説明

プラスチックモールドされた半導体集積回路の開封装置及びプラスチックモールドされた半導体集積回路の開封方法

【課題】薬液を気化させることなくプラスチックモールドへと噴き付けて開封することができるプラスチックモールド開封装置及び開封方法を提供する。
【解決手段】プラスチックによりモールドされたサンプルに薬液を噴射し溶解して開封するためのプラスチックモールド開封装置であって、前記薬液を供給する薬液供給用定量ポンプと、不活性ガスを供給する不活性ガス供給用定量ポンプと、前記薬液と前記不活性ガスとをその内部で混合する配管と、前記配管で前記不活性ガスと混合された前記薬液を前記サンプルに噴射する薬液噴射部とを備えることを特徴とするプラスチックモールド開封装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プラスチックで封止された半導体集積回路のプラスチックモールドの一部を溶解除去し、不良解析時の検査や品質チェックに使用するためのプラスチックモールド開封装置及び開封方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、プラスチックで封止された半導体集積回路のプラスチックモールドされたサンプルの一部を、薬液により溶解除去して露出させるプラスチックモールド開封装置が知られている。
【0003】
このプラスチックモールド開封装置においては、従来より発煙硝酸、濃硫酸、発煙硫酸及びそれらの混合液である混酸、といった薬液を用いてサンプルの開封処理を行うものがある(例えば、特許公報第3340675号など)。
【0004】
図1は、従来のプラスチックモールド開封装置を示すブロック図である。従来のプラスチックモールド開封装置においては、薬液供給用定量ポンプ510で薬液を吸入し、熱交換器520で薬液の液温を沸点前後まで上げ、薬液を気化させて、気化した薬液を薬液噴射部530において拡散させてモールドへと噴き付けて、プラスチックを溶解させ、開封していた。
【0005】
従来は、半導体集積回路の配線用ワイヤに金を使用するのが主流であり、金は、発煙硝酸、薬液への耐食性に優れているため、高温で薬液を噴き付けても腐食することがなかった。
【0006】
ところが最近、配線用ワイヤとして金の代わりに銅を使用し、ボンディングパッド部にアルミが使用される半導体集積回路が増加している。銅は、硫酸に対しては一定の耐食性があるものの、発煙硝酸に対しては容易に溶解する。一方アルミは、硝酸に対しては耐食性があるが、硫酸に対しては容易に溶解する。そのため、このようなサンプルの開封においては、硝酸と硫酸との中間的特性を有する薬液として、両者を混合した混酸が用いられている。
【0007】
混酸の場合においても、単にモールド材を溶解する目的の場合の温度は硝酸の沸点以上である80℃以上で使用されるが、前記半導体集積回路内部の金属保護を目的とする場合は、薬液の活性が強くなる高い温度で開封すると、銅が用いられている部分が解析における実用許容値以上のダメージを受けてしまうという問題がある。
【0008】
よって、銅ワイヤが使用されている半導体集積回路の開封においては、混酸の使用とともに、より薬液の活性の低い室温付近での開封が必須となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特許公報第3340675号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、以上のような問題点を解決するために、薬液を気化させることなくプラスチックモールドへと噴き付けて開封することができるようなプラスチックモールド開封装置及びプラスチックモールド開封方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明の実施の形態に係るプラスチックモールド開封装置は、薬液を供給する薬液供給用定量ポンプと、不活性ガスを供給する不活性ガス供給用定量ポンプと、前記薬液と前記不活性ガスとをその内部で混合する配管と、前記配管で前記不活性ガスと混合された前記薬液をサンプルに噴射する薬液噴射部とを備えている。
【0012】
この時、本発明の実施の形態に係るプラスチックモールド開封装置においては、前記混合された前記薬液と前記不活性ガスとは40℃以下の温度で前記薬液噴射部より噴射されてもよい。
【0013】
また、本発明の実施の形態に係るプラスチックモールド開封装置においては、前記薬液は、発煙硝酸の含有比率が80wt%〜90wt%、硫酸の含有比率が20wt%〜10wt%の混酸であってもよい。
【0014】
本発明の実施の形態に係るプラスチックモールド開封方法においては、薬液と不活性ガスとを混合し、前記不活性ガスと前記薬液とが混合されたものを40℃以下の温度にしたまま前記サンプルに噴射する。
【0015】
この時、本発明の実施の形態に係るプラスチックモールド開封方法において、前記サンプルは銅でワイヤボンディングされた半導体装置であってもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明におけるプラスチックモールド開封装置及び開封方法によれば、薬液を不活性ガスと混合して噴射することにより、少ない流量の薬液でかつ薬液が気化しない沸点以下の温度領域においても、薬液をサンプルの開封面に充分に拡散させ噴射することができ、プラスチックモールドを確実に溶解させて開封することができる。
【0017】
また、本発明におけるプラスチックモールド開封装置及び開封方法によれば、薬液の液温を、薬液の活性が強い高温とすることなくサンプルに対して噴射できるため、サンプルの配線ワイヤやボンディングパッドに使用される金属へと溶解断線などのダメージを与えることなくサンプルを開封することができる。
【0018】
また、開封中の金属の腐食は、金属が空気中の酸素に触れることで促進されるところ、本発明におけるプラスチックモールド開封装置及び開封方法によれば、開封中にサンプルの開封面に対して不活性ガスを噴射することにより、開封面が空気と遮断されるため、金属腐食を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】従来のプラスチックモールド開封装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る装置の全体的な構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る装置の薬液噴射部及び加熱手段の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例における窒素ガスの混合の有無により、開封結果を比較した図である。
【図6】本発明の実施例における窒素ガスの流量により、開封結果を比較した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図2には、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置100が示されている。このプラスチックモールド開封装置100は、薬液供給用定量ポンプ110、不活性ガス供給用定量ポンプ120、薬液噴射部130、配管140、薬液ボトル150、廃液ボトル160、サンプルセット部170を有する。
【0022】
薬液供給用定量ポンプ110は、配管155を介して、薬液ボトル150と接続される。また、薬液供給用定量ポンプ110は、配管115、配管140を通じて薬液噴射部130と接続される。
【0023】
不活性ガス供給用定量ポンプ120は、配管125、配管140を通じて薬液噴射部130と接続される。配管115と配管125とは、配管140において合流する。不活性ガス供給用定量ポンプ120は、配管185を通じて外部の不活性ガス供給装置と接続される。
【0024】
薬液噴射部130はサンプルセット部170へと薬液を噴射できる箇所に位置し、薬液噴射部130は、配管165を通じて、廃液ボトル160と接続される。
【0025】
薬液供給用定量ポンプ110は、薬液ボトル150より薬液を取り出し、薬液噴射部130へと一定量の薬液を供給する。供給する薬液量は、一定時間に一定量を供給するように設定可能である。
【0026】
薬液としては、発煙硝酸、濃硫酸、発煙硫酸及びそれらの混合液である混酸などが使用される。例えば、サンプルの配線ワイヤが銅で、ボンディングパッドがアルミの場合には、発煙硝酸の含有比率が80〜90wt%、硫酸の含有比率が10〜20wt%の混酸を用いるのが、銅及びアルミのいずれの腐食も少ない比率として有効である。
【0027】
薬液供給用定量ポンプ110は、薬液を定量送れる定量ポンプであれば良く、例として、プランジャー型定量ポンプのほか、ベローズ型定量ポンプ、マスフローコントローラを使用したポンプ等が挙げられる。
【0028】
不活性ガス供給用定量ポンプ120は、薬液噴射部130へと一定量の不活性ガスを供給する。不活性ガス供給用定量ポンプ120で供給する不活性ガスの流量は、一定時間に一定量を供給するように設定可能である。
【0029】
不活性ガスとしては、窒素ガスが主に用いられるが、それ以外の不活性ガスを使用してもよい。
【0030】
不活性ガス供給用定量ポンプ120は、ガスを定量送れる定量ポンプであれば良く、例として、プランジャー型定量ポンプのほか、ベローズ型定量ポンプ、マスフローコントローラを使用したポンプ等が挙げられる。
【0031】
供給された薬液は、配管140において不活性ガスと混合される。不活性ガスと混合された薬液は、薬液噴射部130へと送られる。
【0032】
サンプルセット部170には、サンプルがセットされる。サンプルはマスクによってマスクされ、マスクにより開封面の面積及び形状が決定される。セットされたサンプルに対して、薬液噴射部130より、不活性ガスと混合された薬液が噴射される。
【0033】
本発明の一実施形態によれば、サンプルに対して噴射される薬液は、不活性ガスと混合されているため、少ない流量の薬液でかつ薬液が気化しない沸点以下の温度領域においても、薬液をサンプルの開封面に充分に拡散させ噴射することができ、プラスチックモールドを確実に溶解させて開封することができる。
【0034】
図3を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置の薬液噴射部及び加熱手段の構成について説明する。
【0035】
薬液噴射部130は、薬液をサンプル135に対して噴射するノズル132、開封面積及び形状を設定するマスク133、廃液を廃液ボトル160へと排出する配管134を有する。配管140から窒素ガスと混合された薬液を供給されたノズル132は、マスク133によりマスクされたサンプル50に対して窒素ガスと混合された薬液を噴射する。
サンプル50に対して噴射された薬液は、廃液として、配管134を通じて廃液ボトルへと排出される。
【0036】
また、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置は、配管140とノズル132との間に、加熱手段として熱交換器200を有しても良い。
【0037】
熱交換器200は、不活性ガスと混合された薬液を加熱する。加熱する温度は一定温度に設定可能である。
【0038】
薬液温度が低いと、薬液の活性が弱く、それだけプラスチックモールドの溶解速度が遅くなるため、開封により多くの薬液を必要とすることから、熱交換器200により薬液を加熱し、薬液を活性することが望ましい。
【0039】
もっとも、薬液温度が高いと、薬液の活性が強くなりすぎ、溶解速度は早くなるが、サンプルの配線ワイヤが銅であるような場合には銅へのダメージが大きくなる。例えば、銅ワイヤの直径が10μm〜20μmのサンプルにおいて、薬液の液温を40℃を超えて上昇させると、場合によっては銅ワイヤの溶解断線が生じることがある。
【0040】
そこで、不活性ガスと混合された薬液の液温を、熱交換器200により40℃以下の温度に加熱して噴射すると、銅ワイヤへのダメージが解析等の実用上問題ないレベルで、しかも早い溶解速度での開封が可能となる。
【0041】
以下、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置の動作の例を、図3及び図4を参照しつつ説明する。
【0042】
まず、サンプル50を、開封面を下向きにして、サンプルセット部170へとセットし、薬液供給用定量ポンプ110の薬液の流量、不活性ガス供給用定量ポンプ120の不活性ガスの流量、装置の動作時間を操作パネルで設定する。
【0043】
薬液は、不活性ガスと混合して用いるため、薬液供給用定量ポンプ110で送液する薬液の流量は薬液を気化させる場合と同程度の少量で良い。
【0044】
送液する薬液の流量に合わせて、不活性ガスの流量を設定する。不活性ガスの流量は、薬液の量に比較して少なすぎると、薬液の拡散が充分でない為、プラスチックモールドの溶解速度が遅くなる。一方、薬液の量と比較して不活性ガスの流量が多すぎる場合には、薬液が希薄となり、薬液のサンプル50への接触時間も短くなるため、プラスチックモールドの溶解速度が遅くなる。
【0045】
次に、熱交換器200において薬液を加熱する温度を操作パネルで設定する。設定温度は、前述の通り、40℃以下であることが望ましい。
【0046】
設定後、装置の動作を開始すると、薬液供給用定量ポンプ110が配管155を通じて薬液ボトル150より薬液を吸入し、熱交換器200に向けて、設定に応じた流量の薬液を送液する。
【0047】
この時、不活性ガス供給用定量ポンプ120も同時に動作し、不活性ガス制御用電磁弁180、配管185を通じてガスを吸入し、熱交換器200に向けて、設定に応じた流量の不活性ガスを送気する。
【0048】
熱交換器200へ向けて送られた薬液と不活性ガスとは、配管140において混合される。
【0049】
熱交換器200に送られ、不活性ガスと混合された薬液は、設定温度まで加熱される。
【0050】
熱交換器200で加熱された不活性ガスと混合された薬液は、薬液噴射部130のノズル132から、サンプルに吹き当てられる。
【0051】
薬液は吹き当てられた後、廃液として、配管134、配管165を通じて廃液ボトル160へと送られる。
【0052】
設定した動作時間が経過すると、装置は動作を終了する。まず薬液供給用定量ポンプ110が停止し、その数秒後、不活性ガス供給用定量ポンプ120が停止する。数秒間、薬液が送液されず、不活性ガスのみ送気されることにより、熱交換器200内、ノズル132内、及びサンプル50の開封面の薬液が除去される。
【0053】
本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置では、以上のように、薬液を不活性ガスと混合して噴射することにより、少ない流量の薬液でかつ薬液が気化しない沸点以下の温度領域においても、薬液をサンプルの開封面に充分に拡散させ噴射することができ、プラスチックモールドを確実に溶解させて開封することができる。
【0054】
また、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置によれば、薬液の液温を、薬液の活性が強い高温とすることなくサンプルに対して噴射できるため、サンプルの配線ワイヤやボンディングパッドに使用される金属へと溶解断線などのダメージを与えることなくサンプルを開封することができる。
【0055】
また、開封中の金属の腐食は、金属が空気中の酸素に触れることで促進されるところ、本発明におけるプラスチックモールド開封装置によれば、開封中にサンプルの開封面に対して不活性ガスを噴射することにより、開封面が空気と遮断されるため、金属腐食を防止することができる。
【実施例1】
【0056】
本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置において、窒素ガスを流した場合と、流さない場合とにおけるサンプルの開封結果について比較した。
【0057】
サンプルとして、モールドの厚さがチップ面まで0.35mm、2次ワイヤ側まで0.65mm、チップの直径が6mmであり、配線ワイヤが銅、ボンディングパッドがアルミであるサンプルを使用し、その開封結果を比較した。
【0058】
本実施例においては、ノズル132の直径を1.5mm〜2.0mmとした。薬液として、発煙硝酸90wt%、硫酸10wt%の混酸を使用し、その流量を5ml/minとした。加熱手段により、薬液を加熱し、その液温を30℃とした。窒素ガスを用いなかった場合と、不活性ガスとして窒素ガスを用い、流量を30ml/minとした場合で、開封時間を6分、開封径を14mm角とした場合との開封結果を比較した。
【0059】
図5は、本実施例における窒素ガスの有無による開封結果の違いを示す図である。
【0060】
図5に示すように、窒素ガスを用いなかった場合には、液温30℃では液が気化しないため、液が充分噴射されず、殆どモールドは開封されなかった。一方、窒素ガスを用いた場合には、窒素ガスで薬液が噴き上げられることにより、100μm/min程度の溶解速度が得られ、エッジの立った良好な開封結果が得られた。サンプルの金属には断線などのダメージがなかった。
【0061】
以上から、薬液を不活性ガスと混合してサンプルへと噴射することにより、少量の薬液で、薬液を気化させることなく良好な開封結果を得られることが確認された。
【実施例2】
【0062】
また、本発明の一実施形態に係るプラスチックモールド開封装置において、窒素ガスの流量を変化させ、モールドの厚さがチップ面まで0.35mm、2次ワイヤ側まで0.65mm、チップの直径が6mmであり、配線ワイヤが銅、ボンディングパッドがアルミであるサンプルの開封結果を比較した。
【0063】
本実施例においては、ノズル132の直径を1.5mm〜2.0mmとした。薬液として、発煙硝酸90wt%、硫酸10wt%の混酸を使用し、その流量を5ml/minとした。加熱手段により、薬液を加熱し、その液温を30℃とした。不活性ガスとして窒素ガスを用い、開封径6mm角の場合に、窒素ガスの流量を20ml/min、30ml/min、40ml/minの各条件にて、サンプルのチップ面露出までの開封時間を比較した。
【0064】
図6は、本実施例における窒素ガスの流量による開封結果の違いを示す図である。
【0065】
図6に示すように、窒素ガスの流量が20ml/minの場合には、開封時間は約4分、30ml/minの場合には、開封時間は約3分、40ml/minの場合には、開封時間は約3分30秒であり、窒素ガスの流量が30ml/minの場合に最も開封時間が早かった。
【0066】
この結果から、窒素ガスの流量が、最適な量と比較して少ない場合には、薬液の拡散が充分でない為、プラスチックモールドの溶解速度が遅くなることが確認された。一方、窒素ガスの流量が、最適な量と比較して多い場合には、薬液が希薄となり、薬液のサンプルへの接触時間も短くなるため、プラスチックモールドの溶解速度が遅くなることが確認された。
【符号の説明】
【0067】
100 プラスチックモールド開封装置
110 薬液供給用定量ポンプ
120 不活性ガス供給用定量ポンプ
130 薬液噴射部
140 配管
200 熱交換器


【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックによりモールドされたサンプルに薬液を噴射し溶解して開封するためのプラスチックモールド開封装置であって、
前記薬液を供給する薬液供給用定量ポンプと、
不活性ガスを供給する不活性ガス供給用定量ポンプと、
前記薬液と前記不活性ガスとをその内部で混合する配管と、
前記配管で前記不活性ガスと混合された前記薬液を前記サンプルに噴射する薬液噴射部とを備える
ことを特徴とするプラスチックモールド開封装置。
【請求項2】
前記混合された前記薬液と前記不活性ガスとは40℃以下の温度で前記薬液噴射部より噴射されることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックモールド開封装置。
【請求項3】
前記薬液は、発煙硝酸の含有比率が80wt%〜90wt%、硫酸の含有比率が20wt%〜10wt%の混酸であることを特徴とする請求項1または2に記載のプラスチックモールド開封装置。
【請求項4】
プラスチックによりモールドされたサンプルに薬液を噴射し溶解して開封するためのプラスチックモールド開封方法であって、
前記薬液と不活性ガスとを混合し、
前記不活性ガスと前記薬液とが混合されたものを40℃以下の温度にしたまま前記サンプルに噴射する
ことを特徴とするプラスチックモールド開封方法。
【請求項5】
前記サンプルは、銅でワイヤボンディングされた半導体装置であることを特徴とする請求項4に記載のプラスチックモールド開封方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−187517(P2011−187517A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−48594(P2010−48594)
【出願日】平成22年3月5日(2010.3.5)
【出願人】(591265828)日本サイエンティフィック株式会社 (2)
【Fターム(参考)】