説明

パスワード再発行管理システム、パスワード再発行管理方法、パスワード再発行管理プログラム

【課題】パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持する。
【解決手段】会員テーブル125から各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出しパスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定するユーザ特定手段110と、各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし会員テーブル125において対象ユーザのパスワード有効期限を新有効期限で更新するパスワード更新手段111と、会員テーブル125から各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出しパスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し更新対象ユーザのアドレスに宛ててパスワードの更新依頼通知を送信する更新依頼通知手段112とからパスワード再発行管理システム100を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パスワード再発行管理システム、パスワード再発行管理方法、パスワード再発行管理プログラムに関し、具体的には、パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
利用にあたってパスワード認証を必要とするサービスが多く提供されている。こうしたパスワードの管理技術として、例えば、利用者の各種暗証番号情報を記憶する記憶装置と、前記記憶装置に接続された通信装置と、前記記憶装置と通信装置を制御する制御装置と、を有し、前記制御装置は前記記憶装置に記憶された第1の暗証番号の有効期限を管理し、該有効期限に基づいて第1の暗証番号を変更し、前記通信装置は前記記憶装置に記憶された連絡先に第2の暗証番号を通知すること特徴とする暗証番号の変更および通知システム(特許文献1参照)などが提案されている。
【0003】
また、会員毎の会員識別子と暗証番号と連絡先電話番号とを磁気ディスク等で登録管理した会員情報部と、電話や端末等に対応するための回線を制御する回線対応部と、電話や端末等から入力された会員識別子と、会員が変更したい新暗証番号の情報を一時蓄積する暗証番号変更情報一時蓄積部と、前記暗証番号変更情報一時蓄積部に蓄積されている会員識別子に対応する連絡先電話番号を前記会員情報部から得、該連絡先電話番号に従って会員に電話をし、電話に出た会員が要求に応じて入力した新暗証番号を、前記の一時蓄積されている新暗証番号と比較し、一致すれば、一時蓄積されている新暗証番号を前記会員情報部へ登録する新暗証番号正当性確認部を有する暗証番号自動変更装置(特許文献2参照)なども提案されている。
【特許文献1】特開2007−102279号公報
【特許文献2】特開平7−129511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、多くのユーザがほぼ同時期に前記サービスの利用を開始したとする。このサービス利用開始に伴ってユーザらに発行されるパスワードには、一定の有効期限が設定されることが一般的である。すると当然ながら、前記ユーザらに発行されたパスワードの有効期限は同一期間内に集中する。また、これらパスワードの更新も、同様に同一期間内に集中する。一方、これらパスワードに関する問い合わせ対応業務を行うコールセンタにおいても、前記有効期限の前後や更新の期間などにユーザからの問い合わせが集中しやすい。コールセンタの繁忙期と前記問い合わせの集中期間とが重なると、前記コールセンタでは、(前記メール関係の問い合わせ以外の)通常の問い合わせに対する応対品質に悪影響を与える恐れがあった。勿論ユーザとて、電話のつながりにくいコールセンタに問い合わせを繰り返したり、せっかく電話がつながっても時間をかけた丁寧な対応を受けられにくいといった、望ましくない状況に置かれる懸念があった。
【0005】
こうした状況に対応しようと、問い合わせが集中する時期にあわせてコールセンタの人員増強をするとしても、人件費の増加、人員増強によるファシリティ(パソコン、電話)への追加投資が必要になってしまう。
【0006】
そこで、本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のパスワード再発行管理システムは、ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置と、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定する、ユーザ特定手段と、各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する、パスワード更新手段と、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信する、更新依頼通知手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記パスワード再発行管理システムにおいて、前記パスワード更新手段が、所定範囲のランダム値を発生させ、前記対象ユーザのパスワード有効期限に前記ランダム値を日数として加算することで新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、としてもよい。
【0009】
また、前記パスワード再発行管理システムにおいて、前記パスワード更新手段が、所定日付を起点に所定日数分までの各日に、前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものであるとしてもよい。
【0010】
また、前記パスワード再発行管理システムにおいて、前記パスワード更新手段が、前記対象ユーザの数をカウントし、一日あたり許容できる所定のユーザ割り当て数で前記カウントしたユーザ数を除算して、有効期限範囲日数を算定し、所定日付を起点に前記有効期限範囲日数分までの各日に、前記ユーザ割り当て数ずつ前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、としてもよい。
【0011】
また、前記パスワード再発行管理システムにおいて、前記記憶装置が、前記ユーザからの問い合わせに対応するコールセンタの繁忙期間のデータを記憶するヘルプデスク繁忙期テーブルを格納するものであり、前記パスワード更新手段が、前記対象ユーザの新有効期限と、前記ヘルプデスク繁忙期テーブルから読み出した繁忙期間のデータとを照合して新有効期限が繁忙期間に重なる特定ユーザを特定し、前記特定ユーザの前記新有効期限に所定日数を加減算して前記繁忙期間外となる変更後新有効期限を算定し、前記会員テーブルにおいて前記特定ユーザのパスワード有効期限を前記変更後新有効期限で更新するものである、としてもよい。
【0012】
また、本発明のパスワード再発行管理方法は、コンピュータが、ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置とを備えて、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定する処理と、各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する処理と、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信する処理と、を実行することを特徴とする。
【0013】
また、本発明のパスワード再発行管理プログラムは、ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置と、を備えるコンピュータに、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定するステップと、各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するステップと、前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信するステップと、を実行させることを特徴とする。
【0014】
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態におけるパスワード再発行管理システム100を含むネットワーク構成図であり、図2は本実施形態のパスワード再発行管理システム100のハードウェア構成例を示す図である。本実施形態におけるパスワード再発行管理システム100(以下、システム100)は、パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持可能とするコンピュータシステムである。ここでは一例として、ユーザに、パスワード認証を必要とするネットワークサービスを提供するサービス提供サーバ10と、ユーザ端末200へのメール送信処理を担うメールサーバ20を想定している。従って、ユーザ端末200へのメール送信処理を行う際には、前記システム100が前記メールサーバ20に送信指示を通知することとなる。勿論、前記サービス提供サーバ10、メールサーバ20が、前記システム100と一体となった装置であってもよい。
【0017】
こうした前記システム100は、パスワード再発行管理方法を実行する機能を実現すべく不揮発性メモリなどの記憶装置101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。また、前記システム100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種ボタン類、キーボードなどの入力インターフェイス105や、LEDやディスプレイなどの出力インターフェイス106を必要に応じて備え、さらにネットワーク140を介したユーザ端末200らとの通信を担う通信装置107などを有するとしてよい。なお、前記ユーザ端末200を利用するユーザは電話機250を利用可能であり、この電話機250から公衆回線網150を経由してコールセンタシステム300に問合わせを行うものである。コールセンタシステム300にはユーザ対応を行うオペレータが在席して、交換機350で前記電話機250と接続されたオペレータ端末310等で前記ユーザからの電話問合わせに対応している。
【0018】
続いて、前記システム100が例えばプログラム102に基づき構成・保持する手段につき説明を行う。各手段は、1つのサーバ装置等に一体に備わるとしてもよいが、ネットワーク140上に配置するコンピュータ群(前記システム100にあたるサーバ装置を含む)に分散配置し、そのうち一つのサーバ装置(システム100)の主導の下で協働する例も想定してよい。なお、前記システムは、記憶装置101において、後述するテーブル125〜128を記憶している。
【0019】
前記システム100は、前記会員テーブル125から、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数(例:30日前)となっている対象ユーザを特定する、ユーザ特定手段110を備える。
【0020】
また、前記システム100は、各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数(例:20日)を加算して新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する、パスワード更新手段111を備える。
【0021】
また、前記システム100は、前記会員テーブル125から、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末200のアドレスを前記会員テーブル125から読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信する、更新依頼通知手段112を備える。
【0022】
なお、前記パスワード更新手段111は、所定範囲(例:−2〜10)のランダム値を発生させ、前記対象ユーザのパスワード有効期限に前記ランダム値を日数として加算することで新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、としてもよい。勿論、前記ランダム値の発生にあたっては既存のランダム関数のアプリケーションを記憶装置101からパスワード更新手段111が呼び出して利用するなどとすればよい。
【0023】
また、前記パスワード更新手段111は、所定日付(例:4/1)を起点に所定日数分(例:20日)までの各日(例:4/1〜4/20までの各日)に、前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものであるとしてもよい。
【0024】
また、前記パスワード更新手段111は、前記対象ユーザの数をカウントし、一日あたり許容できる所定のユーザ割り当て数(例:10名)で前記カウントしたユーザ数(例:200名)を除算して、有効期限範囲日数(例:200/10=20日)を算定し、所定日付(例4/1)を起点に前記有効期限範囲日数分(例:4/20)までの各日に、前記ユーザ割り当て数ずつ前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、としてもよい。
【0025】
また、前記パスワード更新手段111は、前記対象ユーザの新有効期限と、前記ヘルプデスク繁忙期テーブル126から読み出した繁忙期間(例:3/31〜4/2)のデータとを照合して新有効期限が繁忙期間に重なる特定ユーザを特定し、前記特定ユーザの前記新有効期限に所定日数を加減算して前記繁忙期間外となる変更後新有効期限を算定し、前記会員テーブル125において前記特定ユーザのパスワード有効期限を前記変更後新有効期限で更新するものである、としてもよい。
【0026】
なお、これまで示した前記システム100における各手段110〜112は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置101に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、システム100のCPU103がプログラム実行に合わせて記憶装置101より該当プログラム102をメモリ103に読み出して、これを実行することとなる。
【0027】
−−−テーブル構造例−−−
次に、本実施形態におけるシステム100が利用するテーブルの構造について説明する。図3は、本実施形態の、(a)会員テーブル125、(b)ヘルプデスク繁忙期テーブル126、(c)有効期限管理テーブル127、(d)定数テーブル128の各データ構造例を示す図であり、
前記会員テーブル125は、ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末200のネットワーク140上のアドレスとを格納したテーブルである。この会員テーブル125は、例えば、会員名(ユーザ名)および会員ID(ユーザID)をキーに、旧パスワード、新パスワード、パスワード発行日、有効期間、有効期限、パスワード更新メール送信済みフラグといったデータを対応付けたレコードの集合体となっている。
【0028】
また、前記ヘルプデスク繁忙期テーブル126は、前記ユーザからの問い合わせに対応するコールセンタの繁忙期間のデータを記憶するテーブルである。このヘルプデスク繁忙期テーブル126は、例えば、コールセンタの繁忙期間の開始日と終了日とを対応付けたレコードが格納されている。
【0029】
また、前記有効期限管理テーブル127は、有効期限日毎に当該有効期限日にパスワードの有効期限が切れる会員の数と、閾値(=コールセンタで一日当たり対応できる問合わせ件数)を対応付けて格納するテーブルである。
【0030】
また、前記定数テーブル128は、パスワード有効期間やパスワード更新期間(パスワード有効期限日から遡る期間)を格納するテーブルである。
【0031】
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態におけるパスワード再発行管理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明するパスワード再発行管理方法に対応する各種動作は、前記システム100がメモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そしてこのプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
【0032】
図4は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例1を示すフローチャートである。まずここで、ユーザが前記サービス提供サーバ10が提供するネットワークサービスへの会員登録をする際にシステム側で実行する処理について説明しておく(会員登録処理は前記システム100が担う)。前記システム100は、ネットワーク140を介してユーザ端末200からアクセスを受けて、例えば、会員登録用の画面データを記憶装置101から読み出して返信している。ユーザ端末200では前記画面データを受信してディスプレイに表示し、ユーザからの登録指示を受け付けて、これをシステム100に返す。
【0033】
システム100では、前記ユーザ端末200から送られてきた、例えば、ユーザID“Tarou001”、およびパスワード“Tarou”を受信し、これを前記会員テーブル125に設定する(s100)。なお、前記システム100は、このユーザIDおよびパスワードの設定に伴い、パスワード発行日“2008/2/1”の設定も行う。
【0034】
次にシステム100は、前記定数テーブル128よりパスワード有効期間“90日”を読み出し、これを前記会員テーブル125に設定する(s101)。更に、前記パスワード発行日“2008/2/1”に前記パスワード有効期間“90日”を加算し、パスワード有効期限“2008/5/30”を得て、これも前記会員テーブル125に設定する(s102)。続いてシステム100は、前記会員テーブル125における、前記ユーザID“Tarou001”のレコードにおいて、前記パスワード更新メール送付フラグをクリアする(s103)。
【0035】
なお、パスワード有効期限の考え方については、図4下段で示すように、パスワード発行日(初回)から所定期間(例:90日)をパスワード有効期間とし、有効期限日から例えば1ヶ月前までをパスワード更新期間とする。有効期限日以降はパスワード失効期間となる。また、コールセンタの繁忙期(ヘルプデスク繁忙期)は、これらパスワードの有効期限等に関わりなく発生するものとする(パスワード管理に関する件以外の通常の問合わせ件で繁忙状況が到来すると前提)。
【0036】
−−−処理フロー例2−−−
図5は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例2を示すフローチャートである。上記処理フロー例1の処理で会員登録の処理がなされ、会員テーブル125にはユーザのパスワードに関する情報が蓄積されていくこととなる。そこで前記システム100のユーザ特定手段110は、前記会員テーブル125から、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数(例:30日前)となっている対象ユーザをリストアップする(s200)。このリストアップ処理の結果、図に示す、日次処理後会員テーブル125aを得たシステム100は、この日次処理後会員テーブル125aを記憶装置101に格納しておく。
【0037】
−−−処理フロー例3−−−
図6は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例3を示すフローチャートである。続いて前記システム100のユーザ特定手段110は、前記日次処理後会員テーブル125aを用いて、例えば、有効期限日が“2008/3/31”である対象ユーザの人数を、例えば、“200名”とカウントする。また、ここでカウントした対象ユーザの人数“200”を、前記有効期限管理テーブル127において、前記“2008/3/31”の日付に対応付けた更新会員数に設定する(s300)。
【0038】
次に前記ユーザ特定手段110は、前記有効期限管理テーブル127において、更新会員数“200”の10%が、閾値(コールセンタで一日あたり対応できるユーザ数)を越えるか否か判定する(s301)。この例の場合、更新会員数“200”の10%である“20名”が、閾値“15名”を越えるので(s301:Y)、以後のステップを、処理パターン1〜3へと進める。処理パターン1〜3のいずれのステップへ処理を進めるかは、システム100の記憶装置101に予めポリシーが設定されているとする。ポリシーの例としては、例えば、前記更新会員数の規模(大:200名以上)の時に処理パターン1、更新会員数の規模(中:100〜199名)の時に処理パターン2、更新会員数の規模(小:99名以下)の時に処理パターン3を選択する、などが想定できる。
【0039】
他方、前記ステップs301において、更新会員数の10%が前記閾値を越えない場合(s301:N)、以後のステップをメール送信処理に進める。
【0040】
−−−処理フロー例4(処理パターン1)−−−
図7は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例4を示すフローチャートである。この処理パターン1において、前記パスワード更新手段111は、所定範囲(例:−2〜10)のランダム値を発生させ、前記日次処理後会員テーブル125aにおける対象ユーザのパスワード有効期限に、前記ランダム値を日数として加算することで新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する(s400)。図の例では、例えば、会員名“○○次郎”について、当初のパスワード有効期限“2008/3/31”に、ランダム値“-2”が加算され、新有効期限が“2008/3/27”となっている。こうした、当初の有効期限と新有効期限との関係についてはカレンダー情報170としてシステム100が生成し、例えば、ユーザ端末200に送信する。
【0041】
なお、本実施形態では、土日祝日などを除外した平日を営業日とし、この営業日にコールセンタが稼働するとの前提を採用している。そのため、パスワード有効期限“2008/3/31”に、ランダム値“-2”を加算した場合、3/29〜3/30の土日を除いて、“2008/3/31”から二日遡って、新有効期限を“2008/3/27”としている。この前提は以後の説明でも同様である。
【0042】
前記ステップs400に続き、システム100は、コールセンタの繁忙期を考慮する処理パターン4での処理を実行する(s401)。この処理パターン4での処理については後述する。また、この処理パターン4での処理を省略する場合には以後の処理を、メール送信処理へと進める。
【0043】
−−−処理フロー例5(処理パターン2)−−−
図8は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例5を示すフローチャートである。この処理パターン2において、前記パスワード更新手段111は、前記日次処理後会員テーブル125aにおける各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数(例:10日)を加算して新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する(s500)。この時、図に示すように、前記パスワード更新手段111は、日次処理後会員テーブル125aの有効期間を“90日”から“100日”に10日間だけ延長して設定し、それにあわせて有効期限も10日間延長している。前記システム100は、この設定変更を会員テーブル125に当然反映する。
【0044】
前記ステップs500に続き、システム100は、コールセンタの繁忙期を考慮する処理パターン4での処理を実行する(s501)。この処理パターン4での処理については後述する。また、この処理パターン4での処理を省略する場合には以後の処理を、メール送信処理へと進める。
【0045】
−−−処理フロー例6(処理パターン3)−−−
図9は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例6を示すフローチャートである。この処理パターン3において、前記パスワード更新手段111は、所定日付(例:3/31)を起点に所定日数分(例:10営業日)を有効期限範囲と設定する(s600)。 この設定に当たって前記パスワード更新手段111は、前記日次処理後会員テーブル125aにおける対象ユーザの数“200名”をカウントし、一日あたり許容できる所定のユーザ割り当て数(例:20名)で前記カウントしたユーザ数“200名”を除算して、有効期限範囲“10日”を算定するとしてもよい。
【0046】
次に、前記パスワード更新手段111は、前記日次処理後会員テーブル125aにおける対象ユーザの数をカウントし(s601)、前記有効期限範囲の各日(例:3/31〜4/14までの各日)に、前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブル125において前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する(s602〜s603)。
【0047】
前記ステップs602に続き、システム100は、コールセンタの繁忙期を考慮する処理パターン4での処理を実行する(s604)。この処理パターン4での処理については後述する。また、この処理パターン4での処理を省略する場合には以後の処理を、メール送信処理へと進める。
【0048】
−−−処理フロー例7(処理パターン4)−−−
図10は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例7を示すフローチャートである。この処理パターン4において、前記パスワード更新手段111は、前記対象ユーザの新有効期限(前記処理パターン1〜3で求めたもの)と、前記ヘルプデスク繁忙期テーブル126から読み出した繁忙期間(例:3/31〜4/2)のデータとを照合して新有効期限が繁忙期間に重なる特定ユーザを特定する(s700)。
【0049】
そして、前記パスワード更新手段111は、前記特定ユーザの「新有効期限」の日付と「繁忙期間」の期間中央の日付とを比較して、前記新有効期限が前記期間中央より早い日付なら、新有効期限日と繁忙期間開始日との間の日数分だけ新有効期限から減算する。逆に、新有効期限が期間中央より遅い日付なら、新有効期限日と繁忙期間終了日との間の日数分だけ新有効期限に加算する。
【0050】
例えば、前記特定ユーザの新有効期限が“2008/3/31”であり、繁忙期間が“3/31〜4/2”である場合、前記パスワード更新手段111は、この“2008/3/31”と、繁忙期間の期間中央の日付“4/1”の日付とを比較して、前記新有効期限“2008/3/31”が前記期間中央“4/1”より早い日付であるから、新有効期限日“3/31”と繁忙期間開始日“3/31”との間の日数を該当日(この場合“3/31”)を含んで“1営業日”と算定し、この“1営業日”分だけ新有効期限から減算し、変更後新有効期限を“2008/3/28”を算定する。
【0051】
また、前記特定ユーザの新有効期限が“2008/4/2”であり、繁忙期間が“3/31〜4/2”である場合、前記パスワード更新手段111は、この“2008/4/2”と、繁忙期間の期間中央の日付“4/1”の日付とを比較して、前記新有効期限“2008/4/2”が前記期間中央“4/1”より遅い日付であるから、新有効期限日と繁忙期間終了日“4/2”との間の日数を該当日(この場合“4/2”)を含んで“1営業日”と算定し、この“1営業日”分だけ新有効期限に加算し、変更後新有効期限を“2008/4/3”を算定する。
【0052】
こうして前記特定ユーザの前記新有効期限に所定日数を加減算して前記繁忙期間外となる変更後新有効期限を算定し、前記会員テーブル125において前記特定ユーザのパスワード有効期限を前記変更後新有効期限で更新する(s701)。
前記ステップs701に続き、システム100は、以後の処理を前記ステップs401、s501、s604へ戻し、メール送信処理へと進める。
【0053】
−−−処理フロー例8(メール送信処理)−−−
図11は本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例8を示すフローチャートである。ここで前記システム100の更新依頼通知手段112は、前記会員テーブル125から、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末200のアドレスを前記会員テーブル125から読み出す(s800)。そして、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信し、前記会員テーブル125におけるパスワード更新メール送付済みフラグを“1”:送付済み、と更新する(s801)。なお、ユーザ端末200へのメール送信処理を担うメールサーバ20を想定する場合、s801でのメール送信処理は、前記システム100の更新依頼通知手段112が、メールサーバ20に対して該当アドレスへのメール送信指示を出すことで実行する。
【0054】
−−−その他の例−−−
その他に想定できる実施形態としては、例えば、前記システム100が、ネットワーク140を介してコールセンタシステム300と通信して、当該コールセンタシステム300が記憶装置に格納しているコールセンタの繁忙状況(現在のオペレータ出勤人数、オペレータ端末の稼働状況、電話回線の使用率など)のデータを取得するとしてもよい。この場合、前記システム100は、前記コールセンタシステム300より取得した繁忙状況データと、コールセンタにおける繁忙基準値(前記繁忙状況データの項目に対応する値であり、記憶装置101に予め保持)とを比較し、現時点でのコールセンタが「繁忙」状態にあるか否かを判定する。そして前記システム100は、前記判定により前記コールセンタが「繁忙」状態であると認識すれば、上述の処理パターン1〜4を実行する。
【0055】
また、前記繁忙基準値が例えば、レベル1(繁忙度:低)〜3(繁忙度:高)などと段階的に定められているとして、前記システム100は、前記繁忙状態としてレベル1〜3までの段階的な状況を取得するとしてもよい。この場合、前記システム100は、前記繁忙状態が例えばレベル1であれば、前記パスワード有効期限に関する所定日数、前記所定範囲のランダム値、前記パスワード有効期限を順次割り当てる所定日数、前記一日あたり許容できる所定のユーザ割り当て数といった新有効期限の算定用数値を当初規定のまま、前記繁忙状態がレベル2であれば、前記新有効期限の算定用数値を当初規定より2割だけ増加、前記繁忙状態がレベル3であれば、前記新有効期限の算定用数値を当初規定より4割合だけ増加、といった具合に、新有効期限の分散度合いをコールセンタシステム300での繁忙状況に応じて自在に制御するとしてもよい。
【0056】
以上、本実施形態によれば、パスワード管理に伴う問い合わせ集中を緩和し、コールセンタでの応答品質を良好に維持可能となる。
【0057】
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本実施形態におけるパスワード再発行管理システムを含むネットワーク構成図である。
【図2】本実施形態のパスワード再発行管理システムのハードウェア構成例を示す図である。
【図3】本実施形態の、(a)会員テーブル、(b)ヘルプデスク繁忙期テーブル、(c)有効期限管理テーブル、(d)定数テーブルの各データ構造例を示す図である。
【図4】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例1を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例2を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例3を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例4を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例5を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例6を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例7を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態のパスワード再発行管理方法の処理手順例8を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10 サービス提供サーバ
20 メールサーバ
100 パスワード再発行管理システム
101 記憶装置
102 プログラム
103 メモリ
104 CPU
105 入力インターフェイス
106 出力インターフェイス
107 通信装置
110 ユーザ特定手段
111 パスワード更新手段
112 更新依頼通知手段
125 会員テーブル
126 ヘルプデスク繁忙期テーブル
127 有効期限管理テーブル
128 定数テーブル
140 ネットワーク
150 公衆回線網
200 ユーザ端末
250 ユーザの電話機
300 コールセンタシステム
310 オペレータ端末
350 交換機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、
ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置と、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定する、ユーザ特定手段と、
各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する、パスワード更新手段と、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信する、更新依頼通知手段と、
を備えることを特徴とするパスワード再発行管理システム。
【請求項2】
前記パスワード更新手段が、所定範囲のランダム値を発生させ、前記対象ユーザのパスワード有効期限に前記ランダム値を日数として加算することで新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、ことを特徴とする請求項1に記載のパスワード再発行管理システム。
【請求項3】
前記パスワード更新手段が、所定日付を起点に所定日数分までの各日に、前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のパスワード再発行管理システム。
【請求項4】
前記パスワード更新手段が、前記対象ユーザの数をカウントし、一日あたり許容できる所定のユーザ割り当て数で前記カウントしたユーザ数を除算して、有効期限範囲日数を算定し、所定日付を起点に前記有効期限範囲日数分までの各日に、前記ユーザ割り当て数ずつ前記対象ユーザのパスワード有効期限を順次割り当てて新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するものである、ことを特徴とする請求項3に記載のパスワード再発行管理システム。
【請求項5】
前記記憶装置が、前記ユーザからの問い合わせに対応するコールセンタの繁忙期間のデータを記憶するヘルプデスク繁忙期テーブルを格納するものであり、
前記パスワード更新手段が、前記対象ユーザの新有効期限と、前記ヘルプデスク繁忙期テーブルから読み出した繁忙期間のデータとを照合して新有効期限が繁忙期間に重なる特定ユーザを特定し、前記特定ユーザの前記新有効期限に所定日数を加減算して前記繁忙期間外となる変更後新有効期限を算定し、前記会員テーブルにおいて前記特定ユーザのパスワード有効期限を前記変更後新有効期限で更新するものである、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパスワード再発行管理システム。
【請求項6】
コンピュータが、
ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、
ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置とを備えて、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定する処理と、
各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新する処理と、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信する処理と、
を実行することを特徴とするパスワード再発行管理方法。
【請求項7】
ネットワーク上の他装置と通信する通信装置と、ユーザ毎のパスワード有効期限とユーザ端末のネットワーク上のアドレスとを格納した会員テーブルを記憶する記憶装置と、を備えるコンピュータに、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている対象ユーザを特定するステップと、
各対象ユーザのパスワード有効期限に所定日数を加算して新有効期限とし、前記会員テーブルにおいて前記対象ユーザのパスワード有効期限を前記新有効期限で更新するステップと、
前記会員テーブルから、各ユーザのパスワード有効期限のデータを読み出し、パスワード有効期限の到来まで所定の基準日数となっている更新対象ユーザを特定し、前記更新対象ユーザについてユーザ端末のアドレスを前記会員テーブルから読み出し、ここで読み出したアドレスに宛てて、パスワードの更新依頼通知を送信するステップと、
を実行させることを特徴とするパスワード再発行管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−301122(P2009−301122A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−151936(P2008−151936)
【出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】