説明

ピペラジン−ピペリジン化合物の合成方法

本発明は、ピペラジン−ピペリジン化合物の合成方法、ならびに5−HT1A結合剤として、特に、5−HT1A受容体アンタゴニストおよびアゴニストとして有用な化合物の合成方法に関する。該方法は、これらの有用な化合物のより安全かつ環境的に寛容な生成も可能にする。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】


[式中、
、R、R、R、RおよびRは各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり;
RaおよびRbは各々独立して−Hまたは−CHであり;ならびに
25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩の単離方法であって、
(a)式Iで示される化合物をジカルボン酸と反応させて、式Iで示される化合物の付加塩を形成させ;
(b)有機溶媒、塩基およびCHC1の存在下で、式Iの付加塩から式Iの化合物を単離する
ことを含む方法。
【請求項2】
ジカルボン酸が(C−C12)−アルキルジカルボン酸である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
(C−C12)−アルキルジカルボン酸がアジピン酸である、請求項2記載の方法。
【請求項4】
、R、R、R、RおよびRが各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CNまたは−OR25である、請求項1ないし3いずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
が−OR25であり、およびR25が(C−C)−アルキルである、請求項1ないし4いずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
がメトキシである、請求項1ないし5いずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
有機溶媒がトルエンである、請求項1ないし6いずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
塩基がNaOHまたはKOHである、請求項1ないし7いずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
a)式II:
【化2】

II
[式中、
Dはハロゲンであり、ならびに
、RおよびRは各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり;ならびにR25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
で示される置換されていてもよいアニリン化合物とグリセロールおよび4−ニトロフェノールを混合して、第1の溶液を形成し;
b)該第1の溶液と酸を反応させて、式III:
【化3】

III
[式中、
Dはハロゲンであり、ならびにR、R、R、R10、R11およびR12は各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり、ならびにR25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
の化合物を形成する
ことを含む化合物の合成方法であって、酸を加える前に、式IIで示される置換されていてもよいアニリン化合物、グリセロールおよび4−ニトロフェノールを混合して、溶液を形成することを含む方法。
【請求項10】
酸がHSOである、請求項9記載の方法。
【請求項11】
酸の温度が約50℃より高い、請求項9または10記載の方法。
【請求項12】
酸の温度が約100℃より高い、請求項9または10記載の方法。
【請求項13】
酸の温度が約120℃より高い、請求項9または10記載の方法。
【請求項14】
酸の温度が約135℃および約145℃の間である、請求項9または10記載の方法。
【請求項15】
酸の温度が約150℃未満である、請求項9または10記載の方法。
【請求項16】
Dが臭素または塩素である、請求項9ないし15いずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
Dが臭素である、請求項16記載の方法。
【請求項18】
がハロゲンである、請求項9ないし17いずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
がフッ素である、請求項18記載の方法。
【請求項20】
およびRが各々独立して水素である、請求項9ないし19いずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
11が水素である、請求項9ないし20いずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
12が水素である、請求項9ないし21いずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
がハロゲンであり、R11が水素であり、およびR12が水素である、請求項9ないし17および20いずれか1項に記載の方法。
【請求項24】
Dが臭素である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
溶液およびHSOの混合物を135℃および140℃の間まで加熱することをさらに含む、請求項9ないし24いずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
a)トルエンの存在下、およびピペリジンカルボニルにて還元的アミノ化をもたらすのに効果的な条件下で、式I:
【化4】


[式中、
、R、R、R、RおよびRは各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり;
RaおよびRbは各々独立して−Hまたは−CHであり;ならびに
25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
の置換されていてもよいピペラジノ−キノリン化合物を式IV:
【化5】

IV
[式中、
、R、R、R10、R11およびR12は各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり、ならびにR25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
の置換されていてもよいピペリジン−4−オン化合物と反応させて、それにより、式V:
【化6】



で示されるピペラジン−ピペリジン化合物を得ることを含む、化合物の合成方法。
【請求項27】
が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲンまたはCFである、請求項26記載の方法。
【請求項28】
が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26または27記載の方法。
【請求項29】
10が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26ないし28いずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
12が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26ないし29いずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲンまたはCFであり;ならびにRが−H、(C1−C6)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26ないし30いずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
が−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲンまたはCFであり、ならびにR、R、R、R10、R11およびR12の1つが−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26ないし31いずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
、R、R、R、RおよびRのいずれか1つが−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲンまたはCFであり;ならびにR、R、R、R10、R11およびR12のいずれか3つが−H、(C−C)−アルキル、OR25、ハロゲン、CF、−NOまたは−CNである、請求項26ないし32いずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
25が(C1−C6)−アルキルである、請求項26ないし33いずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
nが1である、請求項26ないし34いずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
が−OR25であり、R25が直鎖または分岐(C−C)−アルキルであり、ならびにR、R、R、RおよびRが各々−Hである、請求項26ないし35いずれか1項に記載の方法。
【請求項37】
がメトキシである、請求項36記載の方法。
【請求項38】
RaおよびRbが各々独立して水素である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
がハロゲンであり、ならびにR、R、R10、R11およびR12が各々水素である、請求項38記載の方法。
【請求項40】
がハロゲンである、請求項39記載の方法。
【請求項41】
式VI:
【化7】

VI
で示される化合物の存在下で、式IVで示される化合物と式Vの化合物を反応させることをさらに含む、請求項26ないし40いずれか1項に記載の方法。
【請求項42】
b)トルエンと式VIIで示される化合物を予め混合して、第1の有機溶液を形成し;
c)トルエン中、式IVで示される化合物と式Vで示される化合物を予め混合して、第2の有機溶液を形成し;および
d)式IVおよび式Vを反応させて式VIを生成するのに効果的な条件下で第1および第2の有機溶液を混合する
ことをさらに含む、請求項41記載の方法。
【請求項43】
a)式VII:
【化8】

VII
[式中、
、R、RおよびRは各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CN、−OR25、−OSO25、−SR25、−SO25、−SON(R25、−N(R25、C(O)、−COR25、−CO25、−NR25CO25、−NR25COR25、−NR25CON(R25または−CON(R25であり;ならびに
25は−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである]
の化合物を第1の有機溶媒と混合して、第1の溶液を作成し;
b)該第1の溶液を、第2の有機溶媒およびジカルボン酸を含む第2の溶液と混合し;ならびに
c)混合物から式VIIの化合物のジカルボン酸付加塩を単離する
ことを含む化合物の単離方法であって、ここで、単離された式VIIの化合物のジカルボン酸付加塩は、式VIIの化合物の合成中に用いられた各溶媒を0.25w%未満含むものである、方法。
【請求項44】
ジカルボン酸がコハク酸である、請求項43記載の方法。
【請求項45】
第1の有機溶媒がTHFである、請求項43または44記載の方法。
【請求項46】
第2の有機溶媒がアセトンである、請求項43ないし45いずれか1項に記載の方法。
【請求項47】
第1の有機溶媒がTHFであり、第2の有機溶媒がアセトンであり、およびジカルボン酸がコハク酸である、請求項46記載の方法。
【請求項48】
、R、RおよびRが各々独立して−H、(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニル、ハロゲン、−CF、−NO、−CNまたは−OR25であり、ならびにR25が−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである、請求項43ないし47いずれか1項に記載の方法。
【請求項49】
、R、RおよびRが各々独立して−H、(C−C)−アルキル、ハロゲン、−CFまたは−OR25であり、ならびにR25が−H;または直鎖もしくは分岐(C−C)−アルキル、(C−C)−ハロアルキル、(C−C)−アルケニルもしくは(C−C)−アルキニルである、請求項43ないし48いずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
およびRが−Hまたは−OR25であり、ならびにR25が−Hまたは(C−C)−アルキルである、請求項43ないし49いずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
が−Hまたはハロゲンであり、およびRが−Hまたは−CFである、請求項50記載の方法。
【請求項52】
各溶媒の量が0.2w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
各溶媒の量が0.15w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項54】
各溶媒の量が0.10w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項55】
各溶媒の量が0.05w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項56】
各溶媒の量が0.025w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項57】
各溶媒の量が0.02w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項58】
各溶媒の量が0.015w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。
【請求項59】
各溶媒の量が0.01w%未満である、請求項43ないし51いずれか1項に記載の方法。

【公表番号】特表2009−539849(P2009−539849A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514376(P2009−514376)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/013433
【国際公開番号】WO2007/146072
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(591011502)ワイス (573)
【氏名又は名称原語表記】Wyeth
【Fターム(参考)】