説明

ビームセンサ

【課題】太陽光等の外乱光による誤報を防止し得ると共に、光軸調整作業を容易に行うことができ、かつ故障に関する自己診断が容易に行えるビームセンサを提供する。
【解決手段】投光素子及び光学ブロックからなる投光部と、受光素子及び光学ブロックからなる受光部とが同じ基台上に配置された第1投受光器と、前記第1投受光器の投光素子に対向する受光素子及び光学ブロックからなる受光部と、前記第1投受光器の受光素子に対向する投光素子及び光学ブロックからなる投光部とが同じ基台上に配置された第2投受光器と、を備えることを特徴とする。前記第1投受光器と第2投受光器間における、投光素子から受光素子に投光されるビームが平行もしくはクロスする如く設定され、また、第1投受光器及び第2投受光器が、受光レベル出力部や自己診断結果出力部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、投光素子と受光素子等を有して防犯警備装置に使用されるビームセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、防犯警備装置に使用されるビームセンサは、投光素子と光学ブロックからなる投光器と、受光素子と光学ブロックからなる受光器とで構成され、投光器と受光器が警備対象施設の所定位置に対向配置されることにより設置されている。従来、この種のビームセンサとしては、落ち葉や鳥類等による誤動作を防止する目的で、例えば図8に示すように、2個の投光素子と光学ブロックを有する投光ユニット103aが縦長の基台102の上下端部にそれぞれ配置された投光器103と、該投光器103と同じ形状に形成され、2個の受光素子と光学ブロックを有する受光ユニット105aが縦長の基台104の上下端部にそれぞれ配置された受光器105とで構成されている。なお、この種のビームセンサに関する公報としては、例えば特許文献1がある。
【特許文献1】特許第3096609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、図8に示すようなビームセンサ101においては、投光器103の4個の投光素子と受光器105の4個の受光素子が対となって、投光器103から受光器105に4本のビームB1〜B4が一方向に投光される構成であるため、次のような不都合を有している。すなわち、例えば図9に示すように、太陽光や車のヘッドライト等のような強力な外乱光Lが矢印の如く受光器105に入射すると、受光ユニット105aの受光素子が飽和してしまい、投光器103の投光素子からのビームB1〜B4を受光できなくなる場合があり、特に、太陽光が横方向から入り易い朝方や夕方にこのような現象が生じ易く、ビームセンサ101の誤報の一因となっている。
【0004】
また、投光器103と受光器105を警備対象施設に設置する場合に、投光器103から投光されるビームの受光素子での受光レベル等を調整する光軸調整作業が必要になるが、例えば前述したように太陽光が受光器105に入射していると、この光軸調整作業が困難になる等、光軸調整作業自体が面倒となり易い。さらに、ビームセンサ101が正常に動作しない場合に、投光器103と受光器105のどちらが故障しているかを判断する必要があるが、この故障判断時に、例えば投光器103を設置位置から外して受光器105の位置で対向させたり、あるいは別の投光器や受光器を用意して判断する必要があり、故障判断も面倒となり易い。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、太陽光等の外乱光による誤報を防止し得ると共に、外乱光を受けている状態でも光軸調整が可能になり、かつ故障に関する自己診断が容易に行えるビームセンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、投光素子及び光学ブロックからなる投光部と、受光素子及び光学ブロックからなる受光部とが同じ基台上に配置された第1投受光器と、前記第1投受光器の投光素子に対向する受光素子及び光学ブロックからなる受光部と、前記第1投受光器の受光素子に対向する投光素子及び光学ブロックからなる投光部とが同じ基台上に配置された第2投受光器と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記第1投受光器と第2投受光器間における、投光素子から受光素子に投光されるビームが平行もしくはクロスする如く設定されていることを特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明は、前記第1投受光器及び第2投受光器が、各投受光器の受光部で受光した受光レベルを出力可能な受光レベル出力部を備えることを特徴とし、また、請求項4に記載の発明は、第1投受光器及び第2投受光器が、各投受光器の自己診断結果を出力可能な自己診断出力部を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、投光部と受光部が同じ基台上に配置された第1投受光器と、この第1投受光器の投光部及び受光部に対向する受光部及び投光部が同じ基台上に配置された第2投受光器とを備えるため、対向する両投受光器の受光素子が太陽光等の外乱光により同時に飽和することがなくなり、ビームセンサの誤報を防止することができると共に、両投受光器のそれぞれで受光レベルを確認できることから、一方の投受光器に外乱光が入射している場合でも、他方の投受光器で光軸調整が可能となって、光軸調整作業自体を容易に行うことができる。また、各投受光器の前方の所定位置に鏡等を配置して投光した光を自ら受光することにより、当該投受光器の状態を判断できて、故障に関する自己診断を容易に行うことができる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1投受光器と第2投受光器間における、投光素子から受光素子に投光されるビームが平行もしくはクロスする如く設定されているため、平行とすることで、両投受光器の投光部と受光部の配置構成が異なり識別化を容易に行うことができ、また、クロスとすることで、両投受光器の投光部と受光部の部品構成や配置等を同一として、そのコストダウンを図ることができる。
【0010】
さらに、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、第1投受光器及び第2投受光器が、その各受光部で受光した受光レベルを出力可能な受光レベル出力部を備えるため、受光レベル出力部の表示等により光軸調整作業を一層容易に行うことができる。
【0011】
また、請求項4に記載の発明によれば、請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、第1投受光器及び第2投受光器が、その各投受光器の自己診断結果を出力可能な自己診断出力部を備えるため、自己診断出力部の表示や音声出力により故障判断を一層容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明に係わるビームセンサの一実施形態を示し、図1が該ビームセンサを使用した防犯警備装置の概略構成図、図2がビームセンサのブロック図、図3〜図5がその動作説明図、図6が自己診断モード時のフローチャート、図7がビームセンサの変形例を示す説明図である。
【0013】
図1に示すように、防犯警備装置1は、互いに対向配置された同一構成の第1投受光器3及び第2投受光器4からなるビームセンサ2と、このビームセンサ2が有線もしくは無線で接続されたコントローラ5と、このコントローラ5とビームセンサ2の各投受光器3、4に電源を供給する電源装置6等を備えている。
【0014】
前記第1投受光器3は、縦長の基台7の上下端部に投受光ユニット8がそれぞれ(2組)配置され、各投受光ユニット8は、上下方向に連接状態で配置された投光部8aと受光部8bを備えている。また、前記第2投受光器4も、第1投光器3と同一に構成され、投光部8aと受光部8bが連接状態で配置された投受光ユニット8が基台7の上下端部にそれぞれ(2組)配置されている。また、両投受光器3、4の上下の投受光ユニット8間には、プリント基板9上に配置された受光レベル出力部10と自己診断結果出力部11がそれぞれ設けられている。
【0015】
図2は、前記第1投受光器3と第2投受光器4の上部側の投受光ユニット8のブロック図を示している。なお、図示はしないが、両投受光器3、4の下部側の投受光ユニット8についても図2と同様に構成されている。図2に示すように、第1投受光器3及び第2投受光器4は、光学ブロックとしての投光レンズ13及び受光レンズ14と、投光素子15及び受光素子16と、投光素子15を駆動する投光駆動部17と、この投光駆動部17を制御する投光制御部18と、前記受光素子16で受光した信号を増幅する増幅部19と、この増幅部19で増幅した信号等を判別したり処理する判別処理部20と、この判別処理部20の判別処理結果等を出力する出力部21と、前記判別処理部20に接続されたモードスイッチ(モードSW)22等で構成されている。
【0016】
そして、第1投受光器3及び第2投受光器4の各投受光ユニット8がそれぞれ対向し、つまり第1投受光器3と第2投受光器4の投光部8aと受光部8bが上下方向で同一位置となるように配置されることにより、図1に示すように、第1投受光器3と第2投光器4の各投受光ユニット8間の2本のビームB1、B2がそれぞれ上下方向でクロス(交差)するよう設定されている。この点は、下部側の各投受光ユニット8のビームB3、B4についても同様である。
【0017】
前記各投受光器3、4の判別処理部20は、例えば受光素子16で受光し増幅部19で増幅した信号と予め設定した所定の基準値等とを比較して、両投受光器3、4間を通過した侵入者等の移動体を判別して出力部21に所定の信号を出力したり、受光部8bで受光される受光信号を処理して受光レベルを出力部21に出力したり、あるいは後述する自己診断ブログラムを実行させる等の、各種判別や処理等を行うようになっている。
【0018】
また、前記出力部21は、判別処理部20で処理された各種処理結果を、前記コントローラ5に送信する如く構成されると共に、前述した受光レベル出力部10及び自己診断結果出力部11等を有している。この受光レベル出力部10は、例えばLEDメータやテスターで測定可能な電圧出力端子、さらには圧電振動板やスピーカ等の音階変化が可能な音声発生部等で構成され、また、前記自己診断結果出力部11は、例えばLEDや前記音声発生部等で構成されている。なお、図2に示す各部は、前記プリント基板9上等に実装されて、例えば各投受光器3、4の上下の投受光ユニット8間に配置されている。
【0019】
次に、このように構成されたビームセンサ2の動作を図3〜図7に基づいて説明する。先ず、ビームセンサ2は、警備対象施設の所定位置に所定の間隔を有して第1投受光器3と第2投受光器4が対向配置されると共に、両投受光器3、4がコントローラ5に接続されることで設置される。このビームセンサ2の設置時に、両投受光器3、4が受光レベル出力部10をそれぞれ有することから、この受光レベル出力部10を利用して両投受光器3、4の光軸調整作業が行われる。
【0020】
すなわち、図3に示すように、両投受光器3、4が投光部8aと受光部8b及び受光レベル出力部10をそれぞれ有して、両投受光器3、4の受光レベル出力部10のレベルが常に同一となることから、例えば投受光器3に太陽光等の外乱光Lが入射している場合でも、投受光器4で投受光器3からの受光レベルを確認でき、外乱光Lの有無に係わらず光軸調整作業が可能となる。その際、両投受光器3、4の受光レベルが同一となることから、一方の投受光器3、4から他方の投受光器4、3に従来のようなレベル伝送を行う必要がなくなって、投光ビームのコード化による前記投光制御部18や判別処理部19の構成の複雑化が抑制される。
【0021】
一方、ビームセンサ2の設置状態において、コントローラ5の操作によりビームセンサ2が警戒状態に設定されると、両投受光器3、4の合計4個の投光部8aと受光部8b間に4本のビームB1〜B4がクロス状態で投光され、この状態で両投受光器3、4間を侵入者が通過すると例えば4本全てのビームB1〜B4が遮断され、このビームB1〜B4の遮断を前記判別処理部20が侵入者有りと判別して、出力部21を介してコントローラ5に警報信号を送信する。これにより、ビームセンサ2で異常状態の発生が検知されることになる。
【0022】
また、前記警戒状態において、図4に示すように、例えば朝方に太陽光等の外乱光Lが矢印の如く第2投受光器4に入射して該投受光器4の受光部8bの受光素子16が飽和状態となった場合は、第1投受光器4の投光部8aから第2投受光器4に投光される例えばビームB1、B3は無効になるものの、第2投受光器4と対向する第1投受光器3の受光部8bへの外乱光Lの入射はなく、第2投受光器4の投光部8bから第1投受光器3の受光部8bへのビームB2、B4は正常に投光されており、このビームB2、B4によって侵入者を検知することができる。
【0023】
なお、一方の投受光器4の受光素子16が飽和し、4本のビームB1〜B4のうち同一方向の2本のビームB1、B3が無効となった場合、前記判別処理部20に、太陽光や車のヘッドライト等の強力な外乱光Lによるものと判別するように予め設定されており、これにより、2本のビームB1、B3が無効となった場合を異常状態と判別することがなくなり、コントローラ5への誤報が防止される。また、2本のビームB1、B2が予め設定した時間経過しても回復しない場合には、例えば投受光器4が故障等の異常状態と判別されるようになっている。
【0024】
また、前記ビームセンサ2の両投受光器3、4によれば、自己診断が可能である。以下、これについて、図5の説明図と図6のフローチャートに基づき説明する。なお、図6に示すフローチャートは、前記判別処理部20に予め記憶されているプログラムにしたがい自動的に実行される。先ず、図5に示すように、自己診断すべき投受光器3、4(説明の便宜上、第1投受光器3とする)の前方に例えば数cmから数十cmの距離離れて鏡23を配置する。そして、第1投受光器3のモードスイッチ22を通常モード側から自己診断モード側に切り換えると、図6に示すように自己診断モードが開始(S100)され、投光駆動部17により投光素子15が駆動して投光部8aから投光(S101)が開始される。
【0025】
ステップS101で投光が開始されると、予め設定した所定時間内に受光が有りか否かが判断(S102)される。このときの所定時間とは、第1投受光器3と鏡23の距離に応じて判別処理部19に予め設定されている時間で、前記距離の場合例えば略0秒が使用される。そして、判断S102で「YES」の場合、すなわち投光部8aから投光されたビームB5が鏡23で反射されて受光部8bで受光された場合は、自己診断OKと判別して、自己診断結果出力部11のLEDや音によるOK出力(S103)を行う。一方、判断S102で「NO」の場合、すなわち投光部8aから投光されたビームB5が所定時間を経過しても受光部8bで受光されない場合は、自己診断NGと判別して、自己診断結果出力部11のLEDや音によるNG出力(S104)を行う。
【0026】
そして、ステップS103及びS104でOK出力やNG出力が行われると、自己診断モードが終了か否かが判断(S105)され、この判断S105で「NO」の場合は、ステップS101に戻り、ステップS102以降を繰り返す。また、判断S105で「YES」の場合、すなわち、第1投受光器3の自己診断結果が判明しモードスイッチ22が通常モードに切り変わった場合は、一連の自己診断モードが終了(S106)する。つまり、このフローチャートによれば、各投受光器3、4の投受光ユニット8の投光部8aから投光されたビームB5を鏡23で反射させ、この反射ビームB5を自らの受光部8bが受光するか否かで、各投受光器3、4の善し悪し、すなわち故障か否かが自己診断されることになる。
【0027】
ところで、以上の説明においては、両投受光器3、4の投受光ユニット8の投光部8aと受光部8bの配置形態が全く同一である場合について説明したが、例えば図7に示すように、第1投受光器3の投受光ユニット8の投光部8aと受光部8bの上下の位置関係と、第2投受光器4の投受光ユニット8の投光部8aと受光部8bの上下の位置関係を逆配置とすることもできる。この場合、各投受光ユニット8を上下逆にして基台7に配置すれば良く、投受光ユニット8自体の共通化は維持できることになる。この配置によれば、図7に示すように、第1投光器3と第2投光器4の構成が異なると共に、両投受光器3、4間のビームB1〜B4が平行となる。なお、このビームB1〜B4がクロスか平行かの形態は、両投受光器3、4間の距離等の警備対象施設の形態に応じて適宜に選択されるようになっている。
【0028】
このように、上記実施形態のビームセンサ2にあっては、基台7の上下端部に投光部8aと受光部8bを有する投受光ユニット8がそれぞれ配置された第1投受光器3と、同様に基台7上の上下端部に投光部8aと受光部8bを有する投受光ユニット8がそれぞれ配置された第2投受光器4とを備えるため、対向する両投受光器3、4のビームB1〜B4を両方向とすることができて、受光素子16が太陽光等の強力な外乱光Lを受けて、一方向のビームが無効になったとしても他方向のビームは有効で、両投受光器3、4の受光素子16が同時に飽和することがなくなる。その結果、強力な外乱光Lの入射を異常等として検知することがなくなり、ビームセンサ2の誤報を防止して、信頼性の高い防犯警備装置1を得ることが可能となる。
【0029】
また、第1投受光器3と第2投受光器4間における、投光素子15から受光素子16に投光されるビームB1〜B4が上下方向においてクロスするように設定されているため、両投受光器3、4の投受光ユニット8の部品構成や配置等を同一、すなわち両投受光器3、4を同一構成として、ビームセンサ2自体のコストダウンを図ることができて、安価な防犯警備装置1の提供が可能となる。また、第1投光器3と第2投受光器4間のビームB1〜B4を平行に設定すれば、両投受光器3、4の投受光ユニット8と投光部8aと受光部8bの配置構成が異なり、両投受光器3、4の識別化が容易となって、ビームセンサ2の設置作業等を簡単に行うことができる。
【0030】
さらに、両投受光器3、4に受光レベル出力部10が設けられ、該レベル出力部10で両投受光器3、4の受光レベルをLED表示や音等でそれぞれ確認できるため、両投受光器3、4での光軸調整が可能となり、例えば一方の投受光器3、4に外乱光が入射している場合でも、他方の投受光器4、3で光軸調整を行うことができる。その結果、従来のように二人の作業員がトランシーバー等で連絡を取りながら光軸調整を行う作業が不要となり、光軸調整作業自体を例えば一人の作業員でも容易に行うことができる。また、両投受光器3、4の双方で光軸調整が可能でその受光レベルが同一となるため、従来のようなレベル伝送が不要となり、従来通りの投光パルスを使用したり回路を使用できて、投光制御部18や判別処理部19の構成及び制御を簡略化できて、コスト的に有利なビームセンサ2を得ることができる。
【0031】
また、第1投受光器3及び第2投受光器4に自己診断結果を出力可能な自己診断結果出力部11がそれぞれ設けられているため、各投受光器3、4の前方の所定位置に鏡23を配置して投光したビームを自ら受光することにより、当該投受光器3、4の状態をLED表示や音により判断できて、故障等に関する自己診断を設置場所で容易に行うことができ、例えばビームセンサ2のメンテナンスコストの低減化を図ること等が可能となる。
【0032】
なお、上記実施形態においては、各投受光器3、4の投受光ユニット8が各基台7上に2組ずつ設けられるビームセンサ2について説明したが、例えば投受光ユニット8が1組設けられたり3組以上設けられる場合にも適用できる。また、上記実施形態における、各投受光器3、4の具体的な形状、そのブロック図等は一例であって、例えば図2のブロック図において各投受光ユニット8の各部を共通化する等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜に変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、互いに対向可能な少なくとも1組の投光部と受光部をそれぞれ有する一対の投受光器で形成される全てのビームセンサに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明に係わるビームセンサを使用した防犯警備装置の一実施形態を示す概略構成図
【図2】同ビームセンサのブロック図
【図3】同光軸調整時の説明図
【図4】同外乱光入射時の説明図
【図5】同自己診断時の説明図
【図6】同自己診断時の動作を示すフローチャート
【図7】同ビームセンサの変形例を示す説明図
【図8】従来のビームセンサの説明図
【図9】同その太陽光入射時の説明図
【符号の説明】
【0035】
1・・・防犯警備装置、2・・・ビームセンサ、3・・・第1投受光器、4・・・第2投受光器、5・・・コントローラ、6・・・電源装置、7・・・基台、8・・・投受光ユニット、8a・・・投光部、8b・・・受光部、10・・・受光レベル出力部、11・・・自己診断結果出力部、13・・・投光レンズ、14・・・受光レンズ、15・・・投光素子、16・・・受光素子、17・・・投光駆動部、18・・・投光制御部、19・・・増幅部、20・・・判別処理部、21・・・出力部、22・・・モードスイッチ、23・・・鏡、B1〜B5・・・ビーム、L・・・外乱光。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
投光素子及び光学ブロックからなる投光部と、受光素子及び光学ブロックからなる受光部とが同じ基台上に配置された第1投受光器と、前記第1投受光器の投光素子に対向する受光素子及び光学ブロックからなる受光部と、前記第1投受光器の受光素子に対向する投光素子及び光学ブロックからなる投光部とが同じ基台上に配置された第2投受光器と、を備えることを特徴とするビームセンサ。
【請求項2】
前記第1投受光器と第2投受光器間における、投光素子から受光素子に投光されるビームが平行もしくはクロスする如く設定されていることを特徴とする請求項1に記載のビームセンサ。
【請求項3】
前記第1投受光器及び第2投受光器は、当該各投受光器の受光部で受光した受光レベルを出力可能な受光レベル出力部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のビームセンサ。
【請求項4】
前記第1投受光器及び第2投受光器は、当該各投受光器の自己診断結果を出力可能な自己診断結果出力部を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のビームセンサ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−175840(P2009−175840A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−11377(P2008−11377)
【出願日】平成20年1月22日(2008.1.22)
【出願人】(000101400)アツミ電氣株式会社 (69)
【Fターム(参考)】