説明

ブラケット及び水中ポンプ

【課題】浸水検知器を取り付け可能、且つ、浸水検知器の有無に係らず共有化が可能なブラケット及びブラケットを用いた水中ポンプを提供すること。
【解決手段】モータ10と、モータ10より回転する回転軸24と、回転軸24に接続された羽根車42、及び、羽根車42を収納するケーシング41を具備するポンプ12と、回転軸24及びケーシング41間を軸封するメカニカルシール31と、メカニカルシール31を収納するシール室34、シール室34と外部とを連通し、ポンプ12からの漏水を案内する導水路、及び、導水路の端部に取り付けられる浸水検知器13又は導水路の端部を閉塞するふたを具備するブラケット30と、を備える構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メカニカルシールから浸水した水を検知する浸水検知器を取り付け可能なブラケット、及び、ブラケットを有する水中ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
汚水や汚物用の送水に用いる水中ポンプは、渦巻形のケーシング内に羽根車が収容された渦巻ポンプと、羽根車を回転させるモータと、シール室を有するブラケットにメカニカルシールを収納したモータへの浸水を防止する軸封装置と、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような水中ポンプにおいては、メカニカルシールの劣化や異常によりメカニカルシールの漏れが発生してモータ内に漏れた水が浸水すると、軸受不良や絶縁不良を引き起こす虞がある。このため、メカニカルシールからの漏れた水量が一定量になると、当該メカニカルシールの漏れを検知する浸水検知器を設け、モータに浸水することを防止する構成も知られている。
【0004】
浸水検知器は、例えばフロート方式が用いられる。また、浸水検知器は、メカニカルシールからの漏水量が一定となった場合に、当該漏水を浸水検知器まで導く導水路を有するブラケットに設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−202092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した浸水検知器を用いた水中ポンプでは、以下の問題があった。即ち、浸水検知器を用いるためには、浸水検知器に導水する導水路がブラケットに設けられる必要がある。しかし、当該浸水検知器は、顧客要望があるときに水中ポンプに浸水検知器を設けるため、浸水検知器を用いた水中ポンプと、浸水検知器を用いない水中ポンプとでは、異なる形状のブラケットをそれぞれ用いる必要がある。
【0007】
即ち、同様の機能を有する水中ポンプであっても、浸水検知器の有無でブラケットの形状を区別する必要があり、部品の管理コストや製造コストの増大の原因となる。
【0008】
そこで、本発明は、浸水検知器を取り付け可能、且つ、浸水検知器の有無に係らず共有化が可能なブラケット及びブラケットを用いた水中ポンプを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のブラケット及び水中ポンプは次のように構成されている。
【0010】
本発明の一態様のブラケットは、その内部にメカニカルシールを収納するとともに、ポンプ及びモータを接続し、前記メカニカルシールを収納するシール室と、前記シール室と外部とを連通し、前記ポンプから前記シール室内へ浸入した漏水を案内する導水路と、前記導水路の端部に取り付けられ、前記ポンプからの漏水を検知する浸水検知器又は前記導水路の端部を閉塞するふたと、を備える。
【0011】
本発明の一態様の水中ポンプは、モータと、前記モータにより回転する回転軸と、前記回転軸に接続された羽根車、及び、前記羽根車を収納するケーシングを具備するポンプと、前記回転軸及び前記ケーシング間を軸封するメカニカルシールと、前記メカニカルシールを収納するシール室、前記シール室と外部とを連通し、前記ポンプからの漏水を案内する導水路、及び、前記導水路の端部に取り付けられる浸水検知器又は前記導水路の端部を閉塞するふたを具備するブラケットと、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、浸水検知器を取り付け可能、且つ、浸水検知器の有無に係らず共有化が可能なブラケット及びブラケットを用いた水中ポンプを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係る水中ポンプの構成を一部断面で示す説明図。
【図2】同水中ポンプの要部構成を断面で示す説明図。
【図3】同水中ポンプの要部構成を断面で示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態に係る水中ポンプ1を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る水中ポンプ1の構成を一部断面で示す説明図、図2は水中ポンプ1に用いられるブラケット30及び浸水検知器13の構成を断面で示す説明図、図3は水中ポンプ1に用いられるブラケット30の構成を断面で示す説明図である。なお、図1中、Bは締結部材を、Fは水の流れを、Kは電源ケーブル、Lはライナリングを、Sは信号線をそれぞれ示す。
【0015】
図1に示すように、水中ポンプ1は、モータ10と、軸封装置11と、ポンプ12と、を備えている。また、水中ポンプ1は、浸水検知器13、又は、ふた14を備えている。このような水中ポンプ1は、汚水槽又は下水道等に設置され、異物(汚物等)を含む汚水を移送する所謂汚水ポンプや排水ポンプと呼ばれるものである。
【0016】
モータ10は、モータケーシング21と、固定子22と、回転子23と、回転軸24と、を備えている。またモータ10は、外部電源等に接続される電源ケーブルKを有している。モータケーシング21は、両端が閉塞する円筒形状に形成され、一方の端面が軸封装置11にボルト等の締結部材Bにより固定される。
【0017】
固定子22は、モータケーシング21の内面に固定されている。また固定子22は、電源ケーブルKを介して供給された電力により、回転子23を回転可能に形成されている。回転子23は、その回転中心に回転軸24が固定されており、その回転に追従して回転軸24を回転させる。
【0018】
回転軸24は、モータケーシング21の一端側から突出し、且つ、モータケーシング21にベアリング等の軸受25を介して回転自在に軸支されている。
【0019】
軸封装置11は、ブラケット30と、メカニカルシール31と、を備えている。軸封装置11は、モータ10、ポンプ12及び回転軸24間を液密に仕切る。
【0020】
ブラケット30は、後述するポンプ12のケーシング41を成す上部材44とボルト等の締結部材により一体に組み合わされることで、円筒容器状に形成され、その両端面に回転軸24を挿通する挿通孔33を備えている。即ち、ブラケット30は、その上部を成すケース32を有し、その下部が上部材44により構成され、ケース32及び上部材44が締結部材により一体に組み合わされる。また、ブラケット30は、上端面の挿通孔がケース32に、下端面の挿通孔33が上部材44に形成される。
【0021】
ブラケット30は、内部にメカニカルシール31を収納するシール室34を形成する。また、ブラケット30は、例えば、シール室34内に、メカニカルシール31の潤滑油が所定の量だけ充填されている。ブラケット30は、少なくとも、ケース32が、ステンレス鋼材により形成されている。なお、ブラケット30は、上部材44もステンレス鋼材により形成されていてもよい。
【0022】
ブラケット30は、その両端にフランジ部30aが形成されており、ボルト等の締結部材Bを介して、モータケーシング21及びポンプ12の後述するケーシング41と接続される。
【0023】
ブラケット30は、モータケーシング21側のフランジ部30aに近接して設けられ、シール室34とブラケット30の外面とを連結する導水路36がケース32に形成されている。また、ブラケット30は、導水路36のケース32の外面側に位置する端部に設けられ、浸水検知器13及びふた14の一方を取り付け可能な取付部37を備えている。
【0024】
導水路36は、少なくとも、シール室34内に充填される潤滑油の油面よりも高い位置で、シール室34と連通する。取付部37は、ブラケット30の外面に位置し、外部と導水路36とを連通する。また、取付部37は、ブラケット30の外面に位置する導水路36の端部に、浸水検知器13及びふた14の一方を螺合することで固定可能な、例えば雌螺子部37aを有している。
【0025】
メカニカルシール31は、ブラケット30と回転軸24との間を密閉することで、ポンプ12からの浸水の防止及びモータ10への潤滑油の浸入を防止可能に形成されている。
【0026】
このように、軸封装置11は、ブラケット30内にメカニカルシール31を設けることで、モータ10への異物混入を防止する所謂二段構造が用いられる。
【0027】
ポンプ12は、ケーシング41と、羽根車42と、を備えている。ケーシング41は、その内部に羽根車42を収納する渦巻ケーシングであり、その内部にポンプ室43を形成する。ケーシング41は、組み立てることでその内部にポンプ室43を形成する上部材44及び下部材45を有し、羽根車42を回転軸24に固定した状態で分解可能に形成されている。
【0028】
上部材44は、本実施の形態では、ブラケット30の一部に締結部材により一体に組み立てられる。上部材44は、ブラケット30の下部を構成するとともに、ブラケット30の下面の挿通孔33を有し、挿通孔33の下方に、羽根車42を回動可能に指示する第1支持部47を有している。
【0029】
下部材45は、水中ポンプ1を据付面に据付ける複数の脚部48を備えている。また、下部材45は、その底面であって、複数の脚部48間に設けられた吸込開口49と、その側面に設けられた吐出開口50と、を備えている。なお、吐出開口50は、その口径(吐出径)が羽根車42を通過可能な異物の粒径を通過可能に形成されている。具体的には、吐出開口50の口径は、羽根車42を通過可能な所定の粒径の異物と略同一径に形成されている。ここで、羽根車42を通過可能な所定の粒径の異物とは、水中ポンプ1の吐出開口50の口径(吐出径)と同直径(所定の粒径)の球形固形物である。
【0030】
吸込開口49は、羽根車42の後述する吸込口58と略同一の口径に形成されている。吸込開口49は、羽根車42を回動可能に支持する第2支持部49aを有している。なお、挿通孔33、第1支持部47及び第2支持部49aには、回転軸24及び羽根車42と摺動可能なライナリングLが設けられる。第1支持部47及び第2支持部49aは、このライナリングLを介して羽根車42を回転自在に支持する。
【0031】
羽根車42は、ノンクロッグのクローズド羽根車であって、所定の粒径の異物を通過可能に形成されている。このような羽根車42は、例えば、一対のシュラウド52,53と、これらシュラウド52,53間に一体に設けられた羽根54と、を備えている。羽根車42は、流体を吸込む吸込口58と、吸込んだ流体を吐出する吐出口63を有している。
【0032】
一対のシュラウド52,53の一方(以下、シュラウド52)は、円板状に形成されている。シュラウド52は、その中央側に、回転軸24が挿通可能、且つ、キー溝が形成された挿通孔56を有する第1被支持部57が形成されている。
【0033】
一対のシュラウド52,53の他方(以下、シュラウド53)は、円環状に形成されている。シュラウド53は、その中央側に、吸込口58が形成された第2被支持部59が形成されている。
【0034】
第1被支持部57は、ライナリングLを介して第1支持部47に回転及び摺動自在に支持される。第2被支持部59は、ライナリングLを介して第2支持部49aに回転及び摺動自在に支持される。
【0035】
羽根54は、シュラウド52,53間に1枚設けられている。羽根54は、その一方の端部が、シュラウド52,53の中心側に、その他方の端部がシュラウド52,53の外周縁に配置される。羽根54は、シュラウド52、53の中心(インペラ54の回転中心)からの径が各位置で異なる形状、例えば渦巻形状やインボリュート形状に形成されている。なお、その詳細な形状は、羽根車42が、汚水を所定のポンプ効率で圧送(移送)可能な形状であれば、適宜設定可能である。
【0036】
羽根車42は、シュラウド52,52の外周側の一部と羽根とにより形成された、シュラウド53の吸込口58から吸い込まれた汚水をポンプ室43内へと移動させる開口63を形成する。
【0037】
この開口63は、吸込口58から吸込んだ汚水をポンプ室43へと吐出する吐出口63である。吐出口63は、所定の粒径、即ち、羽根車42内を通過可能な異物の最大粒径の異物が吐出可能に形成されている。吐出口63は、そのシュラウド52,53間の幅(開口幅)が、吸込口58の口径よりも小さく形成されている。
【0038】
浸水検知器13は、その内部に浸入した、メカニカルシール31からの漏水を検知可能に形成されている。浸水検知器13は、所謂フロート方式と呼ばれる検知器であって、外郭を形成するケースである外郭部70と、その外郭部70の内部にフロート71、及び、フロート71の移動により信号を発生させる信号発生器72を備えている。信号発生器72は、フロート71の移動により、漏水を検知し、当該検知した情報を、信号線Sを介して外部に送信可能に形成されている。
【0039】
浸水検知器13は、外郭部70の一部に、Oリング等のパッキンを介して取付部37に取り付け可能な被取付部73を備えている。被取付部73は、例えば、雌螺子部37aに螺合可能な雄螺子部73aである。また、浸水検知器13は、被取付部73を含む外郭部70がステンレス鋼材により形成されている。
【0040】
ふた14は、取付部37の外部に露出する導水路36を閉塞する蓋体である。ふた14は、例えば、取付部37に取り付け可能な被取付部73を備えている。被取付部73は、例えば、雄螺子部73aである。ふた14は、パッキンを介在させて、当該雄螺子部73aを雌螺子部37aに螺合することで、取付部37に取り付け可能に形成されている。なお、ふた14の被取付部73は、浸水検知器13の被取付部73と同一形状に形成されている。
【0041】
このように構成されたブラケット30を有する水中ポンプ1によれば、浸水検知器13を用いる場合には、ブラケット30の取付部37に、浸水検知器13の被取付部73を取り付ければよい。
【0042】
浸水検知器13を有する水中ポンプ1は、電源ケーブルKを介してモータ10の固定子22に電力が供給されると、固定子22により回転子23が回転され、これに伴い回転子23に固定された回転軸24も回転する。この回転軸24の回転により、ポンプ12の羽根車42が回転する。
【0043】
図1の水の流れFに示すように、ポンプ12は、羽根車42の回転により、吸込口58から吸い込まれた汚水が羽根車42の吐出口63から吐出され、ケーシング41及び羽根車42により圧送される。この圧送によりポンプ12は、この圧送された水を、吐出開口50を介して水中ポンプ1の二次側へ移送することが可能となる。
【0044】
このとき、メカニカルシール31の漏れが有る場合には、回転軸24とメカニカルシール31との間から、水が漏れ、当該水がシール室34に浸入することとなる。シール室34に一定以上の水が浸入すると、浸入した水(漏水)の水位が、導水路36に到達する。なお、本実施形態においては、漏水は、浸入した水とシール室34内の潤滑油との混合物である。
【0045】
導水路36に到達した漏水は、導水路36を通じて浸水検知器13内部へと侵入し、フロート71を移動させることとなる。浸水検知器13は、当該フロート71の移動を検知すると、信号発生器2で信号を発生させ、信号線Sを介して当該信号を外部に送信する。なお、信号線Sを介して送信された信号は、外部に接続された制御盤や報知器により、メカニカルシール31からの漏水を外部に報知する。
【0046】
また、ブラケット30を有する水中ポンプ1によれば、浸水検知器13を用いない構成とする場合には、ブラケット30の取付部37に、ふた14を取り付ければよい。即ち、浸水検知器13の代わりに、ふた14を用いて導水路36を閉塞すれば、浸水検知器13の有無に係らず、ブラケット30は同一のものを用いることが可能となる。
【0047】
また、ブラケット30の少なくともケース32及び浸水検知器13の外郭部70をステンレス鋼材により形成することで、耐食性に優れ、錆の発生を防止することが可能となる。このため、導水路36が錆の付着等により閉塞されることがなく、浸水検知器13により確実に漏水を検知することが可能となり、高い信頼性を有する水中ポンプ1とすることが可能となる。
【0048】
上述したように本実施の形態に係る水中ポンプ1によれば、ブラケット30に導水路36と連通する取付部37を設け、当該取付部37に浸水検知器13を取り付けるか、若しくは、ふた14により導水路36を閉塞する。また、浸水検知器13及びふた14は、取付部37に取付け可能な同一形状の被取付部73を有する構成とすることで、浸水検知器13の有無に係らず、ブラケット30を共有化することが可能となる。
【0049】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、取付部37に雌螺子部37aを設け、被取付部73を雄螺子部73aとし、これらを螺合して、取付部37に浸水検知器13又はふた14を取り付ける構成を説明したが、これに限定されない。例えば、取付部37と被取付部73とを、嵌合により固定する構成であってもよく、また、スナップリング等の他の部材を用いて固定する構成であってもよい。
【0050】
また、上述した例では、羽根54を一枚だけ有する羽根車42を備えたポンプ12を用いる構成を説明したが、これに限定されず、他のポンプであってもよい。
【0051】
また、上述した例では、上部材44が、ブラケット30及びポンプ12のケーシング41の一部を成す構成を説明したが、これに限定されない。即ち、ブラケット30及びケーシング41は別体の構成品により構成し、これらを組み合わせる構成であってもよい。
【0052】
さらに、上述した例では、ブラケット30内のシール室34に、メカニカルシール31の潤滑油を充填させる構成を説明したが、これに限定されない。例えば、メカニカルシール31は、摺動性に優れ、潤滑油を必要としないものを用いてもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0053】
1…水中ポンプ、2…信号発生器、10…モータ、11…軸封装置、12…ポンプ、13…浸水検知器、14…ふた、21…モータケーシング、22…固定子、23…回転子、24…回転軸、25…軸受、30…ブラケット、30a…フランジ部、31…メカニカルシール、32…ケース、33…挿通孔、34…シール室、36…導水路、37…取付部、37a…雌螺子部、41…ケーシング、42…羽根車、43…ポンプ室、44…上部材、45…下部材、47…支持部、48…脚部、49…吸込開口、49a…支持部、50…吐出開口、52,53…シュラウド、54…羽根、56…挿通孔、57…被支持部、58…吸込口、59…被支持部、63…吐出口、70…外郭部、71…フロート、72…信号発生器、73…被取付部、73a…雄螺子部、B…締結部材、K…電源ケーブル、L…ライナリング、S…信号線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その内部にメカニカルシールを収納するとともに、ポンプ及びモータを接続するブラケットにおいて、
前記メカニカルシールを収納するシール室と、
前記シール室と外部とを連通し、前記ポンプから前記シール室内へ浸入した漏水を案内する導水路と、
前記導水路の端部に取り付けられ、前記ポンプからの漏水を検知する浸水検知器又は前記導水路の端部を閉塞するふたと、
を備えることを特徴とするブラケット。
【請求項2】
前記導水路は、その端部に取付部を有し、
前記浸水検知器及び前記ふたは、前記取付部に取り付けられる同一形状の被取付部を備えることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
【請求項3】
前記ブラケット及び前記浸水検知器の外郭部は、ステンレス鋼材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブラケット。
【請求項4】
モータと、
前記モータにより回転する回転軸と、
前記回転軸に接続された羽根車、及び、前記羽根車を収納するケーシングを具備するポンプと、
前記回転軸及び前記ケーシング間を軸封するメカニカルシールと、
前記メカニカルシールを収納するシール室、前記シール室と外部とを連通し、前記ポンプからの漏水を案内する導水路、及び、前記導水路の端部に取り付けられる浸水検知器又は前記導水路の端部を閉塞するふたを具備するブラケットと、
を備えることを特徴とする水中ポンプ。
【請求項5】
前記ブラケットは、前記導水路の端部に取り付けられた取付部を有し、
前記浸水検知器及び前記ふたは、前記取付部に取り付けられる同一形状の被取付部を備えることを特徴とする請求項4に記載の水中ポンプ。
【請求項6】
前記ブラケット及び前記浸水検知器の外郭部は、ステンレス鋼材により形成されていることを特徴とする請求項4に記載の水中ポンプ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−219718(P2012−219718A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86582(P2011−86582)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000148209)株式会社川本製作所 (161)
【Fターム(参考)】