説明

ビアリール置換ジアザビシクロアルカン誘導体

本発明は、式(I)


のビアリール置換ジアザビシクロアルカンに関し、より詳細には、ビシクロヘテロアリール置換縮合ジアザビシクロアルカン誘導体、当該化合物を含む組成物、ならびにα7およびα4β2 nAChR活性の両方に関連する状態および障害を治療または予防するのに使用される当該化合物に関する。式(I)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

[式中、
は、水素、アルキル、環式アルキル、ハロアルキル、アリールおよびヘテロアリールからなる群から選択され;
bおよびdがともに1であるときはaおよびcが同時に1になり得ないことを条件として、aおよびcは、0、1または2からそれぞれ独立に選択され;bおよびdは、1、2または3からそれぞれ独立に選択され;
Arは、式
【化2】

の5員または6員芳香族基から選択され;
、A、AおよびAは、それぞれ−N−または−CRであり;
、X、Xは、−CR、−NR、−O−および−S−からなる群から独立に選択され;
が−C−であるときに、X、XおよびXの少なくとも1つが−C−以外であることを条件として、Xは、−C−または−N−であり;
は、水素、アルキル、環式アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−CO、−COR、−CONR、−ORおよび−NRからなる群から選択され;
Arは、式
【化3】

の縮合二環式芳香族基であり;
、B、B、B、B、Bは、それぞれ独立に、−N−または−CR−であり;
Yは、−NR−、−O−および−S−からなる群から選択され;
は、水素、アルキル、環式アルキル、ハロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−CO、−COR、−CONR、−ORおよび−NRからなる群から選択され、ならびに
は、水素、アルキルおよび環式アルキルからなる群から選択される。]
の化合物、またはその医薬として許容し得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
縮合ジアザビシクロアルカン部分が、
【化4】

からなる群から選択される、請求項1の化合物。
【請求項3】
Arが、ミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、フリル、オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フェニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、チオフェニル、チアゾリル、1,2,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−チアジアゾリルからなる群から選択される、請求項1の化合物。
【請求項4】
Arが、ピリダジニル、ピリジニル、チアゾリル、1,3,4−チアジアゾリルおよび1,3,4−オキサジアゾリルからなる群から選択され、Arが、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲンおよびNRから選択される0個、1個または2個の置換基で置換されている、請求項3の化合物。
【請求項5】
Arが、ベンゾフラニル、ベンゾ[d]イミダゾリル、ベンゾ[d]イソオキサゾリル、ベンゾ[d]イソチアゾリル、ベンゾ[d]オキサゾリル、ベンゾ[d]チアゾリル、ベンゾ[b]チオフェニル、フロ[3,2−b]ピリジニル、フロ[3,2−c]ピリジニル、イミダゾ[4,5−b]ピリジニル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン、インドリル、インダゾリル、イソオキサゾロ[4,5−b]ピリジニル、イソオキサゾロ[4,5−c]ピリジニル、イソオキサゾロ[5,4−b]ピリジニル、イソオキサゾロ[5,4−c]ピリジニル、イソチアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イソチアゾロ[4,5−c]ピリジニル、イソチアゾロ[5,4−b]ピリジニル、イソチアゾロ[5,4−c]ピリジニル、オキサゾロ[4,5−b]ピリジニル、オキサゾロ[4,5−c]ピリジニル、オキサゾロ[5,4−b]ピリジニル、オキサゾロ[5,4−c]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジニル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、ピラゾロ[4,3−b]ピリジニル、ピラゾロ[4,3−c]ピリジニル、ピロロ[2,3−b]ピリジニル、ピロロ[2,3−c]ピリジニル、ピロロ[3,2−b]ピリジニル、ピロロ[3,2−c]ピリジニル、チアゾロ[4,5−b]ピリジニル、チアゾロ[4,5−c]ピリジニル、チアゾロ[5,4−b]ピリジニル、チアゾロ[5,4−c]ピリジニル、チエノ[2,3−b]ピリジニル、チエノ[2,3−c]ピリジニル、チエノ[3,2−b]ピリジニル、およびチエノ[3,2−c]ピリジニルからなる群から選択される、請求項1の化合物。
【請求項6】
縮合ジアザビシクロアルカン部分が、
【化5】

である、請求項2の化合物。
【請求項7】
Arが、
【化6】

からなる群から選択され、
、RおよびRが、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲンおよびNRからなる群から独立に選択される、請求項3の化合物。
【請求項8】
Arが、
【化7】

からなる群から選択され、
およびRが、アルコキシ、アルキル、シアノ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ハロゲンおよびNRからなる群からそれぞれ独立に選択され;ならびに
mおよびnが、0、1および2からなる群からそれぞれ独立に選択される、請求項4の化合物。
【請求項9】
化合物が、
5−{5−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
4−{5−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
4−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
6−{5−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
6−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール;
(1S,5S)−3−(5−(ベンゾフラン−5−イル)ピリジン−3−イル)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン;
5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インダゾール;
(1S,5S)−3−[5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)ピリジン−3−イル]−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン;
(1S,5S)−3−[5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)ピリジン−3−イル]−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン;
7−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−ベンゾ[d]イミダゾール;
3−メチル−5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
3−{5−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−9H−カルバゾール;
5−{5−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−3−メチル−1H−インドール;
3−(5−((1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−9H−カルバゾール;
7−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン;
5−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン;
3−{5−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール;
3−(5−((1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)−1H−インドール;
4−{6−[(1S,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピラジン−2−イル}−1H−インドール;
4−{6−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピラジン−2−イル}−1H−インドール;
5−{6−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピラジン−2−イル}−1H−インドール;
6−{6−[(1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピラジン−2−イル}−1H−インドール;
5−(6−((1S,5S)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル)ピラジン−2−イル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−インドール
5−{5−[(1R,5R)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
4−{5−[(1R,5R)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
6−{5−[(1R,5R)−6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−3−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{5−[(1R,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
5−{5−[(1R,5S)−3−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
6−{5−[(1R,5S)−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
6−{5−[(1R,5S)−3−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;
4−(5−((1R,5S)−3−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.2.0]ヘプタン−6−イル)ピリジン−3−イル)−1H−インドール;
6−{5−[(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール;および
5−{5−[(3aS,6aS)−5−メチルヘキサヒドロピロロ[3,4−b]ピロール−1(2H)−イル]ピリジン−3−イル}−1H−インドール
からなる群から選択される1つである、請求項1の化合物。
【請求項10】
治療有効量の、請求項1の化合物および医薬として許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項11】
有効量の、請求項1の化合物を投与することを含む、哺乳動物においてα7ニコチンアセチルコリン受容体、α4β2ニコチンアセチルコリン受容体、またはα7ニコチンアセチルコリン受容体およびα4β2ニコチンアセチルコリン受容体の両方を選択的にモジュレートする方法。
【請求項12】
化合物が少なくとも1つのα7またはα4β2ニコチンアセチルコリン受容体のアゴニストである、請求項11の方法。
【請求項13】
請求項1の化合物を対象に投与することを含む、対象のα7およびα4β2ニコチンアセチルコリン受容体媒介状態または障害を治療する方法。
【請求項14】
α7およびα4β2ニコチンアセチルコリン受容体媒介状態または障害が、注意欠陥障害、注意欠陥多動性障害、アルツハイマー病、軽度認知障害、老年認知症、AIDS認知症、ピック病、レビー小体型認知症、ダウン症候群に伴う認知症、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、外傷性脳損傷に伴うCNS機能低下、急性疼痛、術後疼痛、慢性疼痛、炎症、炎症性疼痛、神経障害性疼痛、不妊、創傷治癒に伴う新血管成長の必要性、皮膚移植片の血管形成に伴う新血管成長の必要性、および循環の欠如循環、関節リウマチ、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、臓器移植拒絶反応、臓器移植に伴う急性免疫疾患、臓器移植に伴う慢性免疫疾患、敗血症性ショック、中毒性ショック症候群、敗血症症候群、鬱病、リウマチ性脊椎炎および物質乱用からなる群から選択される、請求項13の方法。
【請求項15】
α7およびα4β2ニコチンアセチルコリン受容体媒介状態または障害が、α7ニコチンアセチルコリン受容体媒介状態または障害であり、ならびに認知障害、神経変性および統合失調症からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
化合物が少なくとも1つのα7ニコチンアセチルコリン受容体のアゴニストであり、方法が、非定型抗精神病薬を投与することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
非定型抗精神病薬が、クロザピン、リスペリドン、オランザピン、キエタピン、ジプラシドン、ゾテピンおよびイロペリドンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項16の方法。
【請求項18】
請求項1に記載の化合物を、認知障害を治療するための第2の組成物とともに投与することをさらに含む、請求項11の方法。
【請求項19】
認知障害が注意欠陥障害であり、ならびに第2の組成物が、デキストロアンフェタミン、レボアンフェタミン、デキストロトレオメチルフェニデート、レボトレオメチルフェニデート、アマンタジン、アミネプチン、ベンズフェタミン、ブプロピオン、クロニジン、モダフィニル、ペモリン、セレギリンおよびミルナシプランからなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項18の方法。
【請求項20】
認知障害がアルツハイマー病であり、ならびに第2の組成物が、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬、NMDAアンタゴニスト、ビタミンCおよびビタミンEからなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項18の方法。

【公表番号】特表2011−504182(P2011−504182A)
【公表日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535056(P2010−535056)
【出願日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際出願番号】PCT/US2008/084165
【国際公開番号】WO2009/067586
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】