ドアセキュリティシステム
【課題】スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合でも、再びスケジュール制御に復帰させることが可能なドアセキュリティシステムを提供する。
【解決手段】スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合に、予め設定された所定時間経過後、および/または、予め設定された所定時刻になった場合に(周期的に)、自動的にスケジュール制御に復帰させる。あるいは、自動的にスケジュール制御に復帰させるのではなく、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させる。スケジュール復帰させる方法(所定時間自動復帰か所定時刻自動復帰かアナウンス通知か)やタイミング(時間や時刻など)を選択できるようにしても良い。
【解決手段】スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合に、予め設定された所定時間経過後、および/または、予め設定された所定時刻になった場合に(周期的に)、自動的にスケジュール制御に復帰させる。あるいは、自動的にスケジュール制御に復帰させるのではなく、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させる。スケジュール復帰させる方法(所定時間自動復帰か所定時刻自動復帰かアナウンス通知か)やタイミング(時間や時刻など)を選択できるようにしても良い。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアセキュリティシステムに関し、特に、電気錠状態をスケジュール制御している入室管理システムや入退室管理システムなどのドアセキュリティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドアセキュリティシステムとして、扉に電気錠を設置し、この電気錠を制御装置(制御端末)の制御により施解錠する入退室管理システムが使用されている。このようなシステムには、中央管理装置(センター装置)を有し、中央管理装置から遠隔操作により制御装置に指示を出し特定の扉の施錠/解錠操作を行うことが出来るとともに、電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュールとして設定して制御装置に登録することで設定されたスケジュールどおりに扉の施錠/解錠を行うことが可能な構成のものがある。
【0003】
このような電気錠のスケジュール制御を行うものとして、例えば特許文献1,特許文献2などがある。
【0004】
図1は、スケジュール制御による扉の制御状態を表す模式図である。横軸は時間tを示しており、スケジュール1の設定(連続施錠状態(以下、単に「施錠」と呼ぶ場合もある),連続解錠状態(以下、単に「解錠」と呼ぶ場合もある))に合わせ、電気錠状態2はスケジュール1として設定された遠隔操作により施錠,解錠と状態が変化する。
【0005】
ここで、連続施錠状態の場合に、例えば利用者が扉付近に設置されたカードリーダなどの認証端末で認証を行った場合、一時的に電気錠が解錠され、通過後または所定時間経過後に再び連続施錠状態に戻る。
【0006】
また、特許文献2では、連続解錠状態の場合に、利用者が扉のサムターンの操作により手動で電気錠を施錠した場合に、所定時間経過後に電気錠状態を解錠状態に復帰させるものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平3−103582号公報
【特許文献2】特開2004−84193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のような構成の入退室管理システムでは、スケジュール制御を行っている電気錠において、中央管理装置から遠隔操作によりスケジュール外の施解錠の状態変更を行うと、もう一度スケジュール外の遠隔操作を行い、スケジュールの状態と電気錠の状態を一致させない限り、次のスケジュールによる状態変更が発生するまでスケジュール外の状態を維持し続けてしまうため、戻し忘れによりセキュリティがかからない時間帯が生じてしまうという問題点を有していた。
【0009】
図2は、スケジュール制御を行っている扉に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際の扉の制御状態を表す模式図である。スケジュール1で施錠(連続施錠状態)のときに、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作3を行うと、電気錠状態2(a)は解錠となり、その状態を維持する。そして、中央管理装置からもう一度スケジュール外の遠隔操作3を行うまで、この状態は維持されるため、スケジュール外の遠隔操作3を行ってからスケジュール1が解錠(連続解錠状態)となるまでの時間は、スケジュール1と、実際の扉の状態は一致しないという現象が生じる。
【0010】
従来は、スケジュール制御されている電気錠に対して、スケジュール1で施錠のときに現地で認証端末により解錠したときや、特許文献2のようにスケジュール1で解錠のときに現地で手動で施錠したときには、自動的にスケジュールと同じ状態に復帰する機能は考慮されていたが、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行った場合について考慮されていなかった。現地で施錠/解錠の状態を変更した場合は利用者が気付くことができるが、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行った場合、現地から離れているので、遠隔操作者は状態を戻すのを忘れてしまうおそれがあり、また、遠隔操作のため現地での利用者がこの遠隔操作に気付きにくく、気付いたとしても中央管理装置を操作する必要があるのでスケジュールに復帰させることが困難であるという問題がある。
【0011】
本発明は、以上のような背景に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合でも、再びスケジュール制御に復帰させることが可能なドアセキュリティシステムを提供することである。
【0012】
尚、上記した課題以外のその他の課題は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のドアセキュリティシステムでは、例えば、スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合に、予め設定された所定時間経過後、および/または、予め設定された所定時刻になった場合に(周期的に)、自動的にスケジュール制御に復帰させる。あるいは、自動的にスケジュール制御に復帰させるのではなく、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させる。
【0014】
尚、スケジュール復帰させる方法(所定時間自動復帰か所定時刻自動復帰かアナウンス通知か)やタイミング(時間や時刻など)を選択できるようにしても良い。また、電気錠が複数ある場合は、電気錠ごとに設定できるようにしても良い。
【0015】
尚、上記した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、上記した構成以外の本発明の構成の例は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による代表的な効果は、次の通りである。
【0017】
スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合でも、再びスケジュール制御に復帰させることが可能となる。これにより、スケジュール制御の状態への戻し忘れを防止し、一定のセキュリティレベルを維持することが可能である。
【0018】
また、電気錠単位でスケジュール復帰の方法やタイミングを設定することが可能であるため、例えばセキュリティレベルの高い部屋へ入場するための電気錠にはスケジュール自動復帰とスケジュール周期復帰の両方を設定する、スケジュール外の遠隔操作が頻繁に行われ、またその際設定する時間にばらつきがある扉には未復帰のメッセージ機能を設定する、といった運用における汎用性が向上する。
【0019】
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】スケジュール制御による扉の制御状態を表す模式図である。
【図2】スケジュール外の遠隔操作を行った際の扉の制御状態を表す模式図である。
【図3】本発明のドアセキュリティシステムの構成図である。
【図4】スケジュール復帰設定データの例を表す図である。
【図5】スケジュール周期復帰が行われるまでの手順を示すフローチャートである。
【図6】スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール周期復帰を表す模式図である。
【図7】スケジュール外の遠隔操作後、スケジュールが自動復帰されるまでの手順を示すフローチャートである。
【図8】スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール自動復帰を表す模式図である。
【図9】アナウンス通知の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】監視画面上のアナウンス通知の通知例である。
【図11】スケジュール復帰の際、アナウンス通知を中央管理装置の監視画面上に表示するタイミングを表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。尚、各図および各実施例において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0022】
図3は、本発明のドアセキュリティシステムの構成図である。本発明のドアセキュリティシステムの一例として、入室管理システムあるいは入退室管理システムを例として説明する。本発明のドアセキュリティシステムは、例えば、電気錠9と、電気錠9の制御を行う制御装置8と、その制御装置8にネットワーク7を介して接続され制御装置8の管理を行う中央管理装置6とにより構成される。また、制御装置8はネットワーク7を介して複数接続することが可能であり、電気錠9も各制御装置8で複数制御することが可能な構成となっている。
【0023】
中央管理装置6は、入退室の監視を行うための監視画面を表示する表示装置62と、データを入力するための入力装置63とが備えられている。また、中央管理装置6は、各扉の情報を持つ扉データ6Aと、各時間毎の扉の動作を制御するためのスケジュールデータ6Bと、スケジュール自動復帰に関するデータであるスケジュール復帰設定データ6Cとを作成することが可能であり、作成されたデータは記憶部60に登録される。中央管理装置6は、制御部61により、記憶部60のデータを、各制御装置8毎に分割してそれぞれ対応する制御装置8に送信する。
【0024】
制御装置8は、受信した自装置の扉データ8A,スケジュールデータ8B,スケジュール復帰設定データ8Cを、記憶部80に格納し、これらのデータを基に制御部81により対応する電気錠9の制御を行い、制御結果を中央管理装置6に送信する。
【0025】
中央管理装置6は、送信された電気錠9の制御結果を表示装置62を用いて監視画面上に表示させることが可能であり、また監視画面上から入力装置63を用いて遠隔操作を行うことにより、電気錠9の状態変更指示を制御装置8に送信することが可能である。
【0026】
すなわち、本発明のドアセキュリティシステムでは、電気錠9と、電気錠9の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置8と、制御装置8を遠隔管理する中央管理装置6とを備え、中央管理装置6は、制御装置8に対して、スケジュール制御されている電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、制御装置8は、中央管理装置6からの遠隔操作に従って、電気錠9の状態をスケジュール外の状態に変更することが可能である。
【0027】
図4は、スケジュール復帰設定データの例を表す図である。制御装置8の記憶部80に格納されたスケジュール復帰設定データ8Cは、例えば、図4に示すとおりであり、扉名称に示した各扉に対応する電気錠9に対応するスケジュール復帰の方法やタイミングを電気錠9ごとに設定することが可能なデータである。図4において、自動復帰10は、スケジュール外の遠隔操作後、設定した時間(自動復帰時間11)が経過すると自動でスケジュール復帰させる機能に関する設定項目であり、自動復帰10の機能を電気錠9に適用するか否かを有効,無効,アナウンス通知を選択して設定することが可能である。有効に設定した場合には、自動復帰時間11が経過した後に、自動でスケジュール復帰を行う機能が有効になる。アナウンス通知を設定した場合は、自動スケジュール復帰の処理が行われる際に、中央管理装置6の監視画面上に未復帰のメッセージを表示させ、スケジュール復帰の実行/保留を選択することが可能となる設定である。
【0028】
自動復帰時間11は、自動復帰10の設定が有効またはアナウンス通知である場合に設定が可能な項目であり、スケジュール外の遠隔操作を行ったあと、スケジュール自動復帰またはアナウンス通知を行うまでの時間を設定する項目である。自動復帰10においてアナウンス通知が設定されている場合、アナウンス通知回数12と時間間隔13とを設定することが可能であり、それぞれ、未復帰のメッセージを中央管理装置6の監視画面上に表示させるアナウンス通知回数と、2回以上表示させる場合の時間間隔を設定する項目である。保留回数14は、中央管理装置6において何回保留が選択されたかを示すデータであり、初期値では0が設定されている。
【0029】
周期復帰20は、スケジュール外の遠隔操作の有無に関わらず、予め設定した時刻(周期復帰時刻21)に自動でスケジュール復帰する設定項目であり、周期復帰20の機能を電気錠9に適用するか否かを有効/無効により設定することが可能である。周期復帰時刻21は、周期復帰20が有効である場合に設定が可能な項目であり、設定した時刻にスケジュール復帰を行う。尚、周期復帰時刻21は、複数の時刻を設定できるようにしても良い。
【0030】
次に、スケジュール周期復帰,自動復帰が行われる手順をそれぞれ説明する。
【0031】
図5は、スケジュール周期復帰が行われるまでの手順を示すフローチャートである。図5では、遠隔操作の有無に関わらず、予め設定した時刻に自動でスケジュール復帰されるまでの制御装置8の処理手順を示している。
【0032】
ステップ101で、制御装置8は、中央管理装置6から送信されたスケジュール復帰設定データ6Cを受信し、制御装置8内の記憶部80にスケジュール復帰設定データ8Cが格納される。周期復帰20が有効である場合、ステップ102へ進む。
【0033】
ステップ102で、制御装置8は、復帰時刻の監視を始める。ステップ103で、時刻が毎分00秒となった場合、ステップ104へ進む。ステップ104で、現在時刻と設定された周期復帰時刻21との比較を行い、現在時刻が周期復帰時刻21と等しい場合はステップ105に進み、現在時刻と周期復帰時刻21が異なる場合はステップ106に進む。周期復帰時刻の場合、ステップ105で、スケジュール復帰処理を行い、制御装置8はスケジュールデータ8Bの状態に合わせるよう電気錠9に対し施錠/解錠信号を出力し、ステップ106へ進む。
【0034】
ステップ106で、中央管理装置6より制御装置8へスケジュール復帰設定データ6C内の設定項目である周期復帰20が無効の設定で送信されたものを制御装置8が受信しているかを判断する。周期復帰20が無効の設定で受信している場合(無効設定受信ありの場合)、ステップ107へ進み、復帰時刻監視を終了し、スケジュールの周期復帰処理を終了する。受信なしの場合は、ステップ103に戻る。
【0035】
図6は、スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール周期復帰を表す模式図である。5,5(a)はスケジュール周期復帰時刻を表す。スケジュール外の遠隔操作3(a)により、電気錠状態2(b)が変更されると、予め設定されたスケジュール周期復帰時刻5のタイミングでスケジュール復帰が行われ、スケジュール1の状態と電気錠9の状態が一致する。尚、スケジュール周期復帰時刻5(a)の場合は、電気錠9の状態が一致しているので変化していない。また、周期復帰時刻21は、スケジュール周期復帰時刻5,5(a)といったように複数の時刻を設定することが可能である。その際はステップ104で現在の時刻と複数の周期復帰時刻を比較する処理を行う。
【0036】
次に、スケジュール外の遠隔操作を行った際に自動でスケジュール復帰されるまでの制御装置8の処理手順を、図7を用いて説明する。図7はスケジュール外の遠隔操作後、スケジュール自動復帰されるまでの手順を示すフローチャートである。
【0037】
ステップ201で、制御装置8は、中央管理装置6より制御装置8へ送信されたスケジュール自動復帰に関するデータであるスケジュール復帰設定データ6Cを受信し、制御装置8は、記憶部80にスケジュール復帰設定データ8Cとして格納し、自動復旧に関する処理の可否判断を開始する。自動復帰10が有効またはアナウンス通知である場合はステップ202へ進む。
【0038】
ステップ202で、自動復帰時間11により、現在時刻に自動復帰時間11加算した時刻をスケジュール復帰を行う予定の時刻として設定し、ステップ203へ進む。ステップ203で、復帰予定時刻前に、予め中央管理装置6から制御装置8に送信されたスケジュールデータ6B(あるいは記憶部80に格納されたスケジュールデータ8Bでも可)において、スケジュール制御により施解錠の変更が生じるか否か(スケジュールイベントがあるかないか)を判断する。変更が生じた場合はスケジュール制御に従い電気錠9の状態が変更され、ステップ207に進み、変更が無い場合はステップ204へ進む。
【0039】
ステップ204で、復帰予定時刻前にスケジュール周期復帰が行われるか否かを判断する。周期復帰20が有効であり、周期復帰時刻21が復帰予定時刻前である場合は、図4のステップ105に進み、周期復帰処理が行われ、周期復帰20が無効または周期復帰時刻21が復帰予定時刻後の場合はステップ205に進む。
【0040】
ステップ205で、復帰予定時刻であるかを判断し、復帰予定時刻前である場合はステップ203へ戻る。復帰予定時刻である場合は、ステップ300に進む。ステップ300で、自動復帰10がアナウンス通知かを判断し、自動復帰10が有効に設定されている場合はステップ206へ進み、自動復帰10がアナウンス通知である場合は、図9のステップ301へ進む。
【0041】
ステップ206で、制御装置8は電気錠9に施錠/解錠信号を出力し、スケジュールの状態と電気錠9の状態を一致させる。ステップ207で、制御装置8の復帰パラメータであるスケジュール復帰設定データ8Cをクリアし、スケジュール自動復帰処理を終了する。
【0042】
図8は、スケジュール制御を行っている電気錠9に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際の自動復帰を表す模式図である。Sは自動復帰時間を表しており、4(a),4(b)はスケジュール自動復帰タイミングを表している。スケジュール外の遠隔操作3(b)が行われると、電気錠状態2(c)が変化し、予め設定されたスケジュール変更及び周期復帰が行われない場合、自動復帰時間Sが経過するとスケジュール自動復帰タイミング4(a)にスケジュール自動復帰が行われ、スケジュール1の状態と電気錠9の状態が一致する。また、自動復帰時間Sが設定されていても、自動復帰時間Sの時間が来る前にスケジュール周期復帰時刻5(b)がある場合は、スケジュール周期復帰時刻5(b)に合わせてスケジュール自動復帰タイミング4(b)でスケジュール周期復帰が行われ、自動復帰の設定はキャンセルされる。
【0043】
図9は、アナウンス通知の処理手順を示すフローチャートである。スケジュール自動復帰の機能について、自動復帰10においてアナウンス通知が選択された場合の制御装置8の処理手順を、図9を用いて説明する。
【0044】
ステップ301で、スケジュール復帰を行う前に、制御装置8は中央管理装置6へアナウンス通知イベントを送信する。中央管理装置6では、受信したイベントにより、監視画面上に電気錠9が未復帰である旨を表示する。図10は、監視画面上のアナウンス通知の通知例である。監視画面上ではスケジュール復帰の実行/保留の選択を行い、設定釦を押下することでコマンドを発行し制御装置8へ送信する。
【0045】
ステップ302で、制御装置8は中央管理装置6よりスケジュール復帰の実行/保留のコマンドを受信する。ステップ303で、制御装置8の制御部81はコマンドが実行であるのか、保留であるのかを判断する。実行である場合はステップ206へ進み、スケジュール復帰を行う。保留である場合はステップ304へ進む。
【0046】
ステップ304で、制御装置8の記憶部80内に格納されたスケジュール復帰設定データ8Cの保留回数14の項目に+1を加え、ステップ305へ進む。ステップ305で、保留回数14とアナウンス通知回数12との比較を行う。保留回数14=アナウンス通知回数12である場合、ステップ207へ進み、スケジュール復帰設定データ8Cをクリアして処理を終了する。保留回数14<アナウンス通知回数12である場合、ステップ306へ進む。
【0047】
ステップ306で、時間間隔13により、再通知時刻を設定し、ステップ307へ進む。ステップ307で、再通知時刻前に、予め記憶部80に格納されたスケジュールデータ8Bにおいて、スケジュール制御により施解錠の変更が生じるか否か(スケジュールイベントがあるかないか)を判断する。変更が生じた場合は、スケジュール制御に従い電気錠9の状態が変更され、ステップ207に進み、変更が無い場合はステップ308へ進む。
【0048】
ステップ308で、再通知時刻前にスケジュール周期復帰イベントが行われるか否かを判断する。周期復帰20が有効であり、周期復帰時刻21が再通知時刻前である場合は、周期復帰処理を行い、ステップ207に進み、周期復帰20が無効または周期復帰時刻21が再設定時刻後の場合はステップ309に進む。
【0049】
ステップ309で、再通知時刻であるかを判断し、再通知時刻前である場合はステップ307へ戻る。再通知時刻である場合はステップ301へ戻り、再び中央管理装置6へアナウンス通知イベントを送信する。
【0050】
図11は、スケジュール復帰の際、アナウンス通知を中央管理装置の監視画面上に表示するタイミングを表す模式図である。図11では例として、アナウンス通知回数を2回に設定し、監視画面による選択を全て保留にした場合のスケジュール復帰の過程を表している。Tはアナウンス通知の時間間隔を表しており、U,U1,U2は監視画面上でスケジュール未復帰アナウンス通知が行われるタイミングを表している。
【0051】
スケジュール外の遠隔操作3(d)により、電気錠状態2(d)が変更されると、予め設定された自動復帰時間S経過後、スケジュール未復帰のアナウンス通知がタイミングUで中央管理装置6の監視画面上に表示される。監視画面上でスケジュール復帰の保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われず、時間T経過後、監視画面上にタイミングU1で再通知が表示される。再通知でも保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われなかった。
【0052】
再びスケジュール外の遠隔操作3(e)により、電気錠状態2(d)が変更されると、自動復帰時間S経過後、アナウンス通知がタイミングU2で監視画面上に表示される。監視画面上でスケジュール復帰の保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われず、時間T経過後の再通知が設定されるが、時間Tが経過する前にスケジュール周期復帰時刻5(c)がある場合は、スケジュール周期復帰時刻5(c)のタイミングで周期復帰が行われ、再通知設定はキャンセルされる。
【0053】
上述のスケジュール自動復帰機能の有効/無効及び自動復帰時間の設定、アナウンス通知の設定、スケジュール周期復帰機能の有効/無効設定及び復帰時刻の設定は、各電気錠においてそれぞれ選択して設定することが可能である。
【0054】
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの各実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、それぞれの実施例で説明した構成は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いても良い。
【符号の説明】
【0055】
1 スケジュール
2,2(a),2(b),2(c),2(d) 電気錠状態
3,3(a),3(b),3(c),3(d) スケジュール外の遠隔操作
4(a),4(b) スケジュール自動復帰タイミング
5,5(a),5(b),5(c) スケジュール周期復帰時刻
6 中央管理装置
6A,8A 扉データ
6B,8B スケジュールデータ
6C,8C スケジュール復帰設定データ
7 ネットワーク
8 制御装置
9 電気錠
10 スケジュール復帰設定データ 自動復帰
11 スケジュール復帰設定データ 自動復帰時間
12 アナウンス通知設定データ アナウンス通知回数
13 アナウンス通知設定データ 時間間隔
14 アナウンス通知データ 保留回数
20 スケジュール復帰設定データ 周期復帰
21 スケジュール復帰設定データ 周期復帰時刻
60,80 記憶部
61,81 制御部
62 表示装置
63 入力装置
S 自動復帰時間
U,U1,U2 スケジュール未復帰アナウンス通知のタイミング
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアセキュリティシステムに関し、特に、電気錠状態をスケジュール制御している入室管理システムや入退室管理システムなどのドアセキュリティシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ドアセキュリティシステムとして、扉に電気錠を設置し、この電気錠を制御装置(制御端末)の制御により施解錠する入退室管理システムが使用されている。このようなシステムには、中央管理装置(センター装置)を有し、中央管理装置から遠隔操作により制御装置に指示を出し特定の扉の施錠/解錠操作を行うことが出来るとともに、電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュールとして設定して制御装置に登録することで設定されたスケジュールどおりに扉の施錠/解錠を行うことが可能な構成のものがある。
【0003】
このような電気錠のスケジュール制御を行うものとして、例えば特許文献1,特許文献2などがある。
【0004】
図1は、スケジュール制御による扉の制御状態を表す模式図である。横軸は時間tを示しており、スケジュール1の設定(連続施錠状態(以下、単に「施錠」と呼ぶ場合もある),連続解錠状態(以下、単に「解錠」と呼ぶ場合もある))に合わせ、電気錠状態2はスケジュール1として設定された遠隔操作により施錠,解錠と状態が変化する。
【0005】
ここで、連続施錠状態の場合に、例えば利用者が扉付近に設置されたカードリーダなどの認証端末で認証を行った場合、一時的に電気錠が解錠され、通過後または所定時間経過後に再び連続施錠状態に戻る。
【0006】
また、特許文献2では、連続解錠状態の場合に、利用者が扉のサムターンの操作により手動で電気錠を施錠した場合に、所定時間経過後に電気錠状態を解錠状態に復帰させるものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平3−103582号公報
【特許文献2】特開2004−84193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述のような構成の入退室管理システムでは、スケジュール制御を行っている電気錠において、中央管理装置から遠隔操作によりスケジュール外の施解錠の状態変更を行うと、もう一度スケジュール外の遠隔操作を行い、スケジュールの状態と電気錠の状態を一致させない限り、次のスケジュールによる状態変更が発生するまでスケジュール外の状態を維持し続けてしまうため、戻し忘れによりセキュリティがかからない時間帯が生じてしまうという問題点を有していた。
【0009】
図2は、スケジュール制御を行っている扉に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際の扉の制御状態を表す模式図である。スケジュール1で施錠(連続施錠状態)のときに、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作3を行うと、電気錠状態2(a)は解錠となり、その状態を維持する。そして、中央管理装置からもう一度スケジュール外の遠隔操作3を行うまで、この状態は維持されるため、スケジュール外の遠隔操作3を行ってからスケジュール1が解錠(連続解錠状態)となるまでの時間は、スケジュール1と、実際の扉の状態は一致しないという現象が生じる。
【0010】
従来は、スケジュール制御されている電気錠に対して、スケジュール1で施錠のときに現地で認証端末により解錠したときや、特許文献2のようにスケジュール1で解錠のときに現地で手動で施錠したときには、自動的にスケジュールと同じ状態に復帰する機能は考慮されていたが、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行った場合について考慮されていなかった。現地で施錠/解錠の状態を変更した場合は利用者が気付くことができるが、中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行った場合、現地から離れているので、遠隔操作者は状態を戻すのを忘れてしまうおそれがあり、また、遠隔操作のため現地での利用者がこの遠隔操作に気付きにくく、気付いたとしても中央管理装置を操作する必要があるのでスケジュールに復帰させることが困難であるという問題がある。
【0011】
本発明は、以上のような背景に基づいてなされたものであり、本発明の目的は、スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合でも、再びスケジュール制御に復帰させることが可能なドアセキュリティシステムを提供することである。
【0012】
尚、上記した課題以外のその他の課題は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明のドアセキュリティシステムでは、例えば、スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合に、予め設定された所定時間経過後、および/または、予め設定された所定時刻になった場合に(周期的に)、自動的にスケジュール制御に復帰させる。あるいは、自動的にスケジュール制御に復帰させるのではなく、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させる。
【0014】
尚、スケジュール復帰させる方法(所定時間自動復帰か所定時刻自動復帰かアナウンス通知か)やタイミング(時間や時刻など)を選択できるようにしても良い。また、電気錠が複数ある場合は、電気錠ごとに設定できるようにしても良い。
【0015】
尚、上記した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、上記した構成以外の本発明の構成の例は、本願明細書全体の記載または図面から明らかにされる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による代表的な効果は、次の通りである。
【0017】
スケジュール制御されている電気錠に対して中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って電気錠の状態を変更した場合でも、再びスケジュール制御に復帰させることが可能となる。これにより、スケジュール制御の状態への戻し忘れを防止し、一定のセキュリティレベルを維持することが可能である。
【0018】
また、電気錠単位でスケジュール復帰の方法やタイミングを設定することが可能であるため、例えばセキュリティレベルの高い部屋へ入場するための電気錠にはスケジュール自動復帰とスケジュール周期復帰の両方を設定する、スケジュール外の遠隔操作が頻繁に行われ、またその際設定する時間にばらつきがある扉には未復帰のメッセージ機能を設定する、といった運用における汎用性が向上する。
【0019】
本発明のその他の効果については、明細書全体の記載から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】スケジュール制御による扉の制御状態を表す模式図である。
【図2】スケジュール外の遠隔操作を行った際の扉の制御状態を表す模式図である。
【図3】本発明のドアセキュリティシステムの構成図である。
【図4】スケジュール復帰設定データの例を表す図である。
【図5】スケジュール周期復帰が行われるまでの手順を示すフローチャートである。
【図6】スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール周期復帰を表す模式図である。
【図7】スケジュール外の遠隔操作後、スケジュールが自動復帰されるまでの手順を示すフローチャートである。
【図8】スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール自動復帰を表す模式図である。
【図9】アナウンス通知の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】監視画面上のアナウンス通知の通知例である。
【図11】スケジュール復帰の際、アナウンス通知を中央管理装置の監視画面上に表示するタイミングを表す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。尚、各図および各実施例において、同一又は類似の構成要素には同じ符号を付し、説明を省略する。
【0022】
図3は、本発明のドアセキュリティシステムの構成図である。本発明のドアセキュリティシステムの一例として、入室管理システムあるいは入退室管理システムを例として説明する。本発明のドアセキュリティシステムは、例えば、電気錠9と、電気錠9の制御を行う制御装置8と、その制御装置8にネットワーク7を介して接続され制御装置8の管理を行う中央管理装置6とにより構成される。また、制御装置8はネットワーク7を介して複数接続することが可能であり、電気錠9も各制御装置8で複数制御することが可能な構成となっている。
【0023】
中央管理装置6は、入退室の監視を行うための監視画面を表示する表示装置62と、データを入力するための入力装置63とが備えられている。また、中央管理装置6は、各扉の情報を持つ扉データ6Aと、各時間毎の扉の動作を制御するためのスケジュールデータ6Bと、スケジュール自動復帰に関するデータであるスケジュール復帰設定データ6Cとを作成することが可能であり、作成されたデータは記憶部60に登録される。中央管理装置6は、制御部61により、記憶部60のデータを、各制御装置8毎に分割してそれぞれ対応する制御装置8に送信する。
【0024】
制御装置8は、受信した自装置の扉データ8A,スケジュールデータ8B,スケジュール復帰設定データ8Cを、記憶部80に格納し、これらのデータを基に制御部81により対応する電気錠9の制御を行い、制御結果を中央管理装置6に送信する。
【0025】
中央管理装置6は、送信された電気錠9の制御結果を表示装置62を用いて監視画面上に表示させることが可能であり、また監視画面上から入力装置63を用いて遠隔操作を行うことにより、電気錠9の状態変更指示を制御装置8に送信することが可能である。
【0026】
すなわち、本発明のドアセキュリティシステムでは、電気錠9と、電気錠9の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置8と、制御装置8を遠隔管理する中央管理装置6とを備え、中央管理装置6は、制御装置8に対して、スケジュール制御されている電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、制御装置8は、中央管理装置6からの遠隔操作に従って、電気錠9の状態をスケジュール外の状態に変更することが可能である。
【0027】
図4は、スケジュール復帰設定データの例を表す図である。制御装置8の記憶部80に格納されたスケジュール復帰設定データ8Cは、例えば、図4に示すとおりであり、扉名称に示した各扉に対応する電気錠9に対応するスケジュール復帰の方法やタイミングを電気錠9ごとに設定することが可能なデータである。図4において、自動復帰10は、スケジュール外の遠隔操作後、設定した時間(自動復帰時間11)が経過すると自動でスケジュール復帰させる機能に関する設定項目であり、自動復帰10の機能を電気錠9に適用するか否かを有効,無効,アナウンス通知を選択して設定することが可能である。有効に設定した場合には、自動復帰時間11が経過した後に、自動でスケジュール復帰を行う機能が有効になる。アナウンス通知を設定した場合は、自動スケジュール復帰の処理が行われる際に、中央管理装置6の監視画面上に未復帰のメッセージを表示させ、スケジュール復帰の実行/保留を選択することが可能となる設定である。
【0028】
自動復帰時間11は、自動復帰10の設定が有効またはアナウンス通知である場合に設定が可能な項目であり、スケジュール外の遠隔操作を行ったあと、スケジュール自動復帰またはアナウンス通知を行うまでの時間を設定する項目である。自動復帰10においてアナウンス通知が設定されている場合、アナウンス通知回数12と時間間隔13とを設定することが可能であり、それぞれ、未復帰のメッセージを中央管理装置6の監視画面上に表示させるアナウンス通知回数と、2回以上表示させる場合の時間間隔を設定する項目である。保留回数14は、中央管理装置6において何回保留が選択されたかを示すデータであり、初期値では0が設定されている。
【0029】
周期復帰20は、スケジュール外の遠隔操作の有無に関わらず、予め設定した時刻(周期復帰時刻21)に自動でスケジュール復帰する設定項目であり、周期復帰20の機能を電気錠9に適用するか否かを有効/無効により設定することが可能である。周期復帰時刻21は、周期復帰20が有効である場合に設定が可能な項目であり、設定した時刻にスケジュール復帰を行う。尚、周期復帰時刻21は、複数の時刻を設定できるようにしても良い。
【0030】
次に、スケジュール周期復帰,自動復帰が行われる手順をそれぞれ説明する。
【0031】
図5は、スケジュール周期復帰が行われるまでの手順を示すフローチャートである。図5では、遠隔操作の有無に関わらず、予め設定した時刻に自動でスケジュール復帰されるまでの制御装置8の処理手順を示している。
【0032】
ステップ101で、制御装置8は、中央管理装置6から送信されたスケジュール復帰設定データ6Cを受信し、制御装置8内の記憶部80にスケジュール復帰設定データ8Cが格納される。周期復帰20が有効である場合、ステップ102へ進む。
【0033】
ステップ102で、制御装置8は、復帰時刻の監視を始める。ステップ103で、時刻が毎分00秒となった場合、ステップ104へ進む。ステップ104で、現在時刻と設定された周期復帰時刻21との比較を行い、現在時刻が周期復帰時刻21と等しい場合はステップ105に進み、現在時刻と周期復帰時刻21が異なる場合はステップ106に進む。周期復帰時刻の場合、ステップ105で、スケジュール復帰処理を行い、制御装置8はスケジュールデータ8Bの状態に合わせるよう電気錠9に対し施錠/解錠信号を出力し、ステップ106へ進む。
【0034】
ステップ106で、中央管理装置6より制御装置8へスケジュール復帰設定データ6C内の設定項目である周期復帰20が無効の設定で送信されたものを制御装置8が受信しているかを判断する。周期復帰20が無効の設定で受信している場合(無効設定受信ありの場合)、ステップ107へ進み、復帰時刻監視を終了し、スケジュールの周期復帰処理を終了する。受信なしの場合は、ステップ103に戻る。
【0035】
図6は、スケジュール制御を行っている電気錠に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際のスケジュール周期復帰を表す模式図である。5,5(a)はスケジュール周期復帰時刻を表す。スケジュール外の遠隔操作3(a)により、電気錠状態2(b)が変更されると、予め設定されたスケジュール周期復帰時刻5のタイミングでスケジュール復帰が行われ、スケジュール1の状態と電気錠9の状態が一致する。尚、スケジュール周期復帰時刻5(a)の場合は、電気錠9の状態が一致しているので変化していない。また、周期復帰時刻21は、スケジュール周期復帰時刻5,5(a)といったように複数の時刻を設定することが可能である。その際はステップ104で現在の時刻と複数の周期復帰時刻を比較する処理を行う。
【0036】
次に、スケジュール外の遠隔操作を行った際に自動でスケジュール復帰されるまでの制御装置8の処理手順を、図7を用いて説明する。図7はスケジュール外の遠隔操作後、スケジュール自動復帰されるまでの手順を示すフローチャートである。
【0037】
ステップ201で、制御装置8は、中央管理装置6より制御装置8へ送信されたスケジュール自動復帰に関するデータであるスケジュール復帰設定データ6Cを受信し、制御装置8は、記憶部80にスケジュール復帰設定データ8Cとして格納し、自動復旧に関する処理の可否判断を開始する。自動復帰10が有効またはアナウンス通知である場合はステップ202へ進む。
【0038】
ステップ202で、自動復帰時間11により、現在時刻に自動復帰時間11加算した時刻をスケジュール復帰を行う予定の時刻として設定し、ステップ203へ進む。ステップ203で、復帰予定時刻前に、予め中央管理装置6から制御装置8に送信されたスケジュールデータ6B(あるいは記憶部80に格納されたスケジュールデータ8Bでも可)において、スケジュール制御により施解錠の変更が生じるか否か(スケジュールイベントがあるかないか)を判断する。変更が生じた場合はスケジュール制御に従い電気錠9の状態が変更され、ステップ207に進み、変更が無い場合はステップ204へ進む。
【0039】
ステップ204で、復帰予定時刻前にスケジュール周期復帰が行われるか否かを判断する。周期復帰20が有効であり、周期復帰時刻21が復帰予定時刻前である場合は、図4のステップ105に進み、周期復帰処理が行われ、周期復帰20が無効または周期復帰時刻21が復帰予定時刻後の場合はステップ205に進む。
【0040】
ステップ205で、復帰予定時刻であるかを判断し、復帰予定時刻前である場合はステップ203へ戻る。復帰予定時刻である場合は、ステップ300に進む。ステップ300で、自動復帰10がアナウンス通知かを判断し、自動復帰10が有効に設定されている場合はステップ206へ進み、自動復帰10がアナウンス通知である場合は、図9のステップ301へ進む。
【0041】
ステップ206で、制御装置8は電気錠9に施錠/解錠信号を出力し、スケジュールの状態と電気錠9の状態を一致させる。ステップ207で、制御装置8の復帰パラメータであるスケジュール復帰設定データ8Cをクリアし、スケジュール自動復帰処理を終了する。
【0042】
図8は、スケジュール制御を行っている電気錠9に対しスケジュール外の遠隔操作を行った際の自動復帰を表す模式図である。Sは自動復帰時間を表しており、4(a),4(b)はスケジュール自動復帰タイミングを表している。スケジュール外の遠隔操作3(b)が行われると、電気錠状態2(c)が変化し、予め設定されたスケジュール変更及び周期復帰が行われない場合、自動復帰時間Sが経過するとスケジュール自動復帰タイミング4(a)にスケジュール自動復帰が行われ、スケジュール1の状態と電気錠9の状態が一致する。また、自動復帰時間Sが設定されていても、自動復帰時間Sの時間が来る前にスケジュール周期復帰時刻5(b)がある場合は、スケジュール周期復帰時刻5(b)に合わせてスケジュール自動復帰タイミング4(b)でスケジュール周期復帰が行われ、自動復帰の設定はキャンセルされる。
【0043】
図9は、アナウンス通知の処理手順を示すフローチャートである。スケジュール自動復帰の機能について、自動復帰10においてアナウンス通知が選択された場合の制御装置8の処理手順を、図9を用いて説明する。
【0044】
ステップ301で、スケジュール復帰を行う前に、制御装置8は中央管理装置6へアナウンス通知イベントを送信する。中央管理装置6では、受信したイベントにより、監視画面上に電気錠9が未復帰である旨を表示する。図10は、監視画面上のアナウンス通知の通知例である。監視画面上ではスケジュール復帰の実行/保留の選択を行い、設定釦を押下することでコマンドを発行し制御装置8へ送信する。
【0045】
ステップ302で、制御装置8は中央管理装置6よりスケジュール復帰の実行/保留のコマンドを受信する。ステップ303で、制御装置8の制御部81はコマンドが実行であるのか、保留であるのかを判断する。実行である場合はステップ206へ進み、スケジュール復帰を行う。保留である場合はステップ304へ進む。
【0046】
ステップ304で、制御装置8の記憶部80内に格納されたスケジュール復帰設定データ8Cの保留回数14の項目に+1を加え、ステップ305へ進む。ステップ305で、保留回数14とアナウンス通知回数12との比較を行う。保留回数14=アナウンス通知回数12である場合、ステップ207へ進み、スケジュール復帰設定データ8Cをクリアして処理を終了する。保留回数14<アナウンス通知回数12である場合、ステップ306へ進む。
【0047】
ステップ306で、時間間隔13により、再通知時刻を設定し、ステップ307へ進む。ステップ307で、再通知時刻前に、予め記憶部80に格納されたスケジュールデータ8Bにおいて、スケジュール制御により施解錠の変更が生じるか否か(スケジュールイベントがあるかないか)を判断する。変更が生じた場合は、スケジュール制御に従い電気錠9の状態が変更され、ステップ207に進み、変更が無い場合はステップ308へ進む。
【0048】
ステップ308で、再通知時刻前にスケジュール周期復帰イベントが行われるか否かを判断する。周期復帰20が有効であり、周期復帰時刻21が再通知時刻前である場合は、周期復帰処理を行い、ステップ207に進み、周期復帰20が無効または周期復帰時刻21が再設定時刻後の場合はステップ309に進む。
【0049】
ステップ309で、再通知時刻であるかを判断し、再通知時刻前である場合はステップ307へ戻る。再通知時刻である場合はステップ301へ戻り、再び中央管理装置6へアナウンス通知イベントを送信する。
【0050】
図11は、スケジュール復帰の際、アナウンス通知を中央管理装置の監視画面上に表示するタイミングを表す模式図である。図11では例として、アナウンス通知回数を2回に設定し、監視画面による選択を全て保留にした場合のスケジュール復帰の過程を表している。Tはアナウンス通知の時間間隔を表しており、U,U1,U2は監視画面上でスケジュール未復帰アナウンス通知が行われるタイミングを表している。
【0051】
スケジュール外の遠隔操作3(d)により、電気錠状態2(d)が変更されると、予め設定された自動復帰時間S経過後、スケジュール未復帰のアナウンス通知がタイミングUで中央管理装置6の監視画面上に表示される。監視画面上でスケジュール復帰の保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われず、時間T経過後、監視画面上にタイミングU1で再通知が表示される。再通知でも保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われなかった。
【0052】
再びスケジュール外の遠隔操作3(e)により、電気錠状態2(d)が変更されると、自動復帰時間S経過後、アナウンス通知がタイミングU2で監視画面上に表示される。監視画面上でスケジュール復帰の保留が選択されたため、スケジュール復帰は行われず、時間T経過後の再通知が設定されるが、時間Tが経過する前にスケジュール周期復帰時刻5(c)がある場合は、スケジュール周期復帰時刻5(c)のタイミングで周期復帰が行われ、再通知設定はキャンセルされる。
【0053】
上述のスケジュール自動復帰機能の有効/無効及び自動復帰時間の設定、アナウンス通知の設定、スケジュール周期復帰機能の有効/無効設定及び復帰時刻の設定は、各電気錠においてそれぞれ選択して設定することが可能である。
【0054】
以上、本発明を実施例を用いて説明してきたが、これまでの各実施例で説明した構成はあくまで一例であり、本発明は、技術思想を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。また、それぞれの実施例で説明した構成は、互いに矛盾しない限り、組み合わせて用いても良い。
【符号の説明】
【0055】
1 スケジュール
2,2(a),2(b),2(c),2(d) 電気錠状態
3,3(a),3(b),3(c),3(d) スケジュール外の遠隔操作
4(a),4(b) スケジュール自動復帰タイミング
5,5(a),5(b),5(c) スケジュール周期復帰時刻
6 中央管理装置
6A,8A 扉データ
6B,8B スケジュールデータ
6C,8C スケジュール復帰設定データ
7 ネットワーク
8 制御装置
9 電気錠
10 スケジュール復帰設定データ 自動復帰
11 スケジュール復帰設定データ 自動復帰時間
12 アナウンス通知設定データ アナウンス通知回数
13 アナウンス通知設定データ 時間間隔
14 アナウンス通知データ 保留回数
20 スケジュール復帰設定データ 周期復帰
21 スケジュール復帰設定データ 周期復帰時刻
60,80 記憶部
61,81 制御部
62 表示装置
63 入力装置
S 自動復帰時間
U,U1,U2 スケジュール未復帰アナウンス通知のタイミング
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項2】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時刻になった場合に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項3】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後に、前記中央管理装置に対して前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に未復帰であることを通知し、
前記中央管理装置は、前記通知を受け取った場合、前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項4】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後、および、予め設定された所定時刻になった場合のうち、何れか早いほうの条件を満たした場合に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項5】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であるとともに、スケジュール制御されている前記電気錠に対して前記中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って前記電気錠の状態を変更した場合に、スケジュール復帰させる方法およびタイミングを設定することが可能であることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項6】
前記スケジュール復帰させる方法およびタイミングは、予め設定された所定時間経過後自動的にスケジュール制御に復帰させる、または、予め設定された所定時刻になった場合に自動的にスケジュール制御に復帰させる、または、予め設定された所定時間経過後および予め設定された所定時刻になった場合のうち何れか早いほうの条件を満たした場合に自動的にスケジュール制御に復帰させる、のうちの何れかにするかを選択可能であることを特徴とする請求項5に記載のドアセキュリティシステム。
【請求項7】
前記スケジュール復帰させる方法は、自動的にスケジュール制御に復帰させるか、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させて手動で復帰させるかを選択可能であることを特徴とする請求項5または6に記載のドアセキュリティシステム。
【請求項8】
前記電気錠が複数ある場合に、スケジュール復帰させる方法およびタイミングを、電気錠ごとに設定できることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載のドアセキュリティシステム。
【請求項1】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項2】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時刻になった場合に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項3】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後に、前記中央管理装置に対して前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に未復帰であることを通知し、
前記中央管理装置は、前記通知を受け取った場合、前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項4】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であり、
前記制御装置は、前記中央管理装置からの前記遠隔操作に従って、前記電気錠の状態をスケジュール外の状態に変更するとともに、予め設定された所定時間経過後、および、予め設定された所定時刻になった場合のうち、何れか早いほうの条件を満たした場合に、自動的に前記電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項5】
電気錠と、前記電気錠の施錠/解錠の状態をスケジュール制御する制御装置と、前記制御装置を遠隔管理する中央管理装置とを備えたドアセキュリティシステムであって、
前記中央管理装置は、前記制御装置に対して、前記スケジュール制御されている前記電気錠をスケジュール外の状態に変更させる遠隔操作を行うことが可能であるとともに、スケジュール制御されている前記電気錠に対して前記中央管理装置からスケジュール外の遠隔操作を行って前記電気錠の状態を変更した場合に、スケジュール復帰させる方法およびタイミングを設定することが可能であることを特徴とするドアセキュリティシステム。
【請求項6】
前記スケジュール復帰させる方法およびタイミングは、予め設定された所定時間経過後自動的にスケジュール制御に復帰させる、または、予め設定された所定時刻になった場合に自動的にスケジュール制御に復帰させる、または、予め設定された所定時間経過後および予め設定された所定時刻になった場合のうち何れか早いほうの条件を満たした場合に自動的にスケジュール制御に復帰させる、のうちの何れかにするかを選択可能であることを特徴とする請求項5に記載のドアセキュリティシステム。
【請求項7】
前記スケジュール復帰させる方法は、自動的にスケジュール制御に復帰させるか、電気錠の状態をスケジュール制御する状態に復帰させることを促すメッセージを画面上に表示させて手動で復帰させるかを選択可能であることを特徴とする請求項5または6に記載のドアセキュリティシステム。
【請求項8】
前記電気錠が複数ある場合に、スケジュール復帰させる方法およびタイミングを、電気錠ごとに設定できることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載のドアセキュリティシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−80278(P2011−80278A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−233973(P2009−233973)
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】
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