説明

バッテリシステム

【課題】極めて簡単な配列としながら、電池の温度差を小さくして寿命を長くする。
【解決手段】バッテリシステムは、複数の角形電池からなる電池セル1を、間に冷却隙間4を設けて積層してなる電池ブロック3と、この電池ブロック3の冷却隙間4に強制送風する強制送風機9とを備える。電池ブロック3は、2列に分離して配列しており、その間に、各々の冷却隙間4に連結する中間ダクト6を設けている。さらに、2列に分離された電池ブロック3の外側には、外側ダクト7を設けており、外側ダクト7と中間ダクト6との間に複数の冷却隙間4を並列に連結している。バッテリシステムは、強制送風機9が、中間ダクト6から外側ダクト7に向けて冷却気体を強制送風し、中間ダクト6から分岐して各々の冷却隙間4に冷却気体を強制送風して電池セル1を冷却し、冷却隙間4を通過して電池セル1を冷却した冷却気体を外側ダクト7に集合して排気する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の角形電池からなる電池セルを積層するように連結して、電池セルの間に強制送風して冷却するバッテリシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数の角形電池を積層するバッテリシステムは開発されている(特許文献1及び2参照)。
特許文献1のバッテリシステムは、多数の角形電池を冷却隙間ができるようにスペーサを挟着して積層して電池ブロックとしている。スペーサで設けられる冷却隙間は、空気などの冷却媒体を送風している。このバッテリシステムは、積層している多数の角形電池を、冷却隙間に送風される空気などの冷却媒体で冷却する。また、特許文献2のバッテリシステムは、角形電池の間に放熱板を挟着して電池ブロックとしている。このバッテリシステムは、放熱板を介して、積層している多数の角形電池を冷却する。
【特許文献1】特開2001−23702号公報
【特許文献2】特開平8−32129号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
以上の公報に記載されるバッテリシステムは、積層する角形電池の個数が増加すると、すべての電池を均一な温度として、すなわち温度差を小さくしながら冷却するのが難しい欠点がある。多数の角形電池を積層するバッテリシステムは、角形電池の温度差をできる限り小さくすることが大切である。それは、電池に温度差ができると残容量が不均一となり、このことが電池の寿命を短くするからである。電池は温度によって充放電の効率が変化するので、温度差ができると各々の電池を同じ電流で充放電しても残容量に差ができる。残容量に差ができると、残容量が大きくなる電池は過充電されやすく、また残容量が小さくなる電池は過放電されやすくなって、バッテリシステムとしての寿命を短くする原因となる。とくに、この種のバッテリシステムは、ハイブリッドカーのように、多数の電池を積層して、大電流で充放電する用途に使用されることから、製造コストが極めて高価になるので、いかにして寿命を長くするかが大切である。とくに、多数の電池を使用するバッテリシステムになるほど製造コストが高くなるので、寿命を長くすることが要求される。ところが、多数の電池を積層するほど、バッテリシステムは温度差が大きくなって寿命が短くなる特性がある。
【0004】
本発明は、従来の角形電池を積層しているバッテリシステムが有する以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、理想的な配列のバッテリシステムを提供することにある。とくに、本発明の大切な目的は、極めて簡単な配列としながら、電池の温度差を小さくして寿命を長くできるバッテリシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のバッテリシステムは、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
本発明の請求項1のバッテリシステムは、複数の角形電池からなる電池セル1を、間に冷却気体を通過させる冷却隙間4を設けて積層してなる電池ブロック3と、この電池ブロック3の冷却隙間4に強制送風して電池セル1を冷却する強制送風機9とを備える。電池ブロック3は、2列に分離して配列している。2列に分離された電池ブロック3の間には、各々の冷却隙間4に連結する中間ダクト6を設けている。さらに、2列に分離された電池ブロック3の外側には、外側ダクト7を設けており、外側ダクト7と中間ダクト6との間に複数の冷却隙間4を並列に連結している。バッテリシステムは、強制送風機9が、中間ダクト6から外側ダクト7に向けて冷却気体を強制送風し、強制送風される冷却気体が、中間ダクト6から分岐して各々の冷却隙間4に強制送風されて電池セル1を冷却し、冷却隙間4を通過して電池セル1を冷却した冷却気体を外側ダクト7に集合して排気する。
【0006】
本発明の請求項2のバッテリシステムは、複数の角形電池からなる電池セル1を、間に冷却気体を通過させる冷却隙間4を設けて積層してなる電池ブロック3と、この電池ブロック3の冷却隙間4に強制送風して電池セル1を冷却する強制送風機9とを備える。電池ブロック3は、2列に分離して配列している。2列に分離された電池ブロック3の間には、各々の冷却隙間4に連結する中間ダクト6を設けている。さらに、2列に分離された電池ブロック3の外側には、外側ダクト7を設けており、外側ダクト7と中間ダクト6との間に複数の冷却隙間4を並列に連結している。バッテリシステムは、強制送風機9が、外側ダクト7から中間ダクト6に向けて冷却気体を強制送風し、強制送風される冷却気体が、外側ダクト7から分岐して各々の冷却隙間4に強制送風されて電池セル1を冷却し、冷却隙間4を通過して電池セル1を冷却した冷却気体を中間ダクト6に集合して排気する。
【0007】
本発明の請求項3のバッテリシステムは、電池ブロック3をカバーする外装ケース20を有し、この外装ケース20と電池ブロック3との間に外側ダクト7を設けている。さらに、本発明の請求項4のバッテリシステムは、外装ケース20が、外側ダクト7に沿って外側に突出する凸条23を有し、この凸条23でもって外側ダクト7の幅を広くしている。
【0008】
本発明の請求項5のバッテリシステムは、電池ブロック3をカバーする外装ケース20を有し、この外装ケース20と電池ブロック3との間に中間ダクト6を設けている。さらに、本発明の請求項6のバッテリシステムは、外装ケース20が、中間ダクト6を閉塞する部分に沿って外側に突出する凸条22を有し、この凸条22でもって中間ダクト6の幅を広くしている。
【0009】
本発明の請求項7のバッテリシステムは、中間ダクト6の上の開口部を閉塞する閉塞プレート15を電池ブロック3の上面に固定している。
【0010】
本発明の請求項8のバッテリシステムは、電池ブロック3の端面に、中間ダクト6と外側ダクト7に連結される連結ダクト31、32、51、52を有する端面プレート30、50を連結しており、この端面プレート30、50を係止構造で電池ブロック3に連結している。さらに、本発明の請求項9のバッテリシステムは、端面プレート30に、各々の電池セル1に連結しているハーネス収納部35を設けている。
【0011】
本発明の請求項10のバッテリシステムは、中間ダクト6と外側ダクト7に、冷却気体を逆方向に強制送風している。また、本発明の請求項11のバッテリシステムは、中間ダクト6と外側ダクト7に、冷却気体を同じ方向に強制送風している。
【発明の効果】
【0012】
本発明のバッテリシステムは、多数の電池セルを理想的な配列とすること、すなわち、極めて簡単な配列としながら、電池の温度差を小さくして寿命を長くできる特徴がある。たとえば、36個のリチウムイオン電池からなる角形電池を、間に冷却隙間ができる状態で一列に積層してなるバッテリシステムは、両側に冷却ダクトを設け、片側から他の片側に冷却気体を所定の風量で強制送風して角形電池を冷却すると、角形電池の最低温度は26.7℃、最高温度が32.5℃となり、温度差は5.8℃となる。これに対して本発明のバッテリシステムは、36個の角形電池を2列に分割して、18個の角形電池を1列に積層して、中間ダクトから同じ風量で強制送風すると、角形電池の最低温度は27.3℃、最高温度は30.7℃となって、温度差が3.4℃に低減する。このことから、本発明のバッテリシステムは、同じ個数の角形電池を使用しながら、その配列を2列に分割して中間ダクトから両側に分岐して強制送風することで、温度差を5.8℃から3.4℃と著しく小さくできる。
【0013】
さらに、本発明の請求項3のバッテリシステムは、電池ブロックをカバーする外装ケースを有し、この外装ケースと電池ブロックとの間に外側ダクトを設けている。このバッテリシステムは、外装ケースでもって外側ダクトを設けることができるので、外側ダクトを設けるために専用のパーツを必要とせず、全体を簡単で軽量にできる。
【0014】
また、本発明の請求項4のバッテリシステムは、外装ケースが、外側ダクトに沿って外側に突出する凸条を有し、この凸条でもって外側ダクトの幅を広くしているので、外装ケースの凸条で外側ダクトの圧力損失を小さくしながら、凸条を補強リブとして外装ケースを補強できる。
【0015】
さらに、本発明の請求項5のバッテリシステムは、電池ブロックをカバーする外装ケースを有し、この外装ケースと電池ブロックとの間に中間ダクトを設けている。このバッテリシステムも、外装ケースでもって中間ダクトを設けるので、中間ダクトを設けるために専用のパーツを必要とせず、構造を簡単にできる。
【0016】
また、本発明の請求項6のバッテリシステムは、外装ケースが、中間ダクトを閉塞する部分に沿って外側に突出する凸条を有し、この凸条でもった中間ダクトの幅を広くしているので、外装ケースの凸条で中間ダクトの圧力損失を小さくしながら、凸条を補強リブとして外装ケースを補強できる。
【0017】
さらに、本発明の請求項7のバッテリシステムは、中間ダクトの上の開口部を閉塞する閉塞プレートを電池ブロックの上面に固定しているので、簡単な構造で、2列の電池ブロックの間に中間ダクトを設けることができる。
【0018】
さらに、本発明の請求項8のバッテリシステムは、電池ブロックの端面に、中間ダクトと外側ダクトに連結される連結ダクトを有する端面プレートを連結しており、この端面プレートを係止構造で電池ブロックに連結するので、端面プレートを簡単に電池ブロックに連結できる。
【0019】
さらにまた、本発明の請求項9のバッテリシステムは、端面プレートに、各々の電池セルに連結しているハーネス収納部を設けているので、端面プレートでもってハーネスを定位置に収納できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのバッテリシステムを例示するものであって、本発明はバッテリシステムを以下のものに特定しない。
【0021】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0022】
図1ないし図10は、本発明の第1の実施例を示し、図12ないし図14は、第2の実施例を示し、図15と図16は、参考例のバッテリシステムを示す。これらの実施例に示すパック電池は、主として、エンジンとモータの両方で走行するハイブリッドカーや、モータのみで走行する電気自動車などの電動車両の電源に最適である。ただし、ハイブリッドカーや電気自動車以外の車両に使用し、また、電動車両以外の大出力が要求される用途にも使用できる。
【0023】
以下の実施例に示すバッテリシステムは、複数の角形電池からなる電池セル1を冷却隙間4ができる状態で積層している電池ブロック3と、この電池ブロック3の電池セル1に冷却気体を強制送風して冷却する強制送風機9とを備える。電池ブロック3は、積層している電池セル1の間にスペーサ2を挟着している。このスペーサ2は、図8ないし図10に示すように、電池セル1との間に冷却隙間4ができる形状としている。さらに、図のスペーサは、両面に電池セル1を嵌着構造で連結している。電池セル1に嵌着構造で連結されるスペーサ2を介して、隣接する電池セル1の位置ずれを阻止して積層している。
【0024】
角形電池の電池セル1は、リチウムイオン二次電池である。ただし、電池セルは、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等の二次電池とすることもできる。図の電池セル1は、所定の厚さを有する四角形で、上面の両端部には正負の電極端子5を突出して設けており、上面の中央部には安全弁の開口部1Aを設けている。さらに、電池セル1は、図10に示すように、正負の電極端子5を互いに逆方向に折曲すると共に、隣接する電池セル同士では、正負の電極端子5を互いに対向する方向に折曲している。図のバッテリシステムは、隣接する電池セル1の正負の電極端子5を積層状態で連結して、互いに直列に接続している。積層状態で連結される電極端子は、図示しないが、ボルトとナット等の連結具で連結される。ただ、電池セルは、正負の電極端子をバスバーで連結して互いに直列に接続することもできる。隣接する電池セルを互いに直列に接続するバッテリシステムは、出力電圧を高くして出力を大きくできる。ただし、バッテリシステムは、隣接する電池セルを並列に接続することもできる。
【0025】
電池セル1は、外装缶をプラスチック等の絶縁材で製作している。この電池セル1は、隣接する電池セル1の外装缶のショートを防止できるので、電池セル1の間に挟着するスペーサ2を金属製とすることもできる。ただ、電池セルは、外装缶を金属製とすることもできる。この電池セルは、プラスチック等の絶縁材からなるスペーサを介して絶縁状態で積層できる。
【0026】
スペーサ2は、プラスチック等の熱伝導率の小さい材質で製作して、隣接する電池セル1の熱暴走を効果的に防止できる。図8ないし図10のスペーサ2は、電池セル1を効果的に冷却するために、電池セル1との間に、空気などの冷却気体を通過させる冷却隙間4を設けている。図10のスペーサ2は、電池セル1との対向面に、両側縁まで延びる溝2Aを設けて、電池セル1との間に冷却隙間4を設けている。図のスペーサ2は、複数の溝2Aを、互いに平行に所定の間隔で設けている。図のスペーサ2は、両面に溝2Aを設けており、互いに隣接する電池セル1とスペーサ2との間に冷却隙間4を設けている。この構造は、スペーサ2の両側に形成される冷却隙間4で、両側の電池セル1を効果的に冷却できる特長がある。ただ、スペーサは、片面にのみ溝を設けて、電池セルとスペーサとの間に冷却隙間を設けることもできる。図の冷却隙間4は、電池ブロック3の左右に開口するように水平方向に設けている。冷却隙間4に強制送風される空気は、電池セル1の外装缶を直接に効率よく冷却する。この構造は、電池セル1の熱暴走を有効に阻止しながら、電池セル1を効率よく冷却できる特徴がある。
【0027】
さらに、スペーサは、図11に示すように、冷却隙間を形成する複数列の溝42Aに交差する空気抜き溝42Bを設けることもできる。図に示すスペーサ42は、中央部と両側部の3箇所に、図において上下方向に延びる空気抜き溝42Bを設けている。この空気抜き溝42Bは、上下に平行に設けた複数列の溝42Aを連結すると共に、上端をスペーサ42の上面まで延長して、スペーサ42の外部に開放している。この構造のスペーサ42は、冷却隙間に冷却気体を強制送風しない状態において、この空気抜き溝42Bから冷却隙間の空気を外部に排気させて、電池セル1の温度上昇を抑制できる特徴がある。図のスペーサ42は、両面に空気抜き溝42Bを設けている。ただ、スペーサは、片面にのみ空気抜き溝を設けることもできる。
【0028】
電池ブロック3は、両端にエンドプレート10を設けて、一対のエンドプレート10を連結材11で連結して、積層している電池セル1を固定している。エンドプレート10は、電池セル1の外形にほぼ等しい外形の四角形としている。連結材11は、図4と図8に示すように、両端を内側に折曲して折曲片11Aをエンドプレート10に止ネジ12で固定している。
【0029】
図4のエンドプレート10は、外側に補強リブ10Aを一体的に成形して設けて補強している。さらに、エンドプレート10の外側面には、連結材11の折曲片11Aを連結する連結孔(図示せず)を設けている。図4のエンドプレート10は、両側の四隅部に4個の連結孔を設けている。連結孔は雌ネジ穴である。このエンドプレート10は、連結材11を貫通する止ネジを雌ネジ穴にねじ込んで連結材11を固定することができる。
【0030】
図1ないし図4に示すように、電池ブロック3は2列に分離して配列されて、2列の電池ブロック3の間に、各々の冷却隙間4に連結する中間ダクト6を設けている。さらに、2列に分離された電池ブロック3の外側には外側ダクト7を設けており、外側ダクト7と中間ダクト6との間に複数の冷却隙間4を並列に連結している。このバッテリシステムは、図2の実線の矢印で示すように、強制送風機9でもって中間ダクト6から外側ダクト7に向けて冷却気体を強制送風し、あるいは、図2の鎖線の矢印で示すように、外側ダクト7から中間ダクト6に向けて冷却気体を強制送風する。中間ダクト6から外側ダクト7に強制送風される冷却気体は、中間ダクト6から分岐されて、各々の冷却隙間4に送風されて電池セル1を冷却する。電池セル1を冷却した冷却気体は、外側ダクト7に集合して排気される。また、外側ダクト7から中間ダクト6に向けて強制送風される冷却気体は、外側ダクト7から分岐して各々の冷却隙間4に強制送風されて電池セル1を冷却する。冷却隙間4を通過して電池セル1を冷却した冷却気体は、中間ダクト6に集合されて外部に排気される。
【0031】
中間ダクト6の断面積は、外側ダクト7の2倍とされる。それは、中間ダクト6に強制送風される冷却気体を2分岐して外側ダクト7に送風し、あるいはふたつの外側ダクト7から強制送風される冷却気体を集合して中間ダクト6から排気するからである。すなわち、中間ダクト6は、両側の外側ダクト7の2倍の冷却気体を送風するので、その断面積を2倍として圧力損失を小さくしている。断面積を大きくするために、図4のバッテリシステムは、中間ダクト6の横幅を外側ダクト7の横幅の2倍としている。ただし、中間ダクトは、横幅と上下幅を広くして、外側ダクトの断面積の2倍とすることもできる。
【0032】
図1ないし図3のバッテリシステムは、4組の電池ブロック3からなり、2個の電池ブロック3を直線状に連結して1列の電池ブロックとし、この電池ブロックを2列平行に並べて、中間に中間ダクト6を、外側に外側ダクト7を設けている。直線状に連結される2組の電池ブロックは、エンドプレート10を積層する状態で連結される。さらに、直線状に連結される2組の電池ブロックは、正負の電極端子5をバスバー8で連結して、互いに直列に接続している。
【0033】
電池ブロック3は、外装ケース20に固定して、2列に配列される。図4の断面図に示すバッテリシステムは、外装ケース20を下ケース20Aと上ケース20Bとで構成する。上ケース20Bと下ケース20Aは、外側に突出する鍔部21を有し、この鍔部21をボルト24とナット25で固定している。図の外装ケース20は、鍔部21を電池ブロック3の側面に配置している。ただ、鍔部は、電池ブロックの上部や下部、あるいはその中間に配置することもできる。この外装ケース20は、エンドプレート10を下ケース20Aに止ネジ26で固定して、電池ブロック3を固定している。止ネジ26は、下ケース20Aを貫通してエンドプレート10のネジ孔(図示せず)にねじ込まれて、電池ブロック3を外装ケース20に固定する。止ネジ26は、頭部を下ケース20Aから突出させている。
【0034】
さらに、図4の外装ケース20は、内部に電池ブロック3を固定して、電池ブロック3との間に外側ダクト7と中間ダクト6とを設けている。さらに、この断面図の外装ケース20は、下ケース20Aに中間ダクト6を閉塞する部分に沿って外側に突出する凸条22を設けている。また、図の下ケース20Aは、電池ブロック3の両側に設けられる外側ダクト7の下方に突出するように凸条23を設けている。これらの凸条22、23は、中間ダクト6と外側ダクト7の幅を広くして中間ダクト6と外側ダクト7の圧力損失を小さくする。さらに、これらの凸条22、23は、下ケース20Aを補強して、下ケース20Aの曲げ強度を強くする。とくに、図に示す下ケース20Aは、外側ダクト7の幅を広くするために両側に凸条23を設け、さらに中間ダクト6の幅を広くするために中間に凸条22を設けているので、両側と中間の3列の凸条23、22によって、曲げ強度を著しく向上できる。さらにまた、下ケース20Aの両側と中間に設けている凸条23、22は、電池ブロック3を固定する止ネジ26の頭部よりも下方に突出し、あるいは頭部と同じ高さとしている。この外装ケース20は、車両などに搭載される状態では、凸条22、23を固定プレートの上に載置して、広い面積でバッテリシステムの加重を支えることができる。
【0035】
外装ケース20の上ケース20Bは、電池ブロック3の上面との間にスペース13を設けている。このスペース13には、電池セル1を連結するハーネス(図示せず)が収納される。また、このスペース13には、電池セル1の安全弁の開口部1Aに連結される排気ダクト14を配置している。図の角形電池は、上面の中央部に安全弁の開口部1Aを設けているので、両側の電池ブロック3は、その中央部に排気ダクト14を設けている。排気ダクト14は、開口する安全弁から排出されるガスや電解液を外部に排出するもので、この排気ダクト14の上に上ケース20Bを止ネジ27で固定している。図4のバッテリシステムは、外装ケース20でもって、外側ダクト7の三方、すなわち上下と一方の側面を閉塞し、中間ダクト6の下方を下ケース20Aで閉塞する。中間ダクト6の上方は、外装ケース20で閉塞されない。したがって、中間ダクト6の上方を閉塞するために、2列に配列している電池ブロック3の上面に、閉塞プレート15を固定している。閉塞プレート15は、2列の電池ブロック3の間であって、中間ダクト6を閉塞する位置に固定される。中間ダクト6は、上を閉塞プレート15で閉塞し、下を下ケース20Aで閉塞し、両側を隣接して配設される電池ブロック3の側面で閉塞している。ただ、中間ダクト6は、冷却気体を分岐して、電池セル1の間に送風するので、中間ダクト6の両側に配置される電池ブロック3は、中間ダクト6の両側を閉塞するが、冷却気体の通過を阻止するように密閉しない。
【0036】
電池ブロック3は、図5ないし図7に示す形状の端面プレート30を連結している。端面プレート30は、中間ダクト6と外側ダクト7に連結される連結ダクト31、32を有する。端面プレート30は、図7ないし図9に示す係止構造で電池ブロック3のエンドプレート10に連結している。係止構造は、爪16と、この爪16を係止する係止孔36とからなる。図4と図8のエンドプレート10は、端面プレート30を連結する爪16を、側面から突出して設けている。一方、端面プレート30は、エンドプレート10の側面と外装ケース20の内面との間に設けている外側ダクト7に挿入される連結筒34と、中間ダクト6の両側に配設されるエンドプレート10の間に挿入される連結筒33とに係止孔36を設けている。この端面プレート30は、連結筒33、34を中間ダクト6と外側ダクト7に挿入して、エンドプレート10の爪16を係止孔36に案内して、抜けないように電池ブロック3に連結される。
【0037】
さらに、端面プレート30は、電池ブロック3に連結される状態で、中間ダクト6と外側ダクト7に連結される連結ダクト31、32を、プラスチックなどで一体的に成形して外側に突出するように設けている。この連結ダクト31、32は、強制送風機9に連結され、あるいはバッテリシステムから冷却気体を排気する外部排気ダクトに連結される。
【0038】
また、図6と図7の端面プレート30は、各々の電池セル1に連結されるハーネスの収納部、すなわちハーネス収納部35を設けている。図の端面プレート30は、上縁に沿ってハーネス収納部35を設けている。このハーネス収納部35は、各々の電池セル1に接続しているハーネスが収納される。さらに、図6のバッテリシステムは、端面プレート30のハーネス収納部35に連結するように、外装ケース20にハーネス収納筒37を固定している。このバッテリシステムは、ハーネスを端面プレート30のハーネス収納部35に収納し、さらにハーネス収納筒37に入れて配線する。
【0039】
図1ないし図3のバッテリシステムは、中間ダクト6と外側ダクト7に、冷却気体を逆方向に強制送風して、電池セル1を冷却する。ただし、本発明のバッテリシステムは、図12ないし図14に示すように、中間ダクト6と外側ダクト7に、冷却気体を同じ方向に強制送風して電池セル1を冷却することもできる。
【0040】
図12ないし図14のバッテリシステムは、両端に配設される一対の端面プレート50を備えており、一方の端面プレート50Aには、中間ダクト6に連結される連結ダクト51を設けて、他方の端面プレート50Bには、外側ダクト7に連結される連結ダクト52を設けている。このバッテリシステムも、図の実線の矢印で示すように、中間ダクト6から外側ダクト7に向けて冷却気体を強制送風し、あるいは、図13の鎖線の矢印で示すように、外側ダクトから中間ダクトに向けて冷却気体を強制送風することができる。
なお、図12ないし図14において、前述の実施例と同じ構成要素については、同符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0041】
さらに、図15ないし図17のバッテリシステムは、複数の角形電池からなる電池セル61を、正負の出力端子65が、左右の横方向に位置する姿勢、すなわち、電池セル61を横倒しの姿勢として、外装缶の幅の狭い側面が上下に位置する姿勢で積層して電池ブロック63としている。図に示すバッテリシステムは、4組の電池ブロック63からなり、2個の電池ブロック63を直線状に連結して1列の電池ブロックとし、これらの電池ブロックを2列に分離して平行に並べている。2列に配列される電池ブロック63は、電池セル61の底面が互いに対向する姿勢として、すなわち、正負の出力端子65を設けた面が互いに左右の逆方向に位置する姿勢で配置している。さらに、2列の電池ブロック63の間には、絶縁プレート77を配設しており、互いに対向する電池セル61を絶縁している。直線状に連結される2組の電池ブロック63は、正負の電極端子65をバスバー68で連結して、互いに直列に接続している。
【0042】
この電池ブロック63も、図16に示すように、複数の電池セル61の間にスペーサ62を挟着して積層して、隣接する電池セル61の間に冷却隙間64を配設している。図の電池ブロック63は、電池セル61の間に形成される冷却隙間64が上下方向となるように、スペーサ62の溝の向きを特定して積層している。すなわち、この電池ブロック63は、電池セル61の間に形成される冷却隙間64を、電池ブロック63の上下の両面に開口している。さらに、電池ブロック63は、両端にエンドプレート70を設けて、一対のエンドプレート70を連結材71で連結して、積層している電池セル61を固定している。
【0043】
さらに、このバッテリシステムは、図15ないし図17に示すように、電池ブロック63の上側に上側ダクト66を、下側に下側ダクト67を設けており、上側ダクト66と下側ダクト67の間に複数の冷却隙間64を並列に連結している。
【0044】
電池ブロック63は、外装ケース80に固定して定位置に配置される。図17の断面図に示すバッテリシステムは、外装ケース80を下ケース80Aと上ケース80Bとで構成している。上ケース80Bと下ケース80Aは、外側に突出する鍔部81をボルト84とナット85で固定している。さらに、図の外装ケース80は、内部に配置される2列の電池ブロック63との間に上側ダクト66と下側ダクト67とを設けている。上側ダクト66は、上面を上ケース80Bで閉塞し、両側の側面を閉塞プレート75で閉塞し、下面を電池ブロック63の上面で閉塞している。また、下側ダクト67は、下面を下ケース80Aで閉塞し、両側の側面を閉塞プレート75で閉塞し、上面を電池ブロック63の下面で閉塞している。ただ、上側ダクト66と下側ダクト67は、冷却気体を分岐して、電池セル61の間に送風するので、電池ブロック63の上下面は、上側ダクト66と下側ダクト67を閉塞するが、冷却気体の通過を阻止するように密閉しない。以上の外装ケース80は、下ケース80Aの底面を平面状として、車両の固定プレート上に広い面積で載置できる。
【0045】
さらに、外装ケース80は、電池ブロック63の側面(図において左右の面)との間にスペース73を設けている。すなわち、外装ケース80は、図17に示すように、収納される2列の電池ブロック63の両側にスペース73を設けている。このスペース73には、電池セル61を連結するハーネス(図示せず)が収納される。また、このスペース73には、電池セル61の安全弁の開口部に連結される排気ダクト74を配置している。図の角形電池は、側面の中央部に安全弁の開口部を設けているので、電池ブロック63は、側面の中央部に排気ダクト74を設けている。排気ダクト74は、開口する安全弁から排出されるガスや電解液を外部に排出するもので、この排気ダクト74の側面を外装ケース80に止ネジ87で固定している。
【0046】
さらに、電池ブロック63は、両端に端面プレート90を連結して閉塞している。一方の端面プレート90は、上側ダクト66に連結される連結ダクト91と、下側ダクト67に連結される連結ダクト92を備えている。この連結ダクト31、32は、強制送風機(図示せず)に連結され、あるいはバッテリシステムから冷却気体を排気する外部排気ダクトに連結される。
【0047】
このバッテリシステムは、図15と図16の実線の矢印で示すように、上側ダクト66から下側ダクト67に向けて冷却気体を強制送風し、あるいは、図16の鎖線の矢印で示すように、下側ダクト67から上側ダクト66に向けて冷却気体を強制送風する。上側ダクト66から下側ダクト67に強制送風される冷却気体は、上側ダクト66から分岐されて、各々の冷却隙間63に送風されて電池セル61を冷却する。電池セル61を冷却した冷却気体は、下側ダクト67に集合して排気される。また、下側ダクト67から上側ダクト66に向けて強制送風される冷却気体は、下側ダクト67から分岐して各々の冷却隙間63に強制送風されて電池セル61を冷却する。冷却隙間63を通過して電池セル61を冷却した冷却気体は、上側ダクト66に集合されて外部に排気される。
【0048】
さらに、この構造のバッテリシステムは、冷却隙間64を電池ブロック63の上下方向に設けて冷却隙間64の両端を電池ブロック63の上下面に開口しているので、冷却隙間64に冷却気体を強制送風しない状態において、電池セル61で加熱された冷却隙間64内の空気を、冷却隙間64から外部に排気して、電池セル61の温度上昇を抑制できる特徴がある。すなわち、このバッテリシステムは、冷却隙間64を空気抜き孔に併用して、理想的に電池セル61の熱を外部に放出できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1の実施例のバッテリシステムの内部構造を示す平面図である。
【図2】図1に示すバッテリシステムの斜視図である。
【図3】図1に示すバッテリシステムの概略水平断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例のバッテリシステムの垂直横断面図である。
【図5】外装ケースと端面プレートの連結状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施例のバッテリシステムの端部を示す斜視図である。
【図7】端面プレートの斜視図である。
【図8】図2に示すバッテリシステムの電池ブロックの側面図である。
【図9】図8に示す電池ブロックに端面プレートを連結した状態を示す図である。
【図10】電池セルとスペーサの積層構造を示す分解斜視図である。
【図11】スペーサの他の一例を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第2の実施例のバッテリシステムの内部構造を示す平面図である。
【図13】図12に示すバッテリシステムの斜視図である。
【図14】図12に示すバッテリシステムの概略水平断面図である。
【図15】参考例のバッテリシステムの内部構造を示す平面図である
【図16】図15に示すバッテリシステムの分解斜視図である。
【図17】図15に示すバッテリシステムの概略垂直横断面図である。
【符号の説明】
【0050】
1…電池セル 1A…開口部
2…スペーサ 2A…溝
3…電池ブロック
4…冷却隙間
5…電極端子
6…中間ダクト
7…外側ダクト
8…バスバー
9…強制送風機
10…エンドプレート 10A…補強リブ
11…連結材 11A…折曲片
12…止ネジ
13…スペース
14…排気ダクト
15…閉塞プレート
16…爪
20…外装ケース 20A…下ケース
20B…上ケース
21…鍔部
22…凸条
23…凸条
24…ボルト
25…ナット
26…止ネジ
27…止ネジ
30…端面プレート
31…連結ダクト
32…連結ダクト
33…連結筒
34…連結筒
35…ハーネス収納部
36…係止孔
37…ハーネス収納筒
42…スペーサ 42A…溝
42B…空気抜き溝
50…端面プレート 50A…端面プレート
50B…端面プレート
51…連結ダクト
52…連結ダクト
61…電池セル
62…スペーサ
63…電池ブロック
64…冷却隙間
65…電極端子
66…上側ダクト
67…下側ダクト
68…バスバー
70…エンドプレート
71…連結材
73…スペース
74…排気ダクト
75…閉塞プレート
77…絶縁プレート
80…外装ケース 80A…下ケース
80B…上ケース
81…鍔部
84…ボルト
85…ナット
87…止ネジ
90…端面プレート
91…連結ダクト
92…連結ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の角形電池からなる電池セル(1)が、間に冷却気体を通過させる冷却隙間(4)を設けて積層してなる電池ブロック(3)と、この電池ブロック(3)の冷却隙間(4)に強制送風して電池セル(1)を冷却する強制送風機(9)とを備えるバッテリシステムであって、
前記電池ブロック(3)が2列に分離して配列されると共に、2列に分離された電池ブロック(3)の間には、各々の冷却隙間(4)に連結する中間ダクト(6)を設けており、さらに、2列に分離された電池ブロック(3)の外側には外側ダクト(7)を設けており、外側ダクト(7)と中間ダクト(6)との間に複数の冷却隙間(4)を並列に連結しており、
前記強制送風機(9)が中間ダクト(6)から外側ダクト(7)に向けて冷却気体を強制送風し、強制送風される冷却気体が、中間ダクト(6)から分岐して各々の冷却隙間(4)に強制送風されて電池セル(1)を冷却し、冷却隙間(4)を通過して電池セル(1)を冷却した冷却気体を外側ダクト(7)に集合して排気するようにしてなるバッテリシステム。
【請求項2】
複数の角形電池からなる電池セル(1)が、間に冷却気体を通過させる冷却隙間(4)を設けて積層してなる電池ブロック(3)と、この電池ブロック(3)の冷却隙間(4)に強制送風して電池セル(1)を冷却する強制送風機(9)とを備えるバッテリシステムであって、
前記電池ブロック(3)が2列に分離して配列されると共に、2列に分離された電池ブロック(3)の間には、各々の冷却隙間(4)に連結する中間ダクト(6)を設けており、さらに、2列に分離された電池ブロック(3)の外側には外側ダクト(7)を設けており、外側ダクト(7)と中間ダクト(6)との間に複数の冷却隙間(4)を並列に連結しており、
前記強制送風機(9)が外側ダクト(7)から中間ダクト(6)に向けて冷却気体を強制送風し、強制送風される冷却気体が、外側ダクト(7)から分岐して各々の冷却隙間(4)に強制送風されて電池セル(1)を冷却し、冷却隙間(4)を通過して電池セル(1)を冷却した冷却気体を中間ダクト(6)に集合して排気するようにしてなるバッテリシステム。
【請求項3】
前記電池ブロック(3)をカバーする外装ケース(20)を有し、この外装ケース(20)と電池ブロック(3)との間に外側ダクト(7)を設けている請求項1または2に記載されるバッテリシステム。
【請求項4】
前記外装ケース(20)が、外側ダクト(7)に沿って外側に突出する凸条(23)を有し、この凸条(23)でもって外側ダクト(7)の幅を広くしている請求項3に記載されるバッテリシステム。
【請求項5】
前記電池ブロック(3)をカバーする外装ケース(20)を有し、この外装ケース(20)と電池ブロック(3)との間に中間ダクト(6)を設けている請求項1または2に記載されるバッテリシステム。
【請求項6】
前記外装ケース(20)が、中間ダクト(6)を閉塞する部分に沿って外側に突出する凸条(22)を有し、この凸条(22)でもって中間ダクト(6)の幅を広くしている請求項5に記載されるバッテリシステム。
【請求項7】
前記中間ダクト(6)の上の開口部を閉塞する閉塞プレート(15)を電池ブロック(3)の上面に固定している請求項1または2に記載されるバッテリシステム。
【請求項8】
前記電池ブロック(3)の端面に、中間ダクト(6)と外側ダクト(7)に連結される連結ダクト(31)、(32)、(51)、(52)を有する端面プレート(30)、(50)を連結しており、この端面プレート(30)、(50)を係止構造で電池ブロック(3)に連結している請求項1または2に記載されるバッテリシステム。
【請求項9】
前記端面プレート(30)に、各々の電池セル(1)に連結しているハーネス収納部(35)を設けている請求項8に記載されるバッテリシステム。
【請求項10】
前記中間ダクト(6)と外側ダクト(7)に、冷却気体が逆方向に強制送風される請求項1または2に記載されるバッテリシステム。
【請求項11】
前記中間ダクト(6)と外側ダクト(7)に、冷却気体が同じ方向に強制送風される請求項1または2に記載されるバッテリシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−134900(P2009−134900A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−308091(P2007−308091)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】