説明

ビタミン類と無機塩類をベースにした抜毛を低減させ及び/又は毛髪の成長を促進させる組成物

【課題】頭髪の美的外観を改善し、又は抜毛に抗し、及び/又は頭髪の再成長を促進させるための組成物を提供する。
【解決手段】0.1mg〜3mgの量のビタミンA、10mg〜60mgの量のビタミンE、50mg〜240mgの量のビタミンC、10mg〜40mgの量の亜鉛及び40μg〜150μgの量のセレンを含有せしめ、好ましくは経口摂取用の組成物とする。ビタミンAはβ-カロチンの形態とし、鉄、マグネシウム、銅等を更に含有せしめてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪の再成長及び/又は抜毛の低減及び/又は毛髪の質の改善及び/又は毛髪の再色素沈着の促進を意図した、ビタミン類と無機塩類をベースにした組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの毛髪の成長と再生は、主として毛胞の活動によって決まる。毛胞の活動は周期的で、本質的に3段階、つまり成長期、退行期及び休止期からなる。
活性な成長期あるいは成長段階は、数年間続いてその間に毛髪が伸長するが、その次の非常に短く一時的である退行期は数週間続き、ついで、休止期と称される休止段階になり、これが数カ月続く。
【0003】
休止期間の終わりに、毛髪が抜け落ちて別のサイクルが始まる。頭髪はこのように絶えず常に再生されており、頭髪をつくる約150000本の毛の約10%が各瞬間に休止していて数カ月で生え替わる。
しかし、種々の原因により一時的又は永久的な抜毛が起こりうる。
妊娠が終わるとき(分娩後)又は栄養不良もしくは食事バランスがとれていない状態の間、又は無力症もしくはホルモン異常の状態の間、また場合によっては閉経中又はそれが終わるとき、毛髪が抜け、変質するおそれがある。季節的な現象に関連した毛髪の喪失又は変質もありうる。
最初の段階で毛髪の質、次に毛髪の量が犠牲になって、サイクル周期が加速されることになる本質的に毛髪の再生障害による脱毛症もありうる。毛胞に対する影響に起因して、頭髪が徐々に薄くなる。特に、男性では、側頭部ないしは前頭部の領域が影響を受けやすく、女性では、頭頂部に散らばった脱毛症がみられる。
【0004】
よって、「脱毛症」という用語は、最終的な結果として、永久的、部分的又は一般的な抜毛となる毛胞のあらゆる種類の病状をカバーするものである。
これはより詳細には男性ホルモン性脱毛症でありうる。かなり多くの場合、早期の抜毛が、遺伝的に起こりやすい個体で生じており、そのときはアンドロクロノ遺伝性脱毛症(androchronogenetic alopecia)である;この形態の脱毛症は特に男性に関係する。
さらに、ある種の要因、例えばホルモンの不均衡、生理的ストレス、又は栄養不良により、このような現象が悪化する可能性があることも知られている。
炎症性の性質の頭皮のある種の皮膚病、例えば乾癬又は脂漏性皮膚炎においても、抜毛が非常に目立ち、あるいは毛胞サイクルが非常に乱される。
【0005】
化粧品又は製薬工業においては、脱毛症を抑制又は低減し、特に毛髪の成長を誘発又は刺激するか、又は抜毛を減少させ得る組成物が、長年にわたって探求されている。
この観点から、多数のかなり多様な活性剤、例えば、米国特許第4139619号と同第4596812号に記載されている2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリミジン-3-オキシド、すなわち「ミノキシジル」、又はその多数の誘導体、例えば、欧州特許出願第0353123号、欧州特許出願第0356271号、欧州特許出願第0408442号、欧州特許出願第0522964号、欧州特許出願第0420707号、欧州特許出願第0459890号、欧州特許出願第0519819号に記載されているものを含有する組成物が、既に提案されている。
【0006】
既知のもの以外の活性な化合物が入手可能となることは有利であり有用なことであると一般に言える。
ヒトにおいて、酸化防止剤の補足は、ある種の慢性的病状、例えば心血管疾患及び癌の発病率を低減させるといった有益な役割を担っていることが一般的に認められている。
特に疫学的研究及び動物において実施された研究は、β-カロチンがある種の疾患、例えば肺癌の出現防止において有益な役割を担っているという仮説を強化した。
【0007】
しかしながら、これらの結果は、試験の目的が喫煙者及びアスベストを用いて働いている及び/又は心血管疾患のある個体における肺癌の発病率に対するβ-カロチン(単独、又はビタミンA及びEとの組合せ)の補充効果を評価することであった二重盲式試験対プラセボ試験で実施された二つの無作為化学防御実験の後に争われている。
【0008】
フィンランドで実施された第一の研究ATBC(α-トコフェロール、β-カロチン癌予防)では、喫煙男性29139人の集団のうち、β-カロチンを摂取した男性中、肺癌が18%増加し、さらに8%は死亡するということが示された。
補充5年後も肺癌の発病率は減少しないということがわかった。(喫煙男性における肺癌及び他の癌の発病率に対するビタミンE及びβ-カロチンの効果。α-トコフェロール、β-カロチン癌予防研究グループ。N. Engl. J. Med., 1994;330:1029-35)。
【0009】
合衆国(シアトル)で実施された第2の研究CARET(β-カロチンとレチノールの効能試験)では、プラセボグループに対して、18314人の参加者(喫煙者及びアスベストにさらされている労働者)のうち、肺癌が28%増加し、さらに17%は死亡し、心血管疾患による死亡は26%増加するということが示された。(Omenn GS, Goodman GE, Thorquist MDら、肺癌及び心血管疾患に対するβ-カロチンとビタミンAの組合せの効果。N. Engl. J. Med., 1996;334:1150-5)。
【0010】
これらの結果は、フィンランドで実施された予防研究の予期しない結果を確証し拡大させるものであった。すなわち、疫学的研究及び動物において実施された実験が意味するところは、保護とはかけ離れたものであり、β-カロチンの補充は有害であることが証明されている。
これら2つの試験の結論として、観察された疾病率及び死亡率の増加といった逆説的効果は、おそらくβ-カロチンの特性により酸化ストレスを生じさせる能力によるものである。よって、酸化防止剤はプロオキシダントであり、心身に有害な影響を引き起こしうる。
従って、頭髪の美的外観を改善し、又は抜毛に抗し、及び/又は再成長を促進させるために、組成物、好ましくは化粧品用組成物に酸化防止剤を使用することを想定することになんの理由もない。
【特許文献1】特表平10−508313号公報
【特許文献2】特開2000−038340号公報
【特許文献3】特開平09−252746号公報
【特許文献4】特開平08−291025号公報
【特許文献5】国際公開第98/51265号パンフレット
【特許文献6】特開平11−263711号公報
【特許文献7】特開平06−256142号公報
【特許文献8】特開平06−135822号公報
【特許文献9】特表平06−507165号公報
【特許文献10】特表平08−509975号公報
【特許文献11】特開平11−158044号公報
【特許文献12】特開平11−268845号公報
【特許文献13】国際公開第96/10387号パンフレット
【特許文献14】特開2000−178142号公報
【特許文献15】特開2000−95630号公報
【特許文献16】特開平6−340519号公報
【発明の開示】
【0011】
本出願人は、驚くべきことに、ビタミン類と無機塩類、特に酸化防止効果を有するビタミン類をベースにした組成物により、毛髪の平均直径を増加させ、毛髪の直径の不均一性(脱毛症に関連した徴候)を低減し、毛髪の密集度を増加させ、よって再成長を反映させることが可能であることを見出した。さらに本出願人は、ビタミン類と無機塩類、特に酸化防止効果を有するビタミン類をベースにした組成物により、毛髪の再色素沈着を誘発させ、よって毛髪の白髪化に抗することが可能であることも知見した。
【0012】
「毛髪の直径の不均一性」という表現は、頭皮の同じ領域上の毛髪の直径にかなりの変動があり、いくつかの毛髪は生理学的直径を有し、これらの毛髪の近傍にある他のものは減少した直径を有する(細い毛髪)ことを意味する。よって「直径の不均一性が減少する」という用語は、細い毛髪の直径を増加させることを意味する。
「毛髪の密集度を増加させる」という表現は、頭皮1cm当たりの毛髪数を増加させることを意味する。
「毛髪の質を改善する」という表現は、全体的な外観及び/又は光沢及び/又は頭髪のスタイリング能力を改善することを意味する。
【0013】
よって、本発明の第1の主題は、毛髪の再成長の促進及び/又は抜毛の遅延化を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
本発明の第2の主題は、毛髪の平均直径の増加を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
本発明の第3の主題は、毛髪の直径の不均一性の減少を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
本発明の第4の主題は、毛髪の密集度の増加を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
本発明の第5の主題は、頭髪の質及び/又は外観の改善を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
本発明の第6の主題は、毛髪の再色素沈着の誘発を意図した、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの少なくとも1つの混合物を含有する組成物にある。
【0014】
これらの結果は、女性、さらには脱毛症の開始がみられる男性においてもまたはっきりと観察された。
毛髪の直径の増加が、本発明の組成物を使用した処置により最も改善されるパラメータである。
【0015】
本発明の組成物のビタミン類は、好ましくは酸化防止効果を有し、ビタミンA(レチノール又はそのエステル類、又はそのβ-カロチンのような等価物)、ビタミンE(α-又はγ-トコフェロール)、ビタミンC(アスコルビン酸又はその塩類)及びビタミンB群から選択されるビタミン類である。
本発明の組成物は、好ましくはビタミンA、ビタミンE及びビタミンCの混合物を含有する。
【0016】
本発明の組成物の無機塩類は、好ましくは亜鉛、セレン、鉄、マグネシウム、銅及びマンガンから選択される。
本発明において、亜鉛はグルコン酸亜鉛、酸化亜鉛、硫酸亜鉛又は塩化亜鉛の形態とすることができる。同様に、鉄は、フマル酸第一鉄、硫酸第一鉄又は塩化第一鉄の形態とすることができ、マグネシウムは酸化マグネシウムの形態とすることができ、銅は酸化銅又はグルコン酸銅の形態とすることができ、マンガンは塩化マンガン又は硫酸マンガンの形態とすることができる。セレンは亜セレン酸ナトリウム等の無機形態、又はセレノシステイン等の有機形態、又はセレノイースト(selenoyeast)の形態とすることができる。
本発明の組成物は、好ましくは亜鉛とセレンの混合物、例えば硫酸セレンと亜セレン酸ナトリウムの混合物を含有する。
【0017】
組成物の各成分の量は、もちろん、所望する効果に依存し、かなりの量で変動しうる。
本発明において、組成物は、0.1mg〜3mg、好ましくは0.5mg〜1.5mgの量のビタミンA、50mg〜240mg、好ましくは100mg〜140mgの量のビタミンC、10mg〜60mg、好ましくは40mg〜50mgの量のビタミンE、10mg〜40mg、好ましくは15mg〜25mgの量の亜鉛、40μg〜150μg、好ましくは70μg〜120μgの量のセレンを含有する。
ビタミンAがβ-カロチン等価物の形態である場合、組成物は0.6mg〜18mg、好ましくは3mg〜4.5mgのβ-カロチンを含有する。
本発明の非常に好ましい組成物は、1mgのビタミンA(又は6mgのβ-カロチン)、120mgのビタミンC、30mgのビタミンE、20mgの亜鉛及び100μgのセレンを含有する。
【0018】
また、本発明の組成物は、少なくともビタミンB群及び/又は鉄及び/又はマグネシウム、銅及びマンガンを含有してもよい。さらに本発明の組成物は、他の酸化防止活性剤、例えばスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ(例えば、グルタチオンペルオキシダーゼ)、及び/又はこれらの酵素を模倣する酵素活性を有する合成分子又は会合体(例えばSOD様活性を有するマンガン又は銅複合体、例えばジイソプロピルサリチル酸銅又はMn(III)-テトラキス(4-安息香酸)ポルフィリンクロリド)をさらに含有する。
よって、本発明の他の主題は、少なくともビタミンB群、及び/又は鉄、及び/又はマグネシウム、銅及びマンガン、及び/又は他の酸化防止活性剤、例えばSOD、カタラーゼ、ペルオキシダーゼ(例えば、グルタチオンペルオキシダーゼ)、及び/又はこれらの酵素に類似した酵素活性を有する合成分子又は会合体(例えばSOD様活性を有するマンガン又は銅複合体、例えばジイソプロピルサリチル酸銅又はMn(III)-テトラキス(4-安息香酸)ポルフィリンクロリド)をさらに含有する、上述したビタミン類と無機塩類をベースにした組成物にある。
さらに、組成物は硫黄含有アミノ酸又は硫黄含有アミノ酸の先駆物質、例えばシステイン、シスチン、N-アセチルシステイン、グルタチオン及び/又はそれらのエステル、又はオキサチアゾリジンを含有してもよい。組成物は好ましくはL-システインを含有する。
【0019】
本発明の組成物は、頭皮の処置に従来から使用され、毛髪への局所的適用及び経口投与に適切な任意の考えられ得る製薬的形態であり得る。
好ましくは、本発明の組成物は経口投与を意図したものである。
本発明の組成物は美容的又は皮膚科学的な目的のためのものである。好ましくは、本発明の組成物は美容的目的のためのものである。
最も好ましくは、本発明の組成物は経口投与を意図した化粧品用組成物である。
使用する個人の全体的な外観を改善することを意図しているため、本発明の組成物は化粧品用組成物である。
【0020】
経口投与用の本発明の組成物は、任意の適切な形態、特に飲用可能な溶液、シロップ、錠剤、ゼラチンカプセル又はカプセルの形態にすることができる。
好ましくは、本発明の組成物はゼラチンカプセルの形態である。
【0021】
本発明の他の主題は、毛髪の再成長の促進、及び/又は抜毛の低減、及び/又は毛髪の平均直径の増加、及び/又は毛髪の直径の不均一性の低減、及び/又は毛髪の密集度の増加、及び/又は頭髪の全体的外観の改善、及び/又は毛髪の再色素沈着の促進を意図した組成物における、又は該組成物の調製における、上述したビタミン類と無機塩類の少なくとも1つの混合物の使用にある。
【0022】
最後に、本発明の主題は、上述した少なくとも1つの組成物を頭皮及び/又は毛髪に適用し、水ですすぐことからなる、頭髪の外観の改善、及び/又は毛髪の再成長の促進、及び/又は抜毛の低減、及び/又は毛髪の平均直径の増加、及び/又は毛髪の直径の不均一性の低減、及び/又は毛髪の密集度の増加、及び/又は毛髪の再色素沈着の促進のための、毛髪の美容処理方法にある。
【実施例】
【0023】
以下に実施例を例証するが、もちろんこれらは本発明を限定するものではない。
実施例1−ソフトカプセル:
− 大豆油 40mg
− 小麦胚芽油 85mg
− 大豆レシチン 25mg
− ビタミンA 1mg
− ビタミンC 120mg
− ビタミンE 30mg
− 亜鉛 20mg
− セレン 100μg
【0024】
実施例2−ソフトカプセル:
− 大豆油 40mg
− 小麦胚芽油 85mg
− 大豆レシチン 25mg
− β-カロチン 6mg
− ビタミンC 120mg
− ビタミンE 30mg
− 亜鉛 20mg
− セレン 100μg
【0025】
実施例3−ソフトカプセル:
− 大豆油 40mg
− 小麦胚芽油 85mg
− 大豆レシチン 25mg
− ビタミンA 1mg
− ビタミンC 120mg
− ビタミンE 30mg
− 亜鉛 20mg
− セレン 100μg
− マンガン 5mg
【0026】
実施例4:10mlのバイアルの形態に包装された抗抜毛用ローション
− ビタミンA 1mg
− ビタミンC 120mg
− ビタミンE 30mg
− 亜鉛 20mg
− セレン 100μg
上記を以下の混合物100mlに溶解させたもの:
− フルクトース 0.22%
− グルコース 0.04%
− 尿素 0.06%
− NaCl 0.50%
− ポリエチレングリコール 0.25%
− 乳酸 0.05%
− 水酸化カリウム pH=7.5にする量
− 水/31重量%のエチルアルコール 全体を100.00%にする量
【0027】
実施例5:10mlのバイアルの形態に包装された抗抜毛用ローション
− β-カロチン 6mg
− ビタミンC 120mg
− ビタミンE 30mg
− 亜鉛 20mg
− セレン 100μg
上記を以下の混合物100mlに溶解させたもの:
− フルクトース 0.22%
− グルコース 0.04%
− 尿素 0.06%
− NaCl 0.50%
− ポリエチレングリコール 0.25%
− 乳酸 0.05%
− 水酸化カリウム pH=7.5にする量
− 水/31重量%のエチルアルコール 全体を100.00%にする量
上記の各実施例で調製されたカプセル及びローションを一定期間服用又は頭皮に塗布したところ、程度の差はあったが、満足できる効果が得られた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする毛髪の再成長の促進及び/又は抜毛の遅延化のための組成物。
【請求項2】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする毛髪の平均直径を増加させるための組成物。
【請求項3】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする毛髪の直径の不均一性を減少させるための組成物。
【請求項4】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする毛髪密集度を増加させるための組成物。
【請求項5】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする頭髪の質及び/又は外観を改善するための組成物。
【請求項6】
ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、亜鉛及びセレンの混合物の少なくとも1つを含有することを特徴とする毛髪の再色素沈着を誘発するための組成物。
【請求項7】
ビタミンAが0.1mg〜3mgの量であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
ビタミンAが0.5mg〜1.5mgの量であることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
ビタミンCが50mg〜240mgの量であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
ビタミンCが100mg〜140mgの量であることを特徴とする請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
ビタミンEが10mg〜60mgの量であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
ビタミンEが40mg〜50mgの量であることを特徴とする請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
亜鉛が10mg〜40mgの量であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
亜鉛が15mg〜25mgの量であることを特徴とする請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
セレンが40μg〜150μgの量であることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項16】
セレンが70μg〜120μgの量であることを特徴とする請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
経口投与を意図したものであることを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項18】
美容用途を意図したものであることを特徴とする請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
鉄及び/又はマグネシウム、銅及びマンガンをさらに含有することを特徴とする請求項1ないし18のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項20】
ビタミンB群をさらに含有することを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ等のペルオキシダーゼ、及び/又はジイソプロピルサリチル酸銅又はMn(III)-テトラキス(4-安息香酸)ポルフィリンクロリド等のSOD様活性を有するマンガン又は銅複合体等の該酵素を模倣する酵素活性を有する合成分子又は会合体をさらに含有することを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
1mgのビタミンA、120mgのビタミンC、30mgのビタミンE、20mgの亜鉛及び100μgのセレンを含有することを特徴とする請求項1ないし21のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項23】
ビタミンAがβ-カロチン等価物の形態であることを特徴とする請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
β-カロチンが0.6mg〜18mgの量であることを特徴とする請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
β-カロチンが3mg〜4.5mgの量であることを特徴とする請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
6mgのβ-カロチン、120mgのビタミンC、30mgのビタミンE、20mgの亜鉛及び100μgのセレンを含有することを特徴とする請求項23ないし25のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項27】
請求項1ないし26のいずれか1項に記載の組成物に使用されるビタミン類と無機塩類とを含有してなり、毛髪の再成長の促進、及び/又は抜毛の低減、及び/又は毛髪の平均直径の増加、及び/又は毛髪の直径の不均一性の低減、及び/又は毛髪の密集度の増加、及び/又は頭髪の質及び/又は外観を改善する薬剤。
【請求項28】
頭皮及び/又は毛髪に請求項1ないし26のいずれか1項に記載の少なくとも1つの組成物を適用し、場合によっては水ですすぐことからなる、毛髪の再成長の促進、及び/又は抜毛の低減、及び/又は毛髪の平均直径の増加、及び/又は毛髪の直径の不均一性の低減、及び/又は毛髪の密集度の増加、及び/又は頭髪の質及び/又は外観の改善のための毛髪の美容処理方法。

【公開番号】特開2006−63088(P2006−63088A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−331482(P2005−331482)
【出願日】平成17年11月16日(2005.11.16)
【分割の表示】特願2001−210627(P2001−210627)の分割
【原出願日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】