説明

バッテリーパック

【課題】ベアセル及び回路モジュールの連結によって形成されるコアパックとフレームとの結合力を高めることができるバッテリーパックを提供する。
【解決手段】本発明は、ベアセルと回路モジュールが連結に連結によって形成されたコアパックとフレームとの結合力を高めることができるバッテリーパックに関する。一例として、第1の面、第2の面、一対の短側面及び一対の長側面を含むベアセルと、ベアセルの第1の面に配置され、ベアセルと電気的に接続される回路モジュールと、回路モジュールを含めてベアセルの一部をカバーするフレームと、を含み、フレームは、ベアセルの短側面と結合される側面部の内側に突出部が形成されたことを特徴とするバッテリーパックを開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリーパックに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話、携帯型コンピュータ、ビデオカメラなどの携帯型無線機器の駆動電源に、二次電池が広く使用されている。かかる二次電池は、再充電が可能で小型化及び大容量化が可能なものであって、動作電圧が高く単位重量当たりエネルギー密度が高いという利点から、最新の電子機器分野で広く使用されている。
【0003】
二次電池は、正極板、負極板及びセパレーターを具備する電極組立体と、電極組立体を収容する缶と、缶の上端開口部を密封するキャップ組立体とで形成されたベアセルに保護回路モジュールを装着した後、別途のフレームに収納してラベリング等の方法でバッテリーパックを構成する。ここで、ベアセルに保護回路モジュールが装着されてなるコアパックとフレームを結合するとき、両者の間に離隔空間が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ベアセル及び回路モジュールの連結によって形成されるコアパックとフレームとの結合力を高めることができるバッテリーパックを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるバッテリーパックは、第1の面、第2の面、一対の短側面及び一対の長側面を含むベアセルと、ベアセルの第1の面に配置され、ベアセルと電気的に接続される回路モジュールと、回路モジュールを含めてベアセルの一部をカバーするフレームと、を含み、フレームは、ベアセルの短側面と結合される側面部の内側に突出部が形成されたことを特徴とする。
【0006】
フレームは、ベアセルの第1の面と対応する前面部と、ベアセルの一対の短側面と対応する一対の側面部と、前面部と一対の側面部の縁部からベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部と、を含み、フレームは、前面部、一対の側面部及び延長面部が一体に形成されてもよい。フレームは、ベアセルの第1の面及び一対の短側面をカバーしてもよい。
【0007】
側面部は、ベアセルの一短側面と対応する第1の側面部と、ベアセルの別の短側面と対応する第2の側面部とを含み、第1の側面部の内側下端には第1の突出部が形成され、第2の側面部の内側下端には第2の突出部が形成されてもよい。第1の突出部にはガス排出孔が形成されてもよい。第1の突出部にはガス排出溝が形成されてもよい。第1の突出部の厚さは第2の突出部の厚さより大きくてもよい。
【0008】
フレームは、ベアセルの第1の面と対応する前面部と、ベアセルの一対の短側面と対応する一対の側面部と、ベアセルの第2の面と対応する後面部と、前面部と一対の側面部と後面部の縁部からベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部とを含み、フレームは、前面部、一対の側面部、後面部及び延長面部が一体に形成されてもよい。フレームは、ベアセルの第1の面、一対の短側面及び第2の面をカバーしてもよい。
【0009】
フレームは、ベアセルの第1の面と対応する前面部と、ベアセルの一対の短側面のうち一短側面と対応する側面部と、前面部と側面部の縁部からベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部と、を含み、フレームは、前面部、側面部及び延長面部が一体に形成されてもよい。フレームは、ベアセルの第1の面及び一短側面をカバーしてもよい。
【0010】
フレームには、ベアセルの別の短側面と対応する追加フレームが結合されてもよい。追加フレームの内側下端には、第3の突出部が形成されてもよい。追加フレームには、ベアセルの一対の長側面の方向に追加延長面部が形成されてもよい。
【0011】
回路モジュールは、プレート形状のプリント回路基板と、プリント回路基板に外部に露出するように設けられる外部端子部と、ベアセルの電極端子と電気的に連結されるリードタブと、を含んでもよい。リードタブは、ベアセルの電極端子と電気的に連結される第1のリードタブと、ベアセルの別の短側面に電気的に連結される第2のリードタブと、を含んでもよい。
【0012】
バッテリーパックは、ベアセルの第1の面に付着して、ベアセルと回路モジュールの電気的短絡を防止する絶縁接着部材をさらに含んでもよい。
【0013】
バッテリーパックは、ベアセルの一対の長側面と第2の面に付着するラベルをさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態によるバッテリーパックは、突出部が形成されたフレームを具備することで、ベアセルと回路モジュールの連結によって形成されるコアパックとフレームとの結合力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態によるバッテリーパックの斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。
【図3】図2に示したベアセルの分解斜視図である。
【図4】図2に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。
【図5a】図2に示した第1の突出部を示す斜視図である。
【図5b】図2に示した第1の突出部を示す斜視図である。
【図6】本発明の別の実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。
【図7】図6に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。
【図8】本発明のまた別の実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。
【図9】図8に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、本発明の好ましい実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態によるバッテリーパックの斜視図である。図2は、本発明の一実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。図3は、図2に示したベアセルの分解斜視図である。図4は、図2に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。図5a及び図5bは、図2に示した第1の突出部の斜視図である。
【0018】
図1〜図4を参照すると、本発明の一実施形態によるバッテリーパック1000は、ベアセル100、回路モジュール200、フレーム300及びラベル400を含む。
【0019】
ベアセル100と回路モジュール200は電気的に連結されてコアパックを構成し、このようなコアパックにフレーム300が結合された後、ラベル400が付着することで、バッテリーパック1000が完成される。
【0020】
まず、図3を参照すると、コアパックに含まれるベアセル100は、電極組立体110、缶120、キャップ組立体130及び絶縁ケース140を含む。また、ベアセル100は絶縁接着部材150をさらに含む。
【0021】
ベアセル100は、正極板111、負極板113及びセパレーター112で構成される電極組立体110を電解液とともに缶120に収納し、この缶120の上端開口部123をキャップ組立体130で密封することで形成される。このようなベアセル100の外観は、図2を参照すると、第1の面100a、一対の短側面100b、100c、一対の長側面100d、100e及び第2の面100fからなる。ここで、ベアセル100の一対の短側面100b、100cは、ベアセル100の第1の面100aと連結される側面100b、100c、100d、100eのうち幅が狭い側面であり、ベアセル100の一対の長側面100d、100eは、幅が広い側面である。
【0022】
電極組立体110は、互いに対向する正極板111と負極板113の間にセパレーター112が介在された後、巻回されて形成される。正極板111には正極タブ114が具備されており、負極板113には負極タブ115が具備されている。セパレーター112は正極板111と負極板113を絶縁し、電解液が通過できるように多孔性膜で形成される。
【0023】
缶120は、一対の長側面121、一対の短側面122及び下面124を含んで略箱形状に形成され、上部は開口されて上端開口部123を成している。ここで、缶120の長側面121はベアセル100の長側面100d、100eとなり、缶120の短側面122はベアセル100の第1の面100a及び第2の面100fとなり、缶120の下面124はベアセル100の別の短側面100cとなる。上端開口部123は、電極組立体110が挿入される部分である。缶120の上部はキャップ組立体130によって密封され、電解液の漏出が防止される。缶120は、軽量で延性のあるアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成することができる。また、缶120は深絞り(deep drawing)方式によって形成され、長側面121と短側面122及び下面124は一体に形成される。
【0024】
キャップ組立体130は、電極端子131、蓋板133、絶縁板136及び端子板137を含む。蓋板133と電極端子132の間には、ガスケットチューブ132が挿入され、電極端子131と端子板137は互いに電気的に連結される。蓋板133と電極端子131は、ベアセル100の一短側面100bとなる。絶縁板136は、蓋板133と端子板137を絶縁する。蓋板133の一側には、電解液注入口134が形成されている。電解液注入口134には、電解液が注入された後電解液注入口134を密閉するために、栓(図示せず)が設けられる。また、蓋板133の他側には、安全ベント135が形成されている。安全ベント135は、蓋板133より薄く形成される。安全ベント135は、缶120の内圧が安全ベント135の動作圧力以上になると、開放されてガスを放出する。
【0025】
絶縁ケース140は、缶120の上端開口部123に形成され、電極組立体110とキャップ組立体130を電気的に絶縁する。絶縁ケース140は、絶縁性を有する高分子樹脂、例えば、ポリプロピレン(polypropylene)で形成されてもよい。絶縁ケース140の一側には、負極タブ115が通過するように負極タブ用孔141が形成され、他側縁部には、正極タブ114が通過するように正極タブ用孔142が形成されている。また、絶縁ケース140には、電解液注入口134と対応する位置に、電解液通過孔143が形成されている。
【0026】
絶縁接着部材150は、ベアセル100の第1の面100a及び一短側面100bに付着して、ベアセル100と回路モジュール200の不必要な短絡を防止する。絶縁接着部材150は、ベアセル100の一短側面100bに突出した電極端子131が露出するように、電極端子131と対応する領域に形成された孔150aを含む。絶縁接着部材150は、絶縁可能な且つベアセル100に付着可能な絶縁テープであってもよい。
【0027】
図2を参照すると、回路モジュール200は、プリント回路基板210、外部端子220、結合突起230及びリードタブ241、242を含む。
【0028】
プリント回路基板210は、プレート形状の樹脂からなる。プリント回路基板210には、バッテリーの充電及び放電を制御する回路が形成されている。このような回路を具現するために、プリント回路基板210には複数の回路素子(図示せず)が具備される。
【0029】
外部端子220は、回路モジュール200と外部電子機器(図示せず)を接続するためにプリント回路基板210に設けられ、外部に露出するように形成される。
【0030】
結合突起230は、プリント回路基板210の外側面210aに形成される。結合突起230は、回路モジュール200とフレーム300を物理的に結合するための手段であって、フレーム300に形成された結合溝315に挿入されて固定される。結合突起230は、プリント回路基板210に一体に形成される。これは、結合突起230がフレーム300に形成された結合溝315に挿入されるとき発生する衝撃によってプリント回路基板210から分離されないようにするためである。
【0031】
リードタブ241、242は、プリント回路基板210の下面に形成された接続端子(図示せず)に結合される。リードタブ241、242は、プリント回路基板210とベアセル100を電気的に連結する役割を果たす。リードタブ241、242は、ベアセル100の電極端子131に接続される第1のリードタブ241及びベアセル100の別の短側面100cに接続される第2のリードタブ242からなる。本発明において、電極端子131が負極としての役割を果たし、ベアセル100の別の短側面100cは電極端子131と反対の極性を有する正極としての役割を果たす。よって、電極端子131と電気的に接続される第1のリードタブ241は負極端子であり、ベアセル100の別の短側面100cと電気的に接続される第2のリードタブ242は正極端子である。勿論、電極端子131とベアセル100の別の短側面100cは上記とは反対の極性を有するように形成されてもよい。
【0032】
第1のリードタブ241及び第2のリードタブ242は、略「く」字状の折曲された形状を有する。第1のリードタブ241の一側は、電極端子131に連結され、ベアセル100の一短側面100bに絶縁された状態で配置され、他側はベアセル100の第1の面100aに絶縁された状態で配置されたプリント回路基板210に形成された一つの接続端子に連結される。第2のリードタブ242の一側は、ベアセル100の別の短側面100cに連結され、他側はベアセル100の第1の面100aに絶縁された状態で配置されたプリント回路基板210に形成されたまた別の接続端子に連結される。第1のリードタブ241及び第2のリードタブ242は、ベアセル100と回路モジュール200を電気的に連結するように、伝導性のあるニッケルまたはニッケル合金で形成されることもできる。
【0033】
フレーム300は、前面部310、一対の側面部320、330及び延長面部340を含む。フレーム300は、回路モジュール200が配置されるベアセル100の第1の面100aと一対の短側面100b、100cをカバーするように、射出成形方法によって一体型に形成される。フレーム300は、ベアセル100と接続された回路モジュール200に結合される。このとき、回路モジュール200とフレーム300は、回路モジュール200に形成された結合突起230とフレーム300に形成された結合溝315によって物理的に結合される。
【0034】
前面部310は、回路モジュール200が配置されたベアセル100の第1の面100aと対応する大きさに形成され、ベアセル100と接続された回路モジュール200と結合されるとき、ベアセル100の第1の面100aをカバーする。前面部310は、回路モジュール200に設けられた外部端子部220と対応する位置に、外部端子部220が露出するように形成された開口部313を含む。
【0035】
前面部310の一側には、前面部310及び延長面部340にわたってロック311が形成される。前面部310の他側には、前面部310及び延長面部340にわたってフック312が形成される。このようなロック311及びフック312は、バッテリーパック1000が外部機器に正しい方向に挿入されるようにする。
【0036】
一対の側面部320、330は前面部310に連結され、ベアセル100の一対の短側面100b、100cに対応する大きさに形成されて、ベアセル100と接続された回路モジュール200と結合されるとき、ベアセル100の一対の短側面100b、100cをカバーする。側面部320、330は、ベアセル100の一短側面100bと結合される第1の側面部320及びベアセル100の別の短側面100cと結合される第2の側面部330を含む。
【0037】
第1の側面部320の外側下端には、凹所320aが形成されてもよく、この凹所320aは、外部機器に装着されたバッテリーパック1000を容易に分離できるようにする。第1の側面部320の内側下端には第1の突出部321が形成される。第1の突出部321は、ベアセル100の一短側面100bと結合される。また、第1の突出部321は、一短側面100bのうち安全ベント135が形成された部分に結合される。
【0038】
図4を参照すると、第1の突出部321の厚さd1は、ベアセル100の電極端子131と第1のリードタブ241が結合された厚さと同一に形成されて、ベアセル100とフレーム300の間の隙間を除去することができる。
【0039】
第2の側面部330の内側下端には、第2の突出部331が形成される。第2の突出部331は、ベアセル100の別の短側面100cと結合される。第2の突出部331の厚さd2は、第2のリードタブ242の厚さと同一に形成されて、ベアセル100とフレーム300の間の隙間を除去することができる。ここで、第1の突出部321の厚さd1は、第2の突出部331の厚さd2よりも大きい(d1>d2)。
【0040】
すなわち、フレーム300とベアセル100は、第1の突出部321及び第2の突出部331によって隙間なく密着して、結合力を高めることができる。
【0041】
図5a及び図5bを参照すると、第1の突出部321にはガス排出経路が形成される。このようなガス排出経路は、孔または溝として形成されて、ベアセル100で発生するガスを排出することができる。
【0042】
図5aに示すように、第1の突出部321にはガス排出孔321aが形成されることもできる。ガス排出孔321aは、第1の突出部321を貫通して形成される。また、ガス排出孔321aは、ベアセル100に形成された安全ベント135と対応する位置に形成され、安全ベント135を通して放出されたガスを外部に排出することができる。勿論、第1の側面部320には、ガス排出孔321aと対応する部分に貫通孔(図示せず)が形成される。図5aには、ガス排出孔321aを円形として示しているが、ガス排出孔321aはこれに限定されるものではなく、三角形、四角形などのような多角形に形成されることもできる。
【0043】
図5bに示すように、第1の突出部321にはガス排出溝321bが形成されることもできる。ガス排出溝321bは、ガスが排出される通路を形成し、ガス排出溝321bの一部分は、ベアセル100に形成された安全ベント135と対応する。よって、安全ベント135を通して放出されたガスは、ガス排出溝321bに沿って外部に放出される。
【0044】
延長面部340は、前面部310と一対の側面部320、330の縁部からベアセル100の一対の長側面100d、100eの方向に延びて、ベアセル100と接続された回路モジュール200と結合されるとき、ベアセル100の一対の長側面100d、100eの一部をカバーする。延長面部340には、回路モジュール200に形成された結合突起230が挿入できる結合溝315が形成される。結合溝315は、回路モジュール200に形成された結合突起230が挿入された後分離されることを防止するように、結合突起230と同一な大きさまたは少し小さい大きさに形成される。
【0045】
ラベル400は、ベアセル100が連結された回路モジュール200をフレーム300でカバーした後、ベアセル100の一対の長側面100d、100eと第2の面100fをカバーするように付着する。よって、ラベル400は、ベアセル100と回路モジュール200及びフレーム300の結合力を高め、完成されたバッテリーパック1000を外部衝撃から保護する役割を果たす。
【0046】
このように、本発明の一実施形態によるバッテリーパック1000は、突出部321、331が形成されたフレーム300を具備することで、ベアセル100と回路モジュール200の連結によって形成されたコアパックとフレーム300との結合力を高めることができる。
【0047】
次に、本発明の別の実施形態によるバッテリーパックについて説明する。
【0048】
図6は、本発明の別の実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。図7は、図6に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。
【0049】
本発明の別の実施形態によるバッテリーパックは、図2及び図4に示されたバッテリーパックと同様である。よって、ここでは異なる部分についてのみ説明することにする。
【0050】
図6及び図7を参照すると、本発明の別の実施形態によるバッテリーパック2000は、ベアセル100、回路モジュール200、フレーム1300及びラベル400を含む。
【0051】
フレーム1300は、前面部310、一対の側面部320、330、延長面部340及び後面部350を含む。フレーム1300は、回路モジュール200が配置されるベアセル100の第1の面100aと一対の短側面100b、100c及び第2の面100fをカバーするように、射出成形方法によって一体型に形成される。
【0052】
延長面部340は、前面部310と一対の側面部320、330及び後面部350の縁部からベアセル100の一対の長側面100d、100eの方向に延びて、ベアセル100と連結された回路モジュール200と結合されるとき、ベアセル100の一対の長側面100d、100eの一部をカバーする。
【0053】
後面部350は、一対の側面部320、330と連結され、ベアセル100の第2の面100fと対応する大きさに形成されて、ベアセル100と連結された回路モジュール200と結合されるとき、ベアセル100の第2の面100fをカバーする。
【0054】
次に、本発明のまた別の実施形態によるバッテリーパックについて説明することにする。
【0055】
図8は、本発明のまた別の実施形態によるバッテリーパックの分解斜視図である。図9は、図8に示したバッテリーパックにおいてベアセル、回路モジュール及びフレームが結合された状態を示す正面図である。
【0056】
本発明のまた別の実施形態によるバッテリーパックは、図2及び図4に示されたバッテリーパックと同様である。よって、ここでは異なる部分についてのみ説明することにする。
【0057】
図8及び図9を参照すると、本発明のまた別の実施形態によるバッテリーパック3000は、ベアセル100、回路モジュール200、フレーム2300及びラベル400を含む。
【0058】
フレーム2300は、前面部310、側面部320及び延長面部340を含む。また、フレーム2300は別途の追加側面部360を含む。フレーム2300は、回路モジュール200が配置されるベアセル100の第1の面100aと一対の短側面100b、100cをカバーする。フレーム2300は、前面部310と側面部320及び延長面部340が一体に形成され、それに追加側面部360が結合される。
【0059】
追加側面部360は、側面部320と対応する形状に形成され、ベアセル100の別の短側面100cをカバーする。追加側面部360には、延長面部340と結合される追加延長面部370がベアセル100の一対の長側面100d、100eの方向に延びて形成される。追加延長面部370は、ベアセル100の一対の長側面100d、100eの一部をカバーする。
【0060】
また、追加側面部360の内側下端には、第3の突出部361が形成される。第3の突出部361は、ベアセル100の別の短側面100cと結合される。第3の突出部361の厚さd3は第2のリードタブ242の厚さと同一に形成されて、ベアセル100とフレーム2300の間の隙間を除去することができる。ここで、第3の突出部361の厚さd3は、第1の突出部331の厚さd1よりも小さい(d3<d1)。
【0061】
以上で説明したものは、本発明によるバッテリーパックを実施するための一つの実施形態に過ぎないものであって、本発明は上記の実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲で請求するように、本発明の要旨を逸脱することなく当該発明の属する分野における通常の知識を有する者であれば誰でも様々な変更実施が可能な範囲まで本発明の技術的精神がある。
【符号の説明】
【0062】
1000:バッテリーパック
100:ベアセル
110:電極組立体
120:缶
130:キャップ組立体
140:絶縁ケース
150:絶縁接着部材
200:回路モジュール
210:プリント回路基板
220:外部端子
230:結合突起
241:第1のリードタブ
242:第2のリードタブ
300:フレーム
310:前面部
320、330:側面部
340:延長面部
321:第1の突出部
321a:ガス排出孔
321b:ガス排出溝
331:第2の突出部
400:ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面、第2の面、一対の短側面及び一対の長側面を含むベアセルと、
前記ベアセルの第1の面に配置され、前記ベアセルと電気的に接続される回路モジュールと、
前記回路モジュールを含めて前記ベアセルの一部をカバーするフレームと、を含み、
前記フレームは、前記ベアセルの短側面と結合される側面部の内側に突出部が形成されたことを特徴とするバッテリーパック。
【請求項2】
前記フレームは、
前記ベアセルの第1の面と対応する前面部と、
前記ベアセルの一対の短側面と対応する一対の側面部と、
前記前面部と一対の側面部の縁部から前記ベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部と、を含み、
前記フレームは、前記前面部、一対の側面部及び延長面部が一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記フレームは、前記ベアセルの第1の面及び一対の短側面をカバーすることを特徴とする請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記側面部は、
前記ベアセルの一短側面と対応する第1の側面部と、
前記ベアセルの別の短側面と対応する第2の側面部とを含み、
前記第1の側面部の内側下端には第1の突出部が形成され、前記第2の側面部の内側下端には第2の突出部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記第1の突出部にはガス排出孔が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記第1の突出部にはガス排出溝が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
前記第1の突出部の厚さは前記第2の突出部の厚さより大きいことを特徴とする請求項4に記載のバッテリーパック。
【請求項8】
前記フレームは、
前記ベアセルの第1の面と対応する前面部と、
前記ベアセルの一対の短側面と対応する一対の側面部と、
前記ベアセルの第2の面と対応する後面部と、
前記前面部と一対の側面部と後面部の縁部から前記ベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部とを含み、
前記フレームは、前記前面部、一対の側面部、後面部及び延長面部が一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
前記フレームは、前記ベアセルの第1の面、一対の短側面及び第2の面をカバーすることを特徴とする請求項8に記載のバッテリーパック。
【請求項10】
前記フレームは、
前記ベアセルの第1の面と対応する前面部と、
前記ベアセルの一対の短側面のうち一短側面と対応する側面部と、
前記前面部と側面部の縁部から前記ベアセルの一対の長側面の方向に延長形成された延長面部と、を含み、
前記フレームは、前記前面部、側面部及び延長面部が一体に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項11】
前記フレームは、前記ベアセルの第1の面及び一短側面をカバーすることを特徴とする請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項12】
前記フレームには、前記ベアセルの別の短側面と対応する追加フレームが結合されることを特徴とする請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項13】
前記追加フレームの内側下端には、第3の突出部が形成されたことを特徴とする請求項12に記載のバッテリーパック。
【請求項14】
前記追加フレームには、前記ベアセルの一対の長側面の方向に追加延長面部が形成されたことを特徴とする請求項12に記載のバッテリーパック。
【請求項15】
前記回路モジュールは、
プレート形状のプリント回路基板と、
前記プリント回路基板に外部に露出するように設けられる外部端子部と、
前記ベアセルの電極端子と電気的に連結されるリードタブと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項16】
前記リードタブは、
前記ベアセルの電極端子と電気的に連結される第1のリードタブと、
前記ベアセルの別の短側面に電気的に連結される第2のリードタブと、を含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項17】
前記ベアセルの第1の面及び一短側面に付着して、前記ベアセルと前記回路モジュールの電気的短絡を防止する絶縁接着部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項18】
前記ベアセルの一対の長側面と第2の面に付着するラベルをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーパック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−258540(P2011−258540A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−258853(P2010−258853)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【出願人】(590002817)三星エスディアイ株式会社 (2,784)
【Fターム(参考)】