説明

フードクッション用ブラケット

【課題】フード上部よりの衝撃荷重の吸収に関し更なるEA効率の向上を図ること。
【解決手段】フードクッション部材16を支持するクッション支持部22の両側から下方へ折り曲がって延出し車体側部材に固定される一対の脚部24、26を設け、一対の脚部24、26は、上下中間部に設けられた折曲部24A、26Aによってフードクッション部材22の中央部より外側に拡がったくの字形をしており、一対の脚部24、26間に、両端を各々脚部24、26に係止された弾性部材30を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車のフードクッション用ブラケットに関し、特に、フード前部を車体側の骨格部材より支持するためのフードクッション部材を車体側骨格部材に取り付けるためのフードクッション用ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のエンジンルームを開閉するフードはフロントウィンドシールドガラス側を車体側の骨格部材にヒンジ接続されている。フード前部は、フロントバルクヘッドアッパフレームと云われるようなエンジンルーム前部水平フレームの上部に取り付けられたゴム状弾性材製のフードクッション部材上に乗るようして当該フードクッション部材に当接し、車体側の骨格部材より支持した状態でロック機構によって閉位置に保持される。
【0003】
閉位置にあるフードに、フード上部よりの衝撃荷重のためのEA機構(エネルギ吸収機構)を付与するために、フードクッション部材を、衝撃荷重によって変位可能、傾倒変形(塑性変形)可能あるいは座屈変形(塑性変形)可能なフードクッション用ブラケットを介してエンジンルーム前部水平フレーム上に取り付けることが行われている(例えば、特許文献1、2)。
【特許文献1】特開2006−96254号公報
【特許文献2】特表2007−537091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のフードクッション用ブラケット自体の変位、塑性変形によるEA機構は、フード上部よりの衝撃荷重を吸収することについて有用ではあるが、衝撃荷重の吸収に限界があり、フードクッション用ブラケットの形状と構造の工夫、材料選定だけでは、更なるEA効率の向上を図ることが難しい。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、フード上部よりの衝撃荷重の吸収に関し更なるEA効率の向上を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるフードクッション用ブラケットは、フードクッション部材を車体より支持するフードクッション用ブラケットであって、フードクッション部材を支持するクッション支持部と、前記クッション支持部の両側から下方へ折り曲がって延出し車体側部材に固定される一対の脚部とを有し、前記一対の脚部の少なくとも一方は、上下中間部に設けられた折曲部によってフードクッション部材の中央部より外側に拡がったくの字形をしており、前記一対の脚部間に、両端を各々前記脚部に係止された弾性部材が設けられている。
【0007】
本発明によるフードクッション用ブラケットは、好ましくは、前記くの字形の脚部は、前記折曲部を境にして下側の下脚片部と上側の上脚片部よりなり、前記下脚片部が屈曲内側において仮想水平面となす傾斜角度と前記上脚片部が屈曲内側において仮想水平面となす傾斜角度とが等しい、あるいは、下脚片部が屈曲内側において仮想水平面となす傾斜角度が上脚片部のそれより大きい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によるフードクッション用ブラケットによれば、フードクッション用ブラケットが上部(フード上部)から下向きの衝撃荷重を受けると、くの字形をした脚部が、上下中間部の折曲部を曲げ支点として座屈変形する。この座屈変形は、くの字形をした脚部が外側に拡がる方向に生じ、この座屈変形に伴って弾性部材が伸長変形する。これにより、フードクッション用ブラケットの脚部の塑性変形に加えて、弾性部材の伸長変形によってエネルギ吸収が行われ、EA効率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、本発明によるフードクッション用ブラケットの実施形態を、図1〜図7を参照して説明する。
【0010】
図1は、本発明によるフードクッション用ブラケットを適用された自動車の前部構造を示している。図1において、10はフロントサイドフレームを、12はエンジンルーム前部水平フレームであるフロントバルクヘッドアッパフレームを各々示している。フロントバルクヘッドアッパフレーム12の上部にフードクッション用ブラケット20が取り付けらている。フードクッション用ブラケット20にはゴム状弾性材製のフードクッション部材14が取り付けられている。
【0011】
図2に示されているように、フード16の前部は、フードクッション部材14上に乗るようして当該フードクッション部材14に当接し、車体側の骨格部材(図示省略)より支持された状態でロック機構(図示省略)によって閉位置に保持される。
【0012】
フードクッション用ブラケット20は、金属あるいは合成樹脂製のものであり、フードクッション部材14を支持する略水平なクッション支持部22と、クッション支持部22の左右両側(車体幅方向から見て)から下方へ折り曲がって延出し、車体側部材、つまりフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上部に固定される一対の脚部24、26とを有する。
【0013】
図3(a)に示されているように、一対の脚部24、26は、各々、当該脚部24、26の上下中間部に設けられた折曲部24A、26Aによってクッション支持部22の左右方向の中央部より外側に拡がったくの字形をしている。本実施形態では、一対の脚部24、26は、クッション支持部22の左右方向中央部を通る鉛直線Lvを対称線として、互いに左右対称の形になっている。
【0014】
脚部24、26は、詳細には、折曲部24A、26Aを境にして、下側の下脚片部24B、26Bと、上側の上脚片部24C、26Cよりなり、下脚片部24B、26Bの下端の取付片24D、26Dによってフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面に固定され、上脚片部24C、26Cの上端部をクッション支持部22の左右両端部に接続されている。なお、フードクッション用ブラケット20は、クッション支持部22、脚部24、26の全体を一体形成されたものである。
【0015】
本実施形態では、下脚片部24B、26Bが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θbと上脚片部24C、26Cが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θcとが互いに等しく、下脚片部24B、26Bの鉛直長さHbと、上脚片部24C、26Cの鉛直長さHcとが等長になっている。
【0016】
一対の脚部24、26間には弾性部材30が設けられている。弾性部材30は伸長方向に弾性変形可能な弾性材料、例えば、板状、棒状あるいは箱形断面形状のゴム状弾性体、ばね等により構成されており、両端を各々脚部24、26の折曲部24A、26Aに係止されている。
【0017】
上述の構成によれば、フードクッション用ブラケット20が上部(フード上部)から下向きの衝撃荷重を受けると、くの字形をした一対の脚部24、26が、上下中間部の折曲部24A、26Aを曲げ支点として、図3(a)の状態から図3(b)の状態へ座屈変形する。
【0018】
この座屈変形は、くの字形をした脚部24、26が外側に拡がる方向に生じ、この座屈変形に伴って弾性部材30に引張荷重が作用し、弾性部材30が伸長変形する。弾性部材30が受けた引張荷重に応じた反力が弾性部材30に生じ、これによりフードクッション用ブラケット20の鉛直方向の反力も増大する。
【0019】
これにより、フードクッション用ブラケット20の脚部24、26の塑性変形によるエネルギ吸収に加えて、弾性部材30の伸長変形によってもエネルギ吸収が行われ、EA効率が向上する。
【0020】
図4は、フードクッション用ブラケットによるEA特性(荷重−変位特性)を示している。図4において、特性線Aはフードクッション用ブラケット20だけの場合のEA特性を、特性線Bは弾性部材30付きのフードクッション用ブラケット20のEA特性を各々している。
【0021】
図4から、フードクッション用ブラケット20に弾性部材30を設けることにより、エネルギ吸収量が増え、EA特性が改善されることが分かる。
【0022】
図5(a)は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態を示している。なお、図5において、図2、図3に対応する部分は、図2、図3に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0023】
本実施形態では、上脚片部24C、26Cが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θcより、下脚片部24B、26Bが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θbが小さく(水平に近い)、上脚片部24C、26Cの鉛直長さHcより下脚片部24B、26Bの鉛直長さHbのほうが短い不等長になっている。
【0024】
本実施形態では、フードクッション用ブラケット20が上部(フード上部)から下向きの衝撃荷重を受けると、まず、くの字形をした一対の脚部24、26が上下中間部の折曲部24A、26Aを曲げ支点として、図5(a)の状態から図5(b)の状態へ座屈変形する。この座屈変形により、短尺で傾斜角度θbが小さい(水平に近い)下脚片部24B、26Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面に着座する。
【0025】
下脚片部24B、26Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面に着座すると、折曲部24A、26Aを曲げ支点とした座屈が飽和し、図5(c)に示されているように、上脚片部24C、26Cの長さ方向の中間部に新たな折れ部24E、26Eを生じて上脚片部24C、26Cが座屈を始める。この上脚片部24C、26Cの座屈は、折曲部24A、26Aを曲げ支点とした座屈とは異なり、折れ部24E、26Eを新たに形成して行われるから、反力が飛躍的に増加する。この座屈は、図5(d)に示されているように、上脚片部24C、26Cが折れ部24E、26Eを折り目として二つ折れで重なり合う状態まで行われる。
【0026】
本実施形態では、下脚片部24B、26Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面に着座する位置(変位ストローク)は、傾斜角度θb、鉛直長さHbにより加減調整でき、上脚片部24C、26Cが新たな折れ部24E、26Eを形成しての座屈は、傾斜角度θc、鉛直長さHcにより加減調整できるから、傾斜角度θb、θc、鉛直長さHb、Hcの設定によって要求される荷重−変位特性(EA特性)を有するフードクッション用ブラケット20を得ることができる。
【0027】
このことに加えて、上述の実施形態と同様に、フードクッション用ブラケット20の座屈変形に伴って弾性部材30の伸長変形するので、弾性部材30によってもエネルギ吸収が行われ、EA効率が向上する。
【0028】
図5(e)は、本実施形態のフードクッション用ブラケットによるEA特性(荷重−変位特性)を示している。図5(e)において、特性線Aはフードクッション用ブラケット20だけの場合のEA特性を、特性線Bは弾性部材30付きのフードクッション用ブラケット20のEA特性を各々している。
【0029】
図5(e)から、本実施形態においても、フードクッション用ブラケット20に弾性部材30を設けることにより、エネルギ吸収量が増え、EA特性が改善されることが分かる。
【0030】
図6は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態を示している。
【0031】
フードクッション用ブラケット40は、金属あるいは合成樹脂製のものであり、ゴム状弾性材製のフードクッション部材14を支持する略水平なクッション支持部42と、クッション支持部42の左右両側(車体幅方向から見て)から下方へ折り曲がって延出し、車体側部材、つまりフロントバルクヘッドアッパフレーム12に固定される一対の脚部44、46とを有する。
【0032】
図7(a)に示されているように、脚部46は、クッション支持部42の一方の側部から下方へ折り曲がって延出し、下端の取付片46Eによってフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面部に固定されている。脚部44は、クッション支持部42の他方の側部から下方へ折り曲がって延出し、上下中間部に設けられた線状の折曲部44Aによってクッション支持部42の左右方向の中央部より外側に拡がったくの字形をしている。
【0033】
脚部44は、詳細には、折曲部44Aを境にして、下側の下脚片部44Bと、上側の上脚片部44Cよりなり、下脚片部44Bの下端の取付片44Eによってフロントバルクヘッドアッパフレーム12の前面に固定され、上脚片部44Cの上端部をクッション支持部42の他方の側部に接続されている。なお、フードクッション用ブラケット40も、クッション支持部42、脚部44、46の全体を一体形成されたものである。
【0034】
本実施形態では、脚部44の鉛直長さHと、下脚片部44Bの鉛直長さHbと、上脚片部44Cの鉛直長さHcとが等長になっている。そして、脚部44の上脚片部44Cと脚部44とが、クッション支持部22の左右方向中央部を通る鉛直線Lvを対称線として、ハの字形の左右対称になっている。
【0035】
一対の脚部44、46間には弾性部材50が設けられている。弾性部材50は伸長方向に弾性変形可能な弾性材料、例えば、板状、棒状あるいは箱形断面形状のゴム状弾性体、ばね等により構成されており、一端を脚部46の取付片44Eの部分に、他端を脚部44の折曲部44Aに係止されている。
【0036】
上述の構成によれば、フードクッション用ブラケット40が上部(フード上部)から下向きの衝撃荷重を受けると、くの字形をした脚部44が、上下中間部の折曲部44Aを曲げ支点として、図7(a)の状態から図7(b)の状態へ座屈変形する。
【0037】
この座屈変形は、くの字形をした脚部44が外側に拡がる方向に生じ、この座屈変形に伴って弾性部材50に引張荷重が作用し、弾性部材50が伸長変形する。弾性部材50が受けた引張荷重に応じた反力が弾性部材50に生じ、これによりフードクッション用ブラケット40の鉛直方向の反力も増大する。
【0038】
これにより、フードクッション用ブラケット40の脚部44の塑性変形によるエネルギ吸収に加えて、弾性部材50の伸長変形によってもエネルギ吸収が行われ、EA効率が向上する。
【0039】
図8は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態を示している。なお、図8において、図6、図7に対応する部分は、図6、図7に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
【0040】
本実施形態では、上脚片部44Cが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θcより下脚片部44Bが屈曲内側において仮想水平面Sとなす傾斜角度θbが小さく(水平に近い)、上脚片部44Cの鉛直長さHcより下脚片部44Bの鉛直長さHbのほうが短い不等長になっている。
【0041】
本実施形態では、フードクッション用ブラケット40が上部(フード上部)から下向きの衝撃荷重を受けると、まず、くの字形をした脚部44が上下中間部の折曲部44Aを曲げ支点として、図8(a)の状態から図8(b)の状態へ座屈変形する。この座屈変形により、傾斜角度θbが小さく、上脚片部44Cに比して水平に近い短尺の下脚片部44Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の前面に着座する。下脚片部44Bの座屈に伴って脚部44も図示されているように、折れ部44Eを作って座屈する。
【0042】
下脚片部44Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の前面に着座すると、折曲部44Aを曲げ支点とした座屈が飽和し、図8(c)に示されているように、長尺の上脚片部44Cの長さ方向の中間部に新たな折れ部44Eを生じて上脚片部44Cが座屈を始める。この上脚片部44Cの座屈は、折曲部44Aを曲げ支点とした座屈とは異なり、折れ部44Eを新たに形成して行われるから、反力が飛躍的に増加する。この座屈は、図8(d)に示されているように、クッション支持部42がフロントバルクヘッドアッパフレーム12の上面に着座する程度まで行われる。
【0043】
本実施形態では、下脚片部44Bがフロントバルクヘッドアッパフレーム12の前面に着座する位置(変位ストローク)は、下脚片部44Bの傾斜角度θb、下脚片部44Bの鉛直長さHbにより加減調整でき、上脚片部44Cが新たな折れ部44Eを形成しての座屈は、上脚片部44Bの鉛直長さHcにより加減調整できるから、下脚片部44Bの傾斜角度θb、鉛直長さHb、Hcの設定によって要求される荷重−変位特性(EA特性)を有するフードクッション用ブラケット40を得ることができる。
【0044】
このことに加えて、上述の実施形態と同様に、フードクッション用ブラケット40の座屈変形に伴って弾性部材50の伸長変形するので、弾性部材50によってもエネルギ吸収が行われ、EA効率が向上する。
【0045】
図8(e)は、本実施形態のフードクッション用ブラケットによるEA特性(荷重−変位特性)を示している。図8(e)において、特性線Aはフードクッション用ブラケット40だけの場合のEA特性を、特性線Bは弾性部材50付きのフードクッション用ブラケット30のEA特性を各々している。
【0046】
図8(e)から、本実施形態においても、フードクッション用ブラケット40に弾性部材50を設けることにより、エネルギ吸収量が増え、EA特性が改善されることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明によるフードクッション用ブラケットを適用された自動車の前部構造の一つの実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明によるフードクッション用ブラケットを適用された自動車の前部構造の一つの実施形態を示す断面図である。
【図3】(a)、(b)は、本発明によるフードクッション用ブラケットの一つの実施形態の変形前、変形後を示す断面図である。
【図4】一つの実施形態のフードクッション用ブラケットの荷重−変位特性を示すグラフである。
【図5】(a)〜(d)は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態の変形前〜変形状態を示す断面図、(e)は、当該実施形態のフードクッション用ブラケットの荷重−変位特性を示すグラフである。
【図6】本発明によるフードクッション用ブラケットを適用された自動車の前部構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】(a)、(b)は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態の変形前、変形後を示す断面図である。ラフである。
【図8】(a)〜(d)は、本発明によるフードクッション用ブラケットの他の実施形態の変形前〜変形状態を示す断面図、(e)は、当該実施形態のフードクッション用ブラケットの荷重−変位特性を示すグラフである。
【符号の説明】
【0048】
10 フロントサイドフレーム
12 フロントバルクヘッドアッパフレーム
14 フードクッション部材
16 フード
20 フードクッション用ブラケット
22 クッション支持部
24 脚部
24A 折曲部
24B 下脚片部
24C 上脚片部
26 脚部
26A 折曲部
26B 下脚片部
26C 上脚片部
30 弾性部材
40 フードクッション用ブラケット
42 クッション支持部
44 脚部
46 脚部
44A 折曲部
44B 下脚片部
44C 上脚片部
50 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フードクッション部材を車体より支持するフードクッション用ブラケットであって、
フードクッション部材を支持するクッション支持部と、前記クッション支持部の両側から下方へ折り曲がって延出し車体側部材に固定される一対の脚部とを有し、
前記一対の脚部の少なくとも一方は、上下中間部に設けられた折曲部によって前記クッション支持部の中央部より外側に拡がったくの字形をしており、
前記一対の脚部間に、両端を各々前記脚部に係止された弾性部材が設けられているフードクッション用ブラケット。
【請求項2】
前記くの字形の脚部は、前記折曲部を境にして下側の下脚片部と上側の上脚片部よりなり、前記下脚片部が屈曲内側において仮想水平面となす傾斜角度と前記上脚片部が仮想水平面となす傾斜角度とが等しい請求項1に記載のフードクッション用ブラケット。
【請求項3】
前記くの字形の脚部は、前記折曲部を境にして下側の下脚片部と上側の上脚片部よりなり、下脚片部が屈曲内側において仮想水平面となす傾斜角度が上脚片部のそれより大きい請求項1に記載のフードクッション用ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−248809(P2009−248809A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100468(P2008−100468)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】