説明

フラボノイドとトコトリエノールを含む機能性食品及びその方法

特定の実施形態において、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品が開示されている。該フラボノイドは、ナリンゲニン、ヘスペレチン、ノビレチン又はタンジェレチンを包み得る。該トコトリエノールは、α-トコトリエノール、γ-トコトリエノール又はδ-トコトリエノールを包み得る。該製剤を使用して、例えば総コレステロール、トリアシルグリセロール、LDLコレステロール及びApo Bを低減させることにより、心血管疾患を治療することができる。それらは、咀嚼可能な若しくは食用の棒状物、菓子製品、ジュース飲料、ピューレ、焼成品若しくは疑似焼成品、ビスケット又はチューインガムの形態であり得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フラボノイドとトコトリエノールの組合せを用いて心血管疾患(例えば、高コレステロール血症及びアテローム性動脈硬化症)を予防及び治療するための機能性食品及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高脂血症は、哺乳動物における病理学的な状態であり、血清中の循環している脂質の濃度が異常に高い。循環中の脂質プールの組成は、その大部分が、トリグリセリド(グリセロールの脂肪酸エステル)、コレステロール、及び、コレステロールの脂肪酸エステルからなっている。これらの分子は、一般に、輸送機構として作用する複合体の形態で特定のタンパク質に結合している状態で見いだされる。高脂血症は、一般に、哺乳動物の血清中のコレステロール、リン脂質及び/又はトリグリセリドのレベルの増大を伴っている状態である。
【0003】
高脂血症には、6つの型の遺伝性高リポタンパク血症が包含される。これらの型は、しばしば、リポタンパク質表現型と称される。主要な血漿脂質(これは、コレステロール及びトリグリセリドを包含する)は、血漿中に溶解して自由に循環することはないが、それらは、タンパク質に結合して、リポタンパク質と称される巨大分子複合体として輸送される。遺伝による高リポタンパク血症の表現型による分類は重要であるが、それは、食事の管理と薬物療法がその情報に大きく依存するからである(The Merck Manual, 16.sup.th edition, Robert Berkow and Andrew J. Fletcher, Merck & Co., Inc., Rahway, N.J. 1992)。現在実施されている高脂血症治療における目標は、体重管理と食事管理により脂質レベルを下げることである。食事と体重の管理に付け加えて、血中脂質低下薬(例えば、要指示薬などを包含する)も投与し得る。
【0004】
血漿リポタンパク質は、合成及び吸収される部位から貯蔵及び/又は利用される部位への脂質の運搬体である。リポタンパク質は、そのコアにトリグリセリドとコレステロールエステルを有し、且つ、その表面にリン脂質、非エステル化コレステロール及びアポリポタンパク質の層を有している、球状粒子である。リポタンパク質は、それらの水和密度(hydrated density)に基づいて、トリグリセリドに富んだ非常に大きな粒子(キロミクロンとして知られている)、超低密度リポタンパク質(VLDL)、中間密度リポタンパク質 (IDL)、低密度リポタンパク質(LDL)及び高密度リポタンパク質(HDL)として、5つの主要なクラスに分類される。
【0005】
アポリポタンパク質は、3つの主な機能を有しているリポタンパク質のタンパク質成分であり、その3つの機能には、以下のものがある:(1)リポタンパク質粒子の安定性を維持すること、(2)リポタンパク質に作用する酵素の補酵素として作用すること、及び、(3)受容体を介した機構により循環中からリポタンパク質を除去すること。アポリポタンパク質の4つの群は、アポリポタンパク質A(Apo A)、アポリポタンパク質B(Apo B)、アポリポタンパク質C(Apo C)及びアポリポタンパク質E(Apo E)である。
【0006】
LDLは、コレステロールエステルとトリグリセリドから構成されている疎水性脂質のコアからなる。LDL粒子の脂質のコアは、リン脂質、非エステル化コレステロール及びApo Bから構成される両親媒性の層で囲まれている。
【0007】
血中のApo Bのレベルが上昇していることは冠動脈のアテローム性動脈硬化症に対する信頼できるマーカーであることが、幾つかの研究により示された(Sniderman, A. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77:604-608 (1980);Kwiterovich, P. O. et al., Am. J. Cardiol., 71:631-639 (1993);McGill et al. Coron. Artery Dis., 4:261-270 (1993);Tornvall, P. et al., Circulation, 88:2180-2189 (1993))。
【0008】
米国では、動脈硬化症の合併症は、全ての死亡の約半分の主要な原因となっており、また、35歳〜65歳の死亡の約三分の一の主要な原因となっている。アテローム性動脈硬化症又は大動脈及び中動脈におけるアテローム斑の生成は、動脈硬化症の最も一般的な形態である。アテローム性動脈硬化症の促進には、内在している初期病原性変化(primary pathogenic change)にかかわらず、多くの因子、例えば、年齢、血漿コレステロールレベルの上昇、高い動脈圧、喫煙、高密度リポタンパク質(HDL)コレステロールレベルの低下、又は、早発性冠動脈疾患の家族歴などが関わっている。
【0009】
冠動脈疾患による死亡のリスクは、180mg/dLを超える総血清コレステロールレベルに、連続的且つ段階的に関連している(Stamler, J. et al., (1986) JAMA 256:2823)。米国における成人の約三分の一は、240mg/dLを超えるレベルを有しており、従って、コレステロールレベルが180mg/dL未満のヒトの2倍の冠動脈疾患のリスクを有している。アテローム性動脈硬化症の促進は、主に、LDLの上昇と相関しており、又は、βフラクションは、アテローム性動脈硬化症と負の相関を有している(Castelli, W. P. et al. (1986) JAMA 256:2835)。HDLは保護効果を示し、総コレステロールとHDLコレステロールの比率は、それら何れか単独のレベルよりも優れた、冠動脈疾患の予兆である。総コレステロールのレベルは、以下のように分類される:望ましい(<200mg/dL)、境界域(borderline high)(200-239mg/dL)、又は、高い(>240mg/dL)(Report of the National Education Program Expert Panel on Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Cholesterol in Adults (1988) Arch Intern Med 148:36)。
【0010】
コレステロール代謝と冠疾患についての研究における進歩により、予防療法をさらに重要視する時代が始まった。成人における高い血中コレステロール値を検出及び治療するための新しいガイドラインでは、コレステロールレベルが高い患者又はコレステロールレベルが境界域にあり且つさらに2つ以上の他のリスクファクターを有している患者は、LDLを測定するべきであると推奨されている。LDLコレステロールのレベルは、以下のように分類される:境界域リスク(130-159mg/dL)、又は、高リスク(>160mg/dL)。高いリスクレベルのLDLを有している患者、及び、境界域のリスクレベルを有していて、さらに2つ以上の他のリスクファクターを有している患者に対しては、食事療法が推奨される。LDLのレベルが189mg/dLを超えている全ての患者、及び、LDLコレステロールのレベルが159〜189mg/dLにあり且つさらに2つ以上の他のリスクファクターを有している患者には、薬物療法が推奨される。
【0011】
上記のことを考慮して、哺乳動物における高脂血症を治療するために多くの化合物が提案されていることを知っても、驚くにはあたらない。例えば、コレスチポール塩酸塩(米国特許第3,692,895号及び米国特許第3,803,237号)は、摂取された場合に腸内で胆汁酸を封鎖する塩基性アニオン交換樹脂である。これにより胆汁酸の生成が刺激されるが、この胆汁酸の生成は、体内に貯蔵されているコレステロールを使用して激減させる。これにより、LDLレベルが低減する。ゲムフィブロジル(これは、米国特許第3,674,836号に記載されている)も、上記治療において使用されている。ナイアシン(3-ピリジンカルボン酸)も、1日当たり約1.5〜6gの投与量で、高コレステロール血症に対して経口投与される。高脂血症に対してときどき投与される別の医薬としては、ネオマイシン、酢酸ノルエチンドロン、オキサンドロロン及びデキストロチロキシンなどがある(Remington's Pharmaceutical Sciences, (17th Ed., Mack Pub. Co., 1985), pp. 863-865)。米国特許第4,499,303号では、有用な抗高脂血症剤としての一群のN-ベンゾイルスルファメート類及びベンゾイルスルホンアミド類の使用について記載されている。米国特許第4,395,417号では、有用な薬剤としての環状イミド類、ジオン類、還元されたジオン類及び類似体の使用が提案されている。
【0012】
本発明は、フラボノイドとトコトリエノールの組合せを用いて心血管疾患(例えば、高コレステロール血症及びアテローム性動脈硬化症)を予防及び治療するための機能性食品及び方法に関する。フラボノイドは、遍在的に植物性食品(特に、オレンジ、グレープフルーツ及びタンジェリン)中に存在しているポリフェノール化合物である。トコトリエノールは、ヤシ油中に存在しており、不飽和側鎖を有するビタミンEの一形態である。アテローム性動脈硬化症及び/又は高コレステロール血症の予防及び/又は治療の実施において、フラボノイド及びトコトリエノールは、コレステロール、低密度リポタンパク質(LDL)及びApo Bタンパク質の生成を阻害するために使用される。柑橘類フラボノイド及びトコトリエノールを含んでいる組成物は、総血清コレステロール、LDL及びApo Bの生成を阻止及び/又は阻害するために使用される。
【0013】
フラボノイド
地中海料理の中に存在しているフラボノイドにより、冠状動脈性心疾患による死亡のリスクが軽減され得るということが、疫学的研究で示された(Hertog, M.G. et al., 1993, Lancet: 342, 1007-1011)。大豆タンパク質調製物の微量成分である大豆イソフラボン(例えば、ゲニステイン)は、コレステロールを低下させる効果を有し得る(Kurowska, E.M. et al., 1990, J. Nutr. 120:831-836)。柑橘類、例えば、オレンジ及びグレープフルーツの果汁の中に存在しているフラボノイドには、限定するものではないが、それぞれ、ヘスペレチン及びナリンゲニンなどがある。タンジェリン中に存在しているフラボノイドには、限定するものではないが、タンジェレチン又はノビレチンなどがある。
【0014】
トコトリエノールは、ヤシ油中に存在しており、不飽和側鎖を有するビタミンEの一形態である。トコトリエノールには、限定するものではないが、α-トコトリエノール、γ-トコトリエノール又はδ-トコトリエノールなどがある。
【0015】
当技術分野では、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる心血管疾患を予防及び治療するための機能性食品が、さらに求められている。
【0016】
本出願全体にわたり、さまざまな特許及び刊行物について言及されている。それら刊行物及び特許の開示内容は、参照によりその全体を本明細書に組み入れる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、心血管疾患を治療及び/又は予防するための、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる機能性食品を提供することである。
【0018】
本発明のさらに別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる機能性食品を投与することによる、心血管疾患の治療方法を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを用いて総コレステロールを低下させることによりアテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症を治療するための、機能性食品及び方法を提供することである。
【0020】
本発明の別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを用いてトリアシルグリセロールを低下させることによりアテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症を治療するための、機能性食品及び方法を提供することである。
【0021】
本発明の別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを用いてLDLコレステロールを低下させることによりアテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症を治療するための、機能性食品及び方法を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを用いてApo Bを低下させることによりアテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症を治療するための、機能性食品及び方法を提供することである。
【0023】
本発明の別の目的は、フラボノイドとトコトリエノールを用いてアテローム性動脈硬化症又は高コレステロール血症を治療するための、機能性食品(ここで、該機能性食品は、低レベルのシネフリンを含む)及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の上記目的のうちの幾つかは、本発明により達成することが可能である。本発明は、特定の実施形態では、ポリメトキシル化フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品に関する。
【0025】
特定の実施形態では、本発明は、フラボノイドとトコトリエノールを約75:25〜約95の比率で含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品に関する。
【0026】
特定の実施形態では、本発明は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品に関し、ここで、該機能性食品は、投与後に、総コレステロールを少なくとも10%低下させる。
【0027】
特定の実施形態では、本発明は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる機能性食品に関し、ここで、該機能性食品は、投与後に、トリアシルグリセロール(triaglycerol)を少なくとも15%低下させる。
【0028】
特定の実施形態では、本発明は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる機能性食品に関し、ここで、該機能性食品は、投与後に、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる。
【0029】
特定の実施形態では、本発明は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品に関し、ここで、該機能性食品は、投与後に、Apo Bを少なくとも10%低下させる。
【0030】
特定の実施形態では、本発明は、本明細書に開示されている機能性食品を投与することにより心血管疾患を治療する方法に関する。
【0031】
用語「エッセンスオイル」は、果汁を蒸発させた後で残留している油溶性成分(例えば、フラクション)を示している。
【0032】
用語「果皮油」は、柑橘類の果実の果皮から単離された油を示している。
【0033】
用語「果皮」は、柑橘類の果実の果皮のことであり、ここで、該果実は、本発明の目的のためには、例えば、乾燥させたものであっても、切り刻まれたものであっても、又は、ペレット化されたものであってもよい。
【0034】
用語「柑橘類の果実」は、ミカン属(genus Citrus)の果実を示し、ここで、ミカン属の果実としては、例えば、オレンジ、レモン、ライム、タンジェリン、グレープフルーツ(例えば、ピンクグレープフルーツ、レッドピール(red peel)グレープフルーツ)及び、特に、シトラス・アウランチウム(citrus arurentium)などを挙げることができる。
【0035】
用語「特性除去された果実(decharacterized fruit)」は、果汁を抽出した後の果実を示している。その特性除去された果実は、例えば、ドロドロの状態(マッシュ)又はプレスケーキの形態であり得る。用語「トーマプレスケーキ(Tomah presscake)」は、米国特許第5,320,861号及び米国特許第5,320,861号に記載されている特に好ましいプレスケーキを示し、慣習的な方法で作られたプレスケーキ内に存在しているよりも高レベルの望ましい植物化学物質(phytochemical)を含んでいる。特に、「トーマプレスケーキ」の形態にある特性除去されたクランベリー果実は、慣習的な方法で作られたプレスケーキ中に見られるよりも高レベルのアントシアニン類、フェノール酸類及びプロアントシアニジン類を含んでいる。例えば、アントシアニン含有量は、典型的には、天然クランベリー果実中に存在しているアントシアニンの30%以上であり、フェノール酸含有量は、典型的には、天然クランベリー果実中に存在しているフェノール酸の8%以上であり、プロアントシアニジン含有量は、典型的には、天然クランベリー果実中に存在しているプロアントシアニジンの60%以上である。
【0036】
用語「単離された(isolated)」は、その天然状態からの組成物又は化合物の除去又は変化を示している。
【0037】
用語「フラボノイド」は、限定するものではないが、ポリメトキシル化フラボノイドを包含する。用語「フラボノイド」は、本発明の誘導体中に見られる芳香族、酸素含有、ヘテロ環式顔料の群のいずれかのメンバーを示し、例えば、以下の化学的亜群のメンバーを包含する:(1)カテキン類、(2)ロイコアントシアニジン類及びフラバノン類、(3)フラバニン類(flavanins)、フラボン類及びアントシアニン類、並びに、(4)フラボノール類。好ましい実施形態では、フラボノイドとしては、例えば、プロアントシアニジン、フラバン-3-オール、アントシアニン又はフラバノールなどがある。そのようなフラボノイドとしては、例えば、ナリンゲニン、ヘスペレチン、ノビレチン及び/又はタンジェレチンなどを挙げることができる。
【0038】
用語「トコトリエノール」は、本発明の果実誘導体中に測定可能なレベルで存在している、いずれかのトコフェロール(T)化合物又はトコトリエノール(T3)化合物、例えば、α-トコフェロール、γ-トコフェロール、δ-トコフェロール、α-トコトリエノール、γ-トコトリエノール、δ-トコトリエノール又はそれらの組合せを示している。
【0039】
用語「機能性食品」は、本発明の目的のためには、本明細書で開示されているようなフラボノイド及びトコトリエノールを強化又は増強したいずれかの食用又は飲用の食品又は食事成分(例えば、ジュース、パン製品、アップルソースなど)である。そのような機能性食品は、例えば、固体、液体、半固体又はそれらを組み合わせたものであることができる。用語「機能性食品」には、さらにまた、食用及び飲用の栄養補助食品も包含される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
特定の実施形態では、本発明は、ポリメトキシル化フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる機能性食品に関する。
【0041】
特定の実施形態では、該機能性食品は、食用又は飲用の組成物の形態、例えば、食料品の形態、例えば、咀嚼可能な若しくは食用の棒状物、菓子製品(例えば、チョコレートバー)、クッキー、ジュース飲料、焼成品(baked goods)若しくは疑似(simulated)焼成品(例えば、ブラウニー)、ビスケット、ドロップ(lozenge)又はチューインガムの形態である。咀嚼可能な又は食用の好ましい棒状物には、チョコレートバー及びブラウニーなどがある。そのような食品は、上記で記載したようなフラボノイドとトコトリエノールの利益を提供し且つ空腹又は疲労を軽減するという利益も提供するので、有益である。そのような機能性食品は、スポーツ又は他の形態の運動に関わっている人々にとって特に有用であり得る。
【0042】
該機能性食品は、さらにまた、例えば、バター、マーガリン、パン、ケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、ヨーグルト及び別の発酵乳製品の形態であることもできる。
【0043】
該機能性食品は、さらにまた、肉、サラダ又は別の食品に振りかけるパウダーの形態であることもできる。それらは、キャンディーバー、シリアル、ヘルスバー及び別の食料品などの固体食品の中に組み入れてもよい。
【0044】
該機能性食品の別の形態は、穀類のフレーク又はミューズリーなどの朝食用シリアルであり得る。
【0045】
特定の実施形態では、本発明は、ポリメトキシル化フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含んでいる医薬成分を含んでいる機能性食品に関し、ここで、該医薬成分は、柑橘類の果実から単離されたエッセンスオイル、柑橘類の果実から単離された果皮油、柑橘類の果実から単離された果皮、特性除去された柑橘類の果実及びそれらの組合せからなる群から選択される。
【0046】
特定の実施形態では、該活性剤組合せは、フラボノイドとトコトリエノールを、以下の比率で含んでいる:約75:25〜約95:5の比率;約90:10の比率;約80:20の比率;又は、約95:5の比率。
【0047】
特定の実施形態では、該機能性食品の医薬成分は、約50%〜約90%のフラボノイド及びトコトリエノール;約60%〜約80%の該活性剤組合せ;又は、約70%の該活性剤組合せを含んでいる。
【0048】
本発明のフラボノイドは、ポリメトキシル化フラボノイドであり得る。特定の実施形態では、該フラボノイドは、ナリンゲニン、ヘスペレチン、ノビレチン、タンジェレチン及びそれらの組合せからなる群から選択されるメンバーを含んでいる。
【0049】
本発明のトコトリエノールは、例えば、α-トコトリエノール、γ-トコトリエノール、δ-トコトリエノール及びそれらの組合せからなる群から選択することができる。
【0050】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品の活性剤組合せは、柑橘類の果実から単離されたエッセンスオイル、柑橘類の果実から単離された果皮油、柑橘類の果実から単離された果皮、特性除去された柑橘類の果実及びそれらの組合せからなる群から選択されたメンバーに由来する。
【0051】
特定の実施形態では、該機能性食品は、心血管疾患(例えば、高コレステロール血症又はアテローム性動脈硬化症)のリスクを有しているか又は心血管疾患(例えば、高コレステロール血症又はアテローム性動脈硬化症)に罹患しているヒト被検者を治療するのに有効な量のフラボノイドとトコトリエノールを含んでいる。
【0052】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、一食当たり、約60mgのトコトリエノール及び約560mgのフラボノイド含有しているか;一食当たり、約10mg〜約80mgのトコトリエノール及び約150mg〜約750mgのフラボノイドを含有しているか;又は、一食当たり、約30mgのトコトリエノール及び約270mgのフラボノイドを含有している。
【0053】
本発明の方法では、該活性剤の1日用量は、例えば、約60mgのトコトリエノール及び約560mgのフラボノイド;約10mg〜約80mgのトコトリエノール及び約150mg〜約750mgのフラボノイド;又は、約30mgのトコトリエノール及び約270mgのフラボノイドであり得る。
【0054】
本発明の方法では、該フラボノイド及び該トコトリエノールは、同じ機能性食品に入れて投与することが可能であるか、又は、別々の機能性食品に入れて投与することが可能である。
【0055】
特定の実施形態では、該機能性食品は、約1%未満のシネフリン;約0.5%未満のシネフリン;又は、0.1%未満のシネフリンを含有する。
【0056】
特定の実施形態では、該機能性食品の医薬成分は、約1%未満のシネフリン;約0.5%未満のシネフリン;又は、0.1%未満のシネフリンを含有する。
【0057】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、総コレステロールを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0058】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、単回投与(single dose administration)後若しくは反復投与(multiple dose administration)後(例えば、4週間後)、又は、定常状態投与(steady state administration)後に、1人の患者(single patient)において、又は、患者集団(patient population)において、総コレステロールを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0059】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、トリアシルグリセロールを、少なくとも15%、25%又は35%低下させる。
【0060】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、単回投与後若しくは反復投与後(例えば、4週間後)、又は、定常状態投与後に、1人の患者において、又は、患者集団において、トリアシルグリセロールを、少なくとも15%、25%又は35%低下させる。
【0061】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、LDLコレステロールを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0062】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、単回投与後若しくは反復投与後(例えば、4週間後)、又は、定常状態投与後に、1人の患者において、又は、患者集団において、LDLコレステロールを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0063】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、Apo Bを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0064】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、単回投与後若しくは反復投与後(例えば、4週間後)、又は、定常状態投与後に、1人の患者において、又は、患者集団において、総コレステロールを、少なくとも10%、20%又は30%低下させる。
【0065】
特定の実施形態では、本発明の機能性食品は、フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる活性剤組合せを含み、さらに、大豆タンパク質、大豆イソフラボン、ブドウ種子抽出物、マツ樹皮抽出物、ググリピッド(gugulipid)、ポリコシノール(policosinol)、パンテシン(pantesine)、ナイアシン、α-リポ酸、ティーフラビン(tea flavin)、補酵素Q10、ルテイン、スタチン及びそれらの組合せからなる群から選択される追加の活性剤を含んでいる。
【0066】
特定の実施形態では、該スタチン系薬物は、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、セリバスタチン及びそれらの組合せからなる群から選択される。
【実施例】
【0067】
実施例1
ヒト被検者においてコレステロールを低下させることに対するフラボンとトコトリエノールの組合せの効果について試験した。
【0068】
試験設計:
高コレステロール血症の10人の被検者(血清総コレステロール>5.9mmol/L、LDLコレステロール 4.0mmol/L、及び、血清トリアシルグリセロール<3.5mmol/L(それぞれ、>230mg/dL、>155mg/dL、及び、<307mg/dL))に、270mgのポリメトキシフラボンと30mgのトコトリエノールからなるサプリメントを4週間毎日与えた。この試験に参加させるためには、当該被検者は、甲状腺疾患、腎障害及び糖尿病に罹患していないことが必須であった。さらにまた、コレステロール低下薬を服用している被検者は、この試験を開始する前の4週間はその治療を中断することが求められた。
【0069】
この処理により心疾患の高いリスクに関連するパラメータが改善されたかどうかについて決定するために、試験の開始時と4週間の最後に、血漿総コレステロール及び血漿リポタンパク質コレステロール、血漿アポリポタンパク質 B(LDLと関連している)及び血漿アポリポタンパク質 A1(HDLと関連している)並びに総トリアシルグリセロールについて分析するための空腹時の血液サンプルを抜き取った。このプロトコルは、ウェスタンオンタリオ大学の研究倫理審査委員会(Human Ethics Committee)により承認され、各被験者からインフォームドコンセントを得た。
【0070】
コレステロール及びトリアシルグリセロールは、CHOL試薬又はトリアシルグリセロールGPO試薬を使用することによる酵素的タイムドエンドポイント法(enzymatic timed-endpoint method)で測定した。Apo B及びApo A1の血漿濃度は、BNII Systemを用いて、イムノエフェロメトリック的に(immunoephelometrically)分析した。
【0071】
被検者には、試験期間を通して、自分のカロリー摂取量を維持するように指示が成された。これは、処理前と処理後にボディマス指数(BMI)を測定することにより評価した。
【0072】
4週間後における基準からの変化は、分散の反復測定分析(ANOVA)を使用し、次いで、ダネットt検定を使用して解析した。
【0073】
結果
90%フラボノイドと10%トコトリエノールの組合せで処理したことにより、多くの有益な効果が見られた。この組合せでの処理により、総コレステロール、LDLコレステロール及び血清トリアシルグリセロールが有意に低減した。表1を参照されたい。この結果は、フラボノイドとトコトリエノールの組合せがヒトのコレステロールを低下させるということを示唆している。
【表1】

【0074】
実施例2
臨床試験2:ヒト被検者における、ポリメトキシル化フラボンとトコトリエノールの組合せのコレステロール低下特性
この研究の目的は、ヒト被検者において、フラボンとトコトリエノールの組合せが心臓を保護する可能性について評価することであった。
【0075】
試験設計:
高コレステロール血症の10人の被検者に、270mgのポリメトキシフラボンと30mgのトコトリエノールからなるサプリメントを4週間毎日与えた。この試験に参加させるためには、当該被検者は、甲状腺疾患、腎障害及び糖尿病に罹患していないことが必須であった。さらにまた、コレステロール低下薬を服用している被検者は、この試験を開始する前の4週間はその治療を中断することが求められた。
【0076】
試験の開始前(基準)及び4週間の期間の最後に、前腕の静脈から血液サンプルを採取した。標準的な方法を用いて、血漿脂質のプロフィール及び他の代謝パラメータを解析した。血圧は、座位で、慣習的な水銀血圧計を使用し、2回の測定値の平均を計算して記録した。
【0077】
結果
90%フラボノイドと10%トコトリエノールの組合せで処理したことにより、多くの有益な効果が見られた。この組合せでの処理により、総コレステロール(19.7%)、LDLコレステロール(22.01%)、血清トリアシルグリセロール(28.4%)及びApo B(20.9%)が低減し、また、収縮期血圧が降下した。表2を参照されたい。この結果は、フラボノイドとトコトリエノールの組合せが中程度の高コレステロール血症を患っている被検体の心臓を保護する可能性を有しているということを示唆している。
【表2】

【0078】
実施例3
柑橘類の果実から単離されたエッセンスオイル、柑橘類の果実から単離された果皮油、柑橘類の果実から単離された果皮、特性除去された柑橘類の果実及びそれらの組合せからなる群から選択される、ポリメトキシル化フラボノイドとトコトリエノールを含んでいる成分は、以下の食品の1種類以上に組み入れることにより、機能性食品を調製することができる。
【0079】
(a) ブラウニー
(b) ミルクセーキ
(c) フルーツジュース
(d) アップルソース
(e) エナジーバー
(f) スポーツドリンク
(g) チョコレートバー
(h) 朝食用シリアル
(i) ヨーグルト
(j) マーガリン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用の固体又は液体、並びにポリメトキシル化フラボノイドとトコトリエノールとを含有する活性剤組合せを含む、機能性食品。
【請求項2】
前記活性剤組合せが、フラボノイドとトコトリエノールを約75:25〜約95:5の比率で含有する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項3】
前記活性剤組合せが、フラボノイドとトコトリエノールを約90:10の比率で含有する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項4】
前記活性剤組合せが、フラボノイドとトコトリエノールを約80:20の比率で含有する、請求項1に記載の医薬成分。
【請求項5】
前記フラボノイドが、ナリンゲニン、ヘスペレチン、ノビレチン及びタンジェレチンからなるメンバーを含む、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項6】
前記トコトリエノールが、α-トコトリエノール、γ-トコトリエノール及びδ-トコトリエノールからなる群から選択される、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項7】
前記活性剤組合せが、柑橘類の果実から単離されたエッセンスオイル、柑橘類の果実から単離された果皮油、柑橘類の果実から単離された果皮、特性除去された柑橘類の果実及びそれらの組合せからなる群から選択されたメンバーに由来する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項8】
前記組合せが、心血管疾患のリスクを有しているか又は心血管疾患に罹患しているヒト被検者を治療するのに有効な量で存在する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項9】
前記心血管疾患が、高コレステロール血症又はアテローム性動脈硬化症である、請求項10に記載の機能性食品。
【請求項10】
咀嚼可能な若しくは食用の棒状物、菓子製品、クッキー、ジュース飲料、ピューレ、焼成品若しくは疑似焼成品、ビスケット、ドロップ又はチューインガムの形態にある、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項11】
ブラウニー又はチョコレートバーの形態にある、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項12】
バター、マーガリン、パン、ケーキ、ミルクセーキ、アイスクリーム、ヨーグルト又は別の発酵乳製品の形態にある、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項13】
パウダー又はシリアルの形態にある、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項14】
一食当たり、約10mg〜約80mgのトコトリエノールと約150mg〜約750mgのフラボノイドを含有する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項15】
一食当たり、約30mgのトコトリエノールと約270mgのフラボノイドを含有する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項16】
一食当たり、約60mgのトコトリエノールと約560mgのフラボノイドを含有する、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項17】
総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項18】
1人の患者において、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項17に記載の機能性食品。
【請求項19】
患者集団において、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項17に記載の機能性食品。
【請求項20】
単回投与後に、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項21】
反復投与後に、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項22】
定常状態投与後に、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項17〜19のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項23】
4週間の投与後に、総コレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項21に記載の機能性食品。
【請求項24】
総コレステロールを少なくとも20%低下させる、請求項17〜23のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項25】
総コレステロールを少なくとも30%低下させる、請求項17〜23のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項26】
トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項27】
1人の患者において、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項26に記載の機能性食品。
【請求項28】
患者集団において、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項26に記載の機能性食品。
【請求項29】
単回投与後に、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項26〜28のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項30】
反復投与後に、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項26〜28のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項31】
定常状態投与後に、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項26〜28のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項32】
4週間の投与後に、トリアシルグリセロールを少なくとも15%低下させる、請求項30に記載の機能性食品。
【請求項33】
トリアシルグリセロールを少なくとも25%低下させる、請求項26〜32のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項34】
トリアシルグリセロールを少なくとも35%低下させる、請求項26〜32のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項35】
LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項36】
1人の患者において、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項35に記載の機能性食品。
【請求項37】
患者集団において、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項35に記載の機能性食品。
【請求項38】
単回投与後に、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項35〜37のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項39】
反復投与後に、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項35〜37のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項40】
定常状態投与後に、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項35〜37のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項41】
4週間の投与後に、LDLコレステロールを少なくとも10%低下させる、請求項39に記載の機能性食品。
【請求項42】
LDLコレステロールを少なくとも20%低下させる、請求項35〜41のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項43】
LDLコレステロールを少なくとも30%低下させる、請求項35〜41のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項44】
Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項45】
1人の患者において、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44に記載の機能性食品。
【請求項46】
患者集団において、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44に記載の機能性食品。
【請求項47】
単回投与後に、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44〜46のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項48】
反復投与後に、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44〜46のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項49】
前記機能性食品が、定常状態投与後に、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44〜46のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項50】
4週間の投与後に、Apo Bを少なくとも10%低下させる、請求項44に記載の機能性食品。
【請求項51】
Apo Bを少なくとも20%低下させる、請求項44〜50のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項52】
Apo Bを少なくとも30%低下させる、請求項44〜50のいずれか1項に記載の機能性食品。
【請求項53】
大豆タンパク質、大豆イソフラボン、ブドウ種子抽出物、マツ樹皮抽出物、ググリピッド、ポリコシノール、パンテシン、ナイアシン,α-リポ酸、ティーフラビン、補酵素Q10、ルテイン、スタチン及びそれらの組合せからなる群から選択される追加の活性剤をさらに含む、請求項1に記載の機能性食品。
【請求項54】
心血管疾患のリスクを有しているか又は心血管疾患に罹患しているヒト被検者を治療する方法であって、有効量の請求項1〜53のいずれか1項に記載の機能性食品を投与することを含む、前記方法。
【請求項55】
前記心血管疾患が、高コレステロール血症又はアテローム性動脈硬化症である、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
患者の総コレステロールを低下させる方法であって、その必要がある患者に、請求項17〜25のいずれか1項に記載の機能性食品を投与することを含む、前記方法。
【請求項57】
患者のトリアシルグリセロールを低下させる方法であって、その必要がある患者に、請求項26〜34のいずれか1項に記載の機能性食品を投与することを含む、前記方法。
【請求項58】
患者のLDLコレステロールを低下させる方法であって、その必要がある患者に、請求項35〜43のいずれか1項に記載の機能性食品を投与することを含む、前記方法。
【請求項59】
患者のApo Bを低下させる方法であって、その必要がある患者に、請求項44〜52のいずれか1項に記載の機能性食品を投与することを含む、前記方法。
【請求項60】
前記組合せを、約10mg/日〜約80mg/日のトコトリエノールと約150mg/日〜約750mg/日のフラボノイドの1日用量で投与する、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項61】
前記組合せを、約30mg/日のトコトリエノールと約270mg/日のフラボノイドの1日用量で投与する、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項62】
前記組合せを、約60mg/日のトコトリエノールと約560mg/日のフラボノイドの1日用量で投与する、請求項54〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項63】
前記投与が単回投与である、請求項56〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項64】
前記投与が反復投与である、請求項56〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項65】
前記投与が定常状態をもたらす、請求項56〜59のいずれか1項に記載の方法。
【請求項66】
前記投与が少なくとも4週間である、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記柑橘類の果実がシトラス・アウランチウム(citrus aurentium)である、請求項7に記載の機能性食品。
【請求項68】
約1%未満のシネフリン;約0.5%未満のシネフリン;又は、0.1%未満のシネフリンを含む、請求項1〜67のいずれか1項に記載の機能性食品。

【公表番号】特表2008−513349(P2008−513349A)
【公表日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−514162(P2007−514162)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【国際出願番号】PCT/IB2005/001424
【国際公開番号】WO2005/115377
【国際公開日】平成17年12月8日(2005.12.8)
【出願人】(503400259)ケージーケー シナジャイズ インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】