説明

ネットワーク映像モニタリングシステム及びモニタ装置

【課題】複数のカメラによって撮影された映像データを効率よく確認する。
【解決手段】映像を撮影する複数のカメラと、カメラによって撮影された映像を検索し、カメラによって撮影された映像に基づいて生成された検索用情報をモニタ装置に送信する検索装置と、カメラによって撮影された映像を格納する映像蓄積装置と、撮影された映像を表示するモニタ装置と、を備える映像ネットワークシステムにおいて、モニタ装置は、検索用装置から受信した検索用情報に含まれる検索用画像を表示し、検索用装置から受信した検索用情報に基づいて、検索用情報に関連する映像の要否を判定し、検索用情報に関連する映像が必要と判定した場合に、映像蓄積装置に当該検索用情報に関連する映像を要求し、映像蓄積装置から取得した映像データを表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のカメラを備えるネットワーク映像モニタリングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
WebカメラなどのIP接続可能な撮像装置が普及することにより、IPネットワークを利用した広域・大規模監視システムを構築することが可能となった。このような監視システムでは、大量の監視画像を取得することが可能となり、多角的なモニタリングが可能となる。
【0003】
しかし、取得された大量の監視画像をすべてモニタ装置に表示しようとすると、大量のモニタ装置が必要となり、効率的な監視システムを構成することができない。そこで、低精細度の監視画像の一覧(サムネイル画像)を表示し、選択された監視画像についてのみ高精細度の監視画像を表示する方法が提案されている。
【特許文献1】特開2007−53568号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、大量の監視画像が表示されると、前述した従来技術では、高精細度の監視画像表示する監視画像をサムネイル画像から選択することは困難である。このため、サムネイル画像に含まれる監視画像を効率よく確認するための手段が必要となる。例えば、大量の監視画像から重要な画像を抽出し、さらに関連する監視画像を効率的に検索する手段などである。
【0005】
本発明では、大量の監視画像を効率よく確認するためのネットワーク映像モニタリングシステムを提示することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の代表的な一形態によれば、映像を撮影する複数のカメラと、前記カメラによって撮影された映像を表示するモニタ装置とを備える映像ネットワークシステムであって、前記カメラによって撮影された映像の検索用情報を生成する情報生成装置と、前記カメラによって撮影された映像を検索する検索装置と、前記カメラによって撮影された映像を格納する映像蓄積装置と、を備え、前記情報生成装置は、前記カメラによって撮影された映像を取得し、前記取得した映像から検索用情報を生成し、前記生成された検索用情報を前記検索装置に送信し、前記検索装置は、前記情報生成装置から受信した検索用情報を記憶装置に格納し、前記格納された検索用情報を前記モニタ装置に送信し、前記モニタ装置は、前記検索装置から受信した検索用情報に含まれる検索用画像を表示し、前記検索装置から受信した検索用情報に基づいて、前記検索用情報に関連する映像の要否を判定し、前記検索用情報に関連する映像が必要と判定した場合に、前記映像蓄積装置に当該検索用情報に関連する映像を要求し、前記映像蓄積装置は、前記モニタ装置からの映像の要求に従って、要求された映像データを要求元の前記モニタ装置に送信し、前記モニタ装置は、前記映像蓄積装置から取得した映像データを表示する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一形態によれば、映像から作成された検索用情報に基づいて画像(映像)を検索することによって、効率的に映像を確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの一例を示すブロック図である。また、図2は、本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの構成要素間の通信の概要を示すブロック図である。
【0010】
図1において、ネットワーク映像モニタリングシステムは、複数のカメラ220を含むカメラ群2−0、2−1と、複数のカメラ220を制御し、所望のカメラ220の画像を表示する監視センタ1と、監視センタ1と各カメラ群2−0、2−1を接続するネットワーク100と、監視センタ1のセンサ情報変換装置7に接続されてセンサノードからの情報を転送するセンサネットワーク8を主体に構成される。
【0011】
ネットワーク映像モニタリングシステムは、建造物内などに複数のカメラ220を設置し、監視センタ1の管理者又は監視員が複数のカメラ220の画像を監視し、各カメラ220の画像を蓄積装置4に格納していくものである。
【0012】
監視センタ1には、複数のカメラ220のサムネイル画像を表示し、所望のカメラ220の画像を高精細度の画像で表示する表示PC(モニタ装置)5を備え、管理者(又は監視員)が表示PC5のモニタ50に表示されるサムネイル画像又は高精細度画像を監視する。また、表示PC5では、予め設定したセンサノードからのイベントを受信すると、このセンサノードの位置に対応するカメラ220の画像をモニタ50に表示する。センサノードが所定の位置に固定されて、かつ、所定のカメラ220に対応付けられており、このセンサノードのイベントから当該カメラ220の画像を表示PC5に表示させることで、人や物の通過などを監視することができる。また、表示PC5では、管理者の操作によって指定したカメラ220の画像を高精細度で表示することができる。
【0013】
監視センタ1は、上述の機能を実現するため、画像の表示を行う表示PC5と、カメラ群2−0、2−1から画像を要求して蓄積する蓄積装置4と、カメラ群2−0、2−1から画像のサムネイルと特徴量を取得して表示PC5に配信する検索PC(検索装置)6と、蓄積装置4からの画像の要求を後述するように変換するリクエスト変換装置3と、センサネットワーク8からの情報を後述するように変換し、カメラ220の識別子に対応付けるセンサ情報変換装置7から構成される。以下、各部の詳細について説明する。
【0014】
<カメラ群の構成>
監視センタ1は、複数のカメラ群2−0、2−1を管理しており、各カメラ群は建造物などの所定の領域(例えば、各フロア)毎、あるいは、カメラ220の台数毎に設定され、ひとつのカメラ群2−0、2−1には複数のカメラ220とひとつの伝送制御装置20が含まれる。なお、以下の説明では、カメラ群2−0、2−1の構成は同様であるので、同一のものに同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0015】
所定の位置に設置されたカメラ220は、所定のフレームレートで所定の解像度の画像(動画)を撮像し、出力する。カメラ220は、カメラPC(計算機)210接続される。
【0016】
カメラPC210は、CPUとメモリ及び通信インターフェースを備えた計算機であり、図2で示すように、カメラ220が撮影した動画を蓄積装置4からの要求に応じて1フレームずつ監視センタ1の蓄積装置4へ送信する。したがって、カメラPC210は、蓄積装置4からの画像要求があったときにのみ、最新の1フレーム(画像)を蓄積装置4へ向けて送信し、その他のフレームについては後述するサムネイル画像の生成と特徴量の抽出が完了すると破棄する。
【0017】
さらに、カメラPC210は、図2で示すように、カメラ220が撮影した画像からサムネイル画像を生成し、また、画像の特徴量を抽出し、これらのサムネイル画像と特徴量を監視センタ1の検索PC6に送信する。サムネイル画像は、カメラ220が撮影した動画の解像度を縮小したものであり、例えば、カメラ220が640×480ドット(VGA)の解像度の画像を出力する場合には、カメラPC210はサムネイル画像として128×96ドットの画像を生成する。また、カメラPC210は、カメラ220が撮影した画像から、エッジ検出や輪郭検出など公知の手法によって、画像の特徴量を抽出する。例えば、画像の画素値情報を用いて、画像中の色情報やエッジパターンの分布を示す多次元ベクトルを生成し、主成分分析法などを用いて多次元ベクトルを次元圧縮して数十〜数百次元程度のベクトルを生成し、画像の特徴量とする。なお、色情報に基づいた特徴量抽出は、全体画像に対して格子状に構図分割を行い、分割された各領域の色ヒストグラムから作られる多次元ベクトルを、全体画像特徴量として用いる。ここで、全体画像の特徴を表している特徴量ならば、色情報ではなく輝度値や明度値などの情報やそれらを組み合わせたものを用いても良い。また、エッジパターンに基づいた特徴量抽出は、特徴的なエッジパターンを予め複数設定し、画像に対して格子状に構図分割を行い、各領域内に含まれるエッジパターン数を計数する。このエッジパターン数からヒストグラムを生成し、多次元ベクトルを生成する。なお、以下の説明では、カメラ220の原画像の解像度又はサムネイル画像よりも高精細度の画像を高精細度画像という。
【0018】
各カメラPC210から監視センタ1宛に送信された情報と、監視センタ1から各カメラPC210又はカメラ220宛の情報は、伝送制御装置20を介して転送される。
【0019】
ここで、各カメラPC210には所定の識別子(例えば、IPアドレス)が予め付与されており、監視センタ1はこのIPアドレスによりカメラ220を特定する。
【0020】
蓄積装置4は、画像を取得するカメラPC210のIPアドレスを指定して画像要求をリクエスト変換装置3へ送信する。リクエスト変換装置3は、蓄積装置4からの画像要求の宛先を、後述するように各カメラ群の伝送制御装置20のアドレスとポート番号に変換してネットワーク100に送信する。
【0021】
伝送制御装置20は、ネットワーク100を介してリクエスト変換装置3から画像要求を受信すると、画像要求のポート番号からカメラPC210を特定し、画像要求を特定したカメラPC210へ転送する。このため、カメラPC210は、ポート番号とカメラPC210の対応関係を示す転送先テーブル230を備える。なお、転送先テーブル230は、予め設定されたものである。
【0022】
カメラPC210は、伝送制御装置20からの画像要求に対して最新の画像(高精細度画像)を1フレームだけ返信する。伝送制御装置20は、カメラPC210から受信した画像を、当該カメラPC210を特定するポート番号に変換してからリクエスト変換装置3へ送信する。リクエスト変換装置3は、受信した画像のポート番号からカメラPC210のIPアドレスに変換し、蓄積装置4へ送信する。蓄積装置4は、受信した画像の送信元のIPアドレスからカメラPC210を特定して画像を格納していく。
【0023】
伝送制御装置20は、所定の数のカメラPC210を配下に置き、リクエスト変換装置3から転送された画像要求をカメラPC210に転送し、画像要求に対する返答を、後述するように優先度及びセンサ情報に基づいてフレームレートの制御を行う。優先度の制御を行うため、伝送制御装置20は、優先度履歴テーブル240を備える。
【0024】
また、伝送制御装置20は、モニタリング対象の拠点側(つまり、カメラ群側)、リクエスト変換装置3は集約モニタリングを行う監視センタ1側に置き、その間は広域のネットワーク100に接続されている。これにより、ネットワーク100に流れるトラフィックを削減することが可能となる。
【0025】
なお、本発明の実施の形態では、カメラPC210とカメラ220が独立した構成を示したが、カメラPC210とカメラ220が一体となった構成であっても良い。
【0026】
<監視センタの構成>
次に、監視センタ1の構成要素について、図1及び図2を参照しながら以下に説明する。
【0027】
蓄積装置4は、CPU、メモリ、通信インターフェース及びストレージ装置を含む計算機で構成されて、多数のカメラPC210を管理下に置き、各カメラPC210に対して画像要求を送信して高精細画像を取得すると共に、表示PCからの蓄積画像取得要求に対して高精細の画像を返信する。
【0028】
センサ情報変換装置7は、CPUとメモリ及び通信インターフェースを備えた計算機で構成され、赤外線ノード820と名札センサ810と無線基地局80からなるセンサネットワーク8から送信される情報を、伝送制御装置20及び検索PC6が解釈可能なメッセージ形式及び送信手順に変換してそれぞれにメッセージを送信する。
【0029】
センサ情報変換装置7は、センサノードの識別子から当該センサノードに対応するカメラPC210の識別子を特定するセンサ−カメラ管理テーブル70を備える。このセンサ−カメラ管理テーブル70は、センサノードのうち固定ノードの識別子に対して、予め設定したカメラPC210のIPアドレスを設定したもので、例えば、固定ノードの近傍を通過する人や物体を撮影可能なカメラ220に接続されたカメラPC210のIPアドレスが設定される。
【0030】
検索PC6は、CPUとメモリと通信インターフェース及びストレージ装置を備えた計算機で構成される。また、検索PC6は、カメラPC210からの画像の特徴量及びサムネイル画像、及びセンサ情報変換装置7から受信したセンサ情報を格納し、表示PC5に対して検知情報(センサネットワークからのセンサ情報)とサムネイル画像を送付する。さらに、検索PC6は、伝送制御装置20に対して優先すべきカメラPC210の情報を送付する。
【0031】
リクエスト変換装置3は、CPU、メモリ及び通信インターフェースを備えた計算機で構成され、蓄積装置4とカメラPC210の間の通信経路上に配置され、蓄積装置4からカメラPC210に向かう画像要求を中継する際に、伝送制御装置20を経由するようメッセージの送信元と送信先を変更し、かつ、伝送制御装置20から蓄積装置4に向かうメッセージの送信元と送信先を変更する。
【0032】
リクエスト変換装置3は、蓄積装置4からの画像要求に含まれる宛先(カメラPC210のIPアドレス)を各カメラ群の伝送制御装置20のIPアドレスとポート番号に変換し、送信元をリクエスト変換装置3に置き換えたメッセージを伝送制御装置20に送信する。また、リクエスト変換装置3は伝送制御装置20からの返信(画像)に含まれる宛先を蓄積装置4に変換し、送信元を返信に含まれるカメラPC210のIPアドレスに変換したメッセージを蓄積装置4に送信する。このため、リクエスト変換装置3は、カメラPC210のIPアドレスとポート番号を変換するためのアドレス変換テーブル30を備える。
【0033】
表示PC5は、CPUとメモリ及び通信インターフェースを備えた計算機で構成され、複数のカメラ220のサムネイル画像と、所望のカメラ220の画像を高精細度の画像をモニタ50に表示する。なお、表示PC5の詳細な構成については、図5にて後述する。
【0034】
表示PC5は、管理者又は監視員が指定したカメラPC210の識別子(カメラID)を、フレームレートを優先するカメラPC210として伝送制御装置20に通知する。この通知に基づいて、伝送制御装置20は優先度履歴テーブル240を更新する。
【0035】
<センサネットワーク>
次に、センサネットワーク8について説明する。図1において、センサネットワーク8は、センサ情報変換装置7に接続された無線基地局80と、無線ネットワーク800を介して無線基地局80に接続されたセンサノードから構成される。
【0036】
本発明の実施の形態のセンサノードとしては、所定の位置に固定された固定ノードと、人や物体に装着される移動ノードから構成された例を示す。図1において、センサネットワーク8は、予め設定された識別子を赤外線発信機から送信する赤外線ノード820を固定ノードとして備える。また、センサネットワーク8は、移動ノードとして赤外線ノード820から受信した識別子を無線基地局80へ送信する名札センサ810を備える。
【0037】
図3は、本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの映像配信処理を示す説明図である。
【0038】
カメラPC210は、画像登録プログラム410を実行する。画像登録プログラム410では、映像取得スレッド110、映像配信スレッド120、検索用情報登録スレッド140(図4参照)の三つのスレッドが並列に実行される。なお、各スレッドは繰り返し実行される。
【0039】
蓄積装置4は、蓄積装置プログラム430を実行する。蓄積装置プログラム430は繰り返し実行される。
【0040】
まず、映像取得スレッド110の処理について説明する。
【0041】
映像取得スレッド110では、カメラ220が取得した映像データを取得して、メモリに設けられたバッファにフレーム画像として画像データを格納する(111)。
【0042】
次に、バッファに格納されたフレーム画像を用いて、フレーム画像系列上における各画素値の平均値を画素値とする背景画像を計算する。そして、背景画像を新たに計算された背景画像に更新する(112)。
【0043】
次に、フレーム画像と背景画像の差を画素値とする背景差分画像を計算する。そして、計算された背景差分画像及びフレーム画像をスレッド間通信130によって送信されるデータに設定する(113)。
【0044】
その後、背景差分画像を、スレッド間通信(130)によって、背景差分画像を、映像取得スレッド110から映像配信スレッド120に送る。
【0045】
検索用情報登録スレッド140では、蓄積装置4からの要求を受信すると(121)、スレッド間通信130によって送信されたデータから最新のフレーム画像を取得し(122)、取得したフレーム画像を映像蓄積サーバに送信する(123)。
【0046】
次に、蓄積装置4によって実行される映像蓄積サーバプログラム430について説明する。
【0047】
蓄積装置4は、所定のタイミングで(例えば、所定の時間間隔で、他のシステムによってイベントが検出されたときに)、カメラPC210に対して高精細度画像要求を送信する(221)。そして、カメラ220によって撮影された映像データを取得すると(222)、取得した映像データの時間間隔を調整し、取得した映像データを記憶装置に格納する(223)。この映像データの時間間隔の調整は、カメラPC210から取得した映像データに付された情報(例えば、当該映像データのフレームレート)を参照して、蓄積装置4に記録される形式のフレームレートに合わせた映像データの形式に変換して、変換された映像データを記録する。なお、映像データのフレームレートを高レートから低レートに変換する場合は、余剰なフレームを削除すればよい。一方、映像データのフレームレートを低レートから高レートに変換する場合は、前後の画像を不足するフレームとするか、不足するフレームを補完してもよい。
【0048】
このように時間間隔が調整された映像データを記憶装置に格納するので、異なるフレームレートの画像データを統一した形式で格納することができる。
【0049】
図4は、本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの検索用情報登録処理の概要を示す説明図である。
【0050】
まず、映像取得スレッド110の処理は、図3で前述したものと同じである。
【0051】
検索用情報登録スレッド140では、スレッド間通信130によって送られたデータ(フレーム画像、背景差分画像)を取得すると(141)、イベント検出処理142によってイベントを検出する。そして、イベントが検出されない場合は(143の結果が「N」)、ステップ141に戻り、次の画像を取得する。一方、イベントが検出された場合は(143の結果が「Y」)、画像特徴量を抽出する(144)。
【0052】
その後、抽出された特徴量及び原映像データの識別子を含む検索用情報登録要求を検索PC6に送る(145)。なお、検索用情報登録要求には、原映像データの識別子ではなく、原映像データを撮影したカメラ220の識別子を含んでもよい。そして、検索サーバ21から検索用情報の登録確認通知を受信すると(146)、ステップ141に戻り、次の画像を取得する。
【0053】
次に、検索PC6によって実行される検索PCプログラム420について説明する。
【0054】
検索PC6は、カメラPC210から検索用情報登録要求を受信した場合に(211)、受信した検索用情報(画像特徴量及び映像データの識別子)を記憶装置に格納する(212)。その後、カメラPC210に、検索用情報の登録確認通知を送る(213)。なお、カメラPC210は、検索用情報の格納後に、登録イベント通知を検索PC6に送信する。
【0055】
図5は、本発明の実施の形態の表示PC5の構成の一例を示す図である。
【0056】
表示PC5は、CPU301、主メモリ302、入力部303、表示部304、通信部305、及び、記憶部310を備える。
【0057】
CPU301は、各種演算処理を実行する。主メモリ302は、CPU301が各種演算処理を実行するためのプログラム及びデータを記憶する。入力部303は、表示PCで実行される処理について、必要な情報の入力を受け付ける。入力部303は、例えば、キーボードなどである。表示部304は、カメラ220によって撮影された映像などを出力し、モニタ50に表示する。
【0058】
記憶部310は、各種演算処理を実行するためのプログラム及びデータを格納する。記憶部310に格納されたプログラムは、主メモリ302にロードされてからCPU301によって実行される。
【0059】
記憶部310に格納されるプログラムには、OS311、イベント取得プログラム316、検索装置制御プログラム317、蓄積装置制御プログラム318、データ管理プログラム319、再生モード判定プログラム320、再生区間判定プログラム321、表示データ生成プログラム322、及び、データ送受信プログラム323が含まれる。
【0060】
OS311は、表示PC5で実行されるオペレーティングシステムである。イベント取得プログラム316は、検索PC6によって検知されたイベントを取得する。
【0061】
検索装置制御プログラム317は、検索PC6に、指定した画像を要求したり、指定された画像と類似する画像を要求したりする。
【0062】
蓄積装置制御プログラム318は、高精細度の画像(映像)が蓄積されている蓄積装置4に指定した画像を要求する。データ管理プログラム319は、取得した画像データを管理する。
【0063】
再生モード判定プログラム320は、蓄積装置4から取得した画像を再生するモードを判定する。再生モードについては、詳細を後述する。再生区間判定プログラム321は、蓄積装置4から取得した画像を再生する区間を判定する。
【0064】
表示データ生成プログラム322は、取得された画像データを表示するためのデータを作成する。
【0065】
データ送受信プログラム323は、検索PC6又は蓄積装置4に取得対象の画像に関連する情報を送信したり、検索PC6又は蓄積装置4から送信された画像を受信したりする。
【0066】
記憶部310に格納されるデータには、カメラ情報データ312、蓄積装置情報データ313、再生モード判定用データ314、及び、表示待機情報データ315が含まれる。
【0067】
カメラ情報データ312は、カメラ220に関する情報を格納する。例えば、カメラの識別情報(例えば、IPアドレス)、カメラ220の配置情報などが格納される。
【0068】
蓄積装置情報データ313は、複数の蓄積装置4がシステムに含まれる場合など、要求する監視画像が格納されている蓄積装置4を特定するために使用される。再生モード判定用データ314は、再生モードを判定するために必要な情報が格納される。
【0069】
表示待機情報データ315は、検索PC6で検知されたイベントを表示PC5が取得し、蓄積装置4に格納された当該イベントに関連する画像を表示することができない場合に、当該イベントに関連する情報が格納される。表示PC5は、表示待機情報データ315に格納された情報に基づいて、順次画像を表示する。なお、表示待機情報データ315の詳細は、図7にて後述する。
【0070】
図6は、本発明の実施の形態の蓄積装置4から受信した高精細度の画像(映像)を表示する手順を示すフローチャートである。本処理は、各プログラムを処理することによって実行され、検索PC6で検知されたイベントを取得した場合に、蓄積装置4から当該イベントに関連する高精細度の画像(映像)を取得し、表示する。
【0071】
表示PC5は、イベント取得プログラム316を実行し、検索PC6で検知されたイベントを取得する(S1101)。イベントは、検索PC6において、センサ情報変換装置7から受信したセンサ情報に基づいて検知される。また、検索PC6において、カメラPCから取得されたフレーム画像及び背景差分画像からイベントを検出してもよい。具体的には、背景差分画像の画素値の2乗和を求め、求められた2乗和と所定の閾値とを比較することによって、動き成分の有無を判定する。その結果、求められた画素値の2乗和が大きい(動き成分が存在する)場合に、イベントが検出されたと判定する。
【0072】
一定時間イベントが検知されない場合には、最終再生時間の古いカメラの映像を順次再生する。最終再生時間は、例えば、カメラ情報データ312に格納される。
【0073】
表示PC5は、S1101の処理で取得されたイベントに関連する高精細度の監視画像を再生可能か否かを判定する(S1102)。S1102の処理でイベントに関連する高精細度の監視画像が再生可能でないと判定された場合には(S1103の結果が「N」)、当該イベントに関するデータを表示待機情報データ315に追加する(S1104)。表示待機情報データ315に格納されたデータに対応する映像は所定のタイミングで再生される。なお、映像が再生された場合には、対応するデータを表示待機情報データ315から削除する。
【0074】
一方、表示PC5は、S1102の処理でイベントに関連する高精細度の監視画像が再生可能と判定された場合には(S1103の結果が「Y」)、再生モード判定プログラム320を実行することによって、再生モードを判定する(S1105)。
【0075】
再生モードには、ライブモード、通常再生モード、及び、リバース再生モードがある。ライブモードは、カメラから取得した映像を蓄積装置4がスルーして表示PC5に送信する。フレームレートが高く高精細であることが特徴である。通常再生モードは、蓄積装置4に保存された画像データを再生する。蓄積装置4に保存された画像データを再生するため、遅延して再生することができる。リバース再生モードは、蓄積装置4に保存された画像データを指定日時の画像から逆再生(リバース再生)する。新しい情報から映像を確認することができる。
【0076】
さらに、モードの判定方法について説明すると、ネットワークのトラフィック量などからリアルタイムに画像を再生することが可能な場合には、ライブ再生とする。ライブ再生を実行できない場合に、取得されたイベントの最初の発報時刻から現在までの時間が所定の連続再生最大時間を超える場合には、最後の発報時刻からリバース再生する。一方、取得されたイベントの最初の発報時刻から現在までの時間が所定の連続再生最大時間以下の場合には、取得されたイベントの最初の発報時刻から通常再生する。所定の連続再生最大時間は、再生モード判定用データ314に格納されている。
【0077】
なお、表示待機情報データ315に登録されたレコードが所定の数を超えた場合には、再生されていない画像が過剰に蓄積されることを防ぐため、事前に指定した割合でフレーム画像を間引いて高速再生する。
【0078】
表示PC5は、判定された再生モードに対応する処理を実行する(S1106)。
【0079】
表示PC5は、ライブモードで映像を再生する場合には、蓄積装置4からライブ再生用の映像を取得する(S1110)。ライブ再生用の画像とは、前述したように、蓄積装置4がカメラPCから受信した映像をスルーして表示PC5に送信された画像である。表示PC5は、取得した画像をモニタ50に表示する(S1111)。
【0080】
表示PC5は、通常再生モードで映像を再生する場合には、まず、再生区間判定プログラム321を実行し、再生区間を判定する(S1120)。通常再生モードの場合には、最初の発報時刻から映像を順次再生するため、最初の発報時刻を取得し、最新の発報時刻又は現在時刻までを再生区間とする。表示PC5は、判定された再生区間の映像を蓄積装置4から取得する(S1121)。さらに、取得した画像をモニタ50に表示する(S1122)。
【0081】
表示PC5は、リバース再生モードで映像を再生する場合には、まず、再生区間判定プログラム321を実行し、再生区間を判定する(S1130)。リバース再生モードの場合には、最新の発報時刻から映像をさかのぼって再生するため、最新の発報時刻から所定の連続再生最大時間PTを再生区間とする。表示PC5は、判定された再生区間の映像を蓄積装置4から取得する(S1131)。さらに、取得した画像をモニタ50に表示する(S1132)。
【0082】
表示PC5は、映像の表示が完了すると、管理者(又は監視員)から表示終了の入力を受け付けたか否かを判定する(S1107)。表示終了の入力を受け付けていない場合には(S1107の結果が「N」)、S1101の処理に戻り、イベントを取得する。表示終了の入力を受け付けた場合には(S1107の結果が「Y」)、本処理を終了する。
【0083】
図7は、本発明の実施の形態の表示待機情報データ315の一例を示す図である。
【0084】
表示待機情報データ315は、前述のように、イベント取得後に映像を再生できなかった場合に当該イベントに関連する情報を格納する。また、イベントを取得した場合には常に表示待機情報データ315にレコードを追加し、映像の再生は常に表示待機情報データ315を参照するようにしてもよい。
【0085】
表示待機情報データ315は、カメラID3151、発報日時(最初)3152、発報日時(最新)3153、発報時間3154及び発報回数3155を含む。
【0086】
カメラID3151は、イベントが検出された画像を撮影したカメラの識別子である。発報日時(最初)3152は、イベントを最初に検出した日時である。発報日時(最新)3153は、同一のイベントについての最新の発報日時である。発報時間3154は、最初の発報日時から最新の発報日時までの時間である。発報回数3155は、最初の発報から最新の発報までの間の発報回数である。
【0087】
以上のイベントに関連する情報は、検索PC6から送信された検知情報に含まれる。なお、表示待機情報データ315に格納されたレコードに対応するイベントが再度取得された場合には、発報日時(最新)3153、発報時間3154及び発報回数3155を更新すればよい。また、同じイベントと推測される場合であっても、発報日時(最新)から所定の時間が経過している場合には別のイベントとして処理する。
【0088】
また、表示待機情報データ315のレコードに対応する映像を再生する順序は、発報時間あたりの発報回数、すなわち、発報時間/発報回数の値が大きい順とする。また、発報回数の多い順又は発報時間の長い順に映像を再生してもよい。
【0089】
図8は、本発明の実施の形態の画像(映像)を表示する画面の一例を示す図である。
【0090】
図8に示す画面では、画面上部の監視映像には、高精細度の映像が表示される。画面下部の発報画像には、カメラごとに撮影された低精細度の画像の一覧(サムネイル画像)が表示される。
【0091】
監視映像には、イベントが取得された画像、又は、管理者(又は監視員)によって選択された画像に対応する映像が表示される。監視映像は、蓄積装置4から取得した画像が表示される。
【0092】
発報画像は、検索PC6から取得される。発報画像に含まれる個々の画像は、発報されるたびに更新され、発報されていない場合には定期的に画像を更新されるようにしてもよい。発報されていない画像を定期的に更新する場合には、発報されている画像と発報されていない画像とを区別して表示してもよい。また、表示されている画像が発報画像か否かを識別するための検知情報も検索PC6から受信し、CPU301が表示データ生成プログラム322を実行することによって、発報画像か否かを識別可能に表示することができる。
【0093】
管理者(又は監視員)は、発報画像を確認し、異常の可能性がある画像を選択し、選択された画像に基づいて関連する画像を検索することができる。
【0094】
図9は、本発明の実施の形態の画像を検索するための処理手順を示すフローチャートである。
【0095】
表示PC5は、サムネイル画像から内容(映像)を確認する画像の選択を受け付ける(S1201)。例えば、図8に示した画面のサムネイル画像から画像を選択する。
【0096】
表示PC5は、S1201の処理で選択された画像に基づいて、キー画像の候補を取得する(S1202)。キー画像とは、映像を再生する目的又は検索元となる画像であって、映像を確認するためのキーとなる画像である。例えば、選択された画像では、確認したい人物の顔がはっきりと表示されていない場合など、選択された画像とともに、関連する画像を表示する。管理者(又は監視員)は、選択された画像及び関連する画像からキー画像を選択する。キー画像の候補を表示し、キー画像を選択する画面については、図10にて後述する。
【0097】
続いて、表示PC5は、キー画像の選択を受け付ける(S1203)。キー画像が選択されると、選択されたキー画像に基づいてさらに詳細に画像を検索する(S1204)。選択されたキー画像に基づく検索では、キー画像に写っている人物、撮影時期などに基づいて検索する。キー画像に写っている人物は、当該人物の顔画像から算出された特徴量に基づいて特定(検索)する。また、名札センサ810によって当該人物を特定できる場合には、センサ情報を利用することも可能である。
キー画像に基づいて画像を検索するための画面については、図11にて後述する。
【0098】
表示PC5は、画像の検索が完了すると、検索結果を表示する(S1205)。検索結果は、低精細度の画像一覧で表示される。検索結果を表示する画面については、図11にて後述する。
【0099】
管理者(又は監視員)は、一覧表示された画像を選択し、選択された画像に基づいて映像を再生したり、さらに、再検索を実行したりすることができる。
【0100】
表示PC5は、検索結果から画像が選択され、映像の再生指示を受け付けた場合には(S1206の結果が「Y」)、指定された再生方法で映像を表示する(S1207)。再生方法は、例えば、通常再生又はリバース再生である。
【0101】
表示PC5は、映像の再生指示を受け付けていない場合(S1206の結果が「N」)、又は、映像の再生が完了した場合には、終了指示を受け付けたか否かを判定する(S1208)。終了指示を受け付けていない場合には(S1208の結果が「N」)、図8に示した画面表示し、S1201の処理に戻る。終了指示を受け付けた場合には(S1208の結果が「Y」)、本処理を終了する。
【0102】
図10は、本発明の実施の形態のキー画像を選択するための画面の一例を示す図である。
【0103】
キー画像選択画面は、図8に示した画面のサムネイル画像を選択することによって表示される。
【0104】
キー画像選択画面の最上段には、選択された画像が前後フレーム画像とともに表示される。2段目以降の画像は、選択された画像を撮影したカメラの近くに設置されているカメラで同時期に撮影された画像を表示する。
【0105】
図10に示すキー画像選択画面は、カメラ#2によって撮影された画像が選択された場合を示している。カメラ#2の近くに設置されているカメラ#7、カメラ#11及びカメラ#1の画像についても同様にキー画像の候補として取得され(図9のS1202)、表示される。
【0106】
さらに、キー画像が選択されると、サブメニュー60が表示され、選択されたキー画像に基づいて、画像を検索、映像を再生(通常再生、リバース再生)、又は、詳細情報を表示するかを選択することができる。
【0107】
表示PC5は、選択されたキー画像に基づいて、画像検索を実行する場合には、検索画面を表示する。検索画面の一例については、図11にて後述する。
【0108】
表示PC5は、選択されたキー画像に基づいて、通常再生を実行する場合には、蓄積装置4から対応する映像を取得し、再生する。この場合、選択されたキー画像が撮影された時点以降の映像を表示してもよいし、選択されたキー画像が撮影された時点よりも一定時間前からの映像を表示してもよい。
【0109】
表示PC5は、選択されたキー画像に基づいて、リバース再生を実行する場合には、選択されたキー画像が撮影された時点を起点として逆順に映像を表示する。
【0110】
表示PC5は、選択されたキー画像の詳細情報を表示する場合には、例えば、選択されたキー画像が撮影されたカメラの識別子、設置場所、撮影時刻、撮影された人物の情報などを表示する。
【0111】
図11は、本発明の実施の形態の選択されたキー画像に基づいて画像を検索する画面の一例を示す図である。
【0112】
検索画面には、図10に示したキー画像選択画面で選択されたキー画像に含まれる人物、又は、検索キー画像に含まれる人物に基づいて検索された低精細度の画像が、初期検索結果として表示される。検索結果は、画像に写っている人物の類似度の高い順に配列される。類似度は、一例として、顔画像内の目や口などの特定の部分に着目して、着目された各部分の特徴量を抽出し、抽出された各部分と保持されている顔の各部分との特徴量を比較することによって算出する(例えば、特開2005−352727号公報参照)。
【0113】
さらに、絞り込み条件を入力することによって、検索された画像を絞り込むことができる。図11には、撮影時刻に基づいて絞り込みを実行する例が記載されているが、他の条件で絞り込んでもよい。例えば、カメラの設置場所(撮影場所)で絞り込んでもよい。
【0114】
そして、検索結果の画像を選択すると、図10に示したキー画像選択画面と同様に、サブメニュー60が表示され、選択された画像に基づいて、画像を検索、映像を再生、又は、詳細情報を表示することができる。
【0115】
本発明の実施の形態によれば、多数のカメラによって撮影された映像の中から重要な映像を抽出して提示することによって、効率的に異常の有無を確認することができる。
【0116】
また、本発明の実施の形態によれば、確認対象の画像に関連する画像を容易に検索することができるため、蓄積画像のチェックを効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの構成要素間の通信の概要を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの映像配信処理を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態のネットワーク映像モニタリングシステムの検索用情報登録処理の概要を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の表示PCの構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の蓄積装置から受信した高精細度の画像を表示する手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の表示待機情報データの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の画像(映像)を表示する画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の画像を検索するための手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態のキー画像を選択するための画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態のキー画像に基づいて画像を検索する画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0118】
1 監視センタ
2 カメラ群
3 リクエスト変換装置
4 蓄積装置
5 表示PC
6 検索PC
7 センサ情報変換装置
8 センサネットワーク
20 伝送制御装置
30 アドレス変換テーブル
50 モニタ
60 サブメニュー
70 カメラ管理テーブル
80 無線基地局
100 ネットワーク
210 カメラPC
220 カメラ
301 CPU
302 主メモリ
303 入力部
304 表示部
305 通信部
310 記憶部
312 カメラ情報データ
313 蓄積装置情報データ
314 再生モード判定用データ
315 表示待機情報データ
316 イベント取得プログラム
317 検索装置制御プログラム
318 蓄積装置制御プログラム
319 データ管理プログラム
320 再生モード判定プログラム
321 再生区間判定プログラム
322 表示データ生成プログラム
323 データ送受信プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を撮影する複数のカメラと、前記カメラによって撮影された映像を表示するモニタ装置とを備える映像ネットワークシステムであって、
前記カメラによって撮影された映像の検索用情報を生成する情報生成装置と、
前記カメラによって撮影された映像を検索する検索装置と、
前記カメラによって撮影された映像を格納する映像蓄積装置と、を備え、
前記情報生成装置は、前記カメラによって撮影された映像を取得し、前記取得した映像から検索用情報を生成し、前記生成された検索用情報を前記検索装置に送信し、
前記検索装置は、前記情報生成装置から受信した検索用情報を記憶装置に格納し、前記格納された検索用情報を前記モニタ装置に送信し、
前記モニタ装置は、
前記検索用装置から受信した検索用情報に含まれる検索用画像を表示し、
前記検索用装置から受信した検索用情報に基づいて、前記検索用情報に関連する映像の要否を判定し、前記検索用情報に関連する映像が必要と判定した場合に、前記映像蓄積装置に当該検索用情報に関連する映像を要求し、
前記映像蓄積装置は、前記モニタ装置からの映像の要求に従って、要求された映像データを要求元の前記モニタ装置に送信し、
前記モニタ装置は、前記映像蓄積装置から取得した映像データを表示することを特徴とする映像ネットワークシステム。
【請求項2】
前記モニタ装置は、前記カメラごとに前記検索用画像を表示し、前記検索用画像の選択を受け付け、前記選択された検索用画像に基づいて、前記映像蓄積装置に映像を要求することを特徴とする請求項1に記載の映像ネットワークシステム。
【請求項3】
前記モニタ装置は、前記選択された検索用画像に関連する画像をさらに表示し、前記表示された画像から選択された画像に基づいて、前記映像蓄積装置に映像を要求することを特徴とする請求項2に記載の映像ネットワークシステム。
【請求項4】
前記モニタ装置は、前記映像蓄積装置に要求した映像データを即時再生できる場合には、前記カメラによって撮影された映像を前記映像蓄積装置を経由してそのまま受信することを特徴とする請求項1に記載の映像ネットワークシステム。
【請求項5】
前記モニタ装置は、
前記映像蓄積装置に要求した映像データを即時再生できない場合には、前記映像蓄積装置に要求した映像データの再生時間が所定の最大再生時間よりも大きいか否かを判定し、
前記映像蓄積装置に要求した映像データの再生時間が前記所定の最大再生時間よりも大きい場合には、前記映像蓄積装置から取得した映像データを時間を逆再生することを特徴とする請求項1に記載の映像ネットワークシステム。
【請求項6】
映像を撮影する複数のカメラを備える映像ネットワークシステムにおいて、前記カメラによって撮影された映像を表示するモニタ装置であって、
前記映像ネットワークシステムは、
前記カメラによって撮影された映像を検索し、前記カメラによって撮影された映像に基づいて生成された検索用情報を前記モニタ装置に送信する検索装置と、
前記カメラによって撮影された映像を格納する映像蓄積装置と、を備え、
前記モニタ装置は、
前記検索用装置から受信した検索用情報に含まれる検索用画像を表示し、
前記検索用装置から受信した検索用情報に基づいて、前記検索用情報に関連する映像の要否を判定し、前記検索用情報に関連する映像が必要と判定した場合に、前記映像蓄積装置に当該検索用情報に関連する映像を要求し、
前記映像蓄積装置から取得した映像データを表示することを特徴とするモニタ装置。
【請求項7】
前記モニタ装置は、前記カメラごとに前記検索用画像を表示し、前記検索用画像の選択を受け付け、前記選択された検索用画像に基づいて、前記映像蓄積装置に映像を要求することを特徴とする請求項6に記載のモニタ装置。
【請求項8】
前記モニタ装置は、前記選択された検索用画像に関連する画像をさらに表示し、前記表示された画像から選択された画像に基づいて、前記映像蓄積装置に映像を要求することを特徴とする請求項7に記載のモニタ装置。
【請求項9】
前記モニタ装置は、前記映像蓄積装置に要求した映像データを即時再生できる場合には、前記カメラによって撮影された映像を前記映像蓄積装置を経由してそのまま受信することを特徴とする請求項6に記載のモニタ装置。
【請求項10】
前記モニタ装置は、
前記映像蓄積装置に要求した映像データを即時再生できない場合には、前記映像蓄積装置に要求した映像データの再生時間が所定の最大再生時間よりも大きいか否かを判定し、
前記映像蓄積装置に要求した映像データの再生時間が前記所定の最大再生時間よりも大きい場合には、前記映像蓄積装置から取得した映像データを時間を逆再生することを特徴とする請求項6に記載のモニタ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−171472(P2009−171472A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−9864(P2008−9864)
【出願日】平成20年1月18日(2008.1.18)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】