説明

パーソナルライフスタイルデバイス

【課題】パーソナルライフスタイルデバイスを提供する。
【解決手段】 パーソナルライフスタイルデバイス(PLD)は、通信モジュールと、メモリデバイスと、制御モジュールとを備える。通信モジュールは、ワイヤレスネットワークと通信する。メモリデバイスは、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を認証する認証情報と、PLDを利用して前記ライフスタイルサービスプロバイダに注文するライフスタイルサービスを含むプロフィールとを格納する。制御モジュールは、通信モジュールおよびメモリデバイスと通信して、認証情報に基づいてワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を自動的に確立させて、ライフスタイルサービスプロバイダからライフスタイルサービスの、プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取り、ライフスタイルサービスプロバイダにライフスタイルサービスの注文を選択的に送る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はワイヤレスネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術は消費者のライフスタイルに多大な影響を及ぼしてきた。例えば、人工衛星システムによって携帯電話システムの品質が向上し、使用範囲が拡大した。人工衛星はまた、地上放送に代わるものを実現することによって、テレビ/ラジオ放送に革命をもたらした。マルチメディア技術が進化したことによって、インターネットを介したビデオ会議が可能となり、ビジネスコストを削減するのに成功している。
【0003】
通信システムは、インタラクティブ型が増えてきている。テレビで見るべく映画をオンデマンドで注文することができる。テレビやインターネットで品物の広告を見ながらその品物を注文することもできる。インターネットで製品を販売するサプライヤーは、消費者の注文を追跡して、消費者に関連商品を宣伝することができる。さらに、消費者は自分の嗜好を特定してサプライヤーから選択的に情報を受信することができる。しかし、その情報を見て利益を享受するためには、消費者はインターネットにログオンする必要がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
パーソナルライフスタイルデバイス(PLD)は、ワイヤレスネットワークと通信する通信モジュールと、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を認証する認証情報と、PLDを利用して前記ライフスタイルサービスプロバイダに注文するライフスタイルサービスを含むプロフィールとを格納するメモリデバイスと、通信モジュールおよびメモリデバイスと通信して、認証情報を用いてワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を自動的に確立させて、ライフスタイルサービスプロバイダからライフスタイルサービスの、プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取り、ライフスタイルサービスプロバイダにライフスタイルサービスの注文を選択的に送る制御モジュールとを備える。
【0005】
他の特徴によると、通信モジュールは、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信する。
【0006】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、ユニキャストを表示する表示モジュールをさらに備える。
【0007】
他の特徴によると、当該PLDは、スピーカとマイクロフォンとを含み、前記制御モジュールと通信するオーディオモジュールをさらに備え、スピーカは、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方からPLDが受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成し、マイクロフォンは、受け取る音波に基づいて、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方にPLDが送るデータを生成する。
【0008】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、PLDに情報を入力するべく利用されるキーパッドモジュールをさらに備える。
【0009】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチするサーチエンジンをさらに備える。
【0010】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知する感知モジュールをさらに備える。注文は、メモリデバイスに格納される周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている。
【0011】
他の特徴によると、当該PLDは、複数の通信インターフェースを含み、制御モジュールと通信し、複数の通信インターフェースのうち1つを有する非ワイヤレスデバイスと通信するインターフェースモジュールをさらに備える。非ワイヤレスデバイスはPLDを介してワイヤレスネットワークと通信する。
【0012】
他の特徴によると、通信モジュールはワイヤレスネットワーク上のデバイスとピアツーピアで通信する。
【0013】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、ワイヤレスネットワークにオンラインの複数の人物のリストを自動的に表示する表示モジュールをさらに備える。
通信モジュールは、音声およびインスタントメッセージのうち一方を用いて複数の人物と通信する。
【0014】
他の特徴によると、当該PLDは、制御モジュールと通信し、ユーザの生体認証データを格納する生体認証モジュールをさらに備える。通信モジュールは、生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信する。
【0015】
さらに他の特徴によると、パーソナルライフスタイルを管理する方法は、ワイヤレスネットワークと通信することと、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダとの通信を認証する認証情報を格納することと、通信においてライフスタイルサービスプロバイダに注文されるライフスタイルサービスを含むプロフィールを格納することと、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に認証情報を自動的に通信することと、ライフスタイルサービスプロバイダからライフスタイルサービスの、プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取ることと、ライフスタイルサービスプロバイダにライフスタイルサービスの注文を選択的に送ることとを含む。
【0016】
他の特徴によると、当該方法は、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信することをさらに含む。
【0017】
他の特徴によると、当該方法は、ユニキャストを表示することをさらに含む。
【0018】
他の特徴によると、当該方法は、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方から受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成することと、音波に基づいて、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に送るデータを生成することとをさらに含む。
【0019】
他の特徴によると、当該方法は、プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチすることをさらに含む。
【0020】
他の特徴によると、当該方法は、周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知することをさらに含む。注文は、メモリデバイスに格納される周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている。
【0021】
他の特徴によると、当該方法は、非ワイヤレスデバイスと通信することをさらに含む。
【0022】
他の特徴によると、当該方法は、ワイヤレスネットワーク上のデバイスとピアツーピアで通信することをさらに含む。
【0023】
他の特徴によると、当該方法は、ワイヤレスネットワークにオンラインの複数の人物のリストを自動的に表示することと、音声およびインスタントメッセージのうち一方を用いて複数の人物と通信することとをさらに含む。
【0024】
他の特徴によると、当該方法は、ユーザの生体認証データを格納することと、生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信することとをさらに含む。
【0025】
さらに他の特徴によると、パーソナルライフスタイルデバイス(PLD)は、ワイヤレスネットワークと通信する通信手段と、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を認証する認証情報と、PLDを利用してライフスタイルサービスプロバイダに注文するライフスタイルサービスを含むプロフィールとを格納するメモリ手段と、通信手段およびメモリ手段と通信して、認証情報に基づいてワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方とPLDとの間の通信を自動的に確立させて、ライフスタイルサービスプロバイダからライフスタイルサービス用の、プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取り、ライフスタイルサービスプロバイダにライフスタイルサービスの注文を選択的に送る制御手段とを備える。
【0026】
他の特徴によると、通信手段は、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信する。
【0027】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、ユニキャストを表示する表示手段をさらに備える。
【0028】
他の特徴によると、当該PLDは、スピーカ手段とマイクロフォン手段とを含み、制御手段と通信するオーディオ手段をさらに備え、スピーカ手段は、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方からPLDが受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成し、マイクロフォン手段は、受け取る音波に基づいて、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方にPLDが送るデータを生成する。
【0029】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、PLDに情報を入力するキーパッド手段をさらに備える。
【0030】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチするサーチエンジン手段をさらに備える。
【0031】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、周囲温度、ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知する感知手段をさらに備える。注文は、メモリデバイスに格納される周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている。
【0032】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信するインターフェース手段であって、インターフェース手段を有する非ワイヤレスデバイスと通信するインターフェース手段をさらに備える。非ワイヤレスデバイスはPLDを介してワイヤレスネットワークと通信する。
【0033】
他の特徴によると、通信手段はワイヤレスネットワーク上のデバイスとピアツーピアで通信する。
【0034】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、ワイヤレスネットワークにオンラインの複数の人物のリストを自動的に表示する表示手段をさらに備える。通信手段は、音声およびインスタントメッセージのうち一方を用いて複数の人物と通信する。
【0035】
他の特徴によると、当該PLDは、制御手段と通信し、ユーザの生体認証データを格納する生体認証手段をさらに備える。通信手段は、生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信する。
【0036】
さらに他の特徴によると、パーソナルライフスタイルを管理するコンピュータ方法は、ワイヤレスネットワークと通信することと、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダとの通信を認証する認証情報を格納することと、通信においてライフスタイルサービスプロバイダに注文されるライフスタイルサービスを含むプロフィールを格納することと、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に認証情報を自動的に通信することと、ライフスタイルサービスプロバイダからライフスタイルサービスの、プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取ることと、ライフスタイルサービスプロバイダにライフスタイルサービスの注文を選択的に送ることとを含む。
【0037】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信することをさらに含む。
【0038】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、ユニキャストを表示することをさらに含む。
【0039】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方から受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成することと、音波に基づいて、ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に送るデータを生成することとをさらに含む。
【0040】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチすることをさらに含む。
【0041】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知することをさらに含む。注文は、メモリデバイスに格納される周囲温度、ユーザの体温、ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている。
【0042】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、非ワイヤレスデバイスと通信することをさらに含む。
【0043】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、ワイヤレスネットワーク上のデバイスとピアツーピアで通信することをさらに含む。
【0044】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、ワイヤレスネットワークにオンラインの複数の人物のリストを自動的に表示することと、音声およびインスタントメッセージのうち一方を用いて複数の人物と通信することとをさらに含む。
【0045】
他の特徴によると、当該コンピュータ方法は、ユーザの生体認証データを格納することと、生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信することとをさらに含む。
【0046】
さらに別の特徴によると、上述のシステムおよび方法は1以上のプロセッサが実行するコンピュータプログラムによって実施される。当該コンピュータプログラムは、例を挙げると、以下に限定されないが、メモリ、不揮発性データストレージおよび/またはその他の適切な有形の格納媒体等であるコンピュータ読み出し可能媒体に格納され得る。
【0047】
本発明は上記以外の分野でも応用することができ、それらの利用可能分野は以下の詳細な説明から明らかになる。詳細な説明および具体例は、本発明の好ましい実施形態を示すものであるが、例示を目的としたものに過ぎず本発明の範囲を限定するものではないと理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
詳細な説明と添付図面に基づいて本発明を十分に分かりやすく説明する。添付図面は以下の通りである。
【0049】
【図1】本発明に係るある環境下で動作するパーソナルライフスタイルデバイスを示す機能ブロック図である。
【0050】
【図2】本発明に係るパーソナルライフスタイルデバイスを示す機能ブロック図の一例である。
【0051】
【図3】本発明に係るパーソナルライフスタイルデバイスのアーキテクチャを示す機能ブロック図である。
【0052】
【図4】本発明に係るある環境下においてパーソナルライフスタイルデバイスを動作させる方法の一例を示すフローチャートである。
【0053】
【図5A】携帯電話を示す機能ブロック図である。
【0054】
【図5B】メディアプレーヤを示す機能ブロック図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
好ましい実施形態を以下で説明するが、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その用途または利用を限定するものでは決してない。本発明を明確に説明するべく、類似の構成要素を図中で指定する際には複数の図面にわたって同一の参照番号を使用する。本明細書で使用する場合、モジュール、回路および/またはデバイスという用語は、1以上のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用または群)およびメモリ、組み合わせ論理回路、および/または本明細書で記載する機能を提供する上記以外に適切な構成要素を指すものとする。本明細書で言及される場合、「A、BおよびCのうち少なくとも1つ」という表現は、論理演算(AまたはBまたはC)、非排他的論理ORを意味すると解釈されたい。尚、方法が含むステップは、本発明の原則を変更することなく、別の順序に従って実行され得る。
【0056】
図1は、環境90の一例におけるパーソナルライフスタイルデバイス100を示す。デバイス100は、1以上のワイヤレスローカルエリアネットワーク102−1、・・・、102−P(102と総称する)とセキュアに通信し得る。ネットワーク102は1以上のネットワークプロバイダが管理するとしてもよい。デバイス100は、ネットワーク102を介して、1以上のライフスタイルサービスプロバイダ104−1、・・・104−Q(104と総称する)と通信し得る。ライフスタイルサービスプロバイダ104は、店舗106、フランチャイズ108、ファーストフード店110などの食料/飲料サービス供給者等を含み得る。デバイス100は、衣料、食料、飲料等のサービスをライフスタイルサービスプロバイダ104に注文するべく利用され得る。
【0057】
逆に、ライフスタイルサービスプロバイダ104は、デバイス100において自身が提供するライフスタイルサービスに関するコンテキスト別情報を宣伝することができる。ライフスタイルサービスプロバイダ104は、ユーザの購入パターンなどのユーザの過去の行動のログに基づいて、このような宣伝を行い得る。ユーザの過去の行動のログは、ユーザプロフィールまたはユーザ行動ログとしてデバイス100に格納されているとしてもよい。
【0058】
デバイス100はさらに、株式市場112の株価、スポーツイベント114のスコアなどのイベントを監視できる。監視対象の株価、スポーツのチーム等もユーザプロフィールおよび/またはユーザログに基づいて決定され得る。デバイス100は、他にも、ワイヤレス通信機能を持たないデバイス116−1、・・・、116−R(116と総称)をワイヤレスネットワーク102と通信できるように構成するべく利用され得る。つまり、デバイス100は、ワイヤレスネットワーク102とワイヤレスインターフェースを備えていないデバイス116との間でブリッジのように利用され得る。
【0059】
デバイス100はさらに、家庭用ワイヤレスLAN(WLAN)122−1、・・・、122−S(122と総称)に含まれるTCP/IP対応デバイスを制御するリモートコントローラとして使用され得る。TCP/IP対応デバイスは、テレビ124、iPOD126等を含み得る。デバイス100はさらに、位置に関係なくピアツーピアモードで他のデバイスと直接通信するべく利用され得る。例えば、デバイス100は音声とインスタントメッセンジャー(IM)を利用してチャットを行うべく使用され得る。
【0060】
デバイス100はさらに、ユーザに関する生体動態を監視するべく利用され得る。このような動態には、体温、心拍数等が含まれ得る。デバイス100はさらに、ユーザの生体認証データを格納するべく利用され得る。生体認証データは、指紋、目のスキャン等が含まれ得る。生体認証データは識別/認証に用いられ得る。このため、デバイス100は無線識別(RFID)アプリケーションにおいてアクティブタグとして利用され得る。想像し得るように、デバイス100は多くの異なるアプリケーションで利用され得る、多用途で、規模の調整が可能で、且つ多機能なデバイスである。
【0061】
図2は、ワイヤレスパーソナルライフスタイルデバイス100のハードウェア構成を示す。デバイス100は、メモリモジュール130、ユーザインターフェースモジュール140、ワイヤレスモジュール150、ホストインターフェースモジュール160および制御モジュール170を備える。
【0062】
メモリモジュール130は、RAM(ランダムアクセスメモリ)モジュール132とROM(リードオンリーメモリ)モジュール134とを有する。メモリモジュール130は揮発性であってもよいし不揮発性であってもよい。メモリモジュール130は、集積回路および/または光学もしくは磁気ディスクドライブによって実現され得る。デバイス100は、メモリモジュール130に、ユーザプロフィール、ネットワークアクセス用の事前認証のような情報、ユーザの生体動態等を格納し得る。
【0063】
ユーザインターフェースモジュール140は、デバイス100の表示モジュール144に表示されるスクリーン上のメニューをユーザに検索させ得るキーパッドモジュール142を有する。キーパッドモジュール142はライフスタイルサービスプロバイダ104にライフスタイルサービスを注文するべく利用され得る。表示モジュール144は、メニュー選択、ネットワーク102の利用可能性、ライフスタイルサービスプロバイダ104に関する情報などを表示する、LCDパネル、プラズマディスプレイ等を含み得る。テキスト、グラフィクス、アイコン等によって表示されるとしてもよい。
【0064】
ユーザインターフェースモジュール140は、オーディオモジュール146をさらに有する。オーディオモジュール146は、ユーザが聞いたり話したりできるようにスピーカーおよびマイクロフォンを有する。ユーザインターフェースモジュール140はさらに、周囲温度およびユーザの生体動態(例えば、体温、心拍数など)を感知するべく利用され得る感知モジュール147を有する。ユーザインターフェースモジュール140はさらに、身元確認または身元認証のために指紋や目のスキャンなどのユーザの生体認証データを感知して送るべく利用され得る生体認証モジュール148を有する。
【0065】
ユーザインターフェースモジュール140により、ユーザはネットワーク102上でデバイス100を利用することができる。例えば、ユーザインターフェースモジュール140によって、ユーザはライフスタイルサービスプロバイダ104、非ワイヤレスデバイス116、家庭用WLAN122等と対話することができる。想到し得るように、ユーザインターフェースモジュール140にインターフェースを追加で組み込むことも可能である。
【0066】
ワイヤレスモジュール150は、メディアアクセスコントローラ(MAC)モジュール152、ベースバンドプロセス(BBP)モジュール154、無線(RF)トランシーバモジュール156、およびRFアンテナ158を有する。ワイヤレスモジュール150によって、デバイス100はネットワーク102と通信できるようになる。ワイヤレスモジュール150は1以上のIEEE規格に準拠しているとしてもよい。そのようなIEEE規格の例を挙げると、802.11、802.11(a)、802.11(b)、802.11(g)、802.11(h)、802.11(n)、802.16および802.20規格で、これらの規格は参照によりすべて本願に組み込まれる。
【0067】
ホストインターフェースモジュール160は、イーサネットモジュール162、赤外線モジュール164、USBモジュール166、RS−232モジュール168等のようなインターフェースモジュールを有する。これらのインターフェースモジュールによって、デバイス100は、ワイヤレスインターフェース以外のインターフェースを利用する非ワイヤレスデバイス116と通信できるようになる。例えば、デバイス100はUSBモジュール166を用いることによってUSBポートを持つレーザープリンタと通信することができる。想到し得るように、ホストインターフェースモジュール160には追加でインターフェースを組み込むとしてもよい。
【0068】
制御モジュール170はデバイス100の動作を制御する。具体的には、制御モジュール170は、メモリモジュール130と、ユーザインターフェースモジュール140と、ワイヤレスモジュール150と、ホストインターフェースモジュール160との間でのハンドシェイキング(コマンドおよびデータのやり取り)を制御する。制御モジュール170はコンピュータプログラム(ソフトウェアおよび/またはファームウェア)を含み、当該コンピュータプログラムによってデバイス100はライフスタイルサービスプロバイダ104と家庭用WLAN124等と通信できるようになる。
【0069】
デバイス100は、ユーザがワイヤレス「ホットスポット」に入ると、1以上のネットワーク102の存在を検出することができる。具体的には、デバイス100は、1以上のネットワーク102に対して選択、参加、および離脱をシームレス且つセキュアに行うことができる。デバイス100によってユーザは1以上のネットワーク102および1以上のライフスタイルサービスプロバイダ104にアクセスできるようになる。ユーザは、ネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104にオンデマンドにアクセスできるとしてもよいし、または選択されたネットワーク102および選択されたライフスタイルサービスプロバイダ104にアクセスするようデバイス100を予め設定することもできる。
【0070】
選択されたネットワーク102および選択されたライフスタイルサービスプロバイダ104にアクセスするようデバイスを予め設定する場合、選択されたネットワーク102および選択されたライフスタイルサービスプロバイダ104にアクセスする時にユーザを認証する個人の身元または認証情報はメモリモジュール130に格納されている。デバイス100は、選択されたネットワーク102および選択されたライフスタイルサービスプロバイダ104を検出すると、選択されたネットワーク102および選択されたライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト/リモートサーバと認証情報を自動的に交換する。
【0071】
具体的には、ユーザがホットスポットに入ると、デバイス100は利用可能なネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104の存在を検出して、表示モジュール144上に対応するアイコンを表示することによってそれらの存在を示す。検出したネットワーク102および検出したライフスタイルサービスプロバイダ104を利用するようにユーザがデバイス100を予め設定しておいた場合には、デバイス100は格納された認証情報を用いてネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104のホスト/サーバに自動的にログインする。ライフスタイルサービスプロバイダ104の販売場所でユーザが好んでいるライフスタイルサービスが自動的に表示モジュール144に現れる。
【0072】
例えば、ユーザがファーストフード店110に入ると、その店でユーザが過去に注文した内容に基づいてユーザの好物の食事が表示モジュール144に現れる。ユーザは単に、キーパッドモジュール142を用いて表示モジュール144のメニューから「はい」を選択するだけですむとしてもよい。ユーザが「はい」を選択すると、デバイス100はライフスタイルサービスの注文を送信し、その注文は販売場所で受け取られるのを待つばかりとなる。ユーザは、デバイス100において、1以上のライフスタイルサービスプロバイダ104が提供する1以上のライフスタイルサービスを予め設定しておくことができる。例えば、ユーザは、コーヒーショップでの好みの飲料、本屋での好みの本のカテゴリー、好みの種類の衣料などを予め設定しておくことができる。
【0073】
さらに、感知モジュール147が感知する周囲温度およびユーザの体温に応じて、デバイス100は、ユーザが好む温かいまたは冷たい食事/飲料を表示モジュール144に表示できる。同様に、デバイス100は、ユーザが衣料店106のホットスポットに入る場合には、周囲温度に適し得る好みの衣料を表示モジュール144に表示することができる。
【0074】
デバイス100は、購入パターンなどのユーザの行動を、追跡、格納およびキャッシュすることができる。行動データは、メモリモジュール130にユーザプロフィールとして格納される。ライフスタイルサービスプロバイダ104は、ユーザがライフスタイルサービスプロバイダ104のホットスポットに入ると、ユーザプロフィールに基づき、コンテキスト依存情報およびコンテキスト別情報をユーザに選択的に提供できる。
【0075】
例えば、ユーザが衣料店106のホットスポットに入ると、衣料店106はその店106の衣料品でユーザが好むものの広告を表示モジュール144に即座に表示することができる。この広告は、音声および/または映像を流すことを含み得る。その衣料品は別の店106でユーザが好むものに類似しているとしてもよい。デバイス100のこの特徴は地理的にトランスペアレントである。つまり、この特徴は、ライフスタイルサービスプロバイダ104の位置には関係ない。ユーザの購入パターンを追跡して、ユーザの購入パターンに基づいて広告を表示することによって、ライフスタイルサービスプロバイダ104の売上を増やすことができる。また、このような特徴によって、ユーザにとって買い物が便利で効率の良いものになり得る。
【0076】
デバイス100は、モジュール144を用いて情報を表示することに代えて、またはモジュール144を用いて情報を表示することに加えて、オーディオモジュール146を用いてネットワーク102および/またはライフスタイルサービスプロバイダ104から受け取った情報をユーザに伝えることができる。例えば、ユーザがファーストフード店110に入ると、その店でユーザが過去に注文した内容に基づいてユーザの好みの食事が、表示モジュール144に表示されることに代えて、または表示モジュール144に表示されることに加えて、オーディオモジュール146によってアナウンスされるとしてもよい。
【0077】
ユーザはさらに、オーディオモジュール146を利用して、ボイスコマンドでデバイス100に情報を入力することができる。例えば、ユーザは、キーパッドモジュール142を用いて表示モジュール144のメニューから「はい」を選択する代わりに、ライフスタイルサービスプロバイダ104から受け取ったライフスタイルサービスのボイスプロンプトに応じて「はい」と言うだけですむとしてもよい。ユーザが「はい」と言うと、デバイス100はライフスタイルサービスの注文を送信して、当該注文は販売箇所で受け取られるのを待つばかりとなる。
【0078】
デバイス100はサーチエンジンソフトウェアを含む。サーチエンジンは、キャッシュされているプロフィールに基づいてメタキーを利用する。サーチエンジンは、ユーザが好む選択によく一致している、食事または飲料などのライフスタイルサービスを特定するべく利用され得る。サーチに用いられるコンテキストは、ネットワークの種類(例えば、ネットワーク102のうちの1つ)、ライフスタイルサービスプロバイダ104、およびライフスタイルサービスプロバイダ104が提供するライフスタイルサービス(例えば、食事または飲料の種類)に関するユーザの過去の好みであってよい。
【0079】
デバイス100のコンテキスト依存サーチ機能は、ユーザが外国を旅行している場合に非常に役に立つ。例えば、ユーザは、母国では入手可能だが外国では入手不可能である好みのライフスタイルサービスを所望することがある。サーチエンジンは、ユーザが好む選択によく一致するライフスタイルサービスを提供するライフスタイルサービスプロバイダをその旅行先で見つけるべく利用し得る。
【0080】
デバイス100はさらに、イベントを監視/追跡するべく用いられ得る。イベントに関する情報は表示モジュール144で流すことができる。例えば、ユーザは、興味を持っている株、インターネットオークション、スポーツ選手、スポーツチーム等の動向を監視するようにデバイス100を予め設定することができる。デバイス100は、表示モジュール144に、株価、オークション価格、スポーツ選手および/またはスポーツチームの成績等を表示することができる。ユーザは、表示モジュール144が所望の価格を示せば、キーパッドモジュール142を用いて株を取引することができ、オークションで品物を取引することができる。
【0081】
デバイス100は、ワイヤレス通信機能を持たないデバイス116をワイヤレスネットワーク102と通信できるデバイスに変換するべく利用され得る。デバイス100はホストインターフェースモジュール160のインターフェースを利用してデバイス116と通信しており、デバイス116は逆にデバイス100のワイヤレスインターフェースを利用してネットワーク102と通信している。例えば、デバイス100はUSBモジュール166を利用することでUSBインターフェースを持つカメラ118と通信することができ、カメラ118はデバイス100のワイヤレス通信モジュール150を利用することでネットワーク102と通信することができる。
【0082】
同様に、イーサネットモジュール162を用いることで、デバイス100を、スタンドアローンなPC120または有線LANの一部であるPCのイーサネットポートに接続することができる。デバイス100のワイヤレス通信モジュール150によって、PC120はネットワーク120と通信することができるようになる。メモリモジュール130に格納される認証情報によって、PC120のユーザの身元が自動的に確認され、PC120はネットワーク102と通信することができるようになる。このように、デバイス100は、デバイス116とネットワーク102との間でデータ転送を行うべく利用され得る。
【0083】
デバイス100の身元確認機能は、ほかの多くのアプリケーションで役立つ。例えば、デバイス100が写真店に接続されると、写真店ではデバイス100に格納されている認証情報に基づきユーザの身元を自動的に認識しユーザの好みの写真を取り出す。
【0084】
デバイス100はさらに、様々なRFIDアプリケーションにおいてアクティブタグとして利用され得る。例えば、ユーザはセキュリティチェックポイントを単に歩いて通り過ぎるだけでよい。セキュリティチェックポイントでは、デバイス100がセキュリティ会社のホスト/サーバにユーザの生体認証データを自動的に送信する。ホスト/サーバが生体認証データを検証してユーザのアクセスを許可または拒否するとしてもよい。同様に、デバイス100は、ユーザが商品を購入して店を出るときに自動的にクレジットカードで支払いをするように利用され得る。
【0085】
ユーザはさらに、デバイス100を用いてネットワーク102上の他のユーザとチャットすることができる。デバイス100は、「友達リスト」つまりネットワーク102にオンライン中のユーザのリストを自動的に検出して表示することができる。ユーザはキーパッドモジュール142を用いてリストから相手を選び、選んだ相手とチャットすることができる。チャットはオーディオモジュール146を用いて音声で行うことができる。それに代えて、チャットはインスタントメッセンジャー(IM)を利用して行うタイプのものであってもよい。
【0086】
図3は、制御モジュール170が利用するコンピュータプログラム(ソフトウェアおよび/またはファームウェア)のアーキテクチャの概略200を示す。該コンピュータプログラムは、制御モジュール170に格納されているとしてもよいし、および/またはメモリモジュール130に格納されているとしてもよい。制御モジュール170は該コンピュータプログラムを実行するプロセッサ171を含む。
【0087】
該コンピュータプログラムは、制御プログラム172、ネットワークプログラム173、サーチエンジン174および1以上のクライアントサービス178を含む。プロセッサ171は、制御プログラム172を実行してデバイス100の動作を制御する。具体的には、制御プログラム172は、メモリモジュール130と、ユーザインターフェースモジュール140と、ワイヤレスモジュール150と、ホストインターフェースモジュール160との間でのハンドシェイキング、つまりコマンドおよびデータのやり取りを管理する。制御プログラム172はデバイス100が送受信する情報を処理する。
【0088】
ネットワークプログラム173によって、デバイス100はライフスタイルサービスプロバイダ104、家庭用WLAN122等と通信することができるようになる。ネットワークプログラム173は、デバイス100のハードウェア層(モジュール130、140、150、160および170)をトランスポート層(第2層)へとインターフェースするメディアアクセス制御(MAC)層180を含む。ネットワークプログラム173のトランスポート層は、TCP/IP182ならびにUDP(ユーザデータグラムプロトコル)およびRTP(リアルタイムプロトコル)184等を含む。
【0089】
ネットワークプログラム173のアプリケーション層はサプリカント186を含む。サプリカント186は、ネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト/サーバ210のLANサービスへのアクセスを要求する。サプリカント186はさらに、ネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト/サーバ210からの要求に応答する。
【0090】
クライアントサービス174は、ネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104のプロバイダによって提供される。クライアントサービス174によって、デバイス100はネットワーク102およびライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト/サーバ210と通信できるようになる。
【0091】
リモートホスト/サーバ210は、デバイス100が送信するデータを受信すると共にデバイス100にデータを送信するコンピュータプログラムを含む。具体的には、リモートホスト/サーバ210で実行されるコンピュータプログラムは、デバイス100のユーザの認証情報を検証するなどのタスクを実行したり、ユーザが発行した注文を処理したり、ユーザに広告を送る等の動作を行う。
【0092】
サーチエンジン176は、外国でライフスタイルサービスを見つけるなどのコンテキスト別サーチをオンデマンドで実行する。サーチエンジン176は、メモリモジュール130に格納されるユーザプロフィールまたはユーザログを用いてサーチを実行する。
【0093】
図4は、ある環境下においてパーソナルライフスタイルデバイス100を操作する方法300の一例を示す図である。この方法300はステップ302から開始される。ステップ304において、デバイス100は、ネットワークを感知するかどうかを判断する。感知しない場合、方法300はステップ302に戻る。ネットワークを感知すると、ステップ305において、デバイス100は、ユーザ(デバイス100の所有者)がネットワークに申し込んでいるかどうかを判断する。申し込んでいない場合、方法300はステップ302に戻る。申し込んでいる場合、ステップ306において、デバイス100は自動的にユーザのログイン情報をネットワークのリモートホスト210に送信する。リモートホスト210はログイン情報を検証してログインが成功したかどうかを示すメッセージをデバイス100に送信する。このメッセージに基づいて、ステップ308で、デバイス100は、ログインが成功したかどうかを判断する。ログインが失敗の場合、方法はステップ302に戻る。
【0094】
ログインが成功した場合、ステップ310において、デバイス100は、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)102のリモートホスト210にログインしたか、ライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト210にログインしたかを判断する。WLAN102にログインした場合、ステップ312において、ユーザはWLAN102にアクセスしてインターネットのような分散通信システムに関連付けられる機能を実行することができる。例えば、ユーザは、インスタントメッセージの送信、電子メールへのアクセス、株取引、ライフスタイルサービスプロバイダの検索、および/または他の動作を実行することができる。ステップ316において、ユーザは、WLAN102でさらに動作を実行するかどうかを判断する。さらに動作を実行する場合、ステップ312を繰り返す。これ以上動作を実行しない場合、方法300はステップ302に戻る。
【0095】
一方、ライフスタイルサービスプロバイダ104のリモートホスト210にデバイス100のユーザがログインしている場合、ステップ318において、デバイス100はリモートホスト210から、ユーザプロフィールの送信要求を自動的に受け取る。ステップ320において、デバイス100はユーザプロフィールを送信することで自動的に要求に応答する。ステップ322において、デバイス100は、ライフスタイルサービスプロバイダ104が提供するライフスタイルサービスについてリモートホスト210から提案を自動的に受け取る。
【0096】
ステップ324において、ユーザは、提案が広告であるか好みのサービスを購入するためのプロンプトであるかを判断する。提案が広告である場合、ユーザは提案を読むとしてもよいし、および/または、提案を無視してもよい。そして方法はステップ302に戻る。提案が好みのサービスに関するプロンプトである場合、ステップ326において、ユーザはサービスを購入するかどうか決めるとしてもよい。
【0097】
提案されたサービスを購入しないとユーザが決めた場合、方法はステップ302に戻る。ユーザがサービスを注文する場合、ステップ326において、デバイス100はリモートホスト210に注文を送信する。リモートホストは、事前に認可されたユーザの銀行口座から適切な金額の転送を試みることによって、注文を処理する。リモートホスト210は、注文の処理が成功したかどうかを示すメッセージをデバイス100に送信する。リモートホスト210はさらに、注文の処理が成功した場合には、デバイス100が位置している販売場所で注文を発行する。デバイス100で受信したメッセージを参照して、ステップ328で、ユーザは注文した内容が準備できたかどうかを判断する。準備できていない場合、方法はステップ302に戻る。準備できている場合、ステップ330において、ユーザは注文内容を受け取り、方法はステップ302に戻る。
【0098】
図5A乃至図5Bは本発明の様々な実施例を示す。図5Aを参照すると、本発明は携帯電話用アンテナ451を含み得る携帯電話450において実現され得る。本発明は、図5Aでは一般的に452と示す信号処理回路および/または制御回路、WLANインターフェース、携帯電話450の大容量データストレージ、および/または電源453において実現されるとしてもよい。実施形態によっては、携帯電話450は、マイクロフォン456、スピーカおよび/または音声出力ジャックなどの音声出力458、ディスプレイ460、および/または、キーパッド、ポインティングデバイス、音声起動デバイスおよび/またはそれ以外の入力デバイスである入力デバイス462を備える。携帯電話450の信号処理回路および/または制御回路452および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、その他の携帯電話機能を実施するとしてもよい。
【0099】
携帯電話450は、光学ストレージデバイスおよび/または磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVD))などの、不揮発にデータを格納する大容量データストレージ464と通信し得る。HDDは、直径が約1.8´´未満のプラッタを1以上含むミニHDDであってもよい。携帯電話450は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ466に接続され得る。携帯電話450はまた、WLANネットワークインターフェース468を介したWLANとの接続をサポートし得る。
【0100】
図5Bを参照すると、本発明はメディアプレーヤ500において実現され得る。本発明は、図5Bでは一般的に504で示される信号処理回路および/または制御回路、WLANインターフェース、メディアプレーヤ500の大容量データストレージ、および/または電源503において実現されるとしてもよい。実施形態によっては、メディアプレーヤ500は、ディスプレイ507および/またはキーパッド、タッチパッド等のユーザ入力508を有する。実施形態によっては、メディアプレーヤ500は、ディスプレイ507および/またはユーザ入力508を介して、メニュー、ドロップダウンメニュー、アイコンおよび/またはポイントアンドクリックインターフェースを通常使用するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を利用し得る。メディアプレーヤ500はさらに、スピーカおよび/または音声出力ジャックなどの音声出力509を有する。メディアプレーヤ500の信号処理および/または制御回路504および/またはその他の回路(不図示)は、データを処理し、符号化および/または暗号化を行って、演算を実施し、データをフォーマットし、および/または、その他のメディアプレーヤ機能を実施するとしてもよい。
【0101】
メディアプレーヤ500は、圧縮オーディオおよび/またはビデオコンテンツなどのデータを不揮発に格納する大容量データストレージ510と通信し得る。実施例によっては、圧縮オーディオファイルは、MP3フォーマットまたはそれ以外の適切な圧縮オーディオおよび/またはビデオフォーマットに準拠したファイルを含む。大容量データストレージは、光学ストレージデバイスおよび/または磁気ストレージデバイス(例えば、ハードディスクドライブ(HDD)および/またはDVD))を含み得る。HDDは、直径が約1.8´´未満のプラッタを1以上含むミニHDDであってもよい。メディアプレーヤ500は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの低レイテンシ不揮発性メモリおよび/またはそれ以外の適切な電子データストレージなどであるメモリ514に接続され得る。メディアプレーヤ500はまた、WLANネットワークインターフェース516を介したWLANとの接続をサポートし得る。上記以外の実施例も検討中である。
【0102】
当業者であれば、以上の説明に基づき、本発明の広義の教示が様々な形態によって実施し得ることに想到し得る。このため、本発明は具体的な例を挙げて説明してきたが、本願の添付図面、明細書および請求項から当業者にはほかの変形が明らかであるので、本発明の真の範囲はそれらの具体例に限定されるべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルライフスタイルデバイス(PLD)であって、
ワイヤレスネットワークと通信する通信モジュールと、
前記ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方と前記PLDとの間の通信を認証する認証情報と、前記PLDを利用して前記ライフスタイルサービスプロバイダに注文するライフスタイルサービスを含むプロフィールとを格納するメモリデバイスと、
前記通信モジュールおよび前記メモリデバイスと通信して、前記認証情報を用いて前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方と前記PLDとの間の通信を自動的に確立させて、前記ライフスタイルサービスプロバイダから前記ライフスタイルサービスの、前記プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取り、前記ライフスタイルサービスプロバイダに前記ライフスタイルサービスの注文を選択的に送る制御モジュールと
を備えるPLD。
【請求項2】
前記通信モジュールは、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信する
請求項1に記載のPLD。
【請求項3】
前記制御モジュールと通信し、前記ユニキャストを表示する表示モジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項4】
スピーカとマイクロフォンとを含み、前記制御モジュールと通信するオーディオモジュールをさらに備え、
前記スピーカは、前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方から前記PLDが受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成し、
前記マイクロフォンは、受け取る音波に基づいて、前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に前記PLDが送るデータを生成する
請求項1に記載のPLD。
【請求項5】
前記制御モジュールと通信し、前記PLDに情報を入力するべく利用されるキーパッドモジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項6】
前記制御モジュールと通信し、前記プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチするサーチエンジン
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項7】
前記制御モジュールと通信し、周囲温度、ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知する感知モジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項8】
前記注文は、前記メモリデバイスに格納される前記周囲温度、前記ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている
請求項7に記載のPLD。
【請求項9】
複数の通信インターフェースを含み、前記制御モジュールと通信し、前記複数の通信インターフェースのうち1つを有する非ワイヤレスデバイスと通信するインターフェースモジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項10】
前記非ワイヤレスデバイスは前記PLDを介して前記ワイヤレスネットワークと通信する
請求項9に記載のPLD。
【請求項11】
前記通信モジュールはワイヤレスネットワークを介してデバイスとピアツーピアで通信する
請求項1に記載のPLD。
【請求項12】
前記制御モジュールと通信し、前記ワイヤレスネットワークにオンラインの他の複数のユーザのリストを自動的に表示する表示モジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項13】
前記通信モジュールは、音声およびインスタントメッセージのうち少なくとも一方を用いて前記複数のユーザと通信する
請求項12に記載のPLD。
【請求項14】
前記制御モジュールと通信し、ユーザの生体認証データを格納する生体認証モジュール
をさらに備える、請求項1に記載のPLD。
【請求項15】
前記通信モジュールは、前記生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信する
請求項14に記載のPLD。
【請求項16】
パーソナルライフスタイルを管理する方法であって、
ワイヤレスネットワークと通信することと、
前記ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダとの通信を認証する認証情報を格納することと、
前記通信において前記ライフスタイルサービスプロバイダに注文されるライフスタイルサービスを含むプロフィールを格納することと、
前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に前記認証情報を自動的に通信することと、
前記ライフスタイルサービスプロバイダから前記ライフスタイルサービスの、前記プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取ることと、
前記ライフスタイルサービスプロバイダに前記ライフスタイルサービスの注文を選択的に送ることと
を含む方法。
【請求項17】
複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ユニキャストを表示すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方から受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成することと、
音波に基づいて、前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に送るデータを生成することと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチすること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
周囲温度、ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記注文は、前記メモリデバイスに格納される前記周囲温度、前記ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
非ワイヤレスデバイスと選択的に通信すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
ワイヤレスネットワークを介してデバイスとピアツーピアで通信すること
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記ワイヤレスネットワークにオンラインの複数のユーザのリストを自動的に表示することと、
音声およびインスタントメッセージのうち少なくとも一方を用いて前記複数のユーザと通信することと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
ユーザの生体認証データを格納することと、
前記生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信することと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項27】
パーソナルライフスタイルデバイス(PLD)であって、
ワイヤレスネットワークと通信する通信手段と、
前記ワイヤレスネットワークおよびライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方と前記PLDとの間の通信を認証する認証情報と、前記PLDを利用して前記ライフスタイルサービスプロバイダに注文するライフスタイルサービスを含むプロフィールとを格納するメモリ手段と、
前記通信手段および前記メモリ手段と通信して、前記認証情報に基づいて前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方と前記PLDとの間の通信を自動的に確立させて、前記ライフスタイルサービスプロバイダから前記ライフスタイルサービスの、前記プロフィールに選択的に基づいている、ユニキャストを自動的に受け取り、前記ライフスタイルサービスプロバイダに前記ライフスタイルサービスの注文を選択的に送る制御手段と
を備えるPLD。
【請求項28】
前記通信手段は、複数のワイヤレスネットワークおよび複数のライフスタイルサービスプロバイダと通信する
請求項27に記載のPLD。
【請求項29】
前記制御手段と通信し、前記ユニキャストを表示する表示手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項30】
スピーカ手段とマイクロフォン手段とを含み、前記制御手段と通信するオーディオ手段をさらに備え、
前記スピーカ手段は、前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方から前記PLDが受け取るデータに基づいて、可聴音波を生成し、
前記マイクロフォン手段は、受け取る音波に基づいて、前記ワイヤレスネットワークおよび前記ライフスタイルサービスプロバイダのうち少なくとも一方に前記PLDが送るデータを生成する
請求項27に記載のPLD。
【請求項31】
前記制御手段と通信し、前記PLDに情報を入力するキーパッド手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項32】
前記制御手段と通信し、前記プロフィールに基づいて、ライフスタイルサービスプロバイダが提供するライフスタイルサービスをサーチするサーチエンジン手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項33】
前記制御手段と通信し、周囲温度、ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち少なくとも1つを含むデータを感知する感知手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項34】
前記注文は、前記メモリデバイスに格納される前記周囲温度、前記ユーザの体温、前記ユーザの心拍数のうち1つに選択的に基づいている
請求項33に記載のPLD。
【請求項35】
前記制御手段と通信するインターフェース手段であって、前記インターフェース手段を有する非ワイヤレスデバイスと通信するインターフェース手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項36】
前記非ワイヤレスデバイスは前記PLDを介して前記ワイヤレスネットワークと通信する
請求項35に記載のPLD。
【請求項37】
前記通信手段はワイヤレスネットワークを介して別のデバイスとピアツーピアで通信する
請求項27に記載のPLD。
【請求項38】
前記制御手段と通信し、前記ワイヤレスネットワークにオンラインの複数のユーザのリストを自動的に表示する表示手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項39】
前記通信手段は、音声およびインスタントメッセージのうち少なくとも一方を用いて前記複数のユーザと通信する
請求項37に記載のPLD。
【請求項40】
前記制御手段と通信し、ユーザの生体認証データを格納する生体認証手段
をさらに備える、請求項27に記載のPLD。
【請求項41】
前記通信手段は、前記生体認証データに基づいて、無線識別(RFID)システムと通信する
請求項40に記載のPLD。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【公表番号】特表2009−529293(P2009−529293A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558339(P2008−558339)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005620
【国際公開番号】WO2007/103330
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(502188642)マーベル ワールド トレード リミテッド (302)
【Fターム(参考)】