説明

ピッキング作業用台車およびピッキング作業用台車を備えたピッキング設備

【課題】本発明は、コンテナにピッキングされた物品が投入される前に、端末機よりピッキング作業終了を入力された場合でも、ピッキング作業の正確さを向上できるピッキング作業用台車を提供することを目的とする。
【解決手段】車体11の各容器載置部9A,9Bの周囲の2方向に、複数のLED23から形成されるLED群24を配置し、これらLED群24の点灯により、ピッキングされた物品を投入するコンテナ8を指定する構成とする。このように、2方向にLED群24を配置することにより、従来の表示器が1側面(1方向)から確認できるだけに対して、2つの方向の面や角度から確認でき、したがって、ピッキング作業を行う作業者に対して、ピッキングした物品を投入するコンテナ8を強く認識させることができ、物品を投入するコンテナ8を間違える恐れを低減することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納棚からピッキングした物品を、仕分け先(例えば、店舗)別のコンテナに集品するピッキング作業用台車、およびこのピッキング作業用台車を備えたピッキング設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の上記ピッキング作業用台車およびこのピッキング作業用台車を備えたピッキング設備の一例が、特許文献1に開示されている。
すなわち、異なる品目の物品が収納された複数の物品収納部より構成される収納棚が、ピッキング作業用台車の走行経路に沿って設けられ、ピッキング作業用台車には、上下段にそれぞれ、コンテナ(物品収納容器)がそれぞれ載置可能とされた4つの容器載置部が設けられ、さらにこれら計8個の各コンテナの載置位置に対応して両側面の8箇所に、コンテナに対する収納情報、すなわちピッキングした物品を投入するコンテナであること、およびこのコンテナに対して投入する物品の収納数量(ピッキング数量)を表示する表示器が設けられている。またピッキング作業用台車には、物品のピッキング作業データを表示し、ピッキング作業終了(完了)を入力するボタン等が備えられた端末機(表示盤)が設けられている。
【0003】
この構成により、端末機に表示されるピッキング作業データにしたがって、指定された収納棚の物品収納部より指示数(ピッキング数量)の物品を取り出し、ピッキング作業用台車の側面に移動し、表示器により表示(指定)されたコンテナへ投入し、端末機のボタンを操作してピッキング作業終了を入力することにより、ピッキング作業が実行される。表示器の表示は、端末機よりピッキング作業終了を入力することにより消される。
【特許文献1】特開平8−133429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のピッキング作業用台車では、表示器の表示は、端末機よりピッキング作業終了を入力することにより消されるが、作業者としては、端末機よりピッキング作業終了を入力した後、次のピッキング作業データの表示までに時間の遅れがあることから、作業効率をよくするために通常の作業手順とは異なる次のイレギュラーな手順がとられることが多い。
(1).端末機に表示されるピッキング作業データを確認し、表示器により表示(指定)されたコンテナを確認する。
(2).端末機よりピッキング作業終了を入力する。
(3).手順(1)で確認したピッキング作業データにしたがって、指定された収納棚の物品収納部より指示数(ピッキング数量)の物品を取り出す。
(4).台車の側面に移動し、手順(1)で確認したコンテナへ投入する。
【0005】
手順(2)から手順(4)を実行している間に、端末機に次のピッキング作業データが表示される。
このような、イレギュラーな手順が取られると、ピッキングした物品を投入するコンテナを間違えることが多くなり、結果として、効率は向上するが、ピッキング作業の信頼性が低下してしまうという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、コンテナにピッキングされた物品が投入される前に、端末機よりピッキング作業終了が入力された場合でも、ピッキングした物品を投入するコンテナを間違えることを低減でき、ピッキング作業の信頼性を向上できるピッキング作業用台車およびこのピッキング作業用台車を備えたピッキング設備を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、物品収納容器が載置される複数の容器載置部を設けた車体を備え、前記車体を移動させながら前記各容器載置部に載置される物品収納容器の中で指定された物品収納容器に対して、ピッキングした物品を投入していくピッキング作業用台車であって、前記各容器載置部の周囲の少なくとも2方向にそれぞれ、表示手段を配置し、前記表示手段の点灯により、ピッキングした物品を投入する前記物品収納容器を指定することを特徴とするものである。
【0008】
上記構成によれば、各容器載置部の周囲の少なくとも2方向に表示手段を配置したことにより、従来の表示器が側面(1方向)から確認できるだけに対して、少なくとも2方向の面や角度から確認でき、また従来の表示器と比較して大型な表示となり、見やすくなる。したがって、ピッキング作業を行うピッキング作業者に、ピッキングした物品を投入する物品収納容器を強く認識させることができ、物品を投入する物品収納容器を間違えてしまう恐れが低減される。
【0009】
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記各表示手段をそれぞれ、前記各容器載置部に載置される物品収納容器の周囲輪郭に沿って配置したことを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、物品収納容器の周囲輪郭に沿って各表示手段が配置されることにより、より明確に物品を投入する物品収納容器を指定することができる。
また請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記表示手段を、複数の表示灯からなる表示灯群により構成し、前記表示灯群の各表示灯を、前記物品収納容器を指定するために点灯した後、時間とともに順々に消灯していくことを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、各表示灯群の表示灯は、時間とともに順々に消灯していくことにより、物品が投入される前にピッキング作業終了が入力されたとしても、物品を投入する物品収納容器は、消されずに残された表示灯により確認できる。
【0012】
また請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明であって、1つの表示灯群の各表示灯が全て消灯した後、順に次の表示灯群の各表示灯を消灯していくことを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、1つの表示灯群の表示灯を消した後、順次、次の表示灯群の表示灯を消していく。よって、物品を投入する物品収納容器を、より長い時間、消されずに残された表示灯により確認できる。
【0014】
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、水平の高さが同じ各容器載置部には、同じ高さの物品収納容器が載置されることを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、物品収納容器の高さが同じであることにより、各物品収納容器に対して物品を投入しやすくなる。特に車体の移動方向に直角な左右方向に物品収納容器が並ぶとき、左右の収納棚からの物品の投入に有効である。
【0016】
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明であって、前記各容器載置部にそれぞれ、対応する物品収納容器に収納する物品が有ることを表示する収納表示器を設け、ピッキング作業が実行されると、まず前記収納表示器の表示を消し、その後に表示手段の消灯を行うことを特徴とするものである。
【0017】
上記構成によれば、ピッキング作業時に、ピッキング作業を実行する物品収納容器に対応する収納表示器に収納する物品が有ることが表示され、表示手段が点灯されるが、ピッキング作業が実行されると、まず前記収納表示器の表示が消され、その後に表示手段が消灯される。したがって、物品を投入する物品収納容器を、最後まで消されずに残された表示手段により確認できる。
【0018】
また請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、ピッキングした1品目の物品を、同時に複数の前記物品収納容器に投入するのか、単数の物品収納容器にのみに投入するのかを選択可能に構成し、選択した前記複数または単数の物品収納容器の前記表示手段を点灯することを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、ピッキングされた1品目(種類)の物品を、分けて複数の物品収納容器に収納するか、分けずに単数の物品収納容器に収納するかが選択され、複数の物品収納容器に分けて収納するとき、これら各物品収納容器に対応する表示手段が点灯され、単数の物品収納容器に収納するとき、この物品収納容器に対応する表示手段のみが点灯される。
【0020】
また請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のピッキング作業用台車と、異なる品目の物品が収納された複数の物品収納部より構成される収納棚を備え、前記収納棚に沿って前記ピッキング作業用台車を移動させながら、ピッキング作業用台車の複数の物品収納容器の中で指定された物品収納容器に対して、前記収納棚の指定された前記物品収納部よりピッキングした物品を投入していくピッキング作業設備であって、各物品収納部にそれぞれ、ピッキングする物品が有ることを表示する物品表示灯を設け、前記物品表示灯の表示に応じて前記物品収納部から物品がピッキングされるとこの物品表示灯を消灯し、その後に前記ピッキング作業用台車の容器載置部に配置された表示手段の消灯を行うことを特徴とするものである。
【0021】
上記構成によれば、物品表示灯により表示された物品収納部より物品がピッキングされると、物品表示灯が消灯され、その後にピッキング作業用台車の容器載置部に配置された表示手段の消灯が開始される。よって、従来のように物品が投入される前にピッキング作業終了が入力されたとしても、物品を投入する物品収納容器を表示する表示手段の消灯は、物品収納部より物品がピッキングされ物品表示灯が消灯されるまでは延期されることにより、ピッキング作業者は物品は投入する物品収納容器を長い時間、確認でき、物品を間違った物品収納容器に投入する恐れを低減することができる。
【0022】
また請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の発明であって、前記ピッキング作業用台車を、前記ピッキング作業用台車上の指定された物品収納容器に対して物品を投入する1つのピッキング作業の際に、複数の物品収納部から物品をピッキングするか、1つの物品収納部のみから物品をピッキングするかを選択可能に構成し、複数の物品収納部から物品をピッキングすることが選択されたとき、1つのピッキング作業の際に、ピッキングする物品が有る複数の物品収納部に設けた物品表示灯を同時に点灯し、複数の物品収納部にピッキングする物品が有ることを表示することを特徴とするものである。
【0023】
上記構成によれば、作業者により、1ピッキング作業時に複数の物品収納部から物品をピッキングすることが選択されると、1物品収納容器への物品のピッキングの際に、ピッキングする物品が有る複数の物品収納部に設けた物品表示灯が同時に点灯され、複数の物品収納部にピッキングする物品が有ることが表示される。また作業者により、1つの物品収納部から物品をピッキングすることが選択されると、1物品収納容器への物品のピッキングの際に、ピッキングする物品が有る1つの物品収納部に設けた物品表示灯が点灯され、1つの物品収納部にピッキングする物品が有ることが表示される。
【発明の効果】
【0024】
本発明のピッキング作業用台車は、各容器載置部の周囲の少なくとも2方向に表示手段を配置したことにより、従来の表示器が側面(1方向)から確認できるだけに対して、少なくとも2方向の面や角度から確認でき、また従来の表示器と比較して大型な表示とすることができ、したがってピッキング作業者に、ピッキングした物品を投入する物品収納容器を強く認識させることができ、物品を投入する物品収納容器を間違えてしまう恐れを低減でき、ピッキング作業の信頼性を向上することができる、という効果を有している。
【0025】
本発明のピッキング設備は、従来のように物品が投入される前にピッキング作業終了が入力されたとしても、物品を投入する物品収納容器を表示する表示手段の消灯は、物品収納部より物品がピッキングされ物品表示灯が消灯されるまでは延期されることにより、ピッキング作業者は物品は投入する物品収納容器を長い時間、確認でき、物品を間違った物品収納容器に投入してしまう恐れを低減することができ、ピッキング作業の信頼性を向上することができる、という効果を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明のピッキング作業用台車を備えたピッキング設備は、作業者がピッキング作業用台車を押しながら、異なる品目の物品が収納された複数の物品収納部から構成される収納棚(ピッキング棚)に沿って移動させ、ピッキング作業用台車に設けられた端末機により指示(指定)された物品収納部より物品を取り出し、ピッキング作業用台車の物品収納容器へ投入(格納)することにより、仕分け先毎(例えば、店舗毎)に物品を集品する設備である。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1におけるピッキング作業用台車を備えたピッキング設備の概略配置図、図2は同ピッキング設備の要部斜視図である。
【0027】
ピッキング設備が配置されたピッキング作業エリアAには、ピッキング作業用台車1の走行経路2を挟んで対向し走行経路2に沿って配置された複数の収納棚(ピッキング棚)3からなる作業ゾーン4が、複数平行に配置されている。前記走行経路2は、隣接する作業ゾーン4でピッキング作業用台車1を移動させる方向Xが逆向きになっており、ピッキング作業用台車1が各作業ゾーン4を最短で連続して移動できるように設定されている。また走行経路2には、ピッキング開始位置Yよりピッキング終了位置Zへ順に、作業ゾーン4の収納棚3群毎に固有の通路番号M(1,2,3…)が付されている。また作業ゾーン4にも、ピッキング開始位置Yより順にゾーン番号1,2,…8が付されている。
【0028】
また収納棚3は、図2に示すように、走行経路2側へ傾斜した流動棚から構成され、各収納棚3には、異なる品目(種類)の物品(例えば、商品)が収納される複数の物品収納部5が設けられており、各物品収納部5にはそれぞれ、その前面に、ピッキング表示器6が設けられている。各ピッキング表示器6は、図2に示すように、ピッキングする物品の数量を示す2桁のディジタル表示器6aと、ピッキングする物品があることを表示するランプ(物品表示灯の一例)とピッキング作業終了時に操作するボタンスイッチ(ピッキング作業の実行を確認するピッキング作業終了確認手段)を兼ねた表示/完了ボタン6bから形成されている。
【0029】
またピッキング作業エリアAの天井部には、図1に示すように、ピッキング作業用台車1との間でデータの送受信を行う無線通信装置(情報の伝達手段の一例)7が複数台設置されている。
【0030】
上記ピッキング作業用台車1は、図2に示すように、上下2段(上下複数段の一例)に、コンテナ(物品収納容器の一例)8を載置する容器載置部9A,9Bを備え、収納棚3に沿って作業者が台車のハンドル10を使用して押し引き走行させながら、物品収納部5とコンテナ8との間で物品の仕分け作業を行う台車である。以下、ピッキング作業用台車1を移動させる方向Xを前後方向とし、この前後方向と直角な方向を左右方向とし、ハンドル10がある作業者の手前側を前方または前面、反対側を後方または後面とする。
【0031】
図2において、11はピッキング作業用台車1の車体であり、車体11は、2つの容器載置部9Bを形成する下段の水平板状の下部部材12と、下部部材12の上方に位置し、2つの容器載置部9Aを形成する上段の水平板状の上部部材14と、これら下部部材12と上部部材14の左右方向の両端をそれぞれ、これらの前後方向の後部部分で接続する左右一対の側部部材15から形成されている。
【0032】
上記下部部材12は、前方左右方向に2つの容器載置部9Bを形成し、2個のコンテナ8をその長手を前後方向として載置でき、後方に、折畳んだコンテナ(空きのコンテナ)8をその短手を前後方向として載置できる大きさに形成されている。また下部部材12の下方には、ピッキング作業用台車1を支持し床面Fに沿ってピッキング作業用台車1を走行させるために、左右一対の前輪16と左右一対の中間輪17と左右一対の後輪18が回転自在に取り付けられ、またバッテリ(図示せず)が設けられている。
【0033】
また上部部材14は、左右に2つの容器載置部9Aを形成し、2個にコンテナ8をその長手を前後方向Xとして載置でき、下部部材12(下段の容器載置部9B)に載置されるコンテナ8の上方開放部(物品の投入口)を開放する大きさに限定されており、これにより上部部材14は、下部部材12の後方上方に位置している。また上部部材14の前端中央には、ピッキング作業のデータ等が表示され作業者にピッキング作業を指示する端末機21が設けられ、また前面の左右両端にそれぞれ前記ハンドル10が取り付けられている。
【0034】
また図2に示すように、下部部材12の水平の高さが同じ2つの容器載置部9B上と上部部材14の水平の高さが同じ2つの容器載置部9A上にはそれぞれ、同じ高さのコンテナ8が載置されている。
【0035】
また図2に示すように、各容器載置部9A,9Bにはそれぞれ、その周囲の4方向のうち、2方向{図では正面側と側面外方側(収納棚3側)}に、載置するコンテナ8の周囲輪郭に沿って、ピッキングした物品を投入するコンテナ8を、その表示により指定する表示手段として、複数のLED(発光ダイオード;表示灯の一例)23を1列に並べたLED群(表示灯群の一例)24が配置されている。またLED群24の各LED23はそれぞれ個別に点灯−消灯が可能とされている。
【0036】
また図2に示すように、各容器載置部9A,9Bにはそれぞれ1箇所(図では正面側)に、各コンテナ8に対する物品収納情報を表示する収納表示器25が設けられている。各収納表示器25は、図2に示すように、収納する物品の数量を示す2桁のディジタル表示器25aと、収納する物品があることを表示するランプとコンテナ8への物品収納作業終了時に操作するボタンスイッチ(物品収納作業終了確認手段)を兼ねた表示/完了ボタン25bから形成されている。
【0037】
また上記端末機21は、図3,図4に示すように、液晶表示器26と、この液晶表示器26上に配置されたタッチパネル27と、無線通信装置(情報の伝達手段の一例)28と、これら液晶表示器26、タッチパネル27および無線通信装置28、さらに上記4組のLED群24および収納表示器25が接続されたコントローラ29から構成されている。
【0038】
図4に端末機21に表示されるピッキング作業画面を示す。ピッキングする物品が位置する作業ゾーン4の番号、通路番号M、棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)が表示され、物品収納部5よりピッキングする物品の名称(商品名)、物品の品目(商品コード)、ピッキング数量が表示され、ピッキングした物品を投入するコンテナ8の位置および投入する物品の数量が表示され、ピッキング作業用台車1に割り当てられたピッキングデータ(後述する)によるピッキング作業が全て終了したときに点灯する「全終了」が表示され、さらにタッチパネル27のスイッチ位置(表示)として、1つのピッキング作業終了時に操作する「終了」スイッチと、ピッキング作業を開始するときに操作する「開始」スイッチと、1回のピッキング作業にピッキングする1品目の物品を、1つのコンテナ8に投入するか複数のコンテナ8に投入するか、すなわち「単数」(1つ)のコンテナ8のみに対してピッキングを実行するか、「複数」のコンテナ8に対してピッキングを実行するかを選択する「単数」スイッチと「複数」スイッチが表示されている。
【0039】
上記構成による制御ブロック図を図3に示す。
31は、予めピッキング作業エリアAの収納棚3の物品収納部5の配置データ、各物品収納部5に格納された物品のデータ(物品の品目を含む)が格納され、仕分け先(たとえば、店舗)の物品のピッキング要求として、店舗別に『店舗データ+複数の「ピッキングする物品のデータ(商品名などの物品の品目)およびピッキングする物品の数量」』からなる注文データが入力される制御用コンピュータである。
【0040】
この制御用コンピュータ31にバス32が接続されており、このバス32に、収納棚3の各物品収納部5に設けられたピッキング表示器6を制御するディジタルコントローラ33と、ピッキング作業エリアAの3台の無線通信装置7が接続されている。
「制御用コンピュータ31」
制御用コンピュータ31の動作を図5のフローチャートにしたがって説明する。
【0041】
まず店舗別の注文データが入力されると(ステップ−1)、これら注文データを、1台のピッキング作業用台車1によりピッキング作業を実行可能な店舗の数に分割する(まとめる)(ステップ−2)。まとめる注文データの数は、ピッキング作業用台車1に搭載できるコンテナ8の数による。本実施の形態1では最大4店舗となる。
【0042】
次に、1台のピッキング作業用台車1用にまとめた各店舗の注文データをそれぞれ、走行経路2に沿ったピッキングデータに変換する(ステップ−3)。すなわち、物品収納部5から物品をピッキングできるように、まとめた注文データを、1品目毎にばらばらとし、ピッキングする物品の品目とこの物品が格納された収納棚3の物品収納部5の配置により、通路番号Mが小さい順、すなわちピッキング開始位置Yに近い側より順に並び変える。1品目の物品毎のピッキングデータは、「店舗コード−ゾーン番号−通路番号M−棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)−物品の名称(商品名)−物品の品目(商品コード)−ピッキング数量」となる。
【0043】
そして、ピッキングを実行するピッキング作業用台車1により、ピッキング開始に際して、ピッキング作業用台車1に割り当てられた固有番号を含むピッキングデータ要求信号(後述する)が、無線通信装置7を介して入力されると(ステップ−4)、上記1台のピッキング作業用台車1用に形成されたピッキングデータの中の1つを、ピッキングデータ要求を入力したピッキング作業用台車1に割り当て、割り当てたピッキングデータを、このピッキング作業用台車1に無線通信装置7を介して送信する(ステップ−5)。これにより、ピッキング作業用台車1の端末機21のコントローラ29へピッキング作業用台車1に割り当てられたピッキングデータが移載される。
【0044】
このステップ−4とステップ−5は、各ピッキング作業用台車1よりピッキングデータ要求信号が入力される毎に実行され、ピッキング作業用台車1へ、割り当てられたピッキングデータが出力される。
【0045】
全てのピッキングデータがピッキング作業用台車1へ移載されると(ステップ−6)、終了する。
「ディジタルコントローラ33」
上記ディジタルコントローラ33の動作を説明する。
【0046】
無線通信装置7を介してピッキング作業用台車1のコントローラ29より、ピッキングする単数または複数の棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)およびピッキング数量からなるピッキング表示データ(後述する)を入力すると、入力した棚番号Nの物品収納部5に取り付けられたピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプを点灯し(点滅とすることも可能)、ディジタル表示器6aにピッキングする物品の数量(ピッキング数量)を表示する。
【0047】
そして、表示/完了ボタン(ピッキング作業終了確認手段)6bの操作信号によりこの表示/完了ボタン6bを設けた物品収納部5におけるピッキング作業が終了と判断し(ピッキング作業の実行を確認し)、ディジタル表示器6aの数量表示を消し、表示/完了ボタン6bのランプを消灯し、入力したピッキング表示データの全て(ピッキング表示データが単数の場合を含む)の物品収納部5からのピッキング作業の実行を確認すると、無線通信装置7を介して、前記ピッキング表示データを出力してきたピッキング作業用台車1のコントローラ29へピッキング終了信号を出力する。
【0048】
上記動作は、前記ピッキング表示データを入力する毎に実行される。
「ピッキング作業用台車1の端末機21のコントローラ29」
ピッキング作業用台車1の端末機21のコントローラ29の動作を図6のフローチャートにしたがって説明する。
【0049】
タッチパネル27により、選択された「単数」スイッチまたは「複数」スイッチのタッチ信号が入力されると(ステップ−1)、操作された「単数」スイッチまたは「複数」スイッチにより、1のピッキング作業時にピッキングした物品を、単数のコンテナ8のみに投入するのか、複数のコンテナ8に分けて投入するかを記憶し(ステップ−2)、続いてタッチパネル27により「開始」スイッチのタッチ信号が入力されると(ステップ−3)、ピッキング作業用台車1に割り当てられた移動車の固有番号を含むピッキングデータ要求信号を、無線通信装置28,7を介して制御用コンピュータ31へ出力する(ステップ−4)。
【0050】
そして、このピッキングデータ要求信号に応答して制御用コンピュータ31より無線通信装置7,28を介して割り当てられたピッキングデータを入力すると(ステップ−5)、このピッキングデータを記憶し(ステップ−6)、ステップ−2において「複数のコンテナ8に分けて投入する」が記憶されているかどうかを確認し(ステップ−7)、「複数のコンテナ8に分けて投入する」が記憶されているとき、ピッキングデータを、一度にピッキングされた1品目の物品を分けて複数のコンテナ8へ同時に投入(収納)できるように変換し、新たなピッキングデータとして記憶する(ステップ−8)。
【0051】
すなわち、1店舗−1品目の物品(−ピッキング数量)に形成されているピッキングデータを、各1品目毎に、複数の「店舗−ピッキング数量」にまとめる。変換された新たなピッキングデータは、
1品目−「1店舗−ピッキング数量」−「1店舗−ピッキング数量」−「1店舗−ピッキング数量」…
となり、各品目の棚番号Nのデータが加えられて、新たなピッキングデータは、
『物品の品目−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−店舗コード−物品の名称−ピッキング数量}−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−店舗コード−物品の名称−ピッキング数量}−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−店舗コード−物品の名称−ピッキング数量}…』
となる。
【0052】
続いて、各コンテナ8にピッキングデータの店舗を割り付ける(ステップ−9)。
以下、記憶したピッキングデータ(新たなピッキングデータとなっている場合を含む)より、ピッキング開始位置Yに近い物品のピッキングデータ、すなわちゾーン番号、通路番号、棚番号が小さいピッキングデータが順に取りだされる。
【0053】
(最初の)物品のピッキングデータを取り出し(ステップ−10)、このピッキングデータの店舗コードより、どのコンテナ8へピッキングした物品を投入するかを確認し(ステップ−11)、このコンテナ8位置を含むピッキングデータの画面を、図4に示すように、液晶表示器26へ表示させ(ステップ−12)、投入するコンテナ8の収納表示器25のディジタル表示器25aに投入する物品の数量を表示し、表示/完了ボタン25bのランプを点灯し、さらに周囲のLED群24を点灯する(ステップ−13)。なお、新たなピッキングデータの場合、端末機21の液晶表示器26に、ピッキングデータの複数の店舗が割り当てられたコンテナ8の「コンテナ位置−投入数量」のデータが表示される。
【0054】
続いてピッキングデータの棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)およびピッキング数量からなる上記ピッキング表示データを形成し(ステップ−14)、このピッキング表示データを、無線通信装置7を介してディジタルコントローラ33へ出力する(ステップ−15)。なお、新たなピッキングデータの場合、各店舗のピッキング数量を加算し、ピッキング表示データのピッキング数量とする。
【0055】
次に、物品を投入する全て(単数の場合を含む)のコンテナ8の収納表示器25の表示/完了ボタン25bの操作信号が入力されるか(ステップ−16)、またタッチパネル27により「終了」のタッチ信号が入力されると(ステップ−17)、現ピッキングデータによるピッキングは終了したと判断する(ステップ−18)。
【0056】
そして、投入するコンテナ8の収納表示器25のディジタル表示器25aに表示した数量を消し、表示/完了ボタン25bのランプを消灯し(ステップ−19)、続いて正面側のLED群24のLED23を時間とともに1個ずつ順次消灯し、正面側のLED群24の消灯が終了すると、側面外方側のLED群24のLED23を時間とともに1個ずつ順次消灯する(ステップ−20)。
【0057】
そして、全てのピッキングデータによるピッキング動作が終了したかを確認し(ステップ−21)、確認すると、ピッキングデータの画面に「全終了」を液晶表示器26へ表示させ(ステップ−22)、終了し、ピッキングデータが残っているとき、ステップ−10へ戻り、次のピッキングデータを取り出し、このピッキングデータによる動作を開始する。
*作用
上記構成のピッキング作業エリアAにおける動作を説明する。
1.作業者はコンテナ8を搭載すると、まず端末機21の液晶表示器26の画面により、1回のピッキング作業においてピッキングした1品目の物品を、単数(1つ)のコンテナ8のみに投入するか、複数のコンテナ8へ分けて投入するかを選択し、選択した「単数」スイッチまたは「複数」スイッチをタッチし、その後、端末機21の液晶表示器26の画面に表示される「開始」スイッチをタッチし(操作し)、無線通信装置28,7を介して制御用コンピュータ31へピッキング作業用台車1に割り当てられた固有の番号とピッキングデータ要求を出力する。これによりピッキング作業用台車1の端末機21へピッキングデータが移載され、続いて前記画面の「複数」がタッチされて「複数のコンテナ8へ物品を分けて投入する」が記憶されているとき、移載されたピッキングデータを、複数のコンテナ8へ分けて投入できるように変換し、上記新たなピッキングデータとして記憶する。そして、最初の物品のピッキングデータが、端末機21の液晶表示器26の画面に表示され、物品を投入するコンテナ8の物品表示器25のディジタル表示器25aに投入する物品の数量が表示され、表示/完了ボタン25bのランプが点灯され、周囲のLED群24が点灯される(なお、「複数のコンテナ8へ物品を分けて投入する」が選択されているとき、ピッキングした品目の物品が分けて投入される複数のコンテナ8の物品表示器25の表示/完了ボタン25bのランプが同時に点灯され、ディジタル表示器25aに投入する物品の数量が同時に表示される)。またピッキングする物品が収納された物品収納部5のピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯され、ディジタル表示器6aにピッキングする物品の数量が表示される。
2.作業者は、画面に表示される作業ゾーンの通路へピッキング作業用台車1を移動させて、表示/完了ボタン6bのランプが点灯された物品収納部5の棚番号Nを、端末機21の液晶表示器26の画面に表示された棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)により確認し、続いてピッキング表示器6の数量表示に従って、物品を物品収納部5より取り出し、ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bを操作する。すると、表示/完了ボタン6bのランプが消灯され、上記ピッキング終了信号が出力される。
3.作業者は、取り出した物品を、ディジタル表示器25aに投入する物品の数量が表示され、表示/完了ボタン25bのランプが点灯された物品表示器25に対応するコンテナ8へ投入し、表示/完了ボタン25bまたはタッチパネル27の「終了」スイッチを操作して作業終了を入力する。なお、複数のコンテナ8へ投入するときは、ディジタル表示器25aに表示された物品の数量を確認して、分けて投入する。
【0058】
すると、収納表示器25のディジタル表示器25aに表示した数量は消され、表示/完了ボタン25bのランプは消灯され、続いて正面側のLED群24のLED23が時間とともに1個ずつ順次消灯され、正面側のLED群24の消灯が終了すると、側面外方側のLED群24のLED23が時間とともに1個ずつ順次消灯される。
【0059】
続いて、次のピッキングデータが、端末機21の液晶表示器26の画面に表示され、物品を投入する単数または複数のコンテナ8の物品表示器25が表示され、周囲のLED群24が点灯され、またピッキングする物品が収納された物品収納部5のピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯され、ディジタル表示器6aにピッキングする物品の数量が表示され、作業者は次のピッキング作業を実行する。
【0060】
なお、物品収納部5より物品がピッキングされる前(ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bが操作される前)に、物品表示器25の表示/完了ボタン25bが操作され、或いは液晶表示器26の画面の「終了」がタッチされピッキング作業終了が入力されたとしても、コンテナ8の周囲のLED群24はLED23が時間とともに1個ずつ順次が消灯されるので、物品を投入するコンテナ8がLED群24により一定の時間は表示され、作業者は物品を投入するコンテナ8を確認できる。
【0061】
このように、収納棚3に沿ってピッキング作業用台車1を押し引き走行させながら、端末機21の液晶表示器26とピッキング表示器6の指示(表示)に基づいて収納棚3の物品収納部5から指定された物品のピッキングを行い、これらピッキングした物品を液晶表示器26と物品表示器25とLED群24により指定されたコンテナ8へ指示された数量だけ正面から投入して行く。
【0062】
そして全ての物品のピッキングデータに基づくピッキング作業が終了すると、端末機21の液晶表示器26の画面に「全終了」が表示され、作業者はこの「全終了」の表示を確認すると、ピッキング作業用台車1を出荷場へ移動させて、各コンテナ8を出荷場へ卸す。
【0063】
そして、作業者は、次のピッキング作業を開始するときは、上述したように、作業者は、コンテナ8を搭載して、端末機21の液晶表示器26の画面に表示される「開始」をタッチする。
【0064】
以上のように本実施の形態1によれば、各容器載置部9A,9Bの周囲の少なくとも2方向にLED群24を配置したことにより、従来の表示器が側面(1方向)から確認できるだけに対して、少なくとも2方向の面や角度から確認でき、さらに従来の表示器と比較して大型な表示となり、見やすくすることができる。したがって、ピッキング作業を行う作業者に対して、ピッキングした物品を投入するコンテナ8を強く認識させることができ、物品を投入するコンテナ8を間違えてしまう恐れを低減することができ、ピッキング作業の信頼性を向上することができる。
【0065】
また本実施の形態1によれば、コンテナ8の周囲に沿って各LED群24が配置されることにより、より明確に物品を投入するコンテナ8を指定することができる。
また本実施の形態1によれば、各LED群24のLED23を、時間とともに順々に消灯していくことにより、物品を投入するコンテナ8を、消されずに残されたLED23により確認することができる。
【0066】
また本実施の形態1によれば、各LED群24のLED23を時間とともに順々に消灯していくに際し、2方向のLED群24のうち一方のLED群24のLED23を消した後、他方のLED群24のLED23を消すことにより、物品を投入するコンテナ8を、より長い時間、消されずに残されたLED23により確認することができる。
【0067】
また本実施の形態1によれば、コンテナ8の高さが同じであることにより、各コンテナ8に対して物品を投入しやすくでき、特に左右方向にコンテナ8が並ぶとき、左右の収納棚3からの物品の投入に有効である。
【0068】
また本実施の形態1によれば、物品が投入される前に、収納表示器25の表示/完了ボタン25bが操作され、或いは液晶表示器26の画面の「終了」がタッチされてピッキング作業終了が入力され、収納表示器25の表示/完了ボタン25bのランプが消灯しても、物品を投入するコンテナ8を表示するLED群24のLED23の消灯は、1個ずつ順次実行されることにより、作業者は、物品を投入するコンテナ8を長い時間、確認でき、物品を間違ったコンテナ8に投入する恐れを低減することができる。
【0069】
また本実施の形態1によれば、端末機21に「単数」、「複数」のスイッチを設け、1のピッキング作業時にピッキングした1品目の物品を、「単数のコンテナ8のみに投入する」のか、「複数のコンテナ8に分けて投入する」のかを、作業者が選択できることにより、作業者は、1のピッキング作業時にピッキングする物品の数量により効率的に作業できるほうを選択でき、効率的にピッキング作業を実行することができる。すなわち作業者は、1品目の物品のピッキング時の数量が多いと判断するとき、1つのコンテナ8(1つの店舗に相当)に限定してピッキングする作業を選択し(「単数」を選択し)、また1品目の物品のピッキング時の数量が少なく、複数のコンテナ8に投入する物品をまとめてピッキングするほうが効率的と判断すると、複数のコンテナ8(複数の店舗に相当)に分けてピッキングする作業を選択する(「複数」を選択する)ことにより、効率的にピッキング作業を実行することができる。
[実施の形態2]
上記実施の形態1では、収納表示器25の表示/完了ボタン25bが操作され、或いは液晶表示器26の画面の「終了」がタッチされ、収納表示器25の表示/完了ボタン25bのランプが消灯され、その後に、物品を投入するコンテナ8を表示するLED群24のLED23の消灯を、1個ずつ順次実行しているが、実施の形態2では、LED群24のLED23の消灯を、収納棚3の物品収納部5からの物品のピッキング作業に応じて実行する。すなわち、ピッキング作業用台車1の操作とは切り離して、LED群24のLED23の消灯を実行する。
【0070】
実施の形態2における、ピッキング作業用台車1の端末機21のコントローラ29の動作を、図7のフローチャートに示す。
図7に示すように、実施の形態1の「LED群LED順次消灯」のステップ−19を無くし、以下のステップを繰り上げており、別途、LED群消灯シーケンスを追加している。
【0071】
LED群消灯シーケンスは、ステップ−15の終了により実行可能とされている。すなわち、通信装置7,28を介してディジタルコントローラ33より上記ピッキング終了信号を入力すると(ステップ−a1)、前記物品収納部5からの物品のピッキングが実行されたと判断し(ステップ−a2)、正面側のLED群24のLED23を時間とともに1個ずつ順次消灯し、正面側のLED群24の消灯が終了すると、側面外方側のLED群24のLED23を時間とともに1個ずつ順次消灯する(ステップ−a3)。このように、1つのLED群24の各LED23が全て消灯した後、順に次のLED群24の各LED23を消灯していく。
【0072】
上記構成のピッキング作業エリアAにおける動作を説明する。
1.作業者はコンテナ8を搭載すると、まず端末機21の液晶表示器26の画面により、1回のピッキング作業においてピッキングした1品目の物品を、単数(1つ)のコンテナ8のみに投入するか、複数のコンテナ8へ分けて投入するかを選択し、選択した「単数」スイッチまたは「複数」スイッチをタッチし、その後、端末機21の液晶表示器26の画面に表示される「開始」スイッチをタッチし(操作し)、無線通信装置28,7を介して制御用コンピュータ31へピッキング作業用台車1に割り当てられた固有の番号とピッキングデータ要求を出力する。これによりピッキング作業用台車1の端末機21へピッキングデータが移載され、続いて前記画面の「複数」がタッチされて「複数のコンテナ8へ物品を分けて投入する」が記憶されているとき、移載されたピッキングデータを、複数のコンテナ8へ分けて投入できるように変換し、新たなピッキングデータとして記憶する。そして、最初の物品のピッキングデータが、端末機21の液晶表示器26の画面に表示され、物品を投入するコンテナ8の物品表示器25のディジタル表示器25aに投入する物品の数量が表示され、表示/完了ボタン25bのランプが点灯され、周囲のLED群24が点灯される(なお、「複数のコンテナ8へ物品を分けて投入する」が選択されているとき、ピッキングした品目の物品が投入される複数のコンテナ8の物品表示器25の表示/完了ボタン25bのランプが同時に点灯され、ディジタル表示器25aに投入する物品の数量が同時に表示される)。またピッキングする物品が収納された物品収納部5のピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯され、ディジタル表示器6aにピッキングする物品の数量が表示される。
2.作業者は、画面に表示される作業ゾーンの通路へピッキング作業用台車1を移動させて、表示/完了ボタン6bのランプが点灯された物品収納部5の棚番号Nを、端末機21の液晶表示器26の画面に表示された棚番号N(収納棚3の物品収納部5の固有の番号)により確認し、続いてピッキング表示器6の数量表示に従って、物品を物品収納部5より取り出し、ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bを操作する。すると、表示/完了ボタン6bのランプが消灯され、上記ピッキング終了信号が出力され、このピッキング終了信号に応じて、まず正面側のLED群24のLED23が時間とともに1個ずつ順次消灯され、正面側のLED群24の消灯が終了すると、側面外方側のLED群24のLED23が時間とともに1個ずつ順次消灯される。
3.作業者は、取り出した物品を、収納表示器25の表示/完了ボタン25bのランプの点灯またはLED23が1個ずつ消灯されているLED群24により指定されたコンテナ8へ投入し、収納表示器25の表示/完了ボタン25b或いはタッチパネル27の「終了」スイッチを操作して作業終了を入力する。すると、収納表示器25の表示/完了ボタン25bのランプが消灯され、ディジタル表示器25aの数量表示が消される。
【0073】
そして、次のピッキングデータが、端末機21の液晶表示器26の画面に表示され、物品を投入する単数または複数のコンテナ8の物品表示器25が表示され、周囲のLED群24が点灯され、またピッキングする物品が収納された物品収納部5のピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯され、ディジタル表示器6aにピッキングする物品の数量が表示され、作業者は次のピッキング作業を実行する。
【0074】
なお、物品収納部5より物品がピッキングされる前(ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bが操作される前)に、収納表示器25の表示/完了ボタン25bが操作され、或いは液晶表示器26の画面の「終了」がタッチされピッキング作業終了が入力され、物品表示器25の表示が消されたとしても、コンテナ8の周囲のLED群24は点灯されたままで、消灯されず、物品を投入するコンテナ8がLED群24により指定される。
【0075】
このように、収納棚3に沿ってピッキング作業用台車1を押し引き走行させながら、端末機21の液晶表示器26と収納表示器25とピッキング表示器6の指示(表示)に基づいて収納棚3の物品収納部5から指定された物品のピッキングを行い、これらピッキングした物品を液晶表示器26と収納表示器25とLED群24により指定されたコンテナ8へ指示された数量だけ正面から投入して行く。
【0076】
そして全ての物品のピッキングデータに基づくピッキング作業が終了すると、端末機21の液晶表示器26の画面に「全終了」が表示され、作業者はこの「全終了」の表示を確認すると、ピッキング作業用台車1を出荷場へ移動させて、各コンテナ8を出荷場へ卸す。
【0077】
そして、作業者は、次のピッキング作業を開始するときは、上述したように、作業者は、コンテナ8を搭載して、端末機21の液晶表示器26の画面に表示される「開始」をタッチする。
【0078】
以上のように本実施の形態2によれば、ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯した物品収納部5より物品がピッキングされると、このランプを消灯し、その後にピッキング作業用台車1の容器載置部9Aまたは9Bに配置されたLED群24のLED23の消灯が開始されることにより、従来のように物品が投入される前に、収納表示器25の表示/完了ボタン25bが操作され、或いは液晶表示器26の画面の「終了」がタッチされピッキング作業終了が入力されたとしても、物品を投入するコンテナ8を表示するLED群24のLED23の消灯は、物品収納部5より物品がピッキングされ前記ピッキング表示器6のランプが消灯されるまで(ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bが操作されるまで)は実行されないことにより、作業者は、物品を投入するコンテナ8を長い時間、確認でき、物品を間違ったコンテナ8に投入する恐れを低減することができる。
【0079】
なお、上記実施の形態1および2では、各ピッキングデータを、1店舗−1品目−ピッキング数量に形成し、「複数」のボタンが操作されて「複数のコンテナに物品を分けて投入すること」が選択されると、一度にピッキングされた1品目の物品を分けて複数のコンテナ8へ同時に投入(収納)できるように変換し、新たなピッキングデータとしている。すなわち、1店舗−1品目の物品(−ピッキング数量)に形成されているピッキングデータを、各1品目毎に、複数の「店舗−ピッキング数量」にまとめている。このように、1品目の物品(1つの物品収納部5に相当)に対して、複数のコンテナ8(複数の店舗に相当)を設定して新たなピッキングデータとしているが、複数の品目(複数の物品収納部5)に対して、1つのコンテナ8(1つの店舗)を設定して新たなピッキングデータとすることもできる。すなわち、「複数」のボタンにより、「複数の物品収納部5からピッキングを実行する」を選択するようにすることができる。
【0080】
このとき、1つのコンテナ8に対して、投入する物品が収納された物品収納部5が複数設定され、1つのピッキング作業時に、複数の物品収納部5からピッキングされた物品が、指定された1つのコンテナ8へ投入される。なお、実施の形態2においては、複数の物品収納部5の中で、「最後」の物品収納部5より物品を取り出し、ピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bを操作すると、上記ピッキング終了信号が出力され、LED群24のLED23が1個ずつ順次消灯されることになる。
【0081】
「複数の物品収納部5からピッキングを実行する」ことが選択されたときの新たなピッキングデータは、各店舗毎に、複数の「1品目−ピッキング数量」にまとめられる。すなわち新たなピッキングデータは、『1店舗−「1品目−ピッキング数量」−「1品目−ピッキング数量」−「1品目−ピッキング数量」…となり、各品目の棚番号Nのデータが加えられて、新たなピッキングデータは、店舗コード−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−物品の名称−物品の品目−ピッキング数量}−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−物品の名称−物品の品目−ピッキング数量}−{ゾーン番号−通路番号M−棚番号N−物品の名称−物品の品目−ピッキング数量}…』となる。
【0082】
このように、作業者により、1つのピッキング作業時に「複数の物品収納部5から物品をピッキングする」ことが選択されると、1コンテナ8への物品のピッキングの際に、ピッキングする物品が有る複数の物品収納部5に設けたピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが同時に点灯され、複数の物品収納部5にピッキングする物品が有ることが表示されることにより、作業者は、確実に複数の物品収納部5よりピッキング作業を実行することができる。なお、作業者により、「単数」のボタンの操作により「1つの物品収納部5からのみ物品をピッキングする」ことが選択されると、1コンテナ8への物品のピッキングの際に、ピッキングする物品が有る1つの物品収納部5に設けたピッキング表示器6の表示/完了ボタン6bのランプが点灯され、1つ物品収納部5にピッキングする物品が有ることが表示される。
【0083】
また上記実施の形態1および2では、LED群24を各容器載置部9A,9Bの2方向に設けているが、2方向より多い、3方向、4方向(すなわち、全周囲)に設けるようにすることもできる。
【0084】
また上記実施の形態1および2では、LED群24を消灯するとき、各LED23を順次、消灯しているが、順次に消灯することに代えて、各LED23の照度を次第に落とすようにしてもよい。また順次に消灯することに加えて、照度を落とすようにすることも可能である。さらに順次に消灯することに代えて、全LED23を点滅し、次第に消灯する時間を延ばして、最終的には全部、消灯するようにすることもできる。
【0085】
また上記実施の形態1および2では、下段の容器載置部9Bと上段の容器載置部9Aに単にコンテナ8を積載するようにしているが、重量ユニット(センサ)を介してコンテナ8を積載するようにしてもよい。重量ユニットにより載置されたコンテナ8および投入された物品の重量を測定し、重量検品を行うことができる。
【0086】
また上記実施の形態1および2では、ピッキング作業用台車1は、上下2段に、コンテナ8を載置する容器載置部9A,9Bを備えた台車としているが、上下2段に限ることはなく、コンテナ8が小型なときなど、さらに多くの段(3段以上)の容器載置部を備えた台車とすることも可能である。
【0087】
また上記実施の形態1および2では、ピッキング作業用台車1は、上下2段に、2個のコンテナ8を載置する容器載置部9A,9Bを左右に備えているが、左右に限ることはなく、図8(a)に示すように、前後方向にコンテナ8を載置する容器載置部9A,9Bを備えてもよい。このとき、前方のコンテナ8には、LED群24を前面側と左右の収納棚3側の3方向に備え、消灯するときには、前面側のLED群24を消灯した後、左右の収納棚3側のLED群24を消灯する。また後方のコンテナ8には、LED群24を後面側と左右の収納棚3側の3方向に備え、消灯するときには、後面側のLED群24を消灯した後、左右の収納棚3側のLED群24を消灯する。
【0088】
また上記実施の形態1および2では、ピッキング作業用台車1は、各段に、2個のコンテナ8を載置する容器載置部9A,9Bを備えているが、各段、2個に限ることはなく、図8(b)および図9に示すように、さらに多く{図8(b)では上下2段に各4個、図9では2列に各5個}のコンテナ8を載置する容器載置部9A,9Bを備え、多くのコンテナ8を載置するようにしてもよい。
【0089】
1段に4個のコンテナ8を載置する場合のLED群24の配置は以下のようになる。前方左側のコンテナ8には、LED群24を前面側と左の収納棚3側の2方向に備え、消灯するときには、前面側のLED群24を消灯した後、左の収納棚3側のLED群24を消灯する。また前方右側のコンテナ8には、LED群24を前面側と右の収納棚3側の2方向に備え、消灯するときには、前面側のLED群24を消灯した後、右の収納棚3側のLED群24を消灯する。また後方左側のコンテナ8には、LED群24を後面側と左の収納棚3側の2方向に備え、消灯するときには、後面側のLED群24を消灯した後、左の収納棚3側のLED群24を消灯する。また後方右側のコンテナ8には、LED群24を後面側と右の収納棚3側の2方向に備え、消灯するときには、後面側のLED群24を消灯した後、右の収納棚3側のLED群24を消灯する。
【0090】
また1段2列に各5個を載置する場合のLED群24の配置は以下のようになる。左列には、前面側と後面側にLED群24を配置し、左列5個の各コンテナ8の左の収納棚3側(物品外方側)にLED群24を配置する。左列の1つのコンテナ8を指定する際には、このコンテナ8の左の収納棚3側のLED群24、左列の前面側および後面側のLED群24の3つのLED群24を点灯し、3つのLED群24の組合せによりコンテナ8を指定する。また消灯時には、前面側および後面側のLED群24を消灯した後、左の収納棚3側のLED群24を消灯する。また右列には、前面側と後面側にLED群24を配置し、右列5個の各コンテナ8の右の収納棚3側(物品外方側)にLED群24を配置する。右列の1つのコンテナ8を指定する際には、このコンテナ8の右の収納棚3側のLED群24、右列の前面側および後面側のLED群24の3つのLED群24を点灯し、3つのLED群24の組合せによりコンテナ8を指定する。また消灯時には、右列の前面側および後面側のLED群24を消灯した後、右の収納棚3側のLED群24を消灯する。
【0091】
また上記実施の形態1および2では、上段の上部部材14を固定構造としているが、この上段の上部部材14をスライド構造とすることもできる。また上部部材14を各容器載置部9A毎にスライドできる構造とすることも可能である。
【0092】
また上記実施の形態1および2は、各段の容器載置部9A,9Bをそれぞれ平行に配置している(下段の下部部材12と上段の上部部材14はともに水平構造としている)が、多少の傾斜が容認されることはいうまでもない。また各段の容器載置部9A,9Bをそれぞれ斜めの姿勢で互いに平行に配置することも可能である。また固定側の下段の容器載置部9Bに対して、上段の容器載置部9Aを斜め姿勢とすることも可能である。
【0093】
また上記実施の形態1および2では、物品収納容器としてコンテナ8を使用しているが、折畳みが可能な段ボールや袋等であってもよい。
また上記実施の形態1および2では、表示灯としてLED23を使用しているが、LED23に限ることはなく、電球であってもよい。また表示灯群をLED群24としているが、液晶表示器を使用して画面表示により表示灯群を表示するようにしてもよい。また表示手段を、直角、カーブと自在に曲げることができるLEDチューブ(内部に所定間隔でLEDが連ねられたチューブ)とし、コンテナ8の周囲に溝を形成し、溝の中にLEDチューブを押し込むことで設置するようにすることもできる。また表示手段を、複数のLED23からなるLED群24により構成しているが、1個の表示灯(例えば、1本の直管蛍光灯)とすることも可能であり、このとき1個の表示灯(例えば、直管蛍光灯)が、容器載置部8の周囲の少なくとも2方向にそれぞれ配置される。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】本発明の実施の形態1におけるピッキング作業用台車を備えたピッキング設備の概略配置図である。
【図2】同ピッキング設備の要部斜視図である。
【図3】同ピッキング設備のピッキング作業用台車の端末機の画面図である。
【図4】同ピッキング設備の制御構成図である。
【図5】同ピッキング設備の制御コンピュータの動作を説明するフローチャートである。
【図6】同ピッキング設備のピッキング作業用台車のコントローラの動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2におけるピッキング作業用台車のコントローラの動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の他の実施の形態におけるピッキング作業用台車の斜視図であり、(a)は1段に2つの容器載置部を台車進行方向に備えたタイプ、(b)は1段に4つの容器載置部を備えたタイプである。
【図9】本発明の他の実施の形態における、10の容器載置部を台車進行方向2列に備えたタイプのピッキング作業用台車の斜視図である。
【符号の説明】
【0095】
A ピッキング作業エリア
F 床面
1 ピッキング作業用台車
2 走行経路
3 収納棚
4 作業ゾーン
5 物品収納部
6 ピッキング表示器
6a ディジタル表示器
6b 表示/完了ボタン
8 コンテナ(物品収納容器の一例)
9A,9B 容器載置部
10 ハンドル
11 車体
12 下部枠体
14 上部部材
15 側部部材
21 端末機
23 LED
24 LED群
25 収納表示器
25a ディジタル表示器
25b 表示/完了ボタン
26 液晶表示器
27 タッチパネル
29 コントローラ
31 制御用コンピュータ
33 ディジタルコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収納容器が載置される複数の容器載置部を設けた車体を備え、前記車体を移動させながら前記各容器載置部に載置される物品収納容器の中で指定された物品収納容器に対して、ピッキングした物品を投入していくピッキング作業用台車であって、
前記各容器載置部の周囲の少なくとも2方向にそれぞれ、表示手段を配置し、
前記表示手段の点灯により、ピッキングした物品を投入する前記物品収納容器を指定すること
を特徴とするピッキング作業用台車。
【請求項2】
前記各表示手段をそれぞれ、前記各容器載置部に載置される物品収納容器の周囲輪郭に沿って配置したこと
を特徴とする請求項1に記載のピッキング作業用台車。
【請求項3】
前記表示手段を、複数の表示灯からなる表示灯群により構成し、
前記表示灯群の各表示灯を、前記物品収納容器を指定するために点灯した後、時間とともに順々に消灯していくこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のピッキング作業用台車。
【請求項4】
1つの表示灯群の各表示灯が全て消灯した後、順に次の表示灯群の各表示灯を消灯していくこと
を特徴とする請求項3に記載のピッキング作業用台車。
【請求項5】
水平の高さが同じ各容器載置部には、同じ高さの物品収納容器が載置されること
を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のピッキング作業用台車。
【請求項6】
前記各容器載置部にそれぞれ、対応する物品収納容器に収納する物品が有ることを表示する収納表示器を設け、
ピッキング作業が実行されると、まず前記収納表示器の表示を消し、その後に表示手段の消灯を行うこと
を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のピッキング作業用台車。
【請求項7】
ピッキングした1品目の物品を、同時に複数の前記物品収納容器に投入するのか、単数の物品収納容器にのみに投入するのかを選択可能に構成し、
選択した前記複数または単数の物品収納容器の前記表示手段を点灯すること
を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載のピッキング作業用台車。
【請求項8】
請求項1〜請求項7のいずれかに記載のピッキング作業用台車と、異なる品目の物品が収納された複数の物品収納部より構成される収納棚を備え、
前記収納棚に沿って前記ピッキング作業用台車を移動させながら、ピッキング作業用台車の複数の物品収納容器の中で指定された物品収納容器に対して、前記収納棚の指定された前記物品収納部よりピッキングした物品を投入していくピッキング作業設備であって、
各物品収納部にそれぞれ、ピッキングする物品が有ることを表示する物品表示灯を設け、
前記物品表示灯の表示に応じて前記物品収納部から物品がピッキングされるとこの物品表示灯を消灯し、その後に前記ピッキング作業用台車の容器載置部に配置された表示手段の消灯を行うこと
を特徴とするピッキング設備。
【請求項9】
前記ピッキング作業用台車を、前記ピッキング作業用台車上の指定された物品収納容器に対して物品を投入する1つのピッキング作業の際に、複数の物品収納部から物品をピッキングするか、1つの物品収納部のみから物品をピッキングするかを選択可能に構成し、
複数の物品収納部から物品をピッキングすることが選択されたとき、1つのピッキング作業の際に、ピッキングする物品が有る複数の物品収納部に設けた物品表示灯を同時に点灯し、複数の物品収納部にピッキングする物品が有ることを表示すること
を特徴とする請求項8に記載のピッキング設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−247546(P2008−247546A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−89981(P2007−89981)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003643)株式会社ダイフク (1,209)
【Fターム(参考)】