説明

ドレン異物除去構造およびそのドレン異物除去構造を用いたドレン中和器

【課題】落ち葉や土等の異物がドレン中和器のドレン貯留室内に流入することを防ぐ。
【解決手段】ドレンを貯留して中和するドレン貯留室33のドレン導入口31側に、ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室9を設ける。異物除去室9のドレン入口11は異物除去室9の上端から下端側に向けて伸設された管状部材10により構成し、その下端16は異物除去室9の底面と間隔を介し、異物除去室9のドレン出口15は管状部材10の下端16よりも上側に形成する。異物除去室9に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい落ち葉等の軽量異物12が含まれているときには、軽量異物12を管状部材10内でドレンに浮かせ、ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物13が含まれているときには、重量異物13を異物除去室9の底面側に沈殿させて溜めることにより、ドレン貯留室33に異物が流入することを防ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを中和するドレン中和器の、ドレン貯留室内に異物が混入することを防止する、ドレン異物除去構造とそのドレン異物除去構造を用いたドレン中和器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図3には、潜熱回収用熱交換器を備えた屋外配置型の給湯器の一例が模式的に示されている。同図において、給湯器17の器具ケース40内に設けられた燃焼室20内には、バーナ1が配置され、このバーナ1にはバーナ1に燃料を供給するガス管(図示せず)が接続されている。
【0003】
バーナ1の下方側には、バーナ1の燃焼の給排気を行なう燃焼ファン5が設けられており、この給湯器17は、燃焼ファン5の回転によって外部より吸気する空気をバーナ1に送り、この空気と、前記ガス管を通って供給されるガスとによってバーナ燃焼を行い、かつ、バーナ燃焼により生じた燃焼ガスを、燃焼ファン5の回転によって、図の破線矢印に示すように、燃焼室20から排気口8側に送って排気する。
【0004】
上記バーナ1の上側には、バーナ1の燃焼ガス中の顕熱を回収するメインの熱交換器(一次熱交換器)4と、このメインの熱交換器4よりも前記燃焼ガスの流れの下流側に設けられて、燃焼ガスの顕熱および潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器(二次熱交換器)6が互いに間隔を介して配置されている。なお、それぞれの熱交換器4,6は、バーナ1の燃焼ガスの熱を受ける水管を有し、必要に応じて、その外周側にフィンを設けて形成されている。
【0005】
潜熱回収用熱交換器6の入口側には、水供給源から潜熱回収用熱交換器6に水を導く給水管46が接続されており、潜熱回収用熱交換器6の出口側とメインの熱交換器4の入口側は、接続管48を介して接続されている。また、メインの熱交換器4の出口側には給湯管47が接続されている。
【0006】
通常、給水管46には、給水管46から供給されて潜熱回収用熱交換器6へ流れ込む水の入水温度を検出する入水サーミスタ(図示せず)と、潜熱回収用熱交換器6へ流れ込む水の流量を検出する水量センサ(図示せず)とが設けられており、また、給湯管47には流れ出る湯の温度を検出することができる出湯サーミスタ(図示せず)が設けられている。
【0007】
潜熱回収用熱交換器6の下側には、該潜熱回収用熱交換器6で発生するドレン(凝縮水の水滴)を回収するドレンの受け皿43が設けられ、受け皿43にたまったドレンを、ドレン管44を介して器具ケース40の外部に排出するようにしている。なお、ドレンは、燃焼ガス中の窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等を含むため、pH2〜4の強酸性であるため、中和する必要があり、図3に示す給湯器17においては、ドレン管44に、ドレン中和器3を介設している。
【0008】
ドレン中和器3は、例えば図4に示すように、ドレンを中和するドレン貯留室33を有しており、このドレン貯留室33内には、断面部分(図の右上端部)に示すように、例えば炭酸カルシウム等をφ5mm程度の粒状にした中和剤35が互いに隙間を介して充填されている。なお、図4において、符号7は、ドレン貯留室33内を区分けする区分け壁を示す。ドレンは、図の矢印Dに示すように、ドレン導入口31からドレン貯留室33内に導入され、炭酸カルシウム等の中和剤35と反応することで中性を示す硝酸カルシウム等となってドレン排出部32から排出される。なお、このようなドレン等の酸性廃水の処理方法として、炭酸カルシウムを用いることは、広く知られている(例えば、特許文献1、参照。)。
【0009】
前記給湯器17において、前記バーナ1の燃焼制御と前記燃焼ファン5の回転制御は、前記各センサの検出信号に基づき、燃焼制御装置(図示せず)により、予め与えられたシーケンスプログラムにしたがって行われており、前記の如く、ガス管から供給されるガスと燃焼ファン5により送られる空気とによってバーナ1の燃焼が行われる。このバーナ1の燃焼に伴い、水を給水管46から潜熱回収用熱交換器6とメインの熱交換器4を順に通して湯が作りだされ、給湯管47を介して台所等の給湯先に導かれて給湯される。
【0010】
なお、潜熱回収用熱交換器6を備えた給湯器において、バーナ1からの高温の燃焼ガスがメインの熱交換器4を通過する間に、燃焼ガスとメインの熱交換器4に供給される水との間で熱交換が行われ、燃焼ガスの顕熱が回収される。また、メインの熱交換器4を通過した燃焼ガスが潜熱回収用熱交換器6を通過する間に、燃焼ガスと潜熱回収用熱交換器6に供給される水との間で熱交換することで、燃焼ガスの顕熱および潜熱が回収される。
【0011】
潜熱回収用熱交換器6による燃焼ガスの潜熱回収は、水蒸気を含んだ燃焼ガスを飽和温度以下の低温伝熱面に接触させて燃焼ガス中の水蒸気を凝縮させることにより行われる。すなわち、水蒸気が凝縮する際に発生する凝縮潜熱を回収するものであり、通常は、燃焼ガスとして給湯器等の燃焼系の外に排出されてしまう燃焼ガスの水蒸気の持つエンタルピーを回収するものである。
【0012】
このように、潜熱回収用熱交換器6を備えた給湯器においては、バーナ1の燃焼による燃焼ガスが潜熱回収用熱交換器6を通るときに、潜熱回収用熱交換器6内の水管を通る水が、燃焼ガス中の水蒸気が保有している潜熱を奪って(潜熱を回収して)温度を高め、さらにメインの熱交換器4を通るときに、バーナ1の燃焼火力でもって加熱されて設定温度の湯が作り出されるので、バーナ1によって効率の良い加熱ができる。
【0013】
つまり、潜熱回収用熱交換器6を設けることにより、例えば給湯器においては、高位発熱量(総発熱量)ベースで熱効率が約90%以上に達し、潜熱回収用熱交換器6が設けられていない通常の給湯器に比べ、高い熱効率が達成される。
【0014】
【特許文献1】特開2000−218283号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
ところで、住宅には様々なものがあるが、一戸建て住宅の南側の庭には木々が植えられることが多く、一方、給湯器17等の燃焼装置は住宅の北側に設けられることが多い。そのため、例えば図5(a)に示すように、複数の一戸建て住宅27が並んで配置された住宅街においては、給湯器17等の燃焼装置と木2とが向かい合うような状態となることが多く、図5(b)に示すように、木2の落ち葉が給湯器17の排気口8から給湯器17内に入り込み、ドレン中和器3に入り込むことがある。特に、日本列島において、太平洋側の地域においては、晩秋から冬場にかけては、北風が吹く割には雨の日が少なく、土埃や落ち葉が排気口8からドレン中和器3に入り込むことが多々あった。
【0016】
そうすると、この落ち葉がドレン貯留室33内の中和剤35の隙間に入り込み、ドレン中和器3が目詰まりしてしまうといった問題が生じた。そうなると、例えば図4に示したようなドレン中和器3においては、ドレンの水位が、図のAで示す通常の水位を超えて、図のBで示す溢れ防止の水位まで上昇し、この上昇水位が、ドレンの溢れ防止の水位を検出する水位検出電極36により検出されることになる。そして、給湯器17の燃焼を止めてドレンが溢れることを防止することが必要となるために、利用者は給湯器17を使用できない状態となり、非常に不快な思いをすることになった。
【0017】
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、その目的は、落ち葉や土等の異物がドレン貯留室内に入り込むことを防止できるドレン異物除去構造およびそのドレン異物除去構造を用いたドレン中和器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成をもって課題を解決するための手段としている。すなわち、第1の発明のドレン異物除去構造は、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを貯留して該ドレンを中和するドレン貯留室を備えたドレン中和器のドレン導入口側に、前記ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室が設けられ、該異物除去室のドレン入口は前記異物除去室の上端から下端側に向けて伸設された管状部材により構成されて該管状部材の下端は前記異物除去室の底面と間隔を介しており、ドレンが前記異物除去室から前記ドレン貯留室へ出る異物除去室のドレン出口は前記管状部材の下端よりも上側に形成されており、前記異物除去室は該異物除去室に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい軽量異物が含まれているときには該軽量異物を前記管状部材内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物が前記ドレン貯留室に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物が含まれているときには該重量異物を前記異物除去室の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン貯留室に流入することを防ぐ構成と成していることを特徴とする。
【0019】
また、第2の発明のドレン異物除去構造は、バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを貯留して該ドレンを中和するドレン貯留室を備えたドレン中和器のドレン導入口側に、前記ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室が設けられ、該異物除去室には該異物除去室の上端から下端側に向けて伸設されて前記異物除去室を前記ドレンの入口側の第1室と前記ドレンの出口側の第2室とに仕切る仕切り壁が設けられて、該仕切り壁の下端側には前記第1室と前記第2室とを連通する連通部が設けられており、前記異物除去室のドレンの出口は前記仕切り壁の下端よりも上側に形成されており、前記異物除去室は該異物除去室に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい軽量異物が含まれているときには該軽量異物を前記第1室内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物が第2室側に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物が含まれているときには該重量異物を前記異物除去室の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン貯留室に流入することを防ぐ構成と成していることを特徴とする。
【0020】
さらに、第3の発明のドレン中和器は、前記第1または第2の発明のドレン異物除去構造を有して、異物除去室がドレン中和器内に内蔵されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明のドレン異物除去構造によれば、ドレン中和器のドレン導入口側に、ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室が設けられ、異物除去室に流れてくるドレンに、該ドレンより比重が小さい軽量異物が含まれているときには、該軽量異物を、異物除去室のドレン入口の管状部材内または異物除去室の入口側に設けられた第1室内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物が前記ドレン貯留室に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物が含まれているときには該重量異物を前記異物除去室の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン貯留室に流入することを防ぐ構成と成しているので、簡単な構成で、ドレン貯留室への異物の流入を防ぐことができる。
【0022】
また、本発明のドレン中和器によれば、本発明のドレン異物除去構造を有して異物除去室を内蔵することにより、例えば、給湯器等の燃焼装置内に設けることにより、簡単な構成で、ドレン貯留室への異物の流入を防ぎ、ドレンを的確に中和して排出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、本実施形態例の説明において、これまでの説明に示した例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略又は簡略化する。
【0024】
図1には、本発明に係るドレン除去構造の第1実施形態例を備えたドレン中和器の一実施形態例の構成が模式的に示されている。このドレン中和器3は、図4に示したドレン中和器3と同様に、潜熱回収用熱交換器6で発生するドレンを貯留して該ドレンを中和するドレン貯留室33を備えており、本実施形態例が図4に示したドレン中和器3と異なる特徴的なことは、ドレン中和器3のドレン導入口側に(ドレン貯留室33のドレン導入口31に隣接させて)、ドレンに混入されている異物を除去する特徴的な異物除去室9を設けていることである。
【0025】
本実施形態例において、異物除去室9のドレン入口11は、異物除去室9の上端から下端側に向けて伸設された管状部材10により構成されて、該管状部材10の下端16は、異物除去室9の底面と間隔を介している。また、ドレンが異物除去室9から前記ドレン貯留室33へ出る異物除去室9のドレン出口15は、前記管状部材10の下端16よりも上側に形成されている。
【0026】
そして、異物除去室9は、該異物除去室9に流れてくるドレンに、該ドレンより比重が小さい、例えば落ち葉等の軽量異物12が含まれているときには、該軽量異物12を、図1に示すように、前記管状部材10内でドレンに浮かせることにより、軽量異物12が前記ドレン貯留室33に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい、土等の重量異物13が含まれているときには、該重量異物13を前記異物除去室9の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物12,13がドレン貯留室33に流入することを防ぐ構成と成していることを特徴とする。
【0027】
本実施形態例は以上のように構成されており、ドレンは、図1の矢印Dに示すように、異物除去室9を通ってからドレン貯留室33内に流入することになるが、このとき、異物除去室9に流れてくるドレンに、ドレンより比重が小さい軽量異物12が含まれているときには、該軽量異物12を、異物除去室9のドレン入口の管状部材10内でドレンに浮かせることにより、軽量異物12がドレン貯留室33に流れることを防ぐので、落ち葉等が給湯器17の排気口8から給湯器17内に進入しても、ドレン中和器3のドレン貯留室33内に流入することを防ぐことができる。
【0028】
また、本実施形態例によれば、前記ドレンに、ドレンより比重が大きい重量異物13が含まれているときには、該重量異物13を異物除去室9の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる重量異物13が前記ドレン貯留室33に流入することを防ぐことができるので、簡単な構成で、ドレン貯留室33への異物の流入を防ぐことができる。
【0029】
なお、軽量異物12が落ち葉の場合、異物除去室9に入った直後はドレンよりも軽く、管状部材10内でドレンに浮いた状態で留まるが、時間の経過と共に落ち葉が朽ちてその比重が重くなり、重量異物13となって異物除去室9の底面側に沈殿し、溜まることになる。
【0030】
次に、本発明に係るドレン異物除去構造の第2実施形態例について説明する。第2実施形態例のドレンに物除去構造は、図2(a)に示すように、ドレン中和器3とは別個に、ドレン中和器3のドレン導入側(給湯器17のドレン管44とドレン中和器3との間)に異物除去室9を設けて構成されている。なお、図2(a)において、給湯器17は、器具ケース40等を省略し、模式的に示している。
【0031】
図2(b)に示すように、異物除去室9には、該異物除去室の上端から下端側に向けて仕切り壁14が伸設されている。この仕切り壁14は、異物除去室9をドレンの入口11側の第1室21とドレンの出口15側の第2室21とに仕切る態様と成しているが、該仕切り壁14の下端側には前記第1室21と前記第2室22とを連通する連通部18が設けられている。また、異物除去室9のドレンの出口15は前記仕切り壁14の下端16よりも上側に形成されている。
【0032】
異物除去室9は、該異物除去室9に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい落ち葉等の軽量異物12が含まれているときには、該軽量異物12を前記第1室21内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物12が第2室22側に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい土などの重量異物13が含まれているときには、該重量異物13を異物除去室9の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン中和器3のドレン貯留室33に流入することを防ぐ構成と成している。
【0033】
第2実施形態例も第1実施形態例と同様に、ドレンは図2(b)の矢印Dに示すように流れるが、このとき、ドレンに異物が混入していたとしても、落ち葉等の軽量異物12は第1室21内でドレンに浮かせて第2室22側に流れることを防ぎ、重量異物13は異物除去室9の底面側に沈殿させて溜めることによりドレン貯留室33に流入することを防ぐことができるので、第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態例に限定されることはなく、様々な態様を採り得る。例えば、前記第1実施形態例では、異物除去室9をドレン中和器3に内蔵させ、第2実施形態例では、異物除去室9をドレン中和器3とは別個に設けたが、異物除去室9は、給湯器17等の燃焼装置の形態に応じて、ドレン中和器3に内蔵する形態としてもよいし、ドレン中和器3とは別個に設けてもよいものである。
【0035】
また、前記説明は、ドレン中和器3を設ける燃焼装置として、給湯器17について説明したが、燃焼装置は給湯器とは限らず、風呂釜や、給湯器と風呂釜の両方の機能を備えた複合給湯器等、適宜の燃焼装置にドレン中和器3を設け、そのドレン導入口側に異物除去室9を設けて本発明のドレン異物除去構造を構成できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るドレン異物除去構造の第1実施形態例を備えたドレン中和器を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明に係るドレン異物除去構造の第2実施形態例を模式的に示す説明図である。
【図3】潜熱回収用熱交換器を備えた給湯器の構成例を模式的に示す説明図である。
【図4】従来のドレン中和器の例を示す説明図である。
【図5】住宅街の住宅に配置される給湯器の配置位置と、住宅の木々の配置位置との関係を説明するための説明図である。
【符号の説明】
【0037】
1 バーナ
3 ドレン中和器
4 メインの熱交換器
5 燃焼ファン
6 潜熱回収用熱交換器
8 排気口
9 異物除去室
10 管状部材
11 ドレン入口
12 軽量異物
13 重量異物
14 仕切り壁
15 ドレン出口
16 下端
17 給湯器
18 連通部
21 第1室
22 第2室
31 ドレン導入口
33 ドレン貯留室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを貯留して該ドレンを中和するドレン貯留室を備えたドレン中和器のドレン導入口側に、前記ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室が設けられ、該異物除去室のドレン入口は前記異物除去室の上端から下端側に向けて伸設された管状部材により構成されて該管状部材の下端は前記異物除去室の底面と間隔を介しており、ドレンが前記異物除去室から前記ドレン貯留室へ出る異物除去室のドレン出口は前記管状部材の下端よりも上側に形成されており、前記異物除去室は該異物除去室に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい軽量異物が含まれているときには該軽量異物を前記管状部材内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物が前記ドレン貯留室に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物が含まれているときには該重量異物を前記異物除去室の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン貯留室に流入することを防ぐ構成と成していることを特徴とするドレン異物除去構造。
【請求項2】
バーナの排気潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器で発生するドレンを貯留して該ドレンを中和するドレン貯留室を備えたドレン中和器のドレン導入口側に、前記ドレンに混入されている異物を除去する異物除去室が設けられ、該異物除去室には該異物除去室の上端から下端側に向けて伸設されて前記異物除去室を前記ドレンの入口側の第1室と前記ドレンの出口側の第2室とに仕切る仕切り壁が設けられて、該仕切り壁の下端側には前記第1室と前記第2室とを連通する連通部が設けられており、前記異物除去室のドレンの出口は前記仕切り壁の下端よりも上側に形成されており、前記異物除去室は該異物除去室に流れてくるドレンに該ドレンより比重が小さい軽量異物が含まれているときには該軽量異物を前記第1室内でドレンに浮かせることにより前記軽量異物が第2室側に流れることを防ぎ、かつ、前記ドレンに該ドレンより比重が大きい重量異物が含まれているときには該重量異物を前記異物除去室の底面側に沈殿させて溜めることにより、前記ドレンに含まれる異物が前記ドレン貯留室に流入することを防ぐ構成と成していることを特徴とするドレン異物除去構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載のドレン異物除去構造を有して、異物除去室がドレン中和器内に内蔵されていることを特徴とするドレン中和器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−11948(P2009−11948A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177512(P2007−177512)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000129231)株式会社ガスター (277)
【Fターム(参考)】