、信号21〜26が伝送される経路も折り返しループを構成する。
【0061】
また、データ制御装置1は、一つの送信された信号に対し、一つの受信部のみが接続される構成をもつ。つまり、各信号が1対1で接続される。例えば、信号11は、制御装置2の信号送信部33bから送信され、機能ブロック3の信号受信部43aに1対1に受信される。また、データ制御装置1は、伝送する信号を連結コネクタ8および9を介し接続するので、配線長も最短で形成することができる。これらより、伝送経路の浮遊容量を削減し、インピーダンスマッチングが容易になるので、信号の高速伝送が可能となる。
【0062】
次に、本実施の形態におけるデータ制御装置1に用いられる、伝送信号の形式について説明する。
【0063】
図7は、データ制御装置1の信号伝送に用いられる信号11の一例を示す図である。なお、信号12〜16および21〜26も同様の構成である。
【0064】
図7に示すように、信号11は、クロック51と、制御信号52と、データ53とを有する。
【0065】
例えば、図7に示すように、1サイクルを16クロックとする。ここで、1サイクルとは、データ制御装置1に用いられる信号処理の基準となる一定の時間周期であり、例えば、125μsecである。
【0066】
制御信号52は、機能ブロック3および機能ブロック4の動作を制御する信号であり、1ビットまたは複数ビットからなる。機能ブロック3および機能ブロック4は、制御信号52により、データ53の中継、受信および書き換え等の動作を行う。
【0067】
データ53は、制御装置2、機能ブロック3および機能ブロック4に送られるデータ信号であり、1ビットまたは複数ビットからなる。
【0068】
データ制御装置1は、信号の1サイクルを複数のタイムスロットに分割し信号伝送を行う。各タイムスロットには、各機能ブロックに対応する信号が置かれる。例えば、1サイクルにおいて、最初の4クロックを機能ブロック3に対応するタイムスロットとし、次の4クロックを機能ブロック4に対応するタイムスロットとして使用する。すなわち、機能ブロック3は、制御信号52の制御コードA54により、データ53のデータA56を読込む。機能ブロック4は、制御信号52の制御コードB55により、データ53のデータB57を読込む。このような信号伝送方法をもちいることで、各機能ブロックが使用するデータを容易に制御することができる。
【0069】
また、データ制御装置1は、上述したように、一つの出力信号に対し、一つの受け手のみが接続される構成をもつ。これにより、各端子における負荷がほぼ等しくなるので、各信号の遅延を考慮する必要がない。すなわち、クロック51と、制御信号52およびデータ53とに生じる遅延は少ない。よって、各信号の制御を容易に行うことができる。
【0070】
また、図7では、機能ブロック3および4に対応するタイムスロットは共に4クロックであるが、各機能ブロックに対応するタイムスロットは同じクロック数である必要はない。例えば、機能ブロック3が6クロック使用し、機能ブロック4が2クロック使用してもよい。つまり、信号伝送量の多い機能ブロックに対して、使用するタイムスロットを広くとり、信号伝送量の少ない機能ブロックに対しては、使用するタイムスロットを狭くすることができる。これにより、信号伝送速度の異なる複数の機能ブロックを使用する場合でも、各機能ブロックに使用するタイムスロットのクロック数を変更することで効率良く、信号を伝送することができる。
【0071】
次に、本実施の形態におけるデータ制御装置1の動作を説明する。
図8は、データ制御装置1における接続された機能ブロックの構成認証動作のフローチャートである。以下、図7および図8を用いて、データ制御装置1における接続された機能ブロックの構成認証動作を説明する。
【0072】
まず、制御装置2の構成制御部31より、機能ブロック3および4にアクセスが行われる(S1)。すなわち、構成制御部31は、制御信号52の制御コードA54に、機能ブロック3が機能ブロック3の構成格納部41に格納している識別IDを出力する命令を出力する。構成制御部31は、制御信号52の制御コードB55に、機能ブロック4が機能ブロック4の構成格納部41に格納している識別IDを出力する命令を出力する。
【0073】
上記命令に従い、各機能ブロック3および4は、指定されたタイムスロットに識別IDを示す信号を出力する(S2)。すなわち、機能ブロック3は、データA56に機能ブロック3の識別IDを出力する。機能ブロック4は、データB57に機能ブロック4の識別IDを出力する。
【0074】
構成制御部31は、各ブロックより出力された識別IDを読込む。構成制御部31は、読込んだ識別IDと、構成制御部31が格納しているテーブルとから、各機能ブロックの機能(端子情報、信号伝送速度および処理機能等)を判定する。ここで、前記テーブルには、識別IDに対する機能ブロックの機能を示す情報が含まれている。また、構成制御部31は、接続された機能ブロックの個数を判定する(S3)。構成制御部31は、各機能ブロックの機能の判定結果より、各機能ブロックに対応するタイムスロットの割り当てを行う。
【0075】
構成制御部31は、割り当てたタイムスロットの情報を、機能ブロック3および4の構成格納部41および制御装置2の機能制御部32に出力する(S4)。
【0076】
以上の動作より、接続された各機能ブロックの機能および個数が判定される。また、判定結果より、各機能ブロックに対応するタイムスロットの割り当てが行われる。
【0077】
図9は、各機能ブロックの信号受信動作を示すフローチャートである。
図10は、データ制御装置1を伝送される信号の一例を示した図である。
【0078】
図9および図10を用いて、制御装置2から機能ブロック3に信号を伝送する動作を説明する。なお、制御装置2から機能ブロック3に信号1A61が伝送されるとする。
【0079】
まず、制御装置2は、機能ブロック3に対応するタイムスロットにデータ1A61を出力する。また、制御装置2は、機能ブロック4に対応するタイムスロットにデータ1B62を出力する。また、データ1A61の制御信号52には受信命令が含まれる。
【0080】
機能ブロック3の機能部42は、送られてきた信号21が自身の機能ブロック3に対応するタイムスロットであるか否かを判定する(S11)。データ1A61は、機能ブロック3に対応するタイムスロットなので(S11でYes)、機能ブロック3の機能部42は、データ1A61に受信命令が含まれているか否かを判定する(S12)。受信命令が含まれているので(S12でYes)、機能ブロック3の機能部42は、データ1A61を読込む(S13)。すなわち、機能ブロック3の機能部42は、機能ブロック3の信号受信手段45aが受信した信号を読込む。機能ブロック3は、送られてきた信号21のデータ1A61を信号22として出力する(S14)。また、データ1B62は、機能ブロック3に対応するタイムスロットではないので(S11でNo)、機能ブロック3は、送られてきた信号21のデータ1B62を中継し、信号22として出力する(S14)。すなわち、機能ブロック3の機能部42は、機能ブロック3の信号受信部45aが受信した信号を、機能ブロック3の信号送信手段46bに中継する。
【0081】
機能ブロック4の機能部42は、送られてきた信号22が自身の機能ブロック4に対応するタイムスロットであるか否かを判定する(S11)。データ1A61は、機能ブロック4に対応するタイムスロットではないので(S11でNo)、機能ブロック4は、送られてきた信号22のデータ1A61を中継し、信号23として出力する(S14)。また、データ1B62は、機能ブロック4に対応するタイムスロットなので(S11でYes)、機能ブロック4の機能部42は、データ1B62に受信命令が含まれているか否かを判定する(S12)。受信命令が含まれていないので(S12でNo)、機能ブロック4は、送られてきた信号22のデータ1B62を中継し、信号23として出力する(S14)。
【0082】
上記動作により、制御装置2より出力されたデータ1A61を機能ブロック3に伝送することができる。
【0083】
図11は、各機能ブロックの信号送信動作を示すフローチャートである。
図10および図11を用いて、機能ブロック4から機能ブロック3に信号伝送を行う動作について説明する。機能ブロック4から出力されたデータ3A64が機能ブロック3に伝送されるとする。また、以下の説明において、受信動作についての詳細な説明は、上述の説明と重複するので省略する。
【0084】
制御装置2は、信号21の機能ブロック3に対応するタイムスロットにデータ2A63を出力する。また、データ2A63の制御信号52には、機能ブロック4に対する送信命令が含まれる。信号21は、機能ブロック3を介し信号22として出力される。
【0085】
機能ブロック4の機能部42は、送られてきた信号22に、自身の機能ブロック4に対する送信命令が含まれているか否かを判定する(S21)。データ3A64には、機能ブロック4に対する送信命令が含まれているので(S21でYes)、機能ブロック4の機能部42は、データ2A63をデータ3A64に置き換える(S22)。すなわち、機能ブロック4の機能部42は、機能ブロック4の信号受信手段45aが受信した信号の、信号伝送先の機能ブロック3に割り当てられたタイムスロットの信号を置き換え、機能ブロック4の信号送信手段46bに置き換えた信号を送る。また、データ3A64には、機能ブロック3に対する受信命令が含まれる。機能ブロック4は、置き換えたデータ3A64を信号23として出力する(S23)。また、データ2B65には、機能ブロック4に対する送信命令が含まれていないので(S21でNo)、機能ブロック4は、送られてきた信号22のデータ2B65を中継し、信号23として出力する(S23)。
【0086】
信号23は、終端装置5および機能ブロック4を介し信号25として、機能ブロック3に送られる。
【0087】
機能ブロック3は、信号25の機能ブロック3に対応するタイムスロットのデータ3A64を受信する。
【0088】
上記動作により、機能ブロック4より出力されたデータ3A64を機能ブロック3に伝送することができる。例えば、図15に示す従来の方法では、上記動作(信号の送信および受信)を行うためには2回の非同期動作(送信動作および受信動作)が必要となる。一方、本実施の形態におけるデータ制御装置1では、上記動作を1サイクルで行うことができる。すなわち、信号の伝送経路が終端装置5を介して折り返すループを形成することにより、どの機能ブロック間であっても、信号の伝送を1サイクルで行うことができる。よって、高速で信号伝送を行うことができる。
【0089】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、各機能ブロックおよび制御装置2との間における信号伝送を同期して行うことができる。これにより、従来のデータ制御装置で必要であった、信号伝送の開始を示すコード等を送る必要がない。これにより、高速で信号伝送を行うことができる。また、種々の機能を有するデータ制御装置1を、容易に制御することができる。
【0090】
以上より、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、従来のデータ制御装置で必要であった各機能ブロックを接続するためのバックプレーン92またはマザーボード等を必要としない。これにより、任意の個数の機能ブロックを簡単に接続することができる。また、データ制御装置1の大きさは接続された機能ブロックの大きさで決まる。よって、データ制御装置1の大きさを必要最小限に抑えることができる。
【0091】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、各機能ブロックおよび制御装置2との間における信号伝送を同期して行うことができる。これにより、従来のデータ制御装置で必要であった、信号伝送の開始を示すコード等を送る必要がない。これにより、高速で信号伝送を行うことができる。また、種々の機能を有するデータ制御装置1を、容易に制御することができる。
【0092】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、信号の1サイクルにおいて各機能ブロックが使用する領域を決め信号伝送を行う。これにより、各機能ブロックが使用するデータを容易に制御することができる。
【0093】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、一つの出力信号に対し、一つの受け手のみが接続される構成をもつ。また、配線長も最短で形成することができる。これらより、各信号の負荷が軽減される。よって、高速に信号伝送を行うことができる。また、各端子における負荷がほぼ等しくなるので、各信号の遅延を考慮する必要がない。よって、各信号の制御を容易に行うことができる。
【0094】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、信号伝送量の多い機能ブロックに対して、使用するタイムスロットを広くとり、信号伝送量の少ない機能ブロックに対しては、使用するタイムスロットを狭くすることができる。よって、信号伝送速度の異なる複数の機能ブロックを使用する場合でも、各機能ブロックに使用するタイムスロットのクロック数を変更することで効率良く、信号を伝送することができる。
【0095】
また、本実施の形態におけるデータ制御装置1は、信号の伝送経路が終端装置5を介して折り返すループを形成する。これにより、どの機能ブロック間であっても、信号の伝送を1サイクルで行うことができる。よって、高速で信号伝送を行うことができる。
【0096】
なお、上記説明では、機能ブロックは2個としているが、機能ブロックの数はこれに限らない。また、機能ブロック数が増えた場合には、伝送される信号に新たな機能ブロックが使用するタイムスロットが作成される。
【0097】
また、1サイクルのクロック数を16としているが、1サイクルのクロック数はこれに限らない。また、1サイクルを125μsとしているがこれに限らない。
【0098】
また、上記説明では、各機能ブロックに対するタイムスロットを4クロックとしているが、クロック数はこれに限らない。
【0099】
また、連結コネクタ8および9は、図2および図3に示す形状を用いているが、各機能ブロックを電気的に接続する構成であればこれに限らない。
【0100】
また、図1において、箱状の形状の終端装置5を用いているが、形状はこれに限らない。例えば、終端装置5は、機能ブロック4の連結コネクタ8に嵌合するコネクタでもよい。
【0101】
また、信号伝送に用いる信号として、図7に示すように、クロック51、制御信号51およびデータ53を示したが、これに加えタイミングパルス等を用いてもよい。また、制御信号51の代わりにタイミングパルスのみを用いてもよい。
【0102】
また、信号伝送に制御信号51を用いているが、制御信号51を用いず、タイムスロットに読み出しおよび置き換えを割り当て用いてもよい。すなわち、各タイムスロットは、対応する機能ブロックおよび動作に割り当てられる。
【0103】
また、1サイクルを複数のタイムスロットに対応する機能ブロックを割り当て、信号伝送の制御を行っているが、タイムスロットを分割せず、制御信号52に送信および受信を行う機能ブロックの情報を加えてもよい。
【0104】
(実施の形態2)
実施の形態1におけるデータ制御装置1では、信号を伝送するループ経路を形成するために、終端装置5が必要である。そのため、任意の機能を有するデータ制御装置1を設計する場合、常に終端装置5を組み込まなくてはならない。これにより、データ制御装置1の大きさが大きくなる問題がある。また、データ制御装置1の設計に手間がかかるという問題がある。実施の形態2では、終端装置5を必要としない、データ制御装置1について説明する。
【0105】
図12は、実施の形態2におけるデータ制御装置1の構成を示すブロック図である。図12に示すデータ制御装置1は、終端装置5を有さない点が、実施の形態1におけるデータ制御装置1と異なる。
【0106】
図13は、図12における機能ブロック6の構成を示すブロック図である。なお、図6と同様の要素には同様の符号が付しており、詳しい説明は省略する。
【0107】
図13に示す、機能ブロック6は、構成格納部41と、機能部42と、信号受信部43a、44a、45aおよび46aと、信号送信部43b、44b、45bおよび46bと、接続判定部81と、ループ形成部82および83とを備える。
【0108】
接続判定部81は、機能ブロック6の後段(制御装置2が接続されている方向の逆の方向)に、機能ブロックが接続されているか否かを判定する。また、判定した結果をループ形成部82および83に送る。
【0109】
ループ形成部82は、接続判定部81により機能ブロック6の後段に機能ブロックが接続されていない判断がなされた場合に、信号送信部44bから送信された信号を、信号受信部44aに帰還する。
【0110】
ループ形成部83は、接続判定部81により機能ブロック6の後段に機能ブロックが接続されていない判断がなされた場合に、信号送信部46bから送信された信号を、信号受信部46aに帰還する。
【0111】
よって、機能ブロック6は、機能ブロック6の後段に、機能ブロックが接続されている場合には、図6に示す機能ブロック3と同様に、信号送信部44bおよび46bより出力された信号を、後段の機能ブロックに出力する。また、機能ブロック6の後段に、機能ブロックが接続されていない場合には、信号送信部44bおよび46bより出力された信号は、ループ形成部82および83により形成されたループ経路を介し、信号受信部44aおよび46aに入力される。
【0112】
以上の構成により、実施の形態2におけるデータ制御装置1は、終端装置5を用いることなく、信号伝送経路としてループを形成することができる。よって、データ制御装置1の大きさを小さくできる。また、自動的に後段に機能ブロックが接続されているか否かを判定し、接続されていない場合には折り返しループ経路を形成する。よって、データ制御装置1の設計を容易に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、データ制御装置に適用でき、特に工業用電子機器、デジタルAV応用機器、有線、無線および衛星通信機器等の複数の機能ブロック装置が連結して構成されるデータ制御装置に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】実施の形態1におけるデータ制御装置の斜視図である。
【図2】機能ブロック3の斜視図である。
【図3】機能ブロック3の斜視図である。
【図4】実施の形態1におけるデータ制御装置のブロック図である。
【図5】制御装置2のブロック図である。
【図6】実施の形態1における機能ブロック3のブロック図である。
【図7】伝送される信号のタイミングチャートである。
【図8】接続された機能ブロックの構成認証動作のフローチャートである。
【図9】各機能ブロックの信号受信動作を示すフローチャートである。
【図10】伝送される信号のタイミングチャートである。
【図11】各機能ブロックの信号送信動作を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態2におけるデータ制御装置のブロック図である。
【図13】実施の形態2における機能ブロック6のブロック図である。
【図14】従来のデータ制御装置の斜視図である。
【図15】従来のシリアルバスを用いたデータ制御装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0115】
1 データ制御装置
2 制御装置
3、4、6、7 機能ブロック
5 終端装置
8、9 接続コネクタ
11〜16、21〜26 信号
31 構成制御部
32 機能制御部
33a、34a、43a〜46a 信号受信部
33b、34b、43b〜46b 信号送信部
41 構成格納部
42 機能部
51 クロック
52 制御信号
53 データ
81 接続判定部
82、83 ループ形成部
91 カードフレーム
92 バックプレーン
93 カードユニット
94 コネクタ
101〜106 モジュール
107 シリアルリンクバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能ブロック装置が直列に接続されるデータ制御装置に用いられる機能ブロック装置であって、
前段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第一の信号受信手段と、
後段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第一の信号送信手段と、
後段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する第二の信号受信手段と、
前段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する第二の信号送信手段とを備え、
前記複数の信号は、クロック信号とデータ信号とを含む
ことを特徴とする機能ブロック装置。
【請求項2】
請求項1記載の直列に接続された複数の機能ブロック装置と、
前記複数の機能ブロック装置の初段に接続され、前記複数の機能ブロック装置を制御する制御手段とを備える
ことを特徴とするデータ制御装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
初段の機能ブロック装置に複数の信号を1対1に送信する信号送信手段と、
初段の機能ブロック装置から出力された複数の信号を1対1に受信する信号受信手段とを備え、
初段の機能ブロック装置の第一の信号受信手段は、制御手段の信号送信手段と接続され、
初段以外の機能ブロック装置の第一の信号受信手段は、前段の第一の信号送信手段と接続され、
初段の機能ブロック装置の第二の信号送信手段は、制御手段の信号受信手段と接続され、
初段以外の機能ブロック装置の第二の信号送信手段は、前段の第二の信号受信手段と接続され、
最終段の機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信された複数の信号は、最終段の機能ブロック装置の第二の信号受信手段に受信される
ことを特徴とする請求項2記載のデータ制御装置。
【請求項4】
前記各機能ブロック装置は、さらに、
前記各機能ブロック装置の一方の側面に設けられた第一の接続コネクタと、
前記各機能ブロック装置の他方の側面に設けられた第二の接続コネクタとを備え、
前記各機能ブロック装置の第一の接続コネクタは、前段の機能ブロックの第二の接続コネクタに接続され、
前記各機能ブロック装置の第二の接続コネクタは、後段の機能ブロック装置の第一の接続コネクタに接続される
ことを特徴とする請求項2または3記載のデータ制御装置。
【請求項5】
前記データ制御装置は、さらに、
前記最終段の機能ブロック装置に接続される終端装置を備え、
前記最終段の機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信された複数の信号は、前記終端装置を介し、最終段の機能ブロック装置の第二の信号受信手段に受信される
ことを特徴とする請求項2、3または4記載のデータ制御装置。
【請求項6】
前記各機能ブロックは、さらに、
前記機能ブロックの後段に機能ブロック装置が接続されているか否かを判定する接続判定手段と、
前記接続判定手段により、前記機能ブロック装置の後段に機能ブロック装置が接続されていない判定がなされた場合に、前記機能ブロック装置の第一の信号送信手段から送信される信号を、前記機能ブロック装置の第二の信号受信手段に帰還する帰還形成手段とを備える
ことを特徴とする請求項2、3または4記載のデータ制御装置。
【請求項7】
前記複数の信号は、一定の時間周期を有し、
前記時間周期は、複数のタイムスロットを有し、
前記各タイムスロットには、各機能ブロック装置に対応する信号が置かれる
ことを特徴と請求項2、3、4、5または6記載のデータ制御装置。
【請求項8】
前記各機能ブロックは、さらに、
前記タイムスロットが、自身の機能ブロックに対応しているか否かを判定するタイムスロット判定手段と、
前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に対応するタイムスロットでない場合、前記第一の信号受信手段が受信した信号を、前記第一の信号送信手段に中継する信号中継手段と、
前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットである場合、前記第一の信号受信手段が受信した信号を読込む信号読込み手段と、
前記第一の信号受信手段が受信した信号の、信号伝送先の機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットの信号を置き換え、前記第一の信号送信手段に置き換えた信号を送る信号置換手段とを備える
ことを特徴とする請求項7記載のデータ制御装置。
【請求項9】
前記各機能ブロックは、さらに、
前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に対応するタイムスロットでない場合、前記第二の信号受信手段が受信した信号を、前記第二の信号送信手段に中継する信号中継手段と、
前記タイムスロットが前記機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットである場合、前記第二の信号受信手段が受信した信号を読込む信号読込み手段と、
前記第二の信号受信手段が受信した信号の、信号伝送先の機能ブロック装置に割り当てられたタイムスロットの信号を置き換え、前記第二の信号送信手段に置き換えた信号を送る信号置換手段とを備える
ことを特徴とする請求項8記載のデータ制御装置。
【請求項10】
請求項1〜9記載のデータ制御装置は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)またはプログラマブルコントローラ(PC)である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−79731(P2007−79731A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−264320(P2005−264320)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(305033620)久米電気株式会社 (3)
【Fターム(参考)】