ドアウェザーストリップ
【課題】特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、直接、基底部の形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させるドアウェザーストリップを提供することにある。
【解決手段】自動車のドアサッシュ3,4に沿って取付けられる基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア1,2閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12を備えるドアウェザーストリップ5,6であって、基底部11の取付前状態において、基底部11が相対向するドアサッシュ3,4側に向けて突出し、基底部11の取付後状態ではドアサッシュ3,4に弾接して撓み基底部11と略同じ高さになる中空シール部20を基底部11の一部に設けた。
【解決手段】自動車のドアサッシュ3,4に沿って取付けられる基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア1,2閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12を備えるドアウェザーストリップ5,6であって、基底部11の取付前状態において、基底部11が相対向するドアサッシュ3,4側に向けて突出し、基底部11の取付後状態ではドアサッシュ3,4に弾接して撓み基底部11と略同じ高さになる中空シール部20を基底部11の一部に設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアサッシュに沿って取付けられ、ドアの閉時にはボディパネルのドア開口周縁部に弾接して車内外をシールするドアウェザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図8及び図9に示すように、自動車のフロントドア1及びリヤドア2のドアサッシュ3,4の周縁に沿って、ドア1,2の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ5,6が取付けられている。ドアウェザーストリップ5,6は、それぞれ、主として直線部分に使用される押出成形部とコーナー部に使用される型成形部(図9では型成形部を斜線で示した)とが接続されたものである。
【0003】
フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図10(図9のA−A線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される基底部11と、基底部11の車内側と車外側にそれぞれ一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部の車内側と車外側に弾接する中空状のメインシール部12とリップ状のサブシール部13を備えている。また、サブシール部13の付け根の車外側にはヘミング結合されたドアサッシュ3の端部に弾接するリップ部14が設けられている。
そして、基底部11には凹部11aが設けられ、凹部11aにはハイソフトスポンジ材15が設けられ、基底部11とドアサッシュ3(ここではリテーナR)との間をシールして車内側に水が浸入することを防止している。
なお、ここでは基底部11はリテーナRに取付けられているが、リテーナRを設けることなく、ドアサッシュ5にクリップや両面テープを介して直接、取付けられるものも知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−123760号公報
【特許文献2】特開2008−230527号公報
【0005】
また、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図11(図9のB−B線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3にクリップ16を介して取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12とを備えている。なお、ロアー側では、図10に示したような、サブシール部13は消失している。
【0006】
さらに、フロントドア1の後方上部コーナー部において型成形されたドアウェザーストリップ5は、図12及び図13(図12のC−C線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3に沿って取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12と、ドアサッシュ3に弾接するリップ部14と、メインシール部12とリップ部14の間から外周に延びクリップ17を介してドアサッシュ3に取付けられるヒレ片18とを備えている。図12においては、それに記載した2つの白黒三角印の黒側を型成形部,白側を押出成形部としている。
そして、型成形された基底部11にはエプトシーラー19が設けられ、基底部11とドアサッシュ3との間をシールして車内側に水が浸入することを防止している。型成形部では、押出成形部と異なりハイソフトスポンジ材15のようにドアウェザーストリップ5の成形と同時に押出成形することができないため、エプトシーラー19は、型成形された基底部11に仕上げ加工によって接着して設定される。
なお、押出成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11,メインシール部12及びリップ部14は、型成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11,メインシール部12及びリップ部14に連設されてなる。
リヤドア2に取付けられたドアウェザーストリップ6もフロントドア1に取付けられたドアウェザーストリップ5と同様の構成である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、エプトシーラー19を、型成形された基底部11に仕上げ加工によって設定する作業は煩雑で時間がかかるといった問題や、接着が不十分であるとシール機能が低下し、さらにエプトシーラー19がドアウェザーストリップ5から剥がれるといったおそれもある。
また、押出成形された基底部11においてもハイソフトスポンジ材15を使用するとコスト高になるといった問題もある。
【0008】
そこで、本発明の目的とするところは、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、直接、基底部の形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させるドアウェザーストリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のドアウェザーストリップは、自動車のドアサッシュ(3,4)に沿って取付けられる基底部(11)と、前記基底部(11)に一体成形され、ドア(1,2)閉時にボディパネル(8)のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部(12)を備えるドアウェザーストリップ(5,6)であって、
前記基底部(11)の取付前状態において、前記基底部(11)が相対向する前記ドアサッシュ(3,4)側に向けて突出し、前記基底部(11)の取付後状態では前記ドアサッシュ(3,4)に弾接して撓み前記基底部(11)と略同じ高さになる中空シール部(20)を前記基底部(11)の一部に設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のドアウェザーストリップ(5,6)は、前記ドア(1,2)のコーナー部において型成形されてなるものであることを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項3に係る発明は、前記中空シール部(20)は前記メインシール部(12)に一体的に連結され、両者間に仕切りを形成しないことを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、前記中空シール部(20)にノッチ(21)又は、前記中空シール部(20)の他の部位よりも肉厚の薄い薄肉部を形成したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、前記中空シール部(20)の、前記基底部(11)からから延長する方向に設けられた側壁(23)の肉厚(T)を、前記基底部(11)の肉厚(S)よりも薄くしたことを特徴とする。
【0014】
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、自動車のドアサッシュに沿って取付けられる基底部と、ドア閉時にボディパネルのドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部を備えるドアウェザーストリップで、中空シール部を基底部の一部に設け、その中空シール部を、基底部の取付前状態においてドアサッシュ側に向けて突出させ、取付後状態ではドアサッシュに弾接して撓み基底部と略同じ高さになるようにしたので、基底部とドアサッシュとの間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0016】
また本発明は、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、直接、基底部に中空シール部を設けるようにしてその形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させるようにしたので、コストの低廉が図れるとともに製造も容易である。
【0017】
また、中空シール部を基底部の一部に設けるドアウェザーストリップは、押出成形されたものでもコーナー部などにおいて型成形されたものでもよいので、ドアウェザーストリップの全域においてシール機能を向上させることができる。
型成形の場合、中空シール部はメインシール部に一体的に連結され、両者間に仕切りは形成されないので型成形用の芯材を確実に納めることができ、成形に問題はない。
【0018】
また本発明によれば、中空シール部にノッチや薄肉部を形成したり、あるいは、中空シール部の肉厚を基底部の肉厚よりも薄くしたので、中空シール部は一層、撓み易く、シール性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のA−A線拡大断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のB−B線拡大断面図である。
【図3】図1に示すドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図4】図2に示すドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図9のコーナー部における拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図5のD−D線拡大断面図である。
【図7】図6に係るドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図8】自動車を示す側面図である。
【図9】図8に記載のドアウェザーストリップを示す拡大側面図である。
【図10】従来例に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】従来例に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のB−B線拡大断面図である。
【図12】従来例に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図9のコーナー部における拡大斜視図である。
【図13】従来例に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図12のC−C線拡大断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップ5,6について説明する。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0021】
本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップ5,6は、図8及び図9に示すように、自動車のフロントドア1及びリヤドア2のドアサッシュ3,4の周縁に沿って取付けられ、ドア1,2の閉時にボディとの隙間をシールするもので、主として直線部分に使用される押出成形部とコーナー部に使用される型成形部(図9では型成形部を斜線で示した)とが接続されてなる。
【0022】
フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図1に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される基底部11と、基底部11の車内側と車外側にそれぞれ一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部の車内側と車外側に弾接する中空状のメインシール部12とリップ状のサブシール部13を備えている。また、サブシール部13の付け根の車外側にはヘミング結合されたドアサッシュ3の端部に弾接するリップ部14が設けられている。
そして、基底部11の車外側には中空シール部20が設けられている。
【0023】
中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図1に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図1では下側)に向けて突出している。すなわち、基底部11はドアサッシュ3に対して略平行であり、該基底部11の車外側に延長する方向に設けられた側壁23はドアサッシュ3方向に山形に突出している。そして、中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図3に示すように、ドアサッシュ3に弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態で、基底部11とともに、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される。
【0024】
また、中空シール部20を構成する中空壁のドアサッシュ3と接触する部位、すなわち、基底部11の延長方向の側壁23の中空側には3つのノッチ21が形成され、さらに側壁23は、中空シール部20のノッチ21が形成されていない他の部位よりも肉厚を薄くして、ドアウェザーストリップ5をドアサッシュ3に取付けたときに中空シール部20が容易に撓むようにしている。
すなわち、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tを、基底部11の肉厚Sよりも薄くして、中空シール部20が一層、撓み易いようにしている。
さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けて、取付時にはその突起部22からドアサッシュ3に当接させることによりシール性を安定させている。
【0025】
このように中空シール部20を設けることによって、基底部11とリテーナRとの間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0026】
また、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図2及び図4に示すように、ドアサッシュ3にクリップ16を介して取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12とを備えている。なお、ロアー側では、図1に示したような、サブシール部13は消失している。
そして、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11の車外側には、フロントドア1のルーフ側直線部と同様に、内側に3つのノッチ21が形成された中空シール部20が設けられている。
【0027】
この中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図2に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図2では左側)に向けて側壁23が、図1,図3のように突出し、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図4に示すように、ドアサッシュ3に側壁23が弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態で、基底部11とともに、クリップ16を介してドアサッシュ3に取付けられている。また、ルーフ側と同様に、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tは、基底部11の肉厚Sよりも薄くしている。さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けている。
このように中空シール部20を設けることによって、基底部11とドアサッシュ3との間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0028】
さらに、フロントドア1の後方上部コーナー部において型成形されたドアウェザーストリップ5は、図5,図6(図5のD−D線拡大断面図),図7に示すように、ドアサッシュ3に沿って取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12と、ドアサッシュ3に弾接するリップ部14と、メインシール部12とリップ部14の間から外周に延びクリップ17を介してドアサッシュ3に取付けられるヒレ片18とを備えている。図5においては、それに記載した2つの白黒三角印の黒側を型成形部,白側を押出成形部としている。
そして、型成形された基底部11の車外側には中空シール部20が設けられている。
【0029】
この型成形された基底部11の車外側に設けられた中空シール部20は、メインシール部12に一体的に連結され、両者間には型成形用の芯材を入れるための空間を連設され、よって両者間に仕切りは形成されていない。また、型成形された中空シール部20では、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図6に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図6では左斜め下側)に向けて側壁23が図1,図3のように突出し、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図7に示すように、ドアサッシュ3に側壁23が弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態でドアサッシュ3に取付けられている。また、ルーフ側と同様に、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tは、基底部11の肉厚Sよりも薄くしている。さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けている。
このように中空シール部20を設けることによって、型成形部であってもエプトシーラーを使用することなく、基底部11とドアサッシュ3との間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0030】
以上のように本実施形態のドアウェザーストリップ5によれば、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、押出成形部に加えて型成形部においても、直接、基底部11に中空シール部20を設けるようにしてその形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させることができる。
【0031】
なお、本実施形態ではフロントドア1のドアサッシュ3の周縁に沿って取付けられ、ドア1の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ5について説明したが、リヤドア2のドアサッシュ4の周縁に沿って取付けられ、ドア2の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ6についても同様に適用されるもので、ドアウェザーストリップ6の基底部11にも中空シール部20が設けられている。
【0032】
また、本実施形態では、フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図3に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合されるようにしたが、クリップや両面テープなどでドアサッシュ3に取付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 フロントドア
2 リヤドア
3 ドアサッシュ
4 ドアサッシュ
5 ドアウェザーストリップ
6 ドアウェザーストリップ
8 ボディパネル
11 基底部
11a 凹部
12 メインシール部
13 サブシール部
14 リップ部
15 ハイソフトスポンジ材
16 クリップ
17 クリップ
18 ヒレ片
19 エプトシーラー
20 中空シール部
21 ノッチ
22 突起部
23 側壁
R リテーナ
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のドアサッシュに沿って取付けられ、ドアの閉時にはボディパネルのドア開口周縁部に弾接して車内外をシールするドアウェザーストリップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図8及び図9に示すように、自動車のフロントドア1及びリヤドア2のドアサッシュ3,4の周縁に沿って、ドア1,2の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ5,6が取付けられている。ドアウェザーストリップ5,6は、それぞれ、主として直線部分に使用される押出成形部とコーナー部に使用される型成形部(図9では型成形部を斜線で示した)とが接続されたものである。
【0003】
フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図10(図9のA−A線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される基底部11と、基底部11の車内側と車外側にそれぞれ一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部の車内側と車外側に弾接する中空状のメインシール部12とリップ状のサブシール部13を備えている。また、サブシール部13の付け根の車外側にはヘミング結合されたドアサッシュ3の端部に弾接するリップ部14が設けられている。
そして、基底部11には凹部11aが設けられ、凹部11aにはハイソフトスポンジ材15が設けられ、基底部11とドアサッシュ3(ここではリテーナR)との間をシールして車内側に水が浸入することを防止している。
なお、ここでは基底部11はリテーナRに取付けられているが、リテーナRを設けることなく、ドアサッシュ5にクリップや両面テープを介して直接、取付けられるものも知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−123760号公報
【特許文献2】特開2008−230527号公報
【0005】
また、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図11(図9のB−B線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3にクリップ16を介して取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12とを備えている。なお、ロアー側では、図10に示したような、サブシール部13は消失している。
【0006】
さらに、フロントドア1の後方上部コーナー部において型成形されたドアウェザーストリップ5は、図12及び図13(図12のC−C線拡大断面図)に示すように、ドアサッシュ3に沿って取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12と、ドアサッシュ3に弾接するリップ部14と、メインシール部12とリップ部14の間から外周に延びクリップ17を介してドアサッシュ3に取付けられるヒレ片18とを備えている。図12においては、それに記載した2つの白黒三角印の黒側を型成形部,白側を押出成形部としている。
そして、型成形された基底部11にはエプトシーラー19が設けられ、基底部11とドアサッシュ3との間をシールして車内側に水が浸入することを防止している。型成形部では、押出成形部と異なりハイソフトスポンジ材15のようにドアウェザーストリップ5の成形と同時に押出成形することができないため、エプトシーラー19は、型成形された基底部11に仕上げ加工によって接着して設定される。
なお、押出成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11,メインシール部12及びリップ部14は、型成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11,メインシール部12及びリップ部14に連設されてなる。
リヤドア2に取付けられたドアウェザーストリップ6もフロントドア1に取付けられたドアウェザーストリップ5と同様の構成である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、エプトシーラー19を、型成形された基底部11に仕上げ加工によって設定する作業は煩雑で時間がかかるといった問題や、接着が不十分であるとシール機能が低下し、さらにエプトシーラー19がドアウェザーストリップ5から剥がれるといったおそれもある。
また、押出成形された基底部11においてもハイソフトスポンジ材15を使用するとコスト高になるといった問題もある。
【0008】
そこで、本発明の目的とするところは、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、直接、基底部の形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させるドアウェザーストリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のドアウェザーストリップは、自動車のドアサッシュ(3,4)に沿って取付けられる基底部(11)と、前記基底部(11)に一体成形され、ドア(1,2)閉時にボディパネル(8)のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部(12)を備えるドアウェザーストリップ(5,6)であって、
前記基底部(11)の取付前状態において、前記基底部(11)が相対向する前記ドアサッシュ(3,4)側に向けて突出し、前記基底部(11)の取付後状態では前記ドアサッシュ(3,4)に弾接して撓み前記基底部(11)と略同じ高さになる中空シール部(20)を前記基底部(11)の一部に設けたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のドアウェザーストリップ(5,6)は、前記ドア(1,2)のコーナー部において型成形されてなるものであることを特徴とする。
【0011】
さらに、請求項3に係る発明は、前記中空シール部(20)は前記メインシール部(12)に一体的に連結され、両者間に仕切りを形成しないことを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に係る発明は、前記中空シール部(20)にノッチ(21)又は、前記中空シール部(20)の他の部位よりも肉厚の薄い薄肉部を形成したことを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に係る発明は、前記中空シール部(20)の、前記基底部(11)からから延長する方向に設けられた側壁(23)の肉厚(T)を、前記基底部(11)の肉厚(S)よりも薄くしたことを特徴とする。
【0014】
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、自動車のドアサッシュに沿って取付けられる基底部と、ドア閉時にボディパネルのドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部を備えるドアウェザーストリップで、中空シール部を基底部の一部に設け、その中空シール部を、基底部の取付前状態においてドアサッシュ側に向けて突出させ、取付後状態ではドアサッシュに弾接して撓み基底部と略同じ高さになるようにしたので、基底部とドアサッシュとの間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0016】
また本発明は、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、直接、基底部に中空シール部を設けるようにしてその形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させるようにしたので、コストの低廉が図れるとともに製造も容易である。
【0017】
また、中空シール部を基底部の一部に設けるドアウェザーストリップは、押出成形されたものでもコーナー部などにおいて型成形されたものでもよいので、ドアウェザーストリップの全域においてシール機能を向上させることができる。
型成形の場合、中空シール部はメインシール部に一体的に連結され、両者間に仕切りは形成されないので型成形用の芯材を確実に納めることができ、成形に問題はない。
【0018】
また本発明によれば、中空シール部にノッチや薄肉部を形成したり、あるいは、中空シール部の肉厚を基底部の肉厚よりも薄くしたので、中空シール部は一層、撓み易く、シール性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のA−A線拡大断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のB−B線拡大断面図である。
【図3】図1に示すドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図4】図2に示すドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図9のコーナー部における拡大斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図5のD−D線拡大断面図である。
【図7】図6に係るドアウェザーストリップがドアサッシュに取付けられた状態を示す断面図である。
【図8】自動車を示す側面図である。
【図9】図8に記載のドアウェザーストリップを示す拡大側面図である。
【図10】従来例に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のA−A線拡大断面図である。
【図11】従来例に係るドアウェザーストリップの押出成形部を示す、図9のB−B線拡大断面図である。
【図12】従来例に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図9のコーナー部における拡大斜視図である。
【図13】従来例に係るドアウェザーストリップの型成形部を示す、図12のC−C線拡大断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1乃至図9を参照して、本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップ5,6について説明する。なお、従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
【0021】
本発明の実施形態に係るドアウェザーストリップ5,6は、図8及び図9に示すように、自動車のフロントドア1及びリヤドア2のドアサッシュ3,4の周縁に沿って取付けられ、ドア1,2の閉時にボディとの隙間をシールするもので、主として直線部分に使用される押出成形部とコーナー部に使用される型成形部(図9では型成形部を斜線で示した)とが接続されてなる。
【0022】
フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図1に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される基底部11と、基底部11の車内側と車外側にそれぞれ一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部の車内側と車外側に弾接する中空状のメインシール部12とリップ状のサブシール部13を備えている。また、サブシール部13の付け根の車外側にはヘミング結合されたドアサッシュ3の端部に弾接するリップ部14が設けられている。
そして、基底部11の車外側には中空シール部20が設けられている。
【0023】
中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図1に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図1では下側)に向けて突出している。すなわち、基底部11はドアサッシュ3に対して略平行であり、該基底部11の車外側に延長する方向に設けられた側壁23はドアサッシュ3方向に山形に突出している。そして、中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図3に示すように、ドアサッシュ3に弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態で、基底部11とともに、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合される。
【0024】
また、中空シール部20を構成する中空壁のドアサッシュ3と接触する部位、すなわち、基底部11の延長方向の側壁23の中空側には3つのノッチ21が形成され、さらに側壁23は、中空シール部20のノッチ21が形成されていない他の部位よりも肉厚を薄くして、ドアウェザーストリップ5をドアサッシュ3に取付けたときに中空シール部20が容易に撓むようにしている。
すなわち、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tを、基底部11の肉厚Sよりも薄くして、中空シール部20が一層、撓み易いようにしている。
さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けて、取付時にはその突起部22からドアサッシュ3に当接させることによりシール性を安定させている。
【0025】
このように中空シール部20を設けることによって、基底部11とリテーナRとの間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0026】
また、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図2及び図4に示すように、ドアサッシュ3にクリップ16を介して取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12とを備えている。なお、ロアー側では、図1に示したような、サブシール部13は消失している。
そして、フロントドア1のロアー側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5の基底部11の車外側には、フロントドア1のルーフ側直線部と同様に、内側に3つのノッチ21が形成された中空シール部20が設けられている。
【0027】
この中空シール部20は、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図2に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図2では左側)に向けて側壁23が、図1,図3のように突出し、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図4に示すように、ドアサッシュ3に側壁23が弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態で、基底部11とともに、クリップ16を介してドアサッシュ3に取付けられている。また、ルーフ側と同様に、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tは、基底部11の肉厚Sよりも薄くしている。さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けている。
このように中空シール部20を設けることによって、基底部11とドアサッシュ3との間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0028】
さらに、フロントドア1の後方上部コーナー部において型成形されたドアウェザーストリップ5は、図5,図6(図5のD−D線拡大断面図),図7に示すように、ドアサッシュ3に沿って取付けられた基底部11と、基底部11に一体成形され、ドア閉時にボディパネル8のドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部12と、ドアサッシュ3に弾接するリップ部14と、メインシール部12とリップ部14の間から外周に延びクリップ17を介してドアサッシュ3に取付けられるヒレ片18とを備えている。図5においては、それに記載した2つの白黒三角印の黒側を型成形部,白側を押出成形部としている。
そして、型成形された基底部11の車外側には中空シール部20が設けられている。
【0029】
この型成形された基底部11の車外側に設けられた中空シール部20は、メインシール部12に一体的に連結され、両者間には型成形用の芯材を入れるための空間を連設され、よって両者間に仕切りは形成されていない。また、型成形された中空シール部20では、基底部11をドアサッシュ3に取付ける前の状態では、図6に示すように、基底部11が相対向するドアサッシュ3側(図6では左斜め下側)に向けて側壁23が図1,図3のように突出し、基底部11をドアサッシュ3に取付けた後の状態では、図7に示すように、ドアサッシュ3に側壁23が弾接して撓み基底部11と略同じ高さ、すなわち基底部11と略面一の状態でドアサッシュ3に取付けられている。また、ルーフ側と同様に、基底部11からドアサッシュ3側に向けて突出した、中空シール部20を構成する側壁23の部位の肉厚Tは、基底部11の肉厚Sよりも薄くしている。さらに、中空シール部20のドアサッシュ3側には突起部22を設けている。
このように中空シール部20を設けることによって、型成形部であってもエプトシーラーを使用することなく、基底部11とドアサッシュ3との間から水が車内側に浸入することが防止される。
【0030】
以上のように本実施形態のドアウェザーストリップ5によれば、特にエプトシーラーやハイソフトスポンジ材などのシール材を設けることなく、押出成形部に加えて型成形部においても、直接、基底部11に中空シール部20を設けるようにしてその形状に工夫を施すことによりシール機能を向上させることができる。
【0031】
なお、本実施形態ではフロントドア1のドアサッシュ3の周縁に沿って取付けられ、ドア1の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ5について説明したが、リヤドア2のドアサッシュ4の周縁に沿って取付けられ、ドア2の閉時にボディとの隙間をシールするドアウェザーストリップ6についても同様に適用されるもので、ドアウェザーストリップ6の基底部11にも中空シール部20が設けられている。
【0032】
また、本実施形態では、フロントドア1のルーフ側直線部において押出成形されたドアウェザーストリップ5は、図3に示すように、ドアサッシュ3に取付けられたリテーナRに嵌合されるようにしたが、クリップや両面テープなどでドアサッシュ3に取付けるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
1 フロントドア
2 リヤドア
3 ドアサッシュ
4 ドアサッシュ
5 ドアウェザーストリップ
6 ドアウェザーストリップ
8 ボディパネル
11 基底部
11a 凹部
12 メインシール部
13 サブシール部
14 リップ部
15 ハイソフトスポンジ材
16 クリップ
17 クリップ
18 ヒレ片
19 エプトシーラー
20 中空シール部
21 ノッチ
22 突起部
23 側壁
R リテーナ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車のドアサッシュに沿って取付けられる基底部と、前記基底部に一体成形され、ドア閉時にボディパネルのドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部を備えるドアウェザーストリップであって、
前記基底部の取付前状態において、前記基底部が相対向する前記ドアサッシュ側に向けて突出し、前記基底部の取付後状態では前記ドアサッシュに弾接して撓み前記基底部と略同じ高さになる中空シール部を前記基底部の一部に設けたことを特徴とするドアウェザーストリップ。
【請求項2】
前記請求項1に記載のドアウェザーストリップは、前記ドアのコーナー部において型成形されてなるものであることを特徴とするドアウェザーストリップ。
【請求項3】
前記中空シール部は前記メインシール部に一体的に連結され、両者間に仕切りを形成しないことを特徴とする請求項2に記載のドアウェザーストリップ。
【請求項4】
前記中空シール部にノッチ又は、前記中空シール部の他の部位よりも肉厚の薄い薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
【請求項5】
前記中空シール部の、前記基底部から延長する方向に設けられた側壁の肉厚を、前記基底部の肉厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
【請求項1】
自動車のドアサッシュに沿って取付けられる基底部と、前記基底部に一体成形され、ドア閉時にボディパネルのドア開口周縁部に弾接する中空状のメインシール部を備えるドアウェザーストリップであって、
前記基底部の取付前状態において、前記基底部が相対向する前記ドアサッシュ側に向けて突出し、前記基底部の取付後状態では前記ドアサッシュに弾接して撓み前記基底部と略同じ高さになる中空シール部を前記基底部の一部に設けたことを特徴とするドアウェザーストリップ。
【請求項2】
前記請求項1に記載のドアウェザーストリップは、前記ドアのコーナー部において型成形されてなるものであることを特徴とするドアウェザーストリップ。
【請求項3】
前記中空シール部は前記メインシール部に一体的に連結され、両者間に仕切りを形成しないことを特徴とする請求項2に記載のドアウェザーストリップ。
【請求項4】
前記中空シール部にノッチ又は、前記中空シール部の他の部位よりも肉厚の薄い薄肉部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
【請求項5】
前記中空シール部の、前記基底部から延長する方向に設けられた側壁の肉厚を、前記基底部の肉厚よりも薄くしたことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−16469(P2011−16469A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−163102(P2009−163102)
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(000196107)西川ゴム工業株式会社 (454)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【出願人】(000196107)西川ゴム工業株式会社 (454)
【Fターム(参考)】
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