説明

バニロイド受容体1(VR1)阻害剤としての新規なベンゾイミダゾール誘導体

本発明は、新規化合物(I)又はその塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩、それらの製造方法、並びにその製造に使用される新規中間体、上記化合物を含有する医薬組成物、及び治療における上記化合物の使用に関する。
【化1】


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物、該化合物を含む医薬組成物、及び治療における該化合物の使用に関する。本発明は、更に該化合物の製造方法、及びその製造で使用される新規中間体に関する。
【背景技術】
【0002】
哺乳動物の痛覚は、侵害受容器として知られる感覚ニューロンの特殊な集まりの末梢端の活性化による。唐辛子の活性成分であるカプサイシンは、侵害受容器の持続した活性化を誘発し、またヒトに用量依存的な痛覚を生じさせる。バニロイド受容体1(VR1又はTRVP1)のクローニングは、VR1がカプサイシン及びその類似物質の分子標的であることを明らかにした(Caterina, M.J., Schumacher, M.A., et al., Nature (1997), v. 389, p. 816-824)。VR1を用いる機能研究は、それが侵害的熱、組織酸性化及び他の炎症性メディエーターによっても活性化されることを示す(Tominaga, M., Caterina, M.J. et al., Neuron (1998), v. 21, p. 531-543) 。VR1の発現は、また神経因性疼痛に至るタイプの末梢神経損傷後にも調節される。これらの性質によりVR1は、疼痛及び炎症関連疾患の非常に関連性のある標的となる。VR1受容体のアゴニストは、侵害受容器破壊を通して鎮痛剤として作用し得るが、カプサイシン及びその類似物質などのアゴニストの使用には、それらの辛味、神経毒性及び低体温の誘発の故に限界がある。代わりに、VR1の活性をブロックする薬剤はより有用であることがわかる。アンタゴニストは鎮痛特性を維持するが、辛味や神経毒性の副作用を回避する。
【0003】
VR1阻害活性を有する化合物は、疼痛、特に、関節炎、虚血、癌、線維筋痛、腰痛及び術後痛などの炎症性又は外傷起源の疼痛などの疾患の治療及び/又は予防に利用可能であると考えられる(Walker et al., J. Pharmacol. Exp. Ther. (2003), Jan; 304(1): 56-62) 。これに加えて、慢性骨盤痛、膀胱炎、過敏性腸症候群(IBS)、膵炎などのような内臓痛、及び坐骨神経痛、糖尿病性ニューロパシー、HIVニューロパシー、多発性硬化症などのような神経因性疼痛 (Walker, et al., ibid, Rashid, et al., J. Pharmacol. Exp. Ther. (2003), Mar; 304(3): 940-8)は、VR1阻害により治療され得る潜在性疼痛状態である。これらの化合物は、また喘息、咳嗽、炎症性腸疾患(IBD)のような炎症性疾患にも潜在的に有用性があると考えられている(Hwang and Oh,Curr. Op. in Pharmacol. (2002), Jun; 2(3): 235-42)。VR1遮断活性を有する化合物は、また掻痒や乾癬のような皮膚疾患に対し、また胃食道逆流疾患(GERD)、嘔吐、癌、尿失禁及び過活動膀胱に対しても有用である(Yiangou, et al., BJU. Int. (2001), Jun; 87(9): 774-9, Szallasi, Am. J. Clin. Pathol. (2002), 118: 110-21)。VR1阻害剤は、またカプサイシン又は催涙ガス、酸若しくは熱のようなVR1活性化物質への曝露の影響の治療及び/又は予防にも、潜在的に有用である(Szallasi ibid)。
【0004】
更なる利用可能性は、VR1活性化物質に対する抵抗性の治療に関する。
【0005】
VR1阻害剤は、また間質性膀胱炎及び間質性膀胱炎に関連する疼痛の治療にも有用である。
【0006】
VR1阻害剤は、また肥満と片頭痛の治療にも有用である;WO第2006/007851号には、肥満の治療のためのVR1アンタゴニストの使用が記載されている。
【0007】
WO第2004/100865号には、バニロイド受容体1(VR1)において阻害活性を示す化合物が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、バニロイド受容体1(VR1)において阻害活性を示す前記の種類の化合物であって、改善された効力のみならず、効力とその他の望ましい性質、特に溶解性、並びに優れた薬物代謝及び薬物動態学(DMPK)的特性との最適組合せを示す化合物を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式I:
【化1】

[式中、
1は、ニトロ、シアノ、ハロ及びアセチルから選択され;
2は、フェニル、ヘテロアリール、フェニルメチル及びフェニルオキシメチルから選択され;ここで、R2は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、ハロ、C1-6ハロアルコキシ、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキル、C1-6アルキニル、C3-7シクロアルキルアルコキシ、C3-7ヘテロシクロアルキルオキシ及びC1-3アルコキシC1-6アルコキシから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換され、ここで、該置換基Qは、R2の芳香族及び/又はヘテロ芳香族環に結合し;
3は、H又はFであり;
4は、メチル、メトキシカルボニル又はエチルであり;又は、
2及びR4は、一緒になって単環又は二環系を形成しても良い]
の化合物、及びその塩、溶媒和物又は溶媒和した塩を提供する。
【0010】
本発明の1つの実施態様は、R1がニトロ、シアノ、フルオロ、クロロ及びアセチルから選択される、式Iの化合物に関する。
【0011】
本発明の別の実施態様は、R1がニトロである、式Iの化合物に関する。
【0012】
本発明の更なる実施態様は、R1がシアノ又はハロである、式Iの化合物に関する。
【0013】
本発明の1つの実施態様は、R1がシアノ、クロロ又はフルオロである、式Iの化合物に関する。
【0014】
本発明の別の実施態様は、R2がフェニル、ピリジニル、チエニル、フェニルメチル及びフェニルオキシメチルから選択される、式Iの化合物に関する。
【0015】
本発明の更なる実施態様は、R2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたフェニルであり、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある、式Iの化合物に関する。
【0016】
本発明の1つの実施態様は、R2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジン−3−イルであり、ここで、1つの置換基Qがピリジン環の6位の置換基である、式Iの化合物に関する。
【0017】
本発明の別の実施態様は、R2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジン−2−イルであり、ここで、1つの置換基Qがピリジン環の5位の置換基である、式Iの化合物に関する。
【0018】
本発明の更なる実施態様は、R2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたチエン−2−イルであり、ここで、1つの置換基Qがチオフェン環の5位の置換基である、式Iの化合物に関する。
【0019】
本発明の1つの実施態様は、R2がフェニルメチルである、式Iの化合物に関する。
【0020】
本発明の別の実施態様は、R2がフェノキシメチルである、式Iの化合物に関する。
【0021】
本発明の更なる実施態様は、Qが、(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、2−メトキシ−プロポキシ、クロロ、クロロ(ジフルオロ)メチル、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシ、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロポキシ、イソプロピル、メトキシ、メチルピペリジニルオキシ(methylpiperidinylox)、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される、式Iの化合物に関する。
【0022】
本発明の1つ実施態様は、R2が2つの置換基Qで置換され、その内の1つが、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、シクロペンチルオキシ、メトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−メトキシプロピルオキシ及びメチルピペリジニルオキシから選択され;そして他の置換基が、クロロ、フルオロ及びトリフルオロメチルから選択される、式Iの化合物に関する。
【0023】
本発明の別の実施態様は、R4がメチルである、式Iの化合物に関する。
【0024】
本発明の更なる実施態様は、R2およびR4が一緒になって単環又は二環系を形成する、式Iの化合物に関する。
【0025】
本発明の1つの実施態様は、R2およびR4が一緒になって二環系を形成する、式Iの化合物に関する。
【0026】
本発明の別の実施態様は、R2およびR4が一緒になってクロマニル基を形成する、式Iの化合物に関する。
【0027】
本発明の更なる実施態様は、式Iの化合物であって、
1が、ニトロ、シアノ、クロロ、フルオロ及びアセチルから選択され;そして
2が、(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、2−メトキシ−プロポキシ、クロロ、クロロ(ジフルオロ)メチル、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロピル、メチルピペリジニルオキシ、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたフェニルであり、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある;
特に、R1が、ニトロ、シアノ及びフルオロから選択され;そして
2のフェニルが(1−メチル−プロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロピル、、メチルピペリジニルオィシ、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されていてもよく、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある
化合物に関する。
【0028】
本発明の1つの実施態様は、式Iの化合物であって、
1が、ニトロ、シアノ、クロロ及びフルオロから選択され;そして、
2が、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−イソプロポキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピルメトキシ、イソプロポキシ、tert−ブチル及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジニル又はチエニルである化合物に関する。特に、R2が、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−イソプロポキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピルメトキシ、イソプロポキシ、tert−ブチル及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジニル又はチエニルであってよい;
化合物に関する。
【0029】
本発明の更なる実施態様は、以下の化合物:
2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
【0030】
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{(1S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]プロピル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
【0031】
(4−tert−ブチルフェニル){[(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセチル]アミノ}酢酸メチル;
N−((1S)−1−{4−[(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{2−クロロ−4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{5−クロロ−6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−エトキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−イソプロポキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(3R)−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−イル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(3R)−8−フルオロ−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−イル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
【0032】
N−[1−(4−シクロプロピルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[2−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
【0033】
N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(シクロペンチルオキシ)−3−フルオロフェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−クロロ−6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−{1−メチル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【0034】
本発明の別の実施態様は、以下の化合物:
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【0035】
本発明の、また別の実施態様は、以下の化合物:
2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{(1S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
【0036】
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
(4−tert−ブチルフェニル){[(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセチル]アミノ}酢酸メチル;
N−((1S)−1−{4−[(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{2−クロロ−4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−エトキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
【0037】
N−[(1S)−1−(4−イソプロポキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−シクロプロピルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(シクロペンチルオキシ)−3−フルオロフェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−{1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【0038】
本発明の1つの実施態様は、以下の化合物:
N−{1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{5−クロロ−6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]プロピル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−クロロ−6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−アセトアミド;
N−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
N−{1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【0039】
本発明の、また更なる実施態様は、以下の化合物:
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(6、7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]アセトアミド;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
本発明を説明するための明細書及び特許請求の範囲に用いられる種々の用語の定義は、以下に列挙する通りである。
【0041】
疑義を避けるためにいえば、本明細書において、ある基が「前記に定義の」、「前記で定義された」、又は「上記で定義された」と限定された場合は、その基は、最初に現れた最も広い意味の定義、並びにその基に対する個々の及び全ての他の定義をも包含すると理解すべきである。
【0042】
疑義を避けるためにいえば、本明細書において、{C1-3}は、当然ながら、1,2又は3個の炭素原子を有する炭素基を意味し、「C1-6}は、1,2,3,4,5又は6個の炭素原子を有する炭素基を意味し、「C3-7}は、3,4,5,6又は7個の炭素原子を有する炭素基を意味する。
【0043】
本発明において、特に指定がない限り、用語「アルキル」は、直鎖状及び分枝鎖状のアルキル基の両者を含み、そしてメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、t−ペンチル、ネオ−ペンチル、n−ヘキシル又はi−ヘキシル、t−ヘキシルであり得るが、それらに限定されない。
【0044】
用語「アミン」又は「アミノ」は、一般式−NRR’の基を意味し、ここで、R及びR’は、独立に、水素又はヒドロカルビル基から選択される。
【0045】
用語「芳香族」は、芳香族性(例えば、4n+2個の非局在化電子)及び6個から約14個までの炭素原子を含む、1つ又はそれ以上の多不飽和炭素環を有するヒドロカルビル基を意味する。
【0046】
単独で、又は接尾辞若しくは接頭辞として使用される用語「アリール」は、芳香族性(例えば、4n+2個の非局在化電子)及び5個から約14個までの炭素原子を含む、1つ又はそれ以上の多不飽和炭素環を有する炭化水素基を意味し、ここで、その基は芳香環の1つの炭素上に位置する。
【0047】
本明細書において、特に指定のない限り、用語「シクロアルキル」は、場合により置換された飽和の環状炭化水素環系を意味する。用語「C3-7シクロアルキル」としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルがあり得る。
【0048】
用語「ヘテロ環」又は「ヘテロ環の」又は「ヘテロ環部分」は、環構造部分として、N、O、P及びSから独立に選択される1つ又はそれ以上のヘテロ原子を有し、環に少なくとも3個から約20個までの原子を含み、好ましくは5員環及び6員環である、一価及び二価の環含有基を意味する。ヘテロ環部分は、飽和、又は1つ若しくはそれ以上の二重結合を含む不飽和であっても良く、そして、ヘテロ環部分は、1個より多い環を含んでも良い。
【0049】
用語「ヘテロシクロアルキルオキシ」は、3〜7員環の非芳香族性で、部分的に又は完全に飽和の炭化水素基を意味し、それは、1つの環及び少なくとも1つのヘテロ原子を含む。該ヘテロ環の例としては、ピロリジニルオキシ、ピロリドニルオキシ、ピペリジニルオキシ、ピペラジニルオキシ、モルホリニルオキシ、オキサゾリルオキシ、2−オキサゾリドニルオキシ又はテトラヒドロフラニルオキシが挙げられるが、それらに限定されない。
【0050】
本明細書において、特に指定のない限り、用語「ヘテロアリール」は、場合により置換された、N、O又はSから独立に選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含む単環又は二環の不飽和芳香族環系を意味する。「ヘテロアリール」の例としては、ピリジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ベンゾフリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾイミダゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、トリアゾリル又はオキサゾリルがあり得るが、それらに限定されない。
【0051】
本明細書において、特に指定のない限り、用語「アリールアルキル」及び「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル基を介してアリール又はヘテロアリール基に結合される置換基を意味する。
【0052】
本明細書において、特に指定のない限り、用語「ハロ」及び「ハロゲン」としては、フルオロ、ヨード、クロロ又はブロモがあり得る。
【0053】
本明細書において、特に指定のない限り、用語「ハロアルキル」は、上記で定義されたハロで置換された上記で定義されたアルキル基を意味する。用語「C1-6ハロアルキル」としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、フルオロ¬エチル、ジフルオロエチル又はブロモプロピルを挙げ得るが、それらに限定されない。
【0054】
本発明は、上記で定義された本発明の化合物、並びにそれらの塩、溶媒和物又は溶媒和した塩に関する。医薬組成物に使用するための塩は、薬学的に許容される塩であるが、しかし、他の塩は本発明の化合物の製造に有用であり得る。
【0055】
本発明の化合物の薬学的に許容される適切な塩は、例えば、無機酸又は有機酸の様な酸の付加塩である。更に、本発明の化合物の薬学的に許容される適切な塩は、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩又は有機塩基との塩である。
【0056】
他の薬学的に許容される塩、及びこれらの塩を調製するための方法は、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences (18th Edition, Mack Publishing Co.)に見い出すことができる。
【0057】
本発明のいくつかの化合物は、キラル中心及び/又は幾何異性中心(E−及びZ−異性体)を有する可能性があり、そして、本発明は、当然ながら、全てのそのような光学異性体、ジアステレオマー異性体及び幾何異性体を包含する。
【0058】
本発明は、また本発明の化合物の、いずれかの及び全ての互変異性体に関する。
【0059】
製造方法
本発明のいくつかの化合物は、PCT SE2004/000738に記載の方法に従って製造することができる。
【0060】
本発明の別の側面は、式Iの化合物、又はそれらの塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩を製造するための方法を提供する。
その様な方法の以下に示す記述を通して、当然ながら、必要に応じて、有機合成の当業者により容易に理解できる方法で、適切な保護基を種々の反応物質及び中間体に加え、その後それらから除去することになる。その様な保護基を用いるための従来の手順並びに適切な保護基の実例は、例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis”, T.W. Green, P.G.M. Wuts, Wiley-Interscience, New York, (1999)に記載されている。その他の適切な反応の参照例及び説明は、例えば、“Advanced Organic Chemistry”, March, 4th ed. McGraw Hill (1992) 、又は、“Organic Synthesis”, Smith, McGraw Hill, (1994)の有機化学の教本に記載されている。ヘテロ環化学の代表的な実例としては、例えば、“Heterocyclic Chemistry”, J. A. Joule, K. Mills, G. F. Smith, 3rd ed. Chapman and Hall (1995), p. 189-224 and “Heterocyclic Chemistry”, T. L. Gilchrist, 2nd ed. Longman Scientific and Technical (1992), p. 248-282を参照されたい。
【0061】
用語「室温」及び「周囲温度」は、特に指定のない限り、16〜25℃の間の温度を意味する。
【0062】
製造方法
本発明の1つの実施態様は、一般的方法A又は方法Bに従う、式Iの化合物の製造方法に関し、ここで、R1からR4は式Iで定義した通りであり、その方法は以下を含む。
【0063】
方法A
【化2】

これにより、式Iの目標化合物は、式IIのベンゾイミダゾリル酢酸、又はその脱プロトン化形態から、活性化体への転換、即ちオキサリルクロリドとの処理によるアシルクロリド、又はO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートとの処理による混成酸無水物への転換を介し、さらに適切なアミンNH2CHR24との処理することで得られる。この反応は当業者に公知の任意の方法を用いて行うことができる。活性化は、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩又は1,1’−カルボニルジイミダゾールの様な他の同様の任意の活性化剤を用いて行うことができる。本反応に用いられる適切な溶媒は、クロロホルム、ジクロロメタン及びジクロロエタンの様なハロゲン化炭化水素、又はベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン及びルチジンの様な芳香族及びヘテロ芳香族化合物、又はエチルエーテル、テトラヒドロフラン及びジオキサンの様なエーテル類、又はアセトニトリル及びジメチルホルムアミドの様な非プロトン性極性溶媒、又はそれらの混合物であっても良い。ピリジン及びルチジンの様なヘテロ芳香族塩基、又はトリエチルアミン、N−メチルモルホリン及びエチルジイソプロピルアミン様な第三級アミンなどの触媒も同様に使用することができる。温度は−30〜50℃であってよく、反応時間は1〜30時間であってよい。
【0064】
出発物質、式IIの酸は、以下の合成の実施例に詳細が記載されている多工程の手順を用いて、市販の適切に1,2,3−三置換されたベンゼン及び1,2,3,4−四置換されたベンゼンから出発して得られる。
【0065】
方法B
【化3】

これにより、式Iaの目標化合物は、式IIのベンゾイミダゾリル酢酸又はその脱プロトン化形態から2工程法により得られる。第1の工程は、方法Aに従う酸IIの中間体IIIへの転換であり、第2の工程において、この中間体は、ミツノブ(Mitsunobu)反応条件下で、適切なアルコールR5OHを用いて最終生成物に転換される。
【0066】
中間体
本発明の更なる実施態様は、以下の化合物:
N−[(1S)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン,
1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エタンアミン;
1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エタンアミン;
1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン;
1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン;
(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸;
[(5−tert−ブチル−2−チエニル)メチル]アミン;
[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]アミン;
6−tert−ブチル−4−メチルニコチノニトリル;
[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
6−tert−ブチル−2−メチルニコチノニトリル;及び
[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
から成るグループから選択される化合物に関する。
【0067】
別の実施態様は、本発明の化合物の製造における、これらの化合物の中間体としての使用に関する。
【0068】
医薬組成物
本発明の1つの実施態様に従えば、有効成分として、治療的有効量の本発明の化合物、又はそれらの塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩を、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤、添加剤及び/又は不活性担体と共に含む、薬学的組成物が提供される。
【0069】
組成物は、経口投与に、例えば錠剤、丸剤、シロップ剤、散剤、顆粒剤又はカプセル剤として;非経口注射に(静脈内、皮下、筋肉内、脈管内又は注入を含む)、例えば滅菌した液剤、懸濁剤若しくは乳剤として;局所投与に、例えば軟膏剤、パッチ剤若しくはクリーム剤として;又は直腸投与に、例えば坐剤として、適切な形態であり得る。
【0070】
一般的には、上記の組成物は、1つ又はそれ以上の従来の添加剤、薬学的に許容される賦形剤及び/又は不活性担体を用いて従来手法で調製することができる。
ヒトを含む哺乳動物の治療における、本発明の化合物の適切な1日用量は、経口(peroral)投与で約0.01〜250mg/kg体重であり、そして非経口投与で約0.001〜250mg/kg体重である。
有効成分の典型的な1日用量は広範囲に変動し、関連する適応症、治療中の疾患の重症度、投与のルート、患者の年齢、体重及び性別、並びに使用中の具体的な化合物などの種々の要因に依存し、そして医師により決定される。
【0071】
医薬組成物の例
以下に、哺乳動物において予防又は治療的に使用される本発明の化合物、又はそれらの塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩(以下、化合物Xと称する)を含む典型的な医薬投与形態を示す。
【表1】

【0072】
【表2】

【0073】
【表3】

【0074】
上記の組成物は、薬学分野で公知の従来の手順により得ることができる。
【0075】
医学的用途
驚くべきことに、本発明に従う化合物が治療に有用であることが発見された。本発明の化合物、又はその塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩、並びにそれらの対応する活性代謝物は、個々のバニロイド受容体1(VR1)群に対して高度の効力及び選択性を示す。従って、本発明の化合物は、バニロイド受容体1(VR1)の興奮活性化に関連する状態の治療に有用であることが期待される。
【0076】
本化合物は、ヒトを含む哺乳動物においてVR1の阻害効果をもたらすために使用することができる。
【0077】
VR1は、末梢神経系及びその他の組織に高度に発現する。それ故、本発明の化合物は、VR1媒介疾患の治療に非常に適することが期待される。
【0078】
本発明の化合物は、急性及び慢性疼痛、急性及び慢性神経因性疼痛、並びに急性及び慢性炎症性疼痛の治療に適していると期待される。
【0079】
そのような疾患の例は、腰痛、術後疼痛、慢性骨盤痛のような内臓痛などを含む群から選択することができる。
【0080】
本発明の化合物は、また急性及び慢性侵害受容性疼痛の治療に適していることが期待される。
【0081】
更なる関連疾患は、間質性膀胱炎とそれに関連する疼痛を含む膀胱炎、虚血、坐骨神経痛、糖尿病性ニューロパシー、多発性硬化症、関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、線維筋痛、乾癬に伴う疼痛及び他の徴候や症状、癌に伴う疼痛及び他の徴候や症状、嘔吐、尿失禁、過活動膀胱、並びにHIVニューロパシーを含む群から選択することができる。
【0082】
更なる関連疾患は、胃食道逆流疾患(GERD)、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)及び膵炎を含む群から選択することができる。
【0083】
他の関連疾患は呼吸器疾患に関係するものであり、そして喘息、咳嗽、慢性閉塞性肺疾患、特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び気腫、肺線維症、並びに間質性肺疾患を含む群から選択することができる。
【0084】
更にその他の関連疾患は、肥満及び肥満関連疾患若しくは障害、又は片頭痛である。
【0085】
1つの実施態様において、肥満又は肥満に関連した疾患又は障害は、以下から選択される:1型糖尿病、2型糖尿病、耐糖能異常、心血管疾患、高血圧、インシュリン抵抗性、がん及び生殖機能障害。
【0086】
VR1阻害剤は、経口又は吸入経路によって投与することができる。呼吸器疾患は急性及び慢性の疾病でもよく、また感染症、並びに/又は環境汚染及び/若しくは刺激原への曝露に関連するものでも良い。
【0087】
本発明の化合物は、またカプサイシン、催涙ガス、酸又は熱のようなVR1活性化物質への(過剰−)曝露を治療するための抗毒素として使用してもよい。熱に関しては、熱傷(日焼け)誘発疼痛、又は熱傷に起因する炎症性疼痛において、VR1アンタゴニストとして使用する可能性がある。
【0088】
本化合物は、更にVR1活性化物質に対する抵抗性の治療に使用してもよい。
【0089】
本発明の1つの実施態様は、薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0090】
本発明の別の実施態様は、VR1媒介疾患の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0091】
本発明の更なる1つの実施態様は、急性及び慢性疼痛性障害の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0092】
本発明の別の実施態様は、急性及び慢性侵害受容性疼痛の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0093】
発明の更にもう1つの実施態様は、急性及び慢性神経因性疼痛の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0094】
本発明のなお更なる実施態様は、急性及び慢性炎症性疼痛の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0095】
本発明の1つの実施態様は、腰痛、術後痛及び慢性骨盤痛のような内臓痛の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0096】
本発明の別の実施態様は、間質性膀胱炎及びそれに関連する疼痛を含む膀胱炎、虚血、坐骨神経痛、糖尿病性ニューロパシー、多発性硬化症、関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、線維筋痛、乾癬に伴う疼痛及び他の徴候や症状、がんに伴う疼痛及び他の徴候や症状、嘔吐、尿失禁、過活動膀胱、並びにHIVニューロパシーの治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0097】
本発明の更なる実施態様は、胃食道逆流疾患(GERD)、過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患(IBD)及び膵炎の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0098】
本発明のなお更なる実施態様は、喘息、咳嗽、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性閉塞性肺疾患及び気腫、肺線維症、並びに間質性肺疾患を含む群から選ばれる呼吸器疾患の治療用の薬剤として使用するための、上記に定義した本発明の化合物に関する。
【0099】
本発明の1つの実施態様は、VR1媒介疾患の治療用、並びに急性及び慢性疼痛性障害、急性及び慢性神経因性疼痛、及び急性及び慢性炎症性疼痛、及び呼吸器疾患、及びその他上述の障害の治療用の薬剤の製造における、上記に定義した本発明の化合物の使用に関する。
【0100】
本発明の別な実施態様は、VR1媒介疾患、並びに急性及び慢性疼痛性障害、急性及び慢性神経因性疼痛、及び急性及び慢性炎症性疼痛、及び呼吸器疾患、及びその他上述の障害の治療方法であって、当該治療を必要とする人を含む哺乳動物に上記に定義した本発明の化合物の治療的有効量を投与することを含む方法に関する。
【0101】
本発明の更なる実施態様は、VR1媒介疾患の治療用、並びに急性及び慢性疼痛性障害、急性及び慢性神経因性疼痛、及び急性及び慢性炎症性疼痛、及び呼吸器疾患、及びその他上述の障害の治療用に使用するための、上記に定義した本発明の化合物を含む医薬組成物に関する。
【0102】
本明細書においては、別の特別な指示がない限り「治療(therapy)」及び「治療(treatment)」の用語は、防止(prevention)及び予防(prophylaxis)を含む。「治療する(treat)」、「治療上の(therapeutic)」 及び「治療的に(therapeutically)」なる用語は、当然ながら、相応に解釈される。
【0103】
本明細書において、特別の記載がないかぎり、「阻害剤(inhibitor)」と「アンタゴニスト(antagonist)」の用語は、部分的であれ完全にであれいずれかの手段で、リガンドによる反応の生成に至るシグナル伝達経路を遮断する化合物を意味する。
【0104】
「疾患(disorder)」の用語は、特別の記載がないかぎり、バニロイド受容体活性に関連するあらゆる状態及び疾患を意味する。
【0105】
非医学的用途
治療上の薬剤におけるそれらの使用に加えて、本発明の化合物、又はその塩、溶媒和物若しくは溶媒和した塩は、また新しい治療薬の探索の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスなどの実験動物における、VR1関連活性の阻害剤の効果を評価するための、インビトロ及びインビボテストシステムの開発及び標準化における薬理学的ツールとしても有用である。
【実施例】
【0106】
本発明を、以下の非限定的な実施例によって説明する。
【0107】
略号
DCE: ジクロロエタン;
DCM: ジクロロメタン;
DMAP: ジメチルアミノピリジン;
EDC: 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩;
HATU: O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート;
HPLC: 高速液体クロマトグラフィー;
LC: 液体クロマトグラフィー;
MS: 質量分析;
ret.time: 保持時間;
TFA: トリフルオロ酢酸;
THF: テトラヒドロフラン;
DMF : ジメチルホルムアミド;
TMEDA: テトラメチルエチレンジアミン;
EtOAc: 酢酸エチル;
【0108】
一般的方法
全ての出発物質は、市販されているか、又は文献に記載されている。1HNMRスペクトルは、Brucker社の機器を用い、400MHzで記録した。マススペクトルは、エレクトロスプレー(LC−MS;LC:Waters2790;カラム:XTerra;MS:C8:2.5μm:2.1×30mm;緩衝液勾配溶離液:H2O+0.1%TFA:CH3CN+0.04%TFA;MS:micromass ZMD//酢酸アンモニウム緩衝液)イオン化技術を用いて記録した。
【0109】
中間体の合成:7−置換−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸;1)〜5)
1)(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸−この合成は、WO第2004/100865号に記載されている。
2)(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸 −この合成は、WO第2004/100865号に記載されている。
3)(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸
【化4】

a)エタノール、アミノエタノール、b)Pd/C:10%、エタノール、酢酸エチル、c)1−ギ酸、2−2NのNH3のエタノール溶液、d)TEMPO、NaClO2、NaClO、MeCN、pH=6.8のリン酸緩衝液
【0110】
A:2−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ]エタノール
1,2,3−トリフルオロ−4−ニトロベンゼン(5.0g、28.2mmol)及びエタノールアミン(1.72g、28.2mmol)のエタノール(100ml)溶液を終夜室温で、次いで70℃で5時間撹拌した。反応液を濃縮乾固し、そして、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで、ヘプタン/酢酸エチル=80/20〜20/80の勾配溶離液を用いて精製し、オレンジ色の固体を得た。
収量:3.8g、62%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.67(t,J=5.08Hz,1H)3.77−3.83(m,2H)3.88−3.94(m,2H)6.51(ddd,J=9.77,8.59,7.03Hz,1H)8.02(ddd,J=9.77,5.66,2.34Hz,1H)8.21(s,1H)。
【0111】
B:2−[(6−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)アミノ]エタノール
2−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ]エタノール (3.8g、17.4mmol)の酢酸エチル(70ml)及びエタノール(30ml)溶液に、10%Pd/C(380mg)を加えた。反応液を水素圧(50PSI)下で3時間振盪した。圧力を定期的に50PSIに調節した。反応液を、Celiteを通して濾過し、エタノールで濯ぎ、濃縮した。得られた物質は、更に精製せずに次の工程で用いた。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:3.17−3.27(m,2H)3.68−3.78(m,2H)6.38(ddd,J=8.89,4.69,2.05Hz,1H)6.61−6.70(m,1H)。
【0112】
C:2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エタノール
2−[(6−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)アミノ]エタノールのギ酸(100ml)溶液を、100℃で2時間加熱した。反応液を濃縮乾固し、2NのNH3のエタノール溶液100mlに溶解し、そして2.5時間撹拌した。反応液を濃縮し、酢酸エチルに溶解した。得られた沈澱物を濾過で集め、酢酸エチルで濯いだ。母液を濃縮して、酢酸エチル/ヘプタンを用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製した。合計の収量は、2−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ]エタノール(3.8g)を基準にして2工程で、3.2g又は93%であった。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:4.06(dt,J=4.78,0.98Hz,2H),4.39(t,J=4.78Hz,2H),6.92(ddd,J=11.03,8.89,7.42Hz,1H),7.12(ddd,J=8.89,3.71,1.27Hz,1H),7.76(s,1H)。
【0113】
D:(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸
2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)エタノール(2.96g、15mmol)をMeCN(75ml)及びリン酸ナトリウム緩衝液(56ml、0.67M、pH:6.8)に溶解し、その混合物を42℃に加熱した。Tempo(165mg、1.05mol)を加え、次いで同時に、NaClO2(3.38g、純度:80%、30mmol/水15ml)及び漂白剤溶液(350μL、6%のNaOCl/水7.5mL)を、1.5時間かけて滴下しながら加えた。48時間後、同一量のNaClO2及び漂白剤を加えた。更に、24時間後、Tempo(165mg、1.05mol)を加え、反応液を72時間撹拌した。黒ずんだ反応液を放置して室温まで冷却し、次いで、Na2SO3の飽和溶液(30ml)を滴下しながら加えた(発熱反応)。反応液は、殆ど無色となった。2NのNaOHを用いてpHを9.2まで上げ、そして、反応液を酢酸エチルで4回抽出した。pHを2NのHClで3.8まで低下させ、溶液を48時間放置した。白色結晶物質(1.98g)を回収した。母液を半分の体積まで減少させ、そして放置した。更に、260mgを集めた。合計収量:2.23g、70%。1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:5.19(s,2H)7.25(ddd,J=11.62,8.89,7.62Hz,1H)7.49(ddd,J=8.94,3.86,1.07Hz,1H)8.13−8.28(m,1H)13.38(s,1H)。
【0114】
4)(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸−この合成は、WO第2004/100865号、実施例12に記載されている。
【0115】
5)(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸
A:1−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−7−イル]エタノン
1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−7−カルボニトリル(0.29g、1.5mmol)の無水THF(6.2ml)溶液を、−78℃に冷却し、MeLi(5.8mL、9.3mmol)を徐々に加えた。この添加の後、反応混合物を常温まで温め、そして30分間維持した。次いで、温度を再び−78℃まで下げ、そして水(4ml)を徐々に加えた。温めた後、反応混合物をpH4に酸性化し、そして50℃で30分間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、そして残留物を酢酸エチル及びNaHCO3水間で分配した。有機抽出物を、更に、水及びブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、そして濃縮した。フラッシュシリカカラム上で、溶離液として酢酸エチル/メタノールを用いて精製を行った。
収量:0.25g、80%。
111223の計算値;m/z:204.23、分析値:205.23[M+H]+
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:2.67(s,3H)3.51(q,J=5.1Hz,2H)4.41(t,J=5.3Hz,2H)4.77(t,J=5.1Hz,1H)7.29(t,J=7.8Hz,1H)7.78(dd,J=7.6,1.0Hz,1H)7.88(dd,J=8.1,1.0Hz,1H)8.20(s,1H)。
【0116】
B:標題化合物:(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸
この化合物を製造し、そして(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸(パートD)の合成の項で記載した手順に従って、トリエチルアンモニウム塩として単離した。
収量:116mg(30%)。
111023の計算値;m/z:218.21、分析値:219.16[M+H]+1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.02(t,J=7.1Hz,9H)2.56(s,3H)2.68−2.77(m,6H)4.91(s,2H)7.24(t,J=7.8Hz,1H)7.70(d,J=7.6Hz,1H)7.81−7.85(m,1H)8.16(s,1H)。
【0117】
中間体の合成:アミン類、6)〜16)
6)N−[(1S)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸及び4−[(1S)−1−アミノエチル]フェノールから、目標化合物合成(下記参照)の一般的方法に従って合成した。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:9.26(s,1H)8.55(d,J=8.03Hz,1H)8.40(s,1H)8.10(d,J=8.03Hz,1H)7.98(d,J=7.53Hz,1H)7.39(t,J=8.03Hz,1H)7.05−7.15(m,2H)6.64−6.75(m,2H)5.19(s,2H)4.71−4.83(m,1H)1.32(d,J=6.78Hz,3H);MS(ESI):m/z:341[M+H]。
【0118】
7)1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン
A:6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ニコチノニトリル
6−クロロニコチノニトリル(0.30g、2.2mmol)へ、2,2,2−トリフルオロエタノール(0.19mL、2.6mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1MのTHF溶液、2.5mL、2.5mmol)の混合物を0〜5℃で加えた。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。水(20ml)を加え、次いで酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ニコチノニトリル(0.42g、96%)を得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.76(d,J=2.26Hz,1H)8.28(dd,J=8.53,2.26Hz,1H)7.21(d,J=8.78Hz,1H)5.09(q,J=8.95Hz,2H)。
【0119】
B:6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ニコチノニトリル(0.42g、2.1mmol)のTHF(4mL)溶液に、メチルマグネシウムブロミド(3Mのジエチルエーテル、1.4mL、4.2mmol)を、−78℃で滴下しながら加えた。反応混合物を周囲温度で3〜5時間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。メタノール(10mL)を加え、次いでナトリウムボロヒドリド(0.24g、6.3mmol)を加え、そして反応混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を水(20mL)で希釈し、濃縮し、クロロホルム(20mL)で抽出した。混合物を、層分離を促進するため濾過した。有機相を分離し、塩酸(5%、20mL)で抽出した。水相を減圧下で濃縮乾固し、そして、アセトニトリルで2回共蒸発させ、標題の生成物を塩酸塩(0.4g、75%)として得た。塩基性(pH8〜9)にした水溶液から、クロロホルムによる抽出により、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミンとして中性の形態に転換させた。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.13(d,J=2.26Hz,1H)7.81(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)6.91(d,J=8.28Hz,1H)4.96(q,J=9.29Hz,2H)4.00(q,J=6.53Hz,1H)1.24(d,J=6.53Hz,3H);MS(ESI)m/z:221[M+H]。
【0120】
8)1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン
標題の化合物を、6−クロロニコチノニトリル及び2−フルオロエタノールから出発し、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミンの合成で記載された2工程法に従って合成した。
6−(2−フルオロエトキシ)ニコチノニトリル;1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.70(d,J=2.51Hz,1H)8.18(dd,J=8.66,2.38Hz,1H)7.07(d,J=8.78Hz,1H)4.49−4.88(m,4H);MS(ESI)m/z:167[M+H]。
1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.08(d,J=2.26Hz,1H)7.74(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)6.80(d,J=8.53Hz,1H)4.37−4.81(m,4H)3.97(q,J=6.53Hz,1H)1.24(d,J=6.53Hz,3H);MS(ESI)m/z:185[M+H]。
【0121】
9)1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン
標題の化合物を6−クロロニコチノニトリル及び2,2−ジフルオロエタノールから出発し、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミンの合成で記載された2工程法に従って合成した。
6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ニコチノニトリル:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.73(d,J=2.51Hz,1H)8.23(dd,J=8.78,2.51Hz,1H)7.14(dd,J=8.66,0.63Hz,1H)6.23−6.62(m,1H)4.58−4.74(m,2H)。
1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.11(d,J=2.51Hz,1H)7.77(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)6.85(d,J=8.53Hz,1H)6.19−6.54(m,1H)4.46−4.60(m,2H)3.99(q,J=6.53Hz,1H)1.24(d,J=6.53Hz,3H);MS(ESI)m/z:203[M+H]。
【0122】
10)1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン
標題の化合物を、6−クロロニコチノニトリル及び2,2,3,3−テトラフルオロプロパン−1−オールから出発し、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミンの合成で記載された2工程法に従って合成した。
6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ニコチノニトリル:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.75(d,J=2.26Hz,1H)8.26(dd,J=8.53,2.26Hz,1H)7.17(d,J=8.78Hz,1H)6.51−6.84(m,1H)4.96(t,J=14.18Hz,2H)。
1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.12(d,J=2.51Hz,1H)7.80(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)6.88(d,J=8.53Hz,1H)6.48−6.82(m,1H)4.82(t,J=14.30Hz,2H)3.99(q,J=6.61Hz,1H)1.24(d,J=6.78Hz,3H);MS(ESI)m/z:253[M+H]。
【0123】
11)1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン
標題の化合物を、6−クロロニコチノニトリル及びシクロペンタノールから出発し、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミンの合成で記載された2工程法に従って合成した。
6−(シクロペンチルオキシ)ニコチノニトリル:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.67(d,J=1.76Hz,1H)8.11(dd,J=8.78,2.26Hz,1H)6.93(d,J=9.29Hz,1H)5.37−5.48(m,1H)1.84−2.05(m,2H)1.51−1.81(m,6H);MS(ESI)m/z:189[M+H]。
1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン:1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.06(d,J=2.51Hz,1H)7.67(dd,J=8.53,2.51Hz,1H)6.67(d,J=8.53Hz,1H)5.27−5.36(m,1H)3.95(q,J=6.53Hz,1H)1.85−2.00(m,2H)1.53−1.77(m,6H)1.23(d,J=6.78Hz,3H);MS(ESI)m/z:207[M+H]。
【0124】
12)1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エタンアミン
標題の化合物を、4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゾニトリルから出発し、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン、工程Bの合成で記載された2工程法に従って合成した。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:7.28−7.34(m,2H)6.94−7.00(m,2H)4.70(q,J=8.78Hz,2H)3.95(q,J=6.53Hz,1H)1.21(d,J=6.78Hz,3H);MS(ESI)m/z:220[M+H]。
【0125】
14)1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン
A:4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル
4−ヒドロキシ−N−メチルピペリジン(133mg、1.15mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(150mg、1.27mmol)のテトラヒドロフラン(2.5mL)中の混合物を、窒素雰囲気下で10分間撹拌した。4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル(218mg、1.15mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、そして残留物を1MのNaOH水溶液及び酢酸エチルの間で分配した。有機層を乾燥(Na2SO4)し、蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl3/MeOH/濃NH3=95/5/0.5)で精製し、純粋な生成物を無色の固体として得た。
収量:0.18g、54%。
MS(APCI)m/z:285[M+H];1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.67−1.74(m,2H),1.89−1.95(m,2H),2.16(s,3H),2.26−2.31(m,2H),2.44−2.48(m,2H),4.78−4.82(m,1H),7.51(d,J=8.8Hz,1H),8.08(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),8.14(d,J=2.0Hz,1H)。
【0126】
B:標題の化合物を、1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン、工程Bに記載された手順に従って、4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリルから出発して合成した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl3/MeOH/濃NH3=80/20/1)で精製した後、収量は、49mg、62%(油状)であった。
MS(APCI)m/z:303[M+H];1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.23(d,J=6.5Hz,3H),1.64−1.72(m,2H),1.86−1.92(m,2H),2.17(s,3H),2.21−2.27(m,2H),2.47−2.55(m,DMSOピークで部分的に重なっている,2H),3.97−4.02(m,1H),4.55−4.60(m,1H),7.21(d,J=8.9Hz,1H),7.55(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.60(d,J=2.0Hz,1H)。
【0127】
15)1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン
標題の化合物を、1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン、パートA及びBの合成に記載した方法に従って、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル及び(S)−(+)−2−メトキシプロパノールから出発して合成した。シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl3/MeOH/濃NH3=92/8/0.5)で精製した後、収量は39mg、30%(油状)であった。
MS(APCI)m/z:278[M+H];1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.18(d,J=6.5Hz,3H),1.22(d,J=6.5Hz,3H),3.32(s,部分的に水のピークと重なっている,3H),3.62−3.68(m,1H),3.98−4.08(m,3H),7.18(d,J=8.5Hz,1H),7.55−7.58(m,1H),7.60−7.61(m,1H)。
【0128】
16)1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エタンアミン
A:[1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル
1−(4−ヒドロキシフェニル)エタンアミン(0.96g、7.0mmol)のTHF(20mL)溶液に、トリエチルアミン(2.9mL、21mmol)を加え、次いでTHF(20mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(1.8g、8.4mmol)を5分間かけて加えた。得られた混合物を15時間撹拌し、揮発分を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーで、ヘプタン/酢酸エチル=9/1〜1/1の勾配溶離液を用いて精製し、[1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(1.1g、64%)を得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:9.18(s,1H)7.18(d,J=7.78Hz,1H)7.03−7.11(m,J=8.41Hz,2H)6.63−6.72(m,2H)4.45−4.56(m,1H)1.35(s,9H)1.25(d,J=7.03Hz,3H);MS(ESI)m/z:238[M+H]。
【0129】
B:[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル
[1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.31g、1.3mmol)のTHF(10mL)溶液に、(S)−(+)−2−メトキシプロパノール(0.14g、1.5mmol)、トリフェニルホスフィン(0.36g、1.4mmol)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.27mL、1.4mmol)を加え、得られた反応混合物を周囲温度で21時間撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーで、ヘプタン/酢酸エチル=4/1を用いて精製し、[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.29g、74%)を得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:7.29(d,J=8.28Hz,1H)7.15−7.21(m,J=8.78Hz,2H)6.84−6.89(m,J=8.53Hz,2H)4.50−4.60(m,1H)3.84−3.93(m,2H)3.59−3.68(m,1H)3.30(s,3H)1.35(s,9H)1.26(d,J=7.03Hz,3H)1.15(d,J=6.53Hz,3H);MS(ESI)m/z:310[M+H]。
【0130】
C:1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エタンアミン
[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]カルバミン酸tert−ブチル(0.29g、0.94mmol)を、ジクロロメタン(18mL)中、トリフルオロ酢酸(2mL)で25分間処理し、揮発物を減圧下で除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノール/トリエチルアミン=98/1/1を用いて精製し、標題の化合物を収量(0.12g、59%)で得た。
1HNMR(400MHz,DMSO−d6)δppm:8.14(s,2H)7.34−7.41(m,J=8.78Hz,2H)6.97−7.03(m,2H)4.35(q,J=6.78Hz,1H)3.93(d,J=5.02Hz,2H)3.60−3.70(m,1H)3.30(s,3H)2.96(q,J=7.11Hz,1H)1.45(d,J=6.78Hz,3H)1.16(d,J=6.27Hz,3H)。
【0131】
中間体の合成:アミン類、19)〜20)
19)[(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]アミン
【化5】

1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エタノン(410mg、2.2 mmol)及びTi(OiPr)4(128mg、4.5mmol)を2NのNH3のエタノール(5.5ml、11mmol)溶液中で終夜撹拌した。このペーストにNaBH4(124mg、3.3mmol)を加え、撹拌を更に24時間継続した。反応液をNH4OHで希釈し、1時間撹拌した。混合物をCeliteを通して濾過し、そして酢酸エチルで濯いだ。水及び酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機物を集め、1NのHClで洗浄した。水相を分離し、酢酸エチルで洗浄し、1NのNaOHで塩基性にし、その後酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。
収量:171mg、42%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.37(s,9H),1.47(d,J=6.64Hz,3H),4.29(q,J=6.64,1H),6.64(d,J=3.52Hz,1H),6.69(dd,J=3.52,0.59Hz,1H)。
【0132】
20)[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]アミン
【化6】

1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エタノン(2.2mmol)及びTi(OiPr)4(128mg、4.5mmol)を2NのNH3のエタノール(5.5ml、11mmol)溶液中で終夜撹拌した。このペーストにNaBH4(124mg、3.3mmol)を加え、撹拌を更に24時間継続した。反応液をNH4OHで希釈し、1時間撹拌した。混合物をCeliteを通して濾過し、そして酢酸エチルで濯いだ。水及び酢酸エチルを加え、有機層を分離した。水相を酢酸エチルで3回抽出し、有機物を合わせ、1NのHClで洗浄した。水相を分離し、酢酸エチルで洗浄し、1NのNaOHで塩基性にし、次いで酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。
【0133】
中間体の合成:ニコチノニトリル類、21)〜24)
【化7】

a)(CH)COH、AgNO、HSO(NH)S
【0134】
21)6−tert−ブチルニコチノニトリル
ピバル酸(144mol、5当量)及びAgNO3(3.76mmol、0.13当量)を、3−シアノピリジン(29mmol、1当量)の水(40ml)懸濁液に加えた。10%のH2SO4溶液(60ml)を加えた後、混合物を20分間撹拌した。反応液を、更に20分間撹拌し、次いで70℃に加熱した。(NH4228(8.6mmol、1.3当量)の水溶液を30分間に亘って滴下しながら加え、加熱を2時間、又はTLCで観察して反応が完結するまで継続した。氷で冷却した後、2NのNaOHを加え、反応液を酢酸エチルで3回抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。シリカゲル上、酢酸エチル/ヘキサンを用いて精製した。
【0135】
22)6−tert−ブチル−2−クロロニコチノニトリル
標題化合物を、6−tert−ブチルニコチノニトリルの合成で記載した手順に従って、2−クロロニコチノニトリル(3.91g、28mmol)、ピバル酸(14.4g、141mmol)、AgNO3(0.622g、3.66 mmol)、(NH4228(8.36g、36.6mmol)及び10%H2SO4(50ml)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーで、ヘプタン=100〜ヘプタン/酢酸エチル=95/5を用いて精製した。
収量:42%、2.3g。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.34(s,9H),7.36(d,J=8.20Hz,1H),7.88(d,J=8.20Hz,1H)。
【0136】
23)6−tert−ブチル−2−メトキシニコチノニトリル
標題の化合物を6−tert−ブチルニコチノニトリルの合成で記載した手順に従って、2−メトキシニコチノニトリル(8.02g、5.98mmol)、ピバル酸(3.05g、39.9mmol)、AgNO3(0.13g、0.78mmol)、(NH4228(1.78g、7.78mmol)及び10%のH2SO4(6ml)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーにより、ヘプタン/酢酸エチル=95/5〜90/10を用いて精製した。
収量:80mg、7%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.33(s,9H),4.04(s,3H),6.97(d,J=7.81Hz,2H),7.78(d,J=7.81Hz,2H)。
中間体23も、また中間体22(100mg、0.5mmol)をK2CO3(140mg、1.02mmol)の存在下、MeOH(1.5ml)中160℃で30分間、マイクロウエーブ照射して製造した。
収量:68mg、72%。
【0137】
24)6−tert−ブチル−4−メチルニコチノニトリル
標題の化合物を、6−tert−ブチルニコチノニトリルの合成で記載した手順に従って、4−メチルニコチノニトリル(0.5g、4.23mmol)、ピバル酸(2.2g、21.1mmol)、AgNO3(0.09g、0.55mmol)、(NH4228(1.25g、5.5mmol)及び10%のH2SO4(7.5ml)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーにより、ヘプタン/酢酸エチル=95/5〜90/10を用いて精製した。
収量:578mg、78%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.36(s,9H),2.53(s,3H),7.28(s,1H),8.72(s,1H)。
【0138】
中間体の合成:アミン類:25)〜28)
【化8】

b)1.4MのMeMgBr、75/25=トルエン/THF、NaBH
【0139】
25)[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミン
MeMgBrの1.4Mのトルエン/THF=75/25(8.9ml、12.48mmol)溶液を、氷冷した6−tert−ブチルニコチノニトリル(中間体21)(1g、6.24mmol)のTHF(15mL)溶液に、5分間に亘って滴下しながら加えた。反応液を6時間撹拌し、ドライアイス浴で冷却した。次いで、MeOHを滴下しながら加え、その後、NaBH4(0.59g、15.9mmol)を増分添加した。反応液を終夜撹拌し、水及びCH2Cl2を加え、生成したペーストをCeliteを通して濾過し、CH2Cl2で濯いだ。反応液を濃縮して有機物を除き、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を1NのHClで抽出した。水相を28%のNH4OHで塩基性にし、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。
収量:488mg、49%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.36(s,9H)1.40(d,J=6.60Hz,3H)4.15(q,J=6.60Hz,1H)7.31(d,J=8.20Hz,1H)7.63(dd,J=8.20,2.34Hz,1H)8.52(d,J=2.34Hz,1H)。
【0140】
26)[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]アミン
標題の化合物を、[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミンの合成で記載した手順に従って、6−tert−ブチル−2−クロロニコチノニトリル(中間体22)(2.0 g、10.3mmol)、MeMgBr(18ml、25.7mmol)及びNaBH4(970mg、25.7mmol)から出発して合成した。得られた物質を未精製のまま次のカップリング工程で用いた。
収量:1.76g、79%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.34(s,9H)1.39(d,J=6.64Hz,3H)4.47(q,J=6.64Hz,1H)7.26(d,J=8.01Hz,1H)7.78(d,J=8.01Hz,1H)。
【0141】
27)[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]アミン
標題の化合物を、[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミンの合成で記載した手順に従って、6−tert−ブチル−2−メトキシニコチノニトリル(中間体23)(66mg、0.347mmol)、MeMgBr(1.4Mのトルエン/THF=75/25溶液、743μL、1.04mmol)及びNaBH4(32.8mg、0.87mmol)から出発して合成した。後処理して単離した物質を、更なる精製をせずに製造に用いた。
【0142】
28)[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン
標題の化合物を、[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミンの合成で記載した手順に従って、6−tert−ブチル−4−メチルニコチノニトリル(中間体24)(250mg、1.43mmol)、MeMgBr(1.4Mのトルエン/THF=75/25溶液、2.55ml、3.58mmol)及びNaBH4(135mg、3.58mmol)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーにより、MeOH/CH2Cl2=15〜20/85〜80%を用いて精製した。
収量:55mg、20%。
1HNMR(400MHz,CDCl3)δppm:1.34(s,9H)1.42(d,J=6.64Hz,3H)2.35(s,3H)4.34(q,J=6.64Hz,1H)7.07(s,1H)8.60(s,1H)。
【0143】
中間体の合成:アミン類、29)〜32)
【化9】


a)HATU、DIPEA、NH(気体)、DMF、
b)シアヌル酸クロリド、
c)(CHCOH、AgNO、HSO(NH)S
d)1.4MのMeMgBr、75/25=トルエン/THF、NaBH
【0144】
29)2−メチルニコチンアミド
2−メチルニコチン酸(0.537mg、3.9mmol)のDMF(20mL)溶液に、0℃でHATU(1.56g、4.1mmol)を加え、次いでDIPEA(0.72ml、4.1mmol)を滴下しながら加えた。NH3(気体)を溶液中に15分間泡立たせた。反応液を終夜撹拌した。生成したペーストを濾過し、冷DMFで濯ぎ、廃棄した。母液を濃縮し、順相クロマトグラフィーにより、溶離液としてCH2Cl2/7NのNH3のMeOH溶液=93/7を用いて精製した。白色固体(405mg、76%)を得た。
1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δppm:1.34(s,9H),1.36(d,J=6.64Hz,3H),2.56(s,3H),4.32−4.40(m,1H),7.15−7.19(m,J=8.20Hz,1H),7.68(d,J=8.20Hz,1H)。
【0145】
30)2−メチル−ニコチノニトリル
シアヌール酸(418mg、2.2mmol)を、2−メチル−ニコチンアミド(中間体29)(613mg、4.5mmol)の氷冷DMF(2.5ml)懸濁液に、一度に加えた。反応液を2.5時間攪拌し、次いで氷に注いだ。反応液を、有機層に含有される生成物がなくなるまで酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。順相クロマトグラフィーにより、酢酸エチル/ヘプタン=0〜50/100〜50の勾配溶離液、次いでEA/ヘプタン=50/50を用いて精製した。
収量:216mg、41%。
1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δppm:2.78(s,3H),7.25(dd,J=7.71,4.98Hz,1H),7.89(dd,J=7.81,1.56Hz,1H),8.68(s,1H)。
【0146】
31)6−tert−ブチル−2−メチルニコチノニトリル
標題の化合物を6−tert−ブチルニコチノニトリルの合成で記載した手順に従って、2−メチル−ニコチノニトリル(中間体30)(216mg、1.7mmol)、ピバル酸(868mg、8.5mmol)、AgNO3(38.5mg、0.23mmol)、(NH4228(504mg、2.2mmol)及び10%のH2SO4(3.75ml)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーにより、ヘプタン/EA=100〜90/0〜10を用いて精製し、モノ及びジ−t−ブチル化ピリジンの両者の混合物(240mg)を得た。この物質を、下記の[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体32)の製造に未精製のまま用いた。
【0147】
32)[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン
標題の化合物を、6−tert−ブチルニコチノニトリルの合成で記載した手順に従って、上記の記載から未精製のまま使用される6−tert−ブチル−2−メチルニコチノニトリル(中間体31)(100mg、0.57mmol)、MeMgBr(1.4Mのトルエン/THF=75/25溶液、1.4ml、1.4mmol)及びNaBH4(55mg、1.4mmol)から出発して合成した。順相クロマトグラフィーにより、MeOH/CH2Cl2=20/80%を用いて精製した。
収量:31.5mg、29%)。
1HNMR(400MHz,クロロホルム−D)δppm:1.34(s,9H),1.36(d,J=6.64Hz,3H),2.56(s,3H),4.32−4.40(m,1H),7.15−7.19(m,J=8.20Hz,1H),7.68(d,J=8.20Hz,1H)。
【0148】
目標化合物の合成
一般的方法1
N−[(1S)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド(0.25g、0.73mmol)のTHF(10mL)溶液に、市場で入手可能な適切なアルコール(0.88mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.21g、0.80mmol)を加え、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(160mL、0.80mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で18時間撹拌し、揮発物を除去した。未精製の生成物を、逆相分取型HPLCを用いて精製した。
【0149】
一般的方法2
上記のように製造された7−置換(1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)酢酸(0.14mmol)、トリエチルアミン(0.04mL、0.28mmol)及び適切なアミン(市場で入手可能な、又は文献に記載された、又は上記で記載した、0.15mmol)のアセトニトリル(1ml)溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ−ホスファート(80mg、0.21mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で0.5〜3時間撹拌した。混合物をメタノールでクエンチし、揮発物を減圧下で除去した。
【0150】
実施例7〜51において、未精製の物質を、分取型HPLCにより、XTerra C8 カラム(19×300mm)及びアセトニトリル中0.1Mの酢酸アンモニウム水溶液の勾配溶離液を用いて精製した。
【0151】
実施例52〜76において、未精製の物質を、分取型HPLCにより、Phenomenex, Synersi 4μPolar RP (又は、Gemini 5μC18)カラム、及び溶離液として、0.05%トリフルオロ酢酸水及びアセトニトリルの勾配(又は、分離に最適なpH条件に依存した重炭酸アンモニウム水溶液(10mM)及びアセトニトリル)を用いて精製した。
【0152】
以下の表1の化合物は、一般的方法1に従って合成された。
【表4】

【0153】
【表5】

【0154】
下記の表2の化合物は、一般的方法2に従って合成された。
【表6】

【0155】
【表7】

【0156】
【表8】

【0157】
【表9】

【0158】
【表10】

【0159】
【表11】

【0160】
【表12】

【0161】
【表13】

【0162】
【表14】

【0163】
【表15】

【0164】
【表16】

【0165】
【表17】

【0166】
【表18】

【0167】
【表19】

【0168】
【表20】

【0169】
【表21】

【0170】
【表22】

【0171】
【表23】

【0172】
〔実施例72〕
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、2−メチルニコチンアミドの合成で記載した手順に従って、[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体27)(85mg、0.48mmol)、7−シアノベンゾイミダゾール−1−酢酸(96mg、0.48mmol)、HATU(173mg、 0.5mmol)及びDIPEA(209 μl、1.20mmol)から出発して合成した。水を加えて生成させた沈殿物を濾過して、生成物を回収した。
収量:27 mg、46%。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.27(s,9H),1.32(d,J=6.84Hz,3H),3.86(s,3H),5.02(t,J=7.03Hz,1H),5.25(d,J=4.69Hz,2H),6.91(d,J=7.62Hz,1H),7.31−7.37(m,1H),7.62(dd,J=7.62,0.39Hz,1H),7.71(dd,J=7.71,1.07Hz,1H),8.01(dd,J=8.20,0.98Hz,1H),8.34(s,1H),8.78−8.83(m,J=7.81Hz,1H);MS[MH+]計算値:392.2086;実測値:392.3。
【0173】
〔実施例73〕
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、2−メチルニコチンアミドの合成で記載した手順に従って、[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体32)(31.5mg、0.16mmol)、6,7−ジフルオロベンゾイミダゾール−1−酢酸(35mg、0.16mmol)、HATU (38mg、0.18mmol)及びDIPEA(71μl、0.41mmol)から出発して合成した。水を加え、そして反応液を濃縮した。混合物を酢酸エチル及び水の間で分配し、次いで酢酸エチルで3回抽出した。生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、アセトン/ヘキサンを用いて精製した。
収量:25mg、40%。
1HNMR(400MHz,CD3OD−D4)δppm:1.32(s,9H),1.47(d,J=7.03Hz,3H),2.53−2.57(m,3H),5.04−5.15(m,2H),5.15−5.22(m,1H),7.16(ddd,J=11.43,8.79,7.52Hz,1H),7.28(d,J=8.20Hz,1H),7.41(dd,J=8.89,3.61Hz,1H),7.68(d,J=8.20Hz,1H),8.11(s,1H);MS[MH+];計算値:387.1996;実測値:387.3。
【0174】
〔実施例74〕
N−[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、2−メチルニコチンアミドの合成で記載した手順に従って、[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体28)(52mg、0.27mmol)、7−シアノベンゾイミダゾール−1−酢酸(54.4mg、0.27mmol)、HATU(108mg, 0.28mmol)及びDIPEA(117μL、2.5mmol)から出発して合成した。水を加え、反応液を濃縮し、次いで逆相クロマトグラフィーで精製した。
収量:31.3mg、31%。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.27(s,9H),1.42(d,J=7.03Hz,3H),2.29(s,3H),5.03−5.12(m,1H),5.13−5.27(m,2H),7.17(s,1H),7.34(dd,J=8.11,7.71Hz,1H),7.71(dd,J=7.62,0.78Hz,1H),8.01(dd,J=8.01,0.98Hz,1H),8.34(s,1H),8.47(s,1H),8.88(d,J=7.81Hz,1H);MS[MH+]計算値:376.2137;実測値:376.3。
【0175】
〔実施例75〕
N−[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、2−メチルニコチンアミドの合成で記載した手順に従って、[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体26)(100mg、0.47mmol)、7−シアノベンゾイミダゾール−1−酢酸(0.42mmol)、HATU(191mg、0.5mmol)及びDIPEA(182μL、1.41mmol)から出発して合成した。水を加えて生成させた沈殿物を濾過して生成物を回収した。
収量:111mg、67%。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.27(s,9H),1.38(d,J=7.03Hz,3H),5.05−5.13(m,1H),5.21−5.32(m,2H),7.34(dd,J=8.01,7.62Hz,1H),7.43(d,J=8.01Hz,1H),7.71(dd,J=7.62,0.98Hz,1H),7.86(d,J=8.01Hz,1H),8.01(dd,J=8.01,0.98Hz,1H),8.34(s,1H),9.06(d,J=7.23Hz,1H);MS[MH+]計算値:396.1591;実測値:396.3。
【0176】
〔実施例76〕
N−[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド
標題の化合物を、2−メチルニコチンアミドの合成で記載した手順に従って、[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミン(中間体25)(93mg、0.52mmol)、7−シアノベンゾイミダゾール−1−酢酸(100mg、0.5mmol)、HATU(198mg、0.52mmol)及びDIPEA(226μL、1.3mmol)から出発して合成した。水を加え、反応液を濃縮し、次いで逆相クロマトグラフィーで精製した。
1HNMR(400MHz,DMSO−D6)δppm:1.26(s,9H),1.39(d,J=7.03Hz,3H),4.87−4.97(m,1H),5.12−5.27(m,2H),7.32(dd,J=8.01,7.62Hz,1H),7.35(d,J=8.20Hz,1H),7.66(dd,J=8.30,2.25Hz,1H),7.69(dd,J=7.52,0.88Hz,1H),7.99(dd,J=8.20,0.98Hz,1H),8.32(s,1H),8.45(d,J=2.54Hz,1H),8.85(d,J=7.42Hz,1H);MS[MH+]計算値:362.1981;実測値:362.3。
【0177】
薬理学
1.hVR1−FLIPL(蛍光イメージングプレートリーダー)スクリーニングアッセイ
安定的にhVR1(15000細胞/ウェル)を発現するトランスフェクションされたCHO細胞を、黒色透明底の384プレート(Greiner)中の50μl培地に播種し、加温インキュベータ(37℃、2%CO2)中で24〜30時間増殖した後、実験した。
【0178】
その後、培地を細胞プレートから反転することにより取り出し、2μMのFluo−4をマルチドロップ(Labsystem)を用いて添加した。37℃で2%CO2の暗所において40分間ダイインキュベーション(dye incubation)を行った後、細胞外の色素をEMBLA(Scatron)を用いて洗い流し、40μlのアッセイ緩衝液(1×HBSS、10mMのD−グルコース、1mMのCaCl2、10mMのHEPES、10×7.5%NaHCO3及び2.5mMのプロベネシド)中に細胞を残した。
【0179】
FLIPRアッセイ−IC50測定プロトコール
IC50測定には、蛍光をFLIPRフィルター1(em:520−545nM)を用いて読み取った。細胞のベースライン記録を30秒間とり、次いで、10の20μl添加を行ない、試験化合物の半対数(half-log)濃度を滴定し、3μMから0.1nMの範囲の細胞濃度を得た。データを、更に5分間2秒毎に収集した後、VR1アゴニスト溶液:カプサイシンの20−50nM溶液をFLIPRピペッターにより添加した。FLIPRは、更に4分間データの採集を継続した。hVR1に対するアンタゴニスト作用を有する化合物は、カプサイシン添加に応じて細胞内カルシウムの増加を阻害する、その結果、本化合物を含まないバッファー対照に比べて蛍光シグナルの減少をもたらし、そして低下した蛍光読み取りをもたらす。データは、カプサイシンの添加した際の、曲線下で計算された蛍光の総計としてFLIPRプログラムによって出力された。各化合物に対する最大阻害、ヒル(Hill)傾斜(slope)及びIC50のデータが作製された。
【0180】
2.HEK−T−REX−hVR1によるhVR1−FLIPL(蛍光イメージングプレートリーダー)スクリーニングアッセイ
HEK−T−REX−hVR1誘導細胞を成分添加DMEM培地(10%FBS、2mMのグルタミン、5μg/mlのブラストサイジン、及び350μg/mlのゼオシンで増殖した。HEK細胞を選択試薬なしにDMEM培地中、加湿インキュベータ(37℃、2%CO2)中にて、10,000細胞/ウェル/50μlで24時間、又は5,500細胞/ウェルで48時間、384−黒色ポリリジンをコートしたプレート(Costar)で平板培養した。HEK−T−Rex−hVR1細胞を0.1μg/mlのテトラサイクリンで16時間誘導してから実験した。
【0181】
その後、培地を細胞プレートから反転させることにより取り出し、2μMのFluo−4をマルチドロップ(Labsystem)を用いて添加した。37℃、2%CO2の暗所において30分から40分間ダイインキュベーションした後、細胞外の色素をMicroplateWasher Skatron Embla384を用いて洗い流し、25μlのアッセイ緩衝液(Ca++/Mg++/炭酸水素ナトリウムのない1×HBSS、1mMのCaCl2及び5mMのD−グルコース)中に細胞を残した。
【0182】
FLIPRアッセイ−IC50測定プロトコール
IC50測定では、蛍光をFLIPRフィルター1(em:520〜545nM)を用いて読み取った。細胞のベースライン記録を10秒間とり、次いで、試験化合物12.5μlの添加と、3倍濃度の10ポイント希釈を行ない、22.5μMから0.1nMの範囲の細胞濃度を得た。データを、更に5分間2秒毎に収集した後、VR1アゴニスト溶液:20nM(又は50nM)カプサイシン溶液をFLIPRピペッターにより添加した。FLIPRは、更に4分間データの採集を継続した。hVR1に対するアンタゴニスト作用を有する化合物は、カプサイシン添加に応じて細胞内カルシウムの増加を阻害する。その結果、本化合物を含まないバッファー対照に比べて、蛍光シグナルの減少をもたらし、そして低下した蛍光読み取りをもたらす。データは、カプサイシンの添加した際の曲線下で計算された蛍光の総計としてFLIPRプログラムによって出力された。各化合物に対する最大阻害、ヒル(Hill)傾斜及びIC50のデータが作製された。
【0183】
3.DRG
DRGを、成体Sprague Dawleyラット(100〜300gr)から切開し、そしてL15 Leibovitz培地に載せた。神経節は、DMEM+5%血清中に溶解したコラゲナーゼ80U/ml+Dispase30U/mlにより37℃で一夜酵素処理した。次の日、細胞をロ焼き(fire polished)パスツールピペットで粉砕し、そしてポリ−Dリジンでコートした58mm径のNunc細胞皿の中心に播種した(1mg/ml)。DRGを、L−グルタミンは含まないがピリドキシンを含むDulbeccoのMEM/NUT−MIXF−12(1:1)を含み、6mg/mLのD(+)−グルコース、100μg/mLのアポ−トランスフェリン、1mg/mLのBSA、20μg/mLのインシュリン、2mMのL−グルタミン、50IU/mLのペニシリン、50μg/mLのストレプトゾトシン及び0.01μg/mLのNGF−7Sを含有し、ウシ胎仔血清を含まない規定培地にて培養した。
【0184】
細胞を2日間から4週まで増殖させてから、実験を行った。細胞は軸索のサイズと存在に基づいて選択された。長期製造(long processes)の小細胞は記録のために使用された(ネイティブVR1受容体を有する、Cニューロンの可能性大)。
【0185】
細胞は、従来の全細胞電圧固定パッチクランプ法で記録し、以下の溶液(カルシウムイオンフリー):
細胞外液:NaCl(137mM)、KCl(5mM)、MgCl2*2O(1.2mM)、HEPES(10mM)、グルコース(10mM)、EGTA(5mM)、スクロース(50mM)を含み、NaOHでpH7.4とした;
細胞内液:K−グルコナート(140mM)、NaCl(3mM)、MgCl2*2O(1.2mM)、HEPES(10mM)、EGTA(5mM)を含み、KOHでpH7.2とした;
を用いた。細胞を吸引で貫通したとき、細胞がVR1受容体を発現したかどうかを判定するために、一吹きのカプサイシン(500nM)を使用した。発現しなかった場合、新しい細胞が選択された。発現した場合、次いで、カプサイシンパルス(500nM)前に漸増用量で化合物を加え、IC50値を決めた。
【0186】
略号リスト
VR1: バニロイド受容体1
IBS: 過敏性腸症候群
IBD: 炎症性腸疾患
GERD: 胃食道逆流疾患
DRG: 後根神経節
BSA: ウシ血清アルブミン
HEPES: 4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−エタンスルホン酸
EGTA: エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N′N′−四酢酸
DMEM: ダルベッコ変法イーグル培地
【0187】
結果
上記の試験で測定した典型的なIC50値は150nm以下である。本発明の1つの側面において、IC50は10nM以下である。
【0188】
【表24】

【0189】
【表25】

【0190】
【表26】

【0191】
生物学的試験
インビボ実験
本発明によるいくつかの化合物のインビボでの薬理学的特性を、2種の古典的NSAID感受性炎症モデル、即ち、カラゲニンモデル及びフロイント完全アジュバント(FCA)モデルを用いて決定した。
【0192】
前者では、カラゲニンλ(藻類由来多糖類、IV型、100μl、Sigma Aldrich社製)を1%の濃度で0.9%の滅菌生理食塩水に溶解し、そして後者では、FCA(25μl、Sigma−Aldrich社製、(1mlのFCAは1mgの加熱死乾燥ヒト型結核菌、85mlの鉱油及び0.15mlのモノオレイン酸マンニドを含有する、Nagakura et al., in Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 2003; 306(2):490-497を参照))をラットの右後肢の足蹠下の皮下スペース(足蹠内)に注射した。これにより炎症反応が引き起こされ、浮腫、発赤、及び痛覚過敏が伴う。温熱性(及び機械刺激性)痛覚過敏は、カラゲニンの場合3時間で完全発生し、そして6時間安定に維持されるのに対して、FCAは24時間で完全発生し、数週間安定に維持される。痛覚過敏の程度を評価するために、強くて、一貫性があり、そして再現性のあるエンドポイントであることから、温熱足蹠テストを選択した(侵害作用を評価するHargreaves法に基づく、Pain, 1988; 32(1): 77-88 を参照)。ラットをガラス表面上で個別プレキシガラスボックス中に収容して、30℃に維持し、そして熱源(熱増加速度:約1.1℃/s)を罹患肢の足蹠上に集束させ。加熱の開始から動物が肢を引っ込めるまでの時間を記録する。ネイティブな動物に比べて肢逃避潜時(Paw withdrawal Latncy:PWL)の減少は、痛覚過敏状態を示す。
【0193】
痛覚過敏の逆転の程度は、その化合物がPWLを正常レベルに戻す能力によって測定される。
【0194】
実施例52のN−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド、実施例10の2−(7−ニトロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ)−ピリジン−3−イル]−エチル}−アセトアミドのより活性なエナンチオマー、及び実施例2のN−{(S)−1−[4−(2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ)−フェニル]−エチル}−2−(7−ニトロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセトアミドは、確立された炎症相の間に経口投与され(実施例7の2−(7−ニトロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−エチル}−アセトアミドのより活性なエナンチオマーは、皮下注射によって投与された)、そしてそれらの各々のTmaxにおいて試験した。上述のより活性なエナンチオマーは、酵素的に分割した中間体から、酸にカップリングさせて約90%のエナンチオマー純度を有する目的化合物を生成させてその化合物を製造することによって得られた。後者は、更に、キラルクロマトグラフィーによって精製した。各々の動物のPWLは2回測定し、そして2回の平均をレスポンスとして採用した。次いで、投与した群内の全動物のレスポンスを平均し、そして標準偏差及び平均の標準誤差(SEM)を各群について算出した。データは平均±SEMとして表した。統計的有意差は未処置と処置群間で比較のためT検定によって評価し、そして薬物の有効性については一元配置ANOVAと、それに続く対照(ビヒクル)群に対するHolm−Sidak多重比較検定によって評価した。統計的有意差のレベルは、p<0.05に設定した。ED50、EC50,EC80、及びEmaxを計算するために、GraphPad Prism(登録商標)バージョン4を、粗データの非線形回帰分析(可変勾配シグモイド方程式モデルを使用)に使用した。
【0195】
いずれの操作にも先立って、ラット(150〜175g、Charles River, St. Constant, Canada)を恒温室(22±1.5℃、30〜80%湿度、12時間明/暗サイクル)にて一群7〜9匹で収容し、そして使用の少なくとも1日前に動物施設にて順化させた。全ての実験プロトコールは、AstraZeneca動物取扱委員会で承認されている。実験はサイクルの明相時点で行なわれ、室内は300ルクスの強度に照明された。動物には飼料と水を自由摂取させた。
【0196】
侵害受容性疼痛に対する試験化合物のインビボでの効能と効力を、以下の表5にまとめて示す。試験化合物はカラゲニン及びFCA誘発温熱性痛覚過敏の両者の逆転に強力で有効である。
【0197】
【表27】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式:
【化1】

[式中、
1は、ニトロ、シアノ、ハロ及びアセチルから選択され;
2は、フェニル、ヘテロアリール、フェニルメチル及びフェニルオキシメチルから選択され;ここで、R2は、場合により、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル、ハロ、C1-6ハロアルコキシ、C3-7シクロアルコキシ、C3-7シクロアルキル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキルアルコキシ、C3-7ヘテロシクロアルキルオキシ及びC1-3アルコキシC1-6アルコキシから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換され、ここで、置換基Qは、R2の芳香族及び/又はヘテロ芳香族環に結合し;
3は、H又はFであり;
4は、メチル、メトキシカルボニル又はエチルであり;又は、
2及びR4は、一緒になって単環又は二環系を形成しても良い]
の化合物、及びその塩、溶媒和物又は溶媒和した塩。
【請求項2】
1がニトロ、シアノ、フルオロ、クロロ及びアセチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
1がニトロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
1がシアノ又はハロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
1がシアノ、クロロ又はフルオロである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
2がフェニル、ピリジニル、チエニル、フェニルメチル及びフェニルオキシメチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたフェニルであり、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジン−3−イルであり、ここで、1つの置換基Qがピリジン環の6位の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジン−3−イルであり、ここで、1つの置換基Qがピリジン環の5位の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
2が1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたチエン−2−イルであり、ここで、1つの置換基Qがチオフェン環の5位の置換基である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
2がフェニルメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
2がフェノキシメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
Qが(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、2−メトキシ−プロポキシ、クロロ、クロロ(ジフルオロ)メチル、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、シクロプロピルメトキシ、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロポキシ、イソプロピル、メトキシ、メチルピペラジニル、メチルピペリジニルオキシ、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
2が2つの置換基Qで置換され、その内の1つが2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、シクロペンチルオキシ、メトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−メトキシプロピルオキシ、メチルピペラジニル及びメチルピペリジニルオキシから選択され;そしてもう一方の置換基がクロロ、フルオロ及びトリフルオロメチルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
4がメチルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
2及びR4が一緒になって単環又は二環系を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
2及びR4が一緒になって二環系を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
2及びR4が一緒になってクロマニル基を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項19】
1がニトロ、シアノ、クロロ、フルオロ及びアセチルから選択され;そして、
2が(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、2−メトキシ−プロポキシ、クロロ、クロロ(ジフルオロ)メチル、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロピル、メチルピペラジニル、メチルピペリジニルオキシ、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたフェニルであり、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある;
請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
1が、ニトロ、シアノ及びフルオロから選択され;そして、
2が、(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ、1−メチルプロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2−フルオロエトキシ、2−メトキシ−1−メチル−エトキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピル、エトキシ、エチニルフェニル、フルオロ、イソプロピル、メチルピペラジニル、メチルピペリジニルオキシ、プロポキシ、tert−ブチル、トリフルオロメトキシ及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたフェニルであり、1つの置換基Qが結合位に対してパラ位にある;
請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
1が、ニトロ、シアノ、クロロ及びフルオロから選択され;そして、
2が、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−フルオロ−1−フルオロメチル−エトキシ、2−フルオロエトキシ、2−イソプロポキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピルメトキシ、イソプロポキシ、tert−ブチル及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジニル又はチエニルである;
請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
2が、2,2,2−トリフルオロ−エトキシ、2,2,3,3−テトラフルオロ−プロポキシ、2,2−ジフルオロ−エトキシ、2−イソプロポキシ、クロロ、シクロペンチルオキシ、シクロプロピルメトキシ、イソプロポキシ、tert−ブチル及びトリフルオロメチルから選択される1つ又はそれ以上の置換基Qで置換されたピリジニル又はチエニルである;
請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
以下の化合物:
2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{(1S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]プロピル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
(4−tert−ブチルフェニル){[(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセチル]アミノ}酢酸メチル;
N−((1S)−1−{4−[(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{2−クロロ−4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{5−クロロ−6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−エトキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−イソプロポキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(3R)−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−イル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(3R)−8−フルオロ−5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−3−イル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−シクロプロピルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[2−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(シクロペンチルオキシ)−3−フルオロフェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−クロロ−6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−メチル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び、
N−[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項24】
以下の化合物:
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項25】
以下の化合物:
2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−(1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{(1S)−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(4−イソプロピルフェニル)エチル]アセトアミド;
2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アセトアミド;
(4−tert−ブチルフェニル){[(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセチル]アミノ}酢酸メチル;
N−((1S)−1−{4−[(1−メチルプロパ−2−イン−1−イル)オキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−((1S)−1−{4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{2−クロロ−4−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]フェニル}エチル)−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{4−[クロロ(ジフルオロ)メチル]フェニル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−{[(1S)−1−メチルプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−エトキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−イソプロポキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−シクロプロピルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−エチニルフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド,
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−フルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{(1S)−1−[4−(2−メトキシ−1−メチルエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(2,2−ジフルオロエトキシ)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−(シクロペンチルオキシ)−3−フルオロフェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−{1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項26】
以下の化合物:
N−{1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(1−{5−クロロ−6−[2−フルオロ−1−(フルオロメチル)エトキシ]ピリジン−3−イル}エチル)−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]プロピル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}アセトアミド;
N−{1−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−クロロ−6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−クロロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[1−(6−イソプロポキシ−ピリジン−3−イル)−エチル]−アセトアミド;
N−[1−(6−イソプロポキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−{1−[5−(シクロプロピルメトキシ)ピリジン−2−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−イソプロポキシピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチルピリジン−2−イル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
2−(7−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−{1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エチル}アセトアミド;
N−{1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エチル}−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
N−[1−(5−tert−ブチル−2−チエニル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
から成るグループから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項27】
以下の化合物:
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
N−[1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]−2−(7−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;及び
2−(7−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)−N−[(1S)−1−(4−tert−ブチルフェニル)エチル]アセトアミド;
から成るグループから選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項28】
有効成分として請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物の治療的有効量を、1つ又はそれ以上の薬学的に許容される賦形剤、添加剤及び/又は不活性担体と共に含む医薬組成物。
【請求項29】
VR1媒介疾患の治療に使用するための、並びに急性又は慢性神経因性疼痛及び急性又は慢性炎症性疼痛などの急性及び慢性疼痛性障害;及び/又は呼吸器疾患の治療のための、請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
治療に使用するための、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項32】
VR1媒介疾患の治療のための、並びに/又は急性又は慢性神経因性疼痛及び急性又は慢性炎症性疼痛などの急性及び/若しくは慢性疼痛性障害;及び/若しくは呼吸器疾患の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項33】
急性と慢性侵害受容性疼痛の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項34】
関節炎;変形性関節症;関節リウマチ;線維筋痛;腰痛;術後疼痛;慢性骨盤痛のような内臓痛;膀胱炎;過敏性腸症候群(IBS);膵炎;虚血、坐骨神経痛、糖尿病性ニューロパシー、多発性硬化症、間質性膀胱炎及び/又は間質性膀胱炎に関係する疼痛;HIVニューロパシー;喘息;咳嗽;慢性閉塞性肺疾患、特に慢性閉塞性肺疾患(COPD)及び気腫;肺線維症及び間質性肺疾患;及び/又は炎症性腸疾患(IBD);胃食道逆流疾患(GERD);乾癬に伴う疼痛及び他の徴候や症状;がんに伴う疼痛及び他の徴候や症状;嘔吐;尿失禁;及び/又は過活動膀胱、並びに上記疾患に関連した徴候及び/又は症状の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項35】
肥満及び/又は片頭痛の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項36】
熱傷誘発疼痛及び/又は熱傷に起因する炎症性疼痛の治療のための薬剤の製造における、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項37】
VR1媒介疾患の治療のための、及び急性又は慢性神経因性疼痛及び急性又は慢性炎症性疼痛などの急性と慢性疼痛性障害;及び/又は呼吸器疾患の治療のための方法であって、そのような治療を必要とするヒトを含む哺乳動物に、請求項1〜27のいずれか1項に記載の式Iの化合物の治療的有効量を投与することを含む方法。
【請求項38】
以下の化合物:
N−[(1S)−1−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−2−(7−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)アセトアミド;
1−[6−(2−フルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(2,2−ジフルオロエトキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−[6−(シクロペンチルオキシ)ピリジン−3−イル]エタンアミン;
1−(4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}フェニル)エタンアミン;
1−[4−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エタンアミン;
1−[4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン;
1−[4−{[(2S)−2−メトキシプロピル]オキシ}−3−(トリフルオロメチル)フェニル]エタンアミン;
6−tert−ブチル−4−メチルニコチノニトリル;
[1−(6−tert−ブチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−2−クロロピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−2−メトキシピリジン−3−イル)エチル]アミン;
[1−(6−tert−ブチル−4−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
6−tert−ブチル−2−メチルニコチノニトリル;及び
[1−(6−tert−ブチル−2−メチルピリジン−3−イル)エチル]アミン;
から成るグループから選択される化合物。
【請求項39】
式Iの化合物の製造における中間体としての、請求項38に記載の化合物の使用。
【請求項40】
式Iの化合物の製造方法であって、
1、R2、R3及びR4が式Iに定義された通りであり;
【化2】

式IIの化合物又はその脱プロトン化形態を、適切な溶媒中、オキサリルクロリド、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロホスファート、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩又は1,1’−カルボニルジイミダゾールから選択される活性化剤で処理し、次いでNH2CHR24で処理する、上記方法。
【請求項41】
式Iaの化合物の製造方法であって、
1及びR3が式Iに定義された通りであり;
【化3】

式IIIの化合物を、アルコールR5OH(ここで、R5は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルアルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、C1-3アルコキシC1-6アルキル及びC1-3アルキルC1-6アルコキシから選択される)を用いたミツノブ反応において式Iaの化合物に転換する、上記方法。

【公表番号】特表2009−521431(P2009−521431A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547169(P2008−547169)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際出願番号】PCT/SE2006/001467
【国際公開番号】WO2007/073303
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(391008951)アストラゼネカ・アクチエボラーグ (625)
【氏名又は名称原語表記】ASTRAZENECA AKTIEBOLAG
【Fターム(参考)】