説明

ネットワークシステム、該システムに用いられるデータ送受信方法及びデータ送受信制御プログラム

【課題】大容量データの送受信を送信側及び受信側の双方の環境を考慮して最適なネットワークを選択して行うネットワークシステムを提供する。
【解決手段】情報受信用端末(たとえば、受注側クライアント端末60)から、情報管理サーバ(たとえば、受発注管理サーバ10)に参照要求が送信されたとき、同受発注管理サーバ10から、受注側クライアント端末60で利用するネットワークの判別を行うためのスクリプトが生成されて送信される。そして、受注側クライアント端末60側で利用するネットワークがネットワーク環境に対応して適切に選択され、定型情報(たとえば、テキストデータで構成される発注基本情報)及び非定型情報(たとえば、大容量の図面等添付ファイル)が、ネットワークの利用状況に応じて、最適なネットワークが選択されて送受信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワークシステム、該システムに用いられるデータ送受信方法及びデータ送受信制御プログラムに係り、たとえば、複数の企業間で受発注処理などを行う際に、発注書や請求書などの定型情報と共に図面データなどの大容量の非定型情報をネットワークを経由して送信する場合に用いて好適なネットワークシステム、該システムに用いられるデータ送受信方法及びデータ送受信制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の企業間で受発注処理などを行う際、Webシステムを用いたEDI(Electronic Data Interchange )が利用されることがある。この場合、発注書や請求書などの定型情報と共に添付されるべきCAD(Computer Aided Design )などの図面の大容量データをインターネット経由で受信側で参照することは、利用可能帯域や負荷の制約のため、困難であることが多い。一方、大容量データの全ての情報を品質保証型の次世代ネットワーク(NGN、Next Generation Network )などを利用して受信すると、通常では情報量に対応した従量課金が適用されるため、費用が増加するという問題点がある。また、送信側と受信側とでネットワーク環境が異なることが多いため、どちらか一方の状況判断のみで送受信に使用するネットワークを判定することは適切でなく、双方のネットワーク環境を考慮して判定する必要がある。
【0003】
また、テキスト情報や添付ファイルをインターネットなどのネットワークを経由して相手方に送信する場合、内容を縮小するなどの対処の他、大容量ファイルを送受信するために、インターネットとは別のネットワークを経由する別個のシステムを構築して対処するなどの方法が取られることもある。近年では、NGNに代表されるように、オンデマンド(すなわち、必要な時間帯に必要な帯域)で利用できるネットワークが利用可能な状況にあるため、受発注業務などでは、発注者及び受注者の双方のネットワーク環境や、送信したい情報に基づいて、利用するネットワークを自動的に判定する技術が要求されている。
【0004】
この種の関連する技術としては、たとえば、特許文献1に記載された送信装置がある。 この送信装置では、スクリプトインタプリタにより、メールを送信する相手及びメールの送信の順序を示すデータが生成されると共に、データを基に1つの相手にメールを送信させるためのスクリプトが生成される。メール生成部により、メールにスクリプト及びデータが格納される。メール送受信プログラムにより、スクリプト及びデータが格納されたメールの送信が制御される。これにより、簡単かつ確実に全員が電子メールを読んだことが確認される。
【0005】
また、特許文献2に記載された通信端末装置では、コンテンツサーバの制御部により、クライアントからサーバ側に送信する情報から、携帯電話機がサポートするサポートベアラと、サポートベアラのうち携帯電話機がコンテンツ要求の送信の際に用いた現在のベアラと、携帯電話機がベアラ切り替えに応答したことを示す切り替えフラグとが取得される。携帯電話機から送信されたコンテンツ要求が大容量コンテンツであるとき、上記取得された情報に基づいて、コンテンツ要求を送信した携帯電話機に対して、コンテンツ要求応答に代えて、ベアラ切り替え要求が送信される。
【0006】
また、特許文献3に記載されたループネットワークシステムでは、多重ループネットワークにおいて、一つのネットワークの容量を超えるデータ伝送を行う場合、接続するブリッジのMAC(Media Access Control)学習アドレステーブルに複数のネットワークのポート番号を保持することにより、フレームを中継する際にネットワークの負荷の状態の判断が行われる。そして、最も低負荷のネットワークのポートにフレームが送出されることにより、多重ネットワークが使用され、これにより、負荷を分散させて、多量の伝送容量に対応することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−297505号公報(要約書、図5)
【特許文献2】特開2008−160324号公報(要約書、図1)
【特許文献3】特開平05−056057号公報(第3頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記各文献に記載の技術では、次のような問題点があった。
すなわち、特許文献1に記載された送信装置では、簡単かつ確実に全員が電子メールを読んだことが確認されるが、この発明とは構成が異なり、上記の問題点を改善するものではない。
【0009】
特許文献2に記載された通信端末装置では、大容量コンテンツのダウンロードが行われるとき、別のネットワークに切り替えて迅速に行われると共に、ネットワークの負担が軽減されるが、この発明とは構成が異なり、上記の問題点を改善するものではない。
【0010】
また、特許文献3に記載されたループネットワークシステムでは、多重ループネットワークにおいて負荷に応じてネットワークが選択され、多量の伝送容量の通信が行われるが、この発明とは構成が異なり、上記の問題点を改善するものではない。
【0011】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、大容量データの送受信を送信側及び受信側の双方の環境を考慮して最適なネットワークを選択して行うネットワークシステム、該システムに用いられるデータ送受信方法及びデータ送受信制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、ネットワークシステムに係り、所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、情報管理サーバと、情報受信用端末とを有し、前記情報管理サーバは、前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信する構成とされ、前記情報受信用端末は、前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードする構成とされていることを特徴としている。
【0013】
この発明の第2の構成は、データ送受信方法に係り、所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、情報管理サーバと、情報受信用端末とを有するネットワークシステムに用いられ、前記情報管理サーバが、前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信し、前記情報受信用端末が、前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードすることを特徴としている。
【0014】
この発明の第3の構成は、データ送受信制御プログラムに係り、所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、情報管理サーバと、情報受信用端末とを有するネットワークシステムに用いられ、コンピュータで構成された前記情報管理サーバが、前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信する処理を実行し、コンピュータで構成された前記情報受信用端末が、前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードする処理を実行するためのコンピュータ読み取り可能なことを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
この発明の構成によれば、大容量データの送受信を送信側及び受信側の双方の環境を考慮して最適なネットワークを選択して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明の一実施形態であるネットワークシステムが用いられる環境を示す模式図である。
【図2】受発注基本情報DBサーバ30に格納されているデータベースの構造の例を示す図である。
【図3】スクリプト生成機能15により生成されたスクリプトの例を示す図である。
【図4】図1のネットワークシステムの動作を説明するシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
上記情報受信用端末とセッションを確立するための非定型情報管理端末を有し、上記情報受信用端末が、上記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを判定し、この判定結果が上記高レベルを示し、かつ上記非定型情報のファイル容量が上記所定の閾値よりも大きいとき、上記非定型情報格納手段から上記非定型情報管理端末及び上記第2のネットワークを経て上記非定型情報をダウンロードする一方、上記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)上記非定型情報のファイル容量が上記所定の閾値よりも小さいとき、上記非定型情報格納手段から上記情報管理サーバ及び上記第1のネットワークを経て上記非定型情報をダウンロードする構成とされているネットワークシステムを提供する。
【0018】
また、上記情報管理サーバは、上記情報登録用端末から出力される上記定型情報及び非定型情報を登録用データとして受信する登録用データ受信機能と、同登録用データ受信機能で受信された上記定型情報及び非定型情報を振り分けて上記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録する登録・振り分け機能と、上記登録用データを登録した旨を電子メールで上記情報受信用端末に送信するメール送信機能と、上記情報受信用端末から上記参照要求を受信する参照要求受付機能と、同参照要求受付機能が上記参照要求を受信したとき、上記スクリプトを生成して上記情報受信用端末へ送信するスクリプト生成機能とを有している。
【0019】
また、上記情報受信用端末は、上記情報管理サーバから上記第1のネットワークを経て上記電子メールを受信するメール受信機能と、同メール受信機能で受信された上記電子メールに基づいて上記情報管理サーバに上記参照要求を送信する情報参照要求機能と、上記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを解析して判定する負荷解析機能と、同負荷解析機能による判定結果が上記高レベルを示し、かつ上記非定型情報のファイル容量が上記所定の閾値よりも大きいとき、上記非定型情報格納手段から上記非定型情報管理端末及び上記第2のネットワークを経て上記非定型情報をダウンロードするように判定する一方、上記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)上記非定型情報のファイル容量が上記所定の閾値よりも小さいとき、上記非定型情報格納手段から上記情報管理サーバ及び上記第1のネットワークを経て上記非定型情報をダウンロードするように判定する受信方法判定機能と、同受信方法判定機能による判定結果に基づいて、上記非定型情報をダウンロードする情報参照機能とを有している。上記第1のネットワークはインターネット、及び上記第2のネットワークが品質保証型ネットワークである。
【実施形態】
【0020】
図1は、この発明の一実施形態であるネットワークシステムが用いられる環境を示す模式図である。
この形態のネットワークシステムは、複数の企業間で受発注処理などを行うための受発注システムであり、同図に示すように、受発注管理サーバ10と、登録用端末20と、受発注基本情報DB(データベース)サーバ30と、図面等DBサーバ40と、図面等管理端末50と、受注側クライアント端末60とから構成されている。受発注基本情報DBサーバ30は、所定のデータ量以下のテキストデータで構成される発注基本情報(定型情報)を格納する。図面等DBサーバ40は、上記発注基本情報よりもデータ量の大きいバイナリデータで構成される図面等添付ファイル(非定型情報)を格納する。この図面等添付ファイルは、上記発注基本情報に付随する情報である。登録用端末20は、たとえばパーソナルコンピュータなどで構成され、受発注基本情報DBサーバ30に登録するための発注基本情報及び図面等DBサーバ40に登録するための図面等添付ファイルを生成又はあらかじめ保持する。
【0021】
受発注管理サーバ10は、データ送受信制御プログラムに基づいて動作するコンピュータで構成され、登録用データ受信機能11と、登録・振り分け機能12と、メール送信機能13と、参照要求受付機能14と、スクリプト生成機能15とを有している。登録用データ受信機能11は、登録用端末20から出力される上記発注基本情報及び図面等添付ファイルを登録用データとしてイントラネットTWを経て受信する。登録・振り分け機能12は、登録用データ受信機能11で受信された上記発注基本情報及び図面等添付ファイルを振り分けてイントラネットTWを経て受発注基本情報DBサーバ30及び図面等DBサーバ40に登録する。メール送信機能13は、上記登録用データを登録した旨を電子メールでインターネットNWを経て受注側クライアント端末60に送信する。参照要求受付機能14は、受注側クライアント端末60から上記発注基本情報及び図面等添付ファイルの参照要求を受信する。スクリプト生成機能15は、参照要求受付機能14が上記参照要求を受信したとき、図面等添付ファイルのファイル容量を記載したスクリプトを生成して受注側クライアント端末60へ送信する。
【0022】
図面等管理端末50は、受注側クライアント端末60とセッションを確立し、同受注側クライアント端末60による図面参照要求に基づいて、イントラネットTWを介して図面等DBサーバ40にアクセスする図面参照受付機能51を有している。受注側クライアント端末60は、データ送受信制御プログラムに基づいて動作するコンピュータで構成され、メール受信機能61と、発注情報参照要求機能(情報参照要求機能)62と、負荷解析機能63と、受信方法判定機能64と、図面参照機能65とを有している。メール受信機能61は、受発注管理サーバ10からインターネットNWを経て電子メールを受信する。発注情報参照要求機能62は、メール受信機能61で受信された電子メールに記載されているURL(Uniform Resource Locator)情報などに基づいて、受発注管理サーバ10に上記参照要求を送信する。負荷解析機能63は、インターネットNWの負荷状況の高レベル/低レベルを解析して判定する。
【0023】
受信方法判定機能64は、負荷解析機能63による判定結果が高レベルを示し、かつ受発注管理サーバ10から送信されたスクリプトに記載されている上記非定型情報のファイル容量が閾値βよりも大きいとき、図面等DBサーバ40から図面等管理端末50及び品質保証型ネットワークMWを経て図面等添付ファイルをダウンロードするように判定する。品質保証型ネットワークMWは、たとえば次世代ネットワークのように、インターネットNWよりも高品質のネットワークである。一方、受信方法判定機能64は、インターネットNWの負荷状況が低レベル、かつ(又は)図面等添付ファイルのファイル容量が閾値βよりも小さいとき、図面等DBサーバ40から受発注管理サーバ10及びインターネットNWを経て図面等添付ファイルをダウンロードするように判定する。図面参照機能65は、受信方法判定機能64による判定結果に基づいて、図面等添付ファイルをダウンロードする。
【0024】
図2は、受発注基本情報DBサーバ30に格納されているデータベースの構造の例を示す図である。
このデータベースは、同図2に示すように、受発注基本情報テーブル30aと、図面等テーブル30bとから構成されている。受発注基本情報テーブル30aは、ID31と、基本情報32と、添付情報33と、図面ID34とから構成されている。また、図面等テーブル30bは、ID35と、ファイル名36と、ファイル容量37とから構成されている。
【0025】
図3は、スクリプト生成機能15により生成されたスクリプトの例を示す図、及び、図4が、図1のネットワークシステムの動作を説明するシーケンス図である。
これらの図を参照して、この形態のネットワークシステムに用いられるデータ送受信方法の処理内容について説明する。
このネットワークシステムでは、登録用端末20により、受注側クライアント端末60に送信したい情報がイントラネットTWを経て受発注管理サーバ10に入力される。このとき、送信したい情報には、テキストデータで構成される発注基本情報、及びバイナリデータで構成される図面等添付ファイルが存在する。受発注管理サーバ10では、登録用データ受信機能11により、登録用端末20から出力される発注基本情報及び図面等添付ファイルが登録用データとして受信される(ステップA1、登録用データ受信処理)。登録・振り分け機能12により、発注基本情報がイントラネットTWを経て受発注基本情報DBサーバ30に格納され、また、図面等添付ファイルがイントラネットTWを経て図面等DBサーバ40に格納されて登録される(ステップA2、登録・振り分け処理)。メール送信機能13により、上記登録用データを登録した旨が電子メールでインターネットNWを経て受注側クライアント端末60に送信される(ステップA3、メール送信処理)。
【0026】
受注側クライアント端末60では、メール受信機能61により、受発注管理サーバ10から上記電子メールが受信される(ステップA4、メール受信処理)。発注情報参照要求機能62により、メール受信処理で受信された電子メールに記載されているURL情報に基づいて、受発注管理サーバ10に発注基本情報及び図面等添付ファイルの参照要求がインターネットNWを経て送信される(ステップA5、情報参照要求処理)。受発注管理サーバ10では、参照要求受付機能14により、受注側クライアント端末60から上記参照要求が受信される(ステップA6、参照要求受付処理)。参照要求受付機能14により上記参照要求が受信されたとき、スクリプト生成機能15により、図面等添付ファイルのファイル容量を記載したスクリプトが生成されてインターネットNWを経て受注側クライアント端末60へ送信される(ステップA7、スクリプト生成処理)。この場合、スクリプト生成機能15により、図2に示すDB構造から、図面等添付ファイルのファイル容量37が取得され、図3に示すように、スクリプト中に入力情報として図面等添付ファイルのファイル容量(“xxx(MB)”)が記載されて受注側クライアント端末60に送信される。
【0027】
受注側クライアント端末60では、負荷解析機能63により、インターネットNWの負荷状況の高レベル/低レベルが解析されて判定される(ステップA8、負荷解析処理)。負荷解析処理による判定結果が高レベルを示し、かつ上記スクリプトに記載された図面等添付ファイルのファイル容量が閾値βよりも大きいとき、受信方法判定機能64により、図面等DBサーバ40から図面等管理端末50及び品質保証型ネットワークMWを経て図面等添付ファイルをダウンロードするように判定される。一方、負荷解析処理による判定結果が低レベル、かつ(又は)図面等添付ファイルのファイル容量が閾値βよりも小さいとき、図面等DBサーバ40から受発注管理サーバ10及びインターネットNWを経て図面等添付ファイルをダウンロードするように判定される(ステップA9、受信方法判定処理)。
【0028】
この場合、負荷解析機能63では、たとえばping(packet internet groper)コマンドなどを用いてインターネットNWのレスポンスタイムを測定することにより負荷状況の判定が行われ、この判定結果が、受発注管理サーバ10から送られたスクリプトに入力情報として記載される。たとえば、図3に示すように、ネットワーク負荷状況が高レベルの場合、“α=1”が記載される一方、ネットワーク負荷状況が低レベルの場合、“α=0”が記載される。図面参照機能65により、受信方法判定処理による判定結果に基づいて、図面等添付ファイルがダウンロードされる(ステップA10、情報参照処理)。たとえば、品質保証型ネットワークMWを経てダウンロードする場合、図3のスクリプトに示すように、SIP(Session Initiation Protocol )セッションが図面等管理端末50と確立される。そして、図面等添付ファイルは、図面等DBサーバ40から、イントラネットTW、図面等管理端末50及び品質保証型ネットワークMWを経てダウンロードされる。
【0029】
以上のように、この実施形態では、受注側クライアント端末60の発注情報参照要求機能62により、受発注管理サーバ10に発注基本情報及び図面等添付ファイルの参照要求が送信されたとき、受発注管理サーバ10のスクリプト生成機能15により、受注側クライアント端末60で利用するネットワークの判別を行うためのスクリプトが生成されて送信されるので、同受注側クライアント端末60側で利用するネットワークをネットワーク環境に対応して適切に選択できる。これにより、テキストデータで構成される発注基本情報及び大容量の図面等添付ファイルが、ネットワークの利用状況に応じて、最適なネットワークが選択されて送受信される。
【0030】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、図面等DBサーバ40には、たとえば写真データなどの大容量データが格納されても良い。また、上記実施形態では、受発注管理サーバ10と受注側クライアント端末60とがインターネットNWを介して接続されているが、送受信するデータの内容に極秘事項などがある場合は、イントラネットを介して接続しても良い。また、情報受信用端末(受注側クライアント端末60)で判定する第1のネットワーク(インターネット)の負荷状況は、高レベル/低レベルに限らず、複数種類のレベルでも良く、これに応じて複数種類のネットワークを使い分けても良い。
【産業上の利用可能性】
【0031】
この発明は、図面データや写真データなどの大容量データの送受信を、品質の異なる複数のネットワークを使い分けて行うネットワークシステム全般に適用できる。
【符号の説明】
【0032】
10 受発注管理サーバ(情報管理サーバ)
11 登録用データ受信機能
12 登録・振り分け機能
13 メール送信機能
14 参照要求受付機能
15 スクリプト生成機能
20 登録用端末(情報登録用端末)
30 受発注基本情報DB(データベース)サーバ(定型情報格納手段)
40 図面等DBサーバ(非定型情報格納手段)
50 図面等管理端末(非定型情報管理端末)
60 受注側クライアント端末(情報受信用端末)
61 メール受信機能
62 発注情報参照要求機能(情報参照要求機能)
63 負荷解析機能
64 受信方法判定機能
65 図面参照機能(情報参照機能)
NW インターネット(第1のネットワーク)
MW 品質保証型ネットワーク(第2のネットワーク)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、
前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、
前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、
情報管理サーバと、情報受信用端末とを有し、
前記情報管理サーバは、
前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信する構成とされ、
前記情報受信用端末は、
前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードする構成とされていることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
前記情報受信用端末とセッションを確立するための非定型情報管理端末を有し、
前記情報受信用端末は、
前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを判定し、この判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードする一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードする構成とされていることを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
【請求項3】
前記情報管理サーバは、
前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を登録用データとして受信する登録用データ受信機能と、
該登録用データ受信機能で受信された前記定型情報及び非定型情報を振り分けて前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録する登録・振り分け機能と、
前記登録用データを登録した旨を電子メールで前記情報受信用端末に送信するメール送信機能と、
前記情報受信用端末から前記参照要求を受信する参照要求受付機能と、
該参照要求受付機能が前記参照要求を受信したとき、前記スクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信するスクリプト生成機能とを有することを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークシステム。
【請求項4】
前記情報受信用端末は、
前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信するメール受信機能と、
該メール受信機能で受信された前記電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する情報参照要求機能と、
前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを解析して判定する負荷解析機能と、
該負荷解析機能による判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する受信方法判定機能と、
該受信方法判定機能による判定結果に基づいて、前記非定型情報をダウンロードする情報参照機能とを有することを特徴とする請求項2又は3記載のネットワークシステム。
【請求項5】
前記第1のネットワークはインターネット、及び前記第2のネットワークが品質保証型ネットワークであることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のネットワークシステム。
【請求項6】
所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、
前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、
前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、
情報管理サーバと、情報受信用端末とを有するネットワークシステムに用いられ、
前記情報管理サーバが、前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信し、
前記情報受信用端末が、前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードすることを特徴とするデータ送受信方法。
【請求項7】
前記ネットワークシステムに、前記情報受信用端末とセッションを確立するための非定型情報管理端末を設けておき、
前記情報受信用端末が、前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを判定し、この判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードする一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードすることを特徴とする請求項6記載のデータ送受信方法。
【請求項8】
前記情報管理サーバが、
前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を登録用データとして受信する登録用データ受信処理と、
該登録用データ受信処理で受信された前記定型情報及び非定型情報を振り分けて前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録する登録・振り分け処理と、
前記登録用データを登録した旨を電子メールで前記第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信するメール送信処理と、
前記情報受信用端末から前記参照要求を受信する参照要求受付処理と、
該参照要求受付処理が前記参照要求を受信したとき、前記スクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信するスクリプト生成処理とを行うことを特徴とする請求項6又は7記載のデータ送受信方法。
【請求項9】
前記情報受信用端末が、
前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信するメール受信処理と、
該メール受信処理で受信された前記電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する情報参照要求処理と、
前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを解析して判定する負荷解析処理と、
該負荷解析処理による判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する受信方法判定処理と、
該受信方法判定処理による判定結果に基づいて、前記非定型情報をダウンロードする情報参照処理とを行うことを特徴とする請求項7又は8記載のデータ送受信方法。
【請求項10】
前記第1のネットワークはインターネット、及び前記第2のネットワークが品質保証型ネットワークであることを特徴とする請求項6、7、8又は9記載のデータ送受信方法。
【請求項11】
所定のデータ量以下の定型情報を格納するための定型情報格納手段と、
前記定型情報よりもデータ量の大きい非定型情報を格納するための非定型情報格納手段と、
前記定型情報格納手段に登録するための前記定型情報及び前記非定型情報格納手段に登録するための前記非定型情報を生成又はあらかじめ保持する情報登録用端末と、
情報管理サーバと、
情報受信用端末とを有するネットワークシステムに用いられ、
コンピュータで構成された前記情報管理サーバが、前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を、それぞれ前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録し、該登録した旨を電子メールで第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信する一方、該情報受信用端末から前記定型情報及び非定型情報の参照要求を受信すると共に、前記非定型情報のファイル容量を記載したスクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信する処理を実行し、
コンピュータで構成された前記情報受信用端末が、前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信し、該電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する一方、前記第1のネットワークの負荷状況を判定し、この負荷状況が所定値よりも高く、かつ前記スクリプトに記載された前記非定型情報のファイル容量が所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報を前記第1のネットワークよりも高品質の第2のネットワークを経てダウンロードする処理を実行するためのコンピュータ読み取り可能なデータ送受信制御プログラム。
【請求項12】
前記ネットワークシステムに、前記情報受信用端末とセッションを確立するための非定型情報管理端末を設けておき、
前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを判定し、この判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードする一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードする処理を、前記情報受信用端末に実行させるための請求項11記載のデータ送受信制御プログラム。
【請求項13】
前記情報登録用端末から出力される前記定型情報及び非定型情報を登録用データとして受信する登録用データ受信処理と、
該登録用データ受信処理で受信された前記定型情報及び非定型情報を振り分けて前記定型情報格納手段及び非定型情報格納手段に登録する登録・振り分け処理と、
前記登録用データを登録した旨を電子メールで前記第1のネットワークを経て前記情報受信用端末に送信するメール送信処理と、
前記情報受信用端末から前記参照要求を受信する参照要求受付処理と、
該参照要求受付処理が前記参照要求を受信したとき、前記スクリプトを生成して前記情報受信用端末へ送信するスクリプト生成処理とを、前記情報管理サーバに実行させるための請求項11又は12記載のデータ送受信制御プログラム。
【請求項14】
前記情報管理サーバから前記第1のネットワークを経て前記電子メールを受信するメール受信処理と、
該メール受信処理で受信された前記電子メールに基づいて前記情報管理サーバに前記参照要求を送信する情報参照要求処理と、
前記第1のネットワークの負荷状況の高レベル/低レベルを解析して判定する負荷解析処理と、
該負荷解析処理による判定結果が前記高レベルを示し、かつ前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも大きいとき、前記非定型情報格納手段から前記非定型情報管理端末及び前記第2のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する一方、前記第1のネットワークの負荷状況が低レベル、かつ(又は)前記非定型情報のファイル容量が前記所定の閾値よりも小さいとき、前記非定型情報格納手段から前記情報管理サーバ及び前記第1のネットワークを経て前記非定型情報をダウンロードするように判定する受信方法判定処理と、
該受信方法判定処理による判定結果に基づいて、前記非定型情報をダウンロードする情報参照処理とを、前記情報受信用端末に実行させるための請求項12又は13記載のデータ送受信制御プログラム。
【請求項15】
前記第1のネットワークはインターネット、及び前記第2のネットワークが品質保証型ネットワークである
ことを特徴とする請求項11、12、13又は14記載のデータ送受信制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−193216(P2010−193216A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35948(P2009−35948)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】