フレキシブルプリント配線基板
【課題】フレキシブルプリント配線基板の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部のコネクタへの挿抜の繰り返しによるメッキリードの剥がれを防止する仕組みを提供する。
【解決手段】フレキシブルプリント配線基板10は、コネクタ20のコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部16が設けられ、コネクタ接続部16にはコネクタ接続部16の幅方向に複数の導体パターン11が間隔をあけて配置される。そして、複数の導体パターン11のうち、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する導体パターン11には、フレキシブルプリント配線基板10の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリード12aが形成され、他の導体パターン11には、コネクタ接続部16のコネクタ20への挿入方向の先端部からフレキシブルプリント配線基板10の先端面まで延設される第2のメッキリード12が形成される。
【解決手段】フレキシブルプリント配線基板10は、コネクタ20のコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部16が設けられ、コネクタ接続部16にはコネクタ接続部16の幅方向に複数の導体パターン11が間隔をあけて配置される。そして、複数の導体パターン11のうち、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する導体パターン11には、フレキシブルプリント配線基板10の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリード12aが形成され、他の導体パターン11には、コネクタ接続部16のコネクタ20への挿入方向の先端部からフレキシブルプリント配線基板10の先端面まで延設される第2のメッキリード12が形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ接続部を有するフレキシブルプリント配線基板に関する。
【背景技術】
【0002】
図11に、従来のフレキシブルプリント配線基板の一例を示す。このフレキシブルプリント配線基板1は、先端にコネクタ接続部2を備える。コネクタ接続部2には、複数の導体パターン3が露出しており、この露出部分の硬度を確保し、かつ酸化を防止するため、複数層の電解メッキ処理が施される。このため、導体パターン3の先端部からフレキシブルプリント配線基板1の挿入方向の先端面までメッキリード4を延設することで、導体パターン3とメッキ用電極との電気的な接続を可能にしている。
【0003】
ところで、比較的幅狭のコネクタ5に対しては、コネクタ接続部2を正規の挿入方向に対して斜め(平面視で斜め)にした状態で挿入することが多い。この場合、コネクタ接続部2の幅方向の最も外側に位置するメッキリード4がコネクタ5内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動する。
【0004】
ここで、メッキリード4は、延設方向に対して交差する方向の剥離強度が小さく、このため、コネクタ接続部2のコネクタ5への挿抜を繰り返すと、メッキリード4が剥がれ、電気的な接続不良やリーク、ショート等を引き起こす可能性がある。
【0005】
そこで、フレキシブルプリント配線基板のメッキリードの先端面に凹部を設けることで、メッキリードをコネクタ端子等に接触させないようにした技術が提案されている(特許文献1)。また、多層プリント配線基板において、メッキリードを内層に配置してその上下の基材層で挟むことで、メッキリードをコネクタ端子等に接触させないようにした技術が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−165048号公報
【特許文献2】特開平6−196869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1のように、フレキシブルプリント配線基板のメッキリードの先端面に凹部を設けると、その分フレキシブルプリント配線基板の全長が増加してしまうことになる。
【0008】
また、上記特許文献2では、片面フレキシブルプリント基板や両面フレキシブルプリント基板には、適用することができない。
【0009】
そこで、本発明は、フレキシブルプリント配線基板の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部のコネクタへの挿抜の繰り返しによるメッキリードの剥がれを防止する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、コネクタのコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部が設けられ、前記コネクタ接続部には前記コネクタ接続部の幅方向に複数の導体パターンが間隔をあけて配置されるフレキシブルプリント配線基板であって、前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンには、前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリードを形成し、他の導体パターンには、前記コネクタ接続部の前記コネクタへの挿入方向の先端部から前記フレキシブルプリント配線基板の先端面まで延設される第2のメッキリードを形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フレキシブルプリント配線基板の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部のコネクタへの挿抜の繰り返しによるメッキリードの剥がれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をデジタルカメラのメイン基板ユニットのコネクタに接続する前の状態を示す斜視図である。
【図2】フレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す要部平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】フレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部がコネクタに接続された状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図7】図6に示すフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続した状態を示す平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続した状態を示す平面図である。
【図10】本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板の折り曲げ部分を示す斜視図である。
【図11】従来のフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10のコネクタ接続部16をデジタルカメラのメイン基板ユニット40のコネクタ20に接続する前の状態を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、メイン基板ユニット40は、ハード基板43に、CPU41や画像処理IC42等が実装されている。また、ハード基板43には、マイク用のコネクタ20、撮像素子接続用のコネクタ44、及び鏡筒接続用のコネクタ45が設けられている。
【0016】
フレキシブルプリント配線基板10は、一方の端部にコネクタ20に電気的に接続されるコネクタ接続部16を有し、他方の端部にマイク47が接続されている。コネクタ接続部16は、補強板17で補強されている。
【0017】
また、フレキシブルプリント配線基板10は、コネクタ接続部16の近傍位置に二カ所の折り曲げ部46a,46bを有する。このような折り曲げ部46a,46bを必要とするのは、比較的狭い空間でコネクタ接続部16をコネクタ20に接続しなければならないからである。また、比較的幅狭のコネクタ20に対しては、コネクタ接続部16を平面視で斜めにした状態で挿入することが多く、また、挿入後にコネクタ接続部16を左右に回転させて向きを整えるといった作業になりやすい。
【0018】
図2はフレキシブルプリント配線基板10のコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す要部平面図、図3は図2のA−A線断面図である。
【0019】
図2及び図3に示すように、フレキシブルプリント配線基板10は、ベースフィルム13の表面に、一方の端部から他方の端部まで延びる例えば銅箔等からなる複数(図では12本)の導体パターン11が幅方向に略等間隔で接着剤等により固定されている。
【0020】
ベースフィルム13上の複数の導体パターン11のコネクタ接続部16を除く部分は、カバーレイ層14が積層されて保護されており、従って、コネクタ接続部16には、ベースフィルム13上に複数の導体パターン11の一部が露出することになる。
【0021】
カバーレイ層14のコネクタ接続部16の近傍の幅方向両側部には、幅方向外方に突出する挿抜用のフランジ部15が設けられている。フランジ部15についても、ベースフィルム13にカバーレイ層14が積層された構造となっている。また、ベースフィルム13のコネクタ接続部16及びフランジ部15の裏面には、補強板17が固定されている。なお、ベースフィルム13及びカバーレイ層14には、ポリイミド樹脂等の電気絶縁性樹脂が用いられる。
【0022】
また、コネクタ接続部16のベースフィルム13に露出する複数の導体パターン11のうち、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11には、メッキリード12aが形成される。また、他の導体パターン11には、メッキリード12が形成される。ここで、メッキリード12aは、本発明の第1のメッキリードの一例に相当し、メッキリード12は、本発明の第2のメッキリードの一例に相当する。
【0023】
メッキリード12aは、導体パターン11のコネクタ20への挿入方向の中央部からベースフィルム13の幅方向外方に延設されてベースフィルム13の幅方向の側面まで達している。すなわち、メッキリード12aは、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する導体パターンからフレキシブルプリント配線基板10の幅方向の側面まで延設される。
【0024】
また、メッキリード12は、導体パターン11のコネクタ20への挿入方向の先端部からベースフィルム13の先端面まで延設されている。すなわち、メッキリード12は、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置しない導体パターンにおけるコネクタ接続部16の前記コネクタへの挿入方向の先端部からフレキシブルプリント配線基板10の先端面まで延設される。
【0025】
これにより、後述するワークシートのメッキ用電極と複数の導体パターン11との電気的な接続を可能にして、複数の導体パターン11の露出部分に対して、硬度を確保し、かつ酸化を防止するための複数層の電解メッキ処理を施すことが可能となる。
【0026】
電解メッキ処理は、複数のフレキシブルプリント配線基板10のパターンが配置されたワークシートの状態で行われ、メッキリード12,12aは、ワークシートのメッキ用電極と電気的に接続されている。そして、メッキ処理後、ワークシートから個々のフレキシブルプリント配線基板10の外形を型で打ち抜く。このとき、メッキリード12,12aに発生するひずみにより導体パターン11が変形して寸法が変化するのを防止するため、メッキリード12,12aの幅は、導体パターン11の幅より狭く設定される。
【0027】
以上説明したように、本実施形態では、コネクタ接続部16に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11の挿入方向の中央部からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12aを延設している。このため、コネクタ20に対してコネクタ接続部16を斜めに挿入しても、メッキリード12aがコネクタ20内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動するのを回避することができる。
【0028】
また、メッキリード12aの隣のメッキリード12がコネクタ20内のコネクタ端子に接触する段階では、コネクタ接続部16の挿入方向は、正規の挿入方向に修正される。このため、メッキリード12についても、コネクタ20内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動するのを回避することができる。
【0029】
これにより、フレキシブルプリント配線基板10の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部16のコネクタ20への挿抜の繰り返しによるメッキリード12,12aの剥がれを防止することができる。この結果、メッキリード12,12aの剥がれにより電気的な接続不良やリーク、ショート等を引き起こすのを回避することができる。
【0030】
また、本実施形態では、コネクタ接続部16がコネクタ20に接続された状態においては、図4に示すように、メッキリード12aもコネクタ20の内部に配置されてコネクタ20の壁部で覆われる。このため、メッキリード12aと他の導電体との接触による電気的なショートやリークを防止することができる。
【0031】
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Aのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。
【0033】
図5において、抜きずれマーク30は、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10の外形を打ち抜く際、その位置ずれの識別が容易になるよう設けられるマークである。本実施形態では、抜きずれマーク30は、コネクタ接続部16のベースフィルム13上に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11の幅方向の外側部にそれぞれ配置される。また、抜きずれマーク30とベースフィルム13の幅方向の側面との間隔は、加工限界近くに設定されている。
【0034】
そして、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10が想定した誤差よりも大きくずれた位置で打ち抜かれた場合は、抜きずれマーク30が切断されるため、打ち抜き後のフレキシブルプリント配線基板10は不良品となる。
【0035】
本実施形態では、この抜きずれマーク30を利用して、抜きずれマーク30からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12bを延設している。
【0036】
これにより、メッキリード12bの長さが短くなり、メッキリード12bの根元部分の幅が広くなることで、ベースフィルム13に対するメッキリード12bの剥離強度を増すことができる。また、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10の外形を型で打ち抜く際にメッキリード12aに発生するひずみが導体パターン11に与える影響をさらに小さくすることができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0037】
(第3の実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】
図6は、本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Bのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。図7は、図6に示すフレキシブルプリント配線基板10Bのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態を示す平面図である。
【0039】
本実施形態では、コネクタ接続部16に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15寄りの位置からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12cが延設されている。
【0040】
また、メッキリード12cは、コネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態では、図7に示すように、コネクタ20のコネクタ接続部16が挿入される側の端面と略一致する位置に配置される。
【0041】
これにより、コネクタ接続部16がコネクタ20に対して正常に接続されていない場合は、メッキリード12cがコネクタ20の端面からはみ出すため、コネクタ接続部16がコネクタ20に正常に接続されているか否かを確認することができる。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0042】
(第4の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
図8は、本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Cのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。
【0044】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15の位置からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12dが延設されてフランジ部15の先端面まで達している。
【0045】
また、上述したように、フランジ部15部は、カバーレイ層14が被覆されており、さらに補強板17がカバーレイ層14の反対面に配置されているため、フレキシブルプリント配線基板10が変形せず、メッキリード12dの位置が固定される。これにより、メッキリード12dがコネクタ20に覆われていなくても、他の導電体と干渉してショートする等の問題を回避することができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0046】
(第5の実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
図9は、本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Dのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態を示す平面図である。
【0048】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15の位置からメッキリード12eがコネクタ接続部16とフランジ部15との境部の側面まで斜めに延設されている。
【0049】
本実施形態では、フランジ部15とコネクタ20との間には、他の導電体の配置スペースがないため、周囲の導電体を気にする必要がなく、ショート等の問題をなくすことができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0050】
(第6の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】
図10は、本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Eの折り曲げ部分を示す斜視図である。
【0052】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11からメッキリード12fがベースフィルム13の幅方向外方に延設されてベースフィルム13の幅方向の側面まで達している。そして、メッキリード12fは、フレキシブルプリント配線基板10Eの折り曲げ位置に配置されている。
【0053】
これにより、メッキリード12fは、フレキシブルプリント配線基板10Eを折り曲げる際の折り曲げ指標を兼ね、さらに視認性に優れるため、作業性が向上する。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0054】
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 フレキシブルプリント配線基板
11 導体パターン
12 メッキリード
12a メッキリード
13 ベースフィルム
14 カバーレイ層
17 補強板
20 コネクタ
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ接続部を有するフレキシブルプリント配線基板に関する。
【背景技術】
【0002】
図11に、従来のフレキシブルプリント配線基板の一例を示す。このフレキシブルプリント配線基板1は、先端にコネクタ接続部2を備える。コネクタ接続部2には、複数の導体パターン3が露出しており、この露出部分の硬度を確保し、かつ酸化を防止するため、複数層の電解メッキ処理が施される。このため、導体パターン3の先端部からフレキシブルプリント配線基板1の挿入方向の先端面までメッキリード4を延設することで、導体パターン3とメッキ用電極との電気的な接続を可能にしている。
【0003】
ところで、比較的幅狭のコネクタ5に対しては、コネクタ接続部2を正規の挿入方向に対して斜め(平面視で斜め)にした状態で挿入することが多い。この場合、コネクタ接続部2の幅方向の最も外側に位置するメッキリード4がコネクタ5内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動する。
【0004】
ここで、メッキリード4は、延設方向に対して交差する方向の剥離強度が小さく、このため、コネクタ接続部2のコネクタ5への挿抜を繰り返すと、メッキリード4が剥がれ、電気的な接続不良やリーク、ショート等を引き起こす可能性がある。
【0005】
そこで、フレキシブルプリント配線基板のメッキリードの先端面に凹部を設けることで、メッキリードをコネクタ端子等に接触させないようにした技術が提案されている(特許文献1)。また、多層プリント配線基板において、メッキリードを内層に配置してその上下の基材層で挟むことで、メッキリードをコネクタ端子等に接触させないようにした技術が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−165048号公報
【特許文献2】特開平6−196869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1のように、フレキシブルプリント配線基板のメッキリードの先端面に凹部を設けると、その分フレキシブルプリント配線基板の全長が増加してしまうことになる。
【0008】
また、上記特許文献2では、片面フレキシブルプリント基板や両面フレキシブルプリント基板には、適用することができない。
【0009】
そこで、本発明は、フレキシブルプリント配線基板の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部のコネクタへの挿抜の繰り返しによるメッキリードの剥がれを防止する仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、コネクタのコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部が設けられ、前記コネクタ接続部には前記コネクタ接続部の幅方向に複数の導体パターンが間隔をあけて配置されるフレキシブルプリント配線基板であって、前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンには、前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリードを形成し、他の導体パターンには、前記コネクタ接続部の前記コネクタへの挿入方向の先端部から前記フレキシブルプリント配線基板の先端面まで延設される第2のメッキリードを形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、フレキシブルプリント配線基板の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部のコネクタへの挿抜の繰り返しによるメッキリードの剥がれを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をデジタルカメラのメイン基板ユニットのコネクタに接続する前の状態を示す斜視図である。
【図2】フレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す要部平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】フレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部がコネクタに接続された状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図7】図6に示すフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続した状態を示す平面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す平面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続した状態を示す平面図である。
【図10】本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板の折り曲げ部分を示す斜視図である。
【図11】従来のフレキシブルプリント配線基板のコネクタ接続部をコネクタに接続する前の状態を示す要部平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0014】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10のコネクタ接続部16をデジタルカメラのメイン基板ユニット40のコネクタ20に接続する前の状態を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、メイン基板ユニット40は、ハード基板43に、CPU41や画像処理IC42等が実装されている。また、ハード基板43には、マイク用のコネクタ20、撮像素子接続用のコネクタ44、及び鏡筒接続用のコネクタ45が設けられている。
【0016】
フレキシブルプリント配線基板10は、一方の端部にコネクタ20に電気的に接続されるコネクタ接続部16を有し、他方の端部にマイク47が接続されている。コネクタ接続部16は、補強板17で補強されている。
【0017】
また、フレキシブルプリント配線基板10は、コネクタ接続部16の近傍位置に二カ所の折り曲げ部46a,46bを有する。このような折り曲げ部46a,46bを必要とするのは、比較的狭い空間でコネクタ接続部16をコネクタ20に接続しなければならないからである。また、比較的幅狭のコネクタ20に対しては、コネクタ接続部16を平面視で斜めにした状態で挿入することが多く、また、挿入後にコネクタ接続部16を左右に回転させて向きを整えるといった作業になりやすい。
【0018】
図2はフレキシブルプリント配線基板10のコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す要部平面図、図3は図2のA−A線断面図である。
【0019】
図2及び図3に示すように、フレキシブルプリント配線基板10は、ベースフィルム13の表面に、一方の端部から他方の端部まで延びる例えば銅箔等からなる複数(図では12本)の導体パターン11が幅方向に略等間隔で接着剤等により固定されている。
【0020】
ベースフィルム13上の複数の導体パターン11のコネクタ接続部16を除く部分は、カバーレイ層14が積層されて保護されており、従って、コネクタ接続部16には、ベースフィルム13上に複数の導体パターン11の一部が露出することになる。
【0021】
カバーレイ層14のコネクタ接続部16の近傍の幅方向両側部には、幅方向外方に突出する挿抜用のフランジ部15が設けられている。フランジ部15についても、ベースフィルム13にカバーレイ層14が積層された構造となっている。また、ベースフィルム13のコネクタ接続部16及びフランジ部15の裏面には、補強板17が固定されている。なお、ベースフィルム13及びカバーレイ層14には、ポリイミド樹脂等の電気絶縁性樹脂が用いられる。
【0022】
また、コネクタ接続部16のベースフィルム13に露出する複数の導体パターン11のうち、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11には、メッキリード12aが形成される。また、他の導体パターン11には、メッキリード12が形成される。ここで、メッキリード12aは、本発明の第1のメッキリードの一例に相当し、メッキリード12は、本発明の第2のメッキリードの一例に相当する。
【0023】
メッキリード12aは、導体パターン11のコネクタ20への挿入方向の中央部からベースフィルム13の幅方向外方に延設されてベースフィルム13の幅方向の側面まで達している。すなわち、メッキリード12aは、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置する導体パターンからフレキシブルプリント配線基板10の幅方向の側面まで延設される。
【0024】
また、メッキリード12は、導体パターン11のコネクタ20への挿入方向の先端部からベースフィルム13の先端面まで延設されている。すなわち、メッキリード12は、コネクタ接続部16の幅方向の最も外側に位置しない導体パターンにおけるコネクタ接続部16の前記コネクタへの挿入方向の先端部からフレキシブルプリント配線基板10の先端面まで延設される。
【0025】
これにより、後述するワークシートのメッキ用電極と複数の導体パターン11との電気的な接続を可能にして、複数の導体パターン11の露出部分に対して、硬度を確保し、かつ酸化を防止するための複数層の電解メッキ処理を施すことが可能となる。
【0026】
電解メッキ処理は、複数のフレキシブルプリント配線基板10のパターンが配置されたワークシートの状態で行われ、メッキリード12,12aは、ワークシートのメッキ用電極と電気的に接続されている。そして、メッキ処理後、ワークシートから個々のフレキシブルプリント配線基板10の外形を型で打ち抜く。このとき、メッキリード12,12aに発生するひずみにより導体パターン11が変形して寸法が変化するのを防止するため、メッキリード12,12aの幅は、導体パターン11の幅より狭く設定される。
【0027】
以上説明したように、本実施形態では、コネクタ接続部16に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11の挿入方向の中央部からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12aを延設している。このため、コネクタ20に対してコネクタ接続部16を斜めに挿入しても、メッキリード12aがコネクタ20内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動するのを回避することができる。
【0028】
また、メッキリード12aの隣のメッキリード12がコネクタ20内のコネクタ端子に接触する段階では、コネクタ接続部16の挿入方向は、正規の挿入方向に修正される。このため、メッキリード12についても、コネクタ20内のコネクタ端子に対して斜めに横切るように摺動するのを回避することができる。
【0029】
これにより、フレキシブルプリント配線基板10の全長の増加を招くことなく、また、片面や両面の配線基板であっても、コネクタ接続部16のコネクタ20への挿抜の繰り返しによるメッキリード12,12aの剥がれを防止することができる。この結果、メッキリード12,12aの剥がれにより電気的な接続不良やリーク、ショート等を引き起こすのを回避することができる。
【0030】
また、本実施形態では、コネクタ接続部16がコネクタ20に接続された状態においては、図4に示すように、メッキリード12aもコネクタ20の内部に配置されてコネクタ20の壁部で覆われる。このため、メッキリード12aと他の導電体との接触による電気的なショートやリークを防止することができる。
【0031】
(第2の実施形態)
次に、図5を参照して、本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図5は、本発明の第2の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Aのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。
【0033】
図5において、抜きずれマーク30は、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10の外形を打ち抜く際、その位置ずれの識別が容易になるよう設けられるマークである。本実施形態では、抜きずれマーク30は、コネクタ接続部16のベースフィルム13上に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11の幅方向の外側部にそれぞれ配置される。また、抜きずれマーク30とベースフィルム13の幅方向の側面との間隔は、加工限界近くに設定されている。
【0034】
そして、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10が想定した誤差よりも大きくずれた位置で打ち抜かれた場合は、抜きずれマーク30が切断されるため、打ち抜き後のフレキシブルプリント配線基板10は不良品となる。
【0035】
本実施形態では、この抜きずれマーク30を利用して、抜きずれマーク30からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12bを延設している。
【0036】
これにより、メッキリード12bの長さが短くなり、メッキリード12bの根元部分の幅が広くなることで、ベースフィルム13に対するメッキリード12bの剥離強度を増すことができる。また、ワークシートからフレキシブルプリント配線基板10の外形を型で打ち抜く際にメッキリード12aに発生するひずみが導体パターン11に与える影響をさらに小さくすることができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0037】
(第3の実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】
図6は、本発明の第3の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Bのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。図7は、図6に示すフレキシブルプリント配線基板10Bのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態を示す平面図である。
【0039】
本実施形態では、コネクタ接続部16に露出する複数の導体パターン11のうち、幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15寄りの位置からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12cが延設されている。
【0040】
また、メッキリード12cは、コネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態では、図7に示すように、コネクタ20のコネクタ接続部16が挿入される側の端面と略一致する位置に配置される。
【0041】
これにより、コネクタ接続部16がコネクタ20に対して正常に接続されていない場合は、メッキリード12cがコネクタ20の端面からはみ出すため、コネクタ接続部16がコネクタ20に正常に接続されているか否かを確認することができる。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0042】
(第4の実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】
図8は、本発明の第4の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Cのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続する前の状態を示す平面図である。
【0044】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15の位置からベースフィルム13の幅方向外方にメッキリード12dが延設されてフランジ部15の先端面まで達している。
【0045】
また、上述したように、フランジ部15部は、カバーレイ層14が被覆されており、さらに補強板17がカバーレイ層14の反対面に配置されているため、フレキシブルプリント配線基板10が変形せず、メッキリード12dの位置が固定される。これにより、メッキリード12dがコネクタ20に覆われていなくても、他の導電体と干渉してショートする等の問題を回避することができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0046】
(第5の実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
図9は、本発明の第5の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Dのコネクタ接続部16をコネクタ20に接続した状態を示す平面図である。
【0048】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11のフランジ部15の位置からメッキリード12eがコネクタ接続部16とフランジ部15との境部の側面まで斜めに延設されている。
【0049】
本実施形態では、フランジ部15とコネクタ20との間には、他の導電体の配置スペースがないため、周囲の導電体を気にする必要がなく、ショート等の問題をなくすことができる。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0050】
(第6の実施形態)
次に、図10を参照して、本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板について説明する。なお、上記第1の実施形態に対して重複または相当する部分については、図に同一符号を付してその説明を省略する。
【0051】
図10は、本発明の第6の実施形態であるフレキシブルプリント配線基板10Eの折り曲げ部分を示す斜視図である。
【0052】
本実施形態では、複数の導体パターン11のうち、ベースフィルム13の幅方向の最も外側に位置する2つの導体パターン11からメッキリード12fがベースフィルム13の幅方向外方に延設されてベースフィルム13の幅方向の側面まで達している。そして、メッキリード12fは、フレキシブルプリント配線基板10Eの折り曲げ位置に配置されている。
【0053】
これにより、メッキリード12fは、フレキシブルプリント配線基板10Eを折り曲げる際の折り曲げ指標を兼ね、さらに視認性に優れるため、作業性が向上する。その他の構成、及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
【0054】
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0055】
10 フレキシブルプリント配線基板
11 導体パターン
12 メッキリード
12a メッキリード
13 ベースフィルム
14 カバーレイ層
17 補強板
20 コネクタ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コネクタのコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部が設けられ、前記コネクタ接続部には前記コネクタ接続部の幅方向に複数の導体パターンが間隔をあけて配置されるフレキシブルプリント配線基板であって、
前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンには、前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリードを形成し、他の導体パターンには、前記コネクタ接続部の前記コネクタへの挿入方向の先端部から前記フレキシブルプリント配線基板の先端面まで延設される第2のメッキリードを形成することを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
【請求項2】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンから前記コネクタ接続部の幅方向の側面まで延設され、前記コネクタ接続部が前記コネクタの前記コネクタ端子に電気的に接続された際に、前記第1のメッキリードが前記コネクタの内部に位置することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項3】
前記第1のメッキリードは、前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンに形成された抜きずれマークから前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項4】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部が前記コネクタの前記コネクタ端子に電気的に接続された際に、前記コネクタの前記コネクタ接続部が挿入される側の端面と一致する位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項5】
前記コネクタ接続部の近傍の幅方向両側部に、幅方向外方に突出する挿抜用のフランジ部を形成し、前記第1のメッキリードは、前記フランジ部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項6】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部と前記フランジ部との境部まで斜めに延設されることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項7】
前記第1のメッキリードは、前記フレキシブルプリント配線基板の折り曲げ位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項1】
コネクタのコネクタ端子に電気的に接続されるコネクタ接続部が設けられ、前記コネクタ接続部には前記コネクタ接続部の幅方向に複数の導体パターンが間隔をあけて配置されるフレキシブルプリント配線基板であって、
前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンには、前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設される第1のメッキリードを形成し、他の導体パターンには、前記コネクタ接続部の前記コネクタへの挿入方向の先端部から前記フレキシブルプリント配線基板の先端面まで延設される第2のメッキリードを形成することを特徴とするフレキシブルプリント配線基板。
【請求項2】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンから前記コネクタ接続部の幅方向の側面まで延設され、前記コネクタ接続部が前記コネクタの前記コネクタ端子に電気的に接続された際に、前記第1のメッキリードが前記コネクタの内部に位置することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項3】
前記第1のメッキリードは、前記複数の導体パターンのうち、前記コネクタ接続部の幅方向の最も外側に位置する導体パターンに形成された抜きずれマークから前記フレキシブルプリント配線基板の幅方向の側面まで延設されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項4】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部が前記コネクタの前記コネクタ端子に電気的に接続された際に、前記コネクタの前記コネクタ接続部が挿入される側の端面と一致する位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項5】
前記コネクタ接続部の近傍の幅方向両側部に、幅方向外方に突出する挿抜用のフランジ部を形成し、前記第1のメッキリードは、前記フランジ部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項6】
前記第1のメッキリードは、前記コネクタ接続部と前記フランジ部との境部まで斜めに延設されることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【請求項7】
前記第1のメッキリードは、前記フレキシブルプリント配線基板の折り曲げ位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線基板。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−248791(P2012−248791A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121527(P2011−121527)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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