説明

トール様受容体7の調節物質としてのプリン誘導体およびその使用



本出願は、患者におけるトール様受容体7(TLR7)活性に関連した疾患または状態を予防しまたは治療するのに使用される、化合物および医薬組成物と、方法とを対象とする。本出願は、式IもしくはIIのプリン化合物:または、医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステル、そのような化合物を含有する組成物、そのような化合物の投与を含む治療方法、およびそのような化合物と少なくとも1種の追加の活性剤の投与を含む治療方法を含む。前記化合物は、トール様受容体7の調節物質として使用される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IもしくはIIの化合物、または医薬品として許容されるその塩:
【化109】

(式中、
は、−NH−、−O−、アルキレン、置換アルキレン、アルケニレン、置換アルケニレン、アルキニレン、置換アルキニレン、カルボシクリレン、置換カルボシクリレン、ヘテロシクリレン、または置換ヘテロシクリレンであり;
Dは、カルボシクリレンまたはヘテロシクリレンであり;
各Lは、独立して、アルキレンまたは置換アルキレンであり;
各Rは、独立して、−NRであり;
mは1または2であり;
は、共有結合、−NH−、−O−、または−S−であり;
は、H、ハロ、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)OR、−S(O)NR、−S(O)、−S(O)R、−S(O)OR、または−S(O)NRであり;
は、−NH−、−O−、−S−、−N(R)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または共有結合であり;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−S(O)R、−S(O)、−C(O)OR、もしくは−C(O)NRであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、もしくは置換ヘテロシクリルアルキルであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
10は、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、アミノ、ヘテロアルキル、または置換ヘテロアルキルであり;
nは、0から5の整数であり;
ただし、下記の事項、すなわち:
(a)Xが−CH−であり、Dが1,4−フェニレンであり、R−L−がCHCHCHCHO−またはCH−O−CHCH−Oであり、n=0、m=1である場合、NRは、(1)4−置換または4,4−二置換ピペリジンまたはピペラジン(2)−NHCHではなく;
(b)Xが−CH−であり、Dが1,4−フェニレンまたは1,4−ピペリジニレンであり、R−L−がCHCHCHCHO−またはCH−O−CHCH−Oであり、n=0、m=1である場合、RもRも置換アルキル、置換ヘテロシクリル、置換ベンジルではなく;
(c)Xが−CH−であり、Dが2,5−ピリジレンであり、R−L−がCHCHCHCHO−またはCH−O−CHCH−Oであり、n=0、m=1である場合、NRは、ピロリル、ピペラジル、N(CHではない
ことを条件とする。)。
【請求項2】
が、アルキレンまたは置換アルキレンであり、前記置換アルキレンは、ハロ、ヒドロキシル、アミノ、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、シアノ、アジド、ニトロ、アルキル、置換アルキル、およびこれらの組合せからなる群から選択される1個または複数の置換基で置換されたアルキレンを含む、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
mが1であり;
Dがアリーレンまたはヘテロアリーレンであり;
式IのL−Rが−OHであり;
が−NRであり;
およびRが、これらが共に結合する窒素と一緒になって置換または非置換複素環を形成し、ただし前記複素環は、N、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4から6員単環式完全飽和もしくは部分不飽和環、またはN、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する10から12員縮合二環式完全飽和もしくは部分不飽和環である、
請求項1または2のいずれかに記載の化合物。
【請求項4】
−L−Rが−O−アルキルまたは−O−アルキレン−O−アルキルである、請求項1から3のいずれかに記載の化合物。
【請求項5】
式Iが式Iaによって表される、請求項1に記載の化合物、または医薬品として許容されるその塩
【化110】

(式中、
は、−NRであり;
は、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)OR、−S(O)NR、−S(O)OR、または−S(O)NRであり;
は、−NH−、−O−、−S−、−N(R)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または共有結合であり;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−S(O)R、−S(O)、−C(O)OR、もしくは−C(O)NRであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、もしくは置換ヘテロシクリルアルキルであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキル、保護基、またはプロドラッグ部分であり;
10は、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、アミノ、ヘテロアルキル、または置換ヘテロアルキルであり;
nは、0から4の整数である。)。
【請求項6】
がNRであり;
およびRが、これらが共に結合する窒素と一緒になって置換または非置換複素環を形成し、ただし前記複素環は、N、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4から6員単環式の完全飽和、部分不飽和、もしくはヘテロアリール環、またはN、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する10から12員縮合二環式完全飽和もしくは部分不飽和環である、
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
前記複素環が、下式からなる群から選択される、請求項6に記載の化合物。
【化111】

【請求項8】
が、NRであり;
が、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリルアルキル、または置換カルボシクリルアルキルであり;
が、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−C(O)OR、または−C(O)NRである、
請求項1、2、または5のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
が、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)OR、−S(O)NR、−S(O)OR、または−S(O)NRである、
請求項1から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
−L−Rが、−O−アルキル、−O−(置換アルキル)、−O−カルボシクリル、−O−ヘテロシクリル、−O−カルボシクリルアルキル、−O−ヘテロシクリルアルキル、または−O−アルキレン−O−アルキルであり、
がHである、
請求項1から3または5から8のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
がNRであり、RおよびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式からなる群から選択される複素環を形成する、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【化112】

【請求項12】
がNRであり、RおよびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式からなる群から選択される複素環を形成する、請求項1から7または10のいずれかに記載の化合物。
【化113】

【請求項13】
が−NRであり;
が、H、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)OR、または−S(O)NRであり;
が、−O−であり;
が、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−S(O)R、−S(O)、−C(O)OR、もしくは−C(O)NRであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成する、
請求項1、2、または5のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
−L−Rが、−OCHCHOCH、−OCHCHCH、−OCHCHCHCH、−O−i−ブチル、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチル、−OCH−シクロプロピル、−OCH−シクロブチル、−OCHCH−シクロプロピル、−OCHCHCHCHOH、−OCHCF、−OCHCHCF、−OCHCHCHCF、または(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシであり、
がHである、
請求項1から3または5のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
がNRであり、RおよびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式からなる群から選択される複素環を形成する、請求項14に記載の化合物。
【化114】

【化115】

【請求項16】
がNRであり、RおよびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式からなる群から選択される複素環を形成する、請求項14に記載の化合物。
【化116】

【請求項17】
−L−Rが、−OCHCHCHCH、−OCHCHOCH、−OCHCHCF、−OCHCHCHCHOH、または−OCH−シクロプロピルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
式IIが式IIaによって表される、請求項1に記載の化合物、または医薬品として許容されるその塩
【化117】

(式中、
は、−NRであり;
は、H、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−S(O)OR、または−S(O)NRであり;
は、−NH−、−O−、−S−、−N(R)C(O)−、−S(O)−、−S(O)−、または共有結合であり;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−S(O)R、−S(O)、−C(O)OR、もしくは−C(O)NRであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、もしくは置換ヘテロシクリルアルキルであり;または
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換もしくは非置換複素環を形成し;
は、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキル、保護基、またはプロドラッグ部分であり;
10は、ハロゲン、シアノ、アジド、ニトロ、アルキル、置換アルキル、ヒドロキシル、アミノ、ヘテロアルキル、または置換ヘテロアルキルであり;
nは、0、1、2、または3である。)。
【請求項19】
がNRであり;
およびRが、これらが共に結合する窒素と一緒になって置換または非置換複素環を形成し、ただし前記複素環は、N、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する4から6員単環式完全飽和もしくは部分不飽和環、またはN、O、およびSから選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する10から12員縮合二環式完全飽和もしくは部分不飽和環である、
請求項18の記載の化合物。
【請求項20】
前記複素環が、下式からなる群から選択される、請求項19に記載の化合物。
【化118】

【請求項21】
が、NRであり;
が、H、アルキル、置換アルキル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキルであり;
が、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリルアルキル、置換ヘテロシクリルアルキル、−C(O)H、−C(O)R、−C(O)OR、または−C(O)NRである、
請求項18に記載の化合物。
【請求項22】
が、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、カルボシクリル、置換カルボシクリル、カルボシクリルアルキル、置換カルボシクリルアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルである、
請求項18から21のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
−L−Rが、−O−アルキルまたは−O−アルキレン−O−アルキルである、請求項18から22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
が、−NRであり;
が、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、シクリルアルキル、置換シクリルアルキル、シクリルアルキルアルキル、置換シクリルアルキルアルキル、アリール、置換アリール、アリールアルキル、置換アリールアルキル、ヘテロシクリルアルキル、または置換ヘテロシクリルアルキルであり;
が、−O−であり;
が、アルキル、置換アルキル、ヘテロアルキル、置換ヘテロアルキルであり;
およびRが、これらが共に結合する窒素と一緒になって、置換または非置換複素環を形成する、
請求項18に記載の化合物。
【請求項25】
が共有結合であり、RがHまたはハロである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
下式からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステル。
【化119】

【化120】

【化121】

【化122】

【化123】

【化124】

【化125】

【化126】

【化127】

【化128】

【請求項27】
式Iaの化合物、または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステル
【化129】

(式中、
−L−Rが、−OCHCHOCH、−OCHCHCH、−OCHCHCHCH、−O−i−ブチル、−O−シクロブチル、−O−シクロペンチル、−OCH−シクロプロピル、−OCH−シクロブチル、−OCHCH−シクロプロピル、−OCHCHCHCHOH、−OCHCF、−OCHCHCF、−OCHCHCHCF、または(テトラヒドロフラン−2−イル)メトキシであり;
がHであり;
nが0であり;
が−NRであり、RおよびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式
【化130】

からなる群から選択される複素環を形成する。)。
【請求項28】
−L−Rが、−OCHCHCHCH、−OCHCHOCH、−OCHCHCF、−OCHCHCHCHOH、または−OCH−シクロプロピルである、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
−L−Rが−OCHCHCHCHである、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
およびRは、これらが共に結合する窒素と一緒になって、下式からなる群から選択される複素環を形成する、請求項27から29のいずれかに記載の化合物。
【化131】

【請求項31】
下式からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物、または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステル。
【化132】

【請求項32】
請求項1から31のいずれかに記載の少なくとも1種の化合物、または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステルと、
医薬品として許容される担体または賦形剤と
を含む、医薬組成物。
【請求項33】
少なくとも1種の追加の活性剤をさらに含む、請求項32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記少なくとも1種の追加の活性剤が、インターフェロン、リバビリンもしくはその類似体、HCV NS3プロテアーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ1阻害薬、肝臓保護薬、HCV NS5Bポリメラーゼのヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害薬、HCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシド阻害薬、HCV NS5A阻害薬、TLR−7作動薬、シクロフィリン阻害薬、HCV IRES阻害薬、薬物動態増強剤、およびHCVを治療するためのその他の薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される、
請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記少なくとも1種の追加の活性剤が:
(1)ペグ化rIFN−α 2b(PEG−Intron)、ペグ化rIFN−α 2a(Pegasys)、rIFN−α 2b(Intron A)、rIFN−α 2a(Roferon−A)、インターフェロンα(MOR−22、OPC−18、Alfaferone、Alfanative、Multiferon、スバリン)、インターフェロンアルファコン−1(Infergen)、インターフェロンα−n1(Wellferon)、インターフェロンα−n3(Alferon)、インターフェロン−β(Avonex、DL−8234)、インターフェロン−ω(ωDUROS、Biomed 510)、アルブインターフェロンα−2b(Albuferon)、IFNα−2b XL、BLX−883(Locteron)、DA−3021、グリコシル化インターフェロンα−2b(AVI−005)、PEG−Infergen、PEG化インターフェロンλ−1(PEG化IL−29)、ベレロフォン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるインターフェロン;
(2)リバビリン(Rebetol、Copegus)、タリバビリン(Viramidine)、およびこれらの混合物からなる群から選択されるリバビリンおよびその類似体;
(3)ボセプレビル(SCH−503034、SCH−7)、テラプレビル(VX−950)、TMC435350、BI−1335、BI−1230、MK−7009、VBY−376、VX−500、BMS−790052、BMS−605339、PHX−1766、AS−101、YH−5258、YH5530、YH5531、ITMN−191、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS3プロテアーゼ阻害薬;
(4)セルゴシビル(MX−3253)、Miglitol、UT−231B、およびこれらの混合物からなる群から選択されるα−グルコシダーゼ1阻害薬;
(5)IDN−6556、ME 3738、LB−84451、シリビリン、MitoQ、およびこれらの混合物からなる群から選択される肝臓保護薬;
(6)R1626、R7128(R4048)、IDX184、IDX−102、BCX−4678、バロピシタビン(NM−283)、MK−0608、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5Bポリメラーゼのヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害薬;
(7)PF−868554、VCH−759、VCH−916、JTK−652、MK−3281、VBY−708、VCH−222、A848837、ANA−598、GL60667、GL59728、A−63890、A−48773、A−48547、BC−2329、VCH−796(ネスブビル)、GSK625433、BILN−1941、XTL−2125、GS−9190、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシド阻害薬;
(8)AZD−2836(A−831)、A−689、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5A阻害薬;
(9)ANA−975、SM−360320、およびこれらの混合物からなる群から選択されるTLR−7作動薬;
(10)DEBIO−025、SCY−635、NIM811、およびこれらの混合物からなる群から選択されるシクロフィリン阻害薬;
(11)MCI−067からなる群から選択されるHCV IRES阻害薬;
(12)BAS−100、SPI−452、PF−4194477、TMC−41629、ロキシスロマイシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される薬物動態増強剤と;
(13)チモシンα 1(Zadaxin)、ニタゾキサニド(Alinea、NTZ)、BIVN−401(ビロスタット)、PYN−17(アルチレックス)、KPE02003002、アクチロン(CPG−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、XTL−6865、BIT225、PTX−111、ITX2865、TT−033i、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、BMS−650032、BMS−791325、Bavituximab、MDX−1106(ONO−4538)、Oglufanide、VX−497(メリメポジブ)、およびこれらの混合物からなる群から選択される、HCVを治療するためのその他の薬物
からなる群から選択される、請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
トール様受容体7を有する細胞を、有効量の、請求項1から31のいずれかに記載の化合物または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、および/もしくはエステルに接触させるステップ
を含む、トール様受容体7を作動させる方法。
【請求項37】
a)請求項1から31のいずれかに記載の化合物、または医薬品として許容されるその塩、溶媒和物、もしくはエステルを含む、第1の医薬組成物と、
b)インターフェロン、リバビリンもしくはその類似体、HCV NS3プロテアーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ1阻害薬、肝臓保護薬、HCV NS5Bポリメラーゼのヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害薬、HCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシド阻害薬、HCV NS5A阻害薬、TLR−7作動薬、シクロフィリン阻害薬、HCV IRES阻害薬、薬物動態増強剤、およびHCVを治療するためのその他の薬物、またはこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種の追加の活性剤を含む、第2の医薬組成物と
を含む、組合せ医薬品。
【請求項38】
実質的に本明細書に記述される通りである、新しい化合物。
【請求項39】
実質的に本明細書に記述され例示される通りである、請求項1から31のいずれかに記載の化合物。
【請求項40】
実質的に本明細書に記述される通りである、新しい医薬組成物または薬品の調製のための使用。
【請求項41】
治療用物質としての、請求項1から31のいずれかに記載の化合物。
【請求項42】
患者のウイルス感染を治療する薬剤を製造するための、請求項1から31のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項43】
前記薬剤が、少なくとも1種の追加の活性剤をさらに含む、請求項42に記載の使用。
【請求項44】
前記少なくとも1種の追加の活性剤が、
1種もしくは複数のインターフェロン、リバビリンもしくはその類似体、HCV NS3プロテアーゼ阻害薬、α−グルコシダーゼ1阻害薬、肝臓保護薬、HCV NS5Bポリメラーゼのヌクレオシドもしくはヌクレオチド阻害薬、HCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシド阻害薬、HCV NS5A阻害薬、TLR−7作動薬、シクロフィリン阻害薬、HCV IRES阻害薬、薬物動態増強剤、およびHCVを治療するためのその他の薬物、またはこれらの混合物
からなる群から選択される、請求項43に記載の使用。
【請求項45】
前記少なくとも1種の追加の活性剤が、
(1)ペグ化rIFN−α 2b(PEG−Intron)、ペグ化rIFN−α 2a(Pegasys)、rIFN−α 2b(Intron A)、rIFN−α 2a(Roferon−A)、インターフェロンα(MOR−22、OPC−18、Alfaferone、Alfanative、Multiferon、スバリン)、インターフェロンアルファコン−1(Infergen)、インターフェロンα−n1(Wellferon)、インターフェロンα−n3(Alferon)、インターフェロン−β(Avonex、DL−8234)、インターフェロン−ω(ωDUROS、Biomed 510)、アルブインターフェロンα−2b(Albuferon)、IFNα−2b XL、BLX−883(Locteron)、DA−3021、グリコシル化インターフェロンα−2b(AVI−005)、PEG−Infergen、PEG化インターフェロンλ−1(PEG化IL−29)、ベレロフォン、およびこれらの混合物からなる群から選択されるインターフェロン;
(2)リバビリン(Rebetol、Copegus)、タリバビリン(Viramidine)、およびこれらの混合物からなる群から選択されるリバビリンおよびその類似体;
(3)ボセプレビル(SCH−503034、SCH−7)、テラプレビル(VX−950)、TMC435350、BI−1335、BI−1230、MK−7009、VBY−376、VX−500、BMS−790052、BMS−605339、PHX−1766、AS−101、YH−5258、YH5530、YH5531、ITMN−191、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS3プロテアーゼ阻害薬;
(4)セルゴシビル(MX−3253)、Miglitol、UT−231B、およびこれらの混合物からなる群から選択されるα−グルコシダーゼ1阻害薬;
(5)IDN−6556、ME 3738、LB−84451、シリビリン、MitoQ、およびこれらの混合物からなる群から選択される肝臓保護薬;
(6)R1626、R7128(R4048)、IDX184、IDX−102、BCX−4678、バロピシタビン(NM−283)、MK−0608、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5Bポリメラーゼのヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害薬;
(7)PF−868554、VCH−759、VCH−916、JTK−652、MK−3281、VBY−708、VCH−222、A848837、ANA−598、GL60667、GL59728、A−63890、A−48773、A−48547、BC−2329、VCH−796(ネスブビル)、GSK625433、BILN−1941、XTL−2125、GS−9190、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5Bポリメラーゼの非ヌクレオシド阻害薬;
(8)AZD−2836(A−831)、A−689、およびこれらの混合物からなる群から選択されるHCV NS5A阻害薬;
(9)ANA−975、SM−360320、およびこれらの混合物からなる群から選択されるTLR−7作動薬;
(10)DEBIO−025、SCY−635、NIM811、およびこれらの混合物からなる群から選択されるシクロフィリン阻害薬;
(11)MCI−067からなる群から選択されるHCV IRES阻害薬;
(12)BAS−100、SPI−452、PF−4194477、TMC−41629、ロキシスロマイシン、およびこれらの混合物からなる群から選択される薬物動態増強剤と;
(13)チモシンα 1(Zadaxin)、ニタゾキサニド(Alinea、NTZ)、BIVN−401(ビロスタット)、PYN−17(アルチレックス)、KPE02003002、アクチロン(CPG−10101)、KRN−7000、シバシル、GI−5005、XTL−6865、BIT225、PTX−111、ITX2865、TT−033i、ANA 971、NOV−205、タルバシン、EHC−18、VGX−410C、EMZ−702、AVI 4065、BMS−650032、BMS−791325、Bavituximab、MDX−1106(ONO−4538)、Oglufanide、VX−497(メリメポジブ)、およびこれらの混合物からなる群から選択される、HCVを治療するためのその他の薬物
からなる群から選択される、請求項44に記載の使用。

【公表番号】特表2010−532353(P2010−532353A)
【公表日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514814(P2010−514814)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/007955
【国際公開番号】WO2009/005687
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(500029420)ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド (141)
【Fターム(参考)】