説明

ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体を含む化粧品組成物

【課題】ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体と、55℃にて24時間に亘って、更には、45℃にて2ヶ月に亘って安定である界面活性剤系とを含むエマルションを提供する。
【解決手段】水中油型エマルションの形態であって、特定のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体;脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル;C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステル及びC16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルから選択される、付加的界面活性剤;エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物;を含む組成物を調製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体及び特定の界面活性剤混合物を含む、化粧用水中油型エマルションである。
【背景技術】
【0002】
化粧品及び/または皮膚科用組成物中に、例えば、皮膚のケア、または皮膚の処置もしくは有用効果への付与の目的で、活性成分を使用することが知られている。しかしながら、こうした活性成分の中には、従来の化粧品溶媒中で不安定であり、且つ/または、特に水との接触に際して、とりわけ酸化現象のために、容易に分解するという欠点を示すものがある。然るに、これらは、経時的に、迅速にその活性を喪失し、その不安定性は、望ましい有効性と相容れない。
【0003】
ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、エマルション形態の組成物に使用されることが、出願US2007/098655により既知である。こうしたヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、この特許出願中に、特に、脱色組成物中に使用可能である、チロシナーゼ阻害剤として記載されている。
【0004】
こうしたヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、特に、その芳香族構造及びその親油性の性質により、化粧品に使用される従来の溶媒中で不安定及び/または難溶性であるという欠点を示す。これらは、特に、再結晶しうる。更に、これらは、光及び/または熱によって、特に、酸化現象のために、容易に分解しうる。然るに、これらは、経時的に迅速にその活性を喪失し、その不安定性は、望ましい有効性と相容れない。
【0005】
さらにまた、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体、例えば、4-(1-フェニルエチル)-1,3-ジヒドロキシベンゼンの、エマルション中での、特に、水中油型エマルション中での使用、特に、これらが、脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル並びに、C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステル及びC16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルから選択される付加的界面活性剤を含む界面活性剤系を含む場合の使用は、エマルションを不安定化させ、後に表面に油の相分離を呈する傾向を有する。水性相中に分散した油滴は、粗い外観を呈し、このエマルションを不均一なものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】US2007/098655
【特許文献2】WO2004/105736
【特許文献3】US4367390
【特許文献4】EP863145
【特許文献5】EP517104
【特許文献6】EP570838
【特許文献7】EP796851
【特許文献8】EP775698
【特許文献9】EP878469
【特許文献10】EP933376
【特許文献11】EP507691
【特許文献12】EP507692
【特許文献13】EP790243
【特許文献14】EP944624
【特許文献15】US5237071
【特許文献16】US5166355
【特許文献17】GB2303549
【特許文献18】DE19726184
【特許文献19】EP893119
【特許文献20】EP0967200
【特許文献21】DE19746654
【特許文献22】DE19755649
【特許文献23】EP-A-1008586
【特許文献24】EP1133980
【特許文献25】EP133981
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明の目的は、ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体及び、特に、55℃にて24時間に亘り、更には、45℃にて2ヶ月に亘り安定である、上述の界面活性剤系を含むエマルションを入手可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
発明者らは、こうしたエマルションの安定性が、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物の添加によって得られることを見出した。
【0009】
とりわけ、本発明の主題は、水中油型エマルションの形態であって、
・ 下記のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体;
・ 脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル;
・ C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステル及びC16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルから選択される、付加的界面活性剤;
・ エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物;
を含む組成物である。
【0010】
本発明の別の主題は、以上に定義される組成物の、ケラチン物質への適用を含む、ケラチン物質のケアまたはメイクアップのたえの非治療的方法である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の組成物中に使用可能なヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、出願WO2004/105736に記載されている。これらの化合物は、下式:
【化1】

[式中、
・ R1は、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至4の炭素原子を有するアルキル鎖、OH基、及びハロゲンから選択され、
・ R2は、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、
・ R3は、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、
・ R4及びR5は、互いに独立に、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖、-OH基、またはハロゲンから選択される]
を有する。
【0012】
-OH、R1、R4、及びR5基は、2つの芳香核を互いに接続する炭素と共に形成される結合に対して、オルト位、メタ位、またはパラ位にあってよい。
【0013】
S配置のエナンチオマー形態またはこれらのラセミ混合物もまた、置換フェニル基を有し、そのR2及びR3が異なる、本発明の化合物に含まれる。
【0014】
本発明の好ましい形態によれば、式(I)の化合物が使用され、式中、
・ R1、R2、R4、及びR5は、水素原子を示し;
・ R3は、メチル基であり;
・ -OH基は、2つの芳香核を互いに接続する炭素と共に形成される結合に対して、オルト位及びパラ位にある。
【0015】
この化合物は、4-(1-フェニルエチル)-1,3-ベンゼンジオールまたは4-(1-フェニルエチル)-1,3-ジヒドロキシベンゼンあるいはフェニルエチル レゾルシノールまたはフェニルエチルベンゼンジオールまたはスチリルレゾルシノールと呼称される、下式(II):
【化2】

に相当する。この化合物は、CAS番号85-27-8を有する。
【0016】
こうした化合物は、SymWhite 377(登録商標)またはBio 377の名称でSymriseより市販されている。
【0017】
上述のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体は、本発明によるエマルション中に、組成物全質量に対して0.01乃至5質量%の範囲、好ましくは、0.01乃至2質量%の範囲、更に好ましくは、0.01乃至1質量%の範囲の含量で存在してよい。
【0018】
本発明による組成物は、主要乳化界面活性剤として、脂肪酸とポリエチレングリコールとの少なくとも1つのエステルを含む。
【0019】
本発明による組成物中に存在する脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルは、好ましくは、8乃至100のエチレンオキシド単位を含むC16-C22脂肪酸エステルである。エステルの脂肪鎖は、特に、ステアリル、ベヘニル、アラキジル、パルミチル、またはセチル単位、及びこれらの混合物、例えば、セテアリル、好ましくは、ステアリル鎖であってよい。
【0020】
エチレンオキシド単位の数は、8乃至100、好ましくは、10乃至80、更に好適には、10乃至50の範囲であって良い。本発明の特定の実施態様によれば、この数は、20乃至40の範囲であって良い。
【0021】
脂肪酸とポリエチレングリコールのエステルの例としては、それぞれ20、30、40、50、または100のエチレンオキシド単位を含むステアリン酸エステル類、例えば、Croda社によって、Myrj 49 P(ポリエチレングリコール20 EOステアレート;CTFA名:PEG-20ステアレート)、Myrj 51、Myrj 52 P(ポリエチレングリコール40 EOステアレート;CTFA名:PEG-40ステアレート)、Myrj 53、及びMyrj 59 Pの名称で市販の製品等を挙げてよい。
【0022】
脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルは、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して、0.1%乃至10質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至3質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0023】
本発明による組成物は、 C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステル及びC16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルから選択される、付加的乳化界面活性剤を更に含む。
【0024】
本発明の第一の実施態様によれば、この組成物は、C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステルを含む。
【0025】
C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステルは、16乃至22の炭素原子をそれぞれ有する、少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の直鎖状アルキル鎖を含む少なくとも1つの脂肪酸の、ソルビトールとのエステル化によって形成される。これらのエステルは、特に、ソルビタンのステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、アラキジン酸エステル、パルミチン酸エステル、またはオレイン酸エステル、並びにこれらの混合物から選択して良い。好ましくは、ソルビタンのステアリン酸エステル及びパルミチン酸エステル、より好ましくは、ソルビタンステアリン酸エステルが使用される。
【0026】
本発明による組成物中に存在するC16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステルは、有利には、45℃以下の温度で固体である。
【0027】
本発明による組成物中に使用可能なソルビタンエステルの例としては、Croda社によりSpan 60の名称で市販のソルビタンモノステアレート(CTFA名:ソルビタンステアレート)、Croda社によりSpan 65 Vの名称で市販のソルビタントリステアレート、Croda 社によりSpan 40の名称で市販のソルビタンモノパルミテート(CTFA名:ソルビタンパルミテート)、Croda社によりSpan 80 Vの名称で市販のソルビタンモノオレエート、またはUniqema社によりSpan 85 Vの名称で市販のソルビタントリオレエートを挙げてよい。好ましくは、使用されるソルビタンエステルは、ソルビタントリステアレートである。
【0028】
C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステルは、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して0.01乃至10質量%の範囲、好ましくは、0.01乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至3質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0029】
グリセロールと脂肪酸とのエステルは、特に、16乃至22の炭素原子を有する飽和直鎖状アルキル鎖を含む酸から得られる。グリセロールと脂肪酸とのエステルとしては、特に、グリセリルステアレート(グリセリルモノ-、ジ-、及び/またはトリ-ステアレート)(CTFA名:グリセリルステアレート)、グリセリルリシノレート、及びこれらの混合物を挙げてよい。好ましくは、使用されるグリセロールと脂肪酸とのエステルは、グリセリルステアレートから選択される。
【0030】
グリセロールと脂肪酸とのエステルは、組成物全質量に対して、0.1乃至10質量%の範囲、好ましくは0.1乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至3質量%の範囲の量で存在して良い。
【0031】
本発明の組成物は、特に、グリセリルステアレートとポリエチレングリコール100 EOモノステアレートとの混合物を含んで良く、特に、Arlacel 165の名称でCroda社より市販の、質量比が50/50である混合物を含んで良い。
【0032】
本発明による組成物は、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物、特にポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールブロックからなるコポリマー、例えば、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物を含む。これらのトリブロック重縮合物は、例えば、下記の化学構造:
H-(O-CH2-CH2)a-(O-CH(CH3)-CH2)b-(O-CH2-CH2)a-OH
を有し、式中、aは、2乃至150の範囲であり、bは、1乃至100の範囲であって、好ましくは、aは、10乃至130の範囲であり、bは、20乃至80の範囲である。
【0033】
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物は、好ましくは、1000乃至15000の範囲、更に好適には、1500乃至15000の範囲、特に1500乃至10000の範囲、更に好適には、1500乃至5000の範囲の重量平均分子量を有する。
【0034】
有利には、エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの前記重縮合物は、蒸留水中、10g/lにて20℃以上、好ましくは、60℃以上の曇天を有する。曇天は、ISO 1065基準に従って測定される。
【0035】
本発明によって使用可能なエチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物としては、「Synperonic」の名称で市販のポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物、例えば、Croda社製の「Synperonic(登録商標)PE/F32」(INCI名:Poloxamer 108)、「Synperonic(登録商標)PE/F108」(INCI名:Poloxamer 338)、「Synperonic(登録商標)PE/L44」(INCI名:Poloxamer 124)、「Synperonic(登録商標)PE/L42」(INCI名:Poloxamer 122)、「Synperonic(登録商標)PE/F127」(INCI名:Poloxamer 407)、「Synperonic(登録商標)PE/F88」(INCI名:Poloxamer 238)、または「Synperonic(登録商標)PE/L64」(INCI名:Poloxamer 184)またはBASF社製の「Lutrol(登録商標)F68」(INCI名:Poloxamer 188)を挙げてよい。
【0036】
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して0.01乃至5質量、好ましくは、0.05乃至3質量%、より好ましくは、0.05乃至1質量%の含量で存在して良い。
【0037】
本発明による組成物は、12乃至22の炭素原子、特に、14乃至18の炭素原子を有する脂肪アルコールを含んで良い。こうした脂肪アルコールは、例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、またはステアリルアルコールから選択して良い。この脂肪アルコールは、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して、0.05乃至10質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、1乃至5質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0038】
この組成物は、12乃至22の炭素原子、特に、14乃至18の炭素原子を有する脂肪酸を更に含んで良い。こうした脂肪酸は、ラウリル酸、ミリスチン酸、セチル酸(もしくはパルミチン酸)、ステアリル酸、またはセテアリル酸から選択して良い。この脂肪酸は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して、0.05乃至10質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、1乃至5質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0039】
本発明による組成物は、アルカリ金属セチルリン酸塩から選択される、アニオン性界面活性剤を更に含んで良い。アルカリ金属塩は、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩である。このイオン性界面活性剤は、好ましくは、セチルリン酸カリウムである。
【0040】
特に、「Amphisol K」の名称でDSM Nutritional Products社より市販の、モノセチルリン酸エステル一カリウム塩(INCI名:セチルリン酸カリウム)を使用して良い。
【0041】
このアニオン性界面活性剤によれば、高温(45℃)における2ヶ月に亘る組成物の安定性を、向上させることができる。
【0042】
アニオン性界面活性剤は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して0.05乃至5質量%の範囲、好ましくは、0.5乃至3質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至3質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0043】
本発明による組成物は、組成物の水性相を増粘させることのできる、疎水性ゲル化剤を含んで良い。
【0044】
疎水性ゲル化剤は、例えば、
(i)カルボキシビニルポリマー(例えば、任意に架橋したアクリル酸ポリマー)、例えば、Carbopolの名称(INCI名:Carbomer)でGoodrich社により市販の製品;
(ii)2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のポリアクリルアミド及びポリマー及びコポリマーであって、任意に架橋及び/または中和されているもの、例えば、Hoechst社により「Hostacerin AMPS」(INCI名:ポリアクリロイルジメチル酒石酸アンモニウム)の名称で市販のもの;アクリルアミドとAMPSとの架橋アニオン性コポリマーであって、エマルションの形態で提供される、例えば、SEPPIC社により、Sepigel 305(CTFA名:ポリアクリルアミド/C13-14イソパラフィン/ラウレス-7)の名称で、及びSimulgel 600(CTFA名:アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で市販のもの;アクリル酸とAMPSとの架橋アニオン性コポリマーであって、エマルション形態で提供される、例えば、Simulgel EG(CTFA名:ナトリウムアクリレート/ナトリウムアクリロイルジメチルタウレートコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で市販のもの;2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸/エトキシル化C12-C14アルキルメタクリレートコポリマー(Clariant社製、Aristoflex LNC)または2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸/エトキシル化ステアリルメタクリレートコポリマー(Clariant社製、Aristoflex HMS及びAristoflex SNC);
(iii)多糖類、例えば、キサンタンガム、グアーガム、アルギネート、またはセルロースポリマー、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、またはカルボキシメチルセルロース;
(iv)無機化合物、例えば、変性または未変性であってよいスメクタイトまたはヘクトライト、例えば、Rheoxにより市販のBentone製品、R.T.Vanderbilt社により市販のVeegum HS製品;並びに
これらの混合物から選択して良い。
【0045】
これら親水性ゲル化剤の中から、とりわけ上述の多糖類、特にキサンタンガムが選択される。
【0046】
親水性ゲル化剤は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して0.01乃至10質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至5質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至3質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0047】
本発明による組成物は、水性相を含む。
【0048】
この組成物は、組成物全質量に対して20乃至95質量%の範囲、好ましくは、30乃至90質量%の範囲、更に好ましくは、40乃至70質量%の範囲の含量で水を含んで良い。
【0049】
水は、フローラルウォーター、例えば、コーンフラワーウォーター、及び/またはミネラルウォーター、例えば、ヴィッテル水、ルーカス(Lucas)の水、またはラ・ロッシュ-ポセイの水、及び/または温泉水であってよい。
【0050】
この組成物は、周囲温度(25℃)で水と混和性であって、特に、2乃至6の炭素原子を有するモノアルコール、例えば、エタノールまたはイソプロパノール;
特に2乃至20の炭素原子、好ましくは2乃至10の炭素原子、好ましくは2乃至6の炭素原子を有するポリオール、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコール、またはジエチレングリコール;
グリコールエーテル(特に3乃至16の炭素原子を有するもの)、例えば、モノ-、ジ-、またはトリ-プロピレングリコール(C1-C4)アルキルエーテルまたはモノ-、ジ-、またはトリ-エチレングリコール(C1-C4)アルキルエーテル;並びに
これらの混合物
から選択される、有機溶媒を更に含んで良い。
【0051】
有利には、水性相は、エタノールを含んで良い。
【0052】
本発明による組成物は、周囲温度で水と混和性である有機溶媒、特にポリオールを、組成物全質量に対して1乃至20質量%の範囲、好ましくは、3乃至15質量%の範囲の含量で含んで良い。
【0053】
有利には、本発明による組成物は、3.0乃至8.0の範囲、好ましくは、3.5乃至7.0の範囲、更に好ましくは、3.5乃至6.0の範囲、更に好ましくは、3.5乃至5.5のpHを有する。
【0054】
本発明によるエマルションは、油性相を更に含む。
【0055】
本発明の組成物中に特に使用可能な油としては、例えば、
・動物由来の炭化水素油、例えば、ペルヒドロスクアレン(もしくはスクアラン);
・合成エステル類及びエーテル類、特に、脂肪酸のもの、例えば、式R1COOR2及びR1OR2(式中、R1は、8乃至29の炭素原子を含む脂肪酸の残基を表し、R2は、3乃至30の炭素原子を含む直鎖状もしくは分枝状の炭化水素鎖を表す)の油、例えば、パーセリンオイル、イソノニルイソノナノエート、イソノニルミリステート、2-エチルヘキシルパルミテート、2-オクチルドデシルステアレート、2-オクチルドデシルエルケート、またはイソステアリルイソステアレート;ヒドロキシル化エステル類、例えば、イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレート、トリイソセチルシトレート、あるいは、脂肪アルコール類のヘプタノエート、オクタノエート、もしくはデカノエート;ポリオールエステル類、例えば、プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、及びジエチレングリコールジイソノナノエート;ペンタエリスリトールエステル類、例えば、ペンタエリスリチルテトライソステアレート;または、アミノ酸類の親油性誘導体、例えば、Eldew SL 205の名称でAjinomoto社より市販のイソプロピルラウロイルサルコシナート(INCI名);
・鉱物または合成由来の直鎖状もしくは分枝状炭化水素、例えば、鉱物油(油から誘導される炭化水素油の混合物;INCI名:ミネラルオイル)、揮発性もしくは不揮発性の流動パラフィン類及びこれらの誘導体、流動ワセリン、ポリデセン類、イソヘキサデカン、イソドデカン、または水素化イソパラフィン、例えば、NOF Corporationにより市販のパーリーム(登録商標)オイル(INCI名:水素化ポリイソブテン);
・シリコーンオイル類、例えば、周囲温度で液体またはペースト状である、直鎖状もしくは環状シリコーン鎖を含む揮発性もしくは不揮発性のポリメチルシロキサン類(PDMS)、特に、シクロポリジメチルシロキサン類(シクロメチコーン類)、例えば、シクロペンタシロキサン及びシクロヘキサジメチルシロキサン;ペンダントアルキル、アルコキシ、もしくはフェニル基、またはアルキル、アルコキシ、もしくはフェニル基(これらの基は、2乃至24の炭素原子を有する)を、シリコーン鎖の末端に含むポリジメチルシロキサン類;あるいは、フェニル化シリコーン類、例えば、フェニルトリメチコーン類、フェニルジメチコーン類、フェニル(トリメチルシロキシ)ジフェニルシロキサン類、ジフェニルジメチコーン類、ジフェニル(メチルジフェニル)トリシロキサン類、(2-フェニルエチル)トリメチルシロキシシリケート類、及びポリメチルフェニルシロキサン類;
・フッ化油類、例えば、部分的に炭化水素及び/またはシリコーンを含むもの、例えば、JP-A-2-295912に記載のもの;
・エーテル類、例えば、ジカプリルエーテル(CTFA名)及びC12-C15 脂肪アルコール類のベンゾエート(Finetex社製、Finsolv TN);
・これらの混合物;
を挙げてよい。
【0056】
油は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して、1乃至50質量%の範囲、好ましくは、5乃至40質量%の範囲、更に好ましくは、5乃至30質量%の含量で存在してよい。
【0057】
エマルションの油性相は、別の脂肪物質、例えば、ワックス;ゴム、例えば、シリコーンゴム(ジメチコノール);シリコーン樹脂、並びにこれらの混合物を含んで良い。
【0058】
本発明による組成物は、水または脂肪物質中に可溶性または通常使用される化粧品溶媒中に不溶性であり、且つ、UV-A及び/またはUV-B領域で活性である、少なくとも1つの有機光保護剤(吸収剤)を含んで良い。
【0059】
本発明による組成物は、優れた安定性を示すことから、有機UVスクリーン剤の製剤に好適である。この組成物中に導入されるUVスクリーン剤は、アスコルビン酸化合物の存在下で分解されない。
【0060】
有機スクリーン剤は、アントラニレート;経皮酸誘導体;ジベンゾイルメタン誘導体;アスコルビン酸誘導体;カンファ誘導体、トリアジン誘導体、例えば、特許出願、US4367390、EP863145、EP517104、EP570838、EP796851、EP775698、EP878469、EP933376、EP507691、EP507692、EP790243、及びEP944624に記載のもの;ベンゾフェノン誘導体;β,β-ジフェニルアクリレート誘導体;ベンゾトリアゾール誘導体;ベンザルマロネート誘導体;ベンズイミダゾール誘導体;イミダゾリン類;ビス-ベンズオキサゾリル誘導体、例えば、特許EP669323及びUS2463264に記載のもの;p-アミノ安息香酸(PABA)誘導体;メチレンビス(ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール)誘導体、例えば、出願US5237071、US5166355、GB2303549、DE19726184、及びEP893119に記載のもの;スクリーンポリマー及びスクリーンシリコーン、例えば、出願WO93/04665に記載のもの;α-アルキルスチレンから誘導されるダイマー、例えば、特許出願DE19855649に記載のもの;4,4-ジアリールブタジエン類、例えば、出願EP0967200、DE19746654、DE19755649、EP-A-1008586、EP1133980、及びEP133981に記載のもの、並びにこれらの混合物から選択される。
【0061】
有利には、非イオン性の有機保護スクリーン剤が使用される。
【0062】
光保護剤は、本発明による組成物中に、組成物全質量に対して、0.01乃至30質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至25質量%の範囲、更に好ましくは、0.1乃至20質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0063】
本発明による組成物は、充填剤を更に含む。
【0064】
「充填剤」なる語は、組成物が製造される如何なる温度においても、この組成物の媒質中に不溶性であって、あらゆる形状であって無色もしくは白色の、無機もしくは有機の粒子を意味すると理解されるべきである。
【0065】
充填剤は、あらゆる形状、プレートレット、球状、または楕円形状、あらゆる結晶形態(例えば、シート状、立方格子状、六方晶状、斜方晶状等)のものであってよい。タルク、マイカ、シリカ、カオリン、ポリ-β-アラニン、及びポリエチレンから形成される粉末、テトラフルオロエチレンポリマー(テフロン(登録商標))から形成される粉末、ラウロイルリシン、澱粉、窒化ホウ素、中空ポリマー性微小球、例えば、ポリ(ビニリデンクロライド)/アクリロニトリル製のもの、例えば、Expancel(登録商標)(Nobel Industrie)、アクリル酸コポリマー製のもの、シリコーン樹脂マイクロビーズ(例えば、Toshiba製、Tospearls(登録商標))、ポリオルガノシロキサンエラストマー粒子、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ハイドロキシアパタイト、硫酸バリウム、酸化アルミニウム、ポリウレタン粉末、複合充填剤、中空シリカ微小球、及びガラスもしくはセラミックのマイクロカプセルを挙げてよい。
【0066】
充填剤は、この組成物中に、組成物全質量に対して、0.1乃至15質量%の範囲、好ましくは、0.1乃至10質量%の範囲、より好ましくは、0.1乃至5質量%の範囲の含量で存在して良い。
【0067】
本発明による組成物は、剥離を促進することによるか、または、落屑もしくはコルネオデスモソームの分解に関与する酵素に作用しうる、落屑剤、保湿剤、脱色または着色促進剤、抗糖化剤、NO-シンターゼ阻害剤、5α還元酵素阻害剤、リシル及び/またはプロリル水酸化酵素阻害剤、真皮もしくは表皮の巨大分子の合成を促進する、且つ/またはその分解を予防する作用剤、繊維芽細胞または角質細胞の増殖及び/または角質細胞の分化を促進する作用剤、筋弛緩剤、抗微生物剤、引き締め剤、汚染またはフリーラジカルに対抗する作用剤、抗炎症剤、直接もしくは間接的に脂肪組織に対して所望の活性を有する脂溶性活性物質、微小循環に作用する作用剤、及び細胞のエネルギー代謝に作用する作用剤から選択される活性剤を、更に含んで良い。
【0068】
本発明による組成物は、特に、局所用途、とりわけ化粧品または皮膚科用の局所用を企図する。
【0069】
既知の方法で、本発明の化粧品または皮膚科用組成物は、化粧品または皮膚科の分野における通常の補助剤、例えば、保存料、香料、殺菌剤、臭気吸収剤、着色物質、塩、界面活性剤、増粘剤、または塩基を更に含んで良い。
【0070】
本発明による組成物は、企図する用途によって、皮膚または唇に適用してよい。然るに、これは、本発明による組成物を皮膚に適用する工程を含む、例えば、皮膚の調子を整える目的で、皮膚を再生させる目的で、またはその皺を伸ばす目的で、且つ/または皮膚の老化もしくはUV光の損傷効果に対抗する目的で、且つ/または環境からの攻撃に対して皮膚組織を強化するために、皮膚の美容処理方法において使用することができる。
【0071】
別の形態では、本発明による組成物は、皮膚科調剤の製造のために使用することができる。
【0072】
この組成物は、ケア組成物、特に、皮膚用ケア製品、例えば、皮膚用ケアベース、ケアクリーム(日中用クリーム、夜用クリーム、抗皺クリーム)、またはメイクアップベース;唇用ケア組成物(リップバーム);または日光保護または自己日焼け組成物であってよい。
【0073】
この組成物は、メイクアップ組成物、特に、皮膚または唇のメイクアップ用組成物であってもよい。特に、このメイクアップ組成物は、ファンデーション、ブラッシャー、アイシャドウ、コンシーラー、または身体のメイクアップのための製品であって良い。
【0074】
有利には、この組成物は、リーブイン組成物である。
【0075】
本発明によるエマルションは、以下の一般操作にしたがって調製することができる。
水性相の構成成分を、およそ70℃の温度での加熱により混合する。油、式(I)の活性成分、及び界面活性剤を、およそ80℃の温度での加熱によりさらに混合する。脂肪相を、およそ70℃の温度の水性相に加えた後、混合物をタービンミキサーを用いて高速で10分間に亘り撹拌する。得られるエマルションを、およそ60℃に冷却する。次いで、増粘剤を加え、その後、混合物を再度10分間に亘り撹拌する。次いで、別の活性成分を任意に導入する。
【0076】
本発明を、ここに、以下の非限定的実施例を用いて詳説する。
【実施例】
【0077】
(比較例1)
以下の組成を有する、本発明による水中油型エマルションの形態の顔用ケア組成物を調製した(実施例1)。
【0078】
【表1】

【0079】
組成物1と同様だが、1.5gのセチルリン酸カリウムを更に含む組成物(本発明による組成物1a)を更に調製した(添加した分の量は、同質量の水を除去した)。
【0080】
組成物1と同様だが、EO-PO-EOブロックコポリマー(Croda社製、Synperonic(登録商標)PE/F108)を含まない組成物(本発明の一部を成さない、組成物1b)を更に調製した(除去した分の量は、同質量の水で置き換えた)。
【0081】
実施例1及び1aのエマルションは、55℃にて24時間後、及び45℃にて2時間後にも優れた安定性を有する。顕微鏡で観察すると、得られたエマルションは、微細且つ密である。
【0082】
この組成物は、昼間の間の日中用用途のために顔に適用される。
【0083】
実施例1bの比較用エマルションは、55℃にて24時間後、及び45℃にて2ヶ月後には不安定である。顕微鏡で観察すると、このエマルションは、より粗く、いっそう分解されている。相分離が肉眼で観察され、表面に油性相が放出している。
【0084】
(比較例2)
以下の組成を有する、水中油型エマルションの形態の顔用ケア組成物を調製した。
【表2】

【0085】
組成物3と同様だが、1.5gのセチルリン酸カリウムを更に含む組成物(本発明による組成物3a)を更に調製した(添加した分の量は、同質量の水を除去した)。
【0086】
組成物3と同様だが、EO-PO-EOブロックコポリマー(Croda社製、Synperonic(登録商標)PE/F108)を含まない組成物(本発明の一部を成さない、組成物3b)を更に調製した(除去した分の量は、同質量の水で置き換えた)。
【0087】
実施例3及び3aのエマルションは、55℃にて24時間後にも優れた安定性を有する。顕微鏡で観察すると、得られたエマルションは、微細且つ密である。エマルション3aは、更に、45℃にて2ヶ月後にも優れた安定性を有する。
【0088】
この組成物は、昼間の間の日中用用途のために顔に適用される。
【0089】
実施例3bの比較用エマルションは、45℃にて2ヶ月後には不安定である。顕微鏡で観察すると、このエマルションは、より粗く、いっそう分解されている。相分離が肉眼で観察され、表面に油性相が放出している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中油型エマルションの形態であって、
・ 脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステル;
・ C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステル及びC16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルから選択される、付加的界面活性剤;
・ エチレンオキシドと、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールブロックとからなるプロピレンオキシドとの重縮合物;
・ 下式(I):
【化1】

[式中、
・ R1は、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至4の炭素原子を有するアルキル鎖、OH基、及びハロゲンから選択され、
・ R2は、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、
・ R3は、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖から選択され、
・ R4及びR5は、互いに独立に、水素原子、メチル基、飽和もしくは不飽和であって直鎖状もしくは分枝状の、2乃至5の炭素原子を有するアルキル鎖、-OH基、またはハロゲンから選択される]
のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体;
を含む組成物。
【請求項2】
ヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が、下式(II):
【化2】

を有することを特徴とする、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
式(I)または(II)のヒドロキシル化ジフェニルメタン誘導体が、組成物全質量に対して0.01乃至5質量%の範囲、好ましくは、0.01乃至2質量%の範囲、更に好ましくは、0.01乃至1質量%の範囲の含量で存在することを特徴とする、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルが、8乃至100のエチレンオキシド単位を含むC16-C22脂肪酸から選択されることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルが、ポリエチレングリコールステアレートであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
脂肪酸とポリエチレングリコールとのエステルが、20乃至40のエチレンオキシド単位を含むことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
ソルビタンステアレートから選択される、C16-C22脂肪酸とソルビタンとのエステルを含むことを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項8】
グリセリルステアレートから選択される、C16-C22脂肪酸とグリセロールとのエステルを含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項9】
グリセリルステアレートとポリエチレングリコール100EOモノステアレートとの混合物を含むことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項10】
ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコールトリブロック重縮合物を含むことを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項11】
エチレンオキシドとプロピレンオキシドとの重縮合物が、1000乃至15000の範囲、更に好適には、2000乃至13000の範囲の重量平均分子量を有することを特徴とする、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項12】
親水性ゲル化剤を含むことを特徴とする、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項13】
親水性ゲル化剤が、多糖類であることを特徴とする、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
UVスクリーニング剤、充填剤、保存料、香料、殺菌剤、臭気吸収剤、着色物質、塩、界面活性剤、増粘剤、または塩基から選択される、少なくとも1つの化粧品または皮膚科用補助剤を含むことを特徴とする、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の組成物を、ケラチン物質に適用する工程を含む、ケラチン物質のケアまたはメイクアップのための非治療的方法。

【公開番号】特開2011−46709(P2011−46709A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−190661(P2010−190661)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】