説明

パワー半導体デバイス

4層npnp構造、カソード面11およびアノード面12があり、ゲート電極4を介してターンオフできるパワー半導体デバイス1。カソード電極2とアノード電極3との間に以下の順で複数の層が配置される。−外側縁によって囲まれ、中央領域がある第1導電型カソード層5、カソード層5はカソード電極2と直接の電気的コンタクトにある,−第2導電型ベース層6,−カソード層5よりも低いドーピング濃度を有する第1導電型ドリフト層7、アノード電極3と電気的コンタクトにある第2導電型アノード層8。ゲート電極4は、カソード面11上にカソード電極2の横に配置され、ベース層6と電気的コンタクトにある。ベース層6は、カソード層5の中央領域に接触している、連続的な層としての、第1の深さに最大ドーピング濃度がある少なくとも1つの第1の層61を具備する。第1の層61よりも高いドーピング濃度を有し、第1の層61とカソード層5との間に配置され、第1の層61のほうを向いているカソード層5の外側縁をカバーする第2導電型抵抗減少層10,10’,10’’、この中でカソード層5の外側縁とベース層6との間の接合での抵抗が低減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパワー半導体デバイスの分野に関する。請求項1の前提部分(preamble)によれば、それは四層パワー集積化ゲート転流型サイリスタ(four-layer integrated gate commutated thyristor)に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術の集積化ゲート転流型サイリスタ(IGCT)構造は図1に示される。デバイス100は、カソード面(cathode side)11、および、カソード面11の反対側に配置された、アノード面(anode side)12を具備する。それは異なる導電型の層がある四層pnpn構造として構成され、前記四層構造はサイリスタの内部構造を規定し、ゲート電極4を介してターンオフされることができる。前記層は、以下の順で、カソード面11上のカソード電極2とアノード面12上のアノード電極3との間に配置される:
− 外側縁(lateral edge)によって囲まれ、中央領域があるnドープカソード層5、そのカソード層5はカソード電極2と直接の電気的コンタクトにある,
− pドープベース層6,
− (n-)ドープドリフト層7、ここにおいて、ドリフト層7はカソード層5よりも低いドーピング濃度を有する,
− nドープバッファ層9、それはドリフト層7よりも高いドーピング濃度を有する,
− pドープアノード層8、それはアノード電極3と電気的コンタクトにある。
【0003】
ゲート電極4はカソード面11上にカソード電極2の横に配置され、そして、ゲート電極4はベース層6と電気的コンタクトにあり、しかし、カソード電極2からは電気的に分離されている。pドープベース層6は、デバイスの全面上で連続的な層としての第1の層61、および、第1の層61とドリフト層7との間に配置された第2の層63を具備し、第2の層63もまたデバイスの全面上で連続的な層であり、そして、第2の層63は第1の層61よりも低いドーピング濃度を有する。ターンオフ期間中、デバイスゲート電圧は負にバイアスされ、そして、ほとんどのホールはゲート電極4に向かって引かれる。高電圧および高電流ターンオフスイッチングなどの高ストレスの期間中は、デバイスはダイナミックアバランシュに入るが、ピーク電界はカソード層5とベース層6との間の主ブロッキング接合に沿って活性領域内に一様に分布する。アバランシュによって発生したホールは、図2に示されるように、(n++)カソード層5の直下に位置する領域を含むゲートターミナルに向かう経路をたどる。カソード層5の幅は設計によっては一般に100μmを超える。したがって、多くのホールは、(n++)カソード層5と(p+)第1の層61との間の接合に沿った(p+)ドープ第1の層61内の実質的な距離を直接的にたどる。n++/p+接合内の強い湾曲(curvature)が起こる領域内では、高濃度のホールがデバイスの再ラッチング(re latching)をもたらし、したがって、故障となる。
【0004】
異なる文献では他の半導体タイプ、GTOを扱っており、これは高くpドープされた層であるが、目的が異なる。
【0005】
US4 843 449はpドープベース層およびその上の(n+)−ドープエミッタ層を具備するGTOを示している。(n+)エミッタ層は、n−粒子の局所拡散によって作成されるか、または、最初に一様な(n+)−層を作成し、その後、それを選択的に刻み込む(etch away)ことによって作成される。異なる層抵抗を形成するために、前記領域の前記刻み(etching)の後に、より濃くドープされたp層を形成することができ、前記pベース層は前記表面に現れる。前記(p+)ドープ層は接触するが、前記エミッタ層のエッジをカバーしない。
【0006】
US5 387 806はpベース層およびより高くドープされた(p+)層を有するGTOを示している。(p+)層は、ゲート電極とpベース層との間に配置され、そして、前記ベース層が中間に配置されるようにゲート電極の横に終端され、それにより、(p+)層をカソード層から分離している。カソード層とpベース層との間には(p+)層はなく、そして、(p+)層はカソード層の外側縁をカバーしない。
【0007】
JP 57 201078はゲート電極とpベース層との間にp+層を有するGTOを示している。前記p+層はn(+)エミッタ層にコンタクトしていない。
【発明の概要】
【0008】
さらに高い安全動作領域特性のためにターンオフ期間中に高ラッチアップ電流を有する最初に述べられた種類の集積化ゲート転流型サイリスタの形での4層パワー半導体デバイスを提供するのが本発明の目的である。
【0009】
前記問題は請求項1の特徴を有する半導体デバイスによって解決される。
【0010】
本発明の集積化ゲート転流型サイリスタ(IGCT)は、カソード面、および、前記カソード面の反対側に配置されたアノード面を有する。前記デバイス(1)は、異なる導電型の複数の層がある4層構造を具備してなる。前記4層構造は、ゲート電極を介してターンオフすることができる、サイリスタの内部構造を規定している。複数の層は、前記カソード面上のカソード電極と前記アノード面上のアノード電極との間に以下の順で配置されている。
【0011】
− 中央領域がある第1導電型のカソード層、それは外側縁(lateral edge)によって囲まれ、前記カソード層は前記カソード電極と直接の電気的コンタクトにある,
− 第2導電型のベース層,
− 前記第1導電型のドリフト層、ここにおいて、前記ドリフト層は前記カソード層よりも低いドーピング濃度を有する,
− 前記アノード電極と電気的コンタクトにある、前記第2導電型のアノード層。
【0012】
前記ゲート電極は前記カソード面上に前記カソード電極の横に配置され、そして、前記ゲート電極はベース層と電気的コンタクトにある。、
前記ベース層は、連続的な層としての、少なくとも1つの第1の層を具備する。
【0013】
抵抗減少層は、前記第1の層と前記カソード面(cathode side)との間に配置され、そして、前記第1のベース層のほうを向いているその面(side)上の前記カソード層の前記外側縁をカバーする。前記カソード層の前記外側縁と前記ベース層との間の接合での抵抗は、前記抵抗減少層の導入によって減少される。前記抵抗減少層は、典型的には、前記カソード層の前記外側縁を完全にカバーする。前記抵抗減少層は、前記第2導電型であり、そして、前記第1の層よりも高いドーピング濃度を有する。
【0014】
それによって、ターンオフ時におけるアバランシュ期間中の主pnpnサイリスタ構造の再ラッチは防止される。
【0015】
図2に示された状況とは反して、本発明のデバイスにおいては、ホールは第2の領域内によりよく集められ、図3に示されるように、第1の領域内でラッチアップするために耐性(immunity)は増加する。
【0016】
抵抗減少層は、それがカソード層の外側縁に制限されるので、デバイス伝導(device conduction)およびターンオフ特性に負の影響を持たない。
【0017】
本発明によるさらなる有利な点は従属請求項から明らかであろう。
【0018】
本発明の主題は添付の図面を参照して以下の文章でより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、従来技術による集積化ゲート転流型サイリスタを示す。
【図2】図2は、従来技術のIGCTに対してのデバイスのターンオフ期間中のホール経路を示す。
【図3】図3は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの第1の例示的な実施形態を示す。
【図4】図4は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの別の例示的な実施形態を示。
【図5】図5は、図4による集積化ゲート転流型サイリスタの例示的な実施形態のA−A切断に沿ったドーピング濃度を示す。
【図6】図6は、図4による集積化ゲート転流型サイリスタの例示的な実施形態のB−B切断に沿ったドーピング濃度を示す。
【図7】図7は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの他の例示的な実施形態を示す。
【図8】図8は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの他の例示的な実施形態を示す。
【図9】図9は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの他の例示的な実施形態を示す。
【図10】図10は、本発明による集積化ゲート転流型サイリスタの他の例示的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
複数の図に用いられた複数の参照記号およびそれらの意味は参照記号のリストに要約されている。一般に、同様または同様に機能する部分には同じ記号が与えられている。説明される実施形態は例として示され、本発明を制限するものではない。
【0021】
図1は、4層構造(pnpn)がある集積化ゲート転流型サイリスタ(IGCT)の形での本発明のパワー半導体デバイスの第1の実施形態を示す。IGCTは、カソード面(cathode side)11、および、カソード面11の反対側に配置されたアノード面(anode side)12を具備する。カソード面11上のカソード電極2とアノード面12上のアノード電極との間には複数の層が以下の順で配置されている。
【0022】
−中央領域がある(n+)ドープ層5、それは外側縁(lateral edge)によって囲まれ、カソード層5はカソード電極2と直接の電気的コンタクトにある、
− pドープベース層6、
− (n-)ドープドリフト層7、ここにおいて、ドリフト層7はカソード層5よりも低いドーピング濃度を有する、
− pドープアノード層8、それはアノード電極3と電気的コンタクトにある。
【0023】
ゲート電極4は、カソード面11上にカソード電極2の横に配置され、そして、ゲート電極4はベース層6と電気的コンタクトにある。それはカソード電極2から分離されている。ベース層6は少なくとも1つの第1の層61を具備し、それはカソード層5の中央領域にコンタクトしている。前記第1の層は、第1の深さ610に第1の最大ドーピング濃度を有する。第1の層61は、連続的な層として、典型的には、デバイスの面(plane)の全体上に形成される。“デバイスの全体上”とは前記層が少なくとも活性領域(ベース層6とアノード層8との間の領域)に現れると理解されるべきである。典型的には、第1の層61は拡散層として形成される。
【0024】
抵抗減少層(resistance reduction layer)10,10’,10’’は、第1の層61とカソード面11上の前記カソード層との間に配置され、そして、カソード層5の外側縁をカバーする。前記抵抗減少層は、図3に示されるようにpドープ層10’であり、そして、第1の層61よりも高いドーピング濃度を有する。この層10,10’,10’’内では、カソード層5のエッジとベース層6との間の接合の抵抗は減少される。ベース層6のほうを向いている前記カソード層の前記エッジは前記抵抗層10’によってカバーされている。カソード層5の外側縁をカバーしている抵抗減少層10’によって、これらの層はカソード面11に垂直な方向およびカソード面11に平行な方向においてオーバーラップがある。前記オーバーラップは、カソード層5が前記IGCTの表面に配置され、そして、前記抵抗層の前記外側縁がカソード層5の前記外側縁(lateral edge)よりもアノード面12の方へより近くに配置されるようなものである。外側(lateral)とはカソード面11に垂直な方向を意味する。
【0025】
図4に示されるように、本発明のIGCTは第2の層63をさらに具備しても構わず、それは第1の層61とドリフト層7との間に配置される。
【0026】
典型的には、第2の層63は拡散層である。第2の層63は第2の最大ドーピング濃度635を有し、それは第1の最大ドーピング濃度615よりも小さく、第2の深さ630において、その深さは第1の深さ610よりも大きい。両方の深さ610,630はカソード面11から測定される。
【0027】
この第2の層63は、典型的には、デバイスの面の全体上で、連続的な層であり、第1の層61よりも低いドーピング濃度を有し、しかし、ドリフト層7よりは高い。
【0028】
図5および6は、ドーピング濃度のための図4のA−AおよびB−Bラインに沿った切断を示す。典型的には、カソード層5は、1×1019cm-3よりも高いドーピング濃度を有する。第1の層61のドーピング濃度の典型的な値は、1×1016cm-3と5×1017cm-3との間である。第2の層63は、第1の層61よりも低い1×1016cm-3未満のドーピング濃度を有する。切断B−Bもまた抵抗減少層10を通り抜け、それは5×1017cm-3と1×1019cm-3との間のドーピング濃度を有する。
【0029】
どんな場合でも、ドーピング濃度の選択は、カソード面11上の層(layers)の厚さおよび他のpドープ層(layers)のドーピング濃度等のデバイスの設計に依存する。
【0030】
ドリフト層7とアノード層8との間に第1の導電型にドープされたバッファ層9があっても構わなく、ここにおいて、そのドーピング濃度はドリフト層7のそれよりも高い。このようなバッファ層9は任意に存在するに過ぎず、そして、例えば逆阻止IGCTのようなデバイスはそのようなバッファ層を有さない。
【0031】
図3,4および7において、抵抗減少層10’はゲート電極4と直接の電気的コンタクトにある。このような電気的コンタクトは、図3および4に示されるように、抵抗減少層10’がゲート電極4を第1の層61から分離するように、ベース層6のほうを向いているゲート電極5の面(side)を完全にカバーすることによって達成される。図7に示されるように本発明のデバイスにおいては、ゲート電極4のエッジだけが抵抗減少層10’と直接の電気的コンタクトになるように、抵抗減少層10’は設計されても構わない。
【0032】
また、抵抗減少層10’’とゲート電極4との間に直接のコンタクトがないように、抵抗減少層10’’は第1の層61によってゲート電極4から分離されても構わない(図8)。
【0033】
本発明のデバイスは典型的にはメサ構造を有し、カソード層5は前記面(the plane)よりも上げられ、ベース層6はカソード面11上のウエハの部分エッチングにより配置され、連続的な層として前に形成されていたカソード層5はエッチングによって突出領域へと制限される。その刻み込まれた(etched away)領域内には、ゲート電極4が配置される。この突出部(projection)は、前記カソード層5が前記面(the plane)から突出するほどに大きくすることができ、前記第1の層61はその面(that side)上に配置され、その上にカソード電極2が配置され、または、抵抗減少層10’は完全に別のより高いライング面(lying plane)内に配置されても構わない。
【0034】
上記の開示された第2導電型の抵抗減少層を有する本発明のデバイスの構造の代替として、カソード層5と第1の層61との間の横型接合(lateral junction)での水平抵抗(lateral resistance)は、カソード層5のエッジを第1の層61から分離する、第1導電型の抵抗減少層10’’の導入によっても低減できる。このような抵抗減少層10’’は、カソード層5よりも低いドーピング濃度を有するが、ドリフト層7よりは高い。そのようなnドープ抵抗減少層10’’は、抵抗減少層10’のように、つまり、上記の図8および9で説明したように、カソード層5のエッジだけに配置されても構わない。また、図10に示されるように、抵抗減少層10’’は、それがカソード層5を第1の層61から完全に分離するように、配置されても構わない。
【符号の説明】
【0035】
1…パワー半導体デバイス、100…従来技術のIGCT、10,10’,10’’…抵抗減少層、11…カソード面、12…アノード面、2…カソード電極、3…アノード電極、
4…ゲート電極、5…カソード層、6…ベース層、61…第1の層、610…第1の層深さ、615…第1の層の最大ドーピング濃度、63…第2の層、630…第2の総深さ、
635…第2の層の最大ドーピング濃度、7…ドリフト層、8…アノード層、9…バッファ層。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カソード面(cathode side)(11)、および、前記カソード面(11)の反対側に配置されたアノード面(anode side)(12)がある集積化ゲート転流型サイリスタ(1)であって、前記デバイス(1)は、異なる導電型の複数の層がある4層構造を具備してなり、前記4層構造は、ゲート電極(4)を介してターンオフすることができる、サイリスタの内部構造を規定していること、および、前記複数の層は、前記カソード面(11)上のカソード電極(2)と前記アノード面(12)上のアノード電極(3)との間に以下の順で配置されていること:
外側縁(lateral edge)によって囲まれた、中央領域がある第1導電型のカソード層(5)、前記カソード層(5)は前記カソード電極(2)と直接の電気的コンタクトにあること,
第2導電型のベース層(6),
前記第1導電型のドリフト層(7)、ここにおいて、前記ドリフト層(7)は前記カソード層(5)よりも低いドーピング濃度を有する,
前記アノード電極(3)と電気的コンタクトにある、前記第2導電型のアノード層(8)、
ここにおいて、前記ゲート電極(4)は前記カソード面(11)上に前記カソード電極(2)の横に配置され、そして、前記ゲート電極(4)はベース層(6)と電気的コンタクトにある,
ここにおいて、前記ベース層(6)は、前記カソード層(5)の前記中央領域に接触している、連続的な層としての、第1の深さに最大ドーピング濃度がある少なくとも1つの第1の層(61)を具備する,
前記第2導電型である、抵抗減少層(10,10’,10’’)、この中で前記カソード層(5)の前記外側縁と前記ベース層(6)との間の接合での抵抗が低減される、前記第2導電型の抵抗減少層(10,10’,10’’)は、前記第1の層(61)よりも高いドーピング濃度を有し、そして、前記第1の層(61)と前記カソード層(5)との間に配置され、そして、前記第1の層(61)のほうを向いている前記カソード層(5)の前記外側縁をカバーすることを特徴とする集積化ゲート転流型サイリスタ。
【請求項2】
請求項1の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記ベース層(6)は第2の深さに第2の最大ドーピング濃度がある連続的な層としての第2の層(63)を具備してなり、前記第2の層(63)は前記第1の拡散層(61)と前記ドリフト層(7)との間に配置され、前記第1の最大ドーピング濃度は前記第2の最大ドーピング濃度よりも高く、そして、前記第2の深さは前記第1の深さよりも大きいことを特徴とする。
【請求項3】
請求項2の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記第1および第2の層(61,63)は拡散層であることを特徴とする。
【請求項4】
請求項1−3のいずれかの集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記デバイスは、前記ドリフト層(7)と前記アノード層(8)との間に配置された、前記第1導電型のバッファ層(9)を具備してなり、前記バッファ層(9)は前記ドリフト層(7)よりも高い最大ドーピング濃度を有することを特徴とする。
【請求項5】
請求項1−4の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記抵抗減少層(10’)は前記第1の層(61)によって前記ゲート電極(4)から分離されていることを特徴とする。
【請求項6】
請求項5の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記カソード層(5)は、前記面(the plane)から突出しているか、または、前記面(the plane)の上方(above)に配置され、前記第1の層(61)は、前記面(the side)上に配置され、その上に前記カソード電極(2)は配置されていることを特徴とする。
【請求項7】
請求項1の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記抵抗減少層(10’)は、前記ゲート電極(4)の前記エッジと直接の電気的コンタクトにあることを特徴とする。
【請求項8】
請求項6の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記抵抗減少層(10’)は、前記ゲート電極(4)の前記エッジだけと直接の電気的コンタクトにあることを特徴とする。
【請求項9】
請求項6の集積化ゲート転流型サイリスタ(1)において、
前記抵抗減少層(10’)は、5×1017cm-3と1×1019cm-3との間の領域内のドーピング濃度を有し、そして、前記抵抗減少層(10’)は、前記ゲート電極(4)を前記第1の層(61)から完全に分離することを特徴とする。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公表番号】特表2013−515365(P2013−515365A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545222(P2012−545222)
【出願日】平成22年12月14日(2010.12.14)
【国際出願番号】PCT/EP2010/069590
【国際公開番号】WO2011/076613
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(505063441)アーベーベー・テヒノロギー・アーゲー (96)
【Fターム(参考)】