説明

ヒドロキシアルキル置換イミダゾキノリン化合物および方法

動物において並びにウイルス性疾患及び腫瘍性疾患を含めた疾患の処置においてIFN−αの生合成を優先的に誘導するための、2位にヒドロキシメチル又はヒドロキシエチル基を、7位にアリール又はヘテロアリール基を有する特定のイミダゾキノリン類、それらの化合物を含有する薬学的組成物、中間体、並びに免疫調節剤としてこれらの化合物を調製する方法及び使用する方法が開示される。


式中、R、R、G、G、及びnは本明細書に定義する通りである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本明細書に参考文献として組み入れられる、2005年2月23日に出願された米国仮出願番号60/655495号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
特定の化合物は免疫反応調節剤(IRM)として有用であり、そのために種々の疾患の処置に有用であることが明らかとなっている。しかし、サイトカインの生合成又はその他の手段の誘導によって免疫反応を調節する能力を有する化合物は、依然として注目されており、必要とされている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、動物におけるインターフェロン(α)(IFN−α)の生合成を優先的に誘導する新しい分類の化合物を提供する。このような化合物は、以下の化学式I、II及びIIIに基づくものであり:
【0004】
【化12】

式中、R、R、G、G、及びnは以下に定義する通りである。
【0005】
驚くべきことに、本発明の2−(ヒドロキシアルキル)置換化合物によって誘導されるTNF−αの量は、2位にアルキル又はアルキルエーテル置換基を有する、密接に関連した類似体によって誘導されるTNF−αの量より実質的に少ないにもかかわらず、本発明の化合物はIFN−αの生合成を誘導する能力を保持することが現在見出だされている。例えば、以下の図1及び図2を参照されたい。誘導されるTNF−αの量の減少は、試験濃度の広い範囲にわたって確認されている。幾つかの実施形態において、本発明の化合物によって誘導されるTNF−αの量は、2位にアルキル又はアルキルエーテル置換基を有する類似体によって誘導されるTNF−αの量より少なくとも2倍少ない。他の実施形態において、本発明の化合物によって誘導されるTNF−αの量は、2位にアルキル又はアルキルエーテル置換基を有する類似体によって誘導されるTNF−αの量より少なくとも3倍少ない。更に他の実施形態において、本発明の化合物によって誘導されるTNF−αの量は、2位にアルキル又はアルキルエーテル置換基を有する類似体によって誘導されるTNF−αの量より少なくとも4倍少ない。
【0006】
本明細書で使用される「TNF−αの量が実質的に少ない」は、本明細書に記載の方法を使用して測定される最大TNF−α反応の少なくとも2倍の減少が見られることを意味する。
【0007】
化学式I、II及びIIIの化合物又は塩は、インターフェロン−αを優先的に誘導することで、炎症誘発性サイトカイン(例えば、TNF−α)をも誘導する化合物、又はより高いレベルで炎症誘発性サイトカインを誘導する化合物を上回る利点をもたらす能力を有することから、免疫反応調節剤として特に有用である。
【0008】
本明細書に記載の試験方法に従って試験を行うと、化合物は、優先的にIFN−αを誘導し、IFN−α誘導の最小有効濃度は、TNF−α誘導の最小有効濃度より低いと言われている。幾つかの実施形態において、IFN−α誘導の最小有効濃度は、TNF−α誘導の最小有効濃度より少なくとも3倍低い。幾つかの実施形態において、IFN−α誘導の最小有効濃度は、TNF−α誘導の最小有効濃度より少なくとも6倍低い。他の実施形態において、IFN−α誘導の最小有効濃度は、TNF−α誘導の最小有効濃度より少なくとも9倍低い。幾つかの実施形態において、本明細書に記載の試験方法に従って試験を行うと、本発明の化合物によって誘導されるTNF−αの量は、試験方法におけるTNF−αのバックグラウンドレベルであるか、それ以下である。
【0009】
本発明は更に、化学式I、II及び/又はIIIの化合物又は塩の有効量を含有する薬学的組成物も提供すると共に、化学式I、II及び/又はIIIの化合物、又は化学式I、II及び/又はIIIの化合物又は塩の有効量を含有する薬学的組成物を動物に投与することによって、動物におけるIFN−αの生合成を優先的に誘導し、動物におけるウイルス感染又は疾患性疾患を処置する及び/又は腫瘍性疾患を処置する方法も提供する。
【0010】
加えて、化学式I、II及びIII及び中間Iの合成において有用な、これらの化合物の合成方法が提供される。
【0011】
本明細書で使用される冠詞「a」、「an」、「the」、並びに「少なくとも1つ」及び「1つ以上」は交換可能に使用される。
【0012】
「含む」という用語及びその変形は、これらの用語が本明細書及び特許請求の範囲に記載される限定的な意味することはない。
【0013】
本発明の前記の要約は、本発明の開示された各実施形態又はあらゆる実施を説明するものとして意図されない。以下の説明は、例示的実施形態を更に具体的に例示する。本明細書内の幾つかの箇所では、種々に組み合わせて使用することができる実施例の一覧を通じて目安が示される。何れの場合にも、記載した一覧は、単に代表的な群となるだけであり、排他的な一覧として解釈してはならない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明は、以下の化学式I、II及びIIIの化合物であって:
【0015】
【化13】

式中、R、R、G、G及びnは以下に定義する通りである、
化合物を提供すると共に;並びにその薬学的に許容される塩を提供する。
【0016】
一実施形態において、本発明は、以下の化学式Iの化合物であって:
【0017】
【化14】

式中:
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R、及び
−Z−Ar’−X−Y−R
からなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【0018】
【化15】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【0019】
【化16】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物を提供するか;或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0020】
別の実施形態において、本発明は、以下の化学式IIの(プロドラッグである)化合物であって:
【0021】
【化17】

式中:
は:
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R’’)R’、
−C(=NY’)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1−4アルキル)Y
−CH、及び
−CH(CH)Y
からなる群から選択され;
R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
Y’は、水素、C1−6アルキル、及びベンジルからなる群から選択され;
は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R、及び
−Z−Ar’−X−Y−R
からなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノから選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【0022】
【化18】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【0023】
【化19】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物を提供するか;或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0024】
別の実施形態において、本発明は、以下の化学式IIIの(プロドラッグである)化合物であって:
【0025】
【化20】

式中:
は:
−X−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−X−C(O)−O−R’、及び
−C(O)−N(R’’)R’
からなる群から選択され;
は、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH)2−O−からなる群から選択され、−X−C(O)−O−R’の場合には、−CH−NH−であり;
R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R、及び
−Z−Ar’−X−Y−R
からなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく、;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【0026】
【化21】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【0027】
【化22】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物を提供するか;或いはその薬学的に許容される塩を提供する。
【0028】
本明細書で使用される「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」という用語及び「アルク−」という接頭語は、直鎖及び分岐鎖基及びシクロアルキル及びシクロアルケニルのような環状基を含む。特に記載がない限り、これらの基は1〜20個の炭素原子を含み、アルケニル基は2〜20個の炭素原子を、アルキニル基は2〜20個の炭素原子を含む。幾つかの実施形態において、これらの基は合計10個以下の炭素原子、8個以下の炭素原子、6個以下の炭素原子又は4個以下の炭素原子を有する。環状基は単環式であってもよければ、多環式であってもよく、好ましくは3〜10環の炭素原子を有する。代表的な環状基には、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、アダマンチル並びに置換及び未置換ボルニル、ノルボルニル及びノルボルネニルが含まれる。
【0029】
特に記載がない限り、「アルキレン」、「アルケニレン」、及び「アルキニレン」は、上で定義した「アルキル」、「アルケニル」及び「アルキニル」基の二価形態である。「アルキレニル」、「アルケニレニル」及び「アルキニレニル」という用語は、「アルキレン」、「アルケニレン」及び「アルキニレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アリールアルキレニル基は、アリール基が結合する「アルキレン」部分を含む。
【0030】
「ハロアルキル」という用語は、過フッ素化基を含めた、1つ以上のハロゲン原子で置換される基を含む。「ハロ−」という接頭語を含めたその他の基についても同じことが言える。好適なハロアルキル基の例には、クロロメチル、トリフルオロメチル等がある。
【0031】
本明細書で使用される「アリール」という用語には、炭素環式の芳香環又は環系が含まれる。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、ビフェニル、フルオレニル及びインデニルが含まれる。
【0032】
特に記載がない限り、「ヘテロ原子」という用語は、O、S又はN原子を指す。
【0033】
「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1つの環ヘテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する芳香環又は環系が含まれる。幾つかの実施形態において、「ヘテロアリール」という用語には、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子、並びにヘテロ原子としてO、S及び/又はNを含有する環又は環系が含まれる。代表的なヘテロアリール基には、フリル、チエニル、ピリジル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、イソインドリル、トリアゾリル、ピロリル、テトラゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、ベンゾキサゾリル、ピリミジニル、ベンズイミダゾリル、キノキサリニル、ベンゾチアゾリル、ナフチリジニル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、プリニル、キナゾリニル、ピラジニル、1−オキシドピリジル、ピリダジニル、トリアジニル、テトラジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル等が含まれる。
【0034】
「複素環」という用語は、少なくとも1つの環へテロ原子(例えば、O、S、N)を含有する非芳香環又は環系が含まれ、上記のヘテロアリール基の完全飽和及び部分不飽和の誘導体全てが含まれる。幾つかの実施形態において、「複素環」という用語は、2〜12個の炭素原子、1〜3個の環、1〜4個のヘテロ原子並びにヘテロ原子としてO、S及びNを含有する環又は環系が含まれる。代表的な複素環基には、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、モルフォリニル、チオモルフォリニル、1,1−ジオキソチオモルフォリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、チアゾリジニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、テトラヒドロピラニル、キヌクリジニル、ホモピペリジニル(アゼパニル)、1,4−オキサゼパニル、ホモピペラジニル(ジアゼパニル)、1,3−ジオキソラニル、アジリジニル、アゼチジニル、ジヒドロイソキノリン−(1H)−イル、オクタヒドロイソキノリン−(1H)−イル、ジヒドロキノリン−(2H)−イル、オクタヒドロキノリン−(2H)−イル、ジヒドロ−1H−イミダゾリル、3−アザビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル等が含まれる。
【0035】
「複素環」という用語には、二環式及び三環式複素環系が含まれる。このような環系には、縮合及び/又は架橋環及びスピロ環が含まれる。縮合環には、飽和又は部分飽和環に加えて、例えばベンゼン環のような芳香環が含まれてもよい。スピロ環には、1個のスピロ原子により結合した2個の環及び2個のスピロ原子により結合した3個の環が含まれる。
【0036】
「複素環」が窒素原子を含有する場合、複素環基の結合点は窒素原子である場合がある。
【0037】
「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」という用語は、上で定義した「アリール」、「ヘテロアリール」及び「複素環」基の二価形態である。「アリーレニル」、「ヘテロアリーレニル」及び「ヘテロシクリレニル」という用語は、「アリーレン」、「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロシクリレン」がそれぞれ置換された場合に使用される。例えば、アルキルアリーレニル基は、アルキル基が結合するアリーレン部分を含む。
【0038】
本明細書に記載の何れかの化学式において、基(又は置換基又は可変基)が1回以上存在する場合、各基(又は置換基又は可変基)は、明示的に言及されていてもいなくても、独立して選択される。例えば、化学式−N(R)−C(R)−N(R)−の場合、各R基は独立して選択される。別の例において、R及びR基が何れもR基を含有する場合、各R基は独立して選択される。更なる例において、2つのY基が存在し、各Y基が1つ以上のR基を含有する場合、各Y基及び各R基は独立して選択される。
【0039】
本発明は、異性体(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)、塩、溶媒化合物、多形体、プロドラッグ等を含めた、医薬的に許容される形態の何れかをとる本明細書に記載の化合物(中間体を含む)を含む。特に、化合物が光学活性を有する場合、本発明には具体的にその化合物のエナンチオマー並びにそのエナンチオマーのラセミ混合物のそれぞれが含まれる。「化合物」という用語には、明示的に言及されていてもいなくても、このような形態の何れか又は全てが含まれることが理解されるはずである(但し、「塩」は明示的に言及されることがある)。
【0040】
「プロドラッグ」という用語は、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、in vivoで変換されて免疫反応調節化合物を産生することができる化合物を意味する。プロドラッグそれ自体が、上述の塩、溶媒化合物、多形体又は異性体形態の何れかを含めた、免疫反応調節化合物である場合もある。変換は、種々の機序、例えば化学的(例えば、血中での加溶媒分解又は加水分解)又は酵素的な生体内変化を介して生じる場合がある。プロドラッグの使用に関する考察は、T. Higuchi and W. Stella, ”Pro−drugs as Novel Delivery Systems,” Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Series及びBioreversible Carriers in Drug Design, ed. Edward B. Roche, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987に記載されている。
【0041】
本明細書に示す化合物の何れの場合も、その実施形態の何れかにおける以下の可変基(例えば、Z、X、Y、Y’、R、R、R、R、R、Q、n等)のそれぞれは、その実施形態に何れかにおけるその他の可変基の何れか1つ以上と組み合わせることができ、且つ本明細書に記載の化学式の何れか1つと結合することができるが、このことは当業者に理解されるはずである。その結果得られる可変基の組み合わせのそれぞれが、本発明の一実施形態である。
【0042】
化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、nは1である。
【0043】
化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、nは2である。
【0044】
前記実施形態の何れか1つを含めた化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アミノアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される。又、これらの特定の実施形態の場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、2−メチルプロピル、2−アミノ−2−メチルプロピル、3−アミノ−2,2−ジメチルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルからなる群から選択される。又、Rは、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1−ヒドロキシシクロペンチル)メチル、及び(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチルからなる群から選択される。
【0045】
前記実施形態の何れか1つを含めた化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、複素環が、C1−4アルキル、ヒドロキシ及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換されるヘテロシクリルアルキレニルである。これらの特定の実施形態の場合、Rがフェニル又はピリジン−4−イルであるときに、Rは3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル以外である。特定の実施形態の場合、複素環は、1,3−ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルからなる群から選択され、アルキレニルはC1−4アルキレニルである。これらの特定の実施形態の場合、複素環は、1,3−ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル及びモルホリニルからなる群から選択され、アルキレニルはC1−4アルキレニルである。これらの特定の実施形態、並びに前記実施形態の何れか1つの場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル及び(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群から選択される。又、これらの特定の実施形態の場合、Rは(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルである。
【0046】
化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rがフェニル又はピリジン−4−イルであるときに、Rは3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル以外である。
【0047】
前記実施形態の何れか1つを含めた化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、−X−Y−Rであり、式中、Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、及び−S(O)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択され;Rは、C1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。これらの特定の実施形態、並びに前記実施形態の何れか1つの場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル、4−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]ブチル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}エチル、4−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}ブチル、2−メチル−2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}プロピル、2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−メチル−2−({[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル}アミノ)プロピル、2−メチル−2−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]プロピル、及び2,2−ジメチル−3−(メチルスルホニル)プロピルからなる群から選択される。又、これらの特定の実施形態の場合、Rは、4−(プロピルアミノアルボニルアミノ)ブチル、4−(プロピルカルボニルアミノ)ブチル、4−(シクロペンチルアミノカルボニルアミノ)ブチル、及び4−(シクロペンチルカルボニルアミノ)ブチルからなる群から選択される。
又、前記実施形態の何れか1つを含めた化学式I、II又はIIIの実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、−X−Y−Rであり、Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−N(R)−、−S(O)−、及び
【0048】
【化23】

からなる群から選択され(式中、Qは、−C(O)−、−C(O)−NH−、又は−S(O)−、であり、R10はペンチレンであり、Rは水素又はメチルである);RはC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ベンジル、1−フェニルエチル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルから選択される。これらの特定の実施形態の場合、XはC1−6アルキレンであり、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは、C1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、ピリジニル、ベンジル、1−フェニルエチル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。又、これらの特定の実施形態の場合、Xは、C1−6アルキレンであり、Yは
【0049】
【化24】

であり、式中、Qは−C(O)−、−C(O)−NH−、又は−S(O)−、であり、R10はペンチレンであり、RはC1−4アルキルである。これらの特定の実施形態の場合、Yは
【0050】
【化25】

であり、Xはメチレンである。又、これらの特定の実施形態の場合、Yは−NH−S(O)−N(R)−であり、Rはメチルであり、RはC1−4アルキルである。これらの特定の実施形態の場合、Yは−NH−S(O)−N(R)−であり、XはC2−6アルキレンである。
【0051】
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、X−Rであり、XはC1−6アルキレンであり、R
【0052】
【化26】

である。これらの特定の実施形態の場合、R
【0053】
【化27】

であり、Rは水素であり、Aは、−O−、−CH−、又は−N(Q−R)−であり、a及びbはそれぞれ2である。これらの特定の実施形態の場合、Q−Rはメチルである。又、これらの特定の実施形態の場合、R
【0054】
【化28】

である。これらの特定の実施形態、並びに前記実施形態の何れか1つの場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、4−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]ブチル、及び2−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]エチルからなる群から選択される。
【0055】
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、−X−Rであり、XはC1−4アルキレンであり、R
【0056】
【化29】

であり、Rは=Oであり、Rはプロピレンであり、R10はペンチレンであり、Aは−O−であり、a及びbはそれぞれ2である。これらの特定の実施例については、Rは、Rがフェニル又はピリジン−4−イルである場合、3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピルである。
【0057】
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Zは結合である。
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいフェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、又はキノリン−3−イルである。これらの特定の実施形態の場合、フェニルがアルキルで置換される場合、アルキルはフェニル基の3位に位置する。これらの特定の実施形態の場合、Rは、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−フルオロピリジン−3−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、及びキノリン−3−イルからなる群から選択される。
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、及びヒドロキシアルキルから選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいチエン−3−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、又はキノリン−3−イルである。これらの特定の実施形態の場合、フェニルがアルキルで置換される場合、アルキルはフェニル基の3位に位置する。
【0058】
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、Ar’−Y−Rであり、Ar’はフェニルであり、Yは、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは、水素及びメチルから選択され、Rは、C1−6アルキル、モルホリン−4−イル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0059】
前記実施形態の何れか1つを含む、化学式I、II又はIIIの特定の実施形態の場合、Rは、定義の通りにRがこの定義を含まない場合を除き、Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは、水素及びメチルから選択され、RはC1−6アルキル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。但し、Yが−C(O)−N(R)−、又は−N(R)−C(O)−N(R)−である場合、Rは水素であり;Yが−C(O)−又は−N(R)−C(O)−である場合、Rは、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル又はピロリジン−1−イルであり得る。特定の実施形態の場合、Yは−C(O)−NH−であり、Rは水素又はC1−4アルキルである。これらの特定の実施形態の場合、Rは水素である。又、これらの特定の実施形態の場合、Yは−NH−C(O)−であり、RはC1−4アルキルである。又、これらの特定の実施形態の場合、Yは−C(O)−であり、Rはモルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、又はピロリジン−1−イルである。これらの特定の実施形態の場合、Rは、3−(メチルスルホニルアミノ)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、又は3−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニルである。
【0060】
特定の実施形態、例えば、化学式Iの実施形態の場合、本発明は、2−ヒドロキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、2−(2−ヒドロキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール、及び1−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物を提供する。
【0061】
特定の実施形態、例えば、化学式Iの実施形態の場合、本発明は、N−[4−(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド、及びN−{4−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル]}メタンスルホンアミド、又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物を提供する。
【0062】
特定の実施形態、例えば、化学式Iの実施形態の場合、本発明は、2−ヒドロキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、2−(2−ヒドロキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−[4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、及び1−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物を提供する。
【0063】
特定の実施形態、例えば、化学式Iの実施形態の場合、本発明は、N−{4−[4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド、及びN−{4−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド、又は又はその薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物を提供する。
【0064】
特定の実施形態の場合、本発明は、治療有効量の、化学式I、II又はIIIの化合物又は塩、又は前記実施形態の何れか1つ、及び薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物を提供する。
【0065】
特定の実施形態の場合、本発明は、有効量の、化学式I、II又はIIIの化合物又は塩、又は前記実施形態の何れか1つ、又は前記薬学的組成物を、動物に投与することを含む、動物においてIFN−αの生合成優先的に誘導する方法を提供する。
【0066】
特定の実施形態の場合、本発明は、治療有効量の、化学式I、II又はIIIの化合物又は塩、又は前記実施形態の何れか1つ、又は前記薬学的組成物を、動物に投与することを含む、治療を必要とする動物においてウイルス性疾患を処置する方法を提供する。これらの特定の実施形態の場合、前記方法は、IFN−αの生合成を優先的に誘導することを含む。特定の実施形態の場合、本発明は、治療有効量の、化学式I、II又はIIIの化合物又は塩、又は前記実施形態の何れか1つ、又は前記薬学的組成物を、動物に投与することを含む、治療を必要とする動物において腫瘍性疾患を処置する方法を提供する。これらの特定の実施形態の場合、前記方法は、IFN−αの生合成を優先的に誘導することを含む。
【0067】
前記方法の特定の実施形態の場合、化合物又は塩又は薬学的組成物は全身的に投与される。
【0068】
特定の実施形態の場合、Rは、−R、−X−R、−X−Y−R、及び−X−Rからなる群から選択される。
【0069】
特定の実施形態の場合、Rは−Rである。
【0070】
特定の実施形態の場合、Rは、アルキル、アミノアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
【0071】
特定の実施形態の場合、Rは、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、2−メチルプロピル、2−アミノ−2−メチルプロピル、3−アミノ−2,2−ジメチルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルからなる群から選択される。
【0072】
特定の実施形態の場合、Rは、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1−ヒドロキシシクロペンチル)メチル、及び(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチルからなる群から選択される。
【0073】
特定の実施形態の場合、Rは、複素環が、C1−4アルキル、ヒドロキシ、及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいヘテロシクリルアルキレニルである。これらの特定の実施形態の場合、Rがフェニル又はピリジン−4−イルであるときに、Rは3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロリル以外である。
【0074】
特定の実施形態の場合、Rは、複素環が、1,3−ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリジニル、及びモルホリニルであり、アルキレニルがC1−4アルキレニルである、複素環アルキレニルである。
【0075】
特定の実施形態の場合、Rは、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル及び(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群から選択される。
【0076】
特定の実施形態の場合、Rは、(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルである。
【0077】
特定の実施形態の場合、Rは、−X−Y−Rである。
【0078】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Y−Rであり、式中、Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、及び−S(O)−からなる群から選択され;Rは水素及びメチルから選択され;Rは、C1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、フェニル、及び、クロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ、及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0079】
特定の実施形態の場合、Rは、2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル、4−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]ブチル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}エチル、4−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}ブチル、2−メチル−2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}プロピル、2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−メチル−2−({[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル}アミノ)プロピル、2−メチル−2−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]プロピル、及び2,2−ジメチル−3−(メチルスルホニル)プロピルからなる群から選択される。
【0080】
特定の実施形態の場合、Rは、−X−Y−Rであり、式中、Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−N(R)−、−S(O)−、及び
【0081】
【化30】

からなる群から選択され(式中、Qは−C(O)−、−C(O)−NH−、又はS(O)−であり、R10はペンチレンであり、Rは水素又はメチルである);Rは、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、イソキノリル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ベンジル、1−フェニルエチル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0082】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Y−Rであり、XはC1−4アルキレンであり;Yは
【0083】
【化31】

であり、RはC1−4アルキルである。これらの特定の実施形態の場合、R10はペンチレンであり、Qは、−S(O)−、−C(O)−、及び−C(O)−NH−からなる群から選択される。
【0084】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Y−Rであり、Yは−NH−X(O)−N(R)−であり、Rはメチルであり、RはC1−4アルキルである。
【0085】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Rである。
【0086】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Rであり、XはC1−6アルキレンであり、R
【0087】
【化32】

である。
【0088】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Rであり、XはC1−6アルキレンであり、R
【0089】
【化33】

であり、Rは水素であり、Aは−O−、−CH−、又は−N(Q−R)−であり、a及びbはそれぞれ2である。
【0090】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Rであり、XはC1−6アルキレンであり、R
【0091】
【化34】

であり、Rはプロピレンである。
【0092】
特定の実施形態の場合、Rは−X−Rであり、XはC1−4アルキレンであり、R
【0093】
【化35】

であり、Rは=Oであり、Rはプロピレンであり、R10はペンチレンであり、Aは−O−であり、a及びbはそれぞれ2である。これらの特定の実施形態の場合、Rがフェニル又はピリジン−4−イルであるときに、Rは3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル以外である。
【0094】
特定の実施形態の場合、Rは、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、4−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]ブチル、及び2−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]エチルからなる群から選択される。
【0095】
特定の実施形態の場合、Rは、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R、及び−Z−Ar’−X−Y−Rからなる群から選択される。
【0096】
特定の実施形態の場合、Rは、−Z−Arである。
【0097】
特定の実施形態の場合、Rは、何れもが、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいチエン−3−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、又はキノリン−3−イルである。これらの特定の実施形態の場合、フェニルがアルキルで置換される場合、アルキルは、フェニル基の3位に位置する。
【0098】
特定の実施形態の場合、Rは、何れもが、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいフェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル又はキノリン−3−イルである。これらの特定の実施形態の場合、フェニルがアルキルで置換される場合、アルキルは、フェニル基の3位に位置する。
【0099】
特定の実施形態の場合、Rは、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−フルオロピリジン−3−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル及びキノリン−3−イルからなる群から選択される。
【0100】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rである。
【0101】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択され;Rは、C1−6アルキル、フェニル、モルホリン−4−イル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0102】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択され;Rは、C1−6アルキル、フェニル、及びアルキル、、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択され;但し、Yが−C(O)−N(R)−、又は−N(R)−C(O)−N(R)−である場合、Rは水素であり;又、Yが−C(O)−、又は−N(R)−C(O)−である場合、Rはモルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、又はピロリジン−1−イルである。
【0103】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは−C(O)−NH−であり、Rは水素又はC1−4アルキルである。
【0104】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは−NH−C(O)−であり、RはC1−4アルキルである。
【0105】
特定の実施形態の場合、Rは−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、Yは−C(O)−であり、Rは、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、又はピロリジン−1−イルである。
【0106】
特定の実施形態の場合、Rは、3−(メチルスルホニルアミノ)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、又は3−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニルである。
【0107】
特定の実施形態の場合、Rは、−Ar’−X−Y−Rであり、式中、Ar’はフェニレンであり、XはC1−4アルキレンであり、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択され;Rは、C1−6アルキル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0108】
特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、またアルキル、アルケニル及び複素環の場合にはオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい。
【0109】
特定の実施形態の場合、Rは、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ベンジル、1−フェニルエチル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0110】
特定の実施形態の場合、Rは、C1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0111】
特定の実施形態の場合、Rは、C1−6アルキル、モルホリン−4−イル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0112】
特定の実施形態の場合、Rは、C1−6アルキル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される。
【0113】
特定の実施形態の場合、Rは、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、又はピロリジン−1−イルである。
【0114】
特定の実施形態の場合、RはC1−6アルキルである。
【0115】
特定の実施形態の場合、Rは、水素又はC1−4アルキルである。
【0116】
特定の実施形態の場合、RはC1−4アルキルである。
【0117】
特定の実施形態の場合、Rは水素である。
【0118】
特定の実施形態の場合、Rは、
【0119】
【化36】

からなる群から選択される。特定の実施形態の場合、Rがフェニル又はピリジン−4−イルであるときに、−X−Rは、3−(2−オキソピロリジン−1−イル)プロピル以外である。
【0120】
特定の実施形態の場合、R
【0121】
【化37】

である。
【0122】
特定の実施形態の場合、R
【0123】
【化38】

であり、Rは、水素であり、Aは−O−、−CH−、又は−N(Q−R)−であり、a及びbはそれぞれ2である。
【0124】
特定の実施形態の場合、R
【0125】
【化39】

であり、Rはプロピレンである。
【0126】
特定の実施形態の場合、R
【0127】
【化40】

であり、Rは=Oであり、Rはプロピレンであり、R10はペンチレンであり、Aは−O−であり、a及びbはそれぞれ2である。
【0128】
特定の実施形態の場合、Rは、=O及び=Sからなる群から選択される。
【0129】
特定の実施形態の場合、Rは=Oである。
【0130】
特定の実施形態の場合、Rは=Sである。
【0131】
特定の実施形態の場合、RはC2−7アルキレンである。
【0132】
特定の実施形態の場合、RはC2−4アルキレンである。
【0133】
特定の実施形態の場合、Rは、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択される。
【0134】
特定の実施形態の場合、Rは、水素、C1−4アルキル、及びC1−4アルコキシC1−4アルキレニルからなる群から選択される。
特定の実施形態の場合、Rは、水素又はC1−4アルキルである。
【0135】
特定の実施形態の場合、Rは、水素及びメチルから選択される。
【0136】
特定の実施形態の場合、Rはメチルである。
【0137】
特定の実施形態の場合、Rは水素である。
【0138】
特定の実施形態の場合、R10はC3−8アルキレンである。
【0139】
特定の実施形態の場合、R10はC4−6アルキレンである。
【0140】
特定の実施形態の場合、R10はペンチレンである。
【0141】
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択される。
【0142】
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−CH−、−S−、又は−S(O)−である。
【0143】
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、−CH−、又は−N(Q−R)−である。
【0144】
特定の実施形態の場合、Aは、−O−、又は−S(O)−である。
【0145】
特定の実施形態の場合、Aは−O−である。
【0146】
特定の実施形態の場合、Aは−CH−である。
【0147】
特定の実施形態の場合、Aは−N(Q−R)−である。
【0148】
特定の実施形態の場合、Aは−N(CH)−である。
【0149】
特定の実施形態の場合、Arは、何れもが、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいアリール及びヘテロアリールからなる群から選択される。
【0150】
特定の実施形態の場合、Arはアリールである。
【0151】
特定の実施形態の場合、Arはフェニルである。
【0152】
特定の実施形態の場合、Arはフェニルであり、この場合これは、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もある。特定の実施形態の場合、アルキルはフェニル基の3位に位置する。
【0153】
特定の実施形態の場合、Arはヘテロアリールである。
【0154】
特定の実施形態の場合、Arは、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル又はキノリン−3−イルであり、この場合は何れも、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つの置換基で置換されな意場合もあれば、置換される場合もある、。
【0155】
特定の実施形態の場合、Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよい。
【0156】
特定の実施形態の場合、Ar’はフェニレンである。
【0157】
特定の実施形態の場合、Ar’はピリジニレンである。
【0158】
化学式IIの前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’)R’、−C(=NY’)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CHY、及び−CH(CH)Yからなる群から選択され;R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、及び2−フェニルエチルからなる群から選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4−アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4−アルキレニル、ハロ−C1−4−アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’が水素であってもよいことを条件とし;α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するアミノアシル基であり;Y’は、水素、C1−6アルキル、及びベンジルからなる群から選択され;Yは、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択される。
【0159】
化学式IIの前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’、α−アミノアシル、及び−C(O)−O−R’からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、R’は1〜10個の炭素原子を含む。これらの特定の実施形態の場合、α−アミノアシルは、合計で、少なくとも2個の炭素原子、及び合計で11個以下の炭素原子を含み、O、S及びNからなる群から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでいてもよい、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来する、α−C2−11アミノアシル基である。
【0160】
化学式IIIの前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、Gは、−X−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−X−C(O)−O−R’、及び−C(O)−N(R’’)R’からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、Xは、結合、−CH−O−、−C(CH−O−、及び−X−C(O)−O−R’の場合には−CH−NH−からなる群から選択され、R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’が水素であってもよいことを条件とし;α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するαアミノアシル基である。
【0161】
化学式IIIの前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、Gは、−C(O)−R’及びα−アミノアシルからなる群から選択され、式中、R’は、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4−アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換される、C1−6アルキル又はフェニルである、
化学式IIIの前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、Gは、α−アミノ−C2−5アルカノイル、C2−6アルカノイル、C1−6アルコキシカルボニル、及びC1−6アルキルカルバモイルからなる群から選択される。
【0162】
α−アミノアシル基を含む、前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択される、天然のα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基である。
【0163】
α−アミノアシル基を含む、前記実施形態の何れか1つを含めた特定の実施形態の場合、α−アミノアシルは、アミノ酸が、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択される、タンパク質中に見出されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基である。
【0164】
特定の実施形態の場合、化学式II(その実施形態に何れか1つを含む))のヒドロキシ基の水素原子は、Gで置換される(GはGについての前記実施形態の何れか1つで定義されている)。
【0165】
特定の実施形態の場合、Qは、結合、−C(R)−、−S(O)−、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択される。
【0166】
特定の実施形態の場合、Qは、結合、−C(R)−、−S(O)−、及び−C(R)−N(R)−からなる群から選択される。
【0167】
特定の実施形態の場合、Qは、−C(O)−、−S(O)−、及び−C(O)−N(R)−からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、Rは水素又はメチルである。
【0168】
特定の実施形態の場合、Qは、S(O)−、−C(O)−、及び−C(O)−NH−からなる群から選択される。
【0169】
特定の実施形態の場合、Qは−C(O)−である。
【0170】
特定の実施形態の場合、Qは−S(O)−である。
【0171】
特定の実施形態の場合、Qは−C(R)−N(R)−である。
【0172】
特定の実施形態の場合、Qは−C(O)−N(R)−であり、Rは水素又はメチルである。
【0173】
特定の実施形態の場合、Xは、アリーレンで割り込まれるか終了されてもよく、場合により1つの−O−基によって割り込まれてもよいアルキレンである。
【0174】
特定の実施形態の場合、Xは、1つの−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンである。
【0175】
特定の実施形態の場合、XはC1−6アルキレンである。
特定の実施形態の場合、XはC2−6アルキレンである。
【0176】
特定の実施形態の場合、XはC1−4アルキレンである。
【0177】
特定の実施形態の場合、Xはメチレンである。
【0178】
特定の実施形態の場合、Xはエチレンである。
【0179】
特定の実施形態の場合、Xはブチレンである。
【0180】
特定の実施形態の場合、Yは、−O−、−C(R)−、−C(R)−N(R)−、S(O)0−2−、−N(R)−Q−、
【0181】
【化41】

からなる群から選択される。
【0182】
特定の実施形態の場合、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、−N(R)−S(O)−N(R)−、S(O)−、及び
【0183】
【化42】

からなる群から選択される。これらの特定の実施形態の場合、Qは、−C(O)−、C(O)−NH−、又はS(O)−であり、R10はペンチレンであり、Rは水素又はメチルである。
【0184】
特定の実施形態の場合、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−及び−S(O)−からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、Rは水素及びメチルから選択される。
【0185】
特定の実施形態の場合、Yは、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択される。
【0186】
特定の実施形態の場合、Yは、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rは水素及びメチルから選択される。
【0187】
特定の実施形態の場合、Yは、−C(O)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択される。これらの特定の実施形態において、Rは水素及びメチルから選択される。
【0188】
特定の実施形態の場合、Yは
【0189】
【化43】

である。これらの特定の実施形態の場合、R10はペンチレンであり、Qは、−S(O)−、−C(O)−、及び−C(O)−NH−からなる群から選択される。
【0190】
特定の実施形態の場合、Yは、−NH−S(O)−N(R)−である。これらの特定の実施形態において、Rはメチルである。
【0191】
特定の実施形態の場合、Zは結合である。
【0192】
特定の実施形態の場合、Zはアルキレンである。
【0193】
特定の実施形態の場合、a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする。
【0194】
特定の実施形態の場合、a及びbはそれぞれ独立して1〜3である。
【0195】
特定の実施形態の場合、a及びbはそれぞれ2である。
【0196】
特定の実施形態の場合、aは1、2又は3であり、bは2である。
【0197】
特定の実施形態の場合、nは1又は2である。
【0198】
特定の実施形態の場合、nは1である。
【0199】
特定の実施形態の場合、nは2である。
【0200】
化合物の調製
本発明の化合物は、特に本明細書に含まれる説明に照らして、化学業界で既知のものと似たプロセスを含む合成経路によって合成される場合がある。出発材料は、一般的にAldrich Chemicals(米国ウィスコンシン州ミルウォーキー)のような販売元から入手できるか、当業者に既知の方法を使用して容易に調製することができる(例えば、Louis F. Fieser and Mary Fieser, Reagents for Organic Synthesis, v. 1−19, Wiley, New York, (1967−1999 ed.); Alan R. Katrisky, Otto Meth−Cohn, Charles W. Rees, Comprehensive Organic Functional Group Transformations, v. 1−6, Pergamon Press, Oxford, England, (1995); Barry M. Trost and Ian Fleming, Comprehensive Organic Synthesis, v. 1−8, Pergamon Press, Oxford, England, (1991);又は補足を含めたBeilsteins Handbuch der organischen Chemie, 4, Aufl. Ed. Springer−Verlag, Berlin, Germany(Beilsteinオンラインデータベースでも入手可能)に概説する方法で調製される)。
【0201】
例示を目的として、以下に示す反応図式は、本発明の化合物並びに鍵となる中間体を合成できる可能性がある経路を提供する。個々の反応手順のより詳細な説明については、以下の実施例の項を参照されたい。当業者は、本発明の化合物を合成するのにその他の合成経路が使用される場合があることを認識するはずである。特異的な出発材料及び試薬は反応図式に示されており、以下で考察しているが、その他の出発材料及び試薬を容易に置き換えて、種々の誘導体及び/又は反応条件をもたらすことができる。又、下記の方法により調製される化合物の多くは、本開示内容に照らして、当業者に既知の従来の方法を使用して更に改良することができる。
【0202】
本発明の化合物の調製においては、他の官能基を中間体で反応させる間に特定の官能基を保護する必要がある場合もある。このような保護の必要性は、特定の官能基の性質及び反応手順の条件によって異なる。好適なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、tert−ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル及び9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)が含まれる。好適なヒドロキシ保護基には、tert−ブチルジメチルシリル基のようなアセチル及びシリル基が含まれる。保護基及びその使用法に関する概説については、T. W. Greene and P. G. M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, New York, USA, 1991を参照されたい。
【0203】
従来の分離及び精製の方法及び技法を使用することで、本発明の化合物並びにそれらに関連する種々の中間体を単離することができる。このような技法には、例えば、あらゆる種類のクロマトグラフィー(高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、シリカゲルのようなよくある吸着剤を使用したカラムクロマトグラフィー、及び薄層クロマトグラフィー)、再結晶化及び微分(即ち、液体−液体)抽出法が含まれる。
【0204】
幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応図式I(式中、R、R及びnは上に定義された通りであり、アルキルはメチル又はエチルである)に従って調製することができる。
【0205】
反応図式Iにおいて、化学式Xのエーテル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが切断され、化学式Iのヒドロキシアルキル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが供給される。好都合なことに、反応は、室温、又は室温以下の温度、例えば0℃で、ジクロロメタン等適当な培地中の化学式Xの化合物の溶液又は懸濁液に、ジクロロメタン等の適当な培地中の三臭化ホウ素の溶液を添加することにより実施される。生成物、又はその薬学的に許容される塩は、通常の方法を使用して単離することができる。
【0206】
化学式Xの多数の化合物が知られており、他の化合物は、公知の合成方法を使用して調製することができる。米国特許出願公開第2004/0147543号、及びその中に開示された参考文献を参照されたい。
【0207】
反応図式I
【0208】
【化44】

幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応図式II(式中、R、R及びnは上に定義された通りであり、アルキルはメチル又はエチルである)に従って調製することができる。
【0209】
反応図式IIの手順(1)においては、化学式XIの7−ブロモ1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが、化学式Xの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンに変換される。該反応は、鈴木カップリング、Stilleカップリング、薗頭カップリング、及び米国特許出願公開第2004/0147543号に記載された方法を使用したHeck反応等の、公知のパラジウム触媒カップリング反応を使用して実施することができる。
【0210】
化学式XIの多数の化合物が知られており、他の化合物は、公知の合成方法を使用して調製することができる。米国特許出願公開第2004/0147543号、及びその中に開示された参考文献を参照されたい。
【0211】
反応図式IIの手順(2)においては、反応図式Iに記載された方法を使用して、化学式Xのエーテル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが切断され、化学式Iのヒドロキシアルキル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが供給される。
【0212】
反応図式II
【0213】
【化45】

幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応図式III(式中、R、R、Q、X及びnは上に定義された通りであり、アルキルはメチル又はエチルである)に従って調製することができる。
【0214】
反応図式IIIの手順(1)においては、化学式XIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンの−X−NH置換基上のアミノ基が、従来の方法を使用して合成され、化学式XIIIの1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが供給される。例えば、化学式XIIの化合物が化学式RC(O)Clの酸塩化物と反応し、−Q−Rが−C(O)−Rである、XIIIの化合物を供給する。更に、化学式XIIの化合物は、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル、又は化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物と反応し、−Q−Rが−S(O)−Rである、XIIIの化合物を供給する。多数の化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル、及び化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物は市販されており、他の化合物は、公知の合成方法を使用して容易に調製することができる。好都合なことに、反応は、化学式RC(O)Clの酸塩化物、化学式RS(O)Clの塩化スルホニル、及び化学式(RS(O)Oのスルホン酸無水物を、クロロホルム、ジクロロメタン、又は1−メチル−2−ピロリジノン等の、好適な培地中の化学式XIIの化合物の溶液中に添加することにより実施される。トリエチルアミン、ピリジン、又はN,N−ジイソプロピルエチルアミン、又はそれらの組み合わせ等の塩基を添加することができる。反応は、室温で実施することができ、又は、最初に室温以下、例えば0℃で、次いで室温に加温して実施することができる。−Q−Rが−C(R)−NH−Rであり、Rが=Oである、化学式XIIIの尿素は、化学式XIIの化合物を、化学式RN=C=Oのイソシアネートと反応させることによって調製することができる。多数の、化学式RN=C=Oのイソシアネートは市販されており、他の化合物は、公知の合成方法を使用して容易に調製することができる。好都合なことに、反応は、化学式RN=C=Oのイソシアネートを、ジクロロメタン又はクロロホルム等の、適当な培地中の、化学式XIIの化合物の溶液に添加することにより実施される。トリエチルアミン等の塩基を添加してもよい。反応は、室温で実施することができ、又は、最初に室温以下、例えば0℃、次いで、室温に加温して実施することができる。
【0215】
反応図式IIIの手順(2)においては、反応図式Iに記載された方法を使用して、化学式XIIIのエステル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが切断され、化学式XIVの化学式Iの亜属であるヒドロキシアルキル置換1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミンが供給される。
【0216】
反応図式III
【0217】
【化46】

幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応図式IV(式中、R、R、G及びnは上に定義された通りである)に従って調製することができる。化学式Iの化合物は、前述した方法に従って調製することができる。化学式Iの化合物のアミノ基は、従来の方法によって、アミド、カルバメート、尿素、アミジン、又は他の加水分解性の置換基等の官能基に変換され得る。このタイプの化合物は、アミノ基中の水素原子の、−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−C(O)−O−R’、−C(O)−N(R’’)R’、−C(=NY’)−R’、−CH(OH)−C(O)−OY’、−CH(OC1−4アルキル)Y、−CH、及び−CH(CH)Y等の置換基(R’及びR’’は、何れもが、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHから群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよいC1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、但し、R’’は水素であってもよく;各α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;Y’は、水素、C1−6アルキル、及びベンジルからなる群から選択され;YはC1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−NN−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;Yは、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、及びC1−4アルキルピペラジン−1−イル、及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択される)との置換によって調製することができる。化学式IIの特に有用な化合物は、1〜10個の炭素原子を含むカルボン酸に由来するアミド、アミノ酸、及び1〜10個の炭素原子を含むカルバミン酸塩に由来するアミドである。例えば、反応は、ジクロロメタン等の好適な培地中のトリエチルアミン等の塩基の存在下、室温で、化学式Iの化合物を、クロロギ酸エチル又は塩化アセチル等の、クロロギ酸エチル又は酸塩化物と一緒にすることによって実施することができる。
又、化学式Iの化合物のヒドロキシ基は、従来の方法を用い、tert−ブチルジメチルシリル等の好適なシリル基を使用して保護することができる。次いで、酸性条件下での、ヒドロキシ保護基の除去に続く、従来の方法を使用して、G基を導入することができ、化学式IIの化合物が供給される。
【0218】
反応図式IV
【0219】
【化47】

幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、反応図式V(式中、R、R、G、及びnは上に定義された通りである)に従って調製することができる。化学式Iの化合物は、前述した方法に従って調製することができる。化学式Iの化合物のアルコール基の水素原子は、従来の方法を使用して、−X−C(O)−R’、α−アミノアシル、α−アミノアシル−α−アミノアシル、−X−C(O)−O−R’、及び−C(O)−N(R’’)R’(Xは、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH−O−、及び−X−C(O)−O−R’の場合には−CH−NH−からなる群から選択され;R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル、及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHから群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’は水素であってもよく;各α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基である)との置換によって調製することができる。化学式IIIの特に有用な化合物は、1〜6個の炭素原子を含むカルボン酸、未置換又は置換安息香酸エステル、又は天然のアミノ酸から調製されるエステルから潜像されるエステルである。例えば、テトラヒドロフラン等の好適な培地中の化学式Iの化合物の溶液又は懸濁液に、トリフェニルホスフィン及びカルボン酸を添加した後、ジイソプロピルアゾジカルボキシレートを緩徐に添加することにより、化学式Iの化合物を、カルボン酸又はアミノ酸と処理することにより、光延反応条件下で反応を実施することができる。反応混合物は、室温以下の温度、例えば0℃で実施することができる。
【0220】
反応図式V
【0221】
【化48】

幾つかの実施形態において、本発明の化合物は、下記実施例に記載された合成方法を使用して調製することができる。
【0222】
薬学的組成物及び生物学的活性
本発明の薬学的組成物は、治療有効量の、前述の化合物又は塩を、薬学的に許容される担体と一緒に含む。
【0223】
「治療有効量」及び「有効量」という用語は、サイトカイン誘導、免疫調節、抗腫瘍活性、及び/又は抗ウイルス活性等の、治療的又は予防的効果を誘導するのに十分な化合物又は塩の量を意味する。サイトカイン誘導には、IFN−αの生合成を優先的に誘導することが含まれる。本発明の薬学的組成物中で使用される化合物又は塩の正確な量は、化合物又は塩の物理的又は化学的性質、担体の性質、及び意図する投与用法等の、当業者に公知の要因に従って変化する。
【0224】
幾つかの実施形態において、本発明の組成物は、対象に対し、化合物又は塩が、1キログラムあたり約100ナノグラム(ng/kg)〜1キログラムあたり約50ミリグラム(mg/kg)、好ましくは1キログラムあたり10マイクログラム(μg/kg)〜約5mg/kgの濃度をもたらすために十分な活性成分又はプロドラッグを含む。
【0225】
他の実施形態において、本発明の組成物は、幾つかの実施形態において、方法は、この範囲外の濃度で化合物又は塩又は組成物を投与するが、例えば、対象の身体の表面積(m)が、対象の体重:m=(体重kg0.425×身長cm0.725)を使用して計算される、デュボイス法に従って計算される、約0.001mg/m〜約5.0mg/mの濃度をもたらすために十分な活性成分又はプロドラッグを含む。これらの幾つかの実施形態において、該方法は、約0.1mg/m〜約2.0mg/mの濃度、例えば、約0.4mg/m〜約1.2mg/mの濃度をもたらすために十分な化合物を対象に投与することを含む。
【0226】
錠剤、薬用ドロップ、カプセル、非蛍光製剤(例えば、静脈注射製剤)、シロップ、クリーム、軟膏、エアロゾル製剤、経皮パッチ、経粘膜パッチ等の、種々の統計形態を使用することができる。これらの投与形態は、従来に薬学的に許容される担体及び添加剤を使用し、活性成分を、担体と関連させるように導入する手順を含む、従来の方法を使用して調製することができる。
【0227】
本発明の化合物又は塩は、治療計画において単独の治療薬として投与することができ、又は本明細書に開示された化合物又は塩は、相互に、又は追加の免疫反応調節剤、抗ウイルス剤、抗生物質、抗体、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド等の他の活性成分と組み合わせて投与することができる。
【0228】
本発明の化合物又は塩は、以下に示す試験に従って実施される実験において、特定のサイトカインの産生を誘導すると思われる。これらの結果は、化合物又は塩が、多くの異なる方法で免疫反応を調節するのに有用であり、種々の疾患の処置において有用であることを示す。本発明の化合物又は塩は、優先的にインターフェロン−αを誘導する能力のために、特に免疫反応調節剤として有用であり、従って、炎症性サイトカイン(例えばTNF−α)を誘導するか、より高いレベルで炎症性サイトカインを誘導する化合物を超える有益をもたらす。インターフェロン−α及び炎症性サイトカインは、特定の病状の治療に有益であるが、有意に低いレベルの炎症性サイトカインが、対象が悩んでいる有害な副作用を少なくするか又は軽減するので、優先的に誘導されるインターフェロン−αは、対象によって許容されると信じられている。例えば、対象が、有意なレベルの炎症性サイトカインを誘導する化合物で疾患(例えば、C型肝炎、転移癌)について治療されている場合、疾患の処置の間、化合物は、重篤な、及び/又は広汎性の炎症、組織の破壊、又は嘔吐等の副作用をも引き起こし、これは、対象を、治療を受けることを不可能にするか、嫌にさせてしまう。又、対象が、インターフェロン−αを優先的に誘導する化合物で処置されている場合、化合物は、TNF−α等の炎症性サイトカインからの副作用を少なくして疾患を処置することができる。従って、病状を処置し、有害な副作用を軽減する能力を維持することにより、IFN−αを優先的に誘導する化合物は、TNF−α等の炎症性サイトカインを高いレベルで誘導する化合物を超えた進歩をもたらす。
【0229】
IFN−αの生合成を優先的に誘導するための本発明の化合物又は塩の能力は、例えば、広汎性の炎症を含む有害な副作用が減少するか、又はほとんど消失するので、全身的に投与する場合、部分的に有利である。本発明の化合物は、経口投与及び静脈注射を含む種々の方法で全身的に投与することができる。
【0230】
その生合成が、本発明の化合物又は塩によって誘導されるサイトカインには、IFN−α、IP−10、MCP−1、及び種々の他のサイトカインが含まれる。幾つかの例においては、有意に低いレベルではあるが、TNF−α、IL−12が誘導される。他の効果のうち、これら、及び他のサイトカインは、ウイルス生産及び腫瘍細胞増殖を阻害することができ、前記化合物又は塩は、ウイルス性疾患及び腫瘍性疾患の処置において有用である。従って、本発明は、有効量の、本発明の化合物又は塩を動物に投与することを含む、動物におけるサイトカインの生合成を誘導する方法を提供する。サイトカインの生合成を誘導するために化合物又は塩を投与される動物は、後述するような疾患、例えば、ウイルス性疾患又は腫瘍性疾患を有する場合があり、化合物又は塩の投与が治療的処置をもたらす場合がある。或いは、化合物又は塩の投与が予防的処置をもたらすように、動物が疾患に罹患する前に化合物又は塩が動物に投与される場合がある。
【0231】
サイトカインの生産を誘導する能力に加えて、本発明の化合物又は塩は、先天免疫反応の他の側面に作用する可能性がある。例えば、前記化合物又は塩は、樹状細胞の成熟、又はB−リンパ球の増殖及び分化を引き起こす場合がある。
【0232】
疾患の予防的又は治療的処置のためであろうが、又先天性又は後天性の免疫に作用するためであろうが、当該化合物又は塩又は組成物は、単独で投与される場合もあれば、例えばワクチンアジュバント中のような1つ以上の活性成分と併用して投与される場合もある。他の成分と併用投与される場合、当該化合物又は塩又は組成物とその他の1つ又は複数の成分は、個別に投与される場合もあれば;一緒にではあるが、例えば溶液中で独立して投与される場合もあり;又は一緒に投与され、コロイド懸濁液中で互いに(a)共有結合されるか、(b)非共有結合される場合もある。
【0233】
本明細書で特定される化合物又は塩又は組成物が治療薬として使用される場合がある病状には以下が含まれるが、これらに限定されない:
(a)ウイルス性疾患:例えば、アデノウイルス、ヘルペスウイルス(例えば、HSV−I、HSV−II、CMV又はVZV)、ポックスウイルス(例えば、痘瘡ウイルス又は種痘ウイルスのようなオルトポックスウイルス、伝染性軟属腫)、ピコルナウイルス(例えば、ライノウイルス又はエンテロウイルス)、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス及び呼吸器多核体ウイルス(RSV))、コロナウイルス(例えば、SARS)、パポバウイルス(例えば、陰部疣贅、尋常性疣贅又は足底疣贅を引き起こす乳頭腫ウイルス)、ヘパドナウイルス(例えば、B型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(例えば、C型肝炎ウイルス又はデング熱ウイルス)又はレトロウイルス(例えば、HIVのようなレンチウイルス)の感染に起因する疾患;
(b)細菌性疾患:例えば、エシェリキア属、エンテロバクター属、サルモネラ属、スタフィロコッカス属、シゲラ属、リステリア属、アエロバクター属、ヘリコバクター属、クレブシエラ属、プロテウス属、シュードモナス属、ストレプトコッカス属、クラミジア属、マイコプラズマ属、ニューモコッカス属、ナイセリア属、クロストリジウム属、バチルス属、コリネバクテリウム属、マイコバクテリウム属、カンピロバクター属、ビブリオ属、セラチア属、プロビデンシア属、クロモバクテリウム属、ブルセラ属、エルジニア属、ヘモフィルス属又はボルデテラ属の細菌感染に起因する疾患;
(c)その他の感染性疾患:例えば、クラミジア、又はカンジダ症、アスペルギルス症、ヒストプラズマ症、クリプトコックス髄膜炎が含まれるがこれらに限定されない真菌性疾患、又はマラリア、ニューモシスチスカリニ肺炎、リーシュマニア症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ症及びトリパノソーマ感染症が含まれるがこれらに限定されない寄生虫性疾患;
(d)腫瘍性疾患:例えば、上皮内新生物、子宮頚部形成異常、光線性角化症、基底細胞癌、扁平上皮癌、腎細胞癌、カポジ肉腫、メラノーマ、及び骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、多発骨髄腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、B細胞リンパ腫及びヘアリー細胞白血病が含まれるがこれらに限定されない白血病、及びその他の癌;
(e)アトピー性皮膚炎又は湿疹のようなT2媒介性アトピー性疾患、好酸球増多症、喘息、アレルギー、アレルギー性鼻炎、及びオーメン症候群;
(f)特定の自己免疫性疾患:例えば、全身性紅斑性狼瘡、本態性血小板血症、多発性硬化症、円板状紅斑性狼瘡、円形脱毛症;及び
(g)ケロイド形成の阻害及びその他の瘢痕(例えば、慢性創傷を含めた創傷治癒の促進)のような創傷治癒に関連する疾患。
【0234】
更に、本明細書で特定する化合物又は塩は、生ウイルス、細菌又は寄生虫性免疫原;不活化ウイルス、腫瘍由来、原虫、生体由来、真菌性又は細菌性免疫原;トキソイド;毒素;自己抗原;多糖類;タンパク質;糖タンパク;ペプチド;細胞ワクチン;DNAワクチン;自家ワクチン;遺伝子組換えタンパク質等のような体液及び/又は細胞媒介性免疫反応の何れかを生じさせる何らかの物質と併用して使用するワクチンアジュバントとして、例えば、BCG、コレラ、ペスト、チフス、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、インフルエンザA型、インフルエンザB型、パラインフルエンザ、ポリオ、狂犬病、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、黄熱病、破傷風、ジフテリア、ヘモフィルスインフルエンザb、結核、髄膜炎球菌及び肺炎球菌ワクチン、アデノウイルス、HIV、水疱瘡、サイトメガロウイルス、デング熱、猫白血病、鶏ペスト、HSV−1及びHSV−2、豚コレラ、日本脳炎、呼吸器多核体ウイルス、ロタウイルス、乳頭腫ウイルス、黄熱病及びアルツハイマー病との関係において使用するワクチンアジュバントとして有用な場合がある。
【0235】
本明細書で特定する化合物又は塩は、免疫機能が低下した対象に特に有用な場合がある。例えば、化合物又は塩は、例えば移植対象、癌対象及びHIV対象において細胞媒介性免疫の抑制後に発現する日和見感染及び腫瘍を処置するのに使用される場合がある。
【0236】
このように、1つ以上の上記の疾患又は疾患の種類、例えばウイルス性疾患又は腫瘍性疾患は、治療を必要とする(疾患を有する)動物において、その動物に本発明の化合物又は塩の治療有効量を投与することによって処置される場合がある。
【0237】
又、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして投与することによって、動物にワクチン接種を行う場合もある。一実施形態においては、本明細書に記載の化合物又は塩の有効量をワクチンアジュバントとして動物に投与することからなる、動物へのワクチン接種の方法が提供される。
【0238】
サイトカインの生合成を誘導するのに有効な化合物又は塩の量とは、樹状細胞及びB細胞のような1つ以上の種類の細胞が、例えばIFN−α、IP−10及びMCP−1のような1つ以上のサイトカインを、このようなサイトカインの背景レベルを超えて増加(誘導)された量まで産生するのに十分な量である。正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、サイトカイン生合成の誘導又は阻害は、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
【0239】
本発明は、サイトカイン生合成の誘導、特にIFN−αの優先的な誘導に応答する疾患を処置する方法、例えば、本発明の化合物又は塩又は組成物の有効量を動物に投与することからなる、動物におけるウイルス感染を処置する方法、及び動物における腫瘍性疾患を処置する方法を提供する。ウイルス感染を治療又は阻害するのに有効な量は、未処置の対照動物群と比べた場合に、ウイルス性病変、ウイルス負荷、ウイルス産生速度及び死亡率を含めた1つ以上のウイルス感染の症状を減少させることのできる量である。このような処置に有効な正確な量は、当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。腫瘍性疾患を処置するのに有効な化合物又は塩の量は、腫瘍のサイズ又は腫瘍巣の数を減少させることのできる量である。ここでも正確な量は当業界で既知の因子によって異なるが、約100ng/kg〜約50mg/kg、好ましくは約10μg/kg〜約5mg/kgの用量であると予想される。その他の実施形態において、この量は、例えば約0.01mg/m〜約5.0mg/mの用量(上述のDubois法に従って算出)であると予想されるが、幾つかの実施形態において、これらの方法の何れかは、この範囲を超える用量の化合物又は塩を投与することによって実施される場合もある。これらの実施形態の幾つかにおいて、この方法には、対象に対して約0.1mg/m〜約2.0mg/mの用量、例えば約0.4mg/m〜約1.2mg/mの用量を提供するのに十分な化合物又は塩又は組成物を投与することが含まれる。
【0240】
本明細書に具体的に記載する製剤及び使用法に加えて、本発明の化合物に好適なその他の製剤、使用法及び投与装置は、例えば国際特許公開第WO03/077944号及び第WO02/036592号、米国特許第6,245,776号及び米国特許公開第2003/0139364号、第2003/185835号、第2004/0258698号、第2004/0265351号、第2004/076633号及び第2005/0009858号に記載されている。
【0241】
本発明の目的及び利点を、以下の実施例によって更に説明するが、これらの実施例で言及されている特定の材料及びその量、並びにその他の条件及び詳細は、本発明の適用範囲を不当に制限するものとして解釈してはならない。
【実施例】
【0242】
実施例1〜6
ヘプタン中の三臭化ホウ素の溶液(1Mの400μL)を、ジクロロメタン(1mL)中の化学式Xaの化合物(約25mg)の冷却した(0℃)溶液を含む試験管に添加した。試験管を撹拌し、0℃で0.5時間維持した後、室温で一晩振盪した。反応混合物をメタノール(1mL)及び塩酸(6Nの250μL)で希釈し、撹拌した後、培地を真空遠心によって除去した。Waters FractionLynx自動化精製システムを使用し、分取高速液体クロマトグラフィー(prep HPLC)により化合物を精製した。prep HPLC分画を、Waters LC/TOF−MSを使用して分析し、適当な分画を遠心蒸発し、所望の化合物のトリフルオロ酢酸塩を得た。逆相分取液体クロマトグラフィーを、5〜95%Bの非直線勾配溶出(Aが0.05%トリフルオロ酢酸/水であり、Bが0.05%トリフルオロ酢酸/アセトニトリルである)を使用して実施した。質量選択トリガーにより分画を回収した。表1は、出発材料の構造、出発材料に関する参考文献、得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
【0243】
【化49】

実施例7〜31
第A部
1−(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール(2g、米国特許公開2004/0147543号の実施例125)を7:3(容量:容量)のクロロホルム:メタノール(100mL)に溶解した。一定分量(2mL、1.0等量)を試験管に添加し、真空遠心によって培地を除去した。試験管に、下表のボロン酸(1.1等量)を充填した。n−プロパノール(1.6mL)を各試験管に添加し、試験管を窒素でパージした後、内容物が十分に混合されるまで超音波処理した。各試験管に、150μLのトルエン中の酢酸パラジウム(II)の溶液(15mLのトルエンに、60mgの酢酸パラジウム(II)を溶解)、600μLの2M炭酸ナトリウム水溶液、113μLの水、及び53μLの、n−プロパノール中の15モル%トリフェニルホスフィン溶液を連続的に充填した。試験管を窒素でパージした後、80℃で一晩加熱した。
【0244】
反応混合物を固相抽出により精製した。十分な塩酸(1N)を各反応混合物に添加し、pHを5未満に調整した。各反応混合物をカートリッジ(Waters Oasis Samples Extraction Cartridges MCX 6cc)に積載した。各カートリッジにメタノール(5mL)を添加した。カートリッジを、清浄な試験管中に入れた。カートリッジを、メタノール中の1Nアンモニアの5mL部分で2回連続して溶出した。真空遠心により培地を除去した。
【0245】
第B部
各試験管にジクロロメタン(1mL)を添加し、試験管を超音波処理して固体を溶解した後、氷浴中で試験管を0℃まで冷却した。ヘプタン中の三臭化ホウ素溶液(1Mの600μL)を各試験管に添加した。試験管を撹拌し、0℃で0.5時間維持した後、室温で一晩振盪させた。真空遠心により培地を除去した。メタノール(1mL)及び塩酸(6Nの1mL)を各試験管に添加し、試験管を撹拌した後、真空遠心により培地を除去した。実施例1〜6に関して上に記載した通りに、化合物を精製した。表2には、ボロン酸、得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
【0246】
【化50】

【0247】
【化51】

【0248】
【化52】

【0249】
【化53】

実施例32
[4−アミノ−7−ピリジン−3−イル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール
【0250】
【化54】

第A部
0℃で、1−テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンアミンHCl(19g、120mmol)、ジクロロメタン(626mL)、及びトリエチルアミン(43.7mL、313mmol)の混合物に、4−クロロ−3−ニトロキノリンを添加した。得られた山吹色の溶液を室温で18時間撹拌した。次いで、反応物を減圧下で濃縮した。得られた固体を水(100mL)中で撹拌し、濾過して、43gの7−ブロモ−3−ニトロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−4−アミンを黄色の粉末として得た。
【0251】
第B部
7−ブロモ−3−ニトロ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−4−アミン(20g、55mmol)を、アセトニトリル(500mL)及びイソプロピルアルコール(50mL)の混合物に溶解し、該溶液を加圧びん中に置いた。次いで、炭素上の白金(5%、2g)を添加し、反応混合物を、48PSI(3.3×10Pa)でH雰囲気下に振盪させた。2時間後、反応混合物をセライト濾過剤のパッドを通して濾過した。パッドをアセトニトリルを使用して洗浄し、一緒にしたろ液を減圧下で濃縮し、7−ブロモ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミンを得、定量的収率と仮定し、更なる精製なしで反応を進めた。
【0252】
第C部
0℃で、273mLのジクロロメタンに溶解した7−ブロモ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)キノリン−3,4−ジアミン(55mmol)に、塩化クロロアセチル(5.2mL、65mmol)を添加した。半分の塩化クロロアセチルを添加した後に固体が形成され、この時点で追加のジクロロメタン(100mL)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した。黄色の懸濁液を、まず飽和重炭酸ナトリウム水溶液で、次いで、50%水酸化ナトリウム水溶液でpH14に達するまで添加して反応を停止した。濾過により、10gのN−{7−ブロモ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]キノリン−3−イル}−2−クロロアセトアミドを黄褐色の固体として得た。ろ液を分液漏斗に入れ、層を分離させた。水層を追加のジクロロメタンで抽出した。化合させた有機抽出物を化合させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、追加のN−{7−ブロモ−4−[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)アミノ]キノリン−3−イル}−2−クロロアセトアミドを黄色の油状物質として得た。50%収率(27.3mmol)と仮定し、更なる精製なしで、黄色の油状物質を次の反応に進めた。油状物質をエタノール(100mL)及びトリエチルアミン(7.5mL、54mmol)と化合させた。得られた黄色の溶液を2時間環流した。反応物を室温に冷却し、減圧下で培地を除去し、7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリンを褐色の油状物質として得、定量的収率と仮定し、更なる精製なしで反応を進めた。
【0253】
第D部
ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解した7−ブロモ−2−(クロロメチル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン(27.3mmol)に、酢酸カリウム(5.3g、55mmol)を添加した。得られた懸濁液を90℃で1時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、水(200mL)を添加した。水層をクロロホルムで抽出した。化合させた有機抽出物を化合させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、オレンジ色の油状固体を得た。クロマトグラフィー(SiO、0〜30% 80/18/2v/v/v CHCl/CHOH/濃NHOH(CMA)/CHCl)により得られた物質を、アセトニトリル中で撹拌し、濾過し、2.3gの[7−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチルアセテートを、黄褐色の固体として得た。
【0254】
第E部
室温で、[7−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メチルアセテート(2.3g、5.4mmol)及びクロロホルム(27mL)の混合物に、3−クロロペルオキシ安息香酸(2.4g、50%純粋、7.0mmol)を添加した。反応物をこの温度で18時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)及び水(50mL)を反応物に添加し、層を分離させた。追加のジクロロメタンを使用して水層を抽出した。有機層を化合させ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し、黒っぽい油状物質を得た。この油状物質をメタノール(27mL)に溶解し、この溶液に15M水酸化アンモニウム(3.6mL、54mmol)及び塩化ベンゼンスルホニル(2.9mL、23mmol)を添加した。得られた反応混合物を室温で2時間撹拌し、追加の15M水酸化アンモニウム(3.6mL、54mmol)及び塩化ベンゼンスルホニル(2.9mL、23mmol)を添加した。反応物を18時間撹拌した。次いで、反応物を減圧下で濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及びクロロホルムで希釈した。得られた懸濁液を濾過し、固体を飽和重炭酸ナトリウム水溶液を使用して撹拌し、濾過し、1.1gの[4−アミノ−7−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノールを白色固体として得た。
【0255】
第F部
[4−アミノ−7−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール(500mg、1.28mmol)、3−ピリジルボロン酸(233mg、1.90mmol)、炭酸カリウム(579mg、4.20mmol)、ジメトキシエタン(5mL)、及び水(2.5mL)の混合物に、窒素雰囲気下、Pd(PPhCl(18mg、0.026mmol)を添加した。得られた懸濁液を2時間環流した。反応物を室温に冷却した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、シリカゲルカラムに直接載せた。クロマトグラフィー(SiO、0〜40%CMA/CHCl)により得られた物質をメタノール中で撹拌し、濾過し、263mgの[4−アミノ−7−ピリジン−3−イル−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノールを、黄褐色の結晶として得た。融点、260〜262℃。MS(APCI)m/z 500.3(M+H);C2223について計算した分析値:C,67.85;H,5.95;N,17.98。実測値:C,67.49;H,5.87;N,17.83。
【0256】
実施例33〜34
下表中の化合物を、下記一般的方法に従って調製した。エーテル類似体を、ジクロロメタン等の培地中に溶解又は懸濁し、反応混合物を0℃又は室温で撹拌した。三臭化ホウ素(2.5〜10等量、ジクロロメタン中1M溶液)を、反応混合物に滴下して添加した。反応物を、室温で4時間〜6日間撹拌し、メタノール又は水を慎重に添加することにより反応を停止し、培地を減圧下で除去した。以下に記載するものと同様の方法によって生成物を単離した。残渣を2〜6M塩酸と一緒にし、50℃に加熱して、1〜2時間撹拌した。得られた溶液を冷却(氷浴)した後、、2〜6M水酸化ナトリウム水溶液の添加により遊離塩基とした(pH9)。ジクロロメタン、酢酸エチル又はクロロホルム等の有機培地を使用して、水相から所望の物質を抽出した。有機層を単離し、(MgSO)で乾燥させ、濾過し、減圧下に培地を蒸発させ、粗製の生成物を得た。最終化合物をprep HPLC(ISCO Combiflash Separation System又はAnalogix Purification System)により単離した。
【0257】
【化55】

【0258】
【化56】

【0259】
【化57】

【0260】
【化58】

実施例52〜92
第A部
クロロホルム中の、1−(4−アミノブチル)−2−エトキシメチル−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン(43mg、0.10mmol、1等量、米国特許出願公開第2004/0147543号、実施例372)及びトリエチルアミン(5等量)の溶液を、下表からの試薬(1.1等量)を含む試験管に添加した。反応混合物を一晩撹拌し、以下の方法に従い、固相液体−液体抽出によって精製した。反応混合物を、1N水酸化ナトリウム(600μL)で平衡化した珪藻土に、約20分間載せた。10分後、クロロホルム(300μL)を添加し、珪藻土から収集プレートのウェルに生成物を溶出させた。更に10分後、追加のクロロホルム(500μL)を使用して手順を繰り返した。次いで培地を真空遠心により除去した。
【0261】
第B部
第A部からの物質をジクロロメタン(600μL)に溶解し、溶液を0℃に冷却した。三臭化ホウ素(ジクロロメタン中、1Mの400μL)を添加し、反応混合物を撹拌し、15分間冷却した後、室温で一晩撹拌した。真空遠心により培地を除去した。メタノール(300μL)及び6N塩酸(300μL)を添加し、反応混合物を10分間撹拌した。真空遠心により培地を除去した。実施例1〜6に関して上に記載した通りに、化合物を精製した。下表には、各実施例で使用した試薬、得られた化合物の構造、単離したトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
【0262】
【化59】

【0263】
【化60】

【0264】
【化61】

【0265】
【化62】

【0266】
【化63】

実施例93〜119
1−(4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オールの代わりに、N−{4−[4−アミノ−7−ブロモ−2−エトキシメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミド(米国特許出願公開2004/0147543、実施例612)を使用し、実施例7〜31の一般的方法に従い、下表中の化合物を調製し、精製した。固相抽出精製の前に、実施例119のための反応混合物を水(500μL)、氷酢酸(500μL)、及びテトラヒドロフラン(500μL)と一緒にし、60℃で2時間加熱した。下表は、ボロン酸、得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
【0267】
【化64】

【0268】
【化65】

【0269】
【化66】

【0270】
【化67】

実施例120〜138
下表中の化合物を、以下の方法に従って調製した。ジクロロメタン(1mL)中の対応するエーテル類似体(エトキシメチル又はメトキシエチル)の溶液を含む試験管を氷浴中で0℃に冷却した。三臭化ホウ素(ジクロロメタン中、1Mの4等量)を添加した。試験管を撹拌し、0℃で0.5時間維持し、室温で9時間撹拌した。メタノール(1mL)及び6N塩酸(500μL)を添加し、試験管を5分間撹拌した。真空遠心により培地を除去した。実施例1〜6に関して上に記載した通りに、化合物を精製した。下表は、出発エーテルに関する参考文献、得られた化合物の構造、及び単離されたトリフルオロ酢酸塩の正確な測定質量を示す。
【0271】
【化68】

【0272】
【化69】

【0273】
【化70】

【0274】
【化71】

* 具体的に例示していないが、この化合物は開示された合成方法を使用して容易に調製される。
【0275】
実施例139
[4−アミノ−7−[3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール
【0276】
【化72】

窒素雰囲気下、[4−アミノ−7−ブロモ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノール(400mg、1.00mmol)、3−ピロリジニルカルボニルフェニルボロン酸(328mg、1.50mmol)、炭酸カリウム(455mg、3.30mmol)、ジメトキシエタン(4mL)、及び水(2mL)の混合物に、Pd(PPhCl(14mg、0.02mmol)を添加した。得られた懸濁液を18時間環流した。反応物を室温まで冷却した。反応混合物を水で希釈し、クロロホルムで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。クロマトグラフィー(SiO、0〜40% CMA/CHCl)により得られた物質をアセトニトリル中で撹拌し、濾過し、100mgの[4−アミノ−7−[3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−2−イル]メタノールを白色粉末として得た。融点、281〜284℃、MS(APCI)m/z486.3(M+H);C2831について計算した分析値:C,69.26;H,6.43;N,14.42。実測値:C,68.99;H,6.16;N,14.46。
【0277】
代表的な化合物
上の実施例に記載したものも幾つかを含め、特定の代表的な化合物は、以下の化学式Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、Ii又はIj、並びに置換基n及びRを有する。このうち、表の各行は化学式Ib、Ic、Id、Ie、If、Ig、Ih、Ii又はIjに合致し、本発明の特異的な実施形態を表す。
【0278】
【化73】

【0279】
【化74】

【0280】
【化75】

ヒト細胞におけるサイトカインの誘導
in vitroヒト血球細胞系を使用して、サイトカインの誘導を評価する。Testerman, et. al., Cytokine Induction by the Immunomodulators Imiquimod and S−27609, Journal of Leukocyte Biology, 58, 365−372 (September, 1995)に記載の通り、活性は、培地に分泌されたインターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子(α)(IFN−α及びTNF−α)の測定値に基づく。
【0281】
培養用血液細胞の調製
健常なヒトドナーの全血を、静脈穿刺によりEDTAの入ったバキュテナー管又はシリンジに採取する。そして、HISTPAQUE−1077(Sigma[米国ミズーリ州セントルイス])又はFicoll−Paque Plus(Amersham Biosciences[米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ])を使用して、密度勾配遠心分離法により全血から末梢血単核球(PBMC)を分離する。血液はDulbeccoのリン酸緩衝生食水(DPBS)又はHankの平衡塩類溶液(HBSS)で1:1に希釈する。或いは、密度勾配培地を入れたAccuspin(Sigma)又はLeucoSep(Greiner Bio−One, Inc.[米国フロリダ州ロングウッド])遠心分離フリット管に全血を入れる。PBMC層を回収したら、DPBS又はHBSSで2回洗浄し、4×10細胞/mLでRPMI完全培地中に再懸濁させる。このPBMC懸濁液を、同量の試験化合物を含有するRPMI完全培地を入れた96ウエル平底滅菌組織培養プレートに添加する。
【0282】
化合物の調製
化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解する。DMSOの濃度は、培養ウエルに添加する場合、1%の最終濃度を超えないようにする。化合物は一般的に、30〜0.014μMの濃度で試験する。対照群には、細胞試料+培地のみ、細胞試料+DMSOのみ(化合物なし)、及び細胞試料+基準化合物の組み合わせが含まれる。
【0283】
インキュベーション
試験化合物の溶液60μMを、RPMI完全培地を含有する最初のウエルに添加し、各ウエルにて連続して3倍に希釈する。次に、同量のPBMC懸濁液をウエルに添加し、試験化合物の濃度を所期の濃度にする(通常は30〜0.014μM)。PBMC懸濁液の最終濃度は、2×10細胞/mLとする。プレートを滅菌プラスチック蓋で閉じ、ゆっくりと混合した後、5%二酸化炭素雰囲気下にて37℃で18〜24時間インキュベートする。
【0284】
分離
インキュベーションの後、プレートを4℃、1000rpm(約200×g)で10分間遠心分離する。そして細胞を含まない培養上清を除去し、滅菌プロピレン管に移す。試料は分析するまで−30〜−70℃で維持する。試料は、ELISAでIFN−αを、Igen/BioVerisアッセイでTNF−αを分析する。
【0285】
インターフェロン(α)及び腫瘍壊死因子(α)の分析
IFN−αの濃度を、PBL Biomedical Laboratories(米国ニュージャージー州ピスキャタウェイ)のヒトマルチサブタイプ比色分析サンドイッチELISA(カタログ番号41105)で測定する。結果はpg/mLで示す。
【0286】
TNF−αの濃度を、ORIGEN Mシリーズイムノアッセイで測定し、BioVeris Corporation(元IGEN International(米国メリーランド州ゲーサーズバーグ))のIGEN M−8アナライザーで読み取る。このイムノアッセイは、Biosource International(米国カリフォルニア州カマリロ)のヒトTNF−αキャプチャー及び検出抗体ペア(カタログ番号AHC3419及びAHC3712)を使用する。結果はpg/mLで示す。
【0287】
アッセイデータ及び分析
全体として、アッセイのデータ出力は、化合物濃度(X軸)に対するTNF−α及びIFN−αの濃度値(Y軸)からなる。
【0288】
データの分析には2つの手順がある。まず、平均DMSO(DMSO対照ウエル)又は実験バックグラウンド(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた値を各読み取り値から減ずる。バックグラウンド減算でマイナスの値が出た場合、読み取り値は「*」と報告し、はっきり検出できずという注記を入れる。その後の計算及び統計において、「*」はゼロとして扱う。次に、バックグラウンド値を減算した値の全てに単一の調整比を乗じて、実験間の変動値を減ずる。この調整比は、過去の61件の実験測定値(未調整読み取り値)を基に基準化合物の予想面積で除した、新しい実験における基準化合物の面積である。これにより、用量反応曲線の形状を変化させることなく、新しいデータの読み取り値の尺度化(Y軸)が行われる。使用する基準化合物は、2−[4−アミノ−2−エトキシメチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−α,α−ジメチル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]エタノール水和物(米国特許第5,352,784号;実施例91)であり、予想面積は過去61件の実験から得る平均用量値の合計である。
【0289】
バックグラウンド減算を行い、基準調整した結果に基づいて、任意の実験及び化合物の最少有効濃度を算出する。最少有効濃度(μモル)は、試験するサイトカインの固定濃度(通常はIFN−αの場合20pg/mL、TNF−αの場合40pg/mL)を超えた反応を誘導する試験化合物の最低濃度である。最大反応は、用量反応で生成されたサイトカインの最大量(pg/mL)である。
【0290】
本発明の化合物及びそれに近い類似体が有する、サイトカインの生合成を誘導する能力を、前述の試験方法を使用して試験した。使用した類似体を下表に示す。
【0291】
【化76】

実施例8の化合物及び幾つかの密接に関連する類似体を、前述の試験方法を使用して試験した。IFN−α用量反応曲線は図1に、TNF−α用量反応曲線は図2に示す。IFN−α誘導の最小有効濃度、TNF−α誘導の最小有効濃度、IFN−αの最大反応、及びTNF−αの最大反応は、表3に示す(#は化合物の試験を行った個別の実験の番号である)。複数の実験で化合物を試験した場合、記載の値は中央値である。
【0292】
【化77】

* 40pg/mLの実験バックグラウンドレベル未満である。
【0293】
本発明の化合物及び場合によりそれに近い類似体が有する、サイトカインの生合成を誘導する能力を、前述の試験方法を使用して試験した。IFN−α誘導の最小有効濃度、TNF−α誘導の最小有効濃度、IFN−αの最大反応、及びTNF−αの最大反応は、下表に示す(#は化合物の試験を行った個別の実験の番号である)。複数の実験で化合物を試験した場合、記載の値は中央値である。
【0294】
【化78】

【0295】
【化79】

【0296】
【化80】

【0297】
【化81】

【0298】
【化82】

【0299】
【化83】

【0300】
【化84】

【0301】
【化85】

【0302】
【化86】

【0303】
【化87】

【0304】
【化88】

【0305】
【化89】

【0306】
【化90】

* 実験バックグラウンドレベル未満である。
全ての類似体は、米国特許公開2004/0147543に具体的に例示されるか、又は前記特許公開に開示される合成方法を使用して容易に調製される。
【0307】
本特許の全ての開示内容、本特許の文書、及び本明細書で言及する文献は、それぞれが個別に組み入れられているかのように、全体が参考として組み入れられている。本発明の適用範囲及び趣旨を逸脱することなく本発明に加えられる種々の改変及び変更は、当業者に明らかなはずである。本発明は、本明細書に記載の例示的実施形態及び実施例によって不当に制限されるものとして意図されず、このような実施例及び実施形態は単なる例として示すだけのものであり、本発明の適用範囲は、本明細書の以下に定める請求項によってのみ制限されるものとして意図されることが理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0308】
【図1】図1は、実施例8、類似体1、類似体2、及び類似体3についてのIFN−αの用量反応曲線である(表3に示す値に関連する)。
【図2】図2は、実施例8、類似体1、類似体2、及び類似体3についてのTNF−αの用量反応曲線である(表3に示す値に関連する)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式Iの化合物であって:
【化1】

式中:
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R、及び
−Z−Ar’−X−Y−R
からなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【化2】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【化3】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物;或いはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
化学式IIの化合物であって:
【化4】

式中:
は:
−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−C(O)−O−R’、
−C(O)−N(R’’)R’、
−C(=NY’)−R’、
−CH(OH)−C(O)−OY’、
−CH(OC1−4アルキル)Y
−CH、及び
−CH(CH)Y
からなる群から選択され;
R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、及びベンジルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
Y’は、水素、C1−6アルキル、及びベンジルからなる群から選択され;
は、C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキレニル、アミノ−C1−4アルキレニル、モノ−N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニル、及びジ−N,N−C1−6アルキルアミノ−C1−4アルキレニルからなる群から選択され;
は、モノ−N−C1−6アルキルアミノ、ジ−N,N−C1−6アルキルアミノ、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、及び4−C1−4アルキルピペラジン−1−イルからなる群から選択され;
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は、−Z−Ar、−Z−Ar’−Y−R、及び−Z−Ar’−X−Y−Rからなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【化5】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【化6】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物;或いはその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
化学式IIIの化合物であって:
【化7】

式中:
は:
−X−C(O)−R’、
α−アミノアシル、
α−アミノアシル−α−アミノアシル、
−X−C(O)−O−R’、及び
−C(O)−N(R’’)R’
からなる群から選択され;
は、結合、−CH−O−、−CH(CH)−O−、−C(CH−O−からなる群から選択され、−X−C(O)−O−R’の場合には、−CH−NH−であり;
R’及びR’’は、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、フェニル、ベンジル及び2−フェニルエチルからなる群から独立して選択され、この場合は何れも、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C1−6アルキル、C1−4アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、アリール−C1−4アルキレニル、ヘテロアリール−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルキレニル、ハロ−C1−4アルコキシ、−O−C(O)−CH、−C(O)−O−CH、−C(O)−NH、−O−CH−C(O)−NH、−NH、及び−S(O)−NHからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もあるが、但し、R’’が水素であってもよいことを条件とし;
α−アミノアシルは、ラセミ体、D−アミノ酸、及びL−アミノ酸からなる群から選択されるα−アミノ酸に由来するα−アミノアシル基であり;
nは1又は2であり;
は:
−R
−X−R
−X−Y−R、及び
−X−R
からなる群から選択され;
は:
−Z−Ar、
−Z−Ar’−Y−R、及び
−Z−Ar’−X−Y−R
からなる群から選択され;
Arは、アリール及びヘテロアリールからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Ar’は、アリーレン及びヘテロアリーレンからなる群から選択され、この場合は何れも、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、メルカプト、シアノ、カルボキシ、ホルミル、アミノ、アルキルアミノ、及びジアルキルアミノからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
Xは、場合により1つの−O−基によって割り込まれるアルキレンであり;
Yは:
−O−、
−C(R)−、
−C(R)−N(R)−、
−S(O)0−2−、
−N(R)−Q−、
【化8】

からなる群から選択され;
Zは、結合及びアルキレンからなる群から選択され;
は、水素、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環からなる群から選択され、この場合、アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキレニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキレニル、及び複素環基は、アルキル、アルコキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ハロゲン、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、シアノ、アリール、アリールオキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、複素環、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、及びアルキル、アルケニル及び複素環の場合には、オキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されなくてもよければ、置換されてもよく;
は:
【化9】

からなる群から選択され、
は、=O及び=Sからなる群から選択され、
はC2−7アルキレンであり;
は、水素、アルキル、アルコキシアルキレニル、ヒドロキシアルキレニル、アリールアルキレニル、及びヘテロアリールアルキレニルからなる群から選択され;
10はC3−8アルキレンであり;
Aは、−O−、−C(O)−、−CH−、−S(O)0−2−、及び−N(Q−R)−からなる群から選択され;
Qは、結合、−C(R)−、−S(O)、−C(R)−N(R)−、−S(O)−N(R)−、−C(R)−O−、及び−C(R)−S−からなる群から選択され;
a及びbは独立して1〜6の整数であるが、但し、a+bが7以下であることを条件とする、
化合物、或いはその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
nが1である、請求項1、2及び3の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項5】
nが2である、請求項1、2及び3の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項6】
が、アルキル、アミノアルキル、ジヒドロキシアルキル、ハロアルキル及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項7】
が、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、2−メチルプロピル、2−アミノ−2−メチルプロピル、3−アミノ−2,2−ジメチルプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−フルオロ−2−メチルプロピル、及び2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルからなる群から選択される、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項8】
が、(1−ヒドロキシシクロブチル)メチル、(1−ヒドロキシシクロペンチル)メチル、及び(1−ヒドロキシシクロヘキシル)メチルからなる群から選択される、請求項1〜6の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項9】
がヘテロシクリルアルキレニルであり、この場合、複素環が、C1−4アルキル、ヒドロキシ、及びオキソからなる群から独立して選択される1つ以上の置換基で置換されないか置換される、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項10】
複素環が、1,3−ジオキソラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、ピペリジニル、及びモルホニルからなる群から選択され、アルキレニルがC1−4アルキレニルである、請求項9に記載の化合物又は塩。
【請求項11】
が、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル及び(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルからなる群から選択される、請求項9に記載の化合物又は塩。
【請求項12】
が(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチルである、請求項9に記載の化合物又は塩。
【請求項13】
が、−X−Y−Rであり、式中、Xが、場合により−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yが、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、及びS(O)−から選択され、Rが、水素及びメチルから選択され;Rが、C1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項14】
が、2−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]エチル、4−[(シクロプロピルカルボニル)アミノ]ブチル、2−[(シクロヘキシルカルボニル)アミノ]−2−メチルプロピル、2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}エチル、4−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}ブチル、2−メチル−2−{[(1−メチルエチル)カルボニル]アミノ}プロピル、2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル、4−[(メチルスルホニル)アミノ]ブチル、2−メチル−2−[(メチルスルホニル)アミノ]プロピル、2−メチル−2−({[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル}アミノ)プロピル、2−メチル−2−[2−(メチルスルホニル)エトキシ]プロピル、及び2,2−ジメチル−3−(メチルスルホニル)プロピルからなる群から選択される、請求項1〜5及び13の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項15】
が−X−Y−Rであり、式中、Xが、場合により−O−基によって割り込まれる場合があるC1−6アルキレンであり;Yが、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、−N(R)−C(O)−N(R)−、 −N(R)−S(O)−N(R)−、−S(O)−、及び
【化10】

からなる群から選択され(式中、Qが、−C(O)−、−C(O)−NH−、又は−S(O)−、であり、R10がペンチレンであり;Rが水素又はメチルである);Rが、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、イソキノリニル、N−メチルイミダゾリル、ピリジニル、キノリニル、ベンジル、1−フェニルエチル、フェニル、及びクロロ、シアノ、フルオロ、ヒドロキシ及びメチルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項16】
が−X−Rであり、式中、XがC1−6アルキレンであり、R
【化11】

である、請求項1〜5の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項17】
が、4−(1,1−ジオキシドイソチアゾリジン−2−イル)ブチル、4−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]ブチル、及び2−[(4−モルホリンカルボニル)アミノ]エチルからなる群から選択される、請求項1〜5及び16の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項18】
Zが結合である、請求項1〜17の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項19】
が、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、又はキノリン−3−イルであり、この場合は何れも、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もある、請求項1〜18の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項20】
が、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−フルオロピリジン−3−イル、5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル、2−エトキシフェニル、及びキノリン−3−イルからなる群から選択される、請求項19に記載の化合物又は塩。
【請求項21】
が、チエニル−3−イル、フェニル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、又はキノリン−3−イルであり、この場合は何れも、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されない場合もあれば、置換される場合もある、請求項1〜18の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項22】
が、−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’がフェニレンであり、Yが、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rが、水素及びメチルから選択され;Rが、C1−6アルキル、モルホリン−4−イル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択される、請求項1〜18の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項23】
が−Ar’−Y−Rであり、式中、Ar’がフェニレンであり、Yが、−C(O)−、−C(O)−N(R)−、−N(R)−C(O)−、−N(R)−S(O)−、及び−N(R)−C(O)−N(R)−からなる群から選択され、Rが、水素及びメチルから選択され;Rが、C1−6アルキル、フェニル、及びアルキル、アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、及びヒドロキシアルキルからなる群から選択される置換基で置換されるフェニルからなる群から選択されるが;但し、Yが−C(O)−N(R)−又は−N(R)−C(O)−N(R)−であるときには、Rが水素であってもよいことを条件とし;Yが−C(O)−又は−N(R)−C(O)−であるときには、Rがモルホリン−4−イル、ピペリジン−1−イル又はピロリジン−1−イルであってもよいことを条件とする、請求項1〜18の何れか1項に記載の化合物又は塩。
【請求項24】
が、3−(メチルスルホニルアミノ)フェニル、3−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル、又は3−(モルホリン−4−イルカルボニル)フェニル)である、請求項23に記載の化合物又は塩。
【請求項25】
2−ヒドロキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、2−(2−ヒドロキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール、及び1−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールからなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
N−[4−(4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル)ブチル]メタンスルホンアミド、及びN−{4−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−フェニル−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル}メタンスルホンアミドからなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
2−ヒドロキシメチル−1−(2−メチルプロピル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、2−(2−ヒドロキシエチル)−1−(2−メチルプロピル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−4−アミン、1−[4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オール、及び1−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−オールからなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
N−{4−[4−アミノ−2−ヒドロキシメチル−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル]}メタンスルホンアミド、及びN−{4−[4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−7−(ピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]キノリン−1−イル]ブチル]}メタンスルホンアミドからなる群から選択される化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項29】
請求項1〜28の何れか1項に記載の化合物又は塩の治療有効量、及び薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
【請求項30】
動物におけるIFN−αの生合成を優先的に誘導する方法であって、請求項1〜28の何れか1項に記載の化合物又は塩の有効量、又は請求項29に記載の薬学的組成物を該動物に投与することを含む、方法。
【請求項31】
治療を必要とする動物におけるウイルス性疾患を処置する方法であって、請求項1〜28の何れか1項に記載の化合物又は塩の治療有効量、又は請求項29に記載の組成物を該動物に投与することを含む、方法。
【請求項32】
治療を必要とする動物における腫瘍性疾患を処置する方法であって、請求項1〜28の何れか1項に記載の化合物又は塩の治療有効量、又は請求項29に記載の組成物を該動物に投与することを含む、方法。
【請求項33】
前記化合物又は塩又は薬学的組成物が全身に投与される、請求項30、31及び32の何れか1項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−531567(P2008−531567A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−557097(P2007−557097)
【出願日】平成18年2月22日(2006.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/006042
【国際公開番号】WO2006/091567
【国際公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(500523962)コーリー ファーマシューティカル グループ,インコーポレイテッド (18)
【Fターム(参考)】