説明

ドライブレコーダー

【課題】加速度センサーが大きな衝撃等を検知した際に、当該時刻を含む所定時間に複数のカメラが撮影した映像を一律にすべて「消去禁止」の対象として記録するのではなく、所定の条件で選択されたカメラの映像だけを選択的に「消去禁止モード」で記録し、それ以外は「上書き可能モード」て記録して記憶容量を節約すること。
【解決手段】複数のカメラ10〜40と、カメラ10〜40の近傍における加速度を、カメラ10〜40毎に検知する複数の加速度センサー12〜42とを備え、カメラ10〜40により撮影した映像を記録可能なドライブレコーダー100であって、加速度センサー12〜42の少なくともいずれかが閾値以上の加速度を検知した場合、前記閾値以上の加速度を検知した加速度センサー12〜42に対応するカメラ10〜40が撮影した映像のうち、前記閾値以上の加速度を検知した時点を含む期間の映像を消去禁止の対象として記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブレコーダーに関し、より詳細には、車両に衝撃等が生じた前後に撮影した映像情報を記憶するドライブレコーダーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両周辺の映像や速度履歴など、車両状況に係る情報を連続して記録するドライブレコーダーは、自動車事故発生時の状況等を分析する有効な手段として、近年、運送事業者を中心に広く採用されている。ドライブレコーダーは、車載用カメラ(以下、カメラと称する)、加速度センサー、カード状記録媒体などを内蔵し、運転者の視点位置から自車と周辺状況を撮影した映像などを常時記録している。一般に、撮影して一時記憶された映像は、記録媒体(メモリ)の記憶容量を節約するため、予め設定した異常レベルを超過した衝撃等に係る映像のみ消去禁止(上書き禁止)で保存するように設定されている。
【0003】
また、大型車両などでは1台のカメラで車両周辺のすべての領域を撮影することが困難であるため、あるいは、車両周辺の領域ごとにより詳細な映像を撮影するため、複数のカメラを装置し、それらのカメラからの映像を記録するドライブレコーダーも実用化されている(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。
【0004】
例えば、図4は、4台のカメラを装置した従来のドライブレコーダーの概略構成を示すブロック図である。ドライブレコーダー110は、主に、加速度センサー1、カメラA10、カメラB20、カメラC30、カメラD40、CPU50、記憶部60、SDRAM70、速度センサー80、などで構成される。
【0005】
加速度センサー1は、車両に生じる加速度の変化、即ち、衝撃等を検知するセンサーである。カメラA10〜カメラD40は、車両の前方、右側面、左側面、後方の4方向を撮影可能に装置されたCCDカメラで、各領域の映像を撮影する。加速度センサー1やカメラA10〜カメラD40は、それぞれインターフェース2〜41を介してCPU50と接続する。
【0006】
CPU50は、ドライブレコーダー110の動作を統括制御する制御部で、4台のカメラが撮影する映像の記録動作など、各種動作を制御する。
【0007】
記憶部60は、カメラA10〜カメラD40が撮影した映像をSDRAM70へ記憶するための一時記憶(バッファ)としての役割を担う。SDRAM70は、読み出しおよび書き込みが可能な記録媒体で、記憶部60に記憶された映像が所定の間隔で記録される。なお、SDRAM70の記憶領域は上書きを禁止する領域と上書きが可能な領域とに分けられており、後述するように「消去禁止」が設定された任意時間の映像は上書きされずに保存される(消去禁止モード)。一方、「消去禁止」が設定されない任意時間の映像は、上書きが可能な記憶領域の容量が一杯になるまでは順次保存されるが、その後は古い記録から順番に上書き消去される(上書き可能モード)。
【0008】
速度センサー80は、ドライブレコーダー110を装置した車両の速度を検知する。検知した速度に係るデータは、インターフェース81を介してCPU50へ送信される。
【0009】
次に、上記構成の従来のドライブレコーダーの映像記録動作について説明する。図5は、従来のドライブレコーダーの映像記録動作手順を示すフローチャートである。はじめに、ドライブレコーダー110の初期設定を行い(ステップS201)、レコーダーの電源がONになると、CPU50は、カメラA10〜カメラD40の映像を記憶部60へ記憶し始める(ステップS202)。
【0010】
次に、CPU50は映像の記録時間を計時しており、所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS203)、所定時間が経過した場合、次に、CPU50は、加速度センサー1の加速度値が予め設定した閾値を超過しているか否かを判断する(ステップS204)。
【0011】
加速度値が予め設定した閾値を超過している場合、CPU50は、記憶部60に記録した映像は、衝突などにより大きな衝撃を受けた時点を含む映像であり、保護すべきデータであると判断し、記憶部60へ記録したカメラA10、カメラB20、カメラC30、カメラD40の4領域の映像データを「消去禁止モード」でSDRAM70へ記録する(ステップS205)。一方、加速度値が予め設定した閾値内にある場合、CPU50は、記憶部60に記録した映像は、衝突などの大きな衝撃を受けた時点を含まない映像であり、保護する必要のないデータであると判断し、記憶部60へ記録した上記4領域の映像データを「上書き可能モード」でSDRAM70へ記録する。なお、ステップS206で記録される映像データは、保護する必要のない映像データを記録する記憶領域が満杯になった場合、古いデータから順次上書き消去される。
【0012】
以上のように、複数のカメラを装置した従来のドライブレコーダーでは、強い衝撃等を検知した際、複数のカメラで撮影した当該検知時刻を含む所定時間の映像がすべて「消去禁止」の対象として記録される。SDRAM70などの記録媒体は、コストやドライブレコーダーの大きさの関係上制約があり、したがって、カメラの台数が増えるほど「消去禁止」の対象となる映像のデータ量が増加し、記録可能な時間が短くなってしまうという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開平09−142339号公報 第4頁〜第6頁 図1
【特許文献2】特開2006−321424号公報 第4頁〜第12頁 図1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
ところが、必ずしも全てのカメラがその衝突等の状況、即ち、衝突等の原因解析に必要な映像を撮影しているわけではない。一般的に、衝撃等が強かった位置の近傍に装置されたカメラが衝突等の原因解析に有益な映像を撮影している可能性が高いと推測される。つまり、カメラ近傍の衝撃等の大きさをカメラごとに把握することができれば、保護すべき映像と保護する必要のない映像との識別を高い精度で判定できると期待される。
【0015】
しかし、従来のドライブレコーダーは1つの加速度センサーしか搭載しておらず、カメラごとに、それに対応する近傍位置に加速度センサーを搭載したドライブレコーダーはこれまで開示されていなかった。
【0016】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、加速度センサーが大きな衝撃等を検知した際に、当該時刻を含む所定時間に複数のカメラが撮影した映像を一律にすべて「消去禁止」の対象として記録するのではなく、所定の条件で選択されたカメラの映像だけを選択的に「消去禁止モード」で記録し、それ以外は「上書き可能モード」て記録して記憶容量を節約することができるドライブレコーダーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
前述した目的を達成するために、本発明に係るドライブレコーダーは、下記(1)〜(2)を特徴としている。
(1) 車両に設けられた複数のカメラと、
前記複数のカメラ、あるいは前記複数のカメラの近傍における前記車両の一部に設けられた複数の加速度センサーと、
を備え、
前記加速度センサーは、前記複数のカメラそれぞれ、あるいは前記複数のカメラの近傍それぞれにおける前記車両の一部に生じる加速度を検知可能であり、前記カメラにより撮影した映像を記録可能なドライブレコーダーであって、
前記加速度センサーの少なくともいずれかが閾値以上の加速度を検知した場合、前記閾値以上の加速度を検知した前記加速度センサーに対応する前記カメラが撮影した映像のうち、前記閾値以上の加速度を検知した時点を含む期間の映像を消去禁止の対象として記録すること。
(2) 上記(1)に記載のドライブレコーダーであって、
前記加速度センサーは、前記カメラの筐体内に装置されていること。
【0018】
上記(1)の構成のドライブレコーダーによれば、衝撃等が大きかった位置に装置されたカメラの映像だけが選択的に消去禁止モードで記録されるので、不必要な映像を消去禁止モードで記録してデータ量が不用意に増加するということがなく、限られた記憶領域を効率的に使用し、記録可能な時間を長くすることができる。
また、上記(2)の構成のドライブレコーダーによれば、カメラ内に加速度センサーが装備されているので、カメラと加速度センサーを別個に設置する必要がなく、ドライブレコーダーの取り付け作業を簡単に行うことができる。
【0019】
前述した目的を達成するために、本発明に係るドライブレコーダーの映像記録方法は、下記(3)を特徴としている。
(3) 車両に設けられた複数のカメラと、
前記複数のカメラ、あるいは前記複数のカメラの近傍における前記車両の一部に設けられた複数の加速度センサーと、
を備え、
前記加速度センサーが、前記複数のカメラそれぞれ、あるいは前記複数のカメラの近傍それぞれにおける前記車両の一部に生じる加速度を検知可能であり、前記カメラにより撮影した映像を記録可能なドライブレコーダーにより撮影した映像を記録するドライブレコーダーの映像記録方法であって、
前記加速度センサーの少なくともいずれかが閾値以上の加速度を検知した場合、前記閾値以上の加速度を検知した前記加速度センサーに対応する前記カメラが撮影した映像のうち、前記閾値以上の加速度を検知した時点を含む期間の映像を消去禁止の対象として記録するステップを含むこと。
【0020】
上記(3)の構成のドライブレコーダーの映像記録方法によれば、最も衝撃等が大きかった位置に装置されたカメラの映像だけが選択的に消去禁止モードで記録されるので、不必要な映像を消去禁止モードで記録してデータ量が不用意に増加するということがなく、限られた記憶領域を効率的に使用し、記録可能な時間を長くすることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明のドライブレコーダーおよびドライブレコーダーの画像記録方法によれば、衝突等の原因解析に必要な映像のみが記録されるので、記録媒体の記憶領域を効率的に使用し、記録可能な時間を長くすることができる。
【0022】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーのカメラと加速度センサーの装置例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーの概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーの映像記録動作手順を示すフローチャートである。
【図4】4台のカメラを装置した従来のドライブレコーダーの概略構成を示すブロック図である。
【図5】従来のドライブレコーダーの映像記録動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーについて図面を用いて詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーのカメラと加速度センサーの装置例を示す模式図である。本実施の形態では、大型トラックなどの車両の前方上方(カメラA10)、右側側面(カメラB20)、左側側面(カメラC30)、後方上方(カメラD40)に4台のカメラとを装置し、また、カメラそれぞれの近傍に加速度センサーA〜Dを装置している。
【0026】
図2は、本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーの概略構成を示すブロック図である。ドライブレコーダー100は、主に、カメラA10、加速度センサーA12、カメラB20、加速度センサーB22、カメラC30、加速度センサーC32、カメラD40、加速度センサーD42、CPU50、記憶部60、SDRAM70、速度センサー80、などで構成される。
【0027】
カメラA10〜カメラD40は、車両の前方、右側面、左側面、後方の4方向を撮影可能に装置されたCCDカメラで、各領域の映像を撮影する。加速度センサー12〜42は、車両の一部に生じる加速度の変化を検知するセンサーである。
【0028】
本発明の実施の形態におけるドライブレコーダー100は、カメラA10の近傍の車両の一部(またはカメラA10)に加速度センサーA12、カメラB20の近傍の車両の一部(またはカメラB20)に加速度センサーB22、カメラC30の近傍の車両の一部(またはカメラC30)に加速度センサーC32、カメラD40の近傍の車両の一部(またはカメラD40)に加速度センサーD42、を装備し、それぞれのカメラの近傍の車両の一部における加速度の変化を所定周期で検知することができる。したがって、CPU50は、衝突等の衝撃が生じた際に、車両のどの位置で加速度が予め設定した閾値を超過したかなどを把握することができる。カメラA10〜カメラD40や加速度センサー12〜42は、それぞれインターフェース11〜43を介してCPU50と接続する。
【0029】
CPU50は、ドライブレコーダー100の動作を統括制御する制御部で、4台のカメラが撮影する映像の個別の記録動作など、各種動作を制御する。
【0030】
記憶部60は、カメラA10〜カメラD40が撮影した映像をSDRAM70へ記憶するための一時記憶(バッファ)としての役割を担う。SDRAM70は、読み出しおよび書き込みが可能な記録媒体で、記憶部60に記憶された映像が所定の間隔で記録される。なお、SDRAM70の記憶領域は上書きを禁止する領域(即ち、「消去禁止」領域)と上書きが可能な領域とに分けられており、後述するように「消去禁止」が設定された任意時間の映像は上書きがなされずに保存される(消去禁止モード)。一方、「消去禁止」が設定されなかった任意時間の映像は、上書きが可能な領域の容量が一杯になるまでは順次保存されるが、その後は古い記録から順番に上書き消去される(上書き可能モード)。
【0031】
速度センサー80は、ドライブレコーダー100を装置した車両の速度を検知する。検知した速度に係るデータは、インターフェース81を介してCPU50へ送信される。
【0032】
次に、上記構成のドライブレコーダー100の映像記録動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーの映像記録動作手順を示すフローチャートである。はじめに、ドライブレコーダー100の初期設定を行い(ステップS101)、レコーダーの電源がONになると、CPU50は、カメラA10〜カメラD40の映像を記憶部60へ記憶し始める(ステップS102)。
【0033】
次に、CPU50は映像の記録時間を計時しており、所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS103)、所定時間が経過した場合、次に、CPU50は、加速度センサーA12の加速度値が予め設定した閾値を超過しているか否かを判断する(ステップS104)。
【0034】
加速度値が予め設定した閾値を超過している場合、CPU50は、カメラA10が撮影した映像で加速度値が閾値を超過した時点を含む前後の映像を、保護する映像として設定する(ステップS105)。一方、ステップS104で超過していない場合、設定を行わずに次のステップへ移行する。
【0035】
次に、CPU50は、加速度センサーB22の加速度値が予め設定した閾値を超過しているか否かを判断する(ステップS106)。
【0036】
加速度値が予め設定した閾値を超過している場合、CPU50は、カメラB20が撮影した映像で加速度値が閾値を超過した時点を含む前後の映像を、保護する映像として設定する(ステップS107)。一方、ステップS106で超過していない場合、設定を行わずに次のステップへ移行する。
【0037】
次に、CPU50は、加速度センサーC32の加速度値が予め設定した閾値を超過しているか否かを判断する(ステップS108)。
【0038】
加速度値が予め設定した閾値を超過している場合、CPU50は、カメラC30が撮影した映像で加速度値が閾値を超過した時点を含む前後の映像を、保護する映像として設定する(ステップS109)。一方、ステップS108で超過していない場合、設定を行わずに次のステップへ移行する。
【0039】
次に、CPU50は、加速度センサーD42の加速度値が予め設定した閾値を超過しているか否かを判断する(ステップS110)。
【0040】
加速度値が予め設定した閾値を超過している場合、CPU50は、カメラD40が撮影した映像で加速度値が閾値を超過した時点を含む前後の映像を、保護する映像として設定する(ステップS111)。一方、ステップS110で超過していない場合、設定を行わずに次のステップへ移行する。
【0041】
次に、CPU50は、上記の判断において、保護する映像を撮影したカメラがあったか否かを判断する(ステップS112)。保護する映像を撮影したカメラが少なくとも1台以上あった場合(ステップS112のYes)、CPU50は、記憶部60に記録された複数の映像について、保護する映像と保護を要しない映像とを区別し、保護すると判断した映像を「消去禁止モード」でSDRAM70へ記録する(ステップS113)。
【0042】
一方、保護する映像を撮影したカメラが1台もなかった場合(ステップS112のNo)、加速度値がすべて予め設定した閾値内にあり、CPU50は、記憶部60に記録した映像は、衝突などの大きな衝撃を受けた時点を含まない映像であり、保護する必要のないデータであると判断し、記憶部60へ記録したデータを「上書き可能モード」でSDRAM70へ記録する(ステップS114)。なお、ステップS113またはステップS114で記録される保護する必要のない映像データは、保護する必要のない映像データを記録する記憶領域が満杯になった場合、古いデータから順次上書き消去される。
【0043】
以上のように、複数のカメラおよび複数の加速度センサーを対応付けて装置した本発明の実施の形態におけるドライブレコーダーは、強い衝撃等を検知した際、複数のカメラで撮影した当該検知時刻を含む所定時間の映像のうち、加速度が所定の閾値を超過した映像のみを「消去禁止」の対象として記録する。したがって、カメラの台数が増えても「消去禁止」の対象となる映像のデータ量が著しく増加することが防止され、記録可能な時間を長くすることができる。
【0044】
本発明にかかるドライブレコーダーは、同時に複数の映像を記憶する構成であっても、記録媒体の記録可能時間が著しく短くなることを防止できるという効果を有し、複数のカメラを装置したドライブレコーダーにおいて有用である。
【符号の説明】
【0045】
10 カメラA
12 加速度センサーA
20 カメラB
22 加速度センサーB
30 カメラC
32 加速度センサーC
40 カメラD
42 加速度センサーD
50 CPU
60 記憶部
70 SDRAM
80 速度センサー
100,110 ドライブレコーダー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられた複数のカメラと、
前記複数のカメラ、あるいは前記複数のカメラの近傍における前記車両の一部に設けられた複数の加速度センサーと、
を備え、
前記加速度センサーは、前記複数のカメラそれぞれ、あるいは前記複数のカメラの近傍それぞれにおける前記車両の一部に生じる加速度を検知可能であり、前記カメラにより撮影した映像を記録可能なドライブレコーダーであって、
前記加速度センサーの少なくともいずれかが閾値以上の加速度を検知した場合、前記閾値以上の加速度を検知した前記加速度センサーに対応する前記カメラが撮影した映像のうち、前記閾値以上の加速度を検知した時点を含む期間の映像を消去禁止の対象として記録することを特徴とするドライブレコーダー。
【請求項2】
前記加速度センサーは、前記カメラの筐体内に装置されていることを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダー。
【請求項3】
車両に設けられた複数のカメラと、
前記複数のカメラ、あるいは前記複数のカメラの近傍における前記車両の一部に設けられた複数の加速度センサーと、
を備え、
前記加速度センサーが、前記複数のカメラそれぞれ、あるいは前記複数のカメラの近傍それぞれにおける前記車両の一部に生じる加速度を検知可能であり、前記カメラにより撮影した映像を記録可能なドライブレコーダーにより撮影した映像を記録するドライブレコーダーの映像記録方法であって、
前記加速度センサーの少なくともいずれかが閾値以上の加速度を検知した場合、前記閾値以上の加速度を検知した前記加速度センサーに対応する前記カメラが撮影した映像のうち、前記閾値以上の加速度を検知した時点を含む期間の映像を消去禁止の対象として記録するステップを含むことを特徴とするドライブレコーダーの映像記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−250193(P2011−250193A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−121971(P2010−121971)
【出願日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】