説明

フロントエンドモジュールの組付方法及び搬送台車

【課題】オープン構造のフロントサイドメンバーへのフロントエンドモジュールの組付を容易化する。
【解決手段】フロントエンドモジュールMを組付位置まで搬送する搬送台車1にクランプ装置30を設け、このクランプ装置30のクランプアーム31、31で一対のフロントサイドメンバーS、Sを車幅方向外側からクランプすることで、一対のフロントサイドメンバーS、Sを所定の車幅方向間隔に矯正する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体に設けられた一対のフロントサイドメンバーにフロントエンドモジュールを組み付けるための方法及びこれに用いられる搬送台車に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の前部の組付工程では、例えば図8に示すように、車体Bから前方に突出した一対のフロントサイドメンバーS、Sの先端にラジエータサポートユニットM1やバンパーレインフォースM2を組み付け(図8(a)参照)、その後、一対のフロントサイドメンバーS、SにエンジンEが組み付けられる(図8(b)参照)。この場合、図9に示すように、作業者Gは、ラジエータサポートユニットM1やバンパーレインフォースM2の手前側(図9の右側)に立ってエンジンEの組み付け作業を行う必要があるため、作業者Gは腰を曲げた負担の大きい姿勢で作業を行う必要があると共に、ラジエータサポートユニットM1等の手前側に、作業者Gが立つことができる十分なスペースが必要となる。
【0003】
そこで、最近は、図10に示すように、一対のフロントサイドメンバーS、Sにエンジンを搭載し(図10(a)参照)、その後、一対のフロントサイドメンバーS、Sの先端に、ラジエータサポートユニットM1等をモジュール化したフロントエンドモジュールMを組み付けることがある(図10(b)参照)。この場合、フロントエンドモジュールMを組み付けるまでは、フロントサイドメンバーS、Sの先端がオープン構造となっているため、図11に示すように作業者GがフロントサイドメンバーS、Sの間に入ってエンジンEの組み付け作業を行うことができる。このため、作業者Gの腰曲げの負担が低減されると共に、組付作業のために車体の前方に確保すべき作業スペースを縮小できる。
【0004】
しかし、図10(a)のようなオープン構造のフロントサイドメンバーS、Sは、先端が位置決めされていない状態であるため、フロントサイドメンバーSとフロントエンドモジュールMとの位置合わせが困難となり、両者の組み付けが困難となる。
【0005】
例えば特許文献1には、一対のフロントサイドメンバーにフロントエンドモジュールを組み付けるに際し、フロントサイドメンバーに位置決め治具を装着する方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−2266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、フロントサイドメンバーのような大型部品に治具を装着する作業は容易ではなく、装着に工数がかかるため、組付工程のタクトアップの問題があった。特に、フロントエンドモジュールを組み付ける前のオープン構造のフロントサイドメンバーにエンジンを搭載すると、フロントサイドメンバーが大きく撓むため、治具の装着が困難となる。
【0008】
本発明は、オープン構造のフロントサイドメンバーへのフロントエンドモジュールの組付を容易化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明は、車体に設けられた一対のフロントサイドメンバーの先端にフロントエンドモジュールを組み付けるための方法であって、オープン構造の一対のフロントサイドメンバーにエンジンを組み付ける工程と、フロントエンドモジュールを搬送台車に搭載して一対のフロントサイドメンバーに対する組付位置まで搬送する工程と、搬送台車に設けられたクランプ装置で、一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプすることにより、一対のフロントサイドメンバーの車幅方向間隔を矯正すると共に、フロントエンドモジュールを一対のフロントサイドメンバーに対する組付位置に位置決めする工程と、一対のフロントサイドメンバーの先端にフロントエンドモジュールを組み付ける工程とを順に経て行われる。
【0010】
本発明者らは、オープン構造のフロントサイドメンバーにエンジンを搭載すると、一対のフロントサイドメンバーは、常に車幅方向間隔が広がる方向に撓むことを経験により見出した。従って、フロントエンドモジュールを搬送する搬送台車にクランプ装置を設け、このクランプ装置で一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプすることで、フロントサイドメンバーに治具を装着することなく、一対のフロントサイドメンバーを所定の車幅方向間隔に矯正すると共に、フロントエンドモジュールを一対のフロントサイドメンバーに対する組付位置に位置決めすることができる。
【0011】
また、上記の組付方法において、搬送台車のクランプ装置で一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプした状態で、フロントエンドモジュールを搭載した搬送台車の台車本体を、クランプ装置に対して車幅方向にスライドさせれば、一対のサイドメンバーを所定の車幅方向間隔に維持しながら、一対のフロントサイドメンバーとフロントエンドモジュールとの車幅方向位置を微調整することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、本発明によれば、オープン構造のフロントサイドメンバーを、治具を装着することなく所定の車幅方向寸法に設定することができるため、フロントエンドモジュールをフロントサイドメンバーに対して容易に組み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】搬送台車の正面図である。
【図2】上記搬送台車の側面図である。
【図3】上記搬送台車の保持手段の平面図である。
【図4】上記搬送台車のクランプ装置の平面図である。
【図5】(a)〜(e)は、本発明の一実施形態に係るフロントエンドモジュールの組付方法を示す平面図である。
【図6】他の実施形態に係る搬送台車のクランプ装置の平面図である。
【図7】図6のクランプ装置の変形例を示す平面図である。
【図8】(a)及び(b)は、従来のフロントエンドモジュールの組付方法を示す平面図である。
【図9】図8(b)のエンジン組付工程を作業者が行う様子を示す側面図である。
【図10】(a)及び(b)は、従来のフロントエンドモジュールの組付方法を示す平面図である。
【図11】図10(a)のエンジン組付工程を作業者が行う様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1及び図2に示す搬送台車1は、フロントエンドモジュールM(以下、「モジュールM」と言う。)を搭載して搬送するものである。本実施形態のモジュールMは、下方に開口した略コの字形状のラジエータサポートユニットM1(以下、「ラジサポユニットM1」と言う。)と、ラジサポユニットM1の高さ方向中間部に設けられ、車幅方向に延びるバンパーレインフォースM2と、ラジサポユニットM1の下部に掛け渡して組み付けられたフェンダーM3と、ラジサポユニットM1に取り付けられたラジエータ(図示省略)とをモジュール化したものである。搬送台車1は、モジュールMが搭載される台車本体10と、台車本体10上のモジュールMを保持する保持手段20と、一対のフロントサイドメンバーS、S(以下、「サイドメンバーS、S」と言う。)を車幅方向外側からクランプするクランプ装置30とを備える。
【0016】
台車本体10は、上面にモジュールMが搭載される搭載部11と、搭載部11の下方に設けられた複数の脚部12と、脚部12の下部に取り付けられた複数のローラ13とを有する。複数の脚部12は長さを変更可能とされ、そのうちの一つに高さ調整手段14が設けられる。この高さ調整手段14により、複数の脚部12の長さ、ひいては搭載部11の高さが調整可能とされる。
【0017】
保持手段20は、搭載部11上に載置されたモジュールMを保持するものである。本実施形態では、保持手段20により、モジュールMを搬送台車に対して車幅方向に拘束すると共に、モジュールMが前後方向に傾倒することを防止している。具体的に、保持手段20は、図3に示すように、一対の保持部21、21と、一対の保持部21、21を車幅方向にスライドさせるスライド機構22とを有し、一対の保持部21、21でモジュールMのラジサポユニットM1の上部を車幅方向両側から保持する構成をなす。
【0018】
保持部21は、平面視でコの字形状をなし、車幅方向内側に開口した凹部を有し、この凹部にラジサポユニットM1の上部が嵌合される。スライド機構22は、一対の保持部21、21を車幅方向に接近、離反させる機構であり、一対のスライド部23、23と、一対のスライド部23、23を車幅方向にスライドさせるリンク機構24とを有する。スライド部23には、支持部25を介して保持部21が取り付けられる。スライド部23は、台車本体10に設けられたガイドレール15に沿って車幅方向にスライド可能とされる。リンク機構24は、図1に示すように、回転軸24aと、回転軸24aを中心に回転可能なメインリンク24bと、メインリンク24bの両端と一対のスライド部23、23とを連結するサブリンク24c及び24dとを有する。メインリンク24bに設けられたハンドル26を操作し、メインリンク24bを回転軸24aを中心に回転させることにより、一対の保持部21、21を、回転軸24aに関して常に車幅方向対称な位置に配しながら、車幅方向に接近、離反させることができる。
【0019】
クランプ装置30は、一対のサイドメンバーS、Sを車幅方向外側からクランプするものである。本実施形態のクランプ装置30は、図4に示すように、一対のクランプアーム31、31と、一対のクランプアーム31、31を車幅方向にスライドさせるスライド機構32とで構成される。
【0020】
クランプアーム31は、サイドメンバーSに車幅方向外側から当接する当接部31aと、当接部31aから延びたアーム部31bとを有する。当接部31aは、ワーク(サイドメンバーS)を傷つけないように、ワークよりも軟質な材質とされ、例えば樹脂製とされる。アーム部31bは、例えば金属で形成され、当接部31aと、車両本体10よりも前方(図4の下側)に設けられたスライド機構32とを接続するように設けられる。具体的に、アーム部31bは、当接部31aから車幅方向外側に延びる第1アーム31b1と、第1アーム31b1の車幅方向外側端部から前方に延びる第2アーム31b2と、第2アーム31b2の前方端部から車幅方向内側に延びる第3アーム31b3と、第3アーム31b3の車幅方向内側端部から前方に延びる第4アーム31b4と、第4アーム341b4の前方端部から車幅方向内側に延びる第5アーム31b5とを有する。クランプアーム31は、途中で関節を有さず、一体となっている。
【0021】
スライド機構32は、台車本体10に設けられたガイドレール16に沿って車幅方向にスライド可能な一対のスライド部33、33と、一対のクランプアーム31、31の第5アーム31b5からそれぞれ車幅方向内側に延びた一対のネジ棒34,34と、一対のネジ棒34、34に螺合した円筒部35とを有する。スライド部33には、クランプアーム31が固定され、図示例では、スライド部33にアーム部31bの第2アーム31b2の前方端部が固定される。一対のネジ棒34、34には反対向きのネジ溝が形成され、円筒部35の内周に形成された共通のネジ溝と螺号している。円筒部35には外径に突出したハンドル36が設けられ、このハンドルを用いて円筒部35を回転させることにより、一対のネジ棒34、34を介して一対のクランプアーム31、31が車幅方向に接近又は離反する。クランプ装置30は車両本体10に対して車幅方向で自由に移動でき、一対のクランプアーム31、31の当接部31a、31aの車幅方向間隔を変えることなく、一体的に車幅方向にスライド可能とされる。
【0022】
以下、上記の搬送台車1を用いて行われる、本発明の一実施形態に係るモジュールMの組付方法を、図5を用いて説明する。
【0023】
まず、車体Bから前方に突出した一対のサイドメンバーS、S(図5(a)参照)にエンジンEを組み付ける(図5(b)参照)。このように、先端を連結せず、前方に開口したオープン構造の一対のサイドメンバーS、SにエンジンEを搭載することで、一対のサイドメンバーS、Sの間に作業者が侵入可能となるため、エンジンEの搭載作業の負担が減じられると共に、作業者が立つための作業スペースを縮小できる(図11参照)。このとき、エンジンEを搭載することにより、一対のサイドメンバーS、Sの先端の車幅方向間隔が若干広がる(図5(b)に誇張して示す)。
【0024】
次に、モジュールMを搬送台車1の車両本体10に搭載する(図5(c)参照)。具体的には、搬送台車1に設けられた保持手段20(図5では省略)の一対の保持部21、21の車幅方向間隔を、予めモジュールMの車幅方向寸法よりも大きくした状態で、車両本体10の搭載部11にモジュールMを載置する。その後、保持手段20のハンドル25を回転させて一対の保持部21、21を接近する方向にスライドさせ、一対の保持部21、21の凹部にラジサポユニットM1の上部を嵌合させ、モジュールMを車幅方向及び前後方向に保持する(図3参照)。
【0025】
次に、モジュールMを搭載した搬送台車1を、一対のサイドメンバーS、Sに対する組付位置まで搬送する(図5(d)参照)。図示例では、ラジサポユニットM1が一対のサイドメンバーS、Sの車幅方向間に配されると共に、バンパーレインフォースM2が一対のサイドメンバーS、Sの前方(図5の下側)に配される。
【0026】
そして、搬送台車1に設けられたクランプ装置30のクランプアーム31、31で、一対のサイドメンバーS、Sを車幅方向外側からクランプすることで、エンジンEの搭載により広がった一対のサイドメンバーS、Sの車幅方向間隔を適正な値に矯正する(図5(d)参照)。本実施形態では、一対のサイドメンバーS、Sの先端に設けた前後方向のボルト孔(図示省略)と、バンパーレインフォースM2の車幅方向両端部に設けた前後方向のボルト孔(図示省略)の位置が合うまで、クランプ装置30を締め付ける。これにより、一対のサイドメンバーS、Sのボルト孔の車幅方向ピッチと、バンパーレインフォースM2のボルト孔の車幅方向ピッチとが合わせられる。これと同時に、搬送台車1が一対のサイドメンバーS、Sに対して位置決めされ、これによりモジュールMが一対のサイドメンバーS、Sに対する組付位置に位置決めされる。
【0027】
また、クランプ装置30が車両本体10に対して車幅方向で自由にスライド可能であることにより、クランプ装置30で一対のサイドメンバーS、Sをクランプした状態のまま、モジュールMを搭載した車両本体10を車幅方向に移動させて、モジュールMの車幅方向位置を微調整することができる。これにより、サイドメンバーSのボルト孔とバンパーレインフォースM2のボルト孔との車幅方向の位置合わせを行うことができる。また、モジュールMを手で持ち上げることで、あるいは、搬送台車1の高さ調整手段14を調整することにより、サイドメンバーSのボルト孔とバンパーレインフォースM2のボルト孔との高さ方向の位置合わせを行うことができる。
【0028】
この状態で、バンパーレインフォースM2と一対のサイドメンバーS、Sとを、両者のボルト孔を介してボルトで固定する。これにより、モジュールMが一対のサイドメンバーS、Sに対して仮固定されると共に、一対のサイドメンバーS、Sの車幅方向間隔が固定される。その後、ラジサポユニットM1を一対のサイドメンバーS、Sの車幅方向外側の側面に、両者のボルト孔(図示省略)を介してボルトで固定することにより、モジュールMの一対のサイドメンバーS、Sへの組み付けが完了する(図5(e)参照)。
【0029】
その後、保持手段20の一対の保持部21、21を車幅方向外側にスライドさせてモジュールMの保持を解除すると共に、クランプ装置30の一対のクランプアーム31、31を車幅方向外側にスライドさせて一対のサイドメンバーS、Sのクランプを解除する。そして、車体に組み付けたモジュールMから搬送台車1を分離し、搬送台車1を組付作業エリアから搬出する。
【0030】
以上のように、搬送台車1を用いてモジュールMを搬送することで、複数の部材をモジュール化することで重量が増大したモジュールMの搬送を容易化できる。また、クランプ装置で一対のサイドメンバーS、Sを車幅方向外側からクランプすることにより、一対のサイドメンバーS、Sを所定の車幅方向間隔に矯正することができるため、モジュールMの一対のサイドメンバーS、Sへの組み付けが容易化される。
【0031】
本発明は上記の実施形態に限られない。例えば、上記の実施形態では、一対のクランプアーム31、31が双方とも可動である場合を示したが、これに限らず、例えば、一方のクランプアーム31を台車本体10に固定し、他方のクランプアーム31のみを台車本体10に対して可動としてもよい。
【0032】
また、上記の実施形態では、クランプ装置30のクランプアーム31、31を車幅方向に平行移動させる場合を示したが、これに限られない。例えば、図6に示すように、クランプ装置30の一方のクランプアーム37を台車本体10に固定し、他方のクランプアーム38を、支点38aを中心に台車本体10に対して回転可能としてもよい。この場合、クランプアーム37、38の間に一対のサイドメンバーS、Sを配し、他方のクランプアーム38を回転させることにより(図中の矢印参照)、一対のクランプアーム37、38で一対のサイドメンバーS、Sを車幅方向外側からクランプすることができる。尚、図7に示すように、他方のクランプアーム38の支点38aから基端38b(力点)までの距離L1を、支点38から当接部38c(作用点)までの長さL2よりも長くすれば、クランプに要する力を低減することができる。尚、両方のクランプアーム37、38を回転させるようにしてもよい。
【0033】
また、上記の実施形態では、保持手段20の保持部21、21を車幅方向に並行移動させる場合を示したが、これに限らず、図6及び図7に示す例と同様に、一方又は双方の保持部21、21を台車本体10に対して回転させる構成としてもよい(図示省略)。あるいは、保持手段20を省略し、モジュールMを台車本体10に立てかける構成としてもよい。
【0034】
また、上記の実施形態では、モジュールMが、ラジサポユニットM1、バンパーレインフォースM2、フェンダーM3、及び、ラジエータで構成された場合を示したが、これに限らず、一対のサイドメンバーS、Sを連結する部材を含む限り、上記の構成の何れかを省略してもよく、あるいは、上記の構成以外の部材を加えてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 搬送台車
10 台車本体
11 搭載部
20 保持手段
30 クランプ装置
31 クランプアーム
32 スライド機構
B 車体
E エンジン
M フロントエンドモジュール
M1 ラジエータサポートユニット
M2 バンパーレインフォース
M3 フェンダー
S フロントサイドメンバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に設けられた一対のフロントサイドメンバーの先端にフロントエンドモジュールを組み付けるための方法であって、
オープン構造の一対のフロントサイドメンバーにエンジンを組み付ける工程と、フロントエンドモジュールを搬送台車に搭載して一対のフロントサイドメンバーに対する組付位置まで搬送する工程と、前記搬送台車に設けられたクランプ装置で、一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプすることにより、一対のフロントサイドメンバーの車幅方向間隔を矯正すると共に、フロントエンドモジュールを一対のフロントサイドメンバーに対する組付位置に位置決めする工程と、一対のフロントサイドメンバーの先端にフロントエンドモジュールを組み付ける工程とを順に経て行われるフロントエンドモジュールの組付方法。
【請求項2】
前記クランプ装置で一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプした状態で、フロントエンドモジュールを搭載した前記搬送台車の台車本体を、前記クランプ装置に対して車幅方向にスライド可能とした請求項1記載のフロントエンドモジュールの組付方法。
【請求項3】
車体に設けられた一対のフロントサイドメンバーに、フロントエンドモジュールを搬送して組み付けるための搬送台車であって、
フロントエンドモジュールが搭載される台車本体と、一対のフロントサイドメンバーを車幅方向外側からクランプするクランプ装置とを備えた搬送台車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−49397(P2013−49397A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189784(P2011−189784)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】