説明

フェムトセルにおいて使用される装置及び方法

ローカルに存在するユーザ装置又は機器から発信されるテキスト・ベースのメッセージ発信を、宛先デバイスもフェムトセルによりカバーされるエリア内に存在する場合に、ローカルにリルートするように構成されるHNB又はフェムトセル基地局。該フェムトセル基地局は、ルールに基づいて、ローカルな機器の一定の自律制御を働かせ、及び、ローカルに発信するメッセージの望ましい受信者を判定するように構成されても良い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フェムトセル基地局によるメッセージのルーティングに関係する。本発明は、より詳しくは、例えば家庭でのフェムトセル基地局によるテキスト・ベースのメッセージのローカルなリルーティングに関係する。
【背景技術】
【0002】
ショートメッセージサービス(SMS)メッセージは、良く知られているポピュラーな、個人間メッセージ(interpersonal messages)を送信する手段である。SMSはまた、家庭用機器(home appliances)からユーザへの及びその逆へのメッセージ送信における使用において見出される。それによって、例えば、機器のステータスを、ユーザがその近くにいない間、彼/彼女へ通知することができ、及び/又は、ユーザは遠隔の場所から該機器へ操作コマンドを送信することができる。この種類のメッセージは、例えば、機器が意図された通りに動作していない旨のアラート・メッセージを含み得る。そのようなメッセージの例には、機器(例えばフリーザーなど)が電力を喪失したことを示すメッセージ、或いは、機器が動作を終えたことを示すメッセージ(例えば洗濯機が洗濯サイクルを完了した旨のアラート)がある。ショートメッセージサービスは、ポピュラーであるだけでなく、建物及び機器の遠隔操作にかなりの範囲を与えることが、上記から認識されよう。そのポピュラリティー及び有用性のために、上記の種類のメッセージに基づくメッセージング・トラフィックの量は、かなり多量であり、また、更なる増加に向かうことは認識されるであろう。
【0003】
SMSのための標準的なネットワークアーキテクチャーは、ショートメッセージサービス・メッセージ交換センター(Short Message Service Message Switching Centre)(しばしばSMSMSCと呼ばれ、時々SMSCとも呼ばれる)を中心に展開する。SMSMSCは、公衆地上モバイルネットワーク(public land mobile networks)(PLMN)の内部に設置される。各々のPLMNは、蓄積転送の機能性(store-and-forward functionality)を提供する1又は複数のSMSMSCを有する。メッセージの宛先として指定されるユーザ装置が、それを受信することに対応できるようになるまで、メッセージはSMSMSCに蓄積される。このために、SMSMSCは、ユーザ装置の現在の位置を追跡する1又は複数の音声通話スイッチング・センター、及び/又は、ホーム及び訪問位置レジスタと連携する。SMSMSCは、これらのスイッチング・センター及びレジスタからの情報に基づいてメッセージを蓄積及び配送することができる。WO 2009/046159(それはこの参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)は、SMSMSCを組み込んだネットワークの例を提供する。US 2009/0067417及びUS 2009/0052395(それらはこの参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)は、SMSトラフィックがネットワーク・バックホールを経由してルーティングされる更なるネットワークを開示する。エアーインタフェース上で伝送されるモバイル着信SMSメッセージ・フレーム(SMS−MTと呼ばれる)のフォーマット及びエアーインタフェース上で伝送されるモバイル発信SMSメッセージ・フレーム(SMS−MOと呼ばれる)のフォーマットは、GSM(登録商標)/3GPP標準(それらはこの参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)においても、このテーマに関するいくつかのテキストブック(例えば、Redl, Weber & Oliphant, "GSM and Personal Communications Handbook", Artech House, 1998, pp. 216-218など(それらはこの参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる))においても入手可能である。
【発明の概要】
【0004】
この説明のために、フェムトセル基地局(又は、3GPP用語のhome NodeB/home eNodeB(以下、“HNB”と呼ぶ))は、(フルサイズのセルラー基地局と比較して)限られた数の接続端末をサポートし、およそ一軒の家庭のサイズに小容量のカバレージ提供する、小規模のユーザ配置された基地局であると考えられる。フェムトセル基地局は、ブロードバンド接続(例えば、ホーム・ブロードバンド接続など)を介して、インターネット上でネットワークオペレーターのインフラストラクチャーへ接続しても良い。フェムトセル基地局への言及は、上記参照のHNBも、無線メトロポリタンエリアネットワーク技術(例えばWiMaxなど)に基づく制限されたサイズのセルも含むことが意図されている。
【0005】
本発明の一態様によれば、フェムトセル基地局であって、該フェムトセル基地局と直接通信コンタクト(direct communicative contact)する送信機から受信される、受信者へ向けられた、テキスト・ベースのメッセージをルーティングするように構成される交換手段を含み、ここで、該受信者も、該受信者への直接伝送のために該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトする、フェムトセル基地局が提供される。言い換えると、該フェムトセル基地局は、ローカルに発信された、該フェムトセル基地局によりカバーされるフェムトセルエリアの中にあるメッセージであって、さらに該フェムトセル基地局により作られるフェムトセルによりカバーされるエリアの中に現在存在する宛先デバイスに向けられるメッセージをリルートするものである。それによって、そのようなメッセージは、バックホール(一般的にインターネット接続)上又は公衆地上モバイルネットワーク(PLMN)に属しているマクロセル若しくは類似する配備上に送信する必要なく、対象となる受信機に送信される。フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内のテキスト・ベースのメッセージの量の増加は、それゆえ、バックホール・データ・トラフィックの量に、同等の増加をもたらさない。既知のフェムトセル基地局の機能と比較すると、本発明のフェムトセル基地局は、ローカルに発信するメッセージを、それらがバックホールに向かう途中でインターセプトし、そして、単にメッセージをバックホールにリレーするのではなく、宛先デバイスが該フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内に位置する場合には、ローカルな再送信のためにそれらをリルートすることと考えられても良い。
【0006】
フェムトセル基地局は、電気通信ネットワークへの無線アクセスを提供するための手段として当該技術分野において知られており、ユーザ装置がそれを通してネットワークにアクセスすることができるセルのサイズを更に縮小するために作成された。ネットワークの伝送帯域幅は、そのアクセスポイント(基地局)のレンジにより(つまり、そのセルのサイズにより)厳しく制限されると長い間理解されてきた。所与のセルは、限られた数のデバイスにネットワークへのアクセスを与えることができるだけであると特に認識されてきた。より大きなセルは、それに応じて多数の、ネットワークにアクセスしようとしているデバイスを含みそうである。異なる複数のデバイスのアクセスの試みの間の干渉の可能性(likelihood)は、同一のアクセスポイントを介してネットワークへのアクセスを得ようとするデバイスの数とともに増加する。有限数の資源(無線チャネル)のために、同時にアクセスを与えることができるデバイスの最大数が存在する。セルのサイズは、したがって、ネットワーク・アクセスに対する制限要因になり得る。キャパシティーを増加させるために、カバレージエリアを、更に、より小さな複数のセル(各々は、隣接しないセルにおける周波数再利用の可能性をもつ、低電力アクセスポイントによりカバーされる)に再分割することができる。これを踏まえて、ネットワーク・セルのサイズを縮小する傾向があった。そして、フェムトセルの発端は、この傾向の一部である。基地局は、特に、高くローカライズされたアクセスポイントをモバイルネットワークに提供するように設計されてきた。そして、各々のフェムトセルにより提供されるカバレージは、10mと同じくらい小さな半径を有し得る。フェムトセルの小さなサイズのゆえに、それに応じて少ない数のユーザが、フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に同時に存在しそうである。フェムトセル基地局は、従って、有用で効果的な既知のフェムトセル基地局になるために、該フェムトセル基地局の中のルーティング機能に関して満足な数のユーザデバイスを“見込み(see)”そうになく、それゆえ、そのようなルーティング機能性を含まない。それよりむしろ、既知のフェムトセル基地局は、単に、該フェムトセル基地局においてなされているメッセージをどこへ送信するかの決定なしに、フェムトセルの中に存在するデバイスから公衆地上モバイルネットワークに及びその逆に、無線で受信されたメッセージをリレーする。上記のように、メッセージは、それから、SMSMSCへ送信され、SMSMSCに蓄積され、そして、SMSMSCにより/からフォワードされる。フェムトセル・アレンジメントの例は、EP 0 268 375において開示されている。そして、その全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。更なる例が、http://3ginthehome.wordpress.com/page/2/、及び、C.-S. Hwang, T.-S. Wey and Y.-H. Loにより発表された論文(タイトル“An integration platform for developing digital life applications” published in Parallel and Distributed Systems, 2007 International Conference on, Volume2, pp 1 - 2)から入手できる。これらの文書の両方の全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。
【0007】
発明者は、宛先デバイスがフェムトセルの中にある可能性が、すべてのメッセージ・タイプについて同一であるというわけではないことに気が付いた。特に、ユーザから関連する機器(appliance)に及びその逆に送信されるメッセージについて、対象となる受信者が、該メッセージを発信したデバイスと同一のフェムトセルに位置することは、更にかなりありそうであることに気が付いた。そのようなメッセージは、テキスト・ベースのメッセージであり、したがって、このタイプのメッセージは、他の/非テキスト・ベースの、メッセージに比べて、ローカルなリルーティング機能性から、より利益を享受する。本発明がフェムトセル基地局に追加するものは、このローカルなリルーティング機能性である。この機能性は、テキスト・ベースのメッセージにより作成されるバックホール・トラフィックの量を削減し、従って、他のタイプの通信が利用できるネットワーク帯域幅を増加させる。同一の建物に日常的に居住する一団の人々(例えば家族)のメンバーの間のテキスト・ベースのメッセージもまた、それらのものが通信のためにテキスト・ベースのメッセージを使用するならば、ローカルなリルーティング機能性から利益を享受し得る。
【0008】
テキスト・ベースのメッセージは、情報を伝達する手段としてテキストを利用する任意のフォームのメッセージを含み得る。最も顕著な例は、ショートメッセージサービス・メッセージ(この場合には、フェムトセル基地局により提供される上記のリルーティング機能は、フェムトセル基地局の中に提供されるローカルSMSメッセージ交換センターを構成すると考えられ得る)、及び、電子メールである。テキスト要素を含むマルチメディア・メッセージング・サービス(MMS)メッセージはまた、テキスト・ベースの通信と考えられ得る。SMSメッセージのフォーマットは、標準化されており、したがって、機器(すなわち、家庭用機器(2〜3例を挙げると、例えば、フリーザー、洗濯機、火災報知器、盗難警報機など))にコマンドを送信するのに本質的に適している。SMSメッセージを使用して遠隔制御されるように構成された機器は、商業的に入手可能である。SMSメッセージを使用してデバイスを制御するためのシステムの例は、EP 1 045 355から入手できる。そして、その全体がこの参照により組み込まれる。この文書は、しかし、公衆地上モバイルネットワークを経由して受信されるメッセージを通してデバイスを制御し、それによって、公衆地上モバイルネットワーク上に機能強化されたトラフィックを作成することを提案する。他の文書、例えばUS 2009/0088155及びWO 2009/046159(その両方はこの参照によって全体として本明細書で組み込まれる)は、SMSにより制御し得るデバイスがHNB自体であることを提案する。これは、本発明とは異なる。なぜならば、本発明は、テキスト・ベースのメッセージを、制御情報をフェムトセル基地局に伝達する手段として利用するのではないからである。それよりもむしろ、本発明は、フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に存在し得るが、該フェムトセル基地局の一部を形成するものではない更なるデバイスに、テキスト・ベースのメッセージを伝達するのを目的とするものである。
【0009】
フェムトセル基地局は、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアからテキスト・ベースのメッセージを受信するように構成される受信機、及び、該カバーされるエリアへメッセージを送信するように構成される送信機を含んでも良い。該受信機及び送信機は、フェムトセル基地局に一般に見られる受信機及び送信機であっても良く、また、無線で動作しても良い。また、それらは、フェムトセル基地局に一般に見られる受信機及び送信機と同じ機能(すなわち、フェムトセル基地局によりサポートされる任意のタイプのメッセージのローカルな送信及び受信)をサービスしても良い。該フェムトセル基地局は、しかし、それがローカルに発信するメッセージ(それは、仲介装置(intermediary devices)(例えばマクロセル/バックホール/公衆地上モバイルネットワークの一部を形成するデバイスなど)を経由するのではなく、むしろフェムトセル基地局により直接受信されたメッセージである)を、やはり該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に位置する機器又はユーザ装置に再送信するという点で、前述の既知のフェムトセル基地局とは異なる。本発明は、したがって、このタイプのメッセージを、フェムトセル基地局を通して公衆地上モバイルネットワークへルーティングする必要性を取り除く。本フェムトセル基地局は、それでもなお、通常の方法で公衆地上モバイルネットワークに接続されても良い。それによって、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの外に現在あるユーザ装置に向かうメッセージを、滞りなく該ユーザ装置にリレーすることができ、また、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの外側で発信するメッセージを、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在あるユーザ装置及び/又は機器に送信することができる。該フェムトセル基地局は、公衆地上モバイルネットワークを経由してルーティングされるメッセージの送信/受信のために使用される同一のエアーインタフェースを使用して、リルートされたテキスト・ベースのメッセージを送信しても良い。
【0010】
交換手段は、該フェムトセル基地局において受信されるメッセージから宛先アドレスを判定するための手段を含んでも良い。モバイル発信及びモバイル着信SMSメッセージのフォーマットは標準であり、電子メール及びMMSメッセージのフォーマットは周知であるので、フェムトセル基地局において受信されるテキスト・ベースのメッセージを解析し、それによってメッセージの宛先アドレスを抽出することは可能である。宛先アドレスは、多くの場合、明確に定義され区切られたフィールドにあり、この抽出は直接になされる。
【0011】
該交換手段はまた、該フェムトセル基地局において受信されるメッセージにより特定される宛先アドレスをもつデバイスが、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内に位置するか否か判定するように構成された手段又は検出器を含んでも良い。この検出器は、そのユーザ装置及び/又は機器が該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトすることを判定するための物理的手段(例えば送受信機(transceiver))の形をとっても良い。この検出器又は検出手段の出力に基づいて、該ノードは、それから、該メッセージがローカルに再送信されるべきか又はマクロセル/バックホールの上に向けられるべきかを判定しても良い。かさばった家庭用機器のような固定的なデバイスに関して、そのような検出は必ずしも必要ではないこと、そして、これらのデバイスが該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に恒久的に位置すると問題なく仮定できることはまた、想定できる。その結果、(例えば、機器機器の設置又は該フェムトセル基地局の設置の後に)該機器を固定的なデバイスとして一度該フェムトセル基地局に登録する必要があるだけであり得る。
【0012】
検出手段/検出器は、該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするそれらのデバイスの記録/リストであっても良く、或いは、該記録/リストを含むものであっても良い。該記録は、例えば、ユーザ装置又は機器の識別子として、該ユーザ装置又は機器のMSISDN番号を含んでも良い。そして、抽出された宛先アドレスにより識別されるデバイスが該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中にあるか否かの判定は、該記録の調査/探索によりなされても良い。問題になっている宛先アドレスが記録中にないならば、宛先デバイスは該フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内に現在ないと結論付け得る。記録/リストは、動的に更新されるように構成されても良い。該フェムトセル基地局は、例えば、該記録に、該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするものとして識別されたユーザ装置及び/又は機器の識別子を加えても良い。これは、直接通信コンタクト/リンクにより該フェムトセル基地局にメッセージを送信したユーザ装置及び機器のアドレスに注意し、そして、そのようなユーザ装置及び機器のアドレスを、該フェムトセル基地局と現在直接通信コンタクトするデバイス又は機器のアドレスのリストに加えることによってなされても良い。同時に、実行中の検出ステップにより該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中にあるものとして検出されたデバイスはまた、該記録に加えられても良い。該フェムトセル基地局は、予め定められた期間の間に該デバイスからメッセージが受信されなかったならば、該記録からエントリが削除されるよう構成されても良い。
【0013】
該フェムトセル基地局は、予め定められたルールに従って、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中から受信されるメッセージを、1又は複数の宛先アドレスと関連付けるように構成されたプロセッサを更に含んでも良い。これは、受信されたメッセージが複数の宛先アドレスにリルートされるのを可能にする。そのようなリルーティングは、例えば、機器から受信されるメッセージにとって有益である。例えば、潜在的な危険性のあるフェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在居る人に同じ数だけアラートするために、火災報知器からのアラーム・メッセージが、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在位置するすべてのユーザ装置にリルートされることは、重要であり得る。2以上のユーザ装置に送信されることが望まれ得る他のメッセージは、緊急行動の必要性に関係するメッセージであっても良い。例えば、主電源の損失により被害を受けているフリーザーからのメッセージは、迅速な措置をとることができるように、複数の人にリルートされるべきであることを想定することができる。最も迅速な可能性のある対応を確実にするために、そのようなメッセージの受信者は、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内部で検出されても良い。2以上の受信者へ送信されるべきメッセージは、マルチキャスト・メッセージと呼ばれることがあり、一方、単一の受信者のみにリルートされるべきメッセージは、ユニキャスト・メッセージと呼ばれることがある。一旦プロセッサがメッセージを1又は複数の宛先アドレスと関連付けたならば、該メッセージは、選択された各宛先アドレスをもつデバイスへ直接通信リンクにより送信されることができる。1又は複数の宛先アドレスとのメッセージの関連付けは、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在あることが分かっている機器又はユーザ装置の宛先アドレスを選択することに制限されないことは、もちろん認識されるであろう。そのようなメッセージ(例えば、盗難警報機から該フェムトセル基地局に送信される、該盗難警報機が起動したことを示すアラート・メッセージ)が、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在ないユーザ装置にフォワードされることは、等しく重要であり得る。該プロセッサは、それゆえ、メッセージを、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの内部にある又は該エリアの内部に直接ないユーザ装置又は機器の1又は複数の宛先アドレスと関連付けても良い。
【0014】
上記から、いくつかのメッセージが、該フェムトセル基地局に該メッセージを送信するアプリケーションにより指定されない1又は複数の受信者に向けられることは利益になることが認識されるであろう。その代わりに、そのようなメッセージの1又は複数の受信者が、予め定められたルールに基づいて、及び/又は、機器からのメッセージの受信時において該フェムトセルによりカバーされるエリアに現在あるユーザ装置の種類及び/又は数に基づいて、該フェムトセル基地局により判定されても良い。既に上記において暗示されるように、そのようなルールは、いくつかのメッセージ(例えば、火災警報又は盗難警報などのような警報を発するメッセージ)を、該警報への対応に最も適すると考えられる人々により所有されることが分かっている複数のユーザ装置へ向けても良い。これらの人々は、それらにより所有される複数のユーザ装置のアドレスが該フェムトセル基地局に記憶されるという点で、該フェムトセル基地局に知られて識別されても良い。該ルールは、他の基準(2〜3例を挙げると、例えば、該フェムトセルによりカバーされるエリアの中の特定の複数のユーザ装置の有無、アラームの種類など)に基づいて、メッセージを、さまざまの、ただし予め定められた各グループの、複数のユーザ装置に同様に向けても良い。
【0015】
一つの宛先アドレス又は複数の宛先アドレスを選択する負担を、メッセージを送信し得る機器から移設することは、予め定められて記憶されたルールに基づいて(及び対象とする宛先の指示を受信する必要なしに)ユーザ装置又は他の機器にメッセージを向けることができるフェムトセル基地局が、特定の受信者にメッセージを送信することが技術的にできない機器とインターラクトし、それを操作することができる利点を更に有する。
【0016】
これは、それ自体で有利であると認められた。本発明の他の態様によれば、それゆえ、フェムトセル基地局であって、直接通信により該フェムトセル基地局において受信されるメッセージのメッセージ・タイプを判定し、該メッセージを1又は複数の宛先アドレスへフォワードするように構成されたプロセッサを含み、該プロセッサは、該メッセージ・タイプに基づいて及び予め定められたルールに従って、該宛先アドレスを選択するように構成される、フェムトセル基地局が提供される。メッセージ・タイプは、機器からのアラート・メッセージを含んでも良い。そして、それは、該フェムトセルによりカバーされるエリアの中のユーザ装置又は機器の移動を示す、又は、プロセス(例えば、洗濯機の洗濯サイクル又は回転式乾燥機の乾燥サイクル)の完了を示す、マルチキャストのアラート・メッセージであっても良い。
【0017】
該フェムトセル基地局は、更なるルール及び関連付けを入力すること又は予め定められたルール又は関連付けの既存のものを変更することを可能にする手段を更に含んでも良い。そのような手段は、無線であっても良い。
【0018】
予め定められたルールは、更に、機器を、1又は複数のユーザ装置(例えば、モバイル電話、ラップトップ、PDAなど)と、関連付けても良い/論理的にリンクしても良い。同時に、複数のユーザ装置が、互いに、関連付けられても良い/論理的にリンクされても良い。例えば、モバイル電話は、該ルールによって、一束のキー又は財布に及び/又はラップトップ又はPDAに物理的に接続されるユーザ装置に論理的にリンクされると想定されることができる。該フェムトセル基地局は、ユーザ装置/機器を互いに関連付けても良い。これによって、ユーザ装置の位置の変化(例えば、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアからの該ユーザ装置の移転)が検出された場合に、関連付けられたユーザ装置の位置の対応する変化が検出されないならば、該フェムトセル基地局からのアラート・メッセージの発行がもたらされる。例えば、該フェムトセル基地局が、ユーザがまさに家から出発しようとしていることを、例えばモバイル電話の位置の変化を検出することによって、検出した場合で、且つ、同時に、該フェムトセル基地局が、キー、ラップトップ又はPDAの位置が、それらがそのユーザにより持ち運ばれているのと一致するように変化していないことを確証した場合に、該フェムトセル基地局は、この趣旨のアラート・メッセージを該モバイル電話に送信しても良い(それによって、言い換えると、ユーザにそれらを持たずに出発しようとしているアイテムを一緒に持っていくように気付かせる)。該フェムトセル基地局は、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中のデバイスの位置を判定するように構成されたロケーターを含んでも良い。
【0019】
機器(例えばテレビなど)の位置は、更に、ルールによって、他の機器(例えば、盗難警報機)と関連付けられても良い。例えば、このテレビセットの例において、盗難警報機が、それが起動したというメッセージを、該フェムトセル基地局に送信した後で、機器の位置の変化が検出されたならば、この趣旨のアラート・メッセージが更なるユーザ装置(例えば、モバイル電話)に送信されても良いと想定されることができる。機器の位置の変化は、例えば、フェムトセルによりカバーされるエリアからの機器の移転という性質のものであっても良い。そのような移転は、フェムトセルによりカバーされるエリア内にあると予期されるデバイスを該フェムトセル基地局がポーリングすることによって、検出することができる。問題となっているデバイスがフェムトセルによりカバーされるエリアから移転されたことを示すために、該デバイスからの応答の欠如を扱うことができる(特に、例えば上で説明された盗難警報機からの起動メッセージがそのような結論を合理的なものにするような状況において)。
【0020】
より一般的には、該フェムトセル基地局は、機器又はユーザ装置を他の機器及び/又はユーザ装置と、ルールを通じて、関連付けても良く/論理的にリンクしても良く、及び/又は、他の機器及び/又はユーザ装置の位置に、関連付けても良い/論理的にリンクしても良い。そのような関連を支配しているルールの下の1又は複数の条件が満たされたことが判定されたならば、該フェムトセル基地局は、ユーザ装置又は機器へのメッセージの送信をもたらすように更に構成されても良い。
【0021】
これは、それ自体で有利であると認められた。本発明の他の態様によれば、それゆえ、2以上のユーザ装置及び/又は機器をリンクするルールと、フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中のリンクされたデバイスの位置をモニターするための手段とを含むフェムトセル基地局が提供される。該フェムトセル基地局は、そのリンクされたデバイスの位置(又は相対的な位置)が、予め定められた1つのルール又は予め定められた複数のルールに合致するかどうか判定し、該デバイスの位置が該1つのルール又は複数のルールに合致しないならば、機器又はユーザ装置にメッセージを送信するためのための手段を更に含む。
【0022】
ローカライズされたメッセージのリルーティングに関連する処理能力、及び、特に、メッセージ・タイプを識別し、ルールに基づいて、宛先アドレスを特定のメッセージ・タイプと関連付けることに関連する処理能力はまた、ホームベース機器のルールに基づいた自動制御を提供するために使用することができると更に認められた。該フェムトセル基地局の中の任意の予備の処理能力は、例えば、機器の動作に関連するコストを低減する方法で、それらを制御するために使用されても良い。大量の動作電力を必要とする機器は、例えば、それらがピーク電力の時間帯の間は動作しないように、該フェムトセル基地局のプロセッサにより制御されても良い。該プロセッサは、その代わりに、より最適な時間帯(例えば、通常、ピーク電力需要が直面しない日中の時間帯)を判定し、そして、(例えば、ピーク電力の時間帯の後で、電力集約型家庭用機器のスイッチを入れるだけのことによって)それらがピーク電力の時間帯の間は動作しないように、該家庭用機器のスイッチを入れるためのメッセージを送信しても良い。該プロセッサは、家庭用機器を互いに協調させるように、又は、消費される全電力を削減若しくは制限するものであるように、又は、機器を操作する他の効率的な方法を提供するように、更に構成されても良い。例えば、他の機器に依存し得る機器が、その依存する機器がそのような制御及び/又は起動のために必要な状態を生じるとすぐに、制御及び/又は起動されるように、機器が制御されても良い。例えば、洗濯機及び回転式乾燥機が、同時に洗濯サイクル/乾燥サイクルをそれぞれ完了するように、該洗濯機及び回転式乾燥機が選択的にスイッチを入れられることが想定できる。該フェムトセル基地局のプロセッサは、これを、制御メッセージ、具体的には、日時をモニターし、予め定められたルールに基づいて機器の起動が適切であると判定した起動メッセージを、個々の機器へ送信することによって達成するように構成されても良い。
【0023】
これは、それ自体で有利であると認められた。本発明の他の態様によれば、機器を制御するために構成されたフェムトセル基地局であって、該フェムトセル基地局は、予め定められたルールから、機器の動作パラメータの変更の必要性又は要求又はトリガーイベントを判定し、該機器の動作パラメータの該変更に関連する条件をモニターし、該条件が満たされる場合に、該機器を制御するために、該動作パラメータを変更するためのテキスト・ベースの制御メッセージを送信するように構成された、フェムトセル基地局が提供される。
【0024】
該フェムトセル基地局は、例えばローカルにリルートされたメッセージの数をカウントすることによって又はこれらのメッセージをローカルにリルートするために使用される帯域幅を判定することによって、ローカルにリルートされたテキスト・ベース・メッセージ・トラフィックの量をモニターするように構成されるトラフィック・モニタリング・アレンジメントを更に含んでも良い。トラフィック・モニターにより得られる情報は、リルーティング・サービスについて該フェムトセル基地局の所有者にチャージするための基礎として使用されても良い。
【0025】
本発明の他の態様によれば、ショートメッセージサービス・メッセージ交換センターを含むフェムトセル基地局が提供される。
【0026】
本発明は、上記のフェムトセル基地局に制限されるものではなく、上記のフェムトセル基地局並びにそのようなフェムトセル基地局との直接通信コンタクトに入ることのできる機器及びユーザ装置を含む装置及びシステムにまで及ぶものである。そのような機器及びユーザ装置は、適当な送信機、受信機又は送受信機を含んでも良い。
【0027】
本発明の他の態様によれば、フェムトセルの中のローカルなメッセージ伝達の方法が提供される。該メッセージは、宛先アドレスをもつテキスト・ベースのメッセージを該フェムトセル基地局において受信することと、該宛先アドレスに関連するデバイスが、該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするかどうか判定することと、該デバイスが該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトすると判定されるならば、該メッセージを該デバイスに直接送信すること含む。該宛先アドレスが現在該フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの一つでないと判定されるならば、該方法は、該メッセージをマクロセル/バックホール/公衆地上モバイルネットワークにルーティングしても良い。
【0028】
該方法は、更に、該フェムトセル基地局において受信されるメッセージのタイプを識別し、そして、予め定められたルールに従って、予め定められたタイプのメッセージを、1つの受信機又は複数の受信機と関連付けても良い。該方法は、更に、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中のデバイスの位置を判定し及び/又は該デバイスの位置の変化を判定し、そして、メッセージを、該デバイス又は更なるデバイスへ送信しても良い。該メッセージを送信する前に、該メッセージを送信するための条件が満たされるかどうか確証されても良い。
【0029】
本発明の他の態様によれば、フェムトセル基地局においてメッセージをルーティングする方法であって、該フェムトセル基地局において、直接通信リンクを介して該メッセージを受信することと、該受信されたメッセージのメッセージ・タイプを判定することと、該メッセージ・タイプ及び予め定められたルールに基づいて選択された1又は複数の宛先アドレスへ、該メッセージをフォワードすることを含む方法が提供される。
【0030】
本発明の他の態様によれば、フェムトセル基地局においてアラート・メッセージを作成する方法であって、該フェムトセル基地局との直接通信リンクを確立することができる2以上のユーザ装置及び/又は機器をリンクするための1又は複数のルールを使用することと、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの範囲内で該リンクされたユーザ装置及び/又は機器の位置をモニターすることと、該ユーザ装置及び/又は機器の該位置が、該1又は複数のルールの範囲内かどうか判定することと、該位置が、該ルールの範囲内でない場合に、メッセージを、該ユーザ装置及び/又は機器へ送信することを含む方法が提供される。
【0031】
本発明の他の態様によれば、フェムトセル基地局において機器を制御する方法であって、機器の動作パラメータの変更の指示を得ることと、該機器の該動作パラメータの該変更に関連する条件をモニターすることと、該条件が満たされる場合に、該動作パラメータを変更するためのテキスト・ベースの制御メッセージを、該機器へ送信することを含む方法が提供される。
【0032】
更に、この解決は、無免許モバイルアクセス(UMA)の状況においても等しく有効である。
【0033】
本発明の実施態様は、以下でただ例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、本発明の実施態様に従ったHNB/ホーム・ハブの簡略化されたアーキテクチャーを示す。
【図2】図2は、機器メッセージ(appliance message)をローカルにリルートするプロセスを示す。
【図3】図3は、メッセージをマクロセルにルーティングするプロセスを示す。
【図4】図4は、モバイル発信メッセージをローカルにリルートするプロセスを示す。
【図5】図5は、モバイル発信メッセージをマクロセルにルーティングするプロセスを示す。
【詳細な説明】
【0035】
図1は、本発明の実施態様に従ったフェムトセル基地局(この場合、ホームnodeB(home nodeB))の構造図を示す。HNBは、該HNBがバックホール/WANに接続されることを可能にするコネクション・インタフェース103と、エアーインタフェース・セルラー接続性を提供するためのコネクション・インタフェース104とを含む。既知のフェムトセル基地局又はハブは、これらの2つのインタフェースの間で着信メッセージ及び発信メッセージを送信する。このため、任意のメッセージの伝送がバックホール・トラフィックを伴う。低データレートのホームネットワーキング技術(例えばZigBee(登録商標)など)により、更なる接続性102が任意的に提供され得る。
【0036】
これら入出力デバイスに加えて、フェムトセル基地局は、スマートホームサーバ101を含む。スマートホームサーバ101は、プロセッサであっても良い。スマートホームサーバ1010の機能のうちの1つは、フェムトセル基地局の指示に従って、機器を統合及び制御することである。
【0037】
スマートホームサーバ101はまた、ホーム内の他の/全ての通信のためのハブとして動作しても良い。それにより、例えば、テレビ及びラップトップに関するすべての情報トラフィックがそれを経由する。スマートホームサーバ101は、さらにホームメディアサーバの機能を実行し、フェムトセルによりカバーされるエリアへの及びからの情報トラフィックに含まれるメディアコンテンツを保持しても良い。
【0038】
スマートホームサーバ101は、例えば、ピーク時の間の電力消費の低減を可能にするために、スマートメーター機能性を提供しても良い。フェムトセル基地局は、それゆえ、大きなエネルギー消費を伴う機器(例えば回転式乾燥機)に対して操作可能に接続されても良く、それによって、ホーム・サーバ101は、適切なSMSメッセージを関係する任意の機器に送信することだけによって、ピーク時の間、そのような機器のスイッチを切ることができ、又は、それらを低減されたデューティー・サイクルに置くことができる。これは、フェムトセル基地局及びスマートホームサーバ101を用いることにより、集中的な方法で、ユーザの指定した操作パターンに従った家庭用機器の操作を可能にする。スマートホームサーバ101はまた、いくつかの機器を自動的に制御しても良い。そのような自動制御は、様々な形態を取り得る。例えば、スマートホームサーバ101が、ユーザの要求に適合するように、日、週又は月のうちの予め定められた時間帯において、台所機器(例えばコーヒーメーカー)を作動させても良いと想定される。あるいは、そのようなユーザ装置は、特定のイベントに反応して、自動的に起動されても良い。通常、特定のユーザによって朝に使われる家庭用機器(例えばコーヒーメーカー)は、例えば、目覚まし時計の起動を示す該目ざまし時計からの信号の受信に反応して、スマートホームサーバ101により起動されても良い。
【0039】
加えて又は代わりに、スマートホームサーバ101は、ユーザの決められた位置に応じて、家庭用機器を制御しても良い。スマートホームサーバは、例えば、フェムトセルによりカバーされるエリア内のユーザの存在が検出されて直ちに又は所定の時間の後、オーブンのスイッチを入れても良い。そのような検出は、ユーザにより持ち運ばれていることを知られているモバイル・ユーザ装置(例えばモバイル電話又はPDAなど)の存在を検出することによって容易にされても良い。
【0040】
他の実施態様では、スマートホームサーバ101は、それが通信コンタクトする家庭用機器の一部を制御しなくても良い。いくつかの機器について、スマートホームサーバ101は、その代わりにただ該機器からのメッセージを適切な人へ又は適切な人々のグループへリダイレクトすることを可能にしても良い。これは、例えば、機器が、リモート・コマンドの使用により修正されることができない障害(例えばフリーザーにおける電源障害)から被害を受けている状況において有益である。そのような状況では、障害の発生の通知が重要であることは認識されるであろう。そのような通知は、スマートホームサーバ101により容易にされる。機器は、フェムトセル基地局に適切なアラートをもつメッセージを送信しても良く、フェムトセル基地局のスマートホームサーバ101は、それから、該メッセージを、該フェムトセルによりカバーされるエリアの中に現在ある任意のユーザのユーザ装置にリルートしても良い。それによって、その障害は、適切に対応され得る。火災又は煙の検出器からのアラーム信号は、ユーザ装置のキャリアである個人の安全を保証するために、フェムトセルのカバレージエリアに現在あるすべてのユーザ装置へ等しく向けられても良い。この機能性を提供するために、スマートホームサーバ101は、受信されるメッセージのタイプを識別することができる。メッセージは、例えば、その緊急の指示、又は、該メッセージが周辺にいるすべてのユーザに送信されるべきことの指示を含んでも良い。あるいは、メッセージは、宛先アドレスなしでフェムトセル基地局に送信されても良い。スマートホームサーバ101は、これを、メッセージが、フェムトセル基地局のカバレージエリアの中に現在ある全てのユーザ装置へ送信されるマルチキャスト・メッセージとして送信されるべきことの指示とみなしても良い。
【0041】
スマートホームサーバ101は、任意的に、多数の“ホーム指向(home oriented)”メッセージを記録するように構成された掲示ユニット(billing unit)を含んでも良い。“ホーム指向(home oriented)”メッセージは、バックホール・コネクション上のデータ伝送なしに、フェムトセルによりカバーされるエリア内の発信元から、やはり該フェムトセルの中にいる受信者へ送信されるメッセージである。そのようなログ情報は、例えば掲示目的のために、フェムトセル基地局のオペレーターに送信されても良い。
【0042】
スマートホームサーバ101は、1つの特定の宛先アドレス又は複数の特定の宛先アドレスを指定しないメッセージ(例えば、家庭用機器からのメッセージ)を識別し、そして、そのようなメッセージに適切な宛先アドレスを提供するように更に構成される。火災報知器センサーからのメッセージは、例えば、フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在居る各々のユーザのユーザ装置に向けられても良い。他のメッセージは、特定のユーザに固有の物体(例えば、ユーザの財布又はキーに関連付けられ、それに接続される送信機又は送受信機、など)に関係しても良く、又は、該物体から発信されても良く、スマートホームサーバ101は、これらメッセージを、その物体に関連するユーザへ向けるように構成される。
【0043】
図1に示されるフェムトセル基地局は、ローカル・メッセージ交換センターLMSC 107を更に含む。ローカル・メッセージ交換センター107は、フェムトセル基地局のカバレージエリアの中に現在あるユーザ装置及び機器を動的にリストするルーティング・テーブルを含む。ローカル・メッセージ交換センターは、それらの電話番号(MSISDN)を使用してユーザ装置及び機器をインデックス付けする。
【0044】
図1に示されるフェムトセル基地局において、特定のメッセージの宛先アドレスを識別するための手段106がまた提供される(図1において宛先アドレス探知プロセス(Destination Address Sniffer Process)(DASP)と称される)。前述した参照され組み込まれる標準に準拠するSMSメッセージ・フォーマットは、テキスト・メッセージの行き先であるMSISDN/電話番号を識別する宛先アドレス・フィールドを含む。SMSメッセージ・フォーマットは、解析することが可能であり、そして、SMSメッセージの宛先アドレスは、抽出すること及び/又は調べることが可能である。
【0045】
DASPモジュール106のオペレーションは、フェムトセル基地局によって受信されるメッセージの種類に依存する。上で示したように、メッセージが“スマート”家庭用機器から受信されるならば、スマートホームサーバ101は、メッセージに宛先アドレスを付加する。この場合、DASPは、宛先デバイスがフェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中にあるかどうか判定するために、ただ宛先アドレスをローカル・メッセージ交換センター107に照会する。対照的に、メッセージが、フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内から受信されたモバイル発信SMS(SMS−MO)である場合には、DASPは、該SMS発信メッセージ・フォーマットから宛先アドレスを抽出し、宛先デバイスが現在フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中にあるかどうか判定するために、これを、ローカル・メッセージ交換センターに与える。
【0046】
フェムトセル基地局は、リルーティング・ユニット105を更に含む。ローカル・メッセージ交換センター107又はDASP 106が、宛先機器又はユーザ装置がフェムトセル基地局によりカバーされるエリアに現在あることを示す場合には、リルーティング・ユニット105は、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に位置するユーザ装置又は機器から受信されるメッセージを、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中の宛先デバイスへ再送信することをもたらす。ローカル・メッセージ交換センター107及び/又はDASP 106から受信される入力情報が、宛先ユーザ装置又は機器がフェムトセル基地局のエリアの中にないことを示す場合には、リルーティング・ユニット105は、ブロードバンド・バックホールに沿って、ネットワークオペレーターのインフラストラクチャー・サーバへメッセージをルーティングする。
【0047】
フェムトセル基地局は、特定のデバイス/物体/機器(例えばユーザの財布又はキー)の位置を判定するように更に構成されても良い。これによって、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内のそのような物体の有無を確証することができる。これは、RFID技術又は類似する技術(それはより明瞭にするために図1から省略された)を使用して達成されても良い。
【0048】
当業者は、上記の説明されたリルーティング機能を可能にするために既知の通信システムに対してなされる必要がある修正は、ローカライズされたメッセージ交換センター107、宛先アドレス探知プロセス106、リルーティング機能105、及び、任意的なスマートホームサーバ101の追加を提供することだけであることを、図1から認識するであろう。フェムトセル基地局に対して、フェムトセル基地局によりサポートされる機器又はユーザ装置に対して、又は、フェムトセル基地局が接続されるネットワークに対して、更なる変更がなされる必要はない。
【0049】
図1に示されるアレンジメントにおいて、リルーティング機能を有効にすべきか否かについての決定をする実体は、DASP 106及びローカライズされたメッセージ交換センター107の機能の中に組み込まれることが、認識されるであろう。しかし、代わりに、DASP 106及び/又はローカライズされたメッセージ交換センター107からの入力に依存する独立した決定モジュールが提供されることもあり得ることは、認識されるであろう。
【0050】
図2は、フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内の機器から発信するアラートを、やはり該フェムトセルによりカバーされるエリアの中にある機器又はユーザ装置へリダイレクトすることに関連するメッセージ・フローを説明する。メッセージは、機器において発信され、そして、ステップ201において、フェムトセル基地局の送受信機102又は104へ無線で送信され、そこからスマートホームサーバ101へフォワードされる。スマートホームサーバ101は、次に、該メッセージをDASP 106へフォワードする。そして、ステップ202において、DASP 106は、該メッセージを解析することによって、該メッセージの宛先アドレスを抽出する。そして、ステップ203において、抽出された宛先アドレスは、ローカル・メッセージ交換センター107に与えられる。そして、ローカル・メッセージ交換センター107は、上記宛先アドレスに対応するアドレスを有するデバイスが該フェムトセルによりカバーされるエリアの中に位置するかどうかを、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に現在あるデバイスに関連する宛先アドレスのリストに基づいて判定する。このアドレス・チェックの結果は、ステップ204において、DASPにレポートされる。ローカル・メッセージ交換センター107が、上記宛先アドレスに対応するアドレスを有するデバイスは該フェムトセルによりカバーされるエリア内に現在あると判定する場合には、フェムトセル基地局のリルーティング機能が、ステップ205で起動される。この起動は、受信されたメッセージが、ステップ206において、スマートホームサーバ101からローカル・フェムトセル基地局のセルラー通信スタックへルーティングされることをもたらす。スマートホームサーバ101によりメッセージが複数の受信者行きであると認められたならば、DASP 106は、複数の宛先アドレスを提供するであろう。この場合、ステップ203と204は、宛先アドレスごとに実行され、そして、メッセージパス206と207の存在により示されるように、複数のメッセージが、フェムトセル基地局のセルラー通信スタックに送信される。
【0051】
フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中に位置する機器又はユーザ装置からのメッセージは、もちろん、該フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中にないユーザ装置にも向けられても良い。図3において、このシナリオに関連するメッセージ・フローが説明される。図3から分かるように、ステップ201〜203のメッセージ・フローは、図2中のそれらと同じである。このため、同様の参照番号が、プロセスの同様の部分について使用される。しかし、続いて、ローカル・メッセージ交換センターは、メッセージの対象となる受信者が、フェムトセルによりカバーされるエリアの中にあるものとして記録/リストされていないと判定する。これは、上記宛先アドレスをもつ装置が、単にエリア内にないからである場合があり、或いは、上記宛先アドレスをもつ装置が、通常はフェムトセルによりカバーされるエリアの中にない装置であるからである場合がある。その結果、ステップ301において、ローカル・メッセージ交換センター107は、DASP 106へ、対象とされる受信者がローカルにないことを示すメッセージを送信する。それゆえ、ローカル・リルーティング機能は有効にされず、したがって、スマートホームサーバ101は、メッセージパス206により示されるように、受信されたメッセージを、受信者への伝送のためにマクロセル/WAN/バックホールにフォワードする。メッセージが複数の受信者への伝送を要求する種類のもの(例えば、盗難警報機の起動を伝えるメッセージなど)であるならば、スマートホームサーバ101は、2つのメッセージパス302と303の存在により図3中に示されるように、当該複数の受信機へのメッセージの伝送をもたらす。
【0052】
図2に関して議論されたように、ローカライズされたリルーティングは、もちろん、メッセージを発信する機器に制限されない。本発明のローカライズされたリルーティングの手法は、ユーザ装置から発信されるメッセージであるモバイル発信メッセージにも適用される。ここで、該メッセージは、自動的に又は機器が生成するメッセージよりはむしろ、ユーザにより生成されるものであることがある。図4に、そのようなメッセージのリルーティングの間に発生するメッセージ・フローが示される。メッセージは、モバイル・デバイス/ユーザ装置401から発信され、402において、フェムトセル基地局の通信インタフェース102と104に伝達される。それから、該メッセージはステップ403でDASP 106に進む。DASP 106は、該メッセージを解析して、宛先アドレスを抽出する。ステップ404において、DASP 106は、宛先アドレスをローカル・メッセージ交換センター107に与える。そこで、宛先アドレスに関連する装置がフェムトセルによりカバーされるエリアの中に位置するかどうか判定される。図4に示される例において、該宛先アドレスに関連する装置がフェムトセルによりカバーされるエリアの中にあることがローカル・メッセージ交換センター107により見出され、そして、その趣旨の通知がステップ405でDASP 106に返される。この通知の受信に応えて、DASP 106は、ステップ406で、イネーブル・メッセージをリルーティング・ユニット105へ送信し、次に、ステップ407で、リルーティング・ユニット105は、ローカルな受信者装置へ該受信メッセージを再送信することを可能にするために、通信ポート102及び/又は104を起動させる。そして、通信ポート102及び/又は104は、ステップ408で、該メッセージを宛先装置(それは機器又は携帯型ユーザ装置であっても良い)に再送信する。このシナリオにおいて、フェムトセル基地局のPLMNコア(つまり、それはWAN/バックホール/マクロセル/公衆地上モバイルネットワークへのメッセージの伝送に対して中心的な責任をもつコアである)が起動すべき必要がないことは認識されるであろう。この方法でメッセージをローカルにリルートすることによって、バックホール・トラフィックを削減することが可能であることが認識されるであろう。これは、該メッセージが機器の制御のためのメッセージである場合に特に有益である。
【0053】
図5は、図4において説明されるシナリオのようにメッセージがモバイル発信であるが、メッセージの宛先アドレスがフェムトセルによりカバーされるエリアの中に現在ないデバイス又はユーザ装置に関係するシナリオを説明する。メッセージを受信するステップ、DASP 106において宛先アドレスを抽出するステップ及びフェムトセルによりカバーされるエリアの外に位置するデバイスに向けられるメッセージに関する宛先アドレスをフォワードするステップは、図4で説明されるシナリオの場合とであり、実際には、該宛先アドレスを、フェムトセルによりカバーされるエリアの中に現在あるユーザ装置及び機器についてのローカル・メッセージ交換センターの記録との比較する(それは該宛先アドレスに関連するデバイスが該フェムトセルに対してローカルにないことを判定する)だけであることは認識されるであろう。このため、図5のステップ401〜404は、図4の対応するステップと同じ参照番号を与えられた。しかし、ローカル・メッセージ交換センター107が、上記宛先アドレスの記録が現在のローカルなデバイスのリストの中に存在しないと判定し、ローカル・メッセージ交換センター107が、上記宛先アドレスに関連するユーザ装置がフェムトセルによりカバーされるエリアの中にないと判定し、そして、その結果、ステップ501において、DASP 106が通知を受けたならば、フェムトセル基地局は、既知のHNBのケースと同じように、ステップ502で、WAN/マクロセル/バックホールにメッセージをフォワードするためにPLMNコアを起動させる。
【0054】
本発明に従った更なるアレンジメントにおいて、フェムトセル基地局へ送信されたメッセージは、意図的に、存在しない宛先アドレスへ、又は、該フェムトセル基地局を受信者として識別するアドレスへ、又は、他の予め定められたアドレスへ向けられる。このアレンジメントにおいて、該メッセージは、フェムトセル基地局自体を対象とすべきと理解されるものではなく、それよりもむしろ、今までのところ特定されていない複数の受信者に向けられるメッセージであるものとして、ローカライズされたメッセージ交換センター107により解釈される。フェムトセル基地局において受信される火災報知器からの起動メッセージは、そのようなメッセージの一例である。DASPモジュール106は、フェムトセル基地局において受信されるこの種類のメッセージから、“無効な(invalid)”アドレス、又は、該フェムトセル基地局を識別するアドレス、又は、他の予め定められたアドレスを抽出し、そして、該抽出された情報を、ローカライズされたメッセージ交換センター107に送信するように構成される。ローカライズされたメッセージ交換センターは、次に、該メッセージをフェムトセルによりカバーされるエリア中のすべてのユーザ装置にリダイレクトするためのインストラクションを与える。これによって、火災報知器の起動により危険にさらされ得る任意のユーザは、潜在的な危険性を適切に警告される。
【0055】
上で示したように、フェムトセル基地局を識別する宛先アドレスを使用することによって、又は、他の予め定められたアドレスを使用することによって、又は、無効な宛先アドレスを使用することによって、特定のメッセージ・タイプは、外見的にはフェムトセル基地局に向けられているが、予め定められたユーザ・グループへの伝達を意図されているものとして、ローカライズされたメッセージ交換センター107により解釈されても良いと想定されることもできる。例えば、盗難警報機から受信される起動メッセージは、火災報知器から受信される起動メッセージに関して前述したものと同様に、潜在的な危険性のあるフェムトセルによりカバーされるエリアの中のすべてのユーザに警告するために、フェムトセルによりカバーされるエリアの中に現在あるすべてのユーザ装置だけでなく、予め定められたユーザ装置(例えば、盗難警報機の起動及びその結果に対処するために最適であり得る成年者が所有していることが分かっているユーザ装置)にも向けられても良い。
【0056】
本発明の上記の説明が本発明を説明するためだけに例としてなされることは認識されるであろう。当業者は本発明が上で提供される例により制限されないことを認識するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェムトセル基地局において、
前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトする送信機から受信される、受信者へ向けられた、テキスト・ベースのメッセージをルーティングするように構成される交換手段を含み、ここで、該受信者も、該受信者への直接伝送のために前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトする、フェムトセル基地局。
【請求項2】
前記交換手段は、前記フェムトセル基地局において受信されるメッセージから宛先アドレスを判定するための手段を含む、請求項1に記載のフェムトセル基地局。
【請求項3】
前記交換手段は、前記フェムトセル基地局において受信されるメッセージにより特定される宛先デバイスが、前記フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内に位置するか否か判定するように構成された手段を含む、請求項1または2に記載のフェムトセル基地局。
【請求項4】
前記手段は、前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの記録を含む、請求項3に記載のフェムトセル基地局。
【請求項5】
デバイスが前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトすることを判定し、該デバイスの識別子を、前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの記録に追加するように構成された手段を更に含む、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフェムトセル基地局。
【請求項6】
予め定められたルールに従って、前記フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの中から受信されるメッセージを、1又は複数の宛先アドレスに関連付けるように構成されたプロセッサを更に含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフェムトセル基地局。
【請求項7】
更なるレートを入力すること及び/又は予め定められたルールのうちの既存のものを変更することを可能にする入力手段を更に含む、請求項6に記載のフェムトセル基地局。
【請求項8】
フェムトセル基地局において、
直接通信により前記フェムトセル基地局において受信されるメッセージのメッセージ・タイプを判定し、該メッセージを1又は複数の配布アドレスへフォワードするように構成されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記メッセージ・タイプに基づいて及び予め定められたルールに従って、前記宛先アドレスを選択するように構成される、フェムトセル基地局。
【請求項9】
ショートメッセージサービス・メッセージ交換センターを含む、フェムトセル基地局。
【請求項10】
前記フェムトセル基地局との直接通信コンタクトを確立することができる2以上のユーザ装置及び/又は機器をリンクする1又は複数のルールと、
前記フェムトセル基地局によりカバーされるエリア内で前記リンクされたユーザ装置及び/又は機器の位置をモニターするための手段と、
前記ユーザ装置及び/又は機器の前記位置が前記1又は複数のルールに合致するかどうか判定し、前記位置が前記ルールの範囲内でない場合に、メッセージをユーザ装置及び/又は機器に送信するように構成されたプロセッサとを含む、フェムトセル基地局。
【請求項11】
機器を制御するために構成されたフェムトセル基地局において、前記フェムトセル基地局は、
予め定められたルールから、前記機器の動作パラメータの変更を判定し、
前記機器の動作パラメータの前記変更に関連する条件をモニターし、
前記条件が満たされる場合に、前記動作パラメータを変更するためのテキスト・ベースの制御メッセージを、前記機器へ送信するように構成された、フェムトセル基地局。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれか1項に記載のフェムトセル基地局と、
前記フェムトセル基地局との通信コンタクトを確立するように構成された1又は複数の機器とを含む、システム。
【請求項13】
フェムトセルの内部でのローカル・メッセージ・ルーティングの方法において、
フェムトセル基地局において、宛先アドレスをもつテキスト・ベースのメッセージを受信することと、
前記宛先アドレスに関連するデバイスが、前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするかどうか判定することと、
前記デバイスが前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトすると判定された場合に、前記メッセージを前記デバイスへ直接送信することを含む、方法。
【請求項14】
前記受信されたメッセージから宛先アドレスを判定することを更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの記録を維持することと、
前記記録の基礎を前記判定に置くことを更に含む、請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記デバイスが前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトすることを判定することと、
前記デバイスの識別子を、前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの記録に追加することを更に含む、請求項13、14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記フェムトセル基地局において受信されるメッセージのタイプを識別することと、
予め定められたルールに従って、予め定められたタイプのメッセージを、1又は複数の宛先アドレスに関連付けることを更に含む、請求項13ないし16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
フェムトセル基地局においてメッセージをルーティングする方法において、
直接通信リンクを介して前記メッセージを受信することと、
前記受信されたメッセージのメッセージ・タイプを識別することと、
前記識別されたメッセージ・タイプ及び予め定められたルールに基づいて、1又は複数の宛先アドレスを選択することと、
前記メッセージを前記選択された宛先アドレスへフォワードすることを含む、方法。
【請求項19】
前記フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの範囲内で前記フェムトセル基地局と直接通信コンタクトするデバイスの位置を判定することを更に含む、請求項13ないし18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記デバイスの前記位置の変化を判定することと、
前記判定に基づいて、メッセージを前記デバイスへ又は更なるデバイスへ送信することを更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記メッセージを前記送信する前に、前記メッセージを前記送信するための条件が満たされるかどうかについて判定することを更に含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
フェムトセル基地局においてアラート・メッセージを作成する方法において、
前記フェムトセル基地局との直接通信リンクを確立することができる2以上のユーザ装置及び/又は機器をリンクするための1又は複数のルールを使用することと、
前記フェムトセル基地局によりカバーされるエリアの範囲内で前記リンクされたユーザ装置及び/又は機器の位置をモニターすることと、
前記ユーザ装置及び/又は機器の前記位置が、前記1又は複数のルールの範囲内かどうか判定することと、
前記位置が、前記ルールの範囲内でない場合に、メッセージを、前記ユーザ装置及び/又は機器へ送信することを含む、方法。
【請求項23】
フェムトセル基地局において機器を制御する方法において、
予め定められたルールから、機器の動作パラメータの変更を判定することと、
前記機器の前記動作パラメータの前記変更に関連する条件をモニターすることと、
前記条件が満たされる場合に、前記動作パラメータを変更するためのテキスト・ベースの制御メッセージを、前記機器へ送信することを含む、方法。
【請求項24】
フェムトセル基地局において機器を制御する方法において、
機器の動作パラメータの変更の必要の指示を得ることと、
前記機器の前記動作パラメータの前記変更に関連する条件をモニターすることと、
前記条件が満たされる場合に、前記動作パラメータを変更するためのテキスト・ベースの制御メッセージを、前記機器へ送信することを含む、方法。
【請求項25】
前記フェムトセル基地局において実行されるときに、前記フェムトセル基地局に、請求項13ないし24のいずれか1項に記載の方法を実行させるように構成された、コンピュータプログラムコード。
【請求項26】
請求項25に記載のコンピュータプログラムコードを含む、データキャリア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−509069(P2013−509069A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−534755(P2012−534755)
【出願日】平成21年10月21日(2009.10.21)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002506
【国際公開番号】WO2011/048346
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】