説明

ハードコートフィルム、及びその製造方法

【課題】 最表面にハードコートフィルムを具備する液晶表示装置が一般家庭で使用されることを想定し、汚れや付着した塵埃を取り除く行為が頻繁に行なわれる状況でも、傷が付きにくい、硬度の高いハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】 ハードコートフィルムの製造時に、高分子フィルム基材の電気伝導度の調整をハードコート層の塗設工程の前に行ない、引き続きハードコート層の塗設工程を行なう。すなわち高分子フィルム基材の電気伝導度を10−10S/cm以上、10−3S/cm以下に調整し、ハードコート層を塗設する。電気伝導性のある化合物としては、水、NaClなど無機塩を溶解した水、ギ酸、メチルアセトアミド、メチルホルムアミド、ホルムアミド、スクシノニトリル、硫酸、炭酸プロピレンが挙げられる。ハードコート層は、フッ素−シロキサングラフトポリマーと活性エネルギー線硬化樹脂を含有することが好ましい。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子フィルム基材上にハードコート層を有するハードコートフィルムの製造方法であって、高分子フィルム基材の電気伝導度を10−10S/cm以上、10−3S/cm以下に調整し、ハードコート層を塗設することを特徴とするハードコートフィルムの製造方法。
【請求項2】
ハードコート層が、フッ素−シロキサングラフトポリマーとエネルギー活性線硬化樹脂を含有することを特徴とする、請求項1に記載のハードコートフィルムの製造方法。
【請求項3】
フッ素−シロキサングラフトポリマーとエネルギー活性線硬化樹脂との含有質量比率が、0.05:100〜5.00:100であることを特徴とする、請求項2に記載のハードコートフィルム。
【請求項4】
エネルギー活性線硬化性樹脂が、紫外線硬化樹脂であることを特徴とする、請求項2または3に記載のハードコートフィルム。
【請求項5】
ハードコート層が、有機微粒子及び/または無機微粒子を含有することを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルム。
【請求項6】
ハードコート層が、フッ素−アクリル共重合体樹脂を含有することを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルム。
【請求項7】
高分子フィルム基材の波長380nmの光線の透過率が、10%以下であることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルムの製造方法。
【請求項8】
高分子フィルム基材が、セルロースアセテートフィルムであることを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルムの製造方法。
【請求項9】
高分子フィルム基材の膜厚が、15μm以上、95μm以下であることを特徴とする請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルムの製造方法。
【請求項10】
請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載のハードコートフィルムの製造方法によって製造されたハードコートフィルムであって、高分子フィルム基材の電気伝導度が10−10S/cm以上、10−3S/cm以下であることを特徴とする、ハードコートフィルム。

【公開番号】特開2009−114333(P2009−114333A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−289249(P2007−289249)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】